【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ベルト伝動装置のベルトの張力を一定に保持する油圧式オートテンショナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
オルタネータ等のエンジン補機を駆動するベルト伝動装置においては、普通、ベルトの弛み側にオートテンショナの調整力を付与してベルトの張力を一定に保つようにしている。
【0003】
上記オートテンショナとして、特許文献1に記載されているように、油圧式のオートテンショナが従来から知られている。
【0004】
上記油圧式オートテンショナは、作動油が充填されたシリンダの上部開口内にシール部材を取付け、そのシール部材をスライド自在に貫通するロッドの上部にばね座を有する連結片を取付け、シリンダの外側に設けたリターンスプリングの押圧力を上記ばね座に付与してロッドに外方向への突出性を付与すると共に、ロッドに付与される押し込み力をシリンダの内部に設けられた油圧ダンパによって緩衝するようにしている。
【0005】
上記油圧式オートテンショナにおいては、リターンスプリングをシリンダの外部に設けたばね外装式であるため、リターンスプリングをシリンダの内部に組込んだばね内装式の油圧式オートテンショナに比較して軸方向長さのコンパクト化を図ることができると共に、リターンスプリングとして長さの長いばね力の大きいスプリングを採用することができるという特徴を有している。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−306860号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記特許文献1に記載された密封型の油圧オートテンショナにおいては、ロッドの上端部に取付けたアーム連結片にシリンダの外周上部を覆う筒状のダストカバーを一体に設けてロッドの保護を図り、ダストや泥水がロッドに付着し、あるいはシリンダ内部に侵入するのを防止しているが、ダストカバーの内周とシリンダの外周上部間に隙間が存在するため、使用する環境によっては上記隙間からダスト等が侵入する可能性があった。
【0008】
この発明の課題は、ダストカバー内にダストや泥水等が侵入するのを確実に防止することができるようにしたばね外装式の油圧式オートテンショナを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この発明においては、ロッドの上端部に取付けられたアーム連結片にリターンスプリングの押圧力を受けるばね座と、シリンダの外周上部を覆う筒状のダストカバーとを設けたばね外装式の油圧式オートテンショナにおいて、前記シリンダの外周上部とダストカバーの内周下部間を環状のダストシールで密封した構成を採用したのである。
【0010】
ここで、ダストシールは、ダストカバーの下部に取付け、そのダストシールの下端に設けられた環状のリップをシリンダの外周上部に弾性接触させるようにしてもよく、あるいは、シリンダの外周上部に取付け、そのダストシールの上部に設けられた環状のリップをダストカバーの内周面に弾性接触させるようにしてもよい。
【0011】
上記のようにシリンダの外周上部とダストカバーの内周面間をダストシールで密封することにより、ダストカバー内にダストや泥水等が侵入するのを防止することができ、油圧式オートテンショナの耐久性の向上を図ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、この発明に係る油圧式オートテンショナAを採用したベルト張力調整装置を示し、プーリアーム1は軸2を中心にして揺動自在とされ、そのプーリアーム1に油圧式オートテンショナの調整力を付与して、プーリアーム1の揺動側端部に支持されたテンションプーリ3をベルト4に押し付けている。
【0013】
図2に示すように、油圧式オートテンショナAは作動油が充填されたシリンダ11を有している。シリンダ11はアルミニウム合金から成り、その内部に鋼製の底付スリーブ12が組込まれ、上部開口はオイルシール等のシール部材13の取付けによって密閉されている。
【0014】
シール部材13はロッド挿入孔14を有し、そのロッド挿入孔14に挿通されたスライド自在のロッド15の上部には図1に示すプーリアーム1に連結されるアーム連結片16が取付けられている。
【0015】
アーム連結片16には、ばね座17と、シリンダ11の外周上部を覆う筒状のダストカバー18とが設けられ、上記ばね座17とシリンダ11の外周下部に設けられたばね座19間にリターンスプリング20が組込まれている。
【0016】
リターンスプリング20はアーム連結片16に設けられたばね座17を押圧してロッド15に外方向への突出性を付与している。
【0017】
ロッド15にはシリンダ11の内部に位置する部分にウェアリング21が取付けられている。ウェアリング21はシリンダ11の内周面に沿って摺動可能とされ、ロッド15の中間部を支持している。
【0018】
シリンダ11の内部にはロッド15に付与される押し込み力を緩衝する油圧ダンパ22が設けられている。
【0019】
油圧ダンパ22は、スリーブ12の内周に沿って摺動可能なプランジャ23をロッド15の下部に接続し、そのプランジャ23によってシリンダ11の内部を圧力室24とリザーバ室25とに仕切り、上記プランジャ23には圧力室24とリザーバ室25とを連通する通路26を設け、その通路26にチェックボール27を設けている。
【0020】
チェックボール27は圧力室24内の圧力がリザーバ室25内の圧力より高くなると通路26を閉じるようになっている。28はプランジャ23をロッド15に押し付けるプランジャスプリングを示す。
