JP2005042848A - 締結構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 スタッドボルトのねじ部のブラケットへの食い込みを抑制するようにした新規なスタッドボルトを有する締結構造を提供する。
【解決手段】 スタッドボルト40(47,48,49)は、植込みねじ部46と、基部45と、完全ねじ部42と先端部41とからなる。完全ねじ部42は、本ねじ部44と先端側の小径ねじ部43とを有する。本ねじ部44は、完全なねじ山が形成されている部分であり、小径ねじ部43は、本ねじ部44のねじと共通のピッチと共通の谷径とを有し、ねじ山の外径を変形して本ねじ部44のねじ山よりも小さく形成されている。小径ねじ部43のねじ形状を台形等の小径ねじ部(43)とすることにより、鈍角部での接触とすることが可能となり、塑性変形による食い込みを抑制することができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、スタッドボルトを用いる締結構造に関し、特に四輪車の製造工場でボディへのパワープラント搭載工程における生産性を向上させる締結構造に関する。
四輪車の組立工程では、ボディにエンジン等の駆動系を搭載する手段の一つとしてスタッドボルトを使用することが行われている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1記載の組立工程では、エンジン単体をチェーン等の持ち上げ手段によって持ち上げて移動させ、車体のエンジンルームの所定位置に降下させて組み付ける。エンジンを搭載するときには、エンジンを車体側フレーム上に降下させつつ、エンジン本体の左右側面に突設したブラケットのボルト穴に予め車体側フレームに植設したスタッドボルトを嵌入させて懸架し、ナットで締め付けてエンジンを車体に取り付けるようにしている。この組立工程では、作業の効率化のため、長さの異なるスタッドボルトを使用し、持ち上げたエンジンを搭載状態の姿勢で降下させたとき、長い方のスタッドボルトを先にブラケットのボルト穴に挿通するようにしたことで組立作業の効率化を図っている。
また、これとは別の搭載手段として、エンジン等の動力駆動系および補機類等を予めサブフレーム上に組み付けたパワープラントをボディ側のサイドフレームへ搭載する手法がある(例えば、特許文献2参照)。このパワープラントの搭載手法は、前記特許文献1記載の手法とは異なり、図示しないコンベヤにより中空に吊り下げられて移送されるボディに対して、その下方からパワープラントを台車の上に載せてボディへ引き上げて搭載することで組立作業の効率化を図っている。パワープラントのボディへの引き上げは、予めパワープラント側に植設されたスタッドボルトを使用することが多い。この場合、スタッドボルトをボディ側のサイドフレーム上に予めセットされたブラケットの取付穴に挿通した後、このブラケットを介してスタッドボルトにナットを装着して締め付けることにより、パワープラントをサイドフレームに引き上げて搭載する。
特開平8−300954号公報(段落0002〜0014、図1〜4) 特開平8−132891号公報(段落0009〜0014、図1〜3)
特許文献1および特許文献2に記載の搭載手法では、サイドフレームに組み付ける際のパワープラントは、完成車としての搭載状態よりも幾分傾いた状態でボディへ引き上げられるため、ブラケットの取付穴に対してスタッドボルトは傾斜状態で下方から挿入されることになる。このため、パワープラントを搭載する際、スタッドボルトとブラケットとの間にいわゆるかじりが発生することがある。このようなかじりの発生による組立作業効率の低下を防ぐために、ブラケットの取付穴に設けたテーパ形状の面取りを利用したかじり防止手法が用いられてきた。この場合、ブラケットの取付穴は、スタッドボルトの径よりも大径に形成されており、かつ、テーパ形状の面取りが形成されていて、スタッドボルトを挿入し易くしてある。
しかしながら、パワープラントの搭載において、スタッドボルトに装着したナットを締め付けてパワープラントを組み付ける際、スタッドボルトの三角ねじの頂点が搭載工程や別工程で生じる振動や衝撃荷重のため、図11に示すようにブラケットの取付穴に食い込むケースがしばしば発生する。これは、近年、燃費向上、発音・振動抑制向上等を目的とした軽量化のために、ブラケット素材にアルミニウム合金を用いるケースが増えていることに起因する。そのため、その機械的特性上スタッドボルトとブラケットとの間の相対硬度差が大きく、スタッドボルトによりブラケットを塑性変形させるかじりや食い込みが起こるケースが多くなっている。このことは、食い込んだスタッドボルトからブラケットを解放するといった工数が余分に掛かり、量産製造工程における生産効率の低下を招く結果として影響している。従来のかじりなどの食い込み防止手法は、スタッドボルトに設けられた三角ねじを前提とした手法である。つまり、ブラケット側の形状を改良して、通常は取付穴に面取り等のテーパ形状を設け、スタッドボルトのスムーズな挿入が可能となるように対応する工夫が用いられてきた。しかし、ブラケット母材の塑性変形により発生するスタッドボルト側ねじの食い込み防止という点では解決に至っていなかった。
