JP2005037347A - 精度確認ガス供給装置及びそれを用いた測定精度確認システム、ならびに測定精度確認方法 - Google Patents

精度確認ガス供給装置及びそれを用いた測定精度確認システム、ならびに測定精度確認方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 精度確認ガスとして、実際の排ガスの組成や温度を模擬し得るガスを、車両排ガス測定装置に供給するようにする。
【解決手段】 車両202は測定対象成分を含まないクリーンな排ガスを排出する。測定対象成分注入部204は車両202から排出される排ガスに測定対象成分212を注入する。ミキサ208は車両202からの排ガスと注入された測定対象成分212とを混合し、精度確認ガスとして車両排ガス測定装置100に供給する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両排ガス測定装置の測定精度を確認するための技術に関するものである。
車両から排出される排ガス中には、一酸化炭素、炭化水素、窒素酸化物など、大気汚染の原因となる数多くの成分が含まれている。そのため、近年では、環境保護の観点から、車両に対して、排ガス中に含まれるそれら大気汚染成分の量(例えば、重量や濃度)についての規制がなされている。
車両から排出される排出ガス中の、それら大気汚染成分の量は、通常、車両排ガス測定装置によって測定される。具体的には、用意されたテスト車両をシャーシダイナモメータの上で、ドライバーズエイドによって路上走行状態に相当する予め決められたモードで走行させ、テスト車両から排出される排ガスを車両排ガス測定装置に供給し、車両排ガス測定装置によって、排ガス中に含まれる大気汚染成分の重量などを測定して、その測定結果を、テスト車両の動作状態(走行速度,走行距離,エンジン回転数,吸入負圧など)を示す信号などと共に処理するようにする。
従って、車両排ガス測定装置の測定精度は重要であり、測定前などにおいては、その測定誤差がどのくらいであるかを確認する必要があった。
そのような車両排ガス測定装置の測定精度を確認するための測定精度確認システムとしては、従来、下記の非特許文献1に記載のシステムが知られている。
かかる従来の測定精度確認システムにおいては、車両排ガス測定装置に精度確認ガスを供給するための精度確認ガス供給装置として、一酸化炭素、炭化水素、窒素酸化物など、複数の測定対象成分をそれぞれ貯蔵する複数のガスシリンダと、複数の流量コントローラと、大気を吸入するブロアと、混合器と、を備えている。そして、ブロアによって吸入された大気に、各ガスシリンダから各測定対象成分をそれぞれ各流量コントローラを介して注入し、それらを混合器によって混合した後、精度確認ガスとして車両排ガス測定装置に供給している。このとき、大気の流量はプロアによって、各測定対象成分の流量は、各流量コントローラによってそれぞれ制御している。そして、注入した測定対象成分の重量と、車両排ガス測定装置によって測定して得られた測定対象成分の重量と、を比較することにより、車両排ガス測定装置の測定精度を確認するようにしている。なお、かかる測定精度確認システムにおいては、吸入した大気には、上記の測定対象成分の他、二酸化炭素も注入するようにしている。
Society of Automotive Engineers, Inc. 2002-01-0049 "Improved Low-Emission Vehicle Simulator for Evaluation of Sampling and Analytical Systems" Daniel Whelan他
上記した従来の測定精度確認システムにおいては、次のような問題があった。
1.実際の車両から排出される排ガス中には、上記した測定対象成分である大気汚染成分の他に、水分(水蒸気)や二酸化炭素が大量に含まれているが、上記した従来の測定精度確認システムにおいては、精度確認ガスとして、そのような水分や二酸化炭素を大量に含んだガスを生成することは困難であり、実際の排ガスの組成を模擬することができないという問題があった。
例えば、代表的なガソリン車から排出される排ガスには、ストイキ運転時において、一般的に13vol%(重量パーセント)の水分が含まれている。このような、露点50℃以上の大量の水分を安定して供給することは技術的に困難である。
また、例えば、米国FTP(連邦テスト法: Federal Test Procedure )のテストにおいて、代表的なガソリン車からは、ストイキ運転時に、瞬間的に2500L/min(リットル/分)もの、約13vol%の二酸化炭素を含む排ガスが排出される。このような排ガスを模擬するためには、300L/minを超える純粋の二酸化炭素を注入する必要があるが、これは技術的に難しい。ちなみに、上記した従来の測定精度確認システム(非特許文献1)では、二酸化炭素は、最大で150L/minしか注入することができなかった。
2.実際の車両から排出される排ガスの温度は常温から300℃までの範囲で変化であるが、上記した従来の測定精度確認システムにおいては、精度確認ガスとして、そのような常温から高温まで変化するようなガスを生成することは困難であり、実際の排ガスの温度を模擬することができないという問題があった。
例えば、米国FTPのテストにおいて、代表的なガソリン車からは、瞬間的に2500L/minを越えるような、高温の排ガスが排出される。このような排ガスを模擬するためには、数十kW程度のヒータと、それを制御する制御ユニットと、が必要であり、コスト、スペースまたは安全性の観点から、実現されていない。
従って、本発明の目的は、上記した従来技術の問題点を解決し、精度確認ガスとして、実際の排ガスの組成や温度を模擬し得るガスを、車両排ガス測定装置に供給することが可能な測定精度確認システムを提供することにある。
上記した目的の少なくとも一部を達成するために、本発明の第1の精度確認ガス供給装置は、車両排ガス測定装置に接続され、該車両排ガス測定装置の測定精度を確認する際に、精度確認ガスを前記車両排ガス測定装置に供給する精度確認ガス供給装置であって、
測定対象成分を含まない排ガスを排出し得る排ガス排出用車両と、
排出された前記排ガスに既知量の前記測定対象成分を注入する注入部と、
注入された前記測定対象成分と前記排ガスとを混合し、前記精度確認ガスとして前記車両排ガス測定装置に供給する混合部と、
を備えることを要旨とする。
このように、本発明の第1の精度確認ガス供給装置では、排ガス排出用車両から排出された排ガスに、注入部によって既知量の測定対象成分を注入し、混合部によってそれらを混合して、精度確認ガスとして、車両排ガス測定装置に供給するようにしている。
なお、本明細書において、「測定対象成分を含まない排ガス」とは、測定対象成分を全く含まない排ガスに限るものではない。すなわち、測定対象成分を微量に含むが、その量が、最終的に、車両排ガス測定装置の測定精度を確認する際に、適正に確認することができる量である排ガスも、「測定対象成分を含まない排ガス」に含まれる。
また、本明細書においては、「既知量の測定対象成分」とは、注入される量または注入された量が明らかな測定対象成分」を言う。
本発明の第1の精度確認ガス供給装置によれば、車両から排出される排ガスをベースとして、精度確認ガスを生成しているため、その精度確認ガスは、大量の水分や二酸化炭素を含んでいる。従って、車両排ガス測定装置に供給される精度確認ガスとして、実際の排ガスの組成を十分模擬することができるため、車両排ガス測定装置の測定精度を、実際の排ガスと同等の組成を持つガスを用いて確認することができる。また、同様に、車両から排出される排ガスをベースとして、精度確認ガスを生成しているため、その精度確認ガスの温度は、常温から高温までの範囲で変化し得る。従って、車両排ガス測定装置に供給される精度確認ガスとして、実際の排ガスの温度を十分模擬することができるため、車両排ガス測定装置の測定精度を、実際の排ガスと同等の温度を持つガスを用いて確認することができる。
本発明の第2の精度確認ガス供給装置は、車両排ガス測定装置に接続され、該車両排ガス測定装置の測定精度を確認する際に、精度確認ガスを前記車両排ガス測定装置に供給する精度確認ガス供給装置であって、
排ガスを排出する排ガス排出用車両と、
排出された前記排ガスを浄化して、測定対象成分を含まない排ガスを得る浄化部と、
浄化して得られた前記排ガスに既知量の前記測定対象成分を注入する注入部と、
注入された前記測定対象成分と前記排ガスとを混合し、前記精度確認ガスとして前記車両排ガス測定装置に供給する混合部と、
を備えることを要旨とする。
このように、本発明の第2の精度確認ガス供給装置では、排ガス排出用車両から排出された排ガスを、浄化部によって浄化して、測定対象成分を含まない排ガスを得て、その得られた排ガスに、注入部によって既知量の測定対象成分を注入し、混合部によってそれらを混合して、精度確認ガスとして、車両排ガス測定装置に供給するようにしている。
従って、本発明の第2の精度確認ガス供給装置においても、車両から排出される排ガスをベースとして、精度確認ガスを生成しているため、その精度確認ガスは大量の水分や二酸化炭素を含むと共に、その温度も常温から高温までの範囲で変化し得る。従って、車両排ガス測定装置に供給される精度確認ガスとして、実際の排ガスの組成や温度を十分模擬することができるため、車両排ガス測定装置の測定精度を、実際の排ガスと同等の組成や温度を持つガスを用いて確認することができる。
