JP2005039438A - 超音波スピーカ及び超音波スピーカの信号音再生制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の入力音圧による再生範囲の制御に比して、より自由度の高い再生範囲制御を行うこと。
【解決手段】可聴周波数波発振源10と、キャリア波発振源12と、キャリア波を信号波で変調する変調器18と、変調器18から出力される変調信号により駆動され該変調信号を有限振幅レベルの音波に変換して媒質中に放射する超音波トランスデューサ22とを有し、再生信号を出力する超音波スピーカにおいて、超音波トランスデューサ22は、広周波数帯域の音響信号を発振できる超音波トランスデューサであり、再生信号の再生範囲を指定するためのデータを設定し、保持する再生範囲設定部14と、再生範囲設定部14の設定内容を参照し、設定された再生範囲となるようキャリア波の周波数を変更するようにキャリア波発振源12を制御する再生範囲制御処理部16とを有する。
【選択図】 図1
【解決手段】可聴周波数波発振源10と、キャリア波発振源12と、キャリア波を信号波で変調する変調器18と、変調器18から出力される変調信号により駆動され該変調信号を有限振幅レベルの音波に変換して媒質中に放射する超音波トランスデューサ22とを有し、再生信号を出力する超音波スピーカにおいて、超音波トランスデューサ22は、広周波数帯域の音響信号を発振できる超音波トランスデューサであり、再生信号の再生範囲を指定するためのデータを設定し、保持する再生範囲設定部14と、再生範囲設定部14の設定内容を参照し、設定された再生範囲となるようキャリア波の周波数を変更するようにキャリア波発振源12を制御する再生範囲制御処理部16とを有する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、超音波に対する媒質(空気)の非線形性を用いて可聴周波数帯の信号音を再生させるとともに、可聴周波数帯の信号音が再生される範囲を制御することができる超音波スピーカ及び超音波スピーカの信号音再生制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、超音波に対する媒質(空気)の非線形性を利用した超音波スピーカが、通常のスピーカに比べてはるかに鋭い指向性を持つ可聴周波数帯の信号を再生し得ることが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
従来の超音波スピーカの構成を図5に示す。同図において、超音波スピーカは、可聴周波数帯の信号を生成する可聴周波数波発振源51と、キャリア波を生成するキャリア波発振源52と、変調器53と、パワーアンプ54と、超音波トランスデューサ55とを有している。
【0003】
上記構成において、可聴周波数波発振源51より出力される信号波によってキャリア波発振源52から出力される超音波周波数帯のキャリア波を変調器53により変調し、パワーアンプ84で増幅した変調信号により超音波トランスデューサ55を駆動する。この結果、上記変調信号が超音波トランスデューサ55により有限振幅レベルの音波に変換され、この音波は媒質中(空気中)に放射されて媒質(空気)の非線形効果によって元の可聴周波数帯の信号音が再生されるようになっている。
この場合、可聴周波数帯の再生信号の再生範囲は、超音波トランスデューサ55から放出軸方向へのビーム状の範囲となる。ここで、「再生信号の再生範囲」とは超音波トランスデューサの音波放射面から放射軸方向に再生信号が到達する距離と、超音波ビームのビーム幅(ビーム放射角)との両者を含む。
【0004】
ここで、従来の超音波スピーカに使用されている超音波トランスデューサの構成を図6に示す。従来の超音波トランスデューサ(あるいは振動トランスデューサ)は、振動素子として圧電セラミックを用いた共振型がほとんどである。図6に示す超音波トランスデューサは、振動素子として圧電セラミックを用いて電気信号から超音波への変換と、超音波から電気信号への変換(超音波の送信と受信)の両方を行う。図6(A)に示すバイモルフ型の超音波トランスデューサは、2枚の圧電セラミック61および62と、コーン63と、ケース64と、リード65および66と、スクリーン67とから構成されている。
【0005】
圧電セラミック61および62は、互いに貼り合わされていて、その貼り合わせ面と反対側の面にそれぞれリード65とリード66が接続されている。
一方、図6(B)に示すユニモルフ型の超音波トランスデューサは、1枚の圧電セラミック71と、ケース72と、リード73および74と、内部配線75と、ガラス76とから構成されている。圧電セラミック71は、内部配線75を介してリード73が接続されるとともに、ケース72に接地されている。
共振型の超音波トランスデューサは、圧電セラミックの共振現象を利用しているので、超音波の送信および受信の特性がその共振周波数周辺の比較的狭い周波数帯域で良好となる。