そこで、本発明の解決しようとする課題は、前記した問題に鑑み、パワープラント等の重量物をボディ等へ組み付けるのに必要な軸力を保持しつつ、ブラケットとスタッドボルトとの間の相対硬度差を克服してブラケットへの食い込みを抑制するようにした新規なスタッドボルトを有する締結構造を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明は、スタッドボルトに設けられたねじ形状に着目してなされたものである。
請求項1の発明では、第1の部材に固定されたスタッドボルトを第2の部材に設けられた貫通ボルト穴に挿通し、前記スタッドボルトにナットを螺合して前記第1の部材に前記第2の部材を固定する締結構造において、前記スタッドボルトは、共通ピッチ、共通谷径を有し、かつ、先端側の所定部分の完全ねじ部のねじ山の外径が、他の部分の完全ねじ部のねじ山よりも小径にされているねじを有する構成とした。
なお、前記ねじ山は、三角ねじ、台形ねじ、四角ねじ及びノコ歯ねじを含む。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記所定部分の完全ねじ部のねじ山の外径を有効径よりも大径にする構成とした。
前記請求項1の発明の構成によれば、スタッドボルトにより第1の部材に第2の部材を固定する締結構造において、このスタッドボルトのねじを、共通ピッチ、共通谷径を有し、かつ、先端側の所定部分の完全ねじ部のねじ山の外径が、他の部分の完全ねじ部のねじ山よりも小径となるように形成する。すなわち、この小径のねじ山は、他の部分のねじ山の頂部の部分をなくして小径にされているので、小径のねじ山の頂部は平坦状または緩やかな鈍角状に形成されている。このため、この先端側部分のねじ山の頂部は、他のねじ山のような鋭角状の部分が無く、固定する第2の部材に対してかじりなどの食い込みを生じ難い形状となっている。そして、第2の部材がたとえアルミニウム合金製のようなスタッドボルトとの間に相対硬度差がある部材であっても、その接触部においては、スタッドボルトによるかじりなどの食い込みは発生し難いものである。それゆえ、スタッドボルトが前記第2の部材の貫通ボルト穴に挿入されて傾斜状態で接触する場合でも、スタッドボルトの先端側のねじ山が他よりも小径に形成されており、その接触部分のねじ山の頂部が平坦状または緩やかな鈍角状であるので、接触時に、前記第2の部材の貫通ボルト穴の開口縁などに対するかじりなどの食い込みを抑制することができる。また、スタッドボルトを前記第2の部材の貫通ボルト穴へ傾斜状に接触した状態のまま、その後の作業において、このスタッドボルトに装着したナットで前記第2の部材を締め付ける際においても、前記貫通ボルト穴の開口縁などに対して食い込むことがない。そして、ナットは、共通のねじ形状とサイズのものを使用するので、スタッドボルトの先端側から植込み側へスムーズにねじ込むことができる。それゆえ、ナットは、特別なナットを別々に用意することなく、通常のナットを共通に使用できるものである。
前記請求項2の発明の構成によれば、スタッドボルトの先端側の所定部分の完全ねじ部のねじ山の外径を有効径よりも大径にしたので、ナットを仮締めする際のねじの掛りと必要な軸力は確保される。したがって、スタッドボルトを前記第2の部材の貫通ボルト穴へ挿通した後、スタッドボルトの先端にナットを装着して前記第2の部材を締め付ける際の緊締力は、前記有効径よりも大径に形成したねじ山によって充分に確保できる。このため、例えば、パワープラントのような重量物に対しても、ナット締めによりボディ等へ組み付ける軸力は確保できる。そして、ナットの仮締めから本締めへの移行もスムーズに行うことができる。このように、ナットによるねじ部への無理な締め付けは生じないので、ねじ部の損傷や破損などの問題も発生するおそれはない。
このようなねじの形状を有するスタッドボルトを備える締結構造によれば、固定する部材に対するかじりなどの食い込みの発生を抑制することができる。また、スタッドボルトと比較して大きな相対硬度差を有する軟質部材を締結する場合であっても、本発明のスタッドボルトによれば、そのような軟質部材に対する食い込みやかじりを充分に防止することができる。このため、例えば、パワープラントの搭載工程に本発明の締結構造を適用する場合は、降下式または引き上げ式のどちらの搭載形式でも適用することができ、組み付け作業の効率と歩留まりを向上し、組立コストの低減を図ることができる。
