JP2005039533A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像信号間の相関関係に基づいて累積加算する画像信号を判別できる撮像装置を提供することである。
【解決手段】 撮像部で撮影した時間的に連続する2つの画像信号に基づいて動きベクトル・データを検出する動きベクトル検出手段と、撮像部で撮影した時間的に連続する2つの画像信号に基づいて画像の特徴情報を抽出する特徴情報抽出手段と、動きベクトル検出手段で検出した動きベクトル・データに基づいて画像信号を補正するための補正ベクトル・データを算出する補正ベクトル算出手段と、補正ベクトル算出手段で算出した補正ベクトル・データに基づいて画像信号を補正する手振れ補正手段と、特徴情報抽出手段で抽出した画像信号の特徴情報と予め設定してある閾値情報とを比較し、メモリへ累積加算する画像信号の判別処理を行う画像判別手段と、画像判別手段に従って手振れ補正手段で補正した画像信号の累積加算処理を制御する累積加算制御手段と、を具備する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、撮像装置に関するものである。詳しくは、撮像部で撮影した画像信号を累積加算してメモリに記憶する手段を備えた撮像装置において、画像信号間の相関関係に基づいて累積加算する画像信号を判別する撮像装置に関するものである。
従来技術において、手振れ補正機能を搭載し、撮影した画像信号を累積加算してメモリに記憶する撮像装置がある。このような撮像装置では、撮影中に移動被写体が進入すると、累積加算する画像信号に移動被写体が混在したり、ブレた画像となって記憶されるという欠点を有していた。
このような欠点を解決するため、例えば、撮影可能な範囲(以下、撮像範囲)を複数の小領域に分割し、分割した小領域の撮像範囲毎に動きベクトル・データの類似性を演算し、類似性が低い場合は撮影した被写体振れが大きいと判定し、画像を合成するときに被写体振れが大きいと判定した領域の画像信号は合成せず、被写体振れの生じていない領域について高精細化のために画像合成を行う撮像装置などが考案されている(例えば、特許文献1)。
特開平10−191136号公報(第5−13頁、図1、図24、25)
しかしながら、上述したような撮像装置では、撮像範囲全体を覆うような被写体が進入すると、手振れによる動きベクトル・データであると判断してしまうという欠点があり、また、画像信号が画像全体に相関があるような低コントラストの被写体に変化した場合、ノイズなどの影響を受けやすいため、検出される動きベクトル・データの信頼度が低下し、合成した画像がブレた画像(静止画像)になるという欠点を有している。
従って、画像信号間の相関関係に基づいて累積加算する画像信号を判別できるようにすることに解決しなければならない課題を有する。
前記課題を解決するため、本発明に係る撮像装置は次のような構成にすることである。
(1)撮像部で撮影した画像信号を累積加算してメモリに記憶する手段を備えた撮像装置であって、前記撮像部で撮影した時間的に連続する2つの画像信号に基づいて動きベクトル・データを検出する動きベクトル検出手段と、前記撮像部で撮影した時間的に連続する2つの画像信号に基づいて画像の特徴情報を抽出する特徴情報抽出手段と、前記動きベクトル検出手段で検出した動きベクトル・データに基づいて前記画像信号を補正するための補正ベクトル・データを算出する補正ベクトル算出手段と、前記補正ベクトル算出手段で算出した補正ベクトル・データに基づいて前記画像信号を補正する手振れ補正手段と、前記特徴情報抽出手段で抽出した画像信号の特徴情報と予め設定してある閾値情報とを比較し、前記メモリへ累積加算する画像信号の判別処理を行う画像判別手段と、前記画像判別手段に従って前記手振れ補正手段で補正した画像信号の累積加算処理を制御する累積加算制御手段と、を具備していることを特徴とする撮像装置。
(2)撮像部で撮影した画像信号を累積加算してメモリに記憶する手段を備えた撮像装置であって、前記撮像部で撮影した時間的に連続する2つの画像信号に基づいて動きベクトル・データを検出する動きベクトル検出手段と、前記撮像部で撮影した時間的に連続する2つの画像信号に基づいて画像の特徴情報を抽出する特徴情報抽出手段と、前記動きベクトル検出手段で検出した動きベクトル・データに基づいて前記画像信号を補正するための補正ベクトル・データを算出する補正ベクトル算出手段と、前記補正ベクトル算出手段で算出した補正ベクトル・データに基づいて前記画像信号を補正する手振れ補正手段と、前記特徴情報抽出手段で抽出した画像信号の特徴情報と予め設定してある閾値情報とを比較し、前記メモリへ累積加算する画像信号の判別処理を行う画像判別手段と、前記画像判別手段に従って前記手振れ補正手段で補正した画像信号の累積加算処理を制御する累積加算制御手段と、前記累積加算制御手段による累積加算処理の回数に応じて算出した係数値と前記メモリに累積加算して記憶してある画像信号とを乗算処理して出力する画像出力手段と、を具備していることを特徴とする撮像装置。
(3)撮像部で撮影した画像信号を累積加算してメモリに記憶する手段を備えた撮像装置であって、前記撮像部の振動に連動して動作するジャイロセンサで検知した手振れ振動に基づいて動きベクトル・データを検出する動きベクトル検出手段と、前記撮像部で撮影した時間的に連続する2つの画像信号に基づいて画像の特徴情報を抽出する特徴情報抽出手段と、前記動きベクトル検出手段で検出した動きベクトル・データに基づいて前記画像信号を補正するための補正ベクトル・データを算出する補正ベクトル算出手段と、前記補正ベクトル算出手段で算出した補正ベクトル・データに基づいて前記画像信号を補正する手振れ補正手段と、前記特徴情報抽出手段で抽出した画像信号の特徴情報と予め設定してある閾値情報とを比較し、前記メモリへ累積加算する画像信号の判別処理を行う画像判別手段と、前記画像判別手段に従って前記手振れ補正手段で補正した画像信号の累積加算処理を制御する累積加算制御手段と、を具備していることを特徴とする撮像装置。
(4)撮像部で撮影した画像信号を累積加算してメモリに記憶する手段を備えた撮像装置であって、前記撮像部の振動に連動して動作するジャイロセンサで検知した手振れ振動に基づいて動きベクトル・データを検出する動きベクトル検出手段と、前記撮像部で撮影した時間的に連続する2つの画像信号に基づいて画像の特徴情報を抽出する特徴情報抽出手段と、前記動きベクトル検出手段で検出した動きベクトル・データに基づいて前記画像信号を補正するための補正ベクトル・データを算出する補正ベクトル算出手段と、前記補正ベクトル算出手段で算出した補正ベクトル・データに基づいて前記画像信号を補正する手振れ補正手段と、前記特徴情報抽出手段で抽出した画像信号の特徴情報と予め設定してある閾値情報とを比較し、前記メモリへ累積加算する画像信号の判別処理を行う画像判別手段と、前記画像判別手段に従って前記手振れ補正手段で補正した画像信号の累積加算処理を制御する累積加算制御手段と、前記累積加算制御手段による累積加算処理の回数に応じて算出した係数値と前記メモリに累積加算して記憶してある画像信号とを乗算処理して出力する画像出力手段と、を具備していることを特徴とする撮像装置。
(5)撮像部で撮影した画像信号を累積加算してメモリに記憶する手段を備えた撮像装置であって、前記撮像部で撮影した画像信号から画像の特徴情報を抽出するための基準となる画像信号を記憶する基準画像記憶手段と、前記撮像部で撮影した画像信号と前記基準画像記憶手段に記憶してある画像信号に基づいて動きベクトル・データを検出する動きベクトル検出手段と、前記撮像部で撮影した画像信号と前記基準画像記憶手段に記憶してある画像信号に基づいて画像の特徴情報を抽出する特徴情報抽出手段と、前記動きベクトル検出手段で検出した動きベクトル・データに基づいて前記画像信号を補正するための補正ベクトル・データを算出する補正ベクトル算出手段と、前記補正ベクトル算出手段で算出した補正ベクトル・データに基づいて前記画像信号を補正する手振れ補正手段と、前記特徴情報抽出手段で抽出した画像信号の特徴情報と予め設定してある閾値情報とを比較し、前記メモリへ累積加算する画像信号の判別処理を行う画像判別手段と、前記画像判別手段に従って前記手振れ補正手段で補正した画像信号の累積加算処理を制御する累積加算制御手段と、を具備していることを特徴とする撮像装置。
(6)撮像部で撮影した画像信号を累積加算してメモリに記憶する手段を備えた撮像装置であって、前記撮像部で撮影した画像信号から画像の特徴情報を抽出するための基準となる画像信号を記憶する基準画像記憶手段と、前記撮像部で撮影した画像信号と前記基準画像記憶手段に記憶してある画像信号に基づいて動きベクトル・データを検出する動きベクトル検出手段と、前記撮像部で撮影した画像信号と前記基準画像記憶手段に記憶してある画像信号に基づいて画像の特徴情報を抽出する特徴情報抽出手段と、前記動きベクトル検出手段で検出した動きベクトル・データに基づいて前記画像信号を補正するための補正ベクトル・データを算出する補正ベクトル算出手段と、前記補正ベクトル算出手段で算出した補正ベクトル・データに基づいて前記画像信号を補正する手振れ補正手段と、前記特徴情報抽出手段で抽出した画像信号の特徴情報と予め設定してある閾値情報とを比較し、前記メモリへ累積加算する画像信号の判別処理を行う画像判別手段と、前記画像判別手段に従って前記手振れ補正手段で補正した画像信号の累積加算処理を制御する累積加算制御手段と、前記累積加算制御手段による累積加算処理の回数に応じて算出した係数値と前記メモリに累積加算して記憶してある画像信号とを乗算処理して出力する画像出力手段と、を具備していることを特徴とする撮像装置。
(7)撮像部で撮影した画像信号を累積加算してメモリに記憶する手段を備えた撮像装置であって、前記撮像部で撮影した画像信号から画像の特徴情報を抽出するための基準となる画像信号を記憶する基準画像記憶手段と、前記撮像部の振動に連動して動作するジャイロセンサで検知した手振れ振動に基づいて動きベクトル・データを検出する動きベクトル検出手段と、前記撮像部で撮影した画像信号と前記基準画像記憶手段に記憶してある画像信号に基づいて画像の特徴情報を抽出する特徴情報抽出手段と、前記動きベクトル検出手段で検出した動きベクトル・データに基づいて前記画像信号を補正するための補正ベクトル・データを算出する補正ベクトル算出手段と、前記補正ベクトル算出手段で算出した補正ベクトル・データに基づいて前記画像信号を補正する手振れ補正手段と、前記特徴情報抽出手段で抽出した画像信号の特徴情報と予め設定してある閾値情報とを比較し、前記メモリへ累積加算する画像信号の判別処理を行う画像判別手段と、前記画像判別手段に従って前記手振れ補正手段で補正した画像信号の累積加算処理を制御する累積加算制御手段と、を具備していることを特徴とする撮像装置。
