JP4821881B2 - 対象決定装置 - Google Patents
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以下の説明において、肌の色とはあらゆる人の肌の色を意味し、特定の人種の肌の色には限定されない。
めるように構成されても良い。このとき、多角形はあらかじめ決められた数の頂点を有する多角形であっても良い。この場合、生成される多角形は、必ずしも全ての人の顔を頂点として有する必要はない。
ける複数の顔の中央付近に位置する顔に対して合焦や露出制御を行うことが一般的に望ましい。そして、上記のように構成された本発明の第一の態様によれば、上記のような望ましい制御を自動的に行うことが可能となり、ユーザの手間を省くことが可能となる。
本発明の第二の態様は、対象決定装置であって、検出手段及び決定手段を含む。このうち、検出手段は本発明の第一の態様と同様の構成をとる。
本発明の第三の態様は、対象決定装置であって、検出手段,分類手段,暫定決定手段,及び最終決定手段を含む。このうち、検出手段及び分類手段は、本発明の第一の態様と同様の構成をとる。
集合において暫定決定手段によって決定された顔の中から、本発明の第一の態様や第二の態様に示される決定手段と同様の処理によって、対象となる顔を最終的に決定しても良い。また、例えば、最終決定手段は、各集合において暫定決定手段によって決定された顔の中から、本発明の第一の態様の顔決定手段における所定の基準に基づいて、対象となる顔を最終的に決定しても良い。
本発明の第四の態様は、対象決定装置であって、検出手段,ブロック決定手段,及び決定手段を含む。
本発明の第五の態様は、対象決定装置であって、検出手段,判断手段,選択手段,及び決定手段を含む。このうち、検出手段は、本発明の第一の態様と同様の構成をとる。
を決定する。このように、本発明の第五の態様における決定手段は、検出手段によって検出された複数の顔全ての位置に基づいて対象となる顔を決定するのではなく、検出された顔のうち最大の顔及びこの顔の大きさから所定の範囲内の大きさを有する他の顔の中から、対象となる顔を決定する。この決定手段は、どのような基準に基づいて対象となる顔を決定しても良い。例えば、この決定手段は、本発明の第一の態様や第二の態様に示される決定手段と同様の処理によって、対象となる顔を決定しても良い。また、例えば、この決定手段は、本発明の第一の態様の顔決定手段における所定の基準に基づいて、対象となる顔を決定しても良い。
本発明の第六の態様は、対象決定装置であって、検出手段,分類手段,集合決定手段,及び決定手段を含む。このうち、検出手段,分類手段,及び集合決定手段は、第一の態様と同様の構成をとる。
本発明の第七の態様は、対象決定装置であって、検出手段,特徴量取得手段,及び決定手段を含む。このうち、検出手段は、本発明の第一の態様と同様の構成をとる。
本発明の第一の態様から第七の態様は、プログラムが情報処理装置によって実行されることによって実現されても良い。即ち、本発明は、上記した第一の態様から第七の態様における各手段が実行する処理を、情報処理装置に対して実行させるためのプログラム、或いは当該プログラムを記録した記録媒体として特定することができる。
〔システム構成〕
まず、合焦対象決定部5aを備える撮像装置1aについて説明する。合焦対象決定部5aは、合焦対象決定部5の第一実施形態である。
OM(Read-Only Memory:EPROM(Erasable Programmable Read-Only Memory),EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory),マスクROM
等を含む),FRAM(Ferroelectric RAM),ハードディスク等を指す。
入力部2は、シャッターレリーズボタン等を用いて構成される。入力部2は、ユーザによる命令の入力を検知すると、入力された命令に従って、撮像装置1aの各部に対して命令の通知を行う。例えば、入力部2は、ユーザによるオートフォーカスの命令の入力を検知すると、撮像部3に対し、オートフォーカスの命令を通知する。また、例えば入力部2は、ユーザによる撮像の命令の入力を検知すると、撮像部3に対し、撮像の命令を通知する。
