JP2005046164A - 歯ブラシ - Google Patents
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Abstract
【課題】歯面に凹凸や急な傾斜面があっても、毛束がほぼ均一な圧力で歯面に当たり、歯垢等の確実な除去を可能とした歯ブラシを提供する。
【解決手段】毛束を植え付けた植毛面を含む可動部(6)と、柄部(2)を含み可動部を支持する支持部(4)とを有し、前記可動部(6)を前記支持部(4)に対し傾動可能に弾発部材(12)を介して支持された植毛体とした。
【選択図】 図1
【解決手段】毛束を植え付けた植毛面を含む可動部(6)と、柄部(2)を含み可動部を支持する支持部(4)とを有し、前記可動部(6)を前記支持部(4)に対し傾動可能に弾発部材(12)を介して支持された植毛体とした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、歯面に凹凸や急斜面があってもほぼ均一な圧力で毛束を歯面に当てることができ、凹部や急斜面の歯垢等の除去を可能とした歯ブラシに関する。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は特開平6−169814号公報において、ブラシ部が歯の歯頸部から咬合面に向かって動くときも、逆に咬合面から歯頸部に向かって動くときも、毛先が咬合面を向きながら歯側面を擦る傾斜角度で植毛された歯ブラシを開示した。この従来技術によれば、歯肉などの口腔内の軟組織を傷つけることなく、歯肉の歯頚部からの剥離を防止するとともに、歯石、歯垢等を歯面から除去し、歯の健康を生理的に維持することが可能となった。
【0003】
しかしながら、現実の歯面には例えばカリエスにより生じた段差や歯間腔等の凹部や隆起部など凹凸があり、このような歯面の場合、従来の歯ブラシでは凸部に当たっている毛束がスペーサのように作用して陥凹部に面した毛束は陥凹部の深部に入ることができないため、歯ブラシを斜めに操作したりしていたが、植毛面に対する毛の角度が固定されている限り、歯面の特に凹部の清掃をすることはできなかった。また、歯の形は一様ではなく、人により、また箇所により様々な傾斜面をもった形状を有している場合があり、使用時にほぼ垂直に保たれる植毛面を有する歯ブラシでは、特に上方又は下方への歯の急な傾斜面に対応することには困難があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、歯面に凹凸や急な傾斜面があっても、毛束がほぼ均一な圧力で歯面に当たり、歯垢等の確実な除去を可能とした歯ブラシが望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に係る歯ブラシは、毛束を植え付けた植毛面を含む可動部と、柄部を含み可動部を支持する支持部とを有し、前記可動部を前記支持部に対し傾動可能に弾発部材を介して支持された植毛体としたことを特徴とするものである。
【0006】
このように構成したことより、歯面に凹凸がある場合、毛束は凸部に高い圧力で接し、またその反作用として凸部から高い圧力を受けるが、このとき植毛体は高い圧力を受けた側が沈み込むように傾動する。植毛体が傾動すると、毛束が凸部に接する圧力は減じられ、歯肉その他の軟組織を傷つけずに歯垢などを除去するのに適度な圧力になる。一方陥凹部に面した毛束は、植毛体が弾発部材を介して支持されていることにより、弾発部材から与えられる適度な圧力で陥凹部に接する。この結果、歯ブラシを特別な操作をすることなく、単にブラシ部を歯面に沿って上下動させるだけて毛束は歯面の凹凸部を含めた全体にほぼ均一な圧力で接することになり、陥凹部に付着した歯垢等を除去することが可能となる。
【0007】
請求項2に係る歯ブラシは、前記支持部が前記柄部の先端に形成された植毛体収納凹部を有し、前記植毛体を該凹部内に配置したことを特徴とするものである。これにより、単一の植毛体を備えた歯ブラシにおいて、上記本発明の優れた特徴を生かすことが可能となる。
【0008】
請求項3に係る歯ブラシは、前記植毛体を、毛束の少なくとも一列毎を単位として複数の片に分割し、各分割片を相互に独立して傾動自在としたことを特徴とするものである。これにより、平坦な歯面に当たる植毛体の分割片と、凹部や凸部に当たる植毛体の分割片とに別々の動きを付与することが可能となる。
【0009】
請求項4に係る歯ブラシは、前記植毛体を毛束毎に分割し、各毛束を相互に独立して傾動自在としたことを特徴とするものである。これにより、毛束毎に独立した動きを付与することが可能となる。
【0010】
請求項5に係る歯ブラシは、複数の前記植毛体を、それぞれの植毛面が同一の空間に面するように配置し、少なくとも1つの植毛体を傾動自在としたことを特徴とする。これにより、歯の異なる歯面を同時に磨くように構成された歯ブラシにおいて、上記本発明の優れた特徴を生かすことが可能となる。
【0011】
請求項6に係る歯ブラシは、少なくとも1つの前記植毛体を連結部材を介して前記支持部材に連結し、該連結部材は、前記植毛体に結合された部分が前記支持部材に結合された部分に対して傾動することを特徴とする。これにより、歯の異なる歯面を同時に磨く複数の植毛体を有し、かつ本発明の優れた特徴を備えた歯ブラシを、従来の単一の植毛面を有する歯ブラシを用いて、しかも個々の使用者に合わせて作ることができる。
【0012】
請求項7に係る歯ブラシは、前記支持部が前記柄部の軸方向に沿った側縁部を有し、前記植毛体は、該植毛体取付部の側縁部に連結されていることを特徴とする。斯かる構造としたことにより、支持部に植毛体を取り付けるための凹部を形成する必要を無くし、本発明に斯かる歯ブラシの構造を単純にし、製作を容易にすることができる。
【0013】
請求項8に係る歯ブラシは、前記植毛体がその長手方向に延びる軸を中心として傾動自在としたことを特徴とするものである。これにより、歯面の上部あるいは下部に生じた凹凸部、あるいは上方又は下方への急な傾斜面に対応した植毛体の動きが可能となる。
【0014】
請求項9に係る歯ブラシは、前記植毛体がその幅方向に延びる軸を中心として傾動自在としたことを特徴とするものである。これにより、歯面の縦方向に延びる凹凸部や歯間腔などに対応した植毛体の動きが可能となる。
【0015】
請求項10に係る歯ブラシは、前記植毛体を前記柄部の軸線を中心として傾動自在に、該柄部の先端に取り付けたことを特徴とするものである。これにより、植毛部をブラシ部から分離することなく、歯面の凹凸部に対応してブラシ部全体が傾動自在な歯ブラシを提供することができる。
【0016】
請求項11に係る歯ブラシは、同一の空間に面する複数の植毛面を前記植毛体に設けたことを特徴とするものである。これにより、歯の複数の面、例えば咬合面と側面、内外の側面等において、傾動自在な植毛体を同時に機能させることが可能となる。
【0017】
請求項12に係る歯ブラシは、前記弾発部材が弾性体であることを特徴とするものである。これにより、比較的容易に植毛体を傾動自在な構成とすることができる。
【0018】
請求項13に係る歯ブラシは、前記弾発部材がバネであることを特徴とするものである。これにより、植毛体を所定の方向に迅速かつ確実に傾動させる構成を実現することができる。
【0019】
