JP2005043979A - ガス供給制御装置、ガス使用可能時間表示装置、ガス使用可能時間表示方法、およびそのプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ガス消費者に残りのガス使用可能時間を精度よく知らせることで無用なガス切れを防止することができ、ガス消費者の利便性を向上させる。
【解決手段】制御手段13は、プリペイドガス使用可能量設定手段15により設定されたプリペイドガス使用可能量と、ガス流量検出手段11により検出された現在のガス流量とを基に、ガス使用可能時間を算出する。遮断弁12は、算出されたガス使用可能残時間がなくなったとき、ガス配管を流れるガスを遮断する。表示手段16は、制御手段13により算出されたガス使用可能時間を表示する。また、制御手段13は、ガス流量の変化がある度にガス使用可能時間を再計算する。
【選択図】 図1
【解決手段】制御手段13は、プリペイドガス使用可能量設定手段15により設定されたプリペイドガス使用可能量と、ガス流量検出手段11により検出された現在のガス流量とを基に、ガス使用可能時間を算出する。遮断弁12は、算出されたガス使用可能残時間がなくなったとき、ガス配管を流れるガスを遮断する。表示手段16は、制御手段13により算出されたガス使用可能時間を表示する。また、制御手段13は、ガス流量の変化がある度にガス使用可能時間を再計算する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリペイド方式で料金を前払いしたガス消費者がガス使用可能時間を確認することができるガス供給制御装置、ガス使用可能時間表示装置、ガス使用可能時間表示方法、およびそのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ガス供給に対する課金手法の一つとして、プリペイド式ガス供給システムが提案されている。これは、ガス消費者から所定の金額が前払いされたときにその金額に応じたガス使用可能量をメータに設定し、ガス使用可能量までガスを消費したときに遮断弁を閉じガスの供給を止めるという手法である。この手法は、ガス消費者にとって明瞭な課金手法であるが、ガス使用可能量を超えると、突然ガス供給が停止しまい、ガス消費者に不測の事態が発生する可能性がある。
【0003】
これに対し、特許文献1は、残りのガス使用可能時間を表示することにより、ガス消費者に注意を喚起する手法を開示している。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−53637号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1において表示されるガス使用可能残時間は、過去のガス消費量のデータを基に演算されるため、あくまでも想定に過ぎない。例えば、過去のデータが平日のガス消費量を基に算出したガス使用可能残時間である場合、土日のガス消費量は大きく増加することも考えられるため、当該ガス使用可能残時間よりかなり早くガスが使用できなくなる可能性がある。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、ガス消費者に残りのガス使用可能時間を精度よく知らせることで無用なガス切れを防止することができ、ガス消費者の利便性を向上させるガス供給制御装置、ガス使用可能時間表示装置、ガス使用可能時間表示方法、およびそのプログラムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、請求項1記載の発明は、図1に示すように、ガス配管を流れるガス流量を検出するガス流量検出手段11と、プリペイドガス使用可能量を設定するプリペイドガス使用可能量設定手段15と、前記プリペイドガス使用可能量設定手段15により設定されたプリペイドガス使用可能量と、前記ガス流量検出手段11により検出された現在のガス流量とを基に、ガス使用可能時間を算出する制御手段13と、前記プリペイドガス使用可能量がなくなったとき、前記ガス配管を流れるガスを遮断する遮断弁12と、前記制御手段13により算出されたガス使用可能時間を表示する表示手段16と、を有することを特徴としている。
【0008】
したがって、請求項1記載の発明によれば、制御手段13が現在のガス流量(現在使用しているガス器具のガス使用量)を基にガス使用可能時間を算出し、表示手段16がガス使用可能時間を表示するため、ガス使用可能時間表示より早くガスが使用できなくなるということがなくなるため、ガス消費者の利便性が向上する。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記制御手段13は、前記プリペイドガス使用可能量および/または前記ガス流量が変化したとき、前記ガス使用可能時間を再算出して更新し、前記表示手段16は、前記制御手段13により更新されたガス使用可能時間を表示することを特徴としている。
【0010】
したがって、請求項2記載の発明によれば、制御手段13がガス流量の変化がある度にガス使用可能時間を再計算し、表示手段16がリアルタイムにガス使用可能時間を表示することにより、より精度の高いガス使用可能時間をガス消費者に提示することができる。
【0011】
請求項3記載の発明は、図3に示すように、ガス配管を流れるガス流量を検出するガス流量検出手段11と、前記ガス配管を流れるガスを遮断する遮断弁12と、を含むガス供給制御装置10に有線または無線で接続されるガス使用可能時間表示装置20であって、プリペイドガス使用可能量を設定するプリペイドガス使用可能量設定手段25と、前記プリペイドガス使用可能量設定手段25により設定されたプリペイドガス使用可能量と、前記ガス供給制御装置10から受信する前記ガス流量検出手段11により検出された現在のガス流量を基に、ガス使用可能時間を算出する制御手段23と、前記制御手段23により算出されたガス使用可能時間を表示する表示手段26と、を有することを特徴としている。
【0012】
したがって、請求項3記載の発明によれば、制御手段23がガス供給制御装置10から受信する現在のガス流量を基にガス使用可能時間を算出し、表示手段26がガス使用可能時間を表示するため、ガス使用可能時間表示より早くガスが使用できなくなるということがなくなるため、ガス消費者の利便性が向上する。また、表示手段26をガス供給制御装置10から分離したことから、ガス消費者の希望する位置でガス使用可能時間を表示することができる。さらに、既存のガス供給制御装置10にガス使用可能時間を表示する装置を後付けすることができる。
