JP2005035604A - 折り畳み容器 - Google Patents

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宣彦 本村
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Abstract

【課題】 折り畳んで搬送用容器(通い箱)として使用できると共に、物品を収容した容器を積み重ねることにより、物品を取り出し可能な状態で陳列することができ、更に開口部を閉じる閉鎖板を簡単な操作で着脱することができ、しかも容器本体を傾けたり、多少の衝撃を受けたとしても閉鎖板が容易に外れないようにした折り畳み容器を提供する。
【解決手段】 折り畳み容器A2は、折り畳み可能な容器本体1を備えており、容器本体1を組み立てた状態で高さ方向に積み重ねできる。容器本体1の周壁部分には、組み立てた容器本体1内に収容される物品を取り出す開口部10が設けてある。開口部10は、容器本体1から開口部10の外方へ離脱できるように装着してある閉鎖板2で開閉可能に構成されている。
【選択図】 図11

Description

本発明は折り畳み容器に関する。
更に詳しくは、折り畳んで搬送用容器(通い箱)として使用できると共に、物品を収容した容器を積み重ねることにより、物品を取り出し可能な状態で陳列することができ、更に開口部を閉じる閉鎖板を簡単な操作で着脱することができ、しかも容器本体を傾けたり、多少の衝撃を受けたとしても閉鎖板が容易に外れないようにした折り畳み容器に関する。
また、容器本体が収容された物品で一杯になっていたとしても、閉鎖板を支障なく取り外すことができるようにした折り畳み容器に関する。
更に、立てた状態で収容する本や書類等の物品の傾倒を防止できるようにした折り畳み容器に関する。
近年、デパートやスーパー等の小売店では物流経費の削減のため、段ボールではなく、プラスチック製の折畳み式のコンテナが一部使用され始めている。
このコンテナは、「通い箱」や「リターナブルコンテナ」とも称され、商品(紙パック入りの牛乳やジュース・青果物・雑貨・衣料品等)を収容して小売店に納品した後に、折り畳まれて、再び仕入れ先に送り返される。
例えば特許文献1(図12(a)参照)には、この種の折畳み式のコンテナが提案されている。このコンテナによれば、商品を収容してコンテナを高さ方向に積み重ねた場合に、長辺側の側壁板7を外側に開いて中の商品を確認することができる。詳しくは、側壁板7が下縁部両側の軸ピン71を中心として下方に開閉するようになっている。
なお、 図12(b)はこの折畳み式のコンテナを折り畳んだ状態の斜視説明図である。
特公平5−25743号公報
従来の折畳み式のコンテナ(図12(a)参照)は、あくまでも商品の搬送のために開発されたものであり、コンテナに商品を入れたまま、店内に陳列して販売するためのケースとして使用は想定されていない。
即ち、側壁板7を下ろして開口部70を開いた状態であれば、一応そこから商品を取り出すことはできるが、コンテナを高さ方向に積み重ねた場合、側壁板7は下段のコンテナの開口部10を塞いでしまう。このため、高さ方向に重ねた場合、側壁板7で塞がれた下段のコンテナから商品を取り出すことは面倒であり、陳列ケースとして機能するようなものではない。
したがって、従来は、コンテナで納品した商品を1つずつ陳列棚などに入れ替える作業が必要があり、特に商品を大量に扱う大型量販店等ではその作業が煩雑である。
また、商品を入れ替える手間を省くため、一部のディスカウントストア等では、菓子類等の商品が入った段ボール箱の側面に、直接、カッター等で取り出し口を開けて販売しているところがある。しかしながら、段ボール箱自体の強度はそれほど十分ではない。よって、それを上下に積み重ねた場合、上からの重みで段ボール箱が凹んで商品が崩れ落ちる危険性があるため、菓子等のような軽量なものに限られる。
(本発明の目的)
そこで本発明の目的は、折り畳んで搬送用容器(通い箱)として使用できると共に、物品を収容した容器を積み重ねることにより、物品を取り出し可能な状態で陳列することができ、更に開口部を閉じる閉鎖板を簡単な操作で着脱することができ、しかも容器本体を傾けたり、多少の衝撃を受けたとしても閉鎖板が容易に外れないようにした折り畳み容器を提供することにある。
本発明の他の目的は、容器本体が収容された物品で一杯になっていたとしても、閉鎖板を支障なく取り外すことができるようにした折り畳み容器を提供することにある。
本発明の他の目的は、立てた状態で収容する本や書類等の物品の傾倒を防止できるようにした折り畳み容器を提供することにある。
上記目的を達成するために講じた本発明の手段は次のとおりである。
なお、後述する作用の説明の理解を助けるため、実施例を説明するために添付した図面に使用した符号を、括弧を用いて記載している。
第1の発明にあっては、
底部材(3)と上枠部材(4)の間の周壁部分が折り畳み可能に構成され、組み立てた状態で高さ方向に積み重ねできる折り畳み容器において、
上記周壁部分には、組み立てた容器本体(1)内に収容される物品を取り出す開口部(10)が設けてあり、該開口部(10)は、容器本体(1)から開口部(10)の外方へ離脱できるように装着してある閉鎖板(2)で開閉可能に構成され、
該閉鎖板(2)は、少なくとも内部係合部(23)を含む内部係合部(23)近傍が可撓性または変形性を有し、容器本体(1)に装着または離脱する際に容器外方から操作できる操作要素と、容器本体(1)内部から開口部縁部(4)(31b)に係合する上記内部係合部(23)(24)と、容器本体(1)外部から開口部縁部(28)(28)に係合する外部係合部(27)(27)とを備え、該内部係合部(23)(24)及び外部係合部(27)(27)が開口部(10)の内側と外側から協働して開口部縁部(4)(31b)(28)(28)を挟持することにより、容器本体(1)に装着できるように構成されており、
装着した閉鎖板(2)は、押圧力によって上記内部係合部(23)近傍を撓ませるかまたは変形させることにより取り外せるように構成されており、
更に折り畳み状態の容器本体(1)には、閉鎖板(2)が収容できるよう構成してあることを特徴とする、
折り畳み容器である。
第2の発明にあっては、
底部材(3)と上枠部材(4)の間の周壁部分が折り畳み可能に構成され、組み立てた状態で高さ方向に積み重ねできる折り畳み容器において、
上記周壁部分には、組み立てた容器本体(1)内に収容される物品を取り出す開口部(10)が設けてあり、該開口部(10)は、容器本体(1)から開口部(10)の外方へ離脱できるように装着してある閉鎖板(2)で開閉可能に構成され、
該閉鎖板(2)は、少なくとも上部係合部(23)を含む上部係合部(23)近傍が可撓性または変形性を有しており、容器本体(1)に装着または離脱する際に容器外方から操作できる操作要素と、容器本体(1)内部から開口部上縁部(4)に係合する上記上部係合部(23)と、容器本体(1)内部から開口部下縁部(31b)に係合する下部係合部(24)と、容器本体(1)外部から開口部左右両縁部(28)(28)にそれぞれ係合する側部係合部(27)(27)とを備え、
装着した閉鎖板(2)は、押圧力による閉鎖板(2)の上部の撓みまたは変形と、閉鎖板(2)の本質的上下動との協働により取り外せるように構成されており、
