JP2005055141A - 空気調和機 - Google Patents

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真 清水
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Abstract

【課題】 空気調和機の室内ユニットに輻射暖房手段を一体化し、温風と輻射の併用暖房または各単独の暖房運転を行う輻射暖房機能付き空気調和機において、運転状況に応じて温風暖房と輻射暖房の各運転を最適に制御することにより、十分な暖房感を与えながら、より効率的な運転を行うことを目的としたものである。
【解決手段】 室内温度、輻射温度、人の在不在、人位置等の検出手段を設け、これらの検出情報を基に、目標温度の設定を変更する手段及び、輻射暖房の出力及び照射方向を可変する手段を設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、空気調和機の室内ユニットに輻射暖房手段を一体化し、温風と輻射の併用または各単独の運転を行う輻射暖房機能付き空気調和機に関するものである。
従来この種の輻射暖房機能付き空気調和機は、ヒートポンプ式冷暖房機の室内ユニットの前面に電気パネルヒータ等の輻射パネルを一体化し、室内気温や外気温度の低下にしたがって、輻射パネルの表面温度を高めるように制御し、温風のみの暖房による速暖感や足元暖房感の不足を補うとともに、温風と輻射の併用運転においてエネルギー的により効率的な運転を行うようになっていた。
実開昭55−6795号公報(第4−5 頁、第3図)
しかしながら、上記従来の構成において、部屋全体が十分に暖まっていない状況、例えば、室内気温は設定温度に到達しているが、壁や床等の輻射温度は未だ設定温度よりもかなり低いような場合、輻射暖房の出力を低下させると、暖房感が不足するという課題を有していた。また、温風と輻射の併用運転では温風単独運転に比べて、室内気温がより低い設定温度で十分な暖房感を感じるため、輻射併用運転と温風単独運転の間で運転を切替える毎に設定温度を調節する手間を要するという課題を有していた。また、温風と輻射の併用運転中に、人が一時的に不在になった場合、そのまま併用運転を継続するとエネルギーを無駄に消費するという課題を有していた。また、在室している人の位置や人数に応じて輻射暖房の照射方向を変えることができないため、場所によっては十分な暖房感が得られないと共に、輻射暖房のエネルギーを無駄に消費するという課題を有していた。これらの課題を解決すべく、本発明は、運転状況に応じて温風暖房と輻射暖房の各運転を最適に制御することにより、十分な暖房感を与えながら、より効率的な運転を行うものである。
上記課題を解決するため、請求項1記載の本発明は、室内の空気を暖めて送風する空気調和機の室内ユニットに赤外線の輻射熱で人を暖める輻射暖房手段を一体化し、室内空気温度が設定温度になるように空気調和機の暖房能力を制御する空調能力制御手段と、前記輻射暖房手段の出力を可変する輻射出力制御手段とを備えた温風と輻射の併用または各単独の運転を行う輻射暖房機能付き空気調和機において、壁、床等の輻射温度を検出する輻射温度検出手段と、室内気温と前記輻射温度が設定温度付近で安定しているときは前記輻射暖房手段の出力を弱め、室内気温または輻射温度が前記設定温度付近から低下するにしたがって前記輻射暖房手段の出力を高めるように制御する輻射出力制御手段とを設けたことを特徴とする。
請求項2記載の本発明は、室内の空気を暖めて送風する空気調和機の室内ユニットに赤外線の輻射熱で人を暖める輻射暖房手段を一体化し、室内空気温度が設定温度になるように空気調和機の暖房能力を制御する空調能力制御手段と、前記輻射暖房手段の出力を可変する輻射出力制御手段とを備えた温風と輻射の併用または各単独の運転を行う輻射暖房機能付き空気調和機において、温風と輻射の併用運転時の前記設定温度が、温風単独運転時の前記設定温度よりも所定温度低くなるように、温風と輻射の運転状態に応じて前記設定温度を可変する設定温度可変手段を設けたことを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、室内の空気を暖めて送風する空気調和機の室内ユニットに赤外線の輻射熱で人を暖める輻射暖房手段を一体化し、室内空気温度が設定温度になるように空気調和機の暖房能力を制御する空調能力制御手段と、前記輻