JP2005043730A - レンズ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レンズ駆動装置において、薄型化、消費電力の低減、制御時間の短縮化、制御シーケンスの簡素化等を図る。
【解決手段】変倍レンズ光学系40,50、合焦レンズ光学系60、変倍レンズ光学系を駆動する第1駆動機構70、合焦レンズ光学系を駆動する第2駆動機構80等を備える構成において、非撮影時に沈胴させる際に、第1駆動機構70により沈胴させられる前方側のレンズ光学系(第2レンズ群50)が、後方側のレンズ光学系(第3レンズ群60)を押し込んで沈胴位置に位置付けるようにした。これにより、装置を薄型化でき、又、沈胴動作の際に第2駆動機構を駆動させないためその分だけ消費電力を低減でき、その駆動制御が不要であるため、全体として制御時間を短縮でき、制御シーケンスも簡素化できる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、デジタルカメラ、銀塩フィルム式カメラ等に搭載されるレンズ駆動装置に関し、特に、変倍撮影が可能な複数のレンズ光学系(レンズ群)を撮影時に沈胴位置から繰り出させるレンズ駆動装置に関する。
変倍撮影が行なえるカメラ用のレンズ駆動装置としては、第1レンズ群及び第2レンズ群からなる変倍レンズ光学系、変倍レンズ光学系を駆動する第1の駆動源、変倍レンズ光学系の後方に配置され第3レンズ群からなる合焦レンズ光学系、合焦レンズ光学系を駆動する第2の駆動源等を備えたものが知られている。
このレンズ駆動装置においては、撮影時に、両方の駆動源(例えば、DCモータとステップモータ)をそれそれ駆動させて、変倍レンズ光学系及び合焦レンズ光学系をそれぞれ繰り出させて、所望の変倍位置及び合焦位置に位置付け、一方、非撮影時に、両方の駆動源をそれぞれ駆動させて、変倍レンズ光学系及び合焦レンズ光学系をそれぞれ繰り込ませて、所定の沈胴位置に位置付けるようになっている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開2003−057705号公報 特開2003−057522号公報
ところで、上記のレンズ駆動装置においては、変倍レンズ光学系と合焦レンズ光学系とを沈胴させる場合、それぞれの駆動源を共に駆動させて行なっていたため、電力の消費量が大きくなるという問題があった。
また、沈胴時には、先ず後方にある合焦レンズ光学系に沈胴動作を行なわせ、続いて、前方にある変倍レンズ光学系に沈胴動作を行なわせるように駆動制御する必要があり、全体の沈胴動作を完了させるまでの制御時間が長くなるという問題があった。
一方、非撮影時に、変倍レンズ光学系のみ沈胴させる場合は、合焦レンズ光学系が沈胴しない分だけ、光軸方向における装置の寸法が大きくなるという問題があった。
本発明は、上記の点に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、構造の簡略化、小型化、沈胴時における薄型化、消費電力の低減、繰り出し動作及び沈胴動作に要する制御時間の短縮化、制御シーケンスの簡素化等を図れるレンズ駆動装置を提供することにある。
本発明のレンズ駆動装置は、光軸方向に配列された複数のレンズ光学系と、複数のレンズ光学系を光軸方向に駆動する駆動機構とを備え、複数のレンズ光学系を、沈胴位置と撮影位置との間で移動させるレンズ駆動装置であって、上記複数のレンズ光学系は、沈胴時に、駆動機構により沈胴させられる前方側のレンズ光学系が後方側のレンズ光学系を押し込んで沈胴位置に位置付けるように形成されている、ことを特徴としている。
この構成によれば、非撮影(沈胴)時には、駆動機構が前方側にあるレンズ光学系を沈胴させると、この前方側のレンズ光学系が後方側にあるレンズ光学系を押し込んで沈胴位置に位置付ける。したがって、沈胴時において装置を薄型化でき、又、後方側のレンズ光学系を沈胴させるために専用の駆動機構を駆動する必要がないためその分だけ消費電力を低減できる。さらに、後方側の駆動制御が不要であるため、制御時間を短縮でき、制御シーケンスも簡素化できる。
