JP2005038228A - Ic搭載媒体リーダー受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、近接する周波数を用いるFSKでの低コストかつ高精度のデータ復調が可能なIC搭載媒体リーダー受信装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、FSK通信方式を用いるIC搭載媒体からの信号を受信するIC搭載媒体リーダー受信装置1であって、FSK通信方式で用いられる二つの異なるキャリア周波数帯域をまとめて通過させる一つの帯域通過フィルタ3と、帯域通過フィルタを通過した二つの異なるキャリア周波数の内一方のキャリア周波数帯域を遮断する第一ノッチフィルタ4と、他方のキャリア周波数帯域を遮断する第二ノッチフィルタ5と、第一ノッチフィルタ4と第二ノッチフィルタ5を通過した二つの異なるキャリア周波数の信号からデジタルデータを復調するデータ復調手段8と、を有し、第一ノッチフィルタ4と第二ノッチフィルタ5は帯域通過フィルタの後方に並列に接続されている構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ISO15693において規格されているICカードやICタグなどのIC搭載媒体のIDを読み取って認証するIC搭載媒体リーダー受信装置に関するものである。
認証や荷物の行き先振り分けなどのために、ICカードやICタグなどのIDコードをもったIC搭載媒体と、このIC搭載媒体のIDコード認証を行うためのIC搭載媒体リーダーが用いられることが多くなっている。IC搭載媒体がIC搭載媒体リーダーの通信範囲に入り込むと、IC搭載媒体リーダーからの電磁波による誘導電流が発生し、この誘導電流による電波がIC搭載媒体から発せられIC搭載媒体リーダーに送信される。IC搭載媒体リーダーでは、この電波が受信されて復調され、そのIDコード認証が実行される(例えば特許文献1、特許文献2参照)。このとき通信方式としては周波数シフトキーイング(以下「FSK」という)や振幅シフトキーイング(以下「ASK」という)通信方式が主に用いられる。
ISO15693にはFSKとASKが用いられることが規定され、FSKにおいては、423KHzのキャリア周波数をデータ値「1」に、484KHzのキャリア周波数をデータ値「0」に割り当てることが規定されている。また、ASKにおいてはデジタルデータのうち「1」については423KHzのキャリア周波数を用いることが規定されている。また、搬送波の周波数としては13.56MHzが規定されている。
IC搭載媒体リーダーに係らず、従来のFSKの受信においては、帯域通過フィルタを用いて、データ値によって異なるキャリア周波数を取り出した上で、デジタルデータを復調する方式がよく用いられている。
図10は従来の技術におけるFSK受信装置のブロック図である。図11は従来の技術におけるFSK受信装置における信号の波形図であり、図12は従来の技術におけるIC搭載媒体リーダー受信装置のブロック図である。
100はFSK受信装置、101はキャリア抽出手段としての整流器であり、102、103は帯域通過フィルタであり、104、105は包絡線検波手段であり、106はデータ復調手段としてのコンパレーターである。FSKとして、デジタルデータのうち「1」は任意のキャリア周波数Aに割り当てられており、「0」は他の任意のキャリア周波数Bに割り当てられている。
整流器101では、搬送波が除去されてキャリア信号が抽出される。帯域通過フィルタ102は周波数A付近の周波数を通過させるフィルタであり、帯域通過フィルタ103は周波数B付近の周波数を通過させるフィルタであり、それぞれの周波数を持つキャリア信号を抽出して通過させる。包絡線検波手段104、105は波形の包絡線を検出する役割を有している。コンパレーター106は、2つのキャリア信号の電圧レベルを比較して比較結果を出力する。コンパレーターの「プラス(+)」入力には周波数Aを持つキャリア信号から包絡線検波された信号が入力し、「マイナス(−)」入力には周波数Bを持つ信号から包絡線検波された信号が入力する。周波数Aを持つ信号が周波数Bを持つ信号の電圧よりも大きいときにはコンパレーターは「1」を出力し、逆の場合には「0」を出力する。周波数Aにはデジタルデータの「1」が割り当てられており、周波数Bにはデジタルデータの「0」が割り当てられているので、コンパレーター106によりデータ復調が実
現される。
次に、図11を用いてこの動作を信号波形の観点から説明する。
107は整流後信号であり、108、109は帯域通過フィルタ後信号であり、110、111は包絡線検波後信号であり、112はデータ復調後信号波形である。整流後信号107には、デジタルデータの「1」に割り当てられる周波数Aのキャリア信号と、「0」に割り当てられる周波数Bのキャリア信号とが混合して含まれている。これが帯域通過フィルタを通過することで、それぞれ周波数Aのキャリア信号と、周波数Bのキャリア信号とに分離される。周波数Aのキャリア信号が帯域通過フィルタ後信号108であり、周波数Bのキャリア信号波形が帯域通過フィルタ後信号109である。これらの信号が包絡線として検波された包絡線検波後信号110、111はそれぞれ論理が正負逆の波形となる。ここで、周波数Aのキャリア信号に関する包絡線検波後信号110が「1」の時はデータが「1」の時であり、周波数Bのキャリア信号に関する包絡線検波後信号111が「1」の時はデータが「0」のときである。結果としてデータ復調後波形112から明らかな通り、復調されたデータは「0」、「1」、「0」、「1」の値となる。
以上のように、従来におけるFSK通信方式の受信では、2つのキャリア周波数に対応する二つの帯域通過フィルタを用いることがよく行われていた。
更に、従来のIC搭載媒体リーダーでは、図12に示されるようにゲートアレイ114を用いることが行われていた。113はIC搭載媒体リーダー受信装置であり、114はゲートアレイ、115はクロック入力、116はデータ復調手段である。ゲートアレイに423KHzと484KHzのキャリア信号が入力する。ゲートアレイ114においては、入力したキャリア信号をこれらよりも高速のクロックを用いてキャリア信号の値が「1」もしくは「0」の期間がカウントされる。カウントされた値に従い、カウント値が多いすなわち値が「1」もしくは「0」の期間が長いものが423KHzのキャリア信号であり、逆が484KHzのキャリア信号である。これにより423KHzと484KHzのそれぞれのキャリア信号が検出されて出力される。出力された信号はデータ復調手段116において、データ値が「1」、「0」として復調される。なお、423KHzと484KHzのキャリア周波数を用いる場合について説明したが、これらが別の周波数であっても同様である。
特開平1−126785号公報 特開2000−163523号公報
