JP2005040929A - マシニングセンター - Google Patents

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Abstract

【課題】 ツールの予期せぬ衝突を未然に防ぐことが可能なマシニングセンターを提供する。
【解決手段】 本発明のマシニングセンター10は、NCプログラムP1で指定したツール14を、ツールチェンジャー21が主軸13に装着する前に、そのツール14の軸長を測定して、プログラムに設定されたツール14の軸長と実際に測定した軸長とが一致したか否かを判別する。これにより、マガジン20に間違ったツール14が収納されていたり、NCプログラムP1におけるツール14の軸長の設定が間違っていた等の作業ミスを見つけることができ、問題のツール14が加工に使われる前に対処することができる。即ち、作業ミスに起因したツール14の予期せぬ衝突を未然に防ぐことができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、マガジンに収納された複数のツールを、ツール交換手段が、プログラムの進行に従って指定された順に主軸に交換して装着し、それら各ツールによって順次ワークを加工するマシニングセンターに関する。
従来より、マシニングセンターのトラブルとして主軸衝突がある。その原因としては、マシニングセンターのプログラムが要求するツールと異なるツールを作業者が誤ってマガジンに収納したり、プログラムにおいてツールの軸長を誤って入力(例えば、100mmを10mmと入力)してしまう作業ミスが挙げられる。これに対し、主軸にツールを装着した後で、マシニングセンター内に備えた測定器装置でツールの軸長を測定してツールの誤装着等を検出する構成のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平09−131645号公報(段落[0007]、図1)
しかしながら、上記した従来のマシニングセンターでは、主軸にツールを装着した状態で、ツールの軸長を測定するので、ツールの軸長を測定する作業中において、ツール及び主軸が他の部位に衝突する心配があった。また、ツールの軸長測定の間は、主軸による加工を行えないので、サイクルタイムが長くなるという問題点があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、ツールの予期せぬ衝突を未然に防ぐことが可能なマシニングセンターの提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係るマシニングセンターは、マガジンに収納された複数のツールを、ツール交換手段が、プログラムの進行に従って指定された順に主軸に交換して装着し、それら各ツールによって順次ワークを加工するマシニングセンターにおいて、プログラムで指定したツールを、ツール交換手段が主軸に装着する前に、そのツールの軸長を測定する軸長測定手段と、軸長測定手段によって測定したツールの実際の軸長と、プログラムに設定されたツールの軸長とが一致したか否かを判別するツール正誤判別手段とを備えたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のマシニングセンターにおいて、軸長測定手段は、主軸に装着されたツールによりワークを加工している間に、プログラムが次に指定するツールの軸長を測定するように構成したところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のマシニングセンターにおいて、軸長測定手段は、測定対象となるツールの軸方向と平行に直動する直動出力部を備えたアクチュエータと、直動出力部に取り付けられて、アクチュエータの駆動により、ツールの延長線上に沿ってツールの先端に接近し、ツールと干渉したときに検出信号を出力するセンサと、センサの検出信号に基づき、ツールの先端と干渉した位置からツールの軸長を演算する軸長演算手段とを備えたところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項3に記載のマシニングセンターにおいて、軸長測定手段に備えたセンサは、ツールに接触することで検出信号を出力するタッチセンサであるところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1又は2に記載のマシニングセンターにおいて、軸長測定手段は、測定対象となるツールの軸方向と平行に直動する直動出力部を備えたアクチュエータと、アクチュエータの駆動により、直動出力部をツールの延長線上に沿ってツールの先端に接近させ、アクチュエータの駆動電流の変化に基づいて、直動出力部がツールに突き当たったこと及び突き当たった位置を検出する位置検出手段と、位置検出手段の検出位置に基づいてツールの軸長を演算する軸長演算手段とを備えたところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れかに記載のマシニングセンターにおいて、軸長測定手段は、マガジンに収納された状態でツールの軸長を測定するように構成したところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項1乃至6の何れかに記載のマシニングセンターにおいて、マガジンには、収納したツールを移動するツール移動手段が備えられると共に、次に主軸に装着されるツールを待機させるための待機位置が設けられ、軸長測定手段は、待機位置において、ツールの軸長を測定するように構成したところに特徴を有する。
請求項8の発明は、請求項1乃至7の何れかに記載のマシニングセンターにおいて、ツールの実際の軸長と、プログラムに設定されたツールの軸長とが一致しなかったとツール正誤判別手段が判別した場合に、停止するところに特徴を有する。
請求項9の発明は、請求項1乃至8の何れかに記載のマシニングセンターにおいて、ツールの実際の軸長と、プログラムに設定されたツールの軸長とが一致しなかったとツール正誤判別手段が判別した場合に、アラームを発生させるところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
請求項1のマシニングセンターは、マガジンに収納された複数のツールがプログラムの進行に従って指定された順に主軸に交換して装着され、それら各ツールによってワークに加工が施される。そして、本発明では、プログラムで指定したツールを、ツール交換手段が主軸に装着する前に、そのツールの軸長を測定して、プログラムに設定されたツールの軸長と実際に測定した軸長とが一致したか否かを判別する。これにより、マガジンに間違ったツールが収納されていたり、プログラムにおけるツールの軸長の設定が間違っていた等の作業ミスを見つけることができ、問題のツールが加工に使われる前に対処することができる。即ち、作業ミスに起因したツールの予期せぬ衝突を未然に防ぐことができる。
[請求項2の発明]
請求項2のマシニングセンターでは、軸長測定手段は、主軸に装着されたツールによりワークを加工している間を利用して、プログラムが次に指定するツールの軸長を測定するので、軸長測定用の実行時間と加工用の実行時間とを別々に設けた場合に比べて、マシニングセンターのサイクルタイムを短くすることができる。
[請求項3の発明]
請求項3のマシニングセンターでは、アクチュエータを駆動することにより直動出力部に取り付けられたセンサがツールの先端に向けて移動し、やがてツールの先端と干渉する。そして、このときセンサが出力した検出信号に基づき、ツールの先端の位置を検出し、その位置に基づいてツールの軸長を演算することができる。
[請求項4の発明]
請求項4のマシニングセンターでは、軸長測定手段に備えたセンサを、タッチセンサとしたので、そのタッチセンサをツールの先端に突き当てて確実にツールの軸長を測定することができる。なお、タッチセンタに代えて、例えば、対象物に所定距離以上接近したときに検出信号を出力する非接触式のセンサ(所謂、近接スイッチ等)を備えて、軸長測定手段を構成してもよい。
[請求項5の発明]
請求項5のマシニングセンターでは、アクチュエータを駆動することにより、直動出力部がツールの先端に向けて移動し、やがてツールの先端に突き当たる。すると、アクチュエータの駆動電流が変化するので、この駆動電流の変化に基づいて、ツールの先端の位置を検出し、その位置に基づいてツールの軸長を演算することができる。
[請求項6の発明]
請求項6のマシニングセンターでは、軸長測定手段は、マガジンに収納された状態でツールの軸長を測定するので、主軸の動作の邪魔をせずに軸長測定を行うことができる。
[請求項7の発明]
請求項7のマシニングセンターでは、マガジンに設定された待機位置において、次に主軸に装着されるツールの軸長が測定されるので、軸長測定用にツールを別の位置に配置するものに比べて、効率良く軸長測定を行うことができる。
