JP2005045410A - Electret capacitor microphone - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、エレクトレットコンデンサマイクロホンに関するものであり、特に、いわゆるバックエレクトレット型のコンデンサマイクロホンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
バックエレクトレット型のコンデンサマイクロホンは、振動膜と、この振動膜側の表面にエレクトレット層を有する背面電極板とが、所定間隔をおいて配置された構成となっている。
【0003】
その際、小型のエレクトレットコンデンサマイクロホンにおいては、例えば「特許文献1」にも記載されているように、その背面電極板に複数の背圧調整用孔が環状配置で形成された構成となっている。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−187494号公報
【発明が解決しようとする課題】
エレクトレットコンデンサマイクロホンを小型化した場合において、その感度を高めるためには、振動膜と背面電極板との間隔をある程度狭くすることが要請される。
【0005】
しかしながら、この間隔を狭くすると、振動膜と背面電極板との間の静電吸引力が大幅に増大するので、振動膜が大きく撓んでしまい、その中央部がエレクトレット層に吸着されやすくなる。そして、このような吸着現象が発生すると、振動膜の周縁部だけが振動することとなり、音響信号に応じた適正な振動が行われなくなってしまうので、感度が著しく低下してしまう、という問題がある。
【0006】
また、感度を高めるためには振動膜のスティフネスをある程度小さくすることが効果的であるが、このようにした場合には上記吸着現象が一層発生しやすくなってしまう、という問題がある。
さらに、上記吸着現象が発生すると、エレクトレット層の電荷が振動膜を介して徐々に抜け出して、感度低下の原因となってしまう、という問題がある。
【0007】
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、バックエレクトレット型のコンデンサマイクロホンにおいて、これを小型化した場合であっても十分な感度を得ることができるエレクトレットコンデンサマイクロホンを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、背面電極板の構成に工夫を施すことにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
【0009】
すなわち、本願発明に係るエレクトレットコンデンサマイクロホンは、
有効径6mm以下の振動膜と、この振動膜側の表面にエレクトレット層を有する背面電極板とが、所定間隔をおいて配置されてなるエレクトレットコンデンサマイクロホンにおいて、
上記背面電極板において上記振動膜の中央部と対向する中央部対向部位が、上記エレクトレット層が存在しないエレクトレット不存在領域として構成されている、ことを特徴とするものである。
【0010】
本願発明に係るエレクトレットコンデンサマイクロホンにおいて、「振動膜」および「背面電極板」以外の構成要素については、その具体的な構成は特に限定されるものではない。
上記「有効径」とは、振動膜の可動部分の直径を意味するものである。
【0011】
上記「中央部対向部位」は、背面電極板において振動膜の中央部と対向する部位であれば、その大きさ、形状等の具体的構成は特に限定されるものではなく、また、該「中央部対向部位」が背面電極板の中央に位置していることは必ずしも必要ではない。
【0012】
上記「エレクトレット不存在領域」とは、エレクトレット層が中央部対向部位の周辺部分における振動膜側の表面と同一平面上には存在しないように構成された領域を意味するものであって、その具体的構成については特に限定されるものではない。
【0013】
【発明の作用効果】
上記構成に示すように、本願発明に係るエレクトレットコンデンサマイクロホンは、有効径6mm以下の振動膜と、この振動膜側の表面にエレクトレット層を有する背面電極板とが所定間隔をおいて配置されているが、背面電極板において振動膜の中央部と対向する中央部対向部位はエレクトレット層が存在しないエレクトレット不存在領域として構成されているので、次のような作用効果を得ることができる。
【0014】
すなわち、振動膜と背面電極板との間隔が狭くなると振動膜の中央部がエレクトレット層に吸着されやすくなるが、本願発明に係るエレクトレットコンデンサマイクロホンは、背面電極板において振動膜の中央部と対向する中央部対向部位がエレクトレット不存在領域として構成されており、振動膜の中央部が吸着されるべきエレクトレット層が存在しないので、振動膜と背面電極板との間隔をある程度狭くした場合においても、吸着現象が発生するのを未然に防止することができ、これにより感度向上を図ることができる。
【0015】