また、浄化部を用いて、車両から排出される排ガスを浄化して、測定対象成分を含まない排ガスを得るようにしているため、排ガス排出用の車両としては、低エミッション車以外の車両を用いることができる。
本発明の第3の精度確認ガス供給装置は、車両排ガス測定装置に接続され、該車両排ガス測定装置の測定精度を確認する際に、精度確認ガスを前記車両排ガス測定装置に供給する精度確認ガス供給装置であって、
燃料を燃焼させて、排ガスを排出する燃焼部と、
排出された前記排ガスを浄化して、測定対象成分を含まない排ガスを得る浄化部と、
浄化して得られた前記排ガスに既知量の前記測定対象成分を注入する注入部と、
注入された前記測定対象成分と前記排ガスとを混合し、前記精度確認ガスとして前記車両排ガス測定装置に供給する混合部と、
を備えることを要旨とする。
このように、本発明の第3の精度確認ガス供給装置では、燃焼部によって、燃料を燃焼させて、排出ガスを排出し、その排出した排ガスを、浄化部によって浄化して、測定対象成分を含まない排ガスを得て、その得られた排ガスに、注入部によって既知量の測定対象成分を注入し、混合部によってそれらを混合して、精度確認ガスとして、車両排ガス測定装置に供給するようにしている。
従って、本発明の第3の精度確認ガス供給装置においても、燃焼部から排出される排ガスをベースとして、精度確認ガスを生成しているため、その精度確認ガスは、車両の場合と同様に、大量の水分や二酸化炭素を含むと共に、その温度も常温から高温までの範囲で変化し得る。従って、車両排ガス測定装置に供給される精度確認ガスとして、実際の排ガスの組成や温度を十分模擬することができるため、車両排ガス測定装置の測定精度を、実際の排ガスと同等の組成や温度を持つガスを用いて確認することができる。
本発明の精度確認ガス供給装置において、前記排ガス排出用車両から前記車両排ガス測定装置に至る経路中に、前記排ガスまたは前記精度確認ガスの温度を調整することが可能な温度調整部をさらに備えることが好ましい。
本発明の精度確認ガス供給装置において、前記浄化部から前記車両排ガス測定装置に至る経路中に、前記排ガスまたは前記精度確認ガスの温度を調整することが可能な温度調整部をさらに備えることが好ましい。
このような温度調整部を備え、冷間始動時を模擬する際に、その温度調整部によって、排ガスの温度を調整することにより、精度確認ガスの温度として、実際の冷間始動時の温度推移を模擬することができ、冷間始動時における実際と同様な条件を有する精度確認ガスを用いて、車両排ガス測定装置の測定精度を確認することができる。
本発明の精度確認ガス供給装置において、前記注入部は、前記排ガス排出用車両に搭載されたエンジンの動作状態を示す信号の供給を受けて、前記精度確認ガス中の前記測定対象成分の濃度が一定となるように、前記信号に基づいて、注入する前記測定対象成分の量を調整することが好ましい。
本発明の精度確認ガス供給装置において、前記注入部は、前記燃焼部の動作状態を示す信号の供給を受けて、前記精度確認ガス中の前記測定対象成分の濃度が一定となるように、前記信号に基づいて、注入する前記測定対象成分の量を調整することが好ましい。
このように構成することによって、車両または燃焼部から排出される排ガスの流量が変化する場合でも、その流量変化に関わりなく、精度確認ガスに含まれる測定対象成分の濃度を一定に保つようにすることができ、車両排ガス測定装置の測定精度を、精度よく確認することができる。
本発明の精度確認ガス供給装置において、前記排ガス排出用車両は、米国カルフォルニア州のLEVの規制を満たすような低エミッション車であることが好ましい。
このような低エミッション車を十分暖機して用いれば、目的にあったクリーンな排ガスを排出させることができる。
本発明の測定精度確認システムは、車両排ガス測定装置の測定精度を確認するための測定精度確認システムであって、
上述の精度確認ガス供給装置と、
前記注入部で注入した前記測定対象成分の量と、前記精度確認ガス供給装置から供給された前記精度確認ガスを前記車両排ガス測定装置によって測定して得られる前記測定対象成分の量と、を比較して、前記車両排ガス測定装置の測定精度を確認する精度確認部と、
を備えることを要旨とする。
このような構成を採ることによって、実際の排ガスと同等の組成や温度を持つ精度確認ガスを用いて、車両排ガス測定装置の測定精度を容易に確認することができる。
本発明の第4の精度確認ガス供給装置は、車両排ガス測定装置である定容量採取装置に接続され、該定容量採取装置の測定精度を確認する際に、精度確認ガスを前記定容量採取装置に供給する精度確認ガス供給装置であって、
測定対象成分を含まない排ガスを排出し得る排ガス排出用車両と、
排出された前記排ガスを前記精度確認ガスの一部として前記定容量採取装置に供給する供給部と、
既知量の前記測定対象成分を前記精度確認ガスの他の一部として、前記定容量採取装置の希釈空気採り入れ部に設けられた注入口より、前記定容量採取装置の採り入れた希釈空気に注入する注入部と、
を備えることを要旨とする。
このように、本発明の第4の精度確認ガス供給装置では、排ガス排出用車両から排出された排ガスを、供給部によって精度確認ガスの一部として定容量採取装置に供給すると共に、既知量の測定対象成分を、注入部によって精度確認ガスの他の一部として、定容量採取装置の希釈空気採り入れ部に設けられた注入口より、希釈空気に注入するようにしている。
本発明の第4の精度確認ガス供給装置によれば、希釈空気採り入れ部では、希釈空気の圧力変化が非常に小さいため、測定対象成分を希釈空気に注入する際に、希釈空気の圧力変化に対する測定対象成分の流量制御をほとんど行わなくて済む。また、測定対象成分を希釈空気に注入することにより、ミキサなどが無くても、定容量採取装置における混合部において、測定対象成分を排ガスと十分に混合させることができる。さらに、排ガス排出用車両から排出された排ガスが、例え、高温であったとしても、大量の希釈空気と混合されることにより、注入された測定対象成分自体が高温になることはなく、従って、測定対象成分が温度による組成変化を起こすことがない。
また、車両から排出される排ガスをベースとして、精度確認ガスを生成しているため、その精度確認ガスは、大量の水分や二酸化炭素を含むと共に、その温度も常温から高温までの範囲で変化し得る。従って、定容量採取装置に供給される精度確認ガスとして、実際の排ガスの組成や温度を十分模擬することができるため、定容量採取装置の測定精度を、実際の排ガスと同等の組成や温度を持つガスを用いて確認することができる。
本発明の第5の精度確認ガス供給装置は、車両排ガス測定装置である定容量採取装置に接続され、該定容量採取装置にの測定精度を確認する際に、精度確認ガスを前記定容量採取装置に供給する精度確認ガス供給装置であって、
排ガスを排出する排ガス排出用車両と、
排出された前記排ガスを浄化して、測定対象成分を含まない排ガスを得る浄化部と、
浄化して得られた前記排ガスを前記精度確認ガスの一部として前記定容量採取装置に供給する供給部と、
既知量の前記測定対象成分を前記精度確認ガスの他の一部として、前記定容量採取装置の希釈空気採り入れ部に設けられた注入口より、前記定容量採取装置の採り入れた希釈空気に注入する注入部と、
を備えることを要旨とする。
このように、本発明の第5の精度確認ガス供給装置では、排ガス排出用車両から排出された排ガスを、浄化部によって浄化して、測定対象成分を含まない排ガスを得て、その得られた排ガスを、供給部によって精度確認ガスの一部として定容量採取装置に供給すると共に、既知量の測定対象成分を、注入部によって精度確認ガスの他の一部として、定容量採取装置の希釈空気採り入れ部に設けられた注入口より、希釈空気に注入するようにしている。
本発明の第5の精度確認ガス供給装置においても、希釈空気採り入れ部では、希釈空気の圧力変化が非常に小さいため、測定対象成分を希釈空気に注入する際に、希釈空気の圧力変化に対する測定対象成分の流量制御をほとんど行わなくて済む。また、測定対象成分を希釈空気に注入することにより、ミキサなどが無くても、定容量採取装置における混合部において、測定対象成分を排ガスと十分に混合させることができる。さらに、排ガス排出用車両から排出された排ガスが、例え、高温であったとしても、大量の希釈空気と混合されることにより、注入された測定対象成分自体が高温になることはなく、従って、測定対象成分が温度による組成変化を起こすことがない。
また、浄化部を用いて、車両から排出される排ガスを浄化して、測定対象成分を含まない排ガスを得るようにしているため、排ガス排出用の車両としては、低エミッション車以外の車両を用いることができる
本発明の第6の精度確認ガス供給装置は、車両排ガス測定装置である定容量採取装置に接続され、該定容量採取装置の測定精度を確認する際に、精度確認ガスを前記定容量採取装置に供給する精度確認ガス供給装置であって、
燃料を燃焼させて、排ガスを排出する燃焼部と、
排出された前記排ガスを浄化して、測定対象成分を含まない排ガスを得る浄化部と、
