JP2005039633A - 無線親機及び無線子機 - Google Patents

無線親機及び無線子機 Download PDF

Info

Publication number
JP2005039633A
JP2005039633A JP2003275646A JP2003275646A JP2005039633A JP 2005039633 A JP2005039633 A JP 2005039633A JP 2003275646 A JP2003275646 A JP 2003275646A JP 2003275646 A JP2003275646 A JP 2003275646A JP 2005039633 A JP2005039633 A JP 2005039633A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time information
packet
wireless
unit
video signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003275646A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4282399B2 (ja
Inventor
Yoshitaka Ota
良隆 太田
Seiji Harada
政治 原田
Yasuo Hamamoto
康男 浜本
Shoichi Nishino
正一 西野
Yuji Hayashino
裕司 林野
Yasunori Okada
恭典 岡田
Shuichi Sato
修一 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2003275646A priority Critical patent/JP4282399B2/ja
Publication of JP2005039633A publication Critical patent/JP2005039633A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4282399B2 publication Critical patent/JP4282399B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

【課題】 映像パケットの処理による遅延時間が変化した場合、又はデータの再送信が起こり伝送遅延時間が大きく変化した場合にも正しく映像信号を再生することができる無線伝送装置を提供する。
【解決手段】 本発明の無線伝送装置の無線親機は、第1の時間情報を生成する時間情報生成部と、第1の時間情報より高い時間分解能を有する第2の時間情報を生成する第1のPLL部と、映像信号を有し、第2の時間情報が付加された映像信号パケットを生成する映像信号パケット生成部と、第2の時間情報を有する時間情報パケットを生成する時間情報パケット生成部と、第1の時間情報を所定の周期で間欠的に送信し、映像信号パケットと時間情報パケットとを送信する無線通信部と、を有し、映像信号パケットと時間情報パケットとが競合した場合、無線通信部は、時間情報パケットを、優先して送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、映像信号や音声信号等を無線回線を介して伝送する無線伝送装置(無線親機及び無線子機)に関し、特に非同期な無線伝送回線を介して送信側と受信側とで伝送する信号の同期の確保を図ったものに関する。
近年、IEEE802.11(Institute of Electrical and Electronics Engineers)に代表される無線ローカルエリアネットワーク(以下、「LAN」と呼ぶ。)が、従来のイーサネット(登録商標)等の有線LANに代わって機器の設置場所の自由度が高い等の利点から普及してきている。また、無線LANを利用した映像信号や音声信号等を伝送する無線伝送装置が普及している。
従来例の無線伝送装置について説明する。図5は、従来例の無線伝送装置の構成を示すブロック図である。図5において、10Aは入力された映像信号を符号化し変調し所定の形式の電波として送出する無線親機、10Bは電波を受信し復調し復号化して映像信号を出力する無線子機である。
無線親機10Aは、映像信号エンコード部400A、時間情報生成部900A、通信プロトコル処理部600A、MAC(メディアアクセスコントロール)処理部700A、RF部(Radio Frequency)800A、アンテナ30Aを有する。無線親機10Aは、無線子機10Bと無線回線を介して接続される。
無線子機10Bは、映像信号デコード部500B、時間情報生成部900B、通信プロトコル処理部600B、MAC処理部700B、RF部800B、アンテナ30Bを有する。
無線親機10A及び無線子機10Bは、共に双方向の通信が可能であるが、説明の簡略化のために片方向の伝送経路しか図示していない。
図5の無線親機10Aの動作について説明する。無線親機10Aは、外部からの映像信号を入力する。入力された映像信号は、映像信号エンコード部400Aにおいて所定の形式に圧縮され符号化される。通常、映像信号を伝送する際には、データ伝送量の削減、クロック情報の伝送等の目的でMPEG2−TS形式(Moving Picture Experts Group 2 - Transport Stream)を用いてエンコードする。ここでエンコードされた映像信号はMPEG2−TSパケットの形式でパケット化される。
MPEG2−TSパケットは、時間情報生成部900Aに入力され所定のタイムスタンプを付加される。タイムスタンプが付加されたMPEG2−TSパケットは、通信プロトコル処理部600Aに入力され、所定の通信プロトコルに基づいてさらにパケット化され伝送に必要なヘッダが付加される。ここでの通信プロトコルには、信頼性のあるデータ伝送を実現するTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)や、ストリームデータの伝送に適したUDP/IP(User Datagram Protocol/Internet Protocol)等が用いられ、MPEG2−TSパケットは、IPパケット(Internet Protocol)の形式にパケット化される。
IPパケットは、MAC処理部700Aに入力され、所定の無線通信方式に基づいたMACパケットとして組み立てられる。MACパケットの構成はIEEE802.11等の無線LAN規格で規定された方式が用いられる。
MACパケット形式に組み立てられたデータは、RF部800Aに入力される。RF部800Aでは所定の変調を行い、所定の周波数の電波としてアンテナ30Aを介してデータを送出する。ここでの変調方式は、直交変調とスペクトラム拡散あるいはOFDM等が用いられる。周波数は2.4GHz帯や5GHz帯等が用いられる。このようにして入力された映像信号は所定の方式で無線通信回線上に送出される。
図5の無線子機10Bの動作について説明する。無線子機10Bにおいて、アンテナ30Bで受信した電波(データ)はRF部800Bに入力される。
RF部800Bは、所望の周波数を選択して受信データを復調し、ベースバンド信号すなわちMACパケット形式のデータに変換し、MAC処理部700Bに出力する。
MAC処理部700Bは、入力されたMACパケット形式のデータを解析し、IPパケットに変換して通信プロトコル処理部600Bに出力する。
通信プロトコル処理部600Bは、入力されたIPパケットからタイムスタンプが付加されたMPEG2−TSパケットを抽出し、時間情報生成部900Bに出力する。時間情報生成部900Bでは、付加されたタイムスタンプに応じた所定のタイミングで映像信号デコード部500BにMPEG2−TSパケットを出力する。
映像信号デコード部500Bは、入力されたMPEG2−TSパケットを復号化し、伸張して映像信号として出力する。このようにして無線親機10Aから入力した映像信号は、無線通信回線を介して無線子機10Bに伝送され、無線子機10Bにおいて、復号し伸張され外部出力される。
図6は、無線回線上に送出される信号のタイミングを示すタイミング図である。図6においてビーコンとは、無線親機10Aが送出する制御信号であり、数msから1s程度の一定の間隔(サイクル)で送信される。ビーコンには、無線親機10Aを識別する識別番号及び無線親機10Aが内部に有するタイマの値等の制御情報が含まれている。
このビーコンの使用目的は、無線子機10Bがビーコンに含まれる識別番号に基づいて無線親機10Aを識別できること、ビーコンの出力タイミングを基準として無線親機10Aと無線子機10Bの送受信のタイミングが調整できること、無線子機10Bの内部タイマをビーコンに含まれる無線親機10Aのタイマ値に合わせることで、無線親機10Aと無線子機10Bとの間で映像データの送受信を行う必要の無い場合において、無線子機10Bの受信動作をビーコン受信タイミングだけ間欠的に動作させることにより省電力を図ること等である。
