JP2002325009A - 移動体用アンテナ装置 - Google Patents
移動体用アンテナ装置Info
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- JP2002325009A JP2002325009A JP2001127906A JP2001127906A JP2002325009A JP 2002325009 A JP2002325009 A JP 2002325009A JP 2001127906 A JP2001127906 A JP 2001127906A JP 2001127906 A JP2001127906 A JP 2001127906A JP 2002325009 A JP2002325009 A JP 2002325009A
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- antenna
- antenna unit
- ground plane
- moving body
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 衛星を介した移動体と他の移動体又は固定局
間の通信において、移動体が傾斜した場合でも、高利得
を維持することのできるアンテナ装置を得る。 【解決手段】 移動体が傾斜した場合、その傾斜した角
度を測定し、放射素子のパッチ1a1〜1f1と地板1
a3〜1f3を駆動機構8a〜8fにより駆動して地板
の傾斜角を変化させる。この駆動によりパッチアンテナ
1a〜1fのビーム方向が衛星方向を向くように調整し
て、各パッチアンテナを高利得に維持する。移動体は、
仰角方向に傾斜すると共に、方位角方向に旋回するの
で、駆動機構による駆動は、移動体の移動に応じて、複
数のパッチアンテナの内、最も高い利得で衛星との電波
の送受ができるパッチアンテナを選択する切り換えスイ
ッチ3を設け、切り換えスイッチ3が選択したパッチア
ンテナについて行う。
間の通信において、移動体が傾斜した場合でも、高利得
を維持することのできるアンテナ装置を得る。 【解決手段】 移動体が傾斜した場合、その傾斜した角
度を測定し、放射素子のパッチ1a1〜1f1と地板1
a3〜1f3を駆動機構8a〜8fにより駆動して地板
の傾斜角を変化させる。この駆動によりパッチアンテナ
1a〜1fのビーム方向が衛星方向を向くように調整し
て、各パッチアンテナを高利得に維持する。移動体は、
仰角方向に傾斜すると共に、方位角方向に旋回するの
で、駆動機構による駆動は、移動体の移動に応じて、複
数のパッチアンテナの内、最も高い利得で衛星との電波
の送受ができるパッチアンテナを選択する切り換えスイ
ッチ3を設け、切り換えスイッチ3が選択したパッチア
ンテナについて行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、静止衛星を介し
て移動体と他の移動体又は固定局との間で通信を行うた
めの移動体用アンテナ装置に関し、特に地板の傾斜角を
移動体の移動に伴う傾斜に応じて可変にした移動体用ア
ンテナ装置に関するものである。
て移動体と他の移動体又は固定局との間で通信を行うた
めの移動体用アンテナ装置に関し、特に地板の傾斜角を
移動体の移動に伴う傾斜に応じて可変にした移動体用ア
ンテナ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、例えば通信衛星(静止衛星)を
介して、車両や船舶等の移動体と他の移動体又は固定局
との間で通信を行うために開発された従来の移動体用ア
ンテナ装置を示す説明図である。図2において、11は
アンテナ装置で、6個のアンテナユニット1a,1b,
1c,1d,1e及び1fで構成されている。なお、こ
の例では、アンテナユニットは、パッチアンテナであ
る。図3は、パッチアンテナ1aの構成を説明する説明
図で、角錐台の縦方向に断面した図である。なお、断面
を示す斜線は放射素子と地板だけに入れてある。1a1
は放射素子のパッチである。この放射素子は、誘電体基
板1a2の一方の面上の金属部分で、例えばエッチング
により他の部分を取り除いた円形の導体である。1a3
は地板で、誘電体基板1a2の他方の面を覆う金属部分
である。1a4は放射パターン、1a5は放射パターン
1a4の中心線で、電波は地板1a3と交わる方向に放