【0013】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記制御手段23は、前記プリペイドガス使用可能量および/または前記ガス流量が変化したとき、前記ガス使用可能残時間を再算出して更新し、前記表示手段26は、前記制御手段23により更新されたガス使用可能残時間を表示することを特徴としている。
【0014】
したがって、請求項4記載の発明によれば、制御手段23がガス流量の変化がある度にガス使用可能残時間を再計算し、表示手段26がリアルタイムにガス使用可能時間を表示することにより、より精度の高いガス使用可能残時間をガス消費者に提示することができる。
【0015】
請求項5記載の発明は、予め設定されるプリペイドガス使用可能量がなくなったとき、ガス配管を流れるガスを遮断弁により遮断するガス供給制御装置におけるガス使用可能時間表示方法であって、ガス使用の有無を検出し、使用されているとき前記プリペイドガス使用可能量から前記ガスの使用量を減じて前記プリペイドガス使用可能量を更新し、前記更新されたプリペイドガス使用可能量を、前記ガス配管を流れるガス流量に変化がある度に更新される現在ガス流量で除してガス使用可能時間を算出し、前記算出したガス使用可能時間を表示することを特徴としている。
【0016】
したがって、請求項5記載の発明によれば、現在のガス流量を基にガス使用可能時間を算出し、リアルタイムにガス使用可能時間を表示するため、ガス使用可能時間表示より早くガスが使用できなくなるということがなくなるため、ガス消費者の利便性が向上する。
【0017】
請求項6記載の発明は、予め設定されるプリペイドガス使用可能量がなくなったとき、ガス配管を流れるガスを遮断弁により遮断するガス供給制御装置におけるガス使用可能時間表示プログラムであって、ガス使用の有無を検出し、使用されているとき前記プリペイドガス使用可能量から前記ガスの使用量を減じて前記プリペイドガス使用可能量を更新する使用可能量更新処理と、前記使用可能量更新処理により更新されたプリペイドガス使用可能量を、前記ガス配管を流れるガス流量に変化がある度に更新される現在ガス流量で除してガス使用可能時間を算出する使用可能時間算出処理と、前記使用可能時間算出処理により算出したガス使用可能時間を表示する表示処理と、をコンピュータに実行させることを特徴としている。
【0018】
したがって、請求項6記載の発明によれば、現在のガス流量を基にガス使用可能時間を算出させ、リアルタイムにガス使用可能時間を表示させるプログラムを実行することにより、ガス使用可能時間表示より早くガスが使用できなくなるということがなくなるため、ガス消費者の利便性が向上する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明の第1の実施形態におけるガス供給制御装置の構成を示すブロック図である。図1に示すガス供給制御装置10は、流量センサ11、遮断弁12、制御部13、記憶部14、プリペイドガス使用可能量設定部15、および表示部16を備える。
【0021】
流量センサ11は、配管を流れるガス流量を検出して、検出したガス流量を電気信号に変換して制御部13に出力する。遮断弁12は、制御部13からの指示により弁を閉じて、ガス機器へのガス供給を遮断する。
【0022】
制御部13は、例えばマイコンで構成され、装置全体を制御する。記憶部14は、ROMおよびRAMを備える。ROMは、制御部13を動作させるプログラムおよび基礎データを記憶している。RAMは、作業領域として用いられ、流量センサ11およびプリペイドガス使用可能量設定部15から入力されるデータや、当該データを基に制御部13が演算する演算結果等を一時記憶する。
【0023】
制御部13は、遮断弁12の開閉を制御し、プリペイドガス使用可能量設定部15から設定されるガス使用可能量がなくなった場合、ガス供給を停止するために遮断弁12に閉を指示する信号を出力する。また、制御部13は、流量センサ11から入力されるガス流量および上記ガス使用可能量を基に、ガス使用可能(残)時間を算出する。なお図示していないが、ガス漏れサンセを設けて、当該ガス漏れサンセからガス漏れ信号を受信したときも、遮断弁12に閉を指示する信号を出力する制御を行ってもよい。
【0024】
プリペイドガス使用可能量設定部15は、ガス管理者がガス使用可能量を設定するためのものである。ガス管理者は、予めガス消費者から所望のガス使用可能量に応じた料金を支払われると、当該ガス使用可能量をプリペイドガス使用可能量設定部15から設定する。プリペイドガス使用可能量設定部15は、設定されたガス使用可能量を制御部13に出力する。なお、プリペイドガス使用可能量設定部15は、カードやスティック状の記録媒体を挿入されるスロットを備えたものとしてもよい。この場合、プリペイドガス使用可能量設定部15は、ガス消費者が予め料金を支払うことによってガス使用可能量が書き込まれた上記記録媒体が上記スロットに挿入されると、当該ガス使用可能量を読み取り、制御部13に出力する。また、管理センタや設定器からの通信によって、ガス使用可能量を設定してもよい。
【0025】
表示部16は、制御部13により算出されたガス使用可能時間、およびその他必要な情報を表示する。表示部16は、一般のメーター表示、液晶表示、有機EL表示等を用いるとよい。
【0026】
次に、本発明の実施形態におけるガス供給制御装置の動作について説明する。図2は、当該ガス供給制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。まず、プリペイドガス使用可能量設定部15からガス消費者による料金支払に応じたガス使用可能量が設定される(ステップS10)。当該ガス使用可能量は、制御部13を介して記憶部14に記憶される。
【0027】
次に、流量センサ11は、配管のガス流量を検出してガスが使用中であるか否かを判断する(ステップS11)。ガスが使用中である場合は(ステップS11/Y)、制御部13は、流量センサ11が検出したガス流量を記憶部14に現在ガス流量として記憶する。制御部13は、当該現在ガス流量を基にガス使用量を算出し、下記式1のように、ガス使用可能量から当該ガス使用量を差し引いて、新たなガス使用可能量を算出する(ステップS12)。
【0028】
