JP2005038898A - Wiring circuit board, its manufacturing method, and method of manufacturing multilayer wiring board - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばICやLSI等の電子デバイス実装用の配線回路基板に関し、特に高密度実装を実現できる配線回路基板と、その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の半導体製造技術の進歩は非常に目覚しく、半導体素子の微細化は、マスクプロセス技術及びエッチング技術などの微細パターン形成技術の飛躍的な進歩により実現されている。そして、配線基板を高集積化するためには、配線基板を多層化し、且つ上下配線膜間の接続を高信頼度で且つ微細に形成する必要がある。そのために、銅箔等の金属膜を一方の表面側からエッチングすることにより、縦断面形状が略台形のバンプを形成し、そのバンプを、上下配線膜間を導通する層間膜導通手段として用いている(例えば、特許文献1)。
【0003】
ここで、図13を参照しつつ、銅を成分とするバンプを銅箔上に形成し、さらにそのバンプが形成された配線回路基板を利用して多層配線基板を製造する工程について説明する。この図13は、従来技術の製造工程を示す基板の断面図である。
【0004】
まず、図13(a)に示すように、多層金属板1300を用意する。この多層金属板1300は、銅箔からなる配線膜形成用金属層1301上に積層された、Niからなるエッチングストッパー層1302と、さらにその上に積層された、銅箔からなるバンプ形成用金属層1303とからなる。
【0005】
次に、図13(b)に示すように、バンプ形成用金属層1303及びエッチングストッパー層1302をウエットエッチングによりパターニングして、上下配線膜間を導通する層間膜導通手段のバンプ1304を形成する。このエッチングにおいて、エッチングストッパー層1302はバンプ形成用金属層1303のエッチング時に配線膜形成用金属層1301がエッチングされるのを防止する。そして、バンプ1304をマスクとして、エッチングストッパー層1302をエッチングする。
【0006】
ここで、パターニングに使用する露光マスクには、円形パターンが形成されたマスクが使用される。そして、その露光マスクを使用してパターニングすることにより、横断面形状が円形で縦断面形状が略台形のバンプが形成されることになる。
【0007】
次に、図13(c)に示すように、樹脂からなる絶縁膜1305をバンプ1304上から押し込み、圧着させ、配線回路基板1306を製造する。そして、図13(d)に示すように、絶縁膜1305上に銅箔からなる配線膜形成用金属層1307を積層する。そして、図13(e)に示すように、上下両面に積層された配線膜形成用金属層1301及び配線膜形成用金属層1307をウエットエッチングしてパターニングすることにより、上下両面に配線膜1308を形成し、配線膜及びバンプが形成された配線回路基板1309を製造する。
【0008】
そして、図13(f)に示すように、配線回路基板1309を、配線回路基板1306によって挟む。このとき、配線回路基板1306に形成された各バンプ1304が配線回路基板1310の方向に向くように、配線回路基板1306を配置する。さらに、配線回路基板1306に形成された各バンプ1304が配線回路基板1309に形成された配線膜1308と接触するように、配線回路基板1306と配線回路基板1309とを配置する。そして、図13(g)に示すように、配線回路基板1309を、バンプ付銅箔1306によって挟んで圧着することにより、多層配線基板1310を製造する。そして、多層配線基板1310の上下両面に形成されている配線膜形成用金属層1301をウエットエッチングしてパターニングすることにより配線膜1311を形成する。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−111189号公報(段落[0025]―[0029])
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術においては、図13(e)に示す、配線膜形成用金属層1301及び配線膜形成用金属層1307をウエットエッチングしてパターニングすることにより配線膜1308を形成する過程で、例えば樹脂からなる絶縁膜1305がエッチング液に晒されてしまう。その結果、未硬化の絶縁材料を絶縁膜として用いようとした場合、絶縁膜1305までもエッチングされてしまい、絶縁材としての機能を果たさないという問題があった。
【0011】
また、従来技術においては、絶縁膜として熱膨張係数が大きい樹脂を使用しているため、ベア・チップのフリップ・チップ実装後の熱工程において、チップと樹脂の熱膨張係数の違いにより、例えば半田バンプとチップ又は基板との接続部分にクラックが生じるという問題があった。従って、樹脂の代わりにセラミック材料を絶縁材として使用する必要性が出てきた。セラミック等の低熱膨張係数材料を絶縁材として使用する場合は、予めセラミック材料を粉砕し、そのセラミック材料と樹脂とを混合し、複数枚のグリーンシートを作製しておく。そして、その複数枚のグリーンシートを重ねて積層することにより絶縁膜を形成する。しかしながら、前述したように配線層を形成する過程でそのグリーンシートがエッチング液に晒されてしまうため、セラミック材料を使用したとしても絶縁材としての機能を果たすことができないという問題があった。
【0012】
さらに、多層配線基板を製造するために、上下配線膜間を導通する層間膜導通手段としてのバンプを有する金属層を何層も作製する必要があり、工程数が多くなってしまう問題があった。
【0013】
本発明は、上記の問題を解決するものであり、エッチング方法又はめっき方法を採用し、絶縁膜がエッチング液に晒されないで形成することができる配線回路基板とその製造方法を提供するものである。
【0014】
また、絶縁膜にセラミック材料を使用することにより、チップと基板の熱膨張差による半田バンプとチップ又は基板との接続部分におけるクラックが発生しない配線回路基板とその製造方法を提供するものである。
【0015】
また、上記の配線回路基板を用いた多層配線基板とその製造方法を提供するものであり、更に、上下両面にバンプが形成された配線回路基板を用いることにより、その多層配線基板の製造工程数を削減することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、剥離性シートの上に、配線膜形成用金属層が形成され、さらにその配線膜形成用金属層の上にエッチングストッパー層を介してバンプ形成用金属層が形成された多層金属板に対して、前記バンプ形成用金属層を部分的にエッチングすることによりバンプを形成するバンプ形成ステップと、前記バンプをマスクとして前記エッチングストッパー層をエッチングすることにより前記エッチングストッパー層を除去するステップと、前記バンプが形成された面にレジストを塗布したうえで、所定のパターンを有する露光マスクに従って露光および現像を行うことにより前記レジストを除去し、前記レジストを除去した配線膜形成用金属層をエッチングすることにより配線膜を形成する配線膜形成用ステップと、前記バンプおよび前記配線膜の形成面に、前記バンプの頂部のみが露出するように絶縁層を形成する絶縁層形成ステップと、を含むことを特徴とする配線回路基板の製造方法である。
【0017】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の配線回路基板の製造方法であって、前記絶縁層形成ステップにより絶縁層を形成した後に、一方の面に配線膜が形成された配線膜付剥離性シートを、該配線膜付剥離性シートの配線膜が前記バンプの頂部と接するように積層するステップを含むことを特徴とするものである。
【0018】
請求項3に記載の発明は、バンプ形成用金属層の両面にレジストを塗布し、片面のレジストのみを露光および現像して所定のパターンを形成するステップと、前記パターンにめっき法によりエッチングストッパー層を成膜し、さらに、前記エッチングストッパー層の上にめっき法により配線膜を形成するステップと、前記バンプ形成用金属層の両面に塗布されたレジストを剥離するステップと、前記エッチングストッパー層および前記配線膜が形成された面に剥離性シートを形成するステップと、前記バンプ形成用金属層を部分的にエッチングすることによりバンプを形成するバンプ形成ステップと、前記バンプが形成された面に、前記バンプの頂部のみが露出するように絶縁層を形成する絶縁層形成ステップと、を含むことを特徴とする配線回路基板の製造方法である。
【0019】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の配線回路基板の製造方法であって、前記絶縁層形成ステップにより絶縁層を形成した後に、一方の面に配線膜が形成された配線膜付剥離性シートを、該配線膜付剥離性シートの配線膜が前記バンプの頂部と接するように積層するステップを含むことを特徴とするものである。
【0020】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の配線回路基板の製造方法であって、前記バンプ形成用金属層および前記配線膜形成用金属層は銅からなり、前記絶縁層はセラミック材料からなることを特徴とするものである。
【0021】
請求項6に記載の発明は、剥離性シートと、前記剥離性シート上に設けられた所定のパターンを有する複数の配線膜と、前記複数の配線膜のうち1つ以上の配線膜の上に、エッチングストッパー層を介して設けられたバンプと、前記バンプが設けられている面の上に、前記バンプの頂部のみが露出するように設けられた絶縁層と、を有し、前記エッチングストッパー層は、前記バンプと前記配線膜との間のみに設けられていることを特徴とする配線回路基板である。
【0022】
請求項7に記載の発明は、剥離性シートと、前記剥離性シートの内部に設けられた所定のパターンを有する配線膜と、前記配線膜上に、表面が前記剥離性シートから露出するように設けられたエッチングストッパー層と、前記エッチングストッパー層の上に設けられたバンプと、前記バンプが設けられた面に前記バンプの頂部のみが露出するように設けられた絶縁層と、を有することを特徴とする配線回路基板である。
【0023】
請求項8に記載の発明は、請求項6または請求項7のいずれかに記載の配線回路基板であって、前記バンプおよび前記配線膜は銅からなり、前記絶縁層はセラミック材料からなることを特徴とするものである。
【0024】
請求項9に記載の発明は、絶縁層と、前記絶縁層の上下両面に所定のパターンをなして形成されている配線膜と、を有し、前記上下両面の配線膜が前記絶縁層内に形成されたスルーホールによって接続されているコア基板の上下両面に、請求項1または請求項3のいずれかに記載の配線回路基板の製造方法によって製造されたバンプが形成された配線回路基板を、前記バンプが前記コア基板に形成されている前記配線膜と接するように積層するステップを含むことを特徴とする多層配線基板の製造方法である。
【0025】
請求項10に記載の発明は、絶縁層と、前記絶縁層の上下両面に所定のパターンをなして形成されている配線膜と、を有し、前記上下両面の配線膜が前記絶縁膜内に形成されたスルーホールによって接続されているコア基板の上下両面に、請求項6または請求項7のいずれかに記載のバンプが形成された配線回路基板を、前記バンプが前記コア基板に形成されている前記配線膜と接するように積層するステップを含むことを特徴とする多層配線基板の製造方法である。
【0026】
請求項11に記載の発明は、請求項9に記載の多層配線基板の製造方法によって製造された、上下両面に配線膜が形成された多層配線基板の上下両面に、請求項1または請求項3のいずれかに記載の配線回路基板の製造方法によって製造されたバンプが形成された配線回路基板を、前記バンプが前記多層配線基板に形成されている前記配線膜と接するように積層するステップを含むことを特徴とする多層配線基板の製造方法である。
【0027】
請求項12に記載の発明は、請求項10に記載の多層配線基板の製造方法によって製造された、上下両面に配線膜が形成された多層配線基板の上下両面に、請求項6または請求項7のいずれかに記載のバンプが形成された配線回路基板を、前記バンプが前記多層配線基板に形成されている前記配線膜と接するように積層するステップを含むことを特徴とする多層配線基板の製造方法である。
【0028】
請求項13に記載の発明は、請求項2または請求項4のいずれかに記載の配線回路基板の製造方法によって製造された、上下両面に配線膜が形成された配線回路基板の上下両面に、請求項1または請求項3のいずれかに記載の配線回路基板の製造方法によって製造されたバンプが形成された配線回路基板を、前記バンプが前記配線膜と接するように積層するステップを含むことを特徴とする多層配線基板の製造方法である。
【0029】
請求項14に記載の発明は、請求項2または請求項4のいずれかに記載の配線回路基板の製造方法によって製造された、上下両面に配線膜が形成された配線回路基板の上下両面に、請求項6または請求項7のいずれかに記載のバンプが形成された第2の配線回路基板を、前記バンプが前記配線膜と接するように積層するステップを含むことを特徴とする多層配線基板の製造方法である。
【0030】
請求項15に記載の発明は、請求項13に記載の多層配線基板の製造方法によって製造された、上下両面に配線膜が形成された多層配線基板の上下両面に、請求項1または請求項3のいずれかに記載の配線回路基板の製造方法によって製造されたバンプが形成された配線回路基板を、前記バンプが前記多層配線基板に形成されている前記配線膜と接するように積層するステップを含むことを特徴とする多層配線基板の製造方法である。
【0031】
請求項16に記載の発明は、請求項14に記載の多層配線基板の製造方法によって製造された、上下両面に配線膜が形成された多層配線基板の上下両面に、請求項6または請求項7のいずれかに記載のバンプが形成された配線回路基板を、前記バンプが前記多層配線基板に形成されている前記配線膜と接するように積層するステップを含むことを特徴とする多層配線基板の製造方法である。
【0032】
請求項17に記載の発明は、絶縁層の上下両面に配線膜形成用金属層が形成され、その配線膜形成用金属層の上下両面にエッチングストッパー層を介してバンプ形成用金属層が形成され、さらに上下配線膜間を電気的に接続するためのスルーホールが形成された多層金属板に対して、前記バンプ形成用金属層を部分的にエッチングすることにより、前記多層金属板の上下両面にバンプを形成するバンプ形成ステップと、前記バンプをマスクとして前記エッチングストッパー層をエッチングすることにより、前記多層金属板の上下両面に形成されたエッチングストッパー層を除去するステップと、前記バンプが形成された上下両面にレジストを塗布したうえで、所定のパターンを有する露光マスクに従って露光および現像を行うことにより前記レジストを除去し、前記レジストを除去した配線膜形成用金属層をエッチングすることにより、前記スルーホールによって電気的に接続するように前記絶縁層の上下両面に配線膜を形成する配線膜形成ステップと、を含むことを特徴とする多層配線基板の製造方法である。
【0033】
請求項18に記載の発明は、絶縁層の上下両面に配線膜形成用金属層が形成され、その配線膜形成用金属層の上下両面にエッチングストッパー層を介してバンプ形成用金属層が形成され、さらに上下配線膜間を電気的に接続するためのスルーホールが形成された多層金属板に対して、前記バンプ形成用金属層を部分的にエッチングすることにより、前記多層金属板の上下両面にバンプを形成するバンプ形成ステップと、前記バンプをマスクとして前記エッチングストッパー層をエッチングすることにより、前記多層金属板の上下両面に形成されたエッチングストッパー層を除去するステップと、前記バンプが形成された上下両面にレジストを塗布したうえで、所定のパターンを有する露光マスクに従って露光および現像を行うことにより前記レジストを除去し、前記レジストを除去した配線膜形成用金属層をエッチングすることにより、前記スルーホールによって電気的に接続するように前記絶縁層の上下両面に配線膜を形成する配線膜形成ステップと、前記バンプおよび前記配線膜が形成されている面に、前記バンプの頂部のみが露出するよう絶縁層を形成する絶縁層形成ステップと、を含むことを特徴とする多層配線基板の製造方法である。
【0034】
請求項19に記載の発明は、請求項18に記載の多層配線基板の製造方法によって製造された、上下両面にバンプが形成された多層配線基板に対して、配線膜が形成されている銅箔を、前記配線膜が前記多層配線基板の上下両面に形成されている前記バンプと接するように、前記多層配線基板の上下両面に積層して多層金属板を形成するステップと、前記銅箔を部分的にエッチングすることにより、前記多層金属板の上下両面にバンプを形成するバンプ形成ステップと、前記多層金属板の上下両面に、前記多層金属板の上下両面に形成されたバンプの頂部のみが露出するように絶縁層を形成する絶縁層形成ステップと、を含むことを特徴とする多層配線基板の製造方法である。
【0035】
請求項20に記載の発明は、配線膜形成用金属層の上下両面にエッチングストッパー層を介してバンプ形成用金属層が形成された第1の多層金属板に対して、前記第1の多層金属板の一方の面の前記バンプ形成用金属層を部分的にエッチングすることにより、前記第1の多層金属板の一方の面にバンプを形成するバンプ形成ステップと、前記バンプをマスクとして、前記バンプが形成されている面のエッチングストッパー層をエッチングすることにより、前記エッチングストッパー層を除去するステップと、前記バンプが形成されている面に、バンプの頂部のみが露出するように絶縁層を形成する絶縁層形成ステップと、前記絶縁層が形成されている面に、配線膜形成用金属層の上にエッチングストッパー層を介してバンプ形成用金属層が形成された第2の多層金属板を、該第2の多層金属板の配線膜形成用金属層が前記バンプと接するように積層して第3の多層金属板を形成するステップと、前記第3の多層金属板の上下両面のバンプ形成用金属層を部分的にエッチングすることにより、前記第3の多層金属板の上下両面にバンプを形成するバンプ形成ステップと、を含むことを特徴とする多層配線基板の製造方法である。
