JP2005044797A - 燃料電池及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】発電の集中を緩和して発電の均一化を図るとともに、効率的な発電を遂行可能にする。
【解決手段】電解質膜・電極構造体12を構成する電極触媒層46は、燃料ガス流路28の流れ方向に沿って、すなわち、矢印C方向に沿って、例えば、上流部46a、中流部46b及び下流部46cの3つに区分される。上流部46aに含有する触媒(Pt)量は、中流部46b及び下流部46cに含有する触媒(Pt)量よりも少ない量に設定され、燃料ガス流路28の上流側では、前記燃料ガス流路28の下流側に比べて反応が鈍くなる。
【選択図】図4
【解決手段】電解質膜・電極構造体12を構成する電極触媒層46は、燃料ガス流路28の流れ方向に沿って、すなわち、矢印C方向に沿って、例えば、上流部46a、中流部46b及び下流部46cの3つに区分される。上流部46aに含有する触媒(Pt)量は、中流部46b及び下流部46cに含有する触媒(Pt)量よりも少ない量に設定され、燃料ガス流路28の上流側では、前記燃料ガス流路28の下流側に比べて反応が鈍くなる。
【選択図】図4
Description
本発明は、電解質を一対の電極間に配設した電解質・電極構造体とセパレータとを積層するとともに、前記電解質・電極構造体と前記セパレータとの間に、電極面に沿って反応ガスを供給する反応ガス流路が形成される燃料電池及びその製造方法に関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜(陽イオン交換膜)からなる電解質(電解質膜)の両側に、それぞれアノード側電極及びカソード側電極を対設した電解質・電極構造体を、セパレータによって挟持している。この種の燃料電池は、通常、電解質・電極構造体及びセパレータを所定の数だけ積層することにより、燃料電池スタックとして使用されている。
この燃料電池において、アノード側電極に供給された燃料ガス、例えば、主に水素を含有するガス(以下、水素含有ガスともいう)は、電極触媒上で水素がイオン化され、電解質を介してカソード側電極側へと移動する。その間に生じた電子は外部回路に取り出され、直流の電気エネルギとして利用される。なお、カソード側電極には、酸化剤ガス、例えば、主に酸素を含有するガスあるいは空気(以下、酸素含有ガスともいう)が供給されているために、このカソード側電極において、水素イオン、電子及び酸素が反応して水が生成される。
上記の燃料電池では、セパレータの面内に、アノード側電極に対向して燃料ガス(反応ガス)を流すための燃料ガス流路(反応ガス流路)と、カソード側電極に対向して酸化剤ガス(反応ガス)を流すための酸化剤ガス流路(反応ガス流路)とが設けられている。その際、特に高負荷発電時では、反応ガス流路の反応ガス入口側に電流密度が集中する場合があり、電解質・電極構造体が劣化し易いという問題がある。
そこで、例えば、特許文献1に開示されている固体電解質型燃料電池では、図7に示すように、固体電解質1の両面に燃料極2と空気極3とが形成されて単セルを構成している。空気極3は、具体的には、鋸歯状の切り欠き4を設けており、空気入口3a側の面積が空気出口3b側の面積よりも減少している。これにより、単セル内における発電反応の均一化を図ることができ、セル面内での電流密度の均一化と温度分布の抑制が可能になる、としている。
しかしながら、上記の特許文献1では、空気極3に比較的大きな切り欠き4が設けられるため、単セルの発電面積率が相当に減少してしまい、効率的な発電が遂行されないという問題がある。従って、高負荷発電を可能にするためには、単セル全体が大型化してしまう。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、発電の集中を緩和して発電の均一化を図るとともに、効率的な発電が遂行可能な燃料電池及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る燃料電池では、電解質・電極構造体の電極面全面に、触媒を含有する電極触媒層が設けられるとともに、前記電極触媒層の少なくとも一方は、反応ガス流路の上流側の部位に含有する触媒量が、前記反応ガス流路の下流側の部位に含有する触媒量よりも少ない量に設定されている。
