JP2005047712A - 産業車両の管理装置、産業車両の管理システム、及び産業車両 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 管理装置30において、車速検出I/F36を介して入力される車速センサ23からの検出値がゼロであり(S1:NO)、荷役操作検出I/F37を介して入力される各荷役レバー操作検出スイッチ24からの検出値のいずれかが操作状態でなく(S2:NO)、エンジン回転検出I/Fを介して入力されるエンジン回転検出センサ21からの検出値がゼロでなく又はオルタネータ発電検出I/F37を介して入力されるオルタネータ発電センサ22からの検出値がLowである場合(S3:YES)、放置連続時間を1秒加算する(S4)。そして、放置連続時間が30秒以上である場合に(S5:YES)、放置連続時間を放置積算時間に加算する(S6〜8)。
【選択図】 図4
Description
また、放置時間が所定の閾値以上である場合にのみ、その放置時間全体を放置積算時間として蓄積し把握するようにしたので、作業者が本来エンジンを切るべきであった無駄なエンジン動作時間のみが計測され、放置積算時間をより精度よく把握することができる。換言すれば、放置連続時間Aが閾値未満の少しの間である場合も放置積算時間に蓄積されてしまうと、エンジンを停止できないわずかな時間も放置積算時間に積算されてしまい、放置積算時間が無駄なエンジン動作時間を現す妥当な値にならないという不都合が生じてしまうが、その不都合を回避できる。
また、複数の管理装置が、それぞれ個人コード入力手段を備えていて入力された個人コードを記憶手段にて放置積算時間と対応付けて記憶するものである場合は、複数の産業車両間において作業者が産業車両を移動して運転を行うようなときであっても、作業者毎の無駄なエンジン動作時間を端末装置にて一括して把握することができる。
従って、複数の産業車両で運転が行われる場合における作業者への指導に利用したり、エミッション削減の為の数値データとして利用することにより各車両の無駄な使用を減らして効率的な使用を行うことができる。
<産業車両及び産業車両の管理装置の概要>
まず、本実施形態に係る産業車両及び産業車両の管理装置の概要について図2及び図3に基づいて説明する。図2は、本実施形態に係る産業車両としてのフォークリフト及び管理装置の概略構成図である。図3は、本実施形態に係る産業車両としてのフォークリフトの側面図である。
インナマスト3には、その上部に図示されないスプロケットに掛装された図示
されないチェーンを介してフォーク4が昇降可能に吊り下げられている。
アウタマスト2は、フォークリフトの車体である車体フレーム1aに対して、ティルトシリンダ5を介して傾動可能に連結されている。
フォーク4は、リフトシリンダ6が駆動されてインナマスト3が上下動することにより昇降するようになっている。
後輪11は、走行輪としてフォークリフト1の左右に設けられ、リアアクスル10に配設された図示されないステアリングシリンダの左右一対のピストンロッドに操向可能に作動連結され、ハンドル12の操作によってステアリングシリンダが駆動されることにより操舵される。
オルタネータ発電センサ22は、Hi及びLow信号に基づいてオルタネータ13の発電の有無(Hiが無し、Lowが有り)を検出することにより、エンジン9の動作状態を検出するために設けられたものである。
荷役操作部操作検出スイッチ24は個々の荷役装置の荷役操作部にそれぞれ取り付けられていて、各荷役操作部の操作状態を検出する。例えば、荷役操作部操作検出スイッチ24は荷役操作部の非操作状態ではオフされており、荷役操作部が操作されるとオンするようになっている。
次に、管理装置30としての処理をするためのプログラムについて、図4を参照して説明する。図4は、本実施形態に係る管理装置の処理の手順について説明したフローチャートである。尚、本実施形態においては、1秒毎に本プログラムがROM32から読み出されてCPU31により実行される。また、後述する放置連続時間(放置時間)A、放置積算時間B、走行積算時間C、荷役積算時間Dは、本プログラムを開始する前は0であるが、本プログラムが一度開始された後はRAM33に記憶されるものである。
そして、フォークリフト1が荷役操作中かどうかが判断される(ステップS10)。フォークリフト1が荷役操作中かどうかは、荷役操作検出インターフェース37を介して入力される各荷役操作部操作検出スイッチ24からの検出値のいずれかがオン(操作状態)であるかどうかにより判断される。
