JP2005054367A - ユニットバス壁の通水管の貫通部形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】貫通部形成装置20はユニットバス壁15の内側に配設される内側部材21と、当該内側部材21から延設された延設部26と、ユニットバス壁15の外側に配設される外側部材22と、前記延設部26に螺着される螺合部材23とより構成されている。そして、ユニットバス壁15を貫通した延設部26に、ユニットバス壁15の外側から螺合部材23を螺着する。延設部26と螺合部材23との螺合により、螺合部材23及び止水部25の全体によってユニットバス壁15を内外両面から均等な力で挟持して貫通部Kを形成することができる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物内に設けられたユニットバスの外側から内側に給水、給湯するためにユニットバス壁に設けられる通水管の貫通部を形成するための貫通部形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、建築物内にはユニットバスが設けられ、そのユニットバスを構成するユニットバス壁には、浴槽に給水、給湯するための通水管を貫通させるための貫通部が形成されている(例えば、特許文献1参照。)。図10に示すように、前記貫通部100を形成するために、ユニットバス壁Uには孔部Sが穿設されている。また、ユニットバス壁Uの内側には、内側部材としての円盤状をなす合成樹脂製の継手プレート101が配設され、ユニットバス壁Uの外側には四角板状をなす合成樹脂製の取付部材102及び水栓ボックス103が配設されている。
図9及び図10に示すように、前記継手プレート101の縁部には、継手プレート101の周方向に沿って、ビス104を挿通可能なビス挿通孔101aが4箇所に形成されている。図10に示すように、前記水栓ボックス103は前記取付部材102とほぼ同形状をなす鍔板103aを備え、その鍔板103aの周縁部には、前記ビス104が螺合可能なナット(図示せず)が埋設されている。
【0003】
そして、図9に示すように、前記取付部材102をユニットバス壁Uに固定し、図10に示すように、その取付部材102に水栓ボックス103を取付ける。
その後、継手プレート101とユニットバス壁Uとの間で、ゴム材料製のパッキン105を挟んだ状態で、継手プレート101のビス挿通孔101aから複数のビス103を水栓ボックス103のナットに螺合する。すると、継手プレート101と水栓ボックス103とが互いに引寄せられ、取付部材102を介した継手プレート101及び水栓ボックス103によりユニットバス壁Uが挟持される。
また、継手プレート101とユニットバス壁Uとの間にパッキン105が挟持され、そのパッキン105に継手プレート101が圧接する。その結果、ユニットバス壁Uに継手プレート101及び水栓ボックス103が取付けられ、貫通部100が形成される。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−210030号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来技術において、継手プレート101をユニットバス壁Uに取付けるために複数本のビス104が使用されている。そのため、継手プレート101においては、ビス104により、ビス挿通孔101aの周縁部がユニットバス壁U側に向かって強力に押圧され、水栓ボックス103においてはナットの周縁部がユニットバス壁U側へ強力に引寄せられる。即ち、継手プレート101のビス挿通孔101aの周縁部と、水栓ボックス103のナットの周縁部とにより、ユニットバス壁Uが強く挟持されるが、その他の部位はユニットバス壁Uの挟持が弱くなるという問題があった。また、複数のビス104を使用するため、各ビス104のナットに対する螺合量に差が生じると、継手プレート101及び水栓ボックス103によりユニットバス壁Uを強く挟持する箇所と、弱く挟持する箇所が発生してしまう虞があるという問題があった。
【0006】
加えて、継手プレート101、取付部材102及び水栓ボックス103には、ビス104を挿通するための孔が形成されているため、ユニットバス壁Uの内側と外側とがそれら孔により連通する状態となっている。その結果、前記孔内を水が流通し、ユニットバス壁Uの内側から外側に水が漏れる虞があるという問題があった。
【0007】
本発明は、上記従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、貫通孔の周縁部を均等な力で挟持して貫通部を形成することができるとともに、ユニットバス壁の内外への流体の流通を防止することができるユニットバス壁の通水管の貫通部形成装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、ユニットバス壁に設けられた貫通孔に通水管を貫通させるための貫通部を形成する貫通部形成装置であって、前記ユニットバス壁の内側に配設され、前記通水管をユニットバス壁の内側に引き出し可能とすべく前記通水管が挿通可能に形成されているとともに、前記貫通孔の周縁部に止水構造を形成する止水部が形成された内側部材と、前記内側部材に設けられ、外面に形成されたねじ部を前記貫通孔を貫通してユニットバス壁の外側に延設するための延設手段と、前記ユニットバス壁の外側に配設され、前記ねじ部に螺合される螺合部材とより構成され、前記ねじ部に螺合部材が螺合されることにより、当該螺合部材と止水部との間にユニットバス壁が挟持されて内側部材がユニットバス壁に取付けられることを要旨とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のユニットバス壁の通水管の貫通部形成装置において、前記延設手段の内側には、内側部材の内部と連通する案内路が形成され、当該案内路により延設手段内に挿通された通水管が、内側部材の内側に案内されることを要旨とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のユニットバス壁の通水管の貫通部形成装置において、前記案内路は湾曲又は屈曲して延びるように形成され、前記案内路は前記ユニットバス壁の壁面に対して斜めに延びるように形成されていることを要旨とする。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のユニットバス壁の通水管の貫通部形成装置において、前記延設手段は、内側部材に一体形成された延設部により形成されていることを要旨とする。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のユニットバス壁の通水管の貫通部形成装置において、前記延設手段は、内側部材に組付けられた延設部材により形成されていることを要旨とする。