次に、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の締結構造を四輪車のパワープラントのマウントに適用した実施形態を示す概略斜視図である。図2は、エンジン側のマウントブラケット部における締結構造と態様を示す斜視図である。(a)は、スタッドボルトをエンジンマウントのブラケットに挿入する態様を示す図であり、(b)は、スタッドボルト締結後の締結構造を示す図である。図3は、トランスミッション側のマウントブラケット部における締結構造と態様を示す斜視図である。(a)は、スタッドボルトをトランスミッションマウントのブラケットに挿入する態様を示す図であり、(b)は、スタッドボルト締結後の締結構造を示す図である。図4は、本実施形態に係るスタッドボルトの構造とその動作態様を示す要部拡大図である。(a)は、スタッドボルトの構造を説明する図であり、(b)は、スタッドボルトの傾斜時の動作態様を示す図である。図5は、パワープラントをボディに搭載する説明図である。図6は、パワープラントとマウントの配置関係を説明する平面図である。図7は、パワープラントの傾斜状態を説明する側面模式図である。図8は、パワープラントの組み付け時の態様を説明する正面図である。図9は、トランスミッション側マウント部における締結動作の段階を示す模式図である。(a)は、仮搭載時の態様を説明する模式図である。(b)は、パワープラントの傾斜状態を説明する模式図である。(c)は、パワープラントの引き上げ状態を説明する模式図である。図10は、ナットの締め付け動作を示す要部拡大図である。
(パワープラントのマウント形式)
図1に示すように、四輪車のパワープラントPの搭載工程において、フロントエンジン・フロントドライブ車(FF車)のボディ(車体)前部に横置きにパワープラントPが搭載される。
パワープラントPは、図1に概略構成を示しており、シリンダーブロック11にシリンダヘッド12を装着したエンジンEと、このエンジンEと一体に組み付けられたクラッチ付きトランスミッションTとを備えている。このパワープラントPは、図示しないサスペンション、ステアリングギアボックス等と共に前後に配置されたマウント(Mf,Mr)により予めサブフレームSF上に組み付けられており、このパワープラントPが左右に配置されたマウント(Me,Mt)によりボディにマウントされる。
この搭載工程において、車室運転席側から見てパワープラントPの左右にはエンジンマウントMe、トランスミッションマウントMtが配置されている。パワープラントPの前後にはフロントマウントMf、リヤマウントMr(図では点で表示)が配置されている。エンジンマウントMeはブラケット2を介して、また、トランスミッションマウントMtはブラケット3を介して、パワープラントPを支持している。なお、以下の説明においては、特に断らない限り、左右または前後の方向に関する説明は車室運転席側から見た方向を指すものとする。なお、エンジンマウントMe、トランスミッションマウントMt、フロントマウントMfおよびリヤマウントMrについては、単に「マウント」と略称して説明することがある。また、ブラケット2、ブラケット3を総称して「マウントブラケット」と略称することがある。
(マウントとマウントブラケットの構造)
図1に示すように、各マウントは、それぞれマウントブラケットを介してスタッドボルト等の締結具によりパワープラントPに結合されている。エンジンマウントMeのマウントブラケットとしてブラケット2がエンジンマウントMeに連結されている。また、トランスミッションマウントMtのマウントブラケットとしてブラケット3がトランスミッションマウントMtに連結されている。マウントブラケット側の結合面とパワープラントP側の結合面とは、それぞれ水平な結合部において略水平に配置されている。
パワープラントPの左右に配置されるマウントブラケットにおいて、エンジンマウントMe、トランスミッションマウントMtは、前記したようにボディに対してパワープラントPの荷重を分担する荷重分担マウントとして構成されている。また、前後に配置されているマウントブラケットにおいて、フロントマウントMf、リヤマウントMrは、ボディに対する荷重を分担しない非荷重分担マウントとして構成されている。
(マウントブラケット部の締結構造)
図2に示すように、本実施形態の締結構造Aは、エンジンEの側部に固定されたブラケット5(特許請求の範囲の第1の部材に相当する)と、このブラケット5に固定されたスタッドボルト40,47と、エンジンマウントMe(図1参照)のブラケット2(特許請求の範囲の第2の部材に相当する)と、このブラケット2に設けられる貫通ボルト穴22,23と、この貫通ボルト穴22,23に挿通した前記スタッドボルト40,47の先端に螺合されるナット62,63とから主として構成される。そして、前記スタッドボルト40,47と、その先端に螺合されるナット62,63とにより前記ブラケット5に前記ブラケット2を堅固に締結する。
図2において、ブラケット5は、エンジンEのカバー4の側部に配設され、ボルトB1,B2,B3によりカバー4に一体的に取り付けられている。ブラケット5は、その側部に張り出して形成された取付座51を有している。取付座51は、ブラケット5の側面から外方へ突出し、かつ水平方向に延びる棚状に形成されている。この取付座51には、ブラケット2が取り付けられたときに、このブラケット2と面接触する部分を有する水平な結合面52が設けられる。この結合面52には、鉛直上方に向って突出する締結部材としてのスタッドボルト40,47が植設されている。
