JP2005049923A - 類似部品検索装置および類似部品検索方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】機能の異なる類似する部品を異なる設計部門で同時にそれぞれ設計している場合にこの類似する部品の共通化を図る。
【解決手段】第1の三次元CADシステム12は、第1の設計者Pが設計中の部品のデータセーブ動作を行うたびに、この設計中の部品の形状をこの設計中の部品全体を包含する最小体積の直方体に変換する。直方体と第1の設計者Pによって入力された設計中の部品の材質とはデータベース11に送信される。データベース11は、直方体と材質とに基づいて設計中の部品に類似する類似部品を検索する。検索された類似部品は第1の三次元CADシステム12に三次元表示される。第1の設計者Pは、三次元表示された類似部品に基づいて設計中の部品の機能と表示された類似部品の機能とを有する共通部品の設計の可否を判断する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、類似部品検索装置および類似部品検索方法に関し、特に、機能の異なる類似する部品を異なる設計部門で同時にそれぞれ設計している場合にこの類似する部品を共通化して設計効率の向上が図れる類似部品検索装置および類似部品検索方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図12(a)に示すようなシートフレームに用いる補強部材110と図12(b)に示すようなチェンジ締結部に用いるナットホルダー部材120とは機能が異なるため、同じ会社であっても異なる設計部門においてそれぞれ設計されることがある。このような場合、補強部材110とナットホルダー部材120とは類似の形状を有しているにもかかわらずその機能が異なるため、各設計部門は、他の設計部門が開発している類似部品の存在に気づかずに独自に補強部材110およびナットホルダー部材120を設計することになる。
【0003】
類似部品の検索を効率的に行って作業効率を向上させる類似部品検索装置および類似部品検索方法の先行技術文献としては、次の特許文献がある。
【特許文献1】
特開平11−184861号公報
この特許公開公報に開示された類似部品検索方法および検索装置は、複数の部品と各部品の仕様値とが予め格納されたデータベースから読み込んだ仕様値を要素に持つベクトルを各部品毎に特徴ベクトルとして設定すると共にこの特徴ベクトルの方向を算出しておき、設計変更を行なった変更部品の仕様値を要素に持つベクトルを特徴ベクトルの中から選び質問ベクトルとして設定すると共に質問ベクトルの方向を算出し、各部品の特徴ベクトルの方向と、質問ベクトルの方向と合致する方向に設定された光源ベクトルの方向とを基に、類似部品を他の部品より明るい輝度の表示図形として表示して検索するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この類似部品検索方法および検索装置では、類似部品の検索を行う際に、データベースに格納された各部品毎に特徴ベクトルを設定してこの特徴ベクトルの方向を算出する必要があるほか、設計変更を行った変更部品についても質問ベクトルを設定する必要があるなど、検索手順が必ずしも簡単でないという問題がある。
また、機能の異なる類似する部品を異なる設計部門で同時にそれぞれ設計している段階でこの類似する部品を共通化して設計効率の向上を図ることを何ら開示するものではない。
【0005】
一方、部品の共通化を図る装置の先行技術文献としては、次の特許文献がある。
【特許文献2】
特開平7−105244号公報
しかし、この特許公開公報に開示された設計手順支援装置は、既存部品の中から目標の仕様に合致する部品を選定し、または既存部品を組み合わせて目標使用に合致する新規部品を設計するものである。したがって、機能の異なる類似する部品を異なる設計部門で同時にそれぞれ設計している段階でこの類似する部品の共通化を図ることを何ら開示するものではない。
【0006】
本発明の目的は、機能の異なる類似する部品を異なる設計部門で同時にそれぞれ設計している場合にこの類似する部品を共通化して設計効率の向上が図れる類似部品検索装置および類似部品検索方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の類似部品検索装置(10)は、データベース(11)と、該データベースと相互接続されたCADシステム(12,13)とを具備し、前記CADシステムが、設計者(P,Q)が設計中の部品(111,112;210;240)のデータセーブ動作を行うたびに、前記設計中の部品の形状を該設計中の部品全体を包含する最小体積の直方体(21,22;211)または円筒体(241)に変換する手段と、前記変換された直方体または円筒体と前記設計者によって入力された前記設計中の部品の材質とを前記データベースに送信する手段とを備え、前記データベースが、前記直方体または前記円筒体と前記材質とに基づいて前記設計中の部品に類似する類似部品(112,111)を検索する手段と、前記検索された類似部品を前記CADシステムに表示させる手段とを備える。