映像データは、2つの隣り合うビーコンの間のタイミングに送出される。IEEE802.11ではCSMA/CA方式(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)を採用しており、データを送信する際にはまず受信を行い、無線回線が空いているか否か、すなわち他の無線伝送装置が送信していないかどうかを確認し、空いていれば送信し、空いていなければ他の無線伝送装置の送信が終わったことを確認してからデータを送信する、という制御を行っている。
従って、複数の無線子機10Bが存在する場合、無線回線が他の通信のために使用中の場合には、その信号の送出が完了し無線回線が空くまで送信待ちとなるため、無線回線の使用状況に応じて伝送遅延が発生する場合がある。
図7は、無線親機10A及び無線子機10Bの内部構成を示すブロック図である。
図7の無線親機においてMAC処理部700Aは、フレーム組立部704A、クロック生成部701A、ビーコン用タイマ部702A、ビーコン生成部703A、フレーム解析部705A、受信データ処理部706Aを有する。時間情報生成部900Aは、タイムスタンプ用タイマ部903A、PLL処理部904A、タイムスタンプ付加部905Aを有する。
図7の無線子機においてMAC処理部700Bは、フレーム組立部704B、クロック生成部701B、ビーコン用タイマ部702B、ビーコン生成部703B、フレーム解析部705B、受信データ処理部706Bを有する。時間情報生成部900Bは、タイムスタンプ抽出部901B、タイムスタンプ比較部902B、タイムスタンプ用タイマ部903B、PLL処理部904B、受信データバッファ部907B、初期値設定部910Bを有する。図7において、図5と同一部には同一の符号を付している。
無線親機10Aがビーコンを送信し、無線子機10Bがビーコンを受信し、無線親機10Aの内部タイマと無線子機10Bの内部タイマとを同期させる時の動作について図7を用いて説明する。ビーコンの送受信は、無線親機10AのMAC処理部700A及び無線子機10BのMAC処理部700Bにて行われる。
無線親機10Aがビーコンを送出する際の動作について説明する。クロック生成部701Aはビーコンを送出するタイミングを生成するためのクロック信号を発生し、ビーコン用タイマ部702Aに出力する。
ビーコン用タイマ部702Aは、クロック信号の計数を行い、例えば、64ビット程度のカウンタ等で構成される。
ビーコン生成部703Aは、ビーコン用タイマ部702Aから出力される計数値(タイマ値)を参照し、タイマ値が所定の値まで変化したことを検知するとビーコンに含まれる制御情報、すなわち無線親機10Aを識別する識別番号及びビーコン用タイマ部702Aから出力される該タイマ値をフレーム組立部704Aに出力する。ここでの所定の値とはクロック生成部701Aのクロック信号との関係で決定される値であり、この値によって所望のビーコン送信周期を設定する。フレーム組立部704Aは上記制御情報を所定のMACフレームに格納し、RF部800Aに出力する。こうして、所定の周期で制御情報を格納したビーコン信号が送出される。
無線子機10Bがビーコンを受信する際の動作について説明する。無線子機10Bにおいて、RF部800Bより出力された受信信号は、フレーム解析部705Bで、フレーム内容が解析され自機宛の信号か否かの判定が行われる。自機宛の信号でない場合は破棄され、自機宛の信号の場合には受信データは受信データ処理部706Bに出力される。
受信データ処理部706Bは、受信データがビーコンの場合には受信データに含まれる制御情報を抽出し、制御情報の中からタイマ値の情報(時間情報)を抽出してビーコン用タイマ部702Bに出力する。このタイマ値は無線親機10Aにてビーコンに格納した無線親機10Aのタイマの値である。
無線子機10Bのビーコン用タイマ部702Bは、無線親機10Aのビーコン用タイマ部702Aと同様にクロック生成部701Bが出力するクロック信号を計数する。無線親機10Aとの違いは無線子機10Bのビーコン用タイマ部702Bの計数値が受信データ処理部706Bから出力されるタイマ値によって書き換えられることである。この書き換えによって無線親機10Aのビーコン用タイマ部702Aと無線子機10Bのビーコン用タイマ部702Bの計数値が一致することになる。
無線子機10Bは、ビーコンを受信する毎にビーコン用タイマ部702Bを、受信したビーコンに含まれる無線親機10Aのタイマ値によって書き換えることにより無線親機10Aの内部タイマと無線子機10Bの内部タイマとを同期させることができる。
無線親機10Aと無線子機10Bとの間で映像データの送受信を行う必要の無い場合、無線親機10Aの内部タイマと無線子機10Bの内部タイマとが同期していることにより、無線子機10Bは、無線親機10Aがビーコンを送出するタイミングにだけ無線子機10Bの受信動作をさせ、それ以外のタイミングでは動作を止めることができる。これにより無線子機10Bは、消費電力を低減する等の動作制御が可能となる。
時間情報生成部900A、900Bの動作について図7を用いて説明する。
まず、無線親機10Aにおいてビーコン用タイマ部702Aが出力する時間情報から、より高い精度の(時間分解能を有する)タイムスタンプ用時間情報を生成するときの動作について説明する。IEEE802.11に準拠した無線伝送装置ではビーコン用タイマ部702Aが出力する時間情報の精度(時間分解能)は1μsである。一方、MPEG2−TSで用いられるクロックは27MHzであり(1クロック期間は0.037μs)精度差が大きい。無線親機10AにおいてPLL処理部(Phase Lock Loop)904Aは、ビーコン用タイマ部702Aが出力する時間情報より、より高い周波数のクロックを生成する。PLL処理部904Aは、ビーコン用タイマ部702Aが出力する時間情報のタイミング(クロック生成部701Aが出力するクロック)と位相同期した、27MHzのクロックを生成する。タイムスタンプ用タイマ部903Aは、PLL処理部904Aが出力するクロックにより歩進する時間情報(27MHzの精度(時間分解能)を持つ時間情報)をタイムスタンプ付加部905Aに出力する。
タイムスタンプ付加部905Aでは映像信号エンコード部400Aから出力されるMPEG2−TSパケットに、タイムスタンプ用タイマ部903Aから出力された時間情報を付加して、通信プロトコル処理部600Aに出力する。
こうしてクロック生成部701Aの生成するクロックに追従した27MHzのクロックから生成された時間情報がMPEG2−TSパケットに付加されて伝送される。
無線子機10Bにおいて受信されたMPEG2−TSパケットが、無線親機10Aの映像信号エンコード部400Aの出力タイミングに同期して映像信号デコード部500Bに出力されるときの動作について説明する。
クロック生成部701Bは、クロック生成部701Aと同一のクロックを出力する。ビーコン用タイマ部702Bは、受信データ処理部706Bが抽出したビーコンに含まれるタイマ値により設定され、且つクロック生成部701Bが出力するクロックにより歩進するビーコン用タイマ値を出力する。ビーコン用タイマ部702Bは、クロック信号の計数を行い、例えば、64ビット程度のカウンタ等で構成される。
PLL処理部904Bは、ビーコン用タイマ部702Bが出力するタイマ値のタイミング(クロック生成部701Bが出力するクロック)と位相同期した、27MHzのクロックを生成する。タイムスタンプ用タイマ部903Bは、PLL処理部904Bが出力するクロックにより歩進する時間情報(27MHzの精度(時間分解能)を持つ時間情報)をタイムスタンプ比較部902Bに出力する。
通信プロトコル処理部600Bから出力されたデータは、受信データバッファ部907Bに入力される。受信データバッファ部907Bは受信したデータをタイムスタンプ抽出部901Bに出力する。
タイムスタンプ抽出部901Bは、受信データからタイムスタンプを抽出し、タイムスタンプ比較部902Bに出力する。
タイムスタンプ比較部902Bは、受信データのタイムスタンプとタイムスタンプ用タイマ部903Bが出力する時間情報とを比較し、両者が一致した場合のみ出力を許可する制御信号を受信データバッファ部907Bに出力する。
受信データバッファ部907Bは、その制御信号が入力されると、受信データからタイムスタンプを除去したMPEG2−TSパケットを映像信号デコード部500Bに出力する。
無線子機10Bのタイムスタンプ(無線子機10Bのタイムスタンプ用タイマ部903Bが生成する時間情報)の再設定について説明する。
タイムスタンプ比較部902Bは、タイムスタンプ抽出部901Bが抽出したタイムスタンプと、タイムスタンプ用タイマ部903Bが出力した時間情報とを比較し、両者が異なる場合は、タイムスタンプ抽出部901Bが抽出したタイムスタンプを初期値設定部910Bに出力する。初期値設定部910Bは、このタイムスタンプを用いてタイムスタンプ用タイマ部903Bが出力する時間情報の再設定を行う。
つまり初期値設定部910Bは、現在の無線親機10Aのタイムスタンプを用いてタイムスタンプ用タイマ部903Bが生成する時間情報(PLL処理部904Bが出力するクロックにより歩進する計数値)を再設定する。これにより、無線親機10Aと無線子機10Bのタイムスタンプの同期を取ることが可能となる。タイムスタンプ用タイマ部903Bは、ビーコン用タイマ部702Bが出力するタイマ値では、再設定されない。