フォークリフト1が荷役操作中である場合(ステップS10:YES)は、荷役積算時間Dを1秒加算してRAM33に記憶し(ステップS11)、ステップS12に進む。一方、フォークリフト1が荷役操作中で無い場合(ステップS11:NO)は、ステップS12に進む。ステップS12では、放置連続時間Aを0クリアし、プログラムを終了する。
フォークリフト1が荷役操作中である場合(ステップS2:YES)は、ステップS11に進む。一方、フォークリフト1が荷役操作中で無い場合(ステップS2:NO)は、フォークリフト1のエンジン9が稼動中かどうかが判断される(ステップS3)。エンジン9が稼動中かどうかは、エンジン回転検出インターフェースを介して入力されるエンジン回転検出センサ21からの検出値がゼロでないかどうか、あるいは、オルタネータ発電検出インターフェース37を介して入力されるオルタネータ発電センサ22からの検出値がLowであるかどうかにより判断される。
放置連続時間Aが30秒以上で無い場合(ステップS5:NO)は、プログラムを終了する。一方、放置連続時間Aが30秒以上である場合(ステップS5:YES)は、放置連続時間Aが30秒丁度であるかどうかが判断される(ステップS6)。そして、放置連続時間Aが30秒丁度で無い場合は(ステップS6:NO)、放置積算時間Bに1秒を加算してRAM33に記憶して(ステップS7)、プログラムを終了する。一方、放置連続時間Aが30秒丁度である場合は(ステップS6:YES)、放置積算時間Bに30秒を加算してRAM33に記憶して(ステップS8)、プログラムを終了する。
その結果、作業者への指導に利用したり、エミッション削減の為の数値データとして利用することによりフォークリフト1の無駄な使用を減らし、効率的な使用を行うことができる。
図6に、外部に接続されたコンピュータ(端末装置)50に表示される管理データの具体例を示す。特定のフォークリフト(図示例では1号機)に於ける、特定日(図示例では2003年2月24日)の、エンジンオン時間(エンジン動作時間E、後述する方法によりRAM33に記憶)、走行時間(走行積算時間C)、荷役時間(荷役積算時間D)、無駄なエンジンオン時間(放置積算時間B)を表示したものである。
その結果、遠隔地において複数のフォークリフト1から情報を収集することにより集中的にフォークリフト1を管理することができ、また、必要に応じて個々のフォークリフト1から情報を収集することにより個別的にフォークリフト1を管理することもできる。
例えば、所定の単位時間毎に放置積算時間B、走行積算時間C、荷役積算時間DをRAM33に記憶しても良い。
表1は所定の単位時間を10分とした場合の各積算時間をRAM33へ記憶する方法を説明したものである。
この場合、フォークリフト1の稼動開始(管理装置30への電力供給開始)時に、対応する所定時間内データ記憶領域が存在しない場合、放置連続時間A、放置積算時間B、走行積算時間C、荷役積算時間Dを0クリアし、記憶開始日時を加えた所定時間内データ記憶領域を作成する。ただし、前記記憶開始日時は、分の1桁目を0とし、必ず10の倍数になるようにする。例えば、表1のRAM番地Xから始まるデータは、2003年5月6日9時12分にフォークリフト1が稼動開始された場合であり、9時10分から9時19分の10分間の各積算時間が積算されることになる。
また、そのまま稼動が継続され、9時20分になった場合は、放置積算時間B、走行積算時間C、荷役積算時間Dを0クリアし、放置連続時間Aのみは図4のフローチャートのクリア条件に従って処理する。そして、所定時間内データ記憶領域をRAM33に追加する(表1のRAM番地X+12からRAM番地X+23に相当)。このようにすれば連続して9時20分からの10分間の各積算時間を積算することが可能である。
もし10分間の間にフォークリフト1の稼動が中断されて、装置への電源供給が遮断されても、RAM33はバックアップ電池35によりそのデータが保持されているため、10分間のデータとして扱うことに何ら支障はない。また、フォークリフト1が稼動中断、再稼動を繰り返しても、所定時間内データ記憶領域が存在している場合は、その領域の各積算時間に積算していくことで、支障なく各積算時間の継続積算・記憶が可能である。
この場合、無駄なエンジン動作時間である放置積算時間Bの所定の単位時間毎の値を把握することができる。従って、任意の期間内における無駄なエンジン動作時間の管理を行うことができる。