【0006】
【特許文献1】
特開昭58−119293号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の超音波スピーカ(図5)では、圧電セラミックを用いた共振型である為、固定の共振周波数付近でしかキャリア信号周波数を変動させることができない為、再生範囲の制御という部分においては、通常のスピーカと同じく入力音圧の高低で調節することしかできないという問題が有った。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、従来の入力音圧による再生範囲の制御に比して、より自由度の高い再生範囲制御を行うことができる超音波スピーカ及び超音波スピーカの信号音再生制御方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のポイントは、広周波数帯域の音響信号(音波)を発振できる超音波トランスデューサを用いて、キャリア波の周波数を変更することにより可聴周波数帯の再生信号の再生範囲を制御することにある。
一般に、超音波が媒体中(空気中)を伝播する際、媒質の粘性による減衰量は周波数の2乗に比例する。この為、音波の周波数帯が高くなればなるほど、その到達距離は短くなる。キャリア波の到達距離を制御することに伴い、媒質(空気)の非線形性による可聴周波数帯の再生信号の到達距離も制御されることになる。すなわち、キャリア波の周波数と再生信号の到達距離は相関がある。
また、キャリア波の周波数が高くなるほど、そのビーム幅は狭く、低くなるほどビーム幅は広くなるという関係がある。
【0009】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、可聴周波数帯の信号波を生成する信号源から出力される信号波によりキャリア波を変調し、該変調信号により広周波数帯域の音響信号を発振できる超音波トランスデューサを駆動することにより可聴波周波数帯の信号音を再生させる再生範囲を制御する超音波スピーカの信号音再生制御方法であって、指定された再生範囲で再生音が再生されるように前記キャリア波の周波数を変更することを特徴とする。
【0010】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の超音波スピーカの信号音再生制御方法において、前記超音波トランスデューサは、広周波数帯域の音響信号を発振できる静電型トランスデューサであることを特徴とする。
【0011】
また、請求項3に記載の発明は、可聴周波数帯の信号波を生成する信号源と、キャリア波を生成し、出力するキャリア波供給手段と、前記キャリア波を前記信号波で変調する変調手段と、前記変調手段から出力される変調信号により駆動され該変調信号を有限振幅レベルの音波に変換して媒質中に放射する超音波トランスデューサとを有し、可聴波周波数帯の信号音である再生信号を出力する超音波スピーカにおいて、前記超音波トランスデューサは、広周波数帯域の音響信号を発振できる超音波トランスデューサであり、再生信号の再生範囲を指定するためのデータを設定し、保持する再生範囲設定手段と、前記再生範囲設定手段の設定内容を参照し、設定された再生範囲となるよう前記キャリア波の周波数を変更するように前記キャリア波供給手段を制御する再生範囲制御手段とを有することを特徴とする。
【0012】
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の超音波スピーカにおいて、前記再生範囲制御手段は、再生範囲を規定する前記超音波トランスデューサの音波放射面から放射軸方向に再生信号が到達する距離と前記キャリア波の周波数との関係を示すテーブルが予め記憶されている記憶手段を有し、前記再生範囲設定手段に再生範囲を示すデータが設定された際に、前記テーブルを参照して変更すべきキャリア波の周波数を求め、該周波数のキャリア波を生成するように前記キャリア波供給手段を制御することを特徴とする。
【0013】
また、請求項5に記載の発明は、請求項3または4のいずれかに記載の超音波スピーカにおいて、前記超音波トランスデューサは、広周波数帯域の音響信号を発振できる静電型トランスデューサであることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。本発明の実施形態に係る超音波スピーカの構成を図1に示す。同図において、超音波スピーカ1は可聴周波数波発振源10と、キャリア波発振源12と、再生範囲設定部14と、再生範囲制御処理部16と、変調器18と、パワーアンプ20と、超音波トランスデューサ22とを有している。
【0015】
可聴周波数波発振源10は可聴周波数帯の信号波を生成する機能を有する。
また、キャリア波発振源12は、超音波周波数帯の周波数のキャリア波を生成する機能を有する。