射暖房手段の出力を可変する輻射出力制御手段とを備えた温風と輻射の併用または各単独の運転を行う輻射暖房機能付き空気調和機において、室内における人の在不在を検出する人体検出手段を設け、前記輻射出力制御手段は、温風と輻射併用運転時において、前記人体検出手段によって人の不在が検出された場合、輻射暖房手段の出力を停止することを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、室内の空気を暖めて送風する空気調和機の室内ユニットに赤外線の輻射熱で人を暖める輻射暖房手段を一体化し、室内空気温度が設定温度になるように空気調和機の暖房能力を制御する空調能力制御手段と、前記輻射暖房手段の出力を可変する輻射出力制御手段とを備えた温風と輻射の併用または各単独の運転を行う輻射暖房機能付き空気調和機において、室内における人の在不在及び人位置方向を検出する人体検出手段と、前記輻射暖房手段の照射方向を可動する照射方向可動手段とを設け、前記照射方向可動手段は、1人在室の場合、人位置方向に照射方向を固定し、複数人在室の場合、各人位置を含む照射範囲内で照射方向を変化させることを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項1から4のいずれか記載の空気調和機において、輻射暖房手段は、ランプ状の発熱体から放射される輻射熱をスポット的に照射することを特徴とする。
上記実施例から明らかなように、本発明によれば、室内の空気を暖めて送風する空気調和機の室内ユニットに赤外線の輻射熱で人を暖める輻射暖房手段を一体化し、室内空気温度が設定温度になるように空気調和機の暖房能力を制御する空調能力制御手段と、前記輻射暖房手段の出力を可変する輻射出力制御手段とを備え、温風と輻射の併用または各単独の運転を行う輻射暖房機能付き空気調和機において、室内気温と壁、床等の輻射温度が設定温度付近で安定しているときは前記輻射暖房手段の出力を弱め、室内空気温度または輻射温度が設定温度付近から低下するにしたがって前記輻射暖房手段の出力を高めるように制御する輻射出力制御手段を設けたことにより、室内気温は設定温度に達しているが、輻射温度が十分上がっていない状況でも、足元が冷えることなく十分な暖房感を与えることができる、輻射温度の変化に関わらず常に快適な暖房環境を提供することができる、という効果を奏する。
また、輻射暖房手段を備えた空気調和機において、温風と輻射の併用運転時の設定温度が、温風単独運転時の設定温度よりも所定温度低くなるように、温風と輻射の運転状態に応じて設定温度を可変する設定温度可変手段を設けたことにより、温風と輻射の併用運転では室内気温の設定温度が温風単独運転に比べて自動的に低く設定されるため、居住者の手間を要することなく、十分な暖房感を維持しながら確実に省エネルギーを図ることができる、という効果を奏する。
また、輻射暖房手段を備えた空気調和機において、室内における人の在不在を検出する人体検出手段を設け、輻射出力制御手段は、温風と輻射併用運転時において、前記人体検出手段によって人の不在が検出された場合、輻射暖房手段の出力を停止することにより、温風と輻射の併用運転中において、居住者の手間を煩わすことなく、不在時において不必要な輻射エネルギーの消費を削減し、より省エネルギーな温風と輻射暖房の併用運転ができる、という効果を奏する。
また、輻射暖房手段を備えた空気調和機において、室内における人の在不在及び人位置方向を検出する人体検出手段と、輻射暖房手段の照射方向を可動する照射方向可動手段と
を設け、前記照射方向可動手段は、1人在室の場合、人位置方向に照射方向を固定し、複数人在室の場合、各人位置を含む照射範囲内で照射方向を変化させることにより、人が放射方向を手動で調節する必要なく自動的に室内の任意の場所に位置する人の方向に輻射熱を集中して照射し、人位置に関わらず十分な暖房感を与えることができるとともに、複数人在室している場合においても照射方向が変化して全ての在室者の暖房感を与えることができ、在室人数や人位置に関わらず常に快適な暖房環境を提供することができる、という効果を奏する。
また、輻射暖房手段は、ランプ状の発熱体からの輻射熱をスポット的に照射することにより、足元等の暖房感に有効なより狭い領域に限定した照射が可能となり、在室する人に対して必要最小限の輻射エネルギーで十分な暖房感を与えることができ、より効率的な輻射暖房が実現できる、という効果を奏する。
