JP2005054728A - バルブクリアランス測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 演算処理すべきデータ量が比較的少なく、かつ、比較的容易な演算処理により精度良くバルブクリアランスを測定することが可能なバルブクリアランス測定装置を提供する。
【解決手段】 バルブ20を開閉するための動弁機構30とを有するシリンダヘッド組立体Yにおけるカム32とバルブ20のカム当接部材24との間のバルブクリアランスVCを測定するためのものであって、カム当接部材24におけるカム32との対向面を基準面240とし、カムシャフト31の中心軸を通り且つ基準面240に対して垂直方向に延びる線と、カム当接部材24から離れている方のカム外周面320との交点Bにおける基準面240に対する垂直距離D(変位量)を測定するための変位量測定手段40と、変位量測定手段40により得られる測定データに基づいてバルブクリアランスVCを演算するための演算手段50とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関においてバルブクリアランスを測定するための測定装置に関し、特にオーバーヘッドカム構造を備えるエンジンにおいて、カムとバルブとの間のバルブクリアランスを測定するための測定装置に関する。
車両用エンジンなどのシリンダヘッドには、高熱効率、高回転および高出力などの要望からオーバヘッドカム(OHC)構造のように、カムによって直接的にバルブを開閉するための動弁機構が広く採用されている。
以下に、OHC構造を備えた車両用エンジンにおけるシリンダヘッド組立体の一例について、図5を参照しつつ具体的に説明する。図5は、上記一例としてのシリンダヘッド組立体Y’を示す要部拡大部分断面図である。なお、図5においては、図面の見易さの観点から後述するバルブクリアランスVC’を実際よりも誇張して描いている。
シリンダヘッド組立体Y’は、図5に示すように、吸気口(もしくは排気口)11’を有するシリンダヘッド10’と、吸気口11’を開閉するためのバルブ20’と、バルブ20’を開閉させるための動弁機構30’とを備える。バルブ20’は、一端部にバルブヘッド210’、他端部にリフタ24’を有しており、バルブスプリング25’によってバルブヘッド210’が吸気口11’を閉鎖する方向に付勢されている。動弁機構30’は、カムシャフト31’と、当該カムシャフト31’に対して一体回転可能に取りつけられたカム32’とを有しており、カム32’を回転させてリフタ24’をバルブスプリング25’に抗して押動することにより、バルブ20’の開閉を行う。
上述のような構成を有するシリンダヘッド組立体Y’においては、カム32’のカム外周面320’と、リフタ24’との間に間隙(バルブクリアランス)VC’を設けている。このバルブクリアランスVC’を充分に設けていないと、本来バルブ20’により吸気口11’を閉じなければならない場合でも、駆動時に生じる熱により熱膨張を起こしたバルブ20’がカム32’に押されて吸気口11’が常に開いた状態になる。そのため、ガス漏れやバルブ焼けを引き起こす可能性がある。逆に、バルブクリアランスVC’が必要以上に大きいと、吸気口11’を充分に開くことができなくなったり、エンジンが冷えている状態において騒音が大きくなるなどの不具合が生じる可能性がある。したがって、バルブクリアランスVC’には設定値が決められており、その設定値となるように各部品の設計がなされる。しかし、各部品の加工誤差や組付け誤差などにより、設定値通りのバルブクリアランスVC’が得られないことがあるため、リフタ24’に対し、適当な厚みを有し且つ上面が基準面240’となるシムを設置することにより、バルブクリアランスVC’を調整するとともに、設定値通りか否かを判別するためにバルブクリアランスVC’を測定する必要がある。
車両用エンジンにおけるシリンダヘッド組立体のバルブクリアランスを測定する測定装置としては、リフタの頂部位置を測定して頂部位置データを得るためのヘッド計測装置と、上記リフタに対応するカムのベースサークル形状(外周輪郭形状)を計測してカム形状データを得るカムシャフト計測装置と、上記頂部位置データおよび上記カム形状データに基づいて予め設定された複数種類の調整板(シム)から適切なバルブクリアランスが得られる調整板を選択表示するための調整板指示装置とを備えるバルブクリアランス測定装置が公知となっている(特許文献1参照。)。
しかしながら、特許文献1に開示されている測定装置では、カムとカムシャフトとの間の嵌め合い公差に起因するバルブクリアランスの測定誤差を充分に考慮していないため、より精度良くバルブクリアランスを測定するには未だ改善の余地がある。
