JP2005044507A - 情報記憶媒体、情報記録装置、情報記録方法、情報再生装置、及び情報再生方法 - Google Patents
情報記憶媒体、情報記録装置、情報記録方法、情報再生装置、及び情報再生方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】情報記憶媒体の記録密度が向上しても高い検出精度で検出することが可能な同期コードを記録した情報記録媒体を提供すること。
【解決手段】(d,k;m,n)変調規則に従って変調された所定のデータが所定の記録単位で記録された情報記憶媒体であって、所定のデータは、所定の記録単位内に少なくとも1箇所以上の同期コードを含み、同期コードに使用される全てのパターンは、同期コード内の任意の位置で連続するN個のチャネルビット内に含まれる、“1”の数が、INT[N/(d+1)]個以下の条件を満足し、INT[X]は、Xの小数点以下を切り捨てされて得られた整数値を示し、N={(d+1)×INT[9/(d+1)] }+1を示す。
【選択図】 図34
【解決手段】(d,k;m,n)変調規則に従って変調された所定のデータが所定の記録単位で記録された情報記憶媒体であって、所定のデータは、所定の記録単位内に少なくとも1箇所以上の同期コードを含み、同期コードに使用される全てのパターンは、同期コード内の任意の位置で連続するN個のチャネルビット内に含まれる、“1”の数が、INT[N/(d+1)]個以下の条件を満足し、INT[X]は、Xの小数点以下を切り捨てされて得られた整数値を示し、N={(d+1)×INT[9/(d+1)] }+1を示す。
【選択図】 図34
Description
この発明は、同期コードを含むデータを記録した情報記憶媒体に関する。また、この発明は、同期コードを含むデータを情報記憶媒体に対して記録する情報記録装置及び情報記録方法に関する。さらに、この発明は、同期コードを含むデータが記録された情報記憶媒体からデータを再生する情報再生装置及び情報再生方法に関する。
DVD(デジタルバーサタイルディスク)フォーマットにおいて、同期コード(SYNC Code)の内容が規定されている。この規定では、同期コードは全部で32種類有る。同期コードについては、特開平7−254239に記載されている。
現行DVD規格では凹凸形状のピット長あるいは記録マークのマーク長の最大長さ(チャネルビットデーターにおける“1”と次に来る“1”との間に配置される連続した“0”の個数)を制限するため、元データーに対して有る特定の変調規則に基付き変調処理を行い、その変調後のデーターを情報記憶媒体上に記録している。変調方法は一般に(d,k;m,n)で表し、この記号の意味は“mビット”の元データーを“nチャネルビット”に変換し、変調後のチャネルビットパターンは“0”が連続する範囲が最小で“d個”、最大で“k個”になる。現行DVD規格での変調方法は(2,10;8,16)方法(すなわち“d=2”)を採用している。
次世代のDVDでは、更に記録密度を向上させようとしている。これに伴い、同期コードの検出精度の低下が問題となる。
この発明の目的は、上記問題点を鑑み、情報記憶媒体の記録密度が向上しても高い検出精度で検出することが可能な同期コードを記録した情報記録媒体を提供することにある。
また、この発明の目的は、情報記憶媒体の記録密度が向上しても高い検出精度で検出することが可能な同期コードを媒体に対して記録する情報記録装置及び情報記録方法を提供することにある。
さらに、この発明の目的は、情報記憶媒体の記録密度が向上しても高い検出精度で検出することが可能な同期コードが記録された媒体から前記同期コードを再生する情報再生装置及び情報再生方法を提供することにある。
上記課題を解決し目的を達成するために、この発明の情報記録媒体、情報記録装置、情報記録方法、情報再生装置、及び情報再生方法は、以下のように構成されている。
(1)この発明は、mビットの元データをnチャネルビットに変調し、変調後のチャネルビットパターンにおける0の連続範囲が最小でd個、最大でk個となる、(d,k;m,n)変調規則に従って変調された所定のデータが所定の記録単位で記録された情報記憶媒体であって、前記所定のデータは、前記所定の記録単位内に少なくとも1箇所以上の同期コードを含み、前記同期コードに使用される全てのパターンは、同期コード内の任意の位置で連続するN個のチャネルビット内に含まれる、“1”の数が、INT[N/(d+1)]個以下の条件を満足し、INT[X]は、Xの小数点以下を切り捨てされて得られた整数値を示し、N={(d+1)×INT[9/(d+1)] }+1を示すことを特徴とする情報記憶媒体である。
(2)この発明は、mビットの元データをnチャネルビットに変調し、変調後のチャネルビットパターンにおける0の連続範囲が最小でd個、最大でk個となる、(d,k;m,n)変調規則に従って変調された所定のデータが所定の記録単位で記録された情報記憶媒体であって、前記所定のデータは、前記所定の記録単位内に少なくとも1箇所以上の同期コードを含み、前記同期コードに使用される全てのパターンの中の少なくとも66%以上のパターンは、同期コード内の任意の位置で連続する(N−1)個のチャネルビット内に含まれる、“1”の数が、INT[(N−1)/(d+1)]−1個以下の条件を満足し、INT[X]は、Xの小数点以下を切り捨てされて得られた整数値を示し、N={(d+1)×INT[9/(d+1)] }+1を示すことを特徴とする情報記憶媒体である。
(3)この発明は、mビットの元データをnチャネルビットに変調し、変調後のチャネルビットパターンにおける0の連続範囲が最小で1個、最大でk個となる、(1,k;m,n)変調規則に従って変調された所定のデータが所定の記録単位で記録された情報記憶媒体であって、前記所定のデータは、前記所定の記録単位内に少なくとも1箇所以上の同期コードを含み、前記同期コードに使用される全てのパターンは、同期コード内の任意の位置で連続する9個のチャネルビット内に含まれる、“1”の数が、4個以下の条件を満足することを特徴とする情報記憶媒体である。
(4)この発明は、mビットの元データをnチャネルビットに変調し、変調後のチャネルビットパターンにおける0の連続範囲が最小で1個、最大でk個となる、(1,k;m,n)変調規則に従って変調された所定のデータが所定の記録単位で記録された情報記憶媒体であって、前記所定のデータは、前記所定の記録単位内に少なくとも1箇所以上の同期コードを含み、前記同期コードに使用される全てのパターンの中の少なくとも66%以上のパターンは、同期コード内の任意の位置で連続する8個のチャネルビット内に含まれる、“1”の数が、3個以下の条件を満足することを特徴とする情報記憶媒体である。
(5)この発明は、mビットの元データをnチャネルビットに変調し、変調後のチャネルビットパターンにおける0の連続範囲が最小でd個、最大でk個となる、(d,k;m,n)変調規則に従って変調した所定のデータを所定の記録単位で情報記憶媒体に記録する情報記録装置であって、記録される前記所定のデータは、前記所定の記録単位内に少なくとも1箇所以上の同期コードを含み、前記同期コードに使用される全てのパターンは、同期コード内の任意の位置で連続するN個のチャネルビット内に含まれる、“1”の数が、INT[N/(d+1)]個以下の条件を満足し、INT[X]は、Xの小数点以下を切り捨てされて得られた整数値を示し、N={(d+1)×INT[9/(d+1)] }+1を示すことを特徴とする情報記録装置である。
(6)この発明は、mビットの元データをnチャネルビットに変調し、変調後のチャネルビットパターンにおける0の連続範囲が最小でd個、最大でk個となる、(d,k;m,n)変調規則に従って変調した所定のデータを所定の記録単位で情報記憶媒体に記録する情報記録装置であって、記録される前記所定のデータは、前記所定の記録単位内に少なくとも1箇所以上の同期コードを含み、前記同期コードに使用される全てのパターンの中の少なくとも66%以上のパターンは、同期コード内の任意の位置で連続する(N−1)個のチャネルビット内に含まれる、“1”の数が、INT[(N−1)/(d+1)]−1個以下の条件を満足し、INT[X]は、Xの小数点以下を切り捨てされて得られた整数値を示し、N={(d+1)×INT[9/(d+1)] }+1を示すことを特徴とする情報記録装置である。
(7)この発明は、mビットの元データをnチャネルビットに変調し、変調後のチャネルビットパターンにおける0の連続範囲が最小でd個、最大でk個となる、(d,k;m,n)変調規則に従って変調した所定のデータを所定の記録単位で情報記憶媒体に記録する情報記録方法であって、記録される前記所定のデータは、前記所定の記録単位内に少なくとも1箇所以上の同期コードを含み、前記同期コードに使用される全てのパターンは、同期コード内の任意の位置で連続するN個のチャネルビット内に含まれる、“1”の数が、INT[N/(d+1)]個以下の条件を満足し、INT[X]は、Xの小数点以下を切り捨てされて得られた整数値を示し、N={(d+1)×INT[9/(d+1)] }+1を示すことを特徴とする情報記録方法である。
(8)この発明は、mビットの元データをnチャネルビットに変調し、変調後のチャネルビットパターンにおける0の連続範囲が最小でd個、最大でk個となる、(d,k;m,n)変調規則に従って変調した所定のデータを所定の記録単位で情報記憶媒体に記録する情報記録方法であって、記録される前記所定のデータは、前記所定の記録単位内に少なくとも1箇所以上の同期コードを含み、前記同期コードに使用される全てのパターンの中の少なくとも66%以上のパターンは、同期コード内の任意の位置で連続する(N−1)個のチャネルビット内に含まれる、“1”の数が、INT[(N−1)/(d+1)]−1個以下の条件を満足し、INT[X]は、Xの小数点以下を切り捨てされて得られた整数値を示し、N={(d+1)×INT[9/(d+1)] }+1を示すことを特徴とする情報記録方法である。
(9)この発明は、mビットの元データをnチャネルビットに変調し、変調後のチャネルビットパターンにおける0の連続範囲が最小でd個、最大でk個となる、(d,k;m,n)変調規則に従って変調された所定のデータが所定の記録単位で記録された情報記憶媒体からデータを再生する情報再生装置であって、再生される前記所定のデータは、前記所定の記録単位内に少なくとも1箇所以上の同期コードを含み、前記同期コードに使用される全てのパターンは、同期コード内の任意の位置で連続するN個のチャネルビット内に含まれる、“1”の数が、INT[N/(d+1)]個以下の条件を満足し、INT[X]は、Xの小数点以下を切り捨てされて得られた整数値を示し、N={(d+1)×INT[9/(d+1)] }+1を示すことを特徴とする情報再生装置である。