撮像部3は、撮像レンズ,メカ機構,CCD,モータ等を用いて、オートフォーカス機能を備える装置として構成される。撮像レンズは、例えばズーム機能を実現するためのズームレンズや、任意の被写体に対して焦点を合わせるためのフォーカスレンズ等を含む。メカ機構は、メカニカルシャッタや絞りやフィルタ等を含む。モータは、ズームレンズモータやフォーカスモータやシャッターモータ等を含む。
画像記憶部4は、いわゆるRAM等の読み書き可能な記録媒体などを用いて構成される。画像記憶部4は、撮像装置1aに対して着脱可能な記録媒体を用いて構成されても良い。画像記憶部4は、撮像部3によって撮像される画像のデータを記憶する。
合焦対象決定部5aは、撮像部3によって撮像された被写体から、焦点を合わせる被写
体、即ち合焦の対象となる顔を決定する。このとき、合焦対象決定部5aは、撮像部3によって合焦用に撮像された画像を用いて処理を行う。この合焦用に撮像された画像は、撮像部3によって合焦対象決定部5aに入力される。
顔検出部6aは、合焦用の画像から人物の顔を含む領域(以後「顔領域」と呼ぶ)の座標を得る。この顔矩形の座標により、合焦用の画像における人の顔領域の位置や大きさが特定される。
決定部7aは、顔検出部6aによって検出された顔の中から、合焦の対象となる顔を決定する。決定部7aは、決定された顔に関する顔矩形の座標(例:顔矩形の中央を示す座標)を測距部10に渡す。決定部7aは、中心決定部8a及び顔決定部9aを含む。以下、決定部7aを構成する各機能部について説明する。
中心決定部8aは、顔検出部6aによって検出された顔が複数である場合、検出された複数の顔の位置の中心を求める。ここでは、顔矩形の中央の点(以下、「顔点」と呼ぶ)が顔の位置を示すものとする。検出された顔が二つである場合は、中心決定部8aは、二つの顔点の中点を求める。また、検出された顔が三つ以上である場合は、中心決定部8aは、以下のいずれかの方法により中心を求める。
外接多角形法では、中心決定部8aは、複数の顔点に外接する多角形の中心を、複数の顔の位置の中心として求める。用いられる多角形の頂点数は、いくらであっても良く、あらかじめ定められる。ここでは、頂点数が4点である場合について説明する。
図3は、重心法に基づいて中心決定部8aが中心を取得する処理を説明するための図である。重心法では、中心決定部8aは、複数の顔点の重心を取得する。具体的には、中心決定部8aは、各顔点の位置ベクトルの和を顔点の数で除算することにより重心の位置ベ
クトルを取得し、この位置ベクトルに基づいて重心の座標を取得する。そして、中心決定部8aは、取得された重心の座標を中心の座標として取得する。図3には、6つの顔点に対し、或る基準点(例えば各顔点の座標成分それぞれの最小値によって示される点)からの位置ベクトルが夫々求められ、重心座標(Xg,Yg)が求められる様子が示されている
。
顔決定部9aは、中心決定部8aによって取得された中心の座標に基づいて、いずれの顔に基づいて合焦を行えばよいか決定する。図4は、顔決定部9aによる処理を説明するための図である。顔決定部9aは、中心から所定の距離内に位置する顔の中から所定の基準に従って顔を選択する。このとき、顔決定部9aは、顔の大きさ、顔の位置、顔の向きなどどのような基準に基づいて顔を決定しても良い。例えば、顔決定部9aは、中心決定部8aによって取得された中心から所定の距離内に位置する顔の中で、画像(フレーム)の中央点(図4でシンボル「×」により図示)に最も近い顔(太線の円で囲まれた顔点)を選択する。
測距部10は、合焦対象決定部5aの顔決定部9aによって決定された顔に焦点を合わせるための焦点情報を取得する。このとき測距部10は、顔決定部9aから入力される二次元座標(顔点の座標)を元に、焦点を合わせるための被写体を特定する。測距部10により実施される測距は、例えば顔の実物に対して赤外線を射出することによって実施される(アクティブ方式)が適用されても良いし、このようなアクティブ方式以外の方式(例えばパッシブ方式)が適用されても良い。
