JP2005041358A - 自動車窓用装飾板及びその装着方法並びにその取付セット - Google Patents

自動車窓用装飾板及びその装着方法並びにその取付セット Download PDF

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Abstract

【課題】室内側外縁に不透明膜が設けられていない窓ガラスであっても、美観を損なうことなく装着することができ、また、一般ユーザが容易に装着することができる自動車窓用装飾板及びその装着方法並びにその取付セットを提供する。
【解決手段】自動車に備えられた矩形状の窓ガラス13の室内側形状に、窓ガラス13の内面と内装部材14との間隙に挿入係止させる挿入代12を装着時の上辺10a側或いは下辺10b側に加えて、室内側形状を上下方向に広げた形状を有すると共に、上辺10a側或いは下辺10b側を窓ガラス13の内面に密着保持させたとき、他の3辺が内面に沿って密着するための弾性を備えた弾性プラスチックシートからなり、窓ガラス13の内面側に装着して窓ガラス13を装飾する。
【選択図】図1

Description

この発明は、自動車窓用装飾板及びその装着方法並びにその取付セットに関し、特に、自動車の窓ガラス内側に着脱自在に取り付けることができる自動車窓用装飾板及びその装着方法並びにその取付セットに関する。
従来、自動車の窓ガラス内側に装着される、遮光や装飾等のためのフィルムやシートが知られている。窓ガラスに直接貼り付けるフィルムは、皺等が生じないようにきれいに張り付けるのが困難であると共に剥がしたものは再度使用することができない。これに対し、窓ガラスに取付部材を介して装着するシートは、皺等が生じることはなく着脱容易で複数回使用も可能である。
このようなシートを用いたものとして、自動車窓ガラスの内面側の周辺に保持材を直接取り付け、その保持材に板状体(可撓性シート)を着脱可能に挿入する板状体付き車両窓ガラスがある(特許文献1参照)。特許文献1に示す板状体は、窓ガラスの室内側外縁四周に接着した保持材に挿入して装着されており、保持材は、窓ガラスの室内側外縁に施された不透明皮膜に接着されている。従って、保持材は、不透明皮膜に隠れて車外側から見えない。
特開平11−1123号公報
しかしながら、不透明皮膜が施されていない窓ガラスの場合、車外側から保持材が透けて見えてしまうため美観が損なわれてしまう。また、車体に組み付けた後の窓ガラスに正確な位置取りで保持材を接着することは、かなり困難であり、一般ユーザが窓ガラスに保持材を取り付けて板状体を装着することは容易でない。
この発明の目的は、室内側外縁に不透明膜が設けられていない窓ガラスであっても、美観を損なうことなく装着することができ、また、一般ユーザが容易に装着することができる自動車窓用装飾板及びその装着方法並びにその取付セットを提供することである。
上記目的を達成するため、この発明に係る自動車窓用装飾板は、自動車に備えられた外側に膨出する単曲面からなる矩形状の窓ガラスの室内側形状に、前記窓ガラスの内面と室内側部材との間隙に挿入係止させる挿入代を装着時の上辺側或いは下辺側に加えて、前記室内側形状を上下方向に広げた形状を有すると共に、上辺側或いは下辺側を前記窓ガラスの内面に密着保持させたとき、他の3辺が前記内面に沿って密着するための弾性を備えた樹脂板からなり、前記窓ガラスの内面側に装着して前記窓ガラスを装飾することを特徴としている。
上記構成を有することにより、自動車窓用装飾板を形成する樹脂板は、自動車に備えられた外側に膨出する単曲面からなる矩形状の窓ガラスの室内側形状に、窓ガラスの内面と室内側部材との間隙に挿入係止させる挿入代を装着時の上辺側或いは下辺側に加えて、室内側形状を上下方向に広げた形状を有しており、加えて、上辺側或いは下辺側を窓ガラスの内面に密着保持させたとき、他の3辺が内面に沿って密着するための弾性を備えているため、窓ガラスの内面側に装着して窓ガラスを装飾する。これにより、室内側外縁に不透明膜が設けられていない窓ガラスであっても、美観を損なうことなく装着することができ、また、一般ユーザが容易に装着することができる。
また、この発明に係る自動車窓用装飾板の装着方法は、請求項1から4のいずれかに記載の自動車窓用装飾板を、前記窓ガラスの内面形状に合わせて湾曲させてその状態のまま、前記窓ガラスの内面に沿って前記窓ガラスの内面とほぼ平行に移動させ、前記挿入代を前記窓ガラスの上辺側或いは下辺側の隙間に挿入した後、自然状態に戻すことにより、前記自動車窓用装飾板を前記窓ガラスの内面に密着保持させることを特徴としている。
また、この発明に係る自動車窓用装飾板取付セットは、自動車に備えられた矩形状の窓ガラスの室内側形状を有すると共に、上辺側或いは下辺側を前記窓ガラスの内面に密着保持させたとき、他の3辺が前記内面に沿って密着するための弾性を備えた樹脂板からなり、前記窓ガラスの内面側に装着して前記窓ガラスを装飾する自動車窓用装飾板と、前記自動車窓用装飾板の端部に重なる重ね部、及び前記窓ガラスの内面と室内側部材との間隙に挿入する挿入部を有し、前記間隙への挿入係止時、前記自動車窓用装飾板を前記窓ガラスの内面に密着させる装飾板押さえ手段とから構成されることを特徴としている。
