JP2005041014A - シボを有する熱硬化性樹脂成型品の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】金型組で熱硬化性樹脂を一次成型する工程と、前記金型組のうち一方1をシボ形成用金型4に交換する工程と、前記シボ形成用金型4と熱硬化性樹脂の一次成型品5が保持された他方の金型2とで二次成型してシボ6を形成する工程とを具備する。熱硬化性樹脂の一次成型品は二次成型時にも他方の金型に保持されたままの状態であるので二次成型時の成型品と金型との嵌合不良などが(両方の金型を共に交換する場合よりも)発生しにくくまた無用な冷却も生じず連続的に成型ができる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、シボを有する熱硬化性樹脂成型品の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、二色成形製品のシボ形成方法を提案した(特許文献1参照)。
【0003】
このシボ形成方法は、図4に示すように一次金型組21で1層目の樹脂22を成型し、二次金型組23で2層目の樹脂24を積層成型すると共に1層目の樹脂22にシボ(凹凸)25を形成するものである。
【0004】
ところで、一次成型時に加熱硬化の時間が長すぎたり温度が高すぎたりすると二次成型時に1層目の樹脂22に割れが生じて不良品となるが、一次成型の終了時には良品か不良品かを外観では判断できないため一次成型が失敗していた場合にも二次成型まで行われてしまい、二次成型までを含めて時間と原料を浪費し生産性が悪くなることがあるという問題があった。
【0005】
また、一次成型品が良品である場合も、一次成型部分(アンダーキュアに成型される)と二次成型部分の両方の硬化度合が許容範囲内とする必要があるので、成型条件がシビアであり品質が不均一となることがあるという問題があった。
【0006】
【特許文献1】
特許第2509532号公報(第2〜3頁、図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこでこの発明は、従来よりも不良品となりにくく生産性に優れる、シボを有する熱硬化性樹脂成型品の製造方法を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するためこの発明では次のような技術的手段を講じている。
(1)この発明のシボを有する熱硬化性樹脂成型品の製造方法は、金型組で熱硬化性樹脂を一次成型する工程と、前記金型組のうち一方をシボ形成用金型に交換する工程と、前記シボ形成用金型と熱硬化性樹脂の一次成型品が保持された他方の金型とで二次成型してシボを形成する工程とを具備することを特徴とする。
【0009】
この熱硬化性樹脂成型品の製造方法では、金型組のうち一方をシボ形成用金型に交換する工程と、前記シボ形成用金型と熱硬化性樹脂の一次成型品が保持された他方の金型とで二次成型してシボを形成する工程とを具備するものであり、熱硬化性樹脂の一次成型品は二次成型時にも他方の金型に保持されたままの状態であるので二次成型時の成型品と金型との嵌合不良などが(両方の金型を共に交換する場合よりも)発生しにくくまた無用な冷却も生じず連続的に成型ができる。
【0010】
前記シボとは、凹凸模様やこれよりも大きい彫刻模様などを総称する。また前記熱硬化性樹脂成型品として、例えば食器、お盆、トレー、お手拭台などの食卓用品や、小物入れその他のホテルの客室用品などを挙げることができる。前記熱硬化性樹脂として、例えばメラミン樹脂を用いることができる。
【0011】
(2)一次成型後前記金型組のうち一方をスライドさせることによりシボ形成用金型と入れ替えるようにしたこととしてもよい。
【0012】
このように構成すると、金型組のうち一方をシボ形成用金型に交換する工程ではシボ形成用金型との入れ替えはスライドさせることにより手早く行うことができ、また二次成型の工程は一次成型品が冷えた場合の再加熱が殆ど不要であって時間短縮が可能であるので、サイクルアップを図ることができ(必要な金型数も少なく)安価な製品とすることができる。
