JP2005051409A - アンテナ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ビームチルト角の変更を容易、迅速かつ安全に行え、なおかつ、比較的簡易な構成のアンテナ装置を提供する。
【解決手段】長尺のアンテナエレメント20を備える基地局用アンテナ装置1と、当該基地局用アンテナ装置1を支柱3に取り付けるための上部取付部4および下部取付部6を備え、上部取付部4および下部取付部6によって、支柱3に対して傾斜するように、アンテナエレメント20が傾動可能に支持される共に、支柱3に対するアンテナエレメント20の傾斜角を変更すべくモーター7によって上部取付部4が駆動される構成とした。
【選択図】 図1
【解決手段】長尺のアンテナエレメント20を備える基地局用アンテナ装置1と、当該基地局用アンテナ装置1を支柱3に取り付けるための上部取付部4および下部取付部6を備え、上部取付部4および下部取付部6によって、支柱3に対して傾斜するように、アンテナエレメント20が傾動可能に支持される共に、支柱3に対するアンテナエレメント20の傾斜角を変更すべくモーター7によって上部取付部4が駆動される構成とした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビームチルト角を変更・調整可能なアンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話や自動車電話といったセルラーフォンシステムで用いられている基地局用アンテナは、セル構成に応じたサービスエリアに向けて電波を送信する一方で、当該サービスエリアに在圏する移動機(携帯電話機や自動車電話機など)からの電波を受信している。かかる電波の送受を実現するために、基地局用アンテナは、サービスエリアに応じた水平面内ビーム幅を形成するよう構成されると共に、所望の利得を得るために垂直方向に多段にアンテナエレメントが配列されて構成される。
【0003】
上記セルラーフォンシステムにあっては、各セル間で同一の周波数が繰り返し使用し、周波数の利用効率を向上させている。しかしながら、隣接セル間で同一周波数を使用した場合、なんら対策を講じなければ電波干渉が生じてしまう。そこで、基地局では、自局のセル内に所要の電波を照射し、隣接セルには、極力電波が放射されないように、基地局用アンテナの主ビーム方向を自局のセルの外縁部に向かうように制御する、いわゆるビームチルトが行われている。
【0004】
上記のように、基地局用アンテナのビームチルト角は、サービスエリア範囲に応じて決定されるものであり、サービスエリア範囲の調整などがなされた場合には、これに応じてビームチルト角も変更される。基地局用アンテナのビームチルト角を変更する技術として、大別すると、従来から次の2つの技術が用いられている。すなわち、作業員がビームチルト角を手動で変更する技術(例えば、特許文献1参照)と、電気的制御によりビームチルト角を自動で変更する技術とである。
【0005】
ビームチルト角を手動で変更する技術にあっては、基地局用アンテナが機械的リンク機構を介して支柱に取付られており、作業員が機械的リンク機構を調整することで、支柱に対する基地局用アンテナの傾斜角を変更してビームチルト角を調整する構成となっている。
【0006】
一方、電気的制御により基地局用アンテナのビームチルト角を変更する技術にあっては、基地局用アンテナの主ビーム方向が、アンテナアレイを構成する各アンテナ素子から放射された電波の合成波の進行方向となることを利用し、アンテナ素子の電力と給電位相とを電気的に制御してビームチルト角を調整する構成となっている。具体的には、図5に示すように、基地局用アンテナ装置1は、各アンテナ素子12に供給される電力を制御する電力分配回路15と、給電位相、すなわち、給電線路長を制御する移相器14と、給電線路上に介挿される位相調整ケーブル13とを備えている。さらに移相器14は、図示せぬモーターを備え、このモーターが位相調整ケーブル13の経路長(位相線路長)を調整する構成となっている。この構成の下、外部端末などから電力分配回路15および移相器14を制御することにより、ビームチルト角の調整が行われる。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−292015号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記2つの従来技術には、次のような問題点があった。すなわち、作業者が手動でビームチルト角を変更する技術にあっては、作業者は、基地局用アンテナが設置された鉄塔または鉄柱に登る必要がある。そのため、ビームチルト角の角度調整や確認に時間がかかる上、作業者にとっては高所作業の危険が伴うといった問題がある。さらには、作業者は、高所作業の認められた者に限定され、また、作業者の人件費が必要となるといった問題もある。