以上説明したように、この発明によれば、自動車窓用装飾板を形成する樹脂板は、自動車に備えられた外側に膨出する単曲面からなる矩形状の窓ガラスの室内側形状に、窓ガラスの内面と室内側部材との間隙に挿入係止させる挿入代を装着時の上辺側或いは下辺側に加えて、室内側形状を上下方向に広げた形状を有しており、加えて、上辺側或いは下辺側を窓ガラスの内面に密着保持させたとき、他の3辺が内面に沿って密着するための弾性を備えているため、窓ガラスの内面側に装着して窓ガラスを装飾するので、室内側外縁に不透明膜が設けられていない窓ガラスであっても、美観を損なうことなく装着することができ、また、一般ユーザが容易に装着することができる。
また、この発明に係る自動車窓用装飾板の装着方法及び自動車窓用装飾板取付セットにより、上記自動車窓用装飾板を自動車窓に容易、且つ、確実に装着することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
図1は、この発明の一実施例に係る自動車窓用装飾板を示し、(a)は代表的な形状の平面図、(b)は他の様々な形状の平面図である。図1に示すように、自動車窓用装飾板10は、自動車の窓ガラスが室内側に露出するガラス内面に容易且つ着脱自在に取り付けことができると共に、取付時、ガラス内面に密着させることができる形状及び弾性を有している。
つまり、自動車窓用装飾板10は、窓ガラスの室内側形状であるガラス内面形状11の周縁の一部に、窓ガラスと内装部材との間に形成された溝状隙間(凹部状空間)への挿入代12となる分拡大した形状((a)参照)を有し、且つ、挿入代12が邪魔にならないように湾曲させて溝状隙間へ挿入した後、ガラス内面に密着したまま保持される弾性を備えている。挿入代12となる分拡大される部分は、自動車窓用装飾板10が装着される窓ガラスの形状に対応して、上辺10a或いは下辺10bに形成されるが、この上辺10a或いは下辺10bには、前方傾斜辺及び後方傾斜辺が含まれる((a),(b)参照)。
この自動車窓用装飾板10は、例えば、遮光性を有し必要な弾性を備えた各種プラスチック板からなる弾性プラスチックシートを用いて、窓ガラスより薄く形成される。各種プラスチック板の選択に際しては、可視光線・紫外線・赤外線・電波等の透過率(吸収率)、価格、切断のし易さ、或いは色の種類の多さ等が考慮される。また、表面にエンボスを施して不透明/半透明にしたものや、例えば障子紙のような効果を得るためにガラス繊維等を加えたものや、フィルムを貼り付けたものでも良く、それ自体に各種装飾機能を持たせることもできる。
自動車窓用装飾板10は、室外側に膨出する湾曲面となるように円筒形或いは略円筒形の周面部分から形成された窓ガラスの側面窓(サイドウィンド)に、着脱自在に取り付けられる。この湾曲面と同様に、自動車窓用装飾板10を湾曲させることにより、自動車窓用装飾板10をガラス内面に沿って密着させることができる。
側面窓は、通常、窓ガラスが昇降して窓を開閉する昇降窓、窓ガラスが昇降せず固定された固定窓、或いは窓ガラスの一辺を回動支点として一定角度開くことができる回転(ウイング)窓からなり、様々な形状を有している((a)、(b)参照)が、何れも、室内側に、窓ガラスの周辺を覆うドアインナパネル(ドアトリム)等の内装部材が装着されている。なお、昇降窓は、窓ガラスの周辺支持構造により、サッシュ付きと、主にハードトップ車に用いられるサッシュレスとに区別される。
これらの窓は、一般的に、昇降窓が、前席部のサイドフロントウィンド(側面前方窓)や後席部のサイドリアウィンド(側面後方窓)に用いられ、固定窓或いは回転窓が、サイドリアウィンドや後席部後方のクォータウインドに用いられる。なお、サイドフロントウィンドには、可視光線透過率に関しての法規制に準じた透過率の弾性プラスチックシートしか使用することができない。
固定窓の場合、窓ガラスの周辺部は、シーラント(接着剤)或いはウェザーストリップ(ガスケット)により、車体パネルに固定される。この固定部は、ドアインナパネルに隠されて見えない。ドアインナパネルの開口部端と窓ガラスの内面とに僅かの隙間、即ち、溝状隙間(凹部状空間)がある場合、この隙間に自動車窓用装飾板10を挿入することができる。
回転窓の場合、窓ガラスは車体に接着されていないが、窓ガラスを開けた状態で周辺のガスケットとの間に自動車窓用装飾板10を配置することができ、窓ガラスを閉めれば配置状態のまま自動車窓用装飾板10を固定することができる。
サッシュ付き昇降窓の場合、窓ガラスの下辺はドアインナパネルで覆われており、昇降時、下辺以外のガラスエッジがチャンネル(溝)とインナウェザストリップで構成されるガラスランに沿って上下する。チャンネルの幅は窓ガラスの厚さより広いので、自動車窓用装飾板10をチャンネル内の窓ガラス内面側に挿入することができる。