【0013】
(3)一次成型の工程後に他方の金型に保持された熱硬化性樹脂の一次成型品にコーティング層の原料を供給するようにしたこととしてもよい。
【0014】
このように構成すると、熱硬化性樹脂の一次成型品が保持された他方の金型とでコーティング層を有するシボを形成することができる。ここでコーティング層として、例えばグレーズ層(パルプ基材が殆ど乃至全く配合されていない熱硬化性樹脂層)を形成することができる。このような(薄い)グレーズ層の面はパルプ基材が含まれておらず、製品のシボ形成面が耐汚染性能に優れることとなる。またコーティング層を透明ではなく有色にすると、コーティング層を形成した側の色を変えることができる。
【0015】
(4)前記シボ形成用金型の凸部の平均高さを約0.05〜0.20mmに設定したこととしてもよい。
【0016】
このように設定してシボを成型品へと転写形成すると、シボが浅すぎたり深すぎたりすることはなく見栄えがよい。このシボ形成用金型は、交換前の表面がフラットな金型よりも前記の態様で凸部が突出している。
【0017】
(5) 前記シボ形成用金型の凸部の高さが最大で約0.30mmに設定したこととしてもよい。
【0018】
このように設定してシボを金型から成型品へと転写形成すると、十分な立体感を持ちながら尚且つシボが深すぎることはなく料理や料理クズがシボに引っかかりにくく汚れの固着の元とはなり難い。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(実施形態1)
図1に示すように、この実施形態のシボを有する熱硬化性樹脂成型品の製造方法は、上側型1と下側型2との一対の金型組内に熱硬化性樹脂3を供給して(図1A参照)一次成型する工程(図1B参照)と、一次成型後、前記金型組のうち一方(上側型1)をスライドさせることによりシボ形成用金型4に入れ替え交換する工程(図1C参照)と、前記シボ形成用金型4と熱硬化性樹脂の一次成型品5が保持された他方の金型(下側型2)とで二次成型してシボ6を形成する工程(図1D参照)と、前記シボ形成用金型4を上昇離脱させる工程(図1E参照)とを具備するようにしており、これにより熱硬化性樹脂成型品7が得られる(図1F参照)。
【0020】
図2に示すように、この実施形態では熱硬化性樹脂成型品7として、籐の籠目8様の柄(シボ6)を内表面側に有する和風の単色のお皿をメラミン樹脂により製造した。この籐の籠目8様の柄(シボ6)の表面には更に板目9状の細かな凹凸模様(シボ6)を設けるようにしている。このシボ6は、シボ形成用金型4から転写する。前記シボ形成用金型4の凸部Pの平均高さは約0.05〜0.20mmに設定し、その凸部Pの高さが最大で約0.30mmに設定した。このシボ形成用金型4は、交換前の表面がフラットな金型(上側型1)よりも前記の態様で凸部Pが突出している。
【0021】
ここで前記シボ6とは、細かな凹凸模様やこれよりも大きい彫刻模様などを総称する。また前記熱硬化性樹脂成型品7として、例えば食器、お盆、トレー、お手拭台などの食卓用品や、小物入れその他のホテルの客室用品などを挙げることができる。前記熱硬化性樹脂3として、このようにメラミン樹脂などを用いることができる。
【0022】
次に、この実施形態のシボを有する熱硬化性樹脂成型品の製造方法の使用状態を説明する。
【0023】
上側型1と下側型2との一対の金型組に熱硬化性樹脂3を入れて(図1A参照)加熱圧縮して一次成型する(図1B参照)。一次成型後、前記金型組のうち上側型1をスライドさせることによりシボ形成用金型4と入れ替え交換する(図1C参照)。すなわち、上側型1とシボ形成用金型4とは下側型2の上方に並設しており、片方が作業中はもう片方は待機している状態であり、交換時には相互にスライドさせて迅速に入れ替えができるようにしている。これは直線的に往復させるだけでなく、円周状に動かしたり回転させて入れ替えてもよい。そして前記シボ形成用金型4と熱硬化性樹脂の一次成型品5が保持された下側型2とで加熱圧縮し二次成型して成型品表面にシボ6を転写する(図1D参照)。型を開放し(図1E参照)、成型された製品を取り出すとシボ6が形成されたお皿の成型品が得られる(図1F参照)。