浄化して得られた前記排ガスを前記精度確認ガスの一部として前記定容量採取装置に供給する供給部と、
既知量の前記測定対象成分を前記精度確認ガスの他の一部として、前記定容量採取装置の希釈空気採り入れ部に設けられた注入口より、前記定容量採取装置の採り入れた希釈空気に注入する注入部と、
を備えることを要旨とする。
このように、本発明の第6の精度確認ガス供給装置では、燃焼部によって、燃料を燃焼させて、排出ガスを排出し、その排出した排ガスを、浄化部によって浄化して、測定対象成分を含まない排ガスを得て、その得られた排ガスを、供給部によって精度確認ガスの一部として定容量採取装置に供給すると共に、既知量の測定対象成分を、注入部によって精度確認ガスの他の一部として、定容量採取装置の希釈空気採り入れ部に設けられた注入口より、希釈空気に注入するようにしている。
本発明の第6の精度確認ガス供給装置においても、希釈空気採り入れ部では、希釈空気の圧力変化が非常に小さいため、測定対象成分を希釈空気に注入する際に、希釈空気の圧力変化に対する測定対象成分の流量制御をほとんど行わなくて済む。また、測定対象成分を希釈空気に注入することにより、ミキサなどが無くても、定容量採取装置における混合部において、測定対象成分を排ガスと十分に混合させることができる。さらに、燃焼部から排出された排ガスが、例え、高温であったとしても、大量の希釈空気と混合されることにより、注入された測定対象成分自体が高温になることはなく、従って、測定対象成分が温度による組成変化を起こすことがない。
また、燃焼部から排出される排ガスをベースとして、精度確認ガスを生成しているため、その精度確認ガスは、車両の場合と同様に、大量の水分や二酸化炭素を含むと共に、その温度も常温から高温までの範囲で変化し得る。従って、定容量採取装置に供給される精度確認ガスとして、実際の排ガスの組成や温度を十分模擬することができるため、定容量採取装置の測定精度を、実際の排ガスと同等の組成や温度を持つガスを用いて確認することができる。
本発明の精度確認ガス供給装置において、前記排ガス排出用車両から前記定容量採取装置に至る経路中に、前記排ガスの温度を調整することが可能な温度調整部をさらに備えることが好ましい。
本発明の精度確認ガス供給装置において、前記浄化部から前記定容量採取装置に至る経路中に、前記排ガスの温度を調整することが可能な温度調整部をさらに備えることが好ましい。
このような温度調整部を備え、冷間始動時を模擬する際に、その温度調整部によって、排ガスの温度を調整することにより、定容量採取装置に供給する排ガスの温度として、実際の冷間始動時の温度推移を模擬することができ、冷間始動時における実際と同様な条件を有する精度確認ガスを用いて、定容量採取装置の測定精度を確認することができる。
本発明の測定精度確認システムは、車両排ガス測定装置である定容量採取装置の測定精度を確認するための測定精度確認システムであって、
上述の精度確認ガス供給装置と、
前記注入部で注入した前記測定対象成分の量と、前記定容量採取装置によって測定して得られる前記測定対象成分の量と、を比較して、前記定容量採取装置の測定精度を確認する精度確認部と、
を備えることを要旨とする。
このような構成を採ることによって、実際の排ガスと同等の組成や温度を持つ精度確認ガスを用いて、定容量採取装置の測定精度を容易に確認することができる。
なお、本発明は、上記した精度確認ガス供給装置や測定精度確認システムなどの装置発明の態様に限ることなく、測定精度確認方法などの方法発明としての態様で実現することも可能である。
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1の実施例:
A−1.実施例の構成:
A−2.通常時の測定精度確認動作:
A−3.冷間始動模擬時の測定精度確認動作:
A−4.実施例の効果:
B.第2の実施例:
B−1.実施例の構成:
B−2.測定精度確認動作:
B−3.実施例の効果:
C.第3の実施例:
C−1.実施例の構成:
C−2.測定精度確認動作:
C−3.実施例の効果:
D.第4の実施例:
D−1.実施例の構成:
D−2.測定精度確認動作:
D−3.冷間始動模擬時の測定精度確認動作:
D−4.実施例の効果:
E.第5の実施例:
E−1.実施例の構成:
E−2.測定精度確認動作:
E−3.実施例の効果:
F.第6の実施例:
F−1.実施例の構成:
F−2.測定精度確認動作:
F−3.実施例の効果:
G.変形例:
A.第1の実施例:
A−1.実施例の構成:
図1は本発明の第1の実施例としての測定精度確認システムの構成を模式的に示した説明図である。
図1に示すように、本実施例の測定精度確認システム10は、車両排ガス測定装置100の測定精度を確認するためのシステムであって、測定精度確認部150と、精度確認ガス供給装置200と、を備える他、シャーシダイナモメータ250やドライバーズエイド256を備えている。
このうち、測定精度確認対象となる車両排ガス測定装置100は、例えば、排気流量比例希釈採取装置(Bag Mini Diluter:以下、BMDと呼ぶ。)102と、定容量採取装置(Constant Volume Sampler:以下、CVSと呼ぶ。)104と、ブロア106と、分析部108と、を備えている。
BMD102及びCVS104は、いずれも、排ガスを採取するための装置であって、従来よりよく知られた装置であるため、それらについての説明は省略する。なお、測定対象成分としては、排ガス中に含まれる大気汚染成分、すなわち、一酸化炭素、炭化水素、窒素酸化物などが対象となる。
一方、精度確認ガス供給装置200は、排ガス排出用の車両202と、測定対象成分注入部204と、ガス温度調整部206と、ミキサ208と、を備えている。精度確認ガス供給装置200は、排気導入管258を介して、車両排ガス測定装置100に接続されている。
車両202は、排気浄化システムを備えており、そのシステムが十分暖機された状態では、そのシステムの浄化作用によって、測定対象成分は除去されて、測定対象成分を含まない排ガス、いわゆるクリーンな排ガスを排出することができる。なお、このような車両202としては、例えば、米国カルフォルニア州のLEV(ローエミッションビークル:Low Emission Vehicle)の規制を満たすような低エミッション車を用いることができ、できれば、SULEV(スーパーウルトラローエミッションビークル:Super Ultra Low Emission Vehicle)カテゴリに含まれる超低エミッション車を用いることが好ましい。また、車両202は、燃料消費量や吸入空気量などのエンジンの動作状態を示す車両信号210を測定対象成分注入部204に対し出力することができるようになっている。
測定対象成分注入部204は、車両202から排出される排ガスに測定対象成分212を注入するための装置であって、各測定対象成分を貯蔵する複数のシリンダ(図示せず)と、各シリンダから供給される測定対象成分の流量を、車両202からの車両信号に基づいて制御して、各測定対象成分の注入量を調整する複数の流量コントローラと、各測定対象成分の注入量から、それらの注入重量を算出して、その算出結果を測定精度確認部150に伝える注入量算出部(図示せず)と、を備えている。なお、各シリンダに貯蔵されている測定対象成分は、具体的には、一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NO,NO)の他、炭化水素として、メタン(CH)、プロパン(C)、トルエン(C)、炭化水素の種々の成分を含む炭化水素燃料などが用意されている。また、流量コントローラは、気体用としては、マスフローコントローラと、サーボバルブなどを備えており、液体用としては、マスフローコントローラと、自動シリンジ注入器などを備えている。
ガス温度調整部206は、車両202のテールパイプエンドに接続されており、熱交換器や冷却器などで構成されている。ガス温度調整部206は、通常時は何ら作動せず、テールパイプエンドから排出された排ガスをそのまま通過させるが、冷間始動時を模擬する際には、テールパイプエンドから排出された排ガスの温度を強制的に変化させる。
なお、測定対象成分注入部204からの測定対象成分212の注入口は、ガス温度調整部206の後段に設けられている。
ミキサ208は、その注入口と、排気導入管258と、の間に配置されており、排ガスと、注入された測定対象成分212と、を混合して、精度確認ガスを得ている。
一方、シャーシダイナモメータ250は、ローラ252と、ストッパ254と、を備えている。車両202は、シャーシダイナモメータ250上に配置されており、駆動輪である前輪はローラ252に接触させ、後輪はストッパ254で固定する。
A−2.通常時の測定精度確認動作:
本実施例において、まず、通常時における測定精度確認動作について説明する。
まず、作業者が車両202のエンジンをスタートして、車両202における排気浄化システムを十分暖機させる。次に、作業者は、ドライバーズエイド256を見ながら、シャーシダイナモメータ250上で車両202を走行させる。ドライバーズエイド256には、縦軸が車速で、横軸が時間を表す所定の走行パターンが表示され、作業者は、その走行パターンをたどるように車両202を走行させる。