射される。なお、1b〜1fも同じ構成である。
介して、車両や船舶等の移動体と他の移動体又は固定局
との間で通信を行うために開発された従来の移動体用ア
ンテナ装置を示す説明図である。図2において、11は
アンテナ装置で、6個のアンテナユニット1a,1b,
1c,1d,1e及び1fで構成されている。なお、こ
の例では、アンテナユニットは、パッチアンテナであ
る。図3は、パッチアンテナ1aの構成を説明する説明
図で、角錐台の縦方向に断面した図である。なお、断面
を示す斜線は放射素子と地板だけに入れてある。1a1
は放射素子のパッチである。この放射素子は、誘電体基
板1a2の一方の面上の金属部分で、例えばエッチング
により他の部分を取り除いた円形の導体である。1a3
は地板で、誘電体基板1a2の他方の面を覆う金属部分
である。1a4は放射パターン、1a5は放射パターン
1a4の中心線で、電波は地板1a3と交わる方向に放
射される。なお、1b〜1fも同じ構成である。
【0003】アンテナ装置11は、角錐台状に組立られ
ており誘電体基板1a2〜1f2及び地板1a3〜1f
3は、角錐台の側面を構成している。従って、各パッチ
アンテナ1a〜1fの地板1a3〜1f3は角錐台の下
底面に対して傾斜している。なお、角錐台の上底面及び
下底面はアンテナ装置11の機能には関係しない部分で
あるから、側面を構成する誘電体基板1a2〜1f2だ
けで機械的強度が保持できれば、上底面及び下底面を形
成する部材は、なくてもよい。なお、角錐台とは、図2
に示されたように、角錐を底面に平行な平面で切ること
によりできる台状の物体をいう。角錐台状に組み立てる
のは、移動体は方位角方向に旋回するので、複数のアン
テナユニットが各方位方向をカバーするようにするため
である。2a〜2fは各パッチアンテナへの給電線、3
は切り換えスイッチ、4はアンテナ給電点、つまり送信
機出力部又は受信機入力部である。
ており誘電体基板1a2〜1f2及び地板1a3〜1f
3は、角錐台の側面を構成している。従って、各パッチ
アンテナ1a〜1fの地板1a3〜1f3は角錐台の下
底面に対して傾斜している。なお、角錐台の上底面及び
下底面はアンテナ装置11の機能には関係しない部分で
あるから、側面を構成する誘電体基板1a2〜1f2だ
けで機械的強度が保持できれば、上底面及び下底面を形
成する部材は、なくてもよい。なお、角錐台とは、図2
に示されたように、角錐を底面に平行な平面で切ること
によりできる台状の物体をいう。角錐台状に組み立てる
のは、移動体は方位角方向に旋回するので、複数のアン
テナユニットが各方位方向をカバーするようにするため
である。2a〜2fは各パッチアンテナへの給電線、3
は切り換えスイッチ、4はアンテナ給電点、つまり送信
機出力部又は受信機入力部である。
【0004】次に、動作について説明する。給電点4か
ら給電された高周波信号は、スイッチ3を介してパッチ
アンテナ1a〜1fに給電される。スイッチ3は移動体
と衛星の角度によって、最も高い利得が得られるパッチ
アンテナを選択する。なお、この選択の動作は以下のよ
うに行われる。例えば、切り換えスイッチ3を2a→2
b→2c…2fと切り換えて、全てのアンテナの利得を
一回測って、記憶しておいて、最も高い利得が得られた
パッチアンテナの給電線と給電点4とを接続する。
ら給電された高周波信号は、スイッチ3を介してパッチ
アンテナ1a〜1fに給電される。スイッチ3は移動体
と衛星の角度によって、最も高い利得が得られるパッチ
アンテナを選択する。なお、この選択の動作は以下のよ
うに行われる。例えば、切り換えスイッチ3を2a→2
b→2c…2fと切り換えて、全てのアンテナの利得を
一回測って、記憶しておいて、最も高い利得が得られた
パッチアンテナの給電線と給電点4とを接続する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のアンテナ装置
は、以上のように構成されているので、各パッチアンテ
ナの地板の傾斜角、即ち各地板と角錐台の下底面とのな
す角度によって利得の最大となる仰角が決まってしま
う。従って、移動体、例えば自動車等の車両において、
坂道を走行したり、船舶の動揺でアンテナ装置が傾斜し
た場合には、利得低下が発生するという問題があった。
なお、仰角とは、図3における放射パターン1a4の中
