JP3157928B2 - 動画像の拾い見装置 - Google Patents

動画像の拾い見装置

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JP3157928B2
JP3157928B2 JP29873792A JP29873792A JP3157928B2 JP 3157928 B2 JP3157928 B2 JP 3157928B2 JP 29873792 A JP29873792 A JP 29873792A JP 29873792 A JP29873792 A JP 29873792A JP 3157928 B2 JP3157928 B2 JP 3157928B2
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博 荒川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオテープレコーダ
(以下VTRと略す)、ビデオディスクなどの、動画像
の広い見装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】書籍などの活字メディアに比べて動画メ
ディアは拾い見が行いにくい、という点が指摘されてい
る。動画像の拾い見を容易にするには、内容の同じ場面
を1枚の画像で代表させればよい。これにより短時間で
内容を理解することができる。これを実現するには、場
面の内容の切れ目であるカットを検出できればよい。こ
のような手法の動画像の拾い見装置が、特開昭64−6
8084公報に開示されている。この従来装置は、カッ
ト検出により動画像を内容ごとに分割して各場面とし、
この場面ごとの代表画像を記憶し、記憶代表画像を一画
面に同時に複数表示することによって、動画像の拾い見
を可能にするものである。次に、この装置を説明する。
【0003】図7に従来の動画像の拾い見装置の構成図
を示す。まず、各構成要素を説明する。動画像再生装置
701は、動画像を再生する、VTRやビデオディスク
などの装置である。フレーム間差異検出部702は、動
画像再生装置701から入力された入力画像の各点の画
素輝度値のフレーム間での差(以下、フレーム間差分と
略す)を計算する手段である。判定部703は、そのフ
レーム間差異検出部702から出力された、画像中の各
点のフレーム間差分の絶対値和をもとに、現在の入力画
像と前回の入力画像の間がカットであるかどうかの判定
を行う手段である。代表画像記憶部704は、判定部7
03から現在がカットであるとの信号を受けとった時
に、その時の動画像再生装置701からの入力画像を代
表画像として記憶する手段である。画像表示部705
は、図8に示すように表示画面を格子状に分割し、それ
ぞれの小長方形内に、代表画像記憶部704の代表画像
を縮小して表示することで、複数の画像を1画面に同時
に表示するものである。次に動作を説明する。
【0004】動画像再生装置701は各フレームごとに
画像を再生し、これをフレーム間差異検出部702へ出
力する。この再生画像をもとにフレーム間差異検出部7
02、判定部703は上記の動作によりカットを検出す
る。代表画像記憶部704は、カットが検出されるとそ
の時の再生画像を記憶し、カットが検出されないと、な
にもしない。以上が動画像再生装置701の出力する1
つの再生画像に対する処理であり、順次、動画像再生装
置701の出力する再生画像が同様に処理される。そし
て代表画像記憶部704に代表画像が16枚記憶される
と、これを画像表示部705に出力する。このようにし
てこの装置を用いれば、動画像から検出したカットによ
り、動画像を異なる場面ごとに分割でき、この結果それ
ぞれの場面を代表する画像を取り出せ、これを見ること
で動画像の拾い見が可能となる。
【0005】このように従来例は、現フレームと前フレ
ームの違いをフレーム間差分により評価し、この評価結
果を用いカットを検出するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この様な従来
の装置では、例えば動き物体が多いシーンではフレーム
間差分が大くなるため、このシーンをカットとして誤検
出する恐れがある。また動き物体が多いシーン以外に
も、物体が変形する場合や、パンニングするカメラによ
り撮影されたシーンのように画面全体が緩やかに移動す