【0013】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のユニットバス壁の通水管の貫通部形成装置において、前記延設手段又は螺合部材には、前記ユニットバス壁の外側から延設手段内に通水管を案内するガイド手段が設けられていることを要旨とする。
【0014】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のユニットバス壁の通水管の貫通部形成装置において、前記ガイド手段は、ユニットバス壁の壁面に対して斜めに延びるように設けられていることを要旨とする。
【0015】
請求項8に記載の発明は、請求項6又は請求項7に記載のユニットバス壁の通水管の貫通部形成装置において、前記ガイド手段には、前記通水管が挿通される鞘管を連結するための連結部が設けられていることを要旨とする。
【0016】
請求項9に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のユニットバス壁の通水管の貫通部形成装置において、前記ユニットバス壁の外側には、前記延設手段が挿入可能な外側部材が配設されるとともに、前記延設手段には外側部材より外方へ突出した部位に前記螺合部材が螺合可能な前記ねじ部が形成され、前記外側部材には、前記ねじ部に対する螺合部材の螺合に伴う内側部材の回動を規制すべく延設手段が係合可能な係合部が形成されていることを要旨とする。
【0017】
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載のユニットバス壁の通水管の貫通部形成装置において、前記ねじ部に対する螺合部材の螺合により、前記外側部材を介して螺合部材と止水部との間にユニットバス壁が挟持されることを要旨とする。
【0018】
請求項11に記載の発明は、請求項9又は請求項10に記載の通水管の貫通部形成装置において、前記延設手段には、外側部材への挿入方向に沿って延びる切り欠き部が形成されているとともに、前記外側部材には前記延設手段が挿入可能な挿入孔が形成され、当該挿入孔の内面には、延設手段が挿入された状態で前記切り欠き部に係合可能な係合部が形成されていることを要旨とする。
【0019】
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載のユニットバス壁の通水管の貫通部形成装置において、前記外側部材には、前記ユニットバス壁の外側から延設手段内に通水管を案内するガイド手段が設けられていることを要旨とする。
【0020】
請求項13に記載の発明は、請求項12に記載のユニットバス壁の通水管の貫通部形成装置において、前記ガイド手段は、前記外側部材に一体形成されたガイド部より形成され、同ガイド部はユニットバス壁の壁面に対して斜めに延びるように形成されていることを要旨とする。
【0021】
請求項14に記載の発明は、請求項12又は請求項13に記載のユニットバス壁の通水管の貫通部形成装置において、前記ガイド手段には、前記通水管が挿通される鞘管を連結するための連結部が設けられていることを要旨とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化したユニットバス壁の通水管の貫通部形成装置の一実施形態を図1〜図5にしたがって説明する。
【0023】
まず、ユニットバスについて説明する。図3に示すように、建築物内に構築されたコンクリート面には、多数のジャッキ12を介して防水パン13が水平に支持固定されている。前記防水パン13の上面には浴槽14が設置され、さらに防水パン13の周囲にユニットバス壁15が立設されている。また、前記ユニットバス壁15には、前記浴槽14に給水、給湯するための通水管を貫通した状態に設置するための貫通部Kが形成されている。
【0024】
次に、図1に示すように、前記ユニットバス壁15に設けられる貫通部Kを形成するための貫通部形成装置20について説明する。前記貫通部形成装置20は、前記ユニットバス壁15の内側(図1では左側)に配設される内側部材21と、当該内側部材21から延設された延設手段としての延設部26と、ユニットバス壁15の外側(図1では右側)に配設される外側部材22と、前記延設部26に螺着される螺合部材23とより主に構成されている。
【0025】
まず、前記内側部材21について説明する。図2に示すように、合成樹脂製の内側部材21は円盤状をなす止水部25と、その止水部25に立設された円筒状をなす筒状部24とより形成されている。止水部25は前記筒状部24の外径よりも大径に形成されている。
【0026】
前記筒状部24の外周面には第1ねじ部24aが螺刻されている。また、筒状部24の外面において、前記第1ねじ部24aよりも、内側部材21の中央側には係止リブ24cが4箇所に突設され、各係止リブ24cはそれぞれ筒状部24の軸線方向に延びるように形成されている。図1に示すように、筒状部24内には、内側部材21内に挿入された通水管16が挿通される挿通路24bが形成されている。また、筒状部24はその軸線が止水部25に対して斜めに交差するように形成されている。
【0027】
前記内側部材21において、筒状部24の外周には合成樹脂製の化粧プレート27が装着される。この化粧プレート27は円環状をなす化粧カバー27aとその化粧カバー27aから円筒状に延設された化粧筒部27bとから構成されている。前記化粧カバー27aは、化粧プレート27が筒状部24に装着された状態で、前記止水部25を被覆可能な大きさに形成されている。また、前記化粧筒部27bは、化粧カバー27aに対して軸線が斜めに傾斜して延びるように形成されているとともに、先端面が斜めに傾斜するように形成されている。図2に示すように、化粧筒部27bの内周面には係止凹部27cが4箇所に凹設され、化粧プレート27が内側部材21に装着された状態で、係止凹部27cと前記係止リブ24cとが係止し、化粧プレート27が周方向へ回転することが防止される。
【0028】
筒状部24の先端には、合成樹脂製の取付ナット28を用いて合成樹脂製の引出部材29が取付け可能に形成されている。図1に示すように、前記取付ナット28は略円筒状をなし、その先端の内周縁には嵌合溝28aが凹設されている。
また、取付ナット28の内周面には、前記第1ねじ部24aに螺合可能な内周ねじ部28bが螺刻されている。図2に示すように、前記引出部材29は円盤状をなす基板部29aを備え、その基板部29aの周縁部には枠状部29bが、基板部29aの両面側に向けて突出形成されている。この枠状部29bのうち、基板部29aの上側に延びる部位は、前記嵌合溝28aに嵌合可能に形成されている。また、基板部29aの上面には略円筒状をなす一対の引出口29cが引出部として突設され、その引出部材29の内側から前記各引出口29cの外側へ通水管16を引出可能に形成されている。
【0029】
そして、嵌合溝28aに枠状部29bを嵌合させて取付ナット28と引出部材29とを組付け、その取付ナット28を筒状部24の先端に螺着することにより、内側部材21には引出口29cが設けられる。このとき、嵌合溝28aの内周面と枠状部29bの周面とが圧接するため、取付ナット28と引出部材29との組付け部位を止水することが可能となっている。