また、本発明の請求項2に係る燃料電池では、反応ガス流路がサーペンタイン型流路に構成されており、前記反応ガス流路の折り返し部位で対向して流れる反応ガスがガス拡散層を介して流通する。
さらに、本発明の請求項3に係る燃料電池の製造方法では、触媒担持カーボンと触媒無担持カーボンとを用いて第1電極触媒が形成される一方、触媒担持カーボンのみを用いて第2電極触媒が形成される。次いで、電極の反応ガス流路の上流側に対応する部位には、第1電極触媒が設けられるとともに、前記電極の前記反応ガス流路の下流側に対応する部位には、第2電極触媒が設けられることにより、電極面全面には触媒を含有する電極触媒層が形成される。
本発明によれば、特に発電が集中し易い反応ガス流路の上流側で、前記反応ガス流路の下流側に比べて反応が鈍くなり、前記反応ガス流路の上流側における発電の集中が有効に緩和されて電極面全面で発電分布が均一化される。これにより、反応ガス濃度、生成水量及び温度勾配が急激に変動することがなく、良好な発電が遂行されるとともに、フラッディングの抑制が可能になる。
しかも、電極面全面に電極触媒層が設けられており、発電面積率が良好に増加して効率的な発電が遂行可能になるとともに、燃料電池自体の小型化が容易に図られる。
また、反応の集中を緩和することができるため、発電の集中による発熱を防止して電解質・電極構造体の損傷を有効に阻止することが可能になる。
さらに、触媒担持カーボンに必要に応じて触媒無担持カーボンを混合するだけで、反応ガス流路の上流側での触媒活性(触媒量)を抑えることができるとともに、任意の比率で混合することによって上流側での触媒活性を自由に設定することが可能になる。従って、簡単な作業で、発電の集中を良好に緩和することができ、電極面全面で発電分布が均一化されるとともに、発電面積率が良好に増加して燃料電池自体を有効に小型化することが可能になる。
図1は、本発明の実施形態に係る燃料電池10の要部分解斜視説明図である。
燃料電池10は、電解質膜・電極構造体(電解質・電極構造体)12と、前記電解質膜・電極構造体12を挟持する第1及び第2セパレータ14、16とを備える。第1及び第2セパレータ14、16は、例えば、金属製の板材により構成されている。なお、第1及び第2セパレータ14、16をカーボン材等により構成してもよい。
燃料電池10の長辺方向(矢印B方向)の一端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス供給連通孔18aと、燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出するための燃料ガス排出連通孔20bとが設けられる。
燃料電池10の長辺方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス供給連通孔20aと、酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス排出連通孔18bとが設けられる。
燃料電池10の短辺方向(矢印C方向)の一端縁部には、冷却媒体を供給するための2つの冷却媒体供給連通孔22aが設けられるとともに、前記燃料電池10の短辺方向の他端縁部には、前記冷却媒体を排出するための2つの冷却媒体排出連通孔22bが設けられる。
第1セパレータ14の電解質膜・電極構造体12に向かう面14aには、例えば、矢印B方向に1往復半だけ折り返すサーペンタイン型流路である酸化剤ガス流路(反応ガス流路)24が設けられる。酸化剤ガス流路24は、第1セパレータ14を波形状に成形することにより設けられる複数の溝部26を備えており、前記酸化剤ガス流路24と酸化剤ガス供給連通孔18a及び酸化剤ガス排出連通孔18bとが連通する。酸化剤ガス流路24は、矢印C方向に平行に離間し且つ矢印B方向に延在する折り返し部位24a、24bを有する。