【0036】
請求項21に記載の発明は、請求項20に記載の多層配線基板の製造方法によって製造された、上下両面にバンプが形成されている多層配線基板に対して、前記バンプが形成された上下両面にレジストを塗布したうえで、所定のパターンを有する露光マスクに従って露光および現像を行うことにより前記レジストを除去し、前記レジストを除去した配線膜形成用金属層をエッチングすることにより、前記スルーホールによって電気的に接続するように前記絶縁層の上下両面に配線膜を形成する配線膜形成ステップと、前記多層配線基板の上下両面に、前記バンプの頂部のみが露出するように絶縁層を形成する絶縁層形成ステップと、を含むことを特徴とする多層配線基板の製造方法である。
【0037】
請求項22に記載の発明は、請求項21に記載の多層配線基板の製造方法によって製造された、上下両面にバンプが形成されている多層配線基板に対して、配線膜が形成されている銅箔を、前記配線膜が前記多層配線基板の上下両面に形成されているバンプと接するように、前記多層配線基板の上下両面に積層するステップと、前記銅箔を部分的にエッチングすることにより、上下両面に別のバンプを形成するバンプ形成ステップと、前記別のバンプの頂部のみが露出するように、上下両面に絶縁層を形成する絶縁層形成ステップと、を含むことを特徴とする多層配線基板の製造方法である。
【0038】
請求項23に記載の発明は、請求項1または請求項3のいずれかに記載の配線回路基板の製造方法によって製造された、剥離性シートの上にバンプが形成された配線回路基板に対して、配線膜が形成されている銅箔を、前記配線膜が前記配線回路基板に形成されている前記バンプと接するように、前記配線回路基板に積層するステップと、前記銅箔を部分的にエッチングすることにより、別のバンプを形成するバンプ形成ステップと、前記別のバンプの頂部のみが露出するように絶縁層を形成する絶縁層形成ステップと、を含むことを特徴とする多層配線基板の製造方法である。
【0039】
請求項24に記載の発明は、請求項6または請求項7のいずれかに記載の剥離性シートの上にバンプが形成された配線回路基板に対して、配線膜が形成されている銅箔を、前記配線膜が前記配線回路基板に形成されている前記バンプと接するように、前記配線回路基板に積層するステップと、前記銅箔を部分的にエッチングすることにより、別のバンプを形成するバンプ形成ステップと、前記別のバンプの頂部のみが露出するように絶縁層を形成する絶縁層形成ステップと、を含むことを特徴とする多層配線基板の製造方法である。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図1乃至図12を参照しつつ説明する。
【0041】
[第1の実施の形態]
まず、本発明の第1の実施形態における配線回路基板の製造工程について図1および図2を参照しつつ説明する。図1および図2は、第1の実施形態における配線回路基板の製造方法を工程順に示す基板の断面図である。この第1の実施形態においては、エッチング法を採用して配線回路基板を製造する。
【0042】
まず、図1(a)に示すように、剥離性シート100が設けられた多層金属板101を用意する。この多層金属板101は、例えば厚さ12μmの銅箔からなる配線膜形成用金属層102上に積層された、例えば厚さ1μmのNiからなるエッチングストッパー層103と、さらにその上に積層された、例えば厚さ80μmの銅箔からなるバンプ形成用金属層104とからなる。剥離性シート100としては、粘着テープ等の基材として用いられている各種の薄層品が用いられ、例えば紙、金属箔や、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ウレタン、ポリ塩化ビニリデン又はポリ塩化ビニル等の合成樹脂フィルムが用いられる。また、これらの積層品であってもよい。そして、紫外線照射や加熱によりその粘着性が無くなり、剥離しやすいものを使用する。
【0043】
次に、図1(b)に示すように、バンプ形成用金属層104上にレジスト105を塗布する。そして、図1(c)に示すように、レジスト105に対して露光、現像を行うことにより所定のパターンを有するレジスト106を形成する。このとき、円形パターンが形成された露光マスクを使用して露光が行われる。従って、現像後のレジスト106のパターンは円形パターンをなしている。
【0044】
そして、図1(d)に示すように、レジスト106をマスクとしてバンプ形成用金属層104を選択的にエッチングしてパターニングすることにより、層間膜導通手段のバンプ107を形成する。このエッチングはウエットエッチングにより行い、使用するエッチング液はNiからなるエッチングストッパー層103をエッチングし得ないが、バンプ形成用金属層104をエッチングできるエッチング液を使用する。ここで、パターニングには、前述したように円形パターンが形成された露光マスクが使用されるため、エッチングによって形成されるバンプ107の縦断面形状は略台形をなしている。また、この選択的エッチングにおいて、エッチングストッパー層103はバンプ形成用金属層104のエッチング時に配線膜形成用金属膜102がエッチングされるのを防止する。そして、エッチングマスクとして使用したレジスト106を剥離する。尚、図1(d)はレジスト106を剥離した後の状態を示すものである。
【0045】
そして、図1(e)に示すように、バンプ107をマスクとして、エッチングストッパー層103をエッチングすることによりエッチングストッパー層108を形成する。このエッチングには、バンプ107を構成する金属(本実施形態においては銅である。)をエッチングしないが、エッチングストッパー層103を構成する金属(本実施形態においてはNiである。)をエッチングするエッチング液(Ni剥離液)を使用する。このエッチング工程により、エッチングストッパー層108は、バンプ107と配線膜形成用金属層102との間にのみ存在することになる。
【0046】
次に、図1(f)に示すように、バンプ107が形成されている面に対してポジ型のレジスト109を塗布する。ポジ型レジストとしては電着レジストや液レジストを用いる。そして、図1(g)に示すように、レジスト109に対して露光、現像を行うことにより所定のパターンを有する、例えばレジスト110aとレジスト110bを形成する。例えば図1(g)に示すように、レジスト110aは配線膜形成用金属層102の上に形成され、レジスト110bはバンプ107を覆うようにして形成される。そして、図1(h)に示すように、ウエットエッチングにより配線膜形成用金属層102を選択的にエッチングしてパターニングすることにより、配線膜111を形成する。この配線膜111は、例えば配線膜111aと配線膜111bで構成されている。例えば図1(h)に示すように、レジスト110aで保護されることにより形成された配線膜111aはバンプと接することなく剥離性シート100上に形成されることとなるが、レジスト110bで保護されることにより形成された配線膜111bは、バンプ107と剥離性シート100との間に形成されることになる。
【0047】
そして、図1(i)に示すように、バンプ107が形成されている面に絶縁膜113を、離型クッションシートを介して熱プレス、熱ローラ又は超音波ローラ等で圧着することにより積層して配線回路基板114を作製する。このとき、絶縁膜113の表面からバンプ107の頂部のみが露出するように、バンプ107の高さよりも適宜薄いものを用いる。この絶縁膜113には例えば、樹脂やセラミック材料が使用される。セラミック材料を使用する場合には、予め絶縁膜113を構成するセラミック材料を粉砕し、そのセラミック材料と樹脂とを混合し、複数枚のグリーンシートを作製しておく。そして、その複数枚のグリーンシートを重ねて熱圧着により積層化を行う。
【0048】
以上の方法を採用することにより、ウエットエッチングにより配線膜を形成する過程で、絶縁材がエッチング液に晒されてしまうこともなく、バンプと配線膜を形成することが可能となる。さらに、図1(f)から図1(h)に示されている工程を採用することにより、バンプと配線膜を同一基板上(本実施形態においては剥離性シート上)に形成することが可能となる。そのことにより、他の配線回路基板と圧着した後に剥離性シートを除去しても配線膜のパターンを平坦に維持することができる。さらに、複数の配線回路基板と組み合わせて多層配線基板を製造する際の設計の自由度が増すという効果も奏する。
【0049】
次に、この配線回路基板114を利用した他の配線回路基板の製造工程について図2を参照しつつ説明する。
【0050】
まず、図2(a)に示すように、前述の図1(a)から図1(i)に示された工程により作製された配線回路基板114と、配線膜付剥離性シート115とを用意する。この配線膜付剥離性シート115は、剥離性シート116上に配線膜117が形成されており、この配線膜117は例えば、配線膜117a及び117bによって構成されている。
【0051】
そして、図2(b)に示すように、配線回路基板114と配線膜付剥離性シート115とを、圧着する。このとき、配線回路基板114に形成されたバンプ107と、配線膜付剥離性シート115に形成された配線膜117が向き合うように、配線回路基板114と配線膜付剥離性シート115を配置する。さらに、例えば、配線回路基板114に形成された各バンプ107が配線膜付剥離性シート115に形成された配線膜117a及び117bと接触するように、配線回路基板114と配線膜付剥離性シート115を配置する。そして、バンプ107と配線膜117a及び117bとが接触するため、配線膜111bと配線膜117とが電気的につながることになる。従って、バンプ107が上下配線膜間を導通する層間膜導通手段として機能することとなる。そして、圧着した後に、200℃〜350℃の温度で仮ベーキングを行い、バンプ107と配線膜117aとを接合する。
【0052】
そして、図2(c)に示すように、剥離性シート100及び116を除去することにより、配線回路基板118を形成する。尚、剥離性シート116の接着層に紫外線効果型又は熱硬化型樹脂を用いると、紫外線又は熱を加えることにより剥離が容易になる。
【0053】
以上の方法を採用することにより、層間絶縁膜がエッチング液に晒されてしまうこともなく、上下の配線膜が層間膜導通手段のバンプによって接続された配線回路基板を製造することができる。また、剥離性シートの同一面上にバンプと配線膜を形成することにより、他の配線回路基板と圧着した後に剥離性シートを除去しても配線膜のパターンを平坦に維持することが可能となる。
【0054】
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施形態における配線回路基板の製造工程について図3および図4を参照しつつ説明する。図3および図4は、第2の実施形態における配線回路基板の製造方法を工程順に示す基板の断面図である。この第2の実施形態においては、めっき法を採用して配線回路基板を製造する。
【0055】
まず、図3(a)に示すように、例えば厚さ80μmの銅箔からなるバンプ形成用金属層300を用意する。そして、図3(b)に示すように、バンプ形成用金属層300の上下両面にレジストを塗布又はラミネート(圧着)する。そして、片面のレジストのみを露光、現像することにより配線膜を形成するためのパターンを有するレジスト302を形成する。例えば図3(b)に示すように、レジスト301は全面露光され、現像されずにバンプ形成用金属層300の全面に形成されているが、レジスト302は露光、現像されて、配線膜を形成するためのパターンをなしている。
【0056】
次に、図3(c)に示すように、レジスト302によって形成されたパターンに、めっき法によって例えば厚さ1μmのNiからなるエッチングストッパー層303をバンプ形成用金属層300に接着するように形成する。さらに、そのエッチングストッパー層303の上にめっき法により、例えば厚さ12μmの銅箔からなる配線膜304を形成する。
【0057】
そして、図3(d)に示すように、レジスト301及び302を除去する。その結果、バンプ形成用金属層300の片面には、所定のパターンをなしているエッチングストッパー層303及び配線膜304が形成される。また、レジスト301が形成されることにより、バンプ形成用金属層300の片面(レジスト301が塗布された面)には、エッチングストッパー層303としてのNiや、配線膜304としての銅がめっき法によって形成されることはない。
【0058】
次に、図3(e)に示すように、エッチングストッパー層303および配線膜304が形成されているバンプ形成用金属層300の面に、剥離性シート305を接着する。
【0059】
次に、図3(f)のように、バンプ形成用金属層300上にレジストを塗布又はラミネート(圧着)し、露光、現像することにより所定のパターンを有するレジスト306を形成する。このとき、前述した第1の実施形態において使用された露光マスクと同様に、円形パターンが形成された露光マスクを使用して露光が行われる。従って、現像後のレジスト306のパターンは円形パターンをなしている。
【0060】
そして、図3(g)に示すように、レジスト306をマスクとしてバンプ形成用金属層300を選択的にエッチングしてパターニングすることにより、上下配線間接続用のバンプ307を形成する。そして、エッチングマスクとして使用したレジスト306を剥離する。尚、図3(g)はレジスト306を剥離した後の状態を示すものである。
【0061】
そして、図3(h)に示すように、バンプ307が形成されている面に絶縁膜308を、離型クッションシートを介して熱プレス、熱ローラ又は超音波ローラ等で圧着することにより積層して配線回路基板309を作製する。このとき、絶縁膜308の表面からバンプ307の頂部のみが露出するように、バンプ307の高さよりも適宜薄いものを用いる。この絶縁膜308には前述した第1の実施形態と同様に、エポキシやポリイミド等の樹脂やセラミック材料が使用される。
【0062】
以上の方法を採用することにより、配線膜を形成する過程で、従来技術のように絶縁膜がエッチング液に晒されてしまうこともなく、バンプと配線膜を形成することが可能となる。また、バンプと配線膜を同一基板上(本実施形態においては剥離シート上)に形成することが可能となる。そのことにより、他の配線回路基板と圧着した後に剥離性シートを除去しても配線膜のパターンを平坦に維持することができる。さらに、複数の配線回路基板と組み合わせて多層配線基板を製造する際の設計の自由度が増すという効果も奏する。また、めっき法を採用したことにより、第1の実施形態のエッチング法を用いて形成するパターンよりも、更に微細なパターンを形成することが可能となる。
【0063】
次に、この配線回路基板309を利用した他の配線回路基板の製造工程について図4を参照しつつ説明する。
【0064】
まず、図4(a)に示すように、前述した図3(a)から図3(h)に示された工程により作製された配線回路基板309と、配線膜付剥離性シート310とを用意する。この配線膜付剥離性シート310は、剥離性シート311上に配線膜312が形成されており、その配線膜312は例えば、配線膜312a及び312bによって構成されている。
【0065】
そして、図4(b)に示すように、配線回路基板309と配線膜付剥離性シート310とを、圧着する。このとき、配線回路基板309に形成されたバンプ307と、配線膜付剥離性シート310に形成された配線膜312が向き合うように、配線回路基板309と配線膜付剥離性シート310を配置する。さらに、例えば、配線回路基板309に形成された各バンプ307が配線膜付剥離性シート310に形成された配線膜312a及び312bと接触するように、バンプ付剥離性シート309と配線膜付剥離性シート310を配置する。そのように配置することにより、バンプ307と配線膜312a及び312bとが接触するため、配線膜304と配線膜312とが電気的につながることになる。従って、バンプ307が上下配線膜間を導通する層間膜導通手段として機能することとなる。そして、圧着した後に、200℃〜350℃の温度で仮ベーキングすることにより、バンプ307と配線膜312aとを接合する。
【0066】
そして、図4(c)に示すように、剥離性シート305及び311を除去することにより、配線回路基板313を形成する。尚、剥離性シート116の接着層に紫外線効果型又は熱硬化型樹脂を用いると、紫外線又は熱を加えることにより剥離が容易になる。
【0067】
以上の方法を採用することにより、層間絶縁膜がエッチング液に晒されてしまうこともなく、上下の配線膜が層間膜導通手段のバンプによって接続された配線回路基板を製造することができる。また、剥離性シートの同一面上にバンプと配線膜を形成することにより、他の配線回路基板と圧着した後に剥離性シートを除去しても配線膜のパターンを平坦に維持することが可能となる。さらに、めっき法を採用したことにより、第1の実施形態のエッチング法を用いて形成するパターンよりも、更に微細なパターンを形成することが可能となる。
【0068】
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施形態として、本発明の第1の実施形態において作製された配線回路基板を用いた多層配線基板の製造方法について図5を参照しつつ説明する。図5は、第3の実施形態における多層配線基板の製造方法を工程順に示す基板の断面図である。
【0069】
まず図5(a)に示すように、コア基板500を用意する。このコア基板500は、樹脂又はセラミック材料からなる絶縁基板501と、銅等の金属からなる配線膜502と、上下導体間接続用スルーホール503とからなる。また、配線膜502は、例えば配線膜502a、502b、502cから構成されている。例えば、絶縁基板501の片面には配線膜502aが形成されており、もう一方の面には配線膜502b及び502cが形成されている。そして、上下導体間接続用スルーホール503によって絶縁基板501の上下の面に設けられている配線膜502aと配線膜502bとが接続される。上下導体間接続用スルーホール503は、例えばドリルで絶縁基板501に孔を形成した後、その孔の内壁に例えば銅などの金属層504をめっき法で形成した後、エポキシ樹脂等で孔埋めすることにより作製される。
【0070】