ガス使用可能量[m3]←ガス使用可能量[m3]−ガス使用量[m3] …式1
【0029】
次に、制御部13は、下記式2に示すように流量センサ11により検出される現在ガス流量およびガス使用可能量を基に、ガス使用可能時間を算出する(ステップS13)。
【0030】
ガス使用可能時間[h]=ガス使用可能量[m3]/現在ガス流量[m3/h]…式2
【0031】
制御部13は、算出したガス使用可能時間を記憶部14に記憶する。次回以降は、適宜算出されるガス使用可能時間を更新する(ステップS14)。そして、現在のガス使用可能時間を表示部16に出力し、表示部16は、当該ガス使用可能時間を表示する(ステップS15)。上記式2では時単位で算出しているが、表示する際は分単位まで表示するとよい。なお、表示部16は、ガス使用可能時間を表示すると同時に、現在ガス流量や現在のガス使用可能量を合わせて表示してもよい。
【0032】
次に、流量センサ11によりガス流量の変化が検出されると(ステップS16/Y)、制御部13は、記憶部14に記憶された現在ガス流量を、変化したガス流量に更新する(ステップS17)。そして、ステップS11に遷移する。ステップS16において、流量センサ11によりガス流量の変化がないときは(ステップS16/N)、そのままステップS11に遷移する。
【0033】
次に、本発明の第2の実施形態におけるガス供給制御装置に接続されるガス使用可能時間表示装置について説明する。図3は、本発明の第2の実施形態におけるガス供給制御装置およびガス使用可能時間表示装置の構成を示すブロック図である。図3において、ガス供給制御装置10は、流量センサ11、遮断弁12、制御部13、記憶部14、および入出力部17を備える。ガス使用可能時間表示装置20は、制御部23、記憶部24、入出力部17、プリペイドガス使用可能量設定部25、および表示部26を備える。
【0034】
ガス供給制御装置10とガス使用可能時間表示装置20とは、有線または無線(例えば短距離赤外線通信)で接続される。ガス供給制御装置10を屋外にガス使用可能時間表示装置20を屋内に設置してもよいし、ガス供給制御装置10にガス使用可能時間表示装置20を後から組み込んでもよい。
【0035】
流量センサ11は、配管を流れるガス流量を検出して、検出したガス流量を電気信号に変換して制御部13に出力する。そして、制御部13から入出力部17および入出力部27を介して制御部23にも出力する。遮断弁12は、制御部13から、または制御部23から入出力部27、入出力部17および制御部13を介して受信した開閉指示を基に弁の開閉を行う。制御部13は、例えばマイコンで構成され、ガス供給制御装置10全体を制御する。記憶部14は、ROMおよびRAMを備える。入出力部17は、ガス使用可能時間表示装置20と通信するためのインタフェースである。
【0036】
制御部23は、例えばマイコンで構成され、ガス使用可能時間表示装置20全体を制御する。記憶部24は、ROMおよびRAMを備える。ROMは、制御部23を動作させるプログラムおよび基礎データを記憶している。RAMは、作業領域として用いられ、流量センサ11から制御部13、入出力部17および入出力部27を介して入力されるデータおよびプリペイドガス使用可能量設定部25から入力されるデータや、当該データを基に制御部23が演算する演算結果等を一時記憶する。
【0037】
制御部23は、入出力部27、入出力部17および制御部13を介して遮断弁12の開閉を制御し、プリペイドガス使用可能量設定部25から設定されるガス使用可能量がなくなった場合、ガス供給を停止するために遮断弁12に閉を指示する信号を出力する。また、制御部23は、流量センサ11から制御部13、入出力部17および入出力部27を介して入力されるガス流量および上記ガス使用可能量を基に、ガス使用可能時間を算出する。
【0038】
プリペイドガス使用可能量設定部25は、ガス管理者がガス使用可能量を設定するためのものである。ガス管理者は、予めガス消費者から所望のガス使用可能量に応じた料金を支払われると、当該ガス使用可能量をプリペイドガス使用可能量設定部25から設定する。プリペイドガス使用可能量設定部25は、設定されたガス使用可能量を制御部23に出力する。なお、プリペイドガス使用可能量設定部25は、第1の実施形態のように、カードやスティック状の記録媒体を挿入されるスロットを備えたものとしてもよい。さらに、プリペイドガス使用可能量がプリチャージされたガス使用可能時間表示装置20自体を販売してもよい。また、管理センタや設定器からの通信によって、ガス使用可能量を設定してもよい。表示部26は、制御部23により算出されたガス使用可能時間、その他必要な情報を表示する。入出力部27は、ガス供給制御装置10と通信するためのインタフェースである。
【0039】
第2の実施形態におけるガス供給制御装置10およびガス使用可能時間表示装置20の動作は、図2に示すフローチャートの説明と同様である。第2の実施形態は、第1の実施形態と比較し、流量センサ11から離れた位置に表示部26を設置することができることから、ガス利用者がガス機器(例えば、調理器、湯沸器)の使用中にも、容易に残りのガス使用可能時間を確認することができる。
【0040】
次に、本発明の第3の実施形態におけるガス供給制御装置およびガス使用可能時間表示装置について説明する。図4は、本発明の第3の実施形態におけるガス供給制御装置およびガス使用可能時間表示装置の構成を示すブロック図である。図4において、ガス供給制御装置10は、流量センサ11、遮断弁12、制御部13、記憶部14、プリペイドガス使用可能量設定部15および入出力部17を備える。ガス使用可能時間表示装置20は、入出力部17、および表示部26を備える。
【0041】
第3の実施形態におけるガス供給制御装置10およびガス使用可能時間表示装置20の具体的構成は、基本的に第2の実施形態の構成と同様である。相違点は、プリペイドガス使用可能量設定部15をガス供給制御装置10に設けた点、およびガス使用可能時間表示装置20側で制御を行わずにガス使用可能時間表示装置20を簡素な構成にした点である。第3の実施形態におけるガス供給制御装置10およびガス使用可能時間表示装置20の動作は、図2に示すフローチャートの説明と同様である。
【0042】
第3の実施形態は、第2の実施形態と比較し、ガス使用可能時間表示装置20側で制御を行わないため、ガス使用可能時間表示装置20を小型化しやすく、ガス消費者の所望の場所に配置しやすくなる。
【0043】