上記構成において、複数のレンズ光学系は、変倍レンズ光学系と、変倍レンズ光学系よりも後方側に配置された合焦レンズ光学系とを含み、駆動機構は、変倍レンズ光学系を駆動する第1駆動機構と、合焦レンズ光学系を駆動する第2駆動機構とを含み、変倍レンズ光学系は、沈胴時に、合焦レンズ光学系に当接して沈胴位置まで押し込む当接部を有し、合焦レンズ光学系は、当接部の押し込み動作に伴なって移動するように形成されている、構成を採用できる。
この構成によれば、撮影時には、第1駆動機構により変倍レンズ光学系が繰り出され、第2駆動機構による駆動及び当接部の押し込み解除により合焦レンズ光学系が繰り出される。一方、非撮影(沈胴)時には、第1駆動機構により変倍レンズ光学系が沈胴させられると、その当接部が合焦レンズ光学系に当接して、合焦レンズ光学系を沈胴位置まで押し込む。このように、変倍レンズ光学系の当接部による押し込み動作により、合焦レンズ光学系を沈胴させることができるため、簡略な構造にて確実に沈胴動作を行なわせることができる。
上記構成において、第2駆動機構は、光軸方向に伸長するリードスクリューと、リードスクリューに螺合するナットと、合焦レンズ光学系を繰り出し方向に向けて付勢するバネとを含み、合焦レンズ光学系は、ナットに対して離脱可能に後方から当接すると共にナットの回転を規制するように形成されたナット受け部を有する、構成を採用できる。
この構成によれば、撮影時には、リードスクリューによりナットが繰り出し方向に移動することで、合焦レンズ光学系は、バネの付勢力によりナットに追従して繰り出される。一方、非撮影(沈胴)時には、変倍レンズ光学系の当接部が合焦レンズ光学系に当接してこれを押し込むと、ナット受け部がナットから離脱して、合焦レンズ光学系は沈胴位置に位置付けられる。このように、簡単な構造にて、合焦レンズ光学系の沈胴動作を可能にすることができる。
上記構成において、変倍レンズ光学系は、光軸方向において前方側から後方側に向けて順に配列された第1レンズ群及び第2レンズ群を含み、合焦レンズ光学系は、第2レンズ群の後方に配置された第3レンズ群を含む、構成を採用できる。
この構成によれば、第1レンズ群及び第2レンズ群と第3レンズ群を含むレンズ光学系を備えた装置において、沈胴時における低消費電力化、薄型化等を達成できる。
上記構成において、第2レンズ群は、レンズを保持するレンズ枠と、レンズ枠の前方側において光軸方向に可動に支持されかつ常時前方側に向けて繰り出すように付勢された光量を調整する光量調整ユニットとを含み、第1レンズ群は、沈胴時に、光量調整ユニットに当接してこれを押し込む当接部を有する、構成を採用できる。
この構成によれば、非撮影(沈胴)時には、変倍レンズ光学系による合焦レンズ光学系の押し込み動作に加えて、変倍レンズ光学系の中でさらに、第1レンズ群が沈胴する際に第2レンズ群の光量調整ユニットを後方に押し込むため、その分だけさらに光軸方向の寸法を短くすなわち装置を薄型化できる。
また、本発明のレンズ駆動装置は、光軸方向に配列された複数のレンズ群と、レンズ群を光軸方向に駆動する駆動機構とを備え、複数のレンズ群を、沈胴位置と撮影位置との間で移動させるレンズ駆動装置であって、上記複数のレンズ群は、沈胴時に、前方側のレンズ群が後方側のレンズ群の一部を押し込むように形成されている、ことを特徴としている。
この構成によれば、非撮影(沈胴)時にレンズ群に沈胴動作を行なわせると、前方側にあるレンズ群が後方側にあるレンズ群の一部を相対的に後方に向けて押し込むため、その押し込み分だけ装置を薄型化できる。
上記構成において、後方側のレンズ群は、レンズを保持するレンズ枠と、レンズ枠の前方側において光軸方向に可動に支持されかつ常時前方側に向けて繰り出すように付勢された光量を調整する光量調整ユニットとを含み、前方側のレンズ群は、沈胴時に、光量調整ユニットに当接してこれを押し込む当接部を有する、構成を採用できる。
