JP2005049854A - 対象決定装置及び撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 予め定められた任意(所定)の焦点情報に基づいて撮像された画像のみに対して顔検出を実行する。この顔検出の際に、人の顔の凹凸や器官により生じる、複数の特徴領域における統計量の相対的な値に基づいて人の顔を検出する。このため、たとえ顔検出に用いられている画像において顔がぼけて写っていたとしても、ある領域における統計量を取得することは可能であるため、このような顔を検出することが可能となる。
【選択図】 図1
Description
以下の説明において、肌の色とはあらゆる人の肌の色を意味し、特定の人種の肌の色には限定されない。
れる際に焦点を合わせる被写体及び露出制御を行う対象となる被写体とは、顔検出手段によって検出された顔そのものであっても良いし、検出された顔を構成する各部位(目,鼻,口,耳,額など)であっても良い。
による実施は行われない。
本発明による第二の態様は、撮像装置であって、撮像手段、顔検出手段、決定手段、情報取得手段、及び画像記憶手段を含む。
得手段をもって測距手段の代替手段としても良い。即ち、この場合は、情報取得手段が測距手段として動作する。
本発明の第三の態様は、対象決定方法であって、以下の各ステップを含む方法である。まず、情報処理装置が、任意の焦点情報に基づいて撮像された画像から、人の顔の凹凸や器官により生じる、複数の特徴領域における統計量の相対的な値に基づいて人の顔を検出する。そして、情報処理装置が、検出された顔に基づいて、撮像が実施される際に焦点を合わせる被写体及び/又は露出制御を行う対象となる被写体を決定する。このように構成された本発明の第三の態様は、本発明の第一の態様と同様の効果を奏する。
本発明の第四の態様は、撮像方法であって、以下の各ステップを含む方法である。以下、この各ステップを列挙する。情報処理装置が、撮像装置に対し、所定の焦点情報又は情報取得手段によって取得される焦点情報に基づいた画像を撮像することを指示するステップ。情報処理装置が、所定の焦点情報に基づき撮像装置によって撮像された画像から、人の顔の凹凸や器官により生じる、複数の特徴領域における統計量の相対的な値に基づいて人の顔を検出する検出ステップ。情報処理装置が、検出された顔に基づいて、撮像が実施される際に焦点を合わせる被写体及び/又は露出制御を行う対象となる被写体を決定する決定ステップ。情報処理装置が、決定された被写体に焦点を合わせるための焦点情報及び/又は決定された被写体を対象として露出制御を行うための露出制御情報を取得するステップ。情報処理装置が、記憶装置に対し、取得された焦点情報及び/又は露出制御情報に基づき撮像装置によって撮像された画像を記憶することを指示するステップ。
本発明の第五の態様は、対象決定装置であって、検出手段と決定手段とを含む。検出手段は、任意の焦点情報に基づいて撮像された画像から、人の肌の色を有する被写体を検出する。人の肌の色を有する被写体の例として、人の顔や手や体などがある。このように検出手段が構成されることにより、人物の顔を正確に検出することはできないが、検出処理に要する時間を削減することが可能となる。また、検出手段の実装に要する時間やコスト
を削減することも可能となる。
本発明の第一の態様は、任意の焦点情報に基づいて撮像された複数フレームを含む時系列画像から、所定のフレームの画像を処理対象の画像として取得するフレーム取得手段をさらに含むように構成されても良い。このように構成された場合、第一の態様における顔検出手段は、フレーム取得手段によって取得された所定のフレームの画像を処理対象とする。
態様と同様の作用・効果を得ることができる。
本発明の第二の態様は、撮像手段が、複数フレームを含む時系列画像を撮像するように構成されても良い。本発明の第二の態様は、このように構成された場合、撮像手段によって撮像された複数フレームを含む時系列画像から、所定のフレームの画像を取得するフレーム取得手段をさらに含むように構成される。また、顔検出手段は、フレーム取得手段により取得された画像から人の顔を検出するように構成される。また、画像記憶手段は、撮像手段によって撮像された時系列画像を記憶するように構成される。
ところで、従来の予備撮像を行うことにより合焦や露出制御の対象を決定する技術には、以下のような問題点もあった。予備撮像における画像内において検出される人の顔の数は一つとは限らない。検出される人の顔の数が一つである場合には、無条件でこの顔に対して合焦や露出制御を行えば良かった。しかし、予備撮像における画像内において複数の人物の顔が検出された場合にいずれの顔に対して合焦や露出制御を行うべきか、これまで十分に考慮されていなかった。例えば、フレーム中央に写っている人の顔が、ユーザが被写体として望んでいる顔であるという方針の元に、フレーム中央に最も近い人の顔に対して合焦や露出制御を行う技術はあった。しかし、このような技術は、ユーザが被写体として最も望んでいる顔はフレーム内に一つであるという前提に基づいており、フレーム内に同等に被写体として望まれる顔が複数存在する場合には的確に対処できていなかった。
を表示することにより、他の顔と区別して表示する。また、表示手段は、例えば決定された人の顔に対して他の顔と異なる画像処理を施して表示することにより、他の顔と区別して表示する。