このとき、自動車窓用装飾板10の下端をインナウェザストリップのリップ窪地に載せて装着すると、窓ガラスとの間に僅かの隙間ができるが、自動車窓用装飾板10の移動が起き難くなる。従って、サッシュ付き昇降窓の場合、自動車窓用装飾板10の挿入辺は上辺となる。この上辺は、前方部分では前下がりの斜辺となっており、挿入代12を必要とする辺である。
サッシュレス昇降窓の場合、ドアを閉じた状態で、窓ガラスとインナウェザストリップの間に自動車窓用装飾板10を挟むことができる。なお、昇降窓を下降させたりドアを開けた場合は、自動車窓用装飾板10は容易に外れてしまうので、サッシュレス昇降窓においては、昇降窓を上昇させドアを閉じた状態で自動車窓用装飾板10を使用する。
即ち、自動車窓用装飾板10は、自動車に備えられた外側に膨出する単曲面からなる矩形状の窓ガラスの室内側形状(ガラス内面形状11)に、窓ガラスの内面と室内側部材(インナパネル)との間隙に挿入係止させる挿入代12を装着時の上辺側或いは下辺側に加えて、室内側形状を上下方向に広げた形状を有すると共に、上辺側或いは下辺側を窓ガラスの内面に密着保持させたとき、他の3辺が窓ガラスの内面に沿って密着するための弾性を備えた樹脂板から形成されている。この自動車窓用装飾板10を、窓ガラスの内面側に装着して窓ガラスを装飾することができる。
次に、自動車窓用装飾板10の挿入代12について説明する。室内側から見た窓ガラスの開口部である、自動車の窓ガラスが室内側に露出するガラス内面は、ドアインナパネル端を外周として仕切られている。このガラス内面より広い自動車窓用装飾板10の外周部分は、自動車窓用装飾板10をガラス内面に装着した際、ドアインナパネルによって隠されてしまう部分、即ち、挿入代12である。
この挿入代12を持つ自動車窓用装飾板10を、窓ガラスの湾曲に沿って内面に密着させることは容易でなく、挿入代12を窓ガラスとドアインナパネルの隙間に挿入するには、自動車窓用装飾板10を窓ガラスの湾曲に合わせて変形させたまま、窓ガラスに沿うようにほぼ平行に移動させる必要がある。
自動車窓用装飾板10を移動させようとすると、室内側に突き出ているドアインナパネルが邪魔になり移動を妨げるが、挿入代12を窓ガラスの開口部(ガラス内面)上辺或いは下辺の一方に限って形成し、形成した挿入代12を窓ガラスとドアインナパネルの間の隙間に挿入することにより、殆どの側面窓に自動車窓用装飾板10を装着することが可能になる。
一方の辺に限って形成した挿入代12の挿入が可能となる自動車窓用装飾板10の挿入方向は、その形状によって異なる(図1中、矢印参照)。窓ガラスとドアインナパネルの隙間に挿入代12を挿入することができるか否かは、「ドアインナパネルの出っ張り状況」、「窓ガラスの開口部形状」、「窓ガラスの開口部寸法」、「挿入する辺(特に両端部)の挿入可能深さ」、「挿入する辺と隙間との間隔」、「弾性プラスチックシートの弾性」等、各種要因の組み合わせによって決定される。
なお、自動車窓用装飾板10は、窓ガラスとドアインナパネルの隙間に挿入できる辺が多い程、例えば、窓ガラスの開口部全周に隙間があり自動車窓用装飾板10の全辺が挿入可能な場合には、挿入代12を挿入したまま窓ガラスに沿って滑らせ所定位置にセットする自由度が増すので、挿入が容易になる。
ところで、自動車窓用装飾板10は、上下何れかの一辺が隙間に挿入できたとしても、それだけで窓ガラスに沿って湾曲し密着する訳ではない。自動車窓用装飾板10が密着するためには、「自動車窓用装飾板10がある程度以上の弾性を備えること」と「挿入代12がガラス内面に押し付けられること」の、2つの条件を満足する必要がある。
先ず、自動車窓用装飾板10が備える弾性について説明する。自動車窓用装飾板10が必要な弾性を有していないと、自重や振動で変形したり走行時に窓から入る風で膨らんだりして、自動車窓用装飾板10とガラス内面の間に隙間ができる。特に、自動車窓用装飾板10周辺部での隙間が大きくなると、車室外から、自動車窓用装飾板10を経ずにドアインナパネルが直接見えてしまい、自動車窓用装飾板10とドアインナパネルの色違いがはっきりし美観を損ねる。
従って、自動車窓用装飾板10の周辺部は、少なくとも美観を損ねない程度にガラス内面に密着していることが重要となる。また、室内に風が入った場合に吹き飛ばされるのを防ぐため、自動車窓用装飾板10とガラス内面に隙間を発生させないようにする。
このように、上辺10a或いは下辺10bに挿入代12のある弾性プラスチックシートからなる自動車窓用装飾板10(図1参照)は、窓ガラス13と内装部材(室内側部材)14の隙間に挿入した際、少なくとも自動車窓用装飾板10の周辺部がガラス内面に密着するような弾性を備えていれば良い。これにより、ガラス内面の曲げ形状に合わせて湾曲させた自動車窓用装飾板10は、平面(フラット)状態に戻ろうとする復元力が作用して確実にガラス内面に密着する。密着するために必要な弾性(復元力)は、窓ガラス13の形状や取付状態等により各窓ガラス13毎に異なる。
即ち、自動車窓用装飾板10が必要とする弾性は、次に示す要因に左右される。