更に折り畳み状態の容器本体(1)には、閉鎖板(2)が収容できるよう構成してあることを特徴とする、
折り畳み容器である。
第3の発明にあっては、
折り畳み可能な容器本体(1)と、容器本体(1)を組み立てた状態で高さ方向に積み重ねできる折り畳み容器において、
容器本体(1)の周壁部分には、組み立てた容器本体(1)内に収容される物品を取り出す開口部(10)が設けてあり、該開口部(10)は、容器本体(1)から開口部(10)の外方へ離脱できるように装着してある閉鎖板(2)で開閉可能に構成され、
該閉鎖板(2)は、容器本体(1)内部から開口部上縁部(4)に係合する上部係合部(23)と、容器本体(1)内部から開口部下縁部(31b)に係合する下部係合部(24)と、容器本体(1)外部から開口部左右両縁部(28)(28)にそれぞれ係合する側部係合部(27)(27)とを備えており、
上部係合部(23)、下部係合部(24)及び側部係合部(27)(27)が開口部(10)の内側と外側から協働して開口部縁部(31b)(28)(28)を挟持するように構成されていることを特徴とする、
折畳み容器である。
第4の発明にあっては、
折り畳み可能な容器本体(1)と、容器本体(1)を組み立てた状態で高さ方向に積み重ねできる折り畳み容器において、
容器本体(1)の周壁部分には、組み立てた容器本体(1)内に収容される物品を取り出す開口部(10)が設けてあり、該開口部(10)は、容器本体(1)から開口部(10)の外方へ離脱できるように装着してある閉鎖板(2)で開閉可能に構成され、
容器本体(1)は、底部材(3)と、該底部材(3)の上方に配置される枠状の上枠部材(4)と、底部材(3)と上枠部材(4)との間に配置される相対する一対の端壁部材(5)(5)及び一対の側壁部材(6)とを備えており、
各端壁部材(5)(5)は、上端側が上枠部材(4)に回動自在に連結されるか、または下端側が底部材(2)に回転自在に連結されて起倒可能となっており、
側壁部材の一方(6)は、上側壁板(6a)と下側壁板(6b)とで構成され、上側壁板(6a)の上端側が上枠部材(4)に回転自在に連結されていると共に、下側壁板(6b)の下端側が底部材(3)に回転自在に連結され、上側壁板(6a)の下端側と下側壁板(6b)の上端側とが内方に折り畳み自在に連結されており、
側壁部材の他方(6)は、該側壁部材(6)の中央部分に開口した開口部(10)と、開口部(10)を閉じる上記閉鎖板(2)と、該開口部(10)の左右両側に位置し上枠部材(4)に回動自在に連結されている上側片部(2a)(2a)と、開口部(10)の左右両側に位置し底部材(3)に回動自在に連結されている下側片部(2a)(2a)とで構成されており、上側片部(2a)の下端側と下側片部(2b)の上端側は内方に折り畳み可能に連結されており、
該閉鎖板(2)は、容器本体(1)内部から開口部上縁部(4)に係合する上部係合部(23)と、容器本体(1)内部から開口部下縁部(31b)に係合する下部係合部(24)と、容器本体(1)外部から開口部左右両縁部(28)(28)にそれぞれ係合する側部係合部(27)(27)とを備えており、
上部係合部(23)及び下部係合部(24)の横幅は開口部(10)の横幅よりも狭く、上部係合部(23)及び下部係合部(24)を含む閉鎖板(2)の高さ方向の長さは、開口部(10)よりも長くなっており、
閉鎖板(2)の上部側を開口部(10)外方から容器本体(1)内部へ差し入れて、上部係合部(23)を開口部上縁部(4)の内面に係合させ、更に開口部(10)外方から側部係合部(27)(27)を開口部左右両縁部(28)(28)の外面に係合させながら、閉鎖板(2)を下ろして下部係合部(24)を開口部下縁部(31b)内面に係合させることで、上部係合部(23)、下部係合部(24)及び側部係合部(27)(27)が開口部(10)の内側と外側から協働して開口部縁部(31b)(28)(28)を挟持するように構成されていることを特徴とする、
折畳み容器である。
第5の発明にあっては、
折り畳んだ容器本体(1)を高さ方向に積み重ねた場合に、高さ方向に隣接する容器本体(1)と容器本体(1)の間には、開口部(10)から取り外した閉鎖板(2)を収容できる収容部(S)が設けられていることを特徴とする、
第3または第4の発明に係る折畳み容器である。
第6の発明にあっては、
開口部(10)から閉鎖板(2)が外れないようにするストッパー(29)が設けてあり、該ストッパー(29)は開口部(10)を閉じた閉鎖板(2)の上方向への動きを防止するか、または閉鎖板(2)が開口部(10)から外れない限度で上方向への動きを防止するように構成されていることを特徴とする、
第3,4または第5の発明に係る折畳み容器である。
第7の発明にあっては、
ストッパー(29)は、開口部上縁部(4)に下から当接または圧接することにより閉鎖板(2)を開口部(10)から外れないようにしており、閉鎖板(2)または/及び開口部上縁部(4)を撓ませるかまたは変形させて上記当接または圧接状態を解除することによって、閉鎖板(2)を開口部(10)から取り外すことができるように構成されていることを特徴とする、
第6の発明に係る折畳み容器である。
第8の発明にあっては、
閉鎖板(2)には把手(25a)(25b)が設けてあり、該把手(25a)(25b)を開口部(10)の内側に押すことにより、ストッパー(29)が解除されて閉鎖板(2)を開口部(10)から取り出すことができるように構成されていることを特徴とする、
第6または第7の発明に係る折畳み容器である。
本明細書及び特許請求の範囲にいう「操作要素」とは、閉鎖板を容器本体に装着または離脱する際に容器外方から操作できるものであれば、特に限定するものではなく、例えば把手や摘みの他、指を入れて操作することができる孔等も含む広い概念として使用している。
本明細書及び特許請求の範囲の「閉鎖板の本質的上下動」の用語は、単なる閉鎖板の上下方向の動きの他、閉鎖板を斜めに傾けた状態での上下動や閉鎖板の斜め方向への上下動等も含む広い概念として使用している。
本明細書及び特許請求の範囲にいう「立てた状態で収容する物品」としては、例えば書類等を入れた封筒、本、雑誌、新聞、冊子、書類、ファイルケース、コンパクトディスク(CD)やディジタルビデオディスク(DVD)等の光記録媒体、音楽用カセットテープやビデオカセットテープ等の磁気記録媒体等を挙げることができるが、特にこれらに限定されない。
<作 用>
本発明は、例えば次のように作用する。
(a)本発明に係る折り畳み容器では、容器本体(1)から開口部(10)の外方へ閉鎖板(2)を離脱することができる。
開口部(10)への閉鎖板(2)の装着は、例えば以下のようにする。
即ち、閉鎖板(2)の上部側を開口部(10)外方から内部に差し入れて、上部係合部(23)を開口部上縁部(4)の内面に係合させる。
更に開口部(10)外方から側部係合部(27)(27)を開口部左右両縁部(28)(28)の外面に係合させながら、閉鎖板(2)を下ろして下部係合部(24)を開口部下縁部(31b)内面に係合させる。
このようにして、上部係合部(23)、下部係合部(24)及び側部係合部(27)(27)が開口部(10)の内側と外側から協働して開口部縁部(31b)(28)(28)を挟持し、閉鎖板(2)は開口部(10)を閉じた状態で保持される。
このように本発明によれば、簡単な操作で閉鎖板(2)を開口部(10)に装着することができる。