そして、コア基板500の上下両面に配線回路基板510および配線回路基板520を配置する。配線回路基板520は、前述した第1の実施形態における配線回路基板114に相当し、図1(a)から図1(i)を参照して説明した方法により作製される。また、配線回路基板510は露光マスクのパターンを変えるのみで、配線回路基板520と同様の工程により作製される。従って、配線回路基板510および配線回路基板520は、配線回路基板114と同様の構成をなしている。
【0071】
配線回路基板510は、剥離性シート511上に配線膜512が形成されており、その配線膜512は、配線膜512a、512b、512cによって構成されている。さらに、配線膜512a上に形成されたエッチングストッパー層513を介してバンプ514が形成されている。そして、バンプ514の頂部が露出するように絶縁膜515が形成されている。
【0072】
また、配線回路基板520は、剥離性シート521上に配線膜522が形成されており、その配線膜522は、配線膜522aと配線膜522bによって構成されている。さらに、配線膜522b上に形成されたエッチングストッパー層523を介してバンプ524が形成されている。そして、バンプ524の頂部が露出するように絶縁膜525が形成されている。
【0073】
そして、図5(b)に示すように、例えば、配線回路基板510のバンプ514がコア基板500の片面に形成された配線膜502cと接するように配線回路基板510とコア基板500とを圧着する。また、配線回路基板520のバンプ524がコア基板500のもう一方の面に形成された配線膜502aと接するように配線回路基板520とコア基板500とを圧着する。
【0074】
その後、200℃〜350℃の温度で仮ベーキングを行い、図5(c)に示すように、剥離性シート511及び512を除去し、多層配線基板530を作製する。
【0075】
さらに、図5(d)に示すように、多層配線基板530の上下両面に配線回路基板540及び550を配置する。この配線回路基板540及び550は、露光マスクのパターンを変えるのみで、前述した第1の実施形態における配線回路基板114と同様の工程によって作製される。従って、配線回路基板114と同様の構成をなしている。
【0076】
配線回路基板540は、剥離性シート541上に配線膜542が形成されており、この配線膜542は配線膜542a、542b、542cによって構成されている。さらに、配線膜542a上に形成されたエッチングストッパー層543aを介してバンプ544aが形成されている。さらに、配線膜542b上に形成されたエッチングストッパー層543bを介してバンプ544bが形成されている。そして、バンプ544a及び544bの頂部が露出するように絶縁膜545が形成されている。
【0077】
また、配線回路基板550は、剥離性シート551上に配線膜552が形成されており、この配線膜552は配線膜552aと552bによって構成されている。さらに、配線膜552a上にエッチングストッパー層553aと553bが形成されている。そして、エッチングストッパー層553aを介してバンプ554aが形成されており、エッチングストッパー層553bを介してバンプ554bが形成されている。そして、バンプ544a及び544bの頂部が露出するように絶縁膜555が形成されている。
【0078】
そして、図5(e)に示すように、例えば、配線回路基板540のバンプ544aが多層配線基板530の片面に形成された配線膜512bと接し、さらに、配線回路基板540のバンプ544bが多層配線基板530の片面に形成された配線膜512aと接するように配線回路基板540と多層配線基板530とを圧着する。また、配線回路基板550のバンプ554aが多層配線基板530の片面に形成された配線膜522aと接し、さらに、配線回路基板550のバンプ554bが多層配線基板530の片面に形成された配線膜522bと接するように配線回路基板550と多層配線基板530とを圧着する。そして、絶縁膜としてセラミック材料を使用した場合は、約800℃の温度でベーキングを行い、絶縁膜を焼成する。そして、図5(e)に示すように、剥離性シート541及び551を除去し、多層配線回路基板を作製する。
【0079】
以上の方法を採用することにより、層間絶縁膜がエッチング液に晒されてしまうこともなく、上下の配線膜が層間膜導通手段のバンプによって接続された多層配線基板を製造することができる。また、剥離性シートの同一面上にバンプと配線膜を形成した配線回路基板を使用しているため、それらを圧着して多層配線基板を作製した後に剥離性シートを除去しても配線膜のパターンを平坦に維持することができる。
【0080】
尚、この第3の実施形態において使用される配線回路基板510、520、540、550は、第1の実施形態の製造方法によって作製されたものであるが、本発明はこれに限られない。それらに代わって、第2の実施形態の製造方法によって作製された配線回路基板309を使用して多層配線基板を作製することもできる。第2の実施形態の配線回路基板を使用した場合には、更に微細なパターンを形成することが可能となる。
【0081】
また、この第3の実施形態においては、上下導体間接続用スルーホール503が形成されたコア基板500を用いて多層配線回路基板を作製したが、コア基板500の代わりに、配線回路基板を使用することもできる。例えば第1の実施形態及び第2の実施形態において作製された配線回路基板118又は313を使用して多層配線回路基板を作製することも可能である。そのような場合には、配線回路基板118又は313の上下両面に配線回路基板510及び520を配置、圧着して多層配線基板を形成し、さらに、その多層配線基板の上下両面に配線回路基板540及び550を配置、圧着して多層配線基板を形成する。このように、コア基板に代えて配線回路基板を使用することにより、改めてスルーホールを形成する工程やスルーホール内を銅などの金属でめっきする工程が必要でなくなるため、上記の効果に加えて更に工程数を削減することが可能となる。
【0082】
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施形態として、本発明の第1の実施形態および第2の実施形態において作製された配線回路基板を利用した多層配線基板の製造方法について図6を参照しつつ説明する。この図6は、第4の実施形態における多層配線基板の製造方法を工程順に示す基板の断面図である。
【0083】
まず図6(a)に示すように、配線回路基板600を用意する。この配線回路基板600は、前述した第1の実施形態における配線回路基板118に相当する。この配線回路基板600は、配線膜602が形成されており、例えば、絶縁膜601の一方の面には配線膜602a、602b及び602cがそれらの表面が絶縁膜601から露出するように絶縁膜601の内部に形成されている。また、絶縁間601の他方の面には配線膜602dがその表面が絶縁膜601から露出するように絶縁膜601の内部に形成されている。そして、配線膜602d上にはエッチングストッパー層603aと603bが形成されており、さらに、それらを介してエッチングストッパー層603a上にはバンプ604aが形成され、エッチングストッパー層603b上にはバンプ604bが形成されている。エッチングストッパー層603a、603bとバンプ604a、604bは絶縁膜601の内部に形成されており、バンプ604aの頂部は配線膜602bと接触し、バンプ604bは配線膜602cと接触している。
【0084】
そして、配線回路基板600の上下両面に別の配線回路基板610及び620を配置する。配線回路基板620は、前述した第2の実施形態における配線回路基板309に相当し、図3(a)から図3(h)を参照して説明した方法により作製される。また、配線回路基板610は露光マスクのパターンを変えるのみで、配線回路基板309と同様の工程により作製される。従って、配線回路基板309と同様の構成をなしている。
【0085】
配線回路基板610は、剥離性シート611の内部に配線膜612が形成されており、その配線膜612は配線膜612a、612b、612cによって構成されている。さらに、配線膜612の上にはエッチングストッパー層613が形成されている。例えば、配線膜612a上にはエッチングストッパー層613aが形成されており、そのエッチングストッパー層613aを介してバンプ614が形成されている。また、配線膜612b上にはエッチングストッパー層613bが形成されており、配線膜612c上にはエッチングストッパー層612cが形成されている。そして、バンプ614の頂部が露出するように剥離性シート611上に絶縁膜615が形成されている。
【0086】
また、配線回路基板620は、剥離性シート621の内部に配線膜622が形成されており、その配線膜622は配線膜622aと622bによって構成されている。さらに、配線膜622の上にはエッチングストッパー層623が形成されている。具体的には、配線膜622a上にはエッチングストッパー層623aが形成されており、そのエッチングストッパー層623aを介してバンプ624aとバンプ624bが形成されている。また、配線膜622b上にはエッチングストッパー層623bが形成されている。そして、バンプ624aと624bの頂部が露出するように剥離性シート621上に絶縁膜625が形成されている。
【0087】
そして、図6(b)に示すように、例えば、配線回路基板610のバンプ614が多層配線基板600の一方の面に形成された配線膜602dと接するように配線回路基板610と多層配線基板600とを圧着する。また、配線回路基板620のバンプ624aが多層配線基板の一方の面に形成された配線膜602aと接し、さらに、配線回路基板620のバンプ624bが多層配線基板600の片面に形成された配線膜602bと接するように配線回路基板620と多層配線基板600とを圧着する。その後、200℃から350℃の温度で仮ベーキングを行い、図6(b)に示すように、剥離性シート611及び621を除去し、多層配線基板630を作製する。
【0088】
さらに、図6(c)に示すように、多層配線基板630の上下両面に配線回路基板640及び650を配置する。配線回路基板640及び650は、前述した第1の実施形態における配線回路基板114に相当し、露光マスクのパターンを変えるのみで配線回路基板114と同様の工程により作製される。
【0089】
配線回路基板640は、剥離性シート641上に配線膜形成用金属層642が形成され、その上にはエッチングストッパー層643a及び643bが形成されている。さらにそのエッチングストッパー層643aの上にはバンプ644aが形成され、エッチングストッパー層643bの上にはバンプ644bが形成されている。そして、バンプ644aと644bの頂部が露出するように絶縁膜645が形成されている。
【0090】
配線回路基板650についても配線回路基板640と同様に、例えば、剥離性シート651上に配線膜形成用金属層652が形成され、その上にはエッチングストッパー層653aと653bが形成されている。さらにそのエッチングストッパー層653aの上にはバンプ654aが形成され、エッチングストッパー層653bの上にはとバンプ654bが形成されている。そして、バンプ654aと654bの頂部が露出するように絶縁膜655が形成されている。
【0091】
そして、図6(d)に示すように、配線回路基板640のバンプ644aが多層配線基板630の一方の面に形成された配線膜612aと接し、バンプ644bが配線膜612bと接するように配線回路基板640と多層配線基板630とを圧着する。また、配線回路基板650のバンプ654aが多層配線基板630の一方の面に形成された配線膜622bと接し、バンプ654bが配線膜622aと接するように配線回路基板650と多層配線基板630とを圧着する。そして、絶縁膜としてセラミック材料を使用した場合は、約800℃の温度でベーキングを行い、絶縁膜を焼成する。そして、図6(d)に示すように、剥離性シート641及び651を除去し、配線膜642及び642を形成することで、多層配線回路基板660を作製する。
【0092】
以上の方法を採用することにより、層間絶縁膜がエッチング液に晒されてしまうことなく、上下の配線間が層間膜導通手段のバンプによって接続された配線回路基板を製造することができる。また、剥離性シートの同一面上にバンプと配線膜を形成した配線回路基板を使用しているため、それらを圧着して多層配線基板を作製した後に剥離性シートを除去しても配線膜のパターンを平坦に維持することができる。また、水平方向の配線膜と垂直方向のバンプを同時に備えた配線回路基板を用いて多層配線基板を製造することにより、改めてスルーホールを形成する工程が不要となり、工程数を削減することが可能となる。さらに、めっき法によって作製した配線回路基板を使用することにより、微細なパターンが形成された多層配線基板を作製することが可能となる。
【0093】
尚、本実施形態において使用される配線回路基板600は、第1の実施形態における製造方法(エッチング法)によって作製された配線回路基板118を使用したが、本発明はこれに限られない。例えば、第2の実施形態における方法(めっき法)によって作製された配線回路基板313を使用して多層配線基板を作製することもできる。その結果、更に微細なパターンが形成された多層配線基板を作製することが可能となる。
【0094】
また、本実施形態において使用される配線回路基板610及び620は、第2の実施形態における製造方法(めっき法)によって作製された配線回路基板309を使用したが、本発明はこれに限られない。例えば、第1の実施形態における製造方法(エッチング法)によって作製された配線回路基板114を使用して多層配線基板を作製してよい。
【0095】
また、本実施形態において使用される配線回路基板640と650は、第1の実施形態における製造方法(エッチング法)によって作製した配線回路基板を使用したが、本発明にそれに限られない。例えば、第2の実施形態における製造方法(めっき法)によって作製された配線回路基板を使用して多層配線基板を作製してもよい。その結果、更に微細なパターンが形成された多層配線基板を作製することができる。
【0096】
以上において、絶縁層をエッチング液に晒されない目的で剥離性シートを用いた配線回路基板及び多層配線基板の製造方法を示した。これ以降は、エッチング液に晒されることが可能な絶縁材を用いた配線回路基板及びそれらを組み合わせた多層配線基板の製造方法を示す。
【0097】
[第5の実施の形態]
次に、本発明の第5の実施形態として、本発明の第2の実施形態において作製された配線回路基板を利用した多層配線基板の製造方法について図7を参照しつつ説明する。この図7は、第5の実施形態における配線回路基板の製造方法を工程順に示す基板の断面図である。
【0098】
まず図7(a)に示すように、配線回路基板710及び720を用意する。配線回路基板710は、前述した第2の実施形態において作製された配線回路基板309に相当する。従って、配線回路基板309と同様の構成をなしている。
【0099】
この配線回路基板710は、剥離性シート711の内部に配線膜712が形成されており、その配線膜712は配線膜712aと712bによって構成されている。さらに、配線膜712の上にはエッチングストッパー層713が形成されている。具体的には、配線膜712a上にはエッチングストッパー層713aが形成されており、そのエッチングストッパー層713aを介して銅からなるバンプ714aと714bが形成されている。また、配線膜712b上にはエッチングストッパー層713bが形成されている。そして、バンプ714aと714bの頂部が露出するように剥離性シート711上に絶縁膜715が形成されている。
【0100】
また、配線回路基板720は例えばめっき法を用いて作製する。この配線回路基板720の作製方法の1例について図8を参照しつつ説明する。
【0101】
まず図8(a)に示すように、例えば厚さ80μmの銅箔からなる金属層721を用意する。そして、その金属膜721の上下両面にレジストを塗布し、図8(b)に示すように、片面のみを露光、現像して、エッチングストッパー層及び配線膜を形成するためのパターンを有するレジストを形成する。例えば図8(b)に示すように、レジスト722は露光、現像されずに金属層721の全面に形成されているが、レジスト723は露光、現像されて、エッチングストッパー層及び配線層を形成するためのパターンをなしている。
【0102】
次に、図8(c)に示すように、レジスト723によって形成されたパターンに、金属層721に接着するようにめっき法によって例えば厚さ1μmのNiからなるエッチングストッパー層724を形成する。このエッチングストッパー層724はエッチングストッパー層724a、724b、724cによって構成されている。さらに、エッチングストッパー層724の上にはめっき法により例えば厚さ12μmの銅からなる配線膜725が形成されており、その配線膜725は配線膜725a、725b、725cによって構成されている。具体的には、エッチングストッパー層724a上に配線膜725aが形成され、同様にエッチングストッパー層724b上に配線膜725bが形成され、エッチングストッパー層724c上に配線膜725cが形成されている。
【0103】
そして、図8(d)に示すように、レジスト722と723を除去する。その結果、金属膜721の片面に所定のパターンを有するエッチングストッパー層724a、724b、724cが形成され、さらに、それぞれのエッチングストッパー層を介して配線膜725a、725b、725cが形成された配線回路基板720が作製される。また、レジスト722が形成されることにより、金属膜721の片面(レジスト722が塗布された面)には、エッチングストッパー層としてのNiや、配線膜としての銅がめっき法によって形成されることはない。このようにして作製された配線回路基板720を使用して多層配線回路基板を作製する。
【0104】
再び図7の説明に戻る。図7(b)に示すように、配線回路基板710のバンプ714aが、配線回路基板720の配線膜725aと接し、バンプ714bが配線膜725bと接するように配線回路基板710と配線回路基板720を圧着する。その後、200℃から350℃の温度で仮ベーキングを行う。
【0105】