請求項14に係る歯ブラシは、請求項1に記載の前記歯ブラシを少なくとも2つ取付けて使用する把持具を含むことを特徴とする。このような把持具を用いることにより、複雑な構造の歯ブラシを用意することなく、単一の植毛面を有する単純な構造の歯ブラシを複数組み合わせて用いることにより、歯の複数の歯面を同時に磨くための歯ブラシを手軽にかつ経済的に得ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について添付した図面に基づき説明する。
図1〜図11は、単一の植毛面を有する歯ブラシに本発明を適用した例を示す。図1は本発明の第1実施例に係る歯ブラシのブラシヘッドの縦断図、図2は図1の植毛面側からみた図、図3は弾発部材の変更例を示す断面図、図4は第1実施例の第1変更例を示す図2と同様の図、図5は同第2変更例を示す図、図6は図5の6−6線断面図、図7は本発明の第2実施例を示す図2と同様の図、図8は図7における弾発部材の取付状態を示す部分拡大図、図9は弾発部材の変更例を示す図8と同様の図、図10は従来の歯ブラシを2本並んだ歯に当てた例を示す図であり、図11は本発明の第1実施例に係る歯ブラシを用いた場合の図10との比較図である。
【0021】
まず、図1において、第1実施例に係る歯ブラシ1は、柄部2を一体に備えた植毛体支持部4を有し、同支持部4は多数の毛束7を植え付けた植毛体6が収められる植毛体収納凹部8を備える。図2からよく分かるように、植毛体6はその幅方向略中央を長手方向に延びる軸10の両端で植毛体支持部4に支持されており、軸10を中心として傾動自在である。
【0022】
この図の例では、植毛体6は幅方向に沿った毛束7の列毎に分離されており、各列毎に相互に独立して傾動可能な構成となっている。実際には、複数の列毎に相互に独立して傾動可能な構成としてもよく、また、植毛体6全体が一体に傾動する構成としてもよい。植毛体6の裏面側には植毛体収納凹部8の底面との間に弾性体12が介設されており、弾性体12は植毛体6が傾動した際に植毛体6を元の姿勢に復帰させるための弾発力を発揮する。弾性体12は合成ゴム、天然ゴムなど特に限定しないが、例えばウレタンゴムのような弾力性に富み、かつ耐久性に優れたものが好ましい。
【0023】
図3に関し、Aは、弾性体12の設置状態を図2の3A−3A線に沿った断面図で示すものである。この図において、弾性体12は植毛体6の傾動時に最も振幅の大きい幅方向両端の近傍に部分的に配設されている。Bは、弾性体12に代えて弾発部材としてコイルバネ12’を用いた例を示し、Cは、弦巻バネ12”を用いた例を示す。弾発部材としては、バネの方が応答性が良くより好ましいが、取付の作業性では弾性体の方がよい。
【0024】
図4は第1実施例の第1変更例を示し、植毛体6’がその長手方向略中央を幅方向に延びる軸10’を中心として傾動自在に構成されている。植毛体6’は長手方向に沿った毛束7’の列毎に分離されており、各列が相互に独立して傾動可能な構成となっている。この場合でも、実際には、複数の列毎に独立して傾動可能な構成としてもよく、また、植毛体6全体が一体に傾動する構成としてもよいこと勿論である。
【0025】
図5は第1実施例の第2変更例を示し、植毛体6”が毛束7”毎に分割されている。各植毛体6”は、例えば図6に示すように、区画壁14で仕切られた室16内に配置されている。各植毛体6”は植毛面側の端部24近傍において、当該歯ブラシに求められる植毛体6”の傾動方向に沿って、図示例では幅方向に、バネ22で支持されている。植毛体6”の植毛面側と反対側の端部26は球面形凸状に形成されており、植毛体収納凹部8”の球面凹部28内に傾動自在に嵌合されている。
【0026】
各室16の開口部は布材18で閉じられている。毛束7”はこの布材18にあけられた穴9を通って伸延するが毛と穴9の間は液密にシールされている。布材18は植毛体6”とともに毛束7”が移動しても破損することがないように極めて弾力性に富んだ素材、例えば合成ゴム、で造られている。
【0027】
各植毛体6”の傾動時に原姿勢への復帰力を発生するバネ22は、図1乃至図3Aに示されるような弾性体と置換することが可能なことは勿論である。また、植毛体6”の形状や支持構造は図示例に限定されるものではなく、各植毛体が相互に独立して傾動可能な構成であればよい。
【0028】
図7及び図8は本発明の第2実施例を示す。この実施例において、歯ブラシ100は、植毛体106は柄部102から分離されており、植毛体106は柄部102の軸方向に延びる軸を中心として傾動可能に弾発部材122を介して柄部102と連結されている。図示例では、弾発部材122は、一端が柄部102に埋設され、他端が植毛体106に埋設されたトーションバーで構成されている。
【0029】
図9は、図8のトーションバーに代わる弾発部材の例を示している。この例における弾発部材は、柄部102’の植毛体106’側の端部を円筒状に形成して凹部142を設け、植毛体106’に一端を埋設した短軸132を凹部142内に位置させ、短軸132の外周と凹部142の内周壁との間に円筒状の弾性体152を介設し、円筒状の弾性体152の内外面を短軸132の外周と凹部142の内周壁とにそれぞれ焼き付けて固定することにより構成されている。弾性体152は、合成ゴム、天然ゴムなど特に限定しないが、例えばウレタンゴムのような弾力性に富み、かつ耐久性に優れたものが好ましい。
【0030】
図10及び図11により、歯ブラシを2本並んだ歯に当てた場合を例に取り、本発明の作用を従来例と比較して説明する。図10は従来例を示し、A図から分かるように、歯ブラシをいくら強く歯面に押し付けても歯間腔に面した毛束は歯間部に形成されている空間Sに入り込むことができない。これは、A図の10B−10B線に沿った断面図であるB図に示されるように、歯間腔の両側の歯の外表面に当たっている毛束がスペーサのように作用し、歯面と植毛体の植毛面との間の距離Wが大きく保たれているからである。したがって、従来の歯ブラシで歯間腔の清掃をするには、歯ブラシを縦に斜めにしてブラシ先端の毛束を歯間腔に当てるなどの工夫を必要とし、あるいは別の歯間ブラシ等を必要とした。
【0031】
図11は本発明の第1実施例及び第2実施例に係る歯ブラシを用いた場合を示し、A図の11B−11B線に沿った断面図であるB図に示されるように、植毛体6は、歯面の凸部から毛束を介して大きな圧力を受けた側縁側(図中上側縁側)が沈み込むように植毛体支持部4に対して傾動する。これにより沈み込んだ側縁側の毛束は減じられた適度な圧力で接し、同時に反対側の側縁部の毛束は弾性体から与えられる適度な圧力で歯面に当たるようになる。このとき、植毛体6の傾動により歯面とブラシ部の植毛面との間の距離W’は大幅に狭くなり、A図に示されるように、歯間腔に面した毛束は歯間部に形成されている空間Sに入り込むことができる。したがって、本発明によれば、何ら特別なブラシ操作も歯間ブラシも必要とすることなく、ブラシを歯面に沿って上下動させる通常の歯磨き操作のみで歯間腔内に付着した歯垢等の除去が可能となる。
【0032】
図12〜図25は、複数の植毛面を有する歯ブラシに本発明を適用した例を示す。図12は本発明の第3実施例に係る歯ブラシのブラシヘッドの斜視図、図13は図12の13−13線に沿った部分断面図、図14は図13の矢印14方向から見た図、図15は第3実施例に係る歯ブラシを歯に当てた場合の分割植毛体の動きを模式的に示す説明図、図16は弾発部材の変更例を示す図、図17は第3実施例の第1変更例を示す図、図18は同第2変更例を示す図である。
