JP2005041095A - 製本テープならびに製本ファイル - Google Patents
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Abstract
【課題】発熱体を用いたホットメルト型製本テープにおいて、美麗な仕上がりが得られ、汎用性がある製本テープを提供する。
【解決手段】面状発熱体の一面または両面にホットメルト接着剤層を設けた製本テープ1を、くるみ表紙7などの製本ファイルの背表紙の内側に装着する。製本ファイルに製本すべき紙束を装填し、背表紙部分の上下両端に電源電極を当てると、面状発熱体の端面に電源電極が接触して通電され、面状発熱体の熱によりホットメルト接着剤が溶融して製本ファイルの背表紙と紙束の背が接着される。製本ファイルの外部に面状発熱体の接点などが露出していないので見栄えがよく仕上がる。
【選択図】図5
【解決手段】面状発熱体の一面または両面にホットメルト接着剤層を設けた製本テープ1を、くるみ表紙7などの製本ファイルの背表紙の内側に装着する。製本ファイルに製本すべき紙束を装填し、背表紙部分の上下両端に電源電極を当てると、面状発熱体の端面に電源電極が接触して通電され、面状発熱体の熱によりホットメルト接着剤が溶融して製本ファイルの背表紙と紙束の背が接着される。製本ファイルの外部に面状発熱体の接点などが露出していないので見栄えがよく仕上がる。
【選択図】図5
Description
この発明は、製本テープならびに製本ファイルに関するものであり、特に、平面発熱体を内蔵した製本テープならびに製本ファイルに関するものである。
綴じこみ表紙や背貼りテープの冊子接着箇所にホットメルト接着剤層を形成し、これらの表紙や背貼りテープと用紙束を合わせて製本機にセットし、表紙などの背部をヒータにより加熱することによりホットメルト接着剤層を溶融させて綴じこみ表紙などと冊子の背部を接着する製本システムが知られている。この形態の製本システムは、表紙や背貼りテープの背部にヒータを接触させてその裏面にあるホットメルト接着剤を溶かすので、ヒータとホットメルト接着剤との間に厚紙やテープが介在することにより熱効率が悪く、接着に時間がかかり、また、表紙の背の表面が熱により変質したり、背に印刷されている文字が変色したりすることもあるという問題がある。
これらの問題を解消するために、電気的抵抗体とホットメルト接着剤を組み合わせて、抵抗体へ通電して発熱させることによりホットメルト接着剤を溶解して表紙と冊子を接着するようにした「製本用バインダ・カバー」(特許文献1)が提案されている。
特許文献1記載の「製本用バインダ・カバー」は、背表紙の内側表面に導電性抵抗体層と、その表面に塗布したホットメルト接着剤層と、背表紙の上部と下部とに設けたリベットなどの電気接点を備えていて、この一対のリベットを電源装置の電極に接続することにより、通電された導電性抵抗体層が発熱してホットメルト接着剤が溶解し、背表紙と紙シートの束とが接着される。
特公平7-71877号公報
特許文献1の「製本用バインダ・カバー」は、導電性抵抗体とホットメルト接着剤を組み合わせ、導電性抵抗体へ通電して発熱させることにより、製本用カバーの背表紙の内側へ冊子の背を接着するように構成しているが、製本用バインダ・カバーの背表紙の内側の導電性抵抗体にリベットを打ち、背表紙の表に露出したリベットを電気接点とした構成であって、導電性抵抗体とホットメルト接着剤とバインダ・カバーが一体の複合製品である。したがって、ここにおける接着部材(導電性抵抗体とホットメルト接着剤)を他のバインダ・カバーと組合わせることができず、カバーのデザインや色が限定されることになる。また、背表紙の表面にリベットが露出していることから、背表紙の表面に表題などを印刷する場合の障害となる場合もある。
そこで、導電性抵抗体の接点が背表紙の表面に露出しないようにして美観を向上するとともに、種々の製本ファイルや背貼りテープに使用できる汎用性を有する電気接着式の製本テープを提供するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明は上記課題を解決することを目的とする。
この発明は、上記目的を達成するために提案するものであり、平面発熱体の一面にホットメルト接着剤層を設けた製本テープを提供するものである。
また、平面発熱体の一面にホットメルト接着剤層を設け、他の一面に感圧接着剤層を設けた製本テープを提供するものである。
また、平面発熱体の一面にホットメルト接着剤層を設け、他の一面に感圧両面接着テープを貼り付けた製本テープを提供するものである。
また、平面発熱体の両面にホットメルト接着剤層を設け、表裏二面のホットメルト接着剤の粘度を相違させた製本テープを提供するものである。
また、上記平面発熱体は、絶縁体繊維に炭素繊維などの導電性抵抗体を混抄した面状発熱体、或いは導電性抵抗体電線を絶縁体繊維中に線状に配列した線状発熱体、或いは導電性抵抗体電線を絶縁体繊維中にメッシュ状に配列した線面発熱体である製本テープを提供するものである。
また、上記製本テープをくるみ表紙の背表紙部分の内側の面に装着した製本ファイル、及び上記製本テープをハーフバック型表紙の背表紙部分の内側の面に装着した製本ファイル、及び上記製本テープを背貼りテープの背表紙部分の内側の面に装着した製本ファイルを提供するものである。