しかしながら、ISO15693に規格されているFSK通信方式では、キャリア周波数が423KHzと484KHzと非常に近接している。このため、423KHzと484KHzのそれぞれの帯域を通過させる2つの帯域通過フィルタを用いる方式では、十分な遮断ができない。このために、帯域通過フィルタを通過した信号であっても、例えば423KHzのキャリア信号に484KHzのキャリア信号が残留し、信号波形に歪が生じる問題があった。あるいは、これを改善するために帯域通過フィルタの遮断を急峻にする場合には、キャリア信号の通過が不十分となるため、帯域通過フィルタ後の信号が三角波となる問題があった。これら歪などが生じることにより、キャリア信号の値を判別することが困難となり、データ復調ができなくなる、あるいはデータ復調の精度が低下するなどの問題があった。
更に、図12のようにゲートアレイを用いる場合には、423KHzと484KHzのキャリア信号を抽出するだけにもかかわらず高価なゲートアレイを必要とすることになり
、コストが非常に高価になるという問題があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、低コストで、十分なデータ復調性能を有するFSKならびにASK通信方式を復調するIC搭載媒体リーダー受信装置を提供することを目的とする。
本発明は、周波数シフトキーイング(以下「FSK」という)通信方式を用いるIC搭載媒体からの信号を受信するIC搭載媒体リーダー受信装置であって、FSK通信方式で用いられる二つの異なるキャリア周波数帯域をまとめて通過させる一つの帯域通過フィルタと、帯域通過フィルタを通過した二つの異なるキャリア周波数の内一方のキャリア周波数帯域を遮断する第一ノッチフィルタと、他方のキャリア周波数帯域を遮断する第二ノッチフィルタと、第一ノッチフィルタと第二ノッチフィルタを通過した二つの異なるキャリア周波数の信号からデジタルデータを復調するデータ復調手段とを有し、第一ノッチフィルタと第二ノッチフィルタは帯域通過フィルタの後方に並列に接続されている構成とする。
本発明では、ISO15693で規格されるIC搭載媒体リーダーでFSK通信号方式を用いる場合において、423KHzと484KHzの周波数帯域の信号を急峻に遮断するノッチフィルタにより、423KHzと484KHzのキャリア信号を相互に干渉させること無く抽出して復調することが可能となり、信号歪などがなくなるため、データ復調での精度を向上させることが可能となる。
更に、データ復調において余分なデータ調整などが必要なくなるため、データ復調を単純な回路構成やソフトウェアプログラムにより実現することが可能となり、コスト低下も容易となる。
また、二つの周波数をもつキャリア信号の抽出に、高価なゲートアレイなどを用いる必要がなくなるため、IC搭載媒体リーダー受信装置、ならびにこれを用いたIC搭載媒体リーダーを低コストで提供することが可能となる。
また、ASKを併用するばあいにおいても、データ復調手段に設けられた切り替えスイッチと基準電圧源により簡単にASK受信とFSK受信を切り替えることが可能となり、容易にASK、FSK併用のIC搭載媒体リーダー受信装置を構成することが可能となる。
更に、このIC搭載媒体リーダー受信装置を組み込むことで、復調誤りの少ないIC搭載媒体リーダーならびに、ASK、FSK併用のIC搭載媒体リーダーを実現することが可能となる。
本発明の請求項1に記載の発明は、周波数シフトキーイング(以下「FSK」という)通信方式を用いるIC搭載媒体からの信号を受信するIC搭載媒体リーダー受信装置であって、FSK通信方式で用いられる二つの異なるキャリア周波数帯域をまとめて通過させる一つの帯域通過フィルタと、帯域通過フィルタを通過した二つの異なるキャリア周波数の内一方のキャリア周波数帯域を遮断する第一ノッチフィルタと、他方のキャリア周波数帯域を遮断する第二ノッチフィルタと、第一ノッチフィルタと第二ノッチフィルタを通過した二つの異なるキャリア周波数の信号からデジタルデータを復調するデータ復調手段とを有し、第一ノッチフィルタと第二ノッチフィルタは帯域通過フィルタの後方に並列に接
続されていることを特徴とするIC搭載媒体リーダー受信装置であって、二つの近接する周波数を持つキャリア信号を確実に抽出し、高精度なデータ復調を行うことができる。
本発明の請求項2に記載の発明は、FSK通信方式を用いるIC搭載媒体からの信号を受信するIC搭載媒体リーダー受信装置であって、FSK通信方式で用いられる二つの異なるキャリア周波数帯域をまとめて通過させる一つの帯域通過フィルタと、帯域通過フィルタを通過した二つの異なるキャリア周波数の内一方のキャリア周波数帯域を遮断する第一ノッチフィルタと、他方のキャリア周波数帯域を遮断する第二ノッチフィルタと、第一ノッチフィルタと第二ノッチフィルタを通過した信号の包絡線を検波する二つの包絡線検波手段と、包絡線検波手段により検波された包絡線信号からデジタルデータを復調するデータ復調手段とを有し、第一ノッチフィルタと第二ノッチフィルタは帯域通過フィルタの後段に並列に接続されており、二つの包絡線検波手段が第一ノッチフィルタと第二ノッチフィルタの後段にそれぞれ接続されていることを特徴とするIC搭載媒体リーダー受信装置であって、二つの近接する周波数を持つキャリア信号を確実に抽出し、高精度なデータ復調を行うことができる。
本発明の請求項3に記載の発明は、FSK通信方式を用いるIC搭載媒体からの信号を受信するIC搭載媒体リーダー受信装置であって、搬送波が乗じられている受信信号から搬送波を取り除いてキャリア周波数の信号を抽出するキャリア信号抽出手段と、抽出され、FSK通信方式で用いられる二つの異なるキャリア周波数帯域をまとめて通過させる一つの帯域通過フィルタと、帯域通過フィルタを通過した二つの異なるキャリア周波数の内一方のキャリア周波数帯域を遮断する第一ノッチフィルタと、他方のキャリア周波数帯域を遮断する第二ノッチフィルタと、第一ノッチフィルタと第二ノッチフィルタを通過した信号の包絡線を検波する二つの包絡線検波手段と、包絡線検波手段により検波された包絡線信号からデジタルデータを復調するデータ復調手段とを有し、第一ノッチフィルタと第二ノッチフィルタは帯域通過フィルタの後段に並列に接続されており、二つの包絡線検波手段が第一ノッチフィルタと第二ノッチフィルタの後段にそれぞれ接続されていることを特徴とするIC搭載媒体リーダー受信装置であって、二つの近接する周波数を持つキャリア信号を確実に抽出し、高精度なデータ復調を行うことができる。
本発明の請求項4に記載の発明は、データ復調手段が、ノッチフィルタもしくは包絡線検波手段で検波されたFSK通信方式で用いられる二つの異なるキャリア周波数の信号を入力信号とするコンパレーターであることを特徴とする請求項1〜3いずれか1記載のIC搭載媒体リーダー受信装置であって、コンパレーターの比較判定により容易にデータ復調を行うことができる。
本発明の請求項5に記載の発明は、データ復調手段が、アナログデジタルコンバーターであることを特徴とする請求項1〜3いずれか1記載のIC搭載媒体リーダー受信装置であって、余分な部品や回路を用いずにデータ復調を行うことができる。
本発明の請求項6に記載の発明は、キャリア信号抽出手段が、整流器であることを特徴とする請求項1〜5いずれか1記載のIC搭載媒体リーダー受信装置であって、容易に搬送波成分を除去してキャリア信号を抽出することができる。