次に、金属層721の上にレジストを塗布し、円形パターンが形成された露光マスクを使用して露光、現像し、その後ウエットエッチングにより金属層721をエッチングしてパターニングすることによりバンプ741を形成する。このバンプ741は例えば、図7(c)に示すようにバンプ741aと741bによって構成されている。このバンプ741aは、エッチングストッパー層724aを介して配線膜725a上に形成されており、バンプ741bは、エッチングストッパー層724cを介して配線膜725c上に形成されている。また、そのような位置に形成されるようにパターニングに使用する露光マスクのパターンを作製する。
【0106】
そして、図7(d)に示すように、バンプ741aと741bが形成されている面に絶縁膜751を積層し、配線回路基板750を作製する。このとき、絶縁膜751の表面からバンプ741aと741bの頂部のみが露出するように絶縁膜751を積層する。
【0107】
この配線回路基板750を用いて多層配線回路基板を作製する。その工程について引き続き図7を参照しつつ説明する。
【0108】
図7(e)に示すように、配線回路基板750と760を用意し、配線回路基板760の上下両面に配線回路基板750を配置する。配線回路基板750は、図7(a)から図7(d)を参照して説明した方法によって作製されたものである。また、配線回路基板760は、第1の実施形態における配線回路基板118に相当する。この配線回路基板760は、配線膜762が形成されている。具体的には、絶縁膜761の一方の面には配線膜762a及び762bが、それらの表面が絶縁膜761から露出するように絶縁膜761の内部に形成されている。また、絶縁膜761の他方の面には配線膜762c及び762dが、それらの表面が絶縁膜761から露出するように絶縁膜761の内部に形成されている。そして、配線膜762d上にはエッチングストッパー層763aと763bが形成されており、さらに、それらを介してエッチングストッパー層763a上にはバンプ764aが形成され、エッチングストッパー層763b上にはバンプ764bが形成されている。エッチングストッパー層763a、763bとバンプ764a、764bは絶縁膜761の内部に形成されており、バンプ764aと764bの頂部は配線膜762bに接触している。
【0109】
そして、図7(f)に示すように、一方の配線回路基板750に形成されているバンプ741aが配線回路基板760の一方の面に形成されている配線膜762aと接し、バンプ741bが配線膜762bと接するように配線回路基板750と760とを圧着する。それと同様に、他方の配線回路基板750に形成されているバンプ741aが配線膜762dと接し、バンプ741bが配線膜762cと接するように配線回路基板750と760とを圧着する。その後、200℃から350℃の温度で仮ベーキングを行い、図7(f)に示すように、上下両面に形成されている剥離性シート711を除去し、多層配線基板を作製する。
【0110】
尚、本実施形態において使用される配線回路基板710は、第2の実施形態における製造方法(めっき法)によって作製された配線回路基板309を使用したが、本発明はこれに限られない。例えば、第1の実施形態における方法(エッチング法)によって作製された配線回路基板114を使用して多層配線基板を作製することもできる。
【0111】
また、本実施形態において使用される配線回路基板760は、第1の実施形態における製造方法(エッチング法)によって作製された配線回路基板118を使用したが、本発明はこれに限られない。例えば、第2の実施形態における方法(めっき法)によって作製された配線回路基板313を使用しても同様の工程で多層配線基板を作製することができる。その場合、更に微細なパターンが形成された多層配線基板を作製することが可能となる。
【0112】
また、本実施形態においては、バンプが形成された配線回路基板760を用いて多層配線基板を作製したが、その代わりに図7(g)に示すようなコア基板770を用いて多層配線基板を作製することも可能である。このコア基板770は、第3の実施形態において説明したコア基板500と同様に、樹脂またはセラミック材料からなる絶縁基板771と、銅等の金属からなる配線膜772、上下導体間接続用スルーホール773とからなる。また、配線膜772は配線膜772a、772b、772c、772dによって構成されている。そして、絶縁基板771の一方の面には配線膜772aと772bが形成されており、他方の面には配線膜772cと772dが形成されている。そして、上下導体間接続用スルーホール773によって絶縁基板771の上下の面に設けられている配線膜772が接続される。上下導体間接続用スルーホール773は、例えばドリルで絶縁基板771に孔を形成した後、その孔の内壁に例えば銅などの金属層774をめっき法で形成することにより作製される。
【0113】
そして、コア基板770の上下両面に配線回路基板750を配置する。一方の配線回路基板750に形成されているバンプ741aが、コア基板770の一方の面に形成されている配線膜772aと接し、バンプ741bが配線膜772bと接するように配線回路基板750とコア基板770とを圧着する。それと同様に、他方の配線回路基板750に形成されているバンプ741aがコア基板770の他方の面に形成されている配線膜772dと接し、バンプ741bが配線膜772cと接するように配線回路基板750とコア基板770とを圧着する。その後、先に図7(g)および図7(h)を参照しつつ説明したように、200℃から350℃の温度で仮ベーキングを行い、上下両面に形成されている剥離性シート711を除去することにより多層配線基板を作製する。
【0114】
[第6の実施の形態]
次に、本発明の第6の実施形態として、図9を参照しつつ説明する。この図9は、第6の実施形態における多層配線基板の製造方法を工程順に示す基板の断面図である。
【0115】
まず、図9(a)に示すように、多層金属板900を用意する。この多層金属板900は、ポリイミドやエポキシ材料からなる絶縁膜901の上下両面に積層された例えば厚さ18μmの銅箔からなる配線膜形成用金属層902と、その配線膜形成用金属層902の上下両面に積層された例えば厚さ1μmのNiからなるエッチングストッパー層903と、さらにそのエッチングストッパー層903の上下両面に積層された例えば厚さ100μmの銅箔からなるバンプ形成用金属層904とからなる。
【0116】
そして、図9(b)に示すように多層金属板900に上下導体間接続用スルーホール905を形成する。この上下導体間接続用スルーホール905は、例えばドリルで多層金属板900に孔を形成した後、その孔の内壁に銅等の金属層906をめっき法で成膜することにより形成される。そして、例えばアルカリ溶解型のレジストを用いて孔を埋める。このレジストは、後の工程でバンプを形成するためのウエットエッチングを行う際に、上下導体間接続用スルーホール905の内壁に成膜されている金属層906がエッチングされるのを防止する。
【0117】
そして、多層金属板900の上下面(バンプ形成用金属層904の面)にレジストを塗布し、円形パターンが形成された露光マスクを使用して露光、現像を行うことにより、図9(c)に示すように、円形パターンのレジスト907を形成する。そして、ウエットエッチングをしてパターニングすることにより、図9(d)に示すように、バンプ908を形成する。このバンプはバンプ908a、908b、908cによって構成されている。このとき、多層金属板900の上下両面を同時にエッチングしてバンプを形成する。このように上下両面を同時にエッチングしてバンプを形成することにより、片面毎にバンプを形成する方法よりも工程数を削減することが可能となり、従来技術では得られなかった効果を奏する。
【0118】
また、上下導体間接続用スルーホール905内にレジストが埋められているため、ウエットエッチングする際にエッチング液が上下導体間接続用スルーホール905内に入りこんで、金属層906がエッチングされることがなくなる。そして、エッチングによりバンプ908a、908b、908cを形成した後は、水酸化ナトリウムなどが含まれている溶液を用いて上下導体間接続用スルーホール905内に埋め込んだレジストをバンプ形用レジスト907と共に除去する。そして、エッチングストッパー層903をエッチングで除去する。
【0119】
次に、図9(e)に示すように、上下両面に対してポジ型のレジスト909を塗布する。ポジ型レジストとしては、電着レジストや液レジストを用いる。そして、図9(f)に示すように、レジスト909に対して露光、現像を行うことにより所定のパターンを有するレジストを形成する。例えば、図9(f)に示すように、レジスト910aはバンプ908aを覆うようして形成され、レジスト910bはバンプ908bを覆うようにして形成され、レジスト910cはバンプ908cを覆うようにして形成される。また、レジスト910dは一部の配線膜形成用金属層902の上に形成される。さらに、レジスト910eは導通孔壁及びその周辺の配線膜形成用金属層902の上に形成される。
【0120】
そして、図9(g)に示すように、ウエットエッチングにより配線膜形成用金属層903を選択的にエッチングしてパターニングすることにより、配線膜911を形成する。この配線膜911は配線膜911a、911b、991c、911dによって構成されている。例えば、図9(g)に示すように、レジスト910a、911b、911cで保護されることにより形成された配線膜911a、911b、911cは、それぞれバンプ908a、908b、908cと絶縁膜901との間に形成される。一方、レジスト911dで保護されることにより形成された配線膜911dは、バンプと接することなく絶縁膜901上に形成される。
【0121】
そして、図9(h)に示すように、上下両面に絶縁膜912を積層して多層配線基板920を作製する。このとき、絶縁膜912の表面からバンプ908a、980b、908cの頂部のみが露出するように絶縁膜912を積層する。この絶縁膜912には例えば、ポリイミドやエポキシ材料が使用される。
【0122】
以上の方法を採用することにより、上下両面を同時にエッチングしてバンプを形成することにより、片面毎にバンプを形成する方法よりも工程数を削減しながら、両面バンプ付の多層配線基板920を形成することが可能となる。また、同一面上に水平方向の配線膜と垂直方向のバンプを形成することにより、改めてスルーホールを形成する必要がなるなり、工程数を削減することが可能となる。
【0123】
次に、この多層配線基板920の上下両面に配線回路基板を積層して作製する多層配線基板およびその製造方法について図10を参照しつつ説明する。
【0124】
まず図10(a)に示すように、2つの配線回路基板720と多層配線基板920を用意する。配線回路基板720は、先に図8を参照しつつ説明した方法(めっき法)によって作製されるものである。多層配線基板920は、図9を参照しつつ説明した方法によって作製されるものである。
【0125】
そして、多層配線基板920の上下両面に配線回路基板720を配置し、図10(b)に示すように、例えば、一方の配線回路基板720上に形成されている配線膜725aが多層配線基板920の一方の面に形成されているバンプ908aと接するように、配線回路基板720と多層配線基板920を圧着する。それと同様に、他方の配線回路基板720上に形成されている配線膜725aが多層配線基板920の他方の面に形成されているバンプ908cと接し、配線膜725cがバンプ908bに接するように、配線回路基板720と多層配線基板920を圧着する。その後、200℃から350℃の温度で仮ベーキングを行う。
【0126】
さらに、上下両面に形成されている配線回路基板720の金属層721をエッチングしてパターニングすることにより、上下両面にバンプ1001を形成する。このバンプ1001は、例えばバンプ1001a、1001b、1001c、1001dによって構成されている。例えば、図10(c)に示すように、一方の面には、エッチングストッパー層724aを介して配線膜725a上にバンプ1001aを形成し、エッチングストッパー層724cを介して配線膜725c上にバンプ1001cを形成する。また、他方の面には、エッチングストッパー層724bを介して配線膜725b上にバンプ1001dを形成し、エッチングストッパー層724cを介して配線膜725c上にバンプ1001cを形成する。このように、上下両面を同時にエッチングしてバンプを形成することにより、片面毎にバンプを形成する方法よりも工程数を削減することが可能となる。
【0127】
次に、図10(d)に示すように、上下両面に絶縁膜1002を積層し、多層配線基板を作製する。このとき、絶縁膜1002の表面から各バンプ1001a、1001b、1001c、1001dの頂部のみが露出するように絶縁膜1002を積層する。この絶縁膜1002には例えば、ポリイミドやエポキシ材料が使用される。
【0128】
次に、図10(e)に示すように、上下両面に例えば厚さ18μmの銅箔からなる配線膜形成用金属層1003を形成する。そして、配線膜形成用金属層1003をエッチングしてパターニングすることにより、配線膜1104を形成する。この配線膜1004は、例えば図10(f)に示すように、配線膜1004a、1004b、1004c、1004dによって構成されている。このパターニング工程において、例えば、一方の面においては配線膜1004aがバンプ1001aに接し、配線膜1004bがバンプ1001bに接するように配線膜1004のパターンを形成する。また、他方の面では配線膜1004cがバンプ1001cとバンプ1001dに接するように配線膜のパターンを形成する。
【0129】
以上の方法のように上下両面を同時にエッチングしてバンプを形成することにより、片面毎にバンプを形成する方法よりも工程数を削減することが可能となる。
【0130】
[第7の実施の形態]
次に、本発明の多層配線基板の製造方法の第7の実施形態について、図11を参照しつつ説明する。この図11は、第7の実施形態の多層配線基板の製造方法を工程順に示す基板の断面図である。
【0131】
まず、図11(a)に示すように、多層金属板1100を用意する。この多層金属板1100は、例えば厚さ12μmの銅箔からなる配線膜形成用金属層1101の上下両面に積層された、例えば厚さ1μmのNiからなるエッチングストッパー層1102と、さらにそのエッチングストッパー層1102の上下両面に積層された、例えば厚さ80μmの銅箔からなるバンプ形成用金属層1103とからなる。従って、本実施形態における多層金属板1100は5層構造をなしている。
【0132】
そして、多層金属板1000の片面のバンプ形成用金属層1103上にレジストを塗布し、円形パターンが形成された露光マスクを使用して露光、現像することにより、図示しない円形パターンのレジストを形成する。そして、その円形パターンのレジストをマスクとしてウエットエッチングしてパターニングすることによりバンプ1104を形成する。このバンプ1104は例えば図11(b)に示すように、バンプ1104aと1104bによって構成されている。その後、バンプ1104をマスクとしてエッチングストッパー層1102をエッチングする。
【0133】
次に、バンプ1104が形成されている面に絶縁膜1105を積層し、配線回路基板1110を作製する。このとき、絶縁膜1105の表面からバンプ1104aと1104bの頂部のみが露出するように絶縁膜1105を積層する。この絶縁膜1105には例えば、エポキシやポリイミド材料が使用される。
【0134】
次に、図11(d)に示すように、上記のようにして作製した配線回路基板1110と多層金属板1120を用意する。この多層金属板1120は、例えば厚さ80μmの銅箔からなるバンプ形成用金属層1123上に積層された、例えば厚さ1μmのNiからなるエッチングストッパー層1122と、さらにそのエッチングストッパー層1122の上に積層された、例えば厚さ12μmの銅箔からなる配線膜形成用金属層1121とからなる。従って、本実施形態における多層金属板1120は3層構造をなしている。そして、配線回路基板1110と多層金属板1120とを圧着する。
【0135】
そして、配線回路基板1110と多層金属板1120とを圧着した基板の上下両面に図示しないレジストを塗布する。つまり、配線回路基板1110のバンプ形成用金属層1103の上と、多層金属板1120のバンプ形成用金属層1123の上にレジストを塗布する。そして、円形パターンが形成された露光マスクを使用して露光、現像を行うことにより、図示しない円形パターンのレジストを形成する。そして、ウエットエッチングをしてパターニングすることによりバンプ1131を形成する。このバンプ1131は、例えば図11(e)に示すように、バンプ1131a、1131b、1131cによって構成されている。バンプ1131aはエッチングストッパー層1122および配線膜形成用金属層1121を介して、バンプ1131aの底部がバンプ1104aの頂部と接続するように形成される。また、バンプ1131cはエッチングストッパー層1122および配線膜形成用金属層1121を介して、バンプ1131cの底部がバンプ1104aの底部と接続するように形成される。また、上下両面を同時にエッチングしてバンプを形成する。このように上下両面を同時にエッチングしてバンプを形成することにより、片面毎にバンプを形成する方法よりも工程数を削減することが可能となる。また、バンプを形成した後に、エッチングストッパー層1102およびエッチングストッパー層1122をエッチングする。
【0136】
次に、図11(f)に示すように、上下両面にレジスト1132を塗布する。そして、図11(g)に示すように、レジスト1132に対して露光、現像を行うことにより所定のパターンを有するレジストを形成する。例えば図11(g)に示すように、レジスト1133aはバンプ1131aを覆うようにして形成され、レジスト1133cはバンプ1131bを覆うようにして形成され、レジスト1133eはバンプ1131cを覆うようにして形成される。また、レジスト1133dはバンプ1104bが形成されている位置に対応した位置に形成される。
【0137】
そして、図11(h)に示すように、ウエットエッチングにより配線膜形成用金属層1101および配線膜形成用金属層1121を選択的にエッチングしてパターニングすることにより、配線膜1134を形成する。この配線膜1134は例えば、配線膜1134a、1134b、1134c、1134dによって構成されている。そして、図11(i)に示すように、配線膜1134aはバンプ1131aとバンプ1104a並びにバンプ1104bとの間に形成されることになる。配線膜1134cはバンプ1131bと絶縁膜1105との間に形成され、配線膜1134eはバンプ1131cと1104aとの間に形成される。また、配線膜1134dはバンプ1104bが形成されている位置に対応する位置に形成されることになる。
