JP2005049152A - 電流検出回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】DC−DCコンバータのスイッチング周波数が高周波化した場合にも比較的容易に、高い精度で電流検出が可能な電流検出回路を提供する。
【解決手段】電流制御回路1は、Gsampleに同期してオンオフ制御され、MOSFETQMのソース−ドレイン間の電圧信号VDSをサンプリングするためのスイッチSs1,Ss2と、MOSFETQMからの電圧信号VDSをサンプリングするサンプリングコンデンサCsと、Gholdに同期してオンオフ制御され、Csの両端電圧VsをホールドするためのスイッチSh1,Sh2と、Csでサンプリングされた電圧信号をホールドするホールドコンデンサChと、Chの両端電圧Vhを増幅する電流増幅器CAとから構成され、MOSFETQMのスイッチング周期に同期してCsでサンプリングした電流の大きさが、Chの両端電圧Vhに変換され保持される。
【選択図】 図1
【解決手段】電流制御回路1は、Gsampleに同期してオンオフ制御され、MOSFETQMのソース−ドレイン間の電圧信号VDSをサンプリングするためのスイッチSs1,Ss2と、MOSFETQMからの電圧信号VDSをサンプリングするサンプリングコンデンサCsと、Gholdに同期してオンオフ制御され、Csの両端電圧VsをホールドするためのスイッチSh1,Sh2と、Csでサンプリングされた電圧信号をホールドするホールドコンデンサChと、Chの両端電圧Vhを増幅する電流増幅器CAとから構成され、MOSFETQMのスイッチング周期に同期してCsでサンプリングした電流の大きさが、Chの両端電圧Vhに変換され保持される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、DC−DCコンバータなどの出力段を構成する特定のスイッチング素子に流れる電流を、その大きさに応じた電圧信号として検出する電流検出回路に関し、特に、DC−DCコンバータの電流モード制御や過電流保護機能を実現するために必要な出力電流の検出を行う電流検出回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
スイッチングレギュレータやインバータのような電圧変換回路は、スイッチング素子として単一の、または複数のMOSFETを用いて、直流電圧から直流電圧に、または直流電圧から交流電圧に変換するものであるが、その制御方式には電圧モード制御と電流モード制御とがある。
【0003】
図5は、電圧モード制御の一例を示す回路図である。10は、一対のMOSFETQ1,Q2のオンオフにより直流電圧VDDの変換を行うDC−DCコンバータであって、インダクタLとコンデンサCからなる低域フィルタを介して負荷11に所定の大きさに変換された直流の出力電圧Voutを供給している。電圧検出抵抗12,13は、負荷11に印加される電圧値に比例した信号を誤差増幅器14に帰還するフィードバックループ内に配置され、誤差増幅器14からは基準電圧Vrefとの誤差電圧VOPをコンパレータ15の非反転入力端子に供給している。このコンパレータ15の反転入力端子には、図示しない発振器で生成される三角波信号が供給され、ここでDC−DCコンバータ10のドライバ16に対するPWM制御パルスを生成する。このようなDC−DCコンバータ10の制御方式は一般に電圧モード制御と呼ばれており、出力電圧Voutのみをフィードバック量としている。
【0004】
図6は、電流モード制御の一例を示す回路図である。この電流モード制御回路は、図6に示すように出力電圧Voutに加えて、DC−DCコンバータ10のインダクタLに流れるインダクタ電流ILがフィードバック量として誤差増幅器17に供給されている。電流モード制御では、直流電圧VDDを所定の大きさの直流出力となるように制御して出力する際に、制御系の安定性や負荷変動に対する過渡応答特性などが、電圧モード制御に比較して改善される。
【0005】
電流検出回路は、このようなDC−DCコンバータの電流モード制御や、過電流保護機能を実現するために、必要なインダクタ電流ILの検出を行うものである。
【0006】
図7は、従来の電流検出回路の一例を示す回路図である。通常、インダクタ電流ILは、図7に示すように、負荷11とインダクタLとの間に直列に電流検出抵抗Rsを挿入して、この電流検出抵抗Rsでの降下電圧Vsによって検出する。しかしながら、この場合、DC−DCコンバータの負荷11への出力電流経路に電流検出抵抗Rsを挿入すると、この電流検出抵抗Rsにおいて発生する電力損失が問題となる。
【0007】
