JP2005044769A - 広帯域フラットケーブル結合器の構造と製造法 - Google Patents

Abstract

【課題】遮蔽効果有するサスペンデット構造のフレキシブルケーブルから、遮蔽効果の小さいマイクロストリップライン構造を有する回路基板上の伝送線路への高効率な信号伝達を可能とするコネクタ構造の実現であり、本発明のもう一つの課題は前記課題を解決しつつ低周波から高周波に亘る広帯域で低損失なサスペンデットライン構造フレキシブル本体と同コネクタを十分な機械強度の基で電気的に低損失に結合するケーブルとコネクタ間接続構造を課題とする。
【解決手段】グランドにて囲まれた絶縁物内サスペンデット構造の伝送線路にて複数の信号ラインを形成したフレキシブル多芯ケーブルの信号を回路基板のマイクロストリップラインに伝送する際に、結合器のグランドを利用して信号の遮断効果を持たせる事により効率よく伝達する事を特徴とした結合器を提供するものである。
【選択図】図１

Description

発明の詳細な説明

この発明は、複数の異なる回路基板を含む機能素子間にまたがる低周波から高周波に亘る広帯域の電気信号を複数伝達する多芯ケーブルに関し、特に該複数の機能素子間の位置関係に制限されず該電気信号を伝達できる物理的にフレキシブルな多芯ケーブルに係る。

従来のフレキシブルケーブルなどに用いられるコネクタはケーブルから送られる信号もしくは信号と上部のグランドのみを回路基板側に伝える構造になっている為良好な信号の伝送効率を維持出来ない問題があった。

発明が解決しようとする課題

しかしながら、以上の従来技術によれば、サスペンデット構造を有するフレキシブル多芯ケーブル構造では、近い将来に要請される可能性の甚だ大きいの高周波信号のフレキシブル構造での並列伝送を可能とするポンテンシャルを有しているが、本質的にマイクロストリップライン構造で実現される、パソコンのマザーボード上の伝送線路や携帯端末の基板上の伝送線路と、良好な信号の伝送効率を維持しての構造実現する手段の事例は今まで存在せず、結局この場合も低周波から高周波に亘る広帯域な、マザーボード間、マザーボードと液晶パネル間、回路基板と液晶表示部間等の信号伝送を実現できない問題があった。
そこで、この発明は、遮蔽効果有するサスペンデット構造のフレキシブルケーブルから、本質的に遮蔽効果の小さいマイクロストリップライン構造を有する回路基板上の伝送線路への高効率な信号伝達を可能とする手段であるコネクタ構造の実現であり、本発明のもう一つの課題は前記課題を解決しつつ低周波から高周波に亘る広帯域で低損失なサスペンデットライン構造フレキシブル本体と同コネクタを十分な機械強度の基で電気的に低損失に結合するケーブルとコネクタ間接続構造を課題とする。

課題を解決するための手段

以上の課題を解決するために、請求項１の発明は、両面をグランドにて囲まれた絶縁物内サスペンデット構造の伝送線路にて複数の信号ラインを形成したフレキシブル多芯ケーブルの信号を回路基板のマイクロストリップラインに伝送する際に、結合器のグランドを利用して信号の遮断効果を持たせる事により効率よく伝達する事を特徴とした結合器を提供するものである。 また、請求項２の発明は、請求項１の発明を兼ね備えたサスペンデット構造のグランドでシグナルを挟み込む様に配置された特徴の広帯域結合器である。

この発明の一実施形態を、図１に示す。図１は本実施例のコネクタ１とフレキシブルケーブル８の側面断面図である。

本実施例のフレキシブルケーブル８構造を説明する。両面に薄膜状のグランド１１，１１を備えておりこれらグランド１１，１１に挟まれた部分には絶縁体９が充填されている。絶縁体９の内部には薄膜状の信号ライン１０が０．５ｍｍ間隔で理設されている。またグランド１１，１１の周囲に保護としてカバーレイ１２で覆っている。