【0024】
この熱硬化性樹脂成型品の製造方法では、金型組のうち一方(上側型1)をシボ形成用金型4に交換する工程(図1C参照)と、前記シボ形成用金型4と熱硬化性樹脂の一次成型品5が保持された他方の金型(下側型2)とで二次成型してシボ6を形成する工程(図1D参照)とを具備するものであり、熱硬化性樹脂の一次成型品5は二次成型時にも他方の金型(下側型2)に保持されたままの状態であるので二次成型時の成型品と金型(下側型2)との嵌合不良などが(両方の金型を共に交換する場合よりも)発生しにくくまた無用な冷却も生じず連続的に成型ができるので、従来よりも不良品となりにくく生産性に優れるという利点がある。すなわちシボ6を形成する際に一次成型品5を一旦金型組から取り出し次の金型組に移動させる必要がないので、二次成型時の成型品と金型との嵌合不良や向きのずれにより形状がぴったりと合わず成型品に不均一な力が加わり製品表面の質感が変わったり製品に跡が残ったり強度が落ちたりすることはない。
【0025】
また、一次成型後前記金型組のうち一方(上側型1)をスライドさせることによりシボ形成用金型4と入れ替えるようにしたので、金型組のうち一方(上側型1)をシボ形成用金型4に交換する工程ではシボ形成用金型4との入れ替えはスライドさせることにより手早く行うことができ(金型組のうち上側型1の上昇開始からシボ形成用金型4の降下完了まで〔図1B〜C参照〕たった23秒という短時間であった)、また二次成型の工程は一次成型品5が冷えた場合の再加熱が殆ど不要であって時間短縮が可能であるので、サイクルアップを図ることができ(必要な金型数も少なく)安価な製品とすることができるという利点がある。
【0026】
さらに、前記シボ形成用金型4の凸部Pの平均高さを約0.05〜0.20mmに設定してシボ6を成型品へと転写形成したので、シボ6が浅すぎたり深すぎたりすることはなく見栄えがよい。その上、前記シボ形成用金型4の凸部Pの高さが最大で約0.30mmに設定してシボ6を金型から成型品へと転写形成したので、十分な立体感を持ちながら尚且つシボ6が深すぎることはなく料理や料理クズがシボ6に引っかかりにくく汚れの固着の元とはなり難いという利点がある。
【0027】
ところで、お皿の内表面のシボ6はシボ形成用金型4から判子のように写し取ることができ、滑らかで汚れにくい製品を得ることができた。また、お皿などの平物だけでなく、丼等の立ち物についてもシボ6(表面の凹凸や彫刻模様)は型の上下運動で転写するので、型は必ず抜けて製品に傷が付いたりすることはなかった。
【0028】
(実施形態2)
この実施形態は、お皿の内表面側にコーティング層(グレーズ層)も形成した点で実施形態1と異なる。
【0029】
図3に示すように、この実施形態のシボを有する熱硬化性樹脂成型品の製造方法は、上側型1と下側型と2の一対の金型組内に熱硬化性樹脂3を供給して(図3A参照)一次成型する工程(図3B参照)と、一次成型の工程後に他方の金型(下側型2)に保持された熱硬化性樹脂の一次成型品5にコーティング層の原料10を供給(図3X参照)してコーティング層11を形成(図3Y参照)し上側型1を上昇させる工程(図3Z参照)と、前記金型組のうち一方(上側型1)をスライドさせることによりシボ形成用金型4に入れ替え交換する工程(図3C参照)と、前記シボ形成用金型4と熱硬化性樹脂の一次成型品5が保持された他方の金型(下側型2)とで二次成型してシボ6を形成する工程(図3D参照)と、前記シボ形成用金型4を上昇離脱させる工程(図3E参照)とを具備するようにしており、これにより熱硬化性樹脂成型品7が得られる(図3F参照)。
【0030】
図2に示すように、この実施形態では熱硬化性樹脂成型品7として、籐の籠目8様の柄(シボ)とコーティング層11(グレーズ層)を内表面側に有する和風の単色のお皿をメラミン樹脂により製造した。この籐の籠目8様の柄(シボ6)の表面には更に板目9状の細かな凹凸模様(シボ6)を設けるようにしている。このシボ6は、シボ形成用金型4から転写する。前記シボ形成用金型4の凸部Pの平均高さは約0.05〜0.20mmに設定し、その凸部Pの高さが最大で約0.30mmに設定した。このシボ形成用金型4は、交換前の表面がフラットな金型(上側型1)よりも前記の態様で凸部Pが突出している。