【0021】
上記の構成から成る油圧式オートテンショナにおいて、図1に示すベルト4に弛みが生じると、リターンスプリング20の押圧力によりロッド15が外方向に移動してプーリアーム1を押圧し、テンションプーリ3をベルト4に押し付けてベルト4の緩みを吸収する。
【0022】
このとき、ロッド15と共にプランジャ23が移動し、圧力室24内の圧力がリザーバ室25内の圧力より低くなるため、チェックボール27が開放し、リザーバ室25内の作動油は通路26から圧力室24内にスムーズに流れることになる。
【0023】
このため、ロッド15を外方向に急速に移動してベルト4の緩みを直ちに吸収する。
【0024】
一方、ベルト4の張力が増大し、プーリアーム1を介してロッド15が押し込みまれると、チェックボール27が通路26を閉じ、圧力室24内の作動油によってロッド15に負荷される押し込み力が緩衝される。
【0025】
上記押し込み力がリターンスプリング20の押圧力より強い場合、圧力室24内の作動油はスリーブ12とプランジャ23の摺動面間の微小な隙間からリザーバ室25内に流れ、押し込み力とリターンスプリング20の押圧力とが釣り合う位置までロッド15はゆっくりと移動する。
【0026】
ここで、油圧式オートテンショナAにおいては、アーム連結片16に設けたダストカバー18によってロッド15の上部を覆うようにしているが、ダストカバー18とシリンダ11の外周上部間に隙間が存在すると、使用条件の悪い環境下では、上記隙間からダストや泥水がダストカバー18内に侵入してロッド15に付着し、ロッド15とシール部材13の接触部に侵入してシール部材13を損傷させ、油圧式オートテンショナAの耐久性を低下させる可能性がある。
【0027】
そのような不都合を解消するため、ダストカバー18の内周下部とシリンダ11の外周上部間をダストシール30で密封するようにしている。
【0028】
ダストシール30の取付けには、図3(I)乃至(VI)に示す取付け方法を採用することができる。
【0029】
図3(I)ではダストカバー18の外周下部に環状のダストシール30を嵌合し、そのダストシール30の内周上部に設けた環状突条31をダストカバー18の外周に設けた係合溝32に係合し、ダストカバー18の下端から内向きに形成された環状のリップ33をシリンダ11の外周上部に弾性接触させるようにしている。
【0030】
図3(II)では、ダストカバー18の外周下部に嵌合した環状のダストシール30を接着による手段を介してダストカバー18に固着し、そのダストシール30の下端から内向きに形成された環状のリップ33をシリンダ11の外周上部に弾性接触させるようにしている。
【0031】
図3(III )では、ダストカバー18の内周下部に環状のダストシール30を嵌合し、そのダストシール30の外周上部に設けた環状突条35をダストカバー18の内周に設けられた係合溝35に係合し、ダストシール30の下端から内向きに形成された環状のリップ33をシリンダ11の外周上部に弾性接触させるようにしている。
【0032】
図3(IV)では、ダストカバー18の内周下部に環状のダストシール30を嵌合して接着による手段等を介して固着し、そのダストシール30の下端に設けられた内向きの環状のリップ33をシリンダ11の外周上部に弾性接触させるようにしている。
【0033】
図3(V)では、シリンダ11の外周上部に環状のダストシール30を嵌合し、そのダストシール30の内周下部に設けた環状突条36をシリンダ11の外周上部に設けた係合溝37に係合し、ダストシール30の外周上端に設けた環状のリップ38をダストカバー18の内周下部に弾性接触させるようにしている。
【0034】
また、図3(VI)では、シリンダ11の外周上部に環状のダストシール30を嵌合して接着等による手段を介してシリンダ11に固着し、ダストシール30の外周上端に設けた外向きの環状のリップ38をダストカバー18の内周下部に弾性接触させるようにしている。
【0035】
上記のように、シリンダ11の外周上部とダストカバー18の内周下部間をダストシール30で密封することによって、ダストや泥水等がダストカバー18内に侵入してロッド15の外周に付着するのを防止することができ、油圧式テンショナの耐久性の向上を図ることができる。
【0036】
【発明の効果】
以上のように、この発明においては、シリンダの外周上部とダストカバーの内周下部間をダストシールによって密封したので、ダストや泥水等がダストカバー内に侵入するのを防止することができ、油圧式オートテンショナの耐久性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る油圧式オートテンショナを採用したベルト張力調整装置の正面図
【図2】油圧式オートテンショナを示す縦断正面図
【図3】(I)乃至(VI)はダストシールの取付けの各例を示す断面図
【符号の説明】
11 シリンダ
13 シール部材
15 ロッド
16 アーム連結片
17 ばね座
18 ダストカバー
20 リターンスプリング
22 油圧ダンパ
30 ダストシール[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a hydraulic auto tensioner that keeps the belt tension of a belt transmission device constant.
[0002]
[Prior art]
In a belt transmission device for driving an engine accessory such as an alternator, an adjustment force of an auto tensioner is usually applied to the slack side of the belt so as to keep the belt tension constant.