【0033】
図12において、第3実施例に係る歯ブラシ201は、柄部202と植毛体支持部204とを一体に有する。植毛体支持部204は、2つの植毛体206a、206bを、それぞれの植毛面が同一の空間S1に面するように支持する水平部204aと垂直部204bとを有する。水平部204aは、使用時において植毛面がほぼ水平となり、毛束207が下向きとなるように植毛体206aを支持し、垂直部204bは、使用時において植毛面がほぼ垂直となり、毛束207が斜め上向きとなるように植毛体206bを支持する。図13からよく分かるように、垂直部204bの植毛体206bは、その上端の長手方向に延びる突部Oを中心として下端側が植毛体収納凹部208内に沈み込むことが可能なように、傾動自在に植毛体支持部204に支持されている。
【0034】
図14に示されるように、植毛体支持部204の垂直部204bの植毛体206bは縦方向に沿った毛束207の列abcde…毎に分離されており、各列が相互に独立して傾動可能な構成となっている。植毛体206bの裏面側には植毛体収納凹部208の底面との間に弾性体212が介設されており、弾性体212は植毛体206bが傾動した際に植毛体206bを元の姿勢に復帰させるための弾発力を発揮する。弾性体212は合成ゴム、天然ゴムなど特に限定しないが、例えばウレタンゴムのような弾力性に富み、かつ耐久性に優れたものが好ましい。
【0035】
図15は、この第3実施例に係る歯ブラシを用いた場合の各毛束列abcde…毎の植毛体206bの動きを歯の咬合面側から示したものである。図に示されるように、歯側面の凸部に面している毛束列bceの植毛体206bは、毛束を介して歯面から高い圧力を受けて植毛体収納凹部208内に最も沈み込んだ状態となっている。これに対し、歯間腔ないし凹部に面している毛束列dの植毛体206bは、毛束を介して歯面から受ける圧力が低いためほとんど沈み込みがなく、弾性体212の弾発力により毛束は歯間腔内に入り込んでいる。また、やや凹んだ歯面に面している毛束列aの植毛体206bは、歯面の凹みの程度に応じてやや沈み込んだ状態にある。
【0036】
このように、この実施例においては、歯面の凹凸により毛束に加えられる圧力の変化に応じて、植毛体206bは各毛束列abcde…毎に傾動し、歯面と毛束間の圧力は凸部も凹部もほぼ均一となり、凹部に付着した歯垢等を適度な圧力で効果的に除去することができる。この実施例は、特に歯間腔のような歯の縦軸に沿って凹部が存在する場合に極めて有効である。
【0037】
これまで本発明の第3実施例を、植毛体206bを縦方向に沿った毛束列毎に分離して相互に独立して傾動する構成として説明してきたが、植毛体206bの構成はこれに限られるものではない。すでに第1実施例及び第2実施例に関し、図11を参照して説明したところからも分かるように、植毛体206bは全体が一体に傾動する構成でもよい。また、縦方向に沿った複数の毛束列を単位として分離し、相互に独立して傾動自在に構成してもよい。いずれにしても、歯面の凸部から受ける高い圧力により植毛体が上端縁部を中心として傾動し、これにより沈み込んだ側の下端縁部の毛束が受ける圧力が減じられて適度な圧力となり、同時に反対側の上端縁部の毛束は弾発部材から与えられる適度な圧力で歯面に当たるようになればよいのである。
【0038】
図16は、第3実施例における植毛体206bに弾発力を付与する弾発部材の変更例を示し、弾性体212に代り、バネが用いられている。A図にはコイルバネ212’が示されており、B図にはく字形に屈曲させた板バネ212”が示されている。これらは例示であって弾発部材はこれらに限られない。本発明の出願時において当業者が知り得る、弾発力を発揮することができる素材からなる部材であればよい。
【0039】
これまでは、第3実施例に関し、主として、図12に示されるように、ほぼ90°の角度の位置関係にある水平部204aと垂直部204bとを備え、それぞれを歯の咬合面と側面とに当てて使用する植毛体支持部204を例にとって説明してきた。しかし、複数の植毛体を、それぞれの植毛面が同一の空間に面するように配置した植毛体支持部の構成はこれに限られない。例えば、水平部の両側に垂直部を設けることにより、3つの植毛面をコ字形に配置した歯ブラシに対しても本発明が適用可能なことは勿論である。
【0040】
ここにおいて、図17は、複数の植毛体支持部を有する第3実施例の第1変更例を示す。図17のA図には、歯の咬合面から内外両側面にかけて毛束を当てることができるように、2つの植毛面が同一の空間に面し、かつ鈍角で交わるように配置された2つの植毛体306a、306bを、それぞれの上端縁部の枢支軸355を中心として傾動自在に支持する植毛体支持部304が示されている。B図には、A図とは逆に2つの植毛面が鋭角で交わるように配置された2つの植毛体406a、406bを、それぞれの上端の長手方向に延びる突部455を中心として傾動自在に支持する植毛体支持部404が示されている。また、C図には、歯の咬合面と内外両側面のそれぞれに毛束を当てることができるように3つの植毛面が同一の空間に面する植毛体支持部504が示されている。この植毛体支持部504は、水平部とその両側から湾曲状に垂下させた側面部とに3つの植毛体506a、506b、506cを有し、側面部の植毛体506b、506cを上端突部555を中心として傾動自在に支持する。
【0041】
図18は本発明の第3実施例の第2変更例示す。図18のA図は、複数の植毛体支持部を有する歯ブラシの垂直部を示す図13と同様の部分断面図、B図は、2つの植毛面が鋭角に配置された前歯用歯ブラシの断面図、C図は、B図と同様の臼歯用歯ブラシの端面から見た図である。
【0042】
図18のA図において、垂直部604bの植毛体606bは、第3実施例とは異なり、その下端の長手方向に延びる突部655を中心として、上端側が植毛体収納凹部608内に沈み込むことが可能なように、傾動自在に植毛体支持部604bに支持されている。この実施例においては、毛束607は斜め下方に向けて植毛されている。本発明にとって、毛束の植毛面に対する角度はあまり重要ではない。斜め上方又は下方に傾斜させたものであっても、また植毛面に対しほぼ直角に植えられたものであってもかまわない。毛束の角度乃至向きは、問題となる凹部乃至凸部の位置、大きさ、角度、歯の形状などにより適宜選択すればよいからである。
【0043】
図18のB図、C図は、ともにA図と同様に、植毛体706a、706b/806a、806bが下端縁部755/855で植毛体の長手方向に延びる軸を中心として傾動するように構成されている。植毛体を第3実施例のように上端部側を中心として傾動するものを選ぶか、あるいは本実施例のように下端部側を中心として傾動するものを選ぶかは、歯面における凹部乃至凸部の位置、歯の形状などにより決めればよい。
【0044】
図19は第4実施例を示し、この実施例においては、単一の植毛体を有する歯ブラシのブラシヘッドと、その側方に配置される側方植毛体とを連結部材で連結して同一の空間に複数の植毛面が面するようにし、該連結部材の側方植毛体と結合された部分を、前記ブラシヘッドに結合された部分に対して傾動自在とすることにより本発明を実現している。すなわち、柄部32と一体の植毛体支持部34の左右に連結部材35を用いて植毛体36a、36bを支持している。連結部材35は、植毛体支持部34に結合される中央体35aと、植毛体36a、36bに結合される側方片35b、35cとを有する。連結部材35の側方片35b、35cは、上端部37を中心として傾動自在に中央体35aに弾発部材38を介して連結されている。側方片35b、35cを外方に傾動自在とするか内方に傾動自在とするかは、歯面における凹部乃至凸部の位置、歯の形状などに応じて、弾発部材38の取付方向を選択すればよい。