また上記したように、上部係合部(23)、下部係合部(24)及び側部係合部(27)(27)が開口部(10)の内側と外側から協働して開口部縁部(31b)(28)(28)を挟持するため、閉鎖板(2)は開口部(10)に確実に保持される。したがって、容器本体(1)を傾けたり、多少の衝撃を受けたとしても閉鎖板(2)は開口部(10)から容易には外れない。
以上のようにして、開口部(10)を閉鎖板(2)で閉じた後、商品を折り畳み容器に入れて納品する。商品は、折り畳み容器から取り出さず、そのまま入れた状態で折り畳み容器ごと陳列する。
即ち、折り畳み容器を上下に積み重ね、閉鎖板(2)を容器本体(10)から外す。これにより、消費者は開口部(2)から商品を取り出して、購入することができる。商品販売後は、容器本体(1)を折り畳み、閉鎖板(2)と共に、仕入れ先に送り返す。
(b)装着した閉鎖板(2)が、押圧力によって上記内部係合部(23)近傍を撓ませるかまたは変形させることにより取り外せるように構成されているものは、収容された物品の影響を受けないかまたは殆ど受けることなく閉鎖板(2)を取り外すことができるので、容器本体が収容された物品で一杯になっていたとしても、閉鎖板を支障なく取り外すことができる。
(c)折り畳み状態の容器本体(1)に閉鎖板(2)が収容できるよう構成してあるもの、または折り畳んだ容器本体(1)を上下に積み重ねた場合に、容器本体(1)と容器本体(1)の間に、開口部(10)から取り外した閉鎖板(2)を挟んだ状態で収容できる収容部(S)が設けられているものは、その収容部(S)に閉鎖板(2)を収容することで、容器本体と閉鎖板とを対にして同時に運ぶことができる。
(d)開口部(10)から閉鎖板(2)が外れないようにするストッパー(29)が設けてあるものは、次のように作用する。
ストッパー(29)は開口部(10)を閉じた閉鎖板(2)の上方向への動きを防止するか、または閉鎖板(2)が開口部(10)から外れない限度で上方向への動きを防止する。したがって、ストッパー(29)の働きを解除しなければ、閉鎖板(2)を上方向に動かして閉鎖板(2)を取り外すことができない。
(e)ストッパー(29)が、開口部上縁部(4)に下から当接または圧接することにより閉鎖板(2)を開口部(10)から外れないようにしてあるものは、閉鎖板(2)または/及び開口部上縁部(4)を撓ませるかまたは変形させて上記当接または圧接状態を解除することによって、閉鎖板(2)を開口部(10)から取り外すことができる。このように、特別な操作をしなくても、単に閉鎖板または/及び枠部を撓ませるかまたは変形させるだけでストッパー(29)の働きを解除することができるので、閉鎖板(2)の取り外しが楽である。
(f)閉鎖板(2)に把手(25a)(25b)が設けてあるものは、把手(25a)(25b)を開口部(10)の内方に押すことにより、ストッパー(29)が解除されて閉鎖板(2)を開口部(10)から取り外すことができる。即ち、把手(25a)(25b)を持った状態でストッパー(29)を解除することができるので、ストッパー(29)を解除した後に把手(25a)(25b)を持つといった二つの操作を必要としない。したがって、手早く簡単に閉鎖板(2)を取り外すことができる。
(g)底部材(3)の内面側には、立てた状態で収容する物品の傾倒を防止する滑り止め手段(35)が設けてあるものは、本や書類等の物品の傾倒が防止される。
本発明は上記構成を備え、次の効果を有する。
(a)本発明に係る折り畳み容器によれば、容器本体から開口部の外方へ閉鎖板を離脱することができる。これにより、特許文献1に記載のものと相違して、折り畳み容器を高さ方向に積み重ねた状態で、周壁部分に設けてある開口部を開いても、閉鎖板で下段の容器開口部を塞ぐことはない。よって、高さ方向に重ねた容器本体の各開口部から物品を取り出すことができる。このように、本発明を使用すれば、物品を収容した容器を高さ方向に積み重ねることにより、物品を取り出し可能な状態で陳列することができる。
また本発明によれば、上記した作用に示すように、開口部を閉じる閉鎖板を簡単な操作で装着または離脱することができる。
更に、容器本体を折り畳むことができるので、搬送用容器(通い箱)として使用できる。
また更に、内部係合部である上部係合部と下部係合部、及び外部係合部である側部係合部が開口部の内側と外側から協働して開口部縁部を挟持するので、閉鎖板は開口部に確実に保持される。したがって、容器本体を傾けたり、多少の衝撃を受けたとしても閉鎖板は開口部から容易には外れない。
(b)装着した閉鎖板が、押圧力によって内部係合部近傍を撓ませるかまたは変形させることにより取り外せるように構成されているもの、または押圧力による閉鎖板の上部の撓みまたは変形と、閉鎖板の本質的上下動との協働により取り外せるように構成されているものは、収容された物品の影響を受けないかまたは殆ど受けることなく閉鎖板を取り外すことができるので、容器本体が収容された物品で一杯になっていたとしても、閉鎖板を支障なく取り外すことができる。したがって、容器本体に商品を入れたまま、店内に陳列して販売するためのケースとして好適に使用できる。
(c)折り畳み状態の容器本体に閉鎖板が収容できるよう構成してあるもの、または折り畳んだ容器本体を上下に積み重ねた場合に、容器本体と容器本体の間には、開口部から取り外した閉鎖板を挟んだ状態で収容できる収容部が設けられているものは、折り畳んだ状態の容器本体は、閉鎖板と対にして同時に運ぶことができる。したがって、閉鎖板を容器本体とは別に梱包して搬送する場合と比べて、搬送作業性を向上させることができる。
(d)開口部から閉鎖板が外れないようにするストッパーが設けてあるものは、ストッパーの働きを解除しなければ、閉鎖板を上方向に動かして閉鎖板を取り外すことができないので、多少の衝撃を受けたとしても、開口部から閉鎖板が簡単に外れるような恐れはない。
(e)ストッパーが、開口部上縁部に下から当接または圧接することにより閉鎖板を開口部から外れないようにしてあるものは、単に閉鎖板または/及び枠部を撓ませるかまたは変形させるだけでストッパーの働きを解除することができるので、閉鎖板の取り外しが楽である。
(f)閉鎖板に把手が設けてあるものは、把手を持った状態でストッパーを解除することができる。よって、ストッパーを解除した後に把手を持つといった二つの操作を必要としないので、手早く簡単に閉鎖板を取り外すことができる。したがって、例えば折り畳み容器を大量に搬送してすべての閉鎖板を取り外すような場合、作業時間を大幅に短縮することができる。
(g)底部材の内面側に、立てた状態で収容する物品の傾倒を防止する滑り止め手段が設けてあるものは、例えば本や書類等の物品を収容した場合、その傾倒を防止することができる。
本発明を図面に示した実施例に基づき更に詳細に説明する。
図1は、本発明に係る折り畳み容器A1の第1の実施例を示し、開口部10から閉鎖板2を取り外した状態を示す分解斜視説明図、
図2は、開口部10を閉鎖板2で閉じた状態を示す、折り畳み容器A1の斜視説明図、
図3は、折り畳み容器A1を背面斜視方向から見た説明図、
図4は、閉鎖板2を取り外し、容器本体1を折り畳んでいる状態を示す斜視説明図、
図5は、容器本体1を折り畳み、その上に閉鎖板2を載置した状態を示す斜視説明図である。
