JP2005044075A - 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、およびその情報処理プログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】位置や時刻に関する状況に応じてユーザが求める情報を的確に提供する。
【解決手段】情報処理装置100は、状況を表わす状況情報を入力する通信部8および位置特定部9と、パターンを入力する入力部1と、パターンから、候補文字の組合せをそれぞれ認識する、認識処理部4に対するそれぞれの認識エンジンの組合せと、それらの組合せのうち、状況情報により特定された組合せが認識する候補文字の組合せから、最適結果を選択する認識結果判定部5と、翻訳結果や説明を表わす情報を記憶する地域特有情報記憶部12および個人情報記憶部16と、最適結果に応じたそれらの情報を探し出す知識情報処理部6と、知識情報処理部6によって探し出された情報を出力するLCD72とを含む。
【選択図】 図1
【解決手段】情報処理装置100は、状況を表わす状況情報を入力する通信部8および位置特定部9と、パターンを入力する入力部1と、パターンから、候補文字の組合せをそれぞれ認識する、認識処理部4に対するそれぞれの認識エンジンの組合せと、それらの組合せのうち、状況情報により特定された組合せが認識する候補文字の組合せから、最適結果を選択する認識結果判定部5と、翻訳結果や説明を表わす情報を記憶する地域特有情報記憶部12および個人情報記憶部16と、最適結果に応じたそれらの情報を探し出す知識情報処理部6と、知識情報処理部6によって探し出された情報を出力するLCD72とを含む。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、およびその情報処理プログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記録媒体に関し、特に、認識された情報に対応する情報を出力する情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、およびその情報処理プログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、位置や時刻などの情報に応じて情報を処理する装置は多く存在する。たとえば、GPS(Global Positioning System)を用いて、現在位置に関する地図や関連情報を通知できる装置がある。海外において、時刻を自動的に調節できる装置がある。時刻に応じて、照明を点灯もしくは消灯する装置がある。時刻に応じて、「おはようございます」や「こんばんは」などのメッセージを通知する装置がある。
【0003】
具体的には、特許文献1には、位置情報に応じて、必要とするプログラムをダウンロードして実行できる情報処理システムが開示されている。特許文献2には、位置情報に応じて、計算したり翻訳したりするプログラムを選択できる情報処理装置が開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−195239公報
【0005】
【特許文献2】
特開2001−243224公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に開示されているような、位置に応じて必要とするプログラムを確定する場合には、ユーザが求める情報を、状況に応じて的確に提供できるか否か明らかでないという問題がある。その理由は、ユーザが求める情報を提供する方法について、何ら開示されていないからである。たとえば、国や地域に特有の言語や文字の意味を知りたいとき、国や地域に特有の道路標識や看板といったマークなどの意味を知りたいとき、国や地域に特有のアナウンスや警告音といった音の意味を知りたいとき、一定の時刻に鳴るサイレンの意味を知りたいとき、いずれの場合にも、それが何の意味なのか調べる手立てが別途必要である。特許文献1に開示されている情報処理システムは、そのような手立てについて何ら開示していない。特許文献2に開示されているような、位置情報に応じて利用する翻訳プログラムや計算プログラムを変更する場合にも、同様の問題がある。
【0007】
本発明は上述の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、状況に応じて、ユーザが求める情報を的確に提供する情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、およびその情報処理プログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記録媒体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、情報処理装置は、状況を表わす状況情報を入力するための第1の入力手段と、入力情報を入力するための第2の入力手段と、入力情報から、主情報の候補をそれぞれ認識するための、複数の認識手段と、複数の認識手段のうち、状況情報により特定された認識手段が認識する候補から、主情報を選択するための選択手段と、出力情報を記憶するための第1の記憶手段と、主情報に応じた出力情報を探し出すための知識情報処理手段と、知識情報処理手段によって探し出された出力情報を出力するための第1の出力手段とを含む。
【0009】
すなわち、第1の入力手段は、状況を表わす状況情報を入力する。第2の入力手段は、入力情報を入力する。複数の認識手段は、入力情報から、主情報の候補をそれぞれ認識する。これにより、選択手段は、複数の認識手段のうち、状況情報により特定された認識手段が認識する候補から、主情報を選択する。第1の記憶手段は、出力情報を記憶する。知識情報処理手段は、主情報に応じた出力情報を探し出す。第1の出力手段は、知識情報処理手段によって探し出された出力情報を出力する。その結果、状況に応じて、ユーザが求める情報を的確に提供する情報処理装置を提供することができる。
【0010】
または、上述の状況情報は、位置を表わす位置情報を含むことが望ましい。
すなわち、選択手段は、複数の認識手段のうち、位置情報により特定された認識手段が認識する候補から、主情報を選択できる。これにより、知識情報処理手段は、主情報に応じた出力情報を探し出すことができる。その結果、位置に関する状況に応じて、ユーザが求める情報を的確に提供する情報処理装置を提供することができる。
【0011】
もしくは、上述の位置情報は、情報処理装置の現在位置を表わす情報を含むことが望ましい。
【0012】
すなわち、選択手段は、複数の認識手段のうち、情報処理装置の現在位置を表わす情報により特定された認識手段が認識する候補から、主情報を選択できる。これにより、知識情報処理手段は、主情報に応じた出力情報を探し出すことができる。その結果、情報処理装置の現在位置に関する状況に応じて、ユーザが求める情報を的確に提供する情報処理装置を提供することができる。
【0013】
また、上述の状況情報は、時刻を表わす情報を含むことが望ましい。
すなわち、選択手段は、複数の認識手段のうち、時刻を表わす情報により特定された認識手段が認識する候補から、主情報を選択できる。これにより、知識情報処理手段は、主情報に応じた出力情報を探し出すことができる。その結果、時刻に関する状況に応じて、ユーザが求める情報を的確に提供する情報処理装置を提供することができる。
【0014】
また、上述の第2の入力手段は、画像を表わす情報を入力するための手段を含むことが望ましい。
【0015】
すなわち、第2の入力手段は、入力情報として、画像を表わす情報を入力できる。これにより、認識手段は、画像を表わす情報から主情報の候補を認識できる。その結果、状況に応じて、ユーザが求める、画像に対応する情報を的確に提供する情報処理装置を提供することができる。
【0016】
また、上述の第2の入力手段は、文字および図形のいずれかを表わす情報を入力するための手段を含むことが望ましい。
【0017】
すなわち、第2の入力手段は、入力情報として、文字および図形のいずれかを表わす情報を入力できる。これにより、認識手段は、文字および図形のいずれかを表わす情報から主情報の候補を認識できる。その結果、状況に応じて、ユーザが求める、文字および図形のいずれかに対応する情報を的確に提供する情報処理装置を提供することができる。
【0018】
また、上述の第2の入力手段は、音を表わす情報を入力するための手段を含むことが望ましい。
【0019】
すなわち、第2の入力手段は、入力情報として、音を表わす情報を入力できる。これにより、認識手段は、音を表わす情報から主情報の候補を認識できる。その結果、状況に応じて、ユーザが求める、音に対応する情報を的確に提供する情報処理装置を提供することができる。
【0020】
また、上述の情報処理装置は、ユーザの指示を意味する情報を入力するための第3の入力手段と、ユーザの指示に基づいて、認識手段のうち、状況情報により特定され得る手段を指定するための手段をさらに含むことが望ましい。
【0021】
すなわち、第3の入力手段は、ユーザの指示を意味する情報を入力できる。情報処理装置は、ユーザの指示に基づいて、複数の認識手段のうち、状況情報により特定され得る認識手段を指定できる。これにより、選択手段は、複数の認識手段のうち、ユーザの指示に基づいて指定され、かつ状況情報により特定された認識手段が認識する候補から、主情報を選択できる。その結果、状況に応じて、ユーザが求める情報を、ユーザの指定に基づき、的確に提供する情報処理装置を提供することができる。
【0022】
また、上述の情報処理装置は、入力情報、状況情報、主情報および主情報の候補のいずれかを出力するための第2の出力手段をさらに含むことが望ましい。
【0023】
すなわち、情報処理装置は、入力情報、状況情報、主情報および主情報の候補のいずれかを出力できる。これにより、情報処理装置は、出力情報に加え、入力情報、状況情報、主情報および主情報の候補のいずれかを合せて出力できる。その結果、状況に応じて、ユーザが求める情報を、より選択の正誤が明らかな形で的確に提供する情報処理装置を提供することができる。
【0024】
また、上述の情報処理装置は、主情報の候補を順位づける、スコアを特定するための手段をさらに含むことが望ましい。併せて、選択手段は、スコアに基づいて主情報を選択するための手段を含むことが望ましい。
【0025】
すなわち、選択手段は、スコアに基づいて主情報を選択できる。これにより、主情報は、順位づけられた主情報の候補から選択される。その結果、状況に応じて、ユーザが求める情報をより的確に提供する情報処理装置を提供することができる。
【0026】
また、上述の選択手段は、主情報の候補の内容についての多数決で、主情報を選択するための手段を含むことが望ましい。
【0027】
すなわち、選択手段は、主情報を、その候補の内容についての多数決で選択できる。これにより、主情報の内容は、より的確な内容となる。その結果、状況に応じて、ユーザが求める情報をより的確に提供する情報処理装置を提供することができる。
【0028】
また、上述の認識手段は、プログラムを実行することにより、主情報の候補を認識するための手段を含むことが望ましい。
【0029】
すなわち、認識手段は、プログラムを実行することにより、主情報の候補を認識できる。これにより、認識手段の汎用性は、より高くなる。その結果、状況に応じて、ユーザが求める情報を提供する、より汎用性が高い情報処理装置を提供することができる。
【0030】
もしくは、上述の情報処理装置は、プログラムを受信するための受信手段をさらに含むことが望ましい。
【0031】
すなわち、受信手段は、プログラムを受信できる。これにより、認識手段は、受信したプログラムを実行することにより、主情報の候補を認識できる。その結果、状況に応じて、ユーザが求める情報を、受信したプログラムを用いて、的確に提供する情報処理装置を提供することができる。
【0032】
もしくは、上述の情報処理装置は、優先度を表わす優先度情報を記憶するための第2の記憶手段をさらに含むことが望ましい。併せて、受信手段は、優先度情報に基づいて、プログラムを受信するための手段を含むことが望ましい。
【0033】
すなわち、第2の記憶手段は、優先度を表わす優先度情報を記憶できる。受信手段は、優先度情報に基づいて、プログラムを受信できる。これにより、優先度に応じて、プログラムが受信される。その結果、状況に応じて、ユーザが求める情報を、より効率よく提供する、汎用性が高い情報処理装置を提供することができる。
【0034】
また、上述の認識手段は、データベースに含まれる情報を根拠として、主情報の候補を認識するための手段を含むことが望ましい。
【0035】
すなわち、認識手段は、データベースに含まれる情報を根拠として、主情報の候補を認識できる。これにより、認識手段の汎用性が高くなる。その結果、状況に応じて、ユーザが求める情報を提供する、より汎用性が高い情報処理装置を提供することができる。
【0036】
もしくは、上述のデータベースは、主情報の認識を行うための情報と、主情報の認識の後処理を行なうための情報とを含むことが望ましい。
【0037】
すなわち、認識手段は、主情報の認識を行うための情報と、主情報の認識の後処理を行なうための情報とを用いて、主情報の候補を認識できる。これにより、認識手段の汎用性はさらに高くなる。その結果、状況に応じて、ユーザが求める情報を提供する、さらに汎用性が高い情報処理装置を提供することができる。
【0038】
また、上述の第1の記憶手段は、状況情報に基づいて指定される出力情報を記憶するための手段と、ユーザにより指定される出力情報を記憶するための手段とを含むことが望ましい。
【0039】
すなわち、知識情報処理手段は、状況情報に基づいて指定される出力情報、およびユーザにより指定される出力情報から、主情報に応じた出力情報を探し出すことができる。これにより、出力情報は、状況情報が表わす状況およびユーザの指定のいずれかに沿った情報の中から探し出される。その結果、状況に応じて、ユーザが求める情報を、状況情報が表わす状況およびユーザの指定のいずれかに沿った情報の中から的確に提供する情報処理装置を提供することができる。
【0040】
もしくは、上述の情報処理装置は、データベースを受信するための受信手段をさらに含むことが望ましい。
【0041】
すなわち、受信手段は、データベースを受信できる。これにより、認識手段は、受信したデータベースを実行することにより、主情報の候補を認識できる。その結果、状況に応じて、ユーザが求める情報を、受信したデータベースを用いて、的確に提供する情報処理装置を提供することができる。
【0042】
もしくは、上述の情報処理装置は、優先度を表わす優先度情報を記憶するための第2の記憶手段をさらに含むことが望ましい。併せて、受信手段は、優先度情報に基づいて、データベースを受信するための手段を含むことが望ましい。
【0043】
すなわち、第2の記憶手段は、優先度を表わす優先度情報を記憶できる。受信手段は、優先度情報に基づいて、データベースを受信できる。これにより、優先度に応じて、データベースが受信される。その結果、状況に応じて、ユーザが求める情報を、より効率よく提供する、汎用性が高い情報処理装置を提供することができる。
【0044】
また、上述の情報処理装置は、出力情報を受信するように通信するための通信手段をさらに含むことが望ましい。
【0045】
すなわち、通信手段は、出力情報を受信するように通信できる。これにより、第1の出力手段により出力される出力情報の汎用性は高くなる。その結果、状況に応じて、ユーザが求める情報を提供する、より汎用性が高い情報処理装置を提供することができる。
【0046】
もしくは、情報処理装置は、主情報に応じた出力情報を受信するように、通信手段を制御するための手段をさらに含むことが望ましい。
【0047】
すなわち、通信手段は、主情報に応じた出力情報を受信するように制御される。これにより、第1の出力手段は、主情報に応じた出力情報を出力できる。その結果、状況に応じて、ユーザが求める情報を提供する、より汎用性が高い情報処理装置を提供することができる。
【0048】
本発明の他の局面に従うと、情報処理方法は、状況を表わす状況情報を入力する第1の入力ステップと、入力情報を入力する第2の入力ステップと、入力情報から、主情報の候補をそれぞれ認識する、複数の認識ステップと、複数の認識ステップのうち、状況情報により特定された認識ステップで認識された候補から、主情報を選択する選択ステップと、出力情報を記憶する第1の記憶ステップと、主情報に応じた出力情報を探し出す知識情報処理ステップと、知識情報処理ステップによって探し出された出力情報を出力する第1の出力ステップとを含む。
【0049】
すなわち、状況に応じて、ユーザが求める情報を的確に提供する情報処理方法を提供することができる。
【0050】