本発明の第七の態様は、対象決定装置であって、検出手段及び決定手段を含む。このうち、検出手段は本発明の第六の態様と同様の構成をとる。
本発明の第八の態様は、対象決定装置であって、検出手段,分類手段,暫定決定手段,及び最終決定手段を含む。このうち、検出手段及び分類手段は、本発明の第六の態様と同様の構成をとる。
を最終的に決定しても良い。
本発明の第九の態様は、対象決定装置であって、検出手段,ブロック決定手段,及び決定手段を含む。
本発明の第十の態様は、対象決定装置であって、検出手段,判断手段,選択手段,及び決定手段を含む。このうち、検出手段は、本発明の第六の態様と同様の構成をとる。
決定しても良い。例えば、この決定手段は、本発明の第六の態様や第七の態様に示される決定手段と同様の処理によって、対象となる顔を決定しても良い。また、例えば、この決定手段は、本発明の第六の態様の顔決定手段における所定の基準に基づいて、対象となる顔を決定しても良い。
本発明の第十一の態様は、対象決定装置であって、検出手段,分類手段,集合決定手段,及び決定手段を含む。このうち、検出手段,分類手段,及び集合決定手段は、第六の態様と同様の構成をとる。
本発明の第十二の態様は、対象決定装置であって、検出手段,特徴量取得手段,及び決定手段を含む。このうち、検出手段は、本発明の第六の態様と同様の構成をとる。
本発明の第六〜十二の態様は、入力された複数フレームを含む時系列画像から、所定のフレームの画像を処理対象の画像として取得するフレーム取得手段をさらに含むように構成されても良い。このように構成された場合、検出手段は、フレーム取得手段によって取得された所定のフレームの画像から人の顔を検出する。
本発明の第一の態様から第十二の態様は、プログラムが情報処理装置によって実行されることによって実現されても良い。即ち、本発明は、上記した本発明の第一の態様から本発明の第十二の態様における各手段が実行する処理を、情報処理装置に対して実行させるためのプログラム、或いは当該プログラムを記録した記録媒体として特定することができる。
次に、図を用いて第一実施形態である撮像装置1について説明する。なお、撮像装置1についての以下の説明は例示であり、その構成は以下の説明に限定されない。
撮像装置1は、デジタルスチルカメラ,デジタルビデオカメラ,又はデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラのような撮像機能を有する情報処理装置である。撮像装置1は、ハードウェア的には、バスを介して接続されたCPU(中央演算処理装置),主記憶装置(RAM(Read Only Memory)),補助記憶装置,及びデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラとして動作するための各装置(撮像レンズ,メカ機構,CCD(Charge-Coupled Devices),操作部,モータ等)などを備える。補助記憶装置は、不揮発性記憶装置を用いて構成される。ここで言う不揮発性記憶装置とは、いわゆるROM(Read-Only Memory:EPROM(Erasable Programmable Read-Only Memory),EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory),マスクROM等を含む),FRAM(Ferroelectric RAM),ハードディスク等を指す。
撮像部2は、撮像レンズ,メカ機構,CCD,モータ等を用いて、オートフォーカス機能を備える装置として構成される。撮像レンズは、例えばズーム機能を実現するためのズームレンズや、任意の被写体に対して焦点を合わせるためのフォーカスレンズ等を含む。メカ機構は、メカニカルシャッタや絞りやフィルタ等を含む。モータは、ズームレンズモータやフォーカスモータやシャッターモータ等を含む。
た状態となるように制御される。
画像記憶部3は、いわゆるRAM等の読み書き可能な記録媒体などを用いて構成される。画像記憶部3は、撮像装置1に対して着脱可能な記録媒体を用いて構成されても良い。画像記憶部3は、撮像部2によって撮像される画像のデータを記憶する。
合焦対象決定部4は、撮像部2によって撮像された被写体から、焦点を合わせる被写体、即ち合焦の対象となる被写体を決定する。このとき、合焦対象決定部4は、所定の焦点情報に基づいて撮像部2によって合焦用に撮像された画像を用いて処理を行う。この合焦用に撮像された画像は、撮像部2によって合焦対象決定部4に入力される。
顔検出部5は、入力された画像から、複数の部分的な領域における統計量(具体的には濃淡値)に基づいて、被写体となった人物の顔を検出する。以下、顔検出部5によって実行される、人物の顔を検出する際の処理について詳細に説明する。
。そして、この差分値が、あらかじめ設定されている閾値αよりも大きいか否かに応じて、注目領域に人物の顔が含まれるか否かが判定される。
決定部6は、顔検出部5から入力される顔に関する画像情報に基づいて、焦点を合わせる被写体を決定する。このとき、決定部6は、大きく分けて二つの処理を行う。第一の処理は、顔検出部5によって検出された複数の顔の中から一つの顔を選択する処理である。第二の処理は、第一の処理によって選択された顔に基づいて、焦点を合わせる被写体を決定する処理である。なお、顔検出部5において一つの顔しか検出されなかった場合は、第一の処理は省略される。また、顔検出部5において顔が検出されなかった場合は、第一の処理及び第二の処理が省略される。