本発明の第1の実施の形態における空気調和機は、室内の空気を暖めて送風する空気調和機の室内ユニットに赤外線の輻射熱で人を暖める輻射暖房手段を一体化し、室内空気温度が設定温度になるように空気調和機の暖房能力を制御する空調能力制御手段と、前記輻射暖房手段の出力を可変する輻射出力制御手段とを備えた温風と輻射の併用または各単独の運転を行う輻射暖房機能付き空気調和機において、壁、床等の輻射温度を検出する輻射温度検出手段と、室内気温と前記輻射温度が設定温度付近で安定しているときは前記輻射暖房手段の出力を弱め、室内気温または輻射温度が設定温度付近から低下するにしたがって前記輻射暖房手段の出力を高めるように制御する輻射出力制御手段を設けたことを特徴とする空気調和機である。そしてこの空気調和機によれば、室内気温は設定温度に達しているが、輻射温度が十分上がっていない状況でも、足元が冷えることなく十分な暖房感を与えることができるという作用を有する。
また、本発明の第2の実施の形態における空気調和機は、輻射暖房手段を備えた空気調和機において、温風と輻射の併用運転時の設定温度が、温風単独運転時の設定温度よりも所定温度低くなるように、温風と輻射の運転状態に応じて設定温度を可変する設定温度可変手段を設けたことを特徴とする空気調和機である。そしてこの空気調和機によれば、温風と輻射の併用運転では室内気温の設定温度が温風単独運転に比べて自動的に低く設定されるため、居住者の手間を要することなく、過剰暖房を防ぎ消費エネルギーを低減することができるという作用を有する。
また、本発明の第3の実施の形態における空気調和機は、輻射暖房手段を備えた空気調和機において、室内における人の在不在を検出する人体検出手段を設け、輻射出力制御手段は、温風と輻射併用運転時において、前記人体検出手段によって人の不在が検出された場合、輻射暖房手段の出力を停止することを特徴とする空気調和機である。そしてこの空気調和機によれば、温風と輻射の併用運転中において、不在時に不必要な輻射暖房の消費エネルギーを削減することができるという作用を有する。
また、本発明の第4の実施の形態における空気調和機は、輻射暖房手段を備えた空気調和機において、室内における人の在不在及び人位置方向を検出する人体検出手段と、輻射暖房手段の照射方向を可動する照射方向可動手段とを設け、前記照射方向可動手段は、1人在室の場合、人位置方向に照射方向を固定し、複数人在室の場合、各人位置を含む照射範囲内で照射方向を変化させることを特徴とする空気調和機である。そしてこの空気調和機によれば、人が放射方向を手動で調節する必要なく自動的に室内の任意の場所に位置する人の方向に輻射熱を集中して放射し、人位置に関わらず十分な暖房感を与えることができる。さらに、複数人在室している場合においても照射方向が変化して全ての在室者の暖房感を与えることができるという作用を有する。
また、本発明の第5の実施の形態における空気調和機は、輻射暖房手段は、ランプ状の発熱体から放射される赤外線をスポット的に照射することを特徴とする空気調和機である。そしてこの空気調和機によれば、足元等の暖房感に有効なより狭い領域に限定した照射が可能となり、必要最小限の輻射エネルギーで十分な暖房感を与えることができるという作用を有する。
以下本発明の実施例について図面を参照して説明する。
図1は輻射暖房機能付き空気調和機の室内ユニットの断面図であり、室内ユニット1の構成を示す一例である。また、図2は、本発明に基づく空気調和機の室内ユニットの外観を示す一例である。
図1および図2において、1は壁掛けタイプの室内ユニット、2は輻射暖房手段、3は人体及び輻射温度検出手段、4は熱交換器、5は送風ファン、6は室内気温検出手段である。ここで、輻射暖房手段2は、201は発熱体、202は反射板、203は赤外線透過パネル、204は照射方向可動手段、で構成されている。
発熱体201は、輻射パネルヒータ等に比べると非常に発熱面積が小さく1000℃以上の発熱温度を有する、例えばハロゲンランプや、カーボンランプ等の赤外線と共に可視光も発するランプ状の発熱体であり、室内ユニットの狭い空間にも設置して一体化することが可能な大きさのものである。なお、発熱体201は、石英ガラス等の赤外線を透過するバルブ205で密閉されており、このバルブ内には不活性ガスを封入し、発熱体201が酸化等で劣化するのを防ぐ役割をする。