図5は、撮像装置1aの動作例を示すフローチャートである。以下、図5を用いて撮像装置1aの動作例について説明する。
)。撮像部3は、撮像された合焦用の画像を、合焦対象決定部5aへ渡す。
本発明の第一実施形態である撮像装置1aによれば、画像中に存在する人の顔が検出され、検出された顔のいずれかが合焦の対象として自動的に決定される。このため、ユーザは、合焦の対象にしたい顔を、画像(フレーム)の中心に位置させる必要はない。言い換えれば、ユーザは、合焦したい顔をフレームの中心に置くようにする必要がない。
顔決定部9aは、中心から所定の距離内に位置し、かつ正面を向いている顔の中から、所定の基準に従って顔を選択するように構成されても良い。このとき、顔決定部9aは、顔が正面を向いているか否かについて、例えば以下の公知文献に記載された技術によって判断する。
次に、合焦対象決定部5bを備える撮像装置1bについて説明する。合焦対象決定部5bは、合焦対象決定部5の第二実施形態である。以下、撮像装置1b及び合焦対象決定部5bについて、第一実施形態における撮像装置1a及び合焦対象決定部5aと異なる点について説明する。
図8は、撮像装置1bの機能ブロックを示す図である。撮像装置1bは、合焦対象決定部5aの代わりに合焦対象決定部5bを備える点で、第一実施形態における撮像装置1aと異なる。従って、以下、撮像装置1bの入力部2,撮像部3,画像記憶部4,及び測距部10についての説明は省略する。
合焦対象決定部5bは、顔検出部6a,分類部11,集合決定部12,及び決定部7bを含む。以下、合焦対象決定部5bを構成する各機能部について説明する。ただし、合焦対象決定部5bに含まれる顔検出部6aは、第一実施形態における合焦対象決定部5aに含まれる顔検出部6aと同様の構成となるためその説明を省略する。
分類部11は、顔検出部6aにおいて検出された顔の顔点を、複数の集合にクラスタリングする。このクラスタリングには、最近傍法などどのような手法が用いられても良い。分類部11は、各顔点の位置に基づいてクラスタリングを実行する。分類部11によるクラスタリングの結果、各顔点は、画像中の位置が近い顔点同士が同じ集合に含まれるように分類される。
集合決定部12は、分類部11において分類された複数の集合のうち、合焦の対象となる顔を決定するための集合(即ち、合焦の対象となる顔を含む集合:以下、「選択集合」と呼ぶ)を決定する。即ち、測距部10に渡される顔点の座標は、集合決定部12によって決定された選択集合に含まれる顔の顔点の座標となる。
いて取得することができる。また、顔に関する特徴量は、人の顔度合いを示す値であっても良い。人の顔度合いとは、例えば、ある画像が人の顔であるか否かを分ける識別境界線からの距離によって与えられる。人の顔度合いとは、顔検出部6aにおける顔検出処理の際に取得される値を用いて示されても良い。
決定部7bは、撮像部3によって撮像された画像全体に含まれる顔ではなく、集合決定部12によって決定された選択集合に含まれる顔に基づいて処理を行う(選択集合を顔の決定の母集団とする)点で、決定部7aと異なる。決定部7bは、上記の点を除けば、決定部7aと同様の処理を行う。
次に、第二実施形態における撮像装置1bの動作例について説明する。撮像装置1bの動作は、第一実施形態における撮像装置1aの動作と、S13の処理の内容を除けば同じである。このため、撮像装置1bの動作例について、S13の処理の内容についてのみ説明する。
第二実施形態における撮像装置1bによれば、画像中に複数の集団が存在する場合、そのうちの一つの集団に含まれる人のみに基づいて、合焦の対象となる顔を決定することが可能となる。ユーザが或る集団を撮像する場合、その集団の人々は一箇所に集まっている場合が多い。このとき、当該集団に属しない人(単独人、単独人の点在、他の人の集団)がフレーム内に存在していても、ユーザが撮像したいと考える集団に属する人の中から合焦の対象となる被写体が選択されることが望ましい。第二実施形態における撮像装置1bによれば、ユーザのこのような要望を実現することが可能となる。即ち、第二実施形態では、フレーム内に収まる最も数の多い人の集団(集合)が撮像対象の集団(選択集合)が選択され、当該集団に属する何れかの人を基準とした合焦が実現される。なお、変形例の