【0045】
図20乃至22図は、いずれも植毛体支持部に植毛体収納凹部を設けず、植毛体支持部の側縁部に直接複数の植毛体を傾動可能に取り付けて同一の空間に複数の植毛面が面するようにし、本発明を実現した例を示している。すなわち、図20の第5実施例のA図に示す例では、柄部42の先端に設けられた植毛体支持部44が柄部の軸方向に沿った側縁部44a、44bをその左右両側に有し、植毛体46a、46bは、上端部47a、47bが植毛体支持部44の側縁部44a、44bに弾発部材48を介して連結されている。植毛体46a、46bは、上端部47a、47bと植毛体支持部の側縁部44a、44bとの連結軸を中心として傾動自在である。図示例では、植毛体支持部44の断面形状はハート形の上部の輪郭を模した形を有している。
【0046】
図20のB図に示す例でも、柄部52の先端に設けられた植毛体支持部54が柄部の軸方向に沿った側縁部54a、54bをその左右両側に有し、植毛体56a、56bは、上端部57a、57bが植毛体支持部54の側縁部54a、54bに弾発部材58を介して傾動自在に連結されている。この例では、植毛体支持部54の形状を断面く字形にしてあるため、この歯ブラシを使用する歯がA図のものと異なる。
【0047】
図21は第6実施例を示し、この実施例においては、左右一対の植毛体が柄部の先端の植毛体支持部に直接取り付けられ、柄部の軸線を中心として傾動自在に構成されている。図示されているとおり、左右一対の植毛体66a、66bは、柄部62の延長部である植毛体支持部64に弾発部材68a、68bを介して連結されており、弾発部材68a、68bの取付の向きにより、下端部69が相近づく方向に、あるいは遠ざかる方向に傾動自在に構成されている。
【0048】
図22は第7実施例を示し、断面逆L字形の植毛体76は同一の空間に面する複数の植毛面を有し、柄部72の軸である植毛体支持部74に弾発部材78を介して取り付けられており、柄部の軸74を中心として傾動自在である。この実施例においても、植毛体支持部74の形状はこれまでに図17、図18、図20、図21などにおいて図示したものその他様々なブラシ部と同様なものに変更可能なことは勿論である。
【0049】
図23及び図24は、柄部の先に単一のブラシ部を有する歯ブラシを複数所定角度で取り付けた把持具を用いることにより、同一の空間に面する複数の植毛面を設けた例を第8実施例として示す。図から明らかなように、把持具89に所定角度で取り付けられた3本の歯ブラシ84a、84b、84cの内、中央の歯ブラシ84aは本発明による構造を備えていない。図24のA図においては、左右に設けられた歯ブラシ84b、84cは、図1乃至図3に示されたものと同様な構造を有しており、植毛体86がその上端部の枢支軸87を中心として傾動自在となる構造が用いられている。同B図においては、左右に設けられた歯ブラシ94b、94cに植毛体96がその下端部の枢支軸97を中心として傾動自在となる構造が用いられている。
【0050】
第8実施例に関し、中央の歯ブラシを用いずに左右に設けられた一対の歯ブラシのみの構成としてもよいことはもちろんである。また、左右の歯ブラシを図7乃至図9に示されたような、柄部とブラシ部とが分離されブラシ部が柄部の軸方向に延びる軸を中心として傾動することを許容する弾発部材を介して柄部と連結された構造としてもよいことはもちろんである。
【0051】
以上本発明について第1実施例ないし第8実施例を参照して説明してきたが、本願発明は電動歯ブラシに使用されるブラシヘッドに応用できることはもちろんである。
【0052】
【発明の効果】
本発明に係る歯ブラシは、毛束を植え付けた植毛面を含む可動部と、柄部を含み可動部を支持する支持部とからなり、前記可動部を前記支持部に対し傾動可能に弾発部材を介して支持された植毛体としたことにより、歯面に凹凸や急斜面があってもほぼ均一な圧力で毛束を歯面に当てることができ、凹部や急斜面の歯垢等の除去することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る歯ブラシのブラシヘッドの縦断図
【図2】図1の植毛面側からみた図
【図3】弾発部材の変更例を示す断面図
【図4】第1実施例の第1変更例を示す図
【図5】第1実施例の第2変更例を示す図
【図6】図5の6−6線断面図
【図7】本発明の第2実施例を示す図2と同様の図
【図8】図7における弾発部材の取付状態を示す部分拡大図
【図9】第2実施例における弾発部材の変更例を示す図
【図10】従来の歯ブラシを2本並んだ歯に当てて磨く例を示す図
【図11】本発明の第1実施例に係る歯ブラシを用いた場合の図10との比較図
【図12】本発明の第3実施例に係る歯ブラシのブラシヘッドの斜視図
【図13】図12の13−13線に沿った部分断面図
【図14】図13の矢印14方向から見た図
【図15】第3実施例に係る歯ブラシを歯に当てた場合の分割植毛体の動きを模式的に示す説明図
【図16】第3実施例における弾発部材の変更例を示す図
【図17】第3実施例の第1変更例を示す図
【図18】第3実施例の第2変更例を示す図
【図19】本発明の第4実施例に係る歯ブラシのブラシヘッドの斜視図
【図20】本発明の第5実施例に係る歯ブラシのブラシヘッドの斜視図
【図21】本発明の第6実施例に係る歯ブラシのブラシヘッドの斜視図
【図22】本発明の第7実施例に係る歯ブラシのブラシヘッドの斜視図
【図23】本発明の第8実施例に係る歯ブラシのブラシヘッドの斜視図
【図24】第8実施例における3本の歯ブラシの配置関係を示す図
【符号の説明】
1、101,201・・歯ブラシ本体、2,102,202・・柄部、4,104,204,304,404,504,604・・植毛体支持部、6,106,206,306,406,506,606,706,806,36,46・・植毛体、7、207・・毛束、8,208,608・・植毛体収納凹部、10・・傾動中心軸、12,22,122,152,212,38,48,58,68・・弾発部材、14・・区画壁、16・・室、 O,455,555,655,755,855・・傾動中心。
【発明の属する技術分野】
本発明は、歯面に凹凸や急斜面があってもほぼ均一な圧力で毛束を歯面に当てることができ、凹部や急斜面の歯垢等の除去を可能とした歯ブラシに関する。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は特開平6−169814号公報において、ブラシ部が歯の歯頸部から咬合面に向かって動くときも、逆に咬合面から歯頸部に向かって動くときも、毛先が咬合面を向きながら歯側面を擦る傾斜角度で植毛された歯ブラシを開示した。この従来技術によれば、歯肉などの口腔内の軟組織を傷つけることなく、歯肉の歯頚部からの剥離を防止するとともに、歯石、歯垢等を歯面から除去し、歯の健康を生理的に維持することが可能となった。
【0003】