【0030】
前記内側部材21には、前記延設部26が一体形成されている。即ち、図2に示すように、止水部25からは逆U字状をなし、止水部25から離れる方向へ延びる延設部26が形成されている。この延設部26の基端側の内部には案内路26bが形成され、この案内路26bは延設部26内に下側から挿通された通水管16を、ユニットバス壁15の内側に引き出されるように案内するために形成されている。延設部26の下部は、同延設部26の長さ方向に沿って延びるように切り欠き部26dが開口形成され、その切り欠き部26dを形成する相対向する縁部には、延設部26の長さ方向に延びる係合面26aが形成されている。この延設部26は、その軸線が前記止水部25に対して直交するように形成されている。また、延設部26の先端の外面には、同延設部26の円弧に沿って第2ねじ部26cが螺刻されている。
【0031】
次に、前記外側部材22について説明する。合成樹脂製の外側部材22は、円弧状に湾曲して延びるガイド手段としてのガイド部31を備え、そのガイド部31の上部には略円筒状をなす連結筒部30が形成されている。前記連結筒部30は略円筒状をなす外周筒部32により外郭が形成され、その外周筒部32の一端部(図2では左端部)には第1鍔部32aが形成されているとともに、他端部(図2では右端部)には第2鍔部32bが形成されている。また、連結筒部30において、前記外周筒部32の内側には内周筒部33が形成され、その内周筒部33は外周筒部32の内周下部に一体形成されている。また、内周筒部33の外周面と外周筒部32の内周面との間には、外側部材22の正面視において、下方に開口する円弧状をなす挿入孔34が形成され、その挿入孔34内に前記延設部26が挿入可能に形成されている。また、前記内周筒部33の他端面には、略U字状に延びる延長部33bが形成されている。さらに、内周筒部33の両側の下部外側面及び前記延長部33bの両側には係合部33aが形成されている。
【0032】
そして、図4に示すように、挿入孔34に延設部26が挿入された状態では、延設部26の先端は連結筒部30の他端面より外方へ突出し、第2ねじ部26cが露出するようになっている。また、前記延長部33bは、一対の係合面26aの間に配設され、延長部33bと延設部26とが係合可能な位置に配設されるようになっている。
【0033】
図1及び図2に示すように、前記ガイド部31は円筒状をなすとともに、前記内周筒部33の内側から斜め下方へ湾曲しながら延びるように形成されている。
このガイド部31は上端側が連結筒部30の一端側に開口し、下端側が下方に開口するようになっている。そして、そのガイド部31により、同ガイド部31の下端側から挿通された通水管16を、連結筒部30内、さらに延設部26内へ案内するようになっている。
【0034】
また、ガイド部31の下端部には、合成樹脂製の鞘管35を連結するための連結部36が接続されている。図1に示すように、この連結部36の上端の内周縁には係合突条37が内方へ向かって突設され、その係合突条37をガイド部31の先端の外周面に形成された係合凹条31bに係合することにより連結部36がガイド部31に接続されている。連結部36の下端内周縁には、連結部36内へ延びる係止爪38が複数箇所に形成されている。そして、連結部36内に鞘管35が挿入され、前記係止爪38が鞘管35の外周面に係止されることにより、鞘管35が連結部36を介してガイド部31に連結される。
【0035】
前記螺合部材23は、合成樹脂材料により円筒状に形成され、その内周面に前記第2ねじ部26cに螺合可能なねじ山23aが螺刻されている。ユニットバス壁15の内面と、止水部25との間には、シール部材としてのパッキンPが配設される。このパッキンPはゴム材料により円環状に形成されている。
【0036】
さて、上記貫通部形成装置20を使用して、ユニットバス壁15に貫通部Kを形成するには、まず、ユニットバス壁15の内側に配設された内側部材21において、パッキンPを延設部26に外挿する。図4及び図5に示すように、挿入孔34が貫通孔15aに合致するように外側部材22をユニットバス壁15の外側に配設し、パッキンPが外挿された延設部26をユニットバス壁15の内側から貫通孔15a内、さらに挿入孔34内に挿入し、第2ねじ部26cを外側部材22の外部に露出させる。延設部26が挿入孔34に挿入された状態では、筒状部24が斜め上方へ延びるようになっている。そして、ユニットバス壁15の外側から螺合部材23をねじ山23aに螺合して、同螺合部材23を延設部26に螺着する。このとき、螺合部材23の回転により延設部26を介して内側部材21が回転しようとするが、係合面26aが係合部33aに係合するため、その回転が規制される。そのため、筒状部24が斜め上方に配設されたままの状態で、延設部26に螺合部材23が螺着される。
【0037】
螺合部材23が第2ねじ部26cに螺進されるに伴い、螺合部材23の端面が第2鍔部32bに当接し、外側部材22がユニットバス壁15側へ押される。また、内側部材21と螺合部材23とが互いに引寄せられ、内側部材21がユニットバス壁15側へ引寄せられる。このとき、螺合部材23が回転することにより内側部材21をユニットバス壁15側へ引寄せるため、内側部材21全体がユニットバス壁15側へ引寄せられる。また、止水部25を局部的にユニットバス壁15側へ引寄せるのではなく、延設部26を介して止水部25全体をユニットバス壁15側へ引寄せている。そのため、止水部25の全周がパッキンPをユニットバス壁15側へ押圧した状態で、同パッキンPの端面全周が、貫通孔15aの周縁部となるユニットバス壁15の内面に圧接している。
【0038】
そして、止水部25と螺合部材23との間に、外側部材22及びパッキンPを介してユニットバス壁15が挟持され、ユニットバス壁15に内側部材21及び外側部材22が取付けられる。即ち、止水部25と螺合部材23とにより、ユニットバス壁15を均等な力で挟持して、同ユニットバス壁15に貫通部Kが形成される。その後、ユニットバス壁15の内面と止水部25との間のパッキンPの外周にコーキング処理を行い、さらに、筒状部24の外周に化粧プレート27を装着する。なお、コーキング作業は必ず行う必要はなく、省略してもよい。
【0039】
続いて、化粧プレート27において、係止凹部27cと係止リブ24cとを係止させ、その化粧プレート27をユニットバス壁15側に移動させる。すると、化粧カバー27aにより止水部25が被覆されるとともに、化粧筒部27bにより、第1ねじ部24aより止水部25側の筒状部24が被覆される。その結果、前記コーキングが化粧カバー27aにより被覆され、コーキングが露出することにより外観が低下するといった不具合の防止やコーキングを劣化しにくくすることができる。
【0040】
次に、外側部材22において、連結部36に鞘管35を連結し、その鞘管35内に一対の通水管16を挿通する。そして、それら通水管16はガイド部31の内周面により斜め上方へ案内され、延設部26内の案内路26bにより筒状部24内の挿通路24bへ案内される。さらに、挿通路24bにより通水管16は、延設部26の軸線に対して斜め上方へ延びるように案内されて筒状部24内から内側部材21の外へ送り出される。