(10)この発明は、mビットの元データをnチャネルビットに変調し、変調後のチャネルビットパターンにおける0の連続範囲が最小でd個、最大でk個となる、(d,k;m,n)変調規則に従って変調された所定のデータが所定の記録単位で記録された情報記憶媒体からデータを再生する情報再生装置であって、再生される前記所定のデータは、前記所定の記録単位内に少なくとも1箇所以上の同期コードを含み、前記同期コードに使用される全てのパターンの中の少なくとも66%以上のパターンは、同期コード内の任意の位置で連続する(N−1)個のチャネルビット内に含まれる、“1”の数が、INT[(N−1)/(d+1)]−1個以下の条件を満足し、INT[X]は、Xの小数点以下を切り捨てされて得られた整数値を示し、N={(d+1)×INT[9/(d+1)] }+1を示すことを特徴とする情報再生装置である。
(11)この発明は、mビットの元データをnチャネルビットに変調し、変調後のチャネルビットパターンにおける0の連続範囲が最小でd個、最大でk個となる、(d,k;m,n)変調規則に従って変調された所定のデータが所定の記録単位で記録された情報記憶媒体からデータを再生する情報再生方法であって、再生される前記所定のデータは、前記所定の記録単位内に少なくとも1箇所以上の同期コードを含み、前記同期コードに使用される全てのパターンは、同期コード内の任意の位置で連続するN個のチャネルビット内に含まれる、“1”の数が、INT[N/(d+1)]個以下の条件を満足し、INT[X]は、Xの小数点以下を切り捨てされて得られた整数値を示し、N={(d+1)×INT[9/(d+1)] }+1を示すことを特徴とする情報再生方法である。
(12)この発明は、mビットの元データをnチャネルビットに変調し、変調後のチャネルビットパターンにおける0の連続範囲が最小でd個、最大でk個となる、(d,k;m,n)変調規則に従って変調された所定のデータが所定の記録単位で記録された情報記憶媒体からデータを再生する情報再生方法であって、再生される前記所定のデータは、前記所定の記録単位内に少なくとも1箇所以上の同期コードを含み、前記同期コードに使用される全てのパターンの中の少なくとも66%以上のパターンは、同期コード内の任意の位置で連続する(N−1)個のチャネルビット内に含まれる、“1”の数が、INT[(N−1)/(d+1)]−1個以下の条件を満足し、INT[X]は、Xの小数点以下を切り捨てされて得られた整数値を示し、N={(d+1)×INT[9/(d+1)] }+1を示すことを特徴とする情報再生方法である。
この発明によれば下記の情報記録媒体、情報記録装置、情報記録方法、情報再生装置、及び情報再生方法を提供できる。
(1)情報記憶媒体の記録密度が向上しても高い検出精度で検出することが可能な同期コードを記録した情報記録媒体。
(2)情報記憶媒体の記録密度が向上しても高い検出精度で検出することが可能な同期コードを媒体に対して記録する情報記録装置及び情報記録方法。
(3)情報記憶媒体の記録密度が向上しても高い検出精度で検出することが可能な同期コードが記録された媒体から前記同期コードを再生する情報再生装置及び情報再生方法。
以下、図面を参照しながら本実施例について説明する。
次世代のDVDで更に記録密度を向上させる方法として、
1)d=2のままで全体的に記録密度を上げる(相対的なチャネルビット長を短くする)
2)d=1の変調方式に変更すると共に再生回路にPRML( Pertial Responce Maximum Likelyhood )を利用する
が存在する。
1)d=2のままで全体的に記録密度を上げる(相対的なチャネルビット長を短くする)
2)d=1の変調方式に変更すると共に再生回路にPRML( Pertial Responce Maximum Likelyhood )を利用する
が存在する。
上記いずれの方法を採用した場合でも細密パターンの繰り返し位置からの再生信号の信号振幅(最疎パターンの繰り返し位置での信号振幅に対する振幅比を表す解像度)は大幅に低下する。細密パターンの繰り返し位置からの再生信号の信号振幅低下に対して上記のPRML技術を用いて再生信号の信頼性を向上させる方法が現在開発されている。
一般には光ディスクなどの情報記憶媒体に関する情報再生装置または情報記録再生装置では情報記憶媒体に記録されたデーターの再生時に“同期検波”を採用している場合が多い。この同期検波とは情報記憶媒体に記録されたデーターからの再生信号から基準クロックを抽出(搬送波再生)し、この基準クロック(搬送波)のタイミングに合わせて情報記憶媒体に記録されたデーターを解読する方法で有る。特に細密パターンの繰り返し位置からの再生信号の信号振幅の低下が著しいとこの基準クロックのタイミングがずれ、PRML技術を用いても精度良くデーターの再生が不可能になる。
また現行DVD規格では特定データー間隔毎に同期コード( SYNC Code )が配置されている。情報記憶媒体からの情報再生時には情報再生装置または情報記録再生装置はこの同期コード( SYNC Code )の配置位置を検出し、この同期コード( SYNC Code )を基準にして情報記憶媒体上に連続的に記録されているデーターの切れ目位置を抽出している。特にこの同期コード( SYNC Code )には一般的なユーザーデーター(図1におけるシンク・フレーム・データー105)とは異なりエラー訂正用のコードが付いて無い。従って情報再生装置または情報記録再生装置では非常に高い同期コード( SYNC Code )の検出精度が要求される。
次世代のDVDでは更に記録密度を向上させようとすると、同期コード( SYNC Code )内の細密パターンの繰り返し位置近傍で基準クロックのタイミングがずれ(ビットシフトが発生し)るために同期コード( SYNC Code )の検出精度が大幅に低下すると言う問題が生じる。その様子を示したものが図38である。図38における、上段の再生信号は現世代DVDの再生信号を示し、下段の再生信号は次世代DVDの再生信号を示す。次世代DVDでは、最密振幅/最疎振幅=Imin/Imax≦0.15となる。次世代DVDの再生信号において、最密が小さく、アシンメトリーが悪いと、シュミットトリガー2値化回路における2値化エラー、PLL回路におけるPLL(Phase Lock Loop)外れに伴い、基準クロック発生回路の基準クロックが外れ、ビットシフトが起こり得る。
まず、本発明の特徴についてまとめる。
情報記憶媒体の記録密度が向上しても同期コードに対する高い検出精度を確保できるための同期コードに対するパターンとして同期コード内での細密パターンの繰り返し回数を制限するか、または細密パターンに近いパターンの発生状況に制約を加える。
その結果(上記のように同期コードパターンを工夫した結果)、同期コードからの再生信号振幅値を広げ、同期コード位置からの再生信号を用いた“同期検波”による基準クロック抽出(搬送波再生)精度を向上させ、同期コード位置での基準クロックのタイミングずれ(ビットシフト)の発生頻度を低下させて同期コードの検出精度を向上させる事ができる。
本発明における同期コードパターンは、以下の特徴がある。
(1−1)あらゆる同期コードパターンの中から細密パターンの繰り返し回数を制限するか、または細密パターンに近いパターンの発生状況に制約を加えるための条件を設定する。
(1−2)実際に使用される同期コードパターンの組の中でこの条件を満足する同期コードパターンの比率を高める(ある特定の占有率以上に設定する)。
(1−3)同期コードパターンの条件設定方法として、特定のチャネルビット長Nの範囲内での(NRZI( Non Returen to Zero Invert )法によるマーク長記録方法を用いた場合の凹凸形状のピット境界位置または記録マークのマークエッジ位置を表す)“1”の発生頻度に特定の条件を加える。
(1−4)同期コードパターンの条件設定方法として、同期コードデーター領域内の至る所で上記“(1−3)の条件”を満足させる。
図22、図33、図34、図35に示すように、本発明の一例では同期コードのデーターサイズは24チャネルビットまたは32チャネルビットになっている。同期コードのデーターサイズ(24チャネルビットまたは32チャネルビット)単位で条件を設定した場合には、以下の問題が生じる。
(2−1)あらゆる同期コードに対して条件を設定するために、設定条件が複雑となる。
(2−2)すべてのパターンに対するパターンマッチングが必要となり、条件を満たしているか否かの判定が煩雑となる。
(2−3)同期コードのデーターサイズが変わると条件が変わるため、同期コードのデーターサイズや変調方法を変えた時に対する汎用性が乏しくなる。
それに対して本発明に於いて、上記(1−3)、(1−4)のように同期コードのデーターサイズ(24チャネルビットまたは32チャネルビット)単位よりも小さな判定単位(1チャネルバイト以上)を設定し、同期コード領域内のあらゆる場所で条件を満足するように定めると、以下の効果が得られる。
(3−1)同期コードに対する設定条件を大幅に簡素化できる。
(3−2)設定条件が簡素化されているため、条件を満たしているか否かの判定が非常に容易になる。
(3−3)同期コードのデーターサイズや変調方法を変えた時でも影響を受け無い条件汎用性を確保できる。
多くの情報記録再生装置または情報再生装置ではデーター処理をバイト(8ビット)単位で行っている。従って上記(3−3)の条件における範囲を指定する“特定のチャネルビット長”として最低でも8チャネルビット(本発明では変調後のビットをチャネルビットと表現している)以上は望まれる。変調時のd値の変化や各種の状況変化にも本発明条件の適応が可能なように8チャネルビットに対してわずかなマージンを見越し、“8+1”チャネルビットを出発点として本発明では“特定のチャネルビット長”の設定方法を定義する。
8チャネルビット以上のチャネルビット範囲での細密パターンの繰り返しパターンはd=1の時には図34(a)に示すように“101010101”の9チャネルビットとなり、d+1(=2)チャネルビットパターンを4回繰り返した後、“1”が配置された形になる。また、d=2の時には図34(b)に示すように“1001001001”の10チャネルビットとなり、d+1(=3)チャネルビットパターンを3回繰り返した後、“1”が配置された形になる。
本発明では“特定のチャネルビット長N”の値として8チャネルビット以上の細密パターンの繰り返しパターン数に対して更に最後に“1”を配置させるための1チャネルビット分を付加したチャネルビット数で指定する所に本発明の特徴が有る。変調後の細密パターンでの“0”の連続回数を示すdの値に依らず(変調方式に依らない汎用性を持たせ)、8チャネルビット以上の細密パターンの繰り返し数は上記の“8+1”チャネルビットを出発点として
INT[9/(d+1)]…(1)
で与えられる。ここで、INT[X]とは、実数Xに対する小数点以下を切り捨てた整数と定義する。細密パターンの1周期のチャネルビット数は“d+1”なので、上記の(1)式で与えられる回数だけ繰り返した場合のチャネルビット数は、