この間、車両202のテールパイプエンドからは、測定対象成分を含まないクリーンな排出ガスが排出される。また、車両202から測定対象成分注入部204には、燃料消費量や吸入空気量などを示す車両信号210が入力される。排出された排ガスは、前述した通り、通常時では、ガス温度調整部206をそのまま通過する。
一方、測定対象成分注入部204は、各シリンダから各流量コントローラを介してそれぞれ供給される各測定対象成分212を、注入口を介して、排ガスに注入する。このとき、測定対象成分注入部204は、車両202から入力された車両信号210に基づいて、各流量コントローラを制御して、各測定対象成分212の注入量を調整する。具体的には、車両信号から車両202の燃料消費量や吸入空気量を得て、それらの量に基づいて、車両202から排出される排ガスの流量を算出する。そして、その排ガスの流量変化に応じて、注入すべき各測定対象成分の注入量を調整して、混合後の精度確認ガスに含まれる各測定対象成分の濃度を常に一定に保つようにする。また、測定対象成分注入部204は、注入量算出部によって、各測定対象成分の注入量から、それらの注入重量をそれぞれ算出して、その算出結果を測定精度確認部150に伝達する。
測定対象成分の注入された排ガスは、ミキサ208において、混合された後、精度確認ガスとして、排気導入管258を通って車両排ガス測定装置100に供給される。
車両排ガス測定装置100では、ブロア106が、精度確認ガス供給装置200から供給された精度確認ガスを吸引する。BMD102及びCVS104は、供給された精度確認ガスの一部を採取して、分析部108は、採取されたガスを分析して、各測定対象成分の排出重量をそれぞれ算出し、その算出結果を測定精度確認部150に伝達する。
測定精度確認部150では、測定対象成分注入部204から伝達された各測定対象成分の注入重量と、分析部108から伝達された各測定対象成分の排出重量と、を比較して、それらの差に基づいて、車両排ガス測定装置100の測定精度、具体的には、BMD102やCVS104の精度を確認する。
作業者は、それらの精度を把握して、その精度が向上するように、BMD102やCVS104を調整する。こうして、一連の測定精度確認動作が完了する。
A−3.冷間始動模擬時の測定精度確認動作:
次に、冷間始動時を模擬する際における測定精度確認動作について説明する。
通常時の場合と同様に、まず、作業者が車両202のエンジンをスタートして、車両202における排気浄化システムを十分暖機させる。次に、作業者は、ドライバーズエイド256を見ながら、シャーシダイナモメータ250上で車両202を走行させる。
この間、車両202のテールパイプエンドからは、測定対象成分を含まないクリーンな排出ガスが排出される。排出されたクリーンな排ガスは、ガス温度調整部206によって、その温度が、冷間始動時の温度とほぼ同様になるように調整される。ガス温度調整部206の機能は、具体的には次の通りである。
図2は車速変化に対する暖機後始動時の排ガスの温度推移と冷間始動時の排ガスの温度推移の一例を示す説明図である。図2において、横軸は時間であり、縦軸は車速または排ガスの温度である。図2(a)に示す車速変化は、基準走行パターンの1つである米国LA♯4モードでの車速変化である。図2(b)に示す2つの排ガス温度のうち、細線は、車両を暖機した後に始動した場合における温度推移であり、太線はが、冷間始動した場合における温度推移である。
すなわち、車両202のテールパイプエンドから排出ガスの温度が、例えば、図2(b)の細線で示すよう推移すると、ガス温度調整部206は、図2(b)においてハッチングで示す部分に相当する熱を吸収するようにする。その結果、ガス温度調整部206から放出される排ガスの温度は、図2(b)の太線で示すような温度推移となる。
従って、このように温度調整された排ガスが、その後、測定対象成分注入部204によって注入された測定対象成分212と、ミキサ208において混合されたとしても、得られる精度確認ガスとしては、その温度がそのまま保たれることとなり、車両排ガス測定装置100に供給される精度確認ガスの温度は、冷間始動時における実際の排ガスの温度を模擬したものとなる。
なお、これ以降の動作については、通常時の動作と同様であるので、それらについての説明は省略する。
A−4.実施例の効果:
以上説明したように、本実施例においては、実際の車両202から排出される排ガスをベースとして、精度確認ガスを生成しているため、その精度確認ガスは、大量の水分や二酸化炭素を含んでいる。従って、車両排ガス測定装置100に供給される精度確認ガスとして、実際の排ガスの組成を十分模擬することができるため、車両排ガス測定装置100の測定精度を、実際の排ガスと同等の組成を持つガスを用いて確認することができる。
また、同様に、実際の車両202から排出される排ガスをベースとして、精度確認ガスを生成しているため、その精度確認ガスの温度は、常温から300℃までの範囲で変化し得る。従って、車両排ガス測定装置100に供給される精度確認ガスとして、実際の排ガスの温度を十分模擬することができるため、車両排ガス測定装置100の測定精度を、実際の排ガスと同等の温度を持つガスを用いて確認することができる。
また、本実施例においては、排ガス排出用の車両202として、低エミッション車を用い、排出される排ガスを測定対象成分を含まない排ガスとし、このクリーンな排ガスを精度確認ガスのベースとしている。従って、混合後の精度確認ガスに含まれる測定対象成分は、車両202から排出されたものではなく、ほぼ全て、測定対象成分注入部204から注入された測定対象成分であることが保証されるため、車両排ガス測定装置100の測定精度を適正に確認することができる。
さらに、本実施例では、測定対象成分注入部204において、車両202から入力された車両信号に基づいて、各流量コントローラを制御を制御して、各測定対象成分の注入量を調整している。従って、車両202から排出される排ガスの流量が変化する場合でも、その流量変化に関わりなく、精度確認ガスに含まれる各測定対象成分の濃度を常に一定に保つようにすることができる。従って、車両排ガス測定装置100の測定精度を、精度よく確認することができる。
また、本実施例においては、冷間始動時を模擬する際に、ガス温度調整部206を用いることによって、車両202から排出される排ガスの温度を調整することにより、混合後の精度確認ガスの温度として、実際の冷間始動時の温度推移(〜数百℃)を模擬することができると共に、精度確認ガスに含まれる水分量も、実際の冷間始動時の水分量推移(〜16vol%)を模擬することができる。また、通常、車両の排気浄化システムは、冷間時において、十分機能しないため、車両はクリーンな排ガスを排出することが困難である。これに対し、本実施例では、車両202の排気浄化システムを十分暖機させて後、車両202から排出されるクリーンな排ガスに対して、ガス温度調整部206により温度調整を行っている。そのため、クリーンな排ガスのままで、冷間始動時の温度推移を模擬することができる。よって、本実施例によれば、車両からの排出に影響を受けることなく、冷間始動時における実際と同様な条件を有する精度確認ガスを用いて、車両排ガス測定装置100の測定精度を確認することができる。
B.第2の実施例:
B−1.実施例の構成:
図3は本発明の第2の実施例としての測定精度確認システムの構成を模式的に示した説明図である。図3において、図1における構成要素と同じ構成要素については、同じ符号を付してある。
図3に示すように、本実施例の測定精度確認システム20が、図1に示した第1の実施例の測定精度確認システム10と異なる点は、精度確認ガス供給装置300の構成である。
すなわち、本実施例の精度確認ガス供給装置300では、排ガス排出用の車両302として、第1の実施例と同様に低エミッション車を用いてもよいが、低エミッション車以外の車両を用いることもできる。
また、本実施例の精度確認ガス供給装置300では、車両302のテールパイプエンドに、浄化装置303が接続されている。この浄化装置303は、車両302から排出された排ガスを浄化して、測定対象成分を含まないクリーンな排気ガスにしている。すなわち、車両302が備える排気浄化システムによって除去することができなかった測定対象成分を、排ガス中から取り除くものである。
このような浄化装置303としては、触媒を利用して浄化を行う装置を用いることができる。触媒としては、酸化触媒、還元触媒、3Way(酸化還元)触媒、吸蔵型酸化/還元触媒などが挙げられる。
また、吸着剤を利用して浄化を行う装置を用いることもできる。吸着剤としては、物理吸着剤、化学吸着剤/合成吸着剤、磁性吸着剤、活性炭、ゼオライトなどが挙げられる。
さらに、酸化剤,還元剤などの添加による化学反応を利用して浄化を行う装置を用いることもできる。例えば、一酸化炭素(CO)を浄化する場合、過マンガン酸カリウム,二酸化マンガンなどを酸化剤として添加して、化学反応により、二酸化炭素(CO)として浄化する。また、一酸化窒素(NO)を浄化する場合は、同じく、過マンガン酸カリウム,二酸化マンガンなどを酸化剤として添加して、化学反応により、吸着性の高い二酸化窒素(NO)として、活性炭などで吸着除去する。
B−2.測定精度確認動作:
本実施例において、まず、作業者が車両302のエンジンをスタートして、車両302における排気浄化システムを十分暖機させる。次に、作業者は、ドライバーズエイド256を見ながら、シャーシダイナモメータ250上で車両302を走行させる。
この間、車両302のテールパイプエンドからは、排出ガスが排出される。排出された排ガスは、浄化装置303によって、上述した如く浄化されて、測定対象成分を含まないクリーンな排ガスとして放出される。また、車両202から測定対象成分注入部204には、燃料消費量や吸入空気量などの車両信号210が入力される。排出された排ガスは、前述した通り、通常時では、ガス温度調整部206をそのまま通過する。
なお、これ以降の動作については、第1の実施例の場合(通常時または冷間始動模擬時)と同様であるので、それらについての説明は省略する。
B−3.実施例の効果:
本実施例においても、第1の実施例と同様に、実際の車両302から排出される排ガスをベースとして、精度確認ガスを生成しているため、その精度確認ガスは大量の水分や二酸化炭素を含むと共に、その温度も常温から300℃までの範囲で変化し得る。従って、車両排ガス測定装置100に供給される精度確認ガスとして、実際の排ガスの組成や温度を十分模擬することができるため、車両排ガス測定装置100の測定精度を、実際の排ガスと同等の組成や温度を持つガスを用いて確認することができる。
また、本実施例においては、浄化装置303を用いて、車両302から排出される排ガスを浄化して、測定対象成分を含まないクリーンな排ガスを得るようにしているため、排ガス排出用の車両302としては、低エミッション車以外の車両を用いることができる。
C.第3の実施例:
C−1.実施例の構成:
図4は本発明の第3の実施例としての測定精度確認システムの構成を模式的に示した説明図である。図4において、図1における構成要素と同じ構成要素については、同じ符号を付してある。
図4に示すように、本実施例の測定精度確認システム30が、図1に示した第1の実施例の測定精度確認システム10と異なる点は、精度確認ガス供給装置400の構成である。
すなわち、本実施例の精度確認ガス供給装置400では、排ガス排出用の車両202に代えて、排ガス発生器402を設けている。この排ガス発生器402は、燃焼部403と、浄化部405と、熱処理部407と、燃焼制御部409と、を備える。
このうち、燃焼部403は、燃焼制御部409からの制御信号に従って、燃料を燃焼して、排気ガスを排出する。この燃焼部403は、内燃機関や外燃機関で構成することができる他、ガスバーナなどのバーナで構成してもよく、また、燃料を触媒上に噴射して酸化燃焼させる酸化反応槽で構成してもよい。
浄化部405は、燃焼部403から排出された排ガスを浄化して、測定対象成分を含まないクリーンな排ガスにする。このような浄化部405は、図3に示した浄化装置303と同様な装置で構成することができる。
熱処理部407は、燃焼部403で発生した熱の一部を吸収する。第1または第2の実施例で用いた車両の場合、エンジンで発生した熱エネルギは運動エネルギに変換されて、最終的に、シャーシダイナモメータ250のローラ252で吸収されるが、本実施例の場合は、燃焼部403で発生した熱は、そのような吸収がなされないため、車両と同程度の排ガスを得るためには、燃焼部403で発生される熱は多量となるため、その熱を熱処理部407によって吸収するのである。このような熱処理部407は、空冷式または水冷式の熱交換器や、蓄熱材などによって構成することができる。なお、熱処理部407の設置位置としては、図4に示すように燃焼部403と浄化部405の間に設置してもよいが、浄化部405の後段に設置してもよい。あるいは、その両方の位置に設置するようにしてもよい。
燃焼制御部409は、ドライバーズエイド256から入力されるモード信号に基づいて、燃焼部403の動作を制御する。また、燃焼制御部409は、燃焼部403における燃料消費量や吸入空気量などを検出し、その検出結果を燃焼部403の動作状態を示す状態信号410として測定対象成分注入部204に出力する。
C−2.測定精度確認動作:
本実施例において、まず、作業者が排ガス発生器402を起動すると、燃焼制御部409が、燃焼部403をスタートさせ、浄化部405を十分暖機させる。次に、作業者が、ドライバーズエイド256を起動すると、ドライバーズエイド256から燃焼制御部409にモード信号が出力され、燃焼制御部409は、上述のごとく、そのモード信号に基づいて、燃焼部403の燃焼動作を制御する。燃焼部403は、その制御に従って、燃料を燃焼して、その燃焼によって得られる排気ガスを排出する。
排出された排ガスは、熱処理部407によって、上述した如く浄化されて、測定対象成分を含まないクリーンな排ガスとして放出され、ガス温度調整部206へと供給される。また、燃焼制御部409から測定対象成分注入部204には、燃料消費量や吸入空気量などを示す状態信号410が入力される。
一方、測定対象成分注入部204は、燃焼制御部409から入力された状態信号410に基づいて、各流量コントローラを制御して、各測定対象成分212の注入量を調整する。
なお、これ以降の動作については、第1の実施例の場合(通常時または冷間始動模擬時)と同様であるので、それらについての説明は省略する。
C−3.実施例の効果:
本実施例においては、燃焼部403から排出された排ガスをベースとして、精度確認ガスを生成しているため、第1や第2の実施例と同様に、その精度確認ガスは大量の水分や二酸化炭素を含むと共に、その温度も常温から高温までの範囲で変化し得る。従って、車両排ガス測定装置100に供給される精度確認ガスとして、実際の排ガスの組成や温度を十分模擬することができるため、車両排ガス測定装置100の測定精度を、実際の排ガスと同等の組成や温度を持つガスを用いて確認することができる。
また、本実施例においては、排出ガス排出用の車両に代えて、排ガス発生器402を用いているため、特別に車両を用意する必要がない。
D.第4の実施例:
D−1.実施例の構成:
図5は本発明の第4の実施例としての測定精度確認システムの構成を模式的に示した説明図である。図5において、図1における構成要素と同じ構成要素については、同じ符号を付してある。
図5に示すように、本実施例の測定精度確認システム40が、図1に示した第1の実施例の測定精度確認システム10と異なる点は、車両排ガス測定装置500と精度確認ガス供給装置600の構成である。
すなわち、本実施例の車両排ガス測定装置500では、排ガスを採取するための装置として、CVS104のみを用いており、BMD102は使用していない。
また、本実施例の精度確認ガス供給装置600では、測定対象成分注入部204からの測定対象成分212の注入口112が、CVS104の希釈空気採り入れ部110に設けられており、排気導入管258の前段に設けられていたミキサ208は削除されている。
ここで、測定対象成分注入部204からの測定対象成分212の注入口112は、希釈空気採り入れ部110において、フィルタ(図示せず)及び活性炭(図示せず)よりも下流側に配置するようにしている。CVS104は、ブロア106が吸引することにより、希釈空気採り入れ部110から、大気などの希釈空気を取り入れている。希釈空気採り入れ部110には、フィルタ(図示せず)及び活性炭(図示せず)が設けられており、このうち、フィルタは、採り入れた希釈空気中のごみを除去し、活性炭は、採り入れた希釈空気中の炭化水素濃度を一定にするようにしている。従って、測定対象成分212の注入口112を、これらフィルタ及び活性炭より上流側に配置すると、測定対象成分212が活性炭によってトラップされてしまう怖れがあるからである。
また、上記注入口112は、希釈空気採り入れ部110において、サンプリング用ライン(図示せず)の取出口よりも下流側に配置するようにしている。希釈空気採り入れ部110には、採り入れた希釈空気中の炭化水素や一酸化炭素などのガス濃度を測定するために、希釈空気の一部をサンプリングするためのサンプリング用ラインの取出口が設けられている。従って、測定対象成分212の注入口112を、この取出口より上流側に配置すると、測定対象成分212の混じった希釈空気がサンプリングされてしまうことになるからである。
D−2.測定精度確認動作:
本実施例において、まず、作業者が車両302のエンジンをスタートして、車両202における排気浄化システムを十分暖機させる。次に、作業者は、ドライバーズエイド256を見ながら、シャーシダイナモメータ250上で車両202を走行させる。
この間、車両302のテールパイプエンドからは、測定対象成分を含まないクリーンな排出ガスが排出される。また、車両202から測定対象成分注入部204には、燃料消費量や吸入空気量などの車両信号210が入力される。排出された排ガスは、前述したの同様に、通常時では、ガス温度調整部206をそのまま通過する。そして、通過した排ガスは、排気導入管258を通って車両排ガス測定装置500に供給される。
車両排ガス測定装置500では、ブロア106が、精度確認ガス供給装置600から供給された排ガスを吸引してCVS104内に流入させると共に、前述したとおり、CVS104の希釈空気採り入れ部110から、大気などの希釈空気を取り入れる。