【0138】
そして、図11(i)に示すように、上下両面に絶縁膜1135を積層する。このとき、絶縁膜1135の表面からバンプ1131の頂部のみが露出するように絶縁膜1135を積層する。この絶縁膜1135には例えば、樹脂やセラミック材料が使用される。
【0139】
以上の方法のように上下両面を同時にエッチングしてバンプを形成することにより、片面毎にバンプを形成する方法よりも工程数を削減することが可能となる。また、同一面上の水平方向の配線膜と垂直方向のバンプを同時に形成することが可能となるため、改めてスルーホールを形成する工程が不要となり、工程数を削減することが可能となる。
【0140】
次に、この多層配線基板1140の上下両面に配線回路基板を積層して作製する多層配線基板およびその製造方法について図12を参照しつつ説明する。
【0141】
まず、図12(a)に示すように、2つの配線回路基板720と多層配線基板1140を用意する。配線回路基板720は、先に図8を参照しつつ説明した方法(めっき法)によって作製されるものである。多層配線基板1140は、図11を参照しつつ説明した方法によって作製されるものである。
【0142】
そして、多層配線基板1140の上下両面に配線回路基板720を配置し、図12(b)に示すように、一方の配線回路基板720上に形成されている配線膜725aが多層配線基板1140の一方の面に形成されているバンプ1131aと接するように、配線回路基板720と多層配線基板1140を圧着する。さらに、他方の配線回路基板720に形成されている配線膜725aが多層配線基板1140の他方の面に形成されているバンプ1131cと接し、さらに、配線膜725cがバンプ1131bに接するように配線回路基板720と多層配線基板1140を圧着する。その後、200℃から350℃の温度で仮ベーキングを行う。
【0143】
そして、上下両面のバンプ形成用金属層721上にレジストを塗布し、円形パターンが形成された露光マスクを使用して露光、現像することにより、図示しない円形パターンのレジストを形成する。そして、その円形パターンのレジストをマスクとしてウエットエッチングしてパターニングすることにより、上下両面にバンプ1201を形成する。このバンプ1201は、バンプ1201a、1201b、1201c、1201dによって構成されている。図12(c)に示すように、バンプ1201aは配線膜725aと接するように形成され、バンプ1201bは配線膜725cと接するように形成される。さらに、バンプ1201cは配線膜725cと接するように形成され、バンプ1201dは配線膜725bと接するように形成される。また、そのような位置に形成されるように、露光マスクのパターンを形成しておく。このように、上下両面を同時にエッチングしてバンプを形成することにより、片面毎にバンプを形成する方法よりも工程数を削減することが可能となる。
【0144】
次に、図12(d)に示すように、上下両面に絶縁膜1202を積層し、多層配線基板を作製する。このとき、絶縁膜1202の表面から各バンプ1201a、1201b、1201c、1201dの頂部のみが露出するように絶縁膜1202を積層する。この絶縁膜1202には例えば、樹脂やセラミック材料が使用される。
【0145】
次に、図12(e)に示すように、上下両面に例えば厚さ18μmの銅箔からなる配線膜形成用金属層1203を形成する。そして、配線膜形成用金属層1203をエッチングしてパターニングすることにより、配線膜1204を形成する。この配線膜1204は、例えば配線膜1204a、1204b、1204c、1204dによって構成されている。このパターニング工程によって、図12(f)に示すように、配線膜1204aはバンプ1201aと接するように形成され、配線膜1204bはバンプ1201bと接するように形成される。また、配線膜1204cはバンプ1201cおよびバンプ1201dと接するように形成される。また、このような位置に配線膜が形成されるように、露光マスクのパターンを形成しておく。
【0146】
以上の方法のように上下両面を同時にエッチングしてバンプを形成することにより、片面毎にバンプを形成する方法よりも工程数を削減することが可能となる。さらに、めっき法を用いて作製した配線回路基板720を使用するため、配線膜のパターンが微細な多層配線基板を作製することが可能となる。
【0147】
【発明の効果】
請求項1乃至請求項8に記載の発明によると、バンプまたは配線膜をウエットエッチングにより形成する過程で、絶縁膜がエッチング液に晒されてしまうこともなく、バンプと配線膜とを形成することが可能となる。また、バンプと配線膜を同一基板上に形成することが可能となり、他の配線回路基板と圧着した後に剥離性シートを除去しても配線膜のパターンを平坦に維持することができる。さらに、複数の配線回路基板と組み合わせて多層配線基板を製造する際の設計の自由度が増すという効果を奏する。
【0148】
また、請求項3乃至請求項5、請求項6乃至請求項15、請求項23及び請求項24に記載の発明によると、上記の効果に加えて、配線膜のパターンが微細な配線回路基板を作製することが可能となる。
【0149】
また、請求項5及び請求項8に記載の発明によると、絶縁膜にセラミック材料を使用しているため、エッチング工程の際に絶縁膜が膨張することによるクラックの発生を防止することができる。
【0150】
また、請求項9乃至請求項16に記載の発明によると、配線膜とバンプが形成された配線回路基板を利用して多層配線基板を製造することにより、設計の自由度が増すという効果を奏する。さらに、バンプが上下配線膜間を電気的に接続するため、改めてスルーホールを形成する工程が不要となり、多層配線基板の製造工程を削減することが可能となる。
【0151】
また、請求項17乃至請求項22に記載の発明によると、基板の上下両面を同時にエッチングしてバンプを形成するため、片面毎にバンプを形成する方法よりも工程数を削減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における配線回路基板の製造方法を工程順に示す基板の断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における配線回路基板の製造方法を工程順に示す基板の断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態における配線回路基板の製造方法を工程順に示す基板の断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態における配線回路基板の製造方法を工程順に示す基盤の断面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態における多層配線基板の製造方法を工程順に示す基板の断面図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態における多層配線基板の製造方法を工程順に示す基板の断面図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態における多層配線基板の製造方法を工程順に示す基板の断面図である。
【図8】本発明の第5の実施の形態における配線回路基板の製造方法を工程順に示す基板の断面図である。
【図9】本発明の第6の実施の形態における多層配線基板の製造方法を工程順に示す基板の断面図である。
【図10】本発明の第6の実施の形態における多層配線基板の製造方法を工程順に示す基板の断面図である。
【図11】本発明の第7の実施の形態における多層配線基板の製造方法を工程順に示す基板の断面図である。
【図12】本発明の第7の実施の形態における多層配線基板の製造方法を工程順に示す基板の断面図である。
【図13】従来の配線回路基板の製造方法を工程順に示す基板の断面図である。
【符号の説明】
100、116、305、311 剥離性シート
101 多層金属板
102 配線膜形成用金属層
103、108、303 エッチングストッパー層
104、300 バンプ形成用金属層
105、106、109、110、301、302、306 レジスト
107、307 バンプ
111、117、304、312 配線膜
113、308 絶縁膜[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a printed circuit board for mounting electronic devices such as ICs and LSIs, and more particularly to a printed circuit board capable of realizing high-density mounting and a method for manufacturing the same.
[0002]
[Prior art]
In recent years, the progress of semiconductor manufacturing technology is very remarkable, and the miniaturization of semiconductor elements has been realized by the rapid progress of fine pattern formation technology such as mask process technology and etching technology. In order to highly integrate the wiring board, it is necessary to make the wiring board multi-layered and to form the connection between the upper and lower wiring films with high reliability and fineness. Therefore, by etching a metal film such as copper foil from one surface side, a bump having a substantially trapezoidal longitudinal cross-sectional shape is formed, and the bump is used as an interlayer film conduction means for conducting between the upper and lower wiring films. (For example, Patent Document 1).
[0003]
Here, with reference to FIG. 13, a process of forming a multilayer wiring board by using a wiring circuit board on which a bump having copper as a component is formed on a copper foil and further forming the bump will be described. FIG. 13 is a cross-sectional view of a substrate showing a conventional manufacturing process.
[0004]
First, as shown in FIG. 13A, a
[0005]
Next, as shown in FIG. 13B, the bump forming
[0006]
Here, a mask on which a circular pattern is formed is used as an exposure mask used for patterning. Then, by patterning using the exposure mask, bumps having a circular cross-sectional shape and a substantially trapezoidal vertical cross-sectional shape are formed.
[0007]
Next, as shown in FIG. 13C, an
[0008]
Then, as illustrated in FIG. 13F, the printed
[0009]
[Patent Document 1]
JP 2001-111189 A (paragraphs [0025]-[0029])
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the prior art, in the process of forming the
[0011]
In addition, in the prior art, a resin having a large thermal expansion coefficient is used as the insulating film. Therefore, in the thermal process after flip chip mounting of the bare chip, due to the difference in thermal expansion coefficient between the chip and the resin, for example, solder There was a problem that cracks occurred at the connection between the bump and the chip or substrate. Therefore, it has become necessary to use a ceramic material as an insulating material instead of a resin. When a low thermal expansion coefficient material such as ceramic is used as an insulating material, the ceramic material is pulverized in advance, and the ceramic material and resin are mixed to prepare a plurality of green sheets. Then, an insulating film is formed by laminating and laminating the plurality of green sheets. However, since the green sheet is exposed to the etching solution in the process of forming the wiring layer as described above, there is a problem that the function as an insulating material cannot be achieved even if a ceramic material is used.
[0012]
Furthermore, in order to manufacture a multilayer wiring board, it is necessary to produce a number of metal layers having bumps as interlayer film conducting means for conducting between the upper and lower wiring films, which increases the number of processes. .
[0013]
The present invention solves the above problems, and provides a printed circuit board that employs an etching method or a plating method and that can be formed without being exposed to an etching solution, and a method for manufacturing the same. .
[0014]
In addition, by using a ceramic material for the insulating film, there is provided a printed circuit board in which cracks are not generated at a connection portion between a solder bump and a chip or a substrate due to a difference in thermal expansion between the chip and the substrate, and a manufacturing method thereof.
[0015]
In addition, the present invention provides a multilayer wiring board using the above-described wiring circuit board and a manufacturing method thereof, and further uses the wiring circuit board having bumps formed on both the upper and lower surfaces, so that the number of manufacturing steps of the multilayer wiring board is increased. The purpose is to reduce.