図1及び図2に示す折り畳み容器A1では、簡単な操作で容器本体1の開口部10から閉鎖板2を着脱(装着または離脱)することができる。しかも容器本体1を傾けたり、あるいは多少の衝撃を受けたとしても、閉鎖板2は開口部10から容易に外れないようになっている。
また容器本体1は、図5に示すように折り畳むことができるため、コンパクトな状態で搬送することができ、保管時のスペースも最小限で済む。
以下、折り畳み容器A1の各構成部材について、順を追って詳しく説明する。
図1及び図2に示す折り畳み容器A1はプラスチック製(合成樹脂製と言うこともできる)である。折り畳み容器A1は、上記したように、折り畳み可能な容器本体1と、容器本体1の側壁側に開口した開口部10に着脱可能な閉鎖板2と、を備えている。
(容器本体1とその折り畳み構造)
図1及び図2を参照する。
容器本体1は、矩形状の底部材3と、底部材3の上方に配置される矩形枠状の上枠部材4と、底部材3と上枠部材4との間に配置される相対する一対の端壁部材5,5及び一対の側壁部材6,6とを備えている。端壁部材5は、容器本体1の短辺側に位置する。側壁部材6は、容器本体1の長辺側に位置する。
図1に示すように、底部材3の四辺の縁部分には、垂直方向にやや立ち上げた縁壁部31a,31a,31b,31b(背面側の縁壁部31a,31bは隠れて見えず)が設けてある。底部材3の底面側(図3参照)には、補強のためにリブ32が格子状に複数設けられている。
図1に示すように、各端壁部材5,5は、ヒンジ構造51(図1では右側が隠れて見えない)により上端側が上枠部材4に回動自在に連結されている。各端壁部材5,5は、図1及び図4に示すように、上端側を軸として、鉛直方向と水平方向との間で起倒(回動)させることができる。つまり、図1に示す各端壁部材5,5は、上端側を軸として内方に持ち上げることで、図4に示すように水平方向に折り畳むことができる。
図1で背面側に位置する側壁部材の一方6は、上半分を占める上側壁板6aと下半分を占める下側壁板6bとで構成されている。上側壁板6aの上端側は、ヒンジ構造61により上枠部材4に回転自在に連結されている。下側壁板6bの下端側は、同じくヒンジ構造61により底部材3に回転自在に連結されている。
上側壁板6aの下端側と下側壁板6bの上端側とは、ヒンジ構造62により内方に折り畳み自在に連結されている。上側壁板6aの下端側と下側壁板6bの上端側には、爪状の掛止部621が互い違いに設けてある。この掛止部621により、上側壁板6a及び下側壁板6bが外方に折り畳まれることを防止する。
上側壁板6a及び下側壁板6bの長手方向両端の所要の位置には、鉛直方向に立てた各端壁部材5,5を係止する爪状の掛止部623が所要数設けてある。また上記した端壁部材5,5には、掛止部623に対応する位置に、掛止部623を嵌め入れる嵌合溝(図面では隠れて表れない)が設けられている。この掛止部623と嵌合溝は、後述する正面側の上側片部2a,2a及び下側片部2b,2bにも同様に設けてある。
図1で正面側に位置する側壁部材6の他方は、該側壁部材6の中央部分に開口した開口部10と、開口部10を閉じる上記した閉鎖板2と、開口部10の左右両側に位置する上側片部2a,2a及び下側片部2b,2bを備えている。
上側片部2a,2aは、その上端側のヒンジ構造21により上枠部材4に折り畳み自在に連結されている。下側片部2b,2bは、その下端側のヒンジ構造61により底部材3に折り畳み自在に連結されている。上側片部2aと下側片部2bとは、ヒンジ構造22により内方に折り畳み可能に連結されている。
符号211は連結用の軸部(軸ピン)を示している。軸部211は、上枠部材4及び底部材3の四隅外側部分に設けてある円形の軸孔(符号省略)に回転自在に嵌合されている。
図4で底部材3の幅方向の縁壁部31a内面には、突起状の掛止部33(図4では右側が隠れて見えず)が設けてある。端壁部材5,5の所要箇所には、掛止部33に対応する嵌合孔52(図4では上面側、図1も参照)が設けられている。掛止部33は、鉛直方向に立てた各端壁部材5,5に外方から掛止する。
(容器本体1の折り畳み方)
以上のような構成により、図1に示す容器本体1の組み立て状態は、背面側の上側壁板6aと下側壁板6bとを面一になるように鉛直方向に立て、且つ左右両側の各端壁部材5,5を同様に鉛直方向に立てた状態である。この状態で、内部に物品を収容する。
また容器本体1を折り畳む場合、図4に示すように各端壁部材5,5を持ち上げて水平方向(内方)に倒し、次いで上側壁板6a、下側壁板6b、上側片部2a,2a及び下側片部2b,2bを内方に折り曲げることで、図5のように折り畳むことができる。
(閉鎖板2の収容構造)
図5の折り畳んだ状態で、上枠部材4の上面と端壁部材5,5の上面との間には、所要のスペース(空間部)から構成される収容部Sが設けられている。この収容部Sには、開口部10から取り外した閉鎖板2を載置して収容することができ、収容後の閉鎖板2は上枠部材4から上に表れない。
これにより、折り畳んだ容器本体1を上下に積み重ねた場合に(図5で二点鎖線で示す)、容器本体1と容器本体1の間に閉鎖板2を挟んだ状態で収容できる。よって、折り畳んだ状態の容器本体1は、閉鎖板2と対にして同時に運ぶことができる。したがって、閉鎖板2を容器本体1とは別に梱包して搬送する場合と比べて、搬送作業性を向上させることができる。
(積み重ねた場合のずれ防止構造)
容器本体1の上面側(上枠部材4の四隅部分)には、容器本体1の底部形状に合致するように凹部30が設けられている。凹部30は、折り畳み容器A1同士を積み重ねた際に上下の位置がずれないようにするための手段である。これにより、容器本体1を安定した状態で積み重ねることができる。
また、上枠部材4の上部側にピンのような突起物を設け、容器本体1の底部側にはその突起物を嵌入れ可能な孔を設けることにより、積み重ねた上下の位置がずれないようにすることもできる。なお、上下の位置がずれないようにするための手段は、特にこれに限定するものではなく、その他の公知技術を採用することができる。
(閉鎖板2)
図6は、開口部10を閉鎖板2で閉じている状態を示す縦断面説明図、
図7は、開口部10を閉じた閉鎖板2を平面方向から見た部分拡大断面説明図で、長手方向の一部分を省略して表している。
図1に示す閉鎖板2は、可撓性または変形性を有している。閉鎖板2は、開口部10を閉じることができる大きさで、略方形状に形成されている。閉鎖板2は透明性または半透明性を有しており、図2に示すように開口部10を閉じた状態でも、中に収容した物品を正面から確認することができる。
なお、閉鎖板2に透明部分または半透明部分を設けて、中を視認できるようにすることもできる。あるいは、折り畳み容器A1全体を透明性または半透明性を有するように形成することもできる。
閉鎖板2の上部側(図1参照)には、閉鎖板2の横幅方向のほぼ全体にわたって、薄板状の内部係合部である上部係合部23が設けてある。開口部10を閉鎖板2で閉じた図2及び図6(c)の状態では、上部係合部23は、開口部10の内方から開口部上縁部(開口部10上側の枠構成部分)である上枠部材4の内面に当接する。
閉鎖板2の下部側(図1参照)には、同じく閉鎖板2の横幅方向のほぼ全体にわたって(本実施例では断続的に)板状の内部係合部である下部係合部24,24,24が設けてある。開口部10を閉じた図2及び図6(c)の状態では、下部係合部24は、開口部10の内方から開口部下縁部(開口部10下側の枠構成部分)である縁壁部31bの内面に当接する。
