JP2005043524A - トナーコンテナ及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】トナーの初期充填に要する時間が従来に比較して短縮され、且つカブリ等の画像不具合の発生することが無いトナーコンテナ、及びそれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】トナーコンテナ25は、内部が隔壁によって第1トナー室41と第2トナー室42に区画され、第1トナー室41には第1トナー落下口29が、第2トナー室42には第2トナー落下口39が形成され、トナー初期充填時には第1及び第2トナー落下口29、39を通して現像ハウジング中にトナーが補給され、画像形成時には第2トナー落下口39を通して現像ハウジング中にトナーが補給されることを特徴とするトナーコンテナ、及びそれを備えた画像形成装置。
【選択図】図3
【解決手段】トナーコンテナ25は、内部が隔壁によって第1トナー室41と第2トナー室42に区画され、第1トナー室41には第1トナー落下口29が、第2トナー室42には第2トナー落下口39が形成され、トナー初期充填時には第1及び第2トナー落下口29、39を通して現像ハウジング中にトナーが補給され、画像形成時には第2トナー落下口39を通して現像ハウジング中にトナーが補給されることを特徴とするトナーコンテナ、及びそれを備えた画像形成装置。
【選択図】図3
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、像担持体上に形成された静電潜像をトナー像に現像するための現像装置、及び前記現像装置に補給する補給トナーを収納するトナーコンテナ、及びそれを備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来技術】
複写機、プリンター及びファクシミリのような画像形成装置として、像担持体上に静電潜像を形成し、静電潜像をトナー像に現像し、そしてトナー像をシート部材(例えば普通紙)に転写する形態の画像形成装置が広く実用化されている。
【0003】
前記画像形成装置は、像担持体に加えて、像担持体上に静電潜像を形成するための露光装置、像担持体上の静電潜像をトナー像に現像するための現像装置、像担持体上のトナー像をシート部材上に転写するための転写装置、像担持体上のトナー像をシート部材上に転写した後に像担持体上に残留するトナーを像担持体上から除去するためのクリーニング装置を備える(クリーニング装置については省略される場合がある)。
【0004】
現像装置には、一般にトナーとキャリア粒子とから成る二成分現像剤を使用した二成分現像方式と、磁性または非磁性トナーを使用した一成分現像方式が知られているが、現像剤コスト、現像剤寿命等の点から一成分現像方式が優れている。
【0005】
一成分現像方式では、例えば、現像装置や像担持体(例えば感光体ドラム)、クリーニング装置等を一体的にユニット化して、画像形成装置に着脱可能とした、いわゆるプロセスユニット方式が多用されている。この方式では、現像装置に予めトナーを充填しておき、画像形成によりトナーが消費されて空になった時にプロセスユニットを交換する。そして、使用済みのプロセスユニットはトナーの再充填、感光体ドラムの交換等を行い再使用するか、あるいは廃棄するかしている。
【0006】
一方、二成分現像方式においては補給トナーを充填したトナーコンテナを現像装置に装着してトナーを補給する方式が従来から使用されている。アモルファスシリコン感光体等の長寿命感光体を使用することにより、一成分現像方式においてもこのようなトナーを補給する方式(カートリッジ方式)が増加している。このような補給方式ではトナーコンテナを交換するのみであるから、プロセスユニット方式に比較して部材コスト、トナーの再充填費用、廃棄費用等を削減することが可能で、画像形成コストを低減する上で大きな効果が期待される。
【0007】
前記トナー補給方式において、トナーの補給については種々の方法が提案されている。特開平8−15984公報には、現像ローラに平行に配置された攪拌搬送機構に対して上方からトナー補給を行う方式が記載されている。
【0008】
画像形成装置あるいは現像装置を新たに設置する場合にはトナーの初期充填を行う必要がある。すなわち、トナー初期充填とは、トナーが空の状態の現像装置にトナーを充填し、画像形成可能な状態にすることである。前記公報においては、トナー初期充填時に、トナー充填開始から所定時間(例えば3分間)はトナー補給手段を連続駆動し、その後はホッパー駆動ON(例えば2秒)、駆動OFF(例えば1秒)の間欠補給で、画像形成可能なまでの時間を短縮させる画像形成装置が開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記公報に記載の画像形成装置では、補給トナーを収納するトナーコンテナから現像装置内にトナー補給する時間を減少することはできても、トナーコンテナから補給トナーを現像装置内に送り込むトナー補給口(トナーコンテナに形成される)またはトナー受入口(現像装置の現像ハウジングに形成される)は、1個しか形成されていないために、更なるトナー初期充填の高速化は困難である。
【0010】
更に、現像ローラと平行方向に2つのトナー搬送経路を有する現像装置の場合には、現像ローラから離れた上流側搬送経路上方にトナー受入口を設けるために、補給トナーが、上流側搬送経路から、現像ローラ横の下流側搬送経路に移動し現像ローラに到達するまでには長時間を要し、トナー初期充填の高速化はより一層困難となる。