【0009】
一方、電気的制御によりビームチルト角を自動で変更する技術にあっては、電気的装置構成が複雑になる上、移相器のコストが高いといった問題がある。さらに、アンテナの周波数帯域を広くした場合、中心周波数から離れるにつれて位相のずれが大きくなり、所望の指向性を得ることが難しくなるといった問題もあり、また、移相器による伝送損失の分だけ、アンテナの利得(感度)が低下するといった問題もある。
【0010】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、ビームチルト角の変更を容易、迅速かつ安全に行え、なおかつ、比較的簡易な構成のアンテナ装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、長尺のアンテナエレメントを備えるアンテナと、当該アンテナを支柱に取り付けるための取付部材を備え、前記取付部材は、前記支柱に対して傾斜するように、前記アンテナを傾動可能に支持する支持部と、前記支柱に対する前記アンテナエレメントの傾斜角を変更すべく前記アンテナを傾動させる駆動手段とを具備することを特徴とするアンテナ装置を提供する。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のアンテナ装置において、前記支持部は、前記アンテナエレメントの下方に取り付けられ、前記アンテナエレメントを前記支柱に対して傾動可能に支持する第1支持部と、前記アンテナエレメントの上方に取り付けられ、前記アンテナエレメントと前記支柱との間で伸縮し前記アンテナエレメントの上方から前記支柱までの離間距離を変更するリンク機構を備えた第2支持部とを有し、前記駆動手段は、前記リンク機構の伸縮を制御して前記アンテナエレメントの傾斜角を変更することを特徴とする。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のアンテナ装置において、前記リンク機構の伸び幅、あるいは、縮み幅を規制する規制手段を、更に具備することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は、本実施形態にかかる基地局用アンテナ装置1の構成を概略的に示す図である。この図に示すように、基地局用アンテナ装置1は、上下方向に伸びる長尺のアンテナエレメント20と、アンテナエレメント20の底部に設けられる給電部22とを備え、給電部22には給電ケーブル2が接続されている。この基地局用アンテナ装置1は、主ビーム方向がアンテナの正面(水平面に対して0度)方向となる固定チルト型アンテナであり、上記移相器を有していない。
【0015】
また、同図に示すように、基地局用アンテナ装置1は、上部取付部4および下部取付部6により、支柱3に取付けられる。下部取付部6は、アンテナエレメント20の下方(図面下方)に取付けられ、当該取付位置を略支点として基地局用アンテナ装置1を傾動可能に支持する部材である。より具体的には、下部取付部6は、支柱3を抱持する第1金具6aと、アンテナエレメント20の下方に取付固定される第2金具6bと、第1金具6aと第2金具6bとを連結する連結金具6cとを備えている。連結金具6cは、1本のボルトにより第1金具6aに軸着され当該ボルトを支点軸60として回動自在になされる一方で、第2金具6bに複数のボルトで固着されている。
【0016】
一方、上部取付部4は、アンテナエレメント20の上方(図面上方)に取付けられ、支柱3との離間距離を調整可能にアンテナエレメント20を支持するものである。より具体的には、上部取付部4は、支柱3を抱持する第3金具4aと、アンテナエレメント20の上方に取付固定される第4金具4bと、第3金具4aと第4金具4bとを連結するパンタグラフ4cとを備えている。このパンタグラフ4cは、左右各1対の下段アーム40、41と、左右各一対の上段アーム42、43との夫々が連結部44、45により回動可能に連結されてなる一対のリンク部材50、51を備え、これらのリンク部材50、51により略平行四辺形をなし、リンク部材50、51(詳細には、連結部44、45)が互いに逆方向に移動することにより、第3金具4aと第4金具4bとの離間距離を変更可能に伸縮する。以上の構成により、パンタグラフ4cの伸縮に応じてアンテナエレメント20が下部取付部6の支点軸60を中心に傾動可能となる。