再生範囲設定部14は、操作用キー、つまみ等の操作手段を有しており、ユーザが再生信号の再生範囲を指定するためのデータを入力できるようになっており、該データが入力されると、該データを設定し、保持する機能を有している。再生信号の再生範囲の設定は、超音波トランスデューサ22の音波放射面から放射軸方向に再生信号が到達する距離を指定することに行われる。可聴周波数波発振源10は本発明の信号源に相当する。
【0016】
再生範囲制御処理部16は、再生範囲設定部14の設定内容を参照し、設定された再生範囲となるようキャリア波発振源12により生成されるキャリア波の周波数を変更するようにキャリア波発振源12を制御する機能を有する。
例えば、再生範囲設定部14の内部情報として、キャリア波周波数が50kHzに対応する上記距離が設定されている場合、キャリア波発振源12に対して50kHzで発振するように制御する。
再生範囲制御処理部16は、再生範囲を規定する超音波トランスデューサ22の音波放射面から放射軸方向に再生信号が到達する距離とキャリア波の周波数との関係を示すテーブルが予め記憶されている記憶部160を有している。このテーブルのデータは、キャリア波の周波数と上記再生信号の到達距離との関係を実際に計測することにより得られる。記憶部160は本発明の記憶手段に相当する。
【0017】
再生範囲設定部14に再生範囲を示すデータが設定された際に、上記テーブルを参照して変更すべきキャリア波の周波数を求め、該周波数のキャリア波を生成するようにキャリア波発振源12を制御する。
なお、上記記憶手段は、再生範囲設定部14に設けるようにしてもよい。
再生範囲設定部14は本発明の再生範囲設定手段に、再生範囲制御処理部16は本発明の再生範囲制御手段に、それぞれ相当する。
【0018】
キャリア波発振源12は再生範囲制御処理部に指示された周波数のキャリア波を生成し、変調器18に供給する。
変調器18はキャリア波発振源12から供給されるキャリア波を可聴周波数波発振源10より出力される信号波でAM変調し、変調信号をパワーアンプ20に出力する機能を有する。キャリア波発振源12は本発明のキャリア波供給手段に、変調器18は本発明の変調手段に、それぞれ相当する。
【0019】
超音波トランスデューサ22は、変調器18からパワーアンプ20を介して出力される変調信号により駆動され、該変調信号を有限振幅レベルの音波に変換して媒質中に放射し、可聴周波数帯の信号音(再生信号)を再生する機能を有する。この超音波トランスデューサ22は、例えば、広周波数帯域の音響信号(超音波)を発振できる静電型トランスデューサである。超音波トランスデューサ22は、広周波数帯域の音響信号を発振できるものであれば、静電型のものでなくてもよい。
【0020】
超音波トランスデューサ22の具体的構成を図2に示す。図2に示す静電型の超音波トランスデューサは、振動体として3〜10μm程度の厚さのPET(ポリエチレンテレフクレート樹脂)等の誘電体31(絶縁体)を用いている。誘電体31に対しては、アルミ等の金属箔として形成される上電極32がその上面部に蒸着等の処理によって一体形成されるとともに、真鍮で形成された下電極33が誘電体31の下面部に接触するように設けられている。この下電極33は、リード52が接続されるとともに、ベークライト等からなるベース板35に固定されている。
【0021】
また、上電極32は、リード53が接続されており、このリード53は直流バイアス電源50に接続されている。この直流バイアス電源50により上電極32には50〜150V程度の上電極吸着用の直流バイアス電圧が常時、印加され上電極32が下電極33側に吸着されるようになっている。51は交流信号源であり、図1におけるパワーアンプ20の出力(AC50〜150Vp−p)に相当する。
誘電体31および上電極32ならびにベース板35は、メタルリング36、37、および38、ならびにメッシュ39とともに、ケース30によってかしめられてる。
【0022】
下電極33の誘電体31側の面には不均一な形状を有する数十〜数百μm程度の微小な溝が複数形成されている。この微小な溝は、下電極33と誘電体31との間の空隙となるので、上電極32および下電極33間の静電容量の分布が微小に変化する。このランダムな微小な溝は、下電極33の表面を手作業でヤスリで荒らすことで形成されている。静電方式の超音波トランスデューサでは、このようにして空隙の大きさや深さの異なる無数のコンデンサを形成することによって、超音波トランスデューサの周波数特性が図3において曲線Q1に示すように広帯域となっている。
【0023】
