JP2005035572A - 包装容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】内容物の保存または保護のための密閉性と使用時のイージーオープン性を有する密閉包装容器において、開封口の開封のきっかけとなる蓋材と底材のつまみを容易につかんで開封することができる包装容器を提供する。
【解決手段】密封包装容器において、シール部分に連続して形成されている容器の開封口とするための底材部分の50%以上の範囲に深さ0.6mm以上3.0mm以下の成形を2個以上実施して蓋材と底材の密着を軽減して開封口をつかみ易くした包装容器である。
【選択図】 図2
【解決手段】密封包装容器において、シール部分に連続して形成されている容器の開封口とするための底材部分の50%以上の範囲に深さ0.6mm以上3.0mm以下の成形を2個以上実施して蓋材と底材の密着を軽減して開封口をつかみ易くした包装容器である。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は食品、医薬品等の包装分野において内容物の保存性や保護のために樹脂製のフィルムまたはシートを底材として成形した容器本体に蓋材フィルムをシールすることにより密封すると共に易剥離状態とした所謂イージーオープンタイプの密封包装容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
イージーオープンタイプの密封包装容器は内容物の保存性や保護のための安定した密封性が要求されると共に、使用時に容易に開封できることが要求され、蓋材または底材のシール層を中心として樹脂の配合処方を検討することにより、シール界面の剥離、シール層と隣接層の界面での剥離、シール層の凝集剥離が安定して得られるように設計され、良好に使用されてきた。
【0003】
これらのイージーオープンタイプの密閉包装容器には、通常容易に開封を開始できるように、開封口が形成されており、カップ等丸い本体形状のものはフランジの一部を凸型とすることにより、トレイ、真空包装等の四角い本体形状のものはコーナーのフランジ部を活用することにより開封口を形成している。
【0004】
ハードトレイやカップなどの形状の定まった容器の場合は一方の手で容器本体をつかみ他方の手で開封口をつかんで開封することが出来るが、0.5mm以下のシートを成形したトレイや軟質フィルムによる真空包装のパッケージなどでは容器本体をつかんで開封のために力を加えると容器自身が変形するために、通常イージーオープンとなるシール部に連続してコーナー部に未シールの部分を設けておき、開封口として未シール部分の蓋材と底材の両方をつかんで開封するようにして使用されている。
【0005】
しかしながら、蓋材としては例えばニ軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムやニ軸延伸ポリプロピレンフィルムにシール層フィルム或いはバリア性を有するシーラントフィルムが積層されたものが用いられており、これらは薄く柔らかいために蓋材を掴みにくく、また包装機械で最終製品形態への切断、打ち抜きの課程で底材と蓋材が密着してしまい開封のきっかけが得づらいという問題があった。
【0006】
これらの問題を改善するため、例えば特許文献1のように未シール部分の底材に凸部を設けて未シール部分の蓋材と底材を密着しないようにして開封のきっかけを得易くすることが考案されたが、現在普及している包装機械では凸部を作成する底材成形部分にはフィルム加熱の熱盤が上側にあるために低い凸部しか作成出来ず効果が不充分であり、特に底材が0.12mm以下の軟質包材を使用した真空包装の場合では殆んど効果が得られないこともあった。また、高い凸部の作成を行った場合、未シールの底材と蓋材が離れた状態で最終製品への切断や打ち抜きを行うことになり、切り口がそろわず製品の外観が悪くなる問題があった。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−302158号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的とするところは内容物の保存または保護のためのイージーオープンタイプの密封包装容器において、使用時に容易に開封口を活用して開封できる包装容器を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、
(1) 底材となる樹脂製のフィルム又はシートを成形し、蓋材となる樹脂製のフィルムとシール面を合わせてシールすることにより形成され、シール部分に連続して設けられている未シール部分を開封口とするイージーオープンタイプの密封包装容器において、開封口の未シールの底材部分の50%以上の範囲に深さ0.6mm以上3.0mm以下の成形を2個以上実施していることを特徴とする包装容器、
(2) 開封口の未シールの底材の外周部を成形しない包装容器、
(3) 開封口の未シールの底材の成形ボトム部断面の形状が多角形である包装容器、
(4) 開封口の未シールの底材の成形が、開封口のあるコーナーを形成する直行方向の2つの側面を二等辺と見立てた二等辺三角形の底辺に平行な溝状である包装容器、