(8)撮像部で撮影した画像信号を累積加算してメモリに記憶する手段を備えた撮像装置であって、前記撮像部で撮影した画像信号から画像の特徴情報を抽出するための基準となる画像信号を記憶する基準画像記憶手段と、前記撮像部の振動に連動して動作するジャイロセンサで検知した手振れ振動に基づいて動きベクトル・データを検出する動きベクトル検出手段と、前記撮像部で撮影した画像信号と前記基準画像記憶手段に記憶してある画像信号に基づいて画像の特徴情報を抽出する特徴情報抽出手段と、前記動きベクトル検出手段で検出した動きベクトル・データに基づいて前記画像信号を補正するための補正ベクトル・データを算出する補正ベクトル算出手段と、前記補正ベクトル算出手段で算出した補正ベクトル・データに基づいて前記画像信号を補正する手振れ補正手段と、前記特徴情報抽出手段で抽出した画像信号の特徴情報と予め設定してある閾値情報とを比較し、前記メモリへ累積加算する画像信号の判別処理を行う画像判別手段と、前記画像判別手段に従って前記手振れ補正手段で補正した画像信号の累積加算処理を制御する累積加算制御手段と、前記累積加算制御手段による累積加算処理の回数に応じて算出した係数値と前記メモリに累積加算して記憶してある画像信号とを乗算処理して出力する画像出力手段と、を具備していることを特徴とする撮像装置。
このような構成の撮像装置により、撮像部で撮影した時間的に連続する2つの画像信号に基づいて検出した動きベクトル・データ、又は、撮像部の振動に連動して動作するジャイロセンサで検知した手振れ振動に基づいて検出する動きベクトル・データに基づいて、補正ベクトル算出手段が補正ベクトル・データを算出し、手振れ補正手段は、補正ベクトル手段で算出した補正ベクトル・データに基づいて画像信号を補正する。
また、撮像部で撮影した時間的に連続する2つの画像信号に基づいて抽出した画像の特徴情報、又は、撮像部で撮影した画像信号と基準画像記憶手段に記憶されている画像信号とに基づいて抽出した画像の特徴情報と、予め設定してある閾値情報とを画像判別手段によって比較し、メモリへ累積加算する画像信号の判別処理を行う。
そして、累積加算制御手段は、画像判別手段の判別処理に従って手振れ補正手段で補正した画像信号の累積加算処理を制御することにより、撮像部で撮影した時間的に連続する2つの画像信号における相関関係、又は、撮像部で撮影した画像信号と基準画像記憶手段に記憶されている画像信号との相関関係に基づいてメモリに累積加算する画像信号を判別することができる。
撮像部で取り込んだ時間的に連続する2つの画像信号に基づいて検出した動きベクトル・データ、又は、基準となる画像信号に基づいて検出した動きベクトル・データによって、手振れの補正を行う補正ベクトル・データを算出するとともに、画像信号(動きベクトル・データ)の信頼度を判定するための画像の特徴情報を抽出する。
そして、抽出した画像の特徴情報に基づいて、撮影した画像信号が低コントラストであるか、移動被写体が進入しているのかを判別することにより、手振れ補正手段で補正した画像信号をメモリへの累積加算処理を制御する。
従って、低コントラストで動きベクトル・データの信頼度が低い場合であっても、ブレの少ない画像信号のみを累積加算してメモリに記憶し、また、移動被写体が混在するようなシーンを撮影したときであっても、移動被写体が混在していない画像信号のみを累積加算することができるという優れた効果を得ることができる。
更に、上述したメモリに累積加算して記憶してある画像信号を累積加算の回数に応じた係数値で乗算処理して出力するので、画質(S/N比)のよい画像信号(静止画像)を記録媒体や記録装置に記録することができる。
次に、本発明の撮像装置よる実施の形態について図面を参照して説明する。但し、図面は専ら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
まず、本発明の撮像装置による第1の実施例について説明する。
図1は、第1の実施例の撮像装置において主要となる構成を簡略化して示したブロック図であり、撮像部110、遅延器120、手振れ検出回路130、補正回路140、累積加算回路150、乗算器160、記録部170、マイコン180などから構成される。
撮像部110は、レンズ及びCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子、信号処理回路などを備えており、レンズを介して入力される被写体からの光を撮像素子で画像信号に変換し、信号処理回路でこの画像信号に所定の信号処理を施して遅延器120及び手振れ補正回路130に送る。
遅延器120は、画像信号を補正するために、撮像部110から送られてくる画像信号の時間的な位相を調整して補正回路140に送出する。
手振れ検出回路130は、撮像部110より出力される時系列の画像信号を基にして、画像の動きベクトル・データを検出する動きベクトル検出部130Aと、同画像信号を基にして、画像の特徴情報を抽出する特徴抽出部130Bとを備え、動きベクトル検出部130Aで検出した動きベクトル・データ及び特徴抽出部130Bで抽出した特徴情報をマイコン180に送る。なお、この特徴情報は画像信号の信頼度判別のために使用される。
補正回路140は、マイコン180から指定された補正ベクトル・データに基づいて撮像部110から送られてくる画像信号を補正し、累積加算回路150に送る。
累積加算回路150は、マイコン180の制御に従い、キャプチャを行うたびに、補正回路140から送られてくる画像信号を時間軸方向に累積加算処理する。
乗算器160は、累積加算回路150に累積加算されている画像信号に対し、マイコン180から指定された係数値に基づいて乗算処理を行い、記録部170に出力する。
記録部170は、マイコン180の制御に従い、乗算器160から出力された画像信号を記録する。例えば、ハードディスク装置や記録媒体(メモリカード、磁気テープ、光ディスクなど)に画像信号を記録する。
マイコン180は、予め記憶してあるプログラムやデータなどに基づいて撮像装置内の各部、各回路の制御を行う。
例えば、手振れ検出回路170の動きベクトル検出部130Aで検出した動きベクトル・データに基づいて補正ベクトル・データを算出したり、手振れ検出回路170の特徴抽出部130Bで抽出した特徴情報に基づいて画像信号の信頼度を判別し、累積加算回路150の累積加算処理を制御する。又、乗算器160に対する係数値の算出や画像信号を記録部170に記録するときのタイミングの制御なども行う。
続いて、第1の実施例の撮像装置における各部の動作について詳細に説明する。
まず、手振れ検出回路130による動きベクトル・データの検出方法について説明する。ここでは、動きベクトル・データの検出方法の一例として、被写体がほぼ同一であるときの動きベクトル・データ検出に適した代表点マッチング法について説明する。
代表点マッチング法による動きベクトル・データの検出方法では、時刻t1と時刻t2(=t1+1)の2つの異なる時刻の画像信号において、時刻t2の画像信号のうち、時刻t1の画像信号におけるある1画素(代表点)の輝度レベルに最も近い輝度レベルの画素(の座標)を検出することにより動きベクトル・データを検出する方法である。
図2は、代表点マッチング法による動きベクトル・データの検出方法を略示的に示す図であり、代表点マッチング法では、ある時刻の画像信号において、動きベクトル・データの検出領域で検出される動きベクトル・データは、検出領域内に必ず1つのみ存在する。
ここで、時刻t1において撮影した画像信号10を比較元の画像とし、時刻t2において撮影した画像で画像信号20を比較先の画像とすると、比較元となる時刻t1の画像信号10における検出領域内には、代表点となる1画素のみ、ここでは画素m(以下、代表点画素m)が存在する。また、時刻t2の画像信号20における検出領域内の画素n(以下、比較画素n)を代表点画素mの比較対象の画素とする。
このとき、ベクトル50は検出された動きベクトル・データを示しており、時刻t2の画像信号20における画素m1は、動きベクトル・データが示す座標に存在し、画像信号10における代表点画素mの輝度レベルに最も近い画素である。
ここで、時刻t1における画像の代表点の輝度レベルをkm(u,v)、時刻t2における画像の偏移(x,y)における輝度レベルをkn(x,y)とすると、代表点マッチングで検出する動きベクトル・データの残差の絶対値P(x,y)は、次式で表すことができる。
P(x,y)= |km(u,v) − kn(x,y)|
このとき、画像の偏移(x,y)と残差の絶対値P(x,y)は、図3に示すようなグラフとなり、図中の点aが極小点(最小点)となり、点aの座標(x,y)と代表点画素mの座標(u,v)との差が動きベクトル・データになる。この動きベクトル・データをMvとすると、点aにおける動きベクトル・データMvは、次式で表すことができる。
Mv = (x−u,y−v)
ここで、代表点画素の座標(u,v)が(0,0)であれば、動きベクトル・データMvは、Mv=(x,y)となる。
次に、上述したような動きベクトル・データの検出方法を備えた手振れ検出回路130の内部構成について説明する。
図4は、手振れ検出回路130の内部構成を簡略化して示したブロック図であり、フィルタ処理回路131、代表点抽出回路132、減算器133、絶対値変換回路134、動きベクトル検出回路135、特徴抽出回路136などから構成される。
フィルタ処理回路131は、撮像部110から送られてくる画像信号から動きベクトル・データの検出に不要な周波数成分を除去して代表点抽出回路132及び減算器133に送出する。
代表点抽出回路132は、フィルタ処理回路131から送られてくる画像信号から代表点となる画素を抽出してこの画素の輝度レベルを記憶するとともに、減算器133に送出する。
減算器133は、フィルタ回路131からの画像信号と、代表点抽出回路132の出力信号に基づいて減算処理を行って絶対値変換回路134へ送出する。
絶対値変換回路134は、減算器133からの出力信号を絶対値化処理して動きベクトル検出回路135及び特徴抽出回路136に送出する。
動きベクトル検出回路135は、絶対値変換回路134からの出力信号に基づいて動きベクトル・データを検出してマイコン180へ出力する。