【0031】
ここで前記シボ6とは、細かな凹凸模様やこれよりも大きい彫刻模様などを総称する。また前記熱硬化性樹脂成型品7として、例えば食器、お盆、トレー、お手拭台などの食卓用品や、小物入れその他のホテルの客室用品などを挙げることができる。前記熱硬化性樹脂3として、このようにメラミン樹脂などを用いることができる。
【0032】
また、コーティング層10として前記のようにグレーズ層(パルプ基材が殆ど乃至全く配合されていない熱硬化性樹脂層)を形成することができる。このような(薄い)グレーズ層の面はパルプ基材が含まれておらず、製品のシボ形成面が耐汚染性能に優れることとなる。なおコーティング層10を透明ではなく有色にすると、コーティング層10を形成した側の色を変えることができる。
【0033】
次に、この実施形態のシボを有する熱硬化性樹脂成型品の製造方法の使用状態を説明する。
【0034】
上側型1と下側型2との一対の金型組に熱硬化性樹脂3を入れて(図3A参照)加熱圧縮して一次成型する(図3B参照)。一次成型後、一次成型品5の上にメラミン樹脂材料よりパルプを取り除いたコーティング層の原料10(グレーズ層)を少量載せて(図3X参照)成型し(図3Y参照)、製品表面にグレーズ層を形成する(図3Z参照)。次に、前記金型組のうち上側型1をスライドさせることによりシボ形成用金型4と入れ替え交換する(図3C参照)。すなわち、上側型1とシボ形成用金型4とは下側型2の上方に並設しており、片方が作業中はもう片方は待機している状態であり、交換時には相互にスライドさせて迅速に入れ替えができるようにしている。そして前記シボ形成用金型4と熱硬化性樹脂の一次成型品5が保持された下側型2とで加熱圧縮し二次成型して成型品表面にシボ6を転写する(図3D参照)。型を開放し(図3E参照)、成型された製品を取り出すとコーティング層11(グレーズ層)とシボ6とが形成されたお皿の成型品が得られる(図3F参照)。
【0035】
この熱硬化性樹脂成型品の製造方法では、金型組のうち一方(上側型1)をシボ形成用金型4に交換する工程(図3C参照)と、前記シボ形成用金型4と熱硬化性樹脂の一次成型品5が保持された他方の金型(下側型2)とで二次成型してシボ6を形成する工程(図3D参照)とを具備するものであり、熱硬化性樹脂の一次成型品5は二次成型時にも他方の金型(下側型2)に保持されたままの状態であるので二次成型時の成型品と金型(下側型2)との嵌合不良などが(両方の金型を共に交換する場合よりも)発生しにくくまた無用な冷却も生じず連続的に成型ができるので、従来よりも不良品となりにくく生産性に優れるという利点がある。すなわちシボ6を形成する際に一次成型品5を一旦金型組から取り出し次の金型組に移動させる必要がないので、二次成型時の成型品と金型との嵌合不良や向きのずれにより形状がぴったりと合わず成型品に不均一な力が加わり製品表面の質感が変わったり製品に跡が残ったり強度が落ちたりすることはない。
【0036】
また、一次成型後前記金型組のうち一方(上側型1)をスライドさせることによりシボ形成用金型4と入れ替えるようにしたので、金型組のうち一方(上側型1)をシボ形成用金型4に交換する工程ではシボ形成用金型4との入れ替えはスライドさせることにより手早く行うことができ(金型組のうち上側型1の最初の上昇開始からシボ形成用金型4の降下完了まで〔図3B〜X〜Y〜Z〜C参照〕たった33秒という短時間であった)、また二次成型の工程は一次成型品5が冷えた場合の再加熱が殆ど不要であって時間短縮が可能であるので、サイクルアップを図ることができ(必要な金型数も少なく)安価な製品とすることができるという利点がある。
【0037】
