JP2005053625A - エレベーター用防犯ビデオカメラ画像配信装置 - Google Patents

Abstract

【課題】かご内の様子を見ようとしてインターネットを介してアクセスしてくる多くの配信要求に安価な構成で対応可能なエレベーター用防犯ビデオカメラ画像配信装置を提供する。
【解決手段】ビデオカメラ５で撮影されるエレベーターかご内部の画像データを更新しながら格納、保持するバッファおよびこの保持されている画像データを配信要求に従って配信するＷＷＷサーバー機能を含むインターネットに接続されたＷＷＷサーバー機能付画像バッファ６３と、テレビカメラからの画像データの出力を周期的に所定期間の間だけＷＷＷサーバー機能付画像バッファのバッファに接続する切替スイッチ６１と、を備えた。
【選択図】図２

Description

この発明はエレベーター用防犯ビデオカメラ画像配信装置、特にＷＷＷサーバー機能を有し撮影した画像をインターネット経由で配信するＷｅｂビデオカメラの画像配信装置に関する。

従来、犯罪抑止のためにエレベーターかごにビデオカメラを取り付けて、かご内を撮影した画像を記録するシステムを備えたものがある(例えば特許文献１参照)。

特開平７−２０６３０２号公報

このようなエレベーターかご内の画像は記録蓄積されると共に、かご内の様子を外部から確認するために、外部に配信される。撮影した画像をインターネットを介して配信するものとしてビデオカメラにＷＷＷサーバー機能を付けたＷｅｂビデオカメラがある。しかしながら配信する画像データはデータ量が大きくさらに連続した動画像データであるため、Ｗｅｂビデオカメラにおいて撮影した画像を蓄積しながら同時に他のＰＣ(パーソナルコンピュータ)、携帯電話、携帯情報端末等に画像を配信することはＷｅｂビデオカメラにとって処理負荷が大きく、安価には実現できない。さらに上記のようにインターネットを介して複数ＰＣ等からの配信要求があった場合には、配信速度が低下したり画像の鮮明度に問題が生じたりする恐れがある。

この発明は上記の課題を解消するためになされたもので、かご内の様子を見ようとしてインターネットを介してアクセスしてくる多くの配信要求に安価な構成で対応可能なエレベーター用防犯ビデオカメラ画像配信装置を提供することを目的とする。

この発明は、ビデオカメラで撮影されるエレベーターかご内部の画像データを更新しながら格納、保持するバッファおよびこの保持されている画像データを配信要求に従って配信するＷＷＷサーバー機能を含むインターネットに接続されたＷＷＷサーバー機能付画像バッファと、上記テレビカメラからの画像データの出力を周期的に所定期間の間だけ上記ＷＷＷサーバー機能付画像バッファに接続する切替スイッチと、を備えたことを特徴とするエレベーター用防犯ビデオカメラ画像配信装置にある。

この発明ではエレベーターの繰り返し動作の中の特定期間毎の画像データ(静止画像または極めて短い動画像の画像データ)を更新しながら画像バッファに一時的保持しこれを配信するようにしたので処理負荷が軽減され、多数の配信要求に安価な構成で対応可能となる。

実施の形態１．
図１はこの発明の一実施の形態によるエレベーター用防犯ビデオカメラ画像配信装置の構成を示した図である。エレベーターかご１内の様子はビデオカメラ５により撮影され、撮影された画像の画像データは画像制御配信装置６に送られる。この画像制御配信装置６は、モーター３を駆動して扉２の開閉制御を行う扉制御部４から扉２の開閉タイミングを示す扉開閉信号Ｓを受ける。なお、画像制御配信装置６は必ずしもエレベーターかご１上に配置される必要はなく、ビデオカメラ５からの画像データおよび扉制御部４からの扉開閉信号Ｓを受けられる場所であればよい。またビデオカメラ５がアナログ式の場合には画像制御配信装置６で処理する前にＡ／Ｄ変換する回路(特に図示せず)が必要である。

図２には、画像制御配信装置６の内部構成とこれにつながるインターネットとの関係を示した。図２において波線Ｘの左側がこのエレベーター用防犯ビデオカメラ画像配信装置が配置されたエレベーターがあるビル内を示し、右側がビルの外部を示す。画像制御配信装置６は扉開閉信号Ｓに従って切り替わり所定期間自己保持される切替スイッチ６１、ビデオカメラ５からの連続する画像データを常に蓄積しながらインターネットを介して外部に配信する画像蓄積サーバー６２、そしてエレベーターの繰り返し動作の中の特定期間毎の画像(静止画像または極めて短い動画像)を常に更新しながら一時的に格納、保持するＷＷＷサーバー機能付画像バッファ６３を含む。これらの画像蓄積サーバー６２および画像バッファ６３は、例えばＰＣ１０３や、携帯電話、無線ＬＡＮ等のためのアクセスポイント１０５が接続されるこのビル内のＬＡＮ１０１、そしてさらにルーター１０７を介してインターネット１０９に接続される。そして、ＬＡＮ１０１に接続されたＰＣ１０３やアクセスポイント１０５、インターネット１０９に接続されたＰＣ１１１やアクセスポイント１１３からの配信要求に応答して画像を配信する。