図2に示すように、第2セパレータ16の電解質膜・電極構造体12に向かう面16aには、矢印B方向に1往復半だけ折り返すサーペンタイン型流路を構成する燃料ガス流路(反応ガス流路)28が形成される。燃料ガス流路28は、複数の溝部30を備えるとともに、前記燃料ガス流路28と燃料ガス供給連通孔20a及び燃料ガス排出連通孔20bとが連通する。燃料ガス流路28は、矢印C方向に平行に離間し且つ矢印B方向に延在する折り返し部位28a、28bを有する。
図1に示すように、第2セパレータ16の面16bには、冷却媒体供給連通孔22aと冷却媒体排出連通孔22bとを連通する冷却媒体流路32が形成される。この冷却媒体流路32は、矢印C方向に延在する複数の溝部34を設ける。
電解質膜・電極構造体12は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜36と、該固体高分子電解質膜36を挟持するアノード側電極38及びカソード側電極40とを備える。
アノード側電極38及びカソード側電極40は、図3に示すように、カーボンペーパ等からなるガス拡散層42、44と、後述するように、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層42、44の表面に一様に塗布された電極触媒層46、48とをそれぞれ有する。電極触媒層46、48は、固体高分子電解質膜36の両面に接合されている。
図4に示すように、アノード側電極38の電極触媒層46は、燃料ガス流路28の流れ方向に沿って、すなわち、矢印C方向に沿って、例えば、上流部46a、中流部46b及び下流部46cの3つに区分される。本実施形態では、上流部46aに含有する触媒(Pt)量が、中流部46b及び下流部46cに含有する触媒(Pt)量よりも少ない量に設定される。
図5に示すように、カソード側電極40の電極触媒層48は、酸化剤ガス流路24の流れ方向に沿って、すなわち、矢印C方向に沿って、例えば、上流部48a、中流部48b及び下流部48cの3つに区分される。本実施形態では、上流部48aに含有する触媒(Pt)量が、中流部48b及び下流部48cに含有する触媒(Pt)量よりも少ない量に設定される。
図1に示すように、電解質膜・電極構造体12と第1及び第2セパレータ14、16との間には、シール部材50a、50bが介装されている。なお、第1及び第2セパレータ14、16に、シール部材50a、50bを焼き付けや射出成形等によって一体化してもよい。
このように構成される燃料電池10では、電解質膜・電極構造体12を構成する電極触媒層46、48が、例えば、以下の工程で製造される。
先ず、粉砕ボールとして、例えば、ZrO2のボールが用意される。そして、Pt−50wt%担持カーボン(触媒担持カーボン)とPt無担持カーボン(触媒無担持カーボン)とが、1:1〜9:1の混合比で添加される。さらに、脱気用に水を加えた状態で、ボールミル撹拌が行われる。
次いで、NAFION117溶液(市販品)を添加するとともに、固形分濃度の調整用溶媒としてNPA(n−プロピルアルコール)を加え、ボールミル撹拌が行われる。これにより、スラリー状の第1電極触媒が形成され、この第1電極触媒は、固体高分子電解質膜36に直接塗工され、あるいは、PETフイルム上に一時的に印刷された後、前記固体高分子電解質膜36に転写されて、電極触媒層46、48の上流部46a、48aが形成される。
一方、粉砕ボールとして、例えば、ZrO2のボールが用意され、Pt−50wt%担持カーボン(触媒担持カーボン)が添加されるとともに、水を加えた状態で、ボールミル撹拌が行われる。
次に、上記と同様に、NAFION117溶液(市販品)を添加するとともに、固形分濃度の調整用溶媒としてNPA(n−プロピルアルコール)を加え、ボールミル撹拌が行われる。このため、スラリー状の第2電極触媒が形成され、この第2電極触媒は、固体高分子電解質膜36に直接塗工され、あるいは、PETフイルム上に一時的に印刷された後、前記固体高分子電解質膜36に転写されて、電極触媒層46、48の中流部46b、48b及び下流部46c、48cが形成される。
電極触媒層46、48には、カーボンペーパ等からなるガス拡散層42、44が設けられ、これによって電解質膜・電極構造体12が製造される。さらに、この電解質膜・電極構造体12が、第1及び第2セパレータ14、16で挟持されて、燃料電池10が組み付けられる。
