JP2005045843A - 動画像の変化点検出方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【構成】 対象となる動画像をフレーム単位で時系列に処理装置に入力する手段と,処理装置において,各フレーム単位に該画像データが有する特徴量を計算する手段と,その特徴量と直前の複数枚のフレームの特徴量との間で各々相関係数を求める手段と,求められた相関係数の組み合わせのパターンから動画像の変化点か否かを判定する手段とを設ける。また,過去に計算された相関係数のうち,最近の値を常に保持する手段と,保持されている相関係数の値,もしくは過去のフレームの特徴量をもとに動的に変化点検出の基準を変化させる手段とを設ける。
【選択図】 図2
Description
また,過去に計算された相関係数のうち,最近の値を常に保持する手段と,保持されている相関係数の値,もしくは過去のフレーム画像や音声情報の特徴量をもとに動的に変化点検出の基準を変化させる手段とを設ける。
瞬間的な画像の乱れがあった場合,乱れたフレームと,その直前のフレームとの画像的相異,ならびに直後のフレームとの画像的相異は大きくなるが,乱れたフレームを間に鋏む2枚のフレームの間では画像的相異は小さくなるという特徴があるので,本発明によれば,このような状態を示す相関係数の組み合わせパターンを検出した場合には,真の動画像変化点ではないと正しく判定することができる。逆に,そのような画像の乱れの発生した部分だけを検出することもできる。また,直前の動画像の特徴に応じて変化点検出の閾値を動的に変化させる手段によって,動画像の特徴に合わせた,きめ細かな変化点か否かの判定ができ,誤検出を抑制することができる。
図1は,本発明を実現するためのシステム構成の概略ブロック図の一例である。1はCRT等のディスプレイ装置であり,コンピュータ4の出力画面を表示する。コンピュータ4に対する命令は,キーボードやポインティングデバイス等の入力装置5を使って行うことができる。10の動画像再生装置は,光ディスクやビデオデッキ等である。動画像再生装置10から出力される映像信号は,逐次,3のA/D変換器によってデジタル画像データに変換され,コンピュータ4に送られる。コンピュータ4内部では,デジタル画像データは,インタフェース8を介してメモリ9に入り,メモリ9に格納されたプログラムに従って,CPU7によって処理される。動画像再生装置10が扱う動画像の各フレームに,動画像の先頭から順に番号(フレーム番号)が割り付けられている場合には,フレーム番号を制御線2によって動画像再生装置10に送ることで,当該場面の動画像が再生される。処理の必要に応じて,各種情報を6の外部情報記憶装置に蓄積することができる。メモリ9には,以下に説明する処理によって作成される各種のデータが格納され,必要に応じて参照される。
この組み合わせから画像の乱れなのか変化点なのかを判定することができる。このようにして,R2nの計算を,1フレーム飛びの場合,次いで2フレーム飛びの場合というように,順に間隔を広げながら行っていくことで,任意のフレーム枚数分の乱れを変化点と区別することができる。
最後に,処理218で,処理対象のフレーム番号値を1つ増やして次のフレーム取り込みに備える。
まず最初に初期化処理として,現在の処理対象のフレーム番号を表す変数nを初期値にし,ヒストグラムに用いるメモリ領域をリセットする(600)。nの初期値としては,処理対象の動画像区間の先頭のフレーム番号が与えられる。次に,処理602でフレーム番号nのフレーム画像fnを取り込み,fnの色ヒストグラムHnを作成する(604)。続いて,処理606でfnの輝度平均Bnを求める。
処理606の詳細なフローチャートを図8に示す。フレーム画像fnのサイズは幅w, 高さhであるとする。まず変数Bnを0にリセットする(800)。そして,fn中の各画素について,その輝度Bp(x, y)を求める。ここで,(x, y)はfn内における画素の二次元平面座標を表す。Bp(x, y)は,fnがモノクロ濃淡画像の場合には,その画素の明るさであり,カラー画像の場合には,その画素の色の輝度成分である。色が,YUV表色系といった輝度成分が分離された形で表現されている場合には,その輝度成分の値をそのまま,すなわちYUV表色系の場合ではYの値を利用すればよい。