【0011】
その対策として、前記トナー補給口またはトナー受入口を大面積化することが考えられるが、トナー初期充填時には大量のトナーがトナーコンテナから現像装置に補給されるものの、通常の画像形成時には、補給トナー量の制御が困難となり補給トナー量が過多になるために、画像不具合(カブリ等)が発生する。
【0012】
本発明の目的は、上記課題を解決し、トナー初期充填に要する時間が従来に比べて短縮し、例えば、画像形成装置を新たに設置する場合や現像装置のみを新たに交換する場合、設置時間や交換時間が著しく短縮し、且つ良好な画像形成を行うことが可能なトナーコンテナ、及びそれを備えた画像形成装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、現像ハウジングに対して着脱自在に装着され、装着時に前記現像ハウジングに設けられたトナー受入口に対向する位置にトナー補給口を有し、トナー補給口からトナー受入口を通して現像ハウジングにトナーを補給するトナーコンテナにおいて、内部が隔壁によって第1トナー室と第2トナー室に区画され、第1トナー室には第1トナー補給口が、第2トナー室には第2トナー補給口が形成され、トナー初期充填時には第1及び第2トナー補給口を通して前記現像ハウジング中にトナーが補給され、画像形成時には第2トナー補給口を通して前記現像ハウジング中にトナーが補給されることを特徴とする。
【0014】
好適には、前記第1トナー室の補給トナー収納量が前記第2トナー室の補給トナー収納量よりも少なく設定されており、前記現像ハウジングに装着されてトナー補給を開始した後、第1トナー室が第2トナー室よりも先に空になるように補給トナーが収納されていることを特徴とする。
【0015】
更に好適には、前記現像ハウジングに装着してトナー補給を開始した後、画像形成可能になった時点で、第1トナー室が空になるように補給トナーが収納されていることを特徴とする。
【0016】
上記本発明は特に、現像ハウジング内には、現像ローラ横に延在する第1搬送経路と、第1搬送経路横に延在する第2搬送経路とから成る循環経路が規定されており、前記第1搬送経路と前記第2搬送経路とは幅方向両端部において相互に連通されており、前記攪拌搬送手段は第1搬送経路に配設された第1攪拌搬送機構と、第2搬送経路に配設された第2攪拌搬送機構とを含み、前記現像ハウジングに対して着脱自在に装着される補給トナーを収納するトナーコンテナに好ましく適用され、前記第2搬送経路の上方には第2トナー受入口が設けられ、第1トナー受入口は前記第2トナー受入口よりも攪拌搬送方向下流側に形成されていることを特徴とする。
【0017】
以上の本発明は、特に、現像装置が一成分現像方式の画像形成装置に好ましく適用される。
【0018】
【本発明の作用】
本発明によれば、現像ハウジングに対して着脱自在に装着され、装着時に前記現像ハウジングに設けられたトナー受入口に対向する位置にトナー補給口を有し、トナー補給口からトナー受入口を通して現像ハウジングにトナーを補給するトナーコンテナにおいて、内部が隔壁によって第1トナー室と第2トナー室に区画され、第1トナー室には第1トナー補給口が、第2トナー室には第2トナー補給口が形成され、トナー初期充填時には第1及び第2トナー補給口を通して前記現像ハウジング中にトナーが補給され、画像形成時には第2トナー補給口を通して前記現像ハウジング中にトナーが補給される。
【0019】
この構成によれば、トナー初期充填時には2個のトナー補給口から現像ハウジングの各トナー受入口を通して現像ハウジング内にトナーを補給するために、トナー初期充填に要する時間が、1個のトナー受入口を通して現像ハウジング内にトナーを補給する従来技術に比べて短縮される。また、通常の画像形成時には、従来と同様に1個のトナー受入口を通してトナー補給されるために、補給トナー量が過多になり画像不具合が発生することが無い。
【0020】
好適には、前記第1トナー室の補給トナー収納量が前記第2トナー室の補給トナー収納量よりも少なく設定されており、現像ハウジングに装着されてトナー補給を開始した後、第1トナー室が第2トナー室よりも先に空になるように補給トナーが収納されている。更に好適には、現像ハウジングに装着してトナー補給を開始した後、画像形成可能になった時点で、第1トナー室が空になるように補給トナーが収納されている。
【0021】
この構成によれば、第1トナー室が第2トナー室よりも先に空、あるいは画像形成可能な時点で空になるように補給トナー量が設定されるために、トナーの初期充填が終了して画像形成可能になった時点で、第1トナー室内の補給トナーが残って無駄になることが無い。
【0022】
上記本発明は特に、現像ハウジング内には、現像ローラ横に延在する第1搬送経路と、第1搬送経路横に延在する第2搬送経路とから成る循環経路が規定されており、前記第1搬送経路と前記第2搬送経路とは幅方向両端部において相互に連通されており、前記攪拌搬送手段は第1搬送経路に配設された第1攪拌搬送機構と、第2搬送経路に配設された第2攪拌搬送機構とを含み、前記現像ハウジングに対して着脱自在に装着される補給トナーを収納するトナーコンテナに好ましく適用され、前記第2搬送経路の上方には第2トナー受入口が設けられ、第1トナー受入口は前記第2トナー受入口よりも攪拌搬送方向下流側に形成されている。
