JP2005045362A - 無線通信装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】分配器108は、送信機102からのRF電力を分配してサーキュレータ104−1及び104−2へ供給する。サーキュレータ104−1は、分配器108からのRF電力をアンテナ#1(106−1)へ供給するとともに、アンテナ#1(106−1)からの反射電力をアンテナ#2(106−2)へ供給する。一方、サーキュレータ104−2は、分配器108からのRF電力をアンテナ#2(106−2)へ供給するとともに、アンテナ#2(106−2)からの反射電力をアンテナ#1(106−1)へ供給する。
【選択図】 図24
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のアンテナを有する携帯電話機等の無線通信装置に関し、特にアンテナへ電力を供給する給電技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から携帯電話機では、利用者の持ち手や頭部の影響を回避するために、様々なアンテナ構成が検討されている(例えば特許文献1参照)。図1及び図2は、従来の携帯電話機の構成例を示す図である。これら図1及び図2は、携帯電話機に2つのアンテナが搭載される場合の例である。
【0003】
このような携帯電話機では、送信機502からのRF電力は、方向性結合器510及び切替器504を介してアンテナ506へ給電され、放射される。ここで、RF電力は、図1ではアンテナ506−1(#1)及び506−2(#2)の何れか一方へ給電され、図2ではアンテナ506−1(#1)へ給電される。この際、反射量測定・判定部512は、RF電力が供給されているアンテナ506において、利用者の持ち手や頭部の影響により反射された電力を、方向性結合器510を介して測定する。そして、この反射電力が大きくなった場合には、切替器504は、RF電力の給電先を切り替える。これにより、RF電力は、それまでとは別のアンテナ506へ給電されることになる。
【0004】
【特許文献1】
特開2003−46396号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の携帯電話機では、アンテナからの反射電力は、通信には何ら貢献せず、熱等の損失になるだけであり、有効に活用されていない。このため、携帯電話機における実質的な送信電力が減少し、通信品質の劣化を招く場合がある。従って、反射電力の有効活用や、反射電力の削減等により、携帯電話機における実質的な送信電力の減少を防止し、通信品質を向上させることが要求されている。
【0006】
そこで、本願は、通信品質の向上を図ることが可能な無線通信装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は請求項1に記載されるように、複数のアンテナを有する無線通信装置において、電力を供給する送信手段と、前記送信手段からの電力を、前記複数のアンテナの少なくとも何れかに対して供給する電力供給制御手段と、前記電力供給制御手段により電力が供給されたアンテナからの反射電力を、該アンテナ以外の他のアンテナへ供給する反射電力供給制御手段とを備える。
【0008】
また、本発明は請求項2に記載されるように、請求項1に記載の無線通信装置において、前記電力供給制御手段及び前記反射電力供給制御手段は、サーキュレータである。
【0009】
また、本発明は請求項3に記載されるように、複数のアンテナを有する無線通信装置において、電力を供給する送信手段と、前記送信手段からの電力を、前記複数のアンテナのそれぞれに対して分配して供給する電力供給制御手段とを備える。
【0010】
また、本発明は請求項4に記載されるように、請求項3に記載の無線通信装置において、前記電力供給制御手段は、前記複数のアンテナのそれぞれに対して分配する電力の振幅を異ならせる。
【0011】
また、本発明は請求項5に記載されるように、請求項3又は4に記載の無線通信装置において、前記アンテナからの反射電力を他のアンテナへ供給する反射電力供給制御手段を備える。
【0012】
また、本発明は請求項6に記載されるように、請求項1乃至5の何れかに記載の無線通信装置において、前記電力供給制御手段は、前記送信手段からの電力の位相を変換する。
【0013】
本発明によれば、アンテナに供給された電力が反射された場合に、その反射電力が他のアンテナへ供給されるため、反射電力の有効活用により、無線通信装置の実質的な送信電力の低下を防止し、通信品質の向上を図ることが可能となる。あるいは、電力が複数のアンテナへ分配して供給されるため、反射電力の削減等により、無線通信装置の実質的な送信電力の低下を防止し、通信品質の向上を図ることが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