1.窓ガラスの曲率(円筒形の曲率は円弧の曲率半径で示される)。曲率半径が小さく(曲がりが深く)なるほど復元力は大きい。
2.窓ガラスの取り付け角度。傾きが大きくなるほど自重でダレ易い。
3.窓ガラスの開口部の形状や寸法。大きいほど密着が弱くなり自重でダレ易い。
必要とする弾性は、様々な要因が重なって求められるので、一般化による数値限定を行うのは容易でなく、装着状態の自動車窓用装飾板10の全周がガラス内面に確実に密着していることを確認することが最低条件となる。自動車窓用装飾板10の弾性が不充分な場合、装着時、挿入辺以外の辺で隙間が生じることになる。この隙間は、車体前後方向に位置する前後辺で生じ易い。
従って、走行時に生じる振動や、プラスチックのクリープ現象(力が長時間付加されることにより少しずつ塑性変形して弾性の低下を起こす現象)を考慮して、必要最低条件より大きな弾性を備えることが望ましい。
自動車窓用装飾板10の弾性を左右する要因は、弾性プラスチックシートの材質により決定される固有値であるヤング率と、板体の厚みである。つまり、弾性プラスチックシートの材質を決定すると、弾性を調整できるのは板厚となり、板厚を増すと弾性は増加するので、自動車窓用装飾板10を隙間に挿入したときに挿入辺以外の辺で隙間が生じない板厚を選べばよい。一例として、比較的強い弾性を有するアクリル板の場合、0.5mm〜1.2mmの厚さであれば殆どの窓ガラスに装着することができる。
次に、自動車窓用装飾板10の挿入代12のガラス内面への押し付けについて説明する。挿入代12がガラス内面に密着していてこそ、自動車窓用装飾板10の弾性効果を発揮することができ、自動車窓用装飾板10全体をガラス内面に密着させることができる。
図2は、図1の自動車窓用装飾板の上辺の挿入代をガラス内面へ押し付けた状態を示し、(a)は挿入隙間が狭い場合の断面説明図、(b)は挿入隙間が広い場合の断面説明図、(c)は一点で抑えた場合の断面説明図である。
図2に示すように、接着剤15により接着された窓ガラス13と例えばドアインナパネル等の内装部材14の間に形成された、挿入代12を挿入するための隙間が、自動車窓用装飾板10の厚みとほぼ同じであると、自動車窓用装飾板10はガラス内面に密着した状態になる((a)参照)が、自動車窓用装飾板10の厚みより広いと、自動車窓用装飾板10はガラス内面に密着せず((b)参照)、ガラス内面の車体前後方向に位置する前後辺に自動車窓用装飾板10との離れが生じてしまう。
挿入代12を挿入するための隙間が自動車窓用装飾板10の厚みより広い場合に、挿入代12をガラス内面へ密着させるには、挿入代12の全域で自動車窓用装飾板10をガラス内面に押し付ける必要はなく、少なくとも内装部材14の端部14aが密着していれば良い((c)参照)。
また、挿入代12が挿入される隙間と自動車窓用装飾板10の厚さの関係は、(隙間)−(厚さ)=0であることが望ましいが、多くの窓ガラス13の場合0.5〜1.0mmとなる(実用上、問題となることはない)。この許容幅は、窓ガラス13の曲率(円筒形周面の曲率は円弧の曲率半径で示される)、窓ガラス13の取り付け角度、窓ガラス13の開口部形状や開口部寸法、内装部材14の剛性等、様々な要因に左右される。
挿入代12が挿入される隙間は、自動車の種類や窓形成位置により形状や大きさ等がそれぞれ異なるので、隙間が広い場合、自動車窓用装飾板10をガラス内面に押し付ける調整部材を隙間に挿入することが必要である。
図3は、図1の自動車窓用装飾板の下辺の挿入代をガラス内面へ押し付けた状態を示し、(a)は板状の調整部材を用いた場合の断面説明図、(b)は楔状の調整部材を用いた場合の断面説明図である。
図3に示すように、窓ガラス13と内装部材14の間に形成された、挿入代12を挿入するための隙間の形状と大きさが予め把握できる場合、隙間に対応する板状の調整部材16を、自動車窓用装飾板10に重ねて挿入する((a)参照)。この調整部材16は、自動車窓用装飾板10の挿入代12に予め接着しておいてもよい。隙間の形状と大きさが予め把握できない場合、楔状の調整部材16を用意し、自動車窓用装飾板10に重ねて必要となる部分に挿入する((b)参照)。この調整部材16は、挿入深さによって厚さが変化するので、様々な広さの隙間に合わせて調整することができる。挿入後、隙間からはみ出た部分を切り取る。
このように、窓ガラス13と内装部材14の隙間に挿入代12を挿入して、所定位置に自動車窓用装飾板10を配置することができるが、挿入代12部分の押し付け圧力が弱いと、自動車窓用装飾板10がガラス内面に沿って移動することがある。そこで、この移動を阻止するための対策について説明する。
自動車窓用装飾板10の移動が起こり易いのは、下辺側に挿入できる隙間がありその隙間の下端に下辺が達していない場合である。このような場合、自動車窓用装飾板10は、自重により或いは振動等が加わって下方に移動して(沈み込んで)しまう。そこで、自動車窓用装飾板10に、例えば、隙間の深さより長い突出部からなる移動阻止手段を設け、移動阻止手段を隙間に入り込ませて自動車窓用装飾板10の下方移動を阻止するようにする。移動阻止手段を設ける代わりに、楔等を隙間内に差し込んで摩擦力を増大させ、自動車窓用装飾板10の下方移動を阻止するようにしても良い。