まず、第一の処理について説明する。第一の処理では、決定部6は、第二の処理において焦点を合わせる被写体を決定する際に、いずれの顔の画像情報を使用するかを選択する。第一の処理には、面積比較法、得点比較法、測距法と呼ぶ三つの実現方法がある。決定部6には、このうちいずれが採用されても良い。以下、各実現方法について説明する。
面積比較法では、決定部6は、顔検出部5において検出された複数の顔の面積について比較を行い、画像としての面積が最も大きい顔を選択する。面積比較法では、決定部6は、撮像装置1に最も近い顔を検出するために、画像としての面積が最も大きい顔を選択する。即ち、面積比較法では、決定部6は、顔画像の大きさを比較することにより被写体ま
での距離の比較を実施する。
得点比較法では、決定部6は、顔検出部5において検出された複数の顔それぞれについて得点を求める。決定部6は、顔の向き、顔の大きさ(面積)、顔の画像内での位置、顔の周辺における顔密度などに基づいて得点を得る。決定部6は、上記の四つの項目全てについて得点を得ても良いし、一部の項目について得点を得ても良い。
測距法では、決定部6は、顔検出部5によって検出された各顔の実物に対する測距結果を取得する。そして、決定部6は、撮像装置1からの距離が最も小さい顔を選択する。
第二の処理では、決定部6は、選択された顔に基づいて、焦点を合わせる被写体を決定する。このような被写体の例として、選択された顔の部位(例えば目,鼻,口,耳,額など)がある。このとき、選択された顔の部位の位置は、顔検出部5によって改めて検出されても良いし、選択された顔の画像情報からその位置が求められても良い。例えば、決定部6は、選択された顔の中心座標から相対的に所定の方向に所定の距離だけ離れた位置を、選択された顔の部位の位置として認識する。そして、決定部6は、焦点を合わせる被写体の画像における座標(即ち二次元座標)を、測距部7に出力する。
測距部7は、合焦対象決定部4の決定部6によって決定された被写体に焦点を合わせるための焦点情報を取得する。このとき測距部7は、決定部6から入力される二次元座標を元に、焦点を合わせるための被写体を特定する。
入力部11は、シャッターレリーズボタン等を用いて構成される。入力部11は、ユーザによる命令の入力を検知すると、入力された命令に従って、撮像装置1の各部に対して命令の通知を行う。例えば、入力部11は、ユーザによりオートフォーカスの命令の入力を検知すると、撮像部2に対し、オートフォーカスの命令を通知する。また、例えば入力部11は、ユーザにより撮像の命令の入力を検知すると、撮像部2に対し、撮像の命令を通知する。
図5は、撮像装置1の動作例を示すフローチャートである。以下、図5を用いて撮像装置1の動作例について説明する。
図7は、撮像装置1により撮像される画像の例を示す図である。撮像装置1では、背景として撮像される人物の顔ではなく、主要被写体としての顔(太線の矩形で囲われている顔)が検出され、この主要被写体に対し焦点が合うように撮像が実施される。
合焦対象決定部4は、撮像装置1に含まれるのではなく、撮像装置1の外部装置として独立して構成されても良い。また、このように外部装置として構成された合焦対象決定部4は、測距部7と同様の機能を有する不図示の測距部を自装置に備えるように構成されても良い。
、決定部6は、露出制御を行う対象となる被写体を決定する。また、この場合、撮像装置1は、決定部6によって決定された被写体に応じて露出制御情報を取得する測光部をさらに備える。測光部は、決定部6によって決定された被写体を露光エリアとし測光を行うことにより露光量(露出制御情報)を算出する。次に、測光部は、算出された露出制御情報を撮像部2に渡す。そして、撮像部2は、絞りなどを調節することによりこの露出制御情報に基づいた露出制御を実施し、撮像を行う。
以下に、図を用いて合焦対象決定部16(16a,16b,16c,16d,16e)を備える撮像装置12(12a,12b,12c,12d,12e)について説明する。この説明において、人物画像とは、少なくとも人物の顔の一部または全部の画像を含む画像である。従って、人物画像とは、人物全体の画像を含んでも良いし、人物の顔だけや上半身だけの画像を含んでも良い。また、複数の人物についての画像を含んでも良い。さらに、背景に人物以外の風景(背景:被写体として注目された物も含む)や模様などのいかなるパターンが含まれても良い。
〔システム構成〕
まず、合焦対象決定部16aを備える撮像装置12aについて説明する。合焦対象決定部16aは、合焦対象決定部16の一実施例である。
M等を含む),FRAM(Ferroelectric RAM),ハードディスク等を指す。
入力部13は、シャッターレリーズボタン等を用いて構成される。入力部13は、ユーザによる命令の入力を検知すると、入力された命令に従って、撮像装置12aの各部に対して命令の通知を行う。例えば、入力部13は、ユーザによるオートフォーカスの命令の入力を検知すると、撮像部14に対し、オートフォーカスの命令を通知する。また、例えば入力部13は、ユーザによる撮像の命令の入力を検知すると、撮像部14に対し、撮像の命令を通知する。
撮像部14は、撮像レンズ,メカ機構,CCD,モータ等を用いて、オートフォーカス機能を備える装置として構成される。撮像レンズは、例えばズーム機能を実現するためのズームレンズや、任意の被写体に対して焦点を合わせるためのフォーカスレンズ等を含む。メカ機構は、メカニカルシャッタや絞りやフィルタ等を含む。モータは、ズームレンズモータやフォーカスモータやシャッターモータ等を含む。