である。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明は通常フォームフィルシールと呼ばれる、底材の成形工程、内容物の充填工程、真空またはガス置換するとともに蓋材と熱シールして密封する工程、最終製品形状への切断工程を連続して行う機械に適用して、底材の成形型の未シール部分の一部分を所定の形状に加工することによって容易に実現でき効果的に用いられる。また、成形、充填、シール、切断の1工程または複数の工程を別ラインで実施する包装容器に対しても使用することができる。
【0011】
本発明は開封口の未シールの底材部分を所定の形状に連続して成形することにより最終製品形態での開封つまみとなる底材と蓋材が接触する面積の比率を小さくして、密着して剥がしにくくなるのを防止することができる。成形部分が50%に満たない場合は蓋材と底材の密着する部分が多いために本発明の効果は小さくなるので好ましくない。成形深さが0.6mmに満たない場合は蓋材と底材の密着防止の効果が小さく、3mmよりも大きくなると容易に成形する為には深さに比例して成形ボトム部の大きさも大きくしなければならず、底材と蓋材が全く接触しない範囲が大きくなる為、最終製品形態へのカットの際に未シール部の蓋材と底材のカットずれが発生して製品外観が悪くなる。
【0012】
本発明はさらに、成形部分に力を加えて底材を変形させることで蓋材と底材を剥がし易くする効果はより高くなり、底材が0.2mm以下の軟質包材である場合に未実施の場合との差は大きく効果が顕著となる。また、成形部分は未成形部分と明らかに手で触った感触が異なるために、製品の表示を注視しなくても開封口を容易に識別することができる。
【0013】
開封口の未シール部の底材の外周部を成形せずに内側だけに成形を行うことにより、最終製品形態へのカットの工程で蓋材と底材が密着した状態で切断及び打ち抜きを行うことができ、カット面はずれが無い良好なものとなる。
【0014】
底材の成形ボトム部断面の形状を三角形、ひし形、六角形などの多角形として成形部を隙間ができるだけ少なくなるよう開封口の未シール部の底材全面に配置することにより、蓋材と底材が接触しているものの密着せず、しかもカットの工程でも良好なカット面とすることができる。
【0015】
開封口のシール側からコーナーに向かって同じ深さ、ピッチ、形状の溝状の成形部分を連続して配置することにより、蓋材と底材が接触しているものの密着せず、しかもカットの工程でも良好なカット面とすることができ、さらには成形部分を押すことにより、成形した底材が押し広げられるので見かけ上伸びる状態となり、蓋材と底材のずれが発生して開封口として容易につかむことができる。
【0016】
本発明に用いられるフィルム及びシートは特に限定されるものではなく、イージーオープンタイプの包装容器の材料として公知のものを使用することが出来る。また、包装容器の形状も特に限定されるものではなく、内容物を収納するための成形部分と密封するためのシール部分とから構成される公知のものを使用することが出来る。
【0017】
【実施例】
以下に実施例を図面を示して説明するが、本発明はこれらの例によって限定されるものではない。図1は本発明の包装容器の例の全体図である。
<実施例1>
図2は実施例1の開封口を底材側から見た平面図、図3は図1のA−A‘線の断面図である。即ち二等辺が5mmの直角二等辺三角形をボトム部とする深さ3mmの三角錐形状の成形部3を図2の通り18個設けた。開封口の未シール部分は二等辺が30mmの直角二等辺三角形の直角のコーナー部分のアールを10mmとした形状で面積は428.5mm2、成形部分は二等辺5mmの直角二等辺三角形が18個であり面積は225.0mm2となり、成形部の占める面積比は52.5%であった。
開封口部分のカット状態は良好であり、開封口の蓋材と底材の密着は少なく容易に開封つまみとしてつかむことが出来た。
【0018】
<実施例2>
図4は実施例2の開封口を底材側から見た平面図、図5は図4のB−B’線の断面図である。即ち1辺が3mmの正方形をボトム部とする深さ2mmの四角錐形状の成形部7を図4の通り33個設けた。開封口の未シール部分は二等辺が30mmの直角二等辺三角形の直角のコーナー部分のアールを10mmとした形状で面積は428.5mm2、成形部分は1辺3mmの正方形が33個あり297.0mm2となり、成形部の占める面積比は69.3%であった。
開封口部分のカット状態は非常に良好であり、開封口の蓋材と底材の密着はほとんど無く容易に開封つまみとしてつかむことが出来た。
【0019】
<実施例3>
図6は実施例3の開封口を底材側から見た平面図、図7は図6のC−C’線の断面図である。即ちコーナーを形成する直行方向の2つの側面を二等辺と見立てた二等辺三角形の底辺までシールされた未シール部に底辺と平行に深さ1.5mm、幅2.0mm、断面が二等辺三角形である溝状の成形部11を図6の通り連続して7列設けた。未シール部分は二等辺が30mmの直角二等辺三角形の直角のコーナー部分のアールを10mmとした形状で面積は428.5mm2、成形部分は397.7mm2となり、成形部の占める面積比は92.8%であった。