なお、本発明はプログラムをコンピュータに実行させて実現することもできる。当該プログラムは、磁気記録媒体、光記録媒体、光磁気記録媒体、若しくは半導体IC記録媒体に記録されて提供される。または、プログラムサーバからネットワークを介して、FTP(File Transfer Protocol)、HTTP(hypertext transfer protocol)等のプロトコルによりダウンロードされて提供される。
【0044】
なお、上述した実施形態は、本発明の好適な実施形態の一例を示したものであり、本発明はそれに限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施が可能である。
【0045】
例えば、図1に示すガス供給制御装置10または図3に示すガス使用可能時間表示装置20に音声出力部を追加して、ガス使用可能時間が残り僅かになった時点で警告音を出力する構成としてもよい。
【0046】
また、ガス使用可能時間表示装置20は、単に入出力部27および表示部26を備える構成でもよく、その場合その他の処理は、プリペイドガス使用可能量の設定も含めてガス供給制御装置10が行う。
【0047】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1記載の発明によれば、制御手段が現在のガス流量(現在使用しているガス器具のガス使用量)を基にガス使用可能時間を算出し、表示手段がガス使用可能時間を表示するため、ガス使用可能時間表示より早くガスが使用できなくなるということがなくなるため、ガス消費者の利便性が向上する。
【0048】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、制御手段がガス流量の変化がある度にガス使用可能時間を再計算し、表示手段がリアルタイムにガス使用可能時間を表示することにより、より精度の高いガス使用可能時間をガス消費者に提示することができる。
【0049】
請求項3記載の発明によれば、制御手段がガス供給制御装置から受信する現在のガス流量を基にガス使用可能時間を算出し、表示手段がガス使用可能時間を表示するため、ガス使用可能時間表示より早くガスが使用できなくなるということがなくなるため、ガス消費者の利便性が向上する。また、表示手段をガス供給制御装置から分離したことから、ガス消費者の希望する位置でガス使用可能時間を表示することができる。さらに、既存のガス供給制御装置にガス使用可能時間を表示する装置を後付けすることができる。
【0050】
請求項4記載の発明によれば、請求項3記載の発明の効果に加えて、制御手段がガス流量の変化がある度にガス使用可能残時間を再計算し、表示手段がリアルタイムにガス使用可能残時間を表示することにより、より精度の高いガス使用可能時間をガス消費者に提示することができる。
【0051】
請求項5記載の発明によれば、現在のガス流量を基にガス使用可能時間を算出し、リアルタイムにガス使用可能時間を表示するため、ガス使用可能時間表示より早くガスが使用できなくなるということがなくなるため、ガス消費者の利便性が向上する。
【0052】
請求項6記載の発明によれば、現在のガス流量を基にガス使用可能時間を算出させ、リアルタイムにガス使用可能時間を表示させるプログラムを実行することにより、ガス使用可能時間表示より早くガスが使用できなくなるということがなくなるため、ガス消費者の利便性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるガス供給制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態におけるガス供給制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明の第2の実施形態におけるガス供給制御装置およびガス使用可能時間表示装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第3の実施形態におけるガス供給制御装置およびガス使用可能時間表示装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 ガス供給制御装置
11 流量センサ
12 遮断弁
13 制御部
14 記憶部
15 プリペイドガス使用可能量設定部
16 表示部
20 ガス使用可能時間表示装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリペイド方式で料金を前払いしたガス消費者がガス使用可能時間を確認することができるガス供給制御装置、ガス使用可能時間表示装置、ガス使用可能時間表示方法、およびそのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ガス供給に対する課金手法の一つとして、プリペイド式ガス供給システムが提案されている。これは、ガス消費者から所定の金額が前払いされたときにその金額に応じたガス使用可能量をメータに設定し、ガス使用可能量までガスを消費したときに遮断弁を閉じガスの供給を止めるという手法である。この手法は、ガス消費者にとって明瞭な課金手法であるが、ガス使用可能量を超えると、突然ガス供給が停止しまい、ガス消費者に不測の事態が発生する可能性がある。
【0003】
これに対し、特許文献1は、残りのガス使用可能時間を表示することにより、ガス消費者に注意を喚起する手法を開示している。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−53637号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1において表示されるガス使用可能残時間は、過去のガス消費量のデータを基に演算されるため、あくまでも想定に過ぎない。例えば、過去のデータが平日のガス消費量を基に算出したガス使用可能残時間である場合、土日のガス消費量は大きく増加することも考えられるため、当該ガス使用可能残時間よりかなり早くガスが使用できなくなる可能性がある。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、ガス消費者に残りのガス使用可能時間を精度よく知らせることで無用なガス切れを防止することができ、ガス消費者の利便性を向上させるガス供給制御装置、ガス使用可能時間表示装置、ガス使用可能時間表示方法、およびそのプログラムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、請求項1記載の発明は、図1に示すように、ガス配管を流れるガス流量を検出するガス流量検出手段11と、プリペイドガス使用可能量を設定するプリペイドガス使用可能量設定手段15と、前記プリペイドガス使用可能量設定手段15により設定されたプリペイドガス使用可能量と、前記ガス流量検出手段11により検出された現在のガス流量とを基に、ガス使用可能時間を算出する制御手段13と、前記プリペイドガス使用可能量がなくなったとき、前記ガス配管を流れるガスを遮断する遮断弁12と、前記制御手段13により算出されたガス使用可能時間を表示する表示手段16と、を有することを特徴としている。