【0015】
(第1実施例)
第1実施例では、携帯電話機は複数のアンテナを搭載し、何れかのアンテナに電力が供給された際に、利用者の持ち手や頭部の影響によって反射する電力を、他のアンテナへ供給する。
【0016】
図3は、第1実施例における携帯電話機の構成例を示す図である。同図に示す携帯電話機は、送信機102、サーキュレータ104、アンテナ#1(106−1)及びアンテナ#2(106−2)(以下、これらをまとめて適宜「アンテナ106」と称する)により構成される。送信機102とアンテナ#1(106−1)及びアンテナ#2(106−2)とは、サーキュレータ104を介して接続されている。
【0017】
送信機102は、RF電力を供給する。このRF電力は、サーキュレータ104へ入力される。
【0018】
図4は、サーキュレータ104の方向性を示す図である。同図に示すように、サーキュレータ104は、送信機102からのRF電力をアンテナ#1(106−1)へ供給する。また、サーキュレータ104は、アンテナ#1(106−1)からの反射電力をアンテナ#2(106−2)へ供給する。このため、アンテナ#1(106−1)は、優先的にRF電力が供給される主アンテナとして機能し、アンテナ#2(106−2)は、従アンテナとして機能する。
【0019】
再び図3に戻って説明する。サーキュレータ104は、送信機102からのRF電力をアンテナ#1(106−1)へ供給する。アンテナ#1(106−1)は、供給されるRF電力を放射する。ここで、携帯電話機の利用者の持ち手や頭部の影響がない場合には、RF電力は、ほとんどアンテナ#1(106−1)から放射される。しかしながら、携帯電話機の利用者の持ち手や頭部の影響により、RF電力の一部は、アンテナ#1(106−1)において反射し、反射電力となってサーキュレータ104へ戻る。
【0020】
上述したように、サーキュレータ104は、アンテナ#1(106−1)からの電力をアンテナ#2(106−2)へ供給する。このため、アンテナ#1(106−1)からの反射電力は、サーキュレータ104を介してアンテナ#2(106−2)へ供給されることになる。そして、アンテナ#2(106−2)は、供給される反射電力を放射する。従って、2つのアンテナ#1(106−1)及びアンテナ#2(106−2)が同時に利用者の持ち手や頭部の影響を受けない限り、アンテナ#1(106−1)における反射電力は、アンテナ#2(106−2)から放射されるため、反射電力を有効に活用し、通信品質の向上を図ることが可能となる。
【0021】
次に、第1実施例における発明者による実験結果を説明する。図5は、第1実施例における実験に用いた携帯電話機モデルを示す図である。同図に示すように、本実施例における実験では、筐体の上部の中央部にアンテナ#1(106−1)が垂直に延在するように配置され、筐体の下部の中央部にアンテナ#2(106−2)が水平に延在するように配置された直交偏波中心配置素子構造が採用されている。
【0022】
図6は、第1実施例との比較のために提示するものであり、アンテナが単体の場合の反射損失特性を示すスミスチャートである。図6(1)(a)は、携帯電話機がアンテナ#1(106−1)のみを有し、利用者の持ち手や頭部の影響がない場合の反射損失特性であり、図6(1)(b)は、携帯電話機がアンテナ#2(106−2)のみを有し、利用者の持ち手や頭部の影響がない場合の反射損失特性である。これら図6(1)に示すように、利用者の持ち手や頭部の影響がない場合には、良好な反射損失特性である。
【0023】
一方、図6(2)(a)は、携帯電話機がアンテナ#1(106−1)のみを有し、利用者の持ち手や頭部の影響が存在する場合の反射損失特性であり、図6(2)(b)は、携帯電話機がアンテナ#2(106−2)のみを有し、利用者の持ち手や頭部の影響が存在する場合の反射損失特性である。実験では人体を模擬したものとしてジェルファントムが用いられ、当該ジェルファントムでアンテナを覆った。これら図6(2)に示すように、利用者の持ち手や頭部の影響が存在する場合には反射損失特性は劣化し、−5〜−6dBの値となった。
【0024】
図7は、図5に示す携帯電話機モデルにおける反射損失特性を示すスミスチャートである。図7(1)は、利用者の持ち手や頭部の影響がない場合(ジェルファントムがない場合)の反射損失特性である。この図7(1)に示すように、利用者の持ち手や頭部の影響がない場合には、−10dB以下の良好な反射損失特性である。
