JP2005036365A - 飲食物の散乱防止用具 - Google Patents

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Abstract

【課題】身体障害者、老人、病人、又は幼児などの食事の際に、介護人が不在でも、飲食物による着衣や寝具の汚れを防止可能な飲食物散乱防止用具を提供する。
【解決手段】 散乱防止用具10は、装着者首部に着脱自在に固定して胸部前方に垂れ下げた状態で使用することができ、装着者の一方の耳朶の裏側付近から喉部付近を経由してもう一方の耳朶の裏側付近に至るまで装着者首部の表面に連続的に密着接触可能な、大略U字型の密着固定部1と、大略U字型密着固定部のU字底面領域に連続して設けられ、装着者が装着した場合に首部から胸部方向に延びて胸部前方に位置し、両側に突出部を有する飲食物案内部2と、飲食物案内部に連続して、密着固定部とは反対側方向に設けられ、上方から降下する飲食物を受領可能な受皿部3、及び密着固定部に着脱自在又は固定して設けられ、装着者に固定可能な固定具4を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、飲食物の散乱防止用具に関する。本発明の散乱防止用具は、特には、介護が必要な身体障害者、老人、病人、あるいは幼児などが食事を取る際に首に固定して使用することにより、飲食物による着衣や寝具の汚れを防止することができる。
身体障害者、老人、あるいは病人などが自分自身で食事を取る際には、食器から飲食物を口に運ぶ際に飲食物をこぼしたり、口に含んだ飲食物が口からこぼれることが起きやすいので、自分の着衣を汚すことがある。また、ベッドなどの寝具上で上半身のみを起こし、ベッド上に広げた食事用台に食器を置いて食事を取る際には、着衣のみでなく、寝具まで汚してしまうことがある。
このような着衣や寝具の汚れを防止する手段としては、従来からエプロン型の防止用具が種々提案されている。例えば、上端取付け位置を咽喉部とし、下端位置を装着者の腰部に達するよう設定し、飲食時には下端部分を体前方に繰出すことが可能な飲食汚損防止器具が知られている(特許文献1)。しかしながら、この飲食汚損防止器具では、布帛シート状のエプロンを上端取付け位置で着衣に固着させるか、紐を用いて体の裏側で縛る程度のことしか想定していない。従って、この飲食汚損防止器具を装着した装着者が、ベッドなどの寝具上で上半身のみを起こし、ベッド上に広げた食事用台に食器を置いて、自分自身で食事を取ると、例えば、上半身を左右に若干動かしただけで、エプロン部の両脇から飲食物が落下して寝具を汚すことになる。また、装着者が顔を若干傾けながら、口から飲食物をこぼした場合には、この飲食汚損防止器具では、寝具の汚れを防止することができない。一般に、リハビリ過程の病人の場合には、病人が自分自身で食事を取る動作を実行することが重要であるため、介護人は、緩慢な動作の病人の食事の際に、最初から最後まで付き添うことが求められ、介護人の負担を増加させていた。
エプロン型防止用具のその他の例としては、エプロンを装着者に取り付けるための装着部と、布帛シート様の汚れ防止用保護部と、食卓上に配置する食器載置面と、この食器載置面が前記食卓上を容易に移動しないための滑り止め面が、前記食器載置面の裏面に設けられている食事用エプロンが知られている(特許文献2)。しかしながら、この食事用エプロンは、主に乳幼児を対象としており、装着者の首周りの大きさに相当する略円形開口部を装着部に備えているだけである。従って、前記の飲食汚損防止器具と同様の欠点を有している。すなわち、装着者が、ベッドなどの寝具上で上半身のみを起こし、ベッド上の食事用台の食器から自分自身で食事を取ると、上半身を左右に若干動かしただけで、汚れ防止用保護部の両脇から飲食物が落下して寝具を汚すことになり、装着者が顔を若干傾けながら、口から飲食物をこぼした場合には、寝具の汚れを防止することができない。