上述したように、自動車窓用装飾板10は、窓ガラス13の開口部形状を挿入代12となる分拡大した形状を有しているが、挿入代12となる分拡大されていない形状、即ち、窓ガラス13の開口部形状と同一形状の場合、装飾板延長部材を用いてガラス内面に装着することができる。
自動車窓用装飾板10が、窓ガラス13の開口部形状と同一或いはやや小さい形状を有する場合、自動車窓用装飾板10をガラス内面に押し付けると、その形状は容易にガラス内面の湾曲に沿うように変形する。この変形した状態で、自動車窓用装飾板10の上辺と下辺の一方のみ或いは両方を、装飾板押さえ手段を用いてガラス内面に密着させ固定する。
図4は、図1の自動車窓用装飾板の下辺の挿入代をガラス内面へ押し付ける装飾板押さえ手段を示し、(a)は段付き押さえ具の斜視図、(b)は段付き押さえ具を用いた場合の断面説明図、(c)はばねクリップの正面図、(d)はばねクリップの側面図、(e)は楔形押さえ具の斜視図である。
図4に示すように、装飾板押さえ手段として、段付き押さえ具17((a)参照)、ばねクリップ18((c)参照)、或いは楔形押さえ具19((e)参照)等を用い、これを、窓ガラス13と内装部材14の間に形成された溝状隙間に挿入することにより、適度な弾性を有する弾性プラスチックシートからなる自動車窓用装飾板10の周辺は、ガラス内面に密着した状態で固定される((b)参照)。
段付き押さえ具17は、薄い板体の厚みを挿入時上端側ほぼ半分のみ薄くした階段状に形成して、自動車窓用装飾板10の下端部を受け止める段差部17aを有している。この段付き押さえ具17を溝状隙間に挿入固定し、ガラス内面に押し付けて湾曲させた自動車窓用装飾板10の下端部を段差部17aで受け止めて、自動車窓用装飾板10をガラス内面に密着させる((b)参照)。段付き押さえ具17は、自動車窓用装飾板10の下端(或いは上端)全域を、1枚で固定する帯状に形成しても良いし、複数で部分的に固定する小片状に形成しても良く、何れの場合も、挿入時、隙間内に圧入固定されることが望ましい。
ばねクリップ18は、ばね材からなる板体の中央部を下向きコ字状に切り欠いた後、切り欠き片を起こして形成した、ばね性のクリップ片18aを有している((d)参照)。このばねクリップ18を溝状隙間に挿入固定し、ガラス内面に押し付けて湾曲させた自動車窓用装飾板10の下端部をクリップ片18a上の重ね部分で受け止めて、自動車窓用装飾板10をガラス内面に密着させる。クリップ片18aは、クリップ片18aが位置する挿入部分が溝状隙間に入り込んで係止固定状態となるために必要な係止力が得られる、形状やばね力を備えるようにする。
楔形押さえ具19は、板体を、例えばゴムのような圧縮変形部材により形成すると共に、自動車窓用装飾板10の下端部を受け止める段差部19aを後端側肉厚部分に有する楔形に形成されており、溝状隙間に圧入状態に挿入固定する他は、段付き押さえ具17と同様の形状及び作用を有している。
上述したように、窓ガラス13の開口部形状と同一或いはやや小さい形状を有する自動車窓用装飾板10の場合、挿入する辺の固定と組み合わせて、上下両辺の一方を挿入固定し他方を装飾板押さえ手段で固定することができる。この二辺固定による場合、一辺固定に比べて自動車窓用装飾板10が必要とする弾性をより弱くすることができ、弾性プラスチックシートの厚さをより薄くすることができるので、材料コストの低減が可能となる。
このように、自動車に備えられた矩形状の窓ガラス13の室内側形状を有すると共に、上辺側或いは下辺側を窓ガラス13の内面に密着保持させたとき、他の3辺が内面に沿って密着するための弾性を備えた弾性プラスチックシート(樹脂板)からなり、窓ガラス13の内面側に装着して窓ガラス13を装飾する自動車窓用装飾板10と、自動車窓用装飾板10の端部に重なる重ね部(段付き押さえ具17、ばねクリップ18或いは楔形押さえ具19のそれぞれの段差部17a,19a或いはクリップ片18aより上方の部分)、及び窓ガラス13の内面と内装部材14との間隙に挿入する挿入部(段付き押さえ具17、ばねクリップ18或いは楔形押さえ具19の下方部分)を有し、間隙への挿入係止時、自動車窓用装飾板10を窓ガラス13の内面に密着させる装飾板押さえ手段とから、自動車窓用装飾板取付セットを構成することができる。
この自動車窓用装飾板取付セットにより、自動車窓用装飾板10が、窓ガラス13の開口部形状と同一或いはやや小さい形状を有する場合でも、装飾板押さえ手段を用いて、自動車窓用装飾板10の上辺と下辺の一方のみ或いは両方をガラス内面に密着させ固定することができる。
また、窓ガラス13の開口部形状と同一或いはやや小さい形状を有する自動車窓用装飾板10を、上述した装飾板押さえ手段を用いることなくガラス内面に装着することもできる。