本発明の請求項7に記載の発明は、FSK通信方式として、データ値のうち「1」に割り当てられるキャリア周波数が423KHz(±5KHz)であり、「0」に割り当てられるキャリア周波数が484KHz(±5KHz)であり、二つのノッチフィルタの遮断周波数がそれぞれ423KHz(±5KHz)と484KHz(±5KHz)であることを特徴とする請求項1〜6いずれか1記載のIC搭載媒体リーダー受信装置であって、ISO15693に規格されているFSK通信方式でのデータ復調を高精度かつ低コストに
行うことができる。
本発明の請求項8に記載の発明は、搬送波が13.56MHz(±1MHz)であることを特徴とする請求項1〜7いずれか1記載のIC搭載媒体リーダー受信装置であって、ISO15693に規格されている搬送波からキャリア信号を抽出して高精度かつ低コストにデータ復調することができる。
本発明の請求項9に記載の発明は、FSK通信方式と振幅シフトキーイング(以下「ASK」という)通信方式が混在した通信方式を用いるIC搭載媒体からの信号を受信するIC搭載媒体リーダー受信装置であって、FSK通信方式で用いられる二つの異なるキャリア周波数帯域をまとめて通過させる一つの帯域通過フィルタと、帯域通過フィルタを通過した二つの異なるキャリア周波数の内一方のキャリア周波数帯域を遮断する第一ノッチフィルタと、他方のキャリア周波数帯域を遮断する第二ノッチフィルタと、ASK通信方式でのデータ復調とFSK通信方式でのデータ復調を切り替える復調方式切り替え手段と、第一ノッチフィルタと第二ノッチフィルタを通過した2つの異なるキャリア周波数の信号からデジタルデータを復調するデータ復調手段とを有し、第一ノッチフィルタと第二ノッチフィルタは帯域通過フィルタの後方に並列に接続されていることを特徴とするIC搭載媒体リーダー受信装置であって、FSK通信方式とASK通信方式の両方を単一の装置でデータ復調することができる。
本発明の請求項10に記載の発明は、復調切り替え手段が、基準電圧源と、第一ノッチフィルタもしくは第二ノッチフィルタのいずれか一方の出力と基準電圧のいずれかを選択するスイッチと、コンパレーターからなることを特徴とする請求項9に記載のIC搭載媒体リーダー受信装置であって、FSK通信方式とASK通信方式の両方を単一の装置で高精度かつ低コストにデータ復調することができる。
本発明の請求項11に記載の発明は、ASK通信方式に423KHz(±5KHz)のキャリア周波数が用いられることを特徴とする請求項9乃至10いずれかに記載のIC搭載媒体リーダー受信装置であって、FSK通信方式とASK通信方式の両方を単一の装置で高精度かつ低コストにデータ復調することができる。
本発明の請求項12に記載の発明は、データ復調手段にデータ誤り検出手段が付加されていることを特徴とする請求項1〜11いずれか1記載のIC搭載媒体リーダー受信装置であって、データ復調の精度を更に高めることができる。
本発明の請求項13に記載の発明は、誤り検出手段に巡回符号検査が用いられることを特徴とする請求項12に記載のIC搭載媒体リーダー受信装置であって、誤り検出の精度を向上させることができる。
本発明の請求項14に記載の発明は、誤り検出手段の結果に従い、基準電圧源の出力する基準電圧値を変更することを特徴とする請求項12乃至13に記載のIC搭載媒体リーダー受信装置であって、ASK通信方式でのデータ復調の精度を更に向上させることができる。
本発明の請求項15に記載の発明は、伝播電波を受信するアンテナと、アンテナで受信した受信信号を処理する請求項1〜14いずれか1記載のIC搭載媒体リーダー受信装置と、IC搭載媒体リーダー受信装置の受信結果を表示する結果表示手段と、これらを格納する筺体を、有することを特徴とするIC搭載媒体リーダーであって、低コストかつ高い精度でISO15693に規格されているIC搭載媒体の受信を行うことができる。
本発明の請求項16に記載の発明は、請求項15に記載のIC搭載媒体リーダーと、IC搭載媒体リーダーが読み取るIDを有するIC搭載媒体を有し、IC搭載媒体がIC搭載媒体リーダーの通信範囲内で認証されることを特徴とするIC搭載媒体認証システムであって、低コストかつ高い精度でISO15693に規格されているIC搭載媒体認証を行うことができる。
本発明の請求項17に記載の発明は、FSK通信方式を用いるIC搭載媒体からの信号を受信するIC搭載媒体リーダー受信装置であって、FSK方式で用いられる複数の異なるキャリア周波数の信号をまとめて通過させる少なくとも一つの第一フィルタ手段と、第一フィルタ手段を通過した複数の異なるキャリア周波数のうち任意の一つのキャリア周波数以外のキャリア周波数帯域を遮断する第二フィルタ手段であって、相互に異なるキャリア周波数帯域以外を遮断するキャリア周波数の種類分の個数を持つ第二フィルタ手段と、第二フィルタ手段を通過した複数の異なるキャリア周波数の信号からデジタルデータを復調するデータ復調手段とを有し、二つの第二フィルタ手段は第一フィルタ手段の後方に並列に接続されていることを特徴とするIC搭載媒体リーダー受信装置であって、二つの近接する周波数を持つキャリア信号を確実に抽出し、高精度なデータ復調を行うことができる。
本発明の請求項18に記載の発明は、FSK通信方式を用いるIC搭載媒体からの信号を受信するIC搭載媒体リーダー受信方法であって、FSK通信方式で用いられる2つの異なるキャリア周波数の信号をまとめて通過させ、通過した2つの異なるキャリア周波数を含む信号から一方のキャリア周波数の信号を遮断して出力し、これと並列して他方のキャリア周波数の信号を遮断して出力し、遮断後に出力された2つの異なるキャリア周波数を有する2つの信号からデジタルデータを復調することを特徴とするIC搭載媒体リーダー受信方法であって、二つの近接する周波数を持つキャリア信号を確実に抽出し、高精度なデータ復調を行うことができる。
以下、実施例について図面を用いて説明する。
なお、キャリア抽出手段として整流器を、データ復調手段としてコンパレーター、アナログデジタルコンバーターを、復調方式切り替え手段として切り替えスイッチを例として説明する。
また、FSKは元のデジタルデータの「1」を任意の周波数に、「0」を別の周波数に割り当てて変復調する通信方式である。また、ASKは元のデジタルデータ「1」を一定の振幅を有する任意の周波数に、「0」を無振幅に割り当てて変復調する通信方式である。
また、ISO15693ではIC搭載媒体とIC搭載媒体リーダー間通信での搬送波は13.56MHzとして規定されている。また、FSK通信では、データ値の「1」が423KHzのキャリア周波数に割り当てられ、データ値「0」が484KHzのキャリア周波数に割り当てられている。
図1、図2、図5は本発明の実施例1におけるIC搭載媒体リーダー受信装置のブロック図である。図3はノッチフィルタの周波数特性を表す図である。図4は本発明の実施例1におけるIC搭載媒体リーダー受信装置の信号波形図である。
1はIC搭載媒体リーダー受信装置、2はキャリア抽出手段、3は帯域通過フィルタ、4と5はノッチフィルタ、6は423KHz信号、7は484KHz信号、8はデータ復
調手段である。9は整流器、10と11は包絡線検波手段、12はコンパレーターである。
