JP2005048844A - Pre-load imposing method - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リニアガイド装置の転動体に予圧を付与する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
直線運動する物体をその移動方向に案内する機械部品として、リニアガイド装置を半導体製造装置、精密加工機械、精密測定機器などの各種産業機械で使用する場合、リニアガイド装置の剛性を高めるために、案内レールとスライダとの間に組み込まれる転動体の直径をレール側軌道面とスライダ側軌道面との間隔よりも僅かに大きくして転動体に弾性変形すなわち予圧を与えている。
【0003】
リニアガイド装置の転動体に与えられる予圧は、通常、締め代(転動体の弾性変形による転動体と軌道面の接近量)δsあるいは予圧荷重(転動体と軌道面間に発生する接触力の或る方向成分の総和)Psとして表され、リニアガイド装置の剛性、寿命、摺動抵抗などを決定する重要な要因の一つである。例えば工作機械等のように大きな剛性が求められる用途では転動体に付与する予圧を大きく設定し、搬送装置等のように小さい摺動抵抗と長い走行寿命が求められる用途では転動体に付与する予圧を小さく設定するなど、リニアガイド装置の用途に応じた適切な予圧を転動体に付与する必要がある。
【0004】
しかし、従来においては、転動体に適切な予圧を付与するために、レール側およびスライダ側の軌道面間の幅WやピッチHをダイヤルゲージ等の測定器で測定し、その測定値から案内レールとスライダの軌道面間距離を算出して締め代δsあるいは予圧荷重Psを設定している。このため、軌道面の形状が図25(a)に示すゴシックアーチ形状などの特別な形状である場合には軌道面間の幅やピッチを正確に測定できるが、図25(b)に示すサーキュラーアーク形状である場合にはダイヤルゲージ等の測定器を安定させて軌道面間の幅やピッチを測定することが困難なため、転動体に適切な予圧を付与することができないという問題がある。また、転動体に付与された予圧の大きさを確認することができないため、案内レールとスライダとの間に組み込まれた転動体の直径が設定された直径のものかどうかを判断することができず、その結果、リニアガイド装置の品質を高品質に管理することが困難になるという問題もある。
【0005】
そこで、軌道面の形状等に左右されることなく転動体に適切な予圧を付与できる方法として、スライダの摺動抵抗を測定し、その測定値が所定の範囲内に収まるように締め代δsあるいは予圧荷重Psを設定して転動体に予圧を付与する方法が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した方法は、転動体が玉である場合には有効であるが、転動体としてコロを用いた場合にはスライダの摺動抵抗がコロと鍔との滑り摩擦力に支配される。このため、転動体として玉を用いた場合のように、スライダの摺動抵抗と予圧の大きさが1対1の関係とならないため、転動体に適切な予圧を付与することが困難となる。また、転動体が玉であっても転動体を保持する部材として保持チェーンを用いた場合(特開平10−9264号公報参照)には、保持チェーンと保持チェーンの案内面の摩擦力が大きいため、上述した方法では転動体に適切な予圧を付与することが困難となる。
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、転動体としてコロを用いた場合や転動体を保持する部材として保持チェーンを用いた場合でも転動体に適切な予圧を付与することのできる予圧付与方法を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係る予圧付与方法は、リニアガイド装置の転動体に予圧を付与するに際して、前記リニアガイド装置の案内レールとスライダとの間に転動体を組み入れた状態で前記スライダまたは前記案内レールの変形量を測定し、その測定値から予圧の大きさを設定して前記転動体に予圧を付与することを特徴とする。
【0008】
この場合、請求項2記載の発明のように、スライダの側面変形量から予圧の大きさを設定してもよいし、あるいは請求項3記載の発明のように、スライダの上面変形量から予圧の大きさを設定してもよい。また、請求項4記載の発明のように、スライダの左右側面部に円錐状の凹部をそれぞれ設け、これらの凹部に配置された球状体を介してスライダの側面変形量を測定してもよい。また、請求項5記載の発明のように、スライダの左右側面部または左右下面部もしくは左右端面部にネジ穴をそれぞれ設け、これらのネジ穴から突出する軸部材を介してスライダの側面変形量を測定してもよい。
【0009】
さらに、請求項6記載の発明のように、スライダの左右側面部または左右内側面部にV字状もしくはU字状の溝をそれぞれ設け、これらの溝に配置された球状またはコロ状の部材を介してスライダの側面変形量を測定してもよい。また、請求項7記載の発明のように、スライダに測定器を固定する固定具を用いて側面変形量を測定してもよい。また、スライダの上面変形量を測定するときには、請求項8記載の発明のように、スライダの上面中央部と上面両側部に変位計をそれぞれ配置してスライダの上面変形量を測定することが望ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る予圧付与方法を図面に基づいて説明する。