しかも、このように吸着現象が生じないようにすることができるので、その分だけ振動膜のスティフネスを小さい値に設定することができ、また、エレクトレット層の電荷が振動膜を介して徐々に抜け出してしまうのを未然に防止することができる。そして、これらの点においても感度向上を図ることができる。
【0016】
このように本願発明によれば、バックエレクトレット型のコンデンサマイクロホンにおいて、これを小型化した場合であっても十分な感度を得ることができる。
【0017】
さらに本願発明によれば、外部基板への表面実装等のために、エレクトレットコンデンサマイクロホンに対してリフロー処理が行われるような場合においても、十分な感度が維持されるようにすることができる。すなわち、リフロー処理の際に加えられる熱により、振動膜が大きく撓んでエレクトレット層に一時的に吸着されるようなことがあっても、その後常温になれば、振動膜に再び作用するテンションによって吸着現象が容易に解除されて振動膜は元の位置に復帰するので、これにより十分な感度維持を図ることができる。
【0018】
なお、本願発明のように背面電極板の中央部対向部位をエレクトレット不存在領域として構成した場合には、このように構成されていない場合に比してエレクトレット層の電荷が中央部対向部位に存在しない分だけ感度が低下することとなるが、これによる感度低下量は吸着現象による感度低下量に比して大幅に小さいので、全体としては感度向上を図ることができる。
【0019】
上記「エレクトレット不存在領域」の具体的構成が特に限定されないことは上述したとおりであるが、これを背面電極板の中央部対向部位に形成された貫通孔で構成すれば、エレクトレット不存在領域を穿孔作業等により容易に形成することができる。しかも、このようにした場合には、貫通孔を背圧調整孔としても機能させることができる。
【0020】
また、上記「エレクトレット不存在領域」を、背面電極板の中央部対向部位に形成された凹部で構成することも可能である。その際、凹部の表面にエレクトレット層が形成されていない構成としてよいことはもちろんであるが、凹部の深さ等によっては該表面にエレクトレット層が形成された構成とすることも可能である。
【0021】
さらに、上記「エレクトレット不存在領域」を、背面電極板の中央部対向部位における振動膜側の表面にエレクトレット層を設けないことにより構成することも可能である。その際、エレクトレット層を設けないようにするための具体的方法としては、中央部対向部位の表面以外の領域にのみエレクトレット層を設ける方法、あるいは背面電極板の表面に一旦設けられたエレクトレット層のうち中央部対向部位の部分を除去する方法等が採用可能である。
【0022】
上記構成において、エレクトレット不存在領域を、振動膜の有効径に対して10〜50%の直径を有する円形領域として設定すれば、次のような作用効果を得ることができる。
【0023】
すなわち、エレクトレット不存在領域を円形領域として設定することにより、エレクトレット不存在領域を設けたことによるエレクトレット層の総電荷量減少を最小限に抑えた上で吸着現象の発生防止を図ることができる。その際、エレクトレット不存在領域の直径を、振動膜の有効径に対して10%以上の値に設定すれば、吸着防止効果を得ることが可能となり、一方、振動膜の有効径に対して50%以下の値に設定すれば、エレクトレット不存在領域を設けたためにエレクトレット層の総電荷量が大幅に減少して感度低下を来たしてしまうのを防止することが可能となる。なお、このような観点から、エレクトレット不存在領域を、振動膜の有効径に対して20〜50%の直径を有する円形領域として設定することがより好ましい。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
【0025】
図1は、本願発明の一実施形態に係るエレクトレットコンデンサマイクロホンを上向きに配置した状態で示す側断面図であり、図2は、このエレクトレットコンデンサマイクロホンの要部を示す分解斜視図である。
【0026】
これらの図に示すように、本実施形態に係るエレクトレットコンデンサマイクロホン10は、外径が4mm程度、高さが1.2〜1.5mm程度の超小型マイクロホンであって、円筒状のケース12内に、振動膜サブアッセンブリ14、スペーサ16、背面電極板18、コイルスプリング20、絶縁性ブッシュ22およびJFETボード24が収容されてなっている。
【0027】
ケース12は、金属製(例えばアルミニウム製あるいは洋白製)であって、その上端壁には音孔12aが形成されており、また、その下端部12bにおいてJFETボード34にカシメ固定されている。
振動膜サブアッセンブリ14は、円形の振動膜26が支持リング28に張設固定されてなっている。
【0028】
支持リング28は、金属製のプレス加工品で構成されており、その外径はケース12の内径と略同じ値に設定されており、その内径は2.6mm程度の値に設定されている。
【0029】