各部のタイミングについて図8を用いて説明する。映像信号エンコード部400Aから出力されるのはMPEG2−TSの場合、188バイト毎のパケットデータである。これがタイムスタンプ付加部905Aにおいてタイムスタンプが付加され、図8のタイムスタンプ付加部出力となる。通信プロトコル処理部600Aは、複数(図では3つ)のタイムスタンプが付加されたパケットを1つにまとめて無線ヘッダを付加し無線パケットとして出力する。これは1つのパケット毎に無線ヘッダを付加すると冗長度が大きくなり、無線帯域を無駄に使用するのを裂けるためである。
特開2002−290295号公報
従来例の無線伝送装置は以上のように構成されており、新たな有線伝送線路を敷設することなく無線親機10Aから無線子機10Bに対して映像信号を伝送することができる便利なものであった。しかしながら、無線親機10Aと無線子機10Bのタイムスタンプ用タイマの同期は無線親機10Aが送出する映像パケットデータに付加されたタイムスタンプに基づいて行われており、図8に示すようにタイムスタンプが付加されたタイミングと通信プロトコル処理部600Aにおいて無線パケットが生成され無線子機10Bに送出されるタイミングは、ずれることになる。
無線回線特有の通信状態の変化や伝搬遅延、通信プロトコル処理の遅延等の影響により、無線子機10Bに到達する無線パケットの時間は変動する。更に、他の無線通信装置からの妨害や干渉によって品質が低下した場合には伝送するデータの誤りを検出して再度データを送り直す等の補完処理がMAC処理部で行われる。この場合は、一度伝送したデータを再度、後から送り直すため大きな遅延時間が発生する。
従って、このような場合には、無線親機10Aと無線子機10Bの同期が精度よく保証できないという問題点があった。
本発明は、以上のような問題点を解決するためになされたもので、通信プロトコル処理による遅延時間の変化や無線回線の伝搬遅延による伝送遅延時間の変化、また伝搬状態変化によって、データの再送信が起こり伝送遅延時間が大きく変化した場合にも正しく映像信号を再生することができる無線伝送装置(無線親機及び無線子機)を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の無線伝送装置(無線親機及び無線子機)は下記の構成を有する。
請求項1に記載の発明は、無線回線で接続される無線親機と無線子機との間で映像信号及び/又は音声信号をパケットデータとして伝送する無線伝送装置の無線親機であって、
第1の時間情報を生成する時間情報生成部と、
前記第1の時間情報に基づいて、前記第1の時間情報より高い時間分解能を有する第2の時間情報を生成する第1のPLL部と、
映像信号及び/又は音声信号を有し、前記第2の時間情報又は前記第2の時間情報に基づいて導出された時間情報が付加された映像信号及び/又は音声信号パケットを生成する映像信号及び/又は音声信号パケット生成部と、
前記第2の時間情報又は前記第2の時間情報に基づいて導出された時間情報を有し、映像信号及び/又は音声信号を含まない時間情報パケットを生成する時間情報パケット生成部と、
前記第1の時間情報を所定の周期で間欠的に送信し、前記映像信号及び/又は音声信号パケットと前記時間情報パケットとを送信する無線通信部と、
を有し、
前記映像信号及び/又は音声信号パケットと前記時間情報パケットとが競合した場合、前記無線通信部は、前記時間情報パケットを、優先して又は前記映像信号及び/又は音声信号パケットと同時に、送信する、
ことを特徴とする無線親機である。
請求項10に記載の発明は、無線回線で接続される無線親機と無線子機との間で映像信号及び/又は音声信号をパケットデータとして伝送する無線伝送装置の無線親機の制御方法であって、第1の時間情報を生成する第1の時間情報生成ステップと、前記第1の時間情報と位相同期し、前記第1の時間情報より高い時間分解能を有する第2の時間情報を生成する第2の時間情報生成ステップと、映像信号及び/又は音声信号を有し、前記第2の時間情報又は前記第2の時間情報に基づいて導出された時間情報が付加された映像信号及び/又は音声信号パケットを生成する映像信号及び/又は音声信号パケット生成ステップと、前記第2の時間情報又は前記第2の時間情報に基づいて導出された時間情報を有し、映像信号及び/又は音声信号を含まない時間情報パケットを生成する時間情報パケット生成ステップと、前記第1の時間情報を所定の周期で間欠的に送信し、前記映像信号及び/又は音声信号パケットと前記時間情報パケットとを送信する無線通信ステップと、を有し、前記映像信号及び/又は音声信号パケットと前記時間情報パケットとが競合した場合、前記無線通信ステップにおいて、前記時間情報パケットを、優先して又は前記映像信号及び/又は音声信号パケットと同時に、送信する、
ことを特徴とする無線親機の制御方法である。
本発明は、映像信号のデータパケット等の処理による遅延時間が変化した場合又は伝搬状態変化等に起因するデータの再送信により伝送遅延時間が大きく変化した場合にも、無線子機において正しいタイミングで映像信号等を再生することを可能とする(無線子機が出力する映像信号等のコマ落ち又はフリーズが発生しにくい)無線親機及びその制御方法を実現できるという作用を有する。
請求項2に記載の発明は、所定の周期で前記時間情報パケットを送信することを特徴とする請求項1に記載の無線親機である。
請求項11に記載の発明は、所定の周期で前記時間情報パケットを送信することを特徴とする請求項10に記載の無線親機の制御方法である。
所定時間毎に無線子機の内部の時間情報が、無線親機の時間情報と同期する故、無線親機側の時間情報と無線子機の時間情報の誤差を所定の値内に保持することができる。
請求項3に記載の発明は、前記映像信号及び/又は音声信号パケットを送信した後で次の映像信号及び/又は音声信号パケットが生成される前に、前記時間情報パケットを送信することを特徴とする請求項1に記載の無線親機である。
請求項12に記載の発明は、前記映像信号及び/又は音声信号パケットを送信した後で次の映像信号及び/又は音声信号パケットが生成される前に、前記時間情報パケットを送信することを特徴とする請求項10に記載の無線親機の制御方法である。
映像信号及び/又は音声信号パケットの送信タイミングに影響を与えることなく、映像信号及び/又は音声信号パケットの処理により時間情報パケットの送信タイミングが影響を受けることが無い。本発明により、無線子機の時間情報は、高い精度で無線親機の時間情報に同期する。
請求項4に記載の発明は、前記無線子機からの時間情報要求を検出する時間情報要求検出部を更に有し、前記時間情報パケット生成部は、前記時間情報要求に基づいて、前記時間情報パケットを生成することを特徴とする請求項1に記載の無線親機である。
請求項13に記載の発明は、前記無線子機からの時間情報要求を検出する時間情報要求検出ステップを更に有し、前記時間情報パケット生成ステップにおいて、前記時間情報要求に基づいて、前記時間情報パケットを生成することを特徴とする請求項10に記載の無線親機の制御方法である。
無線子機は、時間情報が必要な時に時間情報要求を無線親機に送出し、無線親機の時間情報を取得することができる。
請求項5に記載の発明は、無線回線で接続される無線親機と無線子機との間で映像信号及び/又は音声信号をパケットデータとして伝送する無線伝送装置の無線子機であって、無線親機から、所定の周期で間欠的に送信された第1の時間情報を受信し、映像信号及び/又は音声信号を有し、前記第1の時間情報に位相同期して生成された前記第1の時間情報より高い時間分解能を有する第2の時間情報又は前記第2の時間情報に基づいて導出された時間情報が付加された映像信号及び/又は音声信号パケットを受信し、且つ前記第2の時間情報又は前記第2の時間情報に基づいて導出された時間情報を有し、映像信号及び/又は音声信号を含まない時間情報パケットを受信する無線通信部と、前記第1の時間情報に基づいて、前記第1の時間情報より高い時間分解能を有する第2の時間情報を生成する第2のPLL部と、前記第2のPLL部が生成した前記第2の時間情報と、前記映像信号及び/又は音声信号パケットに付加された時間情報とを比較し、その比較結果に応じて前記映像信号及び/又は音声信号パケットの出力タイミングを制御する第1の時間情報比較部と、前記時間情報パケットに付加されている時間情報により前記第2のPLL部が生成する前記第2の時間情報を設定する時間情報設定部と、を有することを特徴とする無線子機である。