(d+1)×INT[9/(d+1)]…(2)
となる。(2)式に対して最後に“1”を配置させるための1チャネルビット分を付加したチャネルビット数が“特定のチャネルビット長N”となるので、同期コードの制約条件を指定する範囲を示すチャネルビット数Nは、
N=(d+1)×INT[9/(d+1)]+1…(3)
で与えられる。図34に示すように(3)式から、
d=1の時は、N=9チャネルビット
d=2の時は、N=10チャネルビット
となる。
INT[9/(d+1)]…(1)
で与えられる。ここで、INT[X]とは、実数Xに対する小数点以下を切り捨てた整数と定義する。細密パターンの1周期のチャネルビット数は“d+1”なので、上記の(1)式で与えられる回数だけ繰り返した場合のチャネルビット数は、
(d+1)×INT[9/(d+1)]…(2)
となる。(2)式に対して最後に“1”を配置させるための1チャネルビット分を付加したチャネルビット数が“特定のチャネルビット長N”となるので、同期コードの制約条件を指定する範囲を示すチャネルビット数Nは、
N=(d+1)×INT[9/(d+1)]+1…(3)
で与えられる。図34に示すように(3)式から、
d=1の時は、N=9チャネルビット
d=2の時は、N=10チャネルビット
となる。
同期コードパターンの制約条件として“条件α”はNチャネルビット内の最初と最後が“1”となり、その間は全て細密パターンの繰り返しのパターンを排除する条件と本発明では定義する。図34(a)に示す先頭からN=9チャネルビットのパターンではNチャネルビット内での“1”の数は、細密パターンの1回の繰り返しチャネルビット数は、d+1チャネルビットなので
INT[N/(d+1)]+1=5…(4)
なので、“条件α”を数値的に表すとNチャネルビット内に含まれる“1”の個数を
INT[N/(d+1)]…(5)
以下にすれば良い事になる。d=1において図34(a)のパターンは、N=9チャネルビット内に“1”が5個存在するので“条件α”を満足せず、本発明での同期コードパターンには適さない。図34(c)のパターンは、N=9チャネルビット内に“1”が、INT[N/(d+1)]=4個存在するので“条件α”を満足し、本発明の同期コードパターンに使用可能となる。同様にd=2の時は、INT[N/(d+1)]=3となる。図34(b)のパターンは“条件α”に適さず、図34(d)のパターンは“条件α”を満足している。現行のDVD規格では図34(b)のパターンを同期コードの一部に採用している。現行DVDの記録密度の場合には“条件α”を満足しなくても同期パターン検出に支障は無い。本発明のように更に高密度にした場合には、“条件α”を満足しないパターンを同期コードから排除することで同期パターン検出精度を上げると言う所に本発明の特徴がある。
INT[N/(d+1)]+1=5…(4)
なので、“条件α”を数値的に表すとNチャネルビット内に含まれる“1”の個数を
INT[N/(d+1)]…(5)
以下にすれば良い事になる。d=1において図34(a)のパターンは、N=9チャネルビット内に“1”が5個存在するので“条件α”を満足せず、本発明での同期コードパターンには適さない。図34(c)のパターンは、N=9チャネルビット内に“1”が、INT[N/(d+1)]=4個存在するので“条件α”を満足し、本発明の同期コードパターンに使用可能となる。同様にd=2の時は、INT[N/(d+1)]=3となる。図34(b)のパターンは“条件α”に適さず、図34(d)のパターンは“条件α”を満足している。現行のDVD規格では図34(b)のパターンを同期コードの一部に採用している。現行DVDの記録密度の場合には“条件α”を満足しなくても同期パターン検出に支障は無い。本発明のように更に高密度にした場合には、“条件α”を満足しないパターンを同期コードから排除することで同期パターン検出精度を上げると言う所に本発明の特徴がある。
情報記憶媒体上の記録密度が向上した場合には図3及び図4に示す記録再生装置のPR等化回路130やビタビ復号器156を用いたPRML法を用いて信号検出する必要が有る。PRMLを用いた場合には、d=2の変調方法よりも、d=1の変調方法を採用した場合に、より一層の高密度化の効果が発揮させる。従って、特に各条件において、d=1の条件についてより詳細に説明する。つまり本発明の“条件α”において、d=1の時は「9チャネルビット内に“1”の数を4個以下にする」必要が有る。
“条件α”で細密パターンの繰り返しパターンに制限を加えた。本発明では“条件β”、“条件γ”に細密パターンの繰り返しに近いパターンの採用比率を制限する。(3)式と(5)式を若干緩めた形で“条件β”と“条件γ”を設定する。
すなわち本発明における“条件β”では、N−1チャネルビット連続した領域内の“1”の個数を
INT[(N−1)/(d+1)]…(6)
以下にする。
INT[(N−1)/(d+1)]…(6)
以下にする。
この条件は、
d=1においては、8チャネルビット内での“1”の個数を3個以下とし、
d=2においては、9チャネルビット内での“1”の個数を2個以下とする。
d=1においては、8チャネルビット内での“1”の個数を3個以下とし、
d=2においては、9チャネルビット内での“1”の個数を2個以下とする。
図35(a)(b)に“条件β”から外れたパターン、図35(c)(d)に“条件β”を満足するパターンを示す。現行DVDでは同期コードとして採用されている全てのパターンの内、“条件β”を満足するパターンを採用している比率は65.6%しか達していない。現行DVDよりも密度を向上させ、同期コードの検出精度を向上させるための工夫として本発明では同期コードとして採用されている全てのパターンの内、“条件β”を満足するパターンを採用する比率を最低限66%以上に設定する事を大きな特徴とする。また、より同期コードの検出精度を向上させるため、望ましくは“条件β”を満足するパターンを採用する比率を75%以上に設定する必要が有る。
本発明における“条件γ”では、d=1においては、7チャネルビット内での“1”の個数を3個以下とし、全同期コードパターンの75%以上を“条件γ”を満足するパターンに設定する。
上記各条件を考慮して設定した同期コードパターン実施例を図22、図33、図36、図37に示す。
図22と図36は同じパターンを表示方法を変えて示した物である。“条件β”を満足するパターンの占有率は94%、“条件γ”を満足するパターンの占有率は97%になっている。図36において“条件γ”を満足しないパターンをパターンP1と表示してある。
また図33と図37は同じパターンを表示方法を変えて示した物である。“条件β”を満足するパターンの占有率は100%に達し、“条件γ”を満足するパターンの占有率は96%に達している。図37において“条件γ”を満足しないパターンをパターンP1、“条件β”を満たさないパターンをパターンP2と表示してある。
以下、上記説明した同期コードパターンが記録される情報記憶媒体、及び同期コードパターンを情報記憶媒体に記録したり、情報記憶媒体から同期コードパターンを再生したりする情報記録再生装置に関して説明する。
図1及び図2は、この発明の情報記録媒体に記録されるデータ構造を説明するための図である。
図1の符号aの部分は、ビデオパック101a、オーディオパック102a、…などのパック列を示しており、符号bの部分は、各パックに対応する論理セクタ情報103−0,103a−1,103−2…を示している。また符号cの部分には、1つの論理セクタ情報103−0がスクランブルされ、それぞれの行(この例では12行)にPI情報が付加された様子を示している。さらに先頭の行には、Data ID,IED,CPR_MAIが付加されている。また、この論理セクタ情報の最後の行(第13行目)は、PO情報となっている。
図1の符号cの部分に示すセクタブロック(13行分)は、シンクフレームデータ105−0、105−1、…に分割される(全部で26(=13×2)個)。そしてシンクフレームデータの間には、後述する同期コードが付加される。つまり各シンクフレームデータの先頭には、同期コードが付加される。
図2には、符号d,符号cの部分で示すようにシンクフレームデータの間に同期コードが挿入された様子を示している。同期コードは、符号fで示す部分のように、例えば、可変コード領域112、固定コード領域111からなり、各領域は、図2の符号g、符号hの部分で示すような内容となっている。
特徴的な構成を説明すると以下のようになる。
映像情報は、図1に示すように、2048バイト単位でのビデオパック101、オーディオパック102の形(符号aの部分)で情報記憶媒体9上に記録されている。この2048バイト記録単位は論理セクタ情報103(符号bの部分)として扱われる。
現行のDVD規格ではこのデータに対してData ID 1-0、IED2-0、CPR_MAI8-0を付加し、図5−図7に示すECC構造に対応したPI(Parity of Inner-code)情報とPO(Parity of Outer-code)情報を付加したデータを26等分してシンク・フレーム・データ105-0〜105-25を形成する(図1、図2の符号dの部分)。この場合、PO情報も2分される。
各シンク・フレーム・データ105をそれぞれ変調し、変調後のシンクフレームデータ106の間に本発明の同期コード110を挿入する。変調方法は一般に(d,k;m,n)で表し、この記号の意味は“mビット”の元データを“nチャネルビット”に変換し、変調後のチャネルビットパターンは“0”が連続する範囲が最小で“d個”、最大で“k個”になることである。
本発明の実施例としては例えば“特開2000−332613”に示す変調方式を採用する場合を示す。前記変調方式では
d = 1、k = 9、m = 4、n = 6
となる。同期コード110内を固定コード領域111と可変コード領域112に分割し、可変コード領域112の中に“変調時の変換テーブル選択コードとシンクフレーム位置識別用コードとDC抑圧用極性反転パターンを一体兼用させたパターン129”を配置し、固定コード領域111の中に同期位置検出用コード121を配置した構造にする。以後、符号を付けて、変調時の変換テーブル選択コード122、シンクフレーム位置識別用コード123、DC抑圧用極性反転パターン124と呼び、個々に対する処理について別々に説明するが、これらは可変コード領域112に一体で配置されるため、一体で処理されるものである。
d = 1、k = 9、m = 4、n = 6
となる。同期コード110内を固定コード領域111と可変コード領域112に分割し、可変コード領域112の中に“変調時の変換テーブル選択コードとシンクフレーム位置識別用コードとDC抑圧用極性反転パターンを一体兼用させたパターン129”を配置し、固定コード領域111の中に同期位置検出用コード121を配置した構造にする。以後、符号を付けて、変調時の変換テーブル選択コード122、シンクフレーム位置識別用コード123、DC抑圧用極性反転パターン124と呼び、個々に対する処理について別々に説明するが、これらは可変コード領域112に一体で配置されるため、一体で処理されるものである。