[請求項8の発明]
請求項8のマシニングセンターは、ツールの実際の軸長と、プログラムに設定されたツールの軸長とが一致しなかった場合に停止して、作業ミスの発生を知らしめることができる。
[請求項9の発明]
請求項9のマシニングセンターは、ツールの実際の軸長と、プログラムに設定されたツールの軸長とが一致しなかった場合に、アラームを発生して作業者に報知するので、迅速な対応が可能になる。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。
図1に示した本実施形態のマシニングセンター10には、ベッド11の上面にコラム12とワーク治具16とが対向して備えられている。ワーク治具16には、コラム12との対向面に、種々のワークWが固定可能となっている。コラム12には、水平方向を向いた回転軸を中心にして回転駆動可能な主軸13が設けられ、この主軸13の先端に、種々のツール14が着脱される。また、コラム12には、主軸13を上下方向(Y軸方向)に直動させるためのY軸駆動部(図示せず)が備えられている。さらに、ベッド11には、主軸13の回転軸と平行な方向(Z軸方向)にコラム12を直動するZ軸駆動部(図示せず)と、ワーク治具16を、コラム12との対向方向と直行する水平方向(X軸方向)に直動駆動するX軸駆動部(図示せず)とが備えられている。X軸,Y軸,Z軸の各駆動部は、駆動源としてサーボモータを備え、本体コントローラ40からの制御信号に応じて駆動される。これにより主軸13とワーク治具16とが逐次位置決め制御されて、主軸13に固定されたツール14が、ワーク治具16に固定されたワークWに対して相対移動する。
マシニングセンター10には、ツール14を自動交換するために、図3に示したマガジン20とツールチェンジャー21とが備えられている。マガジン20には、ツール番号が付された複数のツールボックス22が備えられ、各ツールボックス22に任意のツール14が収納可能となっている。これら複数のツールボックス22は、環状に並べられかつ連結されている。また、ツールボックス22は、図示しないサーボモータによって巡回するように駆動され(本発明の「ツール移動手段」に相当する)、その巡回経路の1箇所(図3のQ1の位置)には、本発明に係る「待機位置」が設定されている。そして、本体コントローラ40が指示したツール番号のツールボックス22が、待機位置に位置決めされる。
図3に示すように、ツールチェンジャー21は、例えば、待機位置のツールボックス22と主軸13との中間部に配置され、プロペラ状のアーム24を旋回可能に備えている。また、そのアーム24の両端には1対の把持部24A,24Aが点対称に設けられており、アーム24を旋回させて、待機位置のツール14と主軸13のツール14とを両把持部24A,24Aで把持する。その状態でアーム24を軸方向に前進させて、ツールボックス22と主軸13とからツール14,14を離脱し、アーム24を180度旋回させてから、アーム24を軸方向に後退させることで、待機位置のツール14と主軸13のツール14とを交換することができる。
さて、マガジン20には、待機位置のツール14の軸長を図るための軸長測定装置50(本発明の「軸長測定手段」、「位置検出手段」に相当する)が設けられている。軸長測定装置50は、ボールネジ機構52にモータ51の出力軸を連結してなるアクチュエータ50Aを備え、モータ51を駆動し、そのボールネジ機構52に備えた直動出力部53を、待機位置に配されたツール14の軸方向に直動させて、そのツール14の先端に接離させる構造になっている。また、モータ51は、測定器コントローラ54(本発明の「軸長演算手段」に相当する)から流される駆動電流によって駆動され、測定器コントローラ54では、その駆動電流が所定の基準値を超えて大きくなったことをもって、直動出力部53がツール14の先端に突き当たったことを検出する。さらに、モータ51の出力軸には、例えば、エンコーダが備えられており、このエンコーダの出力に基づいて直動出力部53の現在位置を検出している。そして、測定器コントローラ54は、直動出力部53がツール14に突き当たったときの位置からツール14の軸長を演算する。
本体コントローラ40と測定器コントローラ54との間には、シーケンサ41が備えられ、本体コントローラ40の動作に連動して軸長測定装置50が作動するようにシーケンス制御が行われている。そして、軸長測定装置50は、本体コントローラ40からの指令に応じてツール14の軸長測定を行い、その測定結果が本体コントローラ40に取り込まれる。