特徴抽出回路136は、絶対値変換回路134からの出力信号から特徴情報を抽出してマイコン180へ出力する。
このような構成の手振れ検出回路130により、上述した検出方法に基づいて動きベクトル検出回路135によって動きベクトル・データが検出され、また、特徴抽出回路136は、図3に示すグラフの点aに相当する残差の絶対値P(x,y)、即ち、残差値が最小となる点(極小点)における絶対値L=min{P(x,y)}の値を特徴情報として出力する。
次に、マイコン180による補正ベクトル・データの生成、画像信号の信頼度の判別方法について説明する。
まず、補正ベクトル・データの生成について説明する。マイコン180は、手振れ検出回路130により検出された動きベクトル・データ、例えば、図5に示すように、撮像部110により0、1、2、・・・Nの順で時系列的に撮影された各画像信号の場合、各画像信号と直前の時間に撮影した画像信号によって算出される動きベクトル・データMv01、Mv12、・・・Mv(N−1)Nを積分した値に基づいて補正ベクトル・データを生成し、補正回路140に送出する。
このとき、動きベクトル・データは、図6に示すような完全積分を表す積分器によって行われ、入力信号(動きベクトル)をX(z)、出力信号をY(z)とした場合は、次式で表すことができる。
Y(z) = 1/{(1−Z−1)・X(z)}
マイコン180は、このようにして生成された補正ベクトル・データを補正回路140に送出し、補正回路140では、この補正ベクトル・データに基づいて画像信号の補正が行われる。
次に、マイコン180において、画像信号の信頼度を判別する方法について説明する。
図7のグラフは、図3で示した画像の偏移(x,y)と残差の絶対値P(x,y)との関係を二次元的に表したグラフである。
グラフの実線は、一般的な手振れ状態のときを示したグラフであり、動きベクトル・データが検出される偏移の最小点aにおいて、残差の絶対値が十分小さくなり、画像間の相関は高く、信頼度は高い。
また、グラフの点線は、輝度レベルが低い(低コントラスト)ときを示したグラフであり、動きベクトル・データが検出される偏移の最小点aを含む全ての偏移における残差の絶対値が十分小さく、画像間の相関が高いが、最小点aはノイズなどの影響を受けやすい。即ち、検出された動きベクトル・データの精度が低く、信頼度は低い。
また、グラフの一点鎖線は、移動被写体が進入してきたときを示したグラフであり、動きベクトル・データが検出される偏移で最小点aを含む全ての偏移における残差の絶対値が比較的大きく、画像間の相関が低く、信頼度は低い。
画像信号の偏移(x,y)と残差の絶対値P(x,y)との関係には、このような性質があるため、マイコン180では、予め設定された閾値と、手振れ検出回路130から出力される特徴情報に基づき、撮影した画像信号を累積加算処理するか否か決定するための信頼度を判定する。
一方、画像信号が低コントラストの場合、比較先の画像信号において、代表点の輝度レベルとの差が全体的に小さくなるため、残差の値も全体的に小さくなる。このとき、ノイズなどの影響を受けて動きベクトル・データの検出精度が低下したり、手振れ振動以外の動きベクトル・データを検出する可能性があるので、これを排除する必要がある。
そこで、次に示す式のように、各座標点における残差の絶対値P(x,y)の総和Sを算出する。なお、H:動きベクトル・データのx方向の大きさ、V:動きベクトル・データのy方向の大きさである。
Figure 2005039533
そして、算出した残差値の総和Sが所定の閾値より小さい場合、低コントラストの被写体を撮影した画像信号であると判断する。
一方、移動被写体が進入した場合、画像間の相関が低くなるため最小点aにおける残差の絶対値レベルは大きくなる。このとき、画像間の相関が低いため、検出した動きベクトル・データの信頼度は低く、補正に用いることは不可能であるため、最小点aにおける残差の絶対値Lを用いて信頼度の判別を行う。
最小点における残差の絶対値Lは、L=min{P(x,y)}で表され、この残差の絶対値Lが、所定の閾値より大きい場合は、移動被写体が混在する被写体を撮影した画像信号であると判断する。
つまり、特徴情報には2つあり、1つは、2つの画像信号の間の差分の絶対値、即ち、残差の絶対値Lを、偏移(x,y)との関係で2次元平面上に表現した場合(図7参照)において、全ての座標における値を積分したときの積分値であり、もう1つは、同じく、2つの画像信号の間の差分の絶対値、即ち、残差の絶対値Lを、偏移(x,y)との関係で2次元平面上に表現した場合(図7参照)において、残差の絶対値Lが最小点となる座標の値である。この2つの値よって検出した動きベクトルの信頼度が判別され、信頼度があると判別された画像信号を累積加算する。
次に、第1の実施例における撮像装置の動作フローについて、図8、図9を参照しながら説明する。
撮影を開始すると、まず、マイコン180は、キャプチャした画像信号の数(画像の枚数)をカウントするキャプチャカウンタ(以下、CCという)の値が「0」であるか否かを判定する(ST110)。
CCが「0」のとき、マイコン180は、補正回路140に対する補正量を「0」にクリアする(ST111)。
続いて、累積加算回路150は、撮像部110で撮影した画像信号をキャプチャして累積加算する(ST112)。
これにより、まず、基準となる最初の画像信号が累積加算回路150に記憶される。これは、最初の画像信号の補正量は「0」にクリアされており、最大補正量を超えることがなく、これ以降にキャプチャされる画像信号において、手振れの補正量が常に最大補正量を超えているような場合に、画像信号が何もキャプチャされないことを防止する。なお、このときには遅延器120、補正回路140での処理は実行されない。
そして、マイコン180は、CCの値を1つ増加させ、更に、タイムカウンタ(以下、TCという)の値を1つ増加させて処理を終了する(ST113、ST114→エンド)。
一方、CCが「0」でないとき、累積加算回路150にはキャプチャされた画像信号が累積加算されている状態であり、まず、マイコン180は、CCの値が予め設定されたキャプチャ数の最大値(以下、CCmax)以上であるか否かを判別する(ST110→ST120)。
ここで、CCの値が最大値CCmax以上(CC≧CCmax)のときは、画像信号を記録部150へ記録するための処理へ移行する(ST120→ST130→・・・)。
CCの値が最大値CCmaxより小さい(CC<CCmax)とき、次に、マイコン180は、TCの値が所定の設定時間(以下、TCmax)以上であるか否かを判別する(ST120→ST121)。
ここで、TCの値が設定時間TCmax以上(TC≧TCmax)のときは、画像信号を記録部150へ記録するための処理へ移行する(ST121→ST130→・・・)。
TCの値が設定時間TCmaxより小さい(TC<TCmax)とき、マイコン180は、手振れ検出部130で検出した動きベクトル・データに基づいて補正ベクトル・データを生成して補正回路140に送り、補正回路140は、この補正ベクトル・データに基づいて撮像部110で撮影した画像信号を補正する(ST121→ST122)。
続いて、マイコン180は、手振れ検出部130で抽出した特徴情報に基づき、画像信号の信頼度の判定を行う(ST122→ST123)。
画像信号の信頼度の判定は、図9のフローチャートに従って実行される。
まず、図9のフローチャートにおいて、マイコン180は、低コントラストの被写体を撮影した画像信号であるか否かを判断するために予め設定してある閾値Aと、上述で説明した各座標における残差の絶対値P(x,y)の総和S(以下、総和S)とを比較し、画像信号のコントラストを示すステータスフラグである「status1」をセットする(ST210)。
総和Sが閾値A未満(S<A)である場合、低コントラストの画像信号であると判断し、マイコン180は、「status1」を”1”にセットする(ST210→ST211)。
総和Sが閾値A以上(S≧A)である場合、低コントラストの画像信号でないと判断し、マイコン180は、「status1」を”0”にセットする(ST210→ST220)。
続いて、移動被写体が進入した画像信号であるか否かを判断するために予め設定してある閾値Bと、上述で説明した各座標における残差の絶対値P(x,y)の総和S(以下、総和S)とを比較し、画像信号の移動被写体進入を示すステータスフラグである「status2」をセットする(ST212)。
総和Sが閾値B未満(S<B)である場合、移動被写体が進入した画像信号であると判断し、マイコン180は、「status2」を”1”にセットする(ST212→ST213)。
総和Sが閾値B以上(S≧B)である場合、移動被写体が進入した画像信号でないと判断し、マイコン180は、「status2」を”0”にセットする(ST210→ST221)。
マイコン180は、2つのステータスフラグがセットされると、「status1」と「status2」の論理和(OR)を算出し、算出した結果を画像信号の状態を示すステータスフラグ「status」にセットする(ST214)。
このように、マイコン180は、ステータスフラグ「status」にセットされた値により、画像信号のコントラスト及び移動被写体の進入状態を判別できる。
図8のフローチャートに戻り、マイコン180は、ステータスフラグ「status」にセットされた値により画像信号の信頼度を判定する(ST123→ST124)。
マイコン180は、「status」が”0”である場合、累積加算回路150は、補正回路120で補正された画像信号を累積加算する(ST124→ST112)。
そして、マイコン180は、CCの値を1つ増加させ、更に、タイムカウンタ(以下、TCという)の値を1つ増加させて処理を終了する(ST113、ST114→エンド)。
一方、「status」が”0”でない場合、マイコン180は、CCの値の逆数を所定の係数値として乗算器140に与える(ST124→ST130)。
次に、乗算器160は、マイコン180から与えられた所定の係数値と累積加算回路150に累積加算されている画像信号とを乗算処理して記録部170に出力し、記録部170は乗算器160から出力された画像信号を所定の記録媒体(記録装置)に記録する(ST131)。
記録部170に画像信号が記録されると、マイコン180は、CCの値をクリアし、続いて、TCの値をクリアし、処理を終了する(ST132→ST133→エンド)。
