JP2005035501A - 油タンカー船の積付け計算をボタン操作によって調整かつ、連動して海面を表示するプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来タンカー船に数種類の油を積み付ける際、積荷を各タンクへ割り当て、全てのタンクの積荷の高さと船体が沈む深さと傾きを算出していた。これは高度で多大な労力を必要とする計算に加え、船体全体の積付け状態を把握するには問題があった。
【解決手段】コンピュータ画面に船体16とタンク、燃料26、燃料27、飲料水28をイメージ表示して、積荷を各タンクへ任意に割当てると、連動して船体の積付け状態と海面24をイメージ表示する。次に船体の傾きを調整するため、同種の積荷を入れた2つのタンクを指定ボタン15により選択し、船首側または船尾側へ一定少量の積荷を画面上のボタン30、ボタン31、ボタン32、ボタン33をクリックすることで移動させ、その状態に対応した海面24を表示する。積荷の移動によっても船体の傾きが不適当な場合は、バラストボタン25の操作により画面上の海面24を調整し、適正な傾きを得る。
【選択図】図5
【解決手段】コンピュータ画面に船体16とタンク、燃料26、燃料27、飲料水28をイメージ表示して、積荷を各タンクへ任意に割当てると、連動して船体の積付け状態と海面24をイメージ表示する。次に船体の傾きを調整するため、同種の積荷を入れた2つのタンクを指定ボタン15により選択し、船首側または船尾側へ一定少量の積荷を画面上のボタン30、ボタン31、ボタン32、ボタン33をクリックすることで移動させ、その状態に対応した海面24を表示する。積荷の移動によっても船体の傾きが不適当な場合は、バラストボタン25の操作により画面上の海面24を調整し、適正な傾きを得る。
【選択図】図5
Description
本発明は、積付け計算の調整をボタン化し、積付け状態と海面を連動してイメージ表示することで、経歴を持たないオペレータにもシミュレーションを可能としたプログラムである。また、積荷だけでは不適当な場合はバラストボタンによっても調整することができる。
従来、タンカー船に数種類の油を積み付ける際、各積荷の密度・温度・数量と船体の各タンクテーブルを考慮にいれ、積荷を各タンクへ割り当て、全てのタンクの積荷の高さと、船体が沈む深さと傾きを算出していた。この結果、船首側が沈み過ぎていた場合は同種の油が入った2つのタンクに注目し、船首側のタンクから一定数量を減算後、船尾側のタンクへこの数量を加算し、双方のタンク内の積荷の高さを再計算後、船体の沈む深さと傾きを再計算していた。船尾が沈みすぎていた場合は船尾側のタンクから船首側のタンクへ移動し、同様の再計算が必要であった。この計算を幾度と繰り返すことによって、最適な傾きとなる積付けを見つけ出していた。積荷だけでは不適当な場合はバラストを積載し、傾きを整えた。トリム計算と呼ばれる上記の演算から船体の沈む深さと傾きは導かれるが、高度で多大な労力を必要とする計算に加え、船体全体の積付け状態を把握するには問題があった。また、指定したトリムに合致または近似する積付けの組合せに得点を与え、最高得点の積付けを導く理論もあるが、積荷の配置や高さ等の各要因に得点を設定し、積み重ねた最高得点の積付けがオペレータにとって最高の積付けとは限らないという問題と複雑なシステム設計と莫大な計算量から実用性に欠けていた。
本発明はコンピュータ画面に船体16とタンク、燃料26、燃料27、飲料水28をイメージ表示して、積荷を各タンクへ任意に割当てると、連動して船体の積付け状態と海面24をイメージ表示する。次に船体の傾きを調整するため、同種の積荷を入れた2つのタンクを指定ボタン15により選択し、船首側または船尾側へ一定少量の積荷を画面上のボタン30、ボタン31、ボタン32、ボタン33をクリックすることで移動させ、その状態に対応した海面24を表示する。積荷の移動によっても船体の傾きが不適当な場合は、バラストボタン25の操作により画面上の海面24を調整し、適正な傾きを得る。
オペレータは画面上の移動ボタンやバラストボタンをクリックするだけで、プログラムにより各積荷の高さや、船体の沈む深さと傾きが計算され、同時に積荷の概要や海面がイメージ表示されるので、専門知識を持たない者でも積付け計算が容易にできる。
1 積荷の名称
2 積荷の密度
3 積荷の温度
4 15℃時における積荷の数量
5 温度によって膨張した積荷の数量
6 燃料の数量
7 燃料の数量
8 飲料水の数量
9 タンクへ分配後の残量
10 タンクへ分配する積荷
11 タンクの最大容量
12 タンク容量における積荷の割合
13 積荷の高さ
14 タンクにおける積荷の数量
15 同種の積荷が入った2つのタンクを指定するボタン
16 船体イメージ
17 船首の喫水目盛
18 中央の喫水目盛
19 船尾の喫水目盛
20 船首の喫水値(フォアドラフト:D/F)
21 中央の喫水値(ミッドドラフト:D/M)
22 船尾の喫水値(アフタードラフト:D/A)
23 船体の傾き値(トリム:TRIM)
24 海面
25 バラストボタン
26 燃料のイメージ
27 燃料のイメージ
28 飲料水のイメージ
29 積荷のイメージ
30 指定した2つのタンク間で船首側へ少量の積荷を調整する移動ボタン
31 指定した2つのタンク間で船首側へ微量の積荷を調整する移動ボタン
32 指定した2つのタンク間で船尾側へ微量の積荷を調整する移動ボタン
33 指定した2つのタンク間で船尾側へ少量の積荷を調整する移動ボタン
34 バラストのイメージ
2 積荷の密度
3 積荷の温度
4 15℃時における積荷の数量
5 温度によって膨張した積荷の数量
6 燃料の数量
7 燃料の数量
8 飲料水の数量
9 タンクへ分配後の残量
10 タンクへ分配する積荷
11 タンクの最大容量
12 タンク容量における積荷の割合
13 積荷の高さ
14 タンクにおける積荷の数量
15 同種の積荷が入った2つのタンクを指定するボタン