【0008】
前記類似部品が、前記設計者と異なる設計部門の他の設計者(Q,P)によって設計されている部品であり、かつ、前記設計中の部品と異なる機能を有する部品であってもよい。
前記CADシステムが、前記直方体の高さ、幅および奥行きおよび/または前記円筒体の直径および長さを計算する手段を更に備えてもよい。
前記CADシステムの前記送信する手段が、前記設計者によって入力された前記設計中の部品の分類も前記データベースに送信し、前記データベースの前記検索する手段が、前記直方体または前記円筒体と前記材質と前記分類とに基づいて前記設計中の部品に類似する類似部品を検索してもよい。
前記CADシステムが、前記設計中の部品の表面積、体積および長さを計算する手段を更に備え、前記データベースが、前記計算された設計中の部品の表面積、体積および長さにも基づいて前記類似物品を検索してもよい。
【0009】
前記CADシステムに多数の類似部品が表示された場合には、前記CADシステムが、前記設計者によって入力される類似部品を絞り込むためのデータを前記データベースに送信し、前記データベースの前記検索する手段が、前記多数の類似部品の中から前記送信されてきたデータをすべて満足する類似部品を検索し、前記データベースの前記表示する手段が、前記検索された類似部品を前記CADシステムに表示してもよい。
前記CADシステムが、前記設計者の連絡先も前記データベースに送信してもよい。
前記連絡先が、前記設計者のメールアドレスであってもよい。
前記CADシステムが、既存部品(70)の形状を該既存部品全体を包含する最小体積の直方体(71)または円筒体(241)に変換する手段と、前記直方体または前記円筒体と前記設計者によって入力される前記既存部品の材質とを前記データベースに送信する手段とを更に備えてもよい。
【0010】
本発明の類似部品検索方法は、設計者(P,Q)が設計中の部品(111,112;210;240)のデータセーブ動作を行うたびに、CADシステム(12,13)を用いて前記設計中の部品の形状を該設計中の部品全体を包含する最小体積の直方体(21,22;211)または円筒体(241)に変換する第1のステップ(S1)と、前記設計者が、前記設計中の部品の材質を前記CADシステムに入力する第2のステップ(S2)と、前記直方体と前記材質とを前記CADシステムからデータベースに送信して登録する第3のステップ(S3)と、前記データベースが、前記直方体または前記円筒体と前記材質とに基づいて前記設計中の部品に類似する類似部品(112,111)を検索して、該検索した類似部品を前記CADシステムに表示させる第4のステップ(S6)と、前記設計者が、前記表示された類似部品に基づいて前記設計中の部品の機能と前記表示された類似部品の機能とを有する共通部品(60)の設計の可否を判断する第5のステップ(S7)とを具備する。
【0011】
前記類似部品が、前記設計者と異なる設計部門の他の設計者によって設計されている部品であり、かつ、前記設計中の部品と異なる機能を有する部品であってもよい。
前記第1のステップにおいて、前記CADシステムが前記直方体の高さ、幅および奥行きまたは前記円筒体の直径および長さを計算してもよい。
前記第1のステップにおいて、前記CADシステムが前記設計中の部品の表面積、体積および長さも計算し、前記第4のステップにおいて、前記データベースが前記計算された設計中の部品の表面積、体積および長さにも基づいて前記類似物品を検索してもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の類似部品検索装置および類似部品検索方法の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0013】
本実施の形態の類似部品検索装置10は、図1に示すように、データベース11と、データベース11に社内LAN14などで相互接続された第1および第2の三次元CADシステム12,13とを備える。