欄に後述するように、集合決定部12によって選択された選択集合がユーザにとって望まれる集合でない場合は、ユーザによって手動で任意の集合を選択集合として選択可能に構成されても良い。
集合決定部12は、各集合に含まれる顔の顔点の中心に基づいて選択集合を決定するように構成されても良い。この場合、中心決定部8bは、分類部11によって生成された各集合に含まれる顔点について中心を取得する。集合決定部12は、中心決定部8bによって取得された各集合における中心に基づいて、選択集合を決定する。例えば、集合決定部12は、集合に含まれる顔点の中心の座標が画像の中央点に最も近い集合を、選択集合として決定する。そして、顔決定部9bは、選択集合の中心に基づいて、合焦の対象となる顔を決定する。
ン/オフされるようにしても良い。
次に、合焦対象決定部5cを備える撮像装置1cについて説明する。合焦対象決定部5cは、合焦対象決定部5の第三実施形態である。以下、撮像装置1c及び合焦対象決定部5cについて、第二実施形態における撮像装置1b及び合焦対象決定部5bと異なる点について説明する。
図13は、撮像装置1cの機能ブロックを示す図である。撮像装置1cは、合焦対象決定部5bの代わりに合焦対象決定部5cを備える点で、第二実施形態における撮像装置1bと異なる。従って、以下、撮像装置1cの入力部2,撮像部3,画像記憶部4,及び測距部10についての説明は省略する。
合焦対象決定部5cは、決定部7bの代わりに決定部7cを含む点で、第二実施形態における合焦対象決定部5bと異なる。従って、顔検出部6a,分類部11,及び集合決定部12についての説明は省略する。
決定部7cは、集合決定部12によって決定された集合(選択集合)に含まれる顔に基づいて処理を行う。決定部7cは、その顔の大きさに基づいて、合焦の対象となる顔を決定する。決定部7cは、例えば、選択集合に含まれる顔のうち最も大きな顔を、合焦の対象となる顔として決定する。或いは、決定部7cは、例えば、集合決定部12によって決定された選択集合に含まれる顔のうち中間の大きさを有する顔を、合焦の対象となる顔として決定しても良い。以下の説明では、決定部7cは、最も大きな顔を合焦の対象となる顔として決定するものとして説明する。
次に、第三実施形態における撮像装置1cの動作例について説明する。撮像装置1cの動作は、第二実施形態における撮像装置1bの動作と、S13の処理の内容を除けば同じである。このため、撮像装置1cの動作例について、S13の処理の内容についてのみ説明する。
第三実施形態における撮像装置1cによれば、第二実施形態における撮像装置1bと同様に、画像中に複数の集団が存在する場合、そのうちの一つの集団に含まれる人のみに基づいて、合焦の対象となる顔を決定することが可能となる。
って、最も注目したい顔は撮像装置に最も近い顔である場合がある。また、撮像装置に最も近い顔は、撮像される際に最も大きい顔である可能性が高い。このため、撮像装置1cによれば、選択された一つの集団に含まれる顔の中から、顔の大きさに基づいてユーザにとって最も注目したいと想定される顔が選択される。従って、この場合ユーザは注目したい顔に対して手動で焦点を合わせる必要がなくなる。少なくとも、従来技術のように、最も注目したい顔をフレームの中心やその付近に置く必要はない。
決定部7cは、集合決定部12によって決定された集合に含まれる各顔に関する特徴量に基づいて処理を行うように構成されても良い。決定部7cは、各顔に関する特徴量を取得する。決定部7cは、例えば、顔の大きさ、顔の向きなどに基づいて、各顔に関する特徴量を取得するように構成される。また、決定部7cは、例えば各顔について、顔らしさの度合いを示す量を特徴量として取得するように構成される。「顔らしさの度合いを示す量」とは、例えば顔検出部6aにおける顔検出処理の際に取得される値を用いて示される。具体的には、顔検出部6aは、ある領域内に顔が含まれるか否かを判断する際に、この領域内の画像の顔らしさに関する値を算出するように構成された場合、この顔らしさに関する値が特徴量として用いられる。