そして、マイコン180は、CCの値を1つ増加させ、更に、タイムカウンタ(以下、TCという)の値を1つ増加させて処理を終了する(ST114、ST115→エンド)。
また、上述した図8のステップST120において、CCの値が最大値CCmax以上(CC≧CCmax)のとき、又は、同ステップST121で、TCの値が設定時間TCmax以上(TC≧TCmax)のとき、累積加算回路150に記憶してある画像信号を記録部170へ記録するための処理を開始する。
まず、マイコン180は、CCの値の逆数を所定の係数値として乗算器160に与える(ST120→ST130、又は、ST121→ST130)。
次に、乗算器160は、マイコン180から与えられた所定の係数値と累積加算回路150に累積加算されている画像信号とを乗算処理して記録部170に出力し、記録部170は乗算器160から出力された画像信号を所定の記録媒体(記録装置)に記録する(ST131)。
マイコン180は、記録部170に画像信号が記録されると、CCの値をクリアし、続いて、TCの値をクリアし、処理を終了する(ST132→ST133→エンド)。
図10のグラフは、上述した図8に示す動作フローによって、画像信号のコントラストや移動被写体の進入状態を判別し、画像信号の累積加算処理を行うときの様子を略示的に示したものであり、手振れ信号がサイン波(sin波)であるとき、時刻t1からt2の間に画像信号の信頼度が低下した場合の累積加算処理の様子である。
図10(a)のように、時刻t1からt2の間に画像信号のコントラストが所定値(閾値A)未満であったり、画像信号に移動被写体の進入すると、手振れ検出部130によって画像信号の信頼度を低下させる動きベクトル・データが検出され、図10(b)に示すように、時刻t1以降は、信頼度が低い動きベクトル・データが積分処理され、信頼度の低い補正ベクトル・データが生成されてしまう。
このとき、図10(c)に示すように、マイコン180では、画像信号の信頼度の判定において、「status1」及び「status2」の両方、又は何れか一方のステータスフラグに”1”がセットされるので、「status」にも”1”がセットされ、時刻t1以降、画像信号の累積加算処理が停止される。
なお、図8のフローチャートによる動作は、画像信号を取り込むたびに繰り返し実行されるものである。
次に、本発明の撮像装置による第2の実施例について説明する。
図11は、第2の実施例の撮像装置において主要となる構成を簡略化して示したブロック図であり、撮像部110、遅延器120、手振れ検出回路130、補正回路140、累積加算回路150、乗算器160、記録部170、マイコン180、ジャイロセンサ190などから構成される。
なお、第1の実施例の撮像装置(図1参照)と同等の機能を備えているものには、同じ図番号を付与している。
撮像部110は、レンズ及びCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子、信号処理回路などを備えており、レンズを介して入力される被写体からの光を撮像素子で画像信号に変換し、信号処理回路でこの画像信号に所定の信号処理を施して遅延器120及び手振れ補正回路130に送る。
遅延器120は、画像信号を補正するために、撮像部110から送られてくる画像信号の時間的な位相を調整して補正回路140に送出する。
手振れ検出回路130は、動きベクトル検出部130Aと特徴抽出部130Bを備え、撮像部110より出力される時系列の画像信号を基にして、画像の特徴情報を抽出し、抽出した特徴情報をマイコン180に送る。なお、この特徴情報は画像信号の信頼度判別のために使用される。
補正回路140は、マイコン180から指定された補正ベクトル・データに基づいて撮像部110から送られてくる画像信号を補正し、累積加算回路150に送る。
累積加算回路150は、マイコン180の制御に従い、キャプチャを行うたびに、補正回路140から送られてくる画像信号を時間軸方向に累積加算処理する。
乗算器160は、累積加算回路150に累積加算されている画像信号に対し、マイコン180から指定された係数値に基づいて乗算処理を行い、記録部170に出力する。
記録部170は、マイコン180の制御に従い、乗算器160から出力された画像信号を記録する。例えば、ハードディスク装置や記録媒体(メモリカード、磁気テープ、光ディスクなど)に画像信号を記録する。
マイコン180は、予め記憶してあるプログラムやデータなどに基づいて撮像装置内の各部、各回路の制御を行う。
例えば、ジャイロセンサ190で検出した手振れ信号に基づいて補正ベクトル・データを算出したり、手振れ検出回路170の特徴抽出部130Bで抽出した特徴情報に基づいて画像信号の信頼度を判別し、累積加算回路150の累積加算処理を制御する。又、乗算器160に対する係数値の算出や画像信号を記録部170に記録するときのタイミングの制御なども行う。
ジャイロセンサ190は、撮像部110に対して加えられる手振れによる振動量を手振れ信号として検出してマイコン180に送出する。
なお、第1の実施例の撮像装置(図1参照)と同様に、マイコン180は、補正ベクトル・データを生成する。このとき、マイコン180は、ジャイロセンサ190で検出した手振れ信号に応じた補正ベクトル・データを生成し、補正回路140に送出する。
このとき、動きベクトル・データは、第1の実施例の撮像装置(図1参照)と同様に、図6に示すような完全積分を表す積分器によって行われ、入力信号(動きベクトル)をX(z)、出力信号をY(z)とした場合は、次式で表すことができる。
Y(z) = 1/{(1−Z−1)・X(z)}
マイコン180は、このようにして生成された補正ベクトル・データを補正回路140に送出し、補正回路140では、この補正ベクトル・データに基づいて画像信号の補正が行われる。
本実施例では、第1の実施例の撮像装置で説明した手振れ検出回路130の動きベクトル検出部130A(図1参照)によって行う動きベクトル・データの検出を、ジャイロセンサ190で行っており、それ以外の手振れ検出回路130による動きベクトル・データの検出方法、手振れ検出回路の内部構成、画像信号の信頼度の判別方法については、第1の実施例の撮像装置における説明と同様であるため、その説明は省略する。
次に、第2の実施例における撮像装置の動作フローについて図12のフローチャートを参照しながら説明する。
撮影を開始すると、まず、マイコン180は、キャプチャした画像信号の数(画像の枚数)をカウントするキャプチャカウンタ(以下、CCという)の値が「0」であるか否かを判定する(ST310)。
CCが「0」のとき、マイコン180は、補正回路140に対する補正量を「0」にクリアする(ST311)。
続いて、累積加算回路150は、撮像部110で撮影した画像信号をキャプチャして累積加算する(ST312)。
これにより、まず、基準となる最初の画像信号が累積加算回路150に記憶される。これは、最初の画像信号の補正量は「0」にクリアされており、最大補正量を超えることがなく、これ以降にキャプチャされる画像信号において、手振れの補正量が常に最大補正量を超えているような場合に、画像信号が何もキャプチャされないことを防止する。なお、このときには遅延器120、補正回路140での処理は実行されない。
そして、マイコン180は、CCの値を1つ増加させ、更に、タイムカウンタ(以下、TCという)の値を1つ増加させて処理を終了する(ST313、ST314→エンド)。
一方、CCが「0」でないとき、累積加算回路150にはキャプチャされた画像信号が累積加算されている状態であり、まず、マイコン180は、CCの値が予め設定されたキャプチャ数の最大値(以下、CCmax)以上であるか否かを判別する(ST310→ST320)。
ここで、CCの値が最大値CCmax以上(CC≧CCmax)のときは、画像信号を記録部150へ記録するための処理へ移行する(ST320→ST330→・・・)。
CCの値が最大値CCmaxより小さい(CC<CCmax)とき、次に、マイコン180は、TCの値が所定の設定時間(以下、TCmax)以上であるか否かを判別する(ST320→ST321)。
ここで、TCの値が設定時間TCmax以上(TC≧TCmax)のときは、画像信号を記録部150へ記録するための処理へ移行する(ST321→ST330→・・・)。
TCの値が設定時間TCmaxより小さい(TC<TCmax)とき、マイコン180は、ジャイロセンサ190で検出した手振れ信号に基づいて補正ベクトル・データを生成して補正回路140に送り、補正回路140は、この補正ベクトル・データに基づいて撮像部110で撮影した画像信号を補正する(ST321→ST322)。
続いて、マイコン180は、手振れ検出部130で抽出した特徴情報に基づき、画像信号の信頼度の判定を行う(ST322→ST323)。
画像信号の信頼度の判定は、第1の実施例と同様に、図9のフローチャートに従って実行される。
まず、図9のフローチャートにおいて、マイコン180は、低コントラストの被写体を撮影した画像信号であるか否かを判断するために予め設定してある閾値Aと、上述で説明した各座標における残差の絶対値P(x,y)の総和S(以下、総和S)とを比較し、画像信号のコントラストを示すステータスフラグである「status1」をセットする(ST210)。
総和Sが閾値A未満(S<A)である場合、低コントラストの画像信号であると判断し、マイコン180は、「status1」を”1”にセットする(ST210→ST211)。
総和Sが閾値A以上(S≧A)である場合、低コントラストの画像信号でないと判断し、マイコン180は、「status1」を”0”にセットする(ST210→ST220)。
続いて、移動被写体が進入した画像信号であるか否かを判断するために予め設定してある閾値Bと、上述で説明した各座標における残差の絶対値P(x,y)の総和S(以下、総和S)とを比較し、画像信号の移動被写体進入を示すステータスフラグである「status2」をセットする(ST212)。
総和Sが閾値B未満(S<B)である場合、移動被写体が進入した画像信号であると判断し、マイコン180は、「status2」を”1”にセットする(ST212→ST213)。
総和Sが閾値B以上(S≧B)である場合、移動被写体が進入した画像信号でないと判断し、マイコン180は、「status2」を”0”にセットする(ST210→ST221)。
マイコン180は、2つのステータスフラグがセットされると、「status1」と「status2」の論理和(OR)を算出し、算出した結果を画像信号の状態を示すステータスフラグ「status」にセットする(ST214)。