更に、エプロン型防止用具の例としては、布帛シート状のエプロン本体の胸元中央の上端より縦方向に開口部を設け、左右を面状ファスナーからなる留め具で着脱自在にし、両肩には首かけ紐の伸縮バンドを設けた被介護者用食事エプロンが知られている(特許文献3)。しかしながら、この被介護者用食事エプロンは、手の不自由な人が食事の際、人手を借りず自分一人で掛けられる様にするために、エプロンを前開きにして、両側開口部を開閉自在とし、首かけ紐には伸縮性バンドのゴムを使用し、着脱時の伸縮を自在にして、食べこぼしを受け止めるポケットを取り付けたエプロンであり、首かけ紐によって装着者にぶら下げるだけであるため、前記の各エプロン型防止用具と同様に、装着者がベッドなどの寝具上で、ベッド上の食事用台の食器から食事を取ると、上半身を左右に若干動かしただけでエプロン本体の両脇から飲食物が落下し、装着者が顔を若干傾けながら口から飲食物をこぼした場合には、寝具の汚れを防止することができない。更に、エプロンの中央部に縦方向に開閉自在開口部が設けられているので、その隙間から飲料が漏れるおそれがある。
エプロンと食器盆とを組み合わせたエプロン式食器盆装置も知られている(特許文献4)。しかしながら、このエプロン式食器盆装置においても、プラスチック製又は板材製のエプロンがあごの下まで延びている程度であり、首に固定されていないので、装着者が左右に動くと、装着者のあごがエプロンからはずれてしまうこともある。また、食器盆部分が食器台の上に載置され、その食器盆部分とエプロンとが連結しているため、装着者の上半身の動きが制限され、使用感が良くないという欠点がある。
更に、装着者の首の前方に円弧状の取付部を肩とほぼ並行に形成する介護用食べこぼし受け具も知られている(特許文献5)。この介護用食べこぼし受け具は、大略U字形の取付部の両先端を装着者の首の後方で巻き付けることにより、前記のように首の前方に円弧状取付部を形成させ、その円弧状取付部の下方に、防水性素材からなる受け具を有しているので、飲食物が口からこぼれ出ても着衣や寝具を汚すことが防止される。しかしながら、この介護用食べこぼし受け具の場合も、大略U字形の取付部の両先端を装着者の首の後方で巻き付けるだけであるため、装着者が、ベッドなどの寝具上で上半身のみを起こして食事を取っている際に、上半身を傾けたり、顔を傾けた際に口から飲食物をこぼした場合には、円弧状の取付部の内部に飲食物が受け取られないことがあり、寝具の汚れを防止することができない。また、装着者の首の前方に円弧状の取付部が大きく広がるために、装着者の視界が遮られ、装着者が自分自身で食事をとる場合は、手元が見えにくいという問題がある。更に、飲食物を箸やスプーン等で食器から口に運ぶ際の障害にもなるので、特にリハビリ中の患者用としては不適切である。
特開平2003−19066号公報 特開平2001−316918号公報 特開2001−336004号公報 特開平8−680号公報 登録実用新案第3078570号公報
従来のエプロン型防止用具は、その装着者が、口に飲食物を運ぶ際に食べこぼしをしたり、口から飲食物をこぼしたりすることは想定しているものの、比較的おとなしい姿勢で食事を取り続けるものと想定している。例えば、ベッドの上で上半身だけを起こした状態で、ベッド上に広げた食事用台などを利用して、自分自身で飲食物を食器から口へ運んで食事を取る場合でも、装着者が上半身や顔を前後左右にほとんど傾けない姿勢を維持したままで、おとなしく食事を続けることを想定している。しかしながら、介護が必要な身体障害者、老人、または病人などの中では、そのようにおとなしい姿勢を維持しながら食事をとることが可能な人は、むしろ例外的である。