本発明の他の局面に従うと、情報処理プログラムは、状況を表わす状況情報を入力する第1の入力ステップと、入力情報を入力する第2の入力ステップと、力情報から、主情報の候補をそれぞれ認識する、複数の認識ステップと、複数の認識ステップのうち、状況情報により特定された認識ステップで認識された候補から、主情報を選択する選択ステップと、出力情報を記憶する第1の記憶ステップと、主情報に応じた出力情報を探し出す知識情報処理ステップと、知識情報処理ステップによって探し出された出力情報を出力する第1の出力ステップとを含む各ステップをコンピュータに実行させる。
【0051】
すなわち、状況に応じて、ユーザが求める情報を的確に提供する情報処理プログラムを提供することができる。
【0052】
本発明の他の局面に従うと、記録媒体は、状況を表わす状況情報を入力する第1の入力ステップと、入力情報を入力する第2の入力ステップと、入力情報から、主情報の候補をそれぞれ認識する、複数の認識ステップと、複数の認識ステップのうち、状況情報により特定された認識ステップで認識された候補から、主情報を選択する選択ステップと、出力情報を記憶する第1の記憶ステップと、主情報に応じた出力情報を探し出す知識情報処理ステップと、知識情報処理ステップによって探し出された出力情報を出力する第1の出力ステップとをコンピュータに実行させるための情報処理プログラムを記録した、コンピュータ読取可能な記録媒体である。
【0053】
すなわち、状況に応じて、ユーザが求める情報を的確に提供する情報処理プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体を提供することができる。
【0054】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。なお、用語の定義は以下の通りである。
【0055】
「第1の入力手段」とは、後述する状況情報を入力する手段である。たとえば、以下の説明における、通信部8および位置特定部9の組合せは、第1の入力手段の一種である。状況情報を入力するステップは、「第1の入力ステップ」と称される。
【0056】
「第2の入力手段」とは、後述する入力情報を入力する手段である。たとえば、以下の説明における入力部1は、第2の入力手段の一種である。入力情報を入力するステップは、「第2の入力ステップ」と称される。
【0057】
「第3の入力手段」とは、ユーザの指示を意味する情報を入力する手段である。たとえば、以下の説明における入力部1および個人情報指示部15の組合せは、第3の入力手段の一種である。
【0058】
「認識手段」とは、後述する主情報の候補を認識する手段である。たとえば、以下の説明における認識処理部4と複数の認識エンジンそれぞれとの組合せがこの認識手段の一種である。主情報の候補を認識するステップは、「認識ステップ」と称される。
【0059】
「選択手段」とは、複数の認識手段のうち、状況情報により特定された認識手段が認識する候補から、主情報を選択する手段である。たとえば、以下の説明における認識結果判定部5がこの選択手段の一種である。複数の認識手段のうち、状況情報により特定された認識手段が認識する候補から、主情報を選択するステップは、「選択ステップ」と称される。
【0060】
「第1の記憶手段」とは、後述する出力情報を記憶する手段である。出力情報を記憶するステップは、「第1の記憶ステップ」と称される。なお、以下の説明においては、第1の記憶手段が、状況情報に基づいて指定される出力情報を記憶するための手段と、ユーザにより指定される出力情報を記憶するための手段とを含む場合について説明する。以下の説明では、地域特有情報記憶部12が、状況情報に基づいて指定される出力情報を記憶するための手段に該当し、個人情報記憶部15が、ユーザにより指定される出力情報を記憶するための手段に該当する。しかし、第1の記憶手段は、出力情報を記憶する手段であれば、必ずしも以下の説明に限定されない。
【0061】
「第2の記憶手段」とは、後述する優先度情報を記憶する手段である。以下の説明においては、地域特有情報12および個人情報記憶部16それぞれが、第1の記憶手段と第2の記憶手段とを兼用している。
【0062】
「知識情報処理手段」とは、後述する主情報に応じた出力情報を探し出す手段である。主情報に応じた出力情報を探し出す範囲は、上述した第1の記憶手段に記憶された情報であってもよく、通信により得られる情報であってもよい。たとえば以下の説明における知識情報処理部6がこの知識情報処理手段の一種である。主情報に応じた出力情報を探し出すステップは「知識情報処理ステップ」と称される。
【0063】
「第1の出力手段」とは、知識情報処理手段によって探し出された出力情報を出力する手段である。知識情報処理手段によって探し出された出力情報を出力するステップは、「第1の出力ステップ」と称される。
【0064】
「第2の出力手段」とは、入力情報、状況情報、主情報および主情報の候補のいずれかを出力する手段である。たとえば、以下の説明においては、出力部7のLCD72が、第1の出力手段および第2の出力手段を兼用している。
【0065】
「受信手段」とは、プログラムおよびデータベースのいずれかを受信する手段である。たとえば、以下の説明においては、通信部8およびダウンロード部11の組合せが、この受信手段の一種である。
【0066】
「通信手段」とは、後述する出力情報を受信するように通信する手段である。たとえば、以下の説明においては、通信部8および知識情報処理部6の組合せが、この通信手段の一種である。出力情報を受信するための具体的な手段は特に特定されない。たとえば、予め任意の接続先に出力情報の送信を求める情報を送信しておき、その接続先から出力情報を受信してもよいし、一方的に送信される情報を受信するのみであってもよい。その場合、受信する出力情報は、データベース全体でもよいし、ある情報に応じた情報のみであってもよい。
【0067】
「状況情報」とは、何らかの状況を表わす情報である。状況情報は、位置情報および時刻を表わす情報を下位概念とする情報でもある。「位置情報」とは、たとえば情報処理装置が置かれた位置といった、何らかの位置を表わす情報である。たとえば、以下の説明における人工衛星300から受信した電波は、この位置情報の一種(ひいては状況情報の一種)である。
【0068】
「入力情報」とは、主情報の候補の認識に用いられる情報である。たとえば、以下の説明における画像、手書き文字などのパターンや音声を表わす情報がこの「入力情報」の一種である。
【0069】
「出力情報」とは、出力される情報である。たとえば、以下の説明における翻訳結果や説明などを表わす情報がこの「出力情報」の一種である。
【0070】
「主情報」とは、知識情報処理手段が出力情報を探し出す際、根拠とする情報である。たとえば、以下の説明における最適結果がこの主情報の一種である。「主情報の候補」とは、後述する認識手段が認識した結果を表わす情報をいう。たとえば、以下の説明における候補文字の組合せがこの主情報の候補の一種である。
【0071】
「スコア」とは、主情報の候補を順位づける情報の一種である。本実施の形態におけるスコアの具体的な内容は後述するが、その内容に合致しない情報であっても、主情報の候補を順位づける情報は、すべてここでいうスコアに含まれる。
【0072】
「マッチング辞書」および「確率辞書」はデータベースの一種である。「マッチング辞書」とは、主情報の認識を行うための情報を含むデータベースをいう。「確率辞書」とは、主情報の認識の後処理を行なうための情報を含むデータベースをいう。本実施の形態におけるマッチング辞書および確率辞書の具体的な内容は後述する。
【0073】
図1を参照して、本実施の形態に係る情報処理装置100は、入力部1と、入力情報判定部2と、地域特有情報判定部3と、認識処理部4と、認識結果判定部5と、知識情報処理部6と、出力部7と、通信部8と、位置特定部9と、位置情報記憶部10と、ダウンロード部11と、地域特有情報記憶部12と、プログラム記憶部13と、データ記憶部14と、個人情報指示部15と、個人情報記憶部16と、CD−ROM駆動装置18とを含む。入力部1は、画像、手書き文字、および音声などのパターンを入力する。入力情報判定部2は、入力されたパターンが、画像なのか、手書き文字なのか、音声なのかを判定する。地域特有情報判定部3は、情報処理装置100が現在位置する場所に対応するファイル(本実施の形態においてファイルとは、認識エンジンおよび知識エンジンと呼ばれるプログラム、ならびに認識辞書および知識辞書と呼ばれるデータベースの総称である。)が、地域特有情報記憶部12に記憶されているか否かを判断する。ファイルが不足する場合、地域特有情報判定部3は、ダウンロード部11を通じてデータベースサーバ200から必要なファイルをダウンロードする。上述した地域特有情報判定部3の判断は、ユーザの設定に基づいて定められた、一定間隔、常時、および認識処理部4の処理が開始される前のいずれかの時に実施される。認識処理部4は、入力されたパターンに対し、認識処理を実施する。認識処理部4は、認識処理により、複数の結果を得る。その理由は、認識処理に、互いに異なる複数のファイルが用いられるからである。認識処理には、パターンマッチングが含まれる。認識処理部4は、文字や音声など、言語に関係する認識を行なう場合、パターンマッチング以外に、確率言語処理を実施する。確率言語処理とは、文字列の属性を特定する処理である。本実施の形態の場合、文字列の属性として、その文字列が表わす意味やその文字列が用いられる言語などを特定する。文字列の属性は、文字の出現確率、および文字間や単語間の遷移確率を評価することにより特定される。認識処理部4は、確率言語処理にも、互いに異なる複数のファイルを用いる。認識結果判定部5は、認識処理部4が複数のファイルを用いて認識処理や確率言語処理を実施することにより得た複数の結果の中から、最適結果を確定する。本実施の形態において、認識結果判定部5は、後述するスコア計算によって、最適結果を選択する。知識情報処理部6は、認識結果判定部5が選択した最適結果から、地域特有情報記憶部12および個人情報記憶部16に記憶されたファイルに基づいて、翻訳や解説を表わすデータを抽出する。最適結果の内容が、文字や音声など言語に関係する内容の場合、構造解析やキーワード検索などの処理によって、訳語または解説を表わすデータを抽出する。最適結果が、文字以外の画像や信号音などの場合、それらに対応付けられた文字や識別子などに関連するデータを抽出する。知識情報処理部6は、抽出したデータを出力部7に出力する。出力部7は、データを情報処理装置100の外部に出力する。通信部8は、情報処理装置100が現在位置する場所を特定するための信号を人工衛星300から受信する。通信部8は、ダウンロード部11の制御によって、地域特有情報記憶部12および個人情報記憶部16に記憶されるファイルを受信する部でもある。通信部8は、情報処理装置100の各ブロックに受信した情報を伝達させる。位置特定部9は、情報処理装置100が現在位置する場所の変化を知るために、通信部8が人工衛星300から電波を受信するよう制御する。本実施の形態において、位置特定部9は、一定間隔で(後述するタブレット26などから、ユーザにより別途の設定がなされた場合は常時)、電波を受信するように通信部8を制御する。位置特定部9は、受信した電波に基づいて、情報処理装置100の現在位置を特定する。位置情報記憶部10は、位置特定部9によって特定された現在位置を記憶する。これにより、情報処理装置100の現在位置の変化が検知される。ダウンロード部11は、通信部8を用いて、データベースサーバ200から、ファイルをダウンロードする。地域特有情報記憶部12は、ダウンロード部11が通信部8を用いてダウンロードしたファイルを記憶する。そのファイルは、認識処理部4が実施する認識処理に用いられる。プログラム記憶部13は、ファイル以外の、画面表示や通信処理などに用いられるプログラムを記憶する。データ記憶部14は、パターン認識の結果やデータを抽出した結果やそれ以外のプログラムに用いられるデータなどを記憶する。個人情報指示部15は、個人情報記憶部16に記憶させるファイルを指示する。個人情報指示部15は、入力部1にユーザの指示を意味する情報が入力されるよう制御する部でもある。個人情報記憶部16に記憶させるファイルを指示する。個人情報記憶部16は、地域特有情報記憶部12が記憶するファイルの中から、個人情報指示部15によって指示されたファイルを記憶する。記憶されたファイルは、ユーザが再び指示しない限り、置換えられたり削除されたりしない。そのファイルも、地域特有情報記憶部12に記憶されたファイルと同様に、認識処理部4が実施する認識処理に用いられる。通信路17は、情報処理装置100の各ブロックが入出力する情報を伝達する。CD−ROM駆動装置18は、CD−ROM19を装着する。この情報処理装置100は、コンピュータハードウェアとそのコンピュータハードウェアに含まれるCPU(Central Processing Unit)とにより実行されるソフトウェアとにより実現される。一般的にこうしたソフトウェアは、CD−ROM19などの記録媒体に格納されて流通し、CD−ROM駆動装置18などにより記録媒体から読取られてプログラム記憶部13内の固定ディスクに一旦格納される。さらにプログラム記憶部13内のメモリに読出されて、上述したCPUにより実行される。上述したコンピュータのハードウェア自体は一般的なものである。したがって、本発明の最も本質的な部分は、CD−ROM19などの記録媒体に記録されたソフトウェアである。なお、コンピュータ自体の動作は周知であるので、ここではその詳細な説明は繰返さない。
【0074】
入力部1は、カメラ22と、マイク24と、タブレット26とを含む。カメラ22は、画像を撮影する。マイク24は、音声を入力する。タブレット26は、文字を入力する。
【0075】
出力部7は、LCD(Liquid Crystal Display)72と、スピーカ74とを含む。LCD72は、データを表示する。スピーカ74は、データを音声として出力する。
【0076】
図2を参照して、地域特有情報記憶部12および個人情報記憶部16に記憶された、ファイルの関係を説明する。これらの記憶部は、認識エンジンブロック、認識辞書ブロック、知識エンジンブロック、および知識辞書ブロックを含む。これらのブロックは、それぞれ特有情報管理テーブル、プログラム管理テーブル、および各ブロックに特有のプログラム(プログラムの数および内容は特に特定されないが、本実施の形態においては互いに異なるアルゴリズムを有する複数のプログラムとする。)などを含む。それは、認識エンジンブロックの場合、認識エンジンである。それは、認識辞書ブロックの場合、認識辞書である。それは、知識エンジンブロックの場合、知識エンジンである。それは、知識辞書ブロックの場合、知識辞書である。本実施の形態における認識エンジンとは、パターン認識の分野で一般的な処理を実施するプログラムである。これらのプログラムは、地域特有情報、個人情報、および優先度情報に基づいて選択される。本実施の形態において、認識エンジンは、特徴抽出、パターンマッチング、および後処理(確率言語処理など)を実施する。本実施の形態における認識辞書とは、パターンマッチングおよび確率言語処理で使用する情報のデータベースのことである。本実施の形態における知識エンジンとは、パターン認識の結果得られた情報に対して翻訳や解説を表わすデータを探し出すために用いられるプログラムである。本実施の形態における知識辞書とは、翻訳や解説を表わすデータを記憶するデータベースである。知識辞書には、たとえば言語、法令、学術、趣味、時事、郷土文化などに関するデータが記憶されている。
【0077】
本実施の形態における認識辞書は、マッチング辞書と確率辞書とを含む。本実施の形態におけるマッチング辞書には、文字ごとにその特徴を表わす特徴量(形状特徴、波形特徴、ヒストグラムなど)が記憶されている。本実施の形態における確率辞書には、特定の意味を表わす文字列ごとに、言語確率値(文字の出現確率、文字間の遷移確率、単語間遷移など)などの情報が記憶されている。以後、本実施の形態に係る確率辞書を特に「言語確率辞書」と称する。
【0078】
地域特有情報、個人情報、および優先度情報は、これらのファイルそれぞれに付加される。これらの情報が付加されることによって、ファイルが選択される。地域特有情報とは、現在位置や現在時刻を表す識別情報(識別情報は、現在位置や現在時刻といった状況の変化から特定の情報を取得できるものや、文字、顔、指紋、物体、または音声の区別といった認識する対象を特定するものや、専門用語、またはジャンルなど取得したい知識情報の範囲を特定するものであってもよいが、本実施の形態においては現在位置をいうこととする。)によって必要となる認識処理や辞書を選択するための情報である。個人情報とは、利用する言語、住所、基本知識、および専門知識などに基づいて必要なファイルを選択する情報である。優先度情報とは、認識処理やデータの抽出に用いるファイルを置換えたり削除したりする際に、それらの優先順位を表わす情報である。本実施の形態において、ファイルは、ダウンロード部11によって、優先度情報の値が低いものから適宜置換えられたり削除されたりする。