図4には、本体コントローラ40により実行される加工用のNCプログラムP1の一部が示されている。また、下記表1にはNCプログラムP1を構成するコマンド群の一例が示されている。さらに、図5には、シーケンサ41及び軸長測定装置50の動作のフローチャートが示されている。
なお、図4及び図5において引き出し線と共に示した「N1」、「N110」、・・・等は、説明の便宜上のステップ番号である。
Figure 2005040929
以下、マシニングセンター10に必要な作業及びマシニングセンター10の動作と併せて、上記NCプログラムP1及びフローチャートに関して説明する。
マシニングセンター10により所定のワークWを加工するには、次の準備作業を行う。即ち、マガジン20における所定のツールボックス22に、NCプログラムP1が必要とする種々のツール14を収納しておく。具体的には、本実施形態のNCプログラムP1では、図4のステップN110,N120,N130で示すように、ツール14を交換するためのコマンド「T**」(表1参照)として、3つのコマンド「T01」、「T02」、「T03」が存在し、これらにより、マガジン20におけるツール番号01番、02番、03番のツールボックス22に収納されたツール14が使用される。一方、ワーク毎に必要なツール14の種類は異なる。そこで、NCプログラムP1には、例えば、予めこれらツール番号01番、02番、03番のツールボックス22に収納するツール14の種類をコメント文として記入しておくと共に、それらツール14の軸長をデータ(パラメータ)として入力しておく。
例えば、本実施形態では、ツール番号01番のツール14をフライスカッタとし、ツール番号02番のツール14をエンドミルとし、ツール番号03番のツール14をドリルとするというコメント文をNCプログラムのソールファイルにコメント文として記載しておくと共に、ツール番号01番のツール14(フライスカッタ)の軸長は150[mm]、ツール番号02番のツール14(エンドミル)の軸長は200[mm]、ツール番号03番のツール14(ドリル)の軸長は250[mm]とデータ入力しておく。
そして、マシニングセンター10を使用する前に作業者が行う準備作業用には、NCプログラムP1が必要とするツールの種類を、例えば表2に示したツール準備指示書にして特定しておく。
Figure 2005040929
従って、本実施形態では、表2のツール準備指示書に従い、例えば、ツール番号01番のツールボックス22には、ツール14としてフライスカッタを収納し、ツール番号02番のツールボックス22には、ツール14としてエンドミルを収納し、ツール番号03番のツールボックス22には、ツール14としてドリルを収納しておく。
上記作業(準備作業)が完了したら、マシニングセンター10を起動し、図示しない運転開始スイッチをオンする。すると、本体コントローラ40が図4に示したNCプログラムP1を実行すると共に、シーケンサ41が本体コントローラ40から起動信号を受けて所定のシーケンスプログラムを実行する。
すると、NCプログラムP1のコマンド「T01」が実行され、マガジン20がツール番号01番のツールボックス22を待機位置(図3のQ1)に移動する。この間、シーケンサ41では、図5に示すように、本体コントローラ40から「ツール呼出完了」の信号が送信されるまで待機する(N1におけるループ)。即ち、軸長測定装置50における直動出力部53がマガジン20から最も離れた位置に配置された状態に保持される。
マガジン20においてツール番号01番のツールボックス22が待機位置に到達すると、本体コントローラ40は、シーケンサ41に「ツール呼出完了」の信号を出力する。そして、本体コントローラ40は、シーケンサ41から後述するOK信号又はNG信号を受け取るまで待機状態になる。
シーケンサ41では、本体コントローラ40から「ツール呼出完了」を受け取ると(N1のYES)、次いで、本体コントローラ40からツール番号として「01」番を取得し(N2)、さらに、NCプログラムP1に設定されたツール番号01番のツール14(フライスカッタ)の軸長(例えば、150[mm])を取得する(N3)。