【0008】
したがって、請求項1記載の発明によれば、制御手段13が現在のガス流量(現在使用しているガス器具のガス使用量)を基にガス使用可能時間を算出し、表示手段16がガス使用可能時間を表示するため、ガス使用可能時間表示より早くガスが使用できなくなるということがなくなるため、ガス消費者の利便性が向上する。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記制御手段13は、前記プリペイドガス使用可能量および/または前記ガス流量が変化したとき、前記ガス使用可能時間を再算出して更新し、前記表示手段16は、前記制御手段13により更新されたガス使用可能時間を表示することを特徴としている。
【0010】
したがって、請求項2記載の発明によれば、制御手段13がガス流量の変化がある度にガス使用可能時間を再計算し、表示手段16がリアルタイムにガス使用可能時間を表示することにより、より精度の高いガス使用可能時間をガス消費者に提示することができる。
【0011】
請求項3記載の発明は、図3に示すように、ガス配管を流れるガス流量を検出するガス流量検出手段11と、前記ガス配管を流れるガスを遮断する遮断弁12と、を含むガス供給制御装置10に有線または無線で接続されるガス使用可能時間表示装置20であって、プリペイドガス使用可能量を設定するプリペイドガス使用可能量設定手段25と、前記プリペイドガス使用可能量設定手段25により設定されたプリペイドガス使用可能量と、前記ガス供給制御装置10から受信する前記ガス流量検出手段11により検出された現在のガス流量を基に、ガス使用可能時間を算出する制御手段23と、前記制御手段23により算出されたガス使用可能時間を表示する表示手段26と、を有することを特徴としている。
【0012】
したがって、請求項3記載の発明によれば、制御手段23がガス供給制御装置10から受信する現在のガス流量を基にガス使用可能時間を算出し、表示手段26がガス使用可能時間を表示するため、ガス使用可能時間表示より早くガスが使用できなくなるということがなくなるため、ガス消費者の利便性が向上する。また、表示手段26をガス供給制御装置10から分離したことから、ガス消費者の希望する位置でガス使用可能時間を表示することができる。さらに、既存のガス供給制御装置10にガス使用可能時間を表示する装置を後付けすることができる。
【0013】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記制御手段23は、前記プリペイドガス使用可能量および/または前記ガス流量が変化したとき、前記ガス使用可能残時間を再算出して更新し、前記表示手段26は、前記制御手段23により更新されたガス使用可能残時間を表示することを特徴としている。
【0014】
したがって、請求項4記載の発明によれば、制御手段23がガス流量の変化がある度にガス使用可能残時間を再計算し、表示手段26がリアルタイムにガス使用可能時間を表示することにより、より精度の高いガス使用可能残時間をガス消費者に提示することができる。
【0015】
請求項5記載の発明は、予め設定されるプリペイドガス使用可能量がなくなったとき、ガス配管を流れるガスを遮断弁により遮断するガス供給制御装置におけるガス使用可能時間表示方法であって、ガス使用の有無を検出し、使用されているとき前記プリペイドガス使用可能量から前記ガスの使用量を減じて前記プリペイドガス使用可能量を更新し、前記更新されたプリペイドガス使用可能量を、前記ガス配管を流れるガス流量に変化がある度に更新される現在ガス流量で除してガス使用可能時間を算出し、前記算出したガス使用可能時間を表示することを特徴としている。
【0016】
したがって、請求項5記載の発明によれば、現在のガス流量を基にガス使用可能時間を算出し、リアルタイムにガス使用可能時間を表示するため、ガス使用可能時間表示より早くガスが使用できなくなるということがなくなるため、ガス消費者の利便性が向上する。
【0017】
請求項6記載の発明は、予め設定されるプリペイドガス使用可能量がなくなったとき、ガス配管を流れるガスを遮断弁により遮断するガス供給制御装置におけるガス使用可能時間表示プログラムであって、ガス使用の有無を検出し、使用されているとき前記プリペイドガス使用可能量から前記ガスの使用量を減じて前記プリペイドガス使用可能量を更新する使用可能量更新処理と、前記使用可能量更新処理により更新されたプリペイドガス使用可能量を、前記ガス配管を流れるガス流量に変化がある度に更新される現在ガス流量で除してガス使用可能時間を算出する使用可能時間算出処理と、前記使用可能時間算出処理により算出したガス使用可能時間を表示する表示処理と、をコンピュータに実行させることを特徴としている。
【0018】
したがって、請求項6記載の発明によれば、現在のガス流量を基にガス使用可能時間を算出させ、リアルタイムにガス使用可能時間を表示させるプログラムを実行することにより、ガス使用可能時間表示より早くガスが使用できなくなるということがなくなるため、ガス消費者の利便性が向上する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明の第1の実施形態におけるガス供給制御装置の構成を示すブロック図である。図1に示すガス供給制御装置10は、流量センサ11、遮断弁12、制御部13、記憶部14、プリペイドガス使用可能量設定部15、および表示部16を備える。
【0021】
流量センサ11は、配管を流れるガス流量を検出して、検出したガス流量を電気信号に変換して制御部13に出力する。遮断弁12は、制御部13からの指示により弁を閉じて、ガス機器へのガス供給を遮断する。
【0022】