スタッドボルト40,47は、エンジンE側のブラケット5の取付座51に間隔を置いて植設されている。スタッドボルト40,47の詳しい構成は、後記する。
ブラケット2は、その一端が不図示のボルトによりエンジンマウントMeの上部に固定されている(図1参照)。このブラケット2の他端には、図2に示すように、スタッドボルト40,47を挿通する貫通ボルト穴22,23が間隔を置いて設けられている。さらに、このブラケット2の下面には、ブラケット5の取付座51の結合面52に対応し、面接触により結合される結合面21が設けられている。前記貫通ボルト穴22,23は、スタッドボルト40,47が緩く挿通されるように、スタッドボルト40,47の外形よりも大きい内径を有している。
図2に示すナット62,63は、前記貫通ボルト穴22,23を貫通したスタッドボルト40,47の先端にブラケット2の上方から螺合されて、エンジンE側のブラケット5にエンジンマウントMe側のブラケット2を固定する。
なお、本実施形態では、スタッドボルト40,47同士、および貫通ボルト穴22,23同士は、同じサイズに形成されているものを図示して説明しているが、本発明は、これに限定されることなく、各々異なるサイズのものを使用してもよい。
図3に示すように、本実施形態の締結構造Bは、締結構造Aと同様に、トランスミッションTのカバー6の取付座64に植設されたスタッドボルト48,49と、トランスミッションマウントMtのブラケット3に設けられた貫通ボルト穴32,33と、ナット60,61とから主として構成される。この締結構造Bでは、トランスミッションTのカバー6が特許請求の範囲の第1の部材に相当し、ブラケット3は特許請求の範囲の第2の部材に相当する。なお、本発明において、第2の部材は、本実施形態のブラケット2,3だけに限られるものではなく、このブラケット2,3の内側または外側に他の部材を一緒にスタッドボルト(40,47,48,49)およびナット(60,61,62,63)により締結する場合を含む。
締結構造Aと締結構造Bとは、基本的に同様の構造であるので、以下は、主に締結構造Aを中心として、適宜、締結構造Bを参照しつつ説明する。
(スタッドボルトのねじ構造)
図2,図3に示す締結構造A,Bにおいて、図4(a)に示すように、スタッドボルト40(47,48,49)は、植込みねじ部46と、基部45と、完全ねじ部42と先端部41とからなる。植込みねじ部46は、図2に示すカバー4側のブラケット5(特許請求の範囲の第1の部材に相当)のねじ穴に植え込まれるねじ部である。基部45は、植込みねじ部46と完全ねじ部42との中間に配置されるねじが形成されていない部分である。完全ねじ部42は、前記基部45側の本ねじ部44と先端側の小径ねじ部43とを有する。本ねじ部44は、完全なねじ山が形成されている部分であり、小径ねじ部43は、本ねじ部44のねじと共通のピッチと共通の谷径とを有し、ねじ山の外径を変形して本ねじ部44のねじ山よりも小さく形成されている部分である。先端部41は、相手側部材であるブラケット2(3)の貫通ボルト穴22(23,32,33)にスタッドボルト40(47,48,49)を挿通しやすいようにテーパまたはガイドが形成されている部分である。貫通ボルト穴22(23,32,33)の下部開口には、スタッドボルト40(47,48,49)を挿通しやすくするテーパ部24が形成されている。スタッドボルト40(47,48,49)は、この先端部41を省略して形成したものでもよい。
図4(a)に示すように、本実施形態で、本ねじ部44とは、完全ねじが形成される完全ねじ部42のうち、完全な形態のねじ山が形成される部分をいう。また、小径ねじ部43とは、前記本ねじ部44と同じ完全ねじが形成される完全ねじ部42のうち、完全な形態の本ねじ部44のねじ山よりも外径が小さい部分をいう。この小径ねじ部43は、その外径が有効径よりも大径に形成されるものを含む。
スタッドボルトの製作は、図示を省略するが、転造成形法により、本ねじ部44と小径ねじ部43を同時に成形して製作することができる。この転造成形の工程においても、従来と同様の転造プレートを用いることができるように、通常、専用化されている素材形状に段差形状を組み合わせることにより、特別な製作費用を発生させることなく、廉価に製作することが可能である。しかし、小径ねじ部43の成形は、これに限定されることなく、例えば、前記小径ねじ部43を前記本ねじ部44と一緒に形成し、その後外径を切削によって小径に形成するものでもよい。
なお、スタッドボルト40(47,48,49)の前記本ねじ部44と小径ねじ部43とは、同ピッチ、同谷径を有するねじ部として形成してもよい。また、前記完全ねじ部42のねじ山は、三角ねじのほか、台形ねじ、四角ねじ及びノコ歯ねじ等の形態を採用することができる。
また、後記するようにスタッドボルト40(47,48,49)に螺合するナット60(61,62,63)(図10参照)は、特別なナットを別々に用意することなく、前記本ねじ部44と小径ねじ部43とに共通のナットが使用できるようにしたものである。