る場合でも、この誤検出は生じる。
【0007】これを防ぐためにフレーム間差分以外の手
法として、画面全体の色ヒストグラムのフレーム間での
差分を用いた手法も提案されている。しかし、現在と過
去の2点間のデータをもとに判定を行うために、移動物
体の動きにより色が隠れたり新しい色が現れたりする場
合には、誤検出が生じる。また処理の高速化には、処理
画像を間引く方法として、nフレーム(n>1)離れた2
枚の画像の差分(以下、間とばし差分)を用いる方法が
有効である。しかしこの場合は2枚の画像の間隔が大き
くなるため、カットでない場合でも差分が大きくなり誤
検出を生じやすい。
【0008】このように従来手法では、物体の動きなど
の影響でカットを誤検出する場合がある。また従来手法
は、処理の高速化に適さない手法であった。
【0009】本発明は上記従来の手法の課題を考慮し、
移動物体の影響などによりカットを誤検出することのな
い、または、高速処理可能な、動画像の拾い見装置を提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力画像の画
面全体の輝度または色等の画像特徴に関するヒストグラ
ムを特徴量として抽出する特徴量抽出部と、現在の特徴
量と少なくとも1つ以上の過去の前記特徴量を記憶する
特徴量記憶部と、特徴量記憶部に記憶された少なくとも
一つ以上の特徴量を用い入力画像の場面の切れ目である
カットを検出するカット検出部と、カット検出部からの
信号をもとに場面を代表する画像を少なくとも1つ以上
記憶する代表画像記憶部と、代表画像記憶部に記憶され
た代表画像を表示する画像表示部とを備えたものであ
る。
【0011】
【作用】本発明は、ヒストグラムを特徴量として抽出
し、特徴量記憶手段に記憶された複数の特徴量をもと
に、現在の特徴量の値がそれまでの複数の値と比較して
極端に異なる場合にカットと判断するものである。この
判断のために、同一場面内での特徴量の性質が同じであ
ることを利用する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0013】図1は、本発明の第1の実施例である動画
像の拾い見装置の構成図を示すものである。
【0014】図1において、画像信号入力端子101は
画像信号を入力するための端子、特徴抽出部102はそ
の入力画像を特徴量に変換する抽出部、特徴量記憶部1
03はそれら複数の特徴量を記憶する記憶部、カット検
出部104は複数の特徴量の時間変化をもとにカットを
検出するための検出部、代表画像記憶部105は検出さ
れたカットにより区切られた場面を代表する静止画像を
複数枚記憶する代表画像記憶部、画像表示部106は代
表画像を表示する表示部である。
【0015】次に各構成要素を更に具体的に詳しく説明
する。上記特徴量抽出部102が生成する画像の特徴量
は、同一場面では同じ値を示し、異なる場面では違う値
を示す必要がある。また、場面中の物体の移動に対して
安定である必要がある。ここではこのような特徴量とし
てヒストグラムを用いる。ヒストグラムには輝度と色の
ヒストグラムがあり、性能には差異があるものの動作説
明上の違いはないので、以下、輝度の場合のみを説明す
る。特徴量抽出部102は入力画像の輝度値ヒストグラ
ムを毎フレームごと求める。求め方は、輝度値の取り得
る値を256個の区間に分割し、各輝度区間内の輝度値
を持つ画素の数を、その輝度区間の頻度とする。この処
理では、画面全体の画素が対象となる。このようにして
画面全体での輝度値ヒストグラムを得る。図2にこのヒ
ストグラムの例を示す。図2に於て、201は入力画
像、203は出力である輝度値ヒストグラム、202は
図1の特徴量抽出部102と同じものある。この図2を
用い入力画像201とヒストグラム203の関係を説明
する。入力画像201は山と空を背景に人物が写ったシ
ーンで、204は"空"で平均輝度値a、205は"人"で
平均輝度値b、206は"山"で平均輝度値cである。こ
こで、a>b>cである。このとき、出力である輝度値
ヒストグラム203は、輝度値a,b,cにピークがあ
る、図に示した形状となる。
【0016】図1における特徴量記憶部103は、毎フ
レームごとに求まる輝度値ヒストグラムの内、時間上最
近の16個を記憶するためのものある。図3に特徴量記
憶部103の例を示す。302は先入れ先だしのFIFOメ