そこで、上記公差に起因する測定誤差も考慮することができるバルブクリアランス測定装置が開発されている。このようなバルブクリアランス測定装置の一例について、図6を参照しつつ具体的に説明する。図6は、上記一例としてのバルブクリアランス測定装置X’を示す要部拡大部分断面図である。なお、図6においても、図面の見易さの観点から後述するバルブクリアランスVC’を実際よりも誇張して描いている。
バルブクリアランス測定装置X’は、図6に示すように、リフタゲージ41a’およびアタッチメント41b’を備え、リフタ24’(もしくはシム)の基準面240’の変位量Lを測定するための第1変位量測定機構40a’と、カムゲージ43a’およびアタッチメント43b’を備え、カム32’の上面B’の変位量Mを測定するための第2変位量測定機構40b’と、カム32’の回転位相を測定するためのエンコーダ(図示せず)と、各ゲージ41a’,43a’から得られたデータに基づいてバルブクリアランスVC’を演算するための演算装置50’とを備える。
以下に、演算装置50における演算方法について、図7を参照しつつ具体的に説明する。図7は、カム32’を1回転させる間に各ゲージ41a’,43a’により測定された変位量L,Mを示すグラフであり、(a)は変位量L、(b)は変位量Mを示す。
図7(a)に示すように、変位量Lの最大値と最小値との差を変位差L1、図7(b)に示すように、変位量Mの最大値と最小値との差を変位差M1とすると、バルブクリアランスVC’は、変位差L1と変位差M1との差によって求められる。しかし、カムシャフト31’を軸芯としてカム32’を回動させて、リフタ24’をスプリング25’に抗して駆動する際、カム32’とカムシャフト31’との間の嵌め合い公差E’の分、カム32’はリフタ24’によって持ち上げられる(図7(a)参照)。この持ち上げられた分(公差E’の分)だけ、変位差M1の値は小さく得られるため、上述のような演算方法では、公差E’の分の誤差が生じる。そこで、より測定精度を向上させるべく、変位量Lが最大となったときの変位量Mの値と変位量Mの最小値との差を公差E’として考慮することによりバルブクリアランスVC’の演算を行っている。
しかしながら、上述したバルブクリアランス測定装置においては、いずれもカムの変位量の測定とリフタの変位量の測定とがそれぞれ別個の装置で行われている。そのため、バルブクリアランスを測定するには、カムから得られる測定データとリフタから得られる測定データとの2種類の測定データを用いて演算を行う必要がある。したがって、演算処理すべきデータ量が比較的多くなる。また、バルブクリアランスの測定において、公差などに起因する誤差を考慮して測定精度の向上を図るには、より複雑な演算処理を行う必要がある。
特開平6−280518号公報
本発明は、このような事情のもとで考え出されたものであって、演算処理すべきデータ量が比較的少なく、かつ、比較的容易な演算処理により精度良くバルブクリアランスを測定することが可能なバルブクリアランス測定装置を提供することを課題とする。
発明の第1の側面によればバルブクリアランス測定装置が提供される。このバルブクリアランス測定装置は、吸気口および排気口を有するシリンダヘッドと、上記吸気口および上記排気口を開閉するためのバルブと、カムシャフトおよび当該カムシャフトに対して回動可能に取りつけられているカムを備え且つ上記バルブを開閉するための動弁機構とを有するシリンダヘッド組立体における上記カムと上記バルブのカム当接部材との間のバルブクリアランスを測定するためのバルブクリアランス測定装置であって、上記カム当接部材における上記カムとの対向面を基準面とし、上記カムシャフトの中心軸を通り且つ上記基準面に対して垂直方向に延びる線と、上記カム当接部材から離れている方のカム外周面との交点における上記基準面に対する変位量を測定するための変位量測定手段と、当該変位量測定手段により得られる測定データに基づいてバルブクリアランスを演算するための演算手段とを備えることを特徴としている。
このような構成によると、変位量測定手段により得られる測定データは、基準面に対する交点の変位量を測定した1種類のみである。そのため、本発明に係るバルブクリアランス測定装置は、例えばカムの変位量とカム当接部材の変位量とをそれぞれ別個に測定することにより、2種類の測定データが得られる構成を有する従来型のバルブクリアランス測定装置に比べて、演算手段において処理すべきデータ量は減少する。