そして、一次成型の工程後に他方の金型(下側型2)に保持された熱硬化性樹脂の一次成型品5にコーティング層11(グレーズ層)の原料10を供給するようにしたので、一方の金型(上側型1)と熱硬化性樹脂の一次成型品5が保持された他方の金型(下側型2)とでコーティング層11を有するシボ6を形成することができるという利点がある。このようにコーティング層11(グレーズ層)を形成することで、シボ6を有する製品表面にパルプ基材がない汚れに強くまた風合い(色調)に深みのある製品を得ることができる。
【0038】
さらに、前記シボ形成用金型4の凸部Pの平均高さを約0.05〜0.20mmに設定してシボ6を成型品へと転写形成したので、シボ6が浅すぎたり深すぎたりすることはなく見栄えがよい。その上、前記シボ形成用金型4の凸部Pの高さが最大で約0.30mmに設定してシボ6を金型から成型品へと転写形成したので、十分な立体感を持ちながら尚且つシボ6が深すぎることはなく料理や料理クズがシボ6に引っかかりにくく汚れの固着の元とはなり難いという利点がある。
【0039】
ところで、お皿の内表面のシボ6はシボ形成用金型4から判子のように写し取ることができ、滑らかで汚れにくい製品を得ることができた。また、お皿などの平物だけでなく、丼等の立ち物についてもシボ(表面の凹凸や彫刻模様)は型の上下運動で転写するので、型は必ず抜けて製品に傷が付いたりすることはなかった。
【0040】
【発明の効果】
この発明は上述のような構成であり、次の効果を有する。
【0041】
熱硬化性樹脂の一次成型品は二次成型時にも他方の金型に保持されたままの状態であるので二次成型時の成型品と金型との嵌合不良などが(両方の金型を共に交換する場合よりも)発生しにくくまた無用な冷却も生じず連続的に成型ができるので、従来よりも不良品となりにくく生産性に優れる、シボを有する熱硬化性樹脂成型品の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のシボを有する熱硬化性樹脂成型品の製造方法の実施形態1を説明する図。
【図2】この実施形態により製造した熱硬化性樹脂成型品の斜視図。
【図3】この発明のシボを有する熱硬化性樹脂成型品の製造方法の実施形態2を説明する図。
【図4】従来のシボを有する熱硬化性樹脂成型品の製造方法を説明する図。
【符号の説明】
1 一方の金型(上側型)
2 他方の金型(下側型)
3 熱硬化性樹脂
4 シボ形成用金型
5 一次成型品
6 シボ
10 コーティング層
11 コーティング層の原料
P 凸部
Claims (5)
- 金型組で熱硬化性樹脂を一次成型する工程と、前記金型組のうち一方をシボ形成用金型に交換する工程と、前記シボ形成用金型と熱硬化性樹脂の一次成型品が保持された他方の金型とで二次成型してシボを形成する工程とを具備することを特徴とするシボを有する熱硬化性樹脂成型品の製造方法。
- 一次成型後前記金型組のうち一方をスライドさせることによりシボ形成用金型と入れ替えるようにした請求項1記載のシボを有する熱硬化性樹脂成型品の製造方法。
- 一次成型の工程後に他方の金型に保持された熱硬化性樹脂の一次成型品にコーティング層の原料を供給するようにした請求項1又は2記載のシボを有する熱硬化性樹脂成型品の製造方法。
- 前記シボ形成用金型の凸部の平均高さを約0.05〜0.20mmに設定した請求項1乃至3のいずれかに記載のシボを有する熱硬化性樹脂成型品の製造方法。
- 前記シボ形成用金型の凸部の高さが最大で約0.30mmに設定した請求項1乃至4のいずれかに記載のシボを有する熱硬化性樹脂成品の製造方法。
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JP2003200862A JP2005041014A (ja) | 2003-07-24 | 2003-07-24 | シボを有する熱硬化性樹脂成型品の製造方法 |
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-
2003
- 2003-07-24 JP JP2003200862A patent/JP2005041014A/ja active Pending
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