【0079】
図3を参照して、認識エンジン用の、特有情報管理テーブル(1)およびプログラム管理テーブル(1)について説明する。特有情報管理テーブル(1)は、認識エンジンそれぞれに対応して記憶される。1つの認識エンジンに対する特有情報管理テーブル(1)は、個人情報識別フラグと地域特有情報識別フラグとを含む。個人情報識別フラグとは、その特有情報管理テーブル(1)が対応する認識エンジンが個人情報に対応するエンジンか否かを表わすフラグである。個人情報識別フラグは、ユーザの設定によって、「1」(有効)または「0」(無効)に設定される。地域特有情報識別フラグは、そのエンジンが、地域特有情報に対応するエンジンか否かを表わすフラグである。地域特有情報識別フラグは、位置情報によって、「1」(有効)または「0」(無効)に設定される。プログラム管理テーブル(1)は、プログラム番号、バージョン番号、利用頻度、地域識別コード(1)、地域識別コード(2)、および利用言語識別コードを含む。プログラム番号は、複数の認識エンジンおよび認識辞書によって認識処理を実施する際、どの認識エンジンと認識辞書との組合せで認識処理が可能か識別するための番号である。プログラム番号は、複数の認識処理の結果に対する比較のためにも用いられる。バージョン番号は、データベースサーバ200に新しいバージョンのファイルがあるか否かを検知するために用いられる。利用頻度(1)は、どの認識エンジンおよび認識辞書が採用されたかに基づいて更新される値である。本実施の形態において、利用頻度(1)は、優先度情報として用いられる。利用頻度(1)が低い認識エンジンや認識辞書から置換えられたり削除されたりする。地域識別コード(1)および地域識別コード(2)は、認識エンジンおよび認識辞書を用いるのに適した国および地域を表わすコードである。地域識別コード(1)と地域識別コード(2)とは対応関係を有する。対応関係があるので、地域識別コード(1)の内容が特定されると、地域識別コード(2)の内容も特定される。たとえば、地域識別コード(1)に「0015」(中国)が選択された場合、地域識別コード(2)は、たとえば四川省、広東省といった中国の地域を表わすコードになる。図3の場合、地域識別コード(1)は、「0017」(日本)、「0001」(アメリカ)、「0002」(イギリス)が選択されている。地域識別コード(2)は、「00FF」(全国共通)が選択されている。利用言語識別コードは、認識エンジンおよび認識辞書が認識する文字の種別を表わすコードである。図3の場合、「0001」(日本語)および「0002」(英語)が選択されている。これにより、認識エンジンおよび認識辞書は、日本やアメリカ、イギリスにおいて、日本語(漢字、平仮名、カタカナ、英数、記号)や英語(英数、記号)で書かれた文字の認識が可能となる。特有情報管理テーブル(1)やプログラム管理テーブル(1)に設定されているプログラム番号、バージョン番号、地域識別コード(1)、地域識別コード(2)、および利用言語識別コードは認識エンジンや認識辞書に固有の情報である。これらの情報をユーザが変更することはできない。
【0080】
図4を参照して、認識辞書用の特有情報管理テーブル(2)および辞書管理テーブル(1)について説明する。なお、図4に示す特有情報管理テーブルおよび辞書管理テーブルの中で、前述の図3に示した内容は同じ名称を付してある。それらの内容も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。特有情報管理テーブル(2)は、個人情報識別フラグと、地域特有情報識別フラグとを含む。辞書管理テーブル(1)は、辞書番号(1)と、バージョン番号と、利用頻度(1)と、地域識別コード(1)と、地域識別コード(2)と、利用言語識別コードとを含む。辞書番号(1)は、複数の認識エンジンおよび辞書によって認識処理を行なう際に、どの認識エンジンと認識辞書との組合せで処理が可能かを識別するために用いられる。辞書番号(1)は、複数の認識処理結果に対する比較のためにも用いられる。
【0081】
図5を参照して、知識エンジン用の特有情報管理テーブル(3)およびプログラム管理テーブル(2)について説明する。なお図5に示す特有情報管理テーブルおよびプログラム管理テーブルの中で、前述の図3に示した内容には同じ名称を付してある。それらの内容も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。特有情報管理テーブル(3)は、個人情報識別フラグと、地域特有情報識別フラグとを含む。プログラム管理テーブル(2)は、プログラム番号(2)と、バージョン番号と、利用頻度(2)と、地域識別コード(1)と、地域識別コード(2)と、利用言語識別コードとを含む。プログラム番号(2)は、複数の知識エンジンおよび知識辞書によってデータを抽出する際に、どの知識エンジンと知識辞書との組合せで処理できるか識別するために用いられる番号である。利用頻度(2)は、どの知識エンジンが利用されたかに基づいて更新される値である。この利用頻度が低い知識エンジンから書換えられたり削除されたりする。本実施の形態において、利用頻度(2)も利用頻度(1)と同様に優先度情報として用いられる。
【0082】
図6を参照して、知識辞書用の特有情報管理テーブル(4)および辞書管理テーブル(2)について説明する。なお、図6に示す特有情報管理テーブルおよび辞書管理テーブルの中で、前述の図3および図4に示した内容は同じ名称を付してある。それらの内容も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。特有情報管理テーブル(4)は、個人情報識別フラグと、地域特有情報識別フラグとを含む。辞書管理テーブル(2)は、辞書番号(2)と、バージョン番号と、利用頻度(2)と、地域識別コード(1)と、地域識別コード(2)と、利用言語識別コードと、現在保有している知識情報識別コードとを含む。辞書番号(2)は、複数の知識エンジンおよび知識辞書によってデータを抽出する際に、どの知識エンジンと知識辞書との組合せで処理が可能か識別するための番号である。知識情報識別コードは、それが対応する知識辞書が、どのような分野および言語の情報を保有しているか示すコードである。ユーザが指示した個人情報(たとえば利用する言語、住所、基本知識、専門知識など)に基づいて、これらのコードは、辞書管理テーブル(2)に記憶される。これにより、1つの知識辞書がどのような分野のデータを抽出できるかということが、知識情報識別コードによって管理される。以上のテーブルに記憶された値から現在いる場所に応じたファイルが選択され、認識処理やデータの抽出処理が実施されることにより、ユーザが必要とする情報の取得が可能となる。
【0083】
なお、いうまでもなく、情報処理装置100の形態は、図1〜図6に示される具体例に限定されるものではない。図1〜図6に記載されない他の機能が含まれてもよいし、図1〜図6に記載されている機能の必ずしもすべてが含まれていなくても構わない。たとえば、情報処理装置100の各記憶部は、一体となっていてもよい。
【0084】
図7を参照して、情報処理装置100で実行されるプログラムは、認識処理および知識の抽出処理に関し、以下のような制御構造を有する。
【0085】
ステップ10(以下、ステップをSと略す。)にて、ダウンロード部11は、辞書およびエンジンの更新をするか否かを判断する。辞書およびエンジンの更新をすると判断した場合には(S10にてYES)、処理はS12へと移される。もしそうでないと(S10にてNO)、処理はS14へと移される。S12にて、ダウンロード部11は、地域特有情報を自動更新する。この処理は、図8のS40〜S48の各ステップにて実施される処理である。
【0086】
S14にて、個人情報指示部15は、個人情報の指示をするか否かを判断する。個人情報の指示をすると判断した場合(S14にてYES)、処理はS16へと移される。もしそうでないと(S14にてNO)、処理はS18へと移される。S16にて、個人情報指示部15は、個人情報についての指示を実施する。この処理は、図9のS60〜S62の各ステップにて実施される処理である。
【0087】
S18にて、入力情報判定部2は、入力部1を用いて画像や手書き文字などのパターンを入力する。本実施の形態においてパターンとは、画像や手書き文字などのほか、輪郭によって表現できる情報をいう。本実施の形態において、入力されたパターンは、タブレット26に入力された、手書き文字を表わす情報とする。認識処理部4は、入力されたその情報をデータ化する。認識処理部4は、そのデータに、ノイズ除去やフィルタリングなどの前処理を施す。認識処理部4は、そのデータから、形状の特徴や、ヒストグラムなどによって、特徴を表わす特徴データを抽出する。
【0088】
S20にて、認識処理部4は、個人情報記憶部16に記憶された認識エンジンや認識辞書のうち、個人情報識別フラグおよび地域特有情報識別フラグのいずれかが「1」に設定されているファイルを用いて、入力されたパターンを認識する。本実施の形態において、認識処理部4は、認識辞書のマッチング辞書に記憶された特徴量と、入力されたパターンの特徴とのマッチングによって、これらの類似度SAを算出する。類似度SAは、認識エンジンと認識辞書との組合せごとに、対応する特徴量が最もパターンの特徴に近い文字について算出される。認識処理部4は、類似度SAが算出された文字(候補文字)の組合せ(以下、入力されたパターンが1つの文字を表わすと認識された場合の、その1つの文字も候補文字の組合せに含む。)ごとに、言語確率値SBを算出する。言語確率値SBは、候補文字の組合せが、対比された出現確率などに対応する文字列と同一である確率を表わす値である。認識処理部4は、候補文字の組合せにおける候補文字の間の出現確率や候補文字の遷移確率と、言語確率辞書に記憶された文字の出現確率や文字間の遷移確率とをそれぞれ対比することにより、言語確率値SBを算出する。本実施の形態の場合、言語確率値SBは候補文字そのものについても算出される。1つの文字が1つの意味を表わすことがあるからである。その場合、認識処理部4は、文字が単独で出現する確率に基づいて言語確率値SBを算出する。
【0089】
S22にて、認識処理部4は、地域特有情報記憶部12に記憶された認識エンジンや認識辞書のうち、個人情報識別フラグおよび地域特有情報識別フラグのいずれかが「1」に設定されているファイルを用いて、S20と同様の方法により、入力されたパターンを認識する。
【0090】
S24にて、認識結果判定部5は、スコア計算を用いた判定によって最適結果を取得する。本実施の形態において、認識結果判定部5は、スコアSが最大となる候補文字の組合せを最適結果とする。スコアS(0≦S≦100)は、S20〜S22の処理により得られた類似度SAおよび言語確率値SBを下記の式(1)に代入することにより、言語確率値SBが算出された候補文字およびその組合せごとに算出される。
【0091】
S=WA・SA+WB・SB (1)
ただし、WA、WBは重み付けとして用いられる所定値である。また、この時、用いられたファイルに対応する利用頻度(1)および利用頻度(2)の値を更新する。
【0092】
S26にて、知識情報処理部6は、知識エンジンを用いて、知識辞書から、S36の最適結果に応じた翻訳や解説を表わすデータを探し出す。S28にて、知識情報処理部6は、S26にて得られたデータを、出力部7を用いて出力する。
【0093】
図8を参照して、情報処理装置100で実行されるプログラムは、地域特有情報の更新処理に関し、以下のような制御構造を有する。
【0094】
S40にて、ダウンロード部11は、通信部8および位置特定部9を用いて、現在いる場所を特定する。S42にて、地域特有情報判定部3は、地域特有情報記憶部12において現在記憶している認識エンジン、認識辞書、知識エンジン、および知識辞書を特定する。地域特有情報判定部3は、地域特有情報記憶部12の特有情報管理テーブルに記憶されたデータのうち、現在情報処理装置100が在る場所に対応するファイルの特有情報識別フラグを「1」に設定する。これにより、現在情報処理装置100が在る場所に対応する情報が提供できる状態になる。
【0095】
S44にて、ダウンロード部11は、通信部8を通じてデータベースサーバ200に記憶された、ファイルのバージョンを表わす情報を取得する。
【0096】
S46にて、地域特有情報判定部3は、情報処理装置100が現在在る場所に対応する、最新バージョンのファイルが、地域特有情報記憶部12に記憶されているか否かを判断する。これにより、地域特有情報記憶部12に記憶されているファイルの中に、最新バージョンの、妥当なファイルが含まれているか否かが判断される。妥当なファイルが記憶されていると判断した場合(S46にてYES)、処理は終了する。もしそうでないと(S46にてNO)、処理はS48へと移される。S48にて、ダウンロード部11は、通信部8を通じてデータベースサーバ200から必要な情報(ファイルを含む)を取得する。取得されたファイルは、地域特有情報記憶部12に記憶される。地域特有情報記憶部12が一杯の場合、利用頻度(1)または利用頻度(2)の値が少ないファイルが、新しいファイルに置換えられる。
【0097】
図9を参照して、情報処理装置100で実行されるプログラムは、個人情報についての指示に関し、以下のような制御構造を有する。
【0098】
S60にて、個人情報指示部15は、普段利用する言語、住所、基本知識、専門知識などを指示する。この時、情報処理装置100は、タブレット26およびLCD72を用いて、指示すべき内容の入力を受付ける。個人情報指示部15は、タブレット26に入力された情報に基づいて、個人情報記憶部16に記憶された特有情報管理テーブル(1)〜特有情報管理テーブル(4)の個人情報認識フラグの値を「1」に設定する。これにより、認識エンジンや認識辞書は、バージョンアップの場合を除いて置換えられたり削除されたりしなくなる。
【0099】
S62にて、個人情報指示部15は、地域特有情報記憶部12に記憶されていたファイルから、指示された認識エンジン、辞書、知識エンジン、および知識辞書を個人情報記憶部16に移動させる。指示された情報か否かの判断は、個人情報記憶部16に記憶された特有情報管理テーブル(1)〜特有情報管理テーブル(4)の個人情報識別フラグの値に基づく。個人情報が何も指示されていない場合、地域特有情報記憶部12に記憶されたファイルのみによって、認識処理およびデータ抽出処理が実行される。
【0100】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、情報処理装置100の動作について説明する。
【0101】
図10および図11を参照して、情報処理装置100のアルゴリズムと表示例を説明する。図10は、本実施の形態に係る情報処理装置100のアルゴリズムを概念的に表わす図である。図11は、本実施の形態に係る情報処理装置100のLCD72の表示例を表わす図である。
【0102】