この構成によれば、非撮影(沈胴)時にレンズ群に沈胴動作を行なわせると、前方側にあるレンズ群が後方側にあるレンズ群の光量調整ユニットをレンズ枠に対してより接近するように後方に押し込む。これにより、第2レンズ群の厚みが薄くなり、その分だけ装置を薄型化できる。
以上述べたように、本発明のレンズ駆動装置によれば、複数のレンズ光学系(レンズ群)、駆動機構等を備える構成において、非撮影(沈胴)時に駆動機構により沈胴させられる前方側のレンズ光学系(レンズ群)が後方側のレンズ光学系(レンズ群)を押し込んで沈胴位置に位置付けるようにしたことにより、沈胴時において装置を薄型化でき、又、後方側のレンズ光学系を沈胴させるために専用の駆動機構を駆動する必要がないためその分だけ消費電力を低減でき、さらに、後方側の駆動制御が不要であるため、制御時間を短縮でき、制御シーケンスも簡素化できる。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。図1ないし図4は、本発明に係るレンズ駆動装置の一実施形態を示すものであり、図1は装置の正面図、図2ないし図4は装置の沈胴状態及び繰り出し状態を示す縦断面図である。
このレンズ駆動装置は、図1ないし図4に示すように、輪郭が略矩形形状で、フィルタ11、撮像素子としてのCCD12等が取り付けられるベース10、ベース10に固着される固定筒20、固定筒20の内側において回転及び直進自在に支持された円筒状のカム筒30、カム筒30の内側において、光軸方向Lに移動自在に支持された変倍レンズ光学系としての第1レンズ群40及び第2レンズ群50、ベース10に支持されて光軸方向Lに移動自在に支持された合焦レンズ光学系としての第3レンズ群60、変倍レンズ光学系を駆動する第1駆動機構70、合焦レンズ光学系を駆動する第2駆動機構80等を備えている。
カム筒30は、図1ないし図4に示すように、外周面から径方向外側に突出して設けられた3個のフォロワーピン31、光軸方向Lの後方領域外周面に形成された弧状の歯車部32、内周面に形成されて第1レンズ群40及び第2レンズ群50にカム作用を及ぼすそれぞれ3本のカム溝33,34、内周面に回動自在に取り付けられて第1レンズ群40及び第2レンズ群50の回転を規制しつつ光軸方向Lへ案内するガイド筒35等により構成されている。フォロワーピン31は、固定筒20の内周面に形成されたカム溝21に挿入されており、カム筒30は、回転させられると、光軸方向Lに往復動するようになっている。
第1レンズ群40は、図2ないし図4に示すように、レンズG1を保持する円筒状のレンズ枠41、レンズ枠41の外周面から径方向外側に突出して設けられた3個のフォロワーピン42等により形成されている。3個のフォロワーピン42は、カム筒30のカム溝33に挿入されており、カム筒30が回動すると、第1レンズ群40は、その回転がガイド筒35により規制されつつ、光軸方向Lにおいて前方に繰り出し又後方に沈胴する。
第2レンズ群50は、図2ないし図4に示すように、第1レンズ群40の後方に配置されており、レンズG2を保持するレンズ枠51、レンズ枠51から径方向外側に突出して設けられた3個のフォロワーピン52、レンズ枠51に保持されて露光用開口部を開閉して光量を調整するシャッタ機構からなる光量調整ユニット53等により形成されている。3個のフォロワーピン52は、カム筒30のカム溝34に挿入されており、カム筒30が回動すると、第2レンズ群50は、その回転がガイド筒35により規制されつつ、光軸方向Lにおいて前方に繰り出し又後方に沈胴する。
レンズ枠51には、図2ないし図4に示すように、後方に向けて突出し第3レンズ群60に当接し得る当接部51aが一体的に形成されている。当接部51aは、非撮影時において、第2レンズ群50が沈胴する際に、第3レンズ群60を後方に押し込んで沈胴位置に位置付けるように、所定長さだけ後方に突出して形成されている。