このような電流検出抵抗Rsによる電力損失を防ぐためは、インダクタ電流ILの検出に代えて、オンオフ制御されるMOSFETQ1,Q2のうちの直流電圧VDDに接続されているMOSFETQ1に流れるドレイン電流IDを検出する電流検出回路が用いられる。
【0008】
上記のようなドレイン電流IDを検出する電流検出回路は、後述する特許文献1,2などに開示されている。
これら特許文献1,2に開示されている発明では、グランド電位より高い電位に接続されたMOSFETQ1のドレイン電流IDをグランド電位を基準とした電圧信号に変換しなくてはならない。そのため、特許文献1ではオペアンプを用いたレベルシフト回路を、特許文献2ではフィードバック回路を用いることにより、電力損失を防いでいる。
【0009】
また、特許文献3に開示された電流検出回路は、PWMアンプ等のスイッチング回路における出力段のスイッチングトランジスタに流れる電流検出を行うのに、電流検出抵抗を設けることなく、スイッチングトランジスタがオン状態のときのスイッチングトランジスタの両端間電圧をスイッチングトランジスタがオン状態のときに、予め分かっているスイッチングトランジスタのオン抵抗に基づいて、このトランジスタに流れる電流に対応する電圧値として検出するようにして、電流検出のために新たに電力損失を生じることなく、かつ高い電流検出精度が得られるようにしている。
【0010】
【特許文献1】
特開平7−113826号公報
【特許文献2】
特開平9−145749号公報
【特許文献3】
特開2003−60449号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような電流検出回路をDC−DCコンバータに適用するためには、レベルシフト回路に用いられているオペアンプにDC−DCコンバータのスイッチング周波数の方形波電圧が印加されることになる。そのため、これらのオペアンプにおいて高い電流検出精度を実現するには、DC−DCコンバータのスイッチング周波数に比べて十分高い周波数帯域で動作させる必要がある。しかし、DC−DCコンバータのスイッチング周波数を数MHzに高周波化しようとすると、オペアンプの周波数帯域としては数10〜数100MHzが必要となり、そのような周波数帯域の発振器を実現することは非常に困難であった。
【0012】
また、従来の電流検出回路では、電流検出用抵抗が電力損失を生じるとともに、集積化された回路内での配線抵抗を電流検出用抵抗として代用する場合には、配線抵抗の抵抗値の精度が得られず、正確な電流検出が困難であるという問題があった。
【0013】
この発明の目的は、DC−DCコンバータのスイッチング周波数が高周波化した場合にも比較的容易に、高い精度で電流検出が可能な電流検出回路を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、電源から出力段のスイッチング素子を介して負荷に電流を供給するときに、前記出力段を構成する特定のスイッチング素子に流れる電流を、その大きさに応じた電圧信号として検出する電流検出回路が提供される。この電流検出回路は、前記スイッチング素子のオン期間内に設定したサンプリング期間だけ前記スイッチング素子の両端とそれぞれ接続することで、前記スイッチング素子の両端から電圧信号をサンプリングする第1のコンデンサと、前記第1のコンデンサが前記スイッチング素子から切断される非サンプリング期間内に設定したホールド期間だけ前記第1のコンデンサと並列に接続することで、前記第1のコンデンサでサンプリングした電圧信号をホールドする第2のコンデンサと、前記第2のコンデンサでホールドされた電圧信号に基づいて前記スイッチング素子に流れる電流の大きさに応じた電圧信号を出力する出力回路と、から構成される。
【0015】
この電流検出回路では、出力段のスイッチング素子のスイッチング周期に同期して第1のコンデンサでサンプリングした電流の大きさが、第2のコンデンサの両端電圧に変換され保持されるから、出力回路から高い精度で電流の大きさに応じた電圧信号が検出できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、この発明をMOSFETのオンオフにより直流電圧の変換を行うDC−DCコンバータに適用した電流検出回路を示す回路図、図2は、その動作波形の一例を示すタイミング図である。
【0017】
図1において、出力段のスイッチング素子のうち、一方側のMOSFETQMにはゲートに駆動信号Gswが供給され、直流電圧VDDを所定の値に制御して、図示しない負荷に対して出力している。電流制御回路1は、サンプリングパルスGsampleに同期してオンオフ制御され、MOSFETQMの両端(ソース−ドレイン)間の電圧信号VDSをサンプリングするためのスイッチSs1,Ss2と、MOSFETQMからの電圧信号VDSをサンプリングするサンプリングコンデンサCsと、ホールディングパルスGholdに同期してオンオフ制御され、サンプリングコンデンサCsの両端電圧VsをホールドするためのスイッチSh1,Sh2と、サンプリングコンデンサCsでサンプリングされた電圧信号をホールドするホールドコンデンサChと、ホールドコンデンサChの両端電圧Vhを増幅する電流増幅器CAとから構成されている。