例えば、リハビリ過程の病人が、ベッドの上で上半身だけを起こした状態で、ベッド上に広げた食事用台などを利用して、自分自身で飲食物を食器から口へ運んで食事を取る場合には、健常人よりも食事時間が長くかかることや、上半身を支える力が弱いため、上半身が前後左右に大きく傾くことがあり、顔も前後左右に大きく傾くことがある。そのような場合にも、飲食物を口へ運ぶ際の食べこぼしや、口から飲食物をこぼすことは起こり得るので、従来のエプロン型防止用具では飲食物がこぼれてしまい、着衣や寝具を汚す問題点がある。特に、上半身や顔が左右に傾くと、従来のエプロン型防止用具では、着衣や寝具が汚れることを防止することはほとんど不可能である。
本発明者は、装着者がベッドなどの上で上半身だけを起こした状態で、自分自身で飲食物を食器から口へ運んで食事を取る際に、たとえ上半身や顔が左右に比較的大きく傾いた場合でも、着衣や寝具を汚れから防止可能な散乱防止用具を鋭意開発していたところ、従来型のエプロン型防止用具は、首への固定部分で、エプロン部分を単に首に巻くだけであるために、飲食物の散乱防止効果が不充分であることを見出した。
また、本発明者は、装着者の一方の耳の耳朶の裏側付近からから喉部付近を経由してもう一方の耳の耳朶の裏側付近に至るまで、装着者の首部の表面に連続的に密着接触可能な密着固定部によって散乱防止用具の上部を装着者に固定させることにより、装着者がたとえ上半身や顔を左右に比較的大きく傾けた場合でも、飲食物からの防止効果を充分に得ることができることを見出した。
本発明は、こうした知見に基づくものである。
従って、本発明は、装着者の首部に着脱自在に固定して装着者の胸部前方に垂れ下げた状態で使用することができる、飲食物の散乱防止用具であって、
(1)装着者の一方の耳の耳朶の裏側付近から喉部付近を経由してもう一方の耳の耳朶の裏側付近に至るまで、装着者の首部の表面に連続的に密着接触可能な、大略U字型の密着固定部と、
(2)前記の大略U字型密着固定部のU字底面領域に連続して設けられ、装着者が装着した場合に首部から胸部方向に延びて胸部前方に位置し、両側に突出部を有する飲食物案内部と、
(3)前記の飲食物案内部に連続して、前記の密着固定部とは反対側方向に設けられ、上方から降下する飲食物を受領可能な受皿部、及び
(4)前記の密着固定部に着脱自在又は固定して設けられ、装着者に固定可能な固定具
を含むことを特徴とする、飲食物の散乱防止用具に関する。
本発明の好ましい態様においては、少なくとも前記の大略U字型密着固定部が可撓性材料から構成され、更に好ましい態様においては、密着固定部と、飲食物案内部と、受皿部とが可撓性材料から構成される。
また、本発明の別の好ましい態様においては、前記の大略U字型密着固定部の両側部に隣接して、装着者側から外側に延びて設けられた散乱防止部を有する。
更に、本発明の別の好ましい態様においては、前記の受皿部の下方にスライド防止部を有する。
更にまた、本発明の別の好ましい態様においては、前記の受皿部の下方に高さ調整具を有する。
本発明の飲食物散乱防止用具を利用すれば、介護が必要な身体障害者、老人、病人、あるいは幼児などが食事を取る際に、介護人の付き添いがなくても、飲食物による着衣や寝具の汚れを防止することができる。
例えば、本発明による飲食物散乱防止用具の装着者が、ベッドなどの上で上半身だけを起こした状態で、自分自身で飲食物を口へ運んで食事を取る際に食べこぼしや、口から飲食物をこぼし、更に上半身や顔を左右に比較的大きく傾けた場合でも、それらのこぼれた飲食物を散乱防止用具内で受け止め、着衣や寝具の汚れを防止することができる。
本発明による飲食物散乱防止用具の代表的態様を、添付図面に沿って説明する。
図1(斜視図)及び図2(背面図)に示す本発明の散乱防止用具10は、大略U字型の密着固定部1と、飲食物案内部2と、受皿部3と、固定具4とを備え、スライド防止部5を有することができる。図3は、この散乱防止用具10から、着脱自在な固定具4を取り去った状態の正面図であり、図4は、そのIV−IV線断面図である。