一方、振動膜26は、厚みが1.5μm程度の高分子フィルム(例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムあるいはPPS(ポリフェニレンスルフィド)フィルム)の上面に金属(例えば金あるいはニッケル合金)の蒸着膜が形成されてなっている。この振動膜26の外径は、支持リング28の外径と略同じ値に設定されており、その有効径は、支持リング28の内径と同じ値(すなわち2.6mm程度の値)に設定されている。
【0030】
そして、この振動膜26の支持リング28への張設固定は、高分子フィルムをシワが生じない程度の比較的小さいテンションで張った状態で支持リング28に接着することにより行われている。そしてこれにより振動膜26のスティフネスをある程度小さい値に設定し、振動膜26の最低共振周波数F0を十分低くして、感度向上を図るようになっている。
【0031】
スペーサ16は、板厚25μm程度の金属製(例えばステンレス鋼製)の薄板リングで構成されており、その外径はケース12の内径と略同じ値に設定されている。
【0032】
背面電極板18は、電極板本体18Aと、この電極板本体18Aの上面に熱融着されたエレクトレット層18Bとからなり、その外径はケース12の内径よりもやや小さい値に設定されている。そして、この背面電極板18の中央部には、直径0.8mm程度の円柱状の貫通孔18aが形成されている。
【0033】
電極板本体18Aは、板厚0.15mm程度の金属板(例えばステンレス鋼板)で構成されている。一方、エレクトレット層18Bは、厚みが25μm程度のFEP(フッ化エチレンプロピレン)フィルムで構成されている。このエレクトレット層18Bには、コロナ放電等による分極処理が施されており、これにより所定の表面電位が付与されている。
【0034】
この背面電極板18において振動膜26の中央部26aと対向する中央部対向部位は、該中央部対向部位に形成された貫通孔18aにより、エレクトレット層18Bが存在しないエレクトレット不存在領域として構成されている、また、この貫通孔18aは、背面電極板18の両側の空間を連通させる背圧調整孔としての機能も果たしている。
【0035】
絶縁性ブッシュ22は、絶縁性を有する合成樹脂製の円筒状部材であって、その外径はケース12の内径と略同じ値に設定されており、その内径は、背面電極板18の外径と略同じ値に設定されている。そして、この絶縁性ブッシュ22の内周側に、背面電極板18およびコイルスプリング20が配置されるようになっている。その際、背面電極板18は、コイルスプリング20によりスペーサ16へ向けて弾性的に押圧されるようになっている。
【0036】
JFETボード24は、円板状のボード本体32と、このボード本体32の上面に実装されたチップ状の接合型電界効果トランジスタ(JFET)34およびコンデンサ36とからなっている。
【0037】
ボード本体32は、その外径がケース12の内径と略同じ値に設定されている。このボード本体32の上面には導電パターン32aが形成されている。また、ボード本体32の下面には、その中心部に出力端子となる導電パターン32bが形成されるとともに、その外周縁部にアース端子となる導電パターン32cが形成されている。その際、導電パターン32aと導電パターン32bとは、図示しないスルーホールを介して導通している。
【0038】
接合型電界効果トランジスタ34は、そのゲート電極が導電パターン32aおよびコイルスプリング20を介して背極板18に電気的に接続されており、そのドレイン電極が導電パターン32aを介して導電パターン32bに電気的に接続されており、そのソース電極が導電パターン32a、32c、ケース12および支持リング28を介して振動膜16の金属蒸着膜に電気的に接続されている。
【0039】
図3(a)は、本実施形態に係るエレクトレットコンデンサマイクロホン10の要部を示す側断面図であり、図3(b)は、その比較例を示す側断面図である。
【0040】
図3(a)に示すように、本実施形態においては、スペーサ16を介して対向配置された振動膜26と背面電極板18のエレクトレット層18Bとでコンデンサ部を構成しているが、その際、振動膜26は、該振動膜26と背面電極板18との間の静電吸引力により下方へ撓んでおり、その中央部26aが周縁部に対して5〜15μm程度下方へ変位した状態となっている。そして、振動膜26は、この撓んだ位置を基準にして、音響信号に応じた振動を行うようになっている。
【0041】
一方、図3(b)に示す比較例においては、背面電極板18の中央部に貫通孔18aが形成されておらず、その周囲に複数の背圧調整孔18bが環状配置で形成された構成となっている。なお、それ以外の構成については本実施形態の場合と同様である。この比較例においては、振動膜26と背面電極板18との間の静電吸引力により、振動膜26が下方へ大きく撓んでおり、その中央部26aがエレクトレット層18Bに吸着された状態となっている。このため振動膜26は、その周縁部だけが振動することととなり、音響信号に応じた適正な振動が行われなくなってしまう。