しかしながら、現実の歯面には例えばカリエスにより生じた段差や歯間腔等の凹部や隆起部など凹凸があり、このような歯面の場合、従来の歯ブラシでは凸部に当たっている毛束がスペーサのように作用して陥凹部に面した毛束は陥凹部の深部に入ることができないため、歯ブラシを斜めに操作したりしていたが、植毛面に対する毛の角度が固定されている限り、歯面の特に凹部の清掃をすることはできなかった。また、歯の形は一様ではなく、人により、また箇所により様々な傾斜面をもった形状を有している場合があり、使用時にほぼ垂直に保たれる植毛面を有する歯ブラシでは、特に上方又は下方への歯の急な傾斜面に対応することには困難があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、歯面に凹凸や急な傾斜面があっても、毛束がほぼ均一な圧力で歯面に当たり、歯垢等の確実な除去を可能とした歯ブラシが望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に係る歯ブラシは、毛束を植え付けた植毛面を含む可動部と、柄部を含み可動部を支持する支持部とを有し、前記可動部を前記支持部に対し傾動可能に弾発部材を介して支持された植毛体としたことを特徴とするものである。
【0006】
このように構成したことより、歯面に凹凸がある場合、毛束は凸部に高い圧力で接し、またその反作用として凸部から高い圧力を受けるが、このとき植毛体は高い圧力を受けた側が沈み込むように傾動する。植毛体が傾動すると、毛束が凸部に接する圧力は減じられ、歯肉その他の軟組織を傷つけずに歯垢などを除去するのに適度な圧力になる。一方陥凹部に面した毛束は、植毛体が弾発部材を介して支持されていることにより、弾発部材から与えられる適度な圧力で陥凹部に接する。この結果、歯ブラシを特別な操作をすることなく、単にブラシ部を歯面に沿って上下動させるだけて毛束は歯面の凹凸部を含めた全体にほぼ均一な圧力で接することになり、陥凹部に付着した歯垢等を除去することが可能となる。
【0007】
請求項2に係る歯ブラシは、前記支持部が前記柄部の先端に形成された植毛体収納凹部を有し、前記植毛体を該凹部内に配置したことを特徴とするものである。これにより、単一の植毛体を備えた歯ブラシにおいて、上記本発明の優れた特徴を生かすことが可能となる。
【0008】
請求項3に係る歯ブラシは、前記植毛体を、毛束の少なくとも一列毎を単位として複数の片に分割し、各分割片を相互に独立して傾動自在としたことを特徴とするものである。これにより、平坦な歯面に当たる植毛体の分割片と、凹部や凸部に当たる植毛体の分割片とに別々の動きを付与することが可能となる。
【0009】
請求項4に係る歯ブラシは、前記植毛体を毛束毎に分割し、各毛束を相互に独立して傾動自在としたことを特徴とするものである。これにより、毛束毎に独立した動きを付与することが可能となる。
【0010】
請求項5に係る歯ブラシは、複数の前記植毛体を、それぞれの植毛面が同一の空間に面するように配置し、少なくとも1つの植毛体を傾動自在としたことを特徴とする。これにより、歯の異なる歯面を同時に磨くように構成された歯ブラシにおいて、上記本発明の優れた特徴を生かすことが可能となる。
【0011】
請求項6に係る歯ブラシは、少なくとも1つの前記植毛体を連結部材を介して前記支持部材に連結し、該連結部材は、前記植毛体に結合された部分が前記支持部材に結合された部分に対して傾動することを特徴とする。これにより、歯の異なる歯面を同時に磨く複数の植毛体を有し、かつ本発明の優れた特徴を備えた歯ブラシを、従来の単一の植毛面を有する歯ブラシを用いて、しかも個々の使用者に合わせて作ることができる。
【0012】
請求項7に係る歯ブラシは、前記支持部が前記柄部の軸方向に沿った側縁部を有し、前記植毛体は、該植毛体取付部の側縁部に連結されていることを特徴とする。斯かる構造としたことにより、支持部に植毛体を取り付けるための凹部を形成する必要を無くし、本発明に斯かる歯ブラシの構造を単純にし、製作を容易にすることができる。
【0013】
請求項8に係る歯ブラシは、前記植毛体がその長手方向に延びる軸を中心として傾動自在としたことを特徴とするものである。これにより、歯面の上部あるいは下部に生じた凹凸部、あるいは上方又は下方への急な傾斜面に対応した植毛体の動きが可能となる。
【0014】
請求項9に係る歯ブラシは、前記植毛体がその幅方向に延びる軸を中心として傾動自在としたことを特徴とするものである。これにより、歯面の縦方向に延びる凹凸部や歯間腔などに対応した植毛体の動きが可能となる。
【0015】
請求項10に係る歯ブラシは、前記植毛体を前記柄部の軸線を中心として傾動自在に、該柄部の先端に取り付けたことを特徴とするものである。これにより、植毛部をブラシ部から分離することなく、歯面の凹凸部に対応してブラシ部全体が傾動自在な歯ブラシを提供することができる。
【0016】
請求項11に係る歯ブラシは、同一の空間に面する複数の植毛面を前記植毛体に設けたことを特徴とするものである。これにより、歯の複数の面、例えば咬合面と側面、内外の側面等において、傾動自在な植毛体を同時に機能させることが可能となる。
【0017】
請求項12に係る歯ブラシは、前記弾発部材が弾性体であることを特徴とするものである。これにより、比較的容易に植毛体を傾動自在な構成とすることができる。
【0018】
請求項13に係る歯ブラシは、前記弾発部材がバネであることを特徴とするものである。これにより、植毛体を所定の方向に迅速かつ確実に傾動させる構成を実現することができる。
【0019】
請求項14に係る歯ブラシは、請求項1に記載の前記歯ブラシを少なくとも2つ取付けて使用する把持具を含むことを特徴とする。このような把持具を用いることにより、複雑な構造の歯ブラシを用意することなく、単一の植毛面を有する単純な構造の歯ブラシを複数組み合わせて用いることにより、歯の複数の歯面を同時に磨くための歯ブラシを手軽にかつ経済的に得ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について添付した図面に基づき説明する。
図1〜図11は、単一の植毛面を有する歯ブラシに本発明を適用した例を示す。図1は本発明の第1実施例に係る歯ブラシのブラシヘッドの縦断図、図2は図1の植毛面側からみた図、図3は弾発部材の変更例を示す断面図、図4は第1実施例の第1変更例を示す図2と同様の図、図5は同第2変更例を示す図、図6は図5の6−6線断面図、図7は本発明の第2実施例を示す図2と同様の図、図8は図7における弾発部材の取付状態を示す部分拡大図、図9は弾発部材の変更例を示す図8と同様の図、図10は従来の歯ブラシを2本並んだ歯に当てた例を示す図であり、図11は本発明の第1実施例に係る歯ブラシを用いた場合の図10との比較図である。
【0021】
まず、図1において、第1実施例に係る歯ブラシ1は、柄部2を一体に備えた植毛体支持部4を有し、同支持部4は多数の毛束7を植え付けた植毛体6が収められる植毛体収納凹部8を備える。図2からよく分かるように、植毛体6はその幅方向略中央を長手方向に延びる軸10の両端で植毛体支持部4に支持されており、軸10を中心として傾動自在である。
【0022】