また、変位量測定手段においては、動弁機構により位置が変化する基準面に対しての交点の変位量を測定している。そのため、カムがカム当接部材に当接してバルブを開閉する際に、カムとカムシャフトとの間の公差などに起因して当該カムがカム当接部材に押し戻されたとしても、押し戻しによる交点位置の変化量と同じだけ基準面の位置も変化するので、変位量測定手段により得られるデータにおいては、公差などに起因する変位量の誤差はすでに相殺された形になっている。したがって、本発明に係るバルブクリアランス測定装置は、比較的容易な演算処理によって精度良くバルブクリアランスを測定することが可能となる。
好ましくは、変位量測定手段は、基準面に対して当接する当接部を有するアタッチメントと、当該アタッチメントを上記基準面に追従させるための移動機構と、上記アタッチメントに対して連動するように取りつけられ且つ上記当接部が当接している基準面から上記交点までの垂直距離を測定するための測長手段とを有する。このような構成によると、測長手段は1つですむ。そのため、例えばカムの変位量を測定するための装置とカム当接部材の変位量を測定するための装置とを別個に設けている従来型のバルブクリアランス測定装置に比べて、測長手段の数を低減することができるとともに、装置構成が比較的シンプルとなる。なお、測長手段として好ましくは、デジタルゲージである。
好ましくは、データには、カムを1回転させる間に特定の回転角度ごとに測定した変位量の測定値が含まれており、演算手段においては、上記カムがカム当接部材に当接していない間における上記測定値の最大値と、上記カムが上記カム当接部材に当接している間における上記測定値の最大値との差をバルブクリアランスとして演算する。このような構成によると、より容易な演算処理によって精度良くバルブクリアランスを測定することが可能となる。
本発明のその他の利点および特徴については、以下に行う発明の実施形態の説明から、より明らかとなるであろう。
本発明の好ましい実施形態に係るバルブクリアランス測定装置Xについて、図1〜図4を参照しつつ具体的に説明する。本実施形態においては、バルブクリアランス測定装置Xの測定対象物として、OHC構造を備えた車両用エンジンにおけるシリンダヘッド組立体Yを用いて説明を行う。図1は、本実施形態に係るバルブクリアランス測定装置Xの要部拡大断面図である。図2は、バルブクリアランス測定装置Xの測定対象物であるシリンダヘッド組立体Yの要部断面図である。なお、図1〜図3においては、図面の見易さの観点から後述するバルブクリアランスVCを実際よりも誇張して描いている。
まず、シリンダヘッド組立体Yの構造について、図2を参照しつつ説明する。
シリンダヘッド組立体Yは、吸気口(あるいは排気口)11を有するシリンダヘッド10と、吸気口11を開閉するためのバルブ20と、バルブ20を開閉させるための動弁機構30とを備える。バルブ20は、一端部にバルブヘッド210、他端部にステムヘッド211を有するバルブ本体21と、ステムヘッド211にコッタ22を介して取りつけられるリテーナ23と、ステムヘッド211を覆うように設けられたリフタ24と、リテーナ23とシリンダヘッド10に設けられた支持部12との間に介在するバルブスプリング25とを有する。バルブ本体21は、バルブスプリング25によってバルブヘッド210が吸気口11を閉鎖する方向に付勢されている。動弁機構30は、カムシャフト31と、当該カムシャフト31に対して一体回転可能に取りつけられたカム32とを有しており、カム32を回転させてリフタ24をバルブスプリング25に抗して押動することにより、バルブ20の開閉を行うことが可能な構成となっている。
シリンダヘッド組立体Yには、カム32のカム外周面320とリフタ24との間にはバルブクリアランスVCが設けられている。バルブクリアランスVCは、例えばリフタ24におけるカム外周面320との対向部に適当な厚みのシム(図示せず)を設置したり、リフタ24としてシム一体型リフタを用いたりすることにより調整可能である。
次に、シリンダヘッド組立体Yのバルブクリアランスを測定するためのバルブクリアランス測定装置Xの構造について、図1を参照しつつ説明する。
バルブクリアランス測定装置Xは、変位量測定機構40と、演算装置50とを備える。
変位量測定機構40は、アタッチメント41と、移動機構42と、測長装置43とを備え、リフタ24におけるカム外周面320との対向面(リフタ24にシムが取りつけられている場合はシムの上面)を基準面240として、カムシャフト31の中心軸(図示せず)を通り、かつ、基準面240に対して垂直方向に延びる線(図示せず)とリフタ24から離れている方のカム外周面320との交点Bの変位量を測定するためのものである。