本実施形態のスタッドボルト40(47,48,49)は、前記小径ねじ部43の外径を有効径よりも大径に形成しているねじを含むものであり、かつナット(雌ねじ)60(61,62,63)の内径寸法よりも大径であるから(図10参照)、パワープラントPの引き上げに必要な軸力を設計的に付与することができ、かつ必要な軸力範囲では、ねじ部破壊等の危険性は生じないように最適に設定することができる。
(マウントの構成)
図6に示すように、本実施形態の締結構造AおよびBを適用したパワープラントPの荷重分担マウントは、エンジンマウントMeとトランスミッションマウントMtとから構成される。なお、フロントマウントMfとリヤマウントMrは、非荷重分担マウントとして構成されている。
エンジンマウントMeは、図1に示すように液封式マウントから構成されており、パワープラントPの静荷重を分担する荷重分担マウントであり、車両の振動を減衰する機能を備えている。エンジンマウントMeの概略構成は、円筒状の本体部と、その下端から半径方向外方に延びる取付部と、を有するケーシングからなっており、その上部にはブラケット2がボルトにより固着されている。また、ケーシングの上部にはアーチ状のストッパが設けられている。前記取付部は、サイドフレーム13にボルトで固定される。この液封式マウントは、内部に封入する液体を制御することにより、主として上下方向に対するばね定数(ばね定数)を適宜設計的に選定できるようになっている。
トランスミッションマウントMtは、同じく図1に示すようにゴム等の弾性体式マウントから構成されており、エンジンマウントMeと同様にパワープラントPの静荷重を分担する荷重分担マウントであり、車両に加わる振動を減衰する機能を備えている。
図6に示すように、フロントマウントMf、リヤマウントMrは、トランスミッションマウントMtと同じくゴム等の弾性体式マウントから構成されており、搭載前の状態においては、パワープラントPをサブフレームSF上に支持している。完成車状態においては、フロントマウントMfおよびリヤマウントMrは、車両に加わる振動およびエンジンの揺れを減衰する機能を有し、パワープラントPの静荷重を分担しない非荷重分担マウントとして機能するマウントである。そのため、パワープラントPに対しては主として前後、上下、ロール方向のストッパとしての機能を果たすものであり、通常、上下方向のばね定数は、荷重分担マウントに対して低く設定されている。
前記弾性体式マウントの概略構成は、外筒と、内筒との間に介在されるゴム等の弾性体とから構成されている。この弾性体式マウントからなるマウント(Mt,Mf,Mr)は、それぞれのマウントブラケットを介してサイドフレーム14またはサブフレームSFに固定される。前記弾性体は、その材質、厚み等を適宜選定することにより、あるいは、空隙部を形成することにより、所定方向に対するばね定数を設計的に選定することができるようになっている(図6参照)。
(パワープラント搭載工程における手順)
次に、図5〜図10を参照して、適宜その他の図を参照しつつ、パワープラントPをボディ側に搭載する工程の手順について説明する。
(パワープラントPの仮搭載)
図5に示すように、ボディに搭載するパワープラントPは、姿勢出しした状態で図示しないサスペンション、ステアリングギアボックス等と共に予めサブフレームSF上に組み付けられ、マウント(Mf,Mr)により保持されている。このマウント(Mf,Mr)は、サブフレームSF上においてパワープラントPの主な重量を保持している。
パワープラントPの搭載工程においては、通常、慣性主軸方式に代表されるエンジンマウント形式において、ボディのサイドフレーム13,14上に配置された左右の荷重分担マウントMe,MtによりパワープラントPが保持される。そして、サブフレームSF上に配置される非荷重分担マウントMf,Mrは、主としてボディに搭載したパワープラントPに対する前後、上下、ロール方向のストッパとしての機能を担うものであるため、通常、上下方向のばね定数が荷重分担マウントMe,Mtよりも低く設定されている。
このため、サブフレームSF上に組み付けられたパワープラントPは、自重により正規の位置よりも、非荷重分担マウントMf,Mrのばね定数が低い分、僅かに下がり、やや傾いた状態で組み付けられている。このような状態で、サブフレームSF上にパワープラントPが組み付けられたサブフレーム組立体(ASSY)を図示しない台車に載せて持ち上げ、パワープラントPを図示しない天井コンベアに吊られたボディのマウント(Me,Mt)に取り付け、仮保持する(図5参照)。
(慣性主軸のマウント方式)
図6に示すように、通常、慣性主軸方式に代表されるエンジンマウント形式においては、パワープラントPは、完成車状態では、ボディのサイドフレーム13,14上に配置される左右の荷重分担マウント(Me,Mt)により保持される。この場合、エンジンマウントMeとトランスミッションマウントMtは、慣性主軸Lの近傍に配置される。
(パワープラントの重心と回転モーメント)