[0016]
[Means for Solving the Problems]
According to the first aspect of the present invention, a metal layer for forming a wiring film is formed on a peelable sheet, and further, a metal layer for forming a bump is formed on the metal layer for forming a wiring film via an etching stopper layer. A bump forming step for forming a bump by partially etching the bump forming metal layer on the multilayer metal plate, and the etching stopper layer by etching the etching stopper layer using the bump as a mask. And removing the resist by applying a resist on the surface on which the bumps are formed and then performing exposure and development in accordance with an exposure mask having a predetermined pattern, thereby forming the wiring film by removing the resist A wiring film forming step of forming a wiring film by etching a metal layer for use, and the bump The forming surface of the spare the wiring layer, a method of manufacturing a printed circuit board which comprises and an insulating layer formation step of forming an insulating layer so that only the top portion is exposed in the bump.
[0017]
Invention of Claim 2 is a manufacturing method of the printed circuit board of
[0018]
According to a third aspect of the present invention, there is provided a step of applying a resist on both surfaces of the bump forming metal layer, exposing and developing only the resist on one side to form a predetermined pattern, and forming an etching stopper layer on the pattern by plating. Forming a wiring film on the etching stopper layer by a plating method, peeling the resist applied on both surfaces of the bump forming metal layer, the etching stopper layer and the Forming a peelable sheet on the surface on which the wiring film is formed, forming a bump by partially etching the bump forming metal layer, and forming the bump on the surface on which the bump is formed, An insulating layer forming step of forming an insulating layer so that only the top of the bump is exposed. A method for manufacturing a circuit board.
[0019]
Invention of Claim 4 is a manufacturing method of the printed circuit board of Claim 3, Comprising: After forming the insulating layer by the said insulating layer formation step, the wiring film in which the wiring film was formed in one surface It is characterized by including a step of laminating the peelable sheet such that the wiring film of the peelable sheet with wiring film is in contact with the top of the bump.
[0020]
The invention according to claim 5 is the method for manufacturing a printed circuit board according to any one of
[0021]
The invention according to claim 6 is provided on a peelable sheet, a plurality of wiring films having a predetermined pattern provided on the peelable sheet, and one or more wiring films among the plurality of wiring films. A bump provided through an etching stopper layer, and an insulating layer provided on the surface on which the bump is provided so that only the top of the bump is exposed, and the etching stopper layer Is a printed circuit board provided only between the bump and the wiring film.
[0022]
The invention according to claim 7 is such that the peelable sheet, the wiring film having a predetermined pattern provided inside the peelable sheet, and the surface of the wiring film are exposed from the peelable sheet. An etching stopper layer provided; a bump provided on the etching stopper layer; and an insulating layer provided such that only the top of the bump is exposed on a surface provided with the bump. This is a feature of a wired circuit board.
[0023]
The invention according to claim 8 is the printed circuit board according to claim 6 or 7, wherein the bump and the wiring film are made of copper, and the insulating layer is made of a ceramic material. It is a feature.
[0024]
The invention according to claim 9 has an insulating layer and a wiring film formed in a predetermined pattern on both upper and lower surfaces of the insulating layer, and the wiring films on the upper and lower surfaces are in the insulating layer. A printed circuit board in which bumps manufactured by the method for manufacturing a printed circuit board according to
[0025]
The invention according to claim 10 has an insulating layer and a wiring film formed in a predetermined pattern on both upper and lower surfaces of the insulating layer, and the wiring films on the upper and lower surfaces are in the insulating film. A printed circuit board on which the bumps according to claim 6 or 7 are formed on both upper and lower surfaces of the core substrate connected by the formed through holes, and the bumps are formed on the core substrate. And a step of laminating the wiring film so as to be in contact with the wiring film.
[0026]
According to an eleventh aspect of the present invention, there is provided the first or third aspect of the present invention on the upper and lower surfaces of the multilayer wiring board manufactured by the method for manufacturing the multilayer wiring board according to the ninth aspect, wherein the wiring films are formed on the upper and lower surfaces. And laminating the wiring circuit board on which the bump manufactured by the method for manufacturing a wiring circuit board according to any one of the above is in contact with the wiring film formed on the multilayer wiring board. This is a method for manufacturing a multilayer wiring board.
[0027]
According to a twelfth aspect of the present invention, the multilayer wiring board manufactured by the method for manufacturing a multilayer wiring board according to the tenth aspect has the wiring films formed on both the upper and lower surfaces. And a step of laminating the wiring circuit board on which the bump is formed in such a manner that the bump is in contact with the wiring film formed on the multilayer wiring board. Is the method.
[0028]
The invention according to claim 13 is manufactured by the method for manufacturing a printed circuit board according to any one of claims 2 or 4, and is formed on both upper and lower surfaces of the printed circuit board having wiring films formed on both upper and lower surfaces. A step of laminating a printed circuit board on which a bump manufactured by the method for manufacturing a printed circuit board according to
[0029]
The invention according to claim 14 is manufactured by the method for manufacturing a printed circuit board according to any one of claims 2 or 4, and is formed on both upper and lower surfaces of the printed circuit board having wiring films formed on both upper and lower surfaces. A multilayer wiring board comprising: a step of laminating the second printed circuit board on which the bump according to claim 6 is formed so that the bump is in contact with the wiring film. It is a manufacturing method.
[0030]
According to a fifteenth aspect of the present invention, the multilayer wiring board manufactured by the multilayer wiring board manufacturing method according to the thirteenth aspect is provided on both the upper and lower surfaces of the multilayer wiring board formed on the upper and lower surfaces. And laminating the wiring circuit board on which the bump manufactured by the method for manufacturing a wiring circuit board according to any one of the above is in contact with the wiring film formed on the multilayer wiring board. This is a method for manufacturing a multilayer wiring board.
[0031]
According to a sixteenth aspect of the present invention, there is provided the multilayer wiring board manufactured by the method for manufacturing a multilayer wiring board according to the fourteenth aspect, on the upper and lower surfaces of the multilayer wiring board on which the upper and lower surfaces are formed. And a step of laminating the wiring circuit board on which the bump is formed in such a manner that the bump is in contact with the wiring film formed on the multilayer wiring board. Is the method.
[0032]
In the invention described in claim 17, the wiring film forming metal layers are formed on the upper and lower surfaces of the insulating layer, and the bump forming metal layers are formed on the upper and lower surfaces of the wiring film forming metal layer via the etching stopper layer. In addition, by partially etching the bump forming metal layer on the upper and lower surfaces of the multilayer metal plate with respect to the multilayer metal plate in which through holes for electrically connecting the upper and lower wiring films are formed. A bump forming step for forming a bump, a step of removing the etching stopper layer formed on the upper and lower surfaces of the multilayer metal plate by etching the etching stopper layer using the bump as a mask, and the bump was formed. The resist is applied to both the upper and lower surfaces, and then exposed and developed according to an exposure mask having a predetermined pattern. A wiring film forming step of forming wiring films on both upper and lower surfaces of the insulating layer so as to be electrically connected by the through-hole by etching the metal layer for forming the wiring film from which the resist is removed and the resist is removed; And a method of manufacturing a multilayer wiring board.
[0033]
In the invention described in claim 18, the wiring film forming metal layers are formed on both upper and lower surfaces of the insulating layer, and the bump forming metal layers are formed on the upper and lower surfaces of the wiring film forming metal layer via the etching stopper layer. In addition, by partially etching the bump forming metal layer on the upper and lower surfaces of the multilayer metal plate with respect to the multilayer metal plate in which through holes for electrically connecting the upper and lower wiring films are formed. A bump forming step for forming a bump, a step of removing the etching stopper layer formed on the upper and lower surfaces of the multilayer metal plate by etching the etching stopper layer using the bump as a mask, and the bump was formed. The resist is applied to both the upper and lower surfaces, and then exposed and developed according to an exposure mask having a predetermined pattern. A wiring film forming step of forming wiring films on both upper and lower surfaces of the insulating layer so as to be electrically connected by the through-hole by etching the metal layer for forming the wiring film from which the resist is removed and the resist is removed; And an insulating layer forming step of forming an insulating layer on the surface on which the bump and the wiring film are formed so that only the top of the bump is exposed. .
[0034]
According to a nineteenth aspect of the present invention, there is provided a copper foil in which a wiring film is formed on a multilayer wiring board having bumps formed on both upper and lower surfaces, manufactured by the method for manufacturing a multilayer wiring board according to the eighteenth aspect. Laminating the copper film on the upper and lower surfaces of the multilayer wiring board so that the wiring film contacts the bumps formed on the upper and lower surfaces of the multilayer wiring board; The bump forming step of forming bumps on the upper and lower surfaces of the multilayer metal plate by etching, and only the tops of the bumps formed on the upper and lower surfaces of the multilayer metal plate are exposed on the upper and lower surfaces of the multilayer metal plate. An insulating layer forming step of forming an insulating layer as described above is a method for manufacturing a multilayer wiring board.
[0035]
According to a twentieth aspect of the present invention, there is provided the first multilayer metal plate with respect to the first multilayer metal plate in which the bump forming metal layers are formed on the upper and lower surfaces of the wiring film forming metal layer via an etching stopper layer. A bump forming step of forming a bump on one surface of the first multilayer metal plate by partially etching the bump forming metal layer on one surface of the plate, and using the bump as a mask, the bump Etching the etching stopper layer on the surface where the bump is formed, and removing the etching stopper layer, and forming an insulating layer on the surface where the bump is formed so that only the top of the bump is exposed On the surface on which the insulating layer is formed, a bump forming metal layer is formed on the wiring film forming metal layer via an etching stopper layer on the surface on which the insulating layer is formed. Laminating the second multilayer metal plate formed so that the metal layer for forming a wiring film of the second multilayer metal plate is in contact with the bump, and forming the third multilayer metal plate; And a bump forming step for forming bumps on the upper and lower surfaces of the third multilayer metal plate by partially etching the bump forming metal layers on the upper and lower surfaces of the multilayer metal plate. A method for manufacturing a substrate.
[0036]
According to a twenty-first aspect of the present invention, the upper and lower surfaces on which the bumps are formed are compared with the multilayer wiring substrate in which the bumps are formed on the upper and lower surfaces manufactured by the method for manufacturing a multilayer wiring substrate according to the twentieth aspect. After the resist is applied to the substrate, the resist is removed by performing exposure and development according to an exposure mask having a predetermined pattern, and the metal layer for forming a wiring film from which the resist is removed is etched to form the through hole. A wiring film forming step for forming wiring films on both upper and lower surfaces of the insulating layer so as to be electrically connected, and an insulating layer for forming only the tops of the bumps on both upper and lower surfaces of the multilayer wiring board. A method of manufacturing a multilayer wiring board, comprising: a layer forming step.
[0037]
According to a twenty-second aspect of the present invention, there is provided a copper film in which a wiring film is formed on a multi-layered wiring board manufactured by the method for manufacturing a multi-layered wiring board according to claim 21 and having bumps formed on both upper and lower surfaces. Laminating the foil on the upper and lower surfaces of the multilayer wiring board so that the wiring film is in contact with the bumps formed on the upper and lower surfaces of the multilayer wiring board, and by partially etching the copper foil, A multilayer wiring comprising: a bump forming step for forming different bumps on the upper and lower surfaces; and an insulating layer forming step for forming an insulating layer on the upper and lower surfaces so that only the tops of the other bumps are exposed. A method for manufacturing a substrate.
[0038]
According to a twenty-third aspect of the present invention, there is provided a printed circuit board having a bump formed on a peelable sheet manufactured by the method for manufacturing a printed circuit board according to the first or third aspect. Laminating the copper foil on which the wiring film is formed on the wiring circuit board so that the wiring film is in contact with the bumps formed on the wiring circuit board, and partially etching the copper foil And a bump forming step for forming another bump, and an insulating layer forming step for forming an insulating layer so that only the top of the other bump is exposed. Is the method.
[0039]
According to a twenty-fourth aspect of the present invention, there is provided a copper foil in which a wiring film is formed on a printed circuit board in which a bump is formed on the peelable sheet according to the sixth or seventh aspect. A step of laminating the wiring circuit board so that the wiring film is in contact with the bump formed on the wiring circuit board, and a bump for forming another bump by partially etching the copper foil A method of manufacturing a multilayer wiring board comprising: a forming step; and an insulating layer forming step of forming an insulating layer so that only the top of the other bump is exposed.
[0040]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to FIGS.
[0041]
[First Embodiment]
First, the manufacturing process of the printed circuit board in the first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. 1 and 2 are cross-sectional views of a substrate showing a method of manufacturing a printed circuit board according to the first embodiment in the order of steps. In the first embodiment, the printed circuit board is manufactured by employing an etching method.
[0042]
First, as shown to Fig.1 (a), the
[0043]
Next, as shown in FIG. 1B, a resist 105 is applied on the bump forming
[0044]
Then, as shown in FIG. 1D, the bump forming
[0045]
Then, as shown in FIG. 1E, the
[0046]
Next, as shown in FIG. 1F, a positive resist 109 is applied to the surface on which the
[0047]
Then, as shown in FIG. 1 (i), the insulating
[0048]
By adopting the above method, it is possible to form the bump and the wiring film without exposing the insulating material to the etching solution in the process of forming the wiring film by wet etching. Furthermore, by adopting the steps shown in FIG. 1 (f) to FIG. 1 (h), it is possible to form the bump and the wiring film on the same substrate (on the peelable sheet in this embodiment). It becomes. As a result, the pattern of the wiring film can be kept flat even if the peelable sheet is removed after pressure bonding with another printed circuit board. Furthermore, there is an effect that the degree of freedom of design when manufacturing a multilayer wiring board in combination with a plurality of wiring circuit boards is also increased.
[0049]
Next, a manufacturing process of another printed circuit board using the printed
[0050]
First, as shown in FIG. 2 (a), a printed
[0051]
Then, as shown in FIG. 2B, the printed
[0052]
Then, as shown in FIG. 2C, the printed
[0053]
By adopting the above method, it is possible to manufacture a printed circuit board in which the upper and lower wiring films are connected by the bumps of the interlayer film conduction means without exposing the interlayer insulating film to the etching solution. Also, by forming bumps and wiring films on the same surface of the peelable sheet, it is possible to keep the pattern of the wiring film flat even if the peelable sheet is removed after pressure bonding to another printed circuit board. Become.
[0054]
[Second Embodiment]
Next, the manufacturing process of the printed circuit board according to the second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. 3 and 4 are cross-sectional views of the substrate illustrating the method of manufacturing the printed circuit board according to the second embodiment in the order of steps. In the second embodiment, a printed circuit board is manufactured by using a plating method.
[0055]
First, as shown in FIG. 3A, a bump forming
[0056]
Next, as shown in FIG. 3C, an
[0057]
Then, as shown in FIG. 3D, the resists 301 and 302 are removed. As a result, an
[0058]
Next, as shown in FIG. 3E, a
[0059]
Next, as shown in FIG. 3F, a resist is applied or laminated (crimped) on the bump-forming
[0060]
Then, as shown in FIG. 3G, the bump forming
[0061]
Then, as shown in FIG. 3 (h), the insulating
[0062]
By adopting the above method, it is possible to form the bump and the wiring film without exposing the insulating film to the etching solution as in the prior art in the process of forming the wiring film. In addition, the bump and the wiring film can be formed on the same substrate (in this embodiment, on the release sheet). As a result, the pattern of the wiring film can be kept flat even if the peelable sheet is removed after pressure bonding with another printed circuit board. Furthermore, there is an effect that the degree of freedom of design when manufacturing a multilayer wiring board in combination with a plurality of wiring circuit boards is also increased. Further, by employing the plating method, it is possible to form a finer pattern than the pattern formed by using the etching method of the first embodiment.
