JP2005054496A - アースアンカー用受圧板 - Google Patents
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Abstract
【課題】コンクリートの打設圧力に応じてアンカーにプレテンションを導入する。
【解決手段】法面に設置される座板12と、座板12の中心を貫通して取り付けられ、かつ上部に台座24を配置した配置した中空管14と、中空管14の周囲において座板12を密封状態に包囲した耐圧性の可とう性袋体16と、袋体16の一部に開口されたコンクリート注入口30とを備え、座板12の設置状態で中空管14にアンカー20端部を挿通し、台座24上で定着具22を介してアンカー20端部を定着し、しかる後、袋体16内部にコンクリートCを圧入充填するものである。
【選択図】 図2
【解決手段】法面に設置される座板12と、座板12の中心を貫通して取り付けられ、かつ上部に台座24を配置した配置した中空管14と、中空管14の周囲において座板12を密封状態に包囲した耐圧性の可とう性袋体16と、袋体16の一部に開口されたコンクリート注入口30とを備え、座板12の設置状態で中空管14にアンカー20端部を挿通し、台座24上で定着具22を介してアンカー20端部を定着し、しかる後、袋体16内部にコンクリートCを圧入充填するものである。
【選択図】 図2
Description
本発明は、アースアンカー用受圧板に関し、特に現場施工に適した構造に関する。
アースアンカーを用いた法面安定化工法は、土中にアンカーを打ち込み、これの引き抜き抵抗によって法面に加わる土水圧に抵抗し、法面を補強する工法である。この工法においては、図5に示すように、法面地表部に設置されるとともに、アンカー1の端部を固定した受圧板2により地山に打ち込まれたアンカー1の反力を取るようにしている。
すなわち、法面に土水圧が作用すると、アンカー1には引っ張り力が生ずるとともに、受圧板2には圧縮力が生ずる。それ故、受圧板2は所用の面積であって、圧縮力に耐えうる素材が用いられ、コンクリート製、鋼製などの受圧板が一般に用いられている。
しかしながら、これらの素材は重量がきわめて重く、特に重機などを用いることができない急勾配の法面に直接設置することは困難であり、工期が長期となる惧れがあった。
このような不具合に対してはコンクリート製の場合、型枠を用いて現場施工したり、鋼製の場合には分解して現場搬入し、組み立てればよいが、いずれも面倒な作業が必要であり、とりわけ、急勾配の場所での作業は面倒であった。
一方、軽量素材としてはアルミなどがあるが、素材そのものが高価であるため、設置コストが高くなるという課題があった。
これに対し、軽量かつ簡単に現場施工可能な受圧板として、FRPを用いた受圧板が開発されている。このものは、FRP製の上板及び下板からなる受圧板の貫通孔にアンカー端部を貫入し、定着具で定着した後、上板と下板の隙間及びその周縁部にコンクリートを打設するものである(特許文献1)。
このものは材質がFRPであるため、軽量であってしかも現場施工で隙間にコンクリートを打設するだけで高い圧縮強度の受圧板を得られる。
特開平9−88075号公報
しかしながら、FRPそのものは紫外線による劣化が生じやすく、特に上板の劣化に伴い減肉が生じた場合には、定着端にゆるみを生じ、引っ張り抵抗の低下要因となることが懸念される。
本発明は以上の課題を解決するものであって、その目的は、アンカー設置後の受圧板にコンクリートを打設することで、その打設圧力に応じてアンカーにプレテンションを導入でき、引っ張り抵抗を増すことができるようにしたアースアンカー用受圧板を提供するものである。
本発明の受圧板は、法面に設置される座板と、該座板の中心を貫通して取り付けられ、かつ上部に台座を配置した配置した中空管と、該中空管の周囲において前記座板を密封状態に包囲した耐圧性の可とう性袋体と、該袋体の一部に開口されたコンクリート注入口とを備え、前記座板の設置状態で前記中空管にアンカー端部を挿通し、前記台座上で定着具を介してアンカー端部を定着し、しかる後、前記コンクリート注入口を通じて前記袋体内部にコンクリートを圧入充填するものであることを特徴とするものである。
また、本発明では、請求項1において、前記座板がFRP材からなるものであることを特徴とする。
コンクリートの圧入充填により、袋体が膨張し、台座を通じてアンカーの定着端を圧し、これによってアンカーにプレテンションを導入できる。
請求項2の発明では、座板がFRP材であることにより、軽量であって、持ち運び、据え付け作業を簡単に行うことができる。
以下本発明の好ましい実施の形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
図1〜3は本発明に係る受圧板を示す。この受圧板10は、法面に設置される座板12と、座板12の中心を貫通して取り付けられた中空管14と、中空管14の周囲において座板12を密封状態に包囲した耐圧性の可とう性袋体16とを備えたものである。
座板12は軽量かつ強靱な材料であるFRPからなり、平面視略十字型をなす薄板状に形成され、その中心に前記中空管14を挿通する孔12a(図3を参照)を形成したものである。
中空管14は金属筒体からなり、この内部にアンカー20の端部を挿通するもので、その下部には前記袋体16及び座板12に対する抜け止め用のフランジ18を一体化するとともに、上部には、アンカー20の定着具22を受圧支持するための台座24が配置されている。