このように、マイコン180は、ステータスフラグ「status」にセットされた値により、画像信号のコントラスト及び移動被写体の進入状態を判別できる。
図12のフローチャートに戻り、マイコン180は、ステータスフラグ「status」にセットされた値により画像信号の信頼度を判定する(ST323→ST324)。
マイコン180は、「status」が”0”である場合、累積加算回路150は、補正回路120で補正された画像信号を累積加算する(ST324→ST312)。
そして、マイコン180は、CCの値を1つ増加させ、更に、タイムカウンタ(以下、TCという)の値を1つ増加させて処理を終了する(ST313、ST314→エンド)。
一方、「status」が”0”でない場合、マイコン180は、TCの値を1つ増加させて処理を終了する(ST324→ST314→エンド)。
また、上述した図12のステップST320において、CCの値が最大値CCmax以上(CC≧CCmax)のとき、又は、同ステップST321で、TCの値が設定時間TCmax以上(TC≧TCmax)のとき、累積加算回路150に記憶してある画像信号を記録部170へ記録するための処理を開始する。
まず、マイコン180は、CCの値の逆数を所定の係数値として乗算器160に与える(ST320→ST330、又は、ST321→ST330)。
次に、乗算器160は、マイコン180から与えられた所定の係数値と累積加算回路150に累積加算されている画像信号とを乗算処理して記録部170に出力し、記録部170は乗算器160から出力された画像信号を所定の記録媒体(記録装置)に記録する(ST331)。
マイコン180は、記録部170に画像信号が記録されると、CCの値をクリアし、続いて、TCの値をクリアし、処理を終了する(ST332→ST333→エンド)。
なお、図12のフローチャートによる動作は、画像信号を取り込むたびに繰り返し実行されるものである。
図13のグラフは、画像信号のコントラストや移動被写体の進入状態を判別し、画像信号の累積加算処理を行うときの様子を略示的に示したものであり、手振れ信号がサイン波(sin波)であるとき、時刻t1からt2の間に画像信号の信頼度が低下した場合の累積加算処理の様子である。
図13(c)に示すように、時刻t1からt2の間に画像信号の信頼度が低下した場合、マイコン180では、画像信号の信頼度の判定において、「status1」及び「status2」の両方、又は何れか一方のステータスフラグに”1”がセットされるので、「status」にも”1”がセットされる。
しかしながら、図13(a)のように、時刻t1からt2の間にジャイロセンサ190の出力信号が正常であり、画像信号の信頼度の高い動きベクトル・データが検出され、また、図13(b)に示すように、時刻t1からt2の間に積分処理される動きベクトル・データも信頼度が高く、補正ベクトル・データも正常に生成される。
このような場合、マイコン180は、移動被写体が進入した可能性があると判断して、画像信号の信頼度が低下している時刻t1からt2間のみ、画像信号の累積加算処理を停止する。そして、画像信号の信頼度が高くなる、即ち、「status」が”0”にセットされると画像信号の累積加算処理を開始する。
次に、本発明の撮像装置による第3の実施例について説明する。
図14は、第3の実施例の撮像装置において主要となる構成を簡略化して示したブロック図であり、撮像部110、メモリ115、遅延器120、手振れ検出回路130、補正回路140、累積加算回路150、乗算器160、記録部170、マイコン180などから構成される。
なお、上述した第1及び第2の実施例の撮像装置(図1、図11参照)と同等の機能を備えているものには、同じ図番号を付与している。
撮像部110は、レンズ及びCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子、信号処理回路などを備えており、レンズを介して入力される被写体からの光を撮像素子で画像信号に変換し、信号処理回路でこの画像信号に所定の信号処理を施して遅延器120及び手振れ補正回路130に送る。
メモリ115は、マイコン180の制御(リード/ライト信号)に従い、撮像部110からの画像信号を記憶したり(書き込んだり)、記憶してある画像信号を読み出して手振れ検出回路130に送出する。
遅延器120は、画像信号を補正するために、撮像部110から送られてくる画像信号の時間的な位相を調整して補正回路140に送出する。
手振れ検出回路130は、撮像部110より出力される時系列の画像信号及びメモリ115に記憶されている画像信号を基にして、画像の動きベクトル・データを検出する動きベクトル検出部130Aと、撮像部110より出力される時系列の画像信号及びメモリ115に記憶されている画像信号を基にして、画像の特徴情報を抽出する特徴抽出部130Bとを備え、動きベクトル検出部130Aで検出した動きベクトル・データ及び特徴抽出部130Bで抽出した特徴情報をマイコン180に送る。なお、この特徴情報は画像信号の信頼度判別のために使用される。
補正回路140は、マイコン180から指定された補正ベクトル・データに基づいて撮像部110から送られてくる画像信号を補正し、累積加算回路150に送る。
累積加算回路150は、マイコン180の制御に従い、キャプチャを行うたびに、補正回路140から送られてくる画像信号を時間軸方向に累積加算処理する。
乗算器160は、累積加算回路150に累積加算されている画像信号に対し、マイコン180から指定された係数値に基づいて乗算処理を行い、記録部170に出力する。
記録部170は、マイコン180の制御に従い、乗算器160から出力された画像信号を記録する。例えば、ハードディスク装置や記録媒体(メモリカード、磁気テープ、光ディスクなど)に画像信号を記録する。
マイコン180は、予め記憶してあるプログラムやデータなどに基づいて撮像装置内の各部、各回路の制御を行う。
例えば、手振れ検出回路170の動きベクトル検出部130Aで検出した動きベクトル・データに基づいて補正ベクトル・データを算出したり、手振れ検出回路170の特徴抽出部130Bで抽出した特徴情報に基づいて画像信号の信頼度を判別し、累積加算回路150の累積加算処理を制御する。又、メモリ115のリード/ライトの制御、乗算器160に対する係数値の算出、画像信号を記録部170に記録するときのタイミングの制御なども行う。
次に、手振れ検出回路130の内部構成について説明する。
図15は、手振れ検出回路130の内部構成を簡略化して示したブロック図であり、フィルタ処理回路131a/131b、代表点抽出回路132、減算器133、絶対値変換回路134、動きベクトル検出回路135、特徴抽出回路136などから構成される。
なお、上述した第1の実施例で説明した手振れ検出回路130の内部構成(図4参照)と同等の機能を備えているものには、同じ図番号を付与している。
フィルタ処理回路131aには、基準となる画像信号が入力され、フィルタ処理回路131bには、撮像部110から送られてくる画像信号が入力される。そして、それぞれに入力された画像信号からから動きベクトル・データの検出に不要な周波数成分を除去して代表点抽出回路132及び減算器133に送出する。
代表点抽出回路132は、フィルタ処理回路131aから送られてくる基準となる画像信号から代表点となる画素を抽出してこの画素の輝度レベルを記憶するとともに、減算器133に送出する。
減算器133は、フィルタ回路131bからの画像信号と、代表点抽出回路132からの出力信号に基づいて減算処理を行って絶対値変換回路134へ送出する。
絶対値変換回路134は、減算器133からの出力信号を絶対値化処理して動きベクトル検出回路135及び特徴抽出回路136に送出する。
動きベクトル検出回路135は、絶対値変換回路134からの出力信号に基づいて動きベクトル・データを検出してマイコン180へ出力する。
特徴抽出回路136は、絶対値変換回路134からの出力信号から特徴情報を抽出してマイコン180へ出力する。
このような構成の手振れ検出回路130により、上述の第1の実施例で説明した検出方法に基づき、動きベクトル検出回路135によって動きベクトル・データが検出され、また、特徴抽出回路136は、残差の絶対値L=min{P(x,y)}の値を特徴情報として出力する(図3参照)。
次に、マイコン180による補正ベクトル・データの生成について説明する。
まず、マイコン180は、撮像部110によって撮影した画像信号のうち、基準となる画像信号をメモリ115に記憶させる。そして、手振れ検出回路130により、基準となる画像信号0と、撮像部110から出力される時系列の画像信号とを比較して動きベクトル・データを検出する。
例えば、図16に示すように、メモリ115に基準となる画像信号0を記憶しておき、手振れ検出回路130により、撮像部110で撮影した画像信号1、2、・・・Nの各々の画像信号と基準となる画像信号0を比較した動きベクトル・データmv01、mv02、・・・mv0Nを検出する。
そして、マイコン180は、手振れ検出回路130で検出した動きベクトル・データを補正ベクトル・データとして補正回路140に送出する。
マイコン180は、このようにして生成された補正ベクトル・データを補正回路140に送出し、補正回路140では、この補正ベクトル・データに基づいて画像信号の補正が行われる。
本実施例では、手振れ検出回路130による動きベクトル・データの検出方法、画像信号の信頼度の判別方法については、第1及び第2の実施例の撮像装置における説明と同様であるため、その説明は省略する。
次に、第3の実施例における撮像装置の動作フローについて図17を参照しながら説明する。
撮影を開始すると、まず、マイコン180は、キャプチャした画像信号の数(画像の枚数)をカウントするキャプチャカウンタ(以下、CCという)の値が「0」であるか否かを判定する(ST410)。
CCが「0」のとき、マイコン180は、補正回路140に対する補正量を「0」にクリアする(ST411)。
次に、撮像部110で撮影した画像信号をメモリ115に記憶(書き込み)する(ST412)。
続いて、累積加算回路150は、撮像部110で撮影した画像信号を累積加算して記憶する(ST413)。
これにより、まず、基準となる最初の画像信号が累積加算回路150に記憶される。これは、最初の画像信号の補正量は「0」にクリアされており、最大補正量を超えることがなく、これ以降にキャプチャされる画像信号において、手振れの補正量が常に最大補正量を超えているような場合に、画像信号が何もキャプチャされないことを防止する。なお、このときには遅延器120、補正回路140での処理は実行されない。