【0017】
さらに、本実施形態では、伸縮制御機構30が上部取付部4のパンタグラフ4cを伸縮させる構成となっている。図2は、伸縮制御機構30を拡大して示す図である。この図に示すように、伸縮制御機構30は、パンタグラフ4cの各連結部50、51を貫通する調整用長ねじ5と、この調整用長ねじ5と同軸に連結されるモーター7と、このモーター7を支柱3に支持するモーター支持部8と、パンタグラフ4cの伸縮幅を規制するストッパー9を備えている。
【0018】
さらに詳述すると、調整用長ねじ5は、パンタグラフ4cの各連結部44、45を貫通するように設けられる一方、各連結部44、45の貫通孔(不図示)は、その内側面にねじ山が刻まれ、いわゆる雌ねじ構造になされている。さらに、連結部44、45に形成された雌ねじ構造は、互いに逆ねじ構造になされている。すなわち、モーター7の回転により調整用長ねじ5が連結部44、45の雌ねじ構造に対して回転した場合、連結部44、45が調整用長ねじ5の軸方向に互いに反対方向に移動し、これによりパンタグラフ4cが伸縮する。
【0019】
モーター支持部8は、パンタグラフ4cの伸縮に応じてモーター7を移動可能に支持する部材であり、支柱3を抱持する第5金具8aと、モーター7を抱持する第6金具8bとを備え、第6金具8bが第5金具8aに移動可能に連結されて構成されている。具体的には、第5金具8aは、第6金具8bが位置する側に設けられる板状部材80を備え、この板状部材80の面内には、円弧状に長孔81が形成されている。一方、第6金具8bは、第5金具8aが位置する側に設けられる板状部材82を備え、この板状部材82は、上記板状部材80と各々の平面が重なるように配置される。また、板状部材82を貫通して長孔81に挿通するようにボルト83が設けられている。これにより、長孔81に挿通されたボルト83が長孔81を摺動するため、パンタグラフ4cの伸縮に追従してモーター7も移動可能となる。
【0020】
ストッパー9は、調整用長ねじ5の上端付近に嵌め込まれるナットであり、パンタグラフ4cの上段アーム42、43の連結部45が、調整用長ねじ5に沿って上方に移動する際に、当該ストッパー9により、その上限移動位置が規制される。これにより、パンタグラフ4cの縮み幅(すなわち、アンテナエレメント20の上部と支柱3との最短離間距離)が規定されることにより、アンテナエレメント20の支柱3に対する最小傾斜角が規定されることとなる。このように、アンテナエレメント20の傾斜角を規制する機械的構造手段を設けることで、使用され得ない傾斜角、すなわち、ビームチルト角に設定されないように傾斜可動領域を制限している。なお、本実施形態では、ビームチルト角の設定可能範囲が水平面に対して下向き5度±7度となるように、上記ストッパー9が設けられている。また、アンテナエレメント20の支柱3に対する最大傾斜角を規制すべく、調整用長ねじ5の軸上における連結部45の下方位置に、更にストッパーを設けても良いことは勿論である。
【0021】
また、図1に示すように、上記モーター7は、制御ケーブル10を介してコントローラ11に接続されている。このコントローラ11は、モーター7を回転させパンタグラフ4cを伸縮させることにより、アンテナエレメント20の傾斜角、すなわち、ビームチルト角を変更・調整する制御ユニットであり、作業者が操作し易い場所に設置されている。
【0022】
さらに詳述すると、コントローラ11は、上段アーム42、43の連結部45がストッパー9に当接して調整用長ねじ5の回転が規制される点を基準点とし、この基準点から連結部45までの距離(以下、「連結部位置」と称する)をモーター7の回転数に基づいて算出する機能を備えている。さらに、コントローラ11は、支柱3(の軸方向)に対するアンテナエレメント20の傾斜角、すなわち、ビームチルト角と上記連結部位置との対応を算出する機能を備え、図示せぬ入力装置から所望のビームチルト角を受け取った場合に、このビームチルト角に対応する連結部位置を算出し、この連結物位置に連結部45が位置するようにモーター7を回転させる。これにより、所望のビームチルト角となるように、アンテナエレメント20が支柱3に対して傾斜する。また、コントローラ11は、図示せぬ表示装置に出力し、この表示装置には、現在のアンテナエレメント20の正確な傾斜角、すなわち、正確なビームチルト角が表示される。