ここで、第1および第2の三次元CADシステム12,13は同じ会社の異なる設計部門に設置されている。すなわち、第1の三次元CADシステム12は第1設計部門に設置されており、第2の三次元CADシステム13は第2設計部門に設置されている。また、第1および第2の三次元CADシステム12,13は、第1および第2の設計者P,Qが設計中の部品のデータセーブ動作を行うたびに、この設計中の部品の形状をこの設計中の部品全体を包含する最小体積の直方体に変換する手段(不図示)と、この変換された直方体や第1および第2の設計者P,Qによって入力された設計中の部品の材質などをデータベース11に送信する手段(不図示)とを備える。
データベース11は、前述した直方体や材質などに基づいて設計中の部品に類似する類似部品を検索する手段(不図示)と、この検索された類似部品を第1および第2の三次元CADシステム12,13に表示させる手段(不図示)とを備える。
【0014】
次に、類似部品検索装置10の動作について、図12(a)に示したシートフレームに用いる補強部材110を第1設計部門において第1の設計者Pが設計しているときに図12(b)に示したチェンジ締結部に用いるナットホルダー部材120を第2設計部門において第2の設計者Qが設計している場合を例として、図2に示すフローチャートを用いて説明する。
【0015】
まず、第1設計部門において第1の三次元CADシステム12を用いて補強部材110を設計している第1の設計者Pは、設計中の補強部材110のデータを保存するためにデータセーブ動作を行うが、このデータセーブ動作を行うたびに設計中の補強部材110の情報を以下のようにしてデータベース11に登録する。
【0016】
第1の設計者Pは、第1の三次元CADシステム12が有するバウンダリー機能を起動して、補強部材110の形状を補強部材110全体を包含する最小体積の直方体21に変換する(ステップS1)。すなわち、バウンダリー機能が起動された第1の三次元CADシステム12は、図3(a)に示すように、補強部材110の底面の図示左側に設けられた逃がし形状111を無視して、太線で示すような補強部材110全体を包含する最小体積の直方体21を自動的に定義し、この定義された直方体21の高さ(Height)H、幅(Width)Wおよび奥行き(Depth)Dを計算する。
【0017】
その後、第1の設計者Pは、ステップS1で定義された直方体21に対して補強部材110の材質(Material)Mおよび分類(Classification)Cを定義する(ステップS2)。すなわち、第1の設計者Pは、第1の三次元CADシステム12を用いて補強部材110の材質Mとして「金属」を入力するとともに、分類Cとして補強部材110の断面形状である「コの字状」を入力する。
ここで、材質Mとしては、「金属」のほかに「すべて」や「樹脂」などが定義される。また、分類Mとしては、「断面形状(円形、L字形、コの字形など)」のほかに「部品の通称(ブラケット、ワイヤ、ピンなど)」や「部品自体の体積(同じ直方体に変換されても、中空の部品は体積が小さい。)」などが定義されるが、分類Cについては必ずしも定義する必要はない。
【0018】
その後、第1の設計者Pは、以上のようして定義された直方体21の高さH、幅W、奥行きD、材質Mおよび分類Cを補強部材110の情報として第1の三次元CADシステム12からデータベース11に送信して登録する(ステップS3)。
【0019】
同様に、第2設計部門において第2の三次元CADシステム13を用いてナットホルダー部材120を設計している第2の設計者Qは、設計中のナットホルダー部材120のデータを保存するためにデータセーブ動作を行うが、このデータセーブ動作を行うたびに設計中のナットホルダー部材120の情報を以下のようにしてデータベース11に登録する。
【0020】
第2の設計者Qは、第2の三次元CADシステム13が有するバウンダリー機能を起動して、ナットホルダー部材120の形状をナットホルダー部材120全体を包含する最小体積の直方体22に変換する(ステップS1)。すなわち、バウンダリー機能が起動された第2の三次元CADシステム13は、図3(b)に示すように、ナットホルダー部材120の底面の中央部分に設けられたナット挿入用孔121を無視して、太線で示すようなナットホルダー部材120全体を包含する最小体積の直方体22を自動的に定義し、この定義された直方体22の高さH、幅Wおよび奥行きDを計算する。
【0021】
その後、第2の設計者Qは、ステップS1で定義された直方体22に対してナットホルダー部材120の材質Mおよび分類Cを定義する(ステップS2)。すなわち、第2の設計者Qは、第2の三次元CADシステム13を用いてナットホルダー部材120の材質Mとして「金属」を入力するとともに、分類Cとしてナットホルダー部材120の断面形状である「コの字状」を入力する。
なお、分類Cについては必ずしも定義する必要はない。
【0022】
その後、第2の設計者Qは、以上のようして定義された直方体22の高さH、幅W、奥行きD、材質Mおよび分類Cをナットホルダー部材120の情報として第2の三次元CADシステム13からデータベース11に送信して登録する(ステップS3)。
【0023】
第1および第2の設計者P,Qは、以上のようにしてデータセーブ動作のたびに補強部材110の情報およびナットホルダー部材120の情報をデータベース11に登録するが、この登録と同時に、データベース11は、第1および第2の三次元CADシステム12,13から送信されてくる補強部材110およびナットホルダー部材120の情報に基づいてそれらの類似部品が登録されていないかを検索する。
この例の場合では、第1の設計者Pがデータセーブ動作のたびに補強部材110の情報をデータベース11に送信すると、データベース11は、送信されてきた補強部材110の情報と既登録の設計中のナットホルダー部材120の情報とを比較する。この比較の結果、データベース11は、ナットホルダー部材120を補強部材110の類似物品であると判定し、ナットホルダー部材120を第1の設計者Pが使用している第1の三次元CADシステム12に三次元表示させる。これにより、第1の設計者Pは、自身が設計している補強部材110に類似するナットホルダー部材120が他の設計部門において現在設計されていることを知ることができる。
【0024】
なお、この例では、補強部材110の類似物品としてナットホルダー部材120のみが第1の三次元CADシステム12に三次元表示されたが、実際にはたとえば図4に示すように多数の類似物品が第1の三次元CADシステム12に三次元表示される場合がある。
このような場合には、第1の設計者Pは、これらの類似部品の中に共通化できそうなものがあれば、その類似部品をクリックして選択し、設計検討をすることができる。一方、第1の設計者Pは、更に絞り込みが必要と判断した場合には、以下のようにして第1の三次元CADシステム12に三次元表示される類似物品を絞り込むことができる。
【0025】
第1の設計者Pは、第1の三次元CADシステム12の検索機能を起動して、図5に示す検索画面50を第1の三次元CADシステム12に表示させる(図2のステップS4)。検索画面50は、絞り込みたい類似部品の形状をこの類似部品全体を包含する最小体積の直方体に変換したときのこの直方体の高さ(Height)の最小値および最大値をそれぞれ入力するための窓51,52と、この直方体の幅(Width)の最小値および最大値をそれぞれ入力するための窓53,54と、この直方体の奥行き(Depth)の最小値および最大値をそれぞれ入力するための窓55,56と、絞り込みたい類似部品の材質(Material)および分類(Classification)をそれぞれ入力するための窓57,58とを有する。
【0026】
第1の設計者Pが、検索画面50の各窓51〜58に必要なデータを入力すると、そのデータは第1の三次元CADシステム12からデータベース11に送信される(ステップS5)。データベース11は、前回の検索で第1の三次元CADシステム12に三次元表示された多数の類似部品の中から、送信されてきたデータをすべて満たす類似部品を調べる。データベース11は、たとえば該当する類似部品がナットホルダー部材120のみである場合には、ナットホルダー部材120のみを第1の三次元CADシステム12に三次元表示させる。
これにより、第1の設計者Pは、自身が設計している補強部材110の類似部品を絞り込むことができるとともに、類似部品として、第2設計部門の第2の設計者Qが開発しているナットホルダー部材120があることがわかる。
【0027】
その後、第1の設計者Pは、第1の三次元CADシステム12に三次元表示されたナットホルダー部材120に逃がし形状111を形成すれば補強部材110およびナットホルダー部材120の両方の機能を満たす図6に示すような共通部品60を設計することができると判断した場合には、ナットホルダー部材120を設計している第2の設計者Qに連絡し、補強部材110およびナットホルダー部材120の共通部品60を設計することを提案することができる(ステップS7)。
このとき、データベース11に登録するデータとして、登録する設計中の部品の設計者(第1および第2の設計者P,Q)の連絡先(たとえばメールアドレス、内線番号など)を付加することにより、異なる設計部門間の連絡を容易にすることができる。
なお、第1の設計者Pは、自身が所属する第1設計部門の管理者のコンピュータ端末(不図示)に、「第2設計部門の第2の設計者Qが類似の部品を設計中である」旨を連絡し、この管理者が必要に応じて第2の設計者Qまたは第2の設計者が所属する第2設計部門の管理者に電子メールや電話などで連絡するようにしてもよい。
【0028】