ここで言う変調とは、上記の変調規則に従って、入力データを変調データに変換することである。この場合、この変換処理は変換テーブルに記載されている多数の変調データの中から、入力データに対応する変調データを選択する手法がとられている。ここで変換テーブルは複数が用意されている。したがって、変調時のどのテーブルを用いて変換した変調データであるのかを示す情報が必要であり、この情報が、“変調時の変換テーブル選択コード122”であり、これは、同期コードの直前の変調データの次に来る変調データを生成した変換テーブルを表している。
“シンクフレーム位置識別用コード123”は、シンクフレームが物理セクタ内のどの位置のフレームであるかを識別させるためのコードである。フレームを識別するには、前後の複数のシンクフレーム位置識別用コードの配列パターンにより識別することができる。
同期位置検出用コード121の具体的内容として図2の符号hの部分に示すように“0”が“k+3個”続くパターンと“0”が2個続くパターンの組み合わせに成っている所に本発明の大きな特徴がある。同期コード110の位置検出を容易にするため変調後のシンクフレームデータ106内には存在し得ないコードを同期位置検出用コード121内に配置している。
変調後のシンクフレームデータ106は(d,k;m,n)変調規則に従って変調されているので、変調後のデータ内には“0”が連続して“k+1個”続く事はあり得ない。従って同期位置検出用コード121内のパターンとして“0”が連続して“k+1個以上”続くパターンを配置する事が望ましい。
しかし同期位置検出用コード121内のパターンとして“0”が連続して“k+1個”続くパターンを配置した場合には、変調後のシンクフレームデータ106の再生時に、複数個のビットシフトエラーが発生すると同期位置検出用コード121と誤検知する危険性がある。したがって同期位置検出用コード121内のパターンとして“0”が連続して“k+2個”以上続くパターンを配置する事が望ましい。しかし“0”の連続するパターンが余り長く続くとPLL回路174での位相ずれが発生し易くなる。
現状DVDでは、“0”が“k+3個続く”パターンを利用している(現行DVDの変調規則は(2,10;8,16))。従って現行DVDよりもビットシフトエラーの発生を抑えて同期コード110位置検出および情報再生の信頼性を確保するには本発明において“0”が続く長さを“k+3”以下にする必要がある。
“特願平10−275358号”(の図8)に示すように変調後のビットパターンによりDSV(Digital Sum Value)値が変化する。DSV値が0から大きくずれた場合には最適なビットパターン位置で“0”から“1”にビットを変化させることでDSV値を0に近付ける事が出来る。
このように本発明ではDSV値を0に近付けるための特定パターンを持ったDC抑圧用極性反転パターン124を同期コード110内に持たせている。
また“特開2000−332613”に示す変調方式を採用する場合、復調対象の6チャネルビットの変調後データの直後に存在する「6チャネルビット変調後データの、変調時に採用した変換テーブルの選択情報」も利用して復調対象の6チャネルビットの復調を行う必要がある。
したがって図2の符号eの個所に示すように、同期コード110の直前に配置された変調後のシンクフレームデータ106の最後の6チャネルビットデータの本来次に来るべき6チャネルビット分の変換テーブルの選択情報を同期コード110内の、変換時の変換テーブル選択コード122内に記録している。つまり、同期コード110内には、変調時の変換テーブル選択コード122が存在する。この変調時の変換テーブル選択コード122は、直前のシンクフレームデータ106の最後の6チャンネルビットデータの次に来るべき6チャンネルビットデータのための、変換テーブル選択情報である。この変換テーブル情報を参照することにより、次のデータを復調するときに、使用すべき変換テーブルを決めることができる。
図3、図4は本発明における情報記録再生装置の構造を示す。
図3は、記録系を示し、図4は再生系を示している。制御部143は、装置全体を統括する。インターフェース部142から入力した論理セクタ情報103は、Data ID,IED,CPR_MAI、EDC付加部168にて、Data ID,IED,CPR_MAI、EDCが付加される。Data IDは、Data ID発生部165から所定の規則に基づいて発生されている。CPR_MAIは、CPR_MAI発生部167から出力されている。Data ID,IED,CPR_MAI、EDCが付加された論理セクタ情報103は、スクランブル回路157に入力されて、例えば、データ全体がスクランブルされる。スクランブルされたデータは、ECCエンコーディング回路161に入力され、ECCブロックに変換される。ECCブロックは、図6の符号h、iで示す個所に示されている。
ECCブロックは、変調回路151に入力されて変調される。この変調処理は、変換テーブル記憶部153の変換テーブルが利用される(例えば4ビットから6ビットへの変換テーブル)。テーブルの変調データの選択を行なうには、DSV計算部148により、連続する変調データに対するDSVが計算され、直流成分が所定のレベル以内(0の連続数、或は1の連続数が所定値以内)となるように選択される。また、DSV計算結果に応じて、DC抑圧用極性反転パターンが選択される。またシンクフレーム位置識別用コード生成部136からは、シンクフレーム位置識別用コードが出力される。シンクフレーム位置識別用コードは、1つのECCブロック内のフレームを識別するためのコードである。
変調後データ(シンクフレームデータ)と変調関連情報(同期コード:変換テーブル選択コード、シンクフレーム位置識別用コード、DC抑圧用極性反転パターンを選択するための情報等)は、一時記憶部150に記憶され、次に、同期コード生成・付加部146に与えられる。同期コード生成・付加部146では、同期コード内に図2のhの部分に示したコードが付加される。つまり、同期コード生成・付加部146により、上記説明した本発明の特徴である同期コードパターンが生成付加される。
上記の変調後データと変調関連情報一時記憶部150と、同期コード生成・付加部146の内容については、更に後述の図9で示されている。
上記のようにシンクフレーム化されたデータは、情報記録再生部141に供給され、光ディスクに記録される。
光ディスクから再生されたデータは、情報記録再生部141からPR等価回路130において、波形等価され、AD変換器169でデジタル化される。デジタル化されたデータは、ビタビ復号化器156を介して、同期コード位置抽出部145、シフトレジスタ回路170に入力される。同期コード位置抽出部145の同期位置抽出結果に応じて、シフトレジスタ回路170の変調データは、復調回路152に入力され、復調用変換テーブル記録部154の変換テーブルを用いて復調される(例えば6ビットから4ビットへの変換)。復調されたデータからは、Data ID部とIED部抽出部171において、Data IDとIEDが抽出される。Data IDは、IEDを用いてData ID部エラーチック部172がエラーチックを行なう。ここでは、エラーが無い場合は、ECCブロックが正常に再生されたことである。エラーがあった場合には、例えばECCブロックの再読み取りが実行される。
ECCブロックは、ECCでコーディング回路162に入力されてエラー訂正処理が施される。エラー訂正されたデータは、デスクランブル部159でデスクランブルされ、元の論理セクタ情報となり論理セクタ抽出部173で抽出される。抽出された論理セクタは、インターフェース部142を介してデータデコード処理部(図示せず)に送られる。
図5、図6、図7は、図1の符号cの部分に示したデータ列が、ECCブロックとして構築される様子を示している。図5の符号dの部分は、ECCブロックの各行をデータ0−0−0、0−0−1、0−0−2、…として記述している。物理セクタデータは、13行のフレームを構築する。この物理セクタの各行には、PI情報が付加され、最後の行は、PO情報の行である。そして、1つのECCブロックが複数の物理セクタデータにより構築される。PO情報は、複数の物理セクタで構築された1ECCブロック単位で作成され、各物理セクタに1行づつ分散されている。
図7に示すように、各物理セクタデータは、1つおきに選択され、第1の小ECCブロック7−0と、第2の小ECCブロック7−1とに振り分けられる。
この例であると、物理セクタデータ(符号fの部分)のうち1つの物理セクタデータは、13行からなる。このうち1行は、PO情報の一部である。また1つの小ECCブロックは、31個の物理セクタデータからなる。62個の物理セクタデータ(2つの小ECCブロック)が、例えば、偶数セクタデータと奇数セクタデータに分けられて、それぞれの偶数セクタデータによるブロックと、奇数セクタデータによるブロックのそれぞれ対してPO情報が作成されている。
図7には、物理セクタデータの配列と、このように配列された物理セクタデータと、各ECCブロックの関係を示している。図8は、物理セクタデータが情報記憶媒体9に配列されている様子を示している。第1と第2の小ECCブロックは、トラック上に配列されている物理セクタデータを1つおきに取り込んで構築される。
本発明実施例では情報記憶媒体9の高密度化を目指して極限近くまでチャネルビット間隔を短くしている。その結果、例えばd=1のパターンの繰り返しである“101010101010101010101010”のパターンを情報記憶媒体9に記録し、そのデータを情報記録再生部141で再生した場合には再生光学系のMTF特性の遮断周波数に近付いている。このため、再生信号の信号振幅はほとんどノイズに埋もれた形に成る。
従ってそのようにMTF特性の限界(遮断周波数)近くまで密度を詰めた記録マークまたはピットを再生する方法として本発明実施例ではPRMLの技術を使っている。すなわち情報記録再生部141から再生された信号はPR等化回路130により再生波形補正を受ける。AD(アナログデジタル)変換器169で基準クロック発生回路160から送られてくる基準クロック198のタイミングに合わせてPR等化回路130通過後の信号をサンプリングしてデジタル量に変換し、ビタビ復号器156内でビタビ復号処理を受ける。
ビタビ復号処理後のデータは、従来のスライスレベルで2値化されたデータと全く同様なデータとして処理される。PRMLの技術を採用した場合、AD変換器169でのサンプリングタイミングがずれるとビタビ復号後のデータのエラー率は増加する。従ってサンプリングタイミングの精度を上げるため、本発明の情報再生装置ないしは情報記録再生装置では特にサンプリングタイミング抽出用回路(シュミットトリガー2値回路155とPLL回路174の組み合わせ)を別に持っている。