【0041】
このとき、一対の通水管16は、ガイド部31により湾曲させられた状態で送り込み作業が行われるため、通水管16が湾曲状態から直線状に戻ろうとする力によりガイド部31、延設部26及び筒状部24は内側から上方へ押し上げられる。しかし、内側部材21は、螺合部材23によりその全体がユニットバス壁15側へ引寄せられているため、通水管16の押圧により内側部材21がユニットバス壁15から離間することが防止される。
【0042】
次いで、嵌合溝28aに枠状部29bを嵌合させて取付ナット28と引出部材29とを組付ける。そして、引出部材29が取付けられた取付ナット28の内側に一対の通水管16を挿入し、さらに、通水管16を引出口29c内に挿通した後、引出部材29内からその外側へ引き出す。このとき、引出口29cの内周面が通水管16の外周面に圧接するため、引出口29cの内周面と通水管16の外周面との間に止水構造が形成される。そして、取付ナット28のみを回転させて内周ねじ部28bを第1ねじ部24aに螺合すると、引出部材29が筒状部24側へ押圧された状態で筒状部24に螺着される。この引出部材29の螺着状態では、引出部材29のみを周方向に回転させることができ、一対の引出口29cの位置を上下左右に調節することができる。
【0043】
そして、図1に示すように、取付ナット28が筒状部24に螺着されると、引出部材29が内側部材21に取着され、内側部材21の上端部に引出口29cが斜め上方へ延びるように配設される。そのため、各引出口29cから引き出された通水管16は、内側部材21の内側から斜め上方へ延びるように配設される。その結果、内側部材21、外側部材22、延設部26及び螺合部材23によりユニットバス壁15に貫通部Kが形成され、通水管16がユニットバス壁15の外側から同ユニットバス壁15を貫通して配設される。さらに、前記通水管16がそれぞれ浴槽14まで配設され、湯水を供給するための水栓器具(図示せず)に接続される。
【0044】
貫通部Kがユニットバス壁15に形成された状態において、例えばユニットバス壁15の内側で水が使用され、貫通部Kが水を被ったとき、嵌合溝28aの内周面と枠状部29bの上端縁の外周面との間、引出口29cの内周面と通水管16の外周面との間から水が内側部材21内に侵入することが防止される。また、ユニットバス壁15の内面と、内側部材21の止水部25の端面には、パッキンPが密接し、止水部25とユニットバス壁15との間はコーキングされている。そのため、止水部25とユニットバス壁15との間から内側部材21内に水が侵入することが防止され、貫通孔15aからユニットバス壁15の外側に水が漏れ出ることが防止される。
【0045】
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)ユニットバス壁15の内側に内側部材21を配設し、その内側部材21から延びる延設部26を、ユニットバス壁15を貫通させてユニットバス壁15の外側へ延設し、さらに延設部26に螺合部材23を螺着した。そのため、延設部26に対する螺合部材23の螺合により、内側部材21全体をユニットバス壁15側へ引寄せ、止水部25の全体を均等な力でパッキンPに圧接させることができる。即ち、パッキンPを介した止水部25と、外側部材22を介した螺合部材23とにより、ユニットバス壁15の内側及び外側から同ユニットバス壁15を均等な力で挟持して貫通部Kを形成することができる。その結果、パッキンPとユニットバス壁15との圧接面において、その圧接の度合いに差が生じることなく、圧接の弱い箇所から水がユニットバス壁15の外側へ漏れ出る虞を無くすことができる。また、上述のように漏水を防止することができるため、止水部25とユニットバス壁15との間のコーキング作業を不可欠なものとせず、貫通部Kを形成する作業の簡易化を図ることができる。
【0046】
(2)ユニットバス壁15を貫通して内側部材21の延設部26に螺合部材23を螺合することにより、貫通部Kがユニットバス壁15に形成される。即ち、貫通部Kには貫通孔15a以外に、ユニットバス壁15を貫通する孔が形成されず、貫通部Kを形成する部材にもビスを挿通するための孔が形成されていない。
従って、貫通部Kを形成するための部材にビスを挿通するための孔が形成されていた従来と異なり、ユニットバス壁15の内側と外側とが貫通孔15a以外の孔により連通することがない。その結果、貫通孔15a以外の孔内を水が流通し、ユニットバス壁15の内外に水が流通する虞を無くすことができる。
【0047】
(3)貫通孔15aを貫通した延設部26に螺合部材23を螺合することにより、貫通部Kがユニットバス壁15に形成される。そのため、パッキンPを介した止水部25及び第1鍔部32aが、貫通孔15aの周縁部に圧接するだけの面積を有していれば、貫通部Kを形成することができる。また、貫通孔15aにはビスを貫通させる必要がないため、従来の貫通部を形成するときに穿設された貫通孔よりも、本実施形態の貫通孔15aを小径とすることができる。従って、従来の貫通部を形成する部材において、貫通孔15aの周縁に配設される部位が、ビスを挿通可能とし、そのビスの締め付け力に耐えることのできる強度を有する大きさを必要とする場合と異なり、本実施形態では内側部材21及び外側部材22を小型化することができる。また、ビスを使用しないため、そのビスが錆びることが無くなり、貫通部Kに錆びが発生する虞を無くすことができる。
【0048】
(4)ユニットバス壁15の外側に延設された延設部26に対し、ユニットバス壁15の外側から螺合部材23を螺着して貫通部Kが形成される。そのため、貫通部Kの形成作業においては、内側部材21を回転させる必要がなく、内側部材21の回転による筒状部24の向きを考慮する必要が無くなり、貫通部Kの形成作業を行うことができる。
【0049】
(5)延設部26内には案内路26bが形成され、その案内路26bは挿通路24bと連通している。そのため、ガイド部31により延設部26内まで案内された通水管16を、案内路26bにより内側部材21内に案内することができ、通水管16を内側部材21内に挿通して貫通部Kを形成する作業を容易に行うことができる。
【0050】
(6)内側部材21には延設部26が一体形成されているため、筒状部24と延設部26とが別体形成されている場合と比較して、貫通部Kの形成作業を容易に行うことができる。また、筒状部24と延設部26とが別体形成されている場合のように、筒状部24と延設部26との接続部位における漏水防止を考慮する必要が無くなるため、貫通部Kの構成を簡易化することができる。
【0051】