また、反射板202は、輻射熱を所定方向に反射集熱する凹面形状を有するもので、パラボラ状の形状を有しており、パラボラの中心部に発熱体201を配置することにより、発熱体201から放射される輻射熱を所定方向により効率よく反射集光するものである。なお、反射板202の形状はパラボラ状に何ら限定するものではなく、半円筒の凹面形状を有する反射板等でもよい。
また、赤外線透過パネル203は、発熱体201から放射される赤外線を透過し、可視光線を遮断するフィルター機能をもち、発熱体201から照射される可視光が目に入ることによる眩しさを抑えることができ、目に対する不快感をなくす役割をする。
これら構成によって、従来のように室内ユニットの前面パネルに低温且つ発熱面積が大きい輻射パネルを一体化した場合に比べると、単位面積当たりに放射される輻射熱が非常に大きく、且つ、輻射熱が拡散しないようにスポット照射ができるため、任意の人位置に対してより強力な輻射熱を到達させることができる。
また、輻射暖房手段2には、照射方向可動手段204を備えており、これら発熱体201と反射板202から成るユニットを室内ユニット1本体に支持するとともに、ユニットの上下方向の角度と左右方向の角度が可動できるものであり、室内の任意の人位置方向に輻射熱を放射することができる。
さらに、人体及び輻射温度検出手段3は、室内の壁、床、人体等から放射される赤外線を温度分布情報として検出するセンサであり、この情報を基に、壁や床の輻射温度の検出、及び人の在不在や人位置の検出を行う。そして、照射方向可動手段204は、人体及び輻射温度検出手段3によって検出された人位置方向と輻射暖房手段2の照射方向が同じに
なるように、照射方向を可動制御するものである。
これら構成によって、人が輻射暖房手段2の照射方向を手動で調節する必要なく、自動的に室内の任意の場所に位置する人により確実に輻射熱を集中して放射し、室内の人位置に関わらず十分な暖房感を与えることができるようになっている。
次に、図3は、本発明に基づく空気調和機の制御の一例を示すブロック図である。
図3において、7は、室内気温の目標値を設定する目標温度設定手段、8は、室内気温検出手段6で検出された室内気温が目標温度設定手段8で設定された設定温度になるように空気調和機の暖房能力を制御する空調能力制御手段、9は、ヒートポンプ式の温風暖房運転及び輻射暖房運転の各単独運転と、温風暖房と輻射暖房の併用運転の中から暖房運転モードを選択する暖房運転選択手段であり、選択された運転モードの信号を空調能力制御手段8及び輻射暖房手段2に送信する。また、輻射暖房手段2は、目標温度設定手段8で設定された設定温度と、室内気温検出手段6で検出された室内気温と、人体及び輻射温度検出手段3で検出された在不在、人位置及び輻射温度とに応じて、輻射暖房出力と照射方向とを制御する。
図4は、輻射暖房手段2の輻射暖房出力の制御動作において、(a)室内気温と輻射暖房出力との関係及び、(b)輻射温度と輻射暖房出力との関係の一例を示すグラフである。図4(a)に示すように、輻射出力手段206は、室内気温が目標温度設定手段8で設定された設定温度Ts近傍では輻射暖房出力をR1に制御し、室内気温が△Ta1以上低下するとR2、さらに△Ta2以上低下するとR3に制御する。つまり、室内気温が設定温度から低くなるほど暖房感の低下を補うために輻射暖房の出力を高めるように制御する。同様に、図4(b)に示すように、輻射出力手段206は、輻射温度が目標温度設定手段8で設定された設定温度Ts近傍では輻射暖房出力をR1に制御し、輻射温度が△Tr1以上低下するとR2、さらに△Tr2以上低下するとR3に制御する。つまり、輻射温度が設定温度から低くなるほど暖房感の低下を補うために輻射暖房の出力を高めるように制御する。このとき、室内気温から決定される輻射暖房出力と輻射温度から決定される輻射暖房出力が異なる場合は、より大きい輻射暖房出力を選択するよう制御する。
このような制御動作により、例えば、運転開始後、室内気温は設定温度に達しているが、輻射温度が十分設定温度に達していない状況において、従来では輻射暖房出力が弱められてしまうため、足元暖房感が不足し不快感が生じたが、本発明では室内温度が設定温度に達していても輻射暖房の出力が高く設定されるため、十分な足元暖房感を与えることができる。また、例えば、断熱性や気密性の低い部屋では、室内気温は設定温度に達しているが、壁、床等の輻射温度は設定温度よりかなり低い状況が生じる。このような状況においても、輻射温度が低いことによる暖房感の低下を輻射暖房の出力を高めることで補われるため、輻射温度の変化に関わらず常に十分な暖房感を与えることができる。