制御部13は、例えばマイコンで構成され、装置全体を制御する。記憶部14は、ROMおよびRAMを備える。ROMは、制御部13を動作させるプログラムおよび基礎データを記憶している。RAMは、作業領域として用いられ、流量センサ11およびプリペイドガス使用可能量設定部15から入力されるデータや、当該データを基に制御部13が演算する演算結果等を一時記憶する。
【0023】
制御部13は、遮断弁12の開閉を制御し、プリペイドガス使用可能量設定部15から設定されるガス使用可能量がなくなった場合、ガス供給を停止するために遮断弁12に閉を指示する信号を出力する。また、制御部13は、流量センサ11から入力されるガス流量および上記ガス使用可能量を基に、ガス使用可能(残)時間を算出する。なお図示していないが、ガス漏れサンセを設けて、当該ガス漏れサンセからガス漏れ信号を受信したときも、遮断弁12に閉を指示する信号を出力する制御を行ってもよい。
【0024】
プリペイドガス使用可能量設定部15は、ガス管理者がガス使用可能量を設定するためのものである。ガス管理者は、予めガス消費者から所望のガス使用可能量に応じた料金を支払われると、当該ガス使用可能量をプリペイドガス使用可能量設定部15から設定する。プリペイドガス使用可能量設定部15は、設定されたガス使用可能量を制御部13に出力する。なお、プリペイドガス使用可能量設定部15は、カードやスティック状の記録媒体を挿入されるスロットを備えたものとしてもよい。この場合、プリペイドガス使用可能量設定部15は、ガス消費者が予め料金を支払うことによってガス使用可能量が書き込まれた上記記録媒体が上記スロットに挿入されると、当該ガス使用可能量を読み取り、制御部13に出力する。また、管理センタや設定器からの通信によって、ガス使用可能量を設定してもよい。
【0025】
表示部16は、制御部13により算出されたガス使用可能時間、およびその他必要な情報を表示する。表示部16は、一般のメーター表示、液晶表示、有機EL表示等を用いるとよい。
【0026】
次に、本発明の実施形態におけるガス供給制御装置の動作について説明する。図2は、当該ガス供給制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。まず、プリペイドガス使用可能量設定部15からガス消費者による料金支払に応じたガス使用可能量が設定される(ステップS10)。当該ガス使用可能量は、制御部13を介して記憶部14に記憶される。
【0027】
次に、流量センサ11は、配管のガス流量を検出してガスが使用中であるか否かを判断する(ステップS11)。ガスが使用中である場合は(ステップS11/Y)、制御部13は、流量センサ11が検出したガス流量を記憶部14に現在ガス流量として記憶する。制御部13は、当該現在ガス流量を基にガス使用量を算出し、下記式1のように、ガス使用可能量から当該ガス使用量を差し引いて、新たなガス使用可能量を算出する(ステップS12)。
【0028】
ガス使用可能量[m3]←ガス使用可能量[m3]−ガス使用量[m3] …式1
【0029】
次に、制御部13は、下記式2に示すように流量センサ11により検出される現在ガス流量およびガス使用可能量を基に、ガス使用可能時間を算出する(ステップS13)。
【0030】
ガス使用可能時間[h]=ガス使用可能量[m3]/現在ガス流量[m3/h]…式2
【0031】
制御部13は、算出したガス使用可能時間を記憶部14に記憶する。次回以降は、適宜算出されるガス使用可能時間を更新する(ステップS14)。そして、現在のガス使用可能時間を表示部16に出力し、表示部16は、当該ガス使用可能時間を表示する(ステップS15)。上記式2では時単位で算出しているが、表示する際は分単位まで表示するとよい。なお、表示部16は、ガス使用可能時間を表示すると同時に、現在ガス流量や現在のガス使用可能量を合わせて表示してもよい。
【0032】
次に、流量センサ11によりガス流量の変化が検出されると(ステップS16/Y)、制御部13は、記憶部14に記憶された現在ガス流量を、変化したガス流量に更新する(ステップS17)。そして、ステップS11に遷移する。ステップS16において、流量センサ11によりガス流量の変化がないときは(ステップS16/N)、そのままステップS11に遷移する。
【0033】
次に、本発明の第2の実施形態におけるガス供給制御装置に接続されるガス使用可能時間表示装置について説明する。図3は、本発明の第2の実施形態におけるガス供給制御装置およびガス使用可能時間表示装置の構成を示すブロック図である。図3において、ガス供給制御装置10は、流量センサ11、遮断弁12、制御部13、記憶部14、および入出力部17を備える。ガス使用可能時間表示装置20は、制御部23、記憶部24、入出力部17、プリペイドガス使用可能量設定部25、および表示部26を備える。
【0034】
ガス供給制御装置10とガス使用可能時間表示装置20とは、有線または無線(例えば短距離赤外線通信)で接続される。ガス供給制御装置10を屋外にガス使用可能時間表示装置20を屋内に設置してもよいし、ガス供給制御装置10にガス使用可能時間表示装置20を後から組み込んでもよい。
【0035】
流量センサ11は、配管を流れるガス流量を検出して、検出したガス流量を電気信号に変換して制御部13に出力する。そして、制御部13から入出力部17および入出力部27を介して制御部23にも出力する。遮断弁12は、制御部13から、または制御部23から入出力部27、入出力部17および制御部13を介して受信した開閉指示を基に弁の開閉を行う。制御部13は、例えばマイコンで構成され、ガス供給制御装置10全体を制御する。記憶部14は、ROMおよびRAMを備える。入出力部17は、ガス使用可能時間表示装置20と通信するためのインタフェースである。
【0036】
制御部23は、例えばマイコンで構成され、ガス使用可能時間表示装置20全体を制御する。記憶部24は、ROMおよびRAMを備える。ROMは、制御部23を動作させるプログラムおよび基礎データを記憶している。RAMは、作業領域として用いられ、流量センサ11から制御部13、入出力部17および入出力部27を介して入力されるデータおよびプリペイドガス使用可能量設定部25から入力されるデータや、当該データを基に制御部23が演算する演算結果等を一時記憶する。
【0037】