【0023】
以上説明したように、本実施形態によれば、コントローラ11により制御可能になされたモーター7によりアンテナエレメント20の傾斜角を変更・調整する構成であるため、作業者は、工具などを用いて手作業によりアンテナエレメント20の傾斜角を変更・調整するといった煩雑な作業をせずとも、コントローラ11を操作することで、自動で正確に変更・調整することができる。また、基地局用アンテナ装置1が高所に設置されている場合に、作業者は、高所の作業から解放される。
【0024】
さらに、ビームチルト角を変更するための移相器や電力分配回路を余分に設ける必要がないため、装置コストを安価に抑えることができると共に、本実施形態では、モーター7の一軸回転制御のみでビームチルト角を制御する構成としたため、回路構成を簡易とすることができる。また、移相器による伝送損失の分だけ、アンテナの利得(感度)が低下するといった問題を回避することができる。
【0025】
<変形例>
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様であり、本発明の範囲内で任意に変形可能である。例えば、上述した実施形態にあっては、上部取付部4が備えるパンタグラフ4cを伸縮させてアンテナエレメント20と支柱3との離間距離(すなわち、アンテナエレメント20の傾斜角)を調整・変更する構成について例示したが、離間距離を調整するための機構は、これに限らない。例えば、図3(a)、図3(b)に示すように、上部取付部4がパンタグラフ4cの代わりに、ワイヤ巻取機構4dを備え、ワイヤ(例えば銅線)の巻き取り、あるいは、繰り出しによりアンテナエレメント20の離間距離を調整する構成でも良い。
【0026】
より具体的には、ワイヤ巻取機構4dは、支柱3を抱持する上記第3金具4aに取付固定されるボビン60と、ボビン60を回転駆動させるモーター7と、ボビン60に巻き取られるワイヤ62とを備え、ワイヤ62の引き出し端が、アンテナエレメント20に取付固定される上記第4金具4bに引っ掛けられている。この構成において、モーター7がボビン60を回転させ、ワイヤ62の巻き取り、あるいは繰り出しを行わせることで、アンテナエレメント20と支柱3との離間距離を変更・調整する。なお、この構成にあっては、アンテナエレメント20は、支柱3に対して必ず傾斜する姿勢で支持され、自重によって支柱3から離れる方向の力がアンテナエレメント20に常に加わるようになされており、これにより、ワイヤ62が繰り出された場合には、支柱3との傾斜角が大となるように傾斜する。
【0027】
また例えば、上述した実施形態にあっては、モーター7の回転軸を調整用長ねじ5の軸と同軸に直接連結する構成について例示したが、これに限らず、例えば、図4に示すように、モーター7の回転軸をギア18を介して調整用長ねじ5に伝達する構成であっても良い。この構成によれば、ギア18のギア比を適宜選択すれば、比較的小さな回転トルクで調整用長ねじ5を回転させたり、また、少ない回転数で調整用長ねじ5の回転量を大きくできるため、モーター7に小型なものを用いることができる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ビームチルト角の変更を容易、迅速かつ安全に行え、なおかつ、比較的簡易な構成のアンテナ装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる基地局用アンテナ装置の構成を示す図である。
【図2】同基地局用アンテナ装置の上方部分を拡大して示す図である。
【図3】本発明の変形例にかかる基地局用アンテナ装置の構成を示す図であり、(a)は上面図、(b)は側面図である。
【図4】本発明の他の変形例にかかる基地局用アンテナ装置の構成を示す図である。
【図5】従来の技術を説明するための図である。
【符号の説明】
1 基地局用アンテナ装置
3 支柱
4 上部取付部
4c パンタグラフ
6 下部取付部
7 モーター
8 モーター支持部
9 ストッパー
11 コントローラ
20 アンテナエレメント
30 伸縮制御機構