なお、画像蓄積サーバー６２は必ずしも画像バッファ６３と一緒に配置する必要はなく、例えばビルに複数のエレベーターが設置されている場合には、これらの複数のエレベーターの画像をまとめて蓄積するサーバーとして図２に波線で示すようにＬＡＮ１０１のどこかに接続されるようにすればよい。また、詳細な画像データが不要な場合には設けなくてもよい。また、画像蓄積サーバー６２、ＷＷＷサーバー機能付画像バッファ６３はＬＡＮ１０１を介さずにインターネット１０９に接続されていてもよい。

図３には図２のＷＷＷサーバー機能付画像バッファ６３の機能構成図を示す。ＷＷＷサーバー機能付画像バッファ６３は、静止画像または極めて短い動画像を更新しながら一時的に格納、保持するバッファで構成されるバッファ機能６３ａ、ＩＰアドレス６３ｂａやＵＲＬ設定６３ｂｂを含むＷＷＷサーバー機能６３ｂを備える。また必要に応じてＩＤ番号等によるセキュリティ機能６３ｃを備える。ＷＷＷサーバー機能６３ｂのＩＰアドレス６３ｂａやＵＲＬ設定６３ｂｂは画像蓄積サーバー６２のものとは別の独立したものである。

この発明では、ビデオカメラ５からの連続した動画像のうちのエレベーターの扉の開閉等の繰り返し動作の中の特定期間毎の静止画像または極めて短い動画像を常に更新しながら一時的にＷＷＷサーバー機能付画像バッファ６３に保持しておき、インターネット１０９を介して配信要求があった時にその時保持されている画像を配信するようにした。このような静止画像または極めて短い動画像の保持と配信処理であれば処理負荷は画像蓄積サーバー６２のような連続する動画の蓄積と配信の処理に比べて格段に軽減され、多数の配信要求があっても上記のような安価な構成で対応可能となり、また配信速度が低下したり画像の鮮明度に問題が生じたりすることはない。なお、極めて短い動画像とは、ＷＷＷサーバー機能付画像バッファ６３が、多数の配信要求があっても配信速度が低下したり画像の鮮明度に問題が生じないように配信処理可能な容量の動画像のことである。

ＷＷＷサーバー機能付画像バッファ６３はエレベーターの繰り返し動作の中の特定期間毎の静止画像または極めて短い動画像を常に更新しながら一時的に保持する。図４に示すようにエレベーターかご１が着床して時刻Ｔ_１で扉２が戸開し乗客が乗り降りし、時刻Ｔ_２で扉２が戸閉した後は、時刻Ｔ_５で示す次の停止階での戸開までは扉２の開閉はなく、乗客の新たな出入りはない。従って図４の時刻Ｔ_２の戸閉完了直後の例えば時刻Ｔ_３〜Ｔ_４で示す所定期間でＷＷＷサーバー機能付画像バッファ６３のバッファ機能６３ａの画像データをビデオカメラ５から得られる新しいものに更新してこれを保持してやればよい。上記所定期間は、時刻Ｔ_２から始まる時刻Ｔ_３〜Ｔ_４と同じ長さの所定期間であってもよい。このタイミングは図１に示す扉制御部４からの扉２の開閉タイミングを示す扉開閉信号Ｓで得られる。なお、扉制御部４が戸閉指令を出して扉２が戸閉完了まで約３秒かかる。扉開閉信号Ｓとして戸閉指令を使用する場合にはこのタイムラグを考慮する必要がある。いずれにせよ、扉２の戸閉完了直後の所定期間であればよい。

図２を参照して画像制御配信装置６の動作を説明すると、切替スイッチ６１は通常は端子Ａの画像蓄積サーバー６２側に接続されており、ビデオカメラ５からの画像は画像蓄積サーバー６２に蓄積されている。そして上述の扉制御部４からの扉開閉信号Ｓに基づき、例えば図４に示す扉２が閉じた直後の時刻Ｔ_３〜Ｔ_４の所定期間の間だけ切替スイッチ６１は端子Ｂ側に切り替えられる。この切替スイッチ６１の上記所定期間の自己保持機能は、後述するようなタイマーと同様なものを切替スイッチ６１に別途設けて実現してもよい。そしてこの期間だけビデオカメラ５からの画像、ここでは静止画像または極めて短い動画像がＷＷＷサーバー機能付画像バッファ６３のバッファ(図３の６３ａ)に、これに既に保持されている前回のものを更新するようにして一時的に保持される。この保持される画像は扉２が閉じた直後のタイミングで逐次更新される。