制御部23は、入出力部27、入出力部17および制御部13を介して遮断弁12の開閉を制御し、プリペイドガス使用可能量設定部25から設定されるガス使用可能量がなくなった場合、ガス供給を停止するために遮断弁12に閉を指示する信号を出力する。また、制御部23は、流量センサ11から制御部13、入出力部17および入出力部27を介して入力されるガス流量および上記ガス使用可能量を基に、ガス使用可能時間を算出する。
【0038】
プリペイドガス使用可能量設定部25は、ガス管理者がガス使用可能量を設定するためのものである。ガス管理者は、予めガス消費者から所望のガス使用可能量に応じた料金を支払われると、当該ガス使用可能量をプリペイドガス使用可能量設定部25から設定する。プリペイドガス使用可能量設定部25は、設定されたガス使用可能量を制御部23に出力する。なお、プリペイドガス使用可能量設定部25は、第1の実施形態のように、カードやスティック状の記録媒体を挿入されるスロットを備えたものとしてもよい。さらに、プリペイドガス使用可能量がプリチャージされたガス使用可能時間表示装置20自体を販売してもよい。また、管理センタや設定器からの通信によって、ガス使用可能量を設定してもよい。表示部26は、制御部23により算出されたガス使用可能時間、その他必要な情報を表示する。入出力部27は、ガス供給制御装置10と通信するためのインタフェースである。
【0039】
第2の実施形態におけるガス供給制御装置10およびガス使用可能時間表示装置20の動作は、図2に示すフローチャートの説明と同様である。第2の実施形態は、第1の実施形態と比較し、流量センサ11から離れた位置に表示部26を設置することができることから、ガス利用者がガス機器(例えば、調理器、湯沸器)の使用中にも、容易に残りのガス使用可能時間を確認することができる。
【0040】
次に、本発明の第3の実施形態におけるガス供給制御装置およびガス使用可能時間表示装置について説明する。図4は、本発明の第3の実施形態におけるガス供給制御装置およびガス使用可能時間表示装置の構成を示すブロック図である。図4において、ガス供給制御装置10は、流量センサ11、遮断弁12、制御部13、記憶部14、プリペイドガス使用可能量設定部15および入出力部17を備える。ガス使用可能時間表示装置20は、入出力部17、および表示部26を備える。
【0041】
第3の実施形態におけるガス供給制御装置10およびガス使用可能時間表示装置20の具体的構成は、基本的に第2の実施形態の構成と同様である。相違点は、プリペイドガス使用可能量設定部15をガス供給制御装置10に設けた点、およびガス使用可能時間表示装置20側で制御を行わずにガス使用可能時間表示装置20を簡素な構成にした点である。第3の実施形態におけるガス供給制御装置10およびガス使用可能時間表示装置20の動作は、図2に示すフローチャートの説明と同様である。
【0042】
第3の実施形態は、第2の実施形態と比較し、ガス使用可能時間表示装置20側で制御を行わないため、ガス使用可能時間表示装置20を小型化しやすく、ガス消費者の所望の場所に配置しやすくなる。
【0043】
なお、本発明はプログラムをコンピュータに実行させて実現することもできる。当該プログラムは、磁気記録媒体、光記録媒体、光磁気記録媒体、若しくは半導体IC記録媒体に記録されて提供される。または、プログラムサーバからネットワークを介して、FTP(File Transfer Protocol)、HTTP(hypertext transfer protocol)等のプロトコルによりダウンロードされて提供される。
【0044】
なお、上述した実施形態は、本発明の好適な実施形態の一例を示したものであり、本発明はそれに限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施が可能である。
【0045】
例えば、図1に示すガス供給制御装置10または図3に示すガス使用可能時間表示装置20に音声出力部を追加して、ガス使用可能時間が残り僅かになった時点で警告音を出力する構成としてもよい。
【0046】
また、ガス使用可能時間表示装置20は、単に入出力部27および表示部26を備える構成でもよく、その場合その他の処理は、プリペイドガス使用可能量の設定も含めてガス供給制御装置10が行う。
【0047】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1記載の発明によれば、制御手段が現在のガス流量(現在使用しているガス器具のガス使用量)を基にガス使用可能時間を算出し、表示手段がガス使用可能時間を表示するため、ガス使用可能時間表示より早くガスが使用できなくなるということがなくなるため、ガス消費者の利便性が向上する。
【0048】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、制御手段がガス流量の変化がある度にガス使用可能時間を再計算し、表示手段がリアルタイムにガス使用可能時間を表示することにより、より精度の高いガス使用可能時間をガス消費者に提示することができる。
【0049】
請求項3記載の発明によれば、制御手段がガス供給制御装置から受信する現在のガス流量を基にガス使用可能時間を算出し、表示手段がガス使用可能時間を表示するため、ガス使用可能時間表示より早くガスが使用できなくなるということがなくなるため、ガス消費者の利便性が向上する。また、表示手段をガス供給制御装置から分離したことから、ガス消費者の希望する位置でガス使用可能時間を表示することができる。さらに、既存のガス供給制御装置にガス使用可能時間を表示する装置を後付けすることができる。
【0050】
請求項4記載の発明によれば、請求項3記載の発明の効果に加えて、制御手段がガス流量の変化がある度にガス使用可能残時間を再計算し、表示手段がリアルタイムにガス使用可能残時間を表示することにより、より精度の高いガス使用可能時間をガス消費者に提示することができる。
【0051】
請求項5記載の発明によれば、現在のガス流量を基にガス使用可能時間を算出し、リアルタイムにガス使用可能時間を表示するため、ガス使用可能時間表示より早くガスが使用できなくなるということがなくなるため、ガス消費者の利便性が向上する。
【0052】