上部係合部23及び下部係合部24の横幅は、開口部10の横幅よりも狭くなっている。また上部係合部23及び下部係合部24を含む閉鎖板2の高さ方向の長さは、開口部10よりも長くなっている。
図1で閉鎖板2の正面側には、補強のためにリブが格子状(四角の中にH形)に多数設けられている。各リブのうち、閉鎖板2の略中央部分に横方向に設けられたものを第1横リブ25aとし、上方寄りに横方向に設けられたものを第2横リブ25bとする。第1横リブ25aと第2横リブ25bは、閉鎖板2着脱時の把手の役割も果たす。
更に、閉鎖板2の下方寄りに横方向に設けられたものを第3横リブ25cとする。この第3横リブ25cは、開口部10を閉じた状態である図2及び図6(c)に示すように、ヒンジ本体61a,61aの上面部に当接する。ヒンジ本体61aは、図1に示すように、開口部10の下部側(縁壁部31b付近)に設けられている(本実施例では所要の間隔をおいて二箇所設けてある)。
このヒンジ本体61aは、図1で背面側に設けてあるヒンジ構造61と同様、本来、ヒンジ構造61を構成する部品の一つである。即ち、背面側の下側壁板6bには軸ピン(図面では隠れて見えず)が設けてあり、この軸ピンを回転自在に嵌合する孔(符号省略)を備えたものがヒンジ本体61aである。
詳しくは、底部材3は180°回転させても対称になるように形成されている。このため、底部材3の正面側には背面側と同じように、ヒンジ本体61aが所要の間隔をおいて4つ並んでいる。ただし、開口部10側は、背面側のように下側壁板6bが設けられておらず、ヒンジ構造61,61によって連結された下側片部2bだけが設けてある。よって、中央側二箇所のヒンジ本体61aは軸ピンが嵌合されることはないが、上記したように、閉鎖板2に下方から当接して閉鎖板2を支持する。
また図1に示すように、閉鎖板2の下部側(第3横リブ25cの下方、下部係合部24の正面側)には、板状の差込部26,26が設けてある。本実施例では差込部26は、所要の間隔をおいて二箇所に設けられているが、特にその数は限定するものではない。差込部26は、図1で点線で示す底部材3の縁壁部31bに設けられた嵌合孔34(孔でなく、嵌合溝であっても良い)に差し込まれる(図6(b)(c)も参照)。
図1に示す閉鎖板2の左右両端側には、閉鎖板2の高さ方向に沿って(上部係合部23と下部係合部24が設けてある部分を除く)外部係合部である側部係合部27,27がそれぞれ設けてある。側部係合部27は、図7に示すように、上部係合部23よりも、左右両側方にやや張り出して設けてある。閉鎖板2で開口部10を閉じた図7に示す状態では、側部係合部27,27は、開口部10の外方から開口部左右両側縁部(開口部10左右両側の枠構成部分)である側枠構成部28,28にそれぞれ当接する。
図7に示すように側枠構成部28は、平面視で断面L形状に形成され、開口部10内方にやや引っ込んで設けられている。詳しくは、図1及び図4に示すように、側枠構成部28は、上側片部2a,2a及び下側片部2b,2bの内側縁部に上下合わせて合計4箇所設けてあり、開口部10の高さ方向の全高に渡って位置している。
(ストッパー29)
図1で上部係合部23の正面側のほぼ中央寄りには、薄板状のストッパー29が設けてある。このストッパー29は閉鎖板2が開口部10から簡単に外れないようにするためのもので、本実施例では第2横リブ25bに交差するように設けてある。
ストッパー29の上部側(第2横リブ25bの上方)は、平らな上端部である当接部291に向け、左右両側がすぼまるように斜めに形成されている。これにより、ストッパー29全体は正面視で「上方を指す矢印」のように見える。
また後述するようにストッパー29を押すことで、開口部10に対するその固定を解除する。よって、図1に示すように、ストッパー29には「Push」(または「押す」等)の表記を施すこともできる。
閉鎖板2で開口部10を閉じた図6(c)及び図7の状態では、ストッパー29の当接部291は、開口部10上側の上枠部材4(ニ点鎖線で示す)の下面部に下方から当接する。また、上記したように、閉鎖板2の第3横リブ25c(図6(c)参照)は、開口部10下方のヒンジ本体61aの上面部と当接する。
即ち、図6(c)で示す開口部10を閉じた状態では、ストッパー29の当接部291の高さが上枠部材4の下面部の高さと同じか大体同じに設定されている。よって、閉鎖板2は、上枠部材4の下面部とヒンジ本体61aの上面部により、上下方向から挟まれた状態で開口部10に固定され、上方向への動きが防止されている。
なお、ストッパー29の固定・解除方法については、後述する。
<作 用>
図8は、閉鎖板2を開口部10から取り外している状態を示す縦断面説明図、
図9は、開口部10を閉じた閉鎖板2を平面方向から見た部分拡大断面説明図であり、閉鎖板2を開口部10内方に押して湾曲させている状態を示している。
以下、閉鎖板2の着脱手順を含め、折り畳み容器A1の作用を説明する。
なお、本実施例では、折り畳み容器A1をデパートやスーパー等の小売店で使用した場合を例として、その作用を説明する。
図5に示すように、不使用時には、場所をとらないように折り畳み容器A1を折り畳んでおく。
また使用時には、折り畳んだ容器本体1を組み立て、以下のようにして開口部10を閉鎖板2で閉じる。
まず図6(a)に示すように、閉鎖板2を斜めに倒した状態で上部係合部23を開口部10外方から内方へ嵌め入れる。上部係合部23を嵌め入れた状態で、図6(b)に示すように、閉鎖板2を下ろして下部係合部24を開口部10外方から内方へ嵌め入れる。
そうすると、図6(c)に示すように、閉鎖板2下部側の差込部26も嵌合孔34に差し入れられ、開口部10は閉鎖板2で閉じられる。
更に開口部10を閉じた状態(図6(c)参照)では、上部係合部23は、開口部10の内方から開口部10上側の上枠部材4の内面に当接し、同じく下部係合部24は開口部10の内方から開口部10下側の縁壁部31bの内面に当接する。
また図7に示すように、閉鎖板2の左右両側の側部係合部27,27は、開口部10の外方から開口部10左右両側の各側枠構成部28,28に当接する。
このように本実施例によれば、簡単な操作で閉鎖板2を開口部10に取り付けることができる。
また、上部係合部23、下部係合部24及び側部係合部27,27が協働して開口部10の内方と外方から上枠部材4と底部材3を係止することにより、閉鎖板2は開口部10に確実に保持される。したがって、容器本体1を傾けたり、多少の衝撃を受けたとしても閉鎖板2は開口部10から容易には外れない。
以上のようにして、開口部10を閉鎖板2で閉じた後、商品を折り畳み容器A1に入れて仕入れ先から販売店へ納品する。中の商品は、折り畳み容器A1から取り出して陳列棚等に並べずに、折り畳み容器A1ごと陳列する。
即ち、折り畳み容器A1を例えば上下に積み重ね、容器本体1の開口部10から閉鎖板2を取り外す(図1参照)。これにより、消費者は開口部10から商品を取り出して、購入することができる。
このように折り畳み容器A1では、積み重ねた状態で開口部10を開けたとしても、閉鎖板2は容器本体1から完全に取り外しているため、閉鎖板2で下段の容器の開口部10を塞ぐようなことはない。したがって、容器本体1を上下に積み重ねた場合でも商品を陳列可能に収容できる。そして、商品販売後は、図5に示すように、容器本体1を折り畳み、閉鎖板2と一緒に仕入れ先に送り返す。
