JP2005040929A - マシニングセンター - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明のマシニングセンター10は、NCプログラムP1で指定したツール14を、ツールチェンジャー21が主軸13に装着する前に、そのツール14の軸長を測定して、プログラムに設定されたツール14の軸長と実際に測定した軸長とが一致したか否かを判別する。これにより、マガジン20に間違ったツール14が収納されていたり、NCプログラムP1におけるツール14の軸長の設定が間違っていた等の作業ミスを見つけることができ、問題のツール14が加工に使われる前に対処することができる。即ち、作業ミスに起因したツール14の予期せぬ衝突を未然に防ぐことができる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、ツールの予期せぬ衝突を未然に防ぐことが可能なマシニングセンターの提供を目的とする。
請求項1のマシニングセンターは、マガジンに収納された複数のツールがプログラムの進行に従って指定された順に主軸に交換して装着され、それら各ツールによってワークに加工が施される。そして、本発明では、プログラムで指定したツールを、ツール交換手段が主軸に装着する前に、そのツールの軸長を測定して、プログラムに設定されたツールの軸長と実際に測定した軸長とが一致したか否かを判別する。これにより、マガジンに間違ったツールが収納されていたり、プログラムにおけるツールの軸長の設定が間違っていた等の作業ミスを見つけることができ、問題のツールが加工に使われる前に対処することができる。即ち、作業ミスに起因したツールの予期せぬ衝突を未然に防ぐことができる。
請求項2のマシニングセンターでは、軸長測定手段は、主軸に装着されたツールによりワークを加工している間を利用して、プログラムが次に指定するツールの軸長を測定するので、軸長測定用の実行時間と加工用の実行時間とを別々に設けた場合に比べて、マシニングセンターのサイクルタイムを短くすることができる。
請求項3のマシニングセンターでは、アクチュエータを駆動することにより直動出力部に取り付けられたセンサがツールの先端に向けて移動し、やがてツールの先端と干渉する。そして、このときセンサが出力した検出信号に基づき、ツールの先端の位置を検出し、その位置に基づいてツールの軸長を演算することができる。
請求項4のマシニングセンターでは、軸長測定手段に備えたセンサを、タッチセンサとしたので、そのタッチセンサをツールの先端に突き当てて確実にツールの軸長を測定することができる。なお、タッチセンタに代えて、例えば、対象物に所定距離以上接近したときに検出信号を出力する非接触式のセンサ(所謂、近接スイッチ等)を備えて、軸長測定手段を構成してもよい。
請求項5のマシニングセンターでは、アクチュエータを駆動することにより、直動出力部がツールの先端に向けて移動し、やがてツールの先端に突き当たる。すると、アクチュエータの駆動電流が変化するので、この駆動電流の変化に基づいて、ツールの先端の位置を検出し、その位置に基づいてツールの軸長を演算することができる。
請求項6のマシニングセンターでは、軸長測定手段は、マガジンに収納された状態でツールの軸長を測定するので、主軸の動作の邪魔をせずに軸長測定を行うことができる。
請求項7のマシニングセンターでは、マガジンに設定された待機位置において、次に主軸に装着されるツールの軸長が測定されるので、軸長測定用にツールを別の位置に配置するものに比べて、効率良く軸長測定を行うことができる。
請求項8のマシニングセンターは、ツールの実際の軸長と、プログラムに設定されたツールの軸長とが一致しなかった場合に停止して、作業ミスの発生を知らしめることができる。
請求項9のマシニングセンターは、ツールの実際の軸長と、プログラムに設定されたツールの軸長とが一致しなかった場合に、アラームを発生して作業者に報知するので、迅速な対応が可能になる。
図1に示した本実施形態のマシニングセンター10には、ベッド11の上面にコラム12とワーク治具16とが対向して備えられている。ワーク治具16には、コラム12との対向面に、種々のワークWが固定可能となっている。コラム12には、水平方向を向いた回転軸を中心にして回転駆動可能な主軸13が設けられ、この主軸13の先端に、種々のツール14が着脱される。また、コラム12には、主軸13を上下方向(Y軸方向)に直動させるためのY軸駆動部(図示せず)が備えられている。さらに、ベッド11には、主軸13の回転軸と平行な方向(Z軸方向)にコラム12を直動するZ軸駆動部(図示せず)と、ワーク治具16を、コラム12との対向方向と直行する水平方向(X軸方向)に直動駆動するX軸駆動部(図示せず)とが備えられている。X軸,Y軸,Z軸の各駆動部は、駆動源としてサーボモータを備え、本体コントローラ40からの制御信号に応じて駆動される。これにより主軸13とワーク治具16とが逐次位置決め制御されて、主軸13に固定されたツール14が、ワーク治具16に固定されたワークWに対して相対移動する。
そして、マシニングセンター10を使用する前に作業者が行う準備作業用には、NCプログラムP1が必要とするツールの種類を、例えば表2に示したツール準備指示書にして特定しておく。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
13 主軸
14 ツール
20 マガジン
21 ツールチェンジャー
22 ツールボックス(ツール移動手段)
24 アーム
40 本体コントローラ
50 軸長測定装置(軸長測定手段、位置検出手段)
50A アクチュエータ
54 測定器コントローラ(軸長演算手段)
P1 NCプログラム
P2 軸長測定プログラム(ツール正誤判別手段)
W ワーク
Claims (9)