[0003]
As the auto tensioner, as described in Patent Document 1, a hydraulic auto tensioner has been conventionally known.
[0004]
In the hydraulic auto tensioner, a seal member is mounted in an upper opening of a cylinder filled with hydraulic oil, and a connecting piece having a spring seat is mounted on an upper portion of a rod that slidably passes through the seal member. The pressing force of the provided return spring is applied to the spring seat to give the rod an outward projecting property, and the pushing force applied to the rod is buffered by a hydraulic damper provided inside the cylinder. ing.
[0005]
Since the hydraulic auto tensioner is a spring exterior type in which a return spring is provided outside the cylinder, the axial length of the hydraulic auto tensioner is larger than that of a spring internal type hydraulic auto tensioner in which the return spring is incorporated in the cylinder. In addition to being able to achieve compactness, a spring having a long spring force with a large spring force can be employed as a return spring.
[0006]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 10-306860
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the sealed hydraulic auto tensioner described in Patent Document 1, a cylindrical dust cover that covers the upper outer periphery of the cylinder is integrally provided on the arm connecting piece attached to the upper end of the rod to protect the rod. Although dust and muddy water adhere to the rod or prevent it from entering the cylinder, there is a gap between the inner periphery of the dust cover and the upper outer periphery of the cylinder. There was a possibility that dust and the like invaded.
[0008]
An object of the present invention is to provide a spring-loaded hydraulic auto tensioner that can reliably prevent dust, muddy water, and the like from entering a dust cover.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, in the present invention, a spring seat that receives the pressing force of the return spring on the arm connecting piece attached to the upper end of the rod, and a cylindrical dust cover that covers the upper periphery of the cylinder are provided. In the provided spring-clad hydraulic auto tensioner, a configuration is adopted in which the space between the upper outer periphery of the cylinder and the lower inner periphery of the dust cover is sealed with an annular dust seal.