次に、居住者が暖房運転選択手段9により、温風暖房の単独運転と温風暖房輻射暖房の併用運転との間で暖房運転モードを切替えた場合について、制御動作を説明する。例えば、居住者が暖房運転選択手段9によって温風暖房の単独運転を選択中において、リモコン等で設定温度を入力すると、目標温度設定手段7は入力された設定温度Taを目標設定温度に設定し、空調能力制御手段にその目標設定温度信号を送信する。さらに、居住者が暖房運転選択手段9によって運転モードを温風暖房と輻射暖房の併用運転に変更した場合、輻射暖房が加えられることにより暖房感が増大するため、温風単独運転に比べて室内気温を下げても十分な暖房感を感じることができる。
そこで、目標温度設定手段7は、図5(a)に示すように、温風と輻射併用運転時の設
定温度が温風単独運転時の設定温度Tsに比べて所定温度△T低い設定温度Ts−△Tになるように目標設定温度を自動的に変更する。逆に、温風暖房単独運転から温風暖房と輻射暖房の併用運転に変更した場合、目標温度設定手段7は、目標設定温度をTaに戻す。
このような制御動作によって、温風単独運転と温風と輻射の併用運転の間で運転が切替わる毎に自動的に最適な設定温度に変更されるため、居住者が設定温度を調節する手間を省くことができると共に、温風と輻射の併用運転時において自動的に設定温度が下がって過剰な暖房を防ぎ無駄なエネルギー消費を省くことができる。
次に、人体及び輻射温度検出手段3により検出された部屋内の人の在不在情報に応じた輻射暖房出力の制御動作について説明する。
図6は、温風暖房と輻射暖房の併用運転中の制御動作による、人体及び輻射温度検出手段3による在不在検出信号の出力値と、輻射制御出力手段206の輻射出力のON/OFF信号の出力値、及び温風暖房の運転状態の時間経過の一例を示す。例えば、時刻t1までは、人の在室が検出されているため、輻射暖房の出力はON状態に制御されると共に、照射方向可動手段204により人位置方向に輻射暖房手段2の照射が向けられ、温風暖房と輻射暖房との併用運転が行われる。時刻t1〜t2までは人が不在のため、人に向けて照射していた輻射暖房の出力をOFF状態に制御する。t2では再度人の在室が検出され、輻射暖房の出力はON状態に制御される。
このような制御動作により、不在中に不必要な輻射暖房エネルギーの消費を削減することができる。また、輻射暖房手段2に電気を利用したランプ状の発熱体を使用することにより、通電後の輻射熱の立ち上がりが非常に速く、在室が検出されると同時に輻射暖房による十分な暖房感を与えることができ、部屋に入室して瞬時に快適な暖房感を得ることができる。
次に、人体及び輻射温度検出手段3により検出された部屋内の人位置情報に応じた輻射暖房手段の照射方向の制御動作について説明する。
図7は、(a)人が1人在室している場合の照射域と、(b)人が3人(複数人)在室している場合の照射域の一例を示す。1人在室の場合、図7(a)に示すように、照射方向可動手段204は、人体及び輻射温度検出手段3によって検出された人位置Aの方向と輻射暖房手段2の照射方向が同じになるように、照射方向を制御する。3人在室の場合、図7(b)に示すように、照射方向可動手段204は、人体及び輻射温度検出手段3によって検出された人位置A、B、Cそれぞれの方向に輻射暖房手段2の照射方向が順に向けられるように照射方向を可変制御する。
このような制御動作により、人が放射方向を手動で調節する必要なく自動的に室内の任意の場所に位置する人の方向に輻射熱を集中して放射し、人位置に関わらず十分な暖房感を与えることができる。また、複数人在室している場合においても照射方向が変化して全ての在室者の暖房感を与えることができる。
なお、本発明における輻射暖房手段2は、壁掛けタイプの室内ユニットに構成される場合に限定するものではなく、天井埋め込み、壁埋め込み、床置きタイプ等のように構成される室内ユニットの設置場所や形状を何ら限定するものではない。
本発明に基づく一実施例の空気調和機の室内ユニットの構成を示す図 同一実施例の空気調和機の室内ユニットの外観を示す図 同一実施例の制御を示すブロック図 (a) 同一実施例の制御動作における室内気温と輻射暖房出力との関係を示す図 (b) 同一実施例の制御動作における輻射温度と輻射暖房出力との関係を示す図 同一実施例の制御動作における温風単独運転時の設定温度と温風と輻射併用運転時の設定温度との関係を示す図 同一実施例の制御動作における在不在検出信号と輻射出力信号のとの関係の時間経過を示す図 (a) 1人在室している場合の照射域の一例を示す図 (b) 3人在室している場合の照射域の一例を示す図