【0025】
一方、図7(2)は、利用者の持ち手や頭部の影響が存在する場合の反射損失特性である。図7(2)(a)は、アンテナ#1(106−1)がジェルファントムで覆われた場合であり、図6(2)(a)と比較して良好な反射損失特性であり、−10dB以下の値となっている。また、図7(2)(b)は、アンテナ#2(106−2)がジェルファントムで覆われた場合であり、良好な反射損失特性を示す。図7(2)(b)の結果は、第1実施例では、RF電力は送信機102からアンテナ#1(106−1)へ供給されて放射されるため、アンテナ#1(106−1)が利用者の持ち手や頭部の影響を受けなければ、アンテナ#2(106−2)が利用者の持ち手や頭部の影響を受けたとしても、反射損失特性はほとんど劣化しないことを示している。
【0026】
なお、以上の第1実施例では、携帯電話機が2つのアンテナを搭載する場合について説明したが、更に多くのアンテナを搭載しても良い。図8は、第1実施例における携帯電話機の他の構成例を示す図である。同図に示す携帯電話機は、送信機102、N個のサーキュレータ104−1〜104−N(以下、これらをまとめて適宜「サーキュレータ104」と称する)、及び、N個のアンテナ#1(106−1)〜#N(106−N)(以下、これらをまとめて適宜「アンテナ106」と称する)を有する。この図8に示す携帯電話機は、基本的には図1に示す携帯電話機と同様の動作を行う。即ち、サーキュレータ104−1は、送信機102からのRF電力をアンテナ#1(106−1)へ供給する。アンテナ#1(106−1)は、供給されるRF電力を放射するが、利用者の持ち手や頭部の影響により、RF電力の一部は反射電力となってサーキュレータ104−1へ戻る。このとき、サーキュレータ104−1は、アンテナ#1(106−1)からの電力をアンテナ#2(106−2)へ供給する。他のサーキュレータ104も同様の動作であり、前段のアンテナ106からの反射電力を次段のアンテナ106へ供給する。
【0027】
(第2実施例)
第2実施例では、携帯電話機は複数のアンテナを搭載し、各アンテナのそれぞれに対して電力が供給される(分散給電)。
【0028】
図9は、第2実施例における携帯電話機の構成例を示す図である。同図に示す携帯電話機は、送信機102、分配器108、アンテナ#1(106−1)及びアンテナ#2(106−2)(以下、これらをまとめて適宜「アンテナ106」と称する)により構成される。送信機102とアンテナ#1(106−1)及びアンテナ#2(106−2)とは、分配器108を介して接続されている。
【0029】
送信機102は、RF電力を供給する。分配器108は、このRF電力を分配してアンテナ#1(106−1)及びアンテナ#2(106−2)へ供給する。この際、分配器108は、分配率を、利用者の影響を考慮して設定し、アンテナ#1(106−1)及びアンテナ#2(106−2)のそれぞれに対して異なる振幅のRF電力を供給することができる。アンテナ#1(106−1)及びアンテナ#2(106−2)は、それぞれ供給されたRF電力を放射する。
【0030】
このように、RF電力は、分配されて複数のアンテナ#1(106−1)及びアンテナ#2(106−2)から放射されるため、例えば、一方のアンテナ106が利用者の持ち手や頭部の影響を受けて反射電力が生じた場合においても、他方のアンテナ106によりRF電力の放射は継続される。従って、携帯電話機全体としては反射電力を減少させることができ、通信品質の向上を図ることが可能となる。
【0031】
次に、第2実施例における発明者による実験結果を説明する。第2実施例における実験では、評価方法として時間領域差分法(FDTD)が採用される。FDTDは、3次元任意形状の導体、誘電体及び磁性体の電磁界特性を数値計算する解析方法である。用途としては、線状あるいは面状のアンテナの解析評価、電磁波源の存在する室内外における電界分布の解析、電気機器が放射する電磁波の解析評価、電磁波応用機器及び電波吸収体の解析評価等である。具体的には、解析対象を含む空間をメッシュ分割し、マクスウェル方程式を差分法により離散化し、時間的に逐次計算する。時間波形としてはパルス又は正弦波を扱うことができる。パルスの場合には、広帯域の特性を一度で得ることができ、正弦波の場合には、特定周波数における特性を高速に計算することができる。誘電率、導電率、透磁率は、マクスウェル方程式に陽に含まれるため、任意形状、任意物性値を厳密に解析することができる。本実験ではファントムを含む電磁界解析の評価に用いられる。
【0032】