【0018】
つぎに、図2の動作波形を参照しつつ、図1の電流検出回路の動作について説明する。ここで、各スイッチSs1,Ss2、及びSh1,Sh2はそれぞれサンプリングパルスGsampleとホールディングパルスGholdがHの時にオン、Lの時にオフするものとし、スイッチSs1,Ss2と、スイッチSh1,Sh2は、同時にオンしないように制御されている。
【0019】
図2に示すように、MOSFETQMのオン期間(例えば、時刻tn−1からtn)にはスイッチSs1,Ss2はオン、スイッチSh1,Sh2はオフとなり、サンプリングコンデンサCsはMOSFETQMと並列に接続される。これにより、サンプリングコンデンサCsにはMOSFETQMの両端の電圧信号VDSが印加される。オン期間の終了時点で、スイッチSs1,Ss2はオフとなり、この時点における電圧信号VDSをサンプリングコンデンサCsに保持しつつ、MOSFETQMのオフ期間に移行する。
【0020】
MOSFETQMのオフ期間(例えば、時刻tnからtn+1)にはスイッチSs1,Ss2はオフ、スイッチSh1,Sh2はオンとなり、サンプリングコンデンサCsはホールドコンデンサChと並列に接続される。これにより、サンプリングコンデンサCsに保持された電荷がホールドコンデンサChに移動する。オフ期間の終了時点で、スイッチSh1,Sh2はオフとなり、ホールドコンデンサChに蓄積された電荷が保持される。
【0021】
ここで、オン期間からオフ期間へ移行する時刻tn+2m(mは整数)には、スイッチSs1,Ss2がオン、スイッチSh1,Sh2がオフとなり、反対にオフ期間からオン期間へ移行する時刻には、スイッチSs1,Ss2はオフ、スイッチSh1,Sh2はオンとなるものとする。
【0022】
つぎに、上記の動作を数式によって説明する。
MOSFETQMのオン期間に、スイッチSs1,Ss2がオンすることで、サンプリングコンデンサCsの両端電圧VsはMOSFETQMの両端(ソース−ドレイン)間の電圧信号VDSに等しくなるから、次の(1)式のように表すことができる。
【0023】
【数1】
Vs=VDS=Ron・ID ・・・(1)
ここで、RonはMOSFETQMのオン抵抗の抵抗値、IDはMOSFETのドレイン電流の大きさを表している。
【0024】
(1)式より、図2に示すt=tnにおけるサンプリングコンデンサCsの両端電圧Vs(tn)は、次の(2)式のように表される。
【0025】
【数2】
Vs(tn)=VDS(tn)=Ron・ID(tn) ・・・(2)
ここで、ID(tn)はt=tnにおけるMOSFETQMのドレイン電流の大きさを表している。
【0026】
一方、時刻tnのスイッチSh1,Sh2がオンする直前のホールドコンデンサChの両端電圧Vh(tn)は、上述のように、前回のMOSFETQMのオフ期間終了時点(t=tn−1)での電荷を保持している。すなわち、Vh(tn)は次の(3)式であらわすことができる。
【0027】
【数3】
Vh(tn)=Vh(tn−1) ・・・(3)
つぎに、MOSFETQMのオフ期間であるtn<t≦tn+1では、サンプリングコンデンサCsとホールドコンデンサChとが並列に接続されることにより、その当初の時刻tnから両端の電圧Vs(tn)と電圧Vh(tn)が近づいて、時刻tn+1において定常状態に達して互いに等しくなるものと仮定する。
【0028】
【数4】
Vs(tn+1)=Vh(tn+1) ・・・(4)
ここで、スイッチSh1,Sh2がオン状態では、サンプリングコンデンサCsとホールドコンデンサChとの間で電荷の保存則が成立しているので、(4)式の関係から次の(5)式が成り立つ。
【0029】
【数5】
【0030】
ここで、Cs,Chは、サンプリングコンデンサCsとホールドコンデンサChの容量値である。
(5)式を書き換えることで、ホールドコンデンサChの電圧Vh(tn+1)の大きさを、先行する電圧Vh(tn−2i)によって、(6)式のように求めることができる。
【0031】
【数6】
【0032】
ここで、Cs≫Chとすると、(6)式における第2項は無視できる程度に小さく、また、第3項はゼロに収束する(i→∞でない場合でも、十分に小さく、無視できる。)。そのため、(6)式は次の(7)式によって近似することができる。
【0033】
【数7】