以下、その方法について説明するが、窓ガラス13の開口部は様々な形状・大きさを有するので、一例としてバンタイプのクォータウィンドを取り上げる。
図5は、図1の自動車窓用装飾板が装着されるクォータウィンドとしての窓ガラスの開口部形状を示す平面図である。図5に示すように、この窓ガラス13の開口部13aは、菱形に形成されており、自動車窓用装飾板10の上辺側或いは下辺側の何れを拡大して挿入代としても同じような効果が得られる。なお、窓ガラス13の上辺側と下辺側には自動車窓用装飾板10を挿入するための隙間、即ち、窓ガラス13と例えばドアインナトリム等の内装部材14の間に形成された溝状隙間がある。
図6は、図1の自動車窓用装飾板の下辺側に回転部材を取り付けた状態を示し、(a)は全体説明図、(b)は回転部材不使用状態の部分説明図、(c)は回転部材使用状態の部分説明図である。
図6に示すように、自動車窓用装飾板10の下辺側に回転部材20を取り付ける。自動車窓用装飾板10の下辺10b側には、半円形状の盤体(半円盤)からなる回転部材20が複数個、軸部材21により回動可能に取り付けられている((a)参照)。回転部材20は、例えば、弾性プラスチックシート等の弾性材料によって隙間に挿入可能な厚さに形成され、回動時、円弧部分が自動車窓用装飾板10の外に突出する使用状態((c)参照)と、全体が自動車窓用装飾板10の外に突出しない不使用状態((b)参照)が、それぞれ可能になるような形状を有し、且つ、それぞれ可能になるような位置に軸支されている。
自動車窓用装飾板10を装着する際、自動車窓用装飾板10をガラス内面に押し付けたまま、不使用状態の回転部材20をほぼ180度回転して隙間に回転部材20を挿入し、使用状態とする。これにより、自動車窓用装飾板10の下辺10bをガラス内面に接触固定することができる。なお、使用状態の回転部材20の突出量が隙間の深さと一致した場合、自動車窓用装飾板10はそれ以上下方へ移動しないので好都合となる。
図7は、図1の自動車窓用装飾板の下辺側に摺動部材を取り付けた状態を示し、(a)は摺動部材退避状態の説明図、(b)は摺動部材進出状態の説明図、(c)は固定部材の取付状態説明図、(d)は小片摺動部材退避状態の説明図、(e)は小片摺動部材進出状態の説明図である。
図7に示すように、自動車窓用装飾板10の下辺10b側に摺動部材22を取り付ける。自動車窓用装飾板10の下辺10b側には、帯状板体の摺動部材22が下辺10bに対して進出退避可能に取り付けられている。
摺動部材22は、例えば、弾性プラスチックシート等の弾性材料によって、自動車窓用装飾板10の下辺10bほぼ全域に亘る長さで隙間に挿入可能な厚さに形成されており、長手方向両端近傍には、長手方向にほぼ直交する長孔23が開けられている。各長孔23を貫通するように、自動車窓用装飾板10には2個の固定部材24が突設されており、摺動部材22は、両固定部材24に案内されて自動車窓用装飾板10の下辺に対し進出退避移動を可能にする。この摺動部材22は、進出時、ほぼ半分が自動車窓用装飾板10の外に突出する使用状態((b)参照)と、退避時、全体が自動車窓用装飾板10の外に突出しない不使用状態((a)参照)が、それぞれ可能となるような形状を有すると共に可能となる位置に取り付けられている。
自動車窓用装飾板10を装着する際、自動車窓用装飾板10をガラス内面に押し付けたまま、摺動部材22を押し下げて隙間に挿入し、摺動部材22が隙間底部に接触した位置で例えば固定部材24を押し潰すことにより摺動部材22を固定して、使用状態とする。これにより、自動車窓用装飾板10の下辺10bをガラス内面に接触固定することができる。固定部材24として、自動車窓用装飾板10に取り付けたネジ(図示しない)と、ネジに螺着させて摺動部材22を使用状態に固定するナット(図示しない)を用いても良い。
なお、摺動部材22を、1枚の帯状板体((a),(b)参照)ではなく、個々に進出待避可能に装着した複数枚の小片板体からなる小片摺動部材25((d),(e)参照)として、進出による使用状態((e)参照)と、退避による不使用状態((d)参照)が、それぞれ可能となるように形成し取り付けてもよい。
このように、挿入代12は、弾性プラスチックシート(樹脂板)からなる自動車窓用装飾板10の上辺或いは下辺に設けられた、回転或いは進出移動により上辺或いは下辺の外側に突出した状態に変位する変位手段である、回転部材20、摺動部材22、小片摺動部材25により形成される。
図8は、図1の自動車窓用装飾板の下辺側に重ね合わせ部材を取り付けた状態を示し、(a)は重ね合わせ部材進出状態の説明図、(b)は小片重ね合わせ部材進出状態の説明図である。
図8に示すように、弾性プラスチックシート等の弾性材料を、上述した摺動部材22の使用時における自動車窓用装飾板10の下辺10bからの突出部分に、自動車窓用装飾板10との重ね合わせ代(例えば10mm前後)分を加えた大きさに切断して、重ね合わせ部材26を形成しても良い。この重ね合わせ部材26は、重ね合わせ代を両面テープや接着剤等で自動車窓用装飾板10の下端部に接着し自動車窓用装飾板10と一体化させた((a)参照)後、ガラス内面に取り付けて突出部分を隙間に挿入し、自動車窓用装飾板10の下辺10bをガラス内面に接触固定することができる。この重ね合わせ部材26は、帯状の1枚もの((a)参照)或いは複数の小片からなるもの((b)参照)いずれでも良い。