心線1a5と地面(図示せず)とのなす角度をいうもの
とする。この発明は上記のような問題点を解決するため
になされたもので、移動体が移動に伴って傾斜した場合
でも、移動体の傾斜角を測定し、測定結果に基づいてア
ンテナユニットの地板を回動させ、傾斜角を調整し、最
大利得で衛星への電波の送受ができる移動体用アンテナ
装置を得ることを目的とするものである。
は、以上のように構成されているので、各パッチアンテ
ナの地板の傾斜角、即ち各地板と角錐台の下底面とのな
す角度によって利得の最大となる仰角が決まってしま
う。従って、移動体、例えば自動車等の車両において、
坂道を走行したり、船舶の動揺でアンテナ装置が傾斜し
た場合には、利得低下が発生するという問題があった。
なお、仰角とは、図3における放射パターン1a4の中
心線1a5と地面(図示せず)とのなす角度をいうもの
とする。この発明は上記のような問題点を解決するため
になされたもので、移動体が移動に伴って傾斜した場合
でも、移動体の傾斜角を測定し、測定結果に基づいてア
ンテナユニットの地板を回動させ、傾斜角を調整し、最
大利得で衛星への電波の送受ができる移動体用アンテナ
装置を得ることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る移動体用
アンテナ装置は、それぞれが放射素子及び地板を有し、
地板と交わる方向に電波を放射する複数のアンテナユニ
ットと、移動体に固定されると共に平面部を有する部材
からなり、平面部に複数のアンテナユニットの各地板
を、角錐台の各側面に倣わせて初期傾斜角で配置すると
共に、各地板を別々に回動させてそれぞれ傾斜角が変え
られるように支持したアンテナユニット支持基台と、移
動体の移動に応じて、複数のアンテナユニットの内、最
も高い利得で衛星との電波の送受ができるアンテナユニ
ットを選択する切り換えスイッチと、各アンテナユニッ
トの地板をそれぞれ回動させる複数の駆動機構及び移動
体の移動に伴って生じる移動体の傾斜角を測定する傾斜
角測定装置を有し、傾斜角測定装置の測定結果に基づい
て切り換えスイッチにより選択されたアンテナユニット
の駆動機構を動作させ、地板の傾斜角を調整するアンテ
ナ角度調整装置とを備えたものである。
アンテナ装置は、それぞれが放射素子及び地板を有し、
地板と交わる方向に電波を放射する複数のアンテナユニ
ットと、移動体に固定されると共に平面部を有する部材
からなり、平面部に複数のアンテナユニットの各地板
を、角錐台の各側面に倣わせて初期傾斜角で配置すると
共に、各地板を別々に回動させてそれぞれ傾斜角が変え
られるように支持したアンテナユニット支持基台と、移
動体の移動に応じて、複数のアンテナユニットの内、最
も高い利得で衛星との電波の送受ができるアンテナユニ
ットを選択する切り換えスイッチと、各アンテナユニッ
トの地板をそれぞれ回動させる複数の駆動機構及び移動
体の移動に伴って生じる移動体の傾斜角を測定する傾斜
角測定装置を有し、傾斜角測定装置の測定結果に基づい
て切り換えスイッチにより選択されたアンテナユニット
の駆動機構を動作させ、地板の傾斜角を調整するアンテ
ナ角度調整装置とを備えたものである。
【0007】また、アンテナユニット支持基台は、各ア
ンテナユニットの地板を平面部に接した一辺を回動中心
軸として回動するように支持し、アンテナ角度調整装置
の各駆動機構は、それぞれの駆動源がアンテナユニット
支持基台に設けられ、駆動源によって地板が回動するよ
うに構成されているものである。さらに、各アンテナユ
ニットは、放射素子が誘電体基板の一方の面上に導体部
分を残したパッチからなり、地板が誘電体基板の他方の
面を覆う導体からなるパッチアンテナで構成されている
ものである。また、各アンテナユニットは、放射素子が
モノポールのモノポールアンテナで構成されているもの
である。さらに、各アンテナユニットは、放射素子がダ
イポールのダイポールアンテナで構成されているもので
ある。
ンテナユニットの地板を平面部に接した一辺を回動中心
軸として回動するように支持し、アンテナ角度調整装置
の各駆動機構は、それぞれの駆動源がアンテナユニット
支持基台に設けられ、駆動源によって地板が回動するよ
うに構成されているものである。さらに、各アンテナユ
ニットは、放射素子が誘電体基板の一方の面上に導体部
分を残したパッチからなり、地板が誘電体基板の他方の
面を覆う導体からなるパッチアンテナで構成されている