次に、合焦対象決定部5dを備える撮像装置1dについて説明する。合焦対象決定部5dは、合焦対象決定部5の第四実施形態である。以下、撮像装置1d及び合焦対象決定部5dについて、第一実施形態における撮像装置1a及び合焦対象決定部5aと異なる点について説明する。
図15は、撮像装置1dの機能ブロックを示す図である。撮像装置1dは、合焦対象決定部5aの代わりに合焦対象決定部5dを備える点で、第一実施形態における撮像装置1aと異なる。従って、以下、撮像装置1dの入力部2,撮像部3,画像記憶部4,及び測距部10についての説明は省略する。
合焦対象決定部5dは、顔検出部6d,ブロック決定部13,及び決定部7dを含む。以下、合焦対象決定部5dを構成する各機能部について説明する。
顔検出部6dは、合焦用の画像から顔領域を検出する際に、予め定められた複数のブロック毎に顔領域を検出する点で、第一実施形態における顔検出部6aと異なる。図16は、複数のブロックに分けられた合焦用の画像の例を示す図である。図16に示されるように、合焦用の画像は、複数のブロック(図16では、矩形の画像(フレーム)がその縦又は横軸に平行で且つ画像の中央点を通過する二つの線分により4つのブロックに分けられているが、いくつのブロックに分けられても良い)に分けられる。合焦用の画像がどのようなブロックに分けられるかは、例えば顔検出部6dが記憶している。
ブロック決定部13は、予め定められた複数のブロックのうち、合焦の対象となる顔を決定するためのブロック(即ち、合焦の対象となる顔を含むブロック:以下、「選択ブロック」と称する)を選択する。即ち、測距部10に渡される座標は、ブロック決定部13
によって決定された選択ブロックにおいて検出された顔の顔点の座標となる。
決定部7dは、撮像部3によって撮像された画像全体に含まれる顔ではなく、ブロック決定部13によって決定された選択ブロックに含まれる顔に基づいて処理を行う点で、決定部7aと異なる。決定部7dは、上記の点を除けば、決定部7aと同様の処理を行う。
次に、第四実施形態における撮像装置1dの動作例について説明する。撮像装置1dの動作は、第一実施形態における撮像装置1aの動作と、S04の処理の内容を除けば同じである。このため、撮像装置1dの動作例について、S04の処理の内容についてのみ説明する。
第四実施形態における撮像装置1dによれば、合焦用の画像が複数のブロックに分割され、複数のブロックの中から、合焦の対象となる顔を含む一つの選択ブロックが選択される。そして、この一つの選択ブロックの中から、合焦の対象となる顔が選択される。このため、第四実施形態における撮像装置1dでは、擬似的に第二実施形態と同様の効果を得ることが可能となる。具体的には、画像中に複数の集団が存在する場合、ブロックによってこれらの集団をおおまかに分けることが可能となる。そして、所定の基準に従って選択された一つの選択ブロックに含まれる集団又は集団の一部の顔に基づいて、合焦の対象となる顔が選択される。
決定部7dは、第二実施形態における決定部7bと同様に構成されても良い。この場合、決定部7dは、集合決定部12によって決定された選択集合に含まれる顔ではなく、ブロック決定部13によって決定された選択ブロックに含まれる顔に基づいて処理を行う点で、決定部7bと異なるように構成される。即ち、画像全体ではなく選択ブロックを対象とした集合の分類や、選択集合の決定等が行われるように構成される。この場合、決定部7dは、上記の点を除けば、決定部7bと同様の処理を行うように構成される。
次に、合焦対象決定部5eを備える撮像装置1eについて説明する。合焦対象決定部5eは、合焦対象決定部5の第五実施形態である。以下、撮像装置1e及び合焦対象決定部5eについて、第一実施形態における撮像装置1a及び合焦対象決定部5aと異なる点について説明する。