アタッチメント41は、基準面240に当接する当接部410と、移動機構42と連結するための第1連結部411と、測長装置43と連結するための第2連結部412とを有しており、第1連結部411において連結される移動機構42により第2連結部412において連結される測長装置43とともに一体動可能な構成となっている。
移動機構42は、シリンダ420と、一端部において第1連結部411に連結されているロッド421とを有するシリンダ機構であり、アタッチメント41の当接部410を基準面240に追従させることが可能な構成となっている。また、移動機構42は、基準面240の微細な動きに対応すべく、ロッド421の動きを微調整することが可能な構成を有しているのが好ましい。なお、移動機構42は、シリンダ機構には限られず、アタッチメント41を基準面240に追従させることが可能な構成を有していればよい。
測長装置43は、アタッチメント41と連動するように第2連結部412において連結されており、基準面240(すなわち、アタッチメント41の当接部410の先端)から交点Bまでの垂直距離Dを測定するためのものである。本実施形態において測長装置43は、プローブ431と、ゲージ部432とを備えるデジタルゲージである。プローブ431は、可動ロッド431aと、可動ロッド431aの一端部に取りつけられ、カム外周面320に接触する接触子431bと、可動ロッド431aおよび接触子431bの動きに合わせて伸縮可能で且つ可動ロッド431aを収容するための蛇腹状収容体431cとを有する。ゲージ部432は、接触子431bがカム外周面320に追随するように可動ロッド431aを進退動させるためのシリンダ部(図示せず)と、当接部410の先端と接触子431bの先端との間の距離Dを測定するための測定部(図示せず)と、当該測定部において測定された距離Dのデータを演算装置50に出力するための出力部(図示せず)とを有する。
演算装置50は、測長装置43によって測定された垂直距離DからバルブクリアランスVCを演算するためのものである。
以上の構成を有するバルブクリアランス測定装置XによるバルブクリアランスVCの測定について、図3〜図4を参照しつつ具体的に説明する。図3は、カム32を1回転させる間における当該カム32とリフタ24の動きをアタッチメント41および測長装置43とともに示したものである。図4は、測長装置43において得られる垂直距離Dの測定結果をカム32の回転角度に対して示したものである。なお、図3においては、図面の見易さの観点から、カムシャフト31とカム32との嵌め合い公差Eを実際よりもはるかに誇張して描いている。
まず、カム32を1回転させる間の垂直距離Dを測定する。
図3(a)は、カム外周面320においてカムシャフト31の中心軸から最も離れた位置(以下、「カムトップ」と称する)が交点Bを構成するときの状態を示したものである。この状態における垂直距離Dは、カム32の最大カム径CMとバルブクリアランスVCとを足し合わせた長さD1となる。また、垂直距離D1は、図4に示すように、カム32が1回転する間で、かつ、カム32とリフタ24とが接触していない間に測定された垂直距離Dの最大値となる。
図3(b)は、カム32を図3(a)の位置からさらに90°回転させたときの状態を示したものである。この状態における垂直距離Dは、カム32の基礎円部32aのカム径CBとバルブクリアランスVCとを合わせた長さD2となる。
図3(c)は、カム32を図3(b)の位置から90°回転させたときの状態を示したものであり、カムトップと基準面240とが当接したときの状態を示したものである。このとき、リフタ24はカム32によりバルブスプリング25に抗して押動されているが、カム32もバルブスプリング25の抗力により公差Eの分だけ持ち上げられる。しかし、垂直距離Dは、基準面240から交点Bまでの距離を測定しているので、公差Eの分だけ持ち上げられたとしても測定結果には影響しない。つまり、この状態における垂直距離Dは、カム32の最大カム径CMと等しい長さD3となる。また、垂直距離D3は、図4に示すように、カム32が1回転する間で、かつ、カム32とリフタ24とが接触している間に測定された垂直距離Dの最大値となる。
次に、垂直距離Dの測定結果に基づき演算装置50により演算をしてバルブクリアランスVCを求める。具体的には、バルブクリアランスVCは以下の演算式に基づいて求められる。
Figure 2005054728
