JP2005050097A - 情報処理装置、情報処理方法、プログラム、記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】リセットスタート時において、ファームウェアのデータの有効性/無効性を示す有効/無効フラグflgを参照する。有効/無効フラグflgがファームウェアデータの無効を示しているときは、フロントエンドブロック2側にて保存されているファームウェアのデータを転送させ、フラッシュメモリ上で更新を行うようにされる。また、更新のエラーが発生したときには、リセットスタートから処理を再開するようにされる。
【選択図】図6
Description
このようなファームウェアを記憶するメモリ素子として、近年においては、しばしばフラッシュメモリが採用される。
そして、ファームウェアを更新するときには、複数のファームウェア領域のうちの1つのファームウェア領域を上書き消去するようにして、ダウンロードしたファームウェアのデータを書き込むようにされる。
このファームウェアの更新が正常終了すれば、以降においては、この最後に更新された最新のファームウェアによりマイクロコンピュータが動作するようにされる。これに対して、ファームウェアの更新が異常終了した場合には、今回の更新に利用しなかった、他のファームウェア領域に記憶されているファームウェアによりマイクロコンピュータが起動して動作するようにされる。この場合、更新(バージョンアップ)後の最新のファームウェアを使用することはできないが、これより以前のバージョンのファームウェアを使用することになるので、電子機器は問題なく動作できる。そして、以降における所定の機会、タイミングにより、ファームウェアの更新が異常終了していたファームウェア領域に対して、ファームウェアの更新を再試行するようにされる。
ここで、メモリ素子の記憶容量の増加は、例えばそのままコストアップにつながるので、電子機器としてコスト削減を考えた場合においては、メモリ素子の記憶容量は必要最小限とされることが好ましい。この観点からすれば、メモリ素子については、ファームウェアのデータを記憶するファームウェア領域を1つとした条件の下でも、データ更新の異常終了に対応した対策が採られるようにすることが求められることになる。
つまり、特定機能の実行プログラム単位を1つずつ記憶する実行プログラム記憶領域については1つとして設定された、書き換え可能な記憶素子と、所定の書き換え可能な記憶領域に記憶されるものであり、上記書き換え可能な記憶素子に記憶される実行プログラム単位についての有効/無効を区別するための識別情報について、有効/無効のいずれを示しているのかについて判別する判別手段と、この判別手段により識別情報について無効が設定されていると判別されるのに応じて、実行プログラム記憶領域に記憶される実行プログラム単位の更新を行う更新手段と、この更新手段による上記実行プログラム単位の更新が適正に終了したとされるときには、識別情報について有効を示すように設定する情報設定手段とを備えて構成することとした。
そのうえで、この実行プログラム記憶領域に記憶される実行プログラム単位についての有効/無効を示す識別情報を規定して保持させておくようにしている。この識別情報を認識すれば、現在において、実行プログラム記憶領域に記憶される実行プログラム単位が有効なものであるか否かについて判別することができることになる。そして、識別情報により、実行プログラム単位が無効であると判別した場合には、その実行プログラム記憶領域に記憶される実行プログラム単位を実行することはせずに、実行プログラム単位の更新を行うように動作する。そして、更新が適正終了したら、識別情報について、無効から有効を示すように設定を行う。このことから、本発明の構成によっては、識別情報が無効を示している限りは、特定機能の実行プログラム単位についての更新が必ず実行されることになる。
また、記憶素子によっては、必要とされる記憶容量が少なくなるのに応じて、必要とされる物理的な記憶素子数も削減される場合もあるが、この場合には、その分、基板実装に必要なスペースも節約できることになって、例えば、電子機器の小型化、及び電子機器のデザインの自由度の拡大などの効果も得ることが可能となる。
また、本実施の形態のテレビジョン受像機は、後述するようにして、フラッシュメモリに記憶されるファームウェアとしての実行プログラム単位によりCPUが制御動作を実行するようにされている。そして、例えばバージョンアップなどを目的として、このファームウェアのデータを更新する場合には、放送として提供される更新用のファームウェアのデータをダウンロードして取得することができるようにされている。あるいは、外部データインターフェイスを備え、この外部データインターフェイスを経由して、外部記憶媒体などから転送されるファームウェアのデータをダウンロードして取得することができるようになっている。