本発明に係る予圧付与方法を説明する前に、転動体としてコロを用いたリニアガイド装置の概略構成を図1乃至図4を参照して説明する。図1において、符号11は案内レール、12は案内レール11の長手方向に相対移動するスライダ、13はスライダ12の前端と後端に取り付けられたエンドキャップであり、案内レール11の左右両側面には、平面状の転動体軌道面14a,14bが案内レール11の長手方向に沿って形成されている。
【0011】
転動体軌道面14a,14bは案内レール11の側面に対して斜めに形成されており、その傾斜角度は互いに直交する角度となっている。また、転動体軌道面14a,14bはスライダ12の内側面に形成された平面状の転動体軌道面15a,15b(図2参照)と対向しており、これらのレール側軌道面14a,14bとスライダ側軌道面15a,15bとの間には、多数の転動体16が設けられている。
【0012】
転動体16は円筒コロ状に形成されており、スライダ12が案内レール11の長手方向に相対移動すると、これに伴ってレール側軌道面14a,14bおよびスライダ側軌道面15a,15bを転動した後、例えばエンドキャップ13aに形成された転動体方向転換路17(図3参照)を転動するようになっている。
スライダ12は案内レール11の両側にブロック状の袖部18(図2参照)を有しており、各袖部18の内部には、断面円形の貫通孔19a,19bが案内レール11の長手方向に沿って形成されている。これら貫通孔19a,19bの内部には転動体戻し通路20(図3及び図4参照)が樹脂によって形成されており、エンドキャップ13aの転動体方向転換路17を転動した転動体16は転動体戻し通路20を転動し、さらにエンドキャップ13bに形成された転動体方向転換路(図示せず)を転動して循環するようになっている。
【0013】
次に、本発明に係る予圧付与方法を図5乃至図24を参照して説明する。
上述したリニアガイド装置において、転動体16に予圧を付与すると、図5に示すように、予圧の大きさに応じてスライダ12の側面部が横方向に開くように弾性変形すると共にスライダ12の上面部が凹状に弾性変形する。ここで、スライダ12の側面変形量(以下「開き量」という)ΔWは、図6に示すように、予圧の大きさを表すパラメータの1つである締め代δsに比例し、スライダ12の上面変形量ΔEは、図7に示すように、予圧の大きさを表すパラメータの1つである予圧荷重Psに比例する。
【0014】
従って、転動体16に予圧を与える際には、先ず、案内レール11とスライダ12との間に適当な直径の転動体16を組み入れた状態でスライダ12の開き量ΔWまたは上面変形量ΔEを測定する。ここで、スライダ12の開き量ΔWを測定する方法としては、種々の方法が考えられるが、図8に示すように、スライダ12の左右側面部に円錐状の凹部21をそれぞれ設け、これらの凹部21に配置された球状体22,22の間隔変化をパッサメータ等の測定器で計測することにより、スライダ12の開き量ΔWを精度良く測定することができる。
【0015】
また、スライダ12の上面変形量ΔEを測定する方法としては、種々の方法が考えられるが、図9に示すように、スライダ12の上面中央部と上面両側部に変位計23a〜23cを配置し、これら変位計23a〜23cの指示値S1,S2,S3からスライダ上面の真直度E(=S2−(S1+S3)/2)を求めることによって、スライダ12の上面変形量ΔEを精度良く測定することができる。
【0016】
なお、スライダ12の開き量ΔWはその絶対量を測定してもよいが、転動体16を組み入れる前と組み入れた後のスライダ12の横幅寸法Wの変化を測定することにより、より高精度に開き量ΔWを測定することができる。また、真直度Eは予圧荷重が零の場合でも加工誤差などの影響により零でない場合もあるので、転動体16を組み入れる前の真直度E0と転動体16を組み入れた後の真直度Eとから上面変形量ΔE(=E−E0)を測定することが望ましい。
【0017】
このようにして、スライダ12の開き量ΔWまたは上面変形量ΔEを測定したならば、次に、開き量ΔWまたは上面変形量ΔEから予圧の大きさ(締め代δsまたは予圧荷重Ps)を設定して転動体16に予圧を付与する。ここで、開き量ΔWから予圧の大きさを設定する場合は、開き量ΔWが所定の範囲内に収まるように転動体のサイズを試行錯誤的に変えて予圧の大きさを設定することが可能であるが、次式が成立する範囲内で転動体のサイズを選定することにより、予圧の大きさを容易に設定することができる。
【0018】
【数1】
【0019】
但し、D1,D2:転動体の呼び直径と実直径との相互差(μm)
Ds:締め代δs(δsmin≦δs≦δsmax)に対応する転動体の呼び直径と実直径との相互差(μm)
ΔW1:D1に対応する開き量(μm)
ΔW2:D2に対応する開き量(μm)
ΔWsmin:δsminに対応する開き量(μm)
ΔWsmax:δsmaxに対応する開き量(μm)
また、上面変形量ΔEから予圧の大きさを設定する場合は、上面変形量ΔEが所定の範囲内に収まるように転動体のサイズを試行錯誤的に変えて予圧の大きさを設定することが可能であるが、次式が成立する範囲内で転動体のサイズを選定することにより、予圧の大きさを容易に設定することができる。
【0020】
【数2】
【0021】
但し、ΔE1:D1に対応する開き量(μm)
ΔE2:D2に対応する開き量(μm)
ΔEsmin:δsminに対応する開き量(μm)
ΔEsmax:δsmaxに対応する開き量(μm)
このように、転動体16に予圧を付与するに際して、リニアガイド装置の案内レール11とスライダ12との間に転動体16を組み入れた状態でスライダ12の開き量ΔWまたは上面変形量ΔEを測定し、その測定値から予圧の大きさを設定することにより、スライダ12の摺動抵抗を測定しなくても予圧の大きさを設定できるので、転動体としてコロを用いた場合や転動体を保持する部材として保持チェーンを用いた場合でも転動体に適切な予圧を付与することができる。