図10は、第2実施例における実験に用いた携帯電話機モデル(分散給電モデル)を示す図である。図10(a)及び(b)に示すように、第2実施例における実験では、アンテナ#1及びアンテナ#2は、逆F構造を有し、筐体上部の両端に配置される。これらアンテナ#1及びアンテナ#2における短絡ピンは筐体の内側に配置され、給電ピン(給電点)は筐体の外側に配置される。逆F構造のアンテナは一般に使用されるものであり、金属のみで構成されているため製造及び調整が容易であること、シミュレーションにおける計算が容易であること、比較的整合がとりやすいこと、動作が既知であること等の利点を有する。なお、以下においては、給電点間距離をd2とする。
【0033】
また、利用者の頭部を模擬するものとして、直方体損失性誘電体としてのファントムが用いられる。直方体損失性誘電体は、曲面がないため、距離特性の評価が容易であること、シミュレーションにおける計算が容易であること、動作原理の理解が容易であること等の利点を有する。なお、以下においては、筐体面とファントム面との距離をd1とする。
【0034】
また、比較対象として、1つの逆F構造のアンテナを搭載した携帯電話機モデル(1点給電モデル)が採用される。この携帯電話機は、図10においてアンテナ#1及びアンテナ#2の何れか一方(ここではアンテナ#2)を取り除いた構造を有する。
【0035】
また、全送信電力は1Wとし、アンテナ#1及び#2へ均等に供給されるようにした。従って、分散給電モデルでは、アンテナ#1及びアンテナ#2のぞれぞれに0.5WのRF電力が供給され、1点給電モデルでは、1つのアンテナ#1に1WのRF電力がそのまま供給されることになる。なお、分散給電モデルでは、アンテナ#1及びアンテナ#2のぞれぞれに供給されるRF電力の位相差は0°である。
【0036】
第2実施例における実験では、まず、シミュレーションによりファントム内部電界における電界分布、内部電界及び効率を解析した。図11は、ファントム内部電界の観測面を示す図である。また、図12は、この観測面における電界分布及び効率を示す図であり、図12(a)は1点給電モデル、図12(b)は分散給電モデルの場合を示す。なお、電力の周波数は2GHzであり、効率の計算において整合損、回路損は考慮されていない、
図12に示すように、1点給電モデルでは、電界が筐体上部におけるアンテナの設置箇所付近に集中している。一方、分散給電モデルでは、電界が筐体上部の2つのアンテナ間に広がるように分布している。即ち、分散給電モデルでは近傍電磁界が分散する。また、内部電界は、分散給電モデルの場合、1点給電モデルの1/2になっている。これは、分散給電モデルでは、ファントム内部の近傍電磁界が分散したことにより、ピーク値が低下し、内部電界も低下したためと考えられる。更に、効率も分散給電モデルでは若干改善している。
【0037】
第2実施例における実験では、次に、シミュレーションにより筐体面とファントム面との距離d1を変化させて、分散給電の有効範囲を解析した。図13は、距離d1を変化させた場合における解析モデル、内部電界及び効率を示す図である。なお、以降における内部電界の数値は、d1=20mmで分散給電が行われた場合における電界値で規格化した数値が用いられている。
【0038】
図13(b)及び(c)から明らかなように、分散給電であるか否かによらず、筐体がファントムに近づくと、次第に内部電界は増加し、効率は低下する。しかし、分散給電モデルでは、更に筐体がファントムに近づく場合には、内部電界は増加から減少に転じる。即ち、分散給電モデルにおける内部電界の低減効果は、筐体とファントムとの距離が近づくほど大きい。携帯電話機の実際の使用状況では、利用者は側頭部に携帯電話機を密着させて使用するため、分散給電モデルにおける内部電界の低減効果は大きいと言える。
【0039】
第2実施例における実験では、更に、シミュレーションにより給電点間距離距離d2を変化させて、分散給電の有効範囲を解析した。
【0040】
図14は、分散給電モデルにおいてアンテナ#2をアンテナ#1の方向へ移動させることにより距離d2を変化させた場合における解析モデル、内部電界及び効率を示す図である。図14(b)及び(c)によれば、給電点間距離が近づくほど、内部電界及び効率ともに若干の改善がある。
【0041】
図15は、分散給電モデルにおいてアンテナ#1及びアンテナ#2の双方を筐体上部の中心へ移動させることにより距離d2を変化させた場合における解析モデル、内部電界及び効率を示す図である。図15(b)及び(c)によれば、アンテナ#2のみを移動させた場合と同様、給電点間距離が近づくほど、内部電界及び効率ともに若干の改善がある。
【0042】