本発明の情報再生装置ないしは情報記録再生装置では2値化回路にシュミットトリガー2値化回路155を使用している所に特徴が有る。このシュミットトリガー2値化回路155は、2値化するためのスライス基準レベルに特定の幅(実際にはダイオードの順方向電圧値)を持たせ、その特定幅を越えた時のみ2値化される特性を持っている。従って例えば上述したように“101010101010101010101010”のパターンが入力された場合には信号振幅が非常に小さいので2値化の切り替わりが起こらず、それよりも疎のパターンである例えば“1001001001001001001001”などが入力された場合に再生信号の振幅が大きくなる。したがって、シュミットトリガー2値化回路155では“1”のタイミングに合わせて出力2値化信号の極性切り替えが起きる。本発明実施例ではNRZI( Non Return to Zero Invert )法を採用しており、上記パターンの“1”の位置と記録マークまたはピットのエッジ部(境界部)が一致している。
PLL回路174ではこのシュミットトリガー2値化回路155の出力である2値化信号と基準クロック発生回路160から送られる基準クロック198信号との間の周波数と位相のずれを検出してPLL回路174の出力クロックの周波数と位相を変化させている。基準クロック発生回路160ではこのPLL回路174の出力信号とビタビ複合器156の復号特性情報(具体的には図示してないがビタビ複合器156内のパスメトリックメモリー内の収束長(収束までの距離)の情報)を用いてビタビ復号後のエラーレートが低くなるように基準クロック198(の周波数と位相)にフィードバックを掛ける。
図2におけるECCエンコーディング回路161、ECCデコーディング回路162、スクランブル回路157、デスクランブル回路159はいずれも1バイト単位の処理を行っている。変調前の1バイトデータを(d,k;m,n)変調規則に従って変調すると変調後の長さは
8n/m…(11)
となる。
8n/m…(11)
となる。
従って上記の回路でのデータ処理単位を変調後の処理単位で換算すると(11)式で与えられる。図2の符号eで示す部分における、変調後のシンクフレームデータ106の処理単位は(11)式で与えられるので、図2の符号eの部分に示される同期コード110と変調後のシンクフレームデータ106間の処理の統合性を指向した場合、同期コード110のデーターサイズ(チャネルビットサイズ)は(11)式の整数倍に設定する必要が有る。従って本発明実施例において同期コード110のサイズとして
8Nn/m…(12)
にして同期コード110と変調後のシンクフレームデータ106間の処理の統合性を確保する所に本発明の大きな特徴がある。((12)式においてNは整数値を意味する。)
本発明の実施例として今まで
d = 1、k = 9、m = 4、n = 6
で説明して来たので、その値を(12)式に代入すると同期コード110のトータルデータサイズは
12N…(13)
となる。
8Nn/m…(12)
にして同期コード110と変調後のシンクフレームデータ106間の処理の統合性を確保する所に本発明の大きな特徴がある。((12)式においてNは整数値を意味する。)
本発明の実施例として今まで
d = 1、k = 9、m = 4、n = 6
で説明して来たので、その値を(12)式に代入すると同期コード110のトータルデータサイズは
12N…(13)
となる。
図9では、本発明に係る同期コード110の生成と、この同期コードをシンクフレームに付加し、記録するデータ単位を作る部分(同期コード生成・付加部146)と変調後データと変調関連情報の一時記憶部150の詳細を示している。この部分の動作は、後でフローチャートを参照して説明する。
また図10では、同期コード位置抽出部145と復調回路152の詳細を示している。この部分の動作は、後でフローチャートを参照して説明する。
図11(A)〜図21(C)に本発明における同期コード内の構造を示す。
図11(A)の実施例は、同期コード110内を、同期情報(SY)として、変調時の変換テーブル選択コード122、同期位置検出用コード121を配列し、フレーム情報(FR)として、DC抑圧用極性反転パターン124、シンクフレーム位置識別用コード123を順に配列した例である。
図11(B)の実施例は、同期コード110内に、同期情報(SY)として、変調時の変換テーブル選択コード122、DC抑圧用極性反転パターン124、同期位置検出用コード121を配列し、フレーム情報(FR)として、シンクフレーム位置識別用コード123を順に配列した例である。
図12(A)の実施例は、同期コード110内に、フレーム情報(FR)として、変調時の変換テーブル選択コード122、シンクフレーム位置識別用コード123を順に配列し、同期情報(SY)として、同期位置検出用コード121、DC抑圧用極性反転パターン124を順に配列した例である。
図12(B)の実施例は、同期コード110内に、フレーム情報(FR)として、変調時の変換テーブル選択コード122、DC抑圧用極性反転パターン124、シンクフレーム位置識別用コード123を順に配列し、同期情報(SY)として、同期位置検出用コード121を配列した例である。
図12(C)の実施例は、同期コード110内に、フレーム情報(FR)として、変調時の変換テーブル選択コード122、シンクフレーム位置識別用コード123、DC抑圧用極性反転パターン124、シンクフレーム位置識別用コード123を順に配列し、同期情報(SY)として、同期位置検出用コード121を配列した例である。
図13(A)の実施例は、同期コード110内に、同期情報(SY)として、変調時の変換テーブル選択コード122、同期位置検出用コード121を配列し,フレーム情報(FR)として、シンクフレーム位置識別用コード123とDC抑圧用極性反転パターン124とを一体化させたパターンを配列した例である。
図13(B)の実施例は、同期コード110内に、同期情報(SY)として、変調時の変換テーブル選択コード122とDC抑圧用極性反転パターン124とを一体化させたパターンと同期位置検出用コード121とを配列し、フレーム情報(FR)として、シンクフレーム位置識別用コード123を配列した例である。
図14(A)の実施例は、同期コード110内に、フレーム情報(FR)として、変調時の変換テーブル選択コード122とシンクフレーム位置識別用コード123を一体化させたパターンを配列し、同期情報(SY)として、同期位置検出用コード121とDC抑圧用極性反転パターン124とを配列した例である。
図14(B)の実施例は、同期コード110内に、フレーム情報(FR)として、変調時の変換テーブル選択コード122とDC抑圧用極性反転パターン124とを一体化させたパターンと、シンクフレーム位置識別用コード123とを配列し、パターンを配列し、同期情報(SY)として、同期位置検出用コード121を配列した例である。
図15(A)の実施例は、同期コード110内に、フレーム情報(FR)として、変調時の変換テーブル選択コード122とシンクフレーム位置識別用コード123を一体化させたパターンと、DC抑圧用極性反転パターン124とを配列し、同期情報(SY)として、同期位置検出用コード121を配列した例である。
図15(B)の実施例は、同期コード110内に、フレーム情報(FR)として、変調時の変換テーブル選択コード122の次に、シンクフレーム位置識別用コード123とDC抑圧用極性反転パターン124とを一体化させたパターンとを配列し、同期情報(SY)として、同期位置検出用コード121を配列した例である。
図16(A)の実施例は、同期コード110内に、フレーム情報(FR)として、変調時の変換テーブル選択コード122とシンクフレーム位置識別用コード123とDC抑圧用極性反転パターン124とを一体化させたパターンとして配列し、同期情報(SY)として、同期位置検出用コード121を配列した例である。
図16(B)の実施例は、同期コード110内に、同期情報(SY)として、変調時の変換テーブル選択コード122とシンクフレーム位置識別用コード123とDC抑圧用極性反転パターン124と同期位置検出用コード121を一体化させたパターンとして配列した例である。
図17(A)の実施例は、同期コード110内に、フレーム情報(FR)として、変調時の変換テーブル選択コード122とシンクフレーム位置識別用コード123とを一体化させたパターンとして配列し、同期情報(SY)として、同期位置検出用コード121とDC抑圧用極性反転パターン124とを一体化したパターンとして配列した例である。
図17(B)の実施例は、同期コード110内に、フレーム情報(FR)として、変調時の変換テーブル選択コード122とシンクフレーム位置識別用コード123とを配列し、同期情報(SY)として、同期位置検出用コード121とDC抑圧用極性反転パターン124とを一体化したパターンとして配列した例である。
図18(A)の実施例は、同期コード110内に、同期情報(SY)として、変調時の変換テーブル選択コード122と、DC抑圧用極性反転パターン124とを配列し、この次に、同期位置検出用コード121とシンクフレーム位置識別用コード123とを一体化させたパターンとを配列した例である。
図18(B)の実施例は、同期コード110内に、同期情報(SY)として、変調時の変換テーブル選択コード122と、同期位置検出用コードとシンクフレーム位置識別用コードとDC抑圧用極性反転パターンとを一体化させたパターンとを配列した例である。
図19(A)の実施例は、同期コード110内に、同期情報(SY)として、変調時の変換テーブル選択コード122と、同期位置検出用コード121と、DC抑圧用極性反転パターン124とを順に配列し、フレーム情報(FR)として、変調後のシンクフレーム位置識別コード125を配列した例である。
図19(B)の実施例は、同期コード110内に、同期情報(SY)として、変調時の変換テーブル選択コード122と、DC抑圧用極性反転パターン124と、同期位置検出用コード121とを順に配列し、フレーム情報(FR)として、変調後のシンクフレーム位置識別コード125を配列した例である。
図20の実施例は、同期コード110内に、同期情報(SY)として、変調時の変換テーブル選択コード122とDC抑圧用極性反転パターン124とを一体化したパターンを配列し、この次に同期位置検出用コード121とを配列し、フレーム情報(FR)として、変調後のシンクフレーム位置識別コード125を配列した例である。
図21(A)の実施例は、同期コード110内に、同期情報(SY)のみとし、変調時の変換テーブル選択コード122と、同期位置検出用コード121と、DC抑圧用極性反転パターン124とを順に配列した例である。
図21(B)の実施例は、同期コード110内に、同期情報(SY)のみとし、変調時の変換テーブル選択コード122と、DC抑圧用極性反転パターン124と、同期位置検出用コード121とを順に配列した例である。