なお、上述した、回転部材20、摺動部材22、小片摺動部材25、重ね合わせ部材26等は、自動車窓用装飾板10に形成したこれら各部材20,22,25,26を収納可能な凹部にほぼ埋設状態になるような厚さに形成しても良い。これにより、これら各部材20,22,25,26を、窓ガラス13と内装部材14の間に形成された溝状隙間に、容易、且つ、確実に挿入することができる。
この自動車窓用装飾板10には、各種装飾機能を持たせることができる。紙等に、例えば、写真或いは会社名の文字、各種ロゴ等を印刷した印刷物を、印刷面を車外側に向けて、ガラス内面と自動車窓用装飾板10の間に挟み込む。これにより、印刷物は、ガラス内面に沿って湾曲し押し付けられるので皺が生じ難く、また、印刷面は、接着剤を用いずに窓ガラスに固定できるので、印刷物を美しい状態に保持することができる。この印刷物は、ガラス内面と自動車窓用装飾板10の間に挟み込んだだけなので、簡単に装着することができ、変更するのも容易である。
このため、通常は、ガラス内面と自動車窓用装飾板10の間に商店名を記した印刷物を挟んで営業車として使用している自動車を、印刷物を取り外して、家族旅行等の仕事以外に使用することができる。同様に、営業車として使用するときは不透明の自動車窓用装飾板10を装着して車内の積載物が見えないようにし、仕事以外に使用するときは不透明の自動車窓用装飾板10を取り外して透明な窓にすることもできる。また、マイカーのドレスアップのために美しい反射印刷物を装着することもでき、その印刷物を時々交換して気分を変えることも容易である。
また、自動車窓用装飾板10にTV(テレビジョン)等のアンテナ線を取り付けておけば、アンテナ機能も付加することができ、ガラス内面にアンテナを直接貼り付けるより着脱が容易である。更に、例えば、冬は光線が透過し易い明るい系統の色調とし、夏は可視光線・赤外線・紫外線をカットする色調とするように、種類の異なる複数の自動車窓用装飾板10を用意しておき、目的によって使い分けることも可能である。
また、自動車窓用装飾板10の車内側面とカーテンに、それぞれ、テープ状の面ファスナのフック側或いはループ側を取り付けることにより、窓ガラスに対しカーテンを容易に装着し或いは取り外すことができる。このカーテンは、ほぼ窓の開口部となる、窓ガラスのガラス内面全域を覆うことができる形状及び大きさを有しており、フック側とループ側の係止は、所定の力で引き剥がすことにより解除可能である。
図9は、図1の自動車窓用装飾板にカーテン装着用の面ファスナを取り付けた状態の説明図である。図9に示すように、面ファスナ27は、フック側或いはループ側を小片にして、それぞれ自動車窓用装飾板10の室内側に接着し(図参照)或いはカーテン生地に縫いつける。各面ファスナ27は、例えば、自動車窓用装飾板10の角部と上辺10a(上向き斜辺も含む)に、必要な数及び距離を有して取り付けられる。
窓ガラスへのカーテン装着を、自動車窓用装飾板10に面ファスナ27を用いて行うことにより、現在普及しているレールを用いた(レールカーテン)場合に比べると、車室内空間へ突出することが無く、且つ、窓ガラスにより接近して取り付けることができるので、広い室内空間を確保することができる。
このように、この発明に係る自動車窓用装飾板10は、窓ガラスの室内側形状に、窓ガラスの内面と室内側部材との間隙に挿入係止させる挿入代を加えた形状を有すると共に、間隙に挿入係止させた状態で、窓ガラスの内面に沿うように撓ませた状態を保持する弾性を有する樹脂板(プラスチックシート)からなり、窓ガラスに対する着色や透過光の調整或いは絵や文字等による装飾が可能となる。
つまり、この樹脂板は、窓ガラスの室内側形状の上辺或いは下辺を窓ガラス内面に密着させたとき、他の3辺(前辺と後辺と密着していない上辺或いは下辺)が窓ガラスの内面に沿って湾曲した状態で密着するのに充分な弾性を有している。
そして、次の四つの方法により、自動車の窓ガラスの室内側に取り付けてガラス内面に密着させることができる。
1.窓ガラスの開口部形状と同一或いはやや小さい形状を有する自動車窓用装飾板10の上辺と下辺を固定する(装飾板押さえ部材による二辺固定)。
2.窓ガラスの開口部形状と同一或いはやや小さい形状を有する自動車窓用装飾板10の上辺或いは下辺を固定する(装飾板押さえ部材によ一辺固定)。
3.上辺或いは下辺に挿入代を持ち窓ガラスの開口部形状より大きい自動車窓用装飾板10を隙間に挿入して固定する(挿入による一辺固定)。
4.上辺或いは下辺に挿入代を持ち窓ガラスの開口部形状より大きい自動車窓用装飾板10の一方の辺を隙間に挿入して固定し、他方の辺を装飾板押さえ部材で固定する(挿入と装飾板押さえ部材による二辺固定)。