モリであり、容量は256ワード×16段である。ま
た、0番には入力端子301からの最新のヒストグラム
が格納され、15番には15フレーム前のヒストグラム
が格納される。また、このメモリ103は内部データを
ランダムアクセスできる機能を備え、nフレーム前の輝
度区間iの頻度を読み出すことができる。以後、この値
をh(n,i)と書き、また、ヒストグラムに関して述べるこ
とが明かな場合には、輝度区間iを輝度iと略す。
【0017】図1におけるカット検出部104は、特徴
量記憶部103から輝度値ヒストグラムのデータを読み
だし、これらのデータをもとにカットを検出する。検出
手法は以下の通りである。まず、0〜7フレーム前の輝
度ヒストグラムデータをもとに、輝度ヒストグラムの時
間平均を求める。つまり、輝度iごとに頻度の時間平均
をもとめる。これをa2(i)と書く。また8〜15フレー
ム前の輝度ヒストグラムデータに対し、同様にしてa
1(i)を求める。この2つの輝度ヒストグラムの距離差が
一定値(α)以上の時、7フレーム前をカットと判断す
る。距離差Lは(数1)で表される。
【0018】
【数1】
【0019】上式より、ヒストグラムの形状が異なるほ
ど、各輝度iごとの輝度ヒストグラム差abs(a1(i)-a
2(i))が大きくなるので、距離差は大きくなることがわ
かる。上記の手法により7フレーム前がカットであると
判断した場合、カット検出部104は代表画像記憶部1
05へカット検出信号を出力する。代表画像記憶部10
5は、静止画像データを16枚記憶できる記憶装置であ
り、カット検出部104からカット検出信号を受け取る
と、その時入力されている画像を1枚記憶する。この
時、記憶した代表画像に、検出順に番号を割り付けてお
く。また図1の画像表示部106は、図8に示すように
画面を格子状に16分割し、それぞれの小長方形に代表
画像記憶部105に記憶された静止画像を縮小して表示
する。表示位置は、先ほど代表画像に割り付けた番号と
図8の番号とが一致するようにする。これにより16枚
の画像を同時に見ることができる。
【0020】次に図1を用い動作を説明する。
【0021】画像信号入力端子101より順次入力され
る画像データは、特徴量抽出部102へ入力され、ここ
でフレーム単位に輝度ヒストグラムが抽出され、これが
特徴量記憶部103へ出力される。特徴量記憶部103
では、FIFOの働きにより0番のデータが1番へとデータ
がシフトされ(図3参照)、その後0番に特徴量抽出部
102からの現フレームのヒストグラムが記憶される。
その後カット検出部104が、特徴量記憶部103の0
〜15フレーム前の輝度ヒストグラムをもとに7フレー
ム前がカットであるかどうかを判定する。カットでなけ
れば、何もせずに次の入力画像を処理する。カットの場
合は、カット検出部104がカット検出信号を代表画像
記憶部105へ出力する。代表画像記憶部105はこの
信号を受け取ると、その時の入力画像を記憶する。この
画像は、カット検出部104の判定方法により、検出さ
れたカットから数えて8フレーム目の画像であり、これ
を現カットの代表画像とする。その後、順次入力される
画像を同様に処理し、カットを検出し代表画像を記憶し
ていく。このようにして得られた複数の代表画像を画像
表示部106により表示する。この複数の画像を同時に
見ることにより、入力された動画像の概略を把握でき、
所望の動画像の拾い見が可能となる。
【0022】なお、本実施例では入力画像を1フレーム
ごとに処理する場合を説明したが、本手法は入力画像を
nフレーム(n>1)ごとに処理しても以下の理由から正
しく動作する。このことを図4を用いて説明する。ま
ず、グラフ401、402、403を用いて従来手法で
はうまく動作しないことを説明し、その後、グラフ40
4、405を用い本実施例ではうまく動作することを説
明する。
【0023】グラフ401は、特徴量としてある色の頻
度を選び、これの時間変化を表わしたものである。また
407がカットであり、区間406の場面では選んだ色
を持つ移動物体があり、区間407の場面では選んだ色
を持つ移動物体が存在しない場面を考える。ここで、移
動物体が人物などの柔軟構造物の場合、歩行により大き
さが周期的に変動する。このため特徴量はグラフ401
に示すような変動を示す。また区間408では選んだ色
がほとんど存在しないので、小さい一定値を示す。さ