図1〜図4に示す態様の散乱防止用具10において、大略U字型の密着固定部1は、U字の両側部に相当する角部(ツノ部)11a,11bと、U字の底面領域に相当する根本部(ネモト部)12とを含み、U字の内側に相当する装着者の首と密着接触可能な密着部13を有する。密着固定部1は、可撓性材料から構成されることが好ましく、特に、角部11a,11bは、装着者の首の形状に沿って曲げたりすることにより、変形可能である。角部11a,11bには、その横方向に1又はそれ以上の溝を設けて屈曲を容易にさせることができる。密着部13は、装着者の皮膚と接触するので、保護テープ14を備えているのが好ましい。
角部11a,11bの先端には、図1及び図2に示すように、装着者に大略U字型密着固定部1を固定するための固定具4が着脱自在に取り付けてある。固定具4は、例えば、面ファスナー又はシート状磁石によって角部11a,11bの先端に着脱自在に取り付けることができる。固定具4と、大略U字型密着固定部1の密着部13とによって大略円形の開口部が形成され、その開口部によって、装着者の首周りに、本発明の散乱防止用具10を固定することができる。固定具4は、例えば、面ファスナーとの連結位置を調整することにより、前記の開口部の大きさを調整することができる。また、固定具4は、例えば、ゴムバンドなどの伸縮性材料からなることが好ましく、その伸縮性を利用して、装着者の首の後部で大略U字型密着固定部1を密着状態で固定させることができる。なお、例えば、伸縮性材料からなる固定具は、その一方の端部又は両方の端部を角部11a,11bの先端に固着させて、取り付けておくこともできる。
本発明の散乱防止用具10は、大略U字型の密着固定部1の根本部12に連続して設けられる飲食物案内部2を有する。飲食物案内部2は、案内板部21と、その両側に設けた突出側部22a,22bを有し、案内板部21と、突出側部22a,22bとにより、湾曲面が形成される。また、本発明の散乱防止用具10は、更に、前記の飲食物案内部2に連続して、前記の密着固定部1とは反対側方向に、受皿部3を備えている。受皿部3は、大略円形の底面部31と、側壁部32とを含む。すなわち、本発明の散乱防止用具10は、飲食物案内部2と受皿部3とを併せた全体のおおよその形状が、有底の円筒体から、上部及び中間部壁面のほぼ半分を取り除き、更に底部を容器状に残した形状を有する。
なお、突出側部22a,22bや受皿部3などの縁部は、装着者が食事を取る際に接触することがあるので、保護テープ14を備えているのが好ましい。
本発明の散乱防止用具は、図1〜図4に示すように、大略U字型の密着固定部1と、飲食物案内部2と、受皿部3とを一体構造とすることができるだけでなく、大略U字型の密着固定部と、飲食物案内部と、受皿部とを2以上の部品から構成することもできる。
図5は、図1〜図4に示す態様の本発明による散乱防止用具10を、装着者Hに装着した状態を示す斜視図である。図1〜図4に示す態様の本発明による散乱防止用具10を、装着者Hに装着すると、散乱防止用具10は、全体的には、装着者Hの胸部前方に垂れ下げた状態となり、飲食物案内部2は、首部から胸部方向に延びて胸部前方に位置することになる。
その散乱防止用具10における大略U字型の密着固定部1の密着部13が、装着者Hの首部と接する位置を、図6の破線Aに示す。図5及び図6に示すように、大略U字型密着固定部1の角部11a,11bは、それぞれ、装着者の両耳の耳朶の裏側付近(顔と首との境界部)で装着者Hの首部と接触する。また、大略U字型密着固定部1の根本部12は、咽喉部付近(首と胴体との境界部、ないし首と顔との境界部)で装着者Hの首部と接触する。更に、固定具4は、装着者の首部の後ろ側で散乱防止用具10を固定する。なお、大略U字型密着固定部1の根本部12は、首と胴体との境界部で装着者Hの首部と接触するのが好ましい。
本発明による散乱防止用具は、例えば、図5に示す態様で使用することが可能である限り、その使用方法は限定されるものではなく、例えば、図1〜図4に示す態様の本発明による散乱防止用具10は、図7に示すように、大略U字型密着固定部1と固定具4とで、装着者Hの首部に巻き付けるように装着することもできる。この装着方法において、大略U字型の密着固定部1の密着部13が装着者Hの首部と接する位置を、図6の破線Bに示す。