図16は、1点給電モデルにおいてアンテナ#1を移動させた場合における解析モデル、内部電界及び効率を示す図である。図16(b)及び(c)によれば、アンテナ#1が筐体上部の中心に近づくにつれて、内部電界及び効率ともに急激に改善される。
【0043】
図14〜図16に示す解析の結果より、分散給電では、給電点間距離やアンテナの配置により若干の変化があるものの、概ね安定した内部電界の低減効果が生じている。
【0044】
以上、図11〜図16の解析結果はシミュレーションによるものであるが、発明者は、更に試作機を製造し、内部電界測定装置を用いて内部電界を測定した。図17は、内部電界の測定値(試作機を製造し、内部電界測定装置を用いて測定した内部電界)と計算値(シミュレーションによる解析結果)とを示す図であり、図17(a)は、筐体面とファントム面との距離d1が5mmの場合を示し、図17(b)は、距離d1が2mmの場合を示す。なお、ファントムの外郭は厚さ2mmであり、当該外郭の比誘電率は5.0である。但し、計算値におけるカッコ内の数値はファントムの外郭が真空の場合(比誘電率1.0)を示す。
【0045】
これら図17(a)及び(b)により明らかなように、測定値も計算値もほぼ同様の値が得られた。但し、ファントムの外郭を真空とした場合の計算値は、測定値を測定した際の環境とは異なるため、当該測定値とは一致しない。また、図17(b)によれば、筐体面とファントム面との距離d1が2mmの場合には、分散給電における測定値は、1点給電における測定値の半分程度に低減されており、測定値からも分散給電における内部電界の低下が示された。
【0046】
以上、図11〜図17の解析結果に示すように、内部電界の低下が図られた。このような内部電界の低下は、携帯電話機の実質的な送信電力の向上に繋がり、通信品質の向上を図ることが可能となる。
【0047】
(第3実施例)
第3実施例では、携帯電話機は複数のアンテナを搭載し、各アンテナのそれぞれに対してRF電力が供給されるが、これら各RF電力に位相差をつけることができる(位相差給電)。
【0048】
図18は、第3実施例における携帯電話機の第1の構成例を示す図である。同図に示す携帯電話機は、送信機102、分配器108、アンテナ#1(106−1)及びアンテナ#2(106−2)(以下、これらをまとめて適宜「アンテナ106」と称する)、可変移相器110により構成される。送信機102とアンテナ#1(106−1)とは、分配器108及び可変移相器110を介して接続されている。また、送信機102とアンテナ#2(106−2)とは、分配器108を介して接続されている。
【0049】
送信機102は、RF電力を供給する。分配器108は、このRF電力を分配して可変移相器110及びアンテナ#2(106−2)へ供給する。この際、分配器108は、分配率を、利用者の影響を考慮して設定し、可変移相器110及びアンテナ#2(106−2)のそれぞれに対して異なる振幅のRF電力を供給することができる。
【0050】
可変移相器110は、分配器108からのRF電力の位相を変換してアンテナ#1(106−1)へ供給することができる。アンテナ#1(106−1)及びアンテナ#2(106−2)は、それぞれ供給されたRF電力を放射する。
【0051】
一方、図19は、第3実施例における携帯電話機の第2の構成例を示す図である。同図に示す携帯電話機は、送信機102−1及び102−2、アンテナ#1(106−1)及びアンテナ#2(106−2)(以下、これらをまとめて適宜「アンテナ106」と称する)、制御部112により構成される。
【0052】
制御部112は、送信機102−1及び102−2が供給するRF電力に位相差をつける制御を行うことができる。送信機102−1は、アンテナ#1(106−1)と接続され、当該アンテナ#1(106−1)へRF電力を供給する。同様に、送信機102−2は、アンテナ#2(106−2)と接続され、当該アンテナ#2(106−2)へRF電力を供給する。アンテナ#1(106−1)及びアンテナ#2(106−2)は、それぞれ供給されたRF電力を放射する。
【0053】
次に、第3実施例における発明者による実験結果を説明する。なお、以下においては、アンテナ#1及び#2には、同一の振幅のRF電力が供給されるものとする。
【0054】
第3実施例における実験では、自由空間での解析にモーメント法が採用され、人体を模擬したファントム近傍での解析にFDTDが採用される。また、第3実施例における実験に用いた携帯電話機モデルは、基本的には図10に示した第2実施例における実験に用いた携帯電話機モデルと同様である。
【0055】