上記構成の超音波トランスデューサ22では、上電極32に直流バイアス電圧が印加された状態で上電極31と下電極33との間に変調信号(パワーアンプ22の出力)が印加されるようになっている。因みに、図3に曲線Q2で示すように共振型の超音波トランスデューサの周波数特性は、中心周波数(圧電セラミックの共振周波数)が例えば、40kHzであり、最大音圧となる中心周波数に対して±5kHzの周波数において最大音圧に対して−30dBである。これに対して、上記構成の広帯域発振型の超音波トランスデューサの周波数特性は、40kHzから100kHz付近まで平坦で、100kHzで最大音圧に比して±6dB程度である。
【0024】
上記構成からなる本発明の実施形態に係る超音波スピーカの動作について説明する。再生範囲設定部14により、再生信号の再生範囲(超音波トランスデューサ22の音波放射面から放射軸方向に再生信号が到達する距離)が設定されると、再生範囲制御処理部16は、再生範囲設定部14の設定データを取りこみ、内蔵する記憶手段に格納されている超音波トランスデューサ22の音波放射面から放射軸方向に再生信号が到達する距離とキャリア波の周波数との関係を示すテーブルを参照し、キャリア波発振源12が生成すべきキャリア波の周波数を求め、該周波数のキャリア波を生成するようにキャリア波発振源12を制御する。
【0025】
この結果、キャリア波発振源12は、再生範囲設定部14で設定された再生信号の上記到達距離に対応する周波数のキャリア波を生成し、変調器18に出力する。
一方、変調器18には可聴周波数波発振源10より可聴周波数帯の信号波が入力される。変調器18では、キャリア波発信源14から入力されたキャリア波を可聴周波数波発振源10より入力された低周波信号でAM変調し、該変調信号をパワーアンプ20に出力する。
【0026】
パワーアンプ20により増幅された変調信号は、超音波トランスデューサ22の上電極32と下電極33との間に印加され、該変調信号は、有限振幅レベルの音波(音響信号)に変換され、媒質(空気中)に放射される。
ここで、媒質(空気)の非線形効果について簡単に述べておくと、超音波トランスデューサにより媒質中(空気中)に放射された超音波の伝播において、その伝播に伴い音圧の高い部分では音速が高くなり、音圧の低い部分では音速は遅くなる。この結果、波形の歪みが発生することが知られている。
【0027】
放射する超音波帯域の信号(キャリア波)を可聴周波数帯の信号で変調(AM変調)しておいた場合には、上記波形歪みの結果により、変調時に用いた可聴周波数帯の信号波が自己復調する形で形成されてくることも知られている。その際、再生信号の広がりは超音波の特性からビーム状となり、通常のスピーカとは全く異なる特定方向のみに音が再生される。
本実施形態に係る超音波スピーカ1による再生時の状態を図4に示す。再生範囲設定部14により再生範囲として超音波スピーカ1における超音波トランスデューサ22の音波放射面から音波の放射軸Z方向に比較的近い距離D1が設定された場合には、距離D1に対応するキャリア波の周波数が例えば、100kHzとなり距離D1の範囲で再生信号が再生される。
【0028】
また、距離D1より遠い距離D2が再生範囲設定部14により設定された場合には、距離D2に対応するキャリア波の周波数が例えば、40kHzとなり距離D2の範囲で再生信号が再生される。なお、キャリア波の周波数の高低により超音波トランスデューサ22より放射される音波のビーム幅が変化するので、超音波トランスデューサ22の音波放射面から音波の放射軸Z方向に距離Dを設定することにより、ビーム幅も同時に決定されることとなる。
【0029】
本実施形態に係る超音波スピーカによれば、広周波数帯域の音響信号を発振できる超音波トランスデューサを用いて、指定された再生範囲で再生音が再生されるように前記キャリア波の周波数を変更し、該変更されたキャリア波を信号源からの可聴周波数帯の信号波により変調した変調信号により上記超音波トランスデューサを駆動するようにしたので、従来の入力音圧による再生範囲の制御に比して、より自由度の高い再生範囲制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る超音波スピーカの構成を示すブロック図。
【図2】図1に示した本発明の実施形態に係る超音波スピーカにおける超音波トランスデューサの具体的構成を示す図。
【図3】図2に示した超音波トランスデューサの周波数特性を示す特性図。
【図4】本発明の実施形態に係る超音波スピーカによる再生信号の再生時の状態を示すイメージ図。
【図5】従来の超音波スピーカの構成を示すブロック図。
【図6】共振型の超音波トランスデューサの構成例を示す図。
【符号の説明】
10…可聴周波数波発振源
12…キャリア波発振源
14…再生範囲設定部
16…再生範囲制御処理部
18…変調器
20…パワーアンプ
22…超音波トランスデューサ
【発明の属する技術分野】