[0063]
Next, a manufacturing process of another wired circuit board using the wired
[0064]
First, as shown in FIG. 4A, a printed
[0065]
And as shown in FIG.4 (b), the
[0066]
Then, as shown in FIG. 4C, the printed
[0067]
By adopting the above method, it is possible to manufacture a printed circuit board in which the upper and lower wiring films are connected by the bumps of the interlayer film conduction means without exposing the interlayer insulating film to the etching solution. Also, by forming bumps and wiring films on the same surface of the peelable sheet, it is possible to keep the pattern of the wiring film flat even if the peelable sheet is removed after pressure bonding to another printed circuit board. Become. Furthermore, by adopting the plating method, it becomes possible to form a finer pattern than the pattern formed using the etching method of the first embodiment.
[0068]
[Third Embodiment]
Next, as a third embodiment of the present invention, a method for manufacturing a multilayer wiring board using the printed circuit board produced in the first embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. FIG. 5 is a cross-sectional view of a substrate showing the manufacturing method of the multilayer wiring board in the third embodiment in the order of steps.
[0069]
First, as shown in FIG. 5A, a
[0070]
Then, the printed circuit board 510 and the printed
[0071]
In the printed circuit board 510, a
[0072]
Further, the
[0073]
5B, for example, the wiring circuit board 510 and the
[0074]
Thereafter, temporary baking is performed at a temperature of 200 ° C. to 350 ° C., and the
[0075]
Further, as shown in FIG. 5D,
[0076]
In the printed
[0077]
Further, the
[0078]
As shown in FIG. 5E, for example, the
[0079]
By adopting the above method, it is possible to manufacture a multilayer wiring substrate in which the upper and lower wiring films are connected by the bumps of the interlayer film conducting means without exposing the interlayer insulating film to the etching solution. In addition, since a printed circuit board in which bumps and a wiring film are formed on the same surface of the peelable sheet is used, even if the peelable sheet is removed after crimping them to produce a multilayer wiring board, the wiring film The pattern can be kept flat.
[0080]
The printed
[0081]
In the third embodiment, a multilayer wiring circuit board is manufactured using the
[0082]
[Fourth Embodiment]
Next, as a fourth embodiment of the present invention, a method for manufacturing a multilayer wiring board using the printed circuit boards fabricated in the first and second embodiments of the present invention will be described with reference to FIG. explain. FIG. 6 is a cross-sectional view of a substrate showing the manufacturing method of the multilayer wiring board in the fourth embodiment in the order of steps.
[0083]
First, as shown in FIG. 6A, a printed
[0084]
Then, separate
[0085]
In the printed
[0086]
Further, the
[0087]
Then, as shown in FIG. 6B, for example, the
[0088]
Further, as shown in FIG. 6C,
[0089]
In the printed
[0090]
Similarly to the
[0091]
Then, as shown in FIG. 6 (d), the
[0092]
By adopting the above method, it is possible to manufacture a printed circuit board in which the upper and lower wirings are connected by the bumps of the interlayer film conduction means without exposing the interlayer insulating film to the etching solution. In addition, since a printed circuit board in which bumps and a wiring film are formed on the same surface of the peelable sheet is used, even if the peelable sheet is removed after crimping them to produce a multilayer wiring board, the wiring film The pattern can be kept flat. Also, by manufacturing a multilayer wiring board using a wiring circuit board that is provided with a horizontal wiring film and a vertical bump at the same time, a process for forming a through hole is unnecessary, and the number of processes can be reduced. It becomes. Furthermore, by using a printed circuit board produced by plating, it is possible to produce a multilayer wiring board on which a fine pattern is formed.
[0093]
The wired
[0094]
Moreover, although the
[0095]
In addition, although the printed
[0096]
In the above, the manufacturing method of the wiring circuit board and multilayer wiring board which used the peelable sheet for the purpose of not exposing an insulating layer to an etching solution was shown. In the following, a printed circuit board using an insulating material that can be exposed to an etching solution and a method for manufacturing a multilayer wiring board combining them will be described.
[0097]
[Fifth Embodiment]
Next, as a fifth embodiment of the present invention, a method for manufacturing a multilayer wiring board using the printed circuit board manufactured in the second embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. FIG. 7 is a cross-sectional view of a substrate showing a method of manufacturing a printed circuit board in the fifth embodiment in the order of steps.
[0098]
First, as shown in FIG. 7A, printed
[0099]
In the wired
[0100]
Further, the printed
[0101]
First, as shown in FIG. 8A, a
[0102]
Next, as shown in FIG. 8C, an
[0103]
Then, as shown in FIG. 8D, the resists 722 and 723 are removed. As a result, an
[0104]
Returning to the description of FIG. As shown in FIG. 7B, the
[0105]
Next, a resist is applied on the
[0106]
Then, as shown in FIG. 7D, an insulating
[0107]
A multilayer wiring circuit board is produced using this
[0108]
As shown in FIG. 7E,
[0109]
As shown in FIG. 7F, the
[0110]
In addition, although the wired
[0111]
Further, although the printed
[0112]
In this embodiment, a multilayer wiring board is manufactured using the
[0113]
Then, printed
[0114]
[Sixth Embodiment]
Next, a sixth embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. FIG. 9 is a cross-sectional view of a substrate showing the manufacturing method of the multilayer wiring board in the sixth embodiment in the order of steps.
[0115]
First, as shown in FIG. 9A, a
[0116]
Then, as shown in FIG. 9B, a through-
[0117]
Then, a resist is applied to the upper and lower surfaces (surfaces of the bump-forming metal layer 904) of the
[0118]
In addition, since the resist is buried in the through
[0119]
Next, as shown in FIG. 9E, a positive resist 909 is applied to both the upper and lower surfaces. As the positive resist, an electrodeposition resist or a liquid resist is used. Then, as shown in FIG. 9F, the resist 909 is exposed and developed to form a resist having a predetermined pattern. For example, as illustrated in FIG. 9F, the resist 910a is formed to cover the
[0120]
Then, as shown in FIG. 9G, a wiring film 911 is formed by selectively etching and patterning the wiring film forming
[0121]
Then, as shown in FIG. 9H, a
[0122]
By adopting the above method, the upper and lower surfaces are simultaneously etched to form bumps, thereby forming a
[0123]
Next, a multilayer wiring board manufactured by stacking wiring circuit boards on both upper and lower surfaces of the
[0124]
First, as shown in FIG. 10A, two
[0125]
Then, the
[0126]
Further, the bumps 1001 are formed on the upper and lower surfaces by etching and patterning the
[0127]
Next, as shown in FIG. 10D, an insulating
[0128]
Next, as shown in FIG. 10E, a wiring film forming
[0129]
By forming the bumps by simultaneously etching the upper and lower surfaces as in the above method, the number of steps can be reduced as compared with the method of forming the bumps on each side.
[0130]
[Seventh Embodiment]
Next, a seventh embodiment of the method for manufacturing a multilayer wiring board according to the present invention will be described with reference to FIG. FIG. 11 is a cross-sectional view of a substrate showing the manufacturing method of the multilayer wiring board according to the seventh embodiment in the order of steps.
[0131]
First, as shown in FIG. 11A, a
[0132]
Then, a resist is applied on the bump forming
[0133]
Next, an insulating
[0134]
Next, as shown in FIG. 11D, a printed
[0135]
Then, a resist (not shown) is applied to both the upper and lower surfaces of the substrate on which the printed
[0136]
Next, as shown in FIG. 11 (f), a resist 1132 is applied to both the upper and lower surfaces. Then, as shown in FIG. 11G, the resist 1132 is exposed and developed to form a resist having a predetermined pattern. For example, as shown in FIG. 11G, the resist 1133a is formed so as to cover the
[0137]
Then, as shown in FIG. 11H, the wiring film 1134 is formed by selectively etching and patterning the wiring film forming
[0138]
Then, as shown in FIG. 11 (i), insulating
[0139]
By forming the bumps by simultaneously etching the upper and lower surfaces as in the above method, the number of steps can be reduced as compared with the method of forming the bumps on each side. In addition, since the horizontal wiring film and the vertical bump on the same surface can be formed at the same time, a process of forming a through hole is unnecessary, and the number of processes can be reduced.
[0140]
Next, a multilayer wiring board manufactured by laminating wiring circuit boards on both upper and lower surfaces of the
[0141]
First, as shown in FIG. 12A, two
[0142]
Then, the
[0143]
Then, a resist is applied on the bump forming
[0144]
Next, as shown in FIG. 12D, insulating
[0145]
Next, as shown in FIG. 12E, a wiring film forming
[0146]
By forming the bumps by simultaneously etching the upper and lower surfaces as in the above method, the number of steps can be reduced as compared with the method of forming the bumps on each side. Furthermore, since the printed
[0147]
【The invention's effect】
According to the first to eighth aspects of the present invention, the bump and the wiring film are formed without exposing the insulating film to the etching solution in the process of forming the bump or the wiring film by wet etching. Is possible. Further, the bump and the wiring film can be formed on the same substrate, and the pattern of the wiring film can be kept flat even if the peelable sheet is removed after pressure bonding with another wiring circuit board. Furthermore, there is an effect that the degree of freedom in designing when manufacturing a multilayer wiring board in combination with a plurality of wiring circuit boards is increased.
[0148]
Further, according to the invention described in claim 3 to claim 5, claim 6 to claim 15, claim 23 and claim 24, in addition to the above effects, a wiring circuit board having a fine wiring film pattern is provided. It can be produced.
[0149]
Further, according to the invention described in claims 5 and 8, since the ceramic material is used for the insulating film, it is possible to prevent the occurrence of cracks due to the expansion of the insulating film during the etching process.
[0150]
In addition, according to the invention described in claims 9 to 16, there is an effect that the degree of freedom of design is increased by manufacturing the multilayer wiring board using the wiring circuit board on which the wiring film and the bump are formed. . Further, since the bumps electrically connect the upper and lower wiring films, a process of forming a through hole is unnecessary, and the manufacturing process of the multilayer wiring board can be reduced.
[0151]
Further, according to the invention described in claims 17 to 22, since the bumps are formed by simultaneously etching the upper and lower surfaces of the substrate, the number of steps can be reduced as compared with the method of forming the bumps on each side. Become.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a substrate illustrating a method of manufacturing a printed circuit board according to a first embodiment of the present invention in the order of steps.
FIG. 2 is a cross-sectional view of a substrate illustrating a method of manufacturing a printed circuit board according to the first embodiment of the present invention in the order of steps.
FIG. 3 is a cross-sectional view of a substrate illustrating a method for manufacturing a printed circuit board according to a second embodiment of the present invention in the order of steps.
FIG. 4 is a cross-sectional view of a substrate showing a method of manufacturing a printed circuit board according to a second embodiment of the present invention in the order of steps.
FIG. 5 is a cross-sectional view of a substrate showing a manufacturing method of a multilayer wiring substrate in a third embodiment of the present invention in the order of steps.
FIG. 6 is a cross-sectional view of a substrate showing a method of manufacturing a multilayer wiring board in a fourth embodiment of the present invention in the order of steps.
FIG. 7 is a cross-sectional view of a substrate showing a method of manufacturing a multilayer wiring substrate in a fifth embodiment of the present invention in the order of steps.
FIG. 8 is a cross-sectional view of a substrate showing a method for manufacturing a printed circuit board according to a fifth embodiment of the present invention in the order of steps.
FIG. 9 is a cross-sectional view of a substrate showing a manufacturing method of a multilayer wiring substrate in a sixth embodiment of the present invention in the order of steps.
FIG. 10 is a cross-sectional view of a substrate showing a manufacturing method of a multilayer wiring substrate in a sixth embodiment of the present invention in the order of steps.
FIG. 11 is a cross-sectional view of a substrate showing a method of manufacturing a multilayer wiring board in a seventh embodiment of the present invention in the order of steps.
FIG. 12 is a cross-sectional view of a substrate showing a manufacturing method of a multilayer wiring substrate in a seventh embodiment of the present invention in the order of steps.
FIG. 13 is a cross-sectional view of a substrate showing a conventional method of manufacturing a printed circuit board in the order of steps.
[Explanation of symbols]
100, 116, 305, 311 Release sheet
101 multilayer metal plate
102 Metal layer for wiring film formation
103, 108, 303 Etching stopper layer
104, 300 Bump forming metal layer
105, 106, 109, 110, 301, 302, 306 resist
107,307 Bump
111, 117, 304, 312 Wiring film
113, 308 Insulating film
Claims (24)
前記バンプ形成用金属層を部分的にエッチングすることによりバンプを形成するバンプ形成ステップと、
前記バンプをマスクとして前記エッチングストッパー層をエッチングすることにより前記エッチングストッパー層を除去するステップと、
前記バンプが形成された面にレジストを塗布したうえで、所定のパターンを有する露光マスクに従って露光および現像を行うことにより前記レジストを除去し、前記レジストを除去した配線膜形成用金属層をエッチングすることにより配線膜を形成する配線膜形成用ステップと、
前記バンプおよび前記配線膜の形成面に、前記バンプの頂部のみが露出するように絶縁層を形成する絶縁層形成ステップと、
を含むことを特徴とする配線回路基板の製造方法。A multilayer metal plate in which a metal layer for forming a wiring film is formed on a peelable sheet, and a metal layer for forming a bump is further formed on the metal layer for forming a wiring film via an etching stopper layer.
A bump forming step of forming a bump by partially etching the bump forming metal layer;
Removing the etching stopper layer by etching the etching stopper layer using the bump as a mask;
After applying a resist to the surface on which the bumps are formed, the resist is removed by performing exposure and development in accordance with an exposure mask having a predetermined pattern, and the wiring film forming metal layer from which the resist has been removed is etched. Wiring film forming step of forming a wiring film by,
An insulating layer forming step of forming an insulating layer so that only the top of the bump is exposed on the bump and the formation surface of the wiring film;
A method of manufacturing a printed circuit board, comprising:
前記パターンにめっき法によりエッチングストッパー層を成膜し、さらに、前記エッチングストッパー層の上にめっき法により配線膜を形成するステップと、
前記バンプ形成用金属層の両面に塗布されたレジストを剥離するステップと、
前記エッチングストッパー層および前記配線膜が形成された面に剥離性シートを形成するステップと、
前記バンプ形成用金属層を部分的にエッチングすることによりバンプを形成するバンプ形成ステップと、
前記バンプが形成された面に、前記バンプの頂部のみが露出するように絶縁層を形成する絶縁層形成ステップと、
を含むことを特徴とする配線回路基板の製造方法。Applying a resist on both sides of the bump forming metal layer, exposing and developing only the resist on one side to form a predetermined pattern;
Forming an etching stopper layer on the pattern by a plating method, and further forming a wiring film on the etching stopper layer by a plating method;
Peeling the resist applied on both surfaces of the bump-forming metal layer;
Forming a peelable sheet on the surface on which the etching stopper layer and the wiring film are formed;
A bump forming step of forming a bump by partially etching the bump forming metal layer;
An insulating layer forming step of forming an insulating layer so that only the top of the bump is exposed on the surface on which the bump is formed;
A method of manufacturing a printed circuit board, comprising:
前記剥離性シート上に設けられた所定のパターンを有する複数の配線膜と、
前記複数の配線膜のうち1つ以上の配線膜の上に、エッチングストッパー層を介して設けられたバンプと、
前記バンプが設けられている面の上に、前記バンプの頂部のみが露出するように設けられた絶縁層と、
を有し、
前記エッチングストッパー層は、前記バンプと前記配線膜との間のみに設けられていることを特徴とする配線回路基板。A peelable sheet;
A plurality of wiring films having a predetermined pattern provided on the peelable sheet;
Bumps provided on one or more wiring films among the plurality of wiring films via an etching stopper layer;
On the surface on which the bump is provided, an insulating layer provided so that only the top of the bump is exposed;
Have
The printed circuit board, wherein the etching stopper layer is provided only between the bump and the wiring film.