この第3実施例における実験では、様々なアンテナ配置の携帯電話機モデルを用い、内部電界及び効率を解析した。図20〜図22は、第3実施例における携帯電話機モデルの一例であり、図20は垂直偏波素子構造、図21は水平偏波素子構造。図22は直交偏波素子構造を示す。
【0056】
具体的には、図20に示す垂直偏波素子構造では、アンテナは垂直方向に延在しており、モデルaは1つのアンテナ#1が筐体の上端部に配置された構造(片側配置)、モデルbは1つのアンテナ#1が筐体上部の中心に配置された構造(水平中心配置)、モデルcは1つのアンテナ#1が筐体の中心に配置された構造(中央配置)、モデルdは2つのアンテナ#1及び#2がそれぞれ筐体上部の両端部に配置された構造(水平配置)、モデルeは2つのアンテナ#1及び#2が筐体上部の中心近傍に配置された構造(水平配置・中心寄り)、モデルfは2つのアンテナ#1及び#2が筐体上部の一方の両端部に配置された構造(水平配置・片側寄り)、モデルgはアンテナ#1が筐体の上端部に配置され、アンテナ#2が筐体下部におけるアンテナ#1の直下に配置される構造(垂直配置)、モデルhはアンテナ#1が筐体の上端部に配置され、アンテナ#2が筐体下部におけるアンテナ#1との対角上に配置される構造(対角配置)である。
【0057】
また、図21に示す水平偏波素子構造では、アンテナは水平方向に延在しており、モデルiは1つのアンテナ#1が筐体の上端部に配置された構造(片側配置)、モデルjは1つのアンテナ#1が筐体上部の中心に配置された構造(水平中心配置)、モデルkは1つのアンテナ#1が筐体中央の端部に配置された構造(垂直中心配置)、モデルlはアンテナ#1が筐体の上端部に配置され、アンテナ#2が筐体下部におけるアンテナ#1の直下に配置される構造(垂直配置)、モデルmはアンテナ#1が筐体の上端部に配置され、アンテナ#2が筐体中央におけるアンテナ#1の直下に配置される構造(垂直配置・上部寄り)、モデルnはアンテナ#1が筐体中央より若干上方の端部に配置され、アンテナ#2が筐体中央より若干下方におけるアンテナ#1の直下に配置される構造(垂直配置・中心寄り)、モデルoはアンテナ#1が筐体の上端部に配置され、アンテナ#2が筐体下部におけるアンテナ#1との対角上に配置される構造(対角配置)である。
【0058】
また、図22に示す直交偏波素子構造では、垂直方向に延在するアンテナ#1が筐体上部の中央に配置され、水平方向に延在するアンテナ#2が狂態下部の中央に配置される構造(中心配置)である。
【0059】
図23は、図20〜図22に示した各携帯電話機モデルにおける内部電界及び効率である。
【0060】
図23に示すように、垂直偏波素子構造において、1つのアンテナの場合(モデルa〜モデルc)には、アンテナが筐体の端にあるほど内部電界が高くなり、効率が低下する。一方、2つのアンテナの場合(モデルd〜モデルh)には、同位相の場合に内部電界が低下し、効率が上昇する。
【0061】
また、水平偏波構造において、1つのアンテナの場合(モデルi〜モデルk)には、垂直偏波構造と同様、アンテナが筐体の端にあるほど内部電界が高くなり、効率が低下する。一方、2つのアンテナの場合(モデルl〜モデルo)には、アンテナが筐体の中心に配置される方が良好な特性を示す。また、モデルoでは逆位相の方が良好な特性を示す。
【0062】
更に、直交偏波素子構造の場合には、逆位相の方が良好な特性を示す。
【0063】
以上のことから、各携帯電話機モデルにより、内部電界や効率が良好となる、アンテナ#1及び#2に供給されるRF電力の位相差は異なっていることがわかる。従って、アンテナ#1及び#2に供給されるRF電力の位相差を適切に制御することにより、通信品質の向上を図ることが可能となる。
【0064】
(第4実施例)
第4実施例では、携帯電話機は、上述した第1実施例の構成と第2実施例の構成とを組み合わせた構成を有する。
【0065】
図24は、第4実施例における携帯電話機の第1の構成例を示す図である。同図に示す携帯電話機は、送信機102、サーキュレータ104−1及び104−2(以下、これらをまとめて適宜「サーキュレータ104」と称する)、アンテナ#1(106−1)及びアンテナ#2(106−2)(以下、これらをまとめて適宜「アンテナ106」と称する)、分配器108により構成される。
【0066】
送信機102とアンテナ#1(106−1)とは、分配器108、サーキュレータ104−1及び104−2とを介して接続される。同様に、送信機102とアンテナ#2(106−2)とは、分配器108、サーキュレータ104−1及び104−2とを介して接続される。
【0067】