(7)内側部材21とは別体形成された外側部材22に延設部26を挿入し、外側部材22から突出した延設部26に螺合部材23を螺合することができる。従って、外側部材22は延設部26に沿って移動可能に形成され、延設部26への螺合部材23の螺進により、外側部材22をユニットバス壁15側へ移動させることができるとともに、第2ねじ部26cへの螺合部材23の螺進距離を長くすることができる。そのため、螺合部材23により内側部材21をユニットバス壁15に強固に固定することができるとともに、螺合部材23を延設部26に確実に螺着することができる。
【0052】
(8)ガイド部31を備えた外側部材22を、内側部材21とは別体形成し、外側部材22内に延設部26を挿入した。そのため、延設部26に螺合部材23を螺合することにより、外側部材22をユニットバス壁15に近接させることができる。即ち、ガイド部31をユニットバス壁15の壁面に沿うように配設することができ、通水管16をガイド部31内から貫通孔15a及び挿通路24bに挿入するとき、通水管16をその軸線方向に沿った曲げ量を少なくすることができ、その挿入作業を行いやすくすることができる。
【0053】
(9)内側部材21と螺合部材23との間に外側部材22が介在して貫通部Kが形成されている。そのため、外側部材22がワッシャ的な機能を発揮して、螺合部材23を緩みにくくすることができる。従って、パッキンPに対して止水部25が圧接した状態を維持することができる。
【0054】
(10)係合面26aと係合部33aとの係合により、螺合部材23の延設部26に対する螺進に伴い内側部材21が回転するのを防止することができる。そのため、内側部材21を、筒状部24が斜め上方へ延びるように配設した後は、螺合部材23の螺合作業時に、筒状部24が回転しないように内側部材21を手で保持する必要がなく、貫通部Kの形成作業を容易に行うことができる。特に、筒状部24がユニットバス壁15の内面から斜め上方に延びるように維持した状態で螺合部材23を延設部26に螺合することができる。従って、貫通部Kの形成作業は、後の通水管16の引出方向を考慮しながら容易に行うことができる。
【0055】
(11)ユニットバス壁15の外側にはガイド部31が設けられ、そのガイド部31は、ユニットバス壁15の壁面に対して斜めに延びるように延設部26内にまで延び、案内路26bに連通している。そのため、ガイド部31により通水管16を延設部26内にまで速やかに案内することができ、その後の内側部材21内への挿通作業を容易に行うことができる。
【0056】
(12)ガイド部31には連結部36が形成されているため、その連結部36により鞘管35をガイド部31に容易に連結することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明を具体化した通水管の貫通部形成装置の第2の実施形態を図6にしたがって説明する。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態の内側部材及び外側部材を変更したのみの構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
【0057】
図6に示すように、第2の実施形態の貫通部形成装置40は、前記ユニットバス壁15の内側(左側)に配設される内側部材41と、同内側部材41に設けられた延接手段を形成する延設部材46と、前記ユニットバス壁15の外側(右側)で前記延設部材46に螺着される螺合部材43と、より主に構成されている。
【0058】
まず、前記内側部材41について説明する。合成樹脂製の内側部材41は、円盤状をなす止水部45と、その止水部45から立設された略円筒状をなす筒状部44とより形成されている。前記止水部45の裏面には、その周方向に延びる嵌着溝45bが形成され、嵌着溝45bにはパッキンPが、シール部材として嵌着されている。また、止水部45の裏面において、前記筒状部44の周縁部となる位置には取付突条45aが内側へ突出するように形成されている。前記筒状部44の外周面には第1ねじ部44aが螺刻されている。また、筒状部44は、その軸線が止水部45に対して斜め上方に傾斜するように形成されているとともに、筒状部44内に挿通路44bが形成されている。
【0059】
なお、筒状部44の先端には、合成樹脂製の取付ナット50を用いて合成樹脂製の引出部材51が取付け可能に形成されている。前記取付ナット50は第1の実施形態の取付ナット28とほぼ同形状に形成され、嵌合溝50a及び内周ねじ部50bが形成されている。また、引出部材51は第1の実施形態の引出部材29とほぼ同形状に形成され、基板部51a、枠状部51b及び引出口51cを備えている。そして、取付ナット50を用いて引出部材51を筒状部44に取付けることにより、引出口51cにより内側部材41に引出部が設けられている。
【0060】
次に、前記延設部材46について説明する。前記延設部材46は合成樹脂材料によりエルボ状に形成されている。前記延設部材46は、円弧状に延びるガイド部48と、そのガイド部48の上端に円筒状に形成された本体部47とより形成されている。前記本体部47の一端縁(図6では左端縁)には、本体部47の周方向に沿って外方へ延びる取付リブ47aが形成され、本体部47の外周面にはねじ部47bが螺刻されている。また、本体部47内には、ガイド部48から挿入された通水管16を内側部材41内に案内するための案内路46bが形成されている。この案内路46bは本体部47の軸線方向に対し、斜めに延びるように形成されている。前記ガイド部48は、本体部47から斜めに延びるように湾曲形成されている。ガイド部48の先端には前記鞘管35を連結可能とすべく第1の実施形態の連結部36と同様の構成の連結部49が形成されている。合成樹脂製の前記螺合部材43は、円筒状をなし、内周面には前記ねじ部47bに螺合可能なねじ山43aが螺刻されている。
【0061】
さて、上記貫通部形成装置40を使用して貫通部Kを形成するには、まず、取付突条45aと取付リブ47aとを係合させて筒状部44と延設部材46とを一体に組付ける。すると、内側部材41と延設部材46とが一体化されて、延設部材46により、内側部材41に延設手段が延設される。そして、ユニットバス壁15の内側からガイド部48を貫通孔15a内に挿入し、ガイド部48をユニットバス壁15の外側へ配設する。次に、ガイド部48の先端側から、同ガイド部48に螺合部材43を外挿する。続いて、連結部49に鞘管35を連結する。
【0062】
続いて、前記延設部材46に形成されたねじ部47bにねじ山43aを螺合して螺合部材43を延設部材46に螺着する。螺合部材43がねじ部47bに螺進されるに伴い、延設部材46及び内側部材41がユニットバス壁15側へ引寄せられる。そして、止水部45の嵌着溝45bの内周面全体が各パッキンPに圧接し、さらに、一対のパッキンPの全体がユニットバス壁15の内面に圧接される。また、螺合部材43の端面全周がユニットバス壁15の外面に圧接される。その結果、内側部材41、延設部材46及び螺合部材43によりユニットバス壁15に貫通部Kが形成される。そして、ガイド部48から案内路46b内に挿入された通水管16が、案内路46bにより内側部材41の挿通路44b内に案内されるとともに、ユニットバス壁15を貫通して引出口51cからユニットバス壁15の内側へ送り出される。