前記剥離性シートの内部に設けられた所定のパターンを有する配線膜と、
前記配線膜上に、表面が前記剥離性シートから露出するように設けられたエッチングストッパー層と、
前記エッチングストッパー層の上に設けられたバンプと、
前記バンプが設けられた面に前記バンプの頂部のみが露出するように設けられた絶縁層と、
を有することを特徴とする配線回路基板。A peelable sheet;
A wiring film having a predetermined pattern provided inside the peelable sheet;
On the wiring film, an etching stopper layer provided so that the surface is exposed from the peelable sheet,
A bump provided on the etching stopper layer;
An insulating layer provided such that only the top of the bump is exposed on the surface on which the bump is provided;
A printed circuit board comprising:
請求項1または請求項3のいずれかに記載の配線回路基板の製造方法によって製造されたバンプが形成された配線回路基板を、前記バンプが前記コア基板に形成されている前記配線膜と接するように積層するステップを含むことを特徴とする多層配線基板の製造方法。An insulating layer, and a wiring film formed in a predetermined pattern on both upper and lower surfaces of the insulating layer, wherein the upper and lower wiring films are connected by through holes formed in the insulating layer. On the upper and lower surfaces of the core substrate
4. A printed circuit board on which a bump manufactured by the method for manufacturing a printed circuit board according to claim 1 is formed so that the bump contacts the wiring film formed on the core substrate. A method for producing a multilayer wiring board, comprising the step of:
請求項6または請求項7のいずれかに記載のバンプが形成された配線回路基板を、前記バンプが前記コア基板に形成されている前記配線膜と接するように積層するステップを含むことを特徴とする多層配線基板の製造方法。An insulating layer; and a wiring film formed in a predetermined pattern on both upper and lower surfaces of the insulating layer, wherein the upper and lower wiring films are connected by through holes formed in the insulating film. On both the top and bottom sides of the core substrate
A step of stacking the printed circuit board on which the bump according to claim 6 is formed so that the bump contacts the wiring film formed on the core substrate. A method for manufacturing a multilayer wiring board.
請求項1または請求項3のいずれかに記載の配線回路基板の製造方法によって製造されたバンプが形成された配線回路基板を、前記バンプが前記多層配線基板に形成されている前記配線膜と接するように積層するステップを含むことを特徴とする多層配線基板の製造方法。The multilayer wiring board manufactured by the method for manufacturing a multilayer wiring board according to claim 9, wherein the wiring films are formed on both upper and lower surfaces,
4. A printed circuit board on which a bump manufactured by the method for manufacturing a printed circuit board according to claim 1 is formed in contact with the wiring film on which the bump is formed on the multilayer wiring board. A method for manufacturing a multilayer wiring board, comprising the step of stacking as described above.
請求項6または請求項7のいずれかに記載のバンプが形成された配線回路基板を、前記バンプが前記多層配線基板に形成されている前記配線膜と接するように積層するステップを含むことを特徴とする多層配線基板の製造方法。The multilayer wiring board manufactured by the method for manufacturing a multilayer wiring board according to claim 10, wherein the wiring films are formed on both upper and lower surfaces,
A step of laminating the printed circuit board on which the bump according to claim 6 is formed so that the bump is in contact with the wiring film formed on the multilayer wiring board is included. A method for manufacturing a multilayer wiring board.
前記バンプ形成用金属層を部分的にエッチングすることにより、前記多層金属板の上下両面にバンプを形成するバンプ形成ステップと、
前記バンプをマスクとして前記エッチングストッパー層をエッチングすることにより、前記多層金属板の上下両面に形成されたエッチングストッパー層を除去するステップと、
前記バンプが形成された上下両面にレジストを塗布したうえで、所定のパターンを有する露光マスクに従って露光および現像を行うことにより前記レジストを除去し、前記レジストを除去した配線膜形成用金属層をエッチングすることにより、前記スルーホールによって電気的に接続するように前記絶縁層の上下両面に配線膜を形成する配線膜形成ステップと、
を含むことを特徴とする多層配線基板の製造方法。A metal layer for forming a wiring film is formed on both upper and lower surfaces of the insulating layer, a metal layer for forming a bump is formed on both upper and lower surfaces of the metal layer for forming the wiring film via an etching stopper layer, and the electrical wiring between the upper and lower wiring films is electrically connected. For multilayer metal plates with through-holes to connect to
A bump forming step of forming bumps on both upper and lower surfaces of the multilayer metal plate by partially etching the bump forming metal layer;
Etching the etching stopper layer using the bumps as a mask to remove the etching stopper layers formed on the upper and lower surfaces of the multilayer metal plate;
After applying a resist on both upper and lower surfaces where the bumps are formed, the resist is removed by performing exposure and development according to an exposure mask having a predetermined pattern, and the wiring layer forming metal layer from which the resist has been removed is etched. A wiring film forming step of forming a wiring film on both upper and lower surfaces of the insulating layer so as to be electrically connected by the through hole;
A method for producing a multilayer wiring board, comprising:
前記バンプ形成用金属層を部分的にエッチングすることにより、前記多層金属板の上下両面にバンプを形成するバンプ形成ステップと、
前記バンプをマスクとして前記エッチングストッパー層をエッチングすることにより、前記多層金属板の上下両面に形成されたエッチングストッパー層を除去するステップと、
前記バンプが形成された上下両面にレジストを塗布したうえで、所定のパターンを有する露光マスクに従って露光および現像を行うことにより前記レジストを除去し、前記レジストを除去した配線膜形成用金属層をエッチングすることにより、前記スルーホールによって電気的に接続するように前記絶縁層の上下両面に配線膜を形成する配線膜形成ステップと、
前記バンプおよび前記配線膜が形成されている面に、前記バンプの頂部のみが露出するよう絶縁層を形成する絶縁層形成ステップと、
を含むことを特徴とする多層配線基板の製造方法。A metal layer for forming a wiring film is formed on both upper and lower surfaces of the insulating layer, a metal layer for forming a bump is formed on both upper and lower surfaces of the metal layer for forming the wiring film via an etching stopper layer, and the electrical wiring between the upper and lower wiring films is electrically connected. For multilayer metal plates with through-holes to connect to
A bump forming step of forming bumps on both upper and lower surfaces of the multilayer metal plate by partially etching the bump forming metal layer;
Etching the etching stopper layer using the bumps as a mask to remove the etching stopper layers formed on the upper and lower surfaces of the multilayer metal plate;
After applying a resist on both upper and lower surfaces where the bumps are formed, the resist is removed by performing exposure and development according to an exposure mask having a predetermined pattern, and the wiring layer forming metal layer from which the resist has been removed is etched. A wiring film forming step of forming a wiring film on both upper and lower surfaces of the insulating layer so as to be electrically connected by the through hole;
An insulating layer forming step of forming an insulating layer on the surface on which the bump and the wiring film are formed so that only the top of the bump is exposed;
A method for producing a multilayer wiring board, comprising:
配線膜が形成されている銅箔を、前記配線膜が前記多層配線基板の上下両面に形成されている前記バンプと接するように、前記多層配線基板の上下両面に積層して多層金属板を形成するステップと、
前記銅箔を部分的にエッチングすることにより、前記多層金属板の上下両面にバンプを形成するバンプ形成ステップと、
前記多層金属板の上下両面に、前記多層金属板の上下両面に形成されたバンプの頂部のみが露出するように絶縁層を形成する絶縁層形成ステップと、
を含むことを特徴とする多層配線基板の製造方法。A multilayer wiring board manufactured by the method for manufacturing a multilayer wiring board according to claim 18, wherein bumps are formed on both upper and lower surfaces.
A copper foil on which a wiring film is formed is laminated on both upper and lower surfaces of the multilayer wiring board so that the wiring film is in contact with the bumps formed on the upper and lower surfaces of the multilayer wiring board to form a multilayer metal plate. And steps to
A bump forming step of forming bumps on both upper and lower surfaces of the multilayer metal plate by partially etching the copper foil,
An insulating layer forming step of forming an insulating layer on the upper and lower surfaces of the multilayer metal plate so that only the tops of the bumps formed on the upper and lower surfaces of the multilayer metal plate are exposed;
A method for producing a multilayer wiring board, comprising:
前記第1の多層金属板の一方の面の前記バンプ形成用金属層を部分的にエッチングすることにより、前記第1の多層金属板の一方の面にバンプを形成するバンプ形成ステップと、
前記バンプをマスクとして、前記バンプが形成されている面のエッチングストッパー層をエッチングすることにより、前記エッチングストッパー層を除去するステップと、
前記バンプが形成されている面に、バンプの頂部のみが露出するように絶縁層を形成する絶縁層形成ステップと、
前記絶縁層が形成されている面に、配線膜形成用金属層の上にエッチングストッパー層を介してバンプ形成用金属層が形成された第2の多層金属板を、該第2の多層金属板の配線膜形成用金属層が前記バンプと接するように積層して第3の多層金属板を形成するステップと、
前記第3の多層金属板の上下両面のバンプ形成用金属層を部分的にエッチングすることにより、前記第3の多層金属板の上下両面にバンプを形成するバンプ形成ステップと、
を含むことを特徴とする多層配線基板の製造方法。For the first multilayer metal plate in which the bump forming metal layer is formed on the upper and lower surfaces of the wiring film forming metal layer via the etching stopper layer,
Forming a bump on one surface of the first multilayer metal plate by partially etching the bump forming metal layer on one surface of the first multilayer metal plate; and
Removing the etching stopper layer by etching the etching stopper layer on the surface where the bump is formed using the bump as a mask;
An insulating layer forming step of forming an insulating layer so that only the top of the bump is exposed on the surface on which the bump is formed;
A second multilayer metal plate in which a bump forming metal layer is formed on a wiring film forming metal layer via an etching stopper layer on the surface on which the insulating layer is formed is provided on the second multilayer metal plate. Laminating the wiring film forming metal layer in contact with the bump to form a third multilayer metal plate;
Forming a bump on the upper and lower surfaces of the third multilayer metal plate by partially etching the bump forming metal layers on the upper and lower surfaces of the third multilayer metal plate; and
A method for producing a multilayer wiring board, comprising:
前記バンプが形成された上下両面にレジストを塗布したうえで、所定のパターンを有する露光マスクに従って露光および現像を行うことにより前記レジストを除去し、前記レジストを除去した配線膜形成用金属層をエッチングすることにより、前記スルーホールによって電気的に接続するように前記絶縁層の上下両面に配線膜を形成する配線膜形成ステップと、
前記多層配線基板の上下両面に、前記バンプの頂部のみが露出するように絶縁層を形成する絶縁層形成ステップと、
を含むことを特徴とする多層配線基板の製造方法。A multilayer wiring board manufactured by the method for manufacturing a multilayer wiring board according to claim 20, wherein bumps are formed on both upper and lower surfaces.
After applying a resist on both upper and lower surfaces where the bumps are formed, the resist is removed by performing exposure and development according to an exposure mask having a predetermined pattern, and the wiring layer forming metal layer from which the resist has been removed is etched. A wiring film forming step of forming a wiring film on both upper and lower surfaces of the insulating layer so as to be electrically connected by the through hole;
An insulating layer forming step of forming an insulating layer on the upper and lower surfaces of the multilayer wiring board so that only the tops of the bumps are exposed;
A method for producing a multilayer wiring board, comprising:
配線膜が形成されている銅箔を、前記配線膜が前記多層配線基板の上下両面に形成されているバンプと接するように、前記多層配線基板の上下両面に積層するステップと、
前記銅箔を部分的にエッチングすることにより、上下両面に別のバンプを形成するバンプ形成ステップと、
前記別のバンプの頂部のみが露出するように、上下両面に絶縁層を形成する絶縁層形成ステップと、
を含むことを特徴とする多層配線基板の製造方法。A multilayer wiring board manufactured by the method for manufacturing a multilayer wiring board according to claim 21, wherein bumps are formed on both upper and lower surfaces.
Laminating copper foil on which a wiring film is formed on both upper and lower surfaces of the multilayer wiring board such that the wiring film is in contact with bumps formed on both upper and lower surfaces of the multilayer wiring board;
A bump forming step of forming another bump on the upper and lower surfaces by partially etching the copper foil,
An insulating layer forming step of forming insulating layers on both upper and lower surfaces so that only the tops of the other bumps are exposed;
A method for producing a multilayer wiring board, comprising:
配線膜が形成されている銅箔を、前記配線膜が前記配線回路基板に形成されている前記バンプと接するように、前記配線回路基板に積層するステップと、
前記銅箔を部分的にエッチングすることにより、別のバンプを形成するバンプ形成ステップと、
前記別のバンプの頂部のみが露出するように絶縁層を形成する絶縁層形成ステップと、
を含むことを特徴とする多層配線基板の製造方法。With respect to the printed circuit board produced by the method for producing a wired circuit board according to claim 1 or 3 and having a bump formed on a peelable sheet,
Laminating a copper foil on which a wiring film is formed on the wiring circuit board such that the wiring film is in contact with the bumps formed on the wiring circuit board;
A bump forming step of forming another bump by partially etching the copper foil;
An insulating layer forming step of forming an insulating layer so that only the tops of the other bumps are exposed;
A method for producing a multilayer wiring board, comprising:
配線膜が形成されている銅箔を、前記配線膜が前記配線回路基板に形成されている前記バンプと接するように、前記配線回路基板に積層するステップと、
前記銅箔を部分的にエッチングすることにより、別のバンプを形成するバンプ形成ステップと、
前記別のバンプの頂部のみが露出するように絶縁層を形成する絶縁層形成ステップと、
を含むことを特徴とする多層配線基板の製造方法。With respect to the printed circuit board in which bumps are formed on the peelable sheet according to claim 6 or 7,
Laminating a copper foil on which a wiring film is formed on the wiring circuit board such that the wiring film is in contact with the bumps formed on the wiring circuit board;
A bump forming step of forming another bump by partially etching the copper foil;
An insulating layer forming step of forming an insulating layer so that only the tops of the other bumps are exposed;
A method for producing a multilayer wiring board, comprising:
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