アルゴリズム1(以下、アルゴリズムをAと略す。)にて、事前処理として、ダウンロード部11は、辞書およびエンジンの更新をするか否かを判断する(S10)。この場合、辞書などの更新をするので(S10にてYES)、ダウンロード部11は、通信部8および位置特定部9を用いて情報処理装置100が現在いる場所を特定する(S40)。現在いる場所が特定されると、地域特有情報判定部3は、地域特有情報記憶部12において現在記憶している認識エンジン、認識辞書、知識エンジン、および知識辞書を特定する(S42)。これらが特定されると、地域特有情報判定部3は、現在いる場所において必要な最新バージョンのファイルが記憶されているか否かを判断する(S46)。この場合、ファイルが記憶されていないので(S46にてNO)、ダウンロード部11は通信部8を通じてデータベースサーバ200から必要な情報を取得する(S48)。必要な情報が取得されると、個人情報指示部15は個人情報についての指示をするか否かを判断する(S14)。この場合、個人情報についての指示をすると判断するので(S14にてYES)、個人情報指示部15は、普段利用する言語、住所、基本知識、専門知識などを指示する(S60)。この時、情報処理装置100は、タブレット26およびLCD72を用いて、指示すべき内容の入力を受付ける。図12を参照して、本実施の形態に係るLCD72に表示される個人情報の設定画面を説明する。個人情報の設定画面は、ユーザ個人の情報およびユーザが必要とする情報を指示する画面である。具体的なそれらの内容は、利用する言語、住所、基本知識、および専門知識などである。本実施の形態において、ユーザは、この画面を用いて、地域識別コード(1)、地域識別コード(2)、利用言語識別コード、および知識情報識別コードを取捨選択できる。上述したように、地域識別コード(1)と知識識別コード(2)とは対応関係にある。地域識別コード(1)は、国に対応するコードである。地域識別コード(2)は、国ごとの地域に対応するコードである。1つの国を指定すると、他の国の地域を指定することはできない。地域識別コード(1)ごとに、対応する地域識別コード(2)は切換わる。たとえば、地域識別コード(1)にて、「0015」(中国)が選択された場合、ユーザが地域識別コード(2)として設定できるコードは、たとえば四川省や広東省など、中国の地域を表わすコードとなる。上述の各コードが、「0000」(なし)となるのは、ユーザが何も選択しない場合に相当する。このとき、LCD72の画面において、選択肢の欄は「未選択」となる。本実施の形態において、利用する言語および住所を表わす情報が設定された場合、基本知識および専門知識に関してすべて「未選択」となっていても特に問題はないこととされる。基本知識および専門知識に関して選択肢の欄が「未選択」の場合、情報処理装置100は、現在保有するすべての情報に基づき、認識処理およびデータの抽出を実施する。図13を参照して、本実施の形態に係るLCD72に表示される、個人情報の別の指示画面を説明する。認識エンジン、認識辞書、知識エンジン、および知識辞書を「個人情報」および「地域特有情報」のいずれに帰属させるかを設定する画面の例である。図13(A)は、認識エンジンおよび知識エンジンを設定する画面である。本実施の形態において、黒丸は「有効」を、白丸は「無効」を表わす。第1認識エンジン、第3認識エンジン、第1知識エンジン、および第2知識エンジンが「個人情報」として設定されている。第4認識エンジンおよび第3知識エンジンが「地域特有情報」に設定されている。「個人情報」に設定された認識エンジンや辞書は、置換えたり削除されたりしないファイルである。「地域特有情報」に設定されたファイルは、置換えや削除が可能なファイルである。図13(B)は、認識辞書および知識辞書を設定する画面である。この画面は、図13(A)に示す画面と共用してもよいが、本実施の形態の場合、これらはそれぞれ独立して表示される。この場合、本実施の形態に係る情報処理装置100をユーザが中国に持参したと仮定して、第1認識辞書、第2認識辞書、第1知識辞書、および第2知識辞書が「個人情報」として設定されている。第3認識辞書および第3知識辞書が「地域特有情報」に設定されている。
【0103】
専門知識などが指示されると、個人情報指示部15は、地域特有情報記憶部12に記憶されたファイルから、指示された認識エンジン、認識辞書、知識エンジン、および知識辞書を個人情報記憶部16に移動させる。図14を参照して、この時の処理を概念的に示す。当初、地域特有情報記憶部12に記憶されていた、第1認識エンジンをはじめとするファイルの一部が、個人情報記憶部16へと移される。個人情報が何も指示されていない場合には、地域特有情報記憶部12に記憶された情報のみによって、認識処理、データの抽出処理が実行される(S62)。
【0104】
それらの処理が実行されると、入力情報判定部2は、入力部1を用いて、画像などのパターンを入力する(S18)。本実施の形態においては、タブレット26から入力される、手書き文字が入力される。図11(A)を参照して、このときタブレット26に入力された手書き文字をLCD72に表示した例を示す。「手機」という文字が表示されている。
【0105】
A2にて、認識処理部4は、入力された手書き文字をデータ化する。認識処理部4は、そのデータに、ノイズ除去やフィルタリングなどの前処理を施す(S18)。
【0106】
A3にて、認識処理部4は、そのデータから、形状の特徴や、ヒストグラムなどによって、特徴を表わす特徴データを抽出する(S18)。
【0107】
A4にて、認識処理部4は、個人情報記憶部16に記憶された認識エンジンや認識辞書を用いて、入力されたパターンを認識する。マッチング辞書に記憶された特徴量と、認識処理部4が抽出した特徴データとのマッチングに基づいて類似度SAを算出する(S20)。類似度SAが算出されると、認識処理部4は、地域特有情報記憶部12に記憶された認識エンジンや認識辞書のうち、個人情報識別フラグおよび地域特有情報識別フラグのいずれかが「1」に設定されているファイルを用いて、同様に類似度SAを算出する(S22)。本実施の形態の場合、第5認識エンジン、第6認識エンジン、第4認識辞書、および第5認識辞書以外のファイルが用いられる。
【0108】
A5にて、認識処理部4は、認識エンジンおよび認識辞書の言語確率辞書を用いて、類似度SAが算出された文字(候補文字)の組合せごとに、言語確率値SBを算出する(S20)。言語確率値SBが算出されると、認識処理部4は、地域特有情報記憶部12に記憶された認識エンジンや認識辞書のうち、個人情報識別フラグおよび地域特有情報識別フラグのいずれかが「1」に設定されているファイルを用いて、同様の処理により、言語確率値SBを算出する(S22)。本実施の形態の場合、第4知識エンジン、第5知識エンジン、第4知識辞書、および第5知識辞書以外のファイルが用いられる。
【0109】
類似度SAおよび言語確率値SBが算出されると、認識処理部4は、言語確率値SBが算出された候補文字およびその組合せごとに、スコアを算出する。スコアが算出されると、認識結果判定部5は、それらのスコアの最大値を最適結果とする(S24)。図11(B)は、この時のLCD72の表示例とスコアの算出例を示す。スコアSが最も大きい(スコアS=97)「手機」が最適結果である。
【0110】
A6にて、知識情報処理部6は、地域特有情報記憶部12および個人情報記憶部16に記憶された知識エンジンを用いて、知識辞書から、最適結果に応じた、翻訳や解説を表わすデータを探し出す(S26)。この場合、知識情報処理部6は、第3知識エンジンを用いて第3知識辞書から「手機」の和訳「携帯電話」を、第2知識エンジンを用いて第2知識辞書からその英訳「cellular phone」を、第1知識エンジンを用いて第1知識辞書から携帯電話の説明に関するデータを、それぞれ探し出す。
【0111】
A7にて、知識情報処理部6は、S26にて得られたデータを、出力部7のLCD72を用いて出力する(S28)。図11(C)を参照して、この時のLCD72の表示結果を示す。認識された「手機」についての翻訳結果および説明が表示される。
【0112】
以上のようにして、本実施の形態に係る情報処理装置は、現在いる場所を特定する情報に基づいて、入力されたパターンに対応する翻訳や解説を表わすデータを出力できる。本実施の形態に係る情報処理装置は、個人情報や現在位置、現在時刻などの情報を加味した形で認識処理や知識を取得する処理を実施することにより、ユーザが必要な情報(たとえば画像などが何を意味しているか?といった文化や規則を表わす情報)を的確に取得できる。ユーザが必要な情報が的確に取得されるので、ユーザは、国や地域ごとにファイルを切換えたり選択したりする必要がなくなる。その際に、せっかく保有していた必要な情報を活用せずに終わってしまうこともなくなる。認識処理や知識を取得する処理に関して、本実施の形態に係る情報処理装置は、ネットワークを通じてアルゴリズムや内容が互いに異なる複数の処理を大規模に展開できるので、より精度の高い結果が得られる。本実施の形態に係る情報処理装置において、認識エンジン、知識エンジン、および各種辞書は、ユーザが気づかないうちに自動的に更新されるため、場所だけでなく、時系列的に変化していく情報に対しても、新しい知識や発見が得られる。地域特有情報記憶部12の他に、個人情報記憶部16を有するので、ユーザの指定に沿った情報も出力し得る。その結果、ユーザが求める、状況の変化から取得できる情報として、地域特有の情報またはユーザの指定に沿った情報を、受信したプログラムを用いて、簡便に、効率よく、確実に、的確に提出できる情報処理装置を提供することができる。
【0113】
なお、S24にて、認識結果判定部5は、スコアの値に代えて、認識エンジンと認識辞書との組合せごとに得られたすべての候補文字の組合せのうちから、その内容に基づく多数決で、最適結果を得てもよい。
【0114】
また、S18にて入力部1から入力される情報は、たとえば、顔、指紋、物体、風景、標識、および音声の区別など、認識する対象を特定できる情報であってもよい。そのために、入力情報判定部2は、入力部1のカメラ24を用いて画像を表わす情報を入力してもよい。カメラ24に代え、マイク24を用いて音を表わす情報を入力してもよい。
【0115】
さらに、S40にて特定される情報は、現在位置に代えて、現在時刻など、状況の変化から取得できる情報であってもよい。その場合、情報処理装置100の各ブロックのうち、現在位置に関する動作を担当するブロックは、すべてその情報に関する動作を担当する。たとえば、S40にて特定する情報が現在の時刻を表わす情報の場合、位置特定部9は、通信部8が受信した現在時刻を特定するための信号に基づいて、現在時刻を特定する。地域特有情報記憶部12が記憶するファイルは、地域識別コード(1)および地域識別コード(2)に代えて、時刻を表わすコードにより取捨選択される。この場合、S40にて特定される情報は、必ずしも通信部8および位置特定部9によって特定されなくてもよい。たとえば、内蔵された、図示しない時計によって現在時刻を表わす情報が取得されてもよい。
【0116】
その他、S60にて指示する内容は、たとえば専門用語やジャンルなど、取得したいデータの範囲を特定する内容であってもよい。
【0117】
これらとは別に、LCD72は、S20およびS22のいずれかにおいて、入力部1から入力された情報、通信部8が受信した情報、候補文字、その組合せ、類似度SAおよび言語確率値SBのいずれかを表示してもよい。これにより、S28にて、正誤が明らかな形で翻訳結果や説明が表示される。
【0118】
ちなみに、知識情報処理部6は、データベースサーバ200に記憶された、翻訳や解説を表わすデータのうち、最適結果に応じたものを受信するように、通信部8を制御してもよい。このことは、知識情報処理手段である知識情報処理部6が、上述した主情報に応じた出力情報を受信するように、これも上述した通信手段を制御してもよいことを表わす。一方、認識処理部4は、データベースサーバ200に記憶された認識辞書を利用して、入力されたパターンを認識してもよい。すなわち、認識辞書や知識辞書は、情報処理装置100にダウンロードするのではなく、ネットワークサーバ200にあるものを参照する形で利用してもよい。この場合、知識情報処理手段である知識情報処理部6は、地域特有情報記憶部12や個人情報記憶部15は勿論のこと、ネットワークサーバ200にあるデータベースからも最適結果に応じた翻訳や解説を表わすデータを探し出すことになる。
【0119】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0120】
【発明の効果】
本発明に係る情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、およびその情報処理プログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記録媒体は、ユーザが求める、状況の変化から取得できる情報を、的確に提供する情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、およびその情報処理プログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る情報処理装置の制御ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る1つの記憶部に記憶された、ファイルの構成を示す概念図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る認識エンジン用の特有情報管理テーブルおよびプログラム管理テーブルを説明する概念図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る認識辞書用の特有情報管理テーブルおよび辞書管理テーブルを説明する概念図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る知識エンジン用の特有情報管理テーブルとプログラム管理テーブルとを説明する概念図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る知識辞書用の特有管理テーブルおよび辞書管理テーブルを説明する概念図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る認識処理およびデータの抽出処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態に係る地域特有情報についての自動更新処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態に係る個人情報についての指示処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態に係る情報処理装置が実施するアルゴリズムと用いられるファイルの構造を説明する図である。
【図11】本発明の実施の形態に係るLCDに表示される表示内容の例である。
【図12】本発明の実施の形態に係る個人情報の設定に用いられる表示の例を示す図である。
【図13】本発明の実施の形態に係る個人情報の指示画面の例を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態に係る地域特有情報記憶部から個人情報記憶部へのファイルの移動を説明する図である。
【符号の説明】
1 入力部、2 入力情報判定部、3 地域特有情報判定部、4 認識処理部、5 認識結果判定部、6 知識情報処理部、7 出力部、8 通信部、9 位置特定部、10 位置情報記憶部、11 ダウンロード部、12 地域特有情報記憶部、13 プログラム記憶部、14 データ記憶部、15 個人情報指示部、16 個人情報記憶部、17 通信路、18 CD−ROM駆動装置、19 CD−ROM、22 カメラ、24 マイク、26 タブレット、72 LCD、74 スピーカ、100 情報処理装置、200 データベースサーバ、300 人工衛星。
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、およびその情報処理プログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記録媒体に関し、特に、認識された情報に対応する情報を出力する情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、およびその情報処理プログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、位置や時刻などの情報に応じて情報を処理する装置は多く存在する。たとえば、GPS(Global Positioning System)を用いて、現在位置に関する地図や関連情報を通知できる装置がある。海外において、時刻を自動的に調節できる装置がある。時刻に応じて、照明を点灯もしくは消灯する装置がある。時刻に応じて、「おはようございます」や「こんばんは」などのメッセージを通知する装置がある。
【0003】
具体的には、特許文献1には、位置情報に応じて、必要とするプログラムをダウンロードして実行できる情報処理システムが開示されている。特許文献2には、位置情報に応じて、計算したり翻訳したりするプログラムを選択できる情報処理装置が開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−195239公報
【0005】
【特許文献2】
特開2001−243224公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に開示されているような、位置に応じて必要とするプログラムを確定する場合には、ユーザが求める情報を、状況に応じて的確に提供できるか否か明らかでないという問題がある。その理由は、ユーザが求める情報を提供する方法について、何ら開示されていないからである。たとえば、国や地域に特有の言語や文字の意味を知りたいとき、国や地域に特有の道路標識や看板といったマークなどの意味を知りたいとき、国や地域に特有のアナウンスや警告音といった音の意味を知りたいとき、一定の時刻に鳴るサイレンの意味を知りたいとき、いずれの場合にも、それが何の意味なのか調べる手立てが別途必要である。特許文献1に開示されている情報処理システムは、そのような手立てについて何ら開示していない。特許文献2に開示されているような、位置情報に応じて利用する翻訳プログラムや計算プログラムを変更する場合にも、同様の問題がある。