【0063】
第2の実施形態によれば、第1の実施形態の(1)〜(3)、(11)及び(12)と同様の効果に加えて以下の効果を得ることができる。
(1)延設部材46内には案内路46bが形成されている。そして、延設部材46が内側部材41に組付けられたとき、案内路46bが挿通路44bと連通する。そのため、案内路46bにより通水管16を内側部材41内へ案内することができ、通水管16をユニットバス壁15の外側から内側へ挿通する作業を容易に行うことができる。
【0064】
(2)貫通孔15aの内側では、案内路46bは斜め上方へ延びる状態で挿通路44bに連通するように形成されている。従って、案内路46bが、ユニットバス壁15の壁面に対して直交して延びるように形成されている場合と異なり、通水管16が、ガイド部48から案内路46bに挿通されたとき、通水管16を挿通路44bに案内することができる。従って、通水管16を貫通部K内を挿通させる作業を行いやすくすることができる。
【0065】
(3)延設部材46にガイド部48を一体形成したため、内側部材41に延設手段を設けると同時に、ガイド部48を貫通部Kに設けることができる。そのため、ガイド部48と案内路46bとが確実に連通し、ガイド部48に挿通された通水管16を延設部材46内に確実に挿通することができる。
【0066】
(4)内側部材41と延設部材46とを別体形成したため、両部材が一体形成されている場合と比較して、各部材の成形金型の構造を簡易なものとすることができる。また、
(第3の実施形態)
次に、本発明を具体化した通水管の貫通部形成装置の第3の実施形態を図7及び図8にしたがって説明する。なお、第3の実施形態は、第1の実施形態の内側部材の延設部及び外側部材を変更したのみの構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
【0067】
図8に示すように、第3の実施形態の貫通部形成装置60は、内側部材61と、同内側部材61に設けられた延接手段としての延設部62と、前記延設部62に螺着される螺合部材63と、外側部材64とより主に構成されている。
【0068】
まず、前記内側部材61について説明する。図7に示すように、合成樹脂製の内側部材61は、第1の実施形態の筒状部24と同様の構成の筒状部65を備えるとともに、その筒状部65の基端側の周縁部に形成された円盤状をなす止水部66を備えている。前記筒状部65の外周面には第1ねじ部65aが螺刻され、筒状部65内に挿通路65bが形成されている。なお、筒状部65の先端には、第1の実施形態の取付ナット28と同様の構成の取付ナット67を用いて、第1の実施形態の引出部材29と同様の構成の引出部材68が取付け可能に形成されている。即ち、取付ナット67は嵌合溝67a及び内周ねじ部67bを備え、引出部材68は基板部68a、枠状部68b及び引出口68cを備えている。
【0069】
次に、前記延設部62について説明する。前記延設部62は止水部66から円筒状に延びるように形成され、延設部62の外面には、切り欠き部としての係合凹条62aが延設部62の軸線に沿って延びるように凹設されている。また、図8に示すように、延設部62の内側には案内路62bが形成され、延設部62の外周面において、前記係合凹条62aを除いた位置には、第2ねじ部62cが螺刻されている。加えて、延設部62の内周面には、ねじ山62dが螺刻されている。
【0070】
前記延設部62には、前記ユニットバス壁15の外側から同延設部62内に通水管16を案内するガイド手段としてのガイド部材69が設けられている。このガイド部材69はパイプ状をなし、円弧状に湾曲して延びるように形成されている。ガイド部材69の一端部(上端部)には、前記ねじ山62dと螺合可能なねじ部69aが螺刻され、他端部(下端部)には、第1の実施形態の連結部36と同様の構成の連結部70が設けられている。そして、その連結部70により、ガイド部材69の下端に合成樹脂製の鞘管35を連結することができる。
【0071】
前記螺合部材63は第1の実施形態の螺合部材23と同様の構成を有するように形成されている。図7に示すように、前記外側部材64は円環状に形成され、その内側が挿入孔として形成されている。また、外側部材64の内周面の相対向する位置には、係合突部64aが係合部として突接されている。そして、延設部62が外側部材64内に挿入されると、前記係合突部64aが係合凹条62a内に係合するようになっている。
【0072】
さて、第3の実施形態の貫通部形成装置60を使用してユニットバス壁15に貫通部Kを形成するには、まず、ユニットバス壁15の内側に配設された内側部材61において、パッキンPを延設部62に外挿する。次に、延設部62を貫通孔15a内に挿入してユニットバス壁15を貫通させた後、その延設部62の係合凹条62aに係合突部64aを係合させた状態で、同延設部62に外側部材64を取付ける。このとき、内側部材61は筒状部65は斜め上方を向くように配設されている。
【0073】
続いて、螺合部材63が外挿されたガイド部材69のねじ部69aを、延設部62のねじ山62dに螺合して内側部材61とガイド部材69とを組付ける。続けて、ガイド部材69に外挿された螺合部材63を第2ねじ部62cに螺合する。すると、係合突部64aと係合凹条62aとの係合により、延設部62及び内側部材61が回転することなく、螺合部材63が延設部62に螺着される。その結果、図8に示すように、筒状部65が斜め上方に配設されたままの状態で、内側部材61及び螺合部材63がユニットバス壁15側へ引寄せられる。そして、止水部66の端面全体がパッキンPに圧接し、さらに、そのパッキンPの全体がユニットバス壁15の内面に圧接される。また、螺合部材63の端面全周が外側部材64の端面に圧接し、その外側部材64がユニットバス壁15の外面に圧接される。すると、パッキンPを介した止水部66と、外側部材64を介した螺合部材63とにより、ユニットバス壁15の内外両側から均等な力でユニットバス壁15を挟持して貫通部Kがユニットバス壁15に形成される。
【0074】
その結果、内側部材61、延設部62及び螺合部材63によりユニットバス壁15に貫通部Kが形成され、通水管16がユニットバス壁15を貫通して配設される。また、延設部62からガイド部材69が斜め下方へ湾曲しながら延びるように配設される。そして、ガイド部材69内及び案内路62b内に通水管16を挿通し、さらにガイド部材69及び案内路62bによりそれら通水管16を挿通路65b内へ案内させる。そして、挿通路65b内に挿通された通水管16は、引出部材68からユニットバス壁15の外側へ送り出され、その引出部材68は取付ナット67により筒状部65に取付けられる。なお、延設部62からガイド部材69を螺退してもよく、このとき、延設部62の内側に形成される案内路62bはその軸方向への長さが長くなる。
【0075】