【0042】
以上詳述したように、本実施形態に係るエレクトレットコンデンサマイクロホン10は、有効径2.6mm程度の振動膜26と、この振動膜26側の表面にエレクトレット層18Bを有する背面電極板18とが所定間隔をおいて配置されているが、背面電極板18の中央部には貫通孔18aが形成されており、これにより背面電極板18において振動膜26の中央部26aと対向する中央部対向部位は、エレクトレット層18Bが存在しないエレクトレット不存在領域として構成されているので、次のような作用効果を得ることができる。
【0043】
すなわち、振動膜26と背面電極板18との間隔が狭くなると、その分だけ振動膜26の中央部26aがエレクトレット層18Bに吸着されやすくなるが、本実施形態に係るエレクトレットコンデンサマイクロホン10は、背面電極板18において振動膜26の中央部26aと対向する中央部対向部位がエレクトレット不存在領域として構成されており、振動膜26の中央部26aが吸着されるべきエレクトレット層18Bが存在しないので、振動膜26と背面電極板18との間隔をある程度狭くした場合においても、吸着現象が発生するのを未然に防止することができ、これにより感度向上を図ることができる。
【0044】
しかも、このように吸着現象が生じないようにすることができるので、振動膜26のスティフネスを小さい値に設定することが可能となり、また、エレクトレット層18Bの電荷が振動膜26を介して徐々に抜け出してしまうのを未然に防止することができる。そして、これらの点においても感度向上を図ることができる。
【0045】
このように本実施形態に係るエレクトレットコンデンサマイクロホン10は、外径が4mm程度と超小型であるにもかかわらず、十分な感度を得ることができる。
【0046】
さらに本実施形態に係るエレクトレットコンデンサマイクロホン10は、外部基板への表面実装等のために該エレクトレットコンデンサマイクロホン10に対してリフロー処理が行われるような場合においても、十分な感度が維持されるようにすることができる。
【0047】
すなわち、リフロー処理の際に加えられる熱により、振動膜26が図4(a)に示す位置から大きく撓んで、同図(b)に示すようにエレクトレット層18Bに一時的に吸着されるようなことがあっても、その後常温に戻れば、振動膜26に再び作用するテンションによって吸着現象は容易に解除され、同図(c)に示すように振動膜26は元の位置に復帰するので、これにより十分な感度維持を図ることができる。
【0048】
なお、本実施形態のように背面電極板18の中央部対向部位をエレクトレット不存在領域として構成した場合には、このように構成されていない場合に比して、エレクトレット層18Bの電荷が中央部対向部位に存在しない分だけ感度が低下することとなるが、これによる感度低下量は吸着現象による感度低下量に比して大幅に小さいので、全体としては感度向上を図ることができる。
【0049】
また本実施形態においては、上記エレクトレット不存在領域が貫通孔18aで構成されているので、エレクトレット不存在領域を穿孔作業等により容易に形成することができ、しかもこの貫通孔18aを背圧調整孔としても機能させることができる。
【0050】
その際、貫通孔18aは円柱状に形成されているので、エレクトレット不存在領域を設けたことによるエレクトレット層18Bの総電荷量減少を最小限に抑えた上で吸着現象の発生防止を図ることができる。しかも、この貫通孔18aは、振動膜26の有効径(具体的には2.6mm程度)に対して10〜50%の直径(具体的には0.8mm程度)を有する円柱状貫通孔として設定されているので、吸着防止を十分に図ることができるとともに、エレクトレット不存在領域を設けたためにエレクトレット層18Bの総電荷量が大幅に減少して感度低下を来たしてしまうのを防止することができる。
【0051】
このように貫通孔18aの直径を、振動膜26の有効径に対して10〜50%の直径を有する円形領域として設定するのが好ましいことは、表1に示す実験結果からも明らかである。
【0052】
【表1】
【0053】
表1は、外径4mm、振動膜径2.6mm、振動膜ステイフネス2000N/m、スペーサ板厚25μm、FEPフイルム膜厚12.5μmのエレクトレットコンデンサマイクロホンを試作し、その振動膜径(すなわち振動膜26の有効径)に対する孔径(すなわち貫通孔18aの直径)の割合を変化させた場合おけるJFETゲイン、吸着現象の起こる限界チャージ電圧およびこの限界チャージ電圧における感度の測定結果ならびにその感度評価結果を示すものである。
【0054】
この実験結果から明らかなように、孔割合(すなわち振動膜径に対する孔径の割合)が増加するにつれて吸着現象が発生するチャージ電圧の限界電圧が高くなっていく。しかしながら、孔割合が増加するにつれてJFET自体の感度であるJFETゲインは低くなっていく。なお、このJFETゲインは高い(マイナス値(絶対値)が小さい)方が、感度は良くなる。
【0055】