RAM33は、コンピュータ50にデータを出力することでRAM33からデータを消去し、新たなデータを記憶するようにしてもよい。または、出力の有無に関わらずRAM33の記憶番地がオーバーフローしたときは先頭番地に戻りデータを上書き記録していき、コンピュータ50からの要求に応じたデータのみをRAM33から検索し出力するようにしても良い。
尚、図5のフローチャート図におけるステップS103〜S113は、図5のフローチャート図におけるステップS1、S2、S4〜S12と同様であり、その説明を省略する。
更に、例えば、所定の単位時間毎にエンジン動作時間EをRAM33に記憶しても良い。この場合は、表1において説明した所定の単位時間毎に走行積算時間C、荷役積算時間DをRAM33に記憶する方法と同様の方法で行う。
この場合、所定の単位時間毎のエンジン動作時間Eを把握することができる。従って、任意の期間内におけるエンジン動作時間の管理を行うことができる。
また、上述の実施の形態では、エンジン回転検出センサ21及びオルタネータ発電センサ22によりエンジン9の動作状態を検出しているが、どちらか一方の検出値によりエンジン9の動作状態を検出する構成でも充分である。
この管理システムによると、複数のフォークリフト1の運転がそれぞれ個別に行われている場合であっても、各フォークリフト1の無駄なエンジン動作時間を端末装置にて一括して把握することができる。従って、複数のフォークリフト1で運転が行われる場合における作業者への指導に利用したり、エミッション削減の為の数値データとして利用することにより各フォークリフトの無駄な使用を減らして効率的な使用を行うことができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態に係る産業車両は、第1実施形態に係る産業車両として例示したフォークリフト1と同様のフォークリフトで構成されるが、第2実施形態に係る産業車両の管理装置60を備えている点が異なっている。図8は、第2実施形態に係るフォークリフト(図示せず)に備えられている管理装置60の電気的構成を示すブロック図である。
このように、コンピュータ50にて表示できることで、遠隔地において作業者毎にフォークリフトの運転状況を把握することができ、作業者毎の無駄なエンジン動作時間も把握することができる。これにより、より的確に作業者の指導を行うことができる。
また、9時10分からの10分の間に(所定の単位時間内に)、そのまま稼動が継続されるとともにそのフォークリフトを運転する作業者が交代して、新たな個人コード(表2の「98765」)が入力された場合は、RAM番地Xから始まる所定時間内データ記憶領域の記憶内容(当該所定時間内データ記憶領域における各積算時間のデータ)が一旦確定する。そして、放置積算時間B、走行積算時間C、荷役積算時間Dを0クリアして、放置連続時間Aのみは図4のフローチャートのクリア条件に従って処理し、所定時間内データ記憶領域をRAM33に追加する(表2のRAM番地X+16からRAM番地X+31に相当)。この追加された所定時間内データ記憶領域では、9時10分から10分の間における各積算時間が、その新たに入力された個人コード「98765」と対応付けて記憶される。即ち、所定の単位時間内に新たな個人コードの入力があった場合は、各積算時間に関するデータを別の所定時間内データ記憶領域に記憶することになる。その後、個人コードの新たな入力も無くそのまま稼動が継続されて9時20分になった場合は、表1の場合と同様に、所定時間内データ記憶領域を追加して9時20分からの10分間の各積算時間が積算されて記憶されていくことになる。なお、所定の単位時間毎にエンジン動作時間も合わせてRAM33に個人コードと対応付けて記憶するようにしてもよい。
この管理システム70によると、複数のフォークリフトの運転がそれぞれ個別に行われている場合であっても、各フォークリフトの無駄なエンジン動作時間等(放置積算時間B、走行積算時間C、荷役積算時間D、及びエンジン動作時間E)を端末装置にて一括して把握することができる。また、複数の管理装置60が、それぞれ個人コード入力部61を備えていて入力された個人コードをRAM33にて放置積算時間等と対応付けて記憶するものであるため、複数のフォークリフト間において作業者がフォークリフトを移動して運転を行うようなときであっても、作業者毎の無駄なエンジン動作時間等を端末装置にて一括して把握することができる。従って、複数のフォークリフトで運転が行われる場合における作業者への指導に利用したり、エミッション削減の為の数値データとして利用することにより各フォークリフトの無駄な使用を減らして効率的な使用を行うことができる。
9 エンジン(内燃式エンジン)
13 オルタネータ(発電機)
30 管理装置