本実施形態に係る構成を有するバルブクリアランス測定装置Xでは、測長装置43により測定した垂直距離Dに関する測定データの1種類のみである。そのため、図6に示すような従来型のバルブクリアランス測定装置X’に比べて、演算処理すべきデータ量は少なくてすむ。また、変位量測定装置40においては、基準面240に対しての交点Bの垂直距離Dを測定している。そのため、カム32がリフタ24に当接してバルブ20を押動する際に、バルブスプリング25の抗力によってカム32が公差Eの分だけリフタ24に押し戻されたとしても、押し戻しによる交点Bの位置の変化量と同じだけ基準面240の位置も変化するので、変位量測定機構40により測定される垂直距離Dにおいて公差Eに起因する誤差はすでに相殺された形になっている。したがって、バルブクリアランス測定装置Xでは、上記した演算式(数1参照)のように比較的容易な演算処理によって精度良くバルブクリアランスVCを測定することが可能となる。
以上、本発明の具体的な実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の思想から逸脱しない範囲内で種々な変更が可能である。例えば、移動機構42は、シリンダ420を用いるのに代えて、バルブスプリング25の付勢力に比べてはるかに小さいバネでアタッチメント41をリフタ24側に付勢する構成としてもよい。また、アタッチメント41の形状は、当接部410において基準面240に当接することが可能であればよく、図1に示すような形状には限られない。さらに、測長装置43は、蛇腹状収容体431c自体にスプリング機能をもたせ、バルブスプリング25の付勢力に比べてはるかに小さい付勢力で接触子431bをカム32側に押すようにし、ゲージ部432はゲージ機能のみを果たすようにしてもよい。
本発明に係るバルブクリアランス測定装置を示す要部拡大部分断面図である。 OHC構造を備えた車両用エンジンにおけるシリンダヘッド組立体の一例を示す要部拡大部分断面図である。 図1に示すバルブクリアランス測定装置を用いて、図2に示すシリンダヘッド組立体のバルブクリアランスを測定する際の状態変化を示す要部拡大図である。 図1に示すバルブクリアランス測定装置を用いて、図2に示すシリンダヘッド組立体のバルブクリアランスを測定する際に得られる測定データの一例を示すグラフである。 OHC構造を備えた車両用エンジンにおけるシリンダヘッド組立体の一例を示す要部拡大部分断面図である。 従来のバルブクリアランス測定装置を示す要部拡大部分断面図である。 図6に示すバルブクリアランス測定装置を用いて、図5に示すシリンダヘッド組立体のバルブクリアランスを測定する際に得られる測定データの一例を示すグラフである。
符号の説明
X,X’ バルブクリアランス測定装置
Y,Y’ シリンダヘッド組立体
VC,VC’ バルブクリアランス
B 交点
B’ (カム32の)上面
D 垂直距離(変位量)
10,10’ シリンダヘッド
11,11’ 吸気口(もしくは排気口)
20,20’ バルブ
24,24’ リフタ(カム当接部材)
30,30’ 動弁機構
31,31’ カムシャフト
32,32’ カム
40 変位量測定機構
40a’ 第1変位量測定機構
40b’ 第2変位量測定機構
50,50’ 演算装置(演算手段)
240,240’ 基準面

Claims (3)

  1. 吸気口および排気口を有するシリンダヘッドと、上記吸気口および上記排気口を開閉するためのバルブと、カムシャフトおよび当該カムシャフトに対して回動可能に取りつけられているカムを備え且つ上記バルブを開閉するための動弁機構とを有するシリンダヘッド組立体における上記カムと上記バルブのカム当接部材との間のバルブクリアランスを測定するためのバルブクリアランス測定装置であって、
    上記カム当接部材における上記カムとの対向面を基準面とし、上記カムシャフトの中心軸を通り且つ上記基準面に対して垂直方向に延びる線と、上記カム当接部材から離れている方のカム外周面との交点における上記基準面に対する変位量を測定するための変位量測定手段と、当該変位量測定手段により得られる測定データに基づいてバルブクリアランスを演算するための演算手段とを備えることを特徴とする、バルブクリアランス測定装置。
  2. 上記変位量測定手段は、上記基準面に対して当接する当接部を有するアタッチメントと、当該アタッチメントを上記基準面に追従させるための移動機構と、上記アタッチメントに対して連動するように取りつけられ且つ上記当接部が当接している基準面から上記交点までの垂直距離を測定するための測長手段とを有する、請求項1に記載のバルブクリアランス測定装置。
  3. 上記測長手段は、デジタルゲージである、請求項2に記載のバルブクリアランス測定装置。
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