画像記憶部15は、いわゆるRAM等の読み書き可能な記録媒体などを用いて構成され
る。画像記憶部15は、撮像装置12aに対して着脱可能な記録媒体を用いて構成されても良い。画像記憶部15は、撮像部14によって撮像される画像のデータを記憶する。
合焦対象決定部16aは、撮像部14によって撮像された被写体から、焦点を合わせる被写体、即ち合焦の対象となる顔を決定する。このとき、合焦対象決定部16aは、撮像部14によって合焦用に撮像された画像を用いて処理を行う。この合焦用に撮像された画像は、撮像部14によって合焦対象決定部16aに入力される。
顔検出部17aは、合焦用の画像から人物の顔を含む領域(以後「顔領域」と呼ぶ)の座標を得る。この顔矩形の座標により、合焦用の画像における人の顔領域の位置や大きさが特定される。
決定部18aは、顔検出部17aによって検出された顔の中から、合焦の対象となる顔を決定する。決定部18aは、決定された顔に関する顔矩形の座標(例:顔矩形の中央を示す座標)を測距部21に渡す。決定部18aは、中心決定部19a及び顔決定部20aを含む。以下、決定部18aを構成する各機能部について説明する。
中心決定部19aは、顔検出部17aによって検出された顔が複数である場合、検出された複数の顔の位置の中心を求める。ここでは、顔矩形の中央の点(以下、「顔点」と呼ぶ)が顔の位置を示すものとする。検出された顔が二つである場合は、中心決定部19aは、二つの顔点の中点を求める。また、検出された顔が三つ以上である場合は、中心決定部19aは、以下のいずれかの方法により中心を求める。
外接多角形法では、中心決定部19aは、複数の顔点に外接する多角形の中心を、複数の顔の位置の中心として求める。用いられる多角形の頂点数は、いくらであっても良く、あらかじめ定められる。ここでは、頂点数が4点である場合について説明する。
図10は、重心法に基づいて中心決定部19aが中心を取得する処理を説明するための図である。重心法では、中心決定部19aは、複数の顔点の重心を取得する。具体的には、中心決定部19aは、各顔点の位置ベクトルの和を顔点の数で除算することにより重心の位置ベクトルを取得し、この位置ベクトルに基づいて重心の座標を取得する。そして、中心決定部19aは、取得された重心の座標を中心の座標として取得する。図10には、6つの顔点に対し、或る基準点(例えば各顔点の座標成分それぞれの最小値によって示される点)からの位置ベクトルが夫々求められ、重心座標(Xg,Yg)が求められる様子が
示されている。
顔決定部20aは、中心決定部19aによって取得された中心の座標に基づいて、いずれの顔に基づいて合焦を行えばよいか決定する。図11は、顔決定部20aによる処理を説明するための図である。顔決定部20aは、中心から所定の距離内に位置する顔の中から所定の基準に従って顔を選択する。このとき、顔決定部20aは、顔の大きさ、顔の位置、顔の向きなどどのような基準に基づいて顔を決定しても良い。例えば、顔決定部20aは、中心決定部19aによって取得された中心から所定の距離内に位置する顔の中で、画像(フレーム)の中央点(図11でシンボル「×」により図示)に最も近い顔(太線の円で囲まれた顔点)を選択する。
測距部21は、合焦対象決定部16aの顔決定部20aによって決定された顔に焦点を合わせるための焦点情報を取得する。このとき測距部21は、顔決定部20aから入力される二次元座標(顔点の座標)を元に、焦点を合わせるための被写体を特定する。測距部21により実施される測距は、例えば顔の実物に対して赤外線を射出することによって実施される(アクティブ方式)が適用されても良いし、このようなアクティブ方式以外の方式(例えばパッシブ方式)が適用されても良い。
図12は、撮像装置12aの動作例を示すフローチャートである。以下、図12を用いて撮像装置12aの動作例について説明する。
本発明の第二実施形態である撮像装置12aによれば、画像中に存在する人の顔が検出され、検出された顔のいずれかが合焦の対象として自動的に決定される。このため、ユーザは、合焦の対象にしたい顔を、画像(フレーム)の中心に位置させる必要はない。言い換えれば、ユーザは、合焦したい顔をフレームの中心に置くようにする必要がない。
顔決定部20aは、中心から所定の距離内に位置し、かつ正面を向いている顔の中から、所定の基準に従って顔を選択するように構成されても良い。このとき、顔決定部20aは、顔が正面を向いているか否かについて、例えば以下の公知文献に記載された技術によって判断する。
基準,女と推定された顔を決定するという基準)であっても良いし、顔から推定される年代に基づいたもの(最も若い年代と推定された顔を決定するという基準,中間の年代と推定された顔を決定するという基準)であっても良いし、その他どのような基準であっても良い。また、所定の基準とは、上記した基準を適宜複数組み合わせたものであっても良い。
次に、合焦対象決定部16bを備える撮像装置12bについて説明する。合焦対象決定部16bは、合焦対象決定部16の一実施例である。以下、撮像装置12b及び合焦対象決定部16bについて、第二実施形態における撮像装置12a及び合焦対象決定部16aと異なる点について説明する。