開封口部分のカット状態は良好であり、開封口の蓋材と底材の密着はほとんど無く、成形部分を押さえて変形させることによって極めて容易に開封つまみとしてつかむことが出来た。
【0020】
【発明の効果】
本発明に従うと、内容物の保存または保護のための密閉性と使用時に開封が容易であるイージーオープン性を有する密閉包装容器において、開封口の開封のきっかけとなる蓋材と底材のつまみを容易につかんで開封することができる包装容器を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】製品全体図
【図2】実施例1の開封口を底材側から見た平面図
【図3】図2のA−A‘線の断面図
【図4】実施例2の開封口を底材側から見た平面図
【図5】図4のB−B‘線の断面図
【図6】実施例3の開封口を底材側から見た平面図
【図7】図6のC−C‘線の断面図
【符号の説明】
1 開封口
2 コーナー部
3 成形部
4 シール部
5 底材
6 蓋材
7 成形部
8 シール部
9 底材
10 蓋材
11 成形部
12 シール部
13 底材
14 蓋材
【発明の属する技術分野】
本発明は食品、医薬品等の包装分野において内容物の保存性や保護のために樹脂製のフィルムまたはシートを底材として成形した容器本体に蓋材フィルムをシールすることにより密封すると共に易剥離状態とした所謂イージーオープンタイプの密封包装容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
イージーオープンタイプの密封包装容器は内容物の保存性や保護のための安定した密封性が要求されると共に、使用時に容易に開封できることが要求され、蓋材または底材のシール層を中心として樹脂の配合処方を検討することにより、シール界面の剥離、シール層と隣接層の界面での剥離、シール層の凝集剥離が安定して得られるように設計され、良好に使用されてきた。
【0003】
これらのイージーオープンタイプの密閉包装容器には、通常容易に開封を開始できるように、開封口が形成されており、カップ等丸い本体形状のものはフランジの一部を凸型とすることにより、トレイ、真空包装等の四角い本体形状のものはコーナーのフランジ部を活用することにより開封口を形成している。
【0004】
ハードトレイやカップなどの形状の定まった容器の場合は一方の手で容器本体をつかみ他方の手で開封口をつかんで開封することが出来るが、0.5mm以下のシートを成形したトレイや軟質フィルムによる真空包装のパッケージなどでは容器本体をつかんで開封のために力を加えると容器自身が変形するために、通常イージーオープンとなるシール部に連続してコーナー部に未シールの部分を設けておき、開封口として未シール部分の蓋材と底材の両方をつかんで開封するようにして使用されている。
【0005】
しかしながら、蓋材としては例えばニ軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムやニ軸延伸ポリプロピレンフィルムにシール層フィルム或いはバリア性を有するシーラントフィルムが積層されたものが用いられており、これらは薄く柔らかいために蓋材を掴みにくく、また包装機械で最終製品形態への切断、打ち抜きの課程で底材と蓋材が密着してしまい開封のきっかけが得づらいという問題があった。
【0006】
これらの問題を改善するため、例えば特許文献1のように未シール部分の底材に凸部を設けて未シール部分の蓋材と底材を密着しないようにして開封のきっかけを得易くすることが考案されたが、現在普及している包装機械では凸部を作成する底材成形部分にはフィルム加熱の熱盤が上側にあるために低い凸部しか作成出来ず効果が不充分であり、特に底材が0.12mm以下の軟質包材を使用した真空包装の場合では殆んど効果が得られないこともあった。また、高い凸部の作成を行った場合、未シールの底材と蓋材が離れた状態で最終製品への切断や打ち抜きを行うことになり、切り口がそろわず製品の外観が悪くなる問題があった。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−302158号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的とするところは内容物の保存または保護のためのイージーオープンタイプの密封包装容器において、使用時に容易に開封口を活用して開封できる包装容器を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、
(1) 底材となる樹脂製のフィルム又はシートを成形し、蓋材となる樹脂製のフィルムとシール面を合わせてシールすることにより形成され、シール部分に連続して設けられている未シール部分を開封口とするイージーオープンタイプの密封包装容器において、開封口の未シールの底材部分の50%以上の範囲に深さ0.6mm以上3.0mm以下の成形を2個以上実施していることを特徴とする包装容器、
(2) 開封口の未シールの底材の外周部を成形しない包装容器、