送信機102は、RF電力を供給する。このRF電力は、分配器108へ入力される。分配器108は、このRF電力を分配してサーキュレータ104−1及び104−2へ供給する。この際、分配器108は、分配率を、利用者の影響を考慮して設定し、サーキュレータ104−1及び104−2のそれぞれに対して異なる振幅のRF電力を供給することができる。
【0068】
サーキュレータ104−1は、分配器108からのRF電力をアンテナ#1(106−1)へ供給するとともに、アンテナ#1(106−1)からの反射電力をアンテナ#2(106−2)へ供給する。一方、サーキュレータ104−2は、分配器108からのRF電力をアンテナ#2(106−2)へ供給するとともに、アンテナ#2(106−2)からの反射電力をアンテナ#1(106−1)へ供給する。
【0069】
図24の携帯電話機において、分配器108がサーキュレータ104−1及び104−2のそれぞれに対して、均等に、即ち50%ずつRF電力を供給する場合を考える。この場合、アンテナ#1(106−1)の送信電力と、アンテナ#2(106−2)の送信電力は、何れも送信機102が供給する全RF電力の50%となる。ここで、利用者の持ち手の影響により、アンテナ#1(106−1)において送信電力の50%、即ち、全RF電力の25%が反射すると、この反射電力は、サーキュレータ104−1を介してアンテナ#2(106−2)へ供給される。このため、アンテナ#2(106−2)の送信電力は、サーキュレータ104−2からのRF電力(全RF電力の50%)と、サーキュレータ104−1からの反射電力(全RF電力の25%)とを合わせた、全RF電力の75%となる。
【0070】
また、第4実施例では、更に上述した第3実施例の構成を組み合わせても良い。図25は、第4実施例における携帯電話機の第2の構成例を示す図である。図25に示す携帯電話機は、図24に示す携帯電話機と比較すると、サーキュレータ104−1とアンテナ#1(106−1)との間に、新たに可変移相器110を備える構成となっている。この可変移相器110は、サーキュレータ104−1からのRF電力の位相を変換してアンテナ#1(106−1)へ供給することができる。
【0071】
このように、RF電力は、分配されて複数のアンテナ#1(106−1)及びアンテナ#2(106−2)から放射されるため、第2実施例と同様、携帯電話機全体としては反射電力を減少させることができ、通信品質の向上を図ることが可能となる。
【0072】
また、アンテナ#1(106−1)における反射電力は、アンテナ#2(106−2)から放射され、アンテナ#2(106−2)における反射電力は、アンテナ#1(106−1)から放射されるため、第1実施例と同様、反射電力を有効に活用し、通信品質の向上を図ることが可能となる。
【0073】
更に、図25に示す構成が採用される場合には、アンテナ#1及び#2に供給されるRF電力の位相差を適切に制御することにより、第3実施例と同様、通信品質の向上を図ることが可能となる。
【0074】
上記実施形態において、送信機102が送信手段に対応し、サーキュレータ104、分配器108、可変移相器110及び制御部112が電力供給制御手段に対応し、サーキュレータ104が反射電力供給制御手段に対応する。
【0075】
なお、上記実施形態では、携帯電話機を例に説明したが、基地局等の他の無線通信装置にも、同様に本発明を適用することができる。また、上記実施形態では、携帯電話機には2つのアンテナが搭載されているが、更に多くのアンテナが搭載される場合においても、同様に本発明を適用することができる。
【0076】
【発明の効果】
本発明によれば、反射電力の有効活用や、反射電力の低減等により、無線通信装置の実質的な送信電力の低下を防止し、通信品質の向上を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の携帯電話機の第1の構成例を示す図である。
【図2】従来の携帯電話機の第2の構成例を示す図である。
【図3】第1実施例における携帯電話機の構成例を示す図である。
【図4】第1実施例におけるサーキュレータの方向性を示す図である。
【図5】第1実施例における実験に用いた携帯電話機モデルを示す図である。
【図6】アンテナが単体の場合の反射損失特性を示す図である。
【図7】第1実施例における反射損失特性を示す図である。
【図8】第1実施例における携帯電話機の他の構成例を示す図である。
【図9】第2実施例における携帯電話機の構成例を示す図である。
【図10】第2実施例における実験に用いた携帯電話機モデルを示す図である。
【図11】第2実施例におけるファントム内部電界の観測面を示す図である。
【図12】第2実施例における電界分布及び効率を示す図である。