第1駆動機構70は、第1レンズ群40及び第2レンズ群50を光軸方向Lに相対的に移動させて変倍動作を行なわせるものであり、カム筒30を回動させるべく、図1及び図2に示すように、ベース10に固定されたDCモータ71、その回転軸71aに固着されたウォームギヤ72、ウォームギヤ72と噛合するウォームホイール73、ウォームホイール73と同軸にて一体的に形成されたウォームギヤ74、ウォームギヤ74と噛合するウォームホイール75、ウォームホイール75と同軸にて一体的に形成された平歯車76、カム筒30の外周面に形成された歯車部32と平歯車76とに噛合する円柱状の平歯車77等により形成されている。
すなわち、DCモータ71が一方向に回転すると、歯車列(72〜77)を介してカム筒30が一方向に回転しつつ光軸方向Lの前方に繰り出され、第1レンズ群40及び第2レンズ群50が、カム溝33,34の作用により沈胴位置から光軸方向Lの前方に向けて繰り出されると共に適宜相互間の距離が調整されて、広角〜望遠の変倍動作が行なわれる。
一方、DCモータ71が逆回転すると、歯車列(72〜77)を介してカム筒30が逆回転しつつ光軸方向Lの後方に向けて沈胴させられ、第1レンズ群40及び第2レンズ群50が、カム溝33,34の作用により繰り出し位置から光軸方向Lの後方に向けて繰り込まれ、所定の沈胴位置に位置付けられる。
第3レンズ群60は、図2ないし図4に示すように、第2レンズ群50の後方に配置されており、レンズG3を保持するレンズ枠61、レンズ枠61に一体的に形成されてベース10に固定されたガイド軸13,14に外嵌されるガイド孔をもつ連結部62,63、後述するナット83に対して離脱可能に後方から当接すると共にナット83の回転を規制するナット受け部64等により形成されている。そして、レンズ枠61の前端部61aには、レンズ枠51の当接部51aが当接し得るようになっている。
第2駆動機構80は、第3レンズ群60を光軸方向Lに移動させて、第1レンズ群40及び第2レンズ群50に対する合焦動作を行なわせるものであり、図1、図3、図4に示すように、ベース10に固定されたステップモータ81、ステップモータ81に直結され光軸方向Lに伸長するリードスクリュー82、リードスクリュー82に螺合するナット83、ベース10とレンズ枠61との間に圧縮した状態で配置されレンズ枠61(第3レンズ群60)を繰り出し方向(光軸方向Lの前方)に向けて付勢するコイル状のバネ84等により形成されている。
すなわち、ステップモータ81によりリードスクリュー82が一方向に回転させられて、ナット83が光軸方向Lの前方に移動すると、第6レンズ群60は、バネ84の付勢力により光軸方向Lの前方に向けて繰り出され、又、リードスクリュー82が逆回転させられて、ナット83が光軸方向Lの後方に移動すると、第6レンズ群60は、バネ84の付勢力に抗して光軸方向Lの後方に向けて繰り込まれ、第1レンズ群40及び第2レンズ群50の変倍位置に応じた合焦位置に位置付けられ、合焦動作が行なわれる。
次に、上記レンズ駆動装置の動作について、図2ないし図4を参照しつつ説明する。先ず、非撮影時には、図2及び図3に示すように、第1レンズ群40及び第2レンズ群50(変倍レンズ光学系)と第3レンズ群60(合焦レンズ光学系)は、それぞれ沈胴位置に位置付けられている。
このとき、第2レンズ群50の当接部51aは、第3レンズ群60の前端部61aに当接して、第3レンズ群60を光軸方向Lの後方に向けて所定量だけ押し込んで沈胴位置に位置付けている。この沈胴状態において、第3レンズ群60は、レンズ枠61がバネ84を圧縮しつつ、ナット受け部64が後方に移動してナット83から離脱している。また、このとき、ナット83は、当接部51aによる押し込みが解除されたときに、第3レンズ群60を第1レンズ群40及び第2レンズ群50の広角端撮影位置に対応する合焦位置に停止させるように、所定の位置に位置決めされている。
撮影時には、DCモータ71が一方向に回転し、歯車列(72〜77)を介して、カム筒30が一方向に回転しつつ繰り出される。そして、カム筒30の回転により、カム溝33,34がフォロワーピン42,52にカム作用を及ぼし、第1レンズ群40及び第2レンズ群50は、沈胴位置から前方に繰り出されて広角端撮影位置に達する。