計算機中で一般的に使用されているRGB表色系等では,RGB各成分の値から計算によって輝度成分を求める必要がある。802で示した例では,RGB各成分の最大値を輝度値としている。R(x, y)は,(x, y)の位置にある画素の赤成分の値を表し,同様にG(x, y)は緑成分,B(x, y)は青成分の値である。画素の輝度は緑成分にほぼ比例するので緑成分の値をBp(x, y)の値として近似的に用いてもよい。こうして求まったBp(x, y)の値をBnに足し込んでいき(804),最終的にフレーム全体の輝度をBnに得る。以上の処理は,604の色ヒストグラムの計算と同時に行うことで,各画素の値読み出しや変数xやyのインクリメント等の処理の重複を省くことができ,高速化が図れる。
さらに,上記の例では,閾値を変更していたが,閾値を定数にして,その替わりに相関係数の値を変化させるようにしても構わない。
このとき,どうしても正確にカットの変わり目のフレーム画像を取り込みたい場合には,フレーム画像を過去に遡って数フレーム分をバッファに蓄えておくとよい。バッファには最新のフレーム画像が入り,1枚入るとバッファ中の最も古いフレーム画像が1枚消去される。
しかしながら,動画像は複数のカットから構成されるので,この方法では,ファイルの数が多くなりすぎて管理しにくいという問題もある。そこで,単一のファイルの中で,これらの情報を管理するようにしてもよい。図11にファイル構造の例を示す。1100はヘッダー情報であり,他のファイル形式との識別子や登録されているカットの総数といったファイル全体に関わる情報が入る。1102は,代表画像の格納アドレスのテーブルであり,各カットの代表画像のデータがファイル中のどの位置からに格納されているかを表すオフセット値が,カットの総数分だけ順番に格納される。同様に,1104はタイムコード,1106は属性情報に関するテーブルである。ほかにも関連情報を格納する場合には,必要なだけ同様のテーブルが作成される。これらのテーブルの間では,それぞれのテーブルの先頭から数えて同じ位置に格納されているアドレス情報は,同じ代表画像に関する情報となるように格納され,相互に対応がとれるようになっている。1108から1118は,それぞれの情報を格納するデータ領域である。
Claims (16)
- 連続する複数枚の画像よりなる動画像からカットの変わり目を検出する動画像の変化点検出方法において,
対象となる動画像をフレーム単位で時系列に処理装置に入力し,
処理装置では,各フレーム単位に動画像の画像データが有するカラーヒストグラムを含む特徴量を計算し,
その特徴量と直前のフレームで計算した特徴量との間で第1の相関係数を求め,同様に特徴量とその更に以前のフレームで計算した特徴量との間で第2の相関係数を求め,
第1の相関係数と第2の相関係数の値がそれぞれ予め定めた許容範囲外となった時点を,動画像のカットの変わり目の判定に用いることを特徴とする動画像の変化点検出方法。 - 請求項1記載の動画像の変化点検出方法において,上記第1の相関係数と上記第2の相関係数の値がそれぞれ予め定めた許容範囲外か否かを判定する際,許容範囲を,直前もしくは直後の動画像の特徴量の値によって変化させることを特徴とする動画像の変化点検出方法。
- 連続する複数枚の画像よりなる動画像からカットの変わり目を検出する動画像の変化点検出方法において,
対象となる動画像をフレーム単位で時系列に処理装置に入力し,
処理装置では,各フレーム単位に動画像の画像データが有するカラーヒストグラムを含む特徴量を計算し,
その特徴量と直前のフレームで計算した特徴量との間で相関係数を求め,
その相関係数の値が,直前もしくは直後の動画像の特徴量の値によって変化する許容範囲の外となった時点を,該動画像のカットの変わり目の判定に用いることを特徴とする動画像の変化点検出方法。 - 請求項2または3記載の動画像の変化点検出方法において,直前もしくは直後の動画像の特徴量とは,直前もしくは直後の動画像全体の輝度であることを特徴とする動画像の変化点検出方法。
- 請求項2または3記載の動画像の変化点検出方法において,直前もしくは直後の動画像の特徴量とは,直前もしくは直後の動画像におけるフレーム間の相関係数であることを特徴とする動画像の変化点検出方法。
- 請求項2または3記載の動画像の変化点検出方法において,直前もしくは直後の動画像の特徴量とは,直前もしくは直後の動画像に対する単位時間あたりの処理フレーム枚数であることを特徴とする動画像の変化点検出方法。