そして、孔割合5%では、低いチャージ電圧で吸着現象が起こってしまい、吸着限界の感度が低くなってしまう。なお、この吸着限界の感度については、マイナス値(絶対値)が小さい方が感度が良くなる。一方、孔割合が60%では、チャージ電圧の限界電圧は高いがJFETゲインが低いため、吸着限界の感度が低くなってしまう。なお、孔割合が60%を超えると、JFETゲインの低下ばかりでなく、背面電極板の面積の減少により吸着限界電圧までチャージ電圧を向上させることができなくなり、感度は著しく低下する。
【0056】
以上の実験結果から明らかなように、孔割合と限界チャージ電圧の複合的な結果である吸着限界の感度については、孔割合が10%から50%の範囲では−36dB以下の高感度を実現することができ、特に、孔割合が20%から50%の範囲では−35dB以下の超高感度を実現することができる。
【0057】
ところで、上記実施形態においては、エレクトレット不存在領域が背面電極板18の中央部対向部位に形成された貫通孔18aで構成されているものとして説明したが、これ以外の構成を採用することも可能である。
【0058】
例えば、図5(a)に示すように、背面電極板18の中央部対向部位に形成された凹部18cでエレクトレット不存在領域を構成することも可能である。その際、凹部18cの表面にはエレクトレット層18Bが形成されていないが、この凹部18cの表面にエレクトレット層18Bが形成された構成とすることも可能であり、このようにした場合には、吸着現象の発生を防止した上で、エレクトレット層18Bの総電荷量を増大させることができる。
【0059】
また、図5(b)に示すように、背面電極板18の中央部対向部位における振動膜26側の表面に、エレクトレット層18Bを設けないことにより、エレクトレット不存在領域を構成することも可能である。このようにした場合、背面電極板18の中央部対向部位の表面には、電極板本体18Aが円形状に露出した円形状露出部分18dが形成されることとなる。この円形状露出部分18dは、該円形状露出部分18d以外の領域にのみエレクトレット層18Bを設けることにより、あるいは、背面電極板の表面に一旦設けられたエレクトレット層18Bのうち該円形状露出部分18dの部分を除去すること等により形成可能である。
【0060】
なお、これら図5(a)および(b)に示す各変形例においては、背面電極板18の両側の空間を連通させるための背圧調整孔18bが、環状配置で複数個形成されている。
【0061】
上記実施形態および各変形例においては、振動膜26の有効径が2.6mm程度であるものとして説明したが、この有効径が6mm以下の小さい値であれば、上記実施形態等の場合と同様、振動膜26と背面電極板18との間隔をかなり狭くする必要があるので、上記実施形態等と同様の構成を採用することにより、これらと同様の作用効果を得ることができる。その際、有効径が5mm以下の場合には、上記実施形態等と同様の構成を採用することが特に効果的であり、有効径が4mm以下の場合には一層効果的である。
【0062】
また、上記実施形態および各変形例においては、振動膜26の可動部分が円形形状に設定されており、その直径が有効径として6mm以下の値に設定されているが、このようにする代わりに、可動部分が矩形形状に設定された振動膜を採用することも可能であり、その一辺の長さを有効径として6mm以下の値に設定すれば、上記実施形態等と同様の作用効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態に係るエレクトレットコンデンサマイクロホンを上向きに配置した状態で示す側断面図
【図2】上記エレクトレットコンデンサマイクロホンの要部を示す分解斜視図
【図3】上記エレクトレットコンデンサマイクロホンの要部(同図(a))を、その比較例(同図(b))と対比して示す側断面図
【図4】上記エレクトレットコンデンサマイクロホンのリフロー処理への適応性を説明するための側断面図
【図5】上記実施形態の2つの変形例を示す要部側断面図
【符号の説明】
10 エレクトレットコンデンサマイクロホン
12 ケース
12a 音孔
12b 開放下端部
14 振動膜サブアッセンブリ
16 スペーサ
18 背面電極板
18A 電極板本体
18B エレクトレット層
18a 貫通孔(エレクトレット不存在領域)
18b 背圧調整孔
18c 凹部(エレクトレット不存在領域)
18d 円形状露出部分(エレクトレット不存在領域)
20 コイルスプリング
22 絶縁性ブッシュ
24 JFETボード
26 振動膜
26a 中央部
28 支持リング
32 ボード本体
32a、32b、32c 導電パターン
34 接合型電界効果トランジスタ
36 コンデンサ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an electret condenser microphone, and more particularly to a so-called back electret condenser microphone.