50、51 リンク部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビームチルト角を変更・調整可能なアンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話や自動車電話といったセルラーフォンシステムで用いられている基地局用アンテナは、セル構成に応じたサービスエリアに向けて電波を送信する一方で、当該サービスエリアに在圏する移動機(携帯電話機や自動車電話機など)からの電波を受信している。かかる電波の送受を実現するために、基地局用アンテナは、サービスエリアに応じた水平面内ビーム幅を形成するよう構成されると共に、所望の利得を得るために垂直方向に多段にアンテナエレメントが配列されて構成される。
【0003】
上記セルラーフォンシステムにあっては、各セル間で同一の周波数が繰り返し使用し、周波数の利用効率を向上させている。しかしながら、隣接セル間で同一周波数を使用した場合、なんら対策を講じなければ電波干渉が生じてしまう。そこで、基地局では、自局のセル内に所要の電波を照射し、隣接セルには、極力電波が放射されないように、基地局用アンテナの主ビーム方向を自局のセルの外縁部に向かうように制御する、いわゆるビームチルトが行われている。
【0004】
上記のように、基地局用アンテナのビームチルト角は、サービスエリア範囲に応じて決定されるものであり、サービスエリア範囲の調整などがなされた場合には、これに応じてビームチルト角も変更される。基地局用アンテナのビームチルト角を変更する技術として、大別すると、従来から次の2つの技術が用いられている。すなわち、作業員がビームチルト角を手動で変更する技術(例えば、特許文献1参照)と、電気的制御によりビームチルト角を自動で変更する技術とである。
【0005】
ビームチルト角を手動で変更する技術にあっては、基地局用アンテナが機械的リンク機構を介して支柱に取付られており、作業員が機械的リンク機構を調整することで、支柱に対する基地局用アンテナの傾斜角を変更してビームチルト角を調整する構成となっている。
【0006】
一方、電気的制御により基地局用アンテナのビームチルト角を変更する技術にあっては、基地局用アンテナの主ビーム方向が、アンテナアレイを構成する各アンテナ素子から放射された電波の合成波の進行方向となることを利用し、アンテナ素子の電力と給電位相とを電気的に制御してビームチルト角を調整する構成となっている。具体的には、図5に示すように、基地局用アンテナ装置1は、各アンテナ素子12に供給される電力を制御する電力分配回路15と、給電位相、すなわち、給電線路長を制御する移相器14と、給電線路上に介挿される位相調整ケーブル13とを備えている。さらに移相器14は、図示せぬモーターを備え、このモーターが位相調整ケーブル13の経路長(位相線路長)を調整する構成となっている。この構成の下、外部端末などから電力分配回路15および移相器14を制御することにより、ビームチルト角の調整が行われる。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−292015号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記2つの従来技術には、次のような問題点があった。すなわち、作業者が手動でビームチルト角を変更する技術にあっては、作業者は、基地局用アンテナが設置された鉄塔または鉄柱に登る必要がある。そのため、ビームチルト角の角度調整や確認に時間がかかる上、作業者にとっては高所作業の危険が伴うといった問題がある。さらには、作業者は、高所作業の認められた者に限定され、また、作業者の人件費が必要となるといった問題もある。
【0009】
一方、電気的制御によりビームチルト角を自動で変更する技術にあっては、電気的装置構成が複雑になる上、移相器のコストが高いといった問題がある。さらに、アンテナの周波数帯域を広くした場合、中心周波数から離れるにつれて位相のずれが大きくなり、所望の指向性を得ることが難しくなるといった問題もあり、また、移相器による伝送損失の分だけ、アンテナの利得(感度)が低下するといった問題もある。