請求項14に記載の発明は、無線回線で接続される無線親機と無線子機との間で映像信号及び/又は音声信号をパケットデータとして伝送する無線伝送装置の無線子機の制御方法であって、無線親機から、所定の周期で間欠的に送信された第1の時間情報を受信し、映像信号及び/又は音声信号を有し、前記第1の時間情報に位相同期して生成された前記第1の時間情報より高い時間分解能を有する第2の時間情報又は前記第2の時間情報に基づいて導出された時間情報が付加された映像信号及び/又は音声信号パケットを受信し、且つ前記第2の時間情報又は前記第2の時間情報に基づいて導出された時間情報を有し、映像信号及び/又は音声信号を含まない時間情報パケットを受信する無線通信ステップと、前記第1の時間情報と位相同期し、前記第1の時間情報より高い時間分解能を有する第2の時間情報を生成する第2の時間情報生成ステップと、前記第2の時間情報生成ステップが生成した前記第2の時間情報と、前記映像信号及び/又は音声信号パケットに付加された時間情報とを比較し、その比較結果に応じて前記映像信号及び/又は音声信号パケットの出力タイミングを制御する第1の時間情報比較ステップと、前記時間情報パケットに付加されている時間情報により、前記第2の時間情報生成ステップにおいて生成される前記第2の時間情報を設定する時間情報設定ステップと、を有することを特徴とする無線子機の制御方法である。
本発明は、映像信号のデータパケット等の処理による遅延時間が変化した場合又は伝搬状態変化等に起因するデータの再送信により伝送遅延時間が大きく変化した場合にも、無線子機において正しいタイミングで映像信号等を再生することを可能とする(無線子機が出力する映像信号等のコマ落ち又はフリーズが発生しにくい)無線子機及びその制御方法を実現できるという作用を有する。
請求項6に記載の発明は、前記時間情報パケットに含まれる時間情報と、前記第2のPLL部が生成する前記第2の時間情報とを比較し、その差異が所定の範囲を超えていれば、前記時間情報設定部が、前記時間情報パケットに付加されている時間情報により前記第2のPLL部が生成する前記第2の時間情報を設定することを許可する第2の時間情報比較部を更に有することを特徴とする請求項5に記載の無線子機である。
請求項15に記載の発明は、前記時間情報パケットに含まれる時間情報と、前記第2の時間情報生成ステップが生成する前記第2の時間情報とを比較し、その差異が所定の範囲を超えていれば、前記時間情報設定ステップにおいて、前記時間情報パケットに付加されている時間情報により前記第2の時間情報生成ステップが生成する前記第2の時間情報を設定することを許可する第2の時間情報比較ステップを更に有することを特徴とする請求項14に記載の無線子機の制御方法である。
無線子機は、一定以上の時間誤差が生じない限り第2の時間情報を設定しない(変更しない)故、不要なジッタを発生せず、安定なタイミングで映像信号及び/又は音声信号を出力する。
請求項7に記載の発明は、前記無線親機に前記時間情報パケットの送信を要求する時間情報要求部を更に有することを特徴とする請求項5に記載の無線子機である。
請求項16に記載の発明は、前記無線親機に前記時間情報パケットの送信を要求する時間情報要求ステップを更に有することを特徴とする請求項14に記載の無線子機の制御方法である。
無線子機は、時間情報が必要な時に時間情報要求を無線親機に送出し、無線親機の時間情報を取得することができる。
請求項8に記載の発明は、前記時間情報パケットを受信している場合は、前記時間情報設定部は、前記時間情報パケットに付加されている時間情報により前記第2のPLL部が生成する前記第2の時間情報を設定し、前記時間情報パケットを受信していない場合は、前記時間情報設定部は、前記映像信号及び/又は音声信号パケットに付加されている時間情報により前記第2のPLL部が生成する前記第2の時間情報を設定することを特徴とする請求項5に記載の無線子機である。
請求項17に記載の発明は、前記時間情報パケットを受信している場合は、前記時間情報設定ステップにおいて、前記時間情報パケットに付加されている時間情報により前記第2の時間情報生成ステップが生成する前記第2の時間情報を設定し、前記時間情報パケットを受信していない場合は、前記時間情報設定ステップにおいて、前記映像信号及び/又は音声信号パケットに付加されている時間情報により前記第2の時間情報生成ステップが生成する前記第2の時間情報を設定することを特徴とする請求項14に記載の無線子機の制御方法である。
本発明は、適応的に正しいタイミングで映像信号等を再生することを可能とする(無線子機が出力する映像信号等のコマ落ち又はフリーズが発生しにくい)無線子機及びその制御方法を実現できるという作用を有する。
請求項9に記載の発明は、受信した前記映像信号及び/又は音声信号パケットが誤りを含んでいた場合は、前記無線親機にその映像信号及び/又は音声信号パケットの再送信を要求し、受信した前記時間情報パケットが誤りを含んでいた場合は、前記無線親機にその時間情報パケットの再送信を要求しないことを特徴とする請求項5に記載の無線子機である。
請求項18に記載の発明は、受信した前記映像信号及び/又は音声信号パケットが誤りを含んでいた場合は、前記無線親機にその映像信号及び/又は音声信号パケットの再送信を要求し、受信した前記時間情報パケットが誤りを含んでいた場合は、前記無線親機にその時間情報パケットの再送信を要求しないことを特徴とする請求項14に記載の無線子機の制御方法である。
本発明において、時間情報パケットは映像信号及び/又は音声信号を含んでいないため、無線子機は受信した時間情報パケットが誤りを含んでいた場合は、その時間情報パケットの再送信を無線親機に要求せず、その時間情報パケットを破棄することができる。再送信された時間情報により、無線子機において時間情報が不正確に再設定されることを防止できる。
本発明によれば、映像信号等の時間軸上で連続するストリーム伝送において、確実に送信側と受信側の同期をとることができる。例えば映像のコマ落ち又はフリーズ(不足)等を防ぎ、正確に映像信号の再生ができる無線伝送装置を実現できるという有利な効果が得られる。
本発明によれば、無線親機と無線子機の同期の誤差を検出し再同期を行うことができる。映像パケットの処理時間の変化、又は再送信による遅延等の影響を受けにくく、正確なタイミングで映像信号等の再生ができる無線伝送装置を実現できるという有利な効果が得られる。
本発明によれば、無線子機からの要求に基づいて再同期を行うことができる。無線回線上の余分なパケットの伝送を抑止することができ効率的に無線回線を使用することができる無線伝送装置を実現できるという有利な効果が得られる。
以下本発明の実施をするための最良の形態を具体的に示した実施の形態について、図面とともに記載する。
《実施の形態1》
図1及び図2を用いて、本発明の実施の形態1に係る無線伝送装置について説明する。図1は、実施の形態1における無線伝送装置の構成を示すブロック図である。図1で、10Aは無線親機であり、10Bは無線子機である。
無線親機10Aにおいて、クロック生成部701A及びビーコン用タイマ部702Aは第1の時間情報を生成する時間情報生成部を構成する。PLL処理部904A及びタイムスタンプ用タイマ部903Aは第1のPLL部を構成する。タイムスタンプ付加部905A及び通信プロトコル処理部600Aは、映像信号パケット生成部と時間情報パケット生成部とを構成する。RF部800Aは無線通信部を構成する。
無線子機10Bにおいて、RF部800Bは無線通信部を構成する。PLL処理部904B及びタイムスタンプ用タイマ部903Bは第2のPLL部を構成する。タイムスタンプ比較部902Bは第1の時間情報比較部を構成する。初期値設定部910Bは、時間情報設定部を構成する。
無線親機10Aと無線子機10Bとの間で、映像パケット(映像信号を含むパケットであって、実施の形態1においてはMPEG2−TSパケットである。)及びビーコンが伝送される(従来例と同様)と共に、タイムスタンプパケットが伝送される。
図1において、従来例の無線伝送装置(図5及び図7)と同一、または相当部分については、同一符号を付している。以下、実施の形態1の無線伝送装置が従来例と異なる点を説明する。実施の形態1の無線伝送装置において従来例の無線伝送装置と同一の点は説明を省略する。
実施の形態1の無線伝送装置においては、従来例(図7)と比較して、無線親機10Aに、タイムスタンプパケット送出部911Aが新たに追加され、無線子機10Bに、タイムスタンプパケット抽出部912Bが新たに追加されている。実施の形態1においては、通信プロトコル処理部600Aにおける処理が従来例と異なる場合がある。それ以外の点において、実施の形態1は従来例(図7)と同一である。
以上のように構成された実施の形態1の無線伝送装置は、送信側でタイムスタンプの送信を映像信号とは独立にして送信し、受信側でそのタイムスタンプを用いて送信時の時間情報に同期するという、従来例と異なる動作をする。以下、実施の形態1の無線伝送装置の動作について従来例と異なる動作とそれに関連する動作を説明する。
まず、無線親機10Aにおいて、ビーコン用タイマ部702Aがタイマ値を出力する(第1の時間情報生成ステップ)。従来例と同様にして、RF部800Aはビーコンを送信する(第1の時間情報を所定の周期で間欠的に送信する無線通信ステップ)。PLL処理部904Aは、ビーコン用タイマ部702Aが出力するタイマー値(クロック)に位相同期して、それより高い周波数(27MHz)のクロックを出力する。タイムスタンプ用タイマ部903Aは、ビーコン用タイマ部702Aが出力するクロックにより歩進する時間情報を出力する(第2の時間情報生成ステップ)。