符号の説明
1 室内ユニット
2 輻射暖房手段
201 発熱体
202 反射板
203 赤外線透過パネル
204 照射方向可動手段
205 バルブ
3 人体及び輻射温度検出手段
4 熱交換器
5 ファン
6 室内気温検出手段
7 目標温度設定手段
8 空調能力制御手段
9 暖房運転選択手段

Claims (5)

  1. 室内の空気を暖めて送風する空気調和機の室内ユニットに赤外線の輻射熱で人を暖める輻射暖房手段を一体化し、室内空気温度が設定温度になるように空気調和機の暖房能力を制御する空調能力制御手段と、前記輻射暖房手段の出力を可変する輻射出力制御手段とを備えた温風と輻射の併用または各単独の運転を行う輻射暖房機能付き空気調和機において、壁、床等の輻射温度を検出する輻射温度検出手段と、室内気温と前記輻射温度が設定温度付近で安定しているときは前記輻射暖房手段の出力を弱め、室内気温または輻射温度が前記設定温度付近から低下するにしたがって前記輻射暖房手段の出力を高めるように制御する輻射出力制御手段とを設けたことを特徴とする空気調和機。
  2. 室内の空気を暖めて送風する空気調和機の室内ユニットに赤外線の輻射熱で人を暖める輻射暖房手段を一体化し、室内空気温度が設定温度になるように空気調和機の暖房能力を制御する空調能力制御手段と、前記輻射暖房手段の出力を可変する輻射出力制御手段とを備えた温風と輻射の併用または各単独の運転を行う輻射暖房機能付き空気調和機において、温風と輻射の併用運転時の前記設定温度が、温風単独運転時の前記設定温度よりも所定温度低くなるように、温風と輻射の運転状態に応じて前記設定温度を可変する設定温度可変手段を設けたことを特徴とする空気調和機。
  3. 室内の空気を暖めて送風する空気調和機の室内ユニットに赤外線の輻射熱で人を暖める輻射暖房手段を一体化し、室内空気温度が設定温度になるように空気調和機の暖房能力を制御する空調能力制御手段と、前記輻射暖房手段の出力を可変する輻射出力制御手段とを備えた温風と輻射の併用または各単独の運転を行う輻射暖房機能付き空気調和機において、室内における人の在不在を検出する人体検出手段を設け、前記輻射出力制御手段は、温風と輻射併用運転時において、前記人体検出手段によって人の不在が検出された場合、輻射暖房手段の出力を停止することを特徴とする空気調和機。
  4. 室内の空気を暖めて送風する空気調和機の室内ユニットに赤外線の輻射熱で人を暖める輻射暖房手段を一体化し、室内空気温度が設定温度になるように空気調和機の暖房能力を制御する空調能力制御手段と、前記輻射暖房手段の出力を可変する輻射出力制御手段とを備えた温風と輻射の併用または各単独の運転を行う輻射暖房機能付き空気調和機において、室内における人の在不在及び人位置方向を検出する人体検出手段と、前記輻射暖房手段の照射方向を可動する照射方向可動手段とを設け、前記照射方向可動手段は、1人在室の場合、人位置方向に照射方向を固定し、複数人在室の場合、各人位置を含む照射範囲内で照射方向を変化させることを特徴とする空気調和機。
  5. 前記輻射暖房手段は、ランプ状の発熱体から放射される輻射熱をスポット的に照射することを特徴とする請求項1から4のいずれか記載の空気調和機。
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JP2008224102A (ja) * 2007-03-12 2008-09-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空気調和機
JP2009109032A (ja) * 2007-10-26 2009-05-21 Panasonic Electric Works Co Ltd 部屋の暖房システム及び暖房方法
CN114076394A (zh) * 2020-08-18 2022-02-22 广东美的制冷设备有限公司 空调器的制热控制方法、装置、空调器及存储介质
CN114076395A (zh) * 2020-08-19 2022-02-22 广东美的制冷设备有限公司 空调器控制方法、装置、空调器和存储介质

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