図15は、撮像装置12bの機能ブロックを示す図である。撮像装置12bは、合焦対象決定部16aの代わりに合焦対象決定部16bを備える点で、第二実施形態における撮像装置12aと異なる。従って、以下、撮像装置12bの入力部13,撮像部14,画像記憶部15,及び測距部21についての説明は省略する。
合焦対象決定部16bは、顔検出部17a,分類部22,集合決定部23,及び決定部18bを含む。以下、合焦対象決定部16bを構成する各機能部について説明する。ただし、合焦対象決定部16bに含まれる顔検出部17aは、第二実施形態における合焦対象決定部16aに含まれる顔検出部17aと同様の構成となるためその説明を省略する。
分類部22は、顔検出部17aにおいて検出された顔の顔点を、複数の集合にクラスタリングする。このクラスタリングには、最近傍法などどのような手法が用いられても良い。分類部22は、各顔点の位置に基づいてクラスタリングを実行する。分類部22によるクラスタリングの結果、各顔点は、画像中の位置が近い顔点同士が同じ集合に含まれるように分類される。
集合決定部23は、分類部22において分類された複数の集合のうち、合焦の対象となる顔を決定するための集合(即ち、合焦の対象となる顔を含む集合:以下、「選択集合」と呼ぶ)を決定する。即ち、測距部21に渡される顔点の座標は、集合決定部23によって決定された選択集合に含まれる顔の顔点の座標となる。
決定部18bは、撮像部14によって撮像された画像全体に含まれる顔ではなく、集合決定部23によって決定された選択集合に含まれる顔に基づいて処理を行う(選択集合を顔の決定の母集団とする)点で、決定部18aと異なる。決定部18bは、上記の点を除けば、決定部18aと同様の処理を行う。
次に、第三実施形態における撮像装置12bの動作例について説明する。撮像装置12bの動作は、第二実施形態における撮像装置12aの動作と、S27の処理の内容を除けば同じである。このため、撮像装置12bの動作例について、S27の処理の内容についてのみ説明する。
第三実施形態における撮像装置12bによれば、画像中に複数の集団が存在する場合、
そのうちの一つの集団に含まれる人のみに基づいて、合焦の対象となる顔を決定することが可能となる。ユーザが或る集団を撮像する場合、その集団の人々は一箇所に集まっている場合が多い。このとき、当該集団に属しない人(単独人、単独人の点在、他の人の集団)がフレーム内に存在していても、ユーザが撮像したいと考える集団に属する人の中から合焦の対象となる被写体が選択されることが望ましい。第三実施形態における撮像装置12bによれば、ユーザのこのような要望を実現することが可能となる。即ち、第三実施形態では、フレーム内に収まる最も数の多い人の集団(集合)が撮像対象の集団(選択集合)が選択され、当該集団に属する何れかの人を基準とした合焦が実現される。なお、変形例の欄に後述するように、集合決定部23によって選択された選択集合がユーザにとって望まれる集合でない場合は、ユーザによって手動で任意の集合を選択集合として選択可能に構成されても良い。
集合決定部23は、各集合に含まれる顔の顔点の中心に基づいて選択集合を決定するように構成されても良い。この場合、中心決定部19bは、分類部22によって生成された各集合に含まれる顔点について中心を取得する。集合決定部23は、中心決定部19bによって取得された各集合における中心に基づいて、選択集合を決定する。例えば、集合決定部23は、集合に含まれる顔点の中心の座標が画像の中央点に最も近い集合を、選択集合として決定する。そして、顔決定部20bは、選択集合の中心に基づいて、合焦の対象となる顔を決定する。
構成しても良い。暫定の対象顔は、図示せぬ表示部を介して、その顔の周囲に枠が表示されることによりユーザに提示される。
次に、合焦対象決定部16cを備える撮像装置12cについて説明する。合焦対象決定部16cは、合焦対象決定部16の一実施例である。以下、撮像装置12c及び合焦対象決定部16cについて、第三実施形態における撮像装置12b及び合焦対象決定部16bと異なる点について説明する。
図20は、撮像装置12cの機能ブロックを示す図である。撮像装置12cは、合焦対象決定部16bの代わりに合焦対象決定部16cを備える点で、第三実施形態における撮像装置12bと異なる。従って、以下、撮像装置12cの入力部13,撮像部14,画像記憶部15,及び測距部21についての説明は省略する。
合焦対象決定部16cは、決定部18bの代わりに決定部18cを含む点で、第三実施形態における合焦対象決定部16bと異なる。従って、顔検出部17a,分類部22,及び集合決定部23についての説明は省略する。
決定部18cは、集合決定部23によって決定された集合(選択集合)に含まれる顔に基づいて処理を行う。決定部18cは、その顔の大きさに基づいて、合焦の対象となる顔を決定する。決定部18cは、例えば、選択集合に含まれる顔のうち最も大きな顔を、合焦の対象となる顔として決定する。或いは、決定部18cは、例えば、集合決定部23によって決定された選択集合に含まれる顔のうち中間の大きさを有する顔を、合焦の対象となる顔として決定しても良い。以下の説明では、決定部18cは、最も大きな顔を合焦の対象となる顔として決定するものとして説明する。
次に、第四実施形態における撮像装置12cの動作例について説明する。撮像装置12cの動作は、第三実施形態における撮像装置12bの動作と、S27の処理の内容を除けば同じである。このため、撮像装置12cの動作例について、S27の処理の内容についてのみ説明する。