なお、帯域通過フィルタ3は2つの周波数で挟まれる任意の帯域のみを選択して通過させるバンドパスフィルタが最適であるが、低周波流域のみを通過させるローパスフィルタ(以下「LPF」という)を用いてもよい。通常は高周波領域に余分なノイズが存在することが多いために、キャリア周波数より高い高周波領域を遮断することが重要だからである。実施例1の場合には、484KHz付近を遮断周波数として低周波領域を通過させるLPFを用いればよい。
また、ノッチフィルタ4、5は一方が第一ノッチフィルタ、他方が第二ノッチフィルタであり、いずれが第一であっても第二であっても問題はない。
まず、図1を用いてIC搭載媒体リーダー受信装置の動作を説明する。
キャリア抽出手段2は13.56MHzの周波数をもつ搬送波から、423KHzと484KHzの周波数をもつキャリア信号を抽出する。キャリア抽出手段2において抽出された423KHzと484KHzの周波数を有するキャリア信号は、帯域通過フィルタ3においてその双方が帯域通過される。帯域通過フィルタ3においては、423KHzと484KHzの両方の周波数が通過させられ、423KHz未満の周波数や484KHz以上の周波数の大半が遮断される。これにより余分なノイズが遮断される。
ノッチフィルタ4は484KHz付近に急峻な遮断領域を有する特性を持つフィルタであり、簡単には直列接続されたコイルとコンデンサを、入力信号と並列に接続することで構成される。一方、ノッチフィルタ5は423KHz付近に急峻な遮断領域を有する特性を持つフィルタである。すなわち、ノッチフィルタ4では入力信号から484KHzの周波数成分が除去され、ノッチフィルタ5では入力信号から423KHzの周波数成分が除去される。図3にはノッチフィルタの周波数特性が示されている。図3に示される通り、非常に狭い帯域に急峻な遮断領域が存在している。このように、ノッチフィルタ4、5は帯域通過フィルタと異なり、非常に急峻で狭い遮断特性を有するため、423KHzと484KHzという非常に近い位置にある信号であっても、遮断周波数の成分が確実に遮断される。これにより、423KHz信号と484KHz信号を高い精度で分離して取り出すことが可能となり、それぞれの周波数をもつキャリア信号の波形歪などが生じない。すなわち、423KHzと484KHzの二つのキャリア周波数の信号から、一方は484KHzの周波数(この非常に狭い近傍の周波数を含む)成分が十分に除去されるために、423KHzの周波数成分に484KHzの周波数成分が残留せず、その信号波形に悪影響が生じない。逆に423KHzの周波数(この非常に狭い近傍の周波数を含む)成分が十分に除去されるために、484KHzの周波数成分に423KHzの周波数成分が残留せず、その信号波形に悪影響が生じない。また、ノッチフィルタ4、5の遮断特性は非常に狭帯域であって急峻であるため、通過させたい周波数成分を損なうこともなくなるため、必要な信号成分が失われてひずんだ矩形波や三角波となることもない。このため、データ復調における復調誤りが大きく低減できる。従来の帯域通過フィルタでは遮断特性が十分で無く分離が不十分であったり、矩形波の取出しが困難になったりなどの問題があり、これによりデータ復調が困難となる問題があったが、本発明のようにノッチフィルタ4、5を用いることで解決されるものである。
なお、ノッチフィルタ4、5は磁気シールドタイプがアンテナ一体型などでは好適である。
ノッチフィルタ4、5を通過した423KHz信号6と484KHz信号7はそれぞれ
データ復調手段8に入力し、データ復調手段8において「1」、「0」のデータの値が復調される。すなわち423KHz信号6の値を判定し、これが「1」と判定された場合には、423KHzの周波数に割り当てられている通りデータ値が「1」と復調され、逆に484KHz信号7の値を判定し、これが「1」と判定された場合には、484KHzに割り当てられている通りデータ値が「0」として復調される。これにより、IC搭載媒体から受信した信号から最終的に必要なデータが復調される。
次に図2を用いて、キャリア抽出手段2として整流器9を、データ復調手段8としてコンパレーター12を、更に包絡線検波手段10、11を用いた場合について説明する。
整流器9では、搬送波13.56MHzの周波数成分が除去されて、423KHzと484KHzの周波数をもつキャリア信号が抽出される。整流器9はダイオードなどから構成され、交流成分の除去が行われるため、直流成分を持たない13.56MHzの周波数成分については除去され、直流成分を持つ423KHz、484KHzの信号については通過される。これにより423KHzと484KHzの周波数をもつキャリア信号の抽出が実現される。
帯域通過フィルタ3では図1と同じく423KHzと484KHzの双方の周波数が通過される。この帯域通過フィルタ3はLPFであってもよい。ノッチフィルタ4では図1の場合と同じく、484KHzの周波数成分のみが遮断され、ノッチフィルタ5では423KHzの周波数成分のみが遮断される。包絡線検波手段10、11ではノッチフィルタ4、5を通過した信号の波形の極大点を滑らかにつないだ包絡線が検波される。423KHz信号6、484KHz信号7は、包絡線検波手段10、11により検出された包絡線信号として、包絡線検波手段10、11から出力され、コンパレーター12に入力する。423KHz信号6はコンパレーター12の「プラス(+)」端子に入力し、484KHz信号7はコンパレーター12の「マイナス(−)」端子に入力する。コンパレーター12では、プラス端子に入力する423KHz信号が−端子に入力する484KHz信号より大きい場合には「1」が出力される。逆に、マイナス端子に入力する484KHz信号が大きい場合には、「0」が出力される。このコンパレーター12の動作により、データ値の「1」が割り当てられている423KHz信号6が「1」のときに「1」と復調され、データ値の「0」が割り当てられている484KHz信号7が「1」のときに「0」と復調されるため、FSK通信によるキャリア信号からデータ復調を容易に行うことが可能となる。
なお、ISO15693の規格に従い、423KHzがデータ値の「1」に、484KHzが「0」に割り当てられているとして説明したが、これが逆に割り当てられている場合には、コンパレーター12のプラス、マイナスの端子を入れ替えればよい。もちろん、他の周波数に割り当てる場合には、帯域通過フィルタ3の通過周波数、ノッチフィルタ4、5の遮断周波数を変更させればよい。
また、コンパレーター12ではなく、任意の閾値と423KHz信号6ならびに484KHz信号7を比較することで、任意の閾値より423KHz信号6が大きい場合には「1」と、任意の閾値よりも484KHz信号7が大きい場合には「0」として復調することであっても同様である。
なお、包絡線検波手段10、11、およびコンパレーター12の代わりに、アナログデジタルコンバーターをノッチフィルタ4の後段と、ノッチフィルタ5の後段に配置してデータ復調を行う構成でもよい。すなわち、ノッチフィルタ4、5を通過した信号について、2値判定アナログデジタルコンバーターであって、423KHz、484KHzよりも粗い分解能をもつアナログデジタルコンバーターにより、ノッチフィルタ4、5を通過し