この発明の製本テープは、平面発熱体にホットメルト接着剤を重ねた構成であり、製本ファイルまたは背貼りテープに製本テープと製本すべき紙束を載せて、製本テープの端面に一対の電源電極を接触させれば、平面発熱体に通電されて平面発熱体が発熱し、ホットメルト接着剤が溶融して製本ファイルと紙束とが接着されるので、製本ファイルの背表紙に平面発熱体の電気接点を露出させる必要がなく、見栄えのよい製本が可能である。また、一般の製本ファイルや背貼りテープへ組み合わせて使用できる汎用性を備えていて、製本にかかるコストも削減できる。
以下、この発明の実施の一形態を図に従って詳述する。本発明の製本テープは、厚紙や樹脂シートなどによって形成された製本ファイルと製本すべき紙束の背との接着媒体となるものであって、図1は第一の実施形態を示している。
ここに示す製本テープ1は、薄い面状発熱体2の表面にホットメルト接着剤3を塗布した二層構造のテープであり、面状発熱体2に通電すると、ホットメルト接着剤3が溶融して面状発熱体2に浸透し、製本テープ1の両面に押し当てた被接着物(製本ファイルと紙束)を接着する。
面状発熱体2は種々の構造のものが知られており、例えば、炭素繊維とポリエステル等のフィラメントを混抄した不織布型の面状発熱体やその他に線状発熱体や線面発熱体などが知られているが、ここではこれら全部を面状発熱体に含むものとする。
面状発熱体の導電特性は、炭素繊維の混合比率によって制御でき、製本用途においては、10-1〜105Ω/sq程度の抵抗値が好ましい。ここでの要点は、面状発熱体2を任意の形状および寸法に裁断したときに、端面に炭素繊維が露出していて、端面が通電端子として機能することである。また、面状発熱体2の長手方向の両端部に接点電極を形成して導電性能をより安定させてもよいがこれは必須ではない。
図2に示す製本テープ4は、図1の製本テープ1の構成に加えて面状発熱体2の裏面にも接着層5を設けたものである。裏面接着層5としては、感圧接着剤、感圧両面テープやホットメルト接着剤を用いる。感圧接着剤または感圧両面テープを設けた場合は、製本ファイルの背表紙の内側の面に予め製本テープ4を接着することができ、ホットメルト接着剤が背表紙に浸透して表面に滲み出ることも防止できる。また、裏面接着層5としてホットメルト接着剤を設けた場合は、表面側のホットメルト接着剤よりも高粘度のホットメルト接着剤を用いることにより、ホットメルト接着剤が背表紙の表面へ滲み出ることを防止できる。
製本テープ1または4は、図3に示すように長巻ロール形或いは平板形の形態で提供するか、或いは図4に示すように所定の長さに切断したストリップ形の製本テープをカセット6に収容した形態で提供する。長巻ロール形或いは平板形の場合は、適当な間隔でミシン目を入れておいて切断しやすくしておくことが望ましい。
次に、製本機による製本工程を説明する。先ず、カセットから製本テープストリップを取出すか、長巻ロールシートから適当な幅の製本テープを切取るかして、製本ファイルまたは背貼りテープにセットする。図5は表紙と裏表紙を備えたくるみ表紙7の背表紙の内側に製本テープ1をセットした状態を示し、図6は裏表紙が無いハーフバック型表紙8に製本テープ1をセットした状態を示し、図7は背貼りテープ9にセットした状態を示している。ここで、裏面に感圧接着剤や感圧両面テープを設けた製本テープの場合は所定の位置に接着される。また、図5乃至図7の状態のように、予めくるみ表紙7やハーフバック型表紙8や背貼りテープ9に製本テープを接着した状態で消費者に提供してもよい。
ハーフバック型表紙8においては、背表紙から折曲がっている裏表紙取付けタブ8aの内側の面に感圧接着剤またはホットメルト接着剤が塗布されていて、製本時に別体の裏表紙10が接着される。また、背貼りテープ9は、内側の全面に感圧接着剤が設けられたものが望ましいが、製本テープ1のホットメルト接着剤3が背貼りテープの内側の全面に展延するようにホットメルト接着剤3の量を調整することにより、感圧接着剤がない背貼りテープを用いることもできる。
次に、製本ファイルまたは背貼りテープに紙束をセットした状態で製本機にかける。図8に示すように、製本機は製本テーブル11と、冊子Aの一方の側面を位置決めする固定式側面ブロック12と、冊子Aの他方の側面を押して固定式側面ブロック12へ押し付ける側面クランプブロック13と、冊子Aの上端または下端(図において左右)を位置決めする固定式端面ブロック14と、冊子Aの他端を押して固定式端面ブロック14へ押し付ける端面クランプブロック15を備えている。固定式端面ブロック14と端面クランプブロック15は、それぞれ対向面の下端部に可動式電極16を備えていて、可動式電極16はバネ(図示せず)によりブロック14, 15本体から突出している。
例えば、図5のくるみ表紙7に用紙Pを挟んで固定式側面ブロック12と側面クランプブロック13との間に装填し、製本機を起動させると、図8に示すように端面クランプブロック15が固定式端面ブロック14に向かって前進し、くるみ表紙7及び用紙Pの上下両端面を挟む。このとき可動式電極16はくるみ表紙8及び用紙Pに当たってブロック14, 15本体の側面と同一位置へおしこまれ、また、可動式電極16が製本テープ1の両端に接触して製本テープ1の面状発熱体2と可動式電極16が電気的に接続される。