【0023】
この構成によれば、従来においては、現像ローラから離れた第2搬送経路上方にトナー受入口を1個のみ設けるために、補給されたトナーが、現像ローラ横の下流側搬送経路に移動し現像ローラに到達するまでには長時間を要するのに対して、本発明においては、第1及び第2のトナー受入口を通して現像ハウジング内にトナーを補給するためにトナーの初期充填時間が短縮される。
【0024】
特に、第1トナー受入口は第2トナー受入口よりも攪拌搬送方向下流側に形成されているために第1トナー受入口を通して補給されたトナーは、短時間で現像ローラ付近に到達する。
【0025】
そして、第2トナー受入口は第2搬送経路上方に形成されているために、第2トナー室から第2トナー受入口を通して補給されたトナーは第2搬送経路から第1搬送経路を経て、十分に攪拌混合されて現像ローラ付近に到達する。
【0026】
以上の本発明は、現像装置が一成分現像方式の画像形成装置に好ましく適用されるため、トナーカートリッジ方式であって、トナーの初期充填時間が短く、且つ良好な画像形成を行うことが可能な画像形成装置が提供される。
【0027】
【実施例】
本発明は一成分現像装置を有した画像形成装置において好適に使用される。ただし、トナーが現像ハウジング内に大量補給されても、例えば、攪拌機構の構造を改良し効率良くキャリアとトナーを混合攪拌可能にして、短時間で画像形成可能な帯電量にまで立ち上げることにより二成分現像方式においても適用可能である。
【0028】
本発明のトナーコンテナを備えた画像形成装置の一例の断面概略図を図1に示す。画像形成装置は矢印1で示す方向に回転する像担持体としての感光体ドラム2を有する。コロナ放電器33の作用によって感光体ドラム2の表面が例えば正極性に一様に帯電され、次いで形成すべき画像に対応して露光装置34により感光体ドラム2に光が照射されて電荷が選択的に消失され、感光体ドラム2上に静電潜像が形成される。全体を番号3で示す現像装置の作用によって感光体ドラム2上の静電潜像にトナーが施され、静電潜像がトナー像に現像される。感光体ドラム2上のトナー像が搬送されるシート部材(用紙)35に転写される。この際には、普通紙のようなシート部材の裏面に転写ローラ36から転写放電電流が施される。そして、クリーニングブレード37の作用によって、感光体ドラム2上から残留トナーが除去される。一成分現像装置においては、前記クリーニング装置が省略されることがある。
【0029】
図1に示す画像形成装置の現像装置の断面平面概略図を図2に示す。図1と共に図2を説明すると、現像装置3は現像ハウジング4を有する。この現像ハウジング4は底壁5、後壁6、両側壁7及び8、上壁9を有する。底壁5には、その両側部を除いて底壁5から実質上鉛直に上方に突出する分離壁10も一体に形成されており、現像ハウジング4内の空間が分離壁10によって第2搬送経路11と第1搬送経路12とに区画されている。第2搬送経路11には第2攪拌搬送機構13が配設され、第1搬送経路12には第1攪拌搬送機構14が配設されている。攪拌搬送機構は、例えば経路中を幅方向に伸びる回転軸とこの回転軸の周表面に配設されたスパイラルとから構成されている。
【0030】
現像ハウジング4には、下流側攪拌搬送機構14に沿って幅方向に延びる現像ローラ16を有し、現像ローラ16内部には静止磁石部材が配設されている。現像ハウジング4の前面には幅方向に延在する開口17が形成されており、現像ローラ16は前記開口17を通って前方に部分的に突出しており、上記感光体ドラム2に周表面に近接している。現像ハウジング4の上壁9には、トナー規制部材18が固定されている。このトナー規制部材18は現像ローラ16に向かって実質上垂直に設置され、トナー規制部材18の先端と現像ローラ16の周表面との間には、0.2〜0.4mm程度の間隔が形成されている。
【0031】
現像ハウジング4内には、一成分トナー19が収容されている。前記一成分トナー19は、第2攪拌搬送機構13の作用によって攪拌されながら第2搬送経路11を矢印20で示すように一端部から他端部に向けて搬送され、矢印21で示すように第2搬送経路11の他端部から第1搬送経路12の他端部に移動される。第1搬送経路12においては、第1攪拌搬送機構14が一成分トナー19を攪拌しながら矢印22で示すように他端部から一端部に向けて搬送し、そして矢印23で示すように第1搬送経路の一端部から第2搬送経路11の一端部に移動する。このようにして、一成分トナー19は第2搬送経路11及び第1搬送経路12を通して循環する。
【0032】
現像ローラ16は、図1に矢印24で示す方向に回転し、その周表面に一成分トナー19を保持し、保持した一成分トナー19を感光体ドラム2上の静電潜像にトナーを選択的に付着させてトナー像に現像する。トナー規制部材18は、現像ローラ16の周表面に保持されて現像域に運ばれる一成分トナー19の量を規制するとともに一成分トナー19の帯電も付加的に行う。
【0033】
図1に示す画像形成装置のトナーコンテナの断面概略図を図3に示す。本発明のトナーコンテナは内部が隔壁により2つのトナー室に区画されており、各々のトナー室には、現像ハウジングにトナーを補給するためのトナー補給口が設けられていることが最大の特徴である。
【0034】