たキャリア信号を、「1」と「0」にて判定する。これにより、データ復調が実現される。あるいは、包絡線検波を行った後にアナログデジタルコンバーターを用いてデータ復調してもよい。
次に図4を用いて、IC搭載媒体リーダー受信装置1の動作を信号波形の観点から説明する。
13は帯域通過フィルタ後信号であり、14、15はノッチフィルタ後信号であり、16、17は包絡線検波後信号であり、18はデータ復調後信号である。帯域通過フィルタ後信号13は、その信号波形から明らかな通り、整流器9により13.56MHzの搬送波が除去され、帯域通過フィルタ3により余分なノイズ成分も除去された信号となっている。ノッチフィルタ後信号14は、帯域通過フィルタ後信号13から484KHzの周波数成分が除去されているため、423KHzの周波数のキャリア信号が抽出される。なお、一定の周辺周波数の信号成分は不可避的に残っているが、データ復調において問題のないレベルである。同様に、ノッチフィルタ後信号15は帯域通過フィルタ後信号13から423KHzの周波数成分が除去されているため、484KHzの周波数のキャリア信号が不可避なノイズと共に残っている。
包絡線検波後信号16は、ノッチフィルタ後信号14の波形の外形を滑らかにつないだ包絡線の波形を有しており、これを矩形波として表したものである。このため、包絡線検波後信号16は2値とした場合の値の判定が容易である。包絡線検波後信号17についても同様である。この包絡線検波後信号16、17がコンパレーター12に入力することで、コンパレーター12より「1」、「0」の値が出力され、これが復調されたデータ値であり、データ復調後信号18は、図4に表すように「1」、「0」からなる信号である。
以上のように、423KHz、484KHzのそれぞれの周波数に割り当てられるFSK通信方式におけるIC搭載媒体リーダー受信装置での、受信動作が実現される。このとき、狭帯域かつ急峻な遮断特性を持つノッチフィルタにより、近接する423KHzおよび484KHzの信号を確実に分離することが可能となるため、データ復調の精度が向上するメリットがある。更に、従来のような高価なゲートアレイを用いて2つの周波数のキャリア信号を分離する必要もなくなるため、低コストで高精度なIC搭載媒体リーダー受信装置を実現することが可能となる。
次に、図5を用いて誤り検出の追加されたIC搭載媒体リーダー受信装置について説明する。
19は誤り検出手段である。誤り検出手段19は、コンパレーター12で復調されたデータの誤り検出を行う。例えばあらかじめ送信されるデータにパリティ符号などが付されている場合には、パリティチェックを行うことで誤りが検出される。一定の個数のビット長単位で、奇数パリティや偶数パリティが付されている場合には、一定個数のビットのうち「1」の個数を(もしくは「0」)計測して、偶数個である場合に、偶数パリティ符号が正論理である場合には誤りがなく、逆の場合には誤りであるという判断を行う。奇数パリティにおいては、逆に一定個数のビットのうち「1」(もしくは「0」)の個数が奇数であり奇数パリティ符号が正論理である場合には、誤りが無く、逆であれば誤りであるという判断を行う。
あるいは、任意の生成多項式により生成される巡回符号検査(以下「CRC」という)コードを用いて誤り検出を行うことも好適である。すなわち、一定長のビット列の最後に付加されたCRCコードを含めてデータ復調し、これを生成多項式で除算する。除算した剰余が0の場合には誤りが無く、剰余が0以外の場合には誤りがあると検出される。
このように誤り検出手段19において誤りが検出された場合には、誤りであることを通知し、再度IC搭載媒体からのデータ取得を試みて、再度データ復調を行う。これにより、最終的には誤りの無いデータ復調が可能となり、データ復調精度、ならびにIC搭載媒体認証の精度を高めることが可能である。誤り検出手段19が無い場合には、データ復調が誤っているにもかかわらず、IC搭載媒体認証が誤っている、もしくは正しいとの誤認証を行う可能性もあり、これを防止するためにも誤り検出手段19は効果的である。
以上のように、誤り検出手段19をデータ復調手段の後段に付加することで、より精度の高いデータ復調が可能となり、IC搭載媒体認証の精度向上が実現される。
なお、帯域通過フィルタ3やノッチフィルタ4、5、包絡線検波手段10、11、コンパレーター12などはコイルやコンデンサなどのディスクリート素子で構成してもよく、あるいはCPUやDSPなどを用いたプログラム処理で実現してもよい。この場合にはフレキシブルな処理が可能になり、キャリア周波数などの変更が生じた場合であっても、事後的に対応することが可能となるメリットがある。
また、これらの一部もしくは全部を専用LSIで構成してもよく、その場合には小型化や低消費電力化が実現される。
また、以上はISO15693の規格に従いFSK通信で用いるキャリア周波数は423KHzと484KHzの2つであるが、実際の使用において生じうる周波数誤差や変動分も含むものとする。例えば、それぞれの周波数のプラスマイナス5KHz程度の周波数誤差は含まれる。すなわち帯域通過フィルタ3やノッチフィルタ4、5の通過周波数や遮断周波数はこの誤差変動分をカバーするものである。
なお、以上はISO15693に従い、搬送波周波数が13.56MHzであり、FSK通信として、データ値の「1」が423KHz、「0」が484KHzに割り当てられているIC搭載媒体リーダー受信装置について説明したが、もちろん、これに限定されるものではなく、近接する周波数に値が割り当てられる他のFSK通信を用いた受信装置一般に用いることが可能である。あるいは、他のキャリア周波数を用いるFSK通信方式を用いる場合であっても同様である。更に、900MHzや2.4GHz帯域の搬送波を用いる他の通信規格に対応する受信装置に用いることも可能である。
また、3値以上のデジタルデータを3以上のキャリア周波数に割り当てて通信するFSK通信方式を用いる場合には、使用するキャリア周波数の個数以上のノッチフィルタを用いればよい。このとき各ノッチフィルタでは、通過させたいキャリア周波数以外のキャリア周波数付近に遮断周波数を有すればよく、各ノッチフィルタは相互に異なるキャリア周波数を通過させる。これにより3以上のキャリア周波数をそれぞれ取り出して、これを元にデータ復調を行うことができる。
図6、図7は本発明の実施例2におけるIC搭載媒体リーダー受信装置のブロック図である。
図6に表されるIC搭載媒体リーダー受信装置は、FSK通信方式のみでなくASK通信方式にも対応できるIC搭載媒体リーダー受信装置である。20は基準電圧源、21は基準電圧値、22は切り替えスイッチ、23はFSK動作点、24はASK動作点である。切り替えスイッチ22はASK通信方式とFSK通信方式の復調方式切り替え手段として用いられる。
ISO15693においては、ASK通信方式が用いられることもあり、ASK変復調のキャリア周波数として423KHzが用いられる。すなわち、ASK通信方式を用いる場合には、423KHzのキャリア周波数において、振幅が存在する期間にデータ値の「1」が割り当てられ、振幅がゼロの期間にデータ値の「0」が割り当てられる。このため、ASK通信方式が用いられる場合には、423KHzのキャリア信号のみをデータ復調に用いればよいことになる。