一方、測定対象成分注入部204は、各シリンダから各流量コントローラを介してそれぞれ供給される各測定対象成分212を、希釈空気採り入れ部110に設けられた注入口112を介して、上記のごとく採り入れた希釈空気に注入する。このとき、測定対象成分注入部204は、車両202から入力された車両信号210に基づいて、各流量コントローラを制御して、各測定対象成分212の注入量を調整する。
測定対象成分212の注入された希釈空気は、CVS104の混合部114において、流入された排ガスと混合される。この結果、CVS104において、測定対象成分212と排ガスは、精度確認ガスとして、希釈空気と混合されたことになる。その後、CVS104は、希釈空気と混合された精度確認ガスの一部を採取し、分析部108は、採取されたガスを分析して、各測定対象成分の排出重量をそれぞれ算出し、その算出結果を測定精度確認部150に伝達する。
なお、これ以降の動作については、第1の実施例の場合と同様であるので、それらについての説明は省略する。
D−3.冷間始動模擬時の測定精度確認動作:
次に、冷間始動時を模擬する際における測定精度確認動作について説明する。
通常時の場合と同様に、まず、作業者が車両202のエンジンをスタートして、車両202における排気浄化システムを十分暖機させる。次に、作業者は、ドライバーズエイド256を見ながら、シャーシダイナモメータ250上で車両202を走行させる。
この間、車両202のテールパイプエンドからは、測定対象成分を含まないクリーンな排出ガスが排出される。排出されたクリーンな排ガスは、ガス温度調整部206によって、その温度が、冷間始動時の温度とほぼ同様になるように調整される。
従って、このように温度調整された排ガスが、その後、排気導入管258を通って車両排ガス測定装置500に供給されて、CVS104に流入されることにより、その流入時の排ガスの温度は、冷間始動時における実際の排ガスの温度を模擬したものとなる。
なお、これ以降の動作については、通常時の動作と同様であるので、それらについての説明は省略する。
D−4.実施例の効果:
以上説明したように、本実施例においては、測定対象成分注入部204からの測定対象成分212を、CVS104の希釈空気採り入れ部110において、希釈空気に注入しているため、次のような効果を得ることができる。
即ち、CVS104では、ブロア106が一定流量で吸引しており、希釈空気採り入れ部110では、希釈空気の圧力変化が非常に小さいため、測定対象成分212を希釈空気に注入する際に、希釈空気の圧力変化に対する測定対象成分212の流量制御をほとんど行わなくて済む。
また、CVS104では、本来、希釈空気と車両からの排ガスとを混合部114で混合している。従って、測定対象成分212を希釈空気に注入することにより、ミキサ208が無くても、混合部114において、測定対象成分212を排ガスと十分に混合させることができる。よって、ミキサ208が不要となるため、その分、部品点数が少なくて済む。
さらに、測定対象成分212は、大気温度近くの希釈空気に注入された後、混合部114において、排ガスと混合される。従って、車両202から排出された排ガスが、例え、高温であったとしても、大量の希釈空気と混合されることにより、注入された測定対象成分212自体が高温になることはなく、従って、測定対象成分212が温度による組成変化を起こすことがない。
また、本実施例においては、測定対象成分212の注入された希釈空気が、CVS104の混合部114において、流入された排ガスと混合されることにより、結果的に、測定対象成分212と排ガスは、精度確認ガスとして、希釈空気と混合されたことになる。従って、第1の実施例と同様に、実際の車両202から排出される排ガスをベースとして、精度確認ガスを生成しているため、その精度確認ガスは大量の水分や二酸化炭素を含むと共に、その温度も常温から300℃までの範囲で変化し得る。従って、CVS104で採取される精度確認ガスとして、実際の排ガスの組成や温度を十分模擬することができるため、車両排ガス測定装置500におけるCVS104の測定精度を、実際の排ガスと同等の組成や温度を持つガスを用いて確認することができる。
また、本実施例においては、第1の実施例と同様に、排ガス排出用の車両202として、低エミッション車を用い、排出される排ガスを測定対象成分を含まない排ガスとし、このクリーンな排ガスを精度確認ガスのベースとしている。従って、混合後の精度確認ガスに含まれる測定対象成分は、車両202から排出されたものではなく、ほぼ全て、測定対象成分注入部204から注入された測定対象成分であることが保証されるため、車両排ガス測定装置500におけるCVS104の測定精度を適正に確認することができる。
また、本実施例においては、冷間始動時を模擬する際に、ガス温度調整部206を用いることによって、車両202から排出される排ガスの温度を調整することにより、CVS104への流入時の排ガスの温度として、実際の冷間始動時の温度推移(〜数百℃)を模擬することができると共に、精度確認ガスに含まれる水分量も、実際の冷間始動時の水分量推移(〜16vol%)を模擬することができる。また、本実施例によれば、車両からの排出に影響を受けることなく、冷間始動時における実際と同様な条件を有する精度確認ガスを用いて、車両排ガス測定装置500におけるCVS104の測定精度を確認することができる。
E.第5の実施例:
E−1.実施例の構成:
図6は本発明の第5の実施例としての測定精度確認システムの構成を模式的に示した説明図である。図6において、図3,図5における構成要素と同じ構成要素については、同じ符号を付してある。
図6に示すように、本実施例の測定精度確認システム50は、図3に示した第2の実施例の測定精度確認システム20と図5に示した第4の実施例の測定精度確認システム50とを組み合わせたものである。
すなわち、本実施例の精度確認ガス供給装置700では、第2の実施例と同様に、排ガス排出用の車両302として、低エミッション車を用いてもよいが、低エミッション車以外の車両を用いることもできる。また、車両302のテールパイプエンドには、車両302から排出された排ガスを浄化して、測定対象成分を含まないクリーンな排気ガスにするための浄化装置303が接続されている。
E−2.測定精度確認動作:
本実施例において、まず、作業者が車両302のエンジンをスタートして、車両302における排気浄化システムを十分暖機させる。次に、作業者は、ドライバーズエイド256を見ながら、シャーシダイナモメータ250上で車両302を走行させる。
この間、車両302のテールパイプエンドからは、排出ガスが排出される。排出された排ガスは、浄化装置303によって浄化されて、測定対象成分を含まないクリーンな排ガスとして放出される。放出された排ガスは、前述したの同様に、通常時では、ガス温度調整部206をそのまま通過する。そして、通過した排ガスは、排気導入管258を通って車両排ガス測定装置500に供給される。
なお、これ以降の動作については、第4の実施例の場合(通常時または冷間始動模擬時)と同様であるので、それらについての説明は省略する。
E−3.実施例の効果:
本実施例においても、第4の実施例と同様に、測定対象成分注入部204からの測定対象成分212を、CVS104の希釈空気採り入れ部110において、希釈空気に注入しているため、測定対象成分212を希釈空気に注入する際に、希釈空気の圧力変化に対する測定対象成分212の流量制御をほとんど行わなくて済む。また、測定対象成分212を希釈空気に注入することにより、ミキサ208が無くても、混合部114において、測定対象成分212を排ガスと十分に混合させることができる。さらに、車両302から排出された排ガスが、例え、高温であったとしても、大量の希釈空気と混合されることにより、注入された測定対象成分212自体が高温になることはなく、従って、測定対象成分212が温度による組成変化を起こすことがない。
また、本実施例においては、浄化装置303を用いて、車両302から排出される排ガスを浄化して、測定対象成分を含まないクリーンな排ガスを得るようにしているため、排ガス排出用の車両302としては、低エミッション車以外の車両を用いることができる。
F.第6の実施例:
F−1.実施例の構成:
図7は本発明の第6の実施例としての測定精度確認システムの構成を模式的に示した説明図である。図7において、図4,図5における構成要素と同じ構成要素については、同じ符号を付してある。
図7に示すように、本実施例の測定精度確認システム60は、図4に示した第3の実施例の測定精度確認システム20と図5に示した第4の実施例の測定精度確認システム50とを組み合わせたものである。
すなわち、本実施例の精度確認ガス供給装置800では、第3の実施例と同様に、排ガス排出用の車両に代えて、燃焼部403と、浄化部405と、熱処理部407と、燃焼制御部409と、を備える排ガス発生器402を設けている。
F−2.測定精度確認動作:
本実施例において、まず、作業者が排ガス発生器402を起動すると、燃焼制御部409が、燃焼部403をスタートさせ、浄化部405を十分暖機させる。次に、作業者が、ドライバーズエイド256を起動すると、ドライバーズエイド256から燃焼制御部409にモード信号が出力され、燃焼制御部409は、そのモード信号に基づいて、燃焼部403の燃焼動作を制御する。燃焼部403は、その制御に従って、燃料を燃焼して、その燃焼によって得られる排気ガスを排出する。