図1、2と共に図3を説明すると、トナー現像ハウジング4の上壁9には第1、第2トナー受入口28、38が形成され、第1、第2トナー受入口28、38に対向する位置には第1、第2トナー補給口29、39がトナーコンテナ25の第1トナー室41、第2トナー室42下方にそれぞれ形成されている。第1、第2トナー補給口29、39下部には、トナーコンテナ25内のトナーの現像ハウジング4への補給を規制する第1、第2シャッター43、44がそれぞれ設けられている。
【0035】
トナーの初期充填時には、トナー補給手段であるトナー補給スパイラル26が回転し、第1及び第2シャッター43、44がスライドして、第1及び第2トナー室41、42の第1及び第2トナー補給口29、39が開くことにより、トナー現像ハウジング4内に、第1及び第2トナー補給口29、39から、第1及び第2トナー受入口28、38を通して補給トナー27が補給される(図3の矢印参照)。
【0036】
そしてトナーの初期充填が終了し、画像形成可能な状態になった時点で、第1シャッター43のみをスライドして、第1トナー補給口29のみが閉じることにより第1トナー室41からのトナー補給を停止させ、第2トナー室42からのみのトナー補給に切換えるように制御されている。
【0037】
上記の画像形成可能な状態になった時点の判別は、例えば、トナー量検出センサー30を設けて判別するように制御しても良いし、トナー初期充填開始から所定時間経過した時点で画像形成可能な状態として判別するように制御しても良い。
【0038】
また、第2トナー受入口38は第2搬送経路11の上方に形成され、第1トナー受入口28は、第2トナー受入口38よりも攪拌搬送方向下流側に形成される。このように構成することで、トナー初期充填時に第1トナー受入口28を通して補給されたトナーは、短時間で現像ローラ16付近に到達するとともに、画像形成時には、第2トナー受入口38を通してトナーが補給され、補給トナーは第2搬送経路11から第1搬送経路12を経て、十分に攪拌混合されて現像ローラ付近に到達する。
【0039】
第1トナー受入口28の形成位置に関しては、図2示した位置に限らず、例えば第2搬送経路11の攪拌搬送方向下流側の端部や、前記端部に隣接した連通部に形成することで、補給されたトナーは更に短時間で現像ローラ16付近に到達する。
【0040】
次に、補給トナー27の収納量に関して、第1トナー室41の補給トナー収納量を第2トナー室42の補給トナー収納量よりも少なく設定し、現像ハウジング4に装着されてトナー充填を開始した後、第1トナー室41が第2トナー室42よりも先に空になるように補給トナーが収納されるようにすることで、画像形成可能になった時点において、第1トナー室41内のトナー残量を少なくすることができる。
【0041】
理想的には、現像ハウジング4に装着してトナー充填を開始した後、画像形成可能になった時点で、第1トナー室41が空になるように補給トナーが収納されるようにすることで、画像形成可能になった時点において、第1トナー室41内のトナー残量をほぼゼロにすることができる。
【0042】
本発明のトナーコンテナは、以上の実施例のように、現像ローラと平行方向に2つのトナー搬送経路を有する現像装置に好適に使用されるが、これに限らず例えば1つのトナー搬送経路を有する現像装置にも適用される。
【0043】
また、本発明のトナーコンテナは、画像形成装置あるいは現像装置を新たに設置する場合で、トナーの初期充填が必要な場合にのみ使用される。すなわち、本発明のトナーコンテナを装着してトナーの初期充填が終了し、その後、通常の画像形成を行うことによりトナーコンテナ内の補給トナーが消費されて、トナーコンテナの交換が必要になった場合は、例えば、内部が隔壁によって区画されておらず第2トナー補給口29のみを有するトナーコンテナを装着し、従来方式のトナー補給を行い画像形成を実施する。
【0044】
【発明の効果】
以上のように、本発明の画像形成装置によれば、トナーの初期充填に要する時間、すなわち、画像形成装置あるいは現像装置を新たに設置する場合に、トナーが空の状態の現像装置にトナーを充填し画像形成可能な状態にするのに要する時間が従来に比較して短縮され、且つカブリ等の無い良好な画像を形成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトナーコンテナを備えた画像形成装置の一例の断面概略図を示す。
【図2】図1に示す画像形成装置の現像装置の断面平面概略図を示す。
【図3】図1に示す画像形成装置のトナーコンテナの断面概略図を示す。
【符号の説明】
2:感光体ドラム
3:現像装置
4:現像ハウジング
11:第2搬送経路
12:第1搬送経路
13:第2攪拌搬送機構
14:第1攪拌搬送機構
16:現像ローラ
18:トナー規制部材
19:一成分トナー
25:トナーコンテナ
26:トナー補給ローラ
27:補給トナー
28、38:第1、第2トナー受入口
29、39:第1、第2トナー補給口
【産業上の利用分野】
本発明は、像担持体上に形成された静電潜像をトナー像に現像するための現像装置、及び前記現像装置に補給する補給トナーを収納するトナーコンテナ、及びそれを備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来技術】
複写機、プリンター及びファクシミリのような画像形成装置として、像担持体上に静電潜像を形成し、静電潜像をトナー像に現像し、そしてトナー像をシート部材(例えば普通紙)に転写する形態の画像形成装置が広く実用化されている。
【0003】