そして、マイコン180は、CCの値を1つ増加させ、更に、タイムカウンタ(以下、TCという)の値を1つ増加させて処理を終了する(ST414、ST415→エンド)。
一方、CCが「0」でないとき、累積加算回路150にはキャプチャされた画像信号が累積加算されている状態であり、まず、マイコン180は、CCの値が予め設定されたキャプチャ数の最大値(以下、CCmax)以上であるか否かを判別する(ST410→ST420)。
ここで、CCの値が最大値CCmax以上(CC≧CCmax)のときは、画像信号を記録部170へ記録するための処理へ移行する(ST420→ST430→・・・)。
CCの値が最大値CCmaxより小さい(CC<CCmax)とき、次に、マイコン180は、TCの値が所定の設定時間(以下、TCmax)以上であるか否かを判別する(ST420→ST421)。
ここで、TCの値が設定時間TCmax以上(TC≧TCmax)のときは、画像信号を記録部170へ記録するための処理へ移行する(ST421→ST430→・・・)。
TCの値が設定時間TCmaxより小さい(TC<TCmax)とき、マイコン180は、手振れ検出回路130で検出した動きベクトル・データに基づいて補正ベクトル・データを生成して補正回路140に送り、補正回路140は、この補正ベクトル・データに基づいて撮像部110で撮影した画像信号を補正する(ST421→ST422)。
続いて、マイコン180は、手振れ検出部130で抽出した特徴情報に基づき、画像信号の信頼度の判定を行う(ST422→ST423)。
画像信号の信頼度の判定は、第1及び第2の実施例と同様に、図9のフローチャートに従って実行される。
まず、図9のフローチャートにおいて、マイコン180は、低コントラストの被写体を撮影した画像信号であるか否かを判断するために予め設定してある閾値Aと、上述で説明した各座標における残差の絶対値P(x,y)の総和S(以下、総和S)とを比較し、画像信号のコントラストを示すステータスフラグである「status1」をセットする(ST210)。
総和Sが閾値A未満(S<A)である場合、低コントラストの画像信号であると判断し、マイコン180は、「status1」を”1”にセットする(ST210→ST211)。
総和Sが閾値A以上(S≧A)である場合、低コントラストの画像信号でないと判断し、マイコン180は、「status1」を”0”にセットする(ST210→ST220)。
続いて、移動被写体が進入した画像信号であるか否かを判断するために予め設定してある閾値Bと、上述で説明した各座標における残差の絶対値P(x,y)の総和S(以下、総和S)とを比較し、画像信号の移動被写体進入を示すステータスフラグである「status2」をセットする(ST212)。
総和Sが閾値B未満(S<B)である場合、移動被写体が進入した画像信号であると判断し、マイコン180は、「status2」を”1”にセットする(ST212→ST213)。
総和Sが閾値B以上(S≧B)である場合、移動被写体が進入した画像信号でないと判断し、マイコン180は、「status2」を”0”にセットする(ST210→ST221)。
マイコン180は、2つのステータスフラグがセットされると、「status1」と「status2」の論理和(OR)を算出し、算出した結果を画像信号の状態を示すステータスフラグ「status」にセットする(ST214)。
このように、マイコン180は、ステータスフラグ「status」にセットされた値により、画像信号のコントラスト及び移動被写体の進入状態を判別できる。
図17のフローチャートに戻り、マイコン180は、ステータスフラグ「status」にセットされた値により画像信号の信頼度を判定する(ST423→ST424)。
マイコン180は、「status」が”0”である場合、累積加算回路150は、補正回路120で補正された画像信号を累積加算する(ST424→ST413)。
そして、マイコン180は、CCの値を1つ増加させ、更に、タイムカウンタ(以下、TCという)の値を1つ増加させて処理を終了する(ST414、ST415→エンド)。
一方、「status」が”0”でない場合、マイコン180は、TCの値を1つ増加させて処理を終了する(ST424→ST415→エンド)。
また、上述した図17のステップST420において、CCの値が最大値CCmax以上(CC≧CCmax)のとき、又は、同ステップST421で、TCの値が設定時間TCmax以上(TC≧TCmax)のとき、累積加算回路150に記憶してある画像信号を記録部170へ記録するための処理を開始する。
まず、マイコン180は、CCの値の逆数を所定の係数値として乗算器160に与える(ST420→ST430、又は、ST421→ST430)。
次に、乗算器160は、マイコン180から与えられた所定の係数値と累積加算回路150に累積加算されている画像信号とを乗算処理して記録部170に出力し、記録部170は乗算器160から出力された画像信号を所定の記録媒体(記録装置)に記録する(ST431)。
マイコン180は、記録部170に画像信号が記録されると、CCの値をクリアし、続いて、TCの値をクリアし、処理を終了する(ST432→ST433→エンド)。
なお、図17のフローチャートによる動作は、画像信号を取り込むたびに繰り返し実行されるものである。
図18のグラフは、画像信号のコントラストや移動被写体の進入状態を判別し、画像信号の累積加算処理を行うときの様子を略示的に示したものであり、手振れ信号がコサイン波(−cos波)であるとき、時刻t1からt2の間に画像信号の信頼度が低下した場合の累積加算処理の様子である。
図18(a)のように、時刻t1からt2の間に画像信号のコントラストが所定値(閾値A)未満であったり、画像信号に移動被写体の進入すると、手振れ検出部130によって画像信号の信頼度を低下させる動きベクトル・データが検出され、時刻t1からt2の間は、信頼度が低い動きベクトル・データが積分処理され、信頼度の低い補正ベクトル・データが生成されてしまう。
このとき、図18(b)に示すように、マイコン180では、画像信号の信頼度の判定において、「status1」及び「status2」の両方、又は何れか一方のステータスフラグに”1”がセットされるので、「status」にも”1”がセットされる。
マイコン180は、画像信号の信頼度が低下している時刻t1からt2間のみ、画像信号の累積加算処理を停止する。そして、画像信号の信頼度が高くなる、即ち、「status」が”0”にセットされると画像信号の累積加算処理を開始する。
次に、本発明の撮像装置による第4の実施例について説明する。
図19は、第4の実施例の撮像装置において主要となる構成を簡略化して示したブロック図であり、撮像部110、メモリ115、遅延器120、手振れ検出回路130、補正回路140、累積加算回路150、乗算器160、記録部170、マイコン180、ジャイロセンサ190などから構成される。
なお、上述した第1〜第3の実施例の撮像装置(図1、図11、図14参照)と同等の機能を備えているものには、同じ図番号を付与している。
撮像部110は、レンズ及びCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子、信号処理回路などを備えており、レンズを介して入力される被写体からの光を撮像素子で画像信号に変換し、信号処理回路でこの画像信号に所定の信号処理を施して遅延器120及び手振れ補正回路130に送る。
メモリ115は、マイコン180の制御(リード/ライト信号)に従い、撮像部110からの画像信号を記憶したり(書き込んだり)、記憶してある画像信号を読み出して手振れ検出回路130に送出する。
遅延器120は、画像信号を補正するために、撮像部110から送られてくる画像信号の時間的な位相を調整して補正回路140に送出する。
手振れ検出回路130は、動きベクトル検出部130Aと特徴抽出部130Bを備え、撮像部110より出力される時系列の画像信号及びメモリ115に記憶されている画像信号を基にして、画像の特徴情報を抽出し、抽出した特徴情報をマイコン180に送る。なお、この特徴情報は画像信号の信頼度判別のために使用される。
補正回路140は、マイコン180から指定された補正ベクトル・データに基づいて撮像部110から送られてくる画像信号を補正し、累積加算回路150に送る。
累積加算回路150は、マイコン180の制御に従い、キャプチャを行うたびに、補正回路140から送られてくる画像信号を時間軸方向に累積加算処理する。
乗算器160は、累積加算回路150に累積加算されている画像信号に対し、マイコン180から指定された係数値に基づいて乗算処理を行い、記録部170に出力する。
記録部170は、マイコン180の制御に従い、乗算器160から出力された画像信号を記録する。例えば、ハードディスク装置や記録媒体(メモリカード、磁気テープ、光ディスクなど)に画像信号を記録する。
マイコン180は、予め記憶してあるプログラムやデータなどに基づいて撮像装置内の各部、各回路の制御を行う。
例えば、ジャイロセンサ190で検出した手振れ信号に基づいて補正ベクトル・データを算出したり、手振れ検出回路170の特徴抽出部130Bで抽出した特徴情報に基づいて画像信号の信頼度を判別し、累積加算回路150の累積加算処理を制御する。又、メモリ115のリード/ライトの制御、乗算器160に対する係数値の算出や画像信号を記録部170に記録するときのタイミングの制御なども行う。
ジャイロセンサ190は、撮像部110に対して加えられる手振れによる振動量を手振れ信号として検出してマイコン180に送出する。
なお、マイコン180は、第1の実施例の撮像装置(図1参照)と同様に、補正ベクトル・データを生成する。このとき、マイコン180は、ジャイロセンサ190で検出した手振れ信号に応じた補正ベクトル・データを生成し、補正回路140に送出する。
このとき、動きベクトル・データは、第1〜第3の実施例の撮像装置(図1、図11、図14参照)と同様に、図6に示すような完全積分を表す積分器によって行われ、入力信号(動きベクトル)をX(z)、出力信号をY(z)とした場合は、次式で表すことができる。
Y(z) = 1/{(1−Z−1)・X(z)}
マイコン180は、このようにして生成された補正ベクトル・データを補正回路140に送出し、補正回路140では、この補正ベクトル・データに基づいて画像信号の補正が行われる。