ものである。また、各アンテナユニットは、放射素子が
モノポールのモノポールアンテナで構成されているもの
である。さらに、各アンテナユニットは、放射素子がダ
イポールのダイポールアンテナで構成されているもので
ある。
【0008】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、実施の形
態1の移動体用アンテナ装置を説明する説明図で、
(a)はアンテナ装置全体を説明する説明図、(b)は
地板の傾斜角の調整を行うアンテナ角度調整装置を説明
する説明図である。なお、この実施の形態1が従来例と
異なる点は、従来例は、パッチアンテナ1a〜1fの地
板1a3〜1f3が、誘電体基板1a2〜1f2と共に
角錐台状に組立られていたので、地板の傾斜角は設計に
よって決まる一定値であった。これに対し、実施の形態
1は、地板がそれぞれ独立分離していて、各地板の傾斜
角を変化させることができる点である。12は実施の形
態1の移動体用アンテナ装置である。なお、隣接する地
板の間には隙間が有るので、傾斜角を変化させていない
初期状態でも、角錐台を形成していることにはならない
ので、この状態を、地板は角錐台の各側面に倣わせて配
置されていると、いうことにする
態1の移動体用アンテナ装置を説明する説明図で、
(a)はアンテナ装置全体を説明する説明図、(b)は
地板の傾斜角の調整を行うアンテナ角度調整装置を説明
する説明図である。なお、この実施の形態1が従来例と
異なる点は、従来例は、パッチアンテナ1a〜1fの地
板1a3〜1f3が、誘電体基板1a2〜1f2と共に
角錐台状に組立られていたので、地板の傾斜角は設計に
よって決まる一定値であった。これに対し、実施の形態
1は、地板がそれぞれ独立分離していて、各地板の傾斜
角を変化させることができる点である。12は実施の形
態1の移動体用アンテナ装置である。なお、隣接する地
板の間には隙間が有るので、傾斜角を変化させていない
初期状態でも、角錐台を形成していることにはならない
ので、この状態を、地板は角錐台の各側面に倣わせて配
置されていると、いうことにする
【0009】図1において、図2及び図3と同一符号を
付した部分は同一又は相当部分を示し、その説明は省略
する。6はアンテナユニット支持基台で、平板状の部材
である。6aは、アンテナユニット支持基台6の平面部
(表面)である。なお、パッチアンテナ1a〜1fの支
持部でない裏面は、平面でなくてもよい。このアンテナ
ユニット支持基台6の平面部6aには、パッチアンテナ
1a〜1fの各地板1a3〜1f3が、角錐台の各側面
に倣わせて初期傾斜角で配置されている。また、各地板
を別々に回動させてそれぞれ傾斜角が変えられるように
支持されている。さらに、各パッチアンテナ1a〜1f
の地板が平面部6aに接した一辺を回動中心軸として回
動するように支持されている。回動中心軸としては、蝶
番が使われている。この状態を(b)図に示す。7aが
蝶番である。(a)図では、蝶番の図示を省略してある
が、パッチアンテナ1b〜1fについても同様である。
付した部分は同一又は相当部分を示し、その説明は省略
する。6はアンテナユニット支持基台で、平板状の部材
である。6aは、アンテナユニット支持基台6の平面部
(表面)である。なお、パッチアンテナ1a〜1fの支
持部でない裏面は、平面でなくてもよい。このアンテナ
ユニット支持基台6の平面部6aには、パッチアンテナ
1a〜1fの各地板1a3〜1f3が、角錐台の各側面
に倣わせて初期傾斜角で配置されている。また、各地板
を別々に回動させてそれぞれ傾斜角が変えられるように
支持されている。さらに、各パッチアンテナ1a〜1f
の地板が平面部6aに接した一辺を回動中心軸として回
動するように支持されている。回動中心軸としては、蝶
番が使われている。この状態を(b)図に示す。7aが
蝶番である。(a)図では、蝶番の図示を省略してある
が、パッチアンテナ1b〜1fについても同様である。
【0010】8a〜8fは、地板を回動させる駆動機構
である。駆動機構8aの構成を(b)図に示す。8a1
は地板1a3に固定された歯車である。この歯車8a1
は地板1a3を所望の角度範囲回動させればよいので扇
形をしているが、その中心は蝶番7aの位置にある。8
a2は歯車8a1に噛み合う歯車で、モーター8a3に
よって回転する。モーター8a3は、アンテナユニット