前記画像形成装置は、像担持体に加えて、像担持体上に静電潜像を形成するための露光装置、像担持体上の静電潜像をトナー像に現像するための現像装置、像担持体上のトナー像をシート部材上に転写するための転写装置、像担持体上のトナー像をシート部材上に転写した後に像担持体上に残留するトナーを像担持体上から除去するためのクリーニング装置を備える(クリーニング装置については省略される場合がある)。
【0004】
現像装置には、一般にトナーとキャリア粒子とから成る二成分現像剤を使用した二成分現像方式と、磁性または非磁性トナーを使用した一成分現像方式が知られているが、現像剤コスト、現像剤寿命等の点から一成分現像方式が優れている。
【0005】
一成分現像方式では、例えば、現像装置や像担持体(例えば感光体ドラム)、クリーニング装置等を一体的にユニット化して、画像形成装置に着脱可能とした、いわゆるプロセスユニット方式が多用されている。この方式では、現像装置に予めトナーを充填しておき、画像形成によりトナーが消費されて空になった時にプロセスユニットを交換する。そして、使用済みのプロセスユニットはトナーの再充填、感光体ドラムの交換等を行い再使用するか、あるいは廃棄するかしている。
【0006】
一方、二成分現像方式においては補給トナーを充填したトナーコンテナを現像装置に装着してトナーを補給する方式が従来から使用されている。アモルファスシリコン感光体等の長寿命感光体を使用することにより、一成分現像方式においてもこのようなトナーを補給する方式(カートリッジ方式)が増加している。このような補給方式ではトナーコンテナを交換するのみであるから、プロセスユニット方式に比較して部材コスト、トナーの再充填費用、廃棄費用等を削減することが可能で、画像形成コストを低減する上で大きな効果が期待される。
【0007】
前記トナー補給方式において、トナーの補給については種々の方法が提案されている。特開平8−15984公報には、現像ローラに平行に配置された攪拌搬送機構に対して上方からトナー補給を行う方式が記載されている。
【0008】
画像形成装置あるいは現像装置を新たに設置する場合にはトナーの初期充填を行う必要がある。すなわち、トナー初期充填とは、トナーが空の状態の現像装置にトナーを充填し、画像形成可能な状態にすることである。前記公報においては、トナー初期充填時に、トナー充填開始から所定時間(例えば3分間)はトナー補給手段を連続駆動し、その後はホッパー駆動ON(例えば2秒)、駆動OFF(例えば1秒)の間欠補給で、画像形成可能なまでの時間を短縮させる画像形成装置が開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記公報に記載の画像形成装置では、補給トナーを収納するトナーコンテナから現像装置内にトナー補給する時間を減少することはできても、トナーコンテナから補給トナーを現像装置内に送り込むトナー補給口(トナーコンテナに形成される)またはトナー受入口(現像装置の現像ハウジングに形成される)は、1個しか形成されていないために、更なるトナー初期充填の高速化は困難である。
【0010】
更に、現像ローラと平行方向に2つのトナー搬送経路を有する現像装置の場合には、現像ローラから離れた上流側搬送経路上方にトナー受入口を設けるために、補給トナーが、上流側搬送経路から、現像ローラ横の下流側搬送経路に移動し現像ローラに到達するまでには長時間を要し、トナー初期充填の高速化はより一層困難となる。
【0011】
その対策として、前記トナー補給口またはトナー受入口を大面積化することが考えられるが、トナー初期充填時には大量のトナーがトナーコンテナから現像装置に補給されるものの、通常の画像形成時には、補給トナー量の制御が困難となり補給トナー量が過多になるために、画像不具合(カブリ等)が発生する。
【0012】
本発明の目的は、上記課題を解決し、トナー初期充填に要する時間が従来に比べて短縮し、例えば、画像形成装置を新たに設置する場合や現像装置のみを新たに交換する場合、設置時間や交換時間が著しく短縮し、且つ良好な画像形成を行うことが可能なトナーコンテナ、及びそれを備えた画像形成装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、現像ハウジングに対して着脱自在に装着され、装着時に前記現像ハウジングに設けられたトナー受入口に対向する位置にトナー補給口を有し、トナー補給口からトナー受入口を通して現像ハウジングにトナーを補給するトナーコンテナにおいて、内部が隔壁によって第1トナー室と第2トナー室に区画され、第1トナー室には第1トナー補給口が、第2トナー室には第2トナー補給口が形成され、トナー初期充填時には第1及び第2トナー補給口を通して前記現像ハウジング中にトナーが補給され、画像形成時には第2トナー補給口を通して前記現像ハウジング中にトナーが補給されることを特徴とする。
【0014】
好適には、前記第1トナー室の補給トナー収納量が前記第2トナー室の補給トナー収納量よりも少なく設定されており、前記現像ハウジングに装着されてトナー補給を開始した後、第1トナー室が第2トナー室よりも先に空になるように補給トナーが収納されていることを特徴とする。
【0015】
更に好適には、前記現像ハウジングに装着してトナー補給を開始した後、画像形成可能になった時点で、第1トナー室が空になるように補給トナーが収納されていることを特徴とする。
【0016】