本実施例では、第3の実施例の撮像装置で説明した手振れ検出回路130の動きベクトル検出部130A(図14参照)によって行う動きベクトル・データの検出を、ジャイロセンサ190で行っており、それ以外の手振れ検出回路130による動きベクトル・データの検出方法、手振れ検出回路130の内部構成、画像信号の信頼度の判別方法については、第3の実施例の撮像装置における説明と同様であるため、その説明は省略する。
次に、第4の実施例における撮像装置の動作フローについて図20のフローチャートを参照しながら説明する。
撮影を開始すると、まず、マイコン180は、キャプチャした画像信号の数(画像の枚数)をカウントするキャプチャカウンタ(以下、CCという)の値が「0」であるか否かを判定する(ST510)。
CCが「0」のとき、マイコン180は、補正回路140に対する補正量を「0」にクリアする(ST511)。
次に、撮像部110で撮影した画像信号をメモリ115に記憶(書き込み)する(ST512)。
続いて、累積加算回路150は、撮像部110で撮影した画像信号を累積加算して記憶する(ST513)。
これにより、まず、基準となる最初の画像信号が累積加算回路150に記憶される。これは、最初の画像信号の補正量は「0」にクリアされており、最大補正量を超えることがなく、これ以降にキャプチャされる画像信号において、手振れの補正量が常に最大補正量を超えているような場合に、画像信号が何もキャプチャされないことを防止する。なお、このときには遅延器120、補正回路140での処理は実行されない。
そして、マイコン180は、CCの値を1つ増加させ、更に、タイムカウンタ(以下、TCという)の値を1つ増加させて処理を終了する(ST514、ST515→エンド)。
一方、CCが「0」でないとき、累積加算回路150にはキャプチャされた画像信号が累積加算されている状態であり、まず、マイコン180は、CCの値が予め設定されたキャプチャ数の最大値(以下、CCmax)以上であるか否かを判別する(ST510→ST520)。
ここで、CCの値が最大値CCmax以上(CC≧CCmax)のときは、画像信号を記録部150へ記録するための処理へ移行する(ST520→ST530→・・・)。
CCの値が最大値CCmaxより小さい(CC<CCmax)とき、次に、マイコン180は、TCの値が所定の設定時間(以下、TCmax)以上であるか否かを判別する(ST520→ST521)。
ここで、TCの値が設定時間TCmax以上(TC≧TCmax)のときは、画像信号を記録部150へ記録するための処理へ移行する(ST521→ST530→・・・)。
TCの値が設定時間TCmaxより小さい(TC<TCmax)とき、マイコン180は、ジャイロセンサ190で検出した手振れ信号に基づいて補正ベクトル・データを生成して補正回路140に送り、補正回路140は、この補正ベクトル・データに基づいて撮像部110で撮影した画像信号を補正する(ST521→ST522)。
続いて、マイコン180は、手振れ検出部170で抽出した特徴情報に基づき、画像信号の信頼度の判定を行う(ST522→ST523)。
画像信号の信頼度の判定は、第1〜第3の実施例と同様に、図9のフローチャートに従って実行される。
まず、図9のフローチャートにおいて、マイコン180は、低コントラストの被写体を撮影した画像信号であるか否かを判断するために予め設定してある閾値Aと、上述で説明した各座標における残差の絶対値P(x,y)の総和S(以下、総和S)とを比較し、画像信号のコントラストを示すステータスフラグである「status1」をセットする(ST210)。
総和Sが閾値A未満(S<A)である場合、低コントラストの画像信号であると判断し、マイコン180は、「status1」を”1”にセットする(ST210→ST211)。
総和Sが閾値A以上(S≧A)である場合、低コントラストの画像信号でないと判断し、マイコン180は、「status1」を”0”にセットする(ST210→ST220)。
続いて、移動被写体が進入した画像信号であるか否かを判断するために予め設定してある閾値Bと、上述で説明した各座標における残差の絶対値P(x,y)の総和S(以下、総和S)とを比較し、画像信号の移動被写体進入を示すステータスフラグである「status2」をセットする(ST212)。
総和Sが閾値B未満(S<B)である場合、移動被写体が進入した画像信号であると判断し、マイコン180は、「status2」を”1”にセットする(ST212→ST213)。
総和Sが閾値B以上(S≧B)である場合、移動被写体が進入した画像信号でないと判断し、マイコン180は、「status2」を”0”にセットする(ST210→ST221)。
マイコン180は、2つのステータスフラグがセットされると、「status1」と「status2」の論理和(OR)を算出し、算出した結果を画像信号の状態を示すステータスフラグ「status」にセットする(ST214)。
このように、マイコン180は、ステータスフラグ「status」にセットされた値により、画像信号のコントラスト及び移動被写体の進入状態を判別できる。
図20のフローチャートに戻り、マイコン180は、ステータスフラグ「status」にセットされた値により画像信号の信頼度を判定する(ST523→ST524)。
マイコン180は、「status」が”0”である場合、累積加算回路150は、補正回路120で補正された画像信号を累積加算する(ST524→ST513)。
そして、マイコン180は、CCの値を1つ増加させ、更に、タイムカウンタ(以下、TCという)の値を1つ増加させて処理を終了する(ST514、ST515→エンド)。
一方、「status」が”0”でない場合、マイコン180は、TCの値を1つ増加させて処理を終了する(ST524→ST515→エンド)。
また、上述した図20のステップST520において、CCの値が最大値CCmax以上(CC≧CCmax)のとき、又は、同ステップST521で、TCの値が設定時間TCmax以上(TC≧TCmax)のとき、累積加算回路150に記憶してある画像信号を記録部170へ記録するための処理を開始する。
まず、マイコン180は、CCの値の逆数を所定の係数値として乗算器160に与える(ST520→ST530、又は、ST521→ST530)。
次に、乗算器160は、マイコン180から与えられた所定の係数値と累積加算回路150に累積加算されている画像信号とを乗算処理して記録部170に出力し、記録部170は乗算器160から出力された画像信号を所定の記録媒体(記録装置)に記録する(ST531)。
マイコン180は、記録部170に画像信号が記録されると、CCの値をクリアし、続いて、TCの値をクリアし、処理を終了する(ST532→ST533→エンド)。
なお、図20のフローチャートによる動作は、画像信号を取り込むたびに繰り返し実行されるものである。
また、図20は、第3の実施例のフローチャート(図17参照)と同じ動作過程で処理が行われているが、ジャイロセンサ190からの手振れ信号によって動きベクトル・データを検出し、この検出した動きベクトル・データに基づいて補正ベクトル・データを生成している。
上述したように、本実施例の撮像装置は、画像信号のコントラストや移動被写体の進入状態を判別し、画像信号の累積加算処理を行う。
例えば、第2の実施例で説明した図13に示すグラフのように、手振れ信号がサイン波(sin波)であり、ジャイロセンサ190の出力信号が正常で(図13(a)参照)、補正ベクトル・データも正常に生成されているとき(図13(b)参照)に、時刻t1からt2の間で画像信号の信頼度が低下したものとする。
このとき、マイコン180は、画像信号の信頼度の判定において、「status1」及び「status2」の両方、又は何れか一方のステータスフラグに”1”がセットされるので、「status」にも”1”がセットされる(図13(c)参照)
このような状態となると、マイコン180は、移動被写体が進入した可能性があると判断して、画像信号の信頼度が低下している時刻t1からt2間のみ、画像信号の累積加算処理を停止する。そして、画像信号の信頼度が高くなる、即ち、「status」が”0”にセットされると画像信号の累積加算処理を開始する。
第1の実施例の撮像装置において主要となる構成を簡略化して示したブロック図示した図である。 動きベクトル・データの検出方法を説明するための説明図である。 図2において、画像信号の偏移(x,y)と残差の絶対値P(x,y)の関係を示したグラフである。 図1に示す撮像装置における手振れ検出回路130の内部構成を簡略化して示したブロック図である。 図4に示す手振れ検出回路130によって検出される動きベクトル・データを略示的に示した説明図である。 図5に示した動きベクトル・データを積分処理する積分器を簡略化して示したブロック図である。 図3で示した画像の偏移(x,y)と残差の絶対値P(x,y)との関係を一次元的に表したグラフである。 図1に示した撮像装置により画像信号を記録するときの動作過程を示すフローチャートである。 画像信号の信頼度を判定するときの動作過程を示すフローチャートである。 図8のフローチャートに基づいて画像信号を累積加算処理するときの様子を略示的に示した説明図である。 第2の実施例の撮像装置において主要となる構成を簡略化して示したブロック図示した図である。 図11に示した撮像装置により画像信号を記録するときの動作過程を示すフローチャートである。 図12のフローチャートに基づいて画像信号を累積加算処理するときの様子を略示的に示した説明図である。 第3の実施例の撮像装置において主要となる構成を簡略化して示したブロック図示した図である。 図14に示す撮像装置における手振れ検出回路130の内部構成を簡略化して示したブロック図である。 図15に示す手振れ検出回路130によって検出される動きベクトル・データを略示的に示した説明図である。 図14に示した撮像装置により画像信号を記録するときの動作過程を示すフローチャートである。 図17のフローチャートに基づいて画像信号を累積加算処理するときの様子を略示的に示した説明図である。 第4の実施例の撮像装置において主要となる構成を簡略化して示したブロック図示した図である。 図19に示した撮像装置により画像信号を記録するときの動作過程を示すフローチャートである。
符号の説明
110;撮像部
120;遅延器
130;手振れ検出回路
140;補正回路
150;累積加算回路
160;乗算器