て、このような特徴量に対して従来手法での過去と現在
の2特徴量の差分絶対値を求めた結果をグラフ402に
示す。この場合はカットでの値が区間406、408で
の値に比べて十分大きいので、カット検出用のしきい値
の決定は容易である。ところが、高速処理のために画像
を間引いた場合をグラフ403に示す。この場合区間4
06での特徴量の差が大きくなり、しきい値の決定が困
難になる。なおここでは、特徴量の変動周期とサンプリ
ングの間隔がちょうど一致する場合を図示した。このた
め区間406での特徴量の差は一定値となっている。し
かし一般には特徴量の変動周期とサンプリングの間隔は
一致せず、それぞれの周波数の差のビート周波数で変動
する。この場合でも、あるフレームでは大きな値をとる
ため、結局しきい値の決定は困難になる。
【0024】次に本実施例での動作をグラフ404、4
05を用いて説明する。グラフ404は特徴量の時間変
化を表すものであって、さきほどのグラフ403と同じ
サンプリング周期でグラフ401の特徴量をサンプルし
た結果を黒丸で表している。本実施例での処理は、カッ
ト検出部104の説明に書いたように現在から7個前ま
での特徴量の平均と、8個前から15個前までの特徴量
の平均を求め、これらの差を求め、この値をカット判定
に用いるものである。つまり、8個分の移動平均を求
め、8個離れた移動平均値との差が、カット判定に用い
る値となる。まずグラフ404に白丸で移動平均の計算
結果をしめす。図に示すように区間406では一定値で
あり、区間408に入ると徐々に減少し、一定値に落ち
つく。この結果をもとに特徴量の差を求めると、グラフ
405のようになり、適当なしきい値410によりカッ
トが検出できる。このように本手法では、区間406で
は平均操作により特徴量が一定値で特徴量の差は0とな
るので、物体移動中の区間406をカットとして誤検出
することはない。
【0025】なお、グラフ405に示したしきい値41
0では、真のカットから6個ずれているが、カットの代
表画像として選ぶ画像に関しては同じ場面内であればど
れであってもかまわないと考えている。グラフ405で
は、検出カット位置は区間408の新しい場面内なので
問題はない。
【0026】また、カット検出の別手法として、同一カ
ット内での特徴量の安定性を用いる手法がある。次にこ
れを説明する。
【0027】これは、異なる時間にサンプルされた特徴
量の統計的仮説検定により、カットを検出する方法であ
る。まず仮説は、「同一カット内であれば、0フレーム
での輝度iの頻度h(0,i)と、1〜15フレームでのそれ
とは、統計的に差異がない」である。この仮説の真偽を
すべての輝度iについて判定し、仮説が偽である場合を
数えこれが一定値以上の時、カットと判定する。次にこ
の仮説検定方法について説明する。まず1フレーム前か
ら15フレーム前の輝度ヒストグラムを用い、各輝度i
ごとに、頻度の平均と分散の推定値(それぞれμ(i)、
σ(i))を求める。これは、(数2)のようになる。
【0028】
【数2】
【0029】h(0,i)とμ(i)の差が、σ(i)に比べて十分
に大きい場合には、直感的にも仮説は正しくない。つま
り、この輝度i の頻度は、それまでの変動に比べて十分
大きな変化があったと見なせる。このような仮説の真偽
を統計的仮説検定では、以下のように評価する。ここで
輝度値i の、1〜15フレームでの頻度が正規分布であ
ると仮定すると、仮説が真の時、h(0,i)は平均μ(i)、
標準偏差σ(i)の正規分布に従う。つまり、(h(0,i)-μ
(i))/σ(i) は平均0、標準偏差1の正規分布とな
る。よって危険率を決めれば正規分布表より棄却域がも
とまり、h(0,i)が棄却域内の時、仮説は棄却される。こ
の結果、現在の入力値はそれまでの値に比べて統計的に
差異があると認められ、カットと判断される。例えば、
両側検定で、危険率約4.5%の時、棄却域はabs((h(0,
i)-μ(i))/σ(i))>2.0となる。h(0,i) が棄却域に
ある場合は、仮説がほとんどの場合正しくなく、危険率
4.5%で仮説が正しいということになる。このように本
手法は、仮説検定を用い現在の値が過去の値から見て異
常値である場合に、カットと判定する手法である。なお
上記の説明において、現在の値を現在と過去の値の平均
値で置き換えることにより、よりロバストな手法を提供