この図の例では、植毛体6は幅方向に沿った毛束7の列毎に分離されており、各列毎に相互に独立して傾動可能な構成となっている。実際には、複数の列毎に相互に独立して傾動可能な構成としてもよく、また、植毛体6全体が一体に傾動する構成としてもよい。植毛体6の裏面側には植毛体収納凹部8の底面との間に弾性体12が介設されており、弾性体12は植毛体6が傾動した際に植毛体6を元の姿勢に復帰させるための弾発力を発揮する。弾性体12は合成ゴム、天然ゴムなど特に限定しないが、例えばウレタンゴムのような弾力性に富み、かつ耐久性に優れたものが好ましい。
【0023】
図3に関し、Aは、弾性体12の設置状態を図2の3A−3A線に沿った断面図で示すものである。この図において、弾性体12は植毛体6の傾動時に最も振幅の大きい幅方向両端の近傍に部分的に配設されている。Bは、弾性体12に代えて弾発部材としてコイルバネ12’を用いた例を示し、Cは、弦巻バネ12”を用いた例を示す。弾発部材としては、バネの方が応答性が良くより好ましいが、取付の作業性では弾性体の方がよい。
【0024】
図4は第1実施例の第1変更例を示し、植毛体6’がその長手方向略中央を幅方向に延びる軸10’を中心として傾動自在に構成されている。植毛体6’は長手方向に沿った毛束7’の列毎に分離されており、各列が相互に独立して傾動可能な構成となっている。この場合でも、実際には、複数の列毎に独立して傾動可能な構成としてもよく、また、植毛体6全体が一体に傾動する構成としてもよいこと勿論である。
【0025】
図5は第1実施例の第2変更例を示し、植毛体6”が毛束7”毎に分割されている。各植毛体6”は、例えば図6に示すように、区画壁14で仕切られた室16内に配置されている。各植毛体6”は植毛面側の端部24近傍において、当該歯ブラシに求められる植毛体6”の傾動方向に沿って、図示例では幅方向に、バネ22で支持されている。植毛体6”の植毛面側と反対側の端部26は球面形凸状に形成されており、植毛体収納凹部8”の球面凹部28内に傾動自在に嵌合されている。
【0026】
各室16の開口部は布材18で閉じられている。毛束7”はこの布材18にあけられた穴9を通って伸延するが毛と穴9の間は液密にシールされている。布材18は植毛体6”とともに毛束7”が移動しても破損することがないように極めて弾力性に富んだ素材、例えば合成ゴム、で造られている。
【0027】
各植毛体6”の傾動時に原姿勢への復帰力を発生するバネ22は、図1乃至図3Aに示されるような弾性体と置換することが可能なことは勿論である。また、植毛体6”の形状や支持構造は図示例に限定されるものではなく、各植毛体が相互に独立して傾動可能な構成であればよい。
【0028】
図7及び図8は本発明の第2実施例を示す。この実施例において、歯ブラシ100は、植毛体106は柄部102から分離されており、植毛体106は柄部102の軸方向に延びる軸を中心として傾動可能に弾発部材122を介して柄部102と連結されている。図示例では、弾発部材122は、一端が柄部102に埋設され、他端が植毛体106に埋設されたトーションバーで構成されている。
【0029】
図9は、図8のトーションバーに代わる弾発部材の例を示している。この例における弾発部材は、柄部102’の植毛体106’側の端部を円筒状に形成して凹部142を設け、植毛体106’に一端を埋設した短軸132を凹部142内に位置させ、短軸132の外周と凹部142の内周壁との間に円筒状の弾性体152を介設し、円筒状の弾性体152の内外面を短軸132の外周と凹部142の内周壁とにそれぞれ焼き付けて固定することにより構成されている。弾性体152は、合成ゴム、天然ゴムなど特に限定しないが、例えばウレタンゴムのような弾力性に富み、かつ耐久性に優れたものが好ましい。
【0030】
図10及び図11により、歯ブラシを2本並んだ歯に当てた場合を例に取り、本発明の作用を従来例と比較して説明する。図10は従来例を示し、A図から分かるように、歯ブラシをいくら強く歯面に押し付けても歯間腔に面した毛束は歯間部に形成されている空間Sに入り込むことができない。これは、A図の10B−10B線に沿った断面図であるB図に示されるように、歯間腔の両側の歯の外表面に当たっている毛束がスペーサのように作用し、歯面と植毛体の植毛面との間の距離Wが大きく保たれているからである。したがって、従来の歯ブラシで歯間腔の清掃をするには、歯ブラシを縦に斜めにしてブラシ先端の毛束を歯間腔に当てるなどの工夫を必要とし、あるいは別の歯間ブラシ等を必要とした。
【0031】
図11は本発明の第1実施例及び第2実施例に係る歯ブラシを用いた場合を示し、A図の11B−11B線に沿った断面図であるB図に示されるように、植毛体6は、歯面の凸部から毛束を介して大きな圧力を受けた側縁側(図中上側縁側)が沈み込むように植毛体支持部4に対して傾動する。これにより沈み込んだ側縁側の毛束は減じられた適度な圧力で接し、同時に反対側の側縁部の毛束は弾性体から与えられる適度な圧力で歯面に当たるようになる。このとき、植毛体6の傾動により歯面とブラシ部の植毛面との間の距離W’は大幅に狭くなり、A図に示されるように、歯間腔に面した毛束は歯間部に形成されている空間Sに入り込むことができる。したがって、本発明によれば、何ら特別なブラシ操作も歯間ブラシも必要とすることなく、ブラシを歯面に沿って上下動させる通常の歯磨き操作のみで歯間腔内に付着した歯垢等の除去が可能となる。
【0032】
図12〜図25は、複数の植毛面を有する歯ブラシに本発明を適用した例を示す。図12は本発明の第3実施例に係る歯ブラシのブラシヘッドの斜視図、図13は図12の13−13線に沿った部分断面図、図14は図13の矢印14方向から見た図、図15は第3実施例に係る歯ブラシを歯に当てた場合の分割植毛体の動きを模式的に示す説明図、図16は弾発部材の変更例を示す図、図17は第3実施例の第1変更例を示す図、図18は同第2変更例を示す図である。
【0033】
図12において、第3実施例に係る歯ブラシ201は、柄部202と植毛体支持部204とを一体に有する。植毛体支持部204は、2つの植毛体206a、206bを、それぞれの植毛面が同一の空間S1に面するように支持する水平部204aと垂直部204bとを有する。水平部204aは、使用時において植毛面がほぼ水平となり、毛束207が下向きとなるように植毛体206aを支持し、垂直部204bは、使用時において植毛面がほぼ垂直となり、毛束207が斜め上向きとなるように植毛体206bを支持する。図13からよく分かるように、垂直部204bの植毛体206bは、その上端の長手方向に延びる突部Oを中心として下端側が植毛体収納凹部208内に沈み込むことが可能なように、傾動自在に植毛体支持部204に支持されている。
【0034】
図14に示されるように、植毛体支持部204の垂直部204bの植毛体206bは縦方向に沿った毛束207の列abcde…毎に分離されており、各列が相互に独立して傾動可能な構成となっている。植毛体206bの裏面側には植毛体収納凹部208の底面との間に弾性体212が介設されており、弾性体212は植毛体206bが傾動した際に植毛体206bを元の姿勢に復帰させるための弾発力を発揮する。弾性体212は合成ゴム、天然ゴムなど特に限定しないが、例えばウレタンゴムのような弾力性に富み、かつ耐久性に優れたものが好ましい。
【0035】
図15は、この第3実施例に係る歯ブラシを用いた場合の各毛束列abcde…毎の植毛体206bの動きを歯の咬合面側から示したものである。図に示されるように、歯側面の凸部に面している毛束列bceの植毛体206bは、毛束を介して歯面から高い圧力を受けて植毛体収納凹部208内に最も沈み込んだ状態となっている。これに対し、歯間腔ないし凹部に面している毛束列dの植毛体206bは、毛束を介して歯面から受ける圧力が低いためほとんど沈み込みがなく、弾性体212の弾発力により毛束は歯間腔内に入り込んでいる。また、やや凹んだ歯面に面している毛束列aの植毛体206bは、歯面の凹みの程度に応じてやや沈み込んだ状態にある。