図1においては、主として、上記のようにしてファームウェアのデータをダウンロードして更新する動作の実現に必要な構成を示しており、例えば、受信取得した映像/音声データを対象とする信号処理などのための構成の図示は省略している。
フロントエンドブロック2は、デジタル放送を受信して必要なチャンネルのデータを抽出取得するための機能回路部位から成るブロックである。TVシステムマイコンは、テレビジョン受像機1についての全体的な制御を司るためのマイコンである。なお、ここでは、本実施の形態のテレビジョン受像機1が対応するデジタル放送は、地上波、衛星、CATVなど、いずれとされてもよいものであり、特に限定されるべきものではない。
FE−フラッシュメモリ14には、上記FE−CPU12がフロントエンドブロック2の動作制御のために実行すべきプログラム(フロントエンド用のファームウェアデータ)がインストールされるようにして記憶されている。
また、本実施の形態では、ファームウェアのデータのダウンロードとして、上記したように、チューナ部11では、放送として送信されたファームウェアのデータを受信取得可能とされ、また、後述する外部インターフェイス15と接続されたメディアドライブ、情報端末装置などから、メディアに記録されたファームウェアのデータを転送させて取得することが可能とされている。FE−フラッシュメモリ14は、このようにして取得したファームウェアのデータであり、後述するTVシステムマイコン3のTV−CPU22が実行すべきもので、TV−フラッシュメモリ24にインストールされるべきファームウェアのデータ(以降TV−ファームウェアデータともいう)の保存先ともされている。
FE−RAM13は、FE−CPU12のための作業領域であり、例えばFE−CPU12が実行すべきプログラムが展開され、また、FE−CPU12の演算処理結果などに応じたデータが一時的に保持される。
TV−RAM23は、TV−CPU22のための作業領域であり、TV−CPU22が実行すべきプログラムが展開され、また、TV−CPU22の演算処理結果などに応じたデータが一時的に保持される。
そして、本実施の形態では、不揮発性メモリ4に対して少なくとも、有効/無効フラグflgを保持させることとしている。有効/無効フラグflgは、所定のビット数(或いはバイト数)により形成される情報であって、後述するようにして、TV−フラッシュメモリ24に記憶されているプログラムデータのうち、ブート後の処理を実行するためのTV−ファームウェアデータについての有効/無効を識別するための識別情報として機能する。なお、有効/無効フラグflgを格納していさえすれば、TVシステムマイコン3による不揮発性メモリ4の他の使用用途としては特に限定されものではない。
周知のようにして、フラッシュメモリの書き換えデータ単位は、セクタ単位となる。そこで、図2では、概念的に、TV−フラッシュメモリ24がセクタ#0〜セクタ#19の20セクタから成るものであることとしている。そしてここでは、セクタ#0〜#7から成る連続するセクタ領域を、ブートプログラムが記憶(インストール)されるブートプログラム領域Ar1として設定している。これに続く、セクタ#8〜#19から成る連続するセクタ領域を、TV−ファームウェアデータが記憶(インストール)されるファームウェア領域Ar2としている。先にも述べたように、このTV−フラッシュメモリ24に記憶されるプログラムデータであるブートプログラム及びTV−ファームウェアデータは、テレビジョン受像機1におけるメインマイコンであるTV−CPU22が実行すべきものである。
これにより、例えば前述もしたように、ファームウェア更新のためにフラッシュメモリ上でのデータ書き換えを行っている途中で、電源供給の遮断などによりフラッシュメモリへのデータ転送も遮断されてしまい、そのファームウェア領域のファームウェアデータが不完全になってしまったとしても、他のファームウェア領域のファームウェアデータが以前の完全な記憶状態で残っていることになる。そこで、この他方のファームウェアデータを使用することで、以降における正常な動作が維持されるものである。
この図3に示すようにして、ブートプログラムは、初期化モジュール51、更新情報処理モジュール、マイコン間通信制御モジュール62、ファームウェアデータ抽出モジュール63、TV−フラッシュメモリ書き込みモジュール64、TV−フラッシュメモリ読み出しモジュール65、データ照合モジュール66、不揮発性メモリドライバ71、マイコン間通信ドライバ72、TV−フラッシュメモリドライバ73の各プログラムモジュールからなる。