[0002]
[Prior art]
The back electret condenser microphone has a configuration in which a diaphragm and a back electrode plate having an electret layer on the surface of the diaphragm are arranged at a predetermined interval.
[0003]
At this time, the small electret condenser microphone has a configuration in which a plurality of back pressure adjusting holes are formed in an annular arrangement on the back electrode plate as described in, for example, “Patent Document 1”. .
[0004]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 11-187494 [Problems to be Solved by the Invention]
When the electret condenser microphone is miniaturized, in order to increase the sensitivity, it is required that the distance between the vibrating membrane and the back electrode plate be narrowed to some extent.
[0005]
However, if this interval is narrowed, the electrostatic attractive force between the vibrating membrane and the back electrode plate is greatly increased, so that the vibrating membrane is greatly bent and the central portion thereof is easily adsorbed by the electret layer. And when such an adsorption phenomenon occurs, only the peripheral portion of the vibration film vibrates, and proper vibration corresponding to the acoustic signal is not performed, so that the sensitivity is remarkably lowered. is there.
[0006]
In order to increase the sensitivity, it is effective to reduce the stiffness of the vibration film to some extent, but in this case, there is a problem that the above-described adsorption phenomenon is more likely to occur.
Furthermore, when the above-mentioned adsorption phenomenon occurs, there is a problem that the charge of the electret layer gradually escapes through the vibrating membrane, causing a decrease in sensitivity.
[0007]
The present invention has been made in view of such circumstances, and provides an electret condenser microphone capable of obtaining sufficient sensitivity even when the back electret condenser microphone is miniaturized. It is for the purpose.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The present invention is intended to achieve the above object by devising the configuration of the back electrode plate.
[0009]
That is, the electret condenser microphone according to the present invention is
In an electret condenser microphone in which a diaphragm having an effective diameter of 6 mm or less and a back electrode plate having an electret layer on the diaphragm side surface are arranged at a predetermined interval.
In the back electrode plate, a center-facing portion facing the center of the vibrating membrane is configured as an electret-free region where the electret layer is not present.
[0010]
In the electret condenser microphone according to the present invention, the specific configuration of the constituent elements other than the “vibration membrane” and the “back electrode plate” is not particularly limited.
The “effective diameter” means the diameter of the movable part of the vibrating membrane.
[0011]
The above-mentioned “center-facing portion” is not particularly limited as long as it is a portion facing the center portion of the vibrating membrane on the back electrode plate. It is not always necessary that the “part facing part” is located at the center of the back electrode plate.
[0012]
The “electret non-existing region” means a region configured such that the electret layer does not exist on the same plane as the surface on the vibration film side in the peripheral portion of the central portion facing portion. The specific configuration is not particularly limited.
[0013]
[Effects of the invention]
As shown in the above configuration, in the electret condenser microphone according to the present invention, a diaphragm having an effective diameter of 6 mm or less and a back electrode plate having an electret layer on the surface of the diaphragm are arranged at a predetermined interval. However, since the center-facing portion of the back electrode plate that faces the center of the diaphragm is configured as an electret-free region where no electret layer is present, the following operational effects can be obtained.
[0014]
That is, when the distance between the diaphragm and the back electrode plate is narrowed, the center part of the diaphragm is easily adsorbed by the electret layer. However, the electret condenser microphone according to the present invention faces the center part of the diaphragm in the back electrode plate. The center facing part is configured as an electret-free region, and there is no electret layer that should be adsorbed at the center of the diaphragm, so even when the distance between the diaphragm and the back electrode plate is narrowed to some extent Occurrence of a phenomenon can be prevented in advance, thereby improving sensitivity.