図6に示すように、荷重分担マウントMe,Mtを結ぶ軸線L1に対してパワープラントPの重心Gは僅かに後方にずれている。したがって、パワープラントPは自重による両マウント(Me,Mt)を結ぶ前記軸線L1回りの回転モーメントは、パワープラントPを後部側に傾斜させる向きに作用する(図7参照)。
非荷重分担マウント(Mf,Mr)は、荷重分担マウント(Me,Mt)に対して、パワープラントPの自重方向に対してばね定数が小さく設定されているため、このようなパワープラントPの回転モーメントに対抗する剛性を有していない。このようなパワープラントPの傾斜作用は、前記した仮搭載において、スタッドボルト(40,47〜49)をボディ側に予め設置されたマウントブラケット(2,3)の前記貫通ボルト穴(22,23,32,33)に挿通することで、図7に示すように、パワープラントPの傾斜作用が干渉され、安定化されている。
このとき、図8に示すように、パワープラントPのボディの前方から見た場合、各々の荷重分担マウント(Me,Mt)に対しても、同様に軸線L2回りの回転モーメントが作用している。すなわち、エンジンマウントMeとスタッドボルト40,47との間と、リヤマウントMrとスタッドボルト48,49との間において、矢印で示すようなマウントMf,Mrを結ぶ軸線L2回りの回転モーメントによるスタッドボルト(40,47〜49)への揺動傾向が作用する。これらの回転モーメントも、前記と同様にスタッドボルト(40,47〜49)をマウントブラケット(2,3)の前記貫通ボルト穴(22,23,32,33)に挿通することで、パワープラントPの揺動作用が干渉され、安定化される。
(パワープラントの仮保持)
次に、パワープラントPの仮搭載工程におけるマウント(Me,Mt)の結合状態を説明する。図8に示すように、スタッドボルト40,47は、エンジンマウントMeのブラケット2の貫通ボルト穴を貫通して、スタッドボルト40,47に装着するナットを前記小径ねじ部に螺着することにより、エンジンEのブラケット5とエンジンマウントMeのブラケット2とを仮結合している。また、トランスミッションマウントMtのブラケット3に対しても、同様にスタッドボルト48,49に装着するナット(60,61)を前記小径ねじ部(43)に螺着することにより、トランスミッションTのカバー6とトランスミッションマウントMtのブラケット3とを仮結合している(図9(a),(b)参照)。このようにパワープラントPは、スタッドボルト(40,47〜49)の前記小径ねじ部(43)に装着するナット(60〜63)を螺着することで仮保持される。この場合、スタッドボルト(40,47〜49)の前記小径ねじ部(43)とナット(60〜63)による軸力(引張力およびせん断力)は、パワープラント保持力に対して充分にねじが耐え得る設定になされている(図10参照)。
その後、パワープラントPを持ち上げた台車を取り除く。
(パワープラントPの本搭載)
前記したようにマウント(Me,Mt)に仮結合した位置でパワープラントPの姿勢がマウントブラケット(2,3)の貫通ボルト穴(22,23,32,33)にスタッドボルト(40,47〜49)を挿通することで、干渉され安定化されていても、仮搭載工程や仮搭載後において、発生する振動などの作用により、図7の矢印で示すように、パワープラントPが傾斜することがある。この場合、パワープラントPは、前記したようにパワープラントPの重心Gが慣性主軸Lよりも僅かに後方位置にある。このため、本来完成車として出るべきパワープラントPの姿勢に対しては、パワープラントPの仮保持の位置は、図7のCからC1へと後方に傾斜しやすい。一旦パワープラントPが傾斜すると、傾斜したままの状態で保持されることになり、復帰することができない。
したがって、このパワープラントPの傾斜は、図4(b)に拡大して示すように、スタッドボルト48,49とブラケット3の貫通ボルト穴32,33との間にも傾斜接触の状態となって現れることになる。このため、例えば、図9(b)に示すように、荷重分担マウントMtのブラケット3の結合面31とパワープラントP側のトランスミッションTのカバー6の結合面64との間にすき間Hが発生する。このすき間Hは、通常、慣性主軸方式のマウントでは10mm以上ある。
(ブラケットへの食い込み態様とその抑制)
このように、パワープラントPが図7に示すように傾斜する際、パワープラントPが傾く際の慣性力によりある程度の衝撃荷重が働く。また、前記した仮搭載工程でも振動などによる衝撃荷重が加わることがある。このような衝撃荷重等によりパワープラントP側に設置されたスタッドボルト(40,47,48,49)が、ボディ側のブラケット(2,3)の貫通ボルト穴(22,23,32,33)の開口縁部分に対して接触することになる(図4(b)参照)。
従来の搭載工程では、その際のスタッドボルトとブラケットとの接触がスタッドボルトの鋭角部、つまりねじ山(三角ねじ)の頂点で発生すると、その接触部分においてボルトねじ部がアルミニウム合金等の軟質なブラケットの塑性変形により食い込むケースがあった。すなわち、図11(b)に示すように、スタッドボルト70のねじ部71がブラケット80の貫通ボルト穴81の入口縁および出口縁との接触部において、パワープラントPが傾く際の慣性力により、貫通ボルト穴81に塑性変形を起こさせて食い込みが生じた。