フラグ情報処理モジュール61は、先に図1により説明したようにして、不揮発性メモリ4に記憶される有効/無効フラグflgに関する処理を実行する。つまり、有効/無効フラグflgについての内容認識、及び内容の設定変更などの処理を実行する。
また、このフラグ情報処理モジュール61が処理を実行するときには、不揮発性メモリ4にアクセスするために、不揮発性メモリドライバ71を利用することになる。不揮発性メモリドライバ71は、不揮発性メモリ4に対してアクセスして、データの書き込み、読み出しを実行するためのドライバソフトウェアである。
データ照合モジュール66は、起動時において、TV−フラッシュメモリ24にデータを書き込む場合において、上記したデータ照合処理を実行するためのものとされる。
ここでの配布の形態として、1つには、更新用のTV−ファームウェアのデータを、放送により送出するようにされる。あるいは、CD−ROM、DVD−ROMなどのディスクメディアなどに代表されるパッケージメディアに、更新用のTV−ファームウェアのデータをROM形式で記憶して配布するようにされる。さらには、ネットワーク経由でサーバ、若しくは、情報端末装置などからアップロードさせるようにする。
このようにして、テレビジョン受像機1では、放送、パッケージメディア、またはネットワーク経由などの形態により配布されるTV−ファームウェアのデータを、外部から取得することが可能とされている。
ここで、TV−ファームウェアのデータが、FE−フラッシュメモリ14に記憶されたということは、テレビジョン受像機1において、TV−ファームウェアのデータが保存されたということを意味する。つまり、以降において、意図的に消去などの処理が行われない限りは、テレビジョン受像機1への電源供給が停止されたとしても、TV−ファームウェアのデータは、消去されることなく記憶され続ける。ただし、ここで留意すべきことは、TV−ファームウェアは、TVシステムマイコン3側のTV−フラッシュメモリ24に記憶されて初めて、TV−CPU22が実行することができるということである。つまり、FE−フラッシュメモリ14に保存されるTV−ファームウェアのデータは、インストール前のデータとなる。
ステップS111では、不揮発性メモリ4に記憶される有効/無効フラグflgについて、「無効」であることを示すように、その内容(値)を変更設定する。前述したように、有効/無効フラグflgは、TV−フラッシュメモリ24に記憶されているTV−ファームウェアデータについての有効/無効を識別する情報である。
フロントエンドブロック2側から、TV−ファームウェアのデータを保存していることの通知を受けたということは、現在においてTV−フラッシュメモリ24に記憶されているTV−ファームウェアのデータは、テレビジョン受像機1を障害無く制御することができるとしても、更新(バージョンアップ)の必要があるものとされ、その意味で、無効であると扱うことができる。そこで、ステップS111では、有効/無効フラグflgについて、「無効」を設定するものである。
図5において、先ずステップS201では、メイン電源がオフになるのを待機している。そして、メイン電源がオフとされたことを判別すると、ステップS202に進み、TV−RAM23にアクセスして、無効設定フラグがセットされているか否かについて判別する。
そこでこの場合には、特に処理を実行することなく、メイン電源オフ後の通常の動作を継続させることになる。
本実施の形態のTVシステムマイコン3は、スタンバイ電源の投入が開始されたときには、当然のこととして、ブートプログラムによりリセットスタート(起動処理)を実行することになるのであるが、このようにして、TV−ファームウェアの更新を行うべきときにも、メイン電源のオフのタイミングで、リセットスタートを実行するようにされる。
前述もしたように、本実施の形態では、TV−ファームウェアは、TV−フラッシュメモリ24上において、1つしか記憶されないから、TV−ファームウェア自身の処理として、TV−ファームウェアの更新を行うことはできない。そこで、本実施の形態では、TV−フラッシュメモリ24のTV−ファームウェアの更新を、ブートプログラムに従ったリセットスタートの処理過程において実行するようにしているものである。
なお、確認のための述べておくと、この図6に示されるリセットスタートとしての動作は、図5に示したように、ステップS202により肯定結果が得られて、TV−フラッシュメモリ24のTV−ファームウェアの更新を実行開始する場合のみではなく、通常に、TVシステムマイコン3にスタンバイ電源が投入されて起動する場合にも実行されるものである。