[0015]
In addition, since the adsorption phenomenon can be prevented in this way, the stiffness of the vibration film can be set to a small value, and the charge of the electret layer gradually escapes through the vibration film. Can be prevented in advance. And also in these points, sensitivity can be improved.
[0016]
As described above, according to the present invention, in the back electret condenser microphone, sufficient sensitivity can be obtained even when it is miniaturized.
[0017]
Furthermore, according to the present invention, sufficient sensitivity can be maintained even when a reflow process is performed on an electret condenser microphone for surface mounting on an external substrate or the like. That is, even if the vibration film is greatly bent and temporarily adsorbed to the electret layer due to the heat applied during the reflow process, it will be adsorbed by the tension that acts on the vibration film again at normal temperature after that. Since the phenomenon is easily canceled and the vibration film returns to the original position, sufficient sensitivity can be maintained.
[0018]
In addition, when the central portion facing portion of the back electrode plate is configured as an electret-free region as in the present invention, the charge of the electret layer is present in the central portion facing portion as compared to the case where it is not configured in this way. Although the sensitivity is reduced by the amount not, the sensitivity reduction amount due to this is much smaller than the sensitivity reduction amount due to the adsorption phenomenon, so that the sensitivity can be improved as a whole.
[0019]
As described above, the specific configuration of the “electret-free region” is not particularly limited. However, if this is configured with a through-hole formed in the central portion of the back electrode plate, the electret-free region is It can be easily formed by a drilling operation or the like. Moreover, in this case, the through hole can function as a back pressure adjusting hole.
[0020]
In addition, the “electret-free region” may be constituted by a concave portion formed at a portion facing the central portion of the back electrode plate. At that time, it is of course possible to adopt a configuration in which the electret layer is not formed on the surface of the recess, but it is also possible to adopt a configuration in which the electret layer is formed on the surface depending on the depth of the recess.
[0021]
Further, the “electret-free region” may be configured by not providing an electret layer on the vibration film side surface of the back electrode plate at the central portion facing portion. At that time, as a specific method for preventing the electret layer from being provided, a method of providing the electret layer only in a region other than the surface of the central portion facing portion, or an electret layer once provided on the surface of the back electrode plate Of these, a method of removing a portion of the central portion facing portion can be employed.
[0022]
In the above configuration, if the electret-free region is set as a circular region having a diameter of 10 to 50% with respect to the effective diameter of the diaphragm, the following operational effects can be obtained.
[0023]
That is, by setting the electret-free region as a circular region, it is possible to prevent the adsorption phenomenon from occurring while minimizing the decrease in the total charge amount of the electret layer due to the provision of the electret-free region. At that time, if the diameter of the electret-free region is set to a value of 10% or more with respect to the effective diameter of the vibrating membrane, it becomes possible to obtain an adsorption preventing effect, while the effective diameter of the vibrating membrane is 50 If the value is set to be equal to or less than%, it is possible to prevent the total charge amount of the electret layer from being greatly reduced and the sensitivity from being lowered due to the provision of the electret-free region. From such a viewpoint, it is more preferable to set the electret-free region as a circular region having a diameter of 20 to 50% with respect to the effective diameter of the diaphragm.
[0024]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0025]
FIG. 1 is a side sectional view showing an electret condenser microphone according to an embodiment of the present invention in an upwardly arranged state, and FIG. 2 is an exploded perspective view showing a main part of the electret condenser microphone.