一方、第3レンズ群60は、当接部51aが前方へ移動するのに伴なって、バネ84の付勢力により前方に繰り出されて、広角端撮影位置に対応する合焦位置に達する。そして、この広角端撮影位置において、第2レンズ群50の当接部51aは、第3レンズ群60の前端部61aから離脱する。
そして、この広角端撮影位置から、DCモータ71がさらに同一方向に回転すると、図4に示すように、第1レンズ群40及び第2レンズ群50は、繰り出されて望遠端撮影位置に至り、一方、第3レンズ群60は、ステップモータ81が適宜回転して、第1レンズ群40及び第2レンズ群50の変倍位置に対応する合焦位置に位置付けられる。
尚、広角端撮影位置〜望遠端撮影位置においては、第2レンズ群50の当接部51aは、第3レンズ群60の前端部61aから常時離れた状態にある。
再び沈胴状態(非撮影の状態)に戻る場合は、DCモータ71が逆回転し、歯車列(72〜77)を介して、カム筒30が逆回転しつつ光軸方向Lの後方に向けて沈胴させられる。また、第1レンズ群40及び第2レンズ群50は、望遠端撮影位置から逆の経路を辿って広角端撮影位置に至り、さらに沈胴位置へと移動する。尚、第3レンズ群60も、ステップモータ81の回転により、広角端撮影位置に対応する位置まで移動させられる。
ここで、第2レンズ群50が沈胴しつつ広角端撮影位置から沈胴位置まで達する行程で、その当接部51aが、第3レンズ群60の前端部61aに当接して後方に向け押し込みつつ、第3レンズ群60を沈胴位置に位置付ける。
すなわち、この行程においては、ステップモータ81は駆動されず、DCモータ71のみの駆動で、第1レンズ群40、第2レンズ群50、第3レンズ群60の全ての沈胴動作が行なわれる。
上記のように、非撮影モードに移行するとき(非撮影時)には、第1駆動機構70が前方側にあるレンズ光学系(第1レンズ群40及び第2レンズ群50)を沈胴させると、この前方側のレンズ光学系(第2レンズ群50)が後方側にあるレンズ光学系(第3レンズ群60)を押し込んで沈胴位置に位置付ける。
したがって、沈胴時において装置を薄型化でき、又、後方側のレンズ光学系(第3レンズ群60)を沈胴させるために専用の第2駆動機構80を駆動する必要がなく、その分だけ消費電力を低減できる。さらに、後方側のレンズ光学系(第3レンズ群60)の駆動制御が不要であるため、全体として制御時間を短縮でき、制御シーケンスも簡素化できる。
尚、この実施形態においては、非撮影モードに移行するとき、第3レンズ群60は、第2駆動機構80により、広角端撮影位置に対応する合焦位置まで移動させられる場合を示したが、第2駆動機構80を駆動させることなく、そのときの位置に停止させ、第3レンズ群60の沈胴動作を第2レンズ群50の押し込み動作だけで行なわせるようにしてもよい。
図5ないし図7は、本発明に係るレンズ駆動装置の他の実施形態を示すものである。この実施形態は、第1レンズ群40´、第2レンズ群50´、第3レンズ群60´を変更した以外は前述の実施形態と同一であるため、同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
第1レンズ群40´は、図5ないし図7に示すように、レンズG1を保持するレンズ枠41´を有し、このレンズ枠41´には、後方に突出する当接部41a´が一体的に形成されている。当接部41a´は、第2レンズ群50´の一部(後述する光量調整ユニット53´)に当接してこれを押し込むように作用するものである。
第2レンズ群50´は、図5ないし図7に示すように、レンズG2を保持するレンズ枠51´、レンズ枠51´の前方側において光軸方向Lに可動に支持された光量調整ユニット53´、レンズ枠51´と光量調整ユニット53´との間に圧縮した状態で配置されたバネ54´等により形成されている。
レンズ枠51´は、光軸方向Lに伸長するガイド51b´、繰り出し量を規制する規制部51c´等を備えている。
光量調整ユニット53´は、露光用開口部を開閉(光量を調整)するシャッタ羽根、シャッタ羽根を開閉駆動するモータ等を備えるシャッタ機構であり、第1レンズ群40´の当接部41a´が当接する前端部53a´、ガイド51b´に案内される連結部53b´、規制部51c´に規制される掛止片53c´等を備えている。そして、光量調整ユニット53´は、レンズ枠51´に対して、バネ54´により光軸方向Lの前方側に向けて繰り出すように付勢されている。