排出された排ガスは、熱処理部407によって、浄化されて、測定対象成分を含まないクリーンな排ガスとして放出される。放出された排ガスは、前述したの同様に、通常時では、ガス温度調整部206をそのまま通過する。そして、通過した排ガスは、排気導入管258を通って車両排ガス測定装置500に供給される。
また、燃焼制御部409から測定対象成分注入部204には、燃料消費量や吸入空気量などを示す状態信号410が入力される。測定対象成分注入部204は、燃焼制御部409から入力された状態信号410に基づいて、各流量コントローラを制御して、各測定対象成分212の注入量を調整する。
なお、これ以降の動作については、第4の実施例の場合(通常時または冷間始動模擬時)と同様であるので、それらについての説明は省略する。
F−3.実施例の効果:
本実施例においても、第4の実施例と同様に、測定対象成分注入部204からの測定対象成分212を、CVS104の希釈空気採り入れ部110において、希釈空気に注入しているため、測定対象成分212を希釈空気に注入する際に、希釈空気の圧力変化に対する測定対象成分212の流量制御をほとんど行わなくて済む。また、測定対象成分212を希釈空気に注入することにより、ミキサ208が無くても、混合部114において、測定対象成分212を排ガスと十分に混合させることができる。さらに、車両302から排出された排ガスが、例え、高温であったとしても、大量の希釈空気と混合されることにより、注入された測定対象成分212自体が高温になることはなく、従って、測定対象成分212が温度による組成変化を起こすことがない。
また、本実施例においては、排出ガス排出用の車両に代えて、排ガス発生器402を用いているため、特別に車両を用意する必要がない。
G.変形例:
なお、本発明は上記した実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様にて実施することが可能である。
また、上記した第1〜第3の実施例においては、注入口はミキサ208の前段に設けられているが、ミキサ208と一体化して設けるようにしてもよい。
上記した各実施例において、ガス温度調整部206は、注入口の前段に配置されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、注入口から排気導入管258に至る経路中に配置するようにしてもよい。
さらに、上記した各実施例においては、ガス温度調整部206は熱交換器や冷却器などで構成されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、一般的な車両の排気系の有する熱慣性容量と等価な熱吸収材(ハニカム状ブロックなど)で構成するようにしてもよい。その場合、通常時は、排ガスの経路中に、そのような熱吸収材は装填せず、冷間始動模擬時には、予め、その熱吸収材を冷却した上で、排ガスの経路中に装填するようにする。
本発明の第1の実施例としての測定精度確認システムの構成を模式的に示した説明図である。 車速変化に対する暖機後始動時の排ガスの温度推移と冷間始動時の排ガスの温度推移の一例を示す説明図である。 本発明の第2の実施例としての測定精度確認システムの構成を模式的に示した説明図である。 本発明の第3の実施例としての測定精度確認システムの構成を模式的に示した説明図である。 本発明の第4の実施例としての測定精度確認システムの構成を模式的に示した説明図である。 本発明の第5の実施例としての測定精度確認システムの構成を模式的に示した説明図である。 本発明の第6の実施例としての測定精度確認システムの構成を模式的に示した説明図である。
符号の説明
10...測定精度確認システム
20...測定精度確認システム
30...測定精度確認システム
40...測定精度確認システム
50...測定精度確認システム
60...測定精度確認システム
100...車両排ガス測定装置
102...BMD
104...CVS
106...ブロア
108...分析部
110...希釈空気採り入れ部
112...注入口
114...混合部
150...測定精度確認部
200...精度確認ガス供給装置
202...車両
204...測定対象成分注入部
206...ガス温度調整部
208...ミキサ
210...車両信号
212...測定対象成分
250...シャーシダイナモメータ
252...ローラ
254...ストッパ
256...ドライバーズエイド
258...排気導入管
300...精度確認ガス供給装置
302...車両
303...浄化装置
400...精度確認ガス供給装置
402...排ガス発生器
403...燃焼部
405...浄化部
407...熱処理部
409...燃焼制御部
410...状態信号
500...車両排ガス測定装置
600...精度確認ガス供給装置
700...精度確認ガス供給装置
800...精度確認ガス供給装置

Claims (24)

  1. 車両排ガス測定装置に接続され、該車両排ガス測定装置の測定精度を確認する際に、精度確認ガスを前記車両排ガス測定装置に供給する精度確認ガス供給装置であって、
    測定対象成分を含まない排ガスを排出し得る排ガス排出用車両と、
    排出された前記排ガスに既知量の前記測定対象成分を注入する注入部と、
    注入された前記測定対象成分と前記排ガスとを混合し、前記精度確認ガスとして前記車両排ガス測定装置に供給する混合部と、
    を備える精度確認ガス供給装置。
  2. 請求項1に記載の精度確認ガス供給装置において、
    前記排ガス排出用車両から前記車両排ガス測定装置に至る経路中に、前記排ガスまたは前記精度確認ガスの温度を調整することが可能な温度調整部をさらに備えることを特徴とする精度確認ガス供給装置。
  3. 車両排ガス測定装置に接続され、該車両排ガス測定装置の測定精度を確認する際に、精度確認ガスを前記車両排ガス測定装置に供給する精度確認ガス供給装置であって、
    排ガスを排出する排ガス排出用車両と、
    排出された前記排ガスを浄化して、測定対象成分を含まない排ガスを得る浄化部と、
    浄化して得られた前記排ガスに既知量の前記測定対象成分を注入する注入部と、
    注入された前記測定対象成分と前記排ガスとを混合し、前記精度確認ガスとして前記車両排ガス測定装置に供給する混合部と、
    を備える精度確認ガス供給装置。
  4. 請求項3に記載の精度確認ガス供給装置において、
    前記浄化部から前記車両排ガス測定装置に至る経路中に、前記排ガスまたは前記精度確認ガスの温度を調整することが可能な温度調整部をさらに備えることを特徴とする精度確認ガス供給装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のうちの任意の1つに記載の精度確認ガス供給装置において、
    前記注入部は、前記排ガス排出用車両に搭載されたエンジンの動作状態を示す信号の供給を受けて、前記精度確認ガス中の前記測定対象成分の濃度が一定となるように、前記信号に基づいて、注入する前記測定対象成分の量を調整することを特徴とする精度確認ガス供給装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のうちの任意の1つに記載の精度確認ガス供給装置において、
    前記排ガス排出用車両は、米国カルフォルニア州のLEV(ローエミッションビークル:Low Emission Vehicle)の規制を満たすような低エミッション車であることを特徴とする精度確認ガス供給装置。
  7. 車両排ガス測定装置に接続され、該車両排ガス測定装置の測定精度を確認する際に、精度確認ガスを前記車両排ガス測定装置に供給する精度確認ガス供給装置であって、
    燃料を燃焼させて、排ガスを排出する燃焼部と、
    排出された前記排ガスを浄化して、測定対象成分を含まない排ガスを得る浄化部と、
    浄化して得られた前記排ガスに既知量の前記測定対象成分を注入する注入部と、
    注入された前記測定対象成分と前記排ガスとを混合し、前記精度確認ガスとして前記車両排ガス測定装置に供給する混合部と、
    を備える精度確認ガス供給装置。
  8. 請求項7に記載の精度確認ガス供給装置において、
    前記浄化部から前記車両排ガス測定装置に至る経路中に、前記排ガスまたは前記精度確認ガスの温度を調整することが可能な温度調整部をさらに備えることを特徴とする精度確認ガス供給装置。
  9. 請求項7または請求項8に記載の精度確認ガス供給装置において、
    前記注入部は、前記燃焼部の動作状態を示す信号の供給を受けて、前記精度確認ガス中の前記測定対象成分の濃度が一定となるように、前記信号に基づいて、注入する前記測定対象成分の量を調整することを特徴とする精度確認ガス供給装置。
  10. 車両排ガス測定装置の測定精度を確認するための測定精度確認システムであって、
    請求項1ないし請求項9のうちの任意の1つに記載の精度確認ガス供給装置と、
    前記注入部で注入した前記測定対象成分の量と、前記精度確認ガス供給装置から供給された前記精度確認ガスを前記車両排ガス測定装置によって測定して得られる前記測定対象成分の量と、を比較して、前記車両排ガス測定装置の測定精度を確認する精度確認部と、
