JP2005046824A - 二槽式自動超音波洗浄器 - Google Patents

Abstract

【課題】 超音波を利用した洗浄器で、アクセサリーやメガネの洗浄を行う洗浄槽（５）と、洗浄後の排水を受ける排水槽（６）とを上下二段の二槽構造とすることで排水と乾燥を自動化し、使用上の利便性を向上させた超音波洗浄器を提供する。
【解決手段】 アクセサリーやメガネ全体の洗浄と乾燥を行う洗浄槽（５）と、洗浄後の排水を受ける排水槽（６）を上下二段の二槽構造とし、排水槽（６）を着脱自在とすることで給水と排水の兼用容器として使用する。
洗浄槽（５）から排水槽（６）への排水は、洗浄槽（５）下部に設けた排水口（８）を排水弁（８ａ）の開閉で行い、洗浄後は洗浄槽（５）に設けた噴気口（４ｂ）からエアーを吹付けることで、短時間にアクセサリーやメガネ等の水切りと乾燥ができるようにした二槽式自動超音波洗浄器である。
【選択図】 図４

Description

本発明は、超音波によるキャビティーション現象を利用しアクセサリーやメガネ、小物等を洗浄する小型超音波洗浄器に関するものである。

特許文献として、アクセサリーやメガネ等の洗浄に、超音波振動によるキャビティーション現象を利用して噴霧する加湿器と、同現象を利用した洗浄器機能を持つ携帯用の超音波洗浄器兼用超音波加湿器の技術が知られている（特許文献１参照）。
また、一槽タイプの小型の卓上超音波洗浄器がよく知られている（特許文献２参照）。

特開平０７−２１３９６８号公報 実開平０１−０２１７８６号公報

これは次のような問題点があった。
（イ） 上記特許文献１では、加湿器機能と洗浄器機能を切り換えるのに浮子内の超音波 振動子の振動面を上向きにしたり、下向きにしたりする操作が必要で使用上簡便で なかった。
（ロ） 特許文献２のような一槽タイプの超音波洗浄器は、洗浄水の給排水に洗浄器本体 を持ち運ばなければならなかった。
（ハ） また洗浄後には、洗浄対象であるアクセサリーやメガネに付着した水滴を、布な どで拭き取らなければならないとゆう煩わしさもあった。
（ニ） これら上記のものは、一般向けとしては取り扱いが面倒なこともあり、普及の障 害となっていた。
本発明は、これらの課題を解決するためになされたものである。

アクセサリー（１１）やメガネ（１２）の洗浄と乾燥を行う洗浄槽（５）と、洗浄後の排水を受ける排水槽（６）を上下二段の二槽構造として、排水槽（６）を着脱自在とすることで給水と排水の容器として使用する。
洗浄槽（５）から排水槽（６）への排水は、洗浄槽（５）下部に設けた排水口（８）を排水弁（８ａ）の開閉で行う。
洗浄後は洗浄槽（５）上部に設けた噴気口（４ｂ）より噴出するエアーを吹付けることで、短時間にアクセサリー（１１）やメガネ（１２）を水切りと乾燥ができるようにする。
本発明は、以上の構成よりなる二槽式自動超音波洗浄器である。

本発明は、洗浄の開始から乾燥までの工程を自動で行うため、従来の様に洗浄後に付着した水滴を布などで拭き取る作業が不要である。
従来は洗浄槽の洗浄水を交換せずに、別のアクセサリーやメガネを洗浄することがあったが、このような場合前の洗浄の汚物が洗浄後に付着しかねなかった。
本発明では、毎回新しい洗浄水にすることと、洗浄終了後にブロワーにより水滴を素早く取り除くことで、洗浄後の汚物の付着を少なくしている。
従来の一槽タイプの超音波洗浄器では、洗浄水の給水や排水に洗浄器本体を持ち運び給水や排水を行はなければならなかったが、本発明では排水槽の着脱で給水や排水行うことができ簡便である。
本発明は、洗浄槽を円筒とすることで排水時の水切れを良よくしている。
また円筒とした洗浄槽は、同一量の水を使用した時、底部が平らな容器と比較すると水深を深くすることができる。
これにより、少量の水で大きな物を浸漬させ洗浄することが可能となり、洗浄槽に入れられる大きさの義歯などの様な立体的な物や、比較的大きな物を洗浄可能とする。

以下、本発明の実施の形態について説明する。
図３および図４に示すように、洗浄と乾燥を行う洗浄槽（５）底部横断面の形状が半円となる円筒形とし、該洗浄槽（５）から洗浄後の排水を受ける排水槽（６）を該洗浄槽（５）の下部に設ける上下二段の二槽構造として、排水槽（６）を着脱自在とすることで給水と排水の容器として使用するようにする。
また洗浄槽（５）下部一端に排水口（８）を設け、排水弁（８ａ）を開閉して排水する構造とする。