第3レンズ群60´は、図5ないし図7に示すように、レンズG3を保持するレンズ枠61´を有し、レンズ枠61´には、光軸方向Lにおいてナット83を挟むように保持すると共に回転を規制するナット保持部64´が一体的に形成されている。
次に、上記レンズ駆動装置の動作について、図5ないし図7を参照しつつ説明する。先ず、非撮影時には、図5及び図6に示すように、第1レンズ群40´及び第2レンズ群50´(変倍レンズ光学系)と第3レンズ群60´(合焦レンズ光学系)は、それぞれ沈胴位置に位置付けられている。
このとき、第1レンズ群40´の当接部41a´は、第2レンズ群50´の前端部53a´に当接して、光量調整ユニット53´を後方に押し込んでレンズ枠51´に接近させた状態に保持している。
撮影時には、DCモータ71が一方向に回転し、歯車列(72〜77)を介して、カム筒30が一方向に回転しつつ繰り出される。そして、カム筒30の回転により、カム溝33,34がフォロワーピン42,52にカム作用を及ぼし、第1レンズ群40´及び第2レンズ群50´は、図7に示すように、沈胴位置から前方に繰り出されて、広角端撮影位置、中間撮影位置を経て、望遠端撮影位置に達する。
この繰り出し行程においては、広角端端撮影位置に達した時点で、第1レンズ群40´の当接部41a´は、第2レンズ群50´の光量調整ユニット53´(前端部53a´)から離脱し、光量調整ユニット53´がバネ54´の付勢力により前方に復帰して、第2レンズ群50´は撮影可能な状態に保持されている。一方、第3レンズ群60´は、ステップモータ81により適宜駆動されて、第1レンズ群40´及び第2レンズ群50´の繰り出し位置に対応した合焦位置に位置付けられる。
再び沈胴状態(非撮影の状態)に戻る場合は、DCモータ71が逆回転し、歯車列(72〜77)を介して、カム筒30が逆回転しつつ光軸方向Lの後方に向けて沈胴させられる。また、第1レンズ群40´及び第2レンズ群50´は、望遠端撮影位置から逆の経路を辿って広角端撮影位置に至り、さらに沈胴位置へ移動する。尚、第3レンズ群60´も、ステップモータ81の回転により、沈胴位置まで移動する。
ここで、第1レンズ群40´が沈胴位置に達する行程で、その当接部41a´が、第2レンズ群50´の前端部53a´に当接して光量調整ユニット53´を後方に向け押し込み、レンズ枠51´に接近させる。したがって、第1レンズ群40´は、その分だけ余分に後方に繰り込まれる。
上記のように、非撮影モードに移行するとき(非撮影時)には、前方側にあるレンズ群(第1レンズ群40´)が、後方側にあるレンズ群(第2レンズ群50´)の一部(光量調整ユニット53´)を後方に押し込む。したがって、沈胴時においては、光量調整ユニット53´の押し込み分だけ、装置を薄型化できる。
図8ないし図10は、本発明に係るレンズ駆動装置のさらに他の実施形態を示すものである。この実施形態は、前述二つの実施形態を兼ね備えたものであり、前述実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
この装置は、図8ないし図10に示すように、前述の第1レンズ群40´及び第3レンズ群60を備えており、第2レンズ群50´´は、レンズG2を保持するレンズ枠51´´、光量調整ユニット53´等により形成されている。
レンズ枠51´´は、第3レンズ群60の前端部61aに当接する当接部51a、ガイド51b´、規制部51c´等を備えている。そして、光量調整ユニット53´は、レンズ枠51´´に対して、バネ54´により光軸方向Lの前方側に向けて繰り出すように付勢されている。
次に、上記レンズ駆動装置の動作について、図8ないし図10を参照しつつ説明する。先ず、非撮影時には、図8及び図9に示すように、第1レンズ群40´及び第2レンズ群50´´(変倍レンズ光学系)と第3レンズ群60(合焦レンズ光学系)は、それぞれ沈胴位置に位置付けられている。
