JP2005042488A - 免震土台 - Google Patents

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Abstract

【課題】 免震土台を固定する作業が容易で、アンカーボルトの設置作業も比較的容易な安価な小規模構造物用の免震土台を提供する。
【解決手段】 免震土台1は免震部材4の上下面に土台5と角型の金属製管体6を予め接着剤7等により夫々固着しておく。金属製管体6の下面には布基礎2に埋設するアンカーボルト3の頭部が挿通し得るようボルト孔6aを穿設し、側面には適宜間隔でアンカーボルト締付用の開口8を開設する。開口8は、管体6内の任意の位置にあるアンカーボルト3が締め付けられるよう、管体6の両側面において千鳥配置としておく。免震土台1を布基礎2上に固定する場合には、開口8より治具を挿入して緊結する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、木造建築物や鉄骨造建築物等、比較的軽量な構築物の基礎と土台の間に免震部材を介在し、地震時に地盤から上部構造体に大きな地震動が伝播するのを回避することができる免震土台に関するものである。
木造の建築物等、比較的軽量な建築物は一般的には掘削した地盤上に布基礎を形成し、この布基礎上に角材による土台を載置し、この土台上に柱を立設している。土台は基礎に埋設するアンカーボルトで緊結されているため、地震時には地震力が布基礎から土台を介して柱等の上部構造体へと伝達される。この地震力が大きい場合には家屋の崩壊にも繋がるため、地盤から上部構造体への震動力の伝播を回避して建物全体の揺れを小さくするため、基礎と土台の間に免震部材を介在するいわゆる免震土台が提案されてきた。
このような免震土台としては、例えば下記に示すような従来技術があった。
特開平9−165757号公報
この従来の免震土台の構造は図11に示すように、断面H形の取付金物108a,108bに挟持される免震ゴム109を布基礎103と土台104との間に介在させる構造であり、これら上下の取付金物108a,108bは、図12に示すように適宜間隔にボルト孔110a,110bを穿設し、これにアンカーボルト113a,113bを挿通し、これらを夫々布基礎103及び土台104に締結若しくは埋設して緊結するものであった。
このためボルト孔110a,110bを形成した個所ではアンカーボルト113a,113bを緊結するための作業空間が必要となり、免震ゴム109を欠損して上下の取付金物108a,108b間に空所111を形成していた。この空所111は法令上基礎に要求される換気口としての利用も可能であるので、この空所111内にゴム製のエア抜き窓112を装着して布基礎103に換気口を形成しないようにしていた。
このように従来の免震土台は、上下別個の取付金物108a,108b及びアンカーボルト113a,113bが免震ゴム109を挟んで縁が切れており、これにより布基礎103から伝達されようとする地震力が、免震ゴム109において特に水平方向の揺れが吸収されて低減されるため、上方の土台104には伝達されず、従って土台104上の柱106や図示しない梁などの揺れが低減し、建物内の家具の転倒や、建物崩壊を防止でき、また、地震時の揺れの体感度も低減できるという効果を目指すものであった。
しかし、従来の免震土台において布基礎103と土台104との間に免震ゴム109を固定する場合には、下部の取付金物108bを布基礎103の上に載置してから上部の取付金物108a上に土台104を載せ、その後エア抜き窓112を取り外した状態の空所111を利用して布基礎103に埋設するアンカーボルト113bと土台104を貫通するアンカーボルト113aを夫々緊結する作業が必要であったが、この緊結作業の内、特に上面の土台104と上部取付金物108aを緊結する作業は、小さな空所111を利用してのアンカーボルト挿通が著しく困難であったため、施工に多大な手間を要する欠点があった。
又、締付作業を容易にするため、空所111を過大な形状とすると構造上の弱点となる恐れがあった。又、同様の理由で数多くの空所111を設置することもできないため、アンカーボルト113a,113bの数が十分でないケースもあった。更に布基礎103に埋設するアンカーボルト113bの位置と数少ない免震ゴム欠損部のボルト孔110bを厳密に合わせなければならず、この設置作業にも多くの時間を要していた。このため、工期が長くなるとともに施工費用が増大してしまうという欠点もあったので、実際上の免震土台としては利用が困難であった。