支持基台6に固定されている。6bはアンテナユニット
支持基台6に設けたスリットで、地板1a3の傾斜角が
小さくなった場合に(放射ビームの仰角が大きくなった
場合に)歯車8a1が入り込むためのものである。な
お、図では歯車の歯の図示を省略しているが、8a1,
8a2は摩擦車ではない。なお、8b〜8fも同じ構造
である。また、(a)図では、駆動機構は簡略化して図
示し、何処に設けられてるかを示している。9は移動体
傾斜角測定回路で、測定結果を示す信号は、モーターに
入力される。モーターは入力信号に基づいて歯車を駆動
し地板の傾斜角を変化させ、最適の角度に調整する。即
ち、駆動機構8a〜8fと移動体傾斜角測定回路9と
で、アンテナ角度調整装置10が構成されている。な
お、移動体傾斜角測定回路9は、移動体の移動に伴って
生じる移動体の傾斜角を、受信レベルを検出する方法で
測定する。例えば、衛星からの到来波をAGC(Aut
omatic GainControl)で検出する方
法で測定することができる。
である。駆動機構8aの構成を(b)図に示す。8a1
は地板1a3に固定された歯車である。この歯車8a1
は地板1a3を所望の角度範囲回動させればよいので扇
形をしているが、その中心は蝶番7aの位置にある。8
a2は歯車8a1に噛み合う歯車で、モーター8a3に
よって回転する。モーター8a3は、アンテナユニット
支持基台6に固定されている。6bはアンテナユニット
支持基台6に設けたスリットで、地板1a3の傾斜角が
小さくなった場合に(放射ビームの仰角が大きくなった
場合に)歯車8a1が入り込むためのものである。な
お、図では歯車の歯の図示を省略しているが、8a1,
8a2は摩擦車ではない。なお、8b〜8fも同じ構造
である。また、(a)図では、駆動機構は簡略化して図
示し、何処に設けられてるかを示している。9は移動体
傾斜角測定回路で、測定結果を示す信号は、モーターに
入力される。モーターは入力信号に基づいて歯車を駆動
し地板の傾斜角を変化させ、最適の角度に調整する。即
ち、駆動機構8a〜8fと移動体傾斜角測定回路9と
で、アンテナ角度調整装置10が構成されている。な
お、移動体傾斜角測定回路9は、移動体の移動に伴って
生じる移動体の傾斜角を、受信レベルを検出する方法で
測定する。例えば、衛星からの到来波をAGC(Aut
omatic GainControl)で検出する方
法で測定することができる。
【0011】次に、動作を説明する。今、衛星との位置
関係によりパッチアンテナ1aが切り換えスイッチ3に
より選択されている時、移動体が移動することにより傾
斜した場合、アンテナ最大利得の方向が変化し、衛星方
向からずれ、利得低下を起こす。特に仰角の変動の際、
劣化が著しい。そこで、移動体の傾斜を移動体傾斜角測
定回路9により検知し、駆動機構8aにより地板1a3
の傾斜角を最適の位置に変化させることにより、アンテ
ナの最大利得方向を衛星方向に合致させることができ
る。なお、船舶は移動しなくても動揺により傾斜するの
で、船舶の場合は通信していれば止まっていても、移動
していると見なすことにする。
関係によりパッチアンテナ1aが切り換えスイッチ3に
より選択されている時、移動体が移動することにより傾
斜した場合、アンテナ最大利得の方向が変化し、衛星方
向からずれ、利得低下を起こす。特に仰角の変動の際、
劣化が著しい。そこで、移動体の傾斜を移動体傾斜角測
定回路9により検知し、駆動機構8aにより地板1a3
の傾斜角を最適の位置に変化させることにより、アンテ
ナの最大利得方向を衛星方向に合致させることができ
る。なお、船舶は移動しなくても動揺により傾斜するの
で、船舶の場合は通信していれば止まっていても、移動
していると見なすことにする。
【0012】なお、上記実施の形態1は、アンテナユニ
ットがパッチアンテナのものについて説明したが、放射
素子がモノポールで地板は実施の形態1の地板を用いた
モノポールアンテナでも、同様の効果が得られる。ま
た、放射素子がダイポールで地板は実施の形態1の地板
を用いたダイポールアンテナでも、同様の効果が得られ
る。
ットがパッチアンテナのものについて説明したが、放射
素子がモノポールで地板は実施の形態1の地板を用いた
モノポールアンテナでも、同様の効果が得られる。ま
た、放射素子がダイポールで地板は実施の形態1の地板
を用いたダイポールアンテナでも、同様の効果が得られ