【0022】
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではない。たとえば、上述した実施の形態ではスライダ12の左右側面部に円錐状の凹部21を設けてスライダ12の開き量ΔWを測定するようにしたが、図10に示すように、スライダ12の左右側面部にネジ穴24をそれぞれ設け、これらのネジ穴24から突出する軸部材25の端面に変位計の測定子を押し当ててスライダ12の開き量ΔWを測定するようにしてもよい。また、図11に示すように、スライダ12の左右側面部にV字状の溝26をそれぞれ設け、これらの溝26に配置された球状またはコロ状の部材27を介してスライダ12の開き量ΔWを測定するようにしてもよいし、あるいは図12に示すように、スライダ12の左右側面部にU字状の溝28をそれぞれ設け、これらの溝28に接着固定された球状またはコロ状の部材29を介してスライダ12の開き量ΔWを測定するようにしてもよい。なお、ネジ穴24は、図13及び図14に示すように、スライダ12の左右下面部に設けてもよいし、スライダ12の左右端面部に設けてもよい。さらに、溝26は、図15に示すように、スライダ12の左右内側面部に設けてもよい。
【0023】
また、上述した実施の形態ではスライダ12の左右側面部などに凹部等の開き量測定部位を設けて開き量ΔWを測定するようにしたが、図16及び図17に示すように、開き量ΔWを測定する測定器として、測定子が平面のパッサメータ30を用いることにより、スライダ12の左右側面部などに開き量測定部位を設けなくても開き量ΔWを測定することができる。また、測定子が平面のパッサメータ30を用いることにより、スライダの左右側面部などに粗い面であっても測定子を安定して固定できるので、比較的正確な測定が可能である。なお、開き量ΔWを測定する測定器としては、パッサメータのほかに、ダイヤルゲージ、電気式マイクロメータ、渦電流式、静電容量式、レーザ式などの各種変位計を用いることができる。
【0024】
また、上述した実施の形態では案内レール11とスライダ12を組み合わせてスライダ12の変形量を測定するようにしたが、図18乃至図20に示すように、スライダ12と基準レール31を組み合わせてスライダ12の変形量を測定するようにしてもよい。この場合、図18及び図20に示すように、1個の変位計32を用いてスライダ12の開き量ΔWを測定することも可能であるが、図19に示すように、2個の変位計32を用いてスライダ12の開き量ΔWを測定することにより、開き量ΔWを精度良く測定することができる。さらに、図20に示すように、スライダ12の側面部に研削面33を形成し、この研削面33に変位計32を接触させてスライダ12の開き量ΔWを測定するようにしてもよい。
【0025】
また、上述した実施の形態では変位計等の測定機器をベース33(図18乃至図20参照)に固定してスライダ12の開き量ΔWを測定するようにしたが、測定機器をスライダに固定する治具として、図21乃至図23に示すような固定具34を用いることにより、パッサメータ30等の測定機器をベース等に固定しなくても開き量ΔWを測定することができる。
【0026】
また、上述した実施の形態ではスライダが角形のリニアガイド装置に適用した場合を例示したが、図24に示す開き量ΔWのFEM計算値と実測値との関係から明らかなように、スライダがフランジ形であっても転動体に適切な予圧を付与することができる。さらに、上述した実施の形態では転動体としてコロを用いたリニアガイド装置に適用した場合を例示したが、転動体として玉を用いたリニアガイド装置についても本発明を適用することができる。また、上述した実施の形態ではスライダの変形量を測定して予圧の大きさを設定するようにしたが、転動体が案内レールの内側面に形成された軌道面とスライダの外面側に形成された軌道面との間に設けられる場合(特開平2001−12465号公報参照)には、案内レールの変形量を測定して予圧の大きさを設定すればよい。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る予圧付与方法によれば、スライダの摺動抵抗を測定しなくても予圧の大きさを設定できるので、転動体としてコロを用いた場合や転動体を保持する部材として保持チェーンを用いた場合でも転動体に適切な予圧を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】転動体としてコロを用いたリニアガイド装置の斜視図である。
【図2】図1に示すリニアガイド装置の正面である。
【図3】図2のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】図2のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】転動体に予圧を与えたときのスライダを示す図である。
【図6】スライダの側面変形量と締め代との関係を示す図である。
【図7】スライダの上面変形量と予圧荷重との関係を示す図である。
【図8】本発明に係る予圧付与方法の第1の実施形態を説明するための図である。
【図9】本発明に係る予圧付与方法の第2の実施形態を説明するための図である。
【図10】本発明に係る予圧付与方法の第3の実施形態を説明するための図である。
【図11】本発明に係る予圧付与方法の第4の実施形態を説明するための図である。
【図12】本発明に係る予圧付与方法の第5の実施形態を説明するための図である。
【図13】本発明に係る予圧付与方法の第6の実施形態を説明するための図である。
【図14】本発明に係る予圧付与方法の第7の実施形態を説明するための図である。