（イ） 図３に示すように、本体（１）横に円筒状の洗浄槽（５）を設け、該洗浄槽（５ ）の下部に排水槽（６）を配置する。
（ロ） 図４に示すように、排水槽（６）は、本体（１）の排水槽台（７）よりスライド させて着脱出来る構造とする。
（ハ） 図２及び図３に示すように、洗浄槽（５）の上部にメガネ（１２）等が容易に出 し入れ出来る大きさの蓋（５ａ）を設け、蝶番（５ｃ）で開閉可能とする。
（ニ） 本体（１）の洗浄槽（５）側に超音波発振器（３）により作動する超音波振動子 （３ａ）を設ける。
（ホ） 図４に示すように、洗浄槽（５）の下部一端に排水口（８）を設け、排水弁（８ ａ）で開閉する構造とする。
尚、図４に示すように排水弁（８ａ）は電磁ソレノイド（８ｂ）と連動する構造と し、電磁弁とする実施例が望ましい。
（ヘ） 図４に示すように、本体（１）内にタイマー機能付電源装置（２）、超音波発振 器（３）、ブロワー（４）を設ける。
（ト） 図４に示すように、本体（１）の排水槽（６）側に電源スイッチ（９）を設け、 該排水槽（６）が排水槽台（７）に確実に取付けられた時に働くようにしたスイッ チ・レバー（９ａ）を設ける。
（チ） 本体（１）の前面パネル（１ａ）に始動スイッチ（１ｃ）と稼動中の表示を示す 稼動ランプ（１ｂ）を設ける。
（リ） 小物アクセサリー等の洗浄には、網状構造で洗浄槽内に設置可能な大きさと形状 の洗浄籠等を補助容器として使用すると良い。

本発明の構造とその働きについて説明する。
本発明は、洗浄槽（５）にアクセサリー（１１）やメガネ（１２）と一緒に入れられた洗浄水（１０）が、超音波振動子（３ａ）によって励起されるキャビティーション現象で洗浄効果が得られるものである。
１ 図７のタイミング・チャートに示すように、本体（１）のタイマー機能付電源装置 （２）に内蔵されたタイマーＡは、始動から終了の電源オフまでを担う。
２ タイマーＡのオンと同時に起動したタイマーＢは、一定時間後に超音波発信器（３ ）に接続された超音波振動子（３ａ）を停止させる。
３ 次に、タイマーＢのオフによりタイマーＣが起動し、図４に示す洗浄槽（５）下部 の排水口（８）に取付けた電磁ソレノイド（８ｂ）に連結された排水弁（８ａ）を作 動させ排水口（８）を開き、洗浄槽（５）内の洗浄水（１０）を排水槽（６）に落下 移動させる。
４ 排水弁（８ａ）の作動と同時にブロワー（４）が始動し、洗浄槽（５）上部に付設 したブロワー・ダクト（４ａ）を通し噴気口（４ｂ）よりエアーを吹付けることで、 洗浄槽（５）内部とアクセサリー（１１）やメガネ（１２）の水切りと乾燥を行う。
５ タイマーＡおよびＣのオフにより、電磁ソレノイド（８ｂ）に連結された排水弁（ ８ａ）が排水口（８）を閉じ、ブロワー（４）が停止して終了する。

本発明の超音波振動子（３ａ）の空焚き安全対策について述べる。
図４に示すように、本体（１）の排水槽（６）面に設けた電源スイッチ（９）に、該電源スイッチ（９）に連動するスイッチ・レバー（９ａ）を設けることで、排水槽（６）が確実にセットされた時にスイッチ・レバー（９ａ）が押され、始動スイッチ（１ｃ）がオンできるようにする。
これにより、排水槽（６）の不完全な取付け等による始動を防止する。

本発明が対象とするアクセサリーやメガネ等は直接身に付けるものであるため、日常の手入れが欠かせないものであるが、使用上簡便な洗浄器が無かったこともあり十分な手入れや洗浄が行われていないのが実状であった。
近来のアクセサリーやメガネ等に対しての清潔志向から、簡便な洗浄器に対する潜在的な需要が望めるものである。
本発明のような使用上簡便な洗浄器の出現が望まれていた。

本発明の斜視図である。 本発明の正面図である。 図２のＡ−Ａ’線に沿う断面図である。 排水槽（６）を引き出した状態を示す中央縦断面図である。 排水槽（６）の斜視図である。 排水槽（６）を取り外した状態を示す中央縦断面図である 本発明のタイミング・チャートである。

符号の説明

１ 本体 １ａ 前面パネル
１ｂ 稼動ランプ １ｃ 始動スイッチ
２ タイマー機能付電源装置 ２ａ 電源コード
３ 超音波発振器 ３ａ 超音波振動子
４ ブロワー ４ａ ブロワー・ダクト
４ｂ 噴気口
５ 洗浄槽 ５ａ 蓋
５ｂ 蓋ノブ ５ｃ 蝶番
６ 排水槽 ６ａ 取っ手
６ｂ 排水槽ガイド溝 ６ｃ 排水口逃げ
６ｄ 水量マーク
７ 排水槽台 ７ａ 排水槽ガイド
８ 排水口 ８ａ 排水弁
８ｂ 電磁ソレノイド
９ 電源スイッチ ９ａ スイッチ・レバー
１０ 洗浄水
１１ アクセサリー
１２ メガネ

Claims (2)

1. 本体（１）に具備する洗浄槽（５）下部に、排水槽（６）を配置する上下二段の二槽構造とし、該排水槽（６）を着脱自在な構造とする二槽式自動超音波洗浄器。
2. 洗浄槽（５）底部横断面を、半円または半楕円形とすることを特徴とする請求項第１項記載の二槽式自動超音波洗浄器。

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