タイムスタンプパケット送出部911A(ビーコン用タイマより高い時間分解能を有する時間情報を出力する。)は、所定の周期で、タイムスタンプ用タイマ部903Aが出力するタイムスタンプを1つのパケットとして送出するためのタイミング信号をタイムスタンプ付加部905Aに出力する。タイムスタンプ付加部905Aは、そのタイミング信号を入力した時点で、タイムスタンプ用タイマ部903Aが出力するタイムスタンプを1つのタイムスタンプパケット(映像信号を含まない。)として通信プロトコル処理部600Aに出力する。
通信プロトコル処理部600Aは、所定の通信プロトコルに基づいてタイムスタンプパケットに伝送に必要なヘッダを付加し、タイムスタンプパケットをさらにパケット化し、無線パケットとして出力する(実施の形態1においては、IPパケットの形式にパケット化する。)。実施の形態1の通信プロトコル処理部600Aは、通常、複数のタイムスタンプが付加された映像パケットをまとめて1つの無線パケットとする(従来例と同様の処理による。)(映像信号パケット生成ステップ)。実施の形態1の通信プロトコル処理部600Aは、タイムスタンプパケットを入力した場合、その時点で通信プロトコル処理部600Aが蓄積している映像パケット(1又は複数の映像パケット)の処理を後回しにして(タイムスタンプパケットを優先して)、タイムスタンプパケットのみを含む無線パケットを生成し、直ちに出力する(時間情報パケット生成ステップ)。その後、通信プロトコル処理部600Aが蓄積していた映像パケット(1又は複数の映像パケット)の処理に戻る。
これにより、タイムスタンプパケットが生成されてから、タイムスタンプパケットのみを含む無線パケットが出力されるまでの時間が短くなり且つほぼ一定になる(時間が変動しない)。
無線パケット(タイムスタンプパケットを含む無線パケット及び映像パケットを含む無線パケット)は、MAC処理部700Aに及びRF部800Aを介して無線子機10Bに送信される(映像信号パケットと時間情報パケットとを送信する無線通信ステップ)。このときのタイミングを図2に示す。タイムスタンプパケット(映像信号を含まない。)は、映像パケット及びビーコンとは独立したタイミングで送信されることになる。無線親機10Aは、ビーコン送出タイミング以外の期間に、通常の映像パケットとタイムスタンプパケットとを送信する。
タイムスタンプパケットを送信するインターバルは任意である。好ましくは無線親機10Aは、隣接する2つのビーコンの間の期間に、複数のタイムスタンプパケットを送信する。
無線子機10Bは、無線親機10Aが所定の周期で間欠的に送信するビーコンと、無線親機10Aが送信するタイムスタンプ及び映像パケットを含む無線パケットと、タイムスタンプパケットを含む無線パケットとを受信する(無線通信ステップ)。
無線子機10Bにおいて、アンテナ30Bで受信した電波(データ)はRF部800Bに入力される。
RF部800Bは、所望の周波数を選択して受信データを復調し、ベースバンド信号すなわちMACパケット形式のデータに変換し、MAC処理部700Bに出力する。
MAC処理部700Bは、入力されたMACパケット形式のデータを解析し、IPパケットに変換して通信プロトコル処理部600Bに出力する。
通信プロトコル処理部600Bは、入力されたIPパケットからタイムスタンプが付加されたMPEG2−TSパケットを抽出し、時間情報生成部900Bに出力する。時間情報生成部900Bでは、付加されたタイムスタンプに応じた所定のタイミングで映像信号デコード部500BにMPEG2−TSパケットを出力する。
映像信号デコード部500Bは、入力されたMPEG2−TSパケットを復号化し、伸張して映像信号として出力する。
クロック生成部701Bは、クロック生成部701Aと同一のクロックを出力する。ビーコン用タイマ部702Bは、受信データ処理部706Bが抽出したビーコンに含まれるタイマ値により設定され、且つクロック生成部701Bが出力するクロックにより歩進するビーコン用タイマ値を出力する。ビーコン用タイマ部702Bは、クロック信号の計数を行い、例えば、64ビット程度のカウンタ等で構成される。
PLL処理部904Bは、ビーコン用タイマ部702Bが出力する時間情報のタイミング(クロック生成部701Bが出力するクロック)と位相同期した、27MHzのクロックを生成する。タイムスタンプ用タイマ部903Bは、PLL処理部904Bが出力するクロックにより歩進する時間情報(27MHzの精度(時間分解能)を持つ時間情報)をタイムスタンプ比較部902Bに出力する(第2の時間情報生成ステップ)。
通信プロトコル処理部600Bから出力されたデータは、受信データバッファ部907Bに入力される。受信データバッファ部907Bは受信したデータをタイムスタンプ抽出部901Bに出力する。
タイムスタンプ抽出部901Bは、受信データからタイムスタンプを抽出し、タイムスタンプ比較部902Bに出力する。
タイムスタンプ比較部902Bは、受信データのタイムスタンプとタイムスタンプ用タイマ部903Bが出力する時間情報とを比較し、両者が一致した場合のみ出力を許可する制御信号を受信データバッファ部907Bに出力する(第1の時間情報比較ステップ)。
受信データバッファ部907Bは、その制御信号が入力されると、受信データからタイムスタンプを除去したMPEG2−TSパケットを映像信号デコード部500Bに出力する。
無線子機10Bのタイムスタンプ用タイマ部903Bは、ビーコンに含まれる時間情報よりも高い精度の(高い時間分解能を有する)タイムスタンプを、高い精度のタイミングで受信する故、従来例より無線親機10Aが出力する時間情報(タイムスタンプ用タイマ部903Aの出力)と高い精度で同期する時間情報(タイムスタンプ)を出力する。
無線子機10Bにおいて、無線親機10Aが送出するタイムスタンプパケットを受信することにより、タイムスタンプ用タイマ部903Bが出力するタイマ値が、無線親機10Aのタイムスタンプ用タイマ部903Aのタイマ値と同期する。この動作を説明する。
無線子機10Bの受信データバッファ部907Bは、無線親機10Aが送信したパケットを格納する。タイムスタンプパケット抽出部912Bは受信したパケットからタイムスタンプパケット(映像信号を含まない。)のみを抽出し、パケットに含まれるタイムスタンプを初期値設定部910Bに出力する。初期値設定部910Bはタイムスタンプ値をタイムスタンプ用タイマ部903Bに出力する。タイムスタンプ用タイマ部903Bが生成する時間情報(PLL処理部904Bが出力するクロックにより歩進する計数値)が再設定される(時間情報設定ステップ)。タイムスタンプ用タイマ部903Bは、タイムスタンプパケット又は映像パケットを受信している期間は、ビーコン用タイマ部702Bが出力するタイマ値では、再設定されない。タイムスタンプパケット及び映像パケットのいずれも受信しなければ、タイムスタンプ用タイマ部903Bは、ビーコン用タイマ部702Bが出力するタイマ値で再設定される。
実施の形態1において、初期値設定部910Bは、少なくとも所定のインターバルでタイムスタンプパケットを入力している間は、映像パケットに付加されたタイムスタンプによって再設定されない。
実施の形態1において、無線子機10Bは、受信した映像パケットが誤りを含んでいた場合(又は誤りを訂正できない場合)は、無線親機10Aにその映像パケットの再送信を要求する通信モードであるとする。無線子機10Bは、受信したタイムスタンプパケットが誤りを含んでいた場合(又は誤りを訂正できない場合)は、無線親機10Aにそのタイムスタンプパケットの再送信を要求しない。無線子機10Bは、受信したタイムスタンプパケットが誤りを含んでいた場合(又は誤りを訂正できない場合)は、そのタイムスタンプパケットを破棄する。タイムスタンプパケットには、映像信号が含まれていないので、破棄しても問題はない。
実施の形態1の構成により、従来例より正確に無線親機10Aと無線子機10Bのタイムスタンプの同期を取ることが可能となる。
他の実施の形態においては、以下の処理を行う。通信プロトコル処理部600Aは、タイムスタンプパケットを入力した場合、その時点で通信プロトコル処理部600Aが蓄積している全ての映像パケット(1又は複数の映像パケット)をまとめて(又はその時点で通信プロトコル処理部600Aが処理を完了している全ての映像パケットをまとめて)1つの無線パケットとし、直ちに出力する。その後、通信プロトコル処理部600Aは、タイムスタンプパケットのみを含む無線パケットを生成し、直ちに出力する。無線子機10Bのタイムスタンプ用タイマ部903Bが出力する時間情報(タイムスタンプ)の同期精度は、実施の形態1よりは劣るが、従来例よりも良い。
更に他の実施の形態においては、通信プロトコル処理部600Aは、タイムスタンプパケットを入力した場合、その時点で通信プロトコル処理部600Aが蓄積している全ての映像パケット(又はその時点で通信プロトコル処理部600Aが処理を完了している全ての映像パケット)と、入力したタイムスタンプパケットとをまとめて1つの無線パケットとし、直ちに出力する。
無線パケットが一定のデータ長でなければならない場合は、通信プロトコル処理部600Aは、タイムスタンプパケットにnullデータを付加して一定のデータ長の無線パケットを生成する。他の実施の形態及び更に他の実施の形態においては、1又は複数の映像パケットにもnullデータを付加して一定のデータ長の無線パケットを生成する。