【0007】
本発明は上述の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、状況に応じて、ユーザが求める情報を的確に提供する情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、およびその情報処理プログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記録媒体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、情報処理装置は、状況を表わす状況情報を入力するための第1の入力手段と、入力情報を入力するための第2の入力手段と、入力情報から、主情報の候補をそれぞれ認識するための、複数の認識手段と、複数の認識手段のうち、状況情報により特定された認識手段が認識する候補から、主情報を選択するための選択手段と、出力情報を記憶するための第1の記憶手段と、主情報に応じた出力情報を探し出すための知識情報処理手段と、知識情報処理手段によって探し出された出力情報を出力するための第1の出力手段とを含む。
【0009】
すなわち、第1の入力手段は、状況を表わす状況情報を入力する。第2の入力手段は、入力情報を入力する。複数の認識手段は、入力情報から、主情報の候補をそれぞれ認識する。これにより、選択手段は、複数の認識手段のうち、状況情報により特定された認識手段が認識する候補から、主情報を選択する。第1の記憶手段は、出力情報を記憶する。知識情報処理手段は、主情報に応じた出力情報を探し出す。第1の出力手段は、知識情報処理手段によって探し出された出力情報を出力する。その結果、状況に応じて、ユーザが求める情報を的確に提供する情報処理装置を提供することができる。
【0010】
または、上述の状況情報は、位置を表わす位置情報を含むことが望ましい。
すなわち、選択手段は、複数の認識手段のうち、位置情報により特定された認識手段が認識する候補から、主情報を選択できる。これにより、知識情報処理手段は、主情報に応じた出力情報を探し出すことができる。その結果、位置に関する状況に応じて、ユーザが求める情報を的確に提供する情報処理装置を提供することができる。
【0011】
もしくは、上述の位置情報は、情報処理装置の現在位置を表わす情報を含むことが望ましい。
【0012】
すなわち、選択手段は、複数の認識手段のうち、情報処理装置の現在位置を表わす情報により特定された認識手段が認識する候補から、主情報を選択できる。これにより、知識情報処理手段は、主情報に応じた出力情報を探し出すことができる。その結果、情報処理装置の現在位置に関する状況に応じて、ユーザが求める情報を的確に提供する情報処理装置を提供することができる。
【0013】
また、上述の状況情報は、時刻を表わす情報を含むことが望ましい。
すなわち、選択手段は、複数の認識手段のうち、時刻を表わす情報により特定された認識手段が認識する候補から、主情報を選択できる。これにより、知識情報処理手段は、主情報に応じた出力情報を探し出すことができる。その結果、時刻に関する状況に応じて、ユーザが求める情報を的確に提供する情報処理装置を提供することができる。
【0014】
また、上述の第2の入力手段は、画像を表わす情報を入力するための手段を含むことが望ましい。
【0015】
すなわち、第2の入力手段は、入力情報として、画像を表わす情報を入力できる。これにより、認識手段は、画像を表わす情報から主情報の候補を認識できる。その結果、状況に応じて、ユーザが求める、画像に対応する情報を的確に提供する情報処理装置を提供することができる。
【0016】
また、上述の第2の入力手段は、文字および図形のいずれかを表わす情報を入力するための手段を含むことが望ましい。
【0017】
すなわち、第2の入力手段は、入力情報として、文字および図形のいずれかを表わす情報を入力できる。これにより、認識手段は、文字および図形のいずれかを表わす情報から主情報の候補を認識できる。その結果、状況に応じて、ユーザが求める、文字および図形のいずれかに対応する情報を的確に提供する情報処理装置を提供することができる。
【0018】
また、上述の第2の入力手段は、音を表わす情報を入力するための手段を含むことが望ましい。
【0019】
すなわち、第2の入力手段は、入力情報として、音を表わす情報を入力できる。これにより、認識手段は、音を表わす情報から主情報の候補を認識できる。その結果、状況に応じて、ユーザが求める、音に対応する情報を的確に提供する情報処理装置を提供することができる。
【0020】
また、上述の情報処理装置は、ユーザの指示を意味する情報を入力するための第3の入力手段と、ユーザの指示に基づいて、認識手段のうち、状況情報により特定され得る手段を指定するための手段をさらに含むことが望ましい。
【0021】
すなわち、第3の入力手段は、ユーザの指示を意味する情報を入力できる。情報処理装置は、ユーザの指示に基づいて、複数の認識手段のうち、状況情報により特定され得る認識手段を指定できる。これにより、選択手段は、複数の認識手段のうち、ユーザの指示に基づいて指定され、かつ状況情報により特定された認識手段が認識する候補から、主情報を選択できる。その結果、状況に応じて、ユーザが求める情報を、ユーザの指定に基づき、的確に提供する情報処理装置を提供することができる。
【0022】
また、上述の情報処理装置は、入力情報、状況情報、主情報および主情報の候補のいずれかを出力するための第2の出力手段をさらに含むことが望ましい。
【0023】
すなわち、情報処理装置は、入力情報、状況情報、主情報および主情報の候補のいずれかを出力できる。これにより、情報処理装置は、出力情報に加え、入力情報、状況情報、主情報および主情報の候補のいずれかを合せて出力できる。その結果、状況に応じて、ユーザが求める情報を、より選択の正誤が明らかな形で的確に提供する情報処理装置を提供することができる。
【0024】
また、上述の情報処理装置は、主情報の候補を順位づける、スコアを特定するための手段をさらに含むことが望ましい。併せて、選択手段は、スコアに基づいて主情報を選択するための手段を含むことが望ましい。
【0025】
すなわち、選択手段は、スコアに基づいて主情報を選択できる。これにより、主情報は、順位づけられた主情報の候補から選択される。その結果、状況に応じて、ユーザが求める情報をより的確に提供する情報処理装置を提供することができる。
【0026】
また、上述の選択手段は、主情報の候補の内容についての多数決で、主情報を選択するための手段を含むことが望ましい。
【0027】
すなわち、選択手段は、主情報を、その候補の内容についての多数決で選択できる。これにより、主情報の内容は、より的確な内容となる。その結果、状況に応じて、ユーザが求める情報をより的確に提供する情報処理装置を提供することができる。
【0028】
また、上述の認識手段は、プログラムを実行することにより、主情報の候補を認識するための手段を含むことが望ましい。
【0029】
すなわち、認識手段は、プログラムを実行することにより、主情報の候補を認識できる。これにより、認識手段の汎用性は、より高くなる。その結果、状況に応じて、ユーザが求める情報を提供する、より汎用性が高い情報処理装置を提供することができる。
【0030】
もしくは、上述の情報処理装置は、プログラムを受信するための受信手段をさらに含むことが望ましい。
【0031】
すなわち、受信手段は、プログラムを受信できる。これにより、認識手段は、受信したプログラムを実行することにより、主情報の候補を認識できる。その結果、状況に応じて、ユーザが求める情報を、受信したプログラムを用いて、的確に提供する情報処理装置を提供することができる。
【0032】
もしくは、上述の情報処理装置は、優先度を表わす優先度情報を記憶するための第2の記憶手段をさらに含むことが望ましい。併せて、受信手段は、優先度情報に基づいて、プログラムを受信するための手段を含むことが望ましい。
【0033】
すなわち、第2の記憶手段は、優先度を表わす優先度情報を記憶できる。受信手段は、優先度情報に基づいて、プログラムを受信できる。これにより、優先度に応じて、プログラムが受信される。その結果、状況に応じて、ユーザが求める情報を、より効率よく提供する、汎用性が高い情報処理装置を提供することができる。
【0034】
また、上述の認識手段は、データベースに含まれる情報を根拠として、主情報の候補を認識するための手段を含むことが望ましい。
【0035】
すなわち、認識手段は、データベースに含まれる情報を根拠として、主情報の候補を認識できる。これにより、認識手段の汎用性が高くなる。その結果、状況に応じて、ユーザが求める情報を提供する、より汎用性が高い情報処理装置を提供することができる。
【0036】
もしくは、上述のデータベースは、主情報の認識を行うための情報と、主情報の認識の後処理を行なうための情報とを含むことが望ましい。
【0037】
すなわち、認識手段は、主情報の認識を行うための情報と、主情報の認識の後処理を行なうための情報とを用いて、主情報の候補を認識できる。これにより、認識手段の汎用性はさらに高くなる。その結果、状況に応じて、ユーザが求める情報を提供する、さらに汎用性が高い情報処理装置を提供することができる。
【0038】
また、上述の第1の記憶手段は、状況情報に基づいて指定される出力情報を記憶するための手段と、ユーザにより指定される出力情報を記憶するための手段とを含むことが望ましい。
【0039】
すなわち、知識情報処理手段は、状況情報に基づいて指定される出力情報、およびユーザにより指定される出力情報から、主情報に応じた出力情報を探し出すことができる。これにより、出力情報は、状況情報が表わす状況およびユーザの指定のいずれかに沿った情報の中から探し出される。その結果、状況に応じて、ユーザが求める情報を、状況情報が表わす状況およびユーザの指定のいずれかに沿った情報の中から的確に提供する情報処理装置を提供することができる。
【0040】
もしくは、上述の情報処理装置は、データベースを受信するための受信手段をさらに含むことが望ましい。
【0041】
すなわち、受信手段は、データベースを受信できる。これにより、認識手段は、受信したデータベースを実行することにより、主情報の候補を認識できる。その結果、状況に応じて、ユーザが求める情報を、受信したデータベースを用いて、的確に提供する情報処理装置を提供することができる。
【0042】
もしくは、上述の情報処理装置は、優先度を表わす優先度情報を記憶するための第2の記憶手段をさらに含むことが望ましい。併せて、受信手段は、優先度情報に基づいて、データベースを受信するための手段を含むことが望ましい。
【0043】
すなわち、第2の記憶手段は、優先度を表わす優先度情報を記憶できる。受信手段は、優先度情報に基づいて、データベースを受信できる。これにより、優先度に応じて、データベースが受信される。その結果、状況に応じて、ユーザが求める情報を、より効率よく提供する、汎用性が高い情報処理装置を提供することができる。
【0044】
また、上述の情報処理装置は、出力情報を受信するように通信するための通信手段をさらに含むことが望ましい。
【0045】
すなわち、通信手段は、出力情報を受信するように通信できる。これにより、第1の出力手段により出力される出力情報の汎用性は高くなる。その結果、状況に応じて、ユーザが求める情報を提供する、より汎用性が高い情報処理装置を提供することができる。
【0046】
もしくは、情報処理装置は、主情報に応じた出力情報を受信するように、通信手段を制御するための手段をさらに含むことが望ましい。
【0047】
すなわち、通信手段は、主情報に応じた出力情報を受信するように制御される。これにより、第1の出力手段は、主情報に応じた出力情報を出力できる。その結果、状況に応じて、ユーザが求める情報を提供する、より汎用性が高い情報処理装置を提供することができる。
【0048】
本発明の他の局面に従うと、情報処理方法は、状況を表わす状況情報を入力する第1の入力ステップと、入力情報を入力する第2の入力ステップと、入力情報から、主情報の候補をそれぞれ認識する、複数の認識ステップと、複数の認識ステップのうち、状況情報により特定された認識ステップで認識された候補から、主情報を選択する選択ステップと、出力情報を記憶する第1の記憶ステップと、主情報に応じた出力情報を探し出す知識情報処理ステップと、知識情報処理ステップによって探し出された出力情報を出力する第1の出力ステップとを含む。
【0049】
すなわち、状況に応じて、ユーザが求める情報を的確に提供する情報処理方法を提供することができる。
【0050】
本発明の他の局面に従うと、情報処理プログラムは、状況を表わす状況情報を入力する第1の入力ステップと、入力情報を入力する第2の入力ステップと、力情報から、主情報の候補をそれぞれ認識する、複数の認識ステップと、複数の認識ステップのうち、状況情報により特定された認識ステップで認識された候補から、主情報を選択する選択ステップと、出力情報を記憶する第1の記憶ステップと、主情報に応じた出力情報を探し出す知識情報処理ステップと、知識情報処理ステップによって探し出された出力情報を出力する第1の出力ステップとを含む各ステップをコンピュータに実行させる。
【0051】
すなわち、状況に応じて、ユーザが求める情報を的確に提供する情報処理プログラムを提供することができる。
【0052】
本発明の他の局面に従うと、記録媒体は、状況を表わす状況情報を入力する第1の入力ステップと、入力情報を入力する第2の入力ステップと、入力情報から、主情報の候補をそれぞれ認識する、複数の認識ステップと、複数の認識ステップのうち、状況情報により特定された認識ステップで認識された候補から、主情報を選択する選択ステップと、出力情報を記憶する第1の記憶ステップと、主情報に応じた出力情報を探し出す知識情報処理ステップと、知識情報処理ステップによって探し出された出力情報を出力する第1の出力ステップとをコンピュータに実行させるための情報処理プログラムを記録した、コンピュータ読取可能な記録媒体である。
【0053】
すなわち、状況に応じて、ユーザが求める情報を的確に提供する情報処理プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体を提供することができる。
【0054】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。なお、用語の定義は以下の通りである。
【0055】
「第1の入力手段」とは、後述する状況情報を入力する手段である。たとえば、以下の説明における、通信部8および位置特定部9の組合せは、第1の入力手段の一種である。状況情報を入力するステップは、「第1の入力ステップ」と称される。
【0056】
「第2の入力手段」とは、後述する入力情報を入力する手段である。たとえば、以下の説明における入力部1は、第2の入力手段の一種である。入力情報を入力するステップは、「第2の入力ステップ」と称される。
【0057】
「第3の入力手段」とは、ユーザの指示を意味する情報を入力する手段である。たとえば、以下の説明における入力部1および個人情報指示部15の組合せは、第3の入力手段の一種である。
【0058】
「認識手段」とは、後述する主情報の候補を認識する手段である。たとえば、以下の説明における認識処理部4と複数の認識エンジンそれぞれとの組合せがこの認識手段の一種である。主情報の候補を認識するステップは、「認識ステップ」と称される。
【0059】
「選択手段」とは、複数の認識手段のうち、状況情報により特定された認識手段が認識する候補から、主情報を選択する手段である。たとえば、以下の説明における認識結果判定部5がこの選択手段の一種である。複数の認識手段のうち、状況情報により特定された認識手段が認識する候補から、主情報を選択するステップは、「選択ステップ」と称される。
【0060】
「第1の記憶手段」とは、後述する出力情報を記憶する手段である。出力情報を記憶するステップは、「第1の記憶ステップ」と称される。なお、以下の説明においては、第1の記憶手段が、状況情報に基づいて指定される出力情報を記憶するための手段と、ユーザにより指定される出力情報を記憶するための手段とを含む場合について説明する。以下の説明では、地域特有情報記憶部12が、状況情報に基づいて指定される出力情報を記憶するための手段に該当し、個人情報記憶部15が、ユーザにより指定される出力情報を記憶するための手段に該当する。しかし、第1の記憶手段は、出力情報を記憶する手段であれば、必ずしも以下の説明に限定されない。
【0061】
「第2の記憶手段」とは、後述する優先度情報を記憶する手段である。以下の説明においては、地域特有情報12および個人情報記憶部16それぞれが、第1の記憶手段と第2の記憶手段とを兼用している。