【図13】第2実施例における第1の解析モデル、内部電界及び効率を示す図である。
【図14】第2実施例における第2の解析モデル、内部電界及び効率を示す図である。
【図15】第2実施例における第3の解析モデル、内部電界及び効率を示す図である。
【図16】第2実施例における第4の解析モデル、内部電界及び効率を示す図である。
【図17】第2実施例における内部電界の測定値と計算値とを示す図である。
【図18】第3実施例における携帯電話機の第1の構成例を示す図である。
【図19】第3実施例における携帯電話機の第2の構成例を示す図である。
【図20】第3実施例における携帯電話機モデルの第1の例を示す図である。
【図21】第3実施例における携帯電話機モデルの第2の例を示す図である。
【図22】第3実施例における携帯電話機モデルの第3の例を示す図である。
【図23】第3実施例における内部電界及び効率を示す図である。
【図24】第4実施例における携帯電話機の第1の構成例を示す図である。
【図25】第4実施例における携帯電話機の第2の構成例を示す図である。
【符号の説明】
102 送信機
104 サーキュレータ
106−1 アンテナ#1
106−2 アンテナ#2
108 分配器
110 可変移相器
112 制御部
Claims (6)
- 複数のアンテナを有する無線通信装置において、
電力を供給する送信手段と、
前記送信手段からの電力を、前記複数のアンテナの少なくとも何れかに対して供給する電力供給制御手段と、
前記電力供給制御手段により電力が供給されたアンテナからの反射電力を、該アンテナ以外の他のアンテナへ供給する反射電力供給制御手段と、
を備える無線通信装置。 - 請求項1に記載の無線通信装置において、
前記電力供給制御手段及び前記反射電力供給制御手段は、サーキュレータである無線通信装置。 - 複数のアンテナを有する無線通信装置において、
電力を供給する送信手段と、
前記送信手段からの電力を、前記複数のアンテナのそれぞれに対して分配して供給する電力供給制御手段と、
を備える無線通信装置。 - 請求項3に記載の無線通信装置において、
前記電力供給制御手段は、前記複数のアンテナのそれぞれに対して分配する電力の振幅を異ならせる無線通信装置。 - 請求項3又は4に記載の無線通信装置において、
前記アンテナからの反射電力を他のアンテナへ供給する反射電力供給制御手段を備える無線通信装置。 - 請求項1乃至5の何れかに記載の無線通信装置において、
前記電力供給制御手段は、前記送信手段からの電力の位相を変換する無線通信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003200633A JP2005045362A (ja) | 2003-07-23 | 2003-07-23 | 無線通信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003200633A JP2005045362A (ja) | 2003-07-23 | 2003-07-23 | 無線通信装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005045362A true JP2005045362A (ja) | 2005-02-17 |
Family
ID=34260973
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003200633A Pending JP2005045362A (ja) | 2003-07-23 | 2003-07-23 | 無線通信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005045362A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014141863A1 (ja) * | 2013-03-12 | 2014-09-18 | 株式会社村田製作所 | アンテナフロントエンドおよび高周波モジュール |
-
2003
- 2003-07-23 JP JP2003200633A patent/JP2005045362A/ja active Pending
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WO2014141863A1 (ja) * | 2013-03-12 | 2014-09-18 | 株式会社村田製作所 | アンテナフロントエンドおよび高周波モジュール |
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