続いて、側面クランプブロック13が移動し、図9に示すように固定式側面ブロック12へ冊子Aを押し付けて固定する。この状態で面状発熱体2へ通電することにより、面状発熱体2が発熱してホットメルト接着剤3を溶かし、溶融したホットメルト接着剤3が用紙Pの縁部に浸透して用紙Pとくるみ表紙7の背表紙が接着される。
製本が完了すると、図10に示すように側面クランプブロック13と端面クランプブロック15とがそれぞれ初期位置へ退避して製本完成品を解放し、製本テーブル11が一端を支点として下方へ回動し、製本完成品が下方のトレイ(図示せず)へ落下する。
図11及び図12は他の実施形態を示し、ここでは、製本テーブル17が移動式テーブルまたはベルトコンベヤであって、図11に示すように固定式側面ブロック12と側面クランプブロック13、ならびに固定式端面ブロック14と端面クランプブロック15とによって冊子Aを保持した状態で製本テーブル17が移動しつつ、製本テープ1の面状発熱体2へ通電して接着工程を実行する。そして、図12に示すように製本完了後に側面クランプブロック13と端面クランプブロック15とが退避して製本完成品を解放し、製本テーブル17が製本完成品をテーブル終端部まで送って製本完成品を排出する。
以上説明したように、この発明では発熱体として金属箔や金属板などを使用していないので、製本テープの製作が容易であり加工もし易いという利点を有する。
尚、この発明は上記の実施形態に限定するものではなく、この発明の技術的範囲内において種々の改変が可能であり、この発明がそれらの改変されたものに及ぶことは当然である。
1 製本テープ
2 面状発熱体
3 ホットメルト接着剤
4 製本テープ
5 裏面接着層
6 カセット
7 くるみ表紙
8 ハーフバック型表紙
9 背貼りテープ
10 裏表紙
11 製本テーブル
12 固定式側面ブロック
13 側面クランプブロック
14 固定式端面ブロック
15 端面クランプブロック
16 可動式電極
17 製本テーブル
2 面状発熱体
3 ホットメルト接着剤
4 製本テープ
5 裏面接着層
6 カセット
7 くるみ表紙
8 ハーフバック型表紙
9 背貼りテープ
10 裏表紙
11 製本テーブル
12 固定式側面ブロック
13 側面クランプブロック
14 固定式端面ブロック
15 端面クランプブロック
16 可動式電極
17 製本テーブル
Claims (8)
- 平面発熱体の一面にホットメルト接着剤層を設けた製本テープ。
- 平面発熱体の一面にホットメルト接着剤層を設け、他の一面に感圧接着剤層を設けた製本テープ。
- 平面発熱体の一面にホットメルト接着剤層を設け、他の一面に感圧両面接着テープを貼り付けた製本テープ。
- 平面発熱体の両面にホットメルト接着剤層を設け、表裏二面のホットメルト接着剤の粘度を相違させた製本テープ。
- 上記平面発熱体は、絶縁体繊維に炭素繊維などの導電性抵抗体を混抄した面状発熱体、或いは導電性抵抗体電線を絶縁体繊維中に線状に配列した線状発熱体、或いは導電性抵抗体電線を絶縁体繊維中にメッシュ状に配列した線面発熱体である請求項1, 2, 3または4記載の製本テープ。
- 請求項1, 2, 3, 4または5記載の製本テープをくるみ表紙の背表紙部分の内側の面に装着した製本ファイル。
- 請求項1, 2, 3, 4または5記載の製本テープをハーフバック型表紙の背表紙部分の内側の面に装着した製本ファイル。
- 請求項1, 2, 3, 4または5記載の製本テープを背貼りテープの背表紙部分の内側の面に装着した製本ファイル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003277310A JP2005041095A (ja) | 2003-07-22 | 2003-07-22 | 製本テープならびに製本ファイル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003277310A JP2005041095A (ja) | 2003-07-22 | 2003-07-22 | 製本テープならびに製本ファイル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005041095A true JP2005041095A (ja) | 2005-02-17 |
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ID=34264071
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003277310A Pending JP2005041095A (ja) | 2003-07-22 | 2003-07-22 | 製本テープならびに製本ファイル |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005041095A (ja) |
-
2003
- 2003-07-22 JP JP2003277310A patent/JP2005041095A/ja active Pending
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