る。
【0013】
【発明の効果】この発明は以上説明したとおり、それぞ
れが放射素子及び地板を有し、地板と交わる方向に電波
を放射する複数のアンテナユニットと、移動体に固定さ
れると共に平面部を有する部材からなり、平面部に複数
のアンテナユニットの各地板を、角錐台の各側面に倣わ
せて初期傾斜角で配置すると共に、各地板を別々に回動
させてそれぞれ傾斜角が変えられるように支持したアン
テナユニット支持基台と、移動体の移動に応じて、複数
のアンテナユニットの内、最も高い利得で衛星との電波
の送受ができるアンテナユニットを選択する切り換えス
イッチと、各アンテナユニットの地板をそれぞれ回動さ
せる複数の駆動機構及び移動体の移動に伴って生じる移
動体の傾斜角を測定する傾斜角測定装置を有し、傾斜角
測定装置の測定結果に基づいて切り換えスイッチにより
選択されたアンテナユニットの駆動機構を動作させ、地
板の傾斜角を調整するアンテナ角度調整装置とを備えた
ものであるから、衛星を介した移動体と他の移動体又は
固定局間の通信において、移動体が傾斜した場合でも、
高利得を維持することのできるアンテナ装置を得ること
ができるという効果を有する。
れが放射素子及び地板を有し、地板と交わる方向に電波
を放射する複数のアンテナユニットと、移動体に固定さ
れると共に平面部を有する部材からなり、平面部に複数
のアンテナユニットの各地板を、角錐台の各側面に倣わ
せて初期傾斜角で配置すると共に、各地板を別々に回動
させてそれぞれ傾斜角が変えられるように支持したアン
テナユニット支持基台と、移動体の移動に応じて、複数
のアンテナユニットの内、最も高い利得で衛星との電波
の送受ができるアンテナユニットを選択する切り換えス
イッチと、各アンテナユニットの地板をそれぞれ回動さ
せる複数の駆動機構及び移動体の移動に伴って生じる移
動体の傾斜角を測定する傾斜角測定装置を有し、傾斜角
測定装置の測定結果に基づいて切り換えスイッチにより
選択されたアンテナユニットの駆動機構を動作させ、地
板の傾斜角を調整するアンテナ角度調整装置とを備えた
ものであるから、衛星を介した移動体と他の移動体又は
固定局間の通信において、移動体が傾斜した場合でも、
高利得を維持することのできるアンテナ装置を得ること
ができるという効果を有する。
【図1】 実施の形態1の移動体用アンテナ装置を説明
する説明図である。
する説明図である。
【図2】 従来の移動体用アンテナ装置を示す説明図で
ある。
ある。
【図3】 パッチアンテナの構成を説明する説明図であ
る。
る。
1a〜1f パッチアンテナ、1a1〜1f1 放射素
子(パッチ)、1a2〜1f2 誘電体基板、1a3〜
1f3 地板、2a〜2f 給電線、3 切り換えスイ
ッチ、4 アンテナ給電点、6 アンテナユニット支持
基台、7a 蝶番、8a〜8f 駆動機構、12 移動
体用アンテナ装置。
子(パッチ)、1a2〜1f2 誘電体基板、1a3〜
1f3 地板、2a〜2f 給電線、3 切り換えスイ
ッチ、4 アンテナ給電点、6 アンテナユニット支持
基台、7a 蝶番、8a〜8f 駆動機構、12 移動
体用アンテナ装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J021 AA10 AB02 AB03 AB06 CA06 DA02 DA04 DA05 DA07 DB04 FA31 FA32 GA02 HA03 HA05 HA06 HA07 JA07 5J046 AA02 AA04 AB06 AB07 AB10 AB13 KA01 KA03
Claims (5)
- 【請求項1】 それぞれが放射素子及び地板を有し、上
記地板と交わる方向に電波を放射する複数のアンテナユ
ニットと、 移動体に固定されると共に平面部を有する部材からな
り、上記平面部に上記複数のアンテナユニットの各地板
を、角錐台の各側面に倣わせて初期傾斜角で配置すると
共に、上記各地板を別々に回動させてそれぞれ傾斜角が
変えられるように支持したアンテナユニット支持基台
と、 上記移動体の移動に応じて、上記複数のアンテナユニッ
トの内、最も高い利得で衛星との電波の送受ができるア
ンテナユニットを選択する切り換えスイッチと、 上記各アンテナユニットの地板をそれぞれ回動させる複
数の駆動機構及び移動体の移動に伴って生じる上記移動
体の傾斜角を測定する傾斜角測定回路を有し、上記傾斜