本発明による散乱防止用具を、例えば、図5に示す態様で使用すると、散乱防止用具10が、大略U字型密着固定部1と固定具4とで装着者Hの首に固定されるので、装着者Hが、顔を水平方向に左右に回転させても、その回転に伴って散乱防止用具10も回転するので、装着者Hの口の正面前方に散乱防止用具10が位置することになり、飲食物の散乱を有効に防止することができる。この効果は、図7に示す態様で散乱防止用具10を使用する場合にも、ほぼ同様に得ることができる。
本発明による散乱防止用具10を、例えば、図5又は図7に示すように装着して、底部に設けたスライド防止部5を介して食事用台Tに載せると、食事用台Tの上でのスライドを抑制することができる。また、前記の受皿部3の底面部31に、高さ調整具(図示せず)を設けて、食事用台Tとの距離を調整することもできる。
本発明による散乱防止用具10を、例えば、図5又は図7に示すように装着して、装着者Hがベッドなどの上で上半身だけを起こした状態で、自分自身で飲食物を口へ運んで食事を取ると、その際に口からの食べこぼしが起きても、首部が大略U字型密着固定部1の密着部13によって密着しているので、散乱防止用具10の飲食物案内部2から受皿部3に導かれ、外側に漏れることがない。また、食べこぼした飲食物は、受皿部3に導かれるため、装着者Hが自分自身で飲食物を再び口へ運ぶことができる。更に、受皿部3の内部に食器を入れることができるので、装着者Hが、その食器から自分自身で飲食物を口へ運んで食事を取る際の動作が妨害されることもない。また更に、受皿部3の内部に食器を入れる場合には、飲食物案内部2と食器とが接触する部分にわずかな隙間を生じる。したがって、口からの食べこぼしで落下した飲食物のうち、水分等は隙間を通過して受皿部3に導かれ、固形物のみを前記食器に導くことができるので、前記食器の内容物が水分過多になることを防止することができる。
また、本発明による散乱防止用具10は、装着者が手で食器を固定する必要がないので、装着者の片方の手が不自由な場合においても、もう片方の自由に使える手のみで食事を取ることができる。
本発明による散乱防止用具10は、図8に示すように、その大略U字型密着固定部1の角部11a,11bの一方又は両方に、その外側に突出する散乱防止部15を設けることができる。前記の散乱防止部15は、口からの食べこぼしが起きた場合に、散乱防止用具10の外側への散乱又は漏出を、更に効果的に防止することができる。
本発明による散乱防止用具において、飲食物案内部及び受皿部の断面形状は、図4に示す半円形及び円形に限定されない。その他の態様を、図4と同様の断面図によって、図9(a)〜(d)及び図10(e)〜(h)に示す。図9(a)は、断面がコの字型の飲食物案内部2と、直方体型の受皿部3との組み合わせからなる散乱防止用具10を示し、図9(b)は、六角形型受皿部3と、突出側部22a,22bが外側方向に開いた形状の飲食物案内部2との組み合わせからなる散乱防止用具10を示す。図9(c)及び図9(d)は、いずれも、三角形型受皿部3と、三角形の一部の辺からなる断面形状の飲食物案内部2との組み合わせからなる散乱防止用具10を示す。
図10(e)及び図10(f)は、いずれも、台形型受皿部3と、台形の一部の辺からなる断面形状の飲食物案内部2との組み合わせからなる散乱防止用具10を示す。図10(g)は、楕円形型受皿部3と、半楕円形断面形状の飲食物案内部2との組み合わせからなる散乱防止用具10を示し、図10(h)は、半楕円形断面形状の飲食物案内部2においける案内板部21を装着者の胸部の形状に合わせて湾曲板状部23とした散乱防止用具10を示す。