このとき、第2レンズ群50´´の当接部51aは、第3レンズ群60の前端部61aに当接して、第3レンズ群60を光軸方向Lの後方に向けて所定量だけ押し込んで沈胴位置に位置付けている。また、第1レンズ群40´の当接部41a´は、第2レンズ群50´´の前端部53a´に当接して、光量調整ユニット53´を後方に押し込んでレンズ枠51´´に接近させた状態に保持している。
撮影時には、DCモータ71が一方向に回転し、前述同様に、第1レンズ群40´及び第2レンズ群50´´は、沈胴位置から前方に繰り出されて広角端撮影位置に達し、第3レンズ群60は、当接部51aが前方へ移動するのに伴なって、バネ84の付勢力により前方に繰り出されて、広角端撮影位置に対応する合焦位置に達する。そして、この広角端撮影位置において、第2レンズ群50´´の当接部51aが第3レンズ群60の前端部61aから離脱すると共に、第1レンズ群40´の当接部41a´が第2レンズ群50´´の前端部53a´から離脱し、光量調整ユニット53´は前方に復帰する。
そして、この広角端撮影位置から、DCモータ71がさらに同一方向に回転すると、図10に示すように、第1レンズ群40´及び第2レンズ群50´´は、繰り出されて望遠端撮影位置に至り、一方、第3レンズ群60は、ステップモータ81が適宜回転して、第1レンズ群40´及び第2レンズ群50´´の変倍位置に対応する合焦位置に位置付けられる。
再び沈胴状態(非撮影の状態)に戻る場合は、DCモータ71が逆回転し、前述同様に、第1レンズ群40´及び第2レンズ群50´´は、望遠端撮影位置から逆の経路を辿って広角端撮影位置に至り、さらに沈胴位置へと移動する。
このとき、第1レンズ群40´の当接部41a´が第2レンズ群50´´の前端部53a´に当接して光量調整ユニット53´を後方に押し込み、レンズ枠51´´に接近させる。また、第2レンズ群50´´の当接部51aが第3レンズ群60の前端部61aに当接して、第3レンズ群60を沈胴位置まで押し込む。
したがって、沈胴時においては、光量調整ユニット53´及び第3レンズ群60の押し込み分だけ装置を薄型化でき、又、第2駆動機構80(ステップモータ81)を駆動することなく第3レンズ群60を沈胴させるため、消費電力を低減でき、全体としての制御時間を短縮でき、制御シーケンスも簡素化できる。
上記実施形態においては、複数のレンズ光学系として、変倍レンズ光学系(第1レンズ群40,40´及び第2レンズ群50,50´,50´´)と合焦レンズ光学系(第3レンズ群60,60´)を示したが、これに限定されるものではなく、それ以外のレンズ光学系を含む構成において、本発明の構成を採用してもよい。
また、上記実施形態においては、複数のレンズ群として、第1レンズ群40,40´、第2レンズ群50,50´,50´´、及び第3レンズ群60,60´からなる3つのレンズ群を備える構成において,本発明の構成を採用したが、これ以外のレンズ群からなる構成において、本発明の構成を採用してもよい。
本発明に係るレンズ駆動装置の一実施形態を示す正面図である。 本発明に係るレンズ駆動装置の一実施形態を示す沈胴状態の縦断面図である。 本発明に係るレンズ駆動装置の一実施形態を示す沈胴状態の縦断面図である。 本発明に係るレンズ駆動装置の一実施形態を示す繰り出し状態の縦断面図である。 本発明に係るレンズ駆動装置の他の実施形態を示す沈胴状態の縦断面図である。 本発明に係るレンズ駆動装置の他の実施形態を示す沈胴状態の縦断面図である。 本発明に係るレンズ駆動装置の他の実施形態を示す繰り出し状態の縦断面図である。 本発明に係るレンズ駆動装置のさらに他の実施形態を示す沈胴状態の縦断面図である。 本発明に係るレンズ駆動装置のさらに他の実施形態を示す沈胴状態の縦断面図である。 本発明に係るレンズ駆動装置のさらに他の実施形態を示す繰り出し状態の縦断面図である。
符号の説明
10 ベース
12 CCD
20 固定筒
30 カム筒(駆動機構)
40,40´ 第1レンズ群(変倍レンズ光学系)
41,41´ レンズ枠
41a´ 当接部
50,50´,50´´ 第2レンズ群(変倍レンズ光学系)