図21(C)の実施例は、同期コード110内に、同期情報(SY)のみとし、変調時の変換テーブル選択コード122とDC抑圧用極性反転パターン124とを一体化したパターンを配列し、この次に同期位置検出用コード121とを配列した例である。
上記したようにこの発明では、同期コード110の例として、変調後の変換テーブル選択コード122、同期位置検出用コード121、シンクフレーム位置識別用コード123、DC抑圧用極性反転パターン124をそれぞれ兼用することなく、別々に配置した構造がある。
またこの他に、一部を合体・兼用した構造が可能である。
また図19(A),(B)、図20は変調後のシンクフレーム位置識別用コード125を変調させた構造で、それにより非変調データ領域108のチャネルビットサイズを下げて同期コード検出性能を向上させることが出来る。
図23に本発明における1物理セクタ内の同期コード配置方法の各種の実施例を示す。図23のbは図2の符号eの部分に示した直線上に記載した同期コード110と変調後のシンクフレームデータ106の並びをマトリックス(行列)状に並び替えて見易くしたものである。
本発明の実施例の応用例として同期コード内構造は図11〜図21に示すように各種の構造を取る。図23に用いられる同期コード110内の具体的構造と図11〜図21に示す構造との対応を取るため、図11〜図21に示す各構造内での各部分を統合して“SY”“SY*”“FR*”(*は数字を表す)と言うグループでまとめ、各部分と前記まとめたグループ間の対応を図11〜図21内に示した。
図23の構造は、同期コード内の構造が図16(B)、図18(A),図18(B)のいずれかの構造を持もつ。しかしこの図23の構造は、実質的な(他のコード/パターンと兼用された)シンクフレーム位置識別用コード123に対応したシンク位置番号115の組み合わせ・配置順は同じものである。
図23の“SY0”を同一物理セクタ内の最初の位置に配置するだけで無く、同じ“SY0”を他の場所(2番目、5番目、7番目、14番目、15番目、18番目、20番目)にも配置している所に本発明の大きな特徴がある。また1物理セクタ内を完全に2分割(変調後のシンクフレームデータ106-12の最後部分を境界として2分割)した時に“SY0”の配置位置が前記2分割前後で完全に一致している所に次の特徴がある。
つまり変調後のシンクフレームデータ106-0の直前に“SY0”が存在し、それに対応して変調後のシンクフレームデータ106-13の直前に“SY0”が存在する。また変調後のシンクフレームデータ106-1の直前に“SY0”が存在し、それに対応して変調後のシンクフレームデータ106-14の直前に“SY0”が存在する。さらに変調後のシンクフレームデータ106-4の直前に“SY0”が存在し、それに対応して変調後のシンクフレームデータ106-17の直前に“SY0”が存在する。
このように1物理セクタを2分割して2分割した前後で“SY0”を対称に配置すると、物理セクタ内の任意の位置で“SY0”が検知された場合、変調後のシンクフレームデータ106の配置位置割り出し対象の範囲が従来の26通りではなく、その半分の13通りとなる。これは、変調後のシンクフレームデータ106の配置位置割り出し処理が簡素化されることを意味する。
また同時に2分割した前後で“SY1”と“SY2”の配置が対称かつ逆転された配置になっている。つまり変調後のシンクフレームデータ106-2の直前に“SY1”が存在し、それに対応した対称位置にある変調後のシンクフレームデータ106-15の直前には1と2が入れ替わった“SY2”が存在する。また変調後のシンクフレームデータ106-11の直前に“SY2”が存在し、それに対応した対称位置に有る変調後のシンクフレームデータ106-24の直前には今度は2と1が入れ替わった“SY1”が存在する。
このように物理セクタを2分割して前後の配置を見ると“SY0”は前後で対称な位置に配置され、“SY1”と“SY2”は前後で対称でかつ1と2が入れ替わった位置に配置されている。この配置を取る事で“SY0”、“SY1”、“SY2”の3種類の3種類のみを配置することで同期コード110の連続配置順を調べるだけで現在再生中の変調後のシンクフレームデータ106の位置を割り出す事が可能となる。
次に、図23に示した同期コード配置方法に対して複数同期コード110での前後の情報の並びを利用して現在再生中のデータの物理セクタ内の位置を割り出す方法を図24と図30を用いて説明する。なお図25乃至図29では、図3、図4に示した装置の動作例を説明しているが、これについては後述する。
図24に示すようなビタビ復号器156(図4参照)の出力データは、同期コード位置検出部145に転送され(ステップST51)、ここで同期コード110の位置を検出する対象とされる。つまりコンパレーターからなる同期位置検出用コード検出部182で、パターンマッチング法により同期位置検出用コード121の位置を検出する(ステップST52)。
その後、検出された同期コード110の情報は、制御部143を経由して図24に示すようにメモリー部175に順次保存される。つまりステップST52の検出タイミングを利用してシンクフレーム位置識別用コード内容の識別部により、シンクフレーム位置識別用コード123の情報を抽出し、制御部143を介してメモリー部175に抽出履歴情報を記録する(ステップST53)。
同期コード110の位置が分かれば、ビタビ復号器156から出力されたデータの内変調後のシンクフレームデータ106のみを抜き出してシフトレジスタ回路170へ転送できる。つまりステップST52のタイミングを利用して変調後のシンクフレームデータ106のみを抽出し、遅延させてタイミングを合せるために変調後のシンクフレームデータ106をシフトレジスタ回路170に転送する(ステップST54)。
次に制御部143はメモリー部175内に記録された同期コード110の履歴情報を読み出し、シンクフレーム位置識別用コードの並び順を識別する(ステップST55)。そして、シフトレジスタ回路170内に一時保存された変調後のシンクフレームデータ106の物理セクタ内の位置を割り出す(ステップST56)。つまり、制御部143内では、識別したシンクフレーム位置識別用コードの並び順に対して、例えば、図23に示した並び順のデータから、シフトレジスタ回路170に転送した変調後のシンクフレームデータ106の物理セクタ内での位置を割り出す。
次に必要に応じてシフトレジスタ回路170に転送した変調後のシンクフレームデータ106を復調回路152へ転送して復調を開始する(ステップST57)。
例えば図24に示すようにメモリー部175に保存された同期コード110の並びが “SY0→SY2→SY1”なら、“SY0”の直後には“変調後のシンクフレームデータ106-6”が存在し、“SY0→SY0→SY1”なら “SY0”の直後には“変調後のシンクフレームデータ106-0”が存在すると割り出す事が可能となる。
このように物理セクタ内の位置を割り出し、希望の位置の変調後のシンクフレームデータ106がシフトレジスタ回路170内に入力された事が確認出来た場合には、そのデータを復調回路152に転送して復調を開始する(ステップST57)。
図25は、図11〜図12に示すような同期コードを採用した場合のデータ変換処理を説明するために示している。
ステップST1では、インターフェース部142にて記録すべき論理セクタ情報103を受信する。次のステップST2では、Data ID発生部165にてセクタ毎のData ID情報とIED情報を生成する。次のステップST3では、Data ID、IED、CPR_MAI、EDC付加部168にて図1の符号cの部分または図5の符号cの部分に示すデータ配置を作成する。
さらにステップST4では、クランブル回路157により論理セクタ情報103に対してスクランブル処理を行う。ステップST5では、ECCエンコーディング回路161にて図5、図6、図7に示す構造のECCブロックを構成する。
次にステップST6では、ECCエンコーディング回路161内で作成したECCブロックを構成する物理セクタ内を26分割もしくは13分割して図1の符号dの部分に示すようにシンクフレームデータ105に分ける。
次のステップST8では、変調回路151内でシンクフレームデータ105単位で変調し、その結果を変調後データの一時記憶部139へ転送する。
(1)変調時にはDSV値計算部148にて逐次DSV値を計算し、その値を元に変調時の変換テーブル記憶部153内から変調に利用するテーブルを選択し、その変換テーブル選択情報192を変調時に採用した変換テーブル選択情報記憶部133に転送する。
(2)同時に変調時に計算されるDSV値情報191の内、シンクフレームデータ105毎の差分値をシンクフレームデータ105単位のDSV差分履歴記憶部131へ転送する。
次のステップST9では、変調時に採用した変換テーブル選択情報記憶部133から転送されたデータを元に変調時の変換テーブル選択コード生成部134内で変調時の変換テーブル選択コード122を設定する。変換テーブル選択コード122は、変調時の変換テーブル選択コードとシンクフレーム位置識別用コードとDC抑圧用極性反転パターンを一体兼用させたパターン129を構成するコードである。
そして次のステップST10では、同期位置検出用コード生成部136にて同期位置検出用コード121を生成する。
ステップST11では、記録データ合成部138で合成した後の情報記録生成部141で記録するデータに対するDSV計算結果(DSV値計算部149出力)とシンクフレームデータ105単位のDSV差分履歴記憶部131の出力結果を基にDC抑圧用極性反転のパターン決定部132内でDC抑圧用極性反転パターン124を設定する。DC抑圧用極性反転パターン124は、変調時の変換テーブル選択コードとシンクフレーム位置識別用コードとDC抑圧用極性反転パターンを一体兼用させたパターン129を構成するコードである。
次のステップST12では、シンクフレーム位置識別用コード生成部135にてシンクフレーム位置識別用コード123を生成する。シンクフレーム位置識別用コード123は、変調時の変換テーブル選択コードとシンクフレーム位置識別用コードとDC抑圧用極性反転パターンを一体兼用させたパターン129を構成するコードである。
さらに次のステップST13では、同期コード110生成部137でST9〜ST12で生成したデータを合成して同期コード110を生成する。
次のステップST14では、記録データ合成部138で同期コード110生成部137で作成したデータと変調後のデータの一時記憶部139に記録されたデータを合成して図2の符号eの部分に示したデータ配置を作成する。
次のステップST15では、ステップST14で作成したデータを情報記録再生部141へ転送し、情報記憶媒体9に転送すると共に、そのデータに対してDSV値計算部149で逐次DSVの値を計算し、その結果をDC抑圧用極性反転パターン決定部132へ転送する。