従って、第3の実施形態によれば、第1の実施形態の(1)〜(3)、(11)及び(12)に記載の効果に加えて以下の効果を得ることができる。延設部62に係合凹条62aを凹設するとともに、外側部材64を円環状に形成し、その外側部材64の内周面に係合突部64aを突設した。そのため、螺合部材63を延設部62に螺着するときの内側部材61の回転防止を簡易な構成で形成することができる。また、ガイド部材69を延設部62に螺着することにより、そのガイド部材69によってユニットバス壁15の外側から延設部62内へ通水管16を案内することができる。一方、ユニットバス壁15の裏側が狭い場合は、ガイド部材69を延設部62から取り外せばよいため、貫通部Kの形成場所に対応することができる。
【0076】
なお、各実施形態は以下のように変更してもよい。
・ 各実施形態において、連結部36,49,70を省略してもよく、鞘管35を接着剤等によりガイド部31,48又はガイド部材69に接着してもよい。
【0077】
・ 第1の実施形態において、ガイド部31を連結筒部30に対して着脱可能に形成してもよい。例えば、外側部材22を、連結筒部30と、ガイド部材とに別体形成し、そのガイド部材を連結筒部30に螺合、嵌合等により組付けて外側部材22にガイド手段を設けてもよい。又は外側部材22を、ガイド部31が省略された連結筒部30のみの構成とし、螺合部材23にガイド部を一体又は別体形成してガイド手段を設けてもよい。
【0078】
・ 第1の実施形態において、ガイド部31をユニットバス壁15の壁面に対して斜めに延びるように湾曲形成したが、ガイド部31を連結筒部30の軸線に沿って直線状に延設してもよい。又はガイド部31を連結筒部30の軸線に沿って直線状に延設し、さらに直角に下方へ屈曲するように形成してもよい。また、延設部26がユニットバス壁15を貫通した状態で、ユニットバス壁15の内側に位置する案内路26bが、ユニットバス壁15の外側から内側に向かって斜め上方に延びるように形成してもよい。
【0079】
・ 第2の実施形態において、延設部材46のガイド部48を省略し、その延設部材46に、別体のガイド部材を螺着、嵌合等により組付けてもよい。又はガイド部材を螺合部材43に一体又は別体形成してもよく、ガイド部48を省略してもよい。
【0080】
・ 第2の実施形態において、ガイド部48をユニットバス壁15の壁面に対して斜めに延びるように湾曲形成したが、ガイド部48を本体部47の軸線に沿って直線状に延設してもよい。又はガイド部48を47の軸線に沿って直線状に延設し、さらに直角に下方へ屈曲するように形成してもよい。
【0081】
・ 第3の実施形態において、延設部62にガイド部材69を一体形成してもよく、ガイド部材69を省略してもよい。又は螺合部材63にガイド部材69を一体形成してもよく、螺合部材63にガイド部材69を組付け可能に形成してもよい。
【0082】
・ 第3の実施形態において、ガイド部材69が延設部62に組付けられた状態で、ガイド部材69をユニットバス壁15の壁面に対して斜めに延びるように湾曲形成したが、ガイド部材69をユニットバス壁15の壁面に対し直交する方向へ直線状に延びるように形成してもよい。又はガイド部材69をL字状に屈曲形成してもよい。
【0083】
・ 第1又は第3の実施形態において、内側部材21,61と延設部26,62とを別体形成し、貫通部Kを形成する際に、延設部26,62を内側部材21,61に螺合、嵌合等により一体的に設けてもよい。
【0084】
・ 第2の実施形態において、内側部材41に延設部材46を一体形成してもよい。このとき、ガイド部48は延設部材46に一体又は別体形成されていてもよい。
【0085】
・ 各実施形態では、止水部25,45,66によりパッキンPをユニットバス壁15の内面に押圧して止水構造を形成したが、パッキンPを省略し、止水部25,45,66のユニットバス壁15の内面に対する押圧のみで止水構造を形成してもよい。又は止水部25,45,66にパッキンPを接着してもよい。
【0086】
・ 各実施形態において、筒状部24,44,65に引出部材29,51,68を設けたが、引出部材29,51,68を省略してもよい。
・ 各実施形態では、貫通部形成装置20,40,60を形成する部材を合成樹脂材料により形成したが、金属材料により形成してもよい。
【0087】
・ 各実施形態では、貫通部Kによりユニットバス壁15の内側に引き出された通水管16を、浴槽14まで配設して、湯水を供給するための水栓器具(図示せず)に接続したが、通水管16を洗面台、トイレに接続してもよい。
【0088】
【発明の効果】
本発明によれば、貫通孔の周縁部を均等な力で挟持して貫通部を形成することができるとともに、ユニットバス壁の内外への流体の流通を防止することができる。
【0089】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、案内路によって、延設手段内に挿通された通水管を内側部材内に案内することができ、通水管を貫通部内に挿通する作業を容易に行うことができる。
【0090】
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の効果に加え、案内路がユニットバス壁の壁面に対して直交して延びるように形成されている場合と異なり、通水管が案内路に挿通されたとき、通水管を貫通部内を挿通させる作業を行いやすくすることができる。
【0091】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明の効果に加え、内側部材と延設手段とが別体形成されている場合と比較して、貫通部の形成作業を容易に行うことができる。
【0092】
請求項5に記載の発明によれば、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明の効果に加え、内側部材と延設手段とが一体形成されている場合と比較して、各部材の成形金型の構造を簡易なものとすることができる。
【0093】
請求項6に記載の発明によれば、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の発明の効果に加え、ガイド手段により、通水管を延設手段内に容易に挿通することができ、さらには内側部材内への挿通作業を容易に行うことができる。
【0094】
請求項7に記載の発明によれば、請求項6に記載の発明の効果に加え、ガイド手段により、通水管を延設手段内に容易に挿通することができる。
請求項8に記載の発明によれば、請求項6又は請求項7に記載の発明の効果に加え、連結部により鞘管をガイド手段に容易に連結することができる。
【0095】
請求項9に記載の発明によれば、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の発明の効果に加え、延設手段と係合部との係合により、螺合部材の延設手段に対する螺進に伴い内側部材が回転するのを防止することができる。そのため、内側部材をユニットバス壁の内側へ配設した後は、螺合部材の螺合作業時に、内側部材を手で保持する必要がなく、貫通部の形成作業を容易に行うことができる。