【図15】本発明に係る予圧付与方法の第8の実施形態を説明するための図である。
【図16】本発明に係る予圧付与方法の第9の実施形態を説明するための図である。
【図17】本発明に係る予圧付与方法の第10の実施形態を説明するための図である。
【図18】本発明に係る予圧付与方法の第11の実施形態を説明するための図である。
【図19】本発明に係る予圧付与方法の第12の実施形態を説明するための図である。
【図20】本発明に係る予圧付与方法の第13の実施形態を説明するための図である。
【図21】本発明に係る予圧付与方法の第14の実施形態を説明するための図である。
【図22】本発明に係る予圧付与方法の第15の実施形態を説明するための図である。
【図23】本発明に係る予圧付与方法の第16の実施形態を説明するための図である。
【図24】スライダの側面変形量のFEM計算値と実測値との関係を示す図である。
【図25】従来技術を説明するための図である。
【符号の説明】
11 案内レール
12 スライダ
13a,13b エンドキャップ
14a,14b レール側軌道面
15a,15b スライダ側軌道面
16 転動体
17 転動体方向転換路
20 転動体戻し通路
21 円錐状の凹部
22 球状体
23a〜23c 変位計
24 ネジ穴
25 軸部材
26,28 溝
27,29 球状またはコロ状の部材
30 パッサメータ
31 基準レール
32 変位計
33 ベース
34 固定具[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for applying a preload to a rolling element of a linear guide device.
[0002]
[Prior art]
As a machine part that guides a linearly moving object in its moving direction, when using a linear guide device in various industrial machines such as semiconductor manufacturing equipment, precision processing machinery, precision measurement equipment, etc., in order to increase the rigidity of the linear guide device, The diameter of the rolling element incorporated between the guide rail and the slider is slightly larger than the distance between the rail-side raceway surface and the slider-side raceway surface, and elastic deformation, that is, preload is applied to the rolling element.
[0003]
The preload applied to the rolling element of the linear guide device is usually a tightening amount (the amount of contact between the rolling element and the raceway surface due to elastic deformation of the rolling element) δs or a preload (the contact force generated between the rolling element and the raceway surface). Sum of the directional components) expressed as Ps, and is one of the important factors that determine the rigidity, life, sliding resistance, etc. of the linear guide device. For example, a preload to be applied to the rolling element is set to be large in an application where a large rigidity is required, such as a machine tool, and a preload to be applied to the rolling element in an application in which a small sliding resistance and a long running life are required, such as a conveyor Therefore, it is necessary to apply an appropriate preload according to the application of the linear guide device to the rolling elements.
[0004]