【0036】
このように、この実施例においては、歯面の凹凸により毛束に加えられる圧力の変化に応じて、植毛体206bは各毛束列abcde…毎に傾動し、歯面と毛束間の圧力は凸部も凹部もほぼ均一となり、凹部に付着した歯垢等を適度な圧力で効果的に除去することができる。この実施例は、特に歯間腔のような歯の縦軸に沿って凹部が存在する場合に極めて有効である。
【0037】
これまで本発明の第3実施例を、植毛体206bを縦方向に沿った毛束列毎に分離して相互に独立して傾動する構成として説明してきたが、植毛体206bの構成はこれに限られるものではない。すでに第1実施例及び第2実施例に関し、図11を参照して説明したところからも分かるように、植毛体206bは全体が一体に傾動する構成でもよい。また、縦方向に沿った複数の毛束列を単位として分離し、相互に独立して傾動自在に構成してもよい。いずれにしても、歯面の凸部から受ける高い圧力により植毛体が上端縁部を中心として傾動し、これにより沈み込んだ側の下端縁部の毛束が受ける圧力が減じられて適度な圧力となり、同時に反対側の上端縁部の毛束は弾発部材から与えられる適度な圧力で歯面に当たるようになればよいのである。
【0038】
図16は、第3実施例における植毛体206bに弾発力を付与する弾発部材の変更例を示し、弾性体212に代り、バネが用いられている。A図にはコイルバネ212’が示されており、B図にはく字形に屈曲させた板バネ212”が示されている。これらは例示であって弾発部材はこれらに限られない。本発明の出願時において当業者が知り得る、弾発力を発揮することができる素材からなる部材であればよい。
【0039】
これまでは、第3実施例に関し、主として、図12に示されるように、ほぼ90°の角度の位置関係にある水平部204aと垂直部204bとを備え、それぞれを歯の咬合面と側面とに当てて使用する植毛体支持部204を例にとって説明してきた。しかし、複数の植毛体を、それぞれの植毛面が同一の空間に面するように配置した植毛体支持部の構成はこれに限られない。例えば、水平部の両側に垂直部を設けることにより、3つの植毛面をコ字形に配置した歯ブラシに対しても本発明が適用可能なことは勿論である。
【0040】
ここにおいて、図17は、複数の植毛体支持部を有する第3実施例の第1変更例を示す。図17のA図には、歯の咬合面から内外両側面にかけて毛束を当てることができるように、2つの植毛面が同一の空間に面し、かつ鈍角で交わるように配置された2つの植毛体306a、306bを、それぞれの上端縁部の枢支軸355を中心として傾動自在に支持する植毛体支持部304が示されている。B図には、A図とは逆に2つの植毛面が鋭角で交わるように配置された2つの植毛体406a、406bを、それぞれの上端の長手方向に延びる突部455を中心として傾動自在に支持する植毛体支持部404が示されている。また、C図には、歯の咬合面と内外両側面のそれぞれに毛束を当てることができるように3つの植毛面が同一の空間に面する植毛体支持部504が示されている。この植毛体支持部504は、水平部とその両側から湾曲状に垂下させた側面部とに3つの植毛体506a、506b、506cを有し、側面部の植毛体506b、506cを上端突部555を中心として傾動自在に支持する。
【0041】
図18は本発明の第3実施例の第2変更例示す。図18のA図は、複数の植毛体支持部を有する歯ブラシの垂直部を示す図13と同様の部分断面図、B図は、2つの植毛面が鋭角に配置された前歯用歯ブラシの断面図、C図は、B図と同様の臼歯用歯ブラシの端面から見た図である。
【0042】
図18のA図において、垂直部604bの植毛体606bは、第3実施例とは異なり、その下端の長手方向に延びる突部655を中心として、上端側が植毛体収納凹部608内に沈み込むことが可能なように、傾動自在に植毛体支持部604bに支持されている。この実施例においては、毛束607は斜め下方に向けて植毛されている。本発明にとって、毛束の植毛面に対する角度はあまり重要ではない。斜め上方又は下方に傾斜させたものであっても、また植毛面に対しほぼ直角に植えられたものであってもかまわない。毛束の角度乃至向きは、問題となる凹部乃至凸部の位置、大きさ、角度、歯の形状などにより適宜選択すればよいからである。
【0043】
図18のB図、C図は、ともにA図と同様に、植毛体706a、706b/806a、806bが下端縁部755/855で植毛体の長手方向に延びる軸を中心として傾動するように構成されている。植毛体を第3実施例のように上端部側を中心として傾動するものを選ぶか、あるいは本実施例のように下端部側を中心として傾動するものを選ぶかは、歯面における凹部乃至凸部の位置、歯の形状などにより決めればよい。
【0044】
図19は第4実施例を示し、この実施例においては、単一の植毛体を有する歯ブラシのブラシヘッドと、その側方に配置される側方植毛体とを連結部材で連結して同一の空間に複数の植毛面が面するようにし、該連結部材の側方植毛体と結合された部分を、前記ブラシヘッドに結合された部分に対して傾動自在とすることにより本発明を実現している。すなわち、柄部32と一体の植毛体支持部34の左右に連結部材35を用いて植毛体36a、36bを支持している。連結部材35は、植毛体支持部34に結合される中央体35aと、植毛体36a、36bに結合される側方片35b、35cとを有する。連結部材35の側方片35b、35cは、上端部37を中心として傾動自在に中央体35aに弾発部材38を介して連結されている。側方片35b、35cを外方に傾動自在とするか内方に傾動自在とするかは、歯面における凹部乃至凸部の位置、歯の形状などに応じて、弾発部材38の取付方向を選択すればよい。
【0045】
図20乃至22図は、いずれも植毛体支持部に植毛体収納凹部を設けず、植毛体支持部の側縁部に直接複数の植毛体を傾動可能に取り付けて同一の空間に複数の植毛面が面するようにし、本発明を実現した例を示している。すなわち、図20の第5実施例のA図に示す例では、柄部42の先端に設けられた植毛体支持部44が柄部の軸方向に沿った側縁部44a、44bをその左右両側に有し、植毛体46a、46bは、上端部47a、47bが植毛体支持部44の側縁部44a、44bに弾発部材48を介して連結されている。植毛体46a、46bは、上端部47a、47bと植毛体支持部の側縁部44a、44bとの連結軸を中心として傾動自在である。図示例では、植毛体支持部44の断面形状はハート形の上部の輪郭を模した形を有している。
【0046】
図20のB図に示す例でも、柄部52の先端に設けられた植毛体支持部54が柄部の軸方向に沿った側縁部54a、54bをその左右両側に有し、植毛体56a、56bは、上端部57a、57bが植毛体支持部54の側縁部54a、54bに弾発部材58を介して傾動自在に連結されている。この例では、植毛体支持部54の形状を断面く字形にしてあるため、この歯ブラシを使用する歯がA図のものと異なる。
【0047】