次いで、このように製造される燃料電池10の動作について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、燃料ガス供給連通孔20aに水素含有ガス等の燃料ガスが供給されるとともに、酸化剤ガス供給連通孔18aに酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給される。さらに、冷却媒体供給連通孔22aに純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体が供給される。
このため、燃料ガスは、図2に示すように、燃料ガス供給連通孔20aから第2セパレータ16の燃料ガス流路28に導入される。燃料ガスは、燃料ガス流路28を構成する溝部30に沿って、矢印B方向に蛇行しながら鉛直上方向に移動し、電解質膜・電極構造体12のアノード側電極38に供給される。
一方、酸化剤ガスは、図1に示すように、酸化剤ガス供給連通孔18aから第1セパレータ14の酸化剤ガス流路24に導入される。酸化剤ガスは、酸化剤ガス流路24を構成する溝部26に沿って、矢印B方向に蛇行しながら鉛直上方向に移動し、電解質膜・電極構造体12のカソード側電極40に供給される。
従って、電解質膜・電極構造体12では、アノード側電極38に供給される燃料ガスと、カソード側電極40に供給される酸化剤ガスとが、電極触媒層46、48内で電気化学反応により消費され、発電が行われる。
この場合、本実施形態では、電極触媒層46、48において、燃料ガス流路28及び酸化剤ガス流路24の流れ方向上流部46a、48aに含有する触媒(Pt)量が、中流部46b、48b及び下流部46c、48cに含有する触媒(Pt)量よりも少ない量に設定されている。
このため、特に発電が集中し易い燃料ガス流路28及び酸化剤ガス流路24の上流側では、前記燃料ガス流路28及び前記酸化剤ガス流路24の下流側に比べて反応が鈍くなる。従って、燃料ガス流路28及び酸化剤ガス流路24の上流側における発電の集中が有効に緩和され、電極触媒層46、48の全面で発電分布が均一化されるという効果が得られる。
図6は、本実施形態(傾斜触媒担持)と比較例(均一触媒担持)とによる反応ガス流路(酸化剤ガス流路24及び/又は燃料ガス流路28)の電流密度分布を示している。ここで、比較例は、反応ガス流路の上流から下流にわたって電極触媒層中の触媒(Pt)量が均一に設定される一方、理想線は、均一発電が行われる電流密度分布を示し、電流密度が1A/cm2 の場合に増減割合を100%とした。
運転条件は、燃料ガスのストイキ(空気利用率)が1.5、酸化剤ガスのストイキが2.0であり、作動温度が70℃に設定されるとともに、作動圧は、燃料ガスが110kPaG、酸化剤ガスが100kPaGであった。
図6から了解されるように、本実施形態では、反応ガス流路の上流と下流との電流密度の増減割合が120%〜85%であるのに対し、比較例では、前記反応ガス流路の上流と下流との電流密度の増減割合が150%〜70%であった。従って、本実施形態では、比較例に比べて電流密度のばらつきが相当に小さくなった。 これにより、本実施形態では、反応ガス濃度、生成水量及び温度勾配が急激に変動することがなく、良好な発電が遂行されるとともに、フラッディングの抑制が可能になる。しかも、発電の集中が緩和されることにより、発電性能の劣化や電解質膜・電極構造体12の損傷を有効に阻止することが可能になる。
さらに、電解質膜・電極構造体12の電極面全面に、触媒(Pt)を含有する電極触媒層46、48が設けられており、発電面積率が良好に増加する。これにより、効率的な発電が遂行可能になるとともに、燃料電池10自体の小型化が容易に図られる。
また、図1及び図2に示すように、燃料ガス流路28及び酸化剤ガス流路24は、サーペンタイン型流路を構成しており、前記燃料ガス流路28及び前記酸化剤ガス流路24の折り返し部位28a、28b及び24a、24bで対向して流れる燃料ガス及び酸化剤ガスがガス拡散層42、44を介して流通するため、反応の集中を緩和することができる。このため、発電の集中による発熱を阻止して電解質膜・電極構造体12の損傷等を有効に阻止することが可能になる。しかも、例えば、図2に示すように、燃料ガス流路28では、反応区画A、B及びCを折り返し部位28a、28bにより容易に形成することができる。