31 CPU(放置時間計測手段)
33 RAM(記憶手段)
36 車速検出インターフェース(車速検出手段)
37 荷役操作検出インターフェース(荷役操作検出手段)
38 エンジン回転検出インターフェース(エンジン動作検出手段)
39 オルタネータ発電検出インターフェース(エンジン動作検出手段)
40 通信インターフェース(通信手段)
50 コンピュータ(端末装置)
Claims (11)
- 内燃式エンジンを搭載した産業車両に備えられる管理装置であって、
前記車両の速度を検出するための車速検出手段と、
前記車両の荷役操作を検出するための荷役操作検出手段と、
前記エンジンの回転又は前記エンジンによる発電の有無を検出するためのエンジン動作検出手段と、
前記車速検出手段における検出及び前記荷役操作検出手段における検出がなく、且つ、前記エンジン動作検出手段における検出がある時間を放置時間として計測するための放置時間計測手段と、
前記放置時間計測手段により計測された前記放置時間が所定の閾値以上である場合に、当該放置時間を放置積算時間として蓄積するための記憶手段と、
を備えることを特徴とする管理装置。 - 前記車両を運転する作業者を特定する個人コードを入力するための個人コード入力手段を更に備え、
前記記憶手段は、前記個人コード入力手段から入力された前記個人コードを、当該記憶手段に蓄積される前記放置積算時間と対応付けて更に記憶することを特徴とする請求項1に記載の管理装置。 - 前記記憶手段は、前記放置積算時間を所定の単位時間毎に記憶することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の管理装置。
- 前記所定の閾値は変更することが可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の管理装置。
- 前記記憶手段で記憶された前記放置積算時間を端末装置に送信するための通信手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の管理装置。
- 前記記憶手段は、前記エンジン動作検出手段における検出がある時間をエンジン動作時間として更に記憶することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の管理装置。
- 前記車両を運転する作業者を特定する個人コードを入力するための個人コード入力手段を更に備え、
前記記憶手段は、前記個人コード入力手段から入力された前記個人コードを、当該記憶手段に記憶される前記エンジン動作時間と対応付けて更に記憶することを特徴とする請求項6に記載の管理装置。 - 前記記憶手段は、前記エンジン動作時間を所定の単位時間毎に記憶することを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の管理装置。
- 前記記憶手段で記憶された前記放置積算時間及び前記エンジン動作時間を端末装置に送信するための通信手段を更に備えることを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれか1項に記載の管理装置。
- 複数の産業車両にそれぞれ備えられる請求項5又は請求項9に記載の管理装置を複数備える産業車両の管理システムであって、
前記複数の管理装置から前記各通信手段を介して前記各記憶手段に記憶された内容を受信する前記端末装置を備えていることを特徴とする産業車両の管理システム。 - 請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の管理装置を備える産業車両。
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JP2004059949A JP2005047712A (ja) | 2003-07-16 | 2004-03-04 | 産業車両の管理装置、産業車両の管理システム、及び産業車両 |
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JP2009113943A (ja) * | 2007-11-07 | 2009-05-28 | Toyota Industries Corp | 産業車両の管理装置 |
-
2004
- 2004-03-04 JP JP2004059949A patent/JP2005047712A/ja active Pending
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