上記本発明は特に、現像ハウジング内には、現像ローラ横に延在する第1搬送経路と、第1搬送経路横に延在する第2搬送経路とから成る循環経路が規定されており、前記第1搬送経路と前記第2搬送経路とは幅方向両端部において相互に連通されており、前記攪拌搬送手段は第1搬送経路に配設された第1攪拌搬送機構と、第2搬送経路に配設された第2攪拌搬送機構とを含み、前記現像ハウジングに対して着脱自在に装着される補給トナーを収納するトナーコンテナに好ましく適用され、前記第2搬送経路の上方には第2トナー受入口が設けられ、第1トナー受入口は前記第2トナー受入口よりも攪拌搬送方向下流側に形成されていることを特徴とする。
【0017】
以上の本発明は、特に、現像装置が一成分現像方式の画像形成装置に好ましく適用される。
【0018】
【本発明の作用】
本発明によれば、現像ハウジングに対して着脱自在に装着され、装着時に前記現像ハウジングに設けられたトナー受入口に対向する位置にトナー補給口を有し、トナー補給口からトナー受入口を通して現像ハウジングにトナーを補給するトナーコンテナにおいて、内部が隔壁によって第1トナー室と第2トナー室に区画され、第1トナー室には第1トナー補給口が、第2トナー室には第2トナー補給口が形成され、トナー初期充填時には第1及び第2トナー補給口を通して前記現像ハウジング中にトナーが補給され、画像形成時には第2トナー補給口を通して前記現像ハウジング中にトナーが補給される。
【0019】
この構成によれば、トナー初期充填時には2個のトナー補給口から現像ハウジングの各トナー受入口を通して現像ハウジング内にトナーを補給するために、トナー初期充填に要する時間が、1個のトナー受入口を通して現像ハウジング内にトナーを補給する従来技術に比べて短縮される。また、通常の画像形成時には、従来と同様に1個のトナー受入口を通してトナー補給されるために、補給トナー量が過多になり画像不具合が発生することが無い。
【0020】
好適には、前記第1トナー室の補給トナー収納量が前記第2トナー室の補給トナー収納量よりも少なく設定されており、現像ハウジングに装着されてトナー補給を開始した後、第1トナー室が第2トナー室よりも先に空になるように補給トナーが収納されている。更に好適には、現像ハウジングに装着してトナー補給を開始した後、画像形成可能になった時点で、第1トナー室が空になるように補給トナーが収納されている。
【0021】
この構成によれば、第1トナー室が第2トナー室よりも先に空、あるいは画像形成可能な時点で空になるように補給トナー量が設定されるために、トナーの初期充填が終了して画像形成可能になった時点で、第1トナー室内の補給トナーが残って無駄になることが無い。
【0022】
上記本発明は特に、現像ハウジング内には、現像ローラ横に延在する第1搬送経路と、第1搬送経路横に延在する第2搬送経路とから成る循環経路が規定されており、前記第1搬送経路と前記第2搬送経路とは幅方向両端部において相互に連通されており、前記攪拌搬送手段は第1搬送経路に配設された第1攪拌搬送機構と、第2搬送経路に配設された第2攪拌搬送機構とを含み、前記現像ハウジングに対して着脱自在に装着される補給トナーを収納するトナーコンテナに好ましく適用され、前記第2搬送経路の上方には第2トナー受入口が設けられ、第1トナー受入口は前記第2トナー受入口よりも攪拌搬送方向下流側に形成されている。
【0023】
この構成によれば、従来においては、現像ローラから離れた第2搬送経路上方にトナー受入口を1個のみ設けるために、補給されたトナーが、現像ローラ横の下流側搬送経路に移動し現像ローラに到達するまでには長時間を要するのに対して、本発明においては、第1及び第2のトナー受入口を通して現像ハウジング内にトナーを補給するためにトナーの初期充填時間が短縮される。
【0024】
特に、第1トナー受入口は第2トナー受入口よりも攪拌搬送方向下流側に形成されているために第1トナー受入口を通して補給されたトナーは、短時間で現像ローラ付近に到達する。
【0025】
そして、第2トナー受入口は第2搬送経路上方に形成されているために、第2トナー室から第2トナー受入口を通して補給されたトナーは第2搬送経路から第1搬送経路を経て、十分に攪拌混合されて現像ローラ付近に到達する。
【0026】
以上の本発明は、現像装置が一成分現像方式の画像形成装置に好ましく適用されるため、トナーカートリッジ方式であって、トナーの初期充填時間が短く、且つ良好な画像形成を行うことが可能な画像形成装置が提供される。
【0027】
【実施例】
本発明は一成分現像装置を有した画像形成装置において好適に使用される。ただし、トナーが現像ハウジング内に大量補給されても、例えば、攪拌機構の構造を改良し効率良くキャリアとトナーを混合攪拌可能にして、短時間で画像形成可能な帯電量にまで立ち上げることにより二成分現像方式においても適用可能である。
【0028】
本発明のトナーコンテナを備えた画像形成装置の一例の断面概略図を図1に示す。画像形成装置は矢印1で示す方向に回転する像担持体としての感光体ドラム2を有する。コロナ放電器33の作用によって感光体ドラム2の表面が例えば正極性に一様に帯電され、次いで形成すべき画像に対応して露光装置34により感光体ドラム2に光が照射されて電荷が選択的に消失され、感光体ドラム2上に静電潜像が形成される。全体を番号3で示す現像装置の作用によって感光体ドラム2上の静電潜像にトナーが施され、静電潜像がトナー像に現像される。感光体ドラム2上のトナー像が搬送されるシート部材(用紙)35に転写される。この際には、普通紙のようなシート部材の裏面に転写ローラ36から転写放電電流が施される。そして、クリーニングブレード37の作用によって、感光体ドラム2上から残留トナーが除去される。一成分現像装置においては、前記クリーニング装置が省略されることがある。