次に本実施例のコネクタ１の構造を説明する。コネクタ１についてはインシュレータ５を備えている。インシュレータ５は接続凹部２を備え接続凹部２はコネクタ１の側面に設けられており、取り付け回路基板１４の表面と平行になっている。インシュレータ５にはフレキシブルケーブル２に接続される信号用コンタクト６、グランド用コンタクト４，シェル３を持つ。グランド用コンタクト４・シェル３の一端はインシュレータ５の底面及び側面に露出しておりコネクタ１が、回路基板のグランドに接続されるように配置し、フレキシブルケーブル８のグランド１１の電位を極力回路基板のグランドと同電位にするようにする。グランド用コンタクト４・信号用コンタクト６の他端部は接続凹部２の内部に露出している。またシェル３の他端の先端部には半円上の突起部７，７がある。これら接続部２内に露出したコンタクト４，６とシェル３の先端の突起部はフレキシブルケーブル８おけるグランド１１と信号ライン１０の間隔よりも若干狭く設定されている。

予めコネクタ１を回路基板１４に半田接続しておくとともに、フレキシブルケーブル８の先端を次のように加工しておく。フレキシブルケーブル８先端において、図中下面側グランド１１及び絶縁体９を信号ライン１０まで削除する。下面側カバーレイ１２は下面グランド１１まで削除する。また図中上面側カバーレイ１２もグランド１１まで削除する。また上端側カバーレイ１２には切欠き１３も作る。このように加工されたフレキシブルケーブル８の先端をコネクタ１の接続凹部２に挿入する。このときカバーレイ７のみを削除した面を図中上面にしておき信号ライン１０と信号用コンタクト４、及び上面側グランド１１とグランド用コンタクト４とが対向するようにする。フレキシブルケーブル８が接続凹部２に挿入されると、コネクタ１のシェル３の突起部７がフレキシブルケーブル８のカバーレイ１２の切欠き部１３に入り抜け防止を果たすとともにフレキシブルケーブル８を押付ける事により信号ライン１０と信号ライン用コンタクト６、及びグランド１１とグランド用コンタクト４とが接続される。

発明の効果

以上説明したように、この発明によれば、フレキシブルケーブル及びコネクタは、サスペンデット構造の為に外部からの信号あるいは自分の信号の漏れに強い為、小型電子機器でもっとも有効に機能するものである。特に、ケーブルと基板のコネクタ部でのグランド遮蔽効果により、さらに信号の干渉を防ぐとともに、回路基板とのインピーダンスの不整合を抑えられるために損失の改善と、ケーブルでの信号反射による信号自体の混信を防ぐことが可能となり、益々高周波化する機器類の信号の接続に寄与できる。また小型化の貢献、及び低価格化への貢献ができるため、使用範囲はパソコン・デジタルカメラ等の機器に限定されずに、幅広く情報処理基板の接続や医療機器への適用が可能となり社会への貢献に繋がるものである。

本発明の一実施例のコネクタおよび広帯域フレキシブルケーブルの構造を示す側面図である。

図符号の説明

１ コネクタ ２ 接続凹部
３ シェル ４ グランド用コンタクト
５ インシュレータ ６ 信号用コンタクト
７ 突起部 ８ フレキシブルケーブル
９ 絶縁体 １０ 信号ライン
１１ グランド １２ カバーレイ
１３ 切欠き １４ 回路基板

Claims (2)

1. サスペンデット構造を有するフレキシブルフラットケーブルとそれをマイクロストリップライン構造の回路基板上の配線に電気信号を効率よく接合させる為にＧＮＤ部を配した特徴をもつ広帯域結合器
2. 上記ケーブル回路基板間で、インピーダンス不整合か少ないように信号を結合させる為に、サスペンデット構造のグランドでシグナルを挟み込む様に配置させる構造を特徴とする広帯域結合器

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