このようなブラケットへの食い込みは、その後の別工程において、パワープラントPを荷重分担マウント(Me,Mt)のスタッドボルト40,47,48,49を前記ブラケット2,3を介してナット60〜63を締め付けることにより、ボディに引き上げられて本姿勢出しを行う際に影響する(図9(c)参照)。この場合、従来の手法では三角ねじの頂部が点接触、線接触または食い込み状態のままでパワープラントPがナット60〜63の締め付けにより引き上げられる。そのため、ねじ部とブラケット部の抵抗が大きく、スタッドボルト40,47,48,49とブラケット2,3間のすべりが起き難い。これにより最悪の場合は、より食い込みが助長されてパワープラントPの搭載が不可能になることも起こりうる。
しかし、本実施形態の締結構造(A,B)においては、図4(b)に示すように、ブラケット(2,3)と接触する小径ねじ部43には、従来の三角ねじのような鋭角部がなく、頂部が台形のような平坦状の鈍角に形成されているため、接触部に対してのすべり抵抗が低く、スムーズにパワープラントPを引き上げることが可能となる。そして、前記のような食い込みも抑制されてブラケット(2,3)の塑性変形が発生し難くなる。
このようにして、締結時においてスタッドボルト(40,47,48,49)とブラケット(2,3)との間に発生するかじりを抑止する。
なお、このようなスタッドボルト(40,47,48,49)の食い込み抑制は、前記したパワープラントPの仮搭載時においても機能する。すなわち、幾分傾いた状態で組み付けられたパワープラントPを台車に載せて組み付ける時、図9(a)に示すように、傾斜状態のスタッドボルト(40,47,48,49)をマウントMe,Mtのブラケット(2,3)へ挿入する際においても、同様に貫通ボルト穴(22,23,32,33)との接触が発生するが、本実施形態のスタッドボルト(40,47,48,49)の構造により抑制できるものである。
(小径ねじ部と本ねじ部によるパワープラントの引き上げ)
図8に示すように、仮搭載したパワープラントPの引き上げ工程では、ブラケット2,3の貫通ボルト穴(22,23,32,33)に挿通したスタッドボルト40,47,48,49に対し、図10に示すように小径ねじ部43から本ねじ部44へとナット(60,61,62,63)を締め付けることにより、パワープラントPの引き上げを行う。
図7に示す傾斜したパワープラントPは、図9(b),(c)に示すように、ナット60,61(62,63)の締め付けにより、L2回り(図8参照)の傾斜した位置(b)から正規の位置(c)へ引き上げて位置決めすることにより、パワープラントPの姿勢出しがなされる。この姿勢出しされた正規の位置(c)でナット(60,61,62,63)の本締めが行われる。
この場合、図10に示すように、ナット(60,61,62,63)は、スタッドボルト(40,47,48,49)の前記本ねじ部44と同じピッチとねじ径を有するサイズと形状のものを使用する。したがって、ナット(60,61,62,63)を締め込むに従い、スタッドボルト(40,47,48,49)の先端側の小径ねじ部43から本ねじ部44へとスムーズにねじ込むことができる。ナット(60,61,62,63)は、特別なナットを用意することなく、通常のナットを共通に使用するものである。
図10に示すように、小径ねじ部43においてナット(60,61,62,63)を締め付ける際は、本来の完全な本ねじ部44からなる雄ねじと雌ねじの接触面積よりも小さい面積での接触となるが、パワープラントPを引き上げるのに必要な軸力は、完成車状態で求められる軸力と比べて充分小さい。このため、ナット(60,61,62,63)やねじ部が破損するなどの虞は無い。
そして、正規位置に姿勢出しされた状態でスタッドボルト40,47,48,49とナット60,61,62,63を本締めする際は、本ねじ部44でねじ締めされることになる。この場合、完成車状態で発生する反力を保持することが可能なように高い軸力によって締結されることになるが、本ねじ部44で本来の完全な形状の完全ねじ部(42)で締結されるため、ねじ部の破損等は全く生じる虞は無いものである。
このように、完成車状態で必要とされるブラケット保持のための軸力に対しては、ボルト、ナットの本締めが行われる部位の雄ねじの形状を本来の完全な完全ねじ(例えば、三角ねじ)とすることによって、パワープラント保持の軸力に対しても充分ねじが耐え得る設定になされている。
なお、本実施形態の締結構造では、図2,図3に示すように、スタッドボルトを上向きに植設した例について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、例えば、スタッドボルトを下向きに植設するもの、あるいはスタッドボルトを下向きと上向きの両方を組み合わせて植設するものでもよい。スタッドボルトの本数は、2本一組とした例で説明したが、本発明はこれに限定されることなく、1本または2本以上のスタッドボルトを使用するものでもよい。また、本実施形態の締結構造を適用するパワープラントPの搭載形式は、持ち上げ方式(上昇方式)に限らず、降下方式でもよいことは理解されよう。