ASK通信方式を行う場合の動作について説明する。
切り替えスイッチ22が、ASK動作点24に接続された場合には、基準電圧源20から出力される基準電圧値21がコンパレーター12のマイナス端子に入力する。また、コンパレーター12のプラス端子には423KHz信号6がそのまま入力する。これによりコンパレーター12では423KHz信号6と基準電圧値21との比較が実行され、423KHz信号6の電圧が基準電圧値21よりも大きい場合にはコンパレーター12から値「1」が出力され、逆の場合には値「0」が出力される。
ここで、基準電圧値21として、423KHz信号6の最大値と最小値の中間程度の値とする。これにより、423KHz信号6の振幅が存在する期間を「1」として、存在しないか存在しても微小な振幅期間を「0」として復調することができ、ASK通信方式により変調されたデータを正確に復調することができる。このように、基準電圧値21を中間値とすることで、ノイズや振幅歪などが存在していたとしても、これらに影響されずに423KHz信号6から正確にデータ復調を行うことができる。このため、基準電圧値21は通信状況に合わせて変更することが望ましく、必要に応じて切り替え可能としてもよい。また、データ値が変化する箇所(「1」から「0」やその逆)では特に歪が生じやすいため、基準電圧値を高基準値、低基準値の2つを設け、コンパレーター12を3入力として、高基準値以上を「1」、低基準値未満を「0」とする復調を行うことで、大きな振幅歪が生じた場合でも、誤ったデータ復調を生じさせないようにすることも好適である。
次に、FSK通信方式に切り替える場合には、切り替えスイッチ22がFSK動作点23に接続される。切り替えスイッチ22がFSK動作点23に接続されることで、コンパレーター12のマイナス端子には484KHz信号が入力する。これにより実施例1で説明したのと同様に423KHz信号6と484KHz信号7との比較がコンパレーター12で行われ、423KHz信号6(データ値「1」が割り当てられている)が大きい場合には「1」が、484KHz信号7(データ値「0」が割り当てられている)が大きい場合には「0」が出力される。これにより、FSK通信方式で変調されているデータを正確に復調することができる。以上のように、基準電圧源20を設け、切り替えスイッチ22を介して、コンパレーター12のマイナス端子と接続することで、必要に応じてFSK通信方式とASK通信方式とを切り替えることが可能となり、双方に対応したIC搭載媒体リーダー受信装置を構成することが可能となる。
次に、図7を用いて基準電圧値21を適切に変化させることで、ASK通信方式でのデータ復調の精度を向上させることについて説明する。
図7で表されるIC搭載媒体リーダー受信装置には誤り検出手段19が付加されている。ここで、誤り検出手段19の出力は基準電圧源20に接続されている。誤り検出手段19では実施例1で説明したとおり、パリティ符号やCRC符号などを用いて誤り検出が行われる。ここで、ASK通信方式が選択されている場合において、誤り検出手段19において検出される誤りが低い場合には、基準電圧源20で定められている基準電圧値21は適正なものと判断して、基準電圧値21が維持される。逆に、誤りが高くなっている場合
には、ノイズや歪などの影響が大きくなっている状態であるから、データ復調の判定基準として用いる基準電圧値21を変化させることで対応する。例えばノイズが大きくなった場合には、本来データ値が「0」の期間でもノイズのために基準電圧値21よりも高い電圧レベルとして判定されて、コンパレーター12において「1」が出力される誤ったデータ復調がなされる可能性がある。このように誤りが高くなってきたときには、その結果を基準電圧源20に通知し、基準電圧源20では基準電圧値21を高くする制御が行われる。これにより、ノイズによって一定の電圧レベルを有していたとしても、これよりも高い基準電圧値21によって、データ値が「0」の期間はコンパレーター12において「0」と判定され、正確なデータ復調ができるようになる。結果として誤りの少ないデータ復調が可能となり、データ復調の精度を向上することが可能となる。
なお、切り替えスイッチ22において、FSK通信方式が選択されている場合には、基準電圧源20の動作を停止させる処理を行うことにより、消費電力を低減させることも好適である。
また、包絡線検波手段10、11は無くてもよく、データ復調手段8としてコンパレーター12ではなく、アナログデジタルコンバーターを用いてもよい。また、ISO15693にしたがって、FSK通信は423KHzと484KHz、ASK通信は423KHzを用いることを前提に説明したが、これ以外の周波数であっても同様であり、IC搭載媒体リーダー受信装置に限られることなく、他の受信装置に広く応用できるものである。
また、別途にCPUを設け、CPUから各回路や素子などを制御することも必要に応じて行うことで、より適切な動作処理を実現することが可能である。
以上のように、切り替えスイッチ22を設けることで、ASK通信方式とFSK通信方式の両方に対応した受信が、単一のIC搭載媒体リーダー受信装置により可能となる。更に、ノッチフィルタ4、5を用いることで、FSK通信方式においても復調精度を高めたIC搭載媒体リーダー受信装置を構成することも可能となる。
図8は本発明の実施例3におけるIC搭載媒体リーダーのブロック図である。実施例1と2で説明したIC搭載媒体リーダー受信装置を組み込んだIC搭載媒体リーダーが表されている。
25はIC搭載媒体リーダー受信装置であり、26はアンテナ、27は再生手段、28は結果表示手段である。結果表示手段28としては、例えば液晶画面やLED表示装置などが用いられる。また、図には示していないが、これらは任意の形状を有する筺体に格納されてIC搭載媒体からの読み取りが実行される。
アンテナ26は搬送波の周波数に対応したアンテナであり、必要な受信利得を有している。アンテナ26で受信された信号はIC搭載媒体リーダー受信装置25に伝達され、実施例1や2で説明したとおりにデータ復調される。復調されたデータはデータ復調手段8から出力され再生手段27に入力する。再生手段27では、復調されたデータのコード解釈を行う。例えばデータが暗号化されている場合には復号が行われ、データの内容がIDコードであればIDコードの正誤判別などが行われる。再生手段27で再生された結果は結果表示手段28に出力され、結果表示手段28においては所要の結果が表示される。例えば、IC搭載媒体の持つIDコードが正しい場合には、正しい旨を示すLEDランプが点灯し、誤っている場合には間違いである旨のLEDランプが点灯するなどである。あるいは、液晶画面上に、結果が表示されるなどでもよい。或いは音声や振動を用いた結果表示であってもよい。
なお、データ復調手段8と再生手段27は別回路でなくともよく、同一回路や同一ICで構成されてもよい。またCPUやDSPを用いたプログラム処理を行う場合には、同一CPU、同一DSPでの処理に含まれてもよい。