閉鎖板2の具体的な取り外しは、例えば以下のような手順で行う。
図8(a)で、親指以外の四本の指を上枠部材4の上面におき、親指でストッパー29がある第2横リブ25b部分またはその近傍を、開口部10内方に押す。閉鎖板2は可撓性または変形性を有しているため、図8(a)及び図9(a)から(b)に示すように、その上部側中央部分を内方に湾曲させることができる。これにより、上枠部材4の下面部に対するストッパー29の当接状態(係止状態)を解除ができ、結果的にストッパー29の上方向への動きが解除される。
なお、略中央の第1リブ25aを掴んで、開口部10内方に押しても、ストッパー29の当接状態(係止状態)を解除することができる。なお、閉鎖板2は、その素材の性質上、外力がなくなれば弾性によって元の位置に復帰するようになっている。
次いで、図8(a)の状態から図8(b)の状態まで、閉鎖板2を上方に持ち上げて差込部26を嵌合孔から外す。更に図8(c)に示すように閉鎖板2を傾けながら、その下端部を下方から開口部10の外へ引き出す。後は、上部係合部23が上枠部材4に当たらないように、閉鎖板2を下から抜き出し、開口部10から取り外す。
以上説明したように、ストッパー29は特別な操作をしなくても、単に閉鎖板2を撓ませるかまたは変形させるだけでその係止状態を解除することができるので、閉鎖板2の取り外しが楽である。
しかも把手としても作用する第2横リブ25b(または第1横リブ25a)を持った状態でストッパー29を解除することができるので、ストッパー29を解除した後に把手を持つといった二つの操作を必要としない。したがって、例えば折り畳み容器A1を大量に搬送してすべての閉鎖板2を取り外すような場合、その作業時間を大幅に短縮することができる。
また閉鎖板2の取り外しは、上記したように押圧力による閉鎖板2の上部の撓みまたは変形と、閉鎖板2の本質的上下動との協働により、収容された物品の影響を受けないかまたは殆ど受けることなく行うことができるように構成されている。したがって、容器本体1が収容された物品で一杯になっていたとしても、閉鎖板2を支障なく取り外すことができる。
なお、容器本体1の上枠部材4が可撓性または変形性を有している場合は、上枠部材4側を湾曲させてストッパー29による係止を解除することもできる。更に、上枠部材4と閉鎖板2が共に可撓性または変形性を有している場合は、どちらとも湾曲させて互いの係合状態を解除することもできる。
また本実施例では、図6(c)に示すように、開口部10を閉じた状態で閉鎖板2のストッパー29は、容器本体1の上枠部材4に当接した状態となっている。しかし、閉鎖板2の上方向へ移動により、閉鎖板2が開口部10から外れない限度(下端部の下部係合部24が開口部10から抜け出ない限度)であれば、ストッパー29と上枠部材4の間に多少の隙間を設け、上方に若干移動できるようにしても良い。
更に、上枠部材4が有する反発力(押圧力)を利用して、閉鎖板2を開口部10に固定するような構成とすることもできる。
即ち、上枠部材4に可撓性または変形性をもたせ、閉鎖板2で開口部10を閉じた場合に、ストッパー29の上部側が上枠部材4に所要の圧力をもって下方から当接する(押し上げる)ように、ストッパー29の高さを設定する。そして、上枠部材4の中央部分を手で上方に変形させ、手を放して元の位置に復帰する反発力でストッパー29を上から押圧するように構成することができる。
また、折り畳み容器A1は、例えば野菜や果物などを農家が店先や物産展等で直接販売するような場合にも好適に使用できる。例えば、畑で収穫した野菜等を折り畳み容器A1に入れ、そのまま販売する場所に運んで積んでおく。次いで、開口部10から閉鎖板2を取り外せば、陳列用の棚なども必要なく、素早く簡単に野菜や果物を陳列することができる。
(ストッパー29の他の形態)
図10はストッパー29の他の形態を示す拡大斜視説明図である。
図10に示すように、くり抜いたような溝292によって、ストッパー29に上方向の矢印を形成する共に、ストッパー29の所要の位置に「Push」等のような表記を施すことができる。このようにすれば、閉鎖板2の取り外す際の手順が見て分かりやすい。
(開口部の大きさについての他の形態)
図1に示すように、本実施例では、収容した物品を開口部10から取り出しやすくするため、開口部10の高さ方向の面積をできるだけ広く設定している。即ち、開口部10の高さ方向の長さを、上枠部材4と底部材3間の距離(間隔)と同じに設定している。
ただし、特にこれに限定するものではなく、収容する物品が小さければ、開口部10の高さ方向の長さを短くしてもよい。例えば、開口部10を正面側の側壁部の略中央に部分的に開口させる。その場合は、閉鎖板2の上部係合部23は上枠部材4に当接せずに、上枠部材4と開口部10との間に新しく形成される側片部分に当接する。また、閉鎖板2の下部係合部24も底部材3に当接せずに、底部材3と開口部10との間に新しく形成される側片部分に当接する。
(閉鎖板2の着脱構造についての他の形態)
本実施例では、図6及び図8に示すように、閉鎖板2を本質的に上下動させることにより、閉鎖板2を容器本体(1)に装着または離脱することができる。
これに相違して、閉鎖板2を本質的に左右方向へ移動させて、閉鎖板2を容器本体(1)に装着または離脱することもできる。この場合は、図1に示す閉鎖板2の係合部構造と開口部2の縁部構造を90度回転させて、折り畳み容器を構成する。
また、図1に示す閉鎖板2の係合部構造と開口部2の縁部構造を180度回転させれば、本実施例とは上下逆方向に閉鎖板2移動させて、閉鎖板2を容器本体(1)に装着または離脱することができる。
図11は、本発明に係る折り畳み容器A2の第2の実施例を示し、開口部10から閉鎖板2を取り外した状態を示す分解斜視説明図である。
なお、第1の実施例で示した作用のうち同様のものは説明を省略する。また、第の実施例で示してある箇所と同等箇所については、説明を省略し、主に相異点を説明する。
図11に示す折り畳み容器A2では、容器本体1の底部材3の内面側に滑り止め部35が並設されているため、雑誌やファイル等のような、立てた状態で収容する物品の収容に好適である。この滑り止め部35により、容器本体1に立てた雑誌等の傾倒を防止することができる。
滑り止め部35は、容器本体1の幅方向と同じ方向または大体同じ方向に並設された複数の突条部(符号省略)によって構成されている。滑り止め部35は、容器本体1の長手方向(雑誌等を並べる方向)に所要間隔で並設されている。
隣り合う滑り止め部35と滑り止め部35の間には、所要の幅の溝36が設けてあり、雑誌やファイル等はこの溝36にも引っ掛かるようにしてある。なお、 突条部の長さ、間隔及び数等は特に限定されない。
本実施例では、開口部10の高さは、例えばA4サイズの雑誌やファイルを立てた状態で出し入れできる大きさに設定されている。これにより、折り畳み容器A2を高さ方向に重ねた状態で使用する場合、雑誌等の出し入れを開口部10から行うことができる。
また、底部材3の長手方向の両端部分には、滑り止め部35は設けられておらず、平らな面となっている。これにより、容器本体1を折り畳む際(端壁部材5,5を持ち上げて水平方向へ倒す際)に、端壁部材5,5の下端部が滑り止め部35に当たらないようにしている。なお、滑り止め部35の間隔及び数等は、特に限定されない。