【0010】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、ビームチルト角の変更を容易、迅速かつ安全に行え、なおかつ、比較的簡易な構成のアンテナ装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、長尺のアンテナエレメントを備えるアンテナと、当該アンテナを支柱に取り付けるための取付部材を備え、前記取付部材は、前記支柱に対して傾斜するように、前記アンテナを傾動可能に支持する支持部と、前記支柱に対する前記アンテナエレメントの傾斜角を変更すべく前記アンテナを傾動させる駆動手段とを具備することを特徴とするアンテナ装置を提供する。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のアンテナ装置において、前記支持部は、前記アンテナエレメントの下方に取り付けられ、前記アンテナエレメントを前記支柱に対して傾動可能に支持する第1支持部と、前記アンテナエレメントの上方に取り付けられ、前記アンテナエレメントと前記支柱との間で伸縮し前記アンテナエレメントの上方から前記支柱までの離間距離を変更するリンク機構を備えた第2支持部とを有し、前記駆動手段は、前記リンク機構の伸縮を制御して前記アンテナエレメントの傾斜角を変更することを特徴とする。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のアンテナ装置において、前記リンク機構の伸び幅、あるいは、縮み幅を規制する規制手段を、更に具備することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は、本実施形態にかかる基地局用アンテナ装置1の構成を概略的に示す図である。この図に示すように、基地局用アンテナ装置1は、上下方向に伸びる長尺のアンテナエレメント20と、アンテナエレメント20の底部に設けられる給電部22とを備え、給電部22には給電ケーブル2が接続されている。この基地局用アンテナ装置1は、主ビーム方向がアンテナの正面(水平面に対して0度)方向となる固定チルト型アンテナであり、上記移相器を有していない。
【0015】
また、同図に示すように、基地局用アンテナ装置1は、上部取付部4および下部取付部6により、支柱3に取付けられる。下部取付部6は、アンテナエレメント20の下方(図面下方)に取付けられ、当該取付位置を略支点として基地局用アンテナ装置1を傾動可能に支持する部材である。より具体的には、下部取付部6は、支柱3を抱持する第1金具6aと、アンテナエレメント20の下方に取付固定される第2金具6bと、第1金具6aと第2金具6bとを連結する連結金具6cとを備えている。連結金具6cは、1本のボルトにより第1金具6aに軸着され当該ボルトを支点軸60として回動自在になされる一方で、第2金具6bに複数のボルトで固着されている。
【0016】
一方、上部取付部4は、アンテナエレメント20の上方(図面上方)に取付けられ、支柱3との離間距離を調整可能にアンテナエレメント20を支持するものである。より具体的には、上部取付部4は、支柱3を抱持する第3金具4aと、アンテナエレメント20の上方に取付固定される第4金具4bと、第3金具4aと第4金具4bとを連結するパンタグラフ4cとを備えている。このパンタグラフ4cは、左右各1対の下段アーム40、41と、左右各一対の上段アーム42、43との夫々が連結部44、45により回動可能に連結されてなる一対のリンク部材50、51を備え、これらのリンク部材50、51により略平行四辺形をなし、リンク部材50、51(詳細には、連結部44、45)が互いに逆方向に移動することにより、第3金具4aと第4金具4bとの離間距離を変更可能に伸縮する。以上の構成により、パンタグラフ4cの伸縮に応じてアンテナエレメント20が下部取付部6の支点軸60を中心に傾動可能となる。
【0017】
さらに、本実施形態では、伸縮制御機構30が上部取付部4のパンタグラフ4cを伸縮させる構成となっている。図2は、伸縮制御機構30を拡大して示す図である。この図に示すように、伸縮制御機構30は、パンタグラフ4cの各連結部50、51を貫通する調整用長ねじ5と、この調整用長ねじ5と同軸に連結されるモーター7と、このモーター7を支柱3に支持するモーター支持部8と、パンタグラフ4cの伸縮幅を規制するストッパー9を備えている。
【0018】
さらに詳述すると、調整用長ねじ5は、パンタグラフ4cの各連結部44、45を貫通するように設けられる一方、各連結部44、45の貫通孔(不図示)は、その内側面にねじ山が刻まれ、いわゆる雌ねじ構造になされている。さらに、連結部44、45に形成された雌ねじ構造は、互いに逆ねじ構造になされている。すなわち、モーター7の回転により調整用長ねじ5が連結部44、45の雌ねじ構造に対して回転した場合、連結部44、45が調整用長ねじ5の軸方向に互いに反対方向に移動し、これによりパンタグラフ4cが伸縮する。