本発明は、超音波に対する媒質(空気)の非線形性を用いて可聴周波数帯の信号音を再生させるとともに、可聴周波数帯の信号音が再生される範囲を制御することができる超音波スピーカ及び超音波スピーカの信号音再生制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、超音波に対する媒質(空気)の非線形性を利用した超音波スピーカが、通常のスピーカに比べてはるかに鋭い指向性を持つ可聴周波数帯の信号を再生し得ることが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
従来の超音波スピーカの構成を図5に示す。同図において、超音波スピーカは、可聴周波数帯の信号を生成する可聴周波数波発振源51と、キャリア波を生成するキャリア波発振源52と、変調器53と、パワーアンプ54と、超音波トランスデューサ55とを有している。
【0003】
上記構成において、可聴周波数波発振源51より出力される信号波によってキャリア波発振源52から出力される超音波周波数帯のキャリア波を変調器53により変調し、パワーアンプ84で増幅した変調信号により超音波トランスデューサ55を駆動する。この結果、上記変調信号が超音波トランスデューサ55により有限振幅レベルの音波に変換され、この音波は媒質中(空気中)に放射されて媒質(空気)の非線形効果によって元の可聴周波数帯の信号音が再生されるようになっている。
この場合、可聴周波数帯の再生信号の再生範囲は、超音波トランスデューサ55から放出軸方向へのビーム状の範囲となる。ここで、「再生信号の再生範囲」とは超音波トランスデューサの音波放射面から放射軸方向に再生信号が到達する距離と、超音波ビームのビーム幅(ビーム放射角)との両者を含む。
【0004】
ここで、従来の超音波スピーカに使用されている超音波トランスデューサの構成を図6に示す。従来の超音波トランスデューサ(あるいは振動トランスデューサ)は、振動素子として圧電セラミックを用いた共振型がほとんどである。図6に示す超音波トランスデューサは、振動素子として圧電セラミックを用いて電気信号から超音波への変換と、超音波から電気信号への変換(超音波の送信と受信)の両方を行う。図6(A)に示すバイモルフ型の超音波トランスデューサは、2枚の圧電セラミック61および62と、コーン63と、ケース64と、リード65および66と、スクリーン67とから構成されている。
【0005】
圧電セラミック61および62は、互いに貼り合わされていて、その貼り合わせ面と反対側の面にそれぞれリード65とリード66が接続されている。
一方、図6(B)に示すユニモルフ型の超音波トランスデューサは、1枚の圧電セラミック71と、ケース72と、リード73および74と、内部配線75と、ガラス76とから構成されている。圧電セラミック71は、内部配線75を介してリード73が接続されるとともに、ケース72に接地されている。
共振型の超音波トランスデューサは、圧電セラミックの共振現象を利用しているので、超音波の送信および受信の特性がその共振周波数周辺の比較的狭い周波数帯域で良好となる。
【0006】
【特許文献1】
特開昭58−119293号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の超音波スピーカ(図5)では、圧電セラミックを用いた共振型である為、固定の共振周波数付近でしかキャリア信号周波数を変動させることができない為、再生範囲の制御という部分においては、通常のスピーカと同じく入力音圧の高低で調節することしかできないという問題が有った。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、従来の入力音圧による再生範囲の制御に比して、より自由度の高い再生範囲制御を行うことができる超音波スピーカ及び超音波スピーカの信号音再生制御方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のポイントは、広周波数帯域の音響信号(音波)を発振できる超音波トランスデューサを用いて、キャリア波の周波数を変更することにより可聴周波数帯の再生信号の再生範囲を制御することにある。
一般に、超音波が媒体中(空気中)を伝播する際、媒質の粘性による減衰量は周波数の2乗に比例する。この為、音波の周波数帯が高くなればなるほど、その到達距離は短くなる。キャリア波の到達距離を制御することに伴い、媒質(空気)の非線形性による可聴周波数帯の再生信号の到達距離も制御されることになる。すなわち、キャリア波の周波数と再生信号の到達距離は相関がある。
また、キャリア波の周波数が高くなるほど、そのビーム幅は狭く、低くなるほどビーム幅は広くなるという関係がある。
【0009】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、可聴周波数帯の信号波を生成する信号源から出力される信号波によりキャリア波を変調し、該変調信号により広周波数帯域の音響信号を発振できる超音波トランスデューサを駆動することにより可聴波周波数帯の信号音を再生させる再生範囲を制御する超音波スピーカの信号音再生制御方法であって、指定された再生範囲で再生音が再生されるように前記キャリア波の周波数を変更することを特徴とする。