ここで、有効/無効フラグflgの内容が「有効」を示している場合にはステップS303にて否定結果がえられることになるが、この場合には、現在においてTV−フラッシュメモリ24に記憶されるTV−ファームウェアのデータは有効であり、更新されるべき必要はないということになる。そこで、この場合には、ステップS304→S305の処理をスキップして、そのままステップS306の処理に移行する。
ステップS306は、TV−フラッシュメモリ24に記憶されるTV−ファームウェアのプログラムに従って、起動後の処理を実行するものである。
そこでこの場合には、ステップS304→S305によるTV−ファームウェア更新に関連する処理を実行する。
この図7に示す処理シーケンスにおいては、先ず、ステップS401の処理として、TV−フラッシュメモリ書き込みモジュール64、TV−フラッシュメモリ読み出しモジュール65、及びTV−フラッシュメモリドライバ73を呼び出しての処理により、TV−フラッシュメモリ24のファームウェア領域Ar2を消去する。つまり、これまでTV−フラッシュメモリ24に記憶されていたTV−ファームウェアを消去する。
ここで、マイコン間インターフェイス16、21間でのデータ通信は、所定の通信プロトコルに従ったものであり、例えば、この通信プロトコルにより規定されるパケットヘッダなどが付加されたパケット単位によるデータ転送を行うようにされている。従って、マイコン間インターフェイス16、21を経由して送受信されるTV−ファームウェアのデータも、上記のようにして、所定の通信プロトコルに従ってパケット化などにより転送されるデータ形式となる。
以降においては、説明の便宜上、このようにして、マイコン間インターフェイス16、21の間でのマイコン間通信の通信プロトコルに従った形式に変換されて転送されるTV−ファームウェアのデータについては、「ファームウェア転送データ」ともいう場合がある。
そして、ステップS406では、最後のファームウェアのデータ転送要求コマンドに応答して送信されてきたファームウェア転送データを受信してTV−RAM23に書き込んだとされるデータ量が、一定以上になったか否かについて判別する。ここで、まだ一定量に満たないということが判別されれば、ステップS404の処理に戻るようにされることで、TV−ファームウェアのデータの受信及びTV−RAM23への書き込みのための制御処理を継続するようにされる。
これに対して、ステップS406により、一定量以上のTV−ファームウェアのデータの受信及びTV−RAM23への書き込み保持が完了したことが判別されて肯定結果が得られたのであれば、ステップS407の処理に進むようにされる。
そして、このようにしてフロントエンドブロック2側からのデータ転送を停止させている期間において、続くステップS408〜S412の処理によって、TV−RAM23に保持されているフロントエンドブロック2側からの今回の転送分のTV−ファームウェアのデータについての、FE−フラッシュメモリ14への書き込みを行うようにされる。
そこでステップS409においては、図3に示したファームウェアデータ抽出モジュール63を呼び出して、TV−RAM23に保持されているファームウェア転送データについてパケット化を解くなどの処理を実行することで、TV−ファームウェアのデータそのものを抽出する。そして、この抽出したTV−ファームウェアのデータをステップS410の処理によって、TV−フラッシュメモリ24のファームウェア領域Ar2に書き込みを行っていくようにされる。このステップS410の処理は、図3のTV−フラッシュメモリドライバ73を利用して、TV−フラッシュメモリ24にアクセスし、TV−フラッシュメモリ書き込みモジュール64により、ファームウェア領域Ar2における所要のアドレスを指定しながらのデータ書き込みを実行するようにされる。なお、このときのデータ書き込みは、セクタ単位によるものとなる。
先ずステップS411においては、図3のTV−フラッシュメモリ読み出しモジュール65を呼び出して、上記ステップS410の処理によりTV−フラッシュメモリ24に書き込まれたTV−ファームウェアのデータを読み出して、例えばTV−RAM23に転送して書き込みを行い、ここに保持させる。
そして、次のステップS412においては、このTV−フラッシュメモリ24から読み出しを行ったTV−ファームウェアのデータと、このTV−ファームウェアのデータの転送元であり、先のステップS405によって同じTV−RAM23に書き込まれたものであるファームウェア転送データとについて照合するための処理を実行する。この処理は、図3のデータ照合モジュール66を呼び出して実行するものとなる。
ステップS412による照合処理により、両者のデータに齟齬が生じていることが認識された場合、これはTV−フラッシュメモリ24に対するデータ書き込みに何らかの障害が発生して、正常に終了しなかったということを意味する。従って、このようなときにはNGの照合結果が得られることになって、ステップS413では否定結果が得られることになる。この場合には、エラー対応処理として、再度、リセットスタートを開始するようにされる。つまり、図6のステップS301から、再度処理を開始するものである。
こで、ステップS413からステップS301の処理に戻った場合に対応しては、TV−フラッシュメモリ24に記憶されているTV−ファームウェアのデータは、途中で記憶のための転送が中断されているために、一部のみしか記憶されていない不完全な状態となっている。この場合の有効/無効フラグflgは、このような不完全な状態に対応して、「無効」であることを示しているということがいえる。このような状態になっているとしても、上記したステップS413→S301の処理の流れにより、TV−ファームウェアの更新が再度実行されることになっている。
このようにして、ステップS413においてOKの判定結果が得られた場合には、ステップS402の処理に戻るようにされる。これにより、続けて、残りのTV−ファームウェアのデータを、一定量ずつフロントエンドブロック2側から転送させて、TV−フラッシュメモリ24に書き込んで記憶させるための処理が繰り返し実行されることになる。そして、フロントエンドブロック2側において、全てのTV−ファームウェアのデータの転送が終了したとされると、ステップS403にて肯定結果が得られることとなる。ステップS403にて肯定結果が得られた段階では、全てのTV−ファームウェアのデータが正常にTV−フラッシュメモリ24に記憶されている状態となっている。
ステップS403にて肯定結果が得られたということは、図6のステップS304としてのTV−ファームウェアの更新が正常に終了したということであり、この場合には、図6のステップS305の処理に進むことになる。
なお、上記のようにして、TV−フラッシュメモリ24上でのTV−ファームウェアのデータの更新が正常終了した場合において、FE−フラッシュメモリ14に保存されていたTV−ファームウェアのデータは、例えば消去してしまってもよいし、あるいは、次のバージョンのTV−ファームウェアのデータを取得するまでは保存させておくようにしてもよい。
そして、このようなプログラムは、例えば、上記もしているように、放送やネットワークにより取得することができるようにもされるが、各種のメディアに記憶させた上で、このメディアから読み出して取得することも可能とされるものである。
有効/無効フラグflgは、例えば電源供給が停止されてもその情報が保持されていることが必要であるが、この条件さえ満たせば、TVシステムマイコン3がアクセス可能である限り、どこに記憶されても構わないということになる。従って、例えば、不揮発性であるTV−フラッシュメモリ24に対して、ブートプログラム、及びTV−ファームウェアと同様に、領域を割り当てて、有効/無効フラグflgを記憶させることも考えられる。
周知のようにして、フラッシュメモリは例えば数十Kバイト〜百数十Kバイトのセクタ単位での書き込み、消去が行われる。また、有効/無効フラグflgは、TV−ファームウェアの有効性/無効性が示されればよいことから、非常に少ないビット数で形成することができる。しかしながら、その用途上、有効/無効フラグflgは、TV−フラッシュメモリ24上において、例えばTV−ファームウェアとは独立して書き換えがされる必要がある。従って、更新のために、TV−ファームウェアのデータが消去されたとしても、有効/無効フラグflgは消去されずに以前の正常な内容を維持して残っている必要がある。
このために、TV−フラッシュメモリ24に有効/無効フラグflgを記憶させる場合には、TV−ファームウェアのためのファームウェア領域Ar2(及びブートプログラムのためのブートプログラム領域Ar1)とは個別に、有効/無効フラグflgのための領域を割り当てる必要がある。
そこで、本実施の形態としては、TVシステムマイコン3がアクセス可能な不揮発性のメモリ素子として、TV−フラッシュメモリ24とは物理的に異なるものである不揮発性メモリ4に対して有効/無効フラグflgを記憶させることとしているものである。
また、上記実施の形態では、本発明によるデータ更新のための構成をテレビジョン受像機に適用しているが、例えば、メモリ素子に何らかのプログラムデータを記憶させて、その記憶されたプログラムデータに基づいて処理を実行するように構成された電子機器であれば、特に、機器の種別は問わない。