以上説明したように、本実施の形態の類似部品検索装置10によれば、異なる設計部門の設計者(第1および第2の設計者P,Q)が設計中である異なる機能を有する補強部材110およびナットホルダー部材120の情報は、第1および第2の設計者P.Qがデータセーブ動作を行うたびにデータベース11に登録されるため、たとえば第1の設計者Pは、補強部材110を設計している途中で、他の部門の第2の設計者Qが設計している類似部品であるナットホルダー部材120の情報をデータベース11から検索することができ、補強部材110およびナットホルダー部材120の共通部品60を設計することを第2の設計者Qに提案することができるようになる。これにより、異なる設計部門で別々に2つの類似部品を設計する場合に比べて設計作業の効率化が図れる。
【0029】
以上は、第1および第2の設計者P,Qが設計中の部品の情報をデータベース11に登録する場合について説明したが、既存部品の情報を第1および第2の三次元CADシステム12,13を用いてデータベース11に登録する方法について、第1の設計者Pが図7に示すような既存のレール状部品70の情報を第1の三次元CADシステム12を用いてデータベース11に登録する場合を例として説明する。
【0030】
第1の設計者Pは、既存のレール状部品70の情報を第1の三次元CADシステム12を用いてデータベース11に登録する場合には、第1の三次元CADシステム12の登録機能を起動して、登録画面71を第1の三次元CADシステム12に表示させたのち、登録しようとするレール状部品70の立体形状を第1の三次元CADシステム12に三次元表示させる。
なお、登録画面71の図示右下には、データベース11に登録する部品に係る直方体の高さ(Height)H、幅(Width)Wおよび奥行き(Depth)Dと登録する部品の材質(Material)Mおよび分類(Classification)Cとを記入するための各窓81〜85を有するメニュー80が表示される。
【0031】
その後、レール状部品70の形状をレール状部品70全体を包含する最小体積の直方体に変換するために、第1の設計者Pは、第1の三次元CADシステム12のバウンダリー機能を起動して、この直方体の高さH、幅Wおよび奥行きDを計算させる。この場合、レール状部品70の両側面の高さが直方体の高さHとして計算、レール状部品70の両側面間の距離が直方体の幅Wとして計算され、レール状部品70の両側面の長さが直方体の奥行きDとして計算される。この計算結果はメニュー80の該当の窓81〜83にそれぞれ表示される。この例では、図7に示すように、直方体の高さH、幅Wおよび奥行きDの計算結果として“24.1mm”、“35.5mm”および“410.0mm”が窓81〜83にそれぞれ表示される。
【0032】
その後、第1の設計者Pは、レール状部品70の材質Mおよび分類Cをプルダウンメニュー(不図示)から選択して窓84,85にそれぞれ入力する。
この例では、レール状部品70の材質Mとしては“金属”がプルダウンメニューから選択されて窓84に入力され、レール状部品70の分類Cとしては特に何も入力されない。
なお、プルダウンメニューを使用しない場合には、第1の設計者Pがキーボードなどを用いて手で材質Mおよび分類Cを窓84,85にそれぞれ入力してもよい。
【0033】
以上のようにして窓81〜85に必要なデータが入力されると、そのデータはレール状部品70の情報として第1の三次元CADシステム12からデータベース11に送信され登録される。
【0034】
以上の説明は、部品単体を設計する場合について説明したが、複数の部品をたとえば溶接して作製した複合部品についても同様にして共通化をすることができる。
また、本発明の類似部品検索装置および類似部品検索方法は、設計開始時には、設計する部品に類似する既存部品をデータベースから検索することにより設計流用に応用できる。
さらに、設計者がデータセーブ動作ごとに設計中の部品の情報をデータベースに登録する際に、データベースは、過去のデータセーブ動作時に検索した類似部品のうち設計者により不要と指摘された類似部品については検索の対象外とすることもできる。
【0035】
以上の説明では、第1および第2の設計者P,Qは、定義された直方体の高さ、幅、奥行き、材質および分類についてデータベース11に登録したが、たとえば、図9に示すようなパイプ状部品210を設計する際には、パイプ状部品210の表面積(Surface area)、体積(Volume)および長さ(Length)もデータベース11に登録するようにしてもよい。これにより、設計している部品がパイプ状部品210のように中空の部品であるか円柱棒状の部品のような中実の部品であるかを区別することができ、また、図9に示すような曲折した部品であるか直線状の部品であるかを区別することができる。