次いで、シーケンサ41から軸長測定装置50の測定器コントローラ54に起動命令が出力され、その測定器コントローラ54が、アクチュエータ50Aを動作させる(N4)。そして、測定器コントローラ54は、アクチュエータ50Aのモータ51への駆動電流を監視し、軸長測定装置50の直動出力部53がツール14の先端に突き当たったか否かをチェックする(N5)。そして、測定器コントローラ54は、モータ51への駆動電流が所定の基準値を超えたことをもって、直動出力部53がツール14の先端に突き当たったことを検出し(N5でYES)、このときのモータ51のエンコーダ値に基づいて直動出力部53の現在位置を取得する(N6)。次いで、モータ51は、この現在位置に基づいてツール14の軸長を演算し(N7)、その演算結果(実測した軸長)と、本体コントローラ40から取得したツール番号01番のツール14(フライスカッタ)の軸長(例えば、150[mm])とが所定の範囲で一致したか否かを判別する(N8:このステップが本発明に係る「ツール正誤判別手段」に相当する)。
なお、このとき、実測した軸長とNCプログラムP1で設定された軸長とは、所定の範囲(例えば、20[mm])で一致していればよく、その所定の範囲は適宜変更してもよい。
ここで、表2のツール準備指示書に従えば、ツール番号01番のツールボックス22には軸長150[mm]のツール14としてフライスカッタが収納されているはずであるが、作業ミスにより、軸長250[mm]のドリルが収納されていた場合、それらの軸長の差100[mm]が前記した所定の範囲を超え、実測した軸長とNCプログラムP1で設定された軸長とが、所定の範囲で一致しなかったと判断される。
また、ツール番号01番のツールボックス22には表2のツール準備指示書通りに軸長150[mm]のフライスカッタが収納されていたが、NCプログラムP1への入力ミスにより、NCプログラムP1におけるフライスカッタの軸長データが本来の150[mm]と異なる例えば1500[mm]と入力されていた場合、それらの軸長の差1350[mm]が前記した所定の範囲を超え、実測した軸長とNCプログラムP1で設定された軸長とが、所定の範囲で一致しなかったと判断される。
そして、実測した軸長とNCプログラムP1で設定された軸長とが所定の範囲で一致していた場合(以下、単に、「一致していた場合」という)には、測定器コントローラ54が、シーケンサ41を通して本体コントローラ40にOK信号を出力する一方、実測した軸長とNCプログラムP1で設定された軸長とが一致していなかった場合には、例えば、軸長測定装置50に備えた図示しないスピーカからアラームを発生し(N9)、本体コントローラ40にはNG信号を出力する。
本体コントローラ40では、測定器コントローラ54からNG信号を受けたときには、マシニングセンター10を停止する。作業者は、マシニングセンター10の停止状態とアラームとにより、マシニングセンター10の不具合を認識して、迅速に対応することができる。
本体コントローラ40は、測定器コントローラ54からOK信号を受けたときには、図4のN110に示したコマンド「M6」を実行する。すると、ツールチェンジャー21が起動し、ツール番号01番のツール14(フライスカッタ)が主軸13に装着される。
ここで、例えば、主軸13へのツール番号01番のツール14(フライスカッタ)の装着が完了し、ツールチェンジャー21がマガジン20から離れると、本体コントローラ40は、NCプログラムP1を先読みし、次のツールに関するコマンド「T02」に基づき、マガジン20におけるツール番号02番のツール14(エンドミル)を待機位置に移動させる。
また、上記したマガジン20の動作を並行して、以下の加工動作を行う。即ち、図4に示したコマンド「S2000」により主軸13の回転数を2000[rpm]に設定し、コマンド「M3」により主軸13を正転回転させる。さらに、コマンド「G00X120Y163Z212」により、ワークWをX軸方向に120[mm]移動し、ツール14を、Y軸方向に163[mm]、Z軸方向に212[mm]移動する。
次いで、コマンド「G00Z3」により、主軸13のツール14をZ軸方向に3[mm]移動する。これにより、ツール14としてのフライスカッタがワークWに押し付けられる。この状態で、コマンド「G01X135Y170」により、ワークWを、X軸方向に135[mm]移動し、主軸13のツール14を、Y軸方向に170[mm]移動する。これにより、ワークWに平面加工が施される。