図21は第6実施例を示し、この実施例においては、左右一対の植毛体が柄部の先端の植毛体支持部に直接取り付けられ、柄部の軸線を中心として傾動自在に構成されている。図示されているとおり、左右一対の植毛体66a、66bは、柄部62の延長部である植毛体支持部64に弾発部材68a、68bを介して連結されており、弾発部材68a、68bの取付の向きにより、下端部69が相近づく方向に、あるいは遠ざかる方向に傾動自在に構成されている。
【0048】
図22は第7実施例を示し、断面逆L字形の植毛体76は同一の空間に面する複数の植毛面を有し、柄部72の軸である植毛体支持部74に弾発部材78を介して取り付けられており、柄部の軸74を中心として傾動自在である。この実施例においても、植毛体支持部74の形状はこれまでに図17、図18、図20、図21などにおいて図示したものその他様々なブラシ部と同様なものに変更可能なことは勿論である。
【0049】
図23及び図24は、柄部の先に単一のブラシ部を有する歯ブラシを複数所定角度で取り付けた把持具を用いることにより、同一の空間に面する複数の植毛面を設けた例を第8実施例として示す。図から明らかなように、把持具89に所定角度で取り付けられた3本の歯ブラシ84a、84b、84cの内、中央の歯ブラシ84aは本発明による構造を備えていない。図24のA図においては、左右に設けられた歯ブラシ84b、84cは、図1乃至図3に示されたものと同様な構造を有しており、植毛体86がその上端部の枢支軸87を中心として傾動自在となる構造が用いられている。同B図においては、左右に設けられた歯ブラシ94b、94cに植毛体96がその下端部の枢支軸97を中心として傾動自在となる構造が用いられている。
【0050】
第8実施例に関し、中央の歯ブラシを用いずに左右に設けられた一対の歯ブラシのみの構成としてもよいことはもちろんである。また、左右の歯ブラシを図7乃至図9に示されたような、柄部とブラシ部とが分離されブラシ部が柄部の軸方向に延びる軸を中心として傾動することを許容する弾発部材を介して柄部と連結された構造としてもよいことはもちろんである。
【0051】
以上本発明について第1実施例ないし第8実施例を参照して説明してきたが、本願発明は電動歯ブラシに使用されるブラシヘッドに応用できることはもちろんである。
【0052】
【発明の効果】
本発明に係る歯ブラシは、毛束を植え付けた植毛面を含む可動部と、柄部を含み可動部を支持する支持部とからなり、前記可動部を前記支持部に対し傾動可能に弾発部材を介して支持された植毛体としたことにより、歯面に凹凸や急斜面があってもほぼ均一な圧力で毛束を歯面に当てることができ、凹部や急斜面の歯垢等の除去することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る歯ブラシのブラシヘッドの縦断図
【図2】図1の植毛面側からみた図
【図3】弾発部材の変更例を示す断面図
【図4】第1実施例の第1変更例を示す図
【図5】第1実施例の第2変更例を示す図
【図6】図5の6−6線断面図
【図7】本発明の第2実施例を示す図2と同様の図
【図8】図7における弾発部材の取付状態を示す部分拡大図
【図9】第2実施例における弾発部材の変更例を示す図
【図10】従来の歯ブラシを2本並んだ歯に当てて磨く例を示す図
【図11】本発明の第1実施例に係る歯ブラシを用いた場合の図10との比較図
【図12】本発明の第3実施例に係る歯ブラシのブラシヘッドの斜視図
【図13】図12の13−13線に沿った部分断面図
【図14】図13の矢印14方向から見た図
【図15】第3実施例に係る歯ブラシを歯に当てた場合の分割植毛体の動きを模式的に示す説明図
【図16】第3実施例における弾発部材の変更例を示す図
【図17】第3実施例の第1変更例を示す図
【図18】第3実施例の第2変更例を示す図
【図19】本発明の第4実施例に係る歯ブラシのブラシヘッドの斜視図
【図20】本発明の第5実施例に係る歯ブラシのブラシヘッドの斜視図
【図21】本発明の第6実施例に係る歯ブラシのブラシヘッドの斜視図
【図22】本発明の第7実施例に係る歯ブラシのブラシヘッドの斜視図
【図23】本発明の第8実施例に係る歯ブラシのブラシヘッドの斜視図
【図24】第8実施例における3本の歯ブラシの配置関係を示す図
【符号の説明】
1、101,201・・歯ブラシ本体、2,102,202・・柄部、4,104,204,304,404,504,604・・植毛体支持部、6,106,206,306,406,506,606,706,806,36,46・・植毛体、7、207・・毛束、8,208,608・・植毛体収納凹部、10・・傾動中心軸、12,22,122,152,212,38,48,58,68・・弾発部材、14・・区画壁、16・・室、 O,455,555,655,755,855・・傾動中心。
Claims (14)
- 毛束を植え付けた植毛面を含む可動部と、柄部を含み可動部を支持する支持部とからなり、前記可動部を前記支持部に対し傾動可能に弾発部材を介して支持された植毛体としたことを特徴とする歯ブラシ。
- 前記支持部は前記柄部の先端に形成された植毛体収納凹部を有し、前記植毛体を該凹部内に配置したことを特徴とする請求項1に記載の歯ブラシ。
- 前記植毛体を、毛束の少なくとも1列毎を単位として複数の片に分割し、各分割片を相互に独立して傾動自在としたことを特徴とする請求項2に記載の歯ブラシ。
- 前記植毛体を毛束毎に分割し、各毛束を相互に独立して傾動自在としたことを特徴とする請求項2に記載の歯ブラシ。
- 複数の前記植毛体を、それぞれの植毛面が同一の空間に面するように配置し、少なくとも1つの植毛体を傾動自在としたことを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか一項に記載の歯ブラシ。
- 少なくとも1つの前記植毛体を連結部材を介して前記支持部材に連結し、該連結部材は、前記植毛体に結合された部分が前記支持部材に結合された部分に対して傾動することを特徴とする請求項1に記載の歯ブラシ。
- 前記支持部は前記柄部の軸方向に沿った側縁部を有し、前記植毛体は、該植毛体取付部の側縁部に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の歯ブラシ。
- 前記植毛体を、その長手方向に延びる軸を中心として傾動自在としたことを特徴とする請求項2乃至請求項3、請求項6及び請求項7のいずれか一項に記載の歯ブラシ。
- 前記植毛体を、その幅方向に延びる軸を中心として傾動自在としたことを特徴とする請求項2乃至請求項3又は請求項5に記載の歯ブラシ。
- 前記植毛体を、前記柄部の軸線を中心として傾動自在に、該柄部の先端に取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の歯ブラシ。
- 同一の空間に面する複数の植毛面を前記植毛体に設けたことを特徴とする請求項10に記載の歯ブラシ。
- 前記弾発部材は弾性体であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載の歯ブラシ。
- 前記弾発部材はバネであることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載の歯ブラシ。
- 請求項1に記載の前記歯ブラシを少なくとも2つ所定角度で取付けた把持具を含むことを特徴とする歯ブラシ。
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