【0034】
この(7)式は、図1の電流検出回路を図2に示す動作波形でスイッチング動作するとき、MOSFETQMのスイッチング周期に同期してサンプリングしたドレイン電流IDの値を、ホールドコンデンサChの両端電圧Vhに変換して、保持できることを示している。
【0035】
したがって、図1において電流増幅器CAの反転入力端子に供給される基準電圧Vrefを所望の電圧値に設定しておくと、MOSFETQMに流れるドレイン電流IDの値を、この基準電圧Vrefを基準とした電圧信号Voutとして取り出すことができる。
【0036】
図1の電流検出回路では、検出したドレイン電流IDの値を電圧値に変換し、所望の電圧を基準とした信号にレベルシフトする動作を電荷の移動のみで行うため、時間遅れがほとんど無く、スイッチング周波数が数MHzに高周波化した場合にも比較的容易に実現することができる。また、検出したIDの信号を図1に示すように電流増幅器CAを用いて増幅する場合にも、電流増幅器CAは、サンプリングされてホールドコンデンサChの両端電圧Vhとして出力される階段状の出力電圧の包結線に追従すればよいため、周波数帯域の低いオペアンプを使用することができる。
【0037】
図3は、図1に示す実施形態を具体化した電流検出回路の構成を示す回路図である。
図3は、スイッチSs1,Ss2をPチャネルMOSFETQs1,Qs2で置き換え、スイッチSh1,Sh2をNチャネルMOSFETQh1,Qh2で置き換えた構成となっている。
【0038】
その他の構成は、図1に示すものと同一であるから、ここではそれらの詳細な説明を省略する。
図4は、図2とは別の動作波形を示すタイミング図である。
【0039】
通常、出力段のスイッチング素子は、DC−DCコンバータの動作条件によってオン時比率が変化する。そのため、図2に示す動作波形のように図3の電流検出回路のPチャネルMOSFETQs1,Qs2とNチャネルMOSFETQh1,Qh2をスイッチングするとき、オン時比率が大きくなるような動作条件では、MOSFETQMのオフ期間が短くなって、サンプリングコンデンサCsとホールドコンデンサChの間での電荷の移動が不完全となり、MOSFETQMに流れる電流の検出値に誤差が生じる可能性がある。
【0040】
そこで、図4に示すように、MOSFETQMのオン期間とスイッチSs1,Ss2をオンするサンプリング期間とを一致させないで、サンプリング期間をMOSFETQMのオン期間に対して1周期おきに設定して、このサンプリング期間を除く非サンプリング期間のうちの任意の期間を、スイッチSh1,Sh2をオンするホールド期間として設定する。これによって、オン時比率が大きい場合にも十分なホールド期間を確保することができる。なお、サンプリング期間は必要に応じて2周期おき、あるいは3周期おきに設定することで、さらに大きなオン時比率の電圧変換回路にも対応できる。
【0041】
上述した電流検出回路は、DC−DCコンバータの電流モード制御だけでなく、MOSFETのオンオフにより電圧の変換を行うスイッチングレギュレータやインバータのような電圧変換回路にも適用できる。
【0042】
【発明の効果】
以上に説明したように、この発明の電流検出回路によれば、DC−DCコンバータのスイッチング周波数が数MHzと高周波の場合にも、比較的容易に電流値を正確に検出することができる。このため、出力段を構成する特定のスイッチング素子に流れる電流を、その大きさに応じた電圧信号として検出でき、電流モード制御や過電流保護機能を容易に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る電流検出回路を示す回路図である。
【図2】図1の電流検出回路の動作波形の一例を示すタイミング図である。
【図3】図1に示す実施形態を具体化した電流検出回路の構成を示す回路図である。
【図4】図2とは別の動作波形を示すタイミング図である。
【図5】電圧モード制御回路の一例を示す回路図である。
【図6】電流モード制御回路の一例を示す回路図である。
【図7】従来の電流検出回路の一例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 電流制御回路
QM MOSFET
Cs サンプリングコンデンサ
Ch ホールドコンデンサ
Ss1,Ss2 スイッチ(第1のスイッチング手段)
Sh1,Sh2 スイッチ(第2のスイッチング手段)
【発明の属する技術分野】
この発明は、DC−DCコンバータなどの出力段を構成する特定のスイッチング素子に流れる電流を、その大きさに応じた電圧信号として検出する電流検出回路に関し、特に、DC−DCコンバータの電流モード制御や過電流保護機能を実現するために必要な出力電流の検出を行う電流検出回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