上記したフライスカッタによる加工を行っている間に、マガジン20においてツール番号02番のツール14(エンドミル)が待機位置に到達すると、前述の如く、図5のフローチャートに従い、本体コントローラ40からシーケンサ41に対して「ツール呼出完了」の信号が出力される。すると、シーケンサ41は、本体コントローラ40からツール番号として「02」番を取得し(N2)、さらに、NCプログラムP1に設定されたツール番号02番のツール14(エンドミル)の軸長(例えば、2000[mm])を取得する(N3)。そして、待機位置にあるツール14の軸長を実測し(N4〜N7)、その実測した軸長とNCプログラムP1に設定されたツール14(エンドミル)の軸長(例えば、200[mm])とが一致したか否かを判別する(N8)。
このように、本実施形態では、マシニングセンター10の加工の実行時間を利用して、ツール14の軸長測定及び正誤判別を行うので、軸長測定及び正誤判別用の実行時間と加工用の実行時間とを別々に設けた場合に比べて、マシニングセンター10のサイクルタイムを短くすることができる。
ここで、マシニングセンター10におけるツール番号01番のツール14(フライスカッタ)による加工時間が比較的長い場合には、その加工時間の途中で、シーケンサ41から本体コントローラ40にOK信号又はNG信号が出力される。
本体コントローラ40がOK信号を受けた場合には、フライスカッタによる切削工程が終了してから、先読みされていたコマンド「T02」が実行され、このとき、ツール番号02番のツール14(エンドミル)が待機位置にあるので、即座にコマンド「M6」が実行されて、ツール14としてのエンドミルが既に主軸13に装着されているフライスカッタと自動交換される。そして、フライスカッタの場合と同様に、エンドミルによりワークWに所定の加工が施される。また、この加工の実行時間を利用して、コマンド「T03」を先読みし、マガジン20におけるツール番号03番のツールボックス22に収納されたドリルを待機位置まで移動し、以下同様の動作を行う。
一方、本体コントローラ40がNG信号を受けた場合には、ツール番号01番のツール14(フライスカッタ)による加工が継続され、ツール番号01番のツール14(フライスカッタ)による加工が完全に完了してからマシニングセンター10が停止される。このとき、ツール番号01番のツール14(フライスカッタ)による加工動作を継続している間にアラームが発生しているので、作業者はマシニングセンター10に異常が起きたことを認識して迅速に対応することができる。
このように本実施形態のマシニングセンター10は、NCプログラムP1で指定したツール14を、ツールチェンジャー21が主軸13に装着する前に、そのツール14の軸長を測定して、プログラムに設定されたツール14の軸長と実際に測定した軸長とが一致したか否かを判別する。これにより、マガジン20に間違ったツール14が収納されていたり、NCプログラムP1におけるツール14の軸長の設定が間違っていた等の作業ミスを見つけることができ、問題のツール14が加工に使われる前に対処することができる。即ち、作業ミスに起因したツール14の予期せぬ衝突を未然に防ぐことができる。また、本実施形態のマシニングセンター10では、軸長測定装置50は、マガジン20に収納された状態でツール14の軸長を測定するので、主軸13の動作の邪魔をせずに軸長測定を行うことができる。さらに、マガジン20に設定された待機位置において、次に主軸13に装着されるツール14の軸長が測定されるので、軸長測定用にツール14を別の位置に配置するものに比べて、効率良く軸長測定を行うことができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記実施形態の軸長測定装置50では、モータ51の駆動電流の変化に基づいて、アクチュエータ50Aの直動出力部53がツール14の先端に突き当たったことを検出していたが、直動出力部53に例えば、タッチセンサを設け、そのタッチセンサがツール14に突き当てるようにしてもよい。
(2)また、本発明に係る軸長測定手段は、画像処理を用いてツールの軸長を測定してもよいし、レーザーなどによる光学測定方法を用いてもよい。
(3)前記実施形態では、所定のツールを用いて加工を行っている間に、軸長測定を1回しか行っていないが、プログラムステップ数などから軸長測定が複数回行える時間があると判定されたなら、軸長測定を複数回行ってもよいし、また一度測定されたツールを読み飛ばすようにしてもよい。
(4)本発明には含まれないが、複数のツールをロボットハンドに交換して装着するロボットシステムにおいて、ロボットにツールを装着するまえに、そのツールの軸長を測定して正誤判別を行う構成にしてもよい。