角測定回路の測定結果に基づいて上記切り換えスイッチ
により選択されたアンテナユニットの上記駆動機構を動
作させ、地板の傾斜角を調整するアンテナ角度調整装置
とを備えたことを特徴とする移動体用アンテナ装置。 - 【請求項2】 アンテナユニット支持基台は、各アンテ
ナユニットの地板を平面部に接した一辺を回動中心軸と
して回動するように支持し、 アンテナ角度調整装置の各駆動機構は、それぞれの駆動
源が上記アンテナユニット支持基台に設けられ、上記駆
動源によって地板が回動するように構成されていること
を特徴とする請求項1記載の移動体用アンテナ装置。 - 【請求項3】 各アンテナユニットは、放射素子が誘電
体基板の一方の面上に導体部分を残したパッチからな
り、地板が上記誘電体基板の他方の面を覆う導体からな
るパッチアンテナで構成されていることを特徴とする請
求項1又は請求項2記載の移動体用アンテナ装置。 - 【請求項4】 各アンテナユニットは、放射素子がモノ
ポールのモノポールアンテナで構成されていることを特
徴とする請求項1又は請求項2記載の移動体用アンテナ
装置。 - 【請求項5】 各アンテナユニットは、放射素子がダイ
ポールのダイポールアンテナで構成されていることを特
徴とする請求項1又は請求項2記載の移動体用アンテナ
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001127906A JP2002325009A (ja) | 2001-04-25 | 2001-04-25 | 移動体用アンテナ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001127906A JP2002325009A (ja) | 2001-04-25 | 2001-04-25 | 移動体用アンテナ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002325009A true JP2002325009A (ja) | 2002-11-08 |
Family
ID=18976695
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001127906A Pending JP2002325009A (ja) | 2001-04-25 | 2001-04-25 | 移動体用アンテナ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002325009A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101270432B1 (ko) | 2012-02-07 | 2013-06-03 | (주)마이크로페이스아이엔씨 | 위성 안테나의 경사도 조절 장치 |
WO2019082447A1 (ja) * | 2017-10-27 | 2019-05-02 | 住友電気工業株式会社 | アンテナ |
KR102220103B1 (ko) * | 2019-10-30 | 2021-02-25 | (주)인텔리안테크놀로지스 | 위성 통신 자산의 오케스트레이션을 수행하는 위성 통신 방법 및 장치 |
-
2001
- 2001-04-25 JP JP2001127906A patent/JP2002325009A/ja active Pending
Cited By (5)
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WO2021085709A1 (ko) * | 2019-10-30 | 2021-05-06 | (주)인텔리안테크놀로지스 | 위성 통신 자산의 오케스트레이션을 수행하는 위성 통신 방법 및 장치 |
US11082126B2 (en) | 2019-10-30 | 2021-08-03 | Intellian Technologies, Inc. | Satellite communication method for performing orchestration of satellite communication assets and apparatus therefor |
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