【0029】
図1に示す画像形成装置の現像装置の断面平面概略図を図2に示す。図1と共に図2を説明すると、現像装置3は現像ハウジング4を有する。この現像ハウジング4は底壁5、後壁6、両側壁7及び8、上壁9を有する。底壁5には、その両側部を除いて底壁5から実質上鉛直に上方に突出する分離壁10も一体に形成されており、現像ハウジング4内の空間が分離壁10によって第2搬送経路11と第1搬送経路12とに区画されている。第2搬送経路11には第2攪拌搬送機構13が配設され、第1搬送経路12には第1攪拌搬送機構14が配設されている。攪拌搬送機構は、例えば経路中を幅方向に伸びる回転軸とこの回転軸の周表面に配設されたスパイラルとから構成されている。
【0030】
現像ハウジング4には、下流側攪拌搬送機構14に沿って幅方向に延びる現像ローラ16を有し、現像ローラ16内部には静止磁石部材が配設されている。現像ハウジング4の前面には幅方向に延在する開口17が形成されており、現像ローラ16は前記開口17を通って前方に部分的に突出しており、上記感光体ドラム2に周表面に近接している。現像ハウジング4の上壁9には、トナー規制部材18が固定されている。このトナー規制部材18は現像ローラ16に向かって実質上垂直に設置され、トナー規制部材18の先端と現像ローラ16の周表面との間には、0.2〜0.4mm程度の間隔が形成されている。
【0031】
現像ハウジング4内には、一成分トナー19が収容されている。前記一成分トナー19は、第2攪拌搬送機構13の作用によって攪拌されながら第2搬送経路11を矢印20で示すように一端部から他端部に向けて搬送され、矢印21で示すように第2搬送経路11の他端部から第1搬送経路12の他端部に移動される。第1搬送経路12においては、第1攪拌搬送機構14が一成分トナー19を攪拌しながら矢印22で示すように他端部から一端部に向けて搬送し、そして矢印23で示すように第1搬送経路の一端部から第2搬送経路11の一端部に移動する。このようにして、一成分トナー19は第2搬送経路11及び第1搬送経路12を通して循環する。
【0032】
現像ローラ16は、図1に矢印24で示す方向に回転し、その周表面に一成分トナー19を保持し、保持した一成分トナー19を感光体ドラム2上の静電潜像にトナーを選択的に付着させてトナー像に現像する。トナー規制部材18は、現像ローラ16の周表面に保持されて現像域に運ばれる一成分トナー19の量を規制するとともに一成分トナー19の帯電も付加的に行う。
【0033】
図1に示す画像形成装置のトナーコンテナの断面概略図を図3に示す。本発明のトナーコンテナは内部が隔壁により2つのトナー室に区画されており、各々のトナー室には、現像ハウジングにトナーを補給するためのトナー補給口が設けられていることが最大の特徴である。
【0034】
図1、2と共に図3を説明すると、トナー現像ハウジング4の上壁9には第1、第2トナー受入口28、38が形成され、第1、第2トナー受入口28、38に対向する位置には第1、第2トナー補給口29、39がトナーコンテナ25の第1トナー室41、第2トナー室42下方にそれぞれ形成されている。第1、第2トナー補給口29、39下部には、トナーコンテナ25内のトナーの現像ハウジング4への補給を規制する第1、第2シャッター43、44がそれぞれ設けられている。
【0035】
トナーの初期充填時には、トナー補給手段であるトナー補給スパイラル26が回転し、第1及び第2シャッター43、44がスライドして、第1及び第2トナー室41、42の第1及び第2トナー補給口29、39が開くことにより、トナー現像ハウジング4内に、第1及び第2トナー補給口29、39から、第1及び第2トナー受入口28、38を通して補給トナー27が補給される(図3の矢印参照)。
【0036】
そしてトナーの初期充填が終了し、画像形成可能な状態になった時点で、第1シャッター43のみをスライドして、第1トナー補給口29のみが閉じることにより第1トナー室41からのトナー補給を停止させ、第2トナー室42からのみのトナー補給に切換えるように制御されている。
【0037】
上記の画像形成可能な状態になった時点の判別は、例えば、トナー量検出センサー30を設けて判別するように制御しても良いし、トナー初期充填開始から所定時間経過した時点で画像形成可能な状態として判別するように制御しても良い。
【0038】
また、第2トナー受入口38は第2搬送経路11の上方に形成され、第1トナー受入口28は、第2トナー受入口38よりも攪拌搬送方向下流側に形成される。このように構成することで、トナー初期充填時に第1トナー受入口28を通して補給されたトナーは、短時間で現像ローラ16付近に到達するとともに、画像形成時には、第2トナー受入口38を通してトナーが補給され、補給トナーは第2搬送経路11から第1搬送経路12を経て、十分に攪拌混合されて現像ローラ付近に到達する。
【0039】
第1トナー受入口28の形成位置に関しては、図2示した位置に限らず、例えば第2搬送経路11の攪拌搬送方向下流側の端部や、前記端部に隣接した連通部に形成することで、補給されたトナーは更に短時間で現像ローラ16付近に到達する。