【0062】
「知識情報処理手段」とは、後述する主情報に応じた出力情報を探し出す手段である。主情報に応じた出力情報を探し出す範囲は、上述した第1の記憶手段に記憶された情報であってもよく、通信により得られる情報であってもよい。たとえば以下の説明における知識情報処理部6がこの知識情報処理手段の一種である。主情報に応じた出力情報を探し出すステップは「知識情報処理ステップ」と称される。
【0063】
「第1の出力手段」とは、知識情報処理手段によって探し出された出力情報を出力する手段である。知識情報処理手段によって探し出された出力情報を出力するステップは、「第1の出力ステップ」と称される。
【0064】
「第2の出力手段」とは、入力情報、状況情報、主情報および主情報の候補のいずれかを出力する手段である。たとえば、以下の説明においては、出力部7のLCD72が、第1の出力手段および第2の出力手段を兼用している。
【0065】
「受信手段」とは、プログラムおよびデータベースのいずれかを受信する手段である。たとえば、以下の説明においては、通信部8およびダウンロード部11の組合せが、この受信手段の一種である。
【0066】
「通信手段」とは、後述する出力情報を受信するように通信する手段である。たとえば、以下の説明においては、通信部8および知識情報処理部6の組合せが、この通信手段の一種である。出力情報を受信するための具体的な手段は特に特定されない。たとえば、予め任意の接続先に出力情報の送信を求める情報を送信しておき、その接続先から出力情報を受信してもよいし、一方的に送信される情報を受信するのみであってもよい。その場合、受信する出力情報は、データベース全体でもよいし、ある情報に応じた情報のみであってもよい。
【0067】
「状況情報」とは、何らかの状況を表わす情報である。状況情報は、位置情報および時刻を表わす情報を下位概念とする情報でもある。「位置情報」とは、たとえば情報処理装置が置かれた位置といった、何らかの位置を表わす情報である。たとえば、以下の説明における人工衛星300から受信した電波は、この位置情報の一種(ひいては状況情報の一種)である。
【0068】
「入力情報」とは、主情報の候補の認識に用いられる情報である。たとえば、以下の説明における画像、手書き文字などのパターンや音声を表わす情報がこの「入力情報」の一種である。
【0069】
「出力情報」とは、出力される情報である。たとえば、以下の説明における翻訳結果や説明などを表わす情報がこの「出力情報」の一種である。
【0070】
「主情報」とは、知識情報処理手段が出力情報を探し出す際、根拠とする情報である。たとえば、以下の説明における最適結果がこの主情報の一種である。「主情報の候補」とは、後述する認識手段が認識した結果を表わす情報をいう。たとえば、以下の説明における候補文字の組合せがこの主情報の候補の一種である。
【0071】
「スコア」とは、主情報の候補を順位づける情報の一種である。本実施の形態におけるスコアの具体的な内容は後述するが、その内容に合致しない情報であっても、主情報の候補を順位づける情報は、すべてここでいうスコアに含まれる。
【0072】
「マッチング辞書」および「確率辞書」はデータベースの一種である。「マッチング辞書」とは、主情報の認識を行うための情報を含むデータベースをいう。「確率辞書」とは、主情報の認識の後処理を行なうための情報を含むデータベースをいう。本実施の形態におけるマッチング辞書および確率辞書の具体的な内容は後述する。
【0073】
図1を参照して、本実施の形態に係る情報処理装置100は、入力部1と、入力情報判定部2と、地域特有情報判定部3と、認識処理部4と、認識結果判定部5と、知識情報処理部6と、出力部7と、通信部8と、位置特定部9と、位置情報記憶部10と、ダウンロード部11と、地域特有情報記憶部12と、プログラム記憶部13と、データ記憶部14と、個人情報指示部15と、個人情報記憶部16と、CD−ROM駆動装置18とを含む。入力部1は、画像、手書き文字、および音声などのパターンを入力する。入力情報判定部2は、入力されたパターンが、画像なのか、手書き文字なのか、音声なのかを判定する。地域特有情報判定部3は、情報処理装置100が現在位置する場所に対応するファイル(本実施の形態においてファイルとは、認識エンジンおよび知識エンジンと呼ばれるプログラム、ならびに認識辞書および知識辞書と呼ばれるデータベースの総称である。)が、地域特有情報記憶部12に記憶されているか否かを判断する。ファイルが不足する場合、地域特有情報判定部3は、ダウンロード部11を通じてデータベースサーバ200から必要なファイルをダウンロードする。上述した地域特有情報判定部3の判断は、ユーザの設定に基づいて定められた、一定間隔、常時、および認識処理部4の処理が開始される前のいずれかの時に実施される。認識処理部4は、入力されたパターンに対し、認識処理を実施する。認識処理部4は、認識処理により、複数の結果を得る。その理由は、認識処理に、互いに異なる複数のファイルが用いられるからである。認識処理には、パターンマッチングが含まれる。認識処理部4は、文字や音声など、言語に関係する認識を行なう場合、パターンマッチング以外に、確率言語処理を実施する。確率言語処理とは、文字列の属性を特定する処理である。本実施の形態の場合、文字列の属性として、その文字列が表わす意味やその文字列が用いられる言語などを特定する。文字列の属性は、文字の出現確率、および文字間や単語間の遷移確率を評価することにより特定される。認識処理部4は、確率言語処理にも、互いに異なる複数のファイルを用いる。認識結果判定部5は、認識処理部4が複数のファイルを用いて認識処理や確率言語処理を実施することにより得た複数の結果の中から、最適結果を確定する。本実施の形態において、認識結果判定部5は、後述するスコア計算によって、最適結果を選択する。知識情報処理部6は、認識結果判定部5が選択した最適結果から、地域特有情報記憶部12および個人情報記憶部16に記憶されたファイルに基づいて、翻訳や解説を表わすデータを抽出する。最適結果の内容が、文字や音声など言語に関係する内容の場合、構造解析やキーワード検索などの処理によって、訳語または解説を表わすデータを抽出する。最適結果が、文字以外の画像や信号音などの場合、それらに対応付けられた文字や識別子などに関連するデータを抽出する。知識情報処理部6は、抽出したデータを出力部7に出力する。出力部7は、データを情報処理装置100の外部に出力する。通信部8は、情報処理装置100が現在位置する場所を特定するための信号を人工衛星300から受信する。通信部8は、ダウンロード部11の制御によって、地域特有情報記憶部12および個人情報記憶部16に記憶されるファイルを受信する部でもある。通信部8は、情報処理装置100の各ブロックに受信した情報を伝達させる。位置特定部9は、情報処理装置100が現在位置する場所の変化を知るために、通信部8が人工衛星300から電波を受信するよう制御する。本実施の形態において、位置特定部9は、一定間隔で(後述するタブレット26などから、ユーザにより別途の設定がなされた場合は常時)、電波を受信するように通信部8を制御する。位置特定部9は、受信した電波に基づいて、情報処理装置100の現在位置を特定する。位置情報記憶部10は、位置特定部9によって特定された現在位置を記憶する。これにより、情報処理装置100の現在位置の変化が検知される。ダウンロード部11は、通信部8を用いて、データベースサーバ200から、ファイルをダウンロードする。地域特有情報記憶部12は、ダウンロード部11が通信部8を用いてダウンロードしたファイルを記憶する。そのファイルは、認識処理部4が実施する認識処理に用いられる。プログラム記憶部13は、ファイル以外の、画面表示や通信処理などに用いられるプログラムを記憶する。データ記憶部14は、パターン認識の結果やデータを抽出した結果やそれ以外のプログラムに用いられるデータなどを記憶する。個人情報指示部15は、個人情報記憶部16に記憶させるファイルを指示する。個人情報指示部15は、入力部1にユーザの指示を意味する情報が入力されるよう制御する部でもある。個人情報記憶部16に記憶させるファイルを指示する。個人情報記憶部16は、地域特有情報記憶部12が記憶するファイルの中から、個人情報指示部15によって指示されたファイルを記憶する。記憶されたファイルは、ユーザが再び指示しない限り、置換えられたり削除されたりしない。そのファイルも、地域特有情報記憶部12に記憶されたファイルと同様に、認識処理部4が実施する認識処理に用いられる。通信路17は、情報処理装置100の各ブロックが入出力する情報を伝達する。CD−ROM駆動装置18は、CD−ROM19を装着する。この情報処理装置100は、コンピュータハードウェアとそのコンピュータハードウェアに含まれるCPU(Central Processing Unit)とにより実行されるソフトウェアとにより実現される。一般的にこうしたソフトウェアは、CD−ROM19などの記録媒体に格納されて流通し、CD−ROM駆動装置18などにより記録媒体から読取られてプログラム記憶部13内の固定ディスクに一旦格納される。さらにプログラム記憶部13内のメモリに読出されて、上述したCPUにより実行される。上述したコンピュータのハードウェア自体は一般的なものである。したがって、本発明の最も本質的な部分は、CD−ROM19などの記録媒体に記録されたソフトウェアである。なお、コンピュータ自体の動作は周知であるので、ここではその詳細な説明は繰返さない。
【0074】
入力部1は、カメラ22と、マイク24と、タブレット26とを含む。カメラ22は、画像を撮影する。マイク24は、音声を入力する。タブレット26は、文字を入力する。
【0075】
出力部7は、LCD(Liquid Crystal Display)72と、スピーカ74とを含む。LCD72は、データを表示する。スピーカ74は、データを音声として出力する。
【0076】
図2を参照して、地域特有情報記憶部12および個人情報記憶部16に記憶された、ファイルの関係を説明する。これらの記憶部は、認識エンジンブロック、認識辞書ブロック、知識エンジンブロック、および知識辞書ブロックを含む。これらのブロックは、それぞれ特有情報管理テーブル、プログラム管理テーブル、および各ブロックに特有のプログラム(プログラムの数および内容は特に特定されないが、本実施の形態においては互いに異なるアルゴリズムを有する複数のプログラムとする。)などを含む。それは、認識エンジンブロックの場合、認識エンジンである。それは、認識辞書ブロックの場合、認識辞書である。それは、知識エンジンブロックの場合、知識エンジンである。それは、知識辞書ブロックの場合、知識辞書である。本実施の形態における認識エンジンとは、パターン認識の分野で一般的な処理を実施するプログラムである。これらのプログラムは、地域特有情報、個人情報、および優先度情報に基づいて選択される。本実施の形態において、認識エンジンは、特徴抽出、パターンマッチング、および後処理(確率言語処理など)を実施する。本実施の形態における認識辞書とは、パターンマッチングおよび確率言語処理で使用する情報のデータベースのことである。本実施の形態における知識エンジンとは、パターン認識の結果得られた情報に対して翻訳や解説を表わすデータを探し出すために用いられるプログラムである。本実施の形態における知識辞書とは、翻訳や解説を表わすデータを記憶するデータベースである。知識辞書には、たとえば言語、法令、学術、趣味、時事、郷土文化などに関するデータが記憶されている。
【0077】
本実施の形態における認識辞書は、マッチング辞書と確率辞書とを含む。本実施の形態におけるマッチング辞書には、文字ごとにその特徴を表わす特徴量(形状特徴、波形特徴、ヒストグラムなど)が記憶されている。本実施の形態における確率辞書には、特定の意味を表わす文字列ごとに、言語確率値(文字の出現確率、文字間の遷移確率、単語間遷移など)などの情報が記憶されている。以後、本実施の形態に係る確率辞書を特に「言語確率辞書」と称する。
【0078】
地域特有情報、個人情報、および優先度情報は、これらのファイルそれぞれに付加される。これらの情報が付加されることによって、ファイルが選択される。地域特有情報とは、現在位置や現在時刻を表す識別情報(識別情報は、現在位置や現在時刻といった状況の変化から特定の情報を取得できるものや、文字、顔、指紋、物体、または音声の区別といった認識する対象を特定するものや、専門用語、またはジャンルなど取得したい知識情報の範囲を特定するものであってもよいが、本実施の形態においては現在位置をいうこととする。)によって必要となる認識処理や辞書を選択するための情報である。個人情報とは、利用する言語、住所、基本知識、および専門知識などに基づいて必要なファイルを選択する情報である。優先度情報とは、認識処理やデータの抽出に用いるファイルを置換えたり削除したりする際に、それらの優先順位を表わす情報である。本実施の形態において、ファイルは、ダウンロード部11によって、優先度情報の値が低いものから適宜置換えられたり削除されたりする。
【0079】
図3を参照して、認識エンジン用の、特有情報管理テーブル(1)およびプログラム管理テーブル(1)について説明する。特有情報管理テーブル(1)は、認識エンジンそれぞれに対応して記憶される。1つの認識エンジンに対する特有情報管理テーブル(1)は、個人情報識別フラグと地域特有情報識別フラグとを含む。個人情報識別フラグとは、その特有情報管理テーブル(1)が対応する認識エンジンが個人情報に対応するエンジンか否かを表わすフラグである。個人情報識別フラグは、ユーザの設定によって、「1」(有効)または「0」(無効)に設定される。地域特有情報識別フラグは、そのエンジンが、地域特有情報に対応するエンジンか否かを表わすフラグである。地域特有情報識別フラグは、位置情報によって、「1」(有効)または「0」(無効)に設定される。プログラム管理テーブル(1)は、プログラム番号、バージョン番号、利用頻度、地域識別コード(1)、地域識別コード(2)、および利用言語識別コードを含む。プログラム番号は、複数の認識エンジンおよび認識辞書によって認識処理を実施する際、どの認識エンジンと認識辞書との組合せで認識処理が可能か識別するための番号である。プログラム番号は、複数の認識処理の結果に対する比較のためにも用いられる。バージョン番号は、データベースサーバ200に新しいバージョンのファイルがあるか否かを検知するために用いられる。利用頻度(1)は、どの認識エンジンおよび認識辞書が採用されたかに基づいて更新される値である。本実施の形態において、利用頻度(1)は、優先度情報として用いられる。利用頻度(1)が低い認識エンジンや認識辞書から置換えられたり削除されたりする。地域識別コード(1)および地域識別コード(2)は、認識エンジンおよび認識辞書を用いるのに適した国および地域を表わすコードである。地域識別コード(1)と地域識別コード(2)とは対応関係を有する。対応関係があるので、地域識別コード(1)の内容が特定されると、地域識別コード(2)の内容も特定される。たとえば、地域識別コード(1)に「0015」(中国)が選択された場合、地域識別コード(2)は、たとえば四川省、広東省といった中国の地域を表わすコードになる。図3の場合、地域識別コード(1)は、「0017」(日本)、「0001」(アメリカ)、「0002」(イギリス)が選択されている。地域識別コード(2)は、「00FF」(全国共通)が選択されている。利用言語識別コードは、認識エンジンおよび認識辞書が認識する文字の種別を表わすコードである。図3の場合、「0001」(日本語)および「0002」(英語)が選択されている。これにより、認識エンジンおよび認識辞書は、日本やアメリカ、イギリスにおいて、日本語(漢字、平仮名、カタカナ、英数、記号)や英語(英数、記号)で書かれた文字の認識が可能となる。特有情報管理テーブル(1)やプログラム管理テーブル(1)に設定されているプログラム番号、バージョン番号、地域識別コード(1)、地域識別コード(2)、および利用言語識別コードは認識エンジンや認識辞書に固有の情報である。これらの情報をユーザが変更することはできない。
【0080】
図4を参照して、認識辞書用の特有情報管理テーブル(2)および辞書管理テーブル(1)について説明する。なお、図4に示す特有情報管理テーブルおよび辞書管理テーブルの中で、前述の図3に示した内容は同じ名称を付してある。それらの内容も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。特有情報管理テーブル(2)は、個人情報識別フラグと、地域特有情報識別フラグとを含む。辞書管理テーブル(1)は、辞書番号(1)と、バージョン番号と、利用頻度(1)と、地域識別コード(1)と、地域識別コード(2)と、利用言語識別コードとを含む。辞書番号(1)は、複数の認識エンジンおよび辞書によって認識処理を行なう際に、どの認識エンジンと認識辞書との組合せで処理が可能かを識別するために用いられる。辞書番号(1)は、複数の認識処理結果に対する比較のためにも用いられる。