第四実施形態における撮像装置12cによれば、第三実施形態における撮像装置12bと同様に、画像中に複数の集団が存在する場合、そのうちの一つの集団に含まれる人のみに基づいて、合焦の対象となる顔を決定することが可能となる。
決定部18cは、集合決定部23によって決定された集合に含まれる各顔に関する特徴量に基づいて処理を行うように構成されても良い。決定部18cは、各顔に関する特徴量を取得する。決定部18cは、例えば、顔の大きさ、顔の向きなどに基づいて、各顔に関する特徴量を取得するように構成される。また、決定部18cは、例えば各顔について、顔らしさの度合いを示す量を特徴量として取得するように構成される。「顔らしさの度合いを示す量」とは、例えば顔検出部17aにおける顔検出処理の際に取得される値を用いて示される。具体的には、顔検出部17aは、ある領域内に顔が含まれるか否かを判断する際に、この領域内の画像の顔らしさに関する値を算出するように構成された場合、この顔らしさに関する値が特徴量として用いられる。
次に、合焦対象決定部16dを備える撮像装置12dについて説明する。合焦対象決定部16dは、合焦対象決定部16の一実施例である。以下、撮像装置12d及び合焦対象決定部16dについて、第二実施形態における撮像装置12a及び合焦対象決定部16aと異なる点について説明する。
図22は、撮像装置12dの機能ブロックを示す図である。撮像装置12dは、合焦対象決定部16aの代わりに合焦対象決定部16dを備える点で、第二実施形態における撮像装置12aと異なる。従って、以下、撮像装置12dの入力部13,撮像部14,画像記憶部15,及び測距部21についての説明は省略する。
合焦対象決定部16dは、顔検出部17d,ブロック決定部24,及び決定部18dを含む。以下、合焦対象決定部16dを構成する各機能部について説明する。
顔検出部17dは、合焦用の画像から顔領域を検出する際に、予め定められた複数のブロック毎に顔領域を検出する点で、第二実施形態における顔検出部17aと異なる。図23は、複数のブロックに分けられた合焦用の画像の例を示す図である。図23に示されるように、合焦用の画像は、複数のブロック(図23では、矩形の画像(フレーム)がその縦又は横軸に平行で且つ画像の中央点を通過する二つの線分により4つのブロックに分けられているが、いくつのブロックに分けられても良い)に分けられる。合焦用の画像がどのようなブロックに分けられるかは、例えば顔検出部17dが記憶している。
ブロック決定部24は、予め定められた複数のブロックのうち、合焦の対象となる顔を決定するためのブロック(即ち、合焦の対象となる顔を含むブロック:以下、「選択ブロック」と称する)を選択する。即ち、測距部21に渡される座標は、ブロック決定部24によって決定された選択ブロックにおいて検出された顔の顔点の座標となる。
決定部18dは、撮像部14によって撮像された画像全体に含まれる顔ではなく、ブロック決定部24によって決定された選択ブロックに含まれる顔に基づいて処理を行う点で、決定部18aと異なる。決定部18dは、上記の点を除けば、決定部18aと同様の処理を行う。
次に、第五実施形態における撮像装置12dの動作例について説明する。撮像装置12dの動作は、第二実施形態における撮像装置12aの動作と、S19の処理の内容を除けば同じである。このため、撮像装置12dの動作例について、S19の処理の内容についてのみ説明する。
第五実施形態における撮像装置12dによれば、合焦用の画像が複数のブロックに分割され、複数のブロックの中から、合焦の対象となる顔を含む一つの選択ブロックが選択される。そして、この一つの選択ブロックの中から、合焦の対象となる顔が選択される。このため、第五実施形態における撮像装置12dでは、擬似的に第三実施形態と同様の効果を得ることが可能となる。具体的には、画像中に複数の集団が存在する場合、ブロックによってこれらの集団をおおまかに分けることが可能となる。そして、所定の基準に従って選択された一つの選択ブロックに含まれる集団又は集団の一部の顔に基づいて、合焦の対象となる顔が選択される。
決定部18dは、第三実施形態における決定部18bと同様に構成されても良い。この場合、決定部18dは、集合決定部23によって決定された選択集合に含まれる顔ではなく、ブロック決定部24によって決定された選択ブロックに含まれる顔に基づいて処理を行う点で、決定部18bと異なるように構成される。即ち、画像全体ではなく選択ブロックを対象とした集合の分類や、選択集合の決定等が行われるように構成される。この場合、決定部18dは、上記の点を除けば、決定部18bと同様の処理を行うように構成される。
次に、合焦対象決定部16eを備える撮像装置12eについて説明する。合焦対象決定部16eは、合焦対象決定部16の一実施例である。以下、撮像装置12e及び合焦対象決定部16eについて、第二実施形態における撮像装置12a及び合焦対象決定部1
6aと異なる点について説明する。
図26は、撮像装置12eの機能ブロックを示す図である。撮像装置12eは、合焦対象決定部16aの代わりに合焦対象決定部16eを備える点で、第二実施形態における撮像装置12aと異なる。従って、以下、撮像装置12eの入力部13,撮像部14,画像記憶部15,及び測距部21についての説明は省略する。
合焦対象決定部16eは、顔検出部17a,最大顔選択部25,候補選択部26,及び決定部18eを含む。以下、合焦対象決定部16eを構成する各機能部について説明する。ただし、合焦対象決定部16eに含まれる顔検出部17aは、第二実施形態における合焦対象決定部16aに含まれる顔検出部17aと同様の構成となるためその説明を省略する。