【0019】
モーター支持部8は、パンタグラフ4cの伸縮に応じてモーター7を移動可能に支持する部材であり、支柱3を抱持する第5金具8aと、モーター7を抱持する第6金具8bとを備え、第6金具8bが第5金具8aに移動可能に連結されて構成されている。具体的には、第5金具8aは、第6金具8bが位置する側に設けられる板状部材80を備え、この板状部材80の面内には、円弧状に長孔81が形成されている。一方、第6金具8bは、第5金具8aが位置する側に設けられる板状部材82を備え、この板状部材82は、上記板状部材80と各々の平面が重なるように配置される。また、板状部材82を貫通して長孔81に挿通するようにボルト83が設けられている。これにより、長孔81に挿通されたボルト83が長孔81を摺動するため、パンタグラフ4cの伸縮に追従してモーター7も移動可能となる。
【0020】
ストッパー9は、調整用長ねじ5の上端付近に嵌め込まれるナットであり、パンタグラフ4cの上段アーム42、43の連結部45が、調整用長ねじ5に沿って上方に移動する際に、当該ストッパー9により、その上限移動位置が規制される。これにより、パンタグラフ4cの縮み幅(すなわち、アンテナエレメント20の上部と支柱3との最短離間距離)が規定されることにより、アンテナエレメント20の支柱3に対する最小傾斜角が規定されることとなる。このように、アンテナエレメント20の傾斜角を規制する機械的構造手段を設けることで、使用され得ない傾斜角、すなわち、ビームチルト角に設定されないように傾斜可動領域を制限している。なお、本実施形態では、ビームチルト角の設定可能範囲が水平面に対して下向き5度±7度となるように、上記ストッパー9が設けられている。また、アンテナエレメント20の支柱3に対する最大傾斜角を規制すべく、調整用長ねじ5の軸上における連結部45の下方位置に、更にストッパーを設けても良いことは勿論である。
【0021】
また、図1に示すように、上記モーター7は、制御ケーブル10を介してコントローラ11に接続されている。このコントローラ11は、モーター7を回転させパンタグラフ4cを伸縮させることにより、アンテナエレメント20の傾斜角、すなわち、ビームチルト角を変更・調整する制御ユニットであり、作業者が操作し易い場所に設置されている。
【0022】
さらに詳述すると、コントローラ11は、上段アーム42、43の連結部45がストッパー9に当接して調整用長ねじ5の回転が規制される点を基準点とし、この基準点から連結部45までの距離(以下、「連結部位置」と称する)をモーター7の回転数に基づいて算出する機能を備えている。さらに、コントローラ11は、支柱3(の軸方向)に対するアンテナエレメント20の傾斜角、すなわち、ビームチルト角と上記連結部位置との対応を算出する機能を備え、図示せぬ入力装置から所望のビームチルト角を受け取った場合に、このビームチルト角に対応する連結部位置を算出し、この連結物位置に連結部45が位置するようにモーター7を回転させる。これにより、所望のビームチルト角となるように、アンテナエレメント20が支柱3に対して傾斜する。また、コントローラ11は、図示せぬ表示装置に出力し、この表示装置には、現在のアンテナエレメント20の正確な傾斜角、すなわち、正確なビームチルト角が表示される。
【0023】
以上説明したように、本実施形態によれば、コントローラ11により制御可能になされたモーター7によりアンテナエレメント20の傾斜角を変更・調整する構成であるため、作業者は、工具などを用いて手作業によりアンテナエレメント20の傾斜角を変更・調整するといった煩雑な作業をせずとも、コントローラ11を操作することで、自動で正確に変更・調整することができる。また、基地局用アンテナ装置1が高所に設置されている場合に、作業者は、高所の作業から解放される。
【0024】
さらに、ビームチルト角を変更するための移相器や電力分配回路を余分に設ける必要がないため、装置コストを安価に抑えることができると共に、本実施形態では、モーター7の一軸回転制御のみでビームチルト角を制御する構成としたため、回路構成を簡易とすることができる。また、移相器による伝送損失の分だけ、アンテナの利得(感度)が低下するといった問題を回避することができる。