【0036】
パイプ状部品210の表面積(Surface area)、体積(Volume)および長さ(Length)は、第1および第2の三次元CADシステム12,13により計算することができ、図10に示すように第1および第2の三次元CADシステム12,13の画面上のメニュー220の窓224〜226にそれぞれ表示される。この例では、パイプ状部品210全体を包含する最小体積の直方体211の高さは“61.5mm”、幅は“18.6mm”、奥行きは“248mm”、表面積は“23291mm”、体積は“13803mm”、長さは“301mm”として計算されている(窓221〜226参照)。
また、この例では、材質“すべて”および分類“パイプ”としてデータベース11に登録されるようにしている(窓227,228参照)。
【0037】
以上の説明では、設計中の部品を形状をこの設計中の部品全体を包含する最小体積の直方体に変換したが、たとえば、図11に示すような円筒状部品240を設計する場合には、この円筒状部品240全体を包含する最小体積の円筒体241に変換してもよい。
この変換は、たとえば、第1及び第2の三次元CADシステム12,13のバウンダリー機能を用いて最小体積の円筒体241の直径2Rおよび長さLを計算することにより行うことができる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の類似部品検索装置および類似部品検索方法は、設計者が、CADシステムに表示された類似部品に基づいて設計中の部品の機能と表示された類似部品の機能とを有する共通部品の設計の可否を判断することができるため、設計効率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の類似部品検索装置の一実施の形態の構造を示す図である。
【図2】図1に示した類似部品検索装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】(a)は図12(a)に示した補強部材を直方体に変換するときの類似部品検索装置の動作を説明するための図であり、(b)は図12(b)に示したナットホルダー部材を直方体に変換するときの類似部品検索装置の動作を説明するための図である。
【図4】第1の三次元CADシステムに多数の類似部品が三次元表示された一例を示す図である。
【図5】類似部品の絞込みをするときに第1の三次元CADシステムに表示される検索画面の一例を示す図である。
【図6】図12(a)に示した補強部材と図12(b)に示したナットホルダー部材との共通部品の一例を示す図である。
【図7】既存部品の情報を第1および第2の三次元CADシステムを用いてデータベースに登録する方法の一例を示す図である。
【図8】レール状部品の形状をレール状部品全体を包含する最小体積の直方体に変換したときのこの直方体の高さ、幅および奥行きの計算結果の一例を示す図である。
【図9】パイプ状部品を直方体に変換するときの類似部品検索装置の動作を説明するための図である。
【図10】図9に示したパイプ状部品を直方体に変換した計算結果とこのパイプ状部品の表面積、体積および長さの計算結果とを示すメニューの一例を示す図である。
【図11】円筒状部品を円筒体に変換するときの類似部品検索装置の動作を説明するための図である。
【図12】(a)はシートフレームに用いる補強部材の一例を示す図であり、(b)はチェンジ締結部に用いるナットホルダー部材の一例を示す図である。
【符号の説明】
10 類似部品検索装置
11 データベース
14 社内LAN
12 第1の三次元CADシステム
13 第2の三次元CADシステム
21,22,211 直方体
50 検索画面
51〜58,81〜85,221〜228 窓
60 共通部品
70 レール状部品
71 登録画面
80,220 メニュー
110 補強部材
111 逃がし形状
120 ナットホルダー部材
121 ナット挿入用孔
210 パイプ状部品
240 円筒状部品
241 円筒体
P 第1の設計者
Q 第2の設計者
S1〜S7 ステップ

Claims (13)

  1. データベース(11)と、
    該データベースと相互接続されたCADシステム(12,13)と、を具備し、
    前記CADシステムが、
    設計者(P,Q)が設計中の部品(111,112;210;240)のデータセーブ動作を行うたびに、前記設計中の部品の形状を該設計中の部品全体を包含する最小体積の直方体(21,22;211)または円筒体(241)に変換する手段と、
    前記変換された直方体または円筒体と前記設計者によって入力された前記設計中の部品の材質とを前記データベースに送信する手段と、を備え、
    前記データベースが、