請求項6記載の発明によれば、現在のガス流量を基にガス使用可能時間を算出させ、リアルタイムにガス使用可能時間を表示させるプログラムを実行することにより、ガス使用可能時間表示より早くガスが使用できなくなるということがなくなるため、ガス消費者の利便性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるガス供給制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態におけるガス供給制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明の第2の実施形態におけるガス供給制御装置およびガス使用可能時間表示装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第3の実施形態におけるガス供給制御装置およびガス使用可能時間表示装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 ガス供給制御装置
11 流量センサ
12 遮断弁
13 制御部
14 記憶部
15 プリペイドガス使用可能量設定部
16 表示部
20 ガス使用可能時間表示装置
Claims (6)
- ガス配管を流れるガス流量を検出するガス流量検出手段と、
プリペイドガス使用可能量を設定するプリペイドガス使用可能量設定手段と、
前記プリペイドガス使用可能量設定手段により設定されたプリペイドガス使用可能量と、前記ガス流量検出手段により検出された現在のガス流量とを基に、ガス使用可能時間を算出する制御手段と、
前記プリペイドガス使用可能量がなくなったとき、前記ガス配管を流れるガスを遮断する遮断弁と、
前記制御手段により算出されたガス使用可能時間を表示する表示手段と、
を有することを特徴とするガス供給制御装置。 - 前記制御手段は、前記プリペイドガス使用可能量および/または前記ガス流量が変化したとき、前記ガス使用可能時間を再算出して更新し、
前記表示手段は、前記制御手段により更新されたガス使用可能時間を表示することを特徴とする請求項1記載のガス供給制御装置。 - ガス配管を流れるガス流量を検出するガス流量検出手段と、前記ガス配管を流れるガスを遮断する遮断弁と、を含むガス供給制御装置に有線または無線で接続されるガス使用可能時間表示装置であって、
プリペイドガス使用可能量を設定するプリペイドガス使用可能量設定手段と、
前記プリペイドガス使用可能量設定手段により設定されたプリペイドガス使用可能量と、前記ガス供給制御装置から受信する前記ガス流量検出手段により検出された現在のガス流量とを基に、ガス使用可能時間を算出する制御手段と、
前記制御手段により算出されたガス使用可能時間を表示する表示手段と、
を有することを特徴とするガス使用可能時間表示装置。 - 前記制御手段は、前記プリペイドガス使用可能量および/または前記ガス流量が変化したとき、前記ガス使用可能時間を再算出して更新し、
前記表示手段は、前記制御手段により更新されたガス使用可能時間を表示することを特徴とする請求項3記載のガス使用可能時間表示装置。 - 予め設定されるプリペイドガス使用可能量がなくなったとき、ガス配管を流れるガスを遮断弁により遮断するガス供給制御装置におけるガス使用可能時間表示方法であって、
ガス使用の有無を検出し、使用されているとき前記プリペイドガス使用可能量から前記ガスの使用量を減じて前記プリペイドガス使用可能量を更新し、
前記更新されたプリペイドガス使用可能量を、前記ガス配管を流れるガス流量に変化がある度に更新される現在ガス流量で除してガス使用可能時間を算出し、
前記算出したガス使用可能時間を表示することを特徴とするガス使用可能時間表示方法。 - 予め設定されるプリペイドガス使用可能量がなくなったとき、ガス配管を流れるガスを遮断弁により遮断するガス供給制御装置におけるガス使用可能時間表示プログラムであって、
ガス使用の有無を検出し、使用されているとき前記プリペイドガス使用可能量から前記ガスの使用量を減じて前記プリペイドガス使用可能量を更新する使用可能量更新処理と、
前記使用可能量更新処理により更新されたプリペイドガス使用可能量を、前記ガス配管を流れるガス流量に変化がある度に更新される現在ガス流量で除してガス使用可能時間を算出する使用可能時間算出処理と、
前記使用可能時間算出処理により算出したガス使用可能時間を表示する表示処理と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータ読み取り可能なガス使用可能時間表示プログラム。
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JP2003200233A JP2005043979A (ja) | 2003-07-23 | 2003-07-23 | ガス供給制御装置、ガス使用可能時間表示装置、ガス使用可能時間表示方法、およびそのプログラム |
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JP2003200233A JP2005043979A (ja) | 2003-07-23 | 2003-07-23 | ガス供給制御装置、ガス使用可能時間表示装置、ガス使用可能時間表示方法、およびそのプログラム |
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JP2003200233A Pending JP2005043979A (ja) | 2003-07-23 | 2003-07-23 | ガス供給制御装置、ガス使用可能時間表示装置、ガス使用可能時間表示方法、およびそのプログラム |
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JP (1) | JP2005043979A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008242776A (ja) * | 2007-03-27 | 2008-10-09 | Yazaki Corp | 残り使用可能時間報知装置及び流体供給システム |
CN103280025A (zh) * | 2013-05-10 | 2013-09-04 | 浙江恒业电子有限公司 | 单相本地费控电能表 |
CN108597122A (zh) * | 2018-04-23 | 2018-09-28 | 重庆人文科技学院 | 一种预付费燃气读数方法 |
-
2003
- 2003-07-23 JP JP2003200233A patent/JP2005043979A/ja active Pending
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