することができる。
【0030】図5は本発明の第2の実施例である動画像
の拾い見装置の構成図を示すものである。この装置は1
フレーム単位でのカット位置を検出できるものであり、
概略動作は以下の通りである。第1の実施例に示したカ
ット検出手段により、カットをnフレーム単位で検出
し、その後フレーム間の特徴量の差を用い1フレーム単
位でカットを検出する。
【0031】まず各構成要素を説明する。特徴量抽出部
502、特徴量記憶部503、カット検出部504は第
1の実施例の特徴量抽出部102、特徴量記憶部10
3、カット検出部104と同じであるので説明を省略す
る。501はVTRやビデオディスクなどの動画像再生
装置であって、動画像の開始位置を、各画像に付けられ
たアドレスにより指定できるものである。505は各画
素の輝度値のフレーム間での差をもとにカットを検出す
るフレーム間差異検出部であり、これは従来例の図7の
フレーム間差異検出部702と同じものである。代表画
像記憶部506は、カットの代表画像として静止画像を
複数記憶でき、かつカットごとの画像の開始アドレスと
終了アドレスを内部テーブルに記録するものである。ま
た画像表示部507は、第1の実施例の画像表示部10
6の機能に加えて、代表画像記憶部506と動画像再生
装置501の画像データを切り替えて表示できるもので
ある。入力端子508はユーザのカット選択を入力する
ためのもので、例えば16個の入力点を持ったタッチパ
ネルである。
【0032】次に図5を用い本実施例の動作を説明す
る。第1の実施例と同様に、動画像再生装置501が順
次出力する再生画像をもとに、特徴量抽出部502、特
徴量記憶部503、カット検出部504がnフレームご
とのカットを検出する(n>1)。この時特徴量抽出部5
02はnフレームごとのデータしか必要としないので、
(n-1)フレーム分の再生画像は不要である。そこで動
画像再生装置501に間とばし再生信号を与えること
で、再生にかかる時間を短縮でき、全体としての高速動
作が可能となる。この間とばし再生信号は、代表画像記
憶部506が出力する。さてカット検出部504がカッ
トを検出すると、カット検出信号を代表画像記憶部50
6へ送る。代表画像記憶部506はこの信号を受け取る
と、その時の再生画像を検出したカットから始まる場面
の代表画像として記憶する。ここまでは第1の実施例と
同様であるが、このあと代表画像記憶部506は、1フ
レーム単位のカット位置を検出するために以下の動作を
行う。まず、カット検出部504が検出したカット位置
から逆方向に画像を再生するように動画像再生装置50
1に指示を与える。そして再生画像はフレーム間差異検
出部505に順次入力され、フレーム間差分にもとづき
カットが検出される。カットが検出されるまで、逆方向
の再生が続けられる。そしてカットが検出されると、そ
の時の再生画像の位置を表すアドレスが、それまでの場
面の終了アドレスかつ新しい場面の開始アドレスとして
代表画像記憶部506の内部テーブルに記憶される。こ
の時、カットの検出順に代表画像に番号を割り当ててお
く。その後、代表画像記憶部506は動画像再生装置5
01に再びnフレームごとの間とばし再生を指示し、次
のカット検出を再開する。このようにして代表画像記憶
部506は、カットの開始アドレス、終了アドレスを求
め、カットごとの代表画像と共に内部テーブルに記憶す
る。そしてカットの代表画像が16枚求まると、画像表
示部507はこれらを表示する。表示方法は、第1の実
施例同様に画面を格子状に16分割し、それぞれにカッ
トの代表画像を縮小表示する。ここでユーザは、表示さ
れた代表画像を見て、詳しく見たい場面の代表画像を選
択する。この選択情報は入力端子508から入力され
る。入力端子508には、例えば表示画面のブラウン管
にとりつけられたタッチパネルなどを用いる。この場合
入力端子508の出力は、図8の番号のうち、タッチパ
ネルが押された場所の番号である。例えば、右下すみが
押されると値16が出力され、この時は16番の代表画
像が指定されたことになる。さて、入力端子508によ
り指定されたカットの番号を代表画像記憶部506が受
け取ると、この番号から、内部テーブルをもとに選択場
面の開始・終了アドレスを求め、この値を用い動画像再
生装置501に指定場面の再生指示を与える。このよう
にして、ユーザの指定したの場面の始めから終わりまで