スイッチングレギュレータやインバータのような電圧変換回路は、スイッチング素子として単一の、または複数のMOSFETを用いて、直流電圧から直流電圧に、または直流電圧から交流電圧に変換するものであるが、その制御方式には電圧モード制御と電流モード制御とがある。
【0003】
図5は、電圧モード制御の一例を示す回路図である。10は、一対のMOSFETQ1,Q2のオンオフにより直流電圧VDDの変換を行うDC−DCコンバータであって、インダクタLとコンデンサCからなる低域フィルタを介して負荷11に所定の大きさに変換された直流の出力電圧Voutを供給している。電圧検出抵抗12,13は、負荷11に印加される電圧値に比例した信号を誤差増幅器14に帰還するフィードバックループ内に配置され、誤差増幅器14からは基準電圧Vrefとの誤差電圧VOPをコンパレータ15の非反転入力端子に供給している。このコンパレータ15の反転入力端子には、図示しない発振器で生成される三角波信号が供給され、ここでDC−DCコンバータ10のドライバ16に対するPWM制御パルスを生成する。このようなDC−DCコンバータ10の制御方式は一般に電圧モード制御と呼ばれており、出力電圧Voutのみをフィードバック量としている。
【0004】
図6は、電流モード制御の一例を示す回路図である。この電流モード制御回路は、図6に示すように出力電圧Voutに加えて、DC−DCコンバータ10のインダクタLに流れるインダクタ電流ILがフィードバック量として誤差増幅器17に供給されている。電流モード制御では、直流電圧VDDを所定の大きさの直流出力となるように制御して出力する際に、制御系の安定性や負荷変動に対する過渡応答特性などが、電圧モード制御に比較して改善される。
【0005】
電流検出回路は、このようなDC−DCコンバータの電流モード制御や、過電流保護機能を実現するために、必要なインダクタ電流ILの検出を行うものである。
【0006】
図7は、従来の電流検出回路の一例を示す回路図である。通常、インダクタ電流ILは、図7に示すように、負荷11とインダクタLとの間に直列に電流検出抵抗Rsを挿入して、この電流検出抵抗Rsでの降下電圧Vsによって検出する。しかしながら、この場合、DC−DCコンバータの負荷11への出力電流経路に電流検出抵抗Rsを挿入すると、この電流検出抵抗Rsにおいて発生する電力損失が問題となる。
【0007】
このような電流検出抵抗Rsによる電力損失を防ぐためは、インダクタ電流ILの検出に代えて、オンオフ制御されるMOSFETQ1,Q2のうちの直流電圧VDDに接続されているMOSFETQ1に流れるドレイン電流IDを検出する電流検出回路が用いられる。
【0008】
上記のようなドレイン電流IDを検出する電流検出回路は、後述する特許文献1,2などに開示されている。
これら特許文献1,2に開示されている発明では、グランド電位より高い電位に接続されたMOSFETQ1のドレイン電流IDをグランド電位を基準とした電圧信号に変換しなくてはならない。そのため、特許文献1ではオペアンプを用いたレベルシフト回路を、特許文献2ではフィードバック回路を用いることにより、電力損失を防いでいる。
【0009】
また、特許文献3に開示された電流検出回路は、PWMアンプ等のスイッチング回路における出力段のスイッチングトランジスタに流れる電流検出を行うのに、電流検出抵抗を設けることなく、スイッチングトランジスタがオン状態のときのスイッチングトランジスタの両端間電圧をスイッチングトランジスタがオン状態のときに、予め分かっているスイッチングトランジスタのオン抵抗に基づいて、このトランジスタに流れる電流に対応する電圧値として検出するようにして、電流検出のために新たに電力損失を生じることなく、かつ高い電流検出精度が得られるようにしている。
【0010】
【特許文献1】
特開平7−113826号公報
【特許文献2】
特開平9−145749号公報
【特許文献3】
特開2003−60449号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような電流検出回路をDC−DCコンバータに適用するためには、レベルシフト回路に用いられているオペアンプにDC−DCコンバータのスイッチング周波数の方形波電圧が印加されることになる。そのため、これらのオペアンプにおいて高い電流検出精度を実現するには、DC−DCコンバータのスイッチング周波数に比べて十分高い周波数帯域で動作させる必要がある。しかし、DC−DCコンバータのスイッチング周波数を数MHzに高周波化しようとすると、オペアンプの周波数帯域としては数10〜数100MHzが必要となり、そのような周波数帯域の発振器を実現することは非常に困難であった。