    前記直方体または前記円筒体と前記材質とに基づいて前記設計中の部品に類似する類似部品(112,111)を検索する手段と、
    前記検索された類似部品を前記CADシステムに表示させる手段と、を備える、ことを特徴とする類似部品検索装置。
  2. 前記類似部品が、前記設計者と異なる設計部門の他の設計者(Q,P)によって設計されている部品であり、かつ、前記設計中の部品と異なる機能を有する部品であることを特徴とする請求項1記載の類似部品検索装置。
  3. 前記CADシステムが、前記直方体の高さ、幅および奥行きおよび/または前記円筒体の直径および長さを計算する手段を更に備えることを特徴とする、請求項1または2記載の類似部品検索装置。
  4. 前記CADシステムの前記送信する手段が、前記設計者によって入力された前記設計中の部品の分類も前記データベースに送信し、
    前記データベースの前記検索する手段が、前記直方体または前記円筒体と前記材質と前記分類とに基づいて前記設計中の部品に類似する類似部品を検索する、ことを特徴とする、請求項1乃至3いずれか記載の類似部品検索装置。
  5. 前記CADシステムが、前記設計中の部品の表面積、体積および長さを計算する手段を更に備え、
    前記データベースが、前記計算された設計中の部品の表面積、体積および長さにも基づいて前記類似物品を検索することを特徴とする、請求項1乃至4いずれか記載の類似部品検索装置。
  6. 前記CADシステムに多数の類似部品が表示された場合には、前記CADシステムが、前記設計者によって入力される類似部品を絞り込むためのデータを前記データベースに送信し、
    前記データベースの前記検索する手段が、前記多数の類似部品の中から前記送信されてきたデータをすべて満足する類似部品を検索し、
    前記データベースの前記表示する手段が、前記検索された類似部品を前記CADシステムに表示する、ことを特徴とする、請求項1乃至5いずれか記載の類似部品検索装置。
  7. 前記CADシステムが、前記設計者の連絡先も前記データベースに送信することを特徴とする、請求項1乃至6いずれか記載の類似部品検索装置。
  8. 前記連絡先が、前記設計者のメールアドレスであることを特徴とする、請求項7記載の類似部品検索装置。
  9. 前記CADシステムが、
    既存部品(70)の形状を該既存部品全体を包含する最小体積の直方体(71)または円筒体(241)に変換する手段と、
    前記直方体または前記円筒体と前記設計者によって入力される前記既存部品の材質とを前記データベースに送信する手段と、
    を更に備えることを特徴とする、請求項1乃至8いずれか記載の類似部品検索装置。
  10. 設計者(P,Q)が設計中の部品(111,112;210;240)のデータセーブ動作を行うたびに、CADシステム(12,13)を用いて前記設計中の部品の形状を該設計中の部品全体を包含する最小体積の直方体(21,22;211)または円筒体(241)に変換する第1のステップ(S1)と、
    前記設計者が、前記設計中の部品の材質を前記CADシステムに入力する第2のステップ(S2)と、
    前記直方体と前記材質とを前記CADシステムからデータベースに送信して登録する第3のステップ(S3)と、
    前記データベースが、前記直方体または前記円筒体と前記材質とに基づいて前記設計中の部品に類似する類似部品(112,111)を検索して、該検索した類似部品を前記CADシステムに表示させる第4のステップ(S6)と、
    前記設計者が、前記表示された類似部品に基づいて前記設計中の部品の機能と前記表示された類似部品の機能とを有する共通部品(60)の設計の可否を判断する第5のステップ(S7)と、を具備することを特徴とする、類似部品検索方法。
  11. 前記類似部品が、前記設計者と異なる設計部門の他の設計者によって設計されている部品であり、かつ、前記設計中の部品と異なる機能を有する部品であることを特徴とする、請求項10記載の類似部品検索方法。
  12. 前記第1のステップにおいて、前記CADシステムが前記直方体の高さ、幅および奥行きまたは前記円筒体の直径および長さを計算することを特徴とする、請求項10または11記載の類似部品検索方法。
  13. 前記第1のステップにおいて、前記CADシステムが前記設計中の部品の表面積、体積および長さも計算し、
    前記第4のステップにおいて、前記データベースが前記計算された設計中の部品の表面積、体積および長さにも基づいて前記類似物品を検索することを特徴とする、請求項12記載の類似部品検索方法。
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