この発明は、従来の免震土台が有する上記の問題点を解消すべくなされたものであり、その目的は、免震土台を固定する作業が容易で、かつアンカーボルト締付用に設ける空所が構造上の弱点となる恐れがなく、アンカーボルトも適数本設置できると共に、その設置作業も比較的容易な安価な小規模構造物用の免震土台を提供することである。
上記課題を解決するため、この発明の免震土台は、木造建物等軽量構築物の基礎に免震部材を介在して土台を連結する免震土台において、前記免震部材は、予めその上下面に土台及び管体を夫々固着することを特徴とするものである。
免震部材としては水平方向への変位が可能なゴム等を用いる。この免震部材は基礎上の全長にわたって固定されるものであり、土台及び管体とは接着剤等により全面を固着させておく。管体としては、例えば角型鋼管等の金属製部材を用いる。これら免震部材、土台及び管体が一体化された免震土台は各種長さのものや、コーナー用に加工したものを予め用意してもよいし、定尺ものを現場で切断して取り付けてもよい。免震部材に用いるゴムは地震力を吸収するものとして水平方向に柔らかい特性を有して、例えば重量の小さい木造住宅の固有振動周期の数倍の固有振動周期を有する特性を備える。
請求項2記載の免震土台の免震部材は、予めその上下面に土台設置用アンカーボルト及び管体を夫々固着することを特徴とするものである。免震部材は、上面に鋼板を固着し、これに土台固定用のアンカーボルトを溶着立設する。
請求項3記載の免震土台における前記免震部材は、ゴムと板材を交互に積層して一体形成する帯状の積層ゴム体であることを特徴とするものである。免震部材は例えば比較的薄い天然ゴム層と鋼板とを交互に積層して一体化した構造とする。このような互層構造は鉛直荷重に対しては硬くなるため支持構造物を安定して支承できると共に、水平方向には柔らかいので支持構造物の固有周期を長周期とした支持が可能となる。
請求項4記載の免震土台における前記免震部材は、横断面に周期調整用の切欠部を設けることを特徴とするものである。切欠部は例えば横断面中央に免震部材欠損箇所として設け、この欠損箇所は長手方向の全域に亘る。欠損箇所の大きさは免震部材の剛性、許容変形、建築物の固有周期・重量等を考慮して定められる。
請求項5記載の免震土台における免震部材の管体は、基礎に埋設するアンカーボルトの頭部が挿通するボルト孔を下面に穿設し、その側面には適宜間隔でアンカーボルト締付用開口を開設することを特徴とするものである。
ボルト孔はアンカーボルトが容易に締結できるよう、適宜間隔で複数穿設すると共に長孔状に形成することも可能である。管体は締付用開口を複数開設しても十分な強度を有するような断面性能を備える。締付用開口は、管体内の任意の位置にあるアンカーボルトを締め付けられるよう、両側面において千鳥配置とすることが望ましい。
請求項2記載の免震土台は、免震部材を予め土台に固着するので、土台をアンカーボルト等で緊結する必要がない。
請求項2記載の免震土台の免震部材は、予めその上面に土台設置用アンカーボルトを固着するので、土台にアンカーボルトを挿通する作業が容易になる。
請求項3記載の免震土台における免震部材は、ゴムと板材を交互に積層して一体形成する帯状の積層ゴム体とするので、鉛直方向の剛性が大きく沈み込みが小さくなり支持構造物を安定して支承できると共に、水平方向に対しては水平剛性が小さいため支持構造物の固有周期を長周期とした支持が可能となる。
請求項4記載の免震土台における免震部材は、横断面に周期調整用の切欠部を設けるので、免震部材の剛性や建築物の固有周期・重量等に合せてより合理的な材料配置が可能となる。
請求項5記載の免震土台における免震部材の管体は、下面にボルト孔を穿設し、その側面には適宜間隔でアンカーボルト締付用開口を開設するので、固定作業が容易になる。即ち管体は構造計算に合せ断面性能の大きな部材を選択できるため、構造上の弱点を作ることなく、締付用開口やボルト孔の形状・個数を比較的自由に設定できる。従ってアンカーボルトを適数本設置できると共に、アンカーボルトが管体内の任意の位置にあっても容易に挿通、締結することができるようになる。又設置作業も容易となるため工期が短縮し結果として施工費用の低廉化も実現できる。
次にこの発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明する。図1は木造建築物の免震土台を示す断面図で、免震土台1は布基礎2上にアンカーボルト3を介して固定されている。免震土台1は、免震部材4の上下面に角材による土台5と角型の金属製管体6を予め接着剤7等により夫々固着しておく。免震部材4はゴム4aと鋼板4bを交互に積層して一体に形成した帯状の積層ゴム体であり、金属製管体6の下面には布基礎2に埋設するアンカーボルト3の頭部が挿通し得るようボルト孔6aを穿設する。