以上のような構成により、収容した雑誌やファイル等は、その下端部が滑り止め部35によって係止され、滑りによる傾倒が防止される。
(滑り止め部35の他の形態)
また、滑り止め部35を容器本体1に着脱可能に設けることもできる。その一つの例として、突条部を着脱可能なプラスチック板の表面に多数並設し、このプラスチック板を容器本体1の底部材3内面に載置して使用することが挙げられる。
また他の例として、滑り止め効果を有する材料(ゴム、ポリウレタン樹脂、あるいはそれらに滑り止め模様を施したもの等)でマットを作製し、それを底部材3内面に敷き込むことが挙げられる。
なお、マットの形態とした場合、マットの下面は、合成樹脂製の底部材3内面に対して密着性が良いものが好ましい。またマットは一枚構造でも、材質の異なるシートを複数枚合わせたものでも良い。
更に、マットの形態ではなく、滑り止めをテープ状に形成し(帯状体として形成し)、それを接着等によって底部材3内面に固定する方法も挙げられる。
<折り畳み容器A2の使用例>
例えば大学や研究機関の資料室や図書館等で、専門の学術雑誌を年間を通して購読するような場合、通常、過去最近のものは、閲覧用の机の近くに書棚や陳列棚等に並べて収容されている。
ただし、新しい号が発行されると古い号の雑誌(例えば1,2年分)は場所をとって邪魔になるため、近くの書棚から奥の書棚に移される。ただし、雑誌も1,2年分ともなれば、積み重ねると相当な高さと重さになるため、段ボール箱等に入れて運ぶことが好ましい。しかし、特に様々な研究分野の雑誌を大量に購読しているような場合、その入れ替え作業も簡単ではない。
また、雑誌が更に古くなると(例えば十年から数十年前のもの)は、今度は書棚から段ボール箱に移して、更に奥の書庫や倉庫に保管されることが多い。その際、何年の何月号か分かるように、段ボールには保管した雑誌の年号が記載される。しかしながら、段ボール箱は上の蓋を開けないと雑誌を取り出すことができないため、後になって目的とする雑誌をすぐに取り出すためには、段ボール箱を上に積み重ねることはできない。
そこで、図11に示す折り畳み容器A2を使用すれば、以下のような作用・効果が得られる。
まず、過去最近の新しい雑誌は、折り畳み容器A2に入れて閲覧用の机等の近くに配置しておく。その際、折り畳み容器A2を床面に重ねて置いても良いし、棚の高さ方向の幅が比較的大きい書棚等に一つずつ収容して載置しても良い。
図11に示すように、折り畳み容器A2では閉鎖板2を取り外すことができるため、開口部10から雑誌の出し入れができる。したがって、積み重ねれば書棚として機能する。また図5に示すように、不使用時には、場所をとらないように折り畳むことができるので、本や資料が山積みとなっている狭い資料室などでは、非常に便利である。
そして、折り畳み容器A2が過去最近の雑誌で一杯になれば、開口部10を閉鎖板2で閉じて、折り畳み容器A2ごと奥の書棚に移動させる。このようにすれば、雑誌を移動させるために、わざわざ段ボール箱等に移し替えなくて済むため、作業者の労力が軽減できる。上記したように、特に様々な研究分野の雑誌を大量に購読しているような場合では、この効果は顕著である。
また、閲覧する頻度が少ない雑誌であれば、開口部10を閉鎖板2で閉じておけば、雑誌に埃が付きにくい。更に、書棚に収容した過去数年分の雑誌をまとめて閲覧したい場合には、研究者は、折り畳み容器A2ごと閲覧用の机に移動させれば、雑誌を山のように手に持って移動する必要はない。
更に、古い年号の雑誌を倉庫や書庫に移動する場合にも、折り畳み容器A2ごと運べば良いので、利便性が高い。しかも、閉鎖板2は透明性または半透明性を有しているので、外からでも中の雑誌の年号を確認することができる。また、雑誌を収容した折り畳み容器A2を数段積み重ねて保管したとしても、閉鎖板2が取り外せるので、目的とする雑誌を直ぐに取り出すことができる。
なお、本明細書で使用している用語と表現はあくまで説明上のものであって、限定的なものではなく、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではない。また、本発明は図示の実施例に限定されるものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形が可能である。
更に、特許請求の範囲には、請求項記載の内容の理解を助けるため、図面において使用した符号を括弧を用いて記載しているが、特許請求の範囲を図面記載のものに限定するものではない。
本発明に係る折り畳み容器A2の第1の実施例を示し、開口部10から閉鎖板2を取り外した状態を示す分解斜視説明図。 開口部10を閉鎖板2で閉じた状態を示す折り畳み容器A2の斜視説明図。 折り畳み容器A2を背面斜視方向から見た説明図。 閉鎖板2を取り外し、容器本体1を折り畳んでいる状態を示す斜視説明図、 容器本体1を折り畳み、その上に閉鎖板2を載置した状態を示す斜視説明図。 開口部10を閉鎖板2で閉じている状態を示す縦断面説明図。 開口部10を閉じた閉鎖板2を平面方向から見た部分拡大断面説明図。 閉鎖板2を開口部10から取り外している状態を示す縦断面説明図。 開口部10を閉じた閉鎖板2を平面方向から見た部分拡大断面説明図。 ストッパーの他の形態を示す拡大斜視説明図である。 本発明に係る折り畳み容器A2の第2の実施例を示し、開口部10から閉鎖板2を取り外した状態を示す分解斜視説明図。 特許文献1に記載の折畳み式のコンテナを示す説明図。
符号の説明
1 容器本体
2 閉鎖板
2a 上側片部
2b 下側片部
3 底部材
4 上枠部材
5 端壁部材
6 側壁部材
6a 上側壁板
6b 下側壁板
10 開口部
16 横枠
21 ヒンジ構造
22 ヒンジ構造
23 上部係合部
24 下部係合部
25a 第1横リブ
25b 第2横リブ
25c 第3横リブ
26 差込部
27 側部係合部
28 側枠構成部
29 ストッパー
30 凹部
31,31a 縁壁部
31b 縁壁部
32 リブ
33 掛止部
34 嵌合孔
35 滑り止め部
36 溝
51 ヒンジ構造
52 嵌合孔
61 ヒンジ構造
61a ヒンジ本体
62 ヒンジ構造
211 軸部
291 当接部
292 溝
621 掛止部
623 掛止部
S 収容部

Claims (9)

  1. 底部材(3)と上枠部材(4)の間の周壁部分が折り畳み可能に構成され、組み立てた状態で高さ方向に積み重ねできる折り畳み容器において、
    上記周壁部分には、組み立てた容器本体(1)内に収容される物品を取り出す開口部(10)が設けてあり、該開口部(10)は、容器本体(1)から開口部(10)の外方へ離脱できるように装着してある閉鎖板(2)で開閉可能に構成され、
    該閉鎖板(2)は、少なくとも内部係合部(23)を含む内部係合部(23)近傍が可撓性または変形性を有し、容器本体(1)に装着または離脱する際に容器外方から操作できる操作要素と、容器本体(1)内部から開口部縁部(4)(31b)に係合する上記内部係合部(23)(24)と、容器本体(1)外部から開口部縁部(28)(28)に係合する外部係合部(27)(27)とを備え、該内部係合部(23)(24)及び外部係合部(27)(27)が開口部(10)の内側と外側から協働して開口部縁部(4)(31b)(28)(28)を挟持することにより、容器本体(1)に装着できるように構成されており、