また、結果表示手段28にパソコンをもちいて、IC搭載媒体リーダー受信装置に対する制御手段と兼用することでもよい。また、アンテナ26、IC搭載媒体リーダー受信装置25、再生手段27、結果表示手段は同一の筺体に含まれてもよく、あるいは結果表示手段28のみが別途構成されてもよい。
以上のように、IC搭載媒体リーダー受信装置に、アンテナ26と再生手段27、結果表示手段28を付加することで、IC搭載媒体の読み取りと結果確認を可能とするIC搭載媒体リーダーを構成することができる。
図9は本発明の実施例3におけるIC搭載媒体認証システムの構成図である。
30はIC搭載媒体認証システム、31はIC搭載媒体リーダー、32はノートパソコン、33はIC搭載媒体、34はアンテナ、35は筺体である。IC搭載媒体33は、IC搭載媒体リーダー31が近づくことにより、IC搭載媒体リーダー31の発する電磁波に反応して誘導電流が流れ、その誘導電流から生じる電波をIC搭載媒体リーダー31に返答する。返答された電波は、IC搭載媒体リーダー31に含まれるアンテナ34にて受信され、IC搭載媒体リーダー31において、データ復調されて再生された上でノートパソコン32にその結果が出力される。認証結果はノートパソコン32の液晶画面上に画像表示される。例えば、IC搭載媒体33の持つIDコードが正しいものであれば正しい旨が液晶画面上に表示され、誤りであれば誤りである旨が液晶画面上に表示される。
ここで、ノートパソコン32はIC搭載媒体リーダー31の回路やプログラム制御を行う制御手段と、液晶画面上に結果を表示する結果表示手段28を兼用している。
もちろん、ノートパソコン32は制御手段のみであってIC搭載媒体リーダー31の筺体35表面にLEDランプなどの結果表示手段28が設けられていてもよい。これらはユーザーフレンドリーの視点から適切な場合が選択されればよい。
なお、図9では結果表示手段やIC搭載媒体リーダー31の制御手段としてノートパソコン32を用いているが、CPUをIC搭載媒体リーダー31に内蔵し、筺体35上に結果表示手段28を付加することでノートパソコンを不要としてもよい。もちろん、ノートパソコン32ではなく、デスクトップパソコンやサーバー、その他の制御装置を用いても同様にIC搭載媒体認証システムが構成できる。
また、実施例3ではIC搭載媒体リーダーについて説明したが、IC搭載媒体への書き込みも行うことのできるIC搭載媒体リーダーライターであっても同様である。この場合には、リーダー、すなわちIC搭載媒体からの情報の受信と復調については、以上に説明したとおりの動作や処理が行われ、これとは別途、IC搭載媒体の持つメモリに対しての書き込みが行われる。
以上のIC搭載媒体認証システムにより、IC搭載媒体33のIDコードの認証が可能となる。更に実施例1、2で説明したノッチフィルタを用いたIC搭載媒体リーダー受信装置を構成することで、低コストで認証精度の高い、IC搭載媒体認証システムを構成することが可能となる。
周波数シフトキーイング(以下「FSK」という)通信方式を用いるIC搭載媒体からの信号を受信するIC搭載媒体リーダー受信装置であって、FSK通信方式で用いられる二つの異なるキャリア周波数帯域をまとめて通過させる一つの帯域通過フィルタと、帯域通過フィルタを通過した二つの異なるキャリア周波数の内一方のキャリア周波数帯域を遮断する第一ノッチフィルタと、他方のキャリア周波数帯域を遮断する第二ノッチフィルタと、第一ノッチフィルタと第二ノッチフィルタを通過した二つの異なるキャリア周波数の信号からデジタルデータを復調するデータ復調手段とを有し、第一ノッチフィルタと第二ノッチフィルタは帯域通過フィルタの後方に並列に接続されている構成により、ISO15693で規格されるIC搭載媒体リーダーでFSK通信号方式を用いる場合において、423KHzと484KHzの周波数帯域の信号を急峻に遮断するノッチフィルタにより、423KHzと484KHzのキャリア信号を相互に干渉させることなく抽出して復調することが可能となり、信号歪などがなくなるため、データ復調での精度を向上させることが必要な用途にも適用できる。
本発明の実施例1におけるIC搭載媒体リーダー受信装置のブロック図 本発明の実施例1におけるIC搭載媒体リーダー受信装置のブロック図 ノッチフィルタの周波数特性を表す図 本発明の実施例1におけるIC搭載媒体リーダー受信装置の信号波形図 本発明の実施例1におけるIC搭載媒体リーダー受信装置のブロック図 本発明の実施例2におけるIC搭載媒体リーダー受信装置のブロック図 本発明の実施例2におけるIC搭載媒体リーダー受信装置のブロック図 本発明の実施例3におけるIC搭載媒体リーダーのブロック図 本発明の実施例3におけるIC搭載媒体認証システムの構成図 従来の技術におけるFSK受信装置のブロック図 従来の技術におけるFSK受信装置における信号の波形図 従来の技術におけるIC搭載媒体リーダー受信装置でのFSK受信のブロック図
符号の説明
1 IC搭載媒体リーダー受信装置
2 キャリア抽出手段
3 帯域通過フィルタ
4、5 ノッチフィルタ
6 423KHz信号
7 484KHz信号
8 データ復調手段
9 整流器
10、11 包絡線検波手段
12 コンパレーター
13 帯域通過フィルタ後信号
14、15 ノッチフィルタ後信号
16、17 包絡線検波後信号
18 データ復調後信号
19 誤り検出手段
20 基準電圧源
21 基準電圧値
22 切り替えスイッチ
23 FSK動作点
24 ASK動作点
25 IC搭載媒体リーダー受信装置
26 アンテナ
27 再生手段
28 結果表示手段
30 IC搭載媒体認証システム
31 IC搭載媒体リーダー
32 ノートパソコン
33 IC搭載媒体
34 アンテナ
35 筺体
100 FSK受信装置
101 整流器
102、103 帯域通過フィルタ
104、105 包絡線検波手段
106 コンパレーター
107 整流後信号
108、109 帯域通過フィルタ後信号
110、111 包絡線検波後信号
112 復調後信号
113 IC搭載媒体リーダー受信装置
114 ゲートアレイ
115 クロック
116 データ復調手段

Claims (18)

  1. 周波数シフトキーイング(以下「FSK」という)通信方式を用いるIC搭載媒体からの信号を受信するIC搭載媒体リーダー受信装置であって、
    前記FSK通信方式で用いられる二つの異なるキャリア周波数帯域をまとめて通過させる一つの帯域通過フィルタと、
    前記帯域通過フィルタを通過した二つの異なるキャリア周波数の内一方のキャリア周波数帯域を遮断する第一ノッチフィルタと、他方のキャリア周波数帯域を遮断する第二ノッチフィルタと、
    前記第一ノッチフィルタと第二ノッチフィルタを通過した二つの異なるキャリア周波数の信号からデジタルデータを復調するデータ復調手段と、を有し、
    前記第一ノッチフィルタと第二ノッチフィルタは前記帯域通過フィルタの後方に並列に接続されていることを特徴とするIC搭載媒体リーダー受信装置。
  2. FSK通信方式を用いるIC搭載媒体からの信号を受信するIC搭載媒体リーダー受信装置であって、
    前記FSK通信方式で用いられる二つの異なるキャリア周波数帯域をまとめて通過させる一つの帯域通過フィルタと、