さらにまた、触媒担持カーボンに必要に応じて触媒無担持カーボンを混合するだけで、燃料ガス流路28及び酸化剤ガス流路24の上流側での触媒活性(触媒量)を抑えることができる。従って、簡単な作業で、発電の集中を良好に緩和することが可能になる。
ところで、アノード側電極38に供給されて消費された燃料ガスは、燃料ガス排出連通孔20bに沿って矢印A方向に排出される。同様に、カソード側電極40に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス排出連通孔18bに沿って矢印A方向に排出される。
また、冷却媒体供給連通孔22aに供給された冷却媒体は、第1及び第2セパレータ14、16間の冷却媒体流路32に導入された後、鉛直上方向(矢印C方向上方)に流通する。この冷却媒体は、電解質膜・電極構造体12を冷却した後、冷却媒体排出連通孔22bから排出される。
なお、本実施形態では、第1及び第2電極触媒を固体高分子電解質膜36に直接塗工し、あるいは、PETフイルム上に一時的に印刷しているが、これに限定されるものではない。例えば、触媒をインクジェット等で固体高分子電解質膜36に直接塗布することにより、燃料ガス流路28及び酸化剤ガス流路24の流れ方向に沿って触媒活性(触媒量)を連続的に傾斜させた電極触媒層46、48を製造することができる。
また、電解質膜・電極構造体12を構成するアノード側電極38の電極触媒層46と、カソード側電極40の電極触媒層48とは、燃料ガス流路28及び酸化剤ガス流路24の流れ方向に沿って触媒量を減少させているが、前記電極触媒層46、48のいずれか一方のみの触媒量を減少させてもよい。
10…燃料電池 12…電解質膜・電極構造体
14、16…セパレータ 18a…酸化剤ガス供給連通孔
18b…酸化剤ガス排出連通孔 20a…燃料ガス供給連通孔
20b…燃料ガス排出連通孔 24…酸化剤ガス流路
28…燃料ガス流路 32…冷却媒体流路
36…固体高分子電解質膜 38…アノード側電極
40…カソード側電極 42、44…ガス拡散層
46、48…電極触媒層 46a、48a…上流部
46b、48b…中流部 46c、48c…下流部
14、16…セパレータ 18a…酸化剤ガス供給連通孔
18b…酸化剤ガス排出連通孔 20a…燃料ガス供給連通孔
20b…燃料ガス排出連通孔 24…酸化剤ガス流路
28…燃料ガス流路 32…冷却媒体流路
36…固体高分子電解質膜 38…アノード側電極
40…カソード側電極 42、44…ガス拡散層
46、48…電極触媒層 46a、48a…上流部
46b、48b…中流部 46c、48c…下流部
Claims (3)
- 電解質を一対の電極間に配設した電解質・電極構造体とセパレータとを積層するとともに、前記電解質・電極構造体と前記セパレータとの間に、電極面に沿って反応ガスを供給する反応ガス流路が形成される燃料電池であって、
前記電極は、電極面全面に触媒を含有する電極触媒層を設けるとともに、
前記電極触媒層の少なくとも一方は、前記反応ガス流路の上流側の部位に含有する触媒量が、前記反応ガス流路の下流側の部位に含有する触媒量よりも少ない量に設定されることを特徴とする燃料電池。 - 請求項1記載の燃料電池において、前記反応ガス流路は、サーペンタイン型流路に構成されることを特徴とする燃料電池。
- 電解質を一対の電極間に配設した電解質・電極構造体とセパレータとを積層するとともに、前記電解質・電極構造体と前記セパレータとの間に、電極面に沿って反応ガスを供給する反応ガス流路が形成される燃料電池の製造方法であって、
触媒担持カーボンと触媒無担持カーボンとを用いて第1電極触媒を形成する工程と、
触媒担持カーボンのみを用いて第2電極触媒を形成する工程と、
前記電極の前記反応ガス流路の上流側に対応する部位に、前記第1電極触媒を設けるとともに、前記電極の前記反応ガス流路の下流側に対応する部位に、前記第2電極触媒を設けることにより、電極面全面に触媒を含有する電極触媒層を形成する工程と、
を有することを特徴とする燃料電池の製造方法。
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