【0040】
次に、補給トナー27の収納量に関して、第1トナー室41の補給トナー収納量を第2トナー室42の補給トナー収納量よりも少なく設定し、現像ハウジング4に装着されてトナー充填を開始した後、第1トナー室41が第2トナー室42よりも先に空になるように補給トナーが収納されるようにすることで、画像形成可能になった時点において、第1トナー室41内のトナー残量を少なくすることができる。
【0041】
理想的には、現像ハウジング4に装着してトナー充填を開始した後、画像形成可能になった時点で、第1トナー室41が空になるように補給トナーが収納されるようにすることで、画像形成可能になった時点において、第1トナー室41内のトナー残量をほぼゼロにすることができる。
【0042】
本発明のトナーコンテナは、以上の実施例のように、現像ローラと平行方向に2つのトナー搬送経路を有する現像装置に好適に使用されるが、これに限らず例えば1つのトナー搬送経路を有する現像装置にも適用される。
【0043】
また、本発明のトナーコンテナは、画像形成装置あるいは現像装置を新たに設置する場合で、トナーの初期充填が必要な場合にのみ使用される。すなわち、本発明のトナーコンテナを装着してトナーの初期充填が終了し、その後、通常の画像形成を行うことによりトナーコンテナ内の補給トナーが消費されて、トナーコンテナの交換が必要になった場合は、例えば、内部が隔壁によって区画されておらず第2トナー補給口29のみを有するトナーコンテナを装着し、従来方式のトナー補給を行い画像形成を実施する。
【0044】
【発明の効果】
以上のように、本発明の画像形成装置によれば、トナーの初期充填に要する時間、すなわち、画像形成装置あるいは現像装置を新たに設置する場合に、トナーが空の状態の現像装置にトナーを充填し画像形成可能な状態にするのに要する時間が従来に比較して短縮され、且つカブリ等の無い良好な画像を形成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトナーコンテナを備えた画像形成装置の一例の断面概略図を示す。
【図2】図1に示す画像形成装置の現像装置の断面平面概略図を示す。
【図3】図1に示す画像形成装置のトナーコンテナの断面概略図を示す。
【符号の説明】
2:感光体ドラム
3:現像装置
4:現像ハウジング
11:第2搬送経路
12:第1搬送経路
13:第2攪拌搬送機構
14:第1攪拌搬送機構
16:現像ローラ
18:トナー規制部材
19:一成分トナー
25:トナーコンテナ
26:トナー補給ローラ
27:補給トナー
28、38:第1、第2トナー受入口
29、39:第1、第2トナー補給口
Claims (6)
- 現像ハウジングに対して着脱自在に装着され、装着時に前記現像ハウジングに設けられたトナー受入口に対向する位置にトナー補給口を有し、トナー補給口からトナー受入口を通して現像ハウジングにトナーを補給するトナーコンテナにおいて、
内部が隔壁によって第1トナー室と第2トナー室に区画され、第1トナー室には第1トナー補給口が、第2トナー室には第2トナー補給口が形成され、
トナー初期充填時には第1及び第2トナー補給口を通して前記現像ハウジング中にトナーが補給され、画像形成時には第2トナー補給口を通して前記現像ハウジング中にトナーが補給されることを特徴とするトナーコンテナ。 - 前記第1トナー室の補給トナー収納量が前記第2トナー室の補給トナー収納量よりも少なく設定されており、前記現像ハウジングに装着されてトナー補給を開始した後、第1トナー室が第2トナー室よりも先に空になるように補給トナーが収納されていることを特徴とする請求項1記載のトナーコンテナ。
- 前記現像ハウジングに装着してトナー補給を開始した後、画像形成可能になった時点で、第1トナー室が空になるように補給トナーが収納されていることを特徴とする請求項2記載のトナーコンテナ。
- 前記現像ハウジング内には、現像ローラ横に延在する第1搬送経路と、第1搬送経路横に延在する第2搬送経路とから成る循環経路が規定されており、前記第1搬送経路と前記第2搬送経路とは幅方向両端部において相互に連通されており、
前記攪拌搬送手段は第1搬送経路に配設された第1攪拌搬送機構と、第2搬送経路に配設された第2攪拌搬送機構とを含み、
前記第2搬送経路には第2トナー受入口が設けられ、第1トナー受入口は前記第2トナー受入口よりも攪拌搬送方向下流側に形成されていることを特徴とする請求項1、2または3記載のトナーコンテナ。 - 請求項1〜4記載のトナーコンテナが着脱自在に装着された現像ハウジングを有する現像装置を備えた画像形成装置。
- 前記現像装置は一成分現像方式であることを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
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JP2015001638A (ja) * | 2013-06-17 | 2015-01-05 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置 |
-
2003
- 2003-07-24 JP JP2003201360A patent/JP2005043524A/ja active Pending
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