の再生が可能となる。
【0033】図6は本発明の第3の実施例である動画像
の拾い見装置の構成図を示すものである。本実施例はカ
ット単位での動画像の早送り/巻戻し可能な動画像の拾
い見装置に関するものであって、ユーザの指示により再
生画像を場面ごとに早送り/巻き戻しすることにより、
すばやく次の場面を提示できる装置を提供するためのも
のである。まず、各構成要素を説明する。なお以下で
は、早送りの場合について説明するが、巻き戻しの場合
の説明は、以下で早送りを巻き戻しに置き換えたものと
なるので、その説明を省略する。
【0034】特徴量抽出部602、特徴量記憶部603
は第1の実施例の特徴量抽出部102、特徴量記憶部1
03と同じであるので説明を省略する。601はVTR
やビデオディスクなどの動画像再生装置であって、nフ
レーム単位での間どばし再生が可能なものである。60
7はユーザからの早送り開始の指示を入力するための入
力端子である。606は動画像再生装置の再生速度を変
更するための間とばし再生信号を出力する制御部であ
る。604は、第1の実施例同様に複数の特徴量の時間
変化をもとにカットを検出するカット検出部604であ
るが、カットを検出した場合に制御部606に早送り停
止信号を送る機能が追加されたものである。画像表示部
605は動画像再生装置の再生画像を表示するものであ
る。
【0035】次に、図6を用い上記実施例の動作を説明
する。入力端子607でのユーザからの早送り開始指示
は制御部606に伝えられる。この時制御部606は画
像を早送りするために、nフレーム単位(n>1)での間
とばし再生指示を動画像再生装置601に出力する。こ
の指示を受け取った動画像再生装置601はnフレーム
ごとの間とばし再生画像を順次出力する。この間とばし
再生画像をもとに特徴量抽出部602、特徴量記憶部6
03、カット検出部604は、第1の実施例と同様にし
てカットを検出する。さてカット検出部604は、カッ
トを検出すると制御部606へ早送り停止信号を送る。
この信号を受けた制御部606は、間とばし再生指示の
出力を止め、通常速度での再生指示を動画像再生装置6
01へ送る。このようにしてカットまで画像が早送りさ
れる。つまり次の場面の始めまで早送りされたことにな
り、しかもこの後、通常速度の再生状態となる。このよ
うにしてこの実施例の動画像の拾い見装置を用いれば、
場面ごとに通常の再生速度で画像を見、必要に応じて現
在の場面を早送りすることができ、効率よく動画像の拾
い見が可能となる。
【0036】なお、本発明の各部は、コンピュータを用
いてソフトウェア的に実現し、あるいはそれら各機能を
有する専用のハード回路を用いて実現する事が出来る。
【0037】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、
本発明は、物体の移動、変形シーンや画面全体の緩やか
な移動シーンをカットとして誤検出することのない長所
を有する。
【0038】又、本発明は、第2実施例で示したよう
に、高速にフレーム単位での正確なカット位置を検出で
きる長所を有する。
【0039】又、本発明は、第3の実施例で示したよう
に、場面ごとの高速早送りにも応用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である、動画像の拾い見
装置の構成図である。
【図2】特徴量抽出部の入出力例を示す図である。
【図3】特徴量記憶部を説明するための図である。
【図4】本発明の第1の実施例を説明するための図であ
る。
【図5】本発明の第2の実施例である、動画像の拾い見
装置の構成図である。
【図6】本発明の第3の実施例である、動画像の拾い見
装置の構成図である。
【図7】従来例の動画像拾い見装置の構成図である。
【図8】従来例の動画像拾い見装置を説明するための図
である。
【符号の説明】
101 画像信号入力端子 102 特徴量抽出部 103 特徴量記憶部 104 カット検出部 105 代表画像記憶部 106 画像表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/76 - 5/956

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力画像の画面全体の、輝度、色等の所定
    の画像特徴のヒストグラムを特徴量として抽出する特徴