【0012】
また、従来の電流検出回路では、電流検出用抵抗が電力損失を生じるとともに、集積化された回路内での配線抵抗を電流検出用抵抗として代用する場合には、配線抵抗の抵抗値の精度が得られず、正確な電流検出が困難であるという問題があった。
【0013】
この発明の目的は、DC−DCコンバータのスイッチング周波数が高周波化した場合にも比較的容易に、高い精度で電流検出が可能な電流検出回路を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、電源から出力段のスイッチング素子を介して負荷に電流を供給するときに、前記出力段を構成する特定のスイッチング素子に流れる電流を、その大きさに応じた電圧信号として検出する電流検出回路が提供される。この電流検出回路は、前記スイッチング素子のオン期間内に設定したサンプリング期間だけ前記スイッチング素子の両端とそれぞれ接続することで、前記スイッチング素子の両端から電圧信号をサンプリングする第1のコンデンサと、前記第1のコンデンサが前記スイッチング素子から切断される非サンプリング期間内に設定したホールド期間だけ前記第1のコンデンサと並列に接続することで、前記第1のコンデンサでサンプリングした電圧信号をホールドする第2のコンデンサと、前記第2のコンデンサでホールドされた電圧信号に基づいて前記スイッチング素子に流れる電流の大きさに応じた電圧信号を出力する出力回路と、から構成される。
【0015】
この電流検出回路では、出力段のスイッチング素子のスイッチング周期に同期して第1のコンデンサでサンプリングした電流の大きさが、第2のコンデンサの両端電圧に変換され保持されるから、出力回路から高い精度で電流の大きさに応じた電圧信号が検出できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、この発明をMOSFETのオンオフにより直流電圧の変換を行うDC−DCコンバータに適用した電流検出回路を示す回路図、図2は、その動作波形の一例を示すタイミング図である。
【0017】
図1において、出力段のスイッチング素子のうち、一方側のMOSFETQMにはゲートに駆動信号Gswが供給され、直流電圧VDDを所定の値に制御して、図示しない負荷に対して出力している。電流制御回路1は、サンプリングパルスGsampleに同期してオンオフ制御され、MOSFETQMの両端(ソース−ドレイン)間の電圧信号VDSをサンプリングするためのスイッチSs1,Ss2と、MOSFETQMからの電圧信号VDSをサンプリングするサンプリングコンデンサCsと、ホールディングパルスGholdに同期してオンオフ制御され、サンプリングコンデンサCsの両端電圧VsをホールドするためのスイッチSh1,Sh2と、サンプリングコンデンサCsでサンプリングされた電圧信号をホールドするホールドコンデンサChと、ホールドコンデンサChの両端電圧Vhを増幅する電流増幅器CAとから構成されている。
【0018】
つぎに、図2の動作波形を参照しつつ、図1の電流検出回路の動作について説明する。ここで、各スイッチSs1,Ss2、及びSh1,Sh2はそれぞれサンプリングパルスGsampleとホールディングパルスGholdがHの時にオン、Lの時にオフするものとし、スイッチSs1,Ss2と、スイッチSh1,Sh2は、同時にオンしないように制御されている。
【0019】
図2に示すように、MOSFETQMのオン期間(例えば、時刻tn−1からtn)にはスイッチSs1,Ss2はオン、スイッチSh1,Sh2はオフとなり、サンプリングコンデンサCsはMOSFETQMと並列に接続される。これにより、サンプリングコンデンサCsにはMOSFETQMの両端の電圧信号VDSが印加される。オン期間の終了時点で、スイッチSs1,Ss2はオフとなり、この時点における電圧信号VDSをサンプリングコンデンサCsに保持しつつ、MOSFETQMのオフ期間に移行する。
【0020】
MOSFETQMのオフ期間(例えば、時刻tnからtn+1)にはスイッチSs1,Ss2はオフ、スイッチSh1,Sh2はオンとなり、サンプリングコンデンサCsはホールドコンデンサChと並列に接続される。これにより、サンプリングコンデンサCsに保持された電荷がホールドコンデンサChに移動する。オフ期間の終了時点で、スイッチSh1,Sh2はオフとなり、ホールドコンデンサChに蓄積された電荷が保持される。
【0021】
ここで、オン期間からオフ期間へ移行する時刻tn+2m(mは整数)には、スイッチSs1,Ss2がオン、スイッチSh1,Sh2がオフとなり、反対にオフ期間からオン期間へ移行する時刻には、スイッチSs1,Ss2はオフ、スイッチSh1,Sh2はオンとなるものとする。