これにより、ＷＷＷサーバー機能付画像バッファ６３のＷＷＷサーバー機能６３ｂのＩＰアドレス６３ｂａを知っていれば、ＬＡＮ１０１やインターネット１０９を介してＰＣ１０３、１１１や、携帯電話、無線ＬＡＮ等のためのアクセスポイント１０５、１１３(携帯電話や携帯情報端末等からの意)から画像バッファ６３に画像の配信要求を行えば、これに保持された画像を得ることができる。画像バッファ６３で保持された画像は例えば画像蓄積サーバー６２に蓄積されているものと比べ極めてデータ容量が小さいため、同時に多数の画像配信要求があっても、高価な構成にすることなく、また配信速度が低下したり画像の鮮明度に問題が生じたりすることなく、配信が行える。

なお、切替スイッチ６１の切り替えのタイミングすなわちＷＷＷサーバー機能付画像バッファ６３の保持内容の更新タイミングは扉２が閉じた直後の所定期間に限定されず、その他の扉２の開閉毎の所定タイミングからの所定期間、あるいは画像制御配信装置６に図２に示すようにタイマー６４を設け、所定周期毎に所定期間、切替スイッチ６１を端子ＢのＷＷＷサーバー機能付画像バッファ６３側に切り替え、保持画像を更新してもよい。但し、所定期間とは静止画像または極めて短い動画像がビデオカメラ５から得られる長さの期間とする。

また、ＷＷＷサーバー機能付画像バッファ６３への画像配信要求は、例えばエレベーターのあるビルの管理会社やエレベーターの保守会社のホームページにエレベーター監視カメラの画像情報が得られる検索メニューを付加しておき、これにアクセスして(セキュリティを掛けてもよい)、図５の(ａ)、(ｂ)に示すようなエレベーター監視カメラのメニューでビル名、号機等で絞り込みを行って、所望のエレベーターを指定することによりエレベーターかご内の画像情報が得られるようにしてもよい。

この発明は、エレベーター用防犯ビデオカメラ画像配信装置のみならず、画像データをバッファに格納、保持するタイミングを、所定周期毎の所定期間とすれば、一般の監視カメラにも適応でき、相当の効果が得られる。

この発明の一実施の形態によるエレベーター用防犯ビデオカメラ画像配信装置の構成を示した図である。 この発明の一実施の形態によるエレベーター用防犯ビデオカメラ画像配信装置の画像制御配信装置の内部構成とこれにつながるインターネットとの関係を示した図である。 図２のＷＷＷサーバー機能付画像バッファの機能構成図である。 図２の切替スイッチの切替タイミングの一例を説明するための図である。 ホームページ上でのエレベーター監視カメラの画像情報が得られる検索メニューの一例を示す図である。

符号の説明

１ エレベーターかご、２ 扉、３ モーター、４ 扉制御装置、５ ビデオカメラ、６ 画像制御配信装置、６１ 切替スイッチ、６２ 画像蓄積サーバー、６３ ＷＷＷサーバー機能付画像バッファ、６３ａ バッファ機能、６３ｂ ＷＷＷサーバー機能、６３ｂａ ＩＰアドレス、６３ｂｂ ＵＲＬ設定、６３ｃ セキュリティ機能、６４ タイマー、１０１ ＬＡＮ、１０３，１１１ ＰＣ、１０５，１１３ アクセスポイント、１０７ ルーター、１０９ インターネット。

Claims (4)

1. ビデオカメラで撮影されるエレベーターかご内部の画像データを更新しながら格納、保持するバッファおよびこの保持されている画像データを配信要求に従って配信するＷＷＷサーバー機能を含むインターネットに接続されたＷＷＷサーバー機能付画像バッファと、
   上記テレビカメラからの画像データの出力を周期的に所定期間の間だけ上記ＷＷＷサーバー機能付画像バッファのバッファに接続する切替スイッチと、
   を備えたことを特徴とするエレベーター用防犯ビデオカメラ画像配信装置。
2. 上記切替スイッチがエレベーターかごの扉の開閉を示す戸開閉信号を入力とし、エレベーターかごの扉の戸閉毎の戸閉直後の所定期間だけ上記テレビカメラからの画像データの出力を上記ＷＷＷサーバー機能付画像バッファのバッファに接続することを特徴とする請求項１に記載のエレベーター用防犯ビデオカメラ画像配信装置。
3. タイマーをさらに備え、上記切替スイッチが上記タイマーに従って所定周期毎に所定期間だけ上記テレビカメラからの画像データの出力を上記ＷＷＷサーバー機能付画像バッファのバッファに接続することを特徴とする請求項１に記載のエレベーター用防犯ビデオカメラ画像配信装置。
4. 上記ＷＷＷサーバー機能付画像バッファのバッファが静止画像または極めて短い動画像の画像データを更新しながら格納、保持することを特徴とする請求項１ないし３のいずれか１項に記載のエレベーター用防犯ビデオカメラ画像配信装置。

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