また、実施の形態では、定常動作のための処理を実行させるファームウェアのプログラムを更新するものとされているが、本発明としては、更新対象となるプログラムのデータの種別は特に限定しない。また、これに応じて、プログラムの更新を主として実行させるプログラムとしても、本実施の形態のように、ブートプログラムに限定される必要はない。
Claims (5)
- 1つの特定機能の実行プログラム単位を記憶する実行プログラム記憶領域については1つのみを割り当てることとして設定された、書き換え可能な記憶素子と、
所定の書き換え可能な記憶領域に記憶されるものであり、上記書き換え可能な記憶素子に記憶される上記実行プログラム単位についての有効/無効を区別するための識別情報について、有効/無効のいずれを示しているのかについて判別する判別手段と、
上記判別手段により上記識別情報について無効が設定されていると判別されるのに応じて、上記実行プログラム記憶領域に記憶される上記実行プログラム単位の更新を行う更新手段と、
上記更新手段による上記実行プログラム単位の更新が正常に終了したとされるときには、上記識別情報について有効を示すように設定する情報設定手段と、
を備えていることを特徴とする情報処理装置。 - 上記識別情報が記憶される上記書き換え可能な記憶領域は、
上記実行プログラム単位が記憶される上記書き換え可能な記憶素子とは物理的に異なる記憶手段に記憶される、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 1つの特定機能の実行プログラム単位を記憶する実行プログラム記憶領域については1つのみを割り当てることとして設定された、書き換え可能な記憶素子についての読み出し/書き込み処理を実行する読み出し/書き込み実行処理と、
所定の書き換え可能な記憶領域に記憶されるものであり、上記書き換え可能な記憶素子に記憶される上記実行プログラム単位についての有効/無効を区別するための識別情報について、有効/無効のいずれを示しているのかについて判別する判別処理と、
上記判別処理により上記識別情報について無効が設定されていると判別されるのに応じて、読み出し/書き込み実行処理を利用して、上記実行プログラム記憶領域に記憶される上記実行プログラム単位の更新を行う更新処理と、
上記更新処理による上記実行プログラム単位の更新が正常に終了したとされるときには、上記識別情報について有効を示すように設定する情報設定処理と、
を実行することを特徴とする情報処理方法。 - 1つの特定機能の実行プログラム単位を記憶する実行プログラム記憶領域については1つのみを割り当てることとして設定された、書き換え可能な記憶素子についての読み出し/書き込み処理を実行する読み出し/書き込み実行処理と、
所定の書き換え可能な記憶領域に記憶されるものであり、上記書き換え可能な記憶素子に記憶される上記実行プログラム単位についての有効/無効を区別するための識別情報について、有効/無効のいずれを示しているのかについて判別する判別処理と、
上記判別処理により上記識別情報について無効が設定されていると判別されるのに応じて、読み出し/書き込み実行処理を利用して、上記実行プログラム記憶領域に記憶される上記実行プログラム単位の更新を行う更新処理と、
上記更新処理による上記実行プログラム単位の更新が正常に終了したとされるときには、上記識別情報について有効を示すように設定する情報設定処理と、
を情報処理装置に実行させるプログラム。 - 1つの特定機能の実行プログラム単位を記憶する実行プログラム記憶領域については1つのみを割り当てることとして設定された、書き換え可能な記憶素子についての読み出し/書き込み処理を実行する読み出し/書き込み実行処理と、
所定の書き換え可能な記憶領域に記憶されるものであり、上記書き換え可能な記憶素子に記憶される上記実行プログラム単位についての有効/無効を区別するための識別情報について、有効/無効のいずれを示しているのかについて判別する判別処理と、
上記判別処理により上記識別情報について無効が設定されていると判別されるのに応じて、読み出し/書き込み実行処理を利用して、上記実行プログラム記憶領域に記憶される上記実行プログラム単位の更新を行う更新処理と、
上記更新処理による上記実行プログラム単位の更新が正常に終了したとされるときには、上記識別情報について有効を示すように設定する情報設定処理と、
を情報処理装置に実行させるプログラムを記録した記録媒体。
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A02 | Decision of refusal |
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