51,51´,51´´ レンズ枠
51a 当接部
51b´ ガイド
51c´ 規制部
53 光量調整ユニット
53´ 光量調整ユニット(後方側のレンズ群の一部)
53a´ 前端部
53b´ 連結部
53c´ 掛止片
54´ バネ
60,60´ 第3レンズ群(合焦レンズ光学系)
61,61´ レンズ枠
61a 前端部
62,63 連結部
64 ナット受け部
64´ ナット保持部
70 第1駆動機構
71 DCモータ
72,74 ウォームギヤ
73,75 ウォームホイール
76,77 平歯車
80 第2駆動機構
81 ステップモータ
82 リードスクリュー
83 ナット
84 バネ

Claims (7)

  1. 光軸方向に配列された複数のレンズ光学系と、前記複数のレンズ光学系を光軸方向に駆動する駆動機構とを備え、前記複数のレンズ光学系を、沈胴位置と撮影位置との間で移動させるレンズ駆動装置であって、
    前記複数のレンズ光学系は、沈胴時に、前記駆動機構により沈胴させられる前方側のレンズ光学系が後方側のレンズ光学系を押し込んで沈胴位置に位置付けるように、形成されている、ことを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記複数のレンズ光学系は、変倍レンズ光学系と、前記変倍レンズ光学系よりも後方側に配置された合焦レンズ光学系と、を含み、
    前記駆動機構は、前記変倍レンズ光学系を駆動する第1駆動機構と、前記合焦レンズ光学系を駆動する第2駆動機構と、を含み、
    前記変倍レンズ光学系は、沈胴時に、前記合焦レンズ光学系に当接して沈胴位置まで押し込む当接部、を有し、
    前記合焦レンズ光学系は、前記当接部の押し込み動作に伴なって移動するように形成されている、
    ことを特徴とする請求項1記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記第2駆動機構は、光軸方向に伸長するリードスクリューと、前記リードスクリューに螺合するナットと、前記合焦レンズ光学系を繰り出し方向に向けて付勢するバネと、を含み、
    前記合焦レンズ光学系は、前記ナットに対して離脱可能に後方から当接すると共に前記ナットの回転を規制するように形成されたナット受け部、を有する、
    ことを特徴とする請求項2記載のレンズ駆動装置。
  4. 前記変倍レンズ光学系は、光軸方向において前方側から後方側に向けて順に配列された第1レンズ群及び第2レンズ群、を含み、
    前記合焦レンズ光学系は、前記第2レンズ群の後方に配置された第3レンズ群、を含む、ことを特徴とする請求項2又は3に記載のレンズ駆動装置。
  5. 前記第2レンズ群は、レンズを保持するレンズ枠と、前記レンズ枠の前方側において光軸方向に可動に支持されかつ常時前方側に向けて繰り出すように付勢された光量を調整する光量調整ユニットと、を含み、
    前記第1レンズ群は、沈胴時に、前記光量調整ユニットに当接して押し込む当接部、を有する、
    ことを特徴とする請求項4記載のレンズ駆動装置。
  6. 光軸方向に配列された複数のレンズ群と、前記レンズ群を光軸方向に駆動する駆動機構とを備え、前記複数のレンズ群を、沈胴位置と撮影位置との間で移動させるレンズ駆動装置であって、
    前記複数のレンズ群は、沈胴時に、前方側のレンズ群が後方側のレンズ群の一部を押し込むように、形成されている、ことを特徴とするレンズ駆動装置。
  7. 前記後方側のレンズ群は、レンズを保持するレンズ枠と、前記レンズ枠の前方側において光軸方向に可動に支持されかつ常時前方側に向けて繰り出すように付勢された光量を調整する光量調整ユニットと、を含み、
    前記前方側のレンズ群は、沈胴時に、前記光量調整ユニットに当接して押し込む当接部、を有する、ことを特徴とする請求項6記載のレンズ駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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