【0022】
つぎに、上記の動作を数式によって説明する。
MOSFETQMのオン期間に、スイッチSs1,Ss2がオンすることで、サンプリングコンデンサCsの両端電圧VsはMOSFETQMの両端(ソース−ドレイン)間の電圧信号VDSに等しくなるから、次の(1)式のように表すことができる。
【0023】
【数1】
Vs=VDS=Ron・ID ・・・(1)
ここで、RonはMOSFETQMのオン抵抗の抵抗値、IDはMOSFETのドレイン電流の大きさを表している。
【0024】
(1)式より、図2に示すt=tnにおけるサンプリングコンデンサCsの両端電圧Vs(tn)は、次の(2)式のように表される。
【0025】
【数2】
Vs(tn)=VDS(tn)=Ron・ID(tn) ・・・(2)
ここで、ID(tn)はt=tnにおけるMOSFETQMのドレイン電流の大きさを表している。
【0026】
一方、時刻tnのスイッチSh1,Sh2がオンする直前のホールドコンデンサChの両端電圧Vh(tn)は、上述のように、前回のMOSFETQMのオフ期間終了時点(t=tn−1)での電荷を保持している。すなわち、Vh(tn)は次の(3)式であらわすことができる。
【0027】
【数3】
Vh(tn)=Vh(tn−1) ・・・(3)
つぎに、MOSFETQMのオフ期間であるtn<t≦tn+1では、サンプリングコンデンサCsとホールドコンデンサChとが並列に接続されることにより、その当初の時刻tnから両端の電圧Vs(tn)と電圧Vh(tn)が近づいて、時刻tn+1において定常状態に達して互いに等しくなるものと仮定する。
【0028】
【数4】
Vs(tn+1)=Vh(tn+1) ・・・(4)
ここで、スイッチSh1,Sh2がオン状態では、サンプリングコンデンサCsとホールドコンデンサChとの間で電荷の保存則が成立しているので、(4)式の関係から次の(5)式が成り立つ。
【0029】
【数5】
【0030】
ここで、Cs,Chは、サンプリングコンデンサCsとホールドコンデンサChの容量値である。
(5)式を書き換えることで、ホールドコンデンサChの電圧Vh(tn+1)の大きさを、先行する電圧Vh(tn−2i)によって、(6)式のように求めることができる。
【0031】
【数6】
【0032】
ここで、Cs≫Chとすると、(6)式における第2項は無視できる程度に小さく、また、第3項はゼロに収束する(i→∞でない場合でも、十分に小さく、無視できる。)。そのため、(6)式は次の(7)式によって近似することができる。
【0033】
【数7】
【0034】
この(7)式は、図1の電流検出回路を図2に示す動作波形でスイッチング動作するとき、MOSFETQMのスイッチング周期に同期してサンプリングしたドレイン電流IDの値を、ホールドコンデンサChの両端電圧Vhに変換して、保持できることを示している。
【0035】
したがって、図1において電流増幅器CAの反転入力端子に供給される基準電圧Vrefを所望の電圧値に設定しておくと、MOSFETQMに流れるドレイン電流IDの値を、この基準電圧Vrefを基準とした電圧信号Voutとして取り出すことができる。
【0036】
図1の電流検出回路では、検出したドレイン電流IDの値を電圧値に変換し、所望の電圧を基準とした信号にレベルシフトする動作を電荷の移動のみで行うため、時間遅れがほとんど無く、スイッチング周波数が数MHzに高周波化した場合にも比較的容易に実現することができる。また、検出したIDの信号を図1に示すように電流増幅器CAを用いて増幅する場合にも、電流増幅器CAは、サンプリングされてホールドコンデンサChの両端電圧Vhとして出力される階段状の出力電圧の包結線に追従すればよいため、周波数帯域の低いオペアンプを使用することができる。
【0037】
図3は、図1に示す実施形態を具体化した電流検出回路の構成を示す回路図である。
図3は、スイッチSs1,Ss2をPチャネルMOSFETQs1,Qs2で置き換え、スイッチSh1,Sh2をNチャネルMOSFETQh1,Qh2で置き換えた構成となっている。
【0038】
その他の構成は、図1に示すものと同一であるから、ここではそれらの詳細な説明を省略する。
図4は、図2とは別の動作波形を示すタイミング図である。
【0039】
通常、出力段のスイッチング素子は、DC−DCコンバータの動作条件によってオン時比率が変化する。そのため、図2に示す動作波形のように図3の電流検出回路のPチャネルMOSFETQs1,Qs2とNチャネルMOSFETQh1,Qh2をスイッチングするとき、オン時比率が大きくなるような動作条件では、MOSFETQMのオフ期間が短くなって、サンプリングコンデンサCsとホールドコンデンサChの間での電荷の移動が不完全となり、MOSFETQMに流れる電流の検出値に誤差が生じる可能性がある。