図26は、図13〜図18に示すような同期コードを採用した場合のデータ変換処理を説明するために示している。
ステップST1では、インターフェース部142にて記録すべき論理セクタ情報103を受信する。ステップST2では、Date ID 発生部165にてセクタ毎の Date ID 情報とIED情報を生成する。次のステップST3では、Data ID、IED、CPR_MAI、EDC付加部168にて図1の符号cで示す部分または図5の符号cで示す部分に示すデータ配置を作成する。
ステップST4で、クランブル回路157により論理セクタ情報103に対してスクランブル処理を行う。次のステップST5では、ECCエンコーディング回路161にて図5の符号cで示す部分、図6、図7の符号h、iの部分に示す構造のECCブロックを構成する。
次のステップST6では、ECCエンコーディング回路161内で作成したECCブロックを構成する物理セクタ内を26分割もしくは13分割して図1の符号dの部分でに示すようにシンクフレームデータ105に分ける。
ステップST7では、図2の符号eの部分に示すように1物理セクタ内の各変調後のシンクフレームデータ106の位置に対応したシンクフレーム位置識別コードをシンクフレーム位置識別用コード発生部136で作成する。このシンクフレーム位置識別コードは、変調回路151内で図1の符号dで示す部分の各シンクフレームデータ105の先頭に配置する。
次のステップST8'では、変調回路151内でシンクフレームデータ105単位で先頭に配置したシンクフレーム位置識別コードを含めて変調処理を行う。
(1)変調時にはDSV値計算部148にて逐次DSV値を計算し、その値を元に変調時の変換テーブル記憶部153内から変調に利用するテーブルを選択し、その変換テーブル選択情報192を、変調時に採用した変換テーブル選択情報として、記憶部133に転送する。
(2)同時に変調時に計算されるDSV値情報191の内、シンクフレームデータ105毎の差分値をシンクフレームデータ105単位のDSV差分履歴記憶部131へ転送する。
次のステップST9では、変換テーブル選択情報記憶部133から転送されたデータを元に変調時の変換テーブル選択コード生成部134内で、変調時の変換テーブル選択コード122を設定する。
ステップST10では、同期位置検出用コード生成部136にて同期位置検出用コード121を生成する。
ステップST11では、記録データ合成部138で合成した後のデータであって、情報記録再生部141で記録するデータに対し、DSV計算結果(DSV値計算部149出力)とシンクフレームデータ105単位のDSV差分履歴記憶部131の出力結果を基に、DC抑圧用極性反転パターン124を設定する。DC抑圧用極性反転パターン124は、DC抑圧用極性反転パターン決定部132内で設定される。
ステップST13では、同期コード110生成部137でステップST9〜ST11で生成したデータを合成して同期コード110を生成する。
ステップST14では、記録データ合成部138で同期コード110生成部137で作成したデータと変調後のデータの一時記憶部139に記録されたデータを合成して図2の符号eで示す部分に示したデータ配置を作成する。
そしてステップST15では、ステップST14で作成したデータを情報記録再生部141へ転送し、情報記憶媒体9に転送すると共に、そのデータに対してDSV値計算部149で逐次DSVの値を計算し、その結果をDC抑圧用極性反転パターン決定部132へ転送する。
図27は、本発明の装置において、単純に情報を再生するときのデータ変換処理を説明するために示している。
ステップST21で、インターフェース部142で情報記憶媒体9から再生すべき範囲の指示を受信する。次のステップST22で、情報記録再生部141で図2の符号eの部分に示す同期コード110変調後のシンクフレームデータ106が混在されたデータを再生し、再生されたデータをそのままシフトレジスタ回路181へ転送する。次のステップST23では、コンパレーター回路から構成される同期位置検出用コード検出部182で同期位置検出用コード121が転送されるタイミングを検出する。
ステップST24で、ステップST23の検出タイミングを元に可変コード転送部183で変調時の変換テーブル選択コード122を抽出し、変調時の変換テーブル選択コード識別部187へ転送する。
ステップST25では、変調時の変換テーブル選択コード識別部187では変換テーブル選択コード122から変換テーブル選択情報196を解読してその解読結果を復調用変換テーブル選択・転送部189へ転送する。
ステップST26では、情報記録再生部141から転送されたデータに対して同期コード位置抽出部145内、又は復調回路152内にある識別部(シンクフレーム位置識別用コード内容の識別)185,186で、ステップST23の検出タイミングを元に、シンクフレーム位置識別用コード123の情報を読取る。そして図30に示した方法により、変調後のシンクフレームデータ106の位置を割り出し、ステップST24で転送されたデータを利用して復調処理を行う。
次にステップST27では、ECCデコーディング回路62にてエラー訂正を行う。ステップST28では、デスクランブル回路159によりデスクランブル処理を行う。
そして、ステップST29で、論理セクタ情報抽出部173内でData ID,IED, CPR_MAI、EDCを削除し、論理セクタ情報103のみをインターフェース部142を介して外部に転送する。
図28は、図11〜図12に示すような同期コードを採用し、情報記録媒体の所定位置へアクセスが行なわれた場合の制御動作を説明するために示している。
ステップST31では、インターフェース部142で情報記憶媒体9から再生すべき範囲の指示を受信する。ステップST32で、制御部143内でステップST31で受信した情報を元に情報記憶媒体9上の再生開始セクタに対応したData ID 1の値を算出する。
ステップST33で、制御部143は情報記録再生部41を制御して情報記憶媒体9上のおよその再生開始位置から情報再生を開始させる。次のステップST34では、情報記録再生部141で図2の符号eで示す部分の同期コード110、及び変調後のシンクフレームデータ106が混在されたデータを再生し、再生されたデータをそのままシフトレジスタ回路181へ転送する。
次のステップST35では、同期位置検出用コード検出部182で同期位置検出用コード121が転送されるタイミングを検出する。ステップST36では、ステップST35の検出タイミングを利用し、変調時の変換テーブル選択コード識別部187は、変換テーブル選択情報196を解読し、その解読結果を復調用変換テーブル選択・転送部189へ転送する。
そしてステップST37は、ステップST35の検出タイミングを利用し、可変コード転送部183または184に存在するシンクフレーム位置識別用コード123の情報を読取る。そして、図30に示した方法により、現在再生中のシンクフレームデータ106が、物理セクタ内のどの位置に存在するかを判別し、その結果を制御部143へ転送する。
次のステップST40では、物理セクタ内の最初のシンクフレームデータ106−1の位置かどうかを判定する。判定結果がYESであれば、ステップST41で、ステップST35の検出タイミングを利用して物理セクタ内の最初のシンクフレームデータ105−0の先頭位置に存在するData ID 1−0とIED2−0情報を、Data ID部とIED部抽出部171へ転送する。判定結果がNOであれば、ステップST34に戻る。
ステップST42では、Data ID部のエラーチェック部172でIDE2の情報を利用して検出したData ID1情報にエラーが無いかチェックする。
そして、Data ID 1にエラーが有るかどうかをステップST43で決定し、ある場合、ステップST44で、ECCデコーディング回路162でエラー訂正処理後のData ID 1を抽出する。Data ID 1にエラーがない場合、ステップST45で、情報記憶媒体9上の予定のトラック上をトレース中かどうかを判定する。この判定結果がYESの場合、ステップST46で、情報記憶媒体9からの情報再生を開始する。逆にNOの場合は、ステップST47で、再生結果のData ID 1の値と再生開始予定セクタのData ID 1との間の差分値から情報記憶媒体9上のトラックずれ量を制御部143内で算出し、ステップST33に戻る。
図29は、図13〜図18に示すような同期コードを採用し、情報記録媒体の所定位置へアクセスが行なわれた場合の制御動作を説明するために示している。
ステップST31で、インターフェース部142で情報記憶媒体9から再生すべき範囲の指示を受信する。ステップST32で、制御部143内で、ステップST31で受信した情報を元に情報記憶媒体9上の再生開始セクタに対応したData ID 1の値を算出する。
ステップST33で、制御部143は情報記録再生部41を制御して情報記憶媒体9上のおよその再生開始位置から情報再生を開始させる。
次のステップST34で、情報記録再生部141で図2の符号eの部分の同期コード110、及び変調後のシンクフレームデータ106が混在されたデータを再生し、再生されたデータをそのままシフトレジスタ回路181へ転送する。
ステップST35で、同期位置検出用コード検出部182で同期位置検出用コード121が転送されるタイミングを検出する。
ステップST36では、ステップST35の検出タイミングを利用し、変調時の変換テーブル選択コード識別187で変換テーブル選択情報196を解読し、その解読結果を復調用変換テーブル選択・転送部189へ転送する。
次のステップST38で、ステップST35の検出タイミングと、ステップST36で得た変換テーブル選択情報196を利用して、復調回路152内で変調後のシンクフレームデータ106の先頭から復調を行う。この時、図13(A),図13(B)、図14(A)に示すように変調後のデータ領域107の先頭に有る“変調後のシンクフレーム位置識別用コード125”から復調する。
次にステップST39では、シンクフレーム位置識別用コード内容の識別部186内で復調後のシンクフレーム位置識別用コード123の内容を解釈し、図30に示した方法によりシンクフレームデータ106の位置を割り出す。
そしてステップST40において、割り出した位置が、物理セクタ内の最初のシンクフレームデータ106−1の位置かを判定する。異なる場合は、ステップST34に戻る。判定結果がYESの場合、ステップST35の検出タイミングを利用して物理セクタ内の最初のシンクフレームデータ105−0の先頭位置に存在するData ID 1−0とIED2−0情報をData ID 1部とIED部抽出部171へ転送する(ステップST41)。
次にステップST42で、Data ID部のエラーチェック部172ではIDE2の情報を利用して検出したData ID 1情報にエラーが無いかチェックする。