本発明の一実施形態に係るマシニングセンターの概念図 マシニングセンターのブロック図 ツールチェンジャーの概念図 NCプログラムリスト 軸長測定プログラムのフローチャート
符号の説明
10 マシニングセンター
13 主軸
14 ツール
20 マガジン
21 ツールチェンジャー
22 ツールボックス(ツール移動手段)
24 アーム
40 本体コントローラ
50 軸長測定装置(軸長測定手段、位置検出手段)
50A アクチュエータ
54 測定器コントローラ(軸長演算手段)
P1 NCプログラム
P2 軸長測定プログラム(ツール正誤判別手段)
W ワーク

Claims (9)

  1. マガジンに収納された複数のツールを、ツール交換手段が、プログラムの進行に従って指定された順に主軸に交換して装着し、それら各ツールによって順次ワークを加工するマシニングセンターにおいて、
    前記プログラムで指定したツールを、前記ツール交換手段が前記主軸に装着する前に、そのツールの軸長を測定する軸長測定手段と、
    前記軸長測定手段によって測定した前記ツールの実際の軸長と、前記プログラムに設定された前記ツールの軸長とが一致したか否かを判別するツール正誤判別手段とを備えたことを特徴とするマシニングセンター。
  2. 前記軸長測定手段は、前記主軸に装着されたツールにより前記ワークを加工している間に、前記プログラムが次に指定するツールの軸長を測定するように構成したことを特徴とする請求項1に記載のマシニングセンター。
  3. 前記軸長測定手段は、測定対象となるツールの軸方向と平行に直動する直動出力部を備えたアクチュエータと、
    前記直動出力部に取り付けられて、前記アクチュエータの駆動により、前記ツールの延長線上に沿って前記ツールの先端に接近し、前記ツールと干渉したときに検出信号を出力するセンサと、
    前記センサの検出信号に基づき、前記ツールの先端と干渉した位置から前記ツールの軸長を演算する軸長演算手段とを備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のマシニングセンター。
  4. 前記軸長測定手段に備えた前記センサは、前記ツールに接触することで検出信号を出力するタッチセンサであることを特徴とする請求項3に記載のマシニングセンター。
  5. 前記軸長測定手段は、測定対象となるツールの軸方向と平行に直動する直動出力部を備えたアクチュエータと、
    前記アクチュエータの駆動により、前記直動出力部を前記ツールの延長線上に沿って前記ツールの先端に接近させ、前記アクチュエータの駆動電流の変化に基づいて、前記直動出力部が前記ツールに突き当たったこと及び突き当たった位置を検出する位置検出手段と、
    前記位置検出手段の検出位置に基づいて前記ツールの軸長を演算する軸長演算手段とを備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のマシニングセンター。
  6. 前記軸長測定手段は、前記マガジンに収納された状態で前記ツールの軸長を測定するように構成したことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のマシニングセンター。
  7. 前記マガジンには、収納した前記ツールを移動するツール移動手段が備えられると共に、次に前記主軸に装着される前記ツールを待機させるための待機位置が設けられ、
    前記軸長測定手段は、前記待機位置において、前記ツールの軸長を測定するように構成したことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のマシニングセンター。
  8. 前記ツールの実際の軸長と、前記プログラムに設定された前記ツールの軸長とが一致しなかったと前記ツール正誤判別手段が判別した場合に、停止することを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載のマシニングセンター。
  9. 前記ツールの実際の軸長と、前記プログラムに設定された前記ツールの軸長とが一致しなかったと前記ツール正誤判別手段が判別した場合に、アラームを発生させることを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載のマシニングセンター。
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