実施の形態1において、タイムスタンプパケット送出部911Aは、一定時間毎にタイムスタンプ用タイマ部903Aが出力するタイムスタンプを1つのパケットとして送出するためのタイミング信号をタイムスタンプ付加部905Aに出力した。これに代えて、無線通信プロトコル処理部600Aが複数の映像パケットを含む無線パケット(通常の無線パケット)を出力した後で次の映像パケットが生成される前に(典型的には、無線通信プロトコル処理部600Aが複数の映像パケットを含む無線パケットを出力した直後に)、タイムスタンプパケット送出部911Aが、タイムスタンプ用タイマ部903Aが出力するタイムスタンプを1つのパケットとして送出するためのタイミング信号をタイムスタンプ付加部905Aに出力しても良い。
実施の形態1の無線子機10Bにおいては、初期値設定部910Bは、タイムスタンプパケット抽出部912Bが出力するタイムスタンプのみで、タイムスタンプ用タイマ部903Bが出力する時間情報を設定した。
初期値設定部910Bは、実施の形態1の機能と従来例の機能とを併せて有していても良い。即ち、無線子機10Bがタイムスタンプパケットを受信している場合は、初期値設定部910Bは、タイムスタンプパケットに付加されているタイムスタンプによりタイムスタンプ用タイマ部903Bが出力する時間情報を設定し、例えば所定の時間以上タイムスタンプパケットを受信しない場合は、初期値設定部910Bは、映像パケットに付加されているタイムスタンプによりタイムスタンプ用タイマ部903Bが出力する時間情報を設定する。
《実施の形態2》
本発明の実施の形態2に係る無線伝送装置について図3を用いて説明する。図3は、実施の形態2における無線伝送装置の構成を示すブロック図である。実施の形態2の無線伝送装置は、実施の形態1の構成に加えて、無線子機10Bが第2のタイムスタンプ比較部913Bを有する。図3で、無線子機10Bの第2のタイムスタンプ比較部913Bは第2の時間情報比較部を構成する。それ以外の点において、実施の形態2は実施の形態1と同一の構成を有する。
図3において、実施の形態1の無線伝送装置(図1)と同一、または相当部分については、同一符号を付している。
以上のように構成された実施の形態2の無線伝送装置について、以下、実施の形態1と異なる部分の動作について説明する。
まず、無線子機10Bにおいてタイムスタンプパケット抽出部912Bは、抽出したタイムスタンプパケットのタイムスタンプを第2のタイムスタンプ比較部913Bに出力する。
第2のタイムスタンプ比較部913Bは、タイムスタンプパケット抽出部912Bが抽出したタイムスタンプとタイムスタンプ用タイマ部903Bが出力する計数値を比較する。比較した結果、タイムスタンプパケット抽出部912Bから入力したタイムスタンプとタイムスタンプ用タイマ部903Bが出力する計数値の差が予め設定した所定値よりも大きかった場合には、タイムスタンプパケット抽出部912Bから入力したタイムスタンプを初期値設定部910Bに出力する(第2の時間情報比較ステップ)。タイムスタンプパケット抽出部912Bから入力したタイムスタンプとタイムスタンプ用タイマ部903Bが出力する計数値の差が予め設定した所定値以下である場合には、タイムスタンプパケット抽出部912Bから入力したタイムスタンプを初期値設定部910Bに出力しない。
初期値設定部910Bはタイムスタンプ値をタイムスタンプ用タイマ部903Bに出力し、タイムスタンプ用タイマ部903Bが生成する時間情報(PLL処理部904Bが出力するクロックの計数値)を再設定する。第2のタイムスタンプ比較部913Bで計数値を比較することによって、誤差が所定の値を超えたときのみ再設定することが可能となる。
《実施の形態3》
本発明の実施の形態3に係る無線伝送装置について図4を用いて説明する。図4は、実施の形態3における無線伝送装置の構成を示すブロック図である。実施の形態3の無線伝送装置は、実施の形態1の構成に加えて、無線親機10Aがタイムスタンプパケット要求検出部914Aを有し、無線子機10Bがタイムスタンプパケット要求部915Bを有する。それ以外の点において、実施の形態3は実施の形態1と同一の構成を有する。
図4で、無線子機10Bのタイムスタンプパケット要求部915Bは、時間情報要求部を、無線親機10Aのタイムスタンプパケット要求検出部914Aは時間情報要求検出部を構成する。
図4において、実施の形態1の無線伝送装置(図1)と同一、または相当部分については、同一符号を付している。
以上のように構成された実施の形態3の無線伝送装置は、無線親機10Aが無線子機10Bの要求に基づいて時間情報を送出する点に特徴を持つ。
以下、実施の形態3の無線伝送装置の動作について説明する。
まず、無線子機10Bはタイムスタンプパケット要求部915Bが、例えば所定の時間毎にタイムスタンプパケット要求を通信プロトコル処理部600Bに出力する。タイムスタンプパケット要求は通信プロトコル処理部600B、MAC処理部700B及びRF部800Bを介して無線親機10Aにタイムスタンプパケット要求パケットを無線パケットとして送信する(時間情報要求ステップ)。
無線親機10Aでは無線子機10Bが送信したタイムスタンプパケット要求パケットを受信し、通信プロトコル処理部600Aがタイムスタンプパケット要求検出部914Aに出力する。
タイムスタンプパケット要求検出部914Aは、受信したパケットの中からタイムスタンプパケット要求パケットを検出し、タイムスタンプパケット送信部911Aにその検出信号を出力する(時間情報要求検出ステップ)。その検出信号を入力したタイムスタンプパケット送出部911Aは、タイムスタンプ用タイマ部903Aが出力するタイムスタンプを1つのパケットとして送出するためのタイミング信号をタイムスタンプ付加部905Aに出力する。タイムスタンプ付加部905Aはそのタイミング信号を入力した時点で、タイムスタンプ用タイマ部903Aが出力するタイムスタンプを1つのタイムスタンプパケット(映像信号を含まない。)として通信プロトコル処理部600Aに出力する。
通信プロトコル処理部600Aは、タイムスタンプパケットを入力した場合、その時点で通信プロトコル処理部600Aが蓄積している映像パケット(1又は複数の映像パケット)の処理を後回しにして、タイムスタンプパケットのみを含む無線パケットを生成し、直ちに出力する(実施の形態1と同様の処理)。その後、通信プロトコル処理部600Aが蓄積していた映像パケット(1又は複数の映像パケット)の処理に戻る。
これにより、タイムスタンプパケットが生成されてから、タイムスタンプパケットのみを含む無線パケットが出力されるまでの時間が短くなり且つほぼ一定になる(時間が変動しない)。
無線パケットは、MAC処理部700Aに及びRF部800Aを介して無線子機10Bに送信される。こうしてタイムスタンプパケットが無線子機10Bの要求に基づいて送信されることになる。
上記の実施の形態においては、映像信号を伝送する無線伝送装置を説明した。本発明を時間軸上で連続する任意のストリーム信号を伝送する無線伝送装置に適用できる。例えば実施の形態における映像信号をそれぞれ音声信号、映像信号及び音声信号に置き換えることにより、本発明を、音声信号を伝送する無線伝送装置、映像信号及び音声信号を伝送する無線伝送装置に適用することが出来る。
本発明の無線親機及び無線子機は、映像音声や音声信号等を非同期な無線回線を介して伝送する無線伝送装置として有用である。
本発明の実施の形態1の無線伝送装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1〜3の無線伝送装置における各部の動作タイミングを示すタイミング図 本発明の実施の形態2の無線伝送装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態3の無線伝送装置の構成を示すブロック図 従来例の無線伝送装置の概略構成を示すブロック図 無線回線上に送出される信号のタイミングを示すタイミング図 従来例の無線伝送装置の構成を示すブロック図 従来例の無線伝送装置における各部の動作タイミングを示すタイミング図
符号の説明
10A 無線親機
10B 無線子機
30A、30B アンテナ
400A 映像信号エンコード部
500B 映像信号デコード部
600A、600B 通信プロトコル処理部
700A、700B MAC処理部
701A、701B クロック生成部
702A、702B ビーコン用タイマ部
703A、703B ビーコン生成部
704A、704B フレーム組立部
705A、705B フレーム解析部
706A、706B 受信データ処理部
800A、800B RF部
900A、900B 時間情報生成部
901B タイムスタンプ抽出部
902B タイムスタンプ比較部
903A、903B タイムスタンプ用タイマ部
904A、904B PLL処理部
905A タイムスタンプ付加部
907B 受信データバッファ部
910B 初期値設定部
911A タイムスタンプパケット送出部
912B タイムスタンプパケット抽出部
913B 第2のタイムスタンプ比較部
914A タイムスタンプパケット要求検出部
915B タイムスタンプパケット要求部