【0010】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の超音波スピーカの信号音再生制御方法において、前記超音波トランスデューサは、広周波数帯域の音響信号を発振できる静電型トランスデューサであることを特徴とする。
【0011】
また、請求項3に記載の発明は、可聴周波数帯の信号波を生成する信号源と、キャリア波を生成し、出力するキャリア波供給手段と、前記キャリア波を前記信号波で変調する変調手段と、前記変調手段から出力される変調信号により駆動され該変調信号を有限振幅レベルの音波に変換して媒質中に放射する超音波トランスデューサとを有し、可聴波周波数帯の信号音である再生信号を出力する超音波スピーカにおいて、前記超音波トランスデューサは、広周波数帯域の音響信号を発振できる超音波トランスデューサであり、再生信号の再生範囲を指定するためのデータを設定し、保持する再生範囲設定手段と、前記再生範囲設定手段の設定内容を参照し、設定された再生範囲となるよう前記キャリア波の周波数を変更するように前記キャリア波供給手段を制御する再生範囲制御手段とを有することを特徴とする。
【0012】
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の超音波スピーカにおいて、前記再生範囲制御手段は、再生範囲を規定する前記超音波トランスデューサの音波放射面から放射軸方向に再生信号が到達する距離と前記キャリア波の周波数との関係を示すテーブルが予め記憶されている記憶手段を有し、前記再生範囲設定手段に再生範囲を示すデータが設定された際に、前記テーブルを参照して変更すべきキャリア波の周波数を求め、該周波数のキャリア波を生成するように前記キャリア波供給手段を制御することを特徴とする。
【0013】
また、請求項5に記載の発明は、請求項3または4のいずれかに記載の超音波スピーカにおいて、前記超音波トランスデューサは、広周波数帯域の音響信号を発振できる静電型トランスデューサであることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。本発明の実施形態に係る超音波スピーカの構成を図1に示す。同図において、超音波スピーカ1は可聴周波数波発振源10と、キャリア波発振源12と、再生範囲設定部14と、再生範囲制御処理部16と、変調器18と、パワーアンプ20と、超音波トランスデューサ22とを有している。
【0015】
可聴周波数波発振源10は可聴周波数帯の信号波を生成する機能を有する。
また、キャリア波発振源12は、超音波周波数帯の周波数のキャリア波を生成する機能を有する。
再生範囲設定部14は、操作用キー、つまみ等の操作手段を有しており、ユーザが再生信号の再生範囲を指定するためのデータを入力できるようになっており、該データが入力されると、該データを設定し、保持する機能を有している。再生信号の再生範囲の設定は、超音波トランスデューサ22の音波放射面から放射軸方向に再生信号が到達する距離を指定することに行われる。可聴周波数波発振源10は本発明の信号源に相当する。
【0016】
再生範囲制御処理部16は、再生範囲設定部14の設定内容を参照し、設定された再生範囲となるようキャリア波発振源12により生成されるキャリア波の周波数を変更するようにキャリア波発振源12を制御する機能を有する。
例えば、再生範囲設定部14の内部情報として、キャリア波周波数が50kHzに対応する上記距離が設定されている場合、キャリア波発振源12に対して50kHzで発振するように制御する。
再生範囲制御処理部16は、再生範囲を規定する超音波トランスデューサ22の音波放射面から放射軸方向に再生信号が到達する距離とキャリア波の周波数との関係を示すテーブルが予め記憶されている記憶部160を有している。このテーブルのデータは、キャリア波の周波数と上記再生信号の到達距離との関係を実際に計測することにより得られる。記憶部160は本発明の記憶手段に相当する。
【0017】
再生範囲設定部14に再生範囲を示すデータが設定された際に、上記テーブルを参照して変更すべきキャリア波の周波数を求め、該周波数のキャリア波を生成するようにキャリア波発振源12を制御する。
なお、上記記憶手段は、再生範囲設定部14に設けるようにしてもよい。
再生範囲設定部14は本発明の再生範囲設定手段に、再生範囲制御処理部16は本発明の再生範囲制御手段に、それぞれ相当する。
【0018】
キャリア波発振源12は再生範囲制御処理部に指示された周波数のキャリア波を生成し、変調器18に供給する。