この自動車窓用装飾板10により、室内側外縁に不透明膜が設けられていない窓ガラスであっても、美観を損なうことなく装着することができ、また、一般ユーザが容易に装着することができる。そして、自動車窓用装飾板10を、窓ガラスの形状に沿って湾曲させ離脱自在に装着することにより、予め取り付けられていた通常の透明な窓ガラスに対し、着色、透過光の調整或いは絵や文字の貼り付け等を任意に行うことができる。
この発明の一実施例に係る自動車窓用装飾板を示し、(a)は代表的な形状の平面図、(b)は他の様々な形状の平面図である。 図1の自動車窓用装飾板の上辺の挿入代をガラス内面へ押し付けた状態を示し、(a)は挿入隙間が狭い場合の断面説明図、(b)は挿入隙間が広い場合の断面説明図、(c)は一点で抑えた場合の断面説明図である。 図1の自動車窓用装飾板の下辺の挿入代をガラス内面へ押し付けた状態を示し、(a)は板状の調整部材を用いた場合の断面説明図、(b)は楔状の調整部材を用いた場合の断面説明図である。 図1の自動車窓用装飾板の下辺の挿入代をガラス内面へ押し付ける装飾板押さえ手段を示し、(a)は段付き押さえ具の斜視図、(b)は段付き押さえ具を用いた場合の断面説明図、(c)はばねクリップの正面図、(d)はばねクリップの側面図、(e)は楔形押さえ具の斜視図である。 図1の自動車窓用装飾板が装着されるクォータウィンドとしての窓ガラスの開口部形状を示す平面図である。 図1の自動車窓用装飾板の下辺側に回転部材を取り付けた状態を示し、(a)は全体説明図、(b)は回転部材不使用状態の部分説明図、(c)は回転部材使用状態の部分説明図である。 図1の自動車窓用装飾板の下辺側に摺動部材を取り付けた状態を示し、(a)は摺動部材退避状態の説明図、(b)は摺動部材進出状態の説明図、(c)は固定部材の取付状態説明図、(d)は小片摺動部材退避状態の説明図、(e)は小片摺動部材進出状態の説明図である。 図1の自動車窓用装飾板の下辺側に重ね合わせ部材を取り付けた状態を示し、(a)は重ね合わせ部材進出状態の説明図、(b)は小片重ね合わせ部材進出状態の説明図である。 図1の自動車窓用装飾板にカーテン装着用の面ファスナを取り付けた状態の説明図である。
符号の説明
10 自動車窓用装飾板
10a 上辺
10b 下辺
11 ガラス内面形状
12 挿入代
13 窓ガラス
13a 開口部
14 内装部材
14a 端部
15 接着剤
16 調整部材
17 段付き押さえ具
17a,19a 段差部
18 ばねクリップ
18a クリップ片
19 楔形押さえ具
20 回転部材
21 軸部材
22 摺動部材
23 長孔
24 固定部材
25 小片摺動部材
26 重ね合わせ部材
27 面ファスナ

Claims (6)

  1. 自動車に備えられた矩形状の窓ガラスの室内側形状に、前記窓ガラスの内面と室内側部材との間隙に挿入係止させる挿入代を装着時の上辺側或いは下辺側に加えて、前記室内側形状を上下方向に広げた形状を有すると共に、上辺側或いは下辺側を前記窓ガラスの内面に密着保持させたとき、他の3辺が前記内面に沿って密着するための弾性を備えた樹脂板からなり、前記窓ガラスの内面側に装着して前記窓ガラスを装飾することを特徴とする自動車窓用装飾板。
  2. 前記挿入代は、前記樹脂板の上辺或いは下辺に設けられた、回転或いは進出移動により上辺或いは下辺の外側に突出した状態に変位する変位手段により形成されることを特徴とする請求項1に記載の自動車窓用装飾板。
  3. 前記樹脂板は、遮光性を有することを特徴とする請求項1または2に記載の自動車窓用装飾板。
  4. 前記樹脂板は、内面側に面ファスナによりカーテンを離脱自在に装着するための面ファスナ部材を有することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の自動車窓用装飾板。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の自動車窓用装飾板を、前記窓ガラスの内面形状に合わせて湾曲させてその状態のまま、前記窓ガラスの内面に沿って前記窓ガラスの内面とほぼ平行に移動させ、前記挿入代を前記窓ガラスの上辺側或いは下辺側の隙間に挿入した後、自然状態に戻すことにより、前記自動車窓用装飾板を前記窓ガラスの内面に密着保持させることを特徴とする自動車窓用装飾板の装着方法。
  6. 自動車に備えられた矩形状の窓ガラスの室内側形状を有すると共に、上辺側或いは下辺側を前記窓ガラスの内面に密着保持させたとき、他の3辺が前記内面に沿って密着するための弾性を備えた樹脂板からなり、前記窓ガラスの内面側に装着して前記窓ガラスを装飾する自動車窓用装飾板と、
    前記自動車窓用装飾板の端部に重なる重ね部、及び前記窓ガラスの内面と室内側部材との間隙に挿入する挿入部を有し、前記間隙への挿入係止時、前記自動車窓用装飾板を前記窓ガラスの内面に密着させる装飾板押さえ手段と
    から構成されることを特徴とする自動車窓用装飾板取付セット。
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