170;記録部
180;マイコン
190;ジャイロセンサ
131;フィルタ処理回路
132;代表点抽出回路
133;減算器
134;絶対値変換回路
135;動きベクトル検出回路
136;特徴抽出回路
131a/131b;フィルタ処理回路
10;画像信号(時刻t1)
20;画像信号(時刻t2)
50;ベクトル

Claims (8)

  1. 撮像部で撮影した画像信号を累積加算してメモリに記憶する手段を備えた撮像装置であって、
    前記撮像部で撮影した時間的に連続する2つの画像信号に基づいて動きベクトル・データを検出する動きベクトル検出手段と、
    前記撮像部で撮影した時間的に連続する2つの画像信号に基づいて画像の特徴情報を抽出する特徴情報抽出手段と、
    前記動きベクトル検出手段で検出した動きベクトル・データに基づいて前記画像信号を補正するための補正ベクトル・データを算出する補正ベクトル算出手段と、
    前記補正ベクトル算出手段で算出した補正ベクトル・データに基づいて前記画像信号を補正する手振れ補正手段と、
    前記特徴情報抽出手段で抽出した画像信号の特徴情報と予め設定してある閾値情報とを比較し、前記メモリへ累積加算する画像信号の判別処理を行う画像判別手段と、
    前記画像判別手段に従って前記手振れ補正手段で補正した画像信号の累積加算処理を制御する累積加算制御手段と、
    を具備していることを特徴とする撮像装置。
  2. 撮像部で撮影した画像信号を累積加算してメモリに記憶する手段を備えた撮像装置であって、
    前記撮像部で撮影した時間的に連続する2つの画像信号に基づいて動きベクトル・データを検出する動きベクトル検出手段と、
    前記撮像部で撮影した時間的に連続する2つの画像信号に基づいて画像の特徴情報を抽出する特徴情報抽出手段と、
    前記動きベクトル検出手段で検出した動きベクトル・データに基づいて前記画像信号を補正するための補正ベクトル・データを算出する補正ベクトル算出手段と、
    前記補正ベクトル算出手段で算出した補正ベクトル・データに基づいて前記画像信号を補正する手振れ補正手段と、
    前記特徴情報抽出手段で抽出した画像信号の特徴情報と予め設定してある閾値情報とを比較し、前記メモリへ累積加算する画像信号の判別処理を行う画像判別手段と、
    前記画像判別手段に従って前記手振れ補正手段で補正した画像信号の累積加算処理を制御する累積加算制御手段と、
    前記累積加算制御手段による累積加算処理の回数に応じて算出した係数値と前記メモリに累積加算して記憶してある画像信号とを乗算処理して出力する画像出力手段と、
    を具備していることを特徴とする撮像装置。
  3. 撮像部で撮影した画像信号を累積加算してメモリに記憶する手段を備えた撮像装置であって、
    前記撮像部の振動に連動して動作するジャイロセンサで検知した手振れ振動に基づいて動きベクトル・データを検出する動きベクトル検出手段と、
    前記撮像部で撮影した時間的に連続する2つの画像信号に基づいて画像の特徴情報を抽出する特徴情報抽出手段と、
    前記動きベクトル検出手段で検出した動きベクトル・データに基づいて前記画像信号を補正するための補正ベクトル・データを算出する補正ベクトル算出手段と、
    前記補正ベクトル算出手段で算出した補正ベクトル・データに基づいて前記画像信号を補正する手振れ補正手段と、
    前記特徴情報抽出手段で抽出した画像信号の特徴情報と予め設定してある閾値情報とを比較し、前記メモリへ累積加算する画像信号の判別処理を行う画像判別手段と、
    前記画像判別手段に従って前記手振れ補正手段で補正した画像信号の累積加算処理を制御する累積加算制御手段と、
    を具備していることを特徴とする撮像装置。
  4. 撮像部で撮影した画像信号を累積加算してメモリに記憶する手段を備えた撮像装置であって、
    前記撮像部の振動に連動して動作するジャイロセンサで検知した手振れ振動に基づいて動きベクトル・データを検出する動きベクトル検出手段と、
    前記撮像部で撮影した時間的に連続する2つの画像信号に基づいて画像の特徴情報を抽出する特徴情報抽出手段と、
    前記動きベクトル検出手段で検出した動きベクトル・データに基づいて前記画像信号を補正するための補正ベクトル・データを算出する補正ベクトル算出手段と、
    前記補正ベクトル算出手段で算出した補正ベクトル・データに基づいて前記画像信号を補正する手振れ補正手段と、
    前記特徴情報抽出手段で抽出した画像信号の特徴情報と予め設定してある閾値情報とを比較し、前記メモリへ累積加算する画像信号の判別処理を行う画像判別手段と、
    前記画像判別手段に従って前記手振れ補正手段で補正した画像信号の累積加算処理を制御する累積加算制御手段と、
    前記累積加算制御手段による累積加算処理の回数に応じて算出した係数値と前記メモリに累積加算して記憶してある画像信号とを乗算処理して出力する画像出力手段と、
    を具備していることを特徴とする撮像装置。
  5. 撮像部で撮影した画像信号を累積加算してメモリに記憶する手段を備えた撮像装置であって、
    前記撮像部で撮影した画像信号から画像の特徴情報を抽出するための基準となる画像信号を記憶する基準画像記憶手段と、
    前記撮像部で撮影した画像信号と前記基準画像記憶手段に記憶してある画像信号に基づいて動きベクトル・データを検出する動きベクトル検出手段と、
    前記撮像部で撮影した画像信号と前記基準画像記憶手段に記憶してある画像信号に基づいて画像の特徴情報を抽出する特徴情報抽出手段と、
    前記動きベクトル検出手段で検出した動きベクトル・データに基づいて前記画像信号を補正するための補正ベクトル・データを算出する補正ベクトル算出手段と、
    前記補正ベクトル算出手段で算出した補正ベクトル・データに基づいて前記画像信号を補正する手振れ補正手段と、
    前記特徴情報抽出手段で抽出した画像信号の特徴情報と予め設定してある閾値情報とを比較し、前記メモリへ累積加算する画像信号の判別処理を行う画像判別手段と、
    前記画像判別手段に従って前記手振れ補正手段で補正した画像信号の累積加算処理を制御する累積加算制御手段と、
    を具備していることを特徴とする撮像装置。
  6. 撮像部で撮影した画像信号を累積加算してメモリに記憶する手段を備えた撮像装置であって、
    前記撮像部で撮影した画像信号から画像の特徴情報を抽出するための基準となる画像信号を記憶する基準画像記憶手段と、
    前記撮像部で撮影した画像信号と前記基準画像記憶手段に記憶してある画像信号に基づいて動きベクトル・データを検出する動きベクトル検出手段と、
    前記撮像部で撮影した画像信号と前記基準画像記憶手段に記憶してある画像信号に基づいて画像の特徴情報を抽出する特徴情報抽出手段と、
    前記動きベクトル検出手段で検出した動きベクトル・データに基づいて前記画像信号を補正するための補正ベクトル・データを算出する補正ベクトル算出手段と、
    前記補正ベクトル算出手段で算出した補正ベクトル・データに基づいて前記画像信号を補正する手振れ補正手段と、
    前記特徴情報抽出手段で抽出した画像信号の特徴情報と予め設定してある閾値情報とを比較し、前記メモリへ累積加算する画像信号の判別処理を行う画像判別手段と、
    前記画像判別手段に従って前記手振れ補正手段で補正した画像信号の累積加算処理を制御する累積加算制御手段と、
    前記累積加算制御手段による累積加算処理の回数に応じて算出した係数値と前記メモリに累積加算して記憶してある画像信号とを乗算処理して出力する画像出力手段と、
    を具備していることを特徴とする撮像装置。
  7. 撮像部で撮影した画像信号を累積加算してメモリに記憶する手段を備えた撮像装置であって、
    前記撮像部で撮影した画像信号から画像の特徴情報を抽出するための基準となる画像信号を記憶する基準画像記憶手段と、
    前記撮像部の振動に連動して動作するジャイロセンサで検知した手振れ振動に基づいて動きベクトル・データを検出する動きベクトル検出手段と、
    前記撮像部で撮影した画像信号と前記基準画像記憶手段に記憶してある画像信号に基づいて画像の特徴情報を抽出する特徴情報抽出手段と、
    前記動きベクトル検出手段で検出した動きベクトル・データに基づいて前記画像信号を補正するための補正ベクトル・データを算出する補正ベクトル算出手段と、
    前記補正ベクトル算出手段で算出した補正ベクトル・データに基づいて前記画像信号を補正する手振れ補正手段と、
    前記特徴情報抽出手段で抽出した画像信号の特徴情報と予め設定してある閾値情報とを比較し、前記メモリへ累積加算する画像信号の判別処理を行う画像判別手段と、
    前記画像判別手段に従って前記手振れ補正手段で補正した画像信号の累積加算処理を制御する累積加算制御手段と、
    を具備していることを特徴とする撮像装置。
  8. 撮像部で撮影した画像信号を累積加算してメモリに記憶する手段を備えた撮像装置であって、
    前記撮像部で撮影した画像信号から画像の特徴情報を抽出するための基準となる画像信号を記憶する基準画像記憶手段と、
    前記撮像部の振動に連動して動作するジャイロセンサで検知した手振れ振動に基づいて動きベクトル・データを検出する動きベクトル検出手段と、
    前記撮像部で撮影した画像信号と前記基準画像記憶手段に記憶してある画像信号に基づいて画像の特徴情報を抽出する特徴情報抽出手段と、
    前記動きベクトル検出手段で検出した動きベクトル・データに基づいて前記画像信号を補正するための補正ベクトル・データを算出する補正ベクトル算出手段と、
    前記補正ベクトル算出手段で算出した補正ベクトル・データに基づいて前記画像信号を補正する手振れ補正手段と、
    前記特徴情報抽出手段で抽出した画像信号の特徴情報と予め設定してある閾値情報とを比較し、前記メモリへ累積加算する画像信号の判別処理を行う画像判別手段と、
    前記画像判別手段に従って前記手振れ補正手段で補正した画像信号の累積加算処理を制御する累積加算制御手段と、
    前記累積加算制御手段による累積加算処理の回数に応じて算出した係数値と前記メモリに累積加算して記憶してある画像信号とを乗算処理して出力する画像出力手段と、
    を具備していることを特徴とする撮像装置。
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