【0096】
請求項10に記載の発明によれば、請求項9に記載の発明の効果に加え、内側部材と螺合部材との間に外側部材が介在して貫通部が形成されている。そのため、外側部材がワッシャ的な機能を発揮して、螺合部材を緩みにくくすることができる。
【0097】
請求項11に記載の発明によれば、請求項9又は請求項10に記載の発明の効果に加え、螺合部材の延設手段に対する螺進に伴い内側部材が回転するのを簡易な構成で防止することが可能となる。
【0098】
請求項12に記載の発明によれば、請求項11に記載の発明の効果に加え、ガイド手段により、通水管を延設手段内に容易に挿通することができ、さらには内側部材内への挿通作業を容易に行うことができる。
【0099】
請求項13に記載の発明によれば、請求項12に記載の発明の効果に加え、ガイド部がユニットバス壁の壁面に対して直交して延びるように形成されている場合と異なり、通水管がガイド部内に挿通されたとき、通水管を内側部材内に容易に案内することができる。
【0100】
請求項14に記載の発明によれば、請求項12又は請求項13に記載の発明の効果に加え、連結部により鞘管をガイド手段に容易に連結することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の貫通部を示す側断面図。
【図2】第1の実施形態の貫通部形成装置を示す分解斜視図。
【図3】ユニットバスを示す断面図。
【図4】ユニットバス壁への内側部材及び外側部材の取付け状態を示す斜視図。
【図5】引出部材を内側部材に取付ける前の状態を示す側断面図。
【図6】第2の実施形態の貫通部を示す側断面図。
【図7】第3の実施形態の貫通部形成装置を示す分解斜視図。
【図8】第3の実施形態の貫通部を示す側断面図。
【図9】従来の貫通部を示す斜視図。
【図10】従来の貫通部を示す側断面図。
【符号の説明】
K…貫通部、15…ユニットバス壁、15a…貫通孔、16…通水管、20,40,60…ユニットバス壁の通水管の貫通部形成装置、21,41,61…内側部材、22,64…外側部材、23,43,63…螺合部材、25,45,66…止水部、26,62…延設部、26b,46b,62b…案内路、26c,62c…ねじ部としての第2ねじ部、26d…切り欠き部、31,48…ガイド手段としてのガイド部、33a…係合部、34…挿入孔、35…鞘管、36,49,70…連結部、46…延設手段としての延設部材、47b…ねじ部、69…ガイド手段としてのガイド部材、62a…切り欠き部としての係合凹条、64a…係合部としての係合突部。
Claims (14)
- ユニットバス壁に設けられた貫通孔に通水管を貫通させるための貫通部を形成する貫通部形成装置であって、
前記ユニットバス壁の内側に配設され、前記通水管をユニットバス壁の内側に引き出し可能とすべく前記通水管が挿通可能に形成されているとともに、前記貫通孔の周縁部に止水構造を形成する止水部が形成された内側部材と、
前記内側部材に設けられ、外面に形成されたねじ部を前記貫通孔を貫通してユニットバス壁の外側に延設するための延設手段と、
前記ユニットバス壁の外側に配設され、前記ねじ部に螺合される螺合部材と
より構成され、前記ねじ部に螺合部材が螺合されることにより、当該螺合部材と止水部との間にユニットバス壁が挟持されて内側部材がユニットバス壁に取付けられることを特徴とするユニットバス壁の通水管の貫通部形成装置。 - 前記延設手段の内側には、内側部材の内部と連通する案内路が形成され、当該案内路により延設手段内に挿通された通水管が、内側部材の内側に案内されることを特徴とする請求項1に記載のユニットバス壁の通水管の貫通部形成装置。
- 前記案内路は湾曲又は屈曲して延びるように形成され、前記案内路は前記ユニットバス壁の壁面に対して斜めに延びるように形成されていることを特徴とする請求項2に記載のユニットバス壁の通水管の貫通部形成装置。
- 前記延設手段は、内側部材に一体形成された延設部により形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のユニットバス壁の通水管の貫通部形成装置。
- 前記延設手段は、内側部材に組付けられた延設部材により形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のユニットバス壁の通水管の貫通部形成装置。
- 前記延設手段又は螺合部材には、前記ユニットバス壁の外側から延設手段内に通水管を案内するガイド手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のユニットバス壁の通水管の貫通部形成装置。
- 前記ガイド手段は、ユニットバス壁の壁面に対して斜めに延びるように設けられていることを特徴とする請求項6に記載のユニットバス壁の通水管の貫通部形成装置。
- 前記ガイド手段には、前記通水管が挿通される鞘管を連結するための連結部が設けられていることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のユニットバス壁の通水管の貫通部形成装置。
- 前記ユニットバス壁の外側には、前記延設手段が挿入可能な外側部材が配設されるとともに、前記延設手段には外側部材より外方へ突出した部位に前記螺合部材が螺合可能な前記ねじ部が形成され、前記外側部材には、前記ねじ部に対する螺合部材の螺合に伴う内側部材の回動を規制すべく延設手段が係合可能な係合部が形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のユニットバス壁の通水管の貫通部形成装置。
- 前記ねじ部に対する螺合部材の螺合により、前記外側部材を介して螺合部材と止水部との間にユニットバス壁が挟持されることを特徴とする請求項9に記載のユニットバス壁の通水管の貫通部形成装置。
- 前記延設手段には、外側部材への挿入方向に沿って延びる切り欠き部が形成されているとともに、前記外側部材には前記延設手段が挿入可能な挿入孔が形成され、当該挿入孔の内面には、延設手段が挿入された状態で前記切り欠き部に係合可能な係合部が形成されていることを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の通水管の貫通部形成装置。
- 前記外側部材には、前記ユニットバス壁の外側から延設手段内に通水管を案内するガイド手段が設けられていることを特徴とする請求項11に記載のユニットバス壁の通水管の貫通部形成装置。
- 前記ガイド手段は、前記外側部材に一体形成されたガイド部より形成され、同ガイド部はユニットバス壁の壁面に対して斜めに延びるように形成されていることを特徴とする請求項12に記載のユニットバス壁の通水管の貫通部形成装置。
- 前記ガイド手段には、前記通水管が挿通される鞘管を連結するための連結部が設けられていることを特徴とする請求項12又は請求項13に記載のユニットバス壁の通水管の貫通部形成装置。
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