【0040】
そこで、図4に示すように、MOSFETQMのオン期間とスイッチSs1,Ss2をオンするサンプリング期間とを一致させないで、サンプリング期間をMOSFETQMのオン期間に対して1周期おきに設定して、このサンプリング期間を除く非サンプリング期間のうちの任意の期間を、スイッチSh1,Sh2をオンするホールド期間として設定する。これによって、オン時比率が大きい場合にも十分なホールド期間を確保することができる。なお、サンプリング期間は必要に応じて2周期おき、あるいは3周期おきに設定することで、さらに大きなオン時比率の電圧変換回路にも対応できる。
【0041】
上述した電流検出回路は、DC−DCコンバータの電流モード制御だけでなく、MOSFETのオンオフにより電圧の変換を行うスイッチングレギュレータやインバータのような電圧変換回路にも適用できる。
【0042】
【発明の効果】
以上に説明したように、この発明の電流検出回路によれば、DC−DCコンバータのスイッチング周波数が数MHzと高周波の場合にも、比較的容易に電流値を正確に検出することができる。このため、出力段を構成する特定のスイッチング素子に流れる電流を、その大きさに応じた電圧信号として検出でき、電流モード制御や過電流保護機能を容易に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る電流検出回路を示す回路図である。
【図2】図1の電流検出回路の動作波形の一例を示すタイミング図である。
【図3】図1に示す実施形態を具体化した電流検出回路の構成を示す回路図である。
【図4】図2とは別の動作波形を示すタイミング図である。
【図5】電圧モード制御回路の一例を示す回路図である。
【図6】電流モード制御回路の一例を示す回路図である。
【図7】従来の電流検出回路の一例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 電流制御回路
QM MOSFET
Cs サンプリングコンデンサ
Ch ホールドコンデンサ
Ss1,Ss2 スイッチ(第1のスイッチング手段)
Sh1,Sh2 スイッチ(第2のスイッチング手段)
Claims (5)
- 電源から出力段のスイッチング素子を介して負荷に電流を供給するときに、前記出力段を構成する特定のスイッチング素子に流れる電流を、その大きさに応じた電圧信号として検出する電流検出回路において、
前記スイッチング素子のオン期間内に設定したサンプリング期間だけ前記スイッチング素子の両端とそれぞれ接続することで、前記スイッチング素子の両端から電圧信号をサンプリングする第1のコンデンサと、
前記第1のコンデンサが前記スイッチング素子から切断される非サンプリング期間内に設定したホールド期間だけ前記第1のコンデンサと並列に接続することで、前記第1のコンデンサでサンプリングした電圧信号をホールドする第2のコンデンサと、
前記第2のコンデンサでホールドされた電圧信号に基づいて前記スイッチング素子に流れる電流の大きさに応じた電圧信号を出力する出力回路と、を備えることを特徴とする電流検出回路。 - 前記第1のコンデンサは、所定の周期と期間を有するサンプリングパルスにより開閉制御される第1のスイッチング手段を介して前記スイッチング素子の両端にそれぞれ接続され、
前記第2のコンデンサは、前記ホールド期間を規定するホールディングパルスにより開閉制御される第2のスイッチング手段を介して前記第1のコンデンサと並列接続されている、ことを特徴とする請求項1に記載の電流検出回路。 - 前記第1のスイッチング手段をPチャネルMOSFETにより構成し、前記第2のスイッチング手段をNチャネルMOSFETにより構成したことを特徴とする請求項2に記載の電流検出回路。
- 前記第1のコンデンサでは、前記スイッチング素子がn回(nは自然数)オンする毎に前記電圧信号を1回だけサンプリングするようにしたことを特徴とする請求項1記載の電流検出回路。
- 前記出力段のスイッチング素子は、直流電圧から直流電圧に、または直流電圧から交流電圧に変換するための、単一または複数のMOSFETであることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の電流検出回路。
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2003
- 2003-07-31 JP JP2003204305A patent/JP2005049152A/ja active Pending
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