However, conventionally, in order to give an appropriate preload to the rolling elements, the width W and the pitch H between the rail-side and slider-side raceway surfaces are measured with a measuring instrument such as a dial gauge, and the measured value is used as a guide rail. Then, the distance between the raceway surfaces of the slider is calculated and the tightening allowance δs or the preload Ps is set. For this reason, when the shape of the raceway surface is a special shape such as the Gothic arch shape shown in FIG. 25A, the width and pitch between the raceway surfaces can be accurately measured, but the circular shape shown in FIG. In the case of the arc shape, it is difficult to measure the width and pitch between the raceway surfaces by stabilizing a measuring instrument such as a dial gauge, and therefore there is a problem that an appropriate preload cannot be applied to the rolling elements. In addition, since the magnitude of the preload applied to the rolling element cannot be confirmed, it can be determined whether or not the diameter of the rolling element incorporated between the guide rail and the slider is a set diameter. As a result, there is a problem that it is difficult to manage the quality of the linear guide device with high quality.
[0005]
Therefore, as a method for applying an appropriate preload to the rolling elements without being influenced by the shape of the raceway surface, the sliding resistance of the slider is measured, and the tightening allowance δs or so that the measured value falls within a predetermined range. A method has been proposed in which a preload is applied to the rolling elements by setting a preload Ps.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, the above-described method is effective when the rolling element is a ball, but when a roller is used as the rolling element, the sliding resistance of the slider is governed by the sliding frictional force between the roller and the heel. For this reason, unlike the case where balls are used as the rolling elements, the sliding resistance of the slider and the magnitude of the preload do not have a one-to-one relationship, so that it is difficult to apply an appropriate preload to the rolling elements. Further, even when the rolling element is a ball, when a holding chain is used as a member for holding the rolling element (see Japanese Patent Laid-Open No. 10-9264), the friction force between the holding chain and the guide surface of the holding chain is large. In the method described above, it is difficult to apply an appropriate preload to the rolling elements.