Claims (18)

  1. 無線回線で接続される無線親機と無線子機との間で映像信号及び/又は音声信号をパケットデータとして伝送する無線伝送装置の無線親機であって、
    第1の時間情報を生成する時間情報生成部と、
    前記第1の時間情報に基づいて、前記第1の時間情報より高い時間分解能を有する第2の時間情報を生成する第1のPLL部と、
    映像信号及び/又は音声信号を有し、前記第2の時間情報又は前記第2の時間情報に基づいて導出された時間情報が付加された映像信号及び/又は音声信号パケットを生成する映像信号及び/又は音声信号パケット生成部と、
    前記第2の時間情報又は前記第2の時間情報に基づいて導出された時間情報を有し、映像信号及び/又は音声信号を含まない時間情報パケットを生成する時間情報パケット生成部と、
    前記第1の時間情報を所定の周期で間欠的に送信し、前記映像信号及び/又は音声信号パケットと前記時間情報パケットとを送信する無線通信部と、
    を有し、
    前記映像信号及び/又は音声信号パケットと前記時間情報パケットとが競合した場合、前記無線通信部は、前記時間情報パケットを、優先して又は前記映像信号及び/又は音声信号パケットと同時に、送信する、
    ことを特徴とする無線親機。
  2. 所定の周期で前記時間情報パケットを送信することを特徴とする請求項1に記載の無線親機。
  3. 前記映像信号及び/又は音声信号パケットを送信した後で次の映像信号及び/又は音声信号パケットが生成される前に、前記時間情報パケットを送信することを特徴とする請求項1に記載の無線親機。
  4. 前記無線子機からの時間情報要求を検出する時間情報要求検出部を更に有し、前記時間情報パケット生成部は、前記時間情報要求に基づいて、前記時間情報パケットを生成することを特徴とする請求項1に記載の無線親機。
  5. 無線回線で接続される無線親機と無線子機との間で映像信号及び/又は音声信号をパケットデータとして伝送する無線伝送装置の無線子機であって、
    無線親機から、所定の周期で間欠的に送信された第1の時間情報を受信し、映像信号及び/又は音声信号を有し、前記第1の時間情報に位相同期して生成された前記第1の時間情報より高い時間分解能を有する第2の時間情報又は前記第2の時間情報に基づいて導出された時間情報が付加された映像信号及び/又は音声信号パケットを受信し、且つ前記第2の時間情報又は前記第2の時間情報に基づいて導出された時間情報を有し、映像信号及び/又は音声信号を含まない時間情報パケットを受信する無線通信部と、
    前記第1の時間情報に基づいて、前記第1の時間情報より高い時間分解能を有する第2の時間情報を生成する第2のPLL部と、
    前記第2のPLL部が生成した前記第2の時間情報と、前記映像信号及び/又は音声信号パケットに付加された時間情報とを比較し、その比較結果に応じて前記映像信号及び/又は音声信号パケットの出力タイミングを制御する第1の時間情報比較部と、
    前記時間情報パケットに付加されている時間情報により前記第2のPLL部が生成する前記第2の時間情報を設定する時間情報設定部と、
    を有することを特徴とする無線子機。
  6. 前記時間情報パケットに含まれる時間情報と、前記第2のPLL部が生成する前記第2の時間情報とを比較し、その差異が所定の範囲を超えていれば、前記時間情報設定部が、前記時間情報パケットに付加されている時間情報により前記第2のPLL部が生成する前記第2の時間情報を設定することを許可する第2の時間情報比較部を更に有することを特徴とする請求項5に記載の無線子機。
  7. 前記無線親機に前記時間情報パケットの送信を要求する時間情報要求部を更に有することを特徴とする請求項5に記載の無線子機。
  8. 前記時間情報パケットを受信している場合は、前記時間情報設定部は、前記時間情報パケットに付加されている時間情報により前記第2のPLL部が生成する前記第2の時間情報を設定し、前記時間情報パケットを受信していない場合は、前記時間情報設定部は、前記映像信号及び/又は音声信号パケットに付加されている時間情報により前記第2のPLL部が生成する前記第2の時間情報を設定することを特徴とする請求項5に記載の無線子機。
  9. 受信した前記映像信号及び/又は音声信号パケットが誤りを含んでいた場合は、前記無線親機にその映像信号及び/又は音声信号パケットの再送信を要求し、受信した前記時間情報パケットが誤りを含んでいた場合は、前記無線親機にその時間情報パケットの再送信を要求しないことを特徴とする請求項5に記載の無線子機。
  10. 無線回線で接続される無線親機と無線子機との間で映像信号及び/又は音声信号をパケットデータとして伝送する無線伝送装置の無線親機の制御方法であって、
    第1の時間情報を生成する第1の時間情報生成ステップと、
    前記第1の時間情報と位相同期し、前記第1の時間情報より高い時間分解能を有する第2の時間情報を生成する第2の時間情報生成ステップと、
    映像信号及び/又は音声信号を有し、前記第2の時間情報又は前記第2の時間情報に基づいて導出された時間情報が付加された映像信号及び/又は音声信号パケットを生成する映像信号及び/又は音声信号パケット生成ステップと、
    前記第2の時間情報又は前記第2の時間情報に基づいて導出された時間情報を有し、映像信号及び/又は音声信号を含まない時間情報パケットを生成する時間情報パケット生成ステップと、
    前記第1の時間情報を所定の周期で間欠的に送信し、前記映像信号及び/又は音声信号パケットと前記時間情報パケットとを送信する無線通信ステップと、
    を有し、
    前記映像信号及び/又は音声信号パケットと前記時間情報パケットとが競合した場合、前記無線通信ステップにおいて、前記時間情報パケットを、優先して又は前記映像信号及び/又は音声信号パケットと同時に、送信する、
    ことを特徴とする無線親機の制御方法。
  11. 所定の周期で前記時間情報パケットを送信することを特徴とする請求項10に記載の無線親機の制御方法。
  12. 前記映像信号及び/又は音声信号パケットを送信した後で次の映像信号及び/又は音声信号パケットが生成される前に、前記時間情報パケットを送信することを特徴とする請求項10に記載の無線親機の制御方法。
  13. 前記無線子機からの時間情報要求を検出する時間情報要求検出ステップを更に有し、前記時間情報パケット生成ステップにおいて、前記時間情報要求に基づいて、前記時間情報パケットを生成することを特徴とする請求項10に記載の無線親機の制御方法。
  14. 無線回線で接続される無線親機と無線子機との間で映像信号及び/又は音声信号をパケットデータとして伝送する無線伝送装置の無線子機の制御方法であって、
    無線親機から、所定の周期で間欠的に送信された第1の時間情報を受信し、映像信号及び/又は音声信号を有し、前記第1の時間情報に位相同期して生成された前記第1の時間情報より高い時間分解能を有する第2の時間情報又は前記第2の時間情報に基づいて導出された時間情報が付加された映像信号及び/又は音声信号パケットを受信し、且つ前記第2の時間情報又は前記第2の時間情報に基づいて導出された時間情報を有し、映像信号及び/又は音声信号を含まない時間情報パケットを受信する無線通信ステップと、
    前記第1の時間情報と位相同期し、前記第1の時間情報より高い時間分解能を有する第2の時間情報を生成する第2の時間情報生成ステップと、
    前記第2の時間情報生成ステップが生成した前記第2の時間情報と、前記映像信号及び/又は音声信号パケットに付加された時間情報とを比較し、その比較結果に応じて前記映像信号及び/又は音声信号パケットの出力タイミングを制御する第1の時間情報比較ステップと、
    前記時間情報パケットに付加されている時間情報により、前記第2の時間情報生成ステップにおいて生成される前記第2の時間情報を設定する時間情報設定ステップと、
    を有することを特徴とする無線子機の制御方法。
  15. 前記時間情報パケットに含まれる時間情報と、前記第2の時間情報生成ステップが生成する前記第2の時間情報とを比較し、その差異が所定の範囲を超えていれば、前記時間情報設定ステップにおいて、前記時間情報パケットに付加されている時間情報により前記第2の時間情報生成ステップが生成する前記第2の時間情報を設定することを許可する第2の時間情報比較ステップを更に有することを特徴とする請求項14に記載の無線子機の制御方法。
  16. 前記無線親機に前記時間情報パケットの送信を要求する時間情報要求ステップを更に有することを特徴とする請求項14に記載の無線子機の制御方法。
  17. 前記時間情報パケットを受信している場合は、前記時間情報設定ステップにおいて、前記時間情報パケットに付加されている時間情報により前記第2の時間情報生成ステップが生成する前記第2の時間情報を設定し、前記時間情報パケットを受信していない場合は、前記時間情報設定ステップにおいて、前記映像信号及び/又は音声信号パケットに付加されている時間情報により前記第2の時間情報生成ステップが生成する前記第2の時間情報を設定することを特徴とする請求項14に記載の無線子機の制御方法。
  18. 受信した前記映像信号及び/又は音声信号パケットが誤りを含んでいた場合は、前記無線親機にその映像信号及び/又は音声信号パケットの再送信を要求し、受信した前記時間情報パケットが誤りを含んでいた場合は、前記無線親機にその時間情報パケットの再送信を要求しないことを特徴とする請求項14に記載の無線子機の制御方法。
JP2003275646A 2003-07-16 2003-07-16 無線親機及び無線子機 Expired - Fee Related JP4282399B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003275646A JP4282399B2 (ja) 2003-07-16 2003-07-16 無線親機及び無線子機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003275646A JP4282399B2 (ja) 2003-07-16 2003-07-16 無線親機及び無線子機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005039633A true JP2005039633A (ja) 2005-02-10
JP4282399B2 JP4282399B2 (ja) 2009-06-17