変調器18はキャリア波発振源12から供給されるキャリア波を可聴周波数波発振源10より出力される信号波でAM変調し、変調信号をパワーアンプ20に出力する機能を有する。キャリア波発振源12は本発明のキャリア波供給手段に、変調器18は本発明の変調手段に、それぞれ相当する。
【0019】
超音波トランスデューサ22は、変調器18からパワーアンプ20を介して出力される変調信号により駆動され、該変調信号を有限振幅レベルの音波に変換して媒質中に放射し、可聴周波数帯の信号音(再生信号)を再生する機能を有する。この超音波トランスデューサ22は、例えば、広周波数帯域の音響信号(超音波)を発振できる静電型トランスデューサである。超音波トランスデューサ22は、広周波数帯域の音響信号を発振できるものであれば、静電型のものでなくてもよい。
【0020】
超音波トランスデューサ22の具体的構成を図2に示す。図2に示す静電型の超音波トランスデューサは、振動体として3〜10μm程度の厚さのPET(ポリエチレンテレフクレート樹脂)等の誘電体31(絶縁体)を用いている。誘電体31に対しては、アルミ等の金属箔として形成される上電極32がその上面部に蒸着等の処理によって一体形成されるとともに、真鍮で形成された下電極33が誘電体31の下面部に接触するように設けられている。この下電極33は、リード52が接続されるとともに、ベークライト等からなるベース板35に固定されている。
【0021】
また、上電極32は、リード53が接続されており、このリード53は直流バイアス電源50に接続されている。この直流バイアス電源50により上電極32には50〜150V程度の上電極吸着用の直流バイアス電圧が常時、印加され上電極32が下電極33側に吸着されるようになっている。51は交流信号源であり、図1におけるパワーアンプ20の出力(AC50〜150Vp−p)に相当する。
誘電体31および上電極32ならびにベース板35は、メタルリング36、37、および38、ならびにメッシュ39とともに、ケース30によってかしめられてる。
【0022】
下電極33の誘電体31側の面には不均一な形状を有する数十〜数百μm程度の微小な溝が複数形成されている。この微小な溝は、下電極33と誘電体31との間の空隙となるので、上電極32および下電極33間の静電容量の分布が微小に変化する。このランダムな微小な溝は、下電極33の表面を手作業でヤスリで荒らすことで形成されている。静電方式の超音波トランスデューサでは、このようにして空隙の大きさや深さの異なる無数のコンデンサを形成することによって、超音波トランスデューサの周波数特性が図3において曲線Q1に示すように広帯域となっている。
【0023】
上記構成の超音波トランスデューサ22では、上電極32に直流バイアス電圧が印加された状態で上電極31と下電極33との間に変調信号(パワーアンプ22の出力)が印加されるようになっている。因みに、図3に曲線Q2で示すように共振型の超音波トランスデューサの周波数特性は、中心周波数(圧電セラミックの共振周波数)が例えば、40kHzであり、最大音圧となる中心周波数に対して±5kHzの周波数において最大音圧に対して−30dBである。これに対して、上記構成の広帯域発振型の超音波トランスデューサの周波数特性は、40kHzから100kHz付近まで平坦で、100kHzで最大音圧に比して±6dB程度である。
【0024】
上記構成からなる本発明の実施形態に係る超音波スピーカの動作について説明する。再生範囲設定部14により、再生信号の再生範囲(超音波トランスデューサ22の音波放射面から放射軸方向に再生信号が到達する距離)が設定されると、再生範囲制御処理部16は、再生範囲設定部14の設定データを取りこみ、内蔵する記憶手段に格納されている超音波トランスデューサ22の音波放射面から放射軸方向に再生信号が到達する距離とキャリア波の周波数との関係を示すテーブルを参照し、キャリア波発振源12が生成すべきキャリア波の周波数を求め、該周波数のキャリア波を生成するようにキャリア波発振源12を制御する。
【0025】
この結果、キャリア波発振源12は、再生範囲設定部14で設定された再生信号の上記到達距離に対応する周波数のキャリア波を生成し、変調器18に出力する。
一方、変調器18には可聴周波数波発振源10より可聴周波数帯の信号波が入力される。変調器18では、キャリア波発信源14から入力されたキャリア波を可聴周波数波発振源10より入力された低周波信号でAM変調し、該変調信号をパワーアンプ20に出力する。
【0026】
パワーアンプ20により増幅された変調信号は、超音波トランスデューサ22の上電極32と下電極33との間に印加され、該変調信号は、有限振幅レベルの音波(音響信号)に変換され、媒質(空気中)に放射される。
ここで、媒質(空気)の非線形効果について簡単に述べておくと、超音波トランスデューサにより媒質中(空気中)に放射された超音波の伝播において、その伝播に伴い音圧の高い部分では音速が高くなり、音圧の低い部分では音速は遅くなる。この結果、波形の歪みが発生することが知られている。