金属製管体6の側面には適宜間隔でアンカーボルト締付用の開口8を開設する。この開口8は、管体6内の任意の位置にあるアンカーボルト3が締め付けられるよう、管体6の両側面において千鳥配置としておく。この開口8は換気口としての役目も果たす。なお、管体6は亜鉛ドブ付けなどにより防錆処理を施しておく。
免震土台1を布基礎2上に固定する場合には、布基礎2に埋設するアンカーボルト3の頭部3aと管体6のボルト孔6aを合わせ、開口8より治具を挿入して緊結する。免震土台1は布基礎2と土台5との間に免震部材4を介するので、布基礎3から伝達されようとする地震力は、水平方向の揺れが吸収されて低減し、土台4上の柱9等の揺れが低減する。
次に免震土台の別の実施形態を図2乃至図5に基づき説明する。これらは何れも免震部材の構成を変えたものであり、他の部材の構成・作用・効果は図1に示すものと同一であるため、これらについては図1と同一の符号を付して説明は省略する。図2の免震部材14はゴム14aのみを介装したもので、積層ゴム体と同様にクリープが小さく鉛直剛性の比較的大なる免震ゴムを用いる。なおこの免震部材14の上下面には接着用鋼板14bを貼着する。
一方、図3乃至図5に示す免震土台は、免震部材の横断面に切欠部を設ける構造を特徴とするものである。切欠部は例えば図3に示すような積層ゴム体による免震部材24の横断面中央に長手方向の全域に亘る欠損箇所24aとして設ける。この欠損箇所24aの大きさは積層ゴム体の剛性、許容変形、建築物の固有周期・重量等を考慮して定められる。これらの特性値を考慮した場合、例えば図4のように切欠部を挟んで一面を積層ゴム体34a、他面を単一のゴム体34bとしたり、あるいは図5のように双方共単一のゴム体からなる免震部材44とするものでもよい。
次に土台をアンカーボルトで固定する実施形態を図6に基づき説明する。この免震土台51は積層ゴム体の免震部材4の上面に土台設置用アンカーボルト53を固着するものである。このアンカーボルト53は積層ゴム体上面に固着する鋼板に溶着して立設する。なお、図2乃至図5に示した免震土台においても同様に土台設置用アンカーボルトを設けることができる。これらの実施形態を図7乃至図10に示す。これらの免震土台は、予めその上面に土台設置用アンカーボルトを固着するので、土台にアンカーボルトを挿通する作業が容易になる。
免震土台は角材による土台を固着する木造建築物のみならず、軽量の鉄骨造の場合にも適用できる。
免震土台の断面図である。 単一ゴム体を使用する免震土台の断面図である。 切欠部を設ける免震土台の断面図である。 切欠部を設ける他の免震土台の断面図である。 切欠部を設ける別の免震土台の断面図である。 土台をアンカーボルトで固定する免震土台の断面図である。 土台設置用アンカーボルトを設ける単一ゴム体免震土台の断面図である。 土台設置用アンカーボルトを設ける切欠付免震土台の断面図である。 土台設置用アンカーボルトを設ける他の切欠付免震土台の断面図である。 土台設置用アンカーボルトを設ける別の切欠付免震土台の断面図である。 従来の免震土台の断面図である。 従来の免震土台に使用する免震部材の斜視図である。
符号の説明
1 免震土台
2 布基礎
3 アンカーボルト
4 免震部材
5 土台
6 角型金属製管体
6a ボルト孔
7 接着剤
8 開口
9 柱

Claims (5)

  1. 木造建物等軽量構築物の基礎に免震部材を介在して土台を連結する免震土台において、前記免震部材は、予めその上下面に土台及び管体を夫々固着することを特徴とする免震土台。
  2. 木造建物等軽量構築物の基礎に免震部材を介在して土台を連結する免震土台において、前記免震部材は、予めその上下面に土台設置用アンカーボルト及び管体を夫々固着することを特徴とする免震土台。
  3. 前記免震部材は、ゴムと板材を交互に積層して一体形成する帯状の積層ゴム体であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の免震土台。
  4. 前記免震部材は、横断面に周期調整用の切欠部を設けることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の免震土台。
  5. 前記管体は、基礎に埋設するアンカーボルトの頭部が挿通するボルト孔を下面に穿設し、その側面には適宜間隔でアンカーボルト締付用開口を開設することを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4記載の免震土台。
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