- 連続する複数枚の画像よりなる動画像からカットの変わり目を検出する動画像の変化点検出方法において,
利用者が手動でカットの変わり目を検出する際,利用者がカットの変わり目であると指定した時点より一定時間遡った時点もしくは一定時間経過した時点をカットの変わり目として登録することを特徴とする動画像の変化点検出方法。 - 連続する複数枚の画像よりなる動画像からカットの変わり目を検出する動画像の変化点検出方法において,
利用者が手動でカットの変わり目を検出する際,利用者がカットの変わり目であると指定した時点に最も近い音声の切れ目をカットの変わり目として登録することを特徴とする動画像の変化点検出方法。 - 連続する複数枚の画像よりなる動画像からカットの変わり目を検出する動画像の変化点検出装置において,
対象となる動画像をフレーム単位で時系列に入力する手段と,
各フレーム単位に動画像の画像データが有するカラーヒストグラムを含む特徴量を計算する手段と,
その特徴量と直前のフレームで計算した特徴量との間で第1の相関係数を求め,同様に特徴量とその更に以前のフレームで計算した特徴量との間で第2の相関係数を求める手段と,
第1の相関係数と第2の相関係数の値がそれぞれ予め定めた許容範囲外となった時点を,動画像のカットの変わり目として判定する手段と,
を備えたことを特徴とする動画像の変化点検出装置。 - 請求項9記載の動画像の変化点検出装置において,上記判定手段にて,上記第1の相関係数と上記第2の相関係数の値がそれぞれ予め定めた許容範囲外か否かを判定する際,許容範囲を,直前もしくは直後の動画像の特徴量の値によって変化させることを特徴とする動画像の変化点検出装置。
- 連続する複数枚の画像よりなる動画像からカットの変わり目を検出する動画像の変化点検出装置において,
対象となる動画像をフレーム単位で時系列に入力する手段と,
各フレーム単位に動画像の画像データが有するカラーヒストグラムを含む特徴量を計算する手段と,
その特徴量と直前のフレームで計算した特徴量との間で相関係数を求める手段と,
その相関係数の値が,直前もしくは直後の動画像の特徴量の値によって変化する許容範囲の外となった時点を,動画像のカットの変わり目として判定する手段と,
を備えたことを特徴とする動画像の変化点検出装置。 - 請求項10または11記載の動画像の変化点検出装置において,直前もしくは直後の動画像の特徴量とは,(1)直前もしくは直後の動画像全体の輝度であること,(2)直前もしくは直後の動画像におけるフレーム間の相関係数であること,(3)直前もしくは直後の動画像に対する単位時間あたりの処理フレーム枚数であること,のうち少なくともいずれか一つを用いることをを特徴とする動画像の変化点検出装置。
- 請求項9から12いずれかに記載の動画像の変化点検出装置において,
変化点もしくは変化点の位置から所定のオフセットを加えた位置のフレーム画像を抽出する手段と,
そのフレーム画像を予め設定した大きさにスケーリングする手段と,
スケーリングした画像を記録装置もしくは媒体に格納するための手段と,
を備えたことを特徴とする動画像の変化点検出装置。 - 請求項13記載の動画像の変化点検出装置において,スケーリングした画像を,動画像中における変化点の位置を示す第1の情報,変化点が発生したときの時刻情報を表す第2の情報,変化点とその直前の変化点の間の距離もしくは時間を表す第3の情報,変化点もしくは該変化点から始まるカットの属性を記述する第4の情報の4種類の関連情報のうち,少なくともいずれか一つの関連情報と関係づけて記録装置もしくは媒体に格納するための手段を有することを特徴とする動画像の変化点検出装置。
- 請求項14記載の動画像の変化点検出装置において,画像と関連情報とを単一のファイルで管理することを特徴とする動画像の変化点検出装置。
- 請求項13記載の動画像の変化点検出装置において,最新のフレーム画像もしくはスケーリング処理後の画像を常時2枚以上記憶するためのバッファを設け,過去に遡って変化点が検出された場合に,そのときの変化点に対応する画像を上記バッファから抽出することを特徴とする動画像の変化点検出装置。
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