最大顔選択部25は、顔検出部17aによって検出された複数の顔の中から、最も大きな顔(最大顔)を選択する。最大顔選択部25は、顔検出部17aにおいて顔矩形が用いられる場合は、この顔矩形の大きさを元に選択を行う。また、最大顔選択部25は、顔検出部17aにおいてパターンマッチングが実行される場合は、このパターンの大きさを元に選択を行う。最大顔選択部25は、その他どのような方法によって最大顔を選択するように構成されても良い。最大顔選択部25は、選択された最大顔についての情報(例:顔点の座標,顔の大きさ)を候補選択部26へ渡す。
候補選択部26は、最大顔選択部25によって選択された最大顔の大きさに基づいて、合焦の対象となる顔の候補を選択する。言い換えると、候補選択部26は、決定部18eの処理対象となる顔を決定する。
決定部18eは、撮像部14によって撮像された画像全体に含まれる顔ではなく、候補選択部26によって選択された候補に含まれる顔に基づいて処理を行う点で、決定部18aと異なる。決定部18eは、上記の点を除けば、決定部18aと同様の処理を行う。
6によって選択された三つの顔点に基づいて、合焦の対象となる顔を選択する。このとき、決定部18eの中心決定部19eは、この三つの顔点の中心(斜線の円)を取得する。そして、この中心に基づいて、所定の基準(ここでは画像(フレーム)の中心(中央点)に最も近いもの)に従って、決定部18eの顔決定部20eは、一つの顔点(ここでは、太枠によって囲まれた顔点(最大顔))を選択する。
次に、第六実施形態における撮像装置12eの動作例について説明する。撮像装置12eの動作は、第二実施形態における撮像装置12aの動作と、S27の処理の内容を除けば同じである。このため、撮像装置12eの動作例について、S27の処理の内容についてのみ説明する。
第六実施形態における撮像装置12eによれば、ある程度の大きさをもった顔のみに基づいて、合焦の対象となる顔が選択される。ある程度の大きさは、最大の顔の大きさに基づいて判断される。
最大顔選択部25は、検出された顔の肌の色の領域の大きさを元に選択を行うように構成されても良い。
2 撮像部
3 画像記憶部
4 合焦対象決定部
5 顔検出部
6 決定部
7 測距部
8 顔判定矩形
9 第一矩形
10 第二矩形
11 入力部
12a,12b,12c,12d,12e 撮像装置
13 入力部
14 撮像部
15 画像記憶部
16a,16b,16c,16d,16e 合焦対象決定部
17a,17d 顔検出部
18a,18b,18c,18d,18e 決定部
19a,19b,19d,19e 中心決定部
20a,20b,20d,20e 顔決定部
21 測距部
22 分類部
23 集合決定部
24 ブロック決定部
25 最大顔選択部
26 候補選択部
Claims (18)
- 任意の焦点情報に基づいて撮像された画像を処理対象の画像とし、前記処理対象の画像から、人の顔の凹凸や器官により生じる、複数の特徴領域における統計量の相対的な値に基づいて人の顔を検出する顔検出手段と、
前記顔検出手段によって検出された顔に基づいて、撮像が実施される際に焦点を合わせる被写体及び/又は露出制御を行う対象となる被写体を決定する決定手段と
を含む対象決定装置。 - 任意の焦点情報に基づいて撮像された複数フレームを含む時系列画像から、所定のフレームの画像を処理対象の画像として取得するフレーム取得手段と、
前記処理対象の画像から、人の顔の凹凸や器官により生じる、複数の特徴領域における統計量の相対的な値に基づいて人の顔を検出する顔検出手段と、
前記顔検出手段によって検出された顔に基づいて、撮像が実施される際に焦点を合わせる被写体及び/又は露出制御を行う対象となる被写体を決定する決定手段と
を含む対象決定装置。 - 前記顔検出手段は、前記処理対象の画像において注目領域内の特徴領域である第一の領域と第二の領域との統計量の相対的な値を求め、前記統計量の相対的な値に基づいて前記注目領域に人の顔が含まれるか否かを判断することにより人の顔を検出する請求項1又は2に記載の対象決定装置。
- 前記決定手段は、前記顔検出手段が複数の顔を検出した場合に、前記複数の顔それぞれの画像情報を元に一つの顔を決定し、この顔に基づいて前記焦点を合わせる被写体及び/又は露出制御を行う対象となる被写体を決定する請求項1〜3のいずれかに記載の対象決定装置。
- 前記決定手段は、前記複数の顔それぞれの画像の大きさを比較し、その大きさが最も大きい顔に基づいて前記焦点を合わせる被写体及び/又は露出制御を行う対象となる被写体を決定する請求項4に記載の対象決定装置。
- 前記決定手段は、前記各顔について、顔の向き、顔の大きさ、画像内での位置、又は周辺の顔の密度のいずれか一つ又は複数に基づいて得点を算出し、前記算出された得点を前記画像情報として用いる請求項4に記載の対象決定装置。
- 前記決定手段は、前記顔検出手段が複数の人の顔を検出した場合に、前記複数の顔の実物それぞれに対して測距された結果に従い、その距離が最も小さい顔に基づいて前記焦点を合わせる被写体及び/又は露出制御を行う対象となる被写体を決定する請求項1〜3のいずれかに記載の対象決定装置。
- 所定の焦点情報又は情報取得手段によって取得される焦点情報及び/又は露出制御情報に基づいた画像を撮像する撮像手段と、