[0010]
Here, the dust seal may be attached to the lower portion of the dust cover, and an annular lip provided at the lower end of the dust seal may be elastically contacted with the upper outer periphery of the cylinder, or may be attached to the upper outer periphery of the cylinder and the dust seal. An annular lip provided on the top of the dust cover may be brought into elastic contact with the inner peripheral surface of the dust cover.
[0011]
As mentioned above, sealing between the outer periphery of the cylinder and the inner peripheral surface of the dust cover with a dust seal prevents dust and muddy water from entering the dust cover, and the durability of the hydraulic auto tensioner Can be improved.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 shows a belt tension adjusting device employing a hydraulic auto tensioner A according to the present invention. A pulley arm 1 is swingable about a shaft 2, and the adjusting force of the hydraulic auto tensioner is applied to the pulley arm 1. The tension pulley 3 supported by the swing side end of the pulley arm 1 is pressed against the belt 4.
[0013]
As shown in FIG. 2, the hydraulic auto tensioner A has a cylinder 11 filled with hydraulic oil. The cylinder 11 is made of an aluminum alloy, and a steel bottomed sleeve 12 is incorporated therein, and the upper opening is sealed by attachment of a seal member 13 such as an oil seal.
[0014]
The seal member 13 has a rod insertion hole 14, and an arm connection piece 16 connected to the pulley arm 1 shown in FIG. 1 is attached to an upper portion of a slidable rod 15 inserted through the rod insertion hole 14.
[0015]
The arm connecting piece 16 is provided with a spring seat 17 and a cylindrical dust cover 18 that covers the upper periphery of the cylinder 11. A return spring is provided between the spring seat 17 and the spring seat 19 provided at the lower periphery of the cylinder 11. 20 is incorporated.
[0016]
The return spring 20 presses a spring seat 17 provided on the arm connecting piece 16 to give the rod 15 outward protrusion.
[0017]
A wear ring 21 is attached to the rod 15 at a portion located inside the cylinder 11. The wear ring 21 is slidable along the inner peripheral surface of the cylinder 11 and supports the intermediate portion of the rod 15.
[0018]
Inside the cylinder 11, a hydraulic damper 22 is provided for buffering the pushing force applied to the rod 15.
[0019]
The hydraulic damper 22 connects a plunger 23 slidable along the inner periphery of the sleeve 12 to the lower portion of the rod 15, and the plunger 23 partitions the inside of the cylinder 11 into a pressure chamber 24 and a reservoir chamber 25. 23 is provided with a passage 26 communicating with the pressure chamber 24 and the reservoir chamber 25, and a check ball 27 is provided in the passage 26.
[0020]
The check ball 27 closes the passage 26 when the pressure in the pressure chamber 24 becomes higher than the pressure in the reservoir chamber 25. Reference numeral 28 denotes a plunger spring that presses the plunger 23 against the rod 15.
[0021]
In the hydraulic auto tensioner configured as described above, when the belt 4 shown in FIG. 1 is slack, the rod 15 is moved outward by the pressing force of the return spring 20 to press the pulley arm 1, and the tension pulley 3 is moved to the belt. 4 to absorb the slack of the belt 4.
[0022]
At this time, the plunger 23 moves together with the rod 15, and the pressure in the pressure chamber 24 becomes lower than the pressure in the reservoir chamber 25, so that the check ball 27 is opened and the hydraulic oil in the reservoir chamber 25 flows from the passage 26 to the pressure chamber 24 will flow smoothly.
[0023]
For this reason, the rod 15 is rapidly moved outward to immediately absorb the slack of the belt 4.
[0024]
On the other hand, when the tension of the belt 4 increases and the rod 15 is pushed through the pulley arm 1, the check ball 27 closes the passage 26, and the pushing force applied to the rod 15 by the hydraulic oil in the pressure chamber 24 is buffered. Is done.
[0025]
When the pushing force is stronger than the pushing force of the return spring 20, the hydraulic oil in the pressure chamber 24 flows into the reservoir chamber 25 through a minute gap between the sliding surfaces of the sleeve 12 and the plunger 23. The rod 15 moves slowly to a position where the pressing force is balanced.