The present invention has been made paying attention to such problems, and even when a roller is used as the rolling element or when a holding chain is used as a member for holding the rolling element, an appropriate preload is applied to the rolling element. An object of the present invention is to provide a preloading method that can be applied.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the preload applying method according to the present invention is a state in which a rolling element is incorporated between a guide rail and a slider of the linear guide device when preload is applied to the rolling member of the linear guide device. Then, the amount of deformation of the slider or the guide rail is measured, the magnitude of the preload is set from the measured value, and the preload is applied to the rolling elements.
[0008]
In this case, the size of the preload may be set from the side surface deformation amount of the slider as in the second aspect of the invention, or the preload is determined from the upper surface deformation amount of the slider as in the third aspect of the invention. The size may be set. Further, as in a fourth aspect of the invention, conical recesses may be provided on the left and right side surfaces of the slider, and the side surface deformation amount of the slider may be measured via a spherical body disposed in these recesses. Further, as in the invention of claim 5, screw holes are provided in the left and right side surfaces, the left and right lower surface portions or the left and right end surface portions of the slider, respectively, and the side surface deformation amount of the slider is reduced via the shaft member protruding from these screw holes. You may measure.
[0009]
Furthermore, as in the sixth aspect of the invention, V-shaped or U-shaped grooves are respectively provided in the left and right side surfaces or the left and right inner surface portions of the slider, and the spherical or roller-shaped members disposed in these grooves are interposed. Then, the lateral deformation amount of the slider may be measured. Moreover, you may measure a side surface deformation amount using the fixing tool which fixes a measuring device to a slider like invention of Claim 7. Further, when measuring the amount of deformation of the upper surface of the slider, it is desirable to measure the amount of deformation of the upper surface of the slider by disposing a displacement meter at the center of the upper surface and both sides of the upper surface, respectively. .
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a preload applying method according to the present invention will be described with reference to the drawings.
Before describing the preload application method according to the present invention, a schematic configuration of a linear guide device using a roller as a rolling element will be described with reference to FIGS. In FIG. 1,
[0011]
The rolling
[0012]
The
The
[0013]
Next, a preload application method according to the present invention will be described with reference to FIGS.
In the above-described linear guide device, when a preload is applied to the
[0014]
Therefore, when preload is applied to the rolling
[0015]
Various methods are conceivable as a method of measuring the upper surface deformation amount ΔE of the
[0016]
Although the absolute amount of the opening amount ΔW of the
[0017]
If the opening amount ΔW or the upper surface deformation amount ΔE of the
[0018]
[Expression 1]
[0019]
However, D 1, D 2: Difference between nominal diameter and the actual diameter of the rolling element ([mu] m)
Ds: Mutual difference (μm) between the nominal diameter and actual diameter of the rolling element corresponding to the interference δs (δsmin ≦ δs ≦ δsmax)
ΔW 1 : Opening amount (μm) corresponding to D 1
ΔW 2 : Opening amount corresponding to D 2 (μm)
ΔWsmin: Opening amount corresponding to δsmin (μm)
ΔWsmax: Opening amount corresponding to δsmax (μm)
In addition, when setting the magnitude of the preload from the upper surface deformation amount ΔE, it is possible to set the size of the preload by changing the size of the rolling element by trial and error so that the upper surface deformation amount ΔE falls within a predetermined range. Although it is possible, the size of the preload can be easily set by selecting the size of the rolling element within a range where the following equation is satisfied.