【0081】
図5を参照して、知識エンジン用の特有情報管理テーブル(3)およびプログラム管理テーブル(2)について説明する。なお図5に示す特有情報管理テーブルおよびプログラム管理テーブルの中で、前述の図3に示した内容には同じ名称を付してある。それらの内容も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。特有情報管理テーブル(3)は、個人情報識別フラグと、地域特有情報識別フラグとを含む。プログラム管理テーブル(2)は、プログラム番号(2)と、バージョン番号と、利用頻度(2)と、地域識別コード(1)と、地域識別コード(2)と、利用言語識別コードとを含む。プログラム番号(2)は、複数の知識エンジンおよび知識辞書によってデータを抽出する際に、どの知識エンジンと知識辞書との組合せで処理できるか識別するために用いられる番号である。利用頻度(2)は、どの知識エンジンが利用されたかに基づいて更新される値である。この利用頻度が低い知識エンジンから書換えられたり削除されたりする。本実施の形態において、利用頻度(2)も利用頻度(1)と同様に優先度情報として用いられる。
【0082】
図6を参照して、知識辞書用の特有情報管理テーブル(4)および辞書管理テーブル(2)について説明する。なお、図6に示す特有情報管理テーブルおよび辞書管理テーブルの中で、前述の図3および図4に示した内容は同じ名称を付してある。それらの内容も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。特有情報管理テーブル(4)は、個人情報識別フラグと、地域特有情報識別フラグとを含む。辞書管理テーブル(2)は、辞書番号(2)と、バージョン番号と、利用頻度(2)と、地域識別コード(1)と、地域識別コード(2)と、利用言語識別コードと、現在保有している知識情報識別コードとを含む。辞書番号(2)は、複数の知識エンジンおよび知識辞書によってデータを抽出する際に、どの知識エンジンと知識辞書との組合せで処理が可能か識別するための番号である。知識情報識別コードは、それが対応する知識辞書が、どのような分野および言語の情報を保有しているか示すコードである。ユーザが指示した個人情報(たとえば利用する言語、住所、基本知識、専門知識など)に基づいて、これらのコードは、辞書管理テーブル(2)に記憶される。これにより、1つの知識辞書がどのような分野のデータを抽出できるかということが、知識情報識別コードによって管理される。以上のテーブルに記憶された値から現在いる場所に応じたファイルが選択され、認識処理やデータの抽出処理が実施されることにより、ユーザが必要とする情報の取得が可能となる。
【0083】
なお、いうまでもなく、情報処理装置100の形態は、図1〜図6に示される具体例に限定されるものではない。図1〜図6に記載されない他の機能が含まれてもよいし、図1〜図6に記載されている機能の必ずしもすべてが含まれていなくても構わない。たとえば、情報処理装置100の各記憶部は、一体となっていてもよい。
【0084】
図7を参照して、情報処理装置100で実行されるプログラムは、認識処理および知識の抽出処理に関し、以下のような制御構造を有する。
【0085】
ステップ10(以下、ステップをSと略す。)にて、ダウンロード部11は、辞書およびエンジンの更新をするか否かを判断する。辞書およびエンジンの更新をすると判断した場合には(S10にてYES)、処理はS12へと移される。もしそうでないと(S10にてNO)、処理はS14へと移される。S12にて、ダウンロード部11は、地域特有情報を自動更新する。この処理は、図8のS40〜S48の各ステップにて実施される処理である。
【0086】
S14にて、個人情報指示部15は、個人情報の指示をするか否かを判断する。個人情報の指示をすると判断した場合(S14にてYES)、処理はS16へと移される。もしそうでないと(S14にてNO)、処理はS18へと移される。S16にて、個人情報指示部15は、個人情報についての指示を実施する。この処理は、図9のS60〜S62の各ステップにて実施される処理である。
【0087】
S18にて、入力情報判定部2は、入力部1を用いて画像や手書き文字などのパターンを入力する。本実施の形態においてパターンとは、画像や手書き文字などのほか、輪郭によって表現できる情報をいう。本実施の形態において、入力されたパターンは、タブレット26に入力された、手書き文字を表わす情報とする。認識処理部4は、入力されたその情報をデータ化する。認識処理部4は、そのデータに、ノイズ除去やフィルタリングなどの前処理を施す。認識処理部4は、そのデータから、形状の特徴や、ヒストグラムなどによって、特徴を表わす特徴データを抽出する。
【0088】
S20にて、認識処理部4は、個人情報記憶部16に記憶された認識エンジンや認識辞書のうち、個人情報識別フラグおよび地域特有情報識別フラグのいずれかが「1」に設定されているファイルを用いて、入力されたパターンを認識する。本実施の形態において、認識処理部4は、認識辞書のマッチング辞書に記憶された特徴量と、入力されたパターンの特徴とのマッチングによって、これらの類似度SAを算出する。類似度SAは、認識エンジンと認識辞書との組合せごとに、対応する特徴量が最もパターンの特徴に近い文字について算出される。認識処理部4は、類似度SAが算出された文字(候補文字)の組合せ(以下、入力されたパターンが1つの文字を表わすと認識された場合の、その1つの文字も候補文字の組合せに含む。)ごとに、言語確率値SBを算出する。言語確率値SBは、候補文字の組合せが、対比された出現確率などに対応する文字列と同一である確率を表わす値である。認識処理部4は、候補文字の組合せにおける候補文字の間の出現確率や候補文字の遷移確率と、言語確率辞書に記憶された文字の出現確率や文字間の遷移確率とをそれぞれ対比することにより、言語確率値SBを算出する。本実施の形態の場合、言語確率値SBは候補文字そのものについても算出される。1つの文字が1つの意味を表わすことがあるからである。その場合、認識処理部4は、文字が単独で出現する確率に基づいて言語確率値SBを算出する。
【0089】
S22にて、認識処理部4は、地域特有情報記憶部12に記憶された認識エンジンや認識辞書のうち、個人情報識別フラグおよび地域特有情報識別フラグのいずれかが「1」に設定されているファイルを用いて、S20と同様の方法により、入力されたパターンを認識する。
【0090】
S24にて、認識結果判定部5は、スコア計算を用いた判定によって最適結果を取得する。本実施の形態において、認識結果判定部5は、スコアSが最大となる候補文字の組合せを最適結果とする。スコアS(0≦S≦100)は、S20〜S22の処理により得られた類似度SAおよび言語確率値SBを下記の式(1)に代入することにより、言語確率値SBが算出された候補文字およびその組合せごとに算出される。
【0091】
S=WA・SA+WB・SB (1)
ただし、WA、WBは重み付けとして用いられる所定値である。また、この時、用いられたファイルに対応する利用頻度(1)および利用頻度(2)の値を更新する。
【0092】
S26にて、知識情報処理部6は、知識エンジンを用いて、知識辞書から、S36の最適結果に応じた翻訳や解説を表わすデータを探し出す。S28にて、知識情報処理部6は、S26にて得られたデータを、出力部7を用いて出力する。
【0093】
図8を参照して、情報処理装置100で実行されるプログラムは、地域特有情報の更新処理に関し、以下のような制御構造を有する。
【0094】
S40にて、ダウンロード部11は、通信部8および位置特定部9を用いて、現在いる場所を特定する。S42にて、地域特有情報判定部3は、地域特有情報記憶部12において現在記憶している認識エンジン、認識辞書、知識エンジン、および知識辞書を特定する。地域特有情報判定部3は、地域特有情報記憶部12の特有情報管理テーブルに記憶されたデータのうち、現在情報処理装置100が在る場所に対応するファイルの特有情報識別フラグを「1」に設定する。これにより、現在情報処理装置100が在る場所に対応する情報が提供できる状態になる。
【0095】
S44にて、ダウンロード部11は、通信部8を通じてデータベースサーバ200に記憶された、ファイルのバージョンを表わす情報を取得する。
【0096】
S46にて、地域特有情報判定部3は、情報処理装置100が現在在る場所に対応する、最新バージョンのファイルが、地域特有情報記憶部12に記憶されているか否かを判断する。これにより、地域特有情報記憶部12に記憶されているファイルの中に、最新バージョンの、妥当なファイルが含まれているか否かが判断される。妥当なファイルが記憶されていると判断した場合(S46にてYES)、処理は終了する。もしそうでないと(S46にてNO)、処理はS48へと移される。S48にて、ダウンロード部11は、通信部8を通じてデータベースサーバ200から必要な情報(ファイルを含む)を取得する。取得されたファイルは、地域特有情報記憶部12に記憶される。地域特有情報記憶部12が一杯の場合、利用頻度(1)または利用頻度(2)の値が少ないファイルが、新しいファイルに置換えられる。
【0097】
図9を参照して、情報処理装置100で実行されるプログラムは、個人情報についての指示に関し、以下のような制御構造を有する。
【0098】
S60にて、個人情報指示部15は、普段利用する言語、住所、基本知識、専門知識などを指示する。この時、情報処理装置100は、タブレット26およびLCD72を用いて、指示すべき内容の入力を受付ける。個人情報指示部15は、タブレット26に入力された情報に基づいて、個人情報記憶部16に記憶された特有情報管理テーブル(1)〜特有情報管理テーブル(4)の個人情報認識フラグの値を「1」に設定する。これにより、認識エンジンや認識辞書は、バージョンアップの場合を除いて置換えられたり削除されたりしなくなる。
【0099】
S62にて、個人情報指示部15は、地域特有情報記憶部12に記憶されていたファイルから、指示された認識エンジン、辞書、知識エンジン、および知識辞書を個人情報記憶部16に移動させる。指示された情報か否かの判断は、個人情報記憶部16に記憶された特有情報管理テーブル(1)〜特有情報管理テーブル(4)の個人情報識別フラグの値に基づく。個人情報が何も指示されていない場合、地域特有情報記憶部12に記憶されたファイルのみによって、認識処理およびデータ抽出処理が実行される。
【0100】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、情報処理装置100の動作について説明する。
【0101】
図10および図11を参照して、情報処理装置100のアルゴリズムと表示例を説明する。図10は、本実施の形態に係る情報処理装置100のアルゴリズムを概念的に表わす図である。図11は、本実施の形態に係る情報処理装置100のLCD72の表示例を表わす図である。
【0102】
アルゴリズム1(以下、アルゴリズムをAと略す。)にて、事前処理として、ダウンロード部11は、辞書およびエンジンの更新をするか否かを判断する(S10)。この場合、辞書などの更新をするので(S10にてYES)、ダウンロード部11は、通信部8および位置特定部9を用いて情報処理装置100が現在いる場所を特定する(S40)。現在いる場所が特定されると、地域特有情報判定部3は、地域特有情報記憶部12において現在記憶している認識エンジン、認識辞書、知識エンジン、および知識辞書を特定する(S42)。これらが特定されると、地域特有情報判定部3は、現在いる場所において必要な最新バージョンのファイルが記憶されているか否かを判断する(S46)。この場合、ファイルが記憶されていないので(S46にてNO)、ダウンロード部11は通信部8を通じてデータベースサーバ200から必要な情報を取得する(S48)。必要な情報が取得されると、個人情報指示部15は個人情報についての指示をするか否かを判断する(S14)。この場合、個人情報についての指示をすると判断するので(S14にてYES)、個人情報指示部15は、普段利用する言語、住所、基本知識、専門知識などを指示する(S60)。この時、情報処理装置100は、タブレット26およびLCD72を用いて、指示すべき内容の入力を受付ける。図12を参照して、本実施の形態に係るLCD72に表示される個人情報の設定画面を説明する。個人情報の設定画面は、ユーザ個人の情報およびユーザが必要とする情報を指示する画面である。具体的なそれらの内容は、利用する言語、住所、基本知識、および専門知識などである。本実施の形態において、ユーザは、この画面を用いて、地域識別コード(1)、地域識別コード(2)、利用言語識別コード、および知識情報識別コードを取捨選択できる。上述したように、地域識別コード(1)と知識識別コード(2)とは対応関係にある。地域識別コード(1)は、国に対応するコードである。地域識別コード(2)は、国ごとの地域に対応するコードである。1つの国を指定すると、他の国の地域を指定することはできない。地域識別コード(1)ごとに、対応する地域識別コード(2)は切換わる。たとえば、地域識別コード(1)にて、「0015」(中国)が選択された場合、ユーザが地域識別コード(2)として設定できるコードは、たとえば四川省や広東省など、中国の地域を表わすコードとなる。上述の各コードが、「0000」(なし)となるのは、ユーザが何も選択しない場合に相当する。このとき、LCD72の画面において、選択肢の欄は「未選択」となる。本実施の形態において、利用する言語および住所を表わす情報が設定された場合、基本知識および専門知識に関してすべて「未選択」となっていても特に問題はないこととされる。基本知識および専門知識に関して選択肢の欄が「未選択」の場合、情報処理装置100は、現在保有するすべての情報に基づき、認識処理およびデータの抽出を実施する。図13を参照して、本実施の形態に係るLCD72に表示される、個人情報の別の指示画面を説明する。認識エンジン、認識辞書、知識エンジン、および知識辞書を「個人情報」および「地域特有情報」のいずれに帰属させるかを設定する画面の例である。図13(A)は、認識エンジンおよび知識エンジンを設定する画面である。本実施の形態において、黒丸は「有効」を、白丸は「無効」を表わす。第1認識エンジン、第3認識エンジン、第1知識エンジン、および第2知識エンジンが「個人情報」として設定されている。第4認識エンジンおよび第3知識エンジンが「地域特有情報」に設定されている。「個人情報」に設定された認識エンジンや辞書は、置換えたり削除されたりしないファイルである。「地域特有情報」に設定されたファイルは、置換えや削除が可能なファイルである。図13(B)は、認識辞書および知識辞書を設定する画面である。この画面は、図13(A)に示す画面と共用してもよいが、本実施の形態の場合、これらはそれぞれ独立して表示される。この場合、本実施の形態に係る情報処理装置100をユーザが中国に持参したと仮定して、第1認識辞書、第2認識辞書、第1知識辞書、および第2知識辞書が「個人情報」として設定されている。第3認識辞書および第3知識辞書が「地域特有情報」に設定されている。
【0103】
専門知識などが指示されると、個人情報指示部15は、地域特有情報記憶部12に記憶されたファイルから、指示された認識エンジン、認識辞書、知識エンジン、および知識辞書を個人情報記憶部16に移動させる。図14を参照して、この時の処理を概念的に示す。当初、地域特有情報記憶部12に記憶されていた、第1認識エンジンをはじめとするファイルの一部が、個人情報記憶部16へと移される。個人情報が何も指示されていない場合には、地域特有情報記憶部12に記憶された情報のみによって、認識処理、データの抽出処理が実行される(S62)。
【0104】
それらの処理が実行されると、入力情報判定部2は、入力部1を用いて、画像などのパターンを入力する(S18)。本実施の形態においては、タブレット26から入力される、手書き文字が入力される。図11(A)を参照して、このときタブレット26に入力された手書き文字をLCD72に表示した例を示す。「手機」という文字が表示されている。
【0105】
A2にて、認識処理部4は、入力された手書き文字をデータ化する。認識処理部4は、そのデータに、ノイズ除去やフィルタリングなどの前処理を施す(S18)。
【0106】
A3にて、認識処理部4は、そのデータから、形状の特徴や、ヒストグラムなどによって、特徴を表わす特徴データを抽出する(S18)。
【0107】