前記所定の焦点情報に基づき前記撮像手段によって撮像された画像から、人の顔の凹凸や器官により生じる、複数の特徴領域における統計量の相対的な値に基づいて人の顔を検出する顔検出手段と、
前記顔検出手段によって検出された顔に基づいて、撮像が実施される際に焦点を合わせる被写体及び/又は露出制御を行う対象となる被写体を決定する決定手段と、
前記決定手段によって決定された被写体に焦点を合わせるための焦点情報及び/又は前記決定手段によって決定された被写体を対象として露出制御を行うための露出制御情報を取得する情報取得手段と、
前記情報取得手段によって取得された焦点情報及び/又は露出制御情報に基づき前記撮像手段によって撮像された画像を記憶する画像記憶手段と
を含む撮像装置。 - 所定の焦点情報又は情報取得手段によって取得される焦点情報及び/又は露出制御情報に基づき、複数フレームを含む時系列画像を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段によって撮像された複数フレームを含む時系列画像から、所定のフレームの画像を取得するフレーム取得手段と、
前記フレーム取得手段により取得された画像から、人の顔の凹凸や器官により生じる、複数の特徴領域における統計量の相対的な値に基づいて人の顔を検出する顔検出手段と、
前記顔検出手段によって検出された顔に基づいて、撮像が実施される際に焦点を合わせる被写体及び/又は露出制御を行う対象となる被写体を決定する決定手段と、
前記決定手段によって決定された被写体に焦点を合わせるための焦点情報及び/又は前記決定手段によって決定された被写体を対象として露出制御を行うための露出制御情報を取得する情報取得手段と、
前記情報取得手段によって取得された焦点情報及び/又は露出制御情報に基づき前記撮像手段によって撮像された時系列画像を記憶する画像記憶手段と
を含む撮像装置。 - 撮像装置から任意の被写体までの距離を測距する測距手段をさらに含み、
前記決定手段は、前記顔検出手段が複数の人の顔を検出した場合に、前記複数の顔の実物それぞれに対して前記測距手段が測距した結果に従い、その距離が最も小さい顔に基づいて前記焦点を合わせる被写体及び/又は露出制御を行う対象となる被写体を決定する請求項8又は9に記載の撮像装置。 - 前記決定手段によって決定された人の顔を、他の顔と区別して表示する表示手段をさらに含む請求項8又は9に記載の撮像装置。
- 任意の焦点情報に基づいて撮像された画像を処理対象の画像とし、前記処理対象の画像から、人の顔の凹凸や器官により生じる、複数の特徴領域における統計量の相対的な値に基づいて人の顔を検出するステップと、
検出された顔に基づいて、撮像が実施される際に焦点を合わせる被写体及び/又は露出制御を行う対象となる被写体を決定するステップと
を情報処理装置に実行させるためのプログラム。 - 前記決定手段は、前記顔検出手段で複数の人の顔が検出されたときに、当該複数の人の顔の位置に基づいて、当該複数の人の顔から、撮像が実施される際に焦点を合わせる対象となる顔及び/又は露出制御を行う対象となる顔を決定する
請求項1又は2に記載の対象決定装置。 - 前記決定手段は、前記顔検出手段で複数の人の顔が検出されたときに、検出された顔の数を基準としてその真ん中に位置する人の顔を、撮像が実施される際に焦点を合わせる対象となる顔及び/又は露出制御を行う対象となる顔として決定する
請求項1又は2に記載の対象決定装置。 - 前記決定手段は、
前記顔検出手段で複数の人の顔が検出されたときに、検出された複数の人の顔を、複数の集合に分類する分類手段と、
前記複数の集合それぞれについて、当該集合に含まれる人の顔から、撮像が実施される際に焦点を合わせる対象となる顔及び/又は露出制御を行う対象となる顔を決定する暫定
決定手段と、
前記暫定決定手段によって決定された顔の中から、前記対象となる顔を最終的に決定する最終決定手段と
を含む、請求項1又は2に記載の対象決定装置。 - 前記顔検出手段による検出結果に基づいて、撮像が実施される際に焦点を合わせる対象となる顔及び/又は露出制御を行う対象となる顔を決定するための選択ブロックを決定するブロック決定手段をさらに含み、
前記決定手段は、前記選択ブロックに含まれる顔から、前記対象となる顔を決定する
請求項1又は2に記載の対象決定装置。 - 前記顔検出手段で複数の人の顔が検出されたときに、検出された人の顔のうち最大の顔を判断する判断手段と、
前記検出された顔から、前記最大の顔、及びこの最大の顔の大きさを基準とした所定の範囲内の大きさを有する顔を選択する選択手段と
をさらに含み、
前記決定手段は、前記選択された顔の中から、撮像が実施される際に焦点を合わせる対象となる顔及び/又は露出制御を行う対象となる顔を決定する
請求項1又は2に記載の対象決定装置。 - 前記顔検出手段で複数の人の顔が検出されたときに、検出された複数の人の顔を、それぞれの位置に基づいて複数の集合に分類する分類手段と、
前記複数の集合の中から、撮像が実施される際に焦点を合わせる対象となる顔及び/又は露出制御を行う対象となる顔を決定するための選択集合を決定する集合決定手段とをさらに含み、
前記決定手段は、前記集合決定手段によって決定された選択集合に含まれる顔から、前記対象となる顔を決定する
請求項1又は2に記載の対象決定装置。
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