図19は、撮像装置1eの機能ブロックを示す図である。撮像装置1eは、合焦対象決定部5aの代わりに合焦対象決定部5eを備える点で、第一実施形態における撮像装置1aと異なる。従って、以下、撮像装置1eの入力部2,撮像部3,画像記憶部4,及び測距部10についての説明は省略する。
合焦対象決定部5eは、顔検出部6a,最大顔選択部14,候補選択部15,及び決定
部7eを含む。以下、合焦対象決定部5eを構成する各機能部について説明する。ただし、合焦対象決定部5eに含まれる顔検出部6aは、第一実施形態における合焦対象決定部5aに含まれる顔検出部6aと同様の構成となるためその説明を省略する。
最大顔選択部14は、顔検出部6aによって検出された複数の顔の中から、最も大きな顔(最大顔)を選択する。最大顔選択部14は、顔検出部6aにおいて顔矩形が用いられる場合は、この顔矩形の大きさを元に選択を行う。また、最大顔選択部14は、顔検出部6aにおいてパターンマッチングが実行される場合は、このパターンの大きさを元に選択を行う。最大顔選択部14は、その他どのような方法によって最大顔を選択するように構成されても良い。最大顔選択部14は、選択された最大顔についての情報(例:顔点の座標,顔の大きさ)を候補選択部15へ渡す。
候補選択部15は、最大顔選択部14によって選択された最大顔の大きさに基づいて、合焦の対象となる顔の候補を選択する。言い換えると、候補選択部15は、決定部7eの処理対象となる顔を決定する。
決定部7eは、撮像部3によって撮像された画像全体に含まれる顔ではなく、候補選択部15によって選択された候補に含まれる顔に基づいて処理を行う点で、決定部7aと異なる。決定部7eは、上記の点を除けば、決定部7aと同様の処理を行う。
次に、第五実施形態における撮像装置1eの動作例について説明する。撮像装置1eの動作は、第一実施形態における撮像装置1aの動作と、S13の処理の内容を除けば同じである。このため、撮像装置1eの動作例について、S13の処理の内容についてのみ説明する。
第五実施形態における撮像装置1eによれば、ある程度の大きさをもった顔のみに基づいて、合焦の対象となる顔が選択される。ある程度の大きさは、最大の顔の大きさに基づいて判断される。
最大顔選択部14は、検出された顔の肌の色の領域の大きさを元に選択を行うように構成されても良い。
2 入力部
3 撮像部
4 画像記憶部
5a,5b,5c,5d,5e 合焦対象決定部
6a,6d 顔検出部
7a,7b,7c,7d,7e 決定部
8a,8b,8d,8e 中心決定部
9a,9b,8d,8e 顔決定部
10 測距部
11 分類部
12 集合決定部
13 ブロック決定部
14 最大顔選択部
15 候補選択部
Claims (12)
- 入力された画像から人の顔を検出する検出手段と、
前記検出手段で複数の人の顔が検出されたときに、検出された顔の数を基準としてその真ん中に位置する人の顔を、撮像が実施される際に焦点を合わせる対象となる顔及び/又は露出制御を行う対象となる顔として決定する決定手段とを含む対象決定装置。 - 前記検出手段で複数の人の顔が検出されたときに、検出された複数の人の顔を、それぞれの位置に基づいて複数の集合に分類する分類手段と、
前記複数の集合の中から、前記対象となる顔を決定するための選択集合を決定する集合決定手段と、
をさらに含み、
前記決定手段は、前記選択集合に含まれる人の顔に基づいて、前記対象となる顔を決定する請求項1に記載の対象決定装置。 - 前記決定手段によって決定された人の顔を、他の顔と区別して表示する表示手段をさらに含む請求項1〜2のいずれかに記載の対象決定装置。
- 入力された画像から人の顔を検出する検出手段と、
前記検出手段で複数の人の顔が検出されたときに、検出された複数の人の顔を、複数の集合に分類する分類手段と、
前記複数の集合それぞれについて、当該集合に含まれる人の顔から、撮像が実施される際に焦点を合わせる対象となる顔及び/又は露出制御を行う対象となる顔を決定する暫定決定手段と