    前記帯域通過フィルタを通過した二つの異なるキャリア周波数の内一方のキャリア周波数帯域を遮断する第一ノッチフィルタと、他方のキャリア周波数帯域を遮断する第二ノッチフィルタと、
    前記第一ノッチフィルタと第二ノッチフィルタを通過した信号の包絡線を検波する二つの包絡線検波手段と、
    前記包絡線検波手段により検波された包絡線信号からデジタルデータを復調するデータ復調手段と、を有し、
    前記第一ノッチフィルタと第二ノッチフィルタは前記帯域通過フィルタの後段に並列に接続されており、前記二つの包絡線検波手段が前記第一ノッチフィルタと第二ノッチフィルタの後段にそれぞれ接続されていることを特徴とするIC搭載媒体リーダー受信装置。
  3. FSK通信方式を用いるIC搭載媒体からの信号を受信するIC搭載媒体リーダー受信装置であって、
    搬送波が乗じられている受信信号から搬送波を取り除いてキャリア周波数の信号を抽出するキャリア信号抽出手段と、
    前記抽出され、前記FSK通信方式で用いられる二つの異なるキャリア周波数帯域をまとめて通過させる一つの帯域通過フィルタと、
    前記帯域通過フィルタを通過した二つの異なるキャリア周波数の内一方のキャリア周波数帯域を遮断する第一ノッチフィルタと、他方のキャリア周波数帯域を遮断する第二ノッチフィルタと、
    前記第一ノッチフィルタと第二ノッチフィルタを通過した信号の包絡線を検波する二つの包絡線検波手段と、
    前記包絡線検波手段により検波された包絡線信号からデジタルデータを復調するデータ復調手段と、を有し、
    前記第一ノッチフィルタと第二ノッチフィルタは前記帯域通過フィルタの後段に並列に接続されており、前記二つの包絡線検波手段が前記第一ノッチフィルタと第二ノッチフィルタの後段にそれぞれ接続されていることを特徴とするIC搭載媒体リーダー受信装置。
  4. 前記データ復調手段が、前記ノッチフィルタもしくは包絡線検波手段で検波された前記FSK通信方式で用いられる二つの異なるキャリア周波数の信号を入力信号とするコンパレーターであることを特徴とする請求項1〜3いずれか1記載のIC搭載媒体リーダー受信装置。
  5. 前記データ復調手段が、アナログデジタルコンバーターであることを特徴とする請求項1〜3いずれか1記載のIC搭載媒体リーダー受信装置。
  6. 前記キャリア信号抽出手段が、整流器であることを特徴とする請求項1〜5いずれか1記載のIC搭載媒体リーダー受信装置。
  7. 前記FSK通信方式として、データ値のうち「1」に割り当てられるキャリア周波数が423KHz(±5KHz)であり、「0」に割り当てられるキャリア周波数が484KHz(±5KHz)であり、前記二つのノッチフィルタの遮断周波数がそれぞれ423KHz(±5KHz)と484KHz(±5KHz)であることを特徴とする請求項1〜6いずれか1記載のIC搭載媒体リーダー受信装置。
  8. 前記搬送波が13.56MHz(±1MHz)であることを特徴とする請求項1〜7いずれか1記載のIC搭載媒体リーダー受信装置。
  9. FSK通信方式と振幅シフトキーイング(以下「ASK」という)通信方式が混在した通信方式を用いるIC搭載媒体からの信号を受信するIC搭載媒体リーダー受信装置であって、
    前記FSK通信方式で用いられる二つの異なるキャリア周波数帯域をまとめて通過させる一つの帯域通過フィルタと、
    前記帯域通過フィルタを通過した二つの異なるキャリア周波数の内一方のキャリア周波数帯域を遮断する第一ノッチフィルタと、他方のキャリア周波数帯域を遮断する第二ノッチフィルタと、
    前記ASK通信方式でのデータ復調とFSK通信方式でのデータ復調を切り替える復調方式切り替え手段と、
    前記第一ノッチフィルタと第二ノッチフィルタを通過した2つの異なるキャリア周波数の信号からデジタルデータを復調するデータ復調手段とを有し、
    前記第一ノッチフィルタと第二ノッチフィルタは前記帯域通過フィルタの後方に並列に接続されていることを特徴とするIC搭載媒体リーダー受信装置。
  10. 前記復調切り替え手段が、基準電圧源と、前記第一ノッチフィルタもしくは第二ノッチフィルタのいずれか一方の出力と基準電圧のいずれかを選択するスイッチと、コンパレーターからなることを特徴とする請求項9に記載のIC搭載媒体リーダー受信装置。
  11. 前記ASK通信方式に423KHz(±5KHz)のキャリア周波数が用いられることを特徴とする請求項9乃至10いずれかに記載のIC搭載媒体リーダー受信装置。
  12. 前記データ復調手段にデータ誤り検出手段が付加されていることを特徴とする請求項1〜11いずれか1記載のIC搭載媒体リーダー受信装置。
  13. 前記誤り検出手段に巡回符号検査が用いられることを特徴とする請求項12に記載のIC搭載媒体リーダー受信装置。
  14. 前記誤り検出手段の結果に従い、前記基準電圧源の出力する基準電圧値を変更することを特徴とする請求項12乃至13に記載のIC搭載媒体リーダー受信装置。
  15. 伝播電波を受信するアンテナと、
    前記アンテナで受信した受信信号を処理する請求項1〜14いずれか1記載のIC搭載媒体リーダー受信装置と、
    前記IC搭載媒体リーダー受信装置の受信結果を表示する結果表示手段と、
    これらを格納する筺体を、有することを特徴とするIC搭載媒体リーダー。
  16. 請求項15に記載のIC搭載媒体リーダーと、
    前記IC搭載媒体リーダーが読み取るIDを有するIC搭載媒体を有し、
    前記IC搭載媒体がIC搭載媒体リーダーの通信範囲内で認証されることを特徴とするIC搭載媒体認証システム。
  17. FSK通信方式を用いるIC搭載媒体からの信号を受信するIC搭載媒体リーダー受信装置であって、
    前記FSK通信方式で用いられる複数の異なるキャリア周波数の信号をまとめて通過させる少なくとも一つの第一フィルタ手段と、
    前記第一フィルタ手段を通過した複数の異なるキャリア周波数のうち任意の一つのキャリア周波数以外のキャリア周波数帯域を遮断する第二フィルタ手段であって、相互に異なるキャリア周波数帯域以外を遮断するキャリア周波数の種類数以上の数の第二フィルタ手段と、
    前記第二フィルタ手段を通過した複数の異なるキャリア周波数の信号からデジタルデータを復調するデータ復調手段と、を有し、
    前記二つの第二フィルタ手段は前記第一フィルタ手段の後方に並列に接続されていることを特徴とするIC搭載媒体リーダー受信装置。
  18. FSK通信方式を用いるIC搭載媒体からの信号を受信するIC搭載媒体リーダー受信方法であって、
    前記FSK通信方式で用いられる2つの異なるキャリア周波数の信号をまとめて通過させ、
    前記通過した2つの異なるキャリア周波数を含む信号から一方のキャリア周波数の信号を遮断して出力し、これと並列して他方のキャリア周波数の信号を遮断して出力し、
    前記遮断後に出力された2つの異なるキャリア周波数を有する2つの信号からデジタルデータを復調することを特徴とするIC搭載媒体リーダー受信方法。
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