(3) 開封口の未シールの底材の成形ボトム部断面の形状が多角形である包装容器、
(4) 開封口の未シールの底材の成形が、開封口のあるコーナーを形成する直行方向の2つの側面を二等辺と見立てた二等辺三角形の底辺に平行な溝状である包装容器、
である。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明は通常フォームフィルシールと呼ばれる、底材の成形工程、内容物の充填工程、真空またはガス置換するとともに蓋材と熱シールして密封する工程、最終製品形状への切断工程を連続して行う機械に適用して、底材の成形型の未シール部分の一部分を所定の形状に加工することによって容易に実現でき効果的に用いられる。また、成形、充填、シール、切断の1工程または複数の工程を別ラインで実施する包装容器に対しても使用することができる。
【0011】
本発明は開封口の未シールの底材部分を所定の形状に連続して成形することにより最終製品形態での開封つまみとなる底材と蓋材が接触する面積の比率を小さくして、密着して剥がしにくくなるのを防止することができる。成形部分が50%に満たない場合は蓋材と底材の密着する部分が多いために本発明の効果は小さくなるので好ましくない。成形深さが0.6mmに満たない場合は蓋材と底材の密着防止の効果が小さく、3mmよりも大きくなると容易に成形する為には深さに比例して成形ボトム部の大きさも大きくしなければならず、底材と蓋材が全く接触しない範囲が大きくなる為、最終製品形態へのカットの際に未シール部の蓋材と底材のカットずれが発生して製品外観が悪くなる。
【0012】
本発明はさらに、成形部分に力を加えて底材を変形させることで蓋材と底材を剥がし易くする効果はより高くなり、底材が0.2mm以下の軟質包材である場合に未実施の場合との差は大きく効果が顕著となる。また、成形部分は未成形部分と明らかに手で触った感触が異なるために、製品の表示を注視しなくても開封口を容易に識別することができる。
【0013】
開封口の未シール部の底材の外周部を成形せずに内側だけに成形を行うことにより、最終製品形態へのカットの工程で蓋材と底材が密着した状態で切断及び打ち抜きを行うことができ、カット面はずれが無い良好なものとなる。
【0014】
底材の成形ボトム部断面の形状を三角形、ひし形、六角形などの多角形として成形部を隙間ができるだけ少なくなるよう開封口の未シール部の底材全面に配置することにより、蓋材と底材が接触しているものの密着せず、しかもカットの工程でも良好なカット面とすることができる。
【0015】
開封口のシール側からコーナーに向かって同じ深さ、ピッチ、形状の溝状の成形部分を連続して配置することにより、蓋材と底材が接触しているものの密着せず、しかもカットの工程でも良好なカット面とすることができ、さらには成形部分を押すことにより、成形した底材が押し広げられるので見かけ上伸びる状態となり、蓋材と底材のずれが発生して開封口として容易につかむことができる。
【0016】
本発明に用いられるフィルム及びシートは特に限定されるものではなく、イージーオープンタイプの包装容器の材料として公知のものを使用することが出来る。また、包装容器の形状も特に限定されるものではなく、内容物を収納するための成形部分と密封するためのシール部分とから構成される公知のものを使用することが出来る。
【0017】
【実施例】
以下に実施例を図面を示して説明するが、本発明はこれらの例によって限定されるものではない。図1は本発明の包装容器の例の全体図である。
<実施例1>
図2は実施例1の開封口を底材側から見た平面図、図3は図1のA−A‘線の断面図である。即ち二等辺が5mmの直角二等辺三角形をボトム部とする深さ3mmの三角錐形状の成形部3を図2の通り18個設けた。開封口の未シール部分は二等辺が30mmの直角二等辺三角形の直角のコーナー部分のアールを10mmとした形状で面積は428.5mm2、成形部分は二等辺5mmの直角二等辺三角形が18個であり面積は225.0mm2となり、成形部の占める面積比は52.5%であった。
開封口部分のカット状態は良好であり、開封口の蓋材と底材の密着は少なく容易に開封つまみとしてつかむことが出来た。
【0018】
<実施例2>
図4は実施例2の開封口を底材側から見た平面図、図5は図4のB−B’線の断面図である。即ち1辺が3mmの正方形をボトム部とする深さ2mmの四角錐形状の成形部7を図4の通り33個設けた。開封口の未シール部分は二等辺が30mmの直角二等辺三角形の直角のコーナー部分のアールを10mmとした形状で面積は428.5mm2、成形部分は1辺3mmの正方形が33個あり297.0mm2となり、成形部の占める面積比は69.3%であった。
開封口部分のカット状態は非常に良好であり、開封口の蓋材と底材の密着はほとんど無く容易に開封つまみとしてつかむことが出来た。
【0019】
<実施例3>