    装着した閉鎖板(2)は、押圧力によって上記内部係合部(23)近傍を撓ませるかまたは変形させることにより取り外せるように構成されており、
    更に折り畳み状態の容器本体(1)には、閉鎖板(2)が収容できるよう構成してあることを特徴とする、
    折り畳み容器。
  2. 底部材(3)と上枠部材(4)の間の周壁部分が折り畳み可能に構成され、組み立てた状態で高さ方向に積み重ねできる折り畳み容器において、
    上記周壁部分には、組み立てた容器本体(1)内に収容される物品を取り出す開口部(10)が設けてあり、該開口部(10)は、容器本体(1)から開口部(10)の外方へ離脱できるように装着してある閉鎖板(2)で開閉可能に構成され、
    該閉鎖板(2)は、少なくとも上部係合部(23)を含む上部係合部(23)近傍が可撓性または変形性を有しており、容器本体(1)に装着または離脱する際に容器外方から操作できる操作要素と、容器本体(1)内部から開口部上縁部(4)に係合する上記上部係合部(23)と、容器本体(1)内部から開口部下縁部(31b)に係合する下部係合部(24)と、容器本体(1)外部から開口部左右両縁部(28)(28)にそれぞれ係合する側部係合部(27)(27)とを備え、
    装着した閉鎖板(2)は、押圧力による閉鎖板(2)の上部の撓みまたは変形と、閉鎖板(2)の本質的上下動との協働により取り外せるように構成されており、
    更に折り畳み状態の容器本体(1)には、閉鎖板(2)が収容できるよう構成してあることを特徴とする、
    折り畳み容器。
  3. 折り畳み可能な容器本体(1)と、容器本体(1)を組み立てた状態で高さ方向に積み重ねできる折り畳み容器において、
    容器本体(1)の周壁部分には、組み立てた容器本体(1)内に収容される物品を取り出す開口部(10)が設けてあり、該開口部(10)は、容器本体(1)から開口部(10)の外方へ離脱できるように装着してある閉鎖板(2)で開閉可能に構成され、
    該閉鎖板(2)は、容器本体(1)内部から開口部上縁部(4)に係合する上部係合部(23)と、容器本体(1)内部から開口部下縁部(31b)に係合する下部係合部(24)と、容器本体(1)外部から開口部左右両縁部(28)(28)にそれぞれ係合する側部係合部(27)(27)とを備えており、
    上部係合部(23)、下部係合部(24)及び側部係合部(27)(27)が開口部(10)の内側と外側から協働して開口部縁部(31b)(28)(28)を挟持するように構成されていることを特徴とする、
    折畳み容器。
  4. 折り畳み可能な容器本体(1)と、容器本体(1)を組み立てた状態で高さ方向に積み重ねできる折り畳み容器において、
    容器本体(1)の周壁部分には、組み立てた容器本体(1)内に収容される物品を取り出す開口部(10)が設けてあり、該開口部(10)は、容器本体(1)から開口部(10)の外方へ離脱できるように装着してある閉鎖板(2)で開閉可能に構成され、
    容器本体(1)は、底部材(3)と、該底部材(3)の上方に配置される枠状の上枠部材(4)と、底部材(3)と上枠部材(4)との間に配置される相対する一対の端壁部材(5)(5)及び一対の側壁部材(6)とを備えており、
    各端壁部材(5)(5)は、上端側が上枠部材(4)に回動自在に連結されるか、または下端側が底部材(2)に回転自在に連結されて起倒可能となっており、
    側壁部材の一方(6)は、上側壁板(6a)と下側壁板(6b)とで構成され、上側壁板(6a)の上端側が上枠部材(4)に回転自在に連結されていると共に、下側壁板(6b)の下端側が底部材(3)に回転自在に連結され、上側壁板(6a)の下端側と下側壁板(6b)の上端側とが内方に折り畳み自在に連結されており、
    側壁部材の他方(6)は、該側壁部材(6)の中央部分に開口した開口部(10)と、開口部(10)を閉じる上記閉鎖板(2)と、該開口部(10)の左右両側に位置し上枠部材(4)に回動自在に連結されている上側片部(2a)(2a)と、開口部(10)の左右両側に位置し底部材(3)に回動自在に連結されている下側片部(2a)(2a)とで構成されており、上側片部(2a)の下端側と下側片部(2b)の上端側は内方に折り畳み可能に連結されており、
    該閉鎖板(2)は、容器本体(1)内部から開口部上縁部(4)に係合する上部係合部(23)と、容器本体(1)内部から開口部下縁部(31b)に係合する下部係合部(24)と、容器本体(1)外部から開口部左右両縁部(28)(28)にそれぞれ係合する側部係合部(27)(27)とを備えており、
    上部係合部(23)及び下部係合部(24)の横幅は開口部(10)の横幅よりも狭く、上部係合部(23)及び下部係合部(24)を含む閉鎖板(2)の高さ方向の長さは、開口部(10)よりも長くなっており、
    閉鎖板(2)の上部側を開口部(10)外方から容器本体(1)内部へ差し入れて、上部係合部(23)を開口部上縁部(4)の内面に係合させ、更に開口部(10)外方から側部係合部(27)(27)を開口部左右両縁部(28)(28)の外面に係合させながら、閉鎖板(2)を下ろして下部係合部(24)を開口部下縁部(31b)内面に係合させることで、上部係合部(23)、下部係合部(24)及び側部係合部(27)(27)が開口部(10)の内側と外側から協働して開口部縁部(31b)(28)(28)を挟持するように構成されていることを特徴とする、
    折畳み容器。
  5. 折り畳んだ容器本体(1)を高さ方向に積み重ねた場合に、高さ方向に隣接する容器本体(1)と容器本体(1)の間には、開口部(10)から取り外した閉鎖板(2)を収容できる収容部(S)が設けられていることを特徴とする、
    請求項3または4記載の折畳み容器。
  6. 開口部(10)から閉鎖板(2)が外れないようにするストッパー(29)が設けてあり、該ストッパー(29)は開口部(10)を閉じた閉鎖板(2)の上方向への動きを防止するか、または閉鎖板(2)が開口部(10)から外れない限度で上方向への動きを防止するように構成されていることを特徴とする、
    請求項3,4または5記載の折畳み容器。
  7. ストッパー(29)は、開口部上縁部(4)に下から当接または圧接することにより閉鎖板(2)を開口部(10)から外れないようにしており、閉鎖板(2)または/及び開口部上縁部(4)を撓ませるかまたは変形させて上記当接または圧接状態を解除することによって、閉鎖板(2)を開口部(10)から取り外すことができるように構成されていることを特徴とする、
    請求項6記載の折畳み容器。
  8. 閉鎖板(2)には把手(25a)(25b)が設けてあり、該把手(25a)(25b)を開口部(10)の内側に押すことにより、ストッパー(29)が解除されて閉鎖板(2)を開口部(10)から取り出すことができるように構成されていることを特徴とする、
    請求項6または7記載の折畳み容器。
  9. 底部材(3)の内面側には、立てた状態で収容する物品の傾倒を防止する滑り止め手段(35)が設けてあることを特徴とする、
    請求項1,2,3,4,5,6,7または8記載の折畳み容器。
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