前記暫定決定手段によって決定された顔の中から、前記対象となる顔を最終的に決定する最終決定手段とを含む対象決定装置。 - 入力された画像が分割された複数のブロックそれぞれにおいて人の顔を検出する検出手段と、
前記検出手段による検出結果に基づいて、撮像が実施される際に焦点を合わせる対象となる顔及び/又は露出制御を行う対象となる顔を決定するための選択ブロックを決定するブロック決定手段と、
前記選択ブロックに含まれる顔から、前記対象となる顔を決定する決定手段とを含む対象決定装置。 - 入力された画像から人の顔を検出する検出手段と、
前記検出手段で複数の人の顔が検出されたときに、検出された人の顔のうち最大の顔を判断する判断手段と、
前記検出された顔から、前記最大の顔、及びこの最大の顔の大きさを基準とした所定の範囲内の大きさを有する顔を選択する選択手段と、
前記選択された顔の中から、撮像が実施される際に焦点を合わせる対象となる顔及び/又は露出制御を行う対象となる顔を前記選択された顔から決定する決定手段とを含む対象決定装置。 - 入力された画像から人の顔を検出する検出手段と、
前記検出手段で複数の人の顔が検出されたときに、検出された複数の人の顔を、それぞれの位置に基づいて複数の集合に分類する分類手段と、
前記複数の集合の中から、撮像が実施される際に焦点を合わせる対象となる顔及び/又は露出制御を行う対象となる顔を決定するための選択集合を決定する集合決定手段と、
前記集合決定手段によって決定された選択集合に含まれる顔から、前記対象となる顔を
決定する決定手段とを含む対象決定装置。 - 入力された画像から人の顔を検出するステップと、
複数の人の顔が検出されたときに、検出された顔の数を基準としてその真ん中に位置する人の顔を、撮像が実施される際に焦点を合わせる対象となる顔及び/又は露出制御を行う対象となる顔として決定するステップとを情報処理装置に実行させるためのプログラム。 - 入力された画像から人の顔を検出するステップと、
複数の人の顔が検出されたときに、検出された複数の人の顔を、それぞれの位置に基づいて複数の集合に分類するステップと、
前記複数の集合それぞれについて、当該集合に含まれる人の顔から、撮像が実施される際に焦点を合わせる対象となる顔及び/又は露出制御を行う対象となる顔を決定するステップと
前記各集合において決定された顔の中から、前記対象となる顔を最終的に決定するステップとを情報処理装置に実行させるためのプログラム。 - 入力された画像が分割された複数のブロックそれぞれにおいて人の顔を検出するステップと、
前記ブロック毎における検出結果に基づいて、撮像が実施される際に焦点を合わせる対象となる顔及び/又は露出制御を行う対象となる顔を決定するための選択ブロックを決定するステップと、
前記選択ブロックに含まれる顔から、前記対象となる顔を決定するステップとを情報処理装置に実行させるためのプログラム。 - 入力された画像から人の顔を検出するステップと、
複数の人の顔が検出されたときに、検出された複数の人の顔のうち最大の顔を判断するステップと、
前記検出された顔から、前記最大の顔、及びこの最大の顔の大きさを基準とした所定の範囲内の大きさを有する顔を選択するステップと、
前記選択された顔の中から、撮像が実施される際に焦点を合わせる対象となる顔及び/又は露出制御を行う対象となる顔を前記選択された顔から決定するステップとを情報処理装置に実行させるためのプログラム。 - 入力された画像から人の顔を検出するステップと、
複数の人の顔が検出されたときに、検出された複数の人の顔を、それぞれの位置に基づいて複数の集合に分類するステップと、
前記複数の集合の中から、撮像が実施される際に焦点を合わせる対象となる顔及び/又は露出制御を行う対象となる顔を決定するための選択集合を決定するステップと、
決定された前記選択集合に含まれる顔から、前記対象となる顔を決定するステップとを情報処理装置に実行させるためのプログラム。
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