図6は実施例3の開封口を底材側から見た平面図、図7は図6のC−C’線の断面図である。即ちコーナーを形成する直行方向の2つの側面を二等辺と見立てた二等辺三角形の底辺までシールされた未シール部に底辺と平行に深さ1.5mm、幅2.0mm、断面が二等辺三角形である溝状の成形部11を図6の通り連続して7列設けた。未シール部分は二等辺が30mmの直角二等辺三角形の直角のコーナー部分のアールを10mmとした形状で面積は428.5mm2、成形部分は397.7mm2となり、成形部の占める面積比は92.8%であった。
開封口部分のカット状態は良好であり、開封口の蓋材と底材の密着はほとんど無く、成形部分を押さえて変形させることによって極めて容易に開封つまみとしてつかむことが出来た。
【0020】
【発明の効果】
本発明に従うと、内容物の保存または保護のための密閉性と使用時に開封が容易であるイージーオープン性を有する密閉包装容器において、開封口の開封のきっかけとなる蓋材と底材のつまみを容易につかんで開封することができる包装容器を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】製品全体図
【図2】実施例1の開封口を底材側から見た平面図
【図3】図2のA−A‘線の断面図
【図4】実施例2の開封口を底材側から見た平面図
【図5】図4のB−B‘線の断面図
【図6】実施例3の開封口を底材側から見た平面図
【図7】図6のC−C‘線の断面図
【符号の説明】
1 開封口
2 コーナー部
3 成形部
4 シール部
5 底材
6 蓋材
7 成形部
8 シール部
9 底材
10 蓋材
11 成形部
12 シール部
13 底材
14 蓋材
Claims (4)
- 底材となる樹脂製のフィルム又はシートを成形し、蓋材となる樹脂製のフィルムとシール面を合わせてシールすることにより形成され、シール部分に連続して設けられている未シール部分を開封口とするイージーオープンタイプの密封包装容器において、開封口の未シールの底材部分の50%以上の範囲に深さ0.6mm以上3.0mm以下の成形を2個以上実施していることを特徴とする包装容器。
- 開封口の未シールの底材の外周部を成形しない請求項1記載の包装容器。
- 開封口の未シールの底材の成形ボトム部断面の形状が多角形である請求項1又は2記載の包装容器。
- 開封口の未シールの底材の成形が、開封口のあるコーナーを形成する直行方向の2つの側面を二等辺と見立てた二等辺三角形の底辺に平行な溝状である請求項1又は2記載の包装容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003198250A JP2005035572A (ja) | 2003-07-17 | 2003-07-17 | 包装容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003198250A JP2005035572A (ja) | 2003-07-17 | 2003-07-17 | 包装容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005035572A true JP2005035572A (ja) | 2005-02-10 |
Family
ID=34208081
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003198250A Pending JP2005035572A (ja) | 2003-07-17 | 2003-07-17 | 包装容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005035572A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014114047A (ja) * | 2012-12-10 | 2014-06-26 | Omori Mach Co Ltd | 包装体 |
JP2014114036A (ja) * | 2012-12-07 | 2014-06-26 | Omori Mach Co Ltd | 深絞り型包装体及び深絞り包装機 |
JP2017171320A (ja) * | 2016-03-22 | 2017-09-28 | 藤森工業株式会社 | 収納容器 |
-
2003
- 2003-07-17 JP JP2003198250A patent/JP2005035572A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014114036A (ja) * | 2012-12-07 | 2014-06-26 | Omori Mach Co Ltd | 深絞り型包装体及び深絞り包装機 |
JP2014114047A (ja) * | 2012-12-10 | 2014-06-26 | Omori Mach Co Ltd | 包装体 |
JP2017171320A (ja) * | 2016-03-22 | 2017-09-28 | 藤森工業株式会社 | 収納容器 |
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Legal Events
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