- マガジンに収納された複数のツールを、ツール交換手段が、プログラムの進行に従って指定された順に主軸に交換して装着し、それら各ツールによって順次ワークを加工するマシニングセンターにおいて、
前記プログラムで指定したツールを、前記ツール交換手段が前記主軸に装着する前に、そのツールの軸長を測定する軸長測定手段と、
前記軸長測定手段によって測定した前記ツールの実際の軸長と、前記プログラムに設定された前記ツールの軸長とが一致したか否かを判別するツール正誤判別手段とを備えたことを特徴とするマシニングセンター。 - 前記軸長測定手段は、前記主軸に装着されたツールにより前記ワークを加工している間に、前記プログラムが次に指定するツールの軸長を測定するように構成したことを特徴とする請求項1に記載のマシニングセンター。
- 前記軸長測定手段は、測定対象となるツールの軸方向と平行に直動する直動出力部を備えたアクチュエータと、
前記直動出力部に取り付けられて、前記アクチュエータの駆動により、前記ツールの延長線上に沿って前記ツールの先端に接近し、前記ツールと干渉したときに検出信号を出力するセンサと、
前記センサの検出信号に基づき、前記ツールの先端と干渉した位置から前記ツールの軸長を演算する軸長演算手段とを備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のマシニングセンター。 - 前記軸長測定手段に備えた前記センサは、前記ツールに接触することで検出信号を出力するタッチセンサであることを特徴とする請求項3に記載のマシニングセンター。
- 前記軸長測定手段は、測定対象となるツールの軸方向と平行に直動する直動出力部を備えたアクチュエータと、
前記アクチュエータの駆動により、前記直動出力部を前記ツールの延長線上に沿って前記ツールの先端に接近させ、前記アクチュエータの駆動電流の変化に基づいて、前記直動出力部が前記ツールに突き当たったこと及び突き当たった位置を検出する位置検出手段と、
前記位置検出手段の検出位置に基づいて前記ツールの軸長を演算する軸長演算手段とを備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のマシニングセンター。 - 前記軸長測定手段は、前記マガジンに収納された状態で前記ツールの軸長を測定するように構成したことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のマシニングセンター。
- 前記マガジンには、収納した前記ツールを移動するツール移動手段が備えられると共に、次に前記主軸に装着される前記ツールを待機させるための待機位置が設けられ、
前記軸長測定手段は、前記待機位置において、前記ツールの軸長を測定するように構成したことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のマシニングセンター。 - 前記ツールの実際の軸長と、前記プログラムに設定された前記ツールの軸長とが一致しなかったと前記ツール正誤判別手段が判別した場合に、停止することを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載のマシニングセンター。
- 前記ツールの実際の軸長と、前記プログラムに設定された前記ツールの軸長とが一致しなかったと前記ツール正誤判別手段が判別した場合に、アラームを発生させることを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載のマシニングセンター。
Priority Applications (1)
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JP2003280106A JP2005040929A (ja) | 2003-07-25 | 2003-07-25 | マシニングセンター |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003280106A JP2005040929A (ja) | 2003-07-25 | 2003-07-25 | マシニングセンター |
Publications (1)
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Family
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Family Applications (1)
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JP2003280106A Pending JP2005040929A (ja) | 2003-07-25 | 2003-07-25 | マシニングセンター |
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JP (1) | JP2005040929A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008305237A (ja) * | 2007-06-08 | 2008-12-18 | Jtekt Corp | 加工装置 |
CN104115079A (zh) * | 2012-02-06 | 2014-10-22 | 三菱电机株式会社 | 数控装置 |
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CN115351597A (zh) * | 2022-08-19 | 2022-11-18 | 广东长盈精密技术有限公司 | 刀具的管理方法、装置及系统 |
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2003
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