本発明の散乱防止用具は、前記の通り、少なくとも 密着固定部が可撓性材料から構成されることが好ましく、密着固定部と飲食物案内部と受皿部とが一体的に可撓性材料から構成されるのがより好ましい。可撓性材料としては、保形性を有する合成樹脂、例えば、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、又はポリ塩化ビニル系樹脂を挙げることができる。また、本発明の散乱防止用具は、特に受皿部が透明であることが好ましい。
本発明の飲食物散乱防止用具は、前記の通り、介護が必要な身体障害者、老人、又は病人の介護用具として有用であり、介護人の付き添いの負担を軽減することができる。また、幼児などの食事補助用具として使用することもできる。
本発明による飲食物散乱防止用具の一態様を模式的に示す斜視図である。 図1の飲食物散乱防止用具の背面図である。 図1の飲食物散乱防止用具の正面図である。 図3のIV−IV線模式的断面図である。 図1の飲食物散乱防止用具を装着した状態を示す模式的斜視図である。 図1の飲食物散乱防止用具の2つの異なる装着位置を示す模式的説明図である。 図1の飲食物散乱防止用具を別の装着位置で装着した状態を示す模式的斜視図である。 本発明による飲食物散乱防止用具の別の態様を装着した状態を示す模式的斜視図である。 本発明による飲食物散乱防止用具の更に別の態様を示す模式的断面図である。 本発明による飲食物散乱防止用具のまた更に別の態様を示す模式的断面図である。
符号の説明
1・・・密着固定部;2・・・飲食物案内部;3・・・受皿部;4・・・固定具;
5・・・スライド防止部;10・・・散乱防止用具;11a,11b・・・角部;
12・・・根本部;13・・・密着部;14・・・保護テープ;15・・・散乱防止部;
21・・・案内板部;22a,22b・・・突出側部;23・・・湾曲板状部;
31・・・底面部;32・・・側壁部;A,B・・・装着位置;
H・・・装着者;T・・・食事用台。

Claims (6)

  1. 装着者の首部に着脱自在に固定して装着者の胸部前方に垂れ下げた状態で使用することができる、飲食物の散乱防止用具であって、
    (1)装着者の一方の耳の耳朶の裏側付近から喉部付近を経由してもう一方の耳の耳朶の裏側付近に至るまで、装着者の首部の表面に連続的に密着接触可能な、大略U字型の密着固定部と、
    (2)前記の大略U字型密着固定部のU字底面領域に連続して設けられ、装着者が装着した場合に首部から胸部方向に延びて胸部前方に位置し、両側に突出部を有する飲食物案内部と、
    (3)前記の飲食物案内部に連続して、前記の密着固定部とは反対側方向に設けられ、上方から降下する飲食物を受領可能な受皿部、及び
    (4)前記の密着固定部に着脱自在又は固定して設けられ、装着者に固定可能な固定具
    を含むことを特徴とする、飲食物の散乱防止用具。
  2. 少なくとも前記の大略U字型密着固定部が可撓性材料から構成される、請求項1に記載の散乱防止用具。
  3. 密着固定部と、飲食物案内部と、受皿部とが可撓性材料から構成される、請求項2に記載の散乱防止用具。
  4. 前記の大略U字型密着固定部の両側部に隣接して、装着者側から外側に延びて設けられた散乱防止部を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の散乱防止用具。
  5. 前記の受皿部の下方にスライド防止部を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の散乱防止用具。
  6. 前記の受皿部の下方に高さ調整具を有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の散乱防止用具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008136205A1 (ja) * 2007-05-02 2008-11-13 Atlas Communication Co., Ltd.. 簡易ポケットチーフ

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