【0027】
放射する超音波帯域の信号(キャリア波)を可聴周波数帯の信号で変調(AM変調)しておいた場合には、上記波形歪みの結果により、変調時に用いた可聴周波数帯の信号波が自己復調する形で形成されてくることも知られている。その際、再生信号の広がりは超音波の特性からビーム状となり、通常のスピーカとは全く異なる特定方向のみに音が再生される。
本実施形態に係る超音波スピーカ1による再生時の状態を図4に示す。再生範囲設定部14により再生範囲として超音波スピーカ1における超音波トランスデューサ22の音波放射面から音波の放射軸Z方向に比較的近い距離D1が設定された場合には、距離D1に対応するキャリア波の周波数が例えば、100kHzとなり距離D1の範囲で再生信号が再生される。
【0028】
また、距離D1より遠い距離D2が再生範囲設定部14により設定された場合には、距離D2に対応するキャリア波の周波数が例えば、40kHzとなり距離D2の範囲で再生信号が再生される。なお、キャリア波の周波数の高低により超音波トランスデューサ22より放射される音波のビーム幅が変化するので、超音波トランスデューサ22の音波放射面から音波の放射軸Z方向に距離Dを設定することにより、ビーム幅も同時に決定されることとなる。
【0029】
本実施形態に係る超音波スピーカによれば、広周波数帯域の音響信号を発振できる超音波トランスデューサを用いて、指定された再生範囲で再生音が再生されるように前記キャリア波の周波数を変更し、該変更されたキャリア波を信号源からの可聴周波数帯の信号波により変調した変調信号により上記超音波トランスデューサを駆動するようにしたので、従来の入力音圧による再生範囲の制御に比して、より自由度の高い再生範囲制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る超音波スピーカの構成を示すブロック図。
【図2】図1に示した本発明の実施形態に係る超音波スピーカにおける超音波トランスデューサの具体的構成を示す図。
【図3】図2に示した超音波トランスデューサの周波数特性を示す特性図。
【図4】本発明の実施形態に係る超音波スピーカによる再生信号の再生時の状態を示すイメージ図。
【図5】従来の超音波スピーカの構成を示すブロック図。
【図6】共振型の超音波トランスデューサの構成例を示す図。
【符号の説明】
10…可聴周波数波発振源
12…キャリア波発振源
14…再生範囲設定部
16…再生範囲制御処理部
18…変調器
20…パワーアンプ
22…超音波トランスデューサ
Claims (5)
- 可聴周波数帯の信号波を生成する信号源から出力される信号波によりキャリア波を変調し、該変調信号により広周波数帯域の音響信号を発振できる超音波トランスデューサを駆動することにより可聴波周波数帯の信号音を再生させる再生範囲を制御する超音波スピーカの信号音再生制御方法であって、指定された再生範囲で再生音が再生されるように前記キャリア波の周波数を変更することを特徴とする超音波スピーカの信号音再生制御方法。
- 前記超音波トランスデューサは、広周波数帯域の音響信号を発振できる静電型トランスデューサであることを特徴とする請求項1に記載の超音波スピーカの信号音再生制御方法。
- 可聴周波数帯の信号波を生成する信号源と、キャリア波を生成し、出力するキャリア波供給手段と、前記キャリア波を前記信号波で変調する変調手段と、前記変調手段から出力される変調信号により駆動され該変調信号を有限振幅レベルの音波に変換して媒質中に放射する超音波トランスデューサとを有し、可聴波周波数帯の信号音である再生信号を出力する超音波スピーカにおいて、
前記超音波トランスデューサは、広周波数帯域の音響信号を発振できる超音波トランスデューサであり、
前記再生信号の再生範囲を指定するためのデータを設定し、保持する再生範囲設定手段と、
前記再生範囲設定手段の設定内容を参照し、設定された再生範囲となるよう前記キャリア波の周波数を変更するように前記キャリア波供給手段を制御する再生範囲制御手段と、を有することを特徴とする超音波スピーカ。 - 前記再生範囲制御手段は、再生範囲を規定する前記超音波トランスデューサの音波放射面から放射軸方向に再生信号が到達する距離と前記キャリア波の周波数との関係を示すテーブルが予め記憶されている記憶手段を有し、
前記再生範囲設定手段に再生範囲を示すデータが設定された際に、前記テーブルを参照して変更すべきキャリア波の周波数を求め、該周波数のキャリア波を生成するように前記キャリア波供給手段を制御することを特徴とする請求項3に記載の超音波スピーカ。 - 前記超音波トランスデューサは、広周波数帯域の音響信号を発振できる静電型トランスデューサであることを特徴とする請求項3または4のいずれかに記載の超音波スピーカ。
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