(実施形態の効果)
本実施形態に係る締結構造によれば、図4(a),(b)に示すように、スタッドボルト(40,47,48,49)とマウントブラケット(2,3)との間の締結部に生ずるねじ山の食い込みやかじりの抑制を、安価に製作できるスタッドボルト(40,47,48,49)のねじ部の加工により達成することができる。これにより、四輪車のパワープラント搭載工程における歩留まりを改善すると共に、パワープラントPの組立コストの低減を図ることができる。
また、パワープラント搭載過程で起こりうるスタッドボルト(40,47,48,49)とマウントブラケット(2,3)との接触部のうち、少なくとも約半数の接触部に対して、ねじ形状を台形等の小径ねじ部(43)としたことにより、鈍角部での接触とすることが可能となり、塑性変形による食い込みを抑制することができる。
さらに、図4(a)に示す本実施形態のスタッドボルト(40,47,48,49)の製作工程においても、本ねじ部(三角ねじ部)(44)と小径ねじ部(台形ねじ部)(43)の製作に従来同様の転造プレートを用いることができる。このため、通常、専用化している素材形状に段差形状を組み合わせることにより簡単に製作することができ、特別なスタッドボルトの製作費用を発生させることなく、廉価に製作することが可能である。
実施形態に係る締結構造を四輪車のパワープラントのマウントに適用した概略斜視図である。 エンジン側のマウントブラケット部における締結構造の態様を示す斜視図である。(a)は、スタッドボルトをエンジンマウントのブラケットに挿入する態様を示す図である。(b)は、スタッドボルト締結後の締結構造を示す図である。 トランスミッション側のマウントブラケット部における締結構造の態様を示す斜視図である。(a)は、スタッドボルトをトランスミッションマウントのブラケットに挿入する態様を示す図である。(b)は、スタッドボルト締結後の締結構造を示す図である。 本実施形態に係るスタッドボルトの構造とその動作態様を示す要部拡大図である。(a)は、スタッドボルトの構造を説明する図である。(b)は、スタッドボルトの傾斜時の動作態様を示す図である。 パワープラントをボディに搭載する説明図である。 パワープラントとマウントの配置関係を説明する平面図である。 パワープラントの傾斜状態を説明する側面模式図である。 パワープラントの組み付け時の態様を説明する正面図である。 トランスミッション側マウント部における締結動作の段階を示す模式図である。(a)は、仮搭載時の態様を説明する模式図である。(b)は、パワープラントの傾斜状態を説明する模式図である。(c)は、パワープラントの引き上げ状態を説明する模式図である。 ナットの締め付け動作を示す要部拡大図である。 従来のスタッドボルトの構造とその動作を示す拡大図である。
符号の説明
2,3 ブラケット(第2の部材)
4 カバー
5 ブラケット(第1の部材)
6 カバー(第1の部材)
40,47,48,49 スタッドボルト
42 完全ねじ部
43 小径ねじ部(先端側の完全ねじ部)
44 本ねじ部(他の完全ねじ部)
22,23,32,33 貫通ボルト穴
60,61,62,63 ナット
13,14 サイドフレーム
A,B 締結構造
P パワープラント
SF サブフレーム
Me エンジンマウント
Mt トランスミッションマウント
Mf フロントマウント
Mr リヤマウント

Claims (2)

  1. 第1の部材に固定されたスタッドボルトを第2の部材に設けられた貫通ボルト穴に挿通し、前記スタッドボルトにナットを螺合して前記第1の部材に前記第2の部材を固定する締結構造において、
    前記スタッドボルトは、共通のピッチと谷径とを有し、かつ、先端側の所定部分の完全ねじ部のねじ山の外径が、他の部分の完全ねじ部のねじ山よりも小径にされたねじを有することを特徴とする締結構造。
  2. 前記所定部分の完全ねじ部のねじ山の外径が、有効径よりも大径にされていることを特徴とする請求項1に記載の締結構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012026387A (ja) * 2010-07-26 2012-02-09 Honda Motor Co Ltd デリバリパイプの固定構造
KR101286678B1 (ko) * 2011-12-19 2013-07-16 주식회사 성우하이텍 차체 조립용 스터드 볼트유닛
JP2017026149A (ja) * 2015-07-21 2017-02-02 エムジーアイ クーティエ エスパーニャ ソシエダー リミターダMgi Coutier Espana S.L. 公差補償機能付き位置決め装置、当該装置を備えた一式の車両部品、および公差補償を伴う位置決め方法

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