[0020]
[Expression 2]
[0021]
However, the opening amount (μm) corresponding to ΔE 1 : D 1
ΔE 2 : Opening amount corresponding to D 2 (μm)
ΔEsmin: Opening amount corresponding to δsmin (μm)
ΔEsmax: Opening amount corresponding to δsmax (μm)
As described above, when applying the preload to the rolling
[0022]
The present invention is not limited to the embodiment described above. For example, in the above-described embodiment, the
[0023]
Further, in the above-described embodiment, the opening amount ΔW is measured by providing the opening amount measurement site such as the concave portion on the left and right side surfaces of the
[0024]
In the embodiment described above, the
[0025]
In the above-described embodiment, the measuring device such as the displacement meter is fixed to the base 33 (see FIGS. 18 to 20) to measure the opening amount ΔW of the
[0026]
In the above-described embodiment, the slider is applied to a linear guide device having a square shape. However, as apparent from the relationship between the FEM calculated value of the opening amount ΔW shown in FIG. Even if it is in a shape, an appropriate preload can be applied to the rolling elements. Furthermore, although the case where it applied to the linear guide apparatus using a roller as a rolling element was illustrated in embodiment mentioned above, this invention is applicable also to the linear guide apparatus using a ball | bowl as a rolling element. In the embodiment described above, the amount of preload is set by measuring the amount of deformation of the slider, but the rolling elements are formed on the raceway surface formed on the inner surface of the guide rail and on the outer surface side of the slider. In the case of being provided between the two and the raceway surface (see Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-12465), the amount of preload may be set by measuring the deformation amount of the guide rail.
[0027]
【The invention's effect】
As described above, according to the preload applying method according to the present invention, the size of the preload can be set without measuring the sliding resistance of the slider. Even when a holding chain is used as a member to perform, an appropriate preload can be applied to the rolling elements.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a linear guide device using a roller as a rolling element.
FIG. 2 is a front view of the linear guide device shown in FIG.
3 is a cross-sectional view taken along line III-III in FIG.
4 is a cross-sectional view taken along line IV-IV in FIG.
FIG. 5 is a diagram showing a slider when a preload is applied to a rolling element.
FIG. 6 is a diagram illustrating a relationship between a side surface deformation amount of a slider and a tightening allowance.
FIG. 7 is a diagram showing the relationship between the amount of deformation of the upper surface of the slider and the preload.
FIG. 8 is a diagram for explaining a first embodiment of a preload applying method according to the present invention.
FIG. 9 is a view for explaining a second embodiment of the preload applying method according to the present invention.
FIG. 10 is a diagram for explaining a third embodiment of a preload applying method according to the present invention.
FIG. 11 is a view for explaining a fourth embodiment of the preload applying method according to the present invention.
FIG. 12 is a view for explaining a fifth embodiment of the preload applying method according to the present invention.
FIG. 13 is a view for explaining a sixth embodiment of the preload applying method according to the present invention.
FIG. 14 is a diagram for explaining a seventh embodiment of a preload application method according to the invention.
FIG. 15 is a diagram for explaining an eighth embodiment of a preload application method according to the invention.
FIG. 16 is a view for explaining a ninth embodiment of a preload application method according to the invention.
FIG. 17 is a view for explaining a tenth embodiment of a preload applying method according to the present invention.
FIG. 18 is a view for explaining an eleventh embodiment of a preload application method according to the invention.
FIG. 19 is a view for explaining a twelfth embodiment of the preload applying method according to the present invention.
FIG. 20 is a view for explaining a thirteenth embodiment of the preload application method according to the invention.
FIG. 21 is a view for explaining a fourteenth embodiment of a preload applying method according to the present invention.
FIG. 22 is a view for explaining a fifteenth embodiment of a preload application method according to the invention.
FIG. 23 is a view for explaining a sixteenth embodiment of a preload application method according to the invention.
FIG. 24 is a diagram illustrating a relationship between an FEM calculation value and an actual measurement value of a side surface deformation amount of a slider.
FIG. 25 is a diagram for explaining a conventional technique.
[Explanation of symbols]
11
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