ステップST43で、Data ID 1にエラーが有るかどうかを決定する。エラーがあった場合、ステップST44で、ECCデコーディング回路162でエラー訂正処理後のData ID 1を抽出する。ステップST44でエラーが無かった場合は、情報記憶媒体9上の予定のトラック上をトレース中かどうかを判定する。この予定のトラック上をトレース中であれば、情報記憶媒体9からの情報再生を開始する(ステップST46)。
このステップST46での再生結果のData ID 1の値と再生開始予定セクタのData ID 1との間の差分値から情報記憶媒体9上のトラックずれ量を制御部143内で算出する(ステップST47)。
この発明の装置では、さらに同期コードの並び順を監視し、トラック外れなどの異常検出機能を設けることも容易である。
図31にはその一例を示している。これは制御部143に設けられるアルゴリズムによっても可能である。ステップST61では、外部からの操作入力、或は制御入力により、情報記録媒体から再生すべき範囲の指示を、インターフェース受信する。すると、図28又は図29に示したフローチャートにより、情報記録媒体上の再生開始位置へのアクセスが実行され、データ再生が開始される(ステップST62)。次に図27に示した手順に従い、連続再生が実行される(ステップST63)。次に、制御部143内では、次に検出される予定の同期コード110の継続組み合せを予測する(ステップST64)。図30のフローチャートに従った方法で、同期コード110の履歴情報を読み出し、ステップST64で予測した組み合わせと比較する(ステップST66)。ここで比較、履歴情報が予測した組み合わせと一致すれば、情報記憶媒体上の予定のトラック上をトレースしているものと判断し、ステップST63に戻り、不一致であれば、ステップST62に戻る。
以下、この発明についてまとめる。
(1)第1の記録単位(物理セクター5)で情報記憶媒体に対してユーザー情報を(d,k;m,n)の変調規則に従って変調した後の形式で記録する。このとき、第1の記録単位内に少なくとも1箇所以上の同期コードを配置し、同期コードに使用される全てのパターンは同期コード内の任意の位置での(全ての位置に於いて)連続するN個のチャネルビット内に含まれる“1”の数が、INT[N/(d+1)]個以下の条件を満足する点が特徴である。但し、INT[X]とは、Xの小数点以下を切り捨てされて得られた整数値を示し、N={(d+1)×INT[9/(d+1)] }+1を示す。
(2)第1の記録単位(物理セクター5)で情報記憶媒体に対してユーザー情報を(d,k;m,n)の変調規則に従って変調した後の形式で記録する。このとき、第1の記録単位内に少なくとも1箇所以上の同期コードを配置し、上記同期コードに使用される全てのパターンの中の少なくとも66%以上のパターンは、同期コード内の任意の位置での(全ての位置に於いて)連続する“N−1”個のチャネルビット内に含まれる“1”の数が“INT[(N−1)/(d+1)]−1”個以下の条件を満足する点が特徴である。但し、INT[X]とは、Xの小数点以下を切り捨てされて得られた整数値を示し、N={(d+1)×INT[9/(d+1)] }+1を示す。
(3)第1の記録単位(物理セクター5)で情報記憶媒体に対してユーザー情報を(d,k;m,n)の変調規則に従って変調した後の形式で記録する。このとき、d=1の条件を満足し、第1の記録単位内に少なくとも1箇所以上の同期コードを配置し、同期コードに使用される全てのパターンは、同期コード内の任意の位置での(全ての位置に於いて)連続する9個のチャネルビット内に含まれる“1”の数が4個以下の条件を満足する点が特徴である。
(4)第1の記録単位(物理セクター5)で情報記憶媒体に対してユーザー情報を(d,k;m,n)の変調規則に従って変調した後の形式で記録する。このとき、d=1の条件を満足し、第1の記録単位内に少なくとも1箇所以上の同期コードを配置し、同期コードに使用される全てのパターンの中の少なくとも66%以上のパターンは、同期コード内の任意の位置での(全ての位置に於いて)連続する8個のチャネルビット内に含まれる“1”の数が3個以下の条件を満足する点が特徴である。
(1)〜(4)に示す条件を満足させることにより、同期コード内の細密パターンの発生頻度を低減させ、同期コード位置内でのビットシフトエラーの発生頻度を低減させ、同期コードからの再生信号の信頼性を向上させられる。つまり上記方法で同期コードパターンを工夫した結果、同期コードからの再生信号振幅値を広げ、同期コード位置からの再生信号を用いた“同期検波”による基準クロック抽出(搬送波再生)精度を向上させ、同期コード位置での基準クロックのタイミングずれ(ビットシフト)の発生頻度を低下させて同期コードの検出精度を向上させる事ができる。
なお、本願発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
103−0、103−1、103−30、103−31…論理セクタ情報、105−0〜105−3、105−23〜105−25…シンクフレームデータ、110−0〜110−3、110−23〜110−25…同期コード、122…変調時の変換テーブル選択コード、121…同期位置検出用コード、123…シンクフレーム位置識別用コード、124…DC抑圧用極性反転パターン、130…PR等化回路、136…シンクフレーム位置識別用コード生成部、141…情報記録再生部、142…インターフェース部、143…制御部、145…同期コード位置抽出部、146…同期コード生成・付加部、150…変調後データと変調関連情報の一時記憶部、151…変調回路、152…復調回路、153…変調時の変換テーブル記憶部、154…復調用変換テーブル記録部、155…シュミットトリガー2値化回路、156…ビタビ復号器、157…スクランブル回路、159…デスクランブル回路、160…基準クロック発生回路、162…ECCでコーディング回路、165…Data ID 発生部、167…CPR_MAIデータ発生部、168…Data ID, IED, CPR_MAI、EDC付加部、170…シフトレジスタ回路、171…、Data ID部とIED部抽出部、174…PLL回路、175…メモリ部、173…論理セクタ情報抽出部
Claims (5)
- mビットの元データをnチャネルビットに変調し、変調後のチャネルビットパターンにおける0の連続範囲が最小でd個、最大でk個となる、(d,k;m,n)変調規則に従って変調されたセクタデータが複数記録された情報記憶媒体であって、
前記セクタデータは、
少なくとも1箇所以上の同期コードを含み、
前記同期コードに使用される全てのパターンは、
同期コード内の任意の位置で連続するN個のチャネルビット内に含まれる、“1”の数が、INT[N/(d+1)]個以下の条件を満足し、
INT[X]は、
Xの小数点以下を切り捨てされて得られた整数値を示し、
N={(d+1)×INT[9/(d+1)]}+1を示し、
前記セクタデータは、第1及び第2のパリティコードを含む、
ことを特徴とする情報記憶媒体。 - mビットの元データをnチャネルビットに変調し、変調後のチャネルビットパターンにおける0の連続範囲が最小でd個、最大でk個となる、(d,k;m,n)変調規則に従って変調したセクタデータを情報記憶媒体に複数記録する情報記録装置であって、
記録される前記セクタデータは、
前記所定の記録単位内に少なくとも1箇所以上の同期コードを含み、
前記同期コードに使用される全てのパターンは、
同期コード内の任意の位置で連続するN個のチャネルビット内に含まれる、“1”の数が、INT[N/(d+1)]個以下の条件を満足し、
INT[X]は、
Xの小数点以下を切り捨てされて得られた整数値を示し、
N={(d+1)×INT[9/(d+1)]}+1を示し、
前記セクタデータは、第1及び第2のパリティコードを含む、
ことを特徴とする情報記録装置。 - mビットの元データをnチャネルビットに変調し、変調後のチャネルビットパターンにおける0の連続範囲が最小でd個、最大でk個となる、(d,k;m,n)変調規則に従って変調したセクタデータを情報記憶媒体に複数記録する情報記録方法であって、
記録される前記セクタデータは、
前記所定の記録単位内に少なくとも1箇所以上の同期コードを含み、
前記同期コードに使用される全てのパターンは、
同期コード内の任意の位置で連続するN個のチャネルビット内に含まれる、“1”の数が、INT[N/(d+1)]個以下の条件を満足し、
INT[X]は、
Xの小数点以下を切り捨てされて得られた整数値を示し、
N={(d+1)×INT[9/(d+1)]}+1を示し、
前記セクタデータは、第1及び第2のパリティコードを含む、
ことを特徴とする情報記録方法。 - mビットの元データをnチャネルビットに変調し、変調後のチャネルビットパターンにおける0の連続範囲が最小でd個、最大でk個となる、(d,k;m,n)変調規則に従って変調されたセクタデータが複数記録された情報記憶媒体からデータを再生する情報再生装置であって、
再生される前記セクタデータは、
前記所定の記録単位内に少なくとも1箇所以上の同期コードを含み、
前記同期コードに使用される全てのパターンは、
同期コード内の任意の位置で連続するN個のチャネルビット内に含まれる、“1”の数が、INT[N/(d+1)]個以下の条件を満足し、
INT[X]は、
Xの小数点以下を切り捨てされて得られた整数値を示し、
N={(d+1)×INT[9/(d+1)]}+1を示し、
前記セクタデータは、第1及び第2のパリティコードを含む、
ことを特徴とする情報再生装置。 - mビットの元データをnチャネルビットに変調し、変調後のチャネルビットパターンにおける0の連続範囲が最小でd個、最大でk個となる、(d,k;m,n)変調規則に従って変調されたセクタデータが複数記録された情報記憶媒体からデータを再生する情報再生方法であって、
再生される前記セクタデータは、
前記所定の記録単位内に少なくとも1箇所以上の同期コードを含み、
前記同期コードに使用される全てのパターンは、
同期コード内の任意の位置で連続するN個のチャネルビット内に含まれる、“1”の数が、INT[N/(d+1)]個以下の条件を満足し、
INT[X]は、
Xの小数点以下を切り捨てされて得られた整数値を示し、
N={(d+1)×INT[9/(d+1)]}+1を示し、
前記セクタデータは、第1及び第2のパリティコードを含む、
ことを特徴とする情報再生方法。
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WO2007034947A1 (ja) * | 2005-09-26 | 2007-03-29 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | データデスクランブル装置およびデータデスクランブル方法 |
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