16 船体イメージ
17 船首の喫水目盛
18 中央の喫水目盛
19 船尾の喫水目盛
20 船首の喫水値(フォアドラフト:D/F)
21 中央の喫水値(ミッドドラフト:D/M)
22 船尾の喫水値(アフタードラフト:D/A)
23 船体の傾き値(トリム:TRIM)
24 海面
25 バラストボタン
26 燃料のイメージ
27 燃料のイメージ
28 飲料水のイメージ
29 積荷のイメージ
30 指定した2つのタンク間で船首側へ少量の積荷を調整する移動ボタン
31 指定した2つのタンク間で船首側へ微量の積荷を調整する移動ボタン
32 指定した2つのタンク間で船尾側へ微量の積荷を調整する移動ボタン
33 指定した2つのタンク間で船尾側へ少量の積荷を調整する移動ボタン
34 バラストのイメージ
Claims (3)
- コンピュータ画面に船体とタンク・積荷の油・燃料・飲料水・バラストをイメージ表示し、積付け状態に対応した海面を表示する。
- 同種の積荷が入った2つのタンクを指定すると、船首側から船尾側へ一定少量の積荷を移動させるボタンと、船尾側から船首側へ一定少量の積荷を移動させるボタンが表示される。これらをクリックすることで積荷を移動させ、連動して積付け状態に対応した海面を表示する。
- 積荷の移動によっても船体の傾きが不適当な場合は、画面船体に複数あるバラストタンクへ海水を積載するバラストボタンをクリックする。これに連動して積載状態に対応した海面を表示する。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003293958A JP2005035501A (ja) | 2003-07-14 | 2003-07-14 | 油タンカー船の積付け計算をボタン操作によって調整かつ、連動して海面を表示するプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003293958A JP2005035501A (ja) | 2003-07-14 | 2003-07-14 | 油タンカー船の積付け計算をボタン操作によって調整かつ、連動して海面を表示するプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005035501A true JP2005035501A (ja) | 2005-02-10 |
Family
ID=34213447
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003293958A Pending JP2005035501A (ja) | 2003-07-14 | 2003-07-14 | 油タンカー船の積付け計算をボタン操作によって調整かつ、連動して海面を表示するプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005035501A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022085680A1 (ja) | 2020-10-22 | 2022-04-28 | 京都府公立大学法人 | ヒト角膜内皮細胞及び/又はヒト角膜内皮前駆細胞の保存方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05112284A (ja) * | 1991-10-22 | 1993-05-07 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | タンカー用原油積付け計画立案装置 |
JPH09142374A (ja) * | 1995-11-22 | 1997-06-03 | Fuaa East Shitsupingu Kk | 船積み支援装置及び船体コンディションデータ決定方法 |
JPH11222183A (ja) * | 1998-02-03 | 1999-08-17 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 貨物船舶の自動荷役制御方式 |
-
2003
- 2003-07-14 JP JP2003293958A patent/JP2005035501A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05112284A (ja) * | 1991-10-22 | 1993-05-07 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | タンカー用原油積付け計画立案装置 |
JPH09142374A (ja) * | 1995-11-22 | 1997-06-03 | Fuaa East Shitsupingu Kk | 船積み支援装置及び船体コンディションデータ決定方法 |
JPH11222183A (ja) * | 1998-02-03 | 1999-08-17 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 貨物船舶の自動荷役制御方式 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022085680A1 (ja) | 2020-10-22 | 2022-04-28 | 京都府公立大学法人 | ヒト角膜内皮細胞及び/又はヒト角膜内皮前駆細胞の保存方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060118 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060131 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060606 |