[0026]
Here, in the hydraulic auto tensioner A, the upper portion of the rod 15 is covered by the dust cover 18 provided on the arm connecting piece 16, but if there is a gap between the dust cover 18 and the upper outer periphery of the cylinder 11, Under an environment with poor usage conditions, dust and muddy water enter the dust cover 18 from the gap and adhere to the rod 15, and enter the contact portion between the rod 15 and the seal member 13 to damage the seal member 13. The durability of the automatic tensioner A may be reduced.
[0027]
In order to eliminate such inconvenience, a dust seal 30 seals between the lower inner periphery of the dust cover 18 and the upper outer periphery of the cylinder 11.
[0028]
For the attachment of the dust seal 30, the attachment method shown in FIGS. 3 (I) to (VI) can be employed.
[0029]
In FIG. 3I, an annular dust seal 30 is fitted to the lower outer periphery of the dust cover 18, and an annular protrusion 31 provided on the inner upper periphery of the dust seal 30 is formed in an engagement groove 32 provided on the outer periphery of the dust cover 18. The annular lip 33 that is engaged and formed inward from the lower end of the dust cover 18 is brought into elastic contact with the outer peripheral upper portion of the cylinder 11.
[0030]
In FIG. 3 (II), an annular dust seal 30 fitted to the lower outer periphery of the dust cover 18 is fixed to the dust cover 18 by means of adhesion, and an annular lip formed inward from the lower end of the dust seal 30. 33 is elastically brought into contact with the upper periphery of the cylinder 11.
[0031]
In FIG. 3 (III), an annular dust seal 30 is fitted to the lower inner periphery of the dust cover 18, and an annular protrusion 35 provided on the upper outer periphery of the dust seal 30 is provided on the inner periphery of the dust cover 18. An annular lip 33 that is engaged with the groove 35 and formed inward from the lower end of the dust seal 30 is brought into elastic contact with the upper outer periphery of the cylinder 11.
[0032]
In FIG. 3 (IV), an annular dust seal 30 is fitted to the lower part of the inner periphery of the dust cover 18 and fixed by means of adhesion or the like, and an inward annular lip 33 provided at the lower end of the dust seal 30. Is elastically contacted with the upper periphery of the cylinder 11.
[0033]
In FIG. 3 (V), an annular dust seal 30 is fitted to the upper outer periphery of the cylinder 11, and an annular protrusion 36 provided at the lower inner periphery of the dust seal 30 is formed in an engagement groove 37 provided at the upper outer periphery of the cylinder 11. The annular lip 38 provided at the outer peripheral upper end of the dust seal 30 is elastically brought into contact with the inner peripheral lower portion of the dust cover 18.
[0034]
Further, in FIG. 3 (VI), an annular dust seal 30 is fitted to the upper periphery of the cylinder 11 and fixed to the cylinder 11 by means of adhesion or the like. The lip 38 is brought into elastic contact with the lower inner periphery of the dust cover 18.
[0035]
As described above, the dust seal 30 seals the space between the outer periphery of the cylinder 11 and the inner periphery of the dust cover 18 so that dust, muddy water, etc. enter the dust cover 18 and adhere to the outer periphery of the rod 15. Therefore, the durability of the hydraulic tensioner can be improved.
[0036]
【The invention's effect】
As described above, in the present invention, since the space between the outer peripheral upper portion of the cylinder and the inner peripheral lower portion of the dust cover is sealed with the dust seal, dust and muddy water can be prevented from entering the dust cover. The durability of the auto tensioner can be improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of a belt tension adjusting device employing a hydraulic auto tensioner according to the present invention. FIG. 2 is a longitudinal front view showing a hydraulic auto tensioner. FIGS. 3 (I) to (VI) are attached dust seals. Sectional diagram showing examples of each [Explanation of symbols]
11 Cylinder 13 Seal member 15 Rod 16 Arm connecting piece 17 Spring seat 18 Dust cover 20 Return spring 22 Hydraulic damper 30 Dust seal