袋体16は、布などの内面にゴム、軟質樹脂層をライニングした気密性の高い可とう性素材を前記座板12の外形に合わせて例えば平面視で略十字形に形成し、かつ中心に中空管挿通孔26aを形成した袋底部26と、袋底部26の周縁にシーム溶着、縫合あるいはジッパー止めなどにより一体化され、高さ方向に略半円形が交差して膨出する形状に立体造形される袋上部28からなっており、かつその頂部中心に中空管挿通孔28aを形成し、一部にコンクリート注入口30を設け、バルブ32により開閉可能としている。
なお、図3においては袋上部26は膨張状態に描かれているが、コンクリート打設以前では収縮状態にある。また、袋底部26と袋上部28を分離して図示しているが、実際には座板12及び中空管14を内部に配置した状態で一体化されている。
したがって、コンクリート打設以前の運搬時には極めて軽量であって、コンクリートの充填スペースが収縮した状態であるためコンパクトであり、人力などにより容易に運搬可能である。
据え付け時には、特に図2に示すように、アンカー20の突出端部にフランジ18から前記中空管14を挿通し、袋上部28からの突出位置で台座24をアンカー20に挿通し、台座24上でアンカー20の端部に定着具22を締め付けることにより、定着がなされる。
しかる後、前記コンクリート注入口30をコンクリートホースに接続し、バルブ32をあけて袋体16の内部にモルタルまたはコンクリートCを圧入充填する。
圧入により、モルタルまたはコンクリートCは矢印のごとく袋上部26の各部を圧し、図示のごとく略半円形断面に膨張させ、さらには座板12を地表側に圧し、これによりアンカー20にプレテンションを導入することができる。所定量のコンクリートを打設した後はバルブ32を閉じ、この状態で養生、固化により受圧板10が完成する。
完成した受圧板10における座板12はその上部及び周囲がコンクリートで覆われているため、座板12をFRPで構成しても紫外線などによる劣化がない。また袋体16の実質厚みは薄いものであるため、これが劣化しても減肉による引っ張り力低下などの問題は無視できる。
以上の受圧板10の形状としては十字形に限らず、一般にアースアンカー用受圧板として用いられている各種形状を採用でき、例えば図3(a)に示す三角錐形状の受圧板10’や(b)に示す四角錐形状受圧板10”などにも適用できる。
特に重機などが利用できない場所における急勾配のアースアンカー用受圧板に好適である。
10,10’,10” 受圧板
12 座板
14 中空管
16 可とう性袋体
20 アンカー
22 定着具
24 台座
30 コンクリート注入口
12 座板
14 中空管
16 可とう性袋体
20 アンカー
22 定着具
24 台座
30 コンクリート注入口
Claims (2)
- 法面に設置される座板と、該座板の中心を貫通して取り付けられ、かつ上部に台座を配置した配置した中空管と、該中空管の周囲において前記座板を密封状態に包囲した耐圧性の可とう性袋体と、該袋体の一部に開口されたコンクリート注入口とを備え、
前記座板の設置状態で前記中空管にアンカー端部を挿通し、前記台座上で定着具を介してアンカー端部を定着し、しかる後、前記コンクリート注入口を通じて前記袋体内部にコンクリートを圧入充填するものであることを特徴とするアースアンカー用受圧板。 - 請求項1において、前記座板がFRP材からなるものであることを特徴とするアースアンカー用受圧板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003287698A JP2005054496A (ja) | 2003-08-06 | 2003-08-06 | アースアンカー用受圧板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003287698A JP2005054496A (ja) | 2003-08-06 | 2003-08-06 | アースアンカー用受圧板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005054496A true JP2005054496A (ja) | 2005-03-03 |
Family
ID=34366608
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003287698A Pending JP2005054496A (ja) | 2003-08-06 | 2003-08-06 | アースアンカー用受圧板 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005054496A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019044549A (ja) * | 2017-09-07 | 2019-03-22 | 岡部株式会社 | ロックボルト頭部用止水具 |
-
2003
- 2003-08-06 JP JP2003287698A patent/JP2005054496A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019044549A (ja) * | 2017-09-07 | 2019-03-22 | 岡部株式会社 | ロックボルト頭部用止水具 |
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