Family

ID=34212233

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003275646A Expired - Fee Related JP4282399B2 (ja) 2003-07-16 2003-07-16 無線親機及び無線子機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4282399B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008545281A (ja) * 2004-07-09 2008-12-11 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ Ieee802.11ネットワークでの受動走査による低遅延時間のローミングのための拡張サイトレポート
JP2014003695A (ja) * 2013-09-03 2014-01-09 Sony Corp 画像処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム
US9392269B2 (en) 2009-07-31 2016-07-12 Sony Corporation Image processing device and method

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008545281A (ja) * 2004-07-09 2008-12-11 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ Ieee802.11ネットワークでの受動走査による低遅延時間のローミングのための拡張サイトレポート
JP4763693B2 (ja) * 2004-07-09 2011-08-31 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ Ieee802.11ネットワークでの受動走査による低遅延時間のローミングのための拡張サイトレポート
US9392269B2 (en) 2009-07-31 2016-07-12 Sony Corporation Image processing device and method
US9918108B2 (en) 2009-07-31 2018-03-13 Velos Media, Llc Image processing device and method
US10721494B2 (en) 2009-07-31 2020-07-21 Velos Media, Llc Image processing device and method
US11405652B2 (en) 2009-07-31 2022-08-02 Velos Media, Llc Image processing device and method
JP2014003695A (ja) * 2013-09-03 2014-01-09 Sony Corp 画像処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4282399B2 (ja) 2009-06-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10805753B2 (en) Multi-channel audio over a wireless network
US9832745B2 (en) Transport stream packets with time stamp generation by medium access control
US7289535B2 (en) Method of accommodating fragmentation and burst in a wireless protocol
US8155157B2 (en) Method and apparatus for synchronizing applications of terminals in communication network
CN112771941B (zh) 数据同步方法、装置、设备、系统及存储介质
US20050152330A1 (en) Clock recovery methods and apparatus
US7664145B2 (en) Jitter correcting apparatus capable of ensuring synchronism between transmitter apparatus and receiver apparatus
JP4219930B2 (ja) 伝送パラメータ制御装置
CN102625440A (zh) 同步无线设备
JP4853625B2 (ja) 伝搬遅延時間測定方法、同期方法、及び無線lanシステム
JP4025113B2 (ja) 無線伝送装置
JP6232870B2 (ja) 無線通信システム、無線通信方法、プログラム、及び記録媒体
US7778281B2 (en) Wireless communication apparatus
JP4282399B2 (ja) 無線親機及び無線子機
JP2004343407A (ja) 無線lanシステムおよびその通信制御方法
US20200187041A1 (en) Wireless communication method and associated wireless device
US10182368B1 (en) Method and apparatus for bidirectional applications
JP4439354B2 (ja) 無線通信システム、制御局および端末局
US20120093175A1 (en) Method and apparatus of transmitting packet in communication system
Zorbas A testbed for time-slotted LoRa communications
JP2009027327A (ja) データ送受信装置
KR20230094860A (ko) 비신뢰성 네트워크 기반 무선 전송 스케줄링 방법 및 장치
JP2002135273A (ja) 無線伝送方法および無線伝送装置
JP2014060695A (ja) 無線装置、それを備える無線通信システム、無線装置において無線フレームの送信をコンピュータに実行させるためのプログラムおよび無線装置から送信された無線フレームの受信をコンピュータに実行させるためのプログラム
JP2004343184A (ja) スペクトラム拡散通信方式、及びスペクトラム拡散通信装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050525

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060718

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20061129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080822

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080902

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081104

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090217

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090317

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120327

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees