JP2005035564A - 電子レンジ対応包装容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】プラスチック製密封包装容器入り食品を容器に入れたまま、電子レンジにかけて加熱しても、破裂や容器変形のおそれがなく、電子レンジにかけて加熱又は調理後に包装容器から他の容器に移すことなく包装容器を食器として活用することができる電子レンジ対応容器を提供する。
【解決手段】電子レンジ対応容器は、フランジ付容器本体と蓋体からなり、容器本体のフランジの上面に少なくとも2つのフィルム閉塞防止用突起が設けられている。蓋体には、前記フィルム閉塞防止用突起の位置の近傍に対応する位置に少なくとも1つの通気用穴が設けられ、蓋体はフィルム閉塞防止用突起が設けられたフランジ領域を除いてフランジ面にシールされている。それによってフランジ周縁部が蓋体周縁部に密封されていると共に通気用穴の周囲が密封されるように構成されている。蓋体には通気穴付きオーバーキャップが冠着される。
【選択図】図1
【解決手段】電子レンジ対応容器は、フランジ付容器本体と蓋体からなり、容器本体のフランジの上面に少なくとも2つのフィルム閉塞防止用突起が設けられている。蓋体には、前記フィルム閉塞防止用突起の位置の近傍に対応する位置に少なくとも1つの通気用穴が設けられ、蓋体はフィルム閉塞防止用突起が設けられたフランジ領域を除いてフランジ面にシールされている。それによってフランジ周縁部が蓋体周縁部に密封されていると共に通気用穴の周囲が密封されるように構成されている。蓋体には通気穴付きオーバーキャップが冠着される。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子レンジ対応容器に関し、更に詳しくは、電子レンジで加熱時に、食品を密封包装した状態のまま電子レンジにて加熱可能な包装容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
カップ型容器又はプラスチック成形容器等の包装容器で包装され、冷凍状態で、又はチルド又は常温で流通販売され、電子レンジで加熱されて食される、例えばスープ、ミルク、ミルクコーヒー、ミルクティー、果汁等の食品又は冷凍食品がある。こうした食品は、通常、電子レンジで加熱又は加熱調理される。しかし、包装容器内に食品を密封した状態で電子レンジで加熱されると、容器内の内圧が、空気の膨張や食品からの水蒸気の発生によって高まり、ついには容器の破裂によって食品が飛散するという好ましくない事態が起こる恐れがある。そのため容器の蓋を取った後容器の口部をポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニール等のラップフィルムやオーバーキャップで覆い電子レンジで加熱することが一般に行われている。
【0003】
外層が耐熱性の熱可塑性樹脂フィルムからなり、内層がシーラントフィルムからなり、そして中間層には剥離剤層を設けてなる積層プラスチックフィルムよりなる包材からなる蓋体をシーラントフィルム層が内側となるように容器本体の周縁と張り合わせた後、周縁を熱溶着によりシールしてなるチルド食品入り電子レンジ加熱対応プラスチック容器が知られている(特許文献1、請求項6参照)。
【0004】
上記の特許文献1に記載の従来の容器は、剥離層を設けた部分のラミネート強度が弱く且つシールバーによりシール面をシールしたとき剥離層部分のヒートシール強度が弱まり、その結果電子レンジ加熱時、食品入り容器内に生じた内圧により水蒸気等のガス抜きの貫通細孔がシール面近傍に位置するシーラントフィルム層部分が切れて剥離剤に沿って生じるもので、水蒸気は形成された貫通細孔を通って包材の端面から放出される(特許文献1、段落「0006」参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−272180号(請求項6、段落「0006」)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように従来の電子レンジ対応包装容器は形成されているので、カップ型容器と蓋体からなり、更に蓋体で密封された容器本体にオーバーキャップが嵌着され、蓋体及び容器フランジの端面がオーバーキャップにより覆われるタイプの容器に上記の従来の発明を適用した場合、水蒸気は、蓋体と容器フランジの間を通り、蓋体及び容器フランジの端面から出た水蒸気はその進行をオーバーキャップ壁内面によって妨げられることになり、スムーズな水蒸気の放出が出来ない。その結果、カップ型容器が内圧がスムーズに低下せず容器の破裂はなくとも容器の形状を変形させてしまう恐れがある。また、蓋体の貫通細孔が密着し内容物が冷めるときに容器の減圧変形が生じてしまう。
【0007】
本発明の目的は、プラスチック製密封包装容器入り食品を容器に入れたまま、電子レンジにかけて加熱しても、破裂や容器変形のおそれがなく、電子レンジにかけて加熱又は調理後に包装容器から他の容器に移すことなく包装容器を食器として活用することができる電子レンジ対応容器を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は上記の課題を解決するもので、フランジ付容器本体と蓋体からなり、容器本体のフランジの上面に少なくとも2つのフィルム閉塞防止用突起が設けられ、蓋体には、前記フィルム閉塞防止用突起の位置の近傍に対応する位置に少なくとも1つの通気用穴が設けられ、容器本体のフランジはフィルム閉塞防止用突起が設けられたフランジ領域を除いて蓋体にシールされ、それによってフランジ周縁部が蓋体周縁部に密封されていると共に通気用穴の周囲が密封されるように構成されていることを特徴とする電子レンジ対応包装容器を要旨とする。
【0009】
本発明の電子レンジ対応容器によれば、包装容器内に冷凍食品、チルド食品又は常温流通食品を封入し、容器ごと電子レンジにかけて加熱することができる。本発明の電子レンジ対応包装容器入り食品を電子レンジにより加熱すると、蓋体の非シール領域のそれに対向するフランジ領域への密着がフィルム閉塞防止用突起により防止されており、電子レンジによる加熱の過程で発生した水蒸気は、蓋体の非シール領域とそれに対向するフランジ領域の間を通って、通気用穴の周囲のフランジ面領域とそれに対向する蓋体のシーラント層領域の間に送られる。その結果内圧の上昇及び高温の温度環境における蓋体のシール強度の低下により蓋体のシーラント層は通気用穴の周囲のフランジ面領域から剥離し、蓋体の通気用穴経て更に蓋体に冠着されたオーバーキャップの通気穴を経て外気に通気可能な構造が形成される。水蒸気は、通気用穴を通って外に放出されるので通気用穴付き用オーバーキャップを冠着した状態で電子レンジにかけることができる。またそれのみならず容器本体を変形させることがないので、電子レンジにかけて加熱又は調理後に包装容器から他の容器に移すことなく包装容器を食器として活用することができる。
【0010】
本発明において、容器本体はバリア性を有するインモールドラベル成形用ラベルを用いて成形したインモールドラベル射出成形容器又はシート成形容器であることが望ましい。
【0011】
本発明において、容器本体としてバリア性樹脂層を含む多層射出成形容器を適用することができる。
【0012】
本発明の電子レンジ対応包装容器は容器本体をカップ型容器に構成し、且つオーバーキャップを備えることができる。オーバーキャップを蓋体で密封した容器本体に嵌着した状態で電子レンジにかけて食品を加熱することができる。また、電子レンジにかけて加熱又は調理後に包装容器から他の容器に移すことなく包装容器をカップ型食器として活用し容器内の食品を食すことができる。
【0013】
また、本発明において、蓋体は耐熱性基材層とシーラント層からなるものを活用することができる。シーラント層としては、変性ポリプロピレン、ポリプロピレン/ポリエチレン又はポリブテン、又は変性エチレン酢酸共重合体等からなるイージーピールシーラント層を適用することができる。
【0014】
本発明において、耐熱性基材層とシーラント層の間に、室温以下の温度環境では所定の強度を有するが、高温の温度環境では前記所定の強度が低下する高温軟化樹脂層を少なくとも一部領域に設けてもよい。その場合、高温軟化樹脂層として、60〜90℃の融点を有する材料、例えば、エチレン−酢酸ビニル形共重合体樹脂、またはポリアミド、硝化面及びポリエチレンワックスを含有する樹脂を適用できる。
【0015】
本発明の電子レンジ対応包装容器は、スープ、ミルク、ミルクコーヒー、ミルクティー、果汁、カレー、みそ汁等の食品、茶碗蒸し、燗酒、焼売等の食品に適用することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1乃至図4は本発明の電子レンジ対応包装容器を示し、図1は電子レンジ対応包装容器の分解斜視図である。図2は電子レンジ対応包装容器の容器本体を示し、(A)は平面図、(B)は側断面図である。図3は蓋体の平面図を示し、図4は蓋体で密封した容器本体の平面図である。
【0017】
本発明の電子レンジ対応包装容器は、フランジ付容器本体1と蓋体2からなる。図1乃至図4に示す実施の形態においては、容器本体1は、フランジ4と錐面壁8a及び垂直壁8bからなる胴部と底部10からなるフランジ付一面面取り型カップ型容器に形成されている。容器本体1のフランジ4の上面の一部領域4aに少なくとも2つのフィルム閉塞防止用突起5が設けられている。一方蓋体2には、図3に示すように、フィルム閉塞防止用突起5の位置の近傍に対応する位置に少なくとも1つの通気用穴6が設けられている。フランジ4は、フィルム閉塞防止用突起5が設けられたフランジ領域を除いて図4に示すように蓋体2にシールされている。尚、図3及び図4において7はシール部、7aはシール部の境界線を示す。このような形状に蓋体2をフランジ4にシールすることによって、フランジ4の周縁部が蓋体2の周縁部に密封されていると共に通気用穴6の周囲が密封されている。更に図1に示すように、蓋体2で密封した容器本体1には通気用穴9を有するオーバーキャップ3を嵌着されている。尚図1において9aは通気用穴閉塞用舌片を示す。この通気用穴閉塞舌片9aにより通気用穴9を塞ぐことにより埃等がオーバーキャップ3内に入り込むことを防止することができる。
【0018】
蓋体2は、容器本体1のフィルム閉塞防止用突起5の近傍に通気用穴6が位置するように容器本体1に対して配置しなければならない。この配置を容易にするためにフランジ4及び蓋体2にそれぞ見当合わせ用マークを付けても良い。
【0019】
本発明においてフィルム閉塞防止用突起5は円形突起に形成されているが、この突起は円形に限定されることなく、角型突起、三角突起等の任意の形状に形成することができる。また通気穴6は円形に形成されているが、この形状に限定されることなく角型穴、長円形等の任意の形状に形成することができる。
【0020】
図5は容器本体1に内容物11を入れ、蓋体2で密封し、オーバーキャップ3を嵌着した状態を示す拡大側断面図である。この図に示すように、通気穴6の周囲のフランジ面領域は蓋体2により密封されており、雑菌等が容器本体内部に入り込まないように構成されている。
【0021】
本発明の電子レンジ対応包装容器入り食品を電子レンジにより加熱すると、蓋体2の非シール領域のそれに対向するフランジ領域への密着がフィルム閉塞防止用突起5により防止されており、電子レンジによる加熱の過程で発生した水蒸気は、蓋体2の非シール領域とそれに対向するフランジ領域の間を通って、通気用穴6の周囲のフランジ面領域とそれに対向する蓋体2のシーラント層領域の間に送られる。その結果、図6に示すように、内圧の上昇及び高温の温度環境における蓋体2のシール強度の低下により、蓋体2のシーラント層は通気用穴6の周囲のフランジ面領域から剥離し、通気用穴6を通して外気に通気可能な構造が形成される。水蒸気11はフランジ下面から放出されるのでオーバーキャップ3を嵌着した状態で電子レンジにかけることができる。また、電子レンジから包装容器入り食品を電子レンジから取り出して冷却したとき、フィルム閉塞防止葉突起5の効果により外部からエアーが包装容器内に入り、容器本体1を変形させることがないので、電子レンジにかけて加熱又は調理後に包装容器から他の容器に移すことなく包装容器を食器として活用することができる。
【0022】
図7は、図1乃至図4に示す本発明の電子レンジ対応包装容器の変形態様を示し、この変形態様においては、細長い、言わば複数の通気用穴が一体化したような形状の通気穴13が形成されている。
【0023】
図8及び図9は、容器本体を通常のカップ型容器に形成した例を示し、図8(A)は容器本体の平面図、(B)は側断面図、図9は蓋体の平面図である。またこの例においてはフィルム閉塞防止用突起5を設けるフランジ領域4aは他のフランジ領域よりも半径方向に突き出した形状に形成されている。
【0024】
図10及び図11は、容器本体を角形容器に形成した例を示し、図10(A)は容器本体の平面図、図(B)は側断面図、図11は蓋体の平面図である。この例においてもフィルム閉塞防止用突起5を設けるフランジ領域4は他のフランジ領域よりも外方に突き出した形状に形成されている。
【0025】
次に容器本体1について説明する。容器本体1は、(a)バリア層を有するインモールド形成用ラベルを用いて形成したインモールドラベル射出成形容器、(b)シート成形容器、又は(c)バリア性樹脂層を含む多層射出成形容器で構成することができる。
【0026】
図10はバリア層を有するインモールドラベル成形用ラベルを用いて形成したインモールド成形射出成形容器の例を示す。この容器は、射出成形金型内にインモールドラベル成形用ラベルを取付け、射出成形金型内に成形材料を射出し成形する際に、射出成形品の表面にラベルの貼り付け動作を同時に行う、所謂インモールドラベル成形をしてなるもので、射出成形品はその外側にインモールドラベル成形用ラベル14a、14bを有する。
【0027】
射出成形品は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート等からなるものを適用し得る。
【0028】
インモールドラベル成形用ラベル14a、14bの材料は、一般に、印刷基材層、バリア層、射出樹脂との接合層からなる。これらの各層は、それぞれ独立して製膜し、接着剤層を介してドライラミネートするか、又は、その一部もしくは全層を共押出することで形成することができる。ここにおいて印刷基材層は用途・目的に応じて省略することができる。
【0029】
バリアー層としては、ポリアクリロニトリル系樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体鹸化物、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリ塩化ビニリデンコート二軸延伸プラスチックフィルム、シリカ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、アルミナ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、MXD6系ナイロン(メタキシレンジアミンとアジピン酸との重縮合反応で生成するアミド構造単位を90モル%以上含有するポリアミド若しくはポリアミド共重合体)等からなるものがあげられる。
【0030】
接着層としては、射出樹脂と接着するものであれば特に限定されないが、通常、射出樹脂と同材質のプラスチックや、エチレン酢酸ビニル共重合体を含有するポリエチレン等の接着性を有する樹脂を共押出加工、或いはコーティング加工したプラスチックフィルム等が好適である。
【0031】
上記の各層は、常法に従い、ドライラミネーション法、押出コーティング法その他のコーティング法に従って形成される。
【0032】
次に容器本体1として用いるシート成形容器について説明する。この容器は、シート成形金型に軟化溶融したプラスチックシートを取付け、真空や圧空の差圧により容器形状に成形してなるものである。
【0033】
シート成形容器はポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリカーボネート等のプラスチックシートからなるもので、特にポリエチレンテレフタレートは、水蒸気、酸素、香臭気、紫外線等の透過防止性に優れるので好適である。また、プラスチックシートを多層にしプラスチックシートの中間層にエチレン酢酸ビニル共重合体層を設けることで、更に酸素等の透過防止性を向上させることができる。
【0034】
次にフランジ付容器本体として用いることができる多層射出成形容器について説明する。この容器の器壁は容器内側層、バリア層、容器外側層の三層からなり、容器内側層及び容器外側層としてポリエチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を適用し得る。またバリア層としてエチレン酢酸ビニル共重合体鹸化物、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリ塩化ビニリデンコート二軸延伸プラスチックフィルム等を適用し得る。
【0035】
次に蓋体2について説明する。この蓋体は、外層を構成する耐熱性基材層と内層を構成するシーラント層からなる。
【0036】
耐熱性基材層としては、融点が160℃以上のもので、一般に冷凍食品、チルド食品或いは常温流通食品の包装用フィルムとして使用されているものであれば、特に限定されないが、耐熱性、強度物性、透明性、印刷適性、防湿性の点からポリエチレンテレフタレートフィルム、シリカ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、アルミナ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、二軸延伸ナイロンフィルム等が好ましく使用することができる。
【0037】
またシーラント層としては、変性ポリプロピレン、ポリプロピレン/ポリエチレン又はポリブテン、又は変性エチレン酢酸共重合体からなるイージーピールシーラント層を使用することができる。
【0038】
耐熱性基材層とシーラント層の間に、室温以下の温度環境では所定の強度を有するが、高温の温度環境では前記所定の強度が低下する高温軟化樹脂層を少なくとも一部領域に設けてもよい。
【0039】
前記室温以下の温度とは、通常、包装容器を用いて食品等の内容物を包装する工程時の環境温度や、内容物を密封包装した後の内容物入り包装容器の冷凍工程時の環境温度や、冷凍食品の輸送、保管する際の環境温度である。こうした温度環境では、前記高温軟化樹脂層は、所定の強度が保持される。一方、前記所定の強度が低下する高温の温度環境とは、食品等のの内容物を密封包装した包装容器を、電子レンジで加熱又は加熱調理する際に加わる温度であり、こうした高温の温度環境下では前記高温軟化樹脂層の強度は低下することとなる。
【0040】
前記高温軟化樹脂層として、60〜90℃の融点を有する材料、例えばエチレン−酢酸ビニル形共重合体樹脂、またはポリアミド、硝化面及びポリエチレンワックスを含有する樹脂からなる樹脂を用いることができる。
【0041】
耐熱性基材層とシーラント層の間に前記高温軟化樹脂層を介在させる場合、シーラント層としては、低密度ポリエチレンフィルム、超低密度ポリエチレンフィルム、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム、中密度ポリエチレンフィルム、高密度ポリエチレンフィルム、無延伸ポリプロピレンフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム、エチレン−アクリル酸共重合体フィルム、エチレン−メタクリル酸共重合体フィルム、エチレン−メチルアクリレート共重合体フィルム、エチレン−エチルアクリレート共重合体フィルム、エチレン−メチルアクリレート共重合体フィルム、アイオノマーフィルムのの何れか一種以上のフィルムを使用することができ、その場合、単層シーラント層又は多層シーラント層とすることができる。シーラント層の厚さは、通常は20〜60μmである。このシーラント層は、前記高温軟化樹脂層を耐熱性基材層とシーラント層の間に介在させた、シール面の近辺に位置する部分が包装内容物である食品を電子レンジにかけて加熱したときに初めて水蒸気等の内圧によってシーラント層に亀裂が生じる程度の強度を有するものであればよい。
【0042】
また、高温軟化樹脂層に代えて、耐熱性基材層とシーラント層の間にポリアミド/シリコン系剥離ワニス「X218PE}(東洋インキ(株)製)、アクリル/ウレタン系「シュリンクEXメジウム」(東洋インキ(株)製、「リオッシュ」(東洋エフ・シー・シー(株)製炭酸カルシウム入りシェラック樹脂系化食インキ等の剥離剤を介在させても良い。
【0043】
【実施例】
ドライラミネート法で各種フィルムを貼り合わせて、二軸延伸ポリプロピレン/接着剤/シリカ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム/接着剤/ヒートシール層を有する二軸延伸ポリプロピレンフィルム(厚さ72μm)からなるラベル材の片側に印刷を施し、更にその上にエチレン酢酸ビニル共重合体をコートしてインモールドラベル成形用ラベルを作製した。このインモールドラベル成形用ラベルを用い射出樹脂としてポリプロピレンを用いてインモールドラベル射出成形を行い、図1に示すようなフランジ付一面面取り型カップ型容器本体を作製した。尚、この容器本体のフランジには図2(A)に示すように、直径2mm、高さ1mmのフィルム閉塞防止用突起を4個形成した。一方蓋体には図3に示すように直径2mmの通気用穴を3つ形成した。この容器本体の中にスープ300ccを入れて、ナイロン15μm/エチレンビニルアルコール共重合体鹸化物(EVOH)15μm/シーラント層(エチレンプロピレン共重合体系オレフィン樹脂)30μmの層構成の蓋体を被せ、フランジをフィルム閉塞防止用突起が設けられたフランジ領域を除いて図4に示すように蓋体2にシールした。更に図1に示すようにポリプロピレン製の通気穴付きオーバーキャップを被せた状態で500W電子レンジにかけて加熱した結果、約2分後に蓋体の通気穴及びオーバーキャップの通気穴を経て水蒸気が抜けて、容器本体の変形なくスープを温めることができた。
【0044】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明の電子レンジ対応包装容器は、フランジ付容器本体と蓋体からなり、容器本体のフランジの上面に少なくとも2つのフィルム閉塞防止用突起が設けられ、蓋体には、前記フィルム閉塞防止用突起の位置の近傍に対応する位置に少なくとも1つの通気用穴が設けられ、該通気用穴は容器本体の前記フランジはフィルム閉塞防止用突起が設けられたフランジ領域を除いて蓋体にシールされ、それによってフランジ周縁部が蓋体周縁部に密封されていると共にそれによって通気用穴の周囲のフランジ面領域が蓋体により密封されるように構成されているものであるので、包装容器内に冷凍食品、チルド食品又は常温流通食品を封入し、容器ごと電子レンジにかけて加熱することができる。本発明の電子レンジ対応包装容器入り食品を電子レンジにより加熱すると、蓋体の非シール領域のそれに対向するフランジ領域への密着がフィルム閉塞防止用突起により防止されており、電子レンジによる加熱の過程で発生した水蒸気は、蓋体の非シール領域とそれに対向するフランジ領域の間を通って、蓋体の通気用穴の周囲のフランジ面領域とそれに対向する蓋体のシーラント層領域の間に送られる。その結果内圧の上昇及び高温の温度環境における蓋体のシール強度の低下により蓋体のシーラント層は蓋体の通気用穴の周囲のフランジ面領域から剥離し、通気用穴及びオーバーキャップの通気用穴を通して外気に通気可能な構造が形成される。水蒸気は蓋体上面から放出されるのでオーバーキャップを嵌着した状態で電子レンジにかけることができる。また、電子レンジが包装容器入り食品を取り出した後、フィルム閉塞防止用突起により蓋体が容器本体のフランジに密着せず、外部からエアーが入ることにより、容器本体を変形させることがないので、電子レンジにかけて加熱又は調理後に包装容器から他の容器に移すことなく包装容器を食器として活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子レンジ対応包装容器の分解斜視図である。
【図2】電子レンジ対応包装容器の容器本体を示し、(A)は平面図、(B)は側断面図である。
【図3】蓋体の平面図である。
【図4】蓋体で密封した容器本体の平面図である。
【図5】電子レンジによる加熱前の、内容物を入れ蓋体で密封しオーバーキャップを被せた電子レンジ対応包装容器の電子レンジによる加熱前の拡大部分側断面図である。
【図6】電子レンジによる加熱中の、内容物を入れ蓋体で密封しオーバーキャップを被せた電子レンジ対応包装容器の電子レンジによる加熱前の拡大部分側断面図である。
【図7】電子レンジ対応包装容器を構成する蓋体の別の実施の形態の平面図である。
【図8】電子レンジ対応包装容器を構成する容器本体の更に別の実施の形態を示し、(A)は平面図、(B)は側断面図である。
【図9】図8に示す容器本体と共に使用する蓋体の平面図である。
【図10】電子レンジ対応包装容器を構成する容器本体の更に別の実施の形態を示し、(A)は平面図、(B)は側断面図である。
【図11】図10に示す容器本体と共に使用する蓋体の平面図である。
【図12】インモールドラベル射出成形により形成した電子レンジ対応包装容器を構成する容器本体の別の実施の形態の側断面図である。
【符号の説明】
1 容器本体
2 蓋体
3 オーバーキャップ
4 フランジ
4a 通気穴を設けるフランジ領域
5 フィルム閉塞防止用突起
6 通気穴
7 シール領域
7a シール領域の境界
8a 錐面壁
8b 垂直壁
9 通気用穴
9a 通気用穴閉塞用舌片
10 底部
11 包装内容物
12 水蒸気
13 通気穴
14a、14b インモールドラベル成形用ラベル
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子レンジ対応容器に関し、更に詳しくは、電子レンジで加熱時に、食品を密封包装した状態のまま電子レンジにて加熱可能な包装容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
カップ型容器又はプラスチック成形容器等の包装容器で包装され、冷凍状態で、又はチルド又は常温で流通販売され、電子レンジで加熱されて食される、例えばスープ、ミルク、ミルクコーヒー、ミルクティー、果汁等の食品又は冷凍食品がある。こうした食品は、通常、電子レンジで加熱又は加熱調理される。しかし、包装容器内に食品を密封した状態で電子レンジで加熱されると、容器内の内圧が、空気の膨張や食品からの水蒸気の発生によって高まり、ついには容器の破裂によって食品が飛散するという好ましくない事態が起こる恐れがある。そのため容器の蓋を取った後容器の口部をポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニール等のラップフィルムやオーバーキャップで覆い電子レンジで加熱することが一般に行われている。
【0003】
外層が耐熱性の熱可塑性樹脂フィルムからなり、内層がシーラントフィルムからなり、そして中間層には剥離剤層を設けてなる積層プラスチックフィルムよりなる包材からなる蓋体をシーラントフィルム層が内側となるように容器本体の周縁と張り合わせた後、周縁を熱溶着によりシールしてなるチルド食品入り電子レンジ加熱対応プラスチック容器が知られている(特許文献1、請求項6参照)。
【0004】
上記の特許文献1に記載の従来の容器は、剥離層を設けた部分のラミネート強度が弱く且つシールバーによりシール面をシールしたとき剥離層部分のヒートシール強度が弱まり、その結果電子レンジ加熱時、食品入り容器内に生じた内圧により水蒸気等のガス抜きの貫通細孔がシール面近傍に位置するシーラントフィルム層部分が切れて剥離剤に沿って生じるもので、水蒸気は形成された貫通細孔を通って包材の端面から放出される(特許文献1、段落「0006」参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−272180号(請求項6、段落「0006」)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように従来の電子レンジ対応包装容器は形成されているので、カップ型容器と蓋体からなり、更に蓋体で密封された容器本体にオーバーキャップが嵌着され、蓋体及び容器フランジの端面がオーバーキャップにより覆われるタイプの容器に上記の従来の発明を適用した場合、水蒸気は、蓋体と容器フランジの間を通り、蓋体及び容器フランジの端面から出た水蒸気はその進行をオーバーキャップ壁内面によって妨げられることになり、スムーズな水蒸気の放出が出来ない。その結果、カップ型容器が内圧がスムーズに低下せず容器の破裂はなくとも容器の形状を変形させてしまう恐れがある。また、蓋体の貫通細孔が密着し内容物が冷めるときに容器の減圧変形が生じてしまう。
【0007】
本発明の目的は、プラスチック製密封包装容器入り食品を容器に入れたまま、電子レンジにかけて加熱しても、破裂や容器変形のおそれがなく、電子レンジにかけて加熱又は調理後に包装容器から他の容器に移すことなく包装容器を食器として活用することができる電子レンジ対応容器を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は上記の課題を解決するもので、フランジ付容器本体と蓋体からなり、容器本体のフランジの上面に少なくとも2つのフィルム閉塞防止用突起が設けられ、蓋体には、前記フィルム閉塞防止用突起の位置の近傍に対応する位置に少なくとも1つの通気用穴が設けられ、容器本体のフランジはフィルム閉塞防止用突起が設けられたフランジ領域を除いて蓋体にシールされ、それによってフランジ周縁部が蓋体周縁部に密封されていると共に通気用穴の周囲が密封されるように構成されていることを特徴とする電子レンジ対応包装容器を要旨とする。
【0009】
本発明の電子レンジ対応容器によれば、包装容器内に冷凍食品、チルド食品又は常温流通食品を封入し、容器ごと電子レンジにかけて加熱することができる。本発明の電子レンジ対応包装容器入り食品を電子レンジにより加熱すると、蓋体の非シール領域のそれに対向するフランジ領域への密着がフィルム閉塞防止用突起により防止されており、電子レンジによる加熱の過程で発生した水蒸気は、蓋体の非シール領域とそれに対向するフランジ領域の間を通って、通気用穴の周囲のフランジ面領域とそれに対向する蓋体のシーラント層領域の間に送られる。その結果内圧の上昇及び高温の温度環境における蓋体のシール強度の低下により蓋体のシーラント層は通気用穴の周囲のフランジ面領域から剥離し、蓋体の通気用穴経て更に蓋体に冠着されたオーバーキャップの通気穴を経て外気に通気可能な構造が形成される。水蒸気は、通気用穴を通って外に放出されるので通気用穴付き用オーバーキャップを冠着した状態で電子レンジにかけることができる。またそれのみならず容器本体を変形させることがないので、電子レンジにかけて加熱又は調理後に包装容器から他の容器に移すことなく包装容器を食器として活用することができる。
【0010】
本発明において、容器本体はバリア性を有するインモールドラベル成形用ラベルを用いて成形したインモールドラベル射出成形容器又はシート成形容器であることが望ましい。
【0011】
本発明において、容器本体としてバリア性樹脂層を含む多層射出成形容器を適用することができる。
【0012】
本発明の電子レンジ対応包装容器は容器本体をカップ型容器に構成し、且つオーバーキャップを備えることができる。オーバーキャップを蓋体で密封した容器本体に嵌着した状態で電子レンジにかけて食品を加熱することができる。また、電子レンジにかけて加熱又は調理後に包装容器から他の容器に移すことなく包装容器をカップ型食器として活用し容器内の食品を食すことができる。
【0013】
また、本発明において、蓋体は耐熱性基材層とシーラント層からなるものを活用することができる。シーラント層としては、変性ポリプロピレン、ポリプロピレン/ポリエチレン又はポリブテン、又は変性エチレン酢酸共重合体等からなるイージーピールシーラント層を適用することができる。
【0014】
本発明において、耐熱性基材層とシーラント層の間に、室温以下の温度環境では所定の強度を有するが、高温の温度環境では前記所定の強度が低下する高温軟化樹脂層を少なくとも一部領域に設けてもよい。その場合、高温軟化樹脂層として、60〜90℃の融点を有する材料、例えば、エチレン−酢酸ビニル形共重合体樹脂、またはポリアミド、硝化面及びポリエチレンワックスを含有する樹脂を適用できる。
【0015】
本発明の電子レンジ対応包装容器は、スープ、ミルク、ミルクコーヒー、ミルクティー、果汁、カレー、みそ汁等の食品、茶碗蒸し、燗酒、焼売等の食品に適用することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1乃至図4は本発明の電子レンジ対応包装容器を示し、図1は電子レンジ対応包装容器の分解斜視図である。図2は電子レンジ対応包装容器の容器本体を示し、(A)は平面図、(B)は側断面図である。図3は蓋体の平面図を示し、図4は蓋体で密封した容器本体の平面図である。
【0017】
本発明の電子レンジ対応包装容器は、フランジ付容器本体1と蓋体2からなる。図1乃至図4に示す実施の形態においては、容器本体1は、フランジ4と錐面壁8a及び垂直壁8bからなる胴部と底部10からなるフランジ付一面面取り型カップ型容器に形成されている。容器本体1のフランジ4の上面の一部領域4aに少なくとも2つのフィルム閉塞防止用突起5が設けられている。一方蓋体2には、図3に示すように、フィルム閉塞防止用突起5の位置の近傍に対応する位置に少なくとも1つの通気用穴6が設けられている。フランジ4は、フィルム閉塞防止用突起5が設けられたフランジ領域を除いて図4に示すように蓋体2にシールされている。尚、図3及び図4において7はシール部、7aはシール部の境界線を示す。このような形状に蓋体2をフランジ4にシールすることによって、フランジ4の周縁部が蓋体2の周縁部に密封されていると共に通気用穴6の周囲が密封されている。更に図1に示すように、蓋体2で密封した容器本体1には通気用穴9を有するオーバーキャップ3を嵌着されている。尚図1において9aは通気用穴閉塞用舌片を示す。この通気用穴閉塞舌片9aにより通気用穴9を塞ぐことにより埃等がオーバーキャップ3内に入り込むことを防止することができる。
【0018】
蓋体2は、容器本体1のフィルム閉塞防止用突起5の近傍に通気用穴6が位置するように容器本体1に対して配置しなければならない。この配置を容易にするためにフランジ4及び蓋体2にそれぞ見当合わせ用マークを付けても良い。
【0019】
本発明においてフィルム閉塞防止用突起5は円形突起に形成されているが、この突起は円形に限定されることなく、角型突起、三角突起等の任意の形状に形成することができる。また通気穴6は円形に形成されているが、この形状に限定されることなく角型穴、長円形等の任意の形状に形成することができる。
【0020】
図5は容器本体1に内容物11を入れ、蓋体2で密封し、オーバーキャップ3を嵌着した状態を示す拡大側断面図である。この図に示すように、通気穴6の周囲のフランジ面領域は蓋体2により密封されており、雑菌等が容器本体内部に入り込まないように構成されている。
【0021】
本発明の電子レンジ対応包装容器入り食品を電子レンジにより加熱すると、蓋体2の非シール領域のそれに対向するフランジ領域への密着がフィルム閉塞防止用突起5により防止されており、電子レンジによる加熱の過程で発生した水蒸気は、蓋体2の非シール領域とそれに対向するフランジ領域の間を通って、通気用穴6の周囲のフランジ面領域とそれに対向する蓋体2のシーラント層領域の間に送られる。その結果、図6に示すように、内圧の上昇及び高温の温度環境における蓋体2のシール強度の低下により、蓋体2のシーラント層は通気用穴6の周囲のフランジ面領域から剥離し、通気用穴6を通して外気に通気可能な構造が形成される。水蒸気11はフランジ下面から放出されるのでオーバーキャップ3を嵌着した状態で電子レンジにかけることができる。また、電子レンジから包装容器入り食品を電子レンジから取り出して冷却したとき、フィルム閉塞防止葉突起5の効果により外部からエアーが包装容器内に入り、容器本体1を変形させることがないので、電子レンジにかけて加熱又は調理後に包装容器から他の容器に移すことなく包装容器を食器として活用することができる。
【0022】
図7は、図1乃至図4に示す本発明の電子レンジ対応包装容器の変形態様を示し、この変形態様においては、細長い、言わば複数の通気用穴が一体化したような形状の通気穴13が形成されている。
【0023】
図8及び図9は、容器本体を通常のカップ型容器に形成した例を示し、図8(A)は容器本体の平面図、(B)は側断面図、図9は蓋体の平面図である。またこの例においてはフィルム閉塞防止用突起5を設けるフランジ領域4aは他のフランジ領域よりも半径方向に突き出した形状に形成されている。
【0024】
図10及び図11は、容器本体を角形容器に形成した例を示し、図10(A)は容器本体の平面図、図(B)は側断面図、図11は蓋体の平面図である。この例においてもフィルム閉塞防止用突起5を設けるフランジ領域4は他のフランジ領域よりも外方に突き出した形状に形成されている。
【0025】
次に容器本体1について説明する。容器本体1は、(a)バリア層を有するインモールド形成用ラベルを用いて形成したインモールドラベル射出成形容器、(b)シート成形容器、又は(c)バリア性樹脂層を含む多層射出成形容器で構成することができる。
【0026】
図10はバリア層を有するインモールドラベル成形用ラベルを用いて形成したインモールド成形射出成形容器の例を示す。この容器は、射出成形金型内にインモールドラベル成形用ラベルを取付け、射出成形金型内に成形材料を射出し成形する際に、射出成形品の表面にラベルの貼り付け動作を同時に行う、所謂インモールドラベル成形をしてなるもので、射出成形品はその外側にインモールドラベル成形用ラベル14a、14bを有する。
【0027】
射出成形品は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート等からなるものを適用し得る。
【0028】
インモールドラベル成形用ラベル14a、14bの材料は、一般に、印刷基材層、バリア層、射出樹脂との接合層からなる。これらの各層は、それぞれ独立して製膜し、接着剤層を介してドライラミネートするか、又は、その一部もしくは全層を共押出することで形成することができる。ここにおいて印刷基材層は用途・目的に応じて省略することができる。
【0029】
バリアー層としては、ポリアクリロニトリル系樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体鹸化物、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリ塩化ビニリデンコート二軸延伸プラスチックフィルム、シリカ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、アルミナ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、MXD6系ナイロン(メタキシレンジアミンとアジピン酸との重縮合反応で生成するアミド構造単位を90モル%以上含有するポリアミド若しくはポリアミド共重合体)等からなるものがあげられる。
【0030】
接着層としては、射出樹脂と接着するものであれば特に限定されないが、通常、射出樹脂と同材質のプラスチックや、エチレン酢酸ビニル共重合体を含有するポリエチレン等の接着性を有する樹脂を共押出加工、或いはコーティング加工したプラスチックフィルム等が好適である。
【0031】
上記の各層は、常法に従い、ドライラミネーション法、押出コーティング法その他のコーティング法に従って形成される。
【0032】
次に容器本体1として用いるシート成形容器について説明する。この容器は、シート成形金型に軟化溶融したプラスチックシートを取付け、真空や圧空の差圧により容器形状に成形してなるものである。
【0033】
シート成形容器はポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリカーボネート等のプラスチックシートからなるもので、特にポリエチレンテレフタレートは、水蒸気、酸素、香臭気、紫外線等の透過防止性に優れるので好適である。また、プラスチックシートを多層にしプラスチックシートの中間層にエチレン酢酸ビニル共重合体層を設けることで、更に酸素等の透過防止性を向上させることができる。
【0034】
次にフランジ付容器本体として用いることができる多層射出成形容器について説明する。この容器の器壁は容器内側層、バリア層、容器外側層の三層からなり、容器内側層及び容器外側層としてポリエチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を適用し得る。またバリア層としてエチレン酢酸ビニル共重合体鹸化物、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリ塩化ビニリデンコート二軸延伸プラスチックフィルム等を適用し得る。
【0035】
次に蓋体2について説明する。この蓋体は、外層を構成する耐熱性基材層と内層を構成するシーラント層からなる。
【0036】
耐熱性基材層としては、融点が160℃以上のもので、一般に冷凍食品、チルド食品或いは常温流通食品の包装用フィルムとして使用されているものであれば、特に限定されないが、耐熱性、強度物性、透明性、印刷適性、防湿性の点からポリエチレンテレフタレートフィルム、シリカ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、アルミナ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、二軸延伸ナイロンフィルム等が好ましく使用することができる。
【0037】
またシーラント層としては、変性ポリプロピレン、ポリプロピレン/ポリエチレン又はポリブテン、又は変性エチレン酢酸共重合体からなるイージーピールシーラント層を使用することができる。
【0038】
耐熱性基材層とシーラント層の間に、室温以下の温度環境では所定の強度を有するが、高温の温度環境では前記所定の強度が低下する高温軟化樹脂層を少なくとも一部領域に設けてもよい。
【0039】
前記室温以下の温度とは、通常、包装容器を用いて食品等の内容物を包装する工程時の環境温度や、内容物を密封包装した後の内容物入り包装容器の冷凍工程時の環境温度や、冷凍食品の輸送、保管する際の環境温度である。こうした温度環境では、前記高温軟化樹脂層は、所定の強度が保持される。一方、前記所定の強度が低下する高温の温度環境とは、食品等のの内容物を密封包装した包装容器を、電子レンジで加熱又は加熱調理する際に加わる温度であり、こうした高温の温度環境下では前記高温軟化樹脂層の強度は低下することとなる。
【0040】
前記高温軟化樹脂層として、60〜90℃の融点を有する材料、例えばエチレン−酢酸ビニル形共重合体樹脂、またはポリアミド、硝化面及びポリエチレンワックスを含有する樹脂からなる樹脂を用いることができる。
【0041】
耐熱性基材層とシーラント層の間に前記高温軟化樹脂層を介在させる場合、シーラント層としては、低密度ポリエチレンフィルム、超低密度ポリエチレンフィルム、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム、中密度ポリエチレンフィルム、高密度ポリエチレンフィルム、無延伸ポリプロピレンフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム、エチレン−アクリル酸共重合体フィルム、エチレン−メタクリル酸共重合体フィルム、エチレン−メチルアクリレート共重合体フィルム、エチレン−エチルアクリレート共重合体フィルム、エチレン−メチルアクリレート共重合体フィルム、アイオノマーフィルムのの何れか一種以上のフィルムを使用することができ、その場合、単層シーラント層又は多層シーラント層とすることができる。シーラント層の厚さは、通常は20〜60μmである。このシーラント層は、前記高温軟化樹脂層を耐熱性基材層とシーラント層の間に介在させた、シール面の近辺に位置する部分が包装内容物である食品を電子レンジにかけて加熱したときに初めて水蒸気等の内圧によってシーラント層に亀裂が生じる程度の強度を有するものであればよい。
【0042】
また、高温軟化樹脂層に代えて、耐熱性基材層とシーラント層の間にポリアミド/シリコン系剥離ワニス「X218PE}(東洋インキ(株)製)、アクリル/ウレタン系「シュリンクEXメジウム」(東洋インキ(株)製、「リオッシュ」(東洋エフ・シー・シー(株)製炭酸カルシウム入りシェラック樹脂系化食インキ等の剥離剤を介在させても良い。
【0043】
【実施例】
ドライラミネート法で各種フィルムを貼り合わせて、二軸延伸ポリプロピレン/接着剤/シリカ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム/接着剤/ヒートシール層を有する二軸延伸ポリプロピレンフィルム(厚さ72μm)からなるラベル材の片側に印刷を施し、更にその上にエチレン酢酸ビニル共重合体をコートしてインモールドラベル成形用ラベルを作製した。このインモールドラベル成形用ラベルを用い射出樹脂としてポリプロピレンを用いてインモールドラベル射出成形を行い、図1に示すようなフランジ付一面面取り型カップ型容器本体を作製した。尚、この容器本体のフランジには図2(A)に示すように、直径2mm、高さ1mmのフィルム閉塞防止用突起を4個形成した。一方蓋体には図3に示すように直径2mmの通気用穴を3つ形成した。この容器本体の中にスープ300ccを入れて、ナイロン15μm/エチレンビニルアルコール共重合体鹸化物(EVOH)15μm/シーラント層(エチレンプロピレン共重合体系オレフィン樹脂)30μmの層構成の蓋体を被せ、フランジをフィルム閉塞防止用突起が設けられたフランジ領域を除いて図4に示すように蓋体2にシールした。更に図1に示すようにポリプロピレン製の通気穴付きオーバーキャップを被せた状態で500W電子レンジにかけて加熱した結果、約2分後に蓋体の通気穴及びオーバーキャップの通気穴を経て水蒸気が抜けて、容器本体の変形なくスープを温めることができた。
【0044】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明の電子レンジ対応包装容器は、フランジ付容器本体と蓋体からなり、容器本体のフランジの上面に少なくとも2つのフィルム閉塞防止用突起が設けられ、蓋体には、前記フィルム閉塞防止用突起の位置の近傍に対応する位置に少なくとも1つの通気用穴が設けられ、該通気用穴は容器本体の前記フランジはフィルム閉塞防止用突起が設けられたフランジ領域を除いて蓋体にシールされ、それによってフランジ周縁部が蓋体周縁部に密封されていると共にそれによって通気用穴の周囲のフランジ面領域が蓋体により密封されるように構成されているものであるので、包装容器内に冷凍食品、チルド食品又は常温流通食品を封入し、容器ごと電子レンジにかけて加熱することができる。本発明の電子レンジ対応包装容器入り食品を電子レンジにより加熱すると、蓋体の非シール領域のそれに対向するフランジ領域への密着がフィルム閉塞防止用突起により防止されており、電子レンジによる加熱の過程で発生した水蒸気は、蓋体の非シール領域とそれに対向するフランジ領域の間を通って、蓋体の通気用穴の周囲のフランジ面領域とそれに対向する蓋体のシーラント層領域の間に送られる。その結果内圧の上昇及び高温の温度環境における蓋体のシール強度の低下により蓋体のシーラント層は蓋体の通気用穴の周囲のフランジ面領域から剥離し、通気用穴及びオーバーキャップの通気用穴を通して外気に通気可能な構造が形成される。水蒸気は蓋体上面から放出されるのでオーバーキャップを嵌着した状態で電子レンジにかけることができる。また、電子レンジが包装容器入り食品を取り出した後、フィルム閉塞防止用突起により蓋体が容器本体のフランジに密着せず、外部からエアーが入ることにより、容器本体を変形させることがないので、電子レンジにかけて加熱又は調理後に包装容器から他の容器に移すことなく包装容器を食器として活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子レンジ対応包装容器の分解斜視図である。
【図2】電子レンジ対応包装容器の容器本体を示し、(A)は平面図、(B)は側断面図である。
【図3】蓋体の平面図である。
【図4】蓋体で密封した容器本体の平面図である。
【図5】電子レンジによる加熱前の、内容物を入れ蓋体で密封しオーバーキャップを被せた電子レンジ対応包装容器の電子レンジによる加熱前の拡大部分側断面図である。
【図6】電子レンジによる加熱中の、内容物を入れ蓋体で密封しオーバーキャップを被せた電子レンジ対応包装容器の電子レンジによる加熱前の拡大部分側断面図である。
【図7】電子レンジ対応包装容器を構成する蓋体の別の実施の形態の平面図である。
【図8】電子レンジ対応包装容器を構成する容器本体の更に別の実施の形態を示し、(A)は平面図、(B)は側断面図である。
【図9】図8に示す容器本体と共に使用する蓋体の平面図である。
【図10】電子レンジ対応包装容器を構成する容器本体の更に別の実施の形態を示し、(A)は平面図、(B)は側断面図である。
【図11】図10に示す容器本体と共に使用する蓋体の平面図である。
【図12】インモールドラベル射出成形により形成した電子レンジ対応包装容器を構成する容器本体の別の実施の形態の側断面図である。
【符号の説明】
1 容器本体
2 蓋体
3 オーバーキャップ
4 フランジ
4a 通気穴を設けるフランジ領域
5 フィルム閉塞防止用突起
6 通気穴
7 シール領域
7a シール領域の境界
8a 錐面壁
8b 垂直壁
9 通気用穴
9a 通気用穴閉塞用舌片
10 底部
11 包装内容物
12 水蒸気
13 通気穴
14a、14b インモールドラベル成形用ラベル
Claims (10)
- フランジ付容器本体と蓋体からなり、容器本体のフランジの上面に少なくとも2つのフィルム閉塞防止用突起が設けられ、蓋体には、前記フィルム閉塞防止用突起の位置の近傍に対応する位置に少なくとも1つの通気用穴が設けられ、容器本体のフランジはフィルム閉塞防止用突起が設けられたフランジ領域を除いて蓋体にシールされ、それによってフランジ周縁部が蓋体周縁部に密封されていると共に通気用穴の周囲が密封されるように構成されていることを特徴とする電子レンジ対応包装容器。
- 容器本体がバリア性を有するインモールドラベル成形用ラベルを用いて成形したインモールドラベル射出成形容器又はシート成形容器であることを特徴とする請求項1に記載の電子レンジ対応包装容器。
- 容器本体がバリア性樹脂層を含む多層射出成形容器であることを特徴とする請求項1に記載の電子レンジ対応容器。
- 通気穴付きオーバーキャップを備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の電子レンジ対応包装容器。
- 容器本体がカップ型容器であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の電子レンジ対応包装容器。
- 蓋体は耐熱性基材層とシーラント層からなることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の電子レンジ対応包装容器。
- シーラント層は、変性ポリプロピレン、ポリプロピレン/ポリエチレン又はポリブテン、又は変性エチレン酢酸共重合体等からなるイージーピールシーラント層であることを特徴とする請求項6に記載の電子レンジ対応包装容器。
- 耐熱性基材層とシーラント層の間に、室温以下の温度環境では所定の強度を有するが、高温の温度環境では前記所定の強度が低下する高温軟化樹脂層を少なくとも一部領域に設けたことを特徴とする請求項6に記載の電子レンジ対応包装容器。
- 前記高温軟化樹脂層は、60〜90℃の融点を有する材料からなることを特徴とする請求項8に記載の電子レンジ対応包装容器。
- 高温軟化樹脂層は、エチレン−酢酸ビニル形共重合体樹脂、またはポリアミド、硝化面及びポリエチレンワックスを含有する樹脂からなることを特徴とする請求項9に記載の電子レンジ対応包装容器。
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