    を備える測定精度確認システム。
  11. 車両排ガス測定装置の測定精度を確認するための測定精度確認方法であって、
    (a)排ガス排出用車両から測定対象成分を含まない排ガスを排出させる工程と、
    (b)排出された前記排ガスに既知量の前記測定対象成分を注入する工程と、
    (c)注入した前記測定対象成分と前記排ガスとを混合し、精度確認ガスとして前記車両排ガス測定装置に供給する工程と、
    (d)注入した前記測定対象成分の量と、供給した前記精度確認ガスを前記車両排ガス測定装置によって測定して得られる前記測定対象成分の量と、を比較して、前記車両排ガス測定装置の測定精度を確認する工程と、
    を備える測定精度確認方法。
  12. 車両排ガス測定装置の測定精度を確認するための測定精度確認方法であって、
    (a)車両から排ガスを排出させる工程と、
    (b)排出された前記排ガスを浄化して、測定対象成分を含まない排ガスを得る工程と、
    (c)浄化して得られた前記排ガスに既知量の前記測定対象成分を注入する工程と、
    (d)注入した前記測定対象成分と前記排ガスとを混合し、精度確認ガスとして前記車両排ガス測定装置に供給する工程と、
    (e)注入した前記測定対象成分の量と、供給した前記精度確認ガスを前記車両排ガス測定装置によって測定して得られる前記測定対象成分の量と、を比較して、前記車両排ガス測定装置の測定精度を確認する工程と、
    を備える測定精度確認方法。
  13. 車両排ガス測定装置の測定精度を確認するための測定精度確認方法であって、
    (a)燃料を燃焼させて、排ガスを排出させる工程と、
    (b)排出された前記排ガスを浄化して、測定対象成分を含まない排ガスを得る工程と、
    (c)浄化して得られた前記排ガスに既知量の前記測定対象成分を注入する工程と、
    (d)注入した前記測定対象成分と前記排ガスとを混合し、精度確認ガスとして前記車両排ガス測定装置に供給する工程と、
    (e)注入した前記測定対象成分の量と、供給した前記精度確認ガスを前記車両排ガス測定装置によって測定して得られる前記測定対象成分の量と、を比較して、前記車両排ガス測定装置の測定精度を確認する工程と、
    を備える測定精度確認方法。
  14. 車両排ガス測定装置である定容量採取装置に接続され、該定容量採取装置の測定精度を確認する際に、精度確認ガスを前記定容量採取装置に供給する精度確認ガス供給装置であって、
    測定対象成分を含まない排ガスを排出し得る排ガス排出用車両と、
    排出された前記排ガスを前記精度確認ガスの一部として前記定容量採取装置に供給する供給部と、
    既知量の前記測定対象成分を前記精度確認ガスの他の一部として、前記定容量採取装置の希釈空気採り入れ部に設けられた注入口より、前記定容量採取装置の採り入れた希釈空気に注入する注入部と、
    を備える精度確認ガス供給装置。
  15. 請求項14に記載の精度確認ガス供給装置において、
    前記排ガス排出用車両から前記定容量採取装置に至る経路中に、前記排ガスの温度を調整することが可能な温度調整部をさらに備えることを特徴とする精度確認ガス供給装置。
  16. 車両排ガス測定装置である定容量採取装置に接続され、該定容量採取装置にの測定精度を確認する際に、精度確認ガスを前記定容量採取装置に供給する精度確認ガス供給装置であって、
    排ガスを排出する排ガス排出用車両と、
    排出された前記排ガスを浄化して、測定対象成分を含まない排ガスを得る浄化部と、
    浄化して得られた前記排ガスを前記精度確認ガスの一部として前記定容量採取装置に供給する供給部と、
    既知量の前記測定対象成分を前記精度確認ガスの他の一部として、前記定容量採取装置の希釈空気採り入れ部に設けられた注入口より、前記定容量採取装置の採り入れた希釈空気に注入する注入部と、
    を備える精度確認ガス供給装置。
  17. 請求項16に記載の精度確認ガス供給装置において、
    前記浄化部から前記定容量採取装置に至る経路中に、前記排ガスの温度を調整することが可能な温度調整部をさらに備えることを特徴とする精度確認ガス供給装置。
  18. 請求項14ないし請求項17のうちの任意の1つに記載の精度確認ガス供給装置において、
    前記排ガス排出用車両は、米国カルフォルニア州のLEVの規制を満たすような低エミッション車であることを特徴とする精度確認ガス供給装置。
  19. 車両排ガス測定装置である定容量採取装置に接続され、該定容量採取装置の測定精度を確認する際に、精度確認ガスを前記定容量採取装置に供給する精度確認ガス供給装置であって、
    燃料を燃焼させて、排ガスを排出する燃焼部と、
    排出された前記排ガスを浄化して、測定対象成分を含まない排ガスを得る浄化部と、
    浄化して得られた前記排ガスを前記精度確認ガスの一部として前記定容量採取装置に供給する供給部と、
    既知量の前記測定対象成分を前記精度確認ガスの他の一部として、前記定容量採取装置の希釈空気採り入れ部に設けられた注入口より、前記定容量採取装置の採り入れた希釈空気に注入する注入部と、
    を備える精度確認ガス供給装置。
  20. 請求項19に記載の精度確認ガス供給装置において、
    前記浄化部から前記定容量採取装置に至る経路中に、前記排ガスの温度を調整することが可能な温度調整部をさらに備えることを特徴とする精度確認ガス供給装置。
  21. 車両排ガス測定装置である定容量採取装置の測定精度を確認するための測定精度確認システムであって、
    請求項14ないし請求項20のうちの任意の1つに記載の精度確認ガス供給装置と、
    前記注入部で注入した前記測定対象成分の量と、前記定容量採取装置によって測定して得られる前記測定対象成分の量と、を比較して、前記定容量採取装置の測定精度を確認する精度確認部と、
    を備える測定精度確認システム。
  22. 車両排ガス測定装置である定容量採取装置の測定精度を確認するための測定精度確認方法であって、
    (a)排ガス排出用車両から測定対象成分を含まない排ガスを排出させる工程と、
    (b)排出された前記排ガスを前記定容量採取装置に供給する工程と、
    (c)既知量の前記測定対象成分を、前記定容量採取装置の希釈空気採り入れ部に設けられた注入口より、前記定容量採取装置の採り入れた希釈空気に注入する工程と、
    (d)前記定容量採取装置において、前記測定対象成分の注入された希釈空気と、供給された前記排ガスと、を混合し、含まれる前記測定対象成分の量を測定する工程と、
    (e)注入した前記測定対象成分の量と、測定して得られた前記測定対象成分の量と、を比較して、前記定容量採取装置の測定精度を確認する工程と、
    を備える測定精度確認方法。
  23. 車両排ガス測定装置である定容量採取装置の測定精度を確認するための測定精度確認方法であって、
    (a)車両から排ガスを排出させる工程と、
    (b)排出された前記排ガスを浄化して、測定対象成分を含まない排ガスを得る工程と、
    (c)浄化して得られた前記排ガスを前記定容量採取装置に供給する工程と、
    (d)既知量の前記測定対象成分を、前記定容量採取装置の希釈空気採り入れ部に設けられた注入口より、前記定容量採取装置の採り入れた希釈空気に注入する工程と、
    (e)前記定容量採取装置において、前記測定対象成分の注入された希釈空気と、供給された前記排ガスと、を混合し、含まれる前記測定対象成分の量を測定する工程と、
    (f)注入した前記測定対象成分の量と、測定して得られた前記測定対象成分の量と、を比較して、前記定容量採取装置の測定精度を確認する工程と、
    を備える測定精度確認方法。
  24. 車両排ガス測定装置である定容量採取装置の測定精度を確認するための測定精度確認方法であって、
    (a)燃料を燃焼させて、排ガスを排出させる工程と、
    (b)排出された前記排ガスを浄化して、測定対象成分を含まない排ガスを得る工程と、
    (c)浄化して得られた前記排ガスを前記定容量採取装置に供給する工程と、
    (d)既知量の前記測定対象成分を、前記定容量採取装置の希釈空気採り入れ部に設けられた注入口より、前記定容量採取装置の採り入れた希釈空気に注入する工程と、
    (e)前記定容量採取装置において、前記測定対象成分の注入された希釈空気と、供給された前記排ガスと、を混合し、含まれる前記測定対象成分の量を測定する工程と、
    (f)注入した前記測定対象成分の量と、測定して得られた前記測定対象成分の量と、を比較して、前記定容量採取装置の測定精度を確認する工程と、
    を備える測定精度確認方法。
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JP2020067296A (ja) * 2018-10-22 2020-04-30 日本製鉄株式会社 気体状組成物の分析方法および分析システム

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