A4にて、認識処理部4は、個人情報記憶部16に記憶された認識エンジンや認識辞書を用いて、入力されたパターンを認識する。マッチング辞書に記憶された特徴量と、認識処理部4が抽出した特徴データとのマッチングに基づいて類似度SAを算出する(S20)。類似度SAが算出されると、認識処理部4は、地域特有情報記憶部12に記憶された認識エンジンや認識辞書のうち、個人情報識別フラグおよび地域特有情報識別フラグのいずれかが「1」に設定されているファイルを用いて、同様に類似度SAを算出する(S22)。本実施の形態の場合、第5認識エンジン、第6認識エンジン、第4認識辞書、および第5認識辞書以外のファイルが用いられる。
【0108】
A5にて、認識処理部4は、認識エンジンおよび認識辞書の言語確率辞書を用いて、類似度SAが算出された文字(候補文字)の組合せごとに、言語確率値SBを算出する(S20)。言語確率値SBが算出されると、認識処理部4は、地域特有情報記憶部12に記憶された認識エンジンや認識辞書のうち、個人情報識別フラグおよび地域特有情報識別フラグのいずれかが「1」に設定されているファイルを用いて、同様の処理により、言語確率値SBを算出する(S22)。本実施の形態の場合、第4知識エンジン、第5知識エンジン、第4知識辞書、および第5知識辞書以外のファイルが用いられる。
【0109】
類似度SAおよび言語確率値SBが算出されると、認識処理部4は、言語確率値SBが算出された候補文字およびその組合せごとに、スコアを算出する。スコアが算出されると、認識結果判定部5は、それらのスコアの最大値を最適結果とする(S24)。図11(B)は、この時のLCD72の表示例とスコアの算出例を示す。スコアSが最も大きい(スコアS=97)「手機」が最適結果である。
【0110】
A6にて、知識情報処理部6は、地域特有情報記憶部12および個人情報記憶部16に記憶された知識エンジンを用いて、知識辞書から、最適結果に応じた、翻訳や解説を表わすデータを探し出す(S26)。この場合、知識情報処理部6は、第3知識エンジンを用いて第3知識辞書から「手機」の和訳「携帯電話」を、第2知識エンジンを用いて第2知識辞書からその英訳「cellular phone」を、第1知識エンジンを用いて第1知識辞書から携帯電話の説明に関するデータを、それぞれ探し出す。
【0111】
A7にて、知識情報処理部6は、S26にて得られたデータを、出力部7のLCD72を用いて出力する(S28)。図11(C)を参照して、この時のLCD72の表示結果を示す。認識された「手機」についての翻訳結果および説明が表示される。
【0112】
以上のようにして、本実施の形態に係る情報処理装置は、現在いる場所を特定する情報に基づいて、入力されたパターンに対応する翻訳や解説を表わすデータを出力できる。本実施の形態に係る情報処理装置は、個人情報や現在位置、現在時刻などの情報を加味した形で認識処理や知識を取得する処理を実施することにより、ユーザが必要な情報(たとえば画像などが何を意味しているか?といった文化や規則を表わす情報)を的確に取得できる。ユーザが必要な情報が的確に取得されるので、ユーザは、国や地域ごとにファイルを切換えたり選択したりする必要がなくなる。その際に、せっかく保有していた必要な情報を活用せずに終わってしまうこともなくなる。認識処理や知識を取得する処理に関して、本実施の形態に係る情報処理装置は、ネットワークを通じてアルゴリズムや内容が互いに異なる複数の処理を大規模に展開できるので、より精度の高い結果が得られる。本実施の形態に係る情報処理装置において、認識エンジン、知識エンジン、および各種辞書は、ユーザが気づかないうちに自動的に更新されるため、場所だけでなく、時系列的に変化していく情報に対しても、新しい知識や発見が得られる。地域特有情報記憶部12の他に、個人情報記憶部16を有するので、ユーザの指定に沿った情報も出力し得る。その結果、ユーザが求める、状況の変化から取得できる情報として、地域特有の情報またはユーザの指定に沿った情報を、受信したプログラムを用いて、簡便に、効率よく、確実に、的確に提出できる情報処理装置を提供することができる。
【0113】
なお、S24にて、認識結果判定部5は、スコアの値に代えて、認識エンジンと認識辞書との組合せごとに得られたすべての候補文字の組合せのうちから、その内容に基づく多数決で、最適結果を得てもよい。
【0114】
また、S18にて入力部1から入力される情報は、たとえば、顔、指紋、物体、風景、標識、および音声の区別など、認識する対象を特定できる情報であってもよい。そのために、入力情報判定部2は、入力部1のカメラ24を用いて画像を表わす情報を入力してもよい。カメラ24に代え、マイク24を用いて音を表わす情報を入力してもよい。
【0115】
さらに、S40にて特定される情報は、現在位置に代えて、現在時刻など、状況の変化から取得できる情報であってもよい。その場合、情報処理装置100の各ブロックのうち、現在位置に関する動作を担当するブロックは、すべてその情報に関する動作を担当する。たとえば、S40にて特定する情報が現在の時刻を表わす情報の場合、位置特定部9は、通信部8が受信した現在時刻を特定するための信号に基づいて、現在時刻を特定する。地域特有情報記憶部12が記憶するファイルは、地域識別コード(1)および地域識別コード(2)に代えて、時刻を表わすコードにより取捨選択される。この場合、S40にて特定される情報は、必ずしも通信部8および位置特定部9によって特定されなくてもよい。たとえば、内蔵された、図示しない時計によって現在時刻を表わす情報が取得されてもよい。
【0116】
その他、S60にて指示する内容は、たとえば専門用語やジャンルなど、取得したいデータの範囲を特定する内容であってもよい。
【0117】
これらとは別に、LCD72は、S20およびS22のいずれかにおいて、入力部1から入力された情報、通信部8が受信した情報、候補文字、その組合せ、類似度SAおよび言語確率値SBのいずれかを表示してもよい。これにより、S28にて、正誤が明らかな形で翻訳結果や説明が表示される。
【0118】
ちなみに、知識情報処理部6は、データベースサーバ200に記憶された、翻訳や解説を表わすデータのうち、最適結果に応じたものを受信するように、通信部8を制御してもよい。このことは、知識情報処理手段である知識情報処理部6が、上述した主情報に応じた出力情報を受信するように、これも上述した通信手段を制御してもよいことを表わす。一方、認識処理部4は、データベースサーバ200に記憶された認識辞書を利用して、入力されたパターンを認識してもよい。すなわち、認識辞書や知識辞書は、情報処理装置100にダウンロードするのではなく、ネットワークサーバ200にあるものを参照する形で利用してもよい。この場合、知識情報処理手段である知識情報処理部6は、地域特有情報記憶部12や個人情報記憶部15は勿論のこと、ネットワークサーバ200にあるデータベースからも最適結果に応じた翻訳や解説を表わすデータを探し出すことになる。
【0119】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0120】
【発明の効果】
本発明に係る情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、およびその情報処理プログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記録媒体は、ユーザが求める、状況の変化から取得できる情報を、的確に提供する情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、およびその情報処理プログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る情報処理装置の制御ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る1つの記憶部に記憶された、ファイルの構成を示す概念図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る認識エンジン用の特有情報管理テーブルおよびプログラム管理テーブルを説明する概念図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る認識辞書用の特有情報管理テーブルおよび辞書管理テーブルを説明する概念図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る知識エンジン用の特有情報管理テーブルとプログラム管理テーブルとを説明する概念図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る知識辞書用の特有管理テーブルおよび辞書管理テーブルを説明する概念図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る認識処理およびデータの抽出処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態に係る地域特有情報についての自動更新処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態に係る個人情報についての指示処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態に係る情報処理装置が実施するアルゴリズムと用いられるファイルの構造を説明する図である。
【図11】本発明の実施の形態に係るLCDに表示される表示内容の例である。
【図12】本発明の実施の形態に係る個人情報の設定に用いられる表示の例を示す図である。
【図13】本発明の実施の形態に係る個人情報の指示画面の例を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態に係る地域特有情報記憶部から個人情報記憶部へのファイルの移動を説明する図である。
【符号の説明】
1 入力部、2 入力情報判定部、3 地域特有情報判定部、4 認識処理部、5 認識結果判定部、6 知識情報処理部、7 出力部、8 通信部、9 位置特定部、10 位置情報記憶部、11 ダウンロード部、12 地域特有情報記憶部、13 プログラム記憶部、14 データ記憶部、15 個人情報指示部、16 個人情報記憶部、17 通信路、18 CD−ROM駆動装置、19 CD−ROM、22 カメラ、24 マイク、26 タブレット、72 LCD、74 スピーカ、100 情報処理装置、200 データベースサーバ、300 人工衛星。
Claims (24)
- 状況を表わす状況情報を入力するための第1の入力手段と、
入力情報を入力するための第2の入力手段と、
前記入力情報から、主情報の候補をそれぞれ認識するための、複数の認識手段と、
前記複数の認識手段のうち、前記状況情報により特定された認識手段が認識する候補から、主情報を選択するための選択手段と、
出力情報を記憶するための第1の記憶手段と、
前記主情報に応じた出力情報を探し出すための知識情報処理手段と、
前記知識情報処理手段によって探し出された出力情報を出力するための第1の出力手段とを含む、情報処理装置。 - 前記状況情報は、位置を表わす位置情報を含む、請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記位置情報は、前記情報処理装置の現在位置を表わす情報を含む、請求項2に記載の情報処理装置。
- 前記状況情報は、時刻を表わす情報を含む、請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記第2の入力手段は、画像を表わす情報を入力するための手段を含む、請求項1から4のいずれかに記載の情報処理装置。
- 前記第2の入力手段は、文字および図形のいずれかを表わす情報を入力するための手段を含む、請求項1から4のいずれかに記載の情報処理装置。
- 前記第2の入力手段は、音を表わす情報を入力するための手段を含む、請求項1から4のいずれかに記載の情報処理装置。
- 前記情報処理装置は、
ユーザの指示を意味する情報を入力するための第3の入力手段と、
前記ユーザの指示に基づいて、前記認識手段のうち、前記状況情報により特定され得る手段を指定するための手段をさらに含む、請求項1から7のいずれかに記載の情報処理装置。 - 前記情報処理装置は、前記入力情報、状況情報、主情報および主情報の候補のいずれかを出力するための第2の出力手段をさらに含む、請求項1から8のいずれかに記載の情報処理装置。
- 前記情報処理装置は、前記主情報の候補を順位づける、スコアを特定するための手段をさらに含み、
前記選択手段は、前記スコアに基づいて前記主情報を選択するための手段を含む、請求項1から9のいずれかに記載の情報処理装置。 - 前記選択手段は、前記主情報の候補の内容についての多数決で、前記主情報を選択するための手段を含む、請求項1から9のいずれかに記載の情報処理装置。
- 前記認識手段は、プログラムを実行することにより、前記主情報の候補を認識するための手段を含む、請求項1から11のいずれかに記載の情報処理装置。
- 前記情報処理装置は、前記プログラムを受信するための受信手段をさらに含む、請求項12に記載の情報処理装置。
- 前記情報処理装置は、優先度を表わす優先度情報を記憶するための第2の記憶手段をさらに含み、
前記受信手段は、前記優先度情報に基づいて、前記プログラムを受信するための手段を含む、請求項13に記載の情報処理装置。 - 前記認識手段は、データベースに含まれる情報を根拠として、前記主情報の候補を認識するための手段を含む、請求項1から11のいずれかに記載の情報処理装置。
- 前記データベースは、
前記主情報の認識を行うための情報と、
前記主情報の認識の後処理を行なうための情報とを含む、請求項15に記載の情報処理装置。 - 前記第1の記憶手段は、
前記状況情報に基づいて指定される出力情報を記憶するための手段と、
ユーザにより指定される出力情報を記憶するための手段とを含む、請求項1から16のいずれかに記載の情報処理装置。 - 前記情報処理装置は、前記データベースを受信するための受信手段をさらに含む、請求項15に記載の情報処理装置。
- 前記情報処理装置は、優先度を表わす優先度情報を記憶するための第2の記憶手段をさらに含み、
前記受信手段は、前記優先度情報に基づいて、前記データベースを受信するための手段を含む、請求項18に記載の情報処理装置。 - 前記情報処理装置は、前記出力情報を受信するように通信するための通信手段をさらに含む、請求項1から19のいずれかに記載の情報処理装置。
- 前記情報処理装置は、前記主情報に応じた出力情報を受信するように、前記通信手段を制御するための手段をさらに含む、請求項20に記載の情報処理装置。
- 状況を表わす状況情報を入力する第1の入力ステップと、
入力情報を入力する第2の入力ステップと、
前記入力情報から、主情報の候補をそれぞれ認識する、複数の認識ステップと、
前記複数の認識ステップのうち、前記状況情報により特定された認識ステップで認識された候補から、主情報を選択する選択ステップと、
出力情報を記憶する第1の記憶ステップと、
前記主情報に応じた出力情報を探し出す知識情報処理ステップと、
前記知識情報処理ステップによって探し出された出力情報を出力する第1の出力ステップとを含む、情報処理方法。 - 状況を表わす状況情報を入力する第1の入力ステップと、
入力情報を入力する第2の入力ステップと、
前記入力情報から、主情報の候補をそれぞれ認識する、複数の認識ステップと、
前記複数の認識ステップのうち、前記状況情報により特定された認識ステップで認識された候補から、主情報を選択する選択ステップと、
出力情報を記憶する第1の記憶ステップと、
前記主情報に応じた出力情報を探し出す知識情報処理ステップと、
前記知識情報処理ステップによって探し出された出力情報を出力する第1の出力ステップとを含む各ステップをコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。 - 状況を表わす状況情報を入力する第1の入力ステップと、
入力情報を入力する第2の入力ステップと、
前記入力情報から、主情報の候補をそれぞれ認識する、複数の認識ステップと、
前記複数の認識ステップのうち、前記状況情報により特定された認識ステップで認識された候補から、主情報を選択する選択ステップと、
出力情報を記憶する第1の記憶ステップと、
前記主情報に応じた出力情報を探し出す知識情報処理ステップと、
前記知識情報処理ステップによって探し出された出力情報を出力する第1の出力ステップとをコンピュータに実行させるための情報処理プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
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Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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