[0026]
As shown in these drawings, the
[0027]
The
The vibrating
[0028]
The
[0029]
On the other hand, the
[0030]
The tensioning and fixing of the vibrating
[0031]
The
[0032]
The
[0033]
The
[0034]
In the
[0035]
The insulating
[0036]
The
[0037]
The board
[0038]
The junction
[0039]
FIG. 3A is a side sectional view showing a main part of the
[0040]
As shown in FIG. 3A, in this embodiment, the vibrating
[0041]
On the other hand, in the comparative example shown in FIG. 3B, the through
[0042]
As described in detail above, the
[0043]
That is, when the distance between the
[0044]
In addition, since the adsorption phenomenon can be prevented in this way, the stiffness of the
[0045]
As described above, the
[0046]
Furthermore, the
[0047]
That is, the
[0048]
In the case where the central portion facing portion of the
[0049]
In the present embodiment, since the electret-free region is constituted by the through-
[0050]
At this time, since the through-
[0051]
It is also apparent from the experimental results shown in Table 1 that the diameter of the through
[0052]
[Table 1]
[0053]
Table 1 shows a prototype electret condenser microphone having an outer diameter of 4 mm, a diaphragm diameter of 2.6 mm, a diaphragm thickness of 2000 N / m, a spacer plate thickness of 25 μm, and an FEP film thickness of 12.5 μm. 26 shows the JFET gain, the limit charge voltage at which the adsorption phenomenon occurs, the sensitivity measurement result at this limit charge voltage, and the sensitivity evaluation result when the ratio of the hole diameter (that is, the diameter of the through
[0054]
As is clear from the experimental results, the limit voltage of the charge voltage at which the adsorption phenomenon occurs increases as the hole ratio (that is, the ratio of the hole diameter to the diaphragm diameter) increases. However, as the hole ratio increases, the JFET gain, which is the sensitivity of the JFET itself, decreases. The sensitivity is better when the JFET gain is higher (minus value (absolute value) is smaller).
[0055]
When the hole ratio is 5%, the adsorption phenomenon occurs at a low charge voltage, and the sensitivity of the adsorption limit is lowered. As for the sensitivity of the adsorption limit, the smaller the negative value (absolute value), the better the sensitivity. On the other hand, when the hole ratio is 60%, the limit voltage of the charge voltage is high, but the JFET gain is low, so the sensitivity of the adsorption limit is low. When the hole ratio exceeds 60%, not only the JFET gain is reduced, but also the charge voltage cannot be improved to the adsorption limit voltage due to the reduction of the area of the back electrode plate, and the sensitivity is significantly lowered.
[0056]
As is clear from the above experimental results, the sensitivity of the adsorption limit, which is a composite result of the pore ratio and the limit charge voltage, realizes a high sensitivity of −36 dB or less when the pore ratio is in the range of 10% to 50%. In particular, when the pore ratio is in the range of 20% to 50%, ultrahigh sensitivity of −35 dB or less can be realized.
[0057]
By the way, in the said embodiment, although the electret absence area | region demonstrated as what was comprised by the through-
[0058]
For example, as shown in FIG. 5A, it is also possible to form an electret-free region by a
[0059]
In addition, as shown in FIG. 5B, the electret-free region can be formed by not providing the
[0060]
In each modification shown in FIGS. 5A and 5B, a plurality of back
[0061]
In the above-described embodiment and each modification, it has been described that the effective diameter of the vibrating
[0062]
In the above embodiment and each modified example, the movable part of the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side sectional view showing an electret condenser microphone according to an embodiment of the present invention in an upwardly arranged state. FIG. 2 is an exploded perspective view showing a main part of the electret condenser microphone. FIG. 4 is a side sectional view showing the main part (FIG. 4A) in comparison with the comparative example (FIG. 4B). FIG. 4 is a diagram for explaining the adaptability of the electret condenser microphone to reflow processing. Side cross-sectional view [FIG. 5] Main-part side cross-sectional view showing two modifications of the above embodiment [Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
18b Back
18d Circular exposed part (Electret non-existing area)
20
Claims (5)
上記背面電極板において上記振動膜の中央部と対向する中央部対向部位が、上記エレクトレット層が存在しないエレクトレット不存在領域として構成されている、ことを特徴とするエレクトレットコンデンサマイクロホン。In an electret condenser microphone in which a diaphragm having an effective diameter of 6 mm or less and a back electrode plate having an electret layer on the diaphragm side surface are arranged at a predetermined interval.
An electret condenser microphone, wherein a center-facing portion of the back electrode plate that faces the center of the vibrating membrane is configured as an electret-free region where the electret layer does not exist.
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KR101169890B1 (en) | 2011-07-09 | 2012-07-31 | 주식회사 비에스이 | Welding type condenser microphone using curling and method of assemblying the microphon |
CN102752700A (en) * | 2011-07-04 | 2012-10-24 | 宝星电子株式会社 | Joint type condenser microphone using spring base |
US9668061B2 (en) | 2013-10-03 | 2017-05-30 | Kabushiki Kaisha Audio-Technica | Electrodynamic acoustic transducer, condenser microphone and condenser headphones |
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2003
- 2003-07-24 JP JP2003201287A patent/JP2005045410A/en active Pending
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