【0025】
<変形例>
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様であり、本発明の範囲内で任意に変形可能である。例えば、上述した実施形態にあっては、上部取付部4が備えるパンタグラフ4cを伸縮させてアンテナエレメント20と支柱3との離間距離(すなわち、アンテナエレメント20の傾斜角)を調整・変更する構成について例示したが、離間距離を調整するための機構は、これに限らない。例えば、図3(a)、図3(b)に示すように、上部取付部4がパンタグラフ4cの代わりに、ワイヤ巻取機構4dを備え、ワイヤ(例えば銅線)の巻き取り、あるいは、繰り出しによりアンテナエレメント20の離間距離を調整する構成でも良い。
【0026】
より具体的には、ワイヤ巻取機構4dは、支柱3を抱持する上記第3金具4aに取付固定されるボビン60と、ボビン60を回転駆動させるモーター7と、ボビン60に巻き取られるワイヤ62とを備え、ワイヤ62の引き出し端が、アンテナエレメント20に取付固定される上記第4金具4bに引っ掛けられている。この構成において、モーター7がボビン60を回転させ、ワイヤ62の巻き取り、あるいは繰り出しを行わせることで、アンテナエレメント20と支柱3との離間距離を変更・調整する。なお、この構成にあっては、アンテナエレメント20は、支柱3に対して必ず傾斜する姿勢で支持され、自重によって支柱3から離れる方向の力がアンテナエレメント20に常に加わるようになされており、これにより、ワイヤ62が繰り出された場合には、支柱3との傾斜角が大となるように傾斜する。
【0027】
また例えば、上述した実施形態にあっては、モーター7の回転軸を調整用長ねじ5の軸と同軸に直接連結する構成について例示したが、これに限らず、例えば、図4に示すように、モーター7の回転軸をギア18を介して調整用長ねじ5に伝達する構成であっても良い。この構成によれば、ギア18のギア比を適宜選択すれば、比較的小さな回転トルクで調整用長ねじ5を回転させたり、また、少ない回転数で調整用長ねじ5の回転量を大きくできるため、モーター7に小型なものを用いることができる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ビームチルト角の変更を容易、迅速かつ安全に行え、なおかつ、比較的簡易な構成のアンテナ装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる基地局用アンテナ装置の構成を示す図である。
【図2】同基地局用アンテナ装置の上方部分を拡大して示す図である。
【図3】本発明の変形例にかかる基地局用アンテナ装置の構成を示す図であり、(a)は上面図、(b)は側面図である。
【図4】本発明の他の変形例にかかる基地局用アンテナ装置の構成を示す図である。
【図5】従来の技術を説明するための図である。
【符号の説明】
1 基地局用アンテナ装置
3 支柱
4 上部取付部
4c パンタグラフ
6 下部取付部
7 モーター
8 モーター支持部
9 ストッパー
11 コントローラ
20 アンテナエレメント
30 伸縮制御機構
50、51 リンク部材
Claims (3)
- 長尺のアンテナエレメントを備えるアンテナと、当該アンテナを支柱に取り付けるための取付部材を備え、
前記取付部材は、前記支柱に対して傾斜するように、前記アンテナを傾動可能に支持する支持部と、
前記支柱に対する前記アンテナエレメントの傾斜角を変更すべく前記アンテナを傾動させる駆動手段と
を具備することを特徴とするアンテナ装置。 - 前記支持部は、
前記アンテナエレメントの下方に取り付けられ、前記アンテナエレメントを前記支柱に対して傾動可能に支持する第1支持部と、
前記アンテナエレメントの上方に取り付けられ、前記アンテナエレメントと前記支柱との間で伸縮し前記アンテナエレメントの上方から前記支柱までの離間距離を変更するリンク機構を備えた第2支持部とを有し、
前記駆動手段は、
前記リンク機構の伸縮を制御して前記アンテナエレメントの傾斜角を変更する
ことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。 - 前記リンク機構の伸び幅、あるいは、縮み幅を規制する規制手段を、更に
具備することを特徴とする請求項2に記載のアンテナ装置。
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