    量抽出部と、現在の前記特徴量と少なくとも1つ以上の
    過去の前記特徴量を記憶する特徴量記憶部と、前記特徴
    量記憶部に記憶された少なくとも一つ以上の前記特徴量
    を用い、前記入力画像の各場面の切れ目であるカットを
    検出するカット検出部と、前記カット検出部からの信号
    をもとに前記場面を代表する画像を少なくとも1つ以上
    記憶する代表画像記憶部と、前記代表画像記憶部に記憶
    された代表画像を表示する画像表示部とを備えたことを
    特色とする動画像の拾い見装置。
  2. 【請求項2】入力画像の特徴量を抽出する特徴量抽出部
    と、現在の前記特徴量と少なくとも1つ以上の過去の前
    記特徴量を記憶する特徴量記憶部と、前記特徴量記憶部
    に記憶された前記特徴量を用い、現在の前記特徴量を少
    なくとも1つ以上の過去の前記特徴量により統計的仮説
    検定を行うことで現在の前記特徴量が過去の前記特徴量
    の統計的性質からみて異常値である時を検出し、この時
    を前記入力画像の場面の切れ目であるカットとしカット
    検出信号を出力するカット検出部と、前記カット検出部
    からの前記カット検出信号をもとに場面を代表する画像
    を少なくとも一つ以上記憶する代表画像記憶部と、前記
    代表画像記憶部に記憶された代表画像を表示する画像表
    示部とを備えたことを特色とする動画像の拾い見装置。
  3. 【請求項3】画像の再生位置を指定可能な動画像再生部
    と、前記動画像再生部の出力する再生画像の特徴量を抽
    出する特徴量抽出部と、現在の前記特徴量と少なくとも
    1つ以上の過去の前記特徴量を記憶する特徴量記憶部
    と、前記特徴量記憶部に記憶された前記特徴量を用い入
    力画像の場面の切れ目であるカットを検出するカット検
    出部と、前記動画像再生部の出力する再生画像のフレー
    ム間での特徴量の差をもとにカットを検出するフレーム
    間差異検出部と、前記カット検出部がカットを検出した
    時点から前方向または後方向に画像を再生するように前
    記動画像再生部に指示を与え、その後の再生画像をもと
    に前記フレーム間差異検出部がカットを検出した時の再
    生画像の位置を記憶する代表画像記憶部と、ユーザによ
    る場面選択のための入力部と、前記動画像再生部と前記
    代表画像記憶部からの画像信号を選択して表示する画像
    表示部とを備え、前記代表画像記憶部が前記入力部から
    のユーザ選択場面を再生するように前記動画像再生部に
    指示を与えることによりユーザの選択した場面を再生す
    ることを特色とする動画像の拾い見装置。
  4. 【請求項4】少なくとも1フレームごとの間とばし再生
    の機能を有する動画像再生部と、前記動画像再生部の出
    力する再生画像の特徴量を抽出する特徴量抽出部と、現
    在の前記特徴量と少なくとも1つ以上の過去の前記特徴
    量を記憶する特徴量記憶部と、前記特徴量記憶部に記憶
    された少なくとも一つ以上の前記特徴量を用い入力画像
    の場面の切れ目であるカットを検出するカット検出部
    と、前記動画像再生部の出力する再生画像を表示するた
    めの画像表示部と、ユーザの早送り指示を入力するため
    の入力部と、前記動画像再生部の再生速度を変更するた
    めの間とばし再生信号を出力する制御部とを備え、前記
    入力部からの早送り指示により前記制御部が前記動画像
    再生部に間飛ばし再生を指示し、この間飛ばし再生指示
    により前記動画像再生部が出力する間とばし再生画像か
    ら前記特徴量抽出部が特徴量を抽出し、前記特徴量を再
    生画像ごとに前記特徴量記憶部に記憶し、この少なくと
    も一つ以上の前記特徴量をもとに前記カット検出部がカ
    ットを検出し、カットを検出した時に前記カット検出部
    が前記制御部に信号を送り、この信号により前記制御部
    が前記動画像再生部に通常速度の再生を指示することに
    より、カット単位での早送りを行うことを特色とする動
    画像の拾い見装置。
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