JP2005035429A - 船舶用多段式伸縮スパッド装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】船体安定度を損なうことなく、かつ航路制約を受けにくいスパッド装置を提供する。
【解決手段】スパッドを異径の複数筒で構成し、収納は外筒の中に他の筒を格納することにより行い、上甲板より上方への重心上昇を抑制し船体安定度悪化を抑制すると共に水面からの高さ方向の制約をうける航路への就航を容易とした。
【選択図】図1
【解決手段】スパッドを異径の複数筒で構成し、収納は外筒の中に他の筒を格納することにより行い、上甲板より上方への重心上昇を抑制し船体安定度悪化を抑制すると共に水面からの高さ方向の制約をうける航路への就航を容易とした。
【選択図】図1
Description
本発明は、船底から突出することなく収納できると同時に、本装置頂面からスパッド本体が突出し上昇することのない多段式伸縮スパッド装置に関するものである。
スパッドには用途的に2つの種類があり、1つは海底に貫入したスパッドをガイドとして船体を海面より上昇させ作業台となすことを目的としたもの、他の1つは船体係留の目的で海底に打ち込むものである。本発明は後者に属するものである。
従来、船体係留に使用されているスパッドは1本の長尺の柱状のものを下降上昇させて目的を達成している。
従って、船底より下方に突出しないように上昇収納したときに、スパッドの頂部は甲板上より相当の高さとなり、重心上昇が起こり船体の安定度が悪くなる。
従って、船底より下方に突出しないように上昇収納したときに、スパッドの頂部は甲板上より相当の高さとなり、重心上昇が起こり船体の安定度が悪くなる。
また、上記理由により例えばクレーン旋回半径内の場所に設置が出来ない等甲板上の配置に制約が多くなると共に、橋梁下の通行にも支障を来たすこととなっている。
この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては次のものがある。
実公昭30−11644号公報
従来のスパッドは収納する際、甲板上から相当高い位置まで上昇することで重心上昇が起こり、船体の安定度が悪くなると共に設置する甲板上の配置にも制約が出てくる。また、航行中の障害となり低い橋梁下の通行等は不可能である。
また、前記先行技術(実公昭30−11644号)においても、装置頂部は上昇することとなっており問題は残る。
本発明は、このような従来のスパッドが有する問題を解決しようとするものであり、スパッドを短く収納することを目的とするものである。
本発明は、このような従来のスパッドが有する問題を解決しようとするものであり、スパッドを短く収納することを目的とするものである。
本発明は、上記目的を達成するためにスパッドを複数の異径筒で構成し、それらを摺らせ伸張して海底に着底することでスパッド本来の目的を達成させ、同様に摺らせながら収縮し本装置の枠筒内に収納することによって船底から下方にも、また本装置枠筒頂部より上方へも突出しないようにしたものである。
本発明の多段式伸縮スパッド装置はコンパクトに収縮収納することが出来ることで、船体の安定度を阻害することなく設置のための配置の容易さと共に航行の制約条件を減少させる等利点が多い。
以下、本装置の実施の形態として図1〜図3に基づいて説明する。
図1に示すように、船底から上甲板間に設置された枠筒(1)の内部に摺動伸縮する複数の異径筒(2,3,4)を吊ピース(5)に滑車(6)を介してワイヤー(7)を連結しウインチ(8)にて巻上げ収納する。
中間筒(3)及び内筒(4)を収納した外筒(2)が枠筒(1)内でふらつくことを防止するために、内筒頂板(9)上にローラー(10)を4方向に取り付け、枠筒(1)内面に密着させる。
図2は、複数の異径筒(2,3,4)を伸張させ海底に着底させた状態を示す。
ウインチ(8)からワイヤー(7)を巻き出すことにより、外筒(2)が中間筒(3)内筒(4)と共に下降する。
ウインチ(8)からワイヤー(7)を巻き出すことにより、外筒(2)が中間筒(3)内筒(4)と共に下降する。
内筒頂板(9)が枠筒(1)内部のストッパー(11)に当るまで外筒(2)、中間筒(3)、内筒(4)は同時に下降する。
内筒頂板(9)がストッパー(11)に当ることにより内筒(4)の下降は停止し、それ以降は外筒(2)及び中間筒(3)のみが同時に下降する。
その際、筒の伸張に伴い筒に働く浮力が大きくなり、伸長が出来なくなることも考慮して、注排水管(12)を通じて船体側のポンプより海水を注水し重量を増加させる。
その際、筒の伸張に伴い筒に働く浮力が大きくなり、伸長が出来なくなることも考慮して、注排水管(12)を通じて船体側のポンプより海水を注水し重量を増加させる。
中間筒上部のゴムパッキン(13)は固定金物(14)で取り付けられており、内筒下部のストッパー(15)に当ることにより中間筒(3)の下降が停止する。
その後、外筒(2)のみが下降し、固定金物(16)で取り付けられた外筒上部のゴムパッキン(17)が中間筒下部のストッパー(18)に当ることにより下降が停止する。
その時の状態が、伸張時の最大深さとなり本装置がスパッドとして使用できる水深の限界となる。
その時の状態が、伸張時の最大深さとなり本装置がスパッドとして使用できる水深の限界となる。
前記の最大水深以内であれば使用でき、複数の異径筒の伸張状態が変化するのみである。つまり、それぞれの筒の重ね代が変化するということである。
前述の手順と逆工程で複数の異径筒(2,3,4)がワイヤー(7)をウインチ(8)に巻き込むことにより収縮収納する。
その際、筒内部に浸水した海水を排出し、筒が受ける浮力を増加させワイヤーに掛かる巻上げ力を減少させる。
その際、筒内部に浸水した海水を排出し、筒が受ける浮力を増加させワイヤーに掛かる巻上げ力を減少させる。
図1の収納状態に近づいた段階で、筒内部に残存した海水を排出するため船体側の空気圧縮機より注気口(19)を通して筒内部に圧縮空気を送り込み内外の圧力差により残水を排出する。
1外筒、中間筒及び内筒を収納する枠筒
2中間筒、内筒を収納する先端が円錐状をした外筒
3内筒を収納する中間筒
4ローラーを4方向に配置した頂板に取り付けた内筒
5伸縮スパッドを吊り下げるワイヤーの端末をとるためのピース
6筒の昇降を行うワイヤーロープの方向変えのための滑車
7多段式スパッドを伸縮するための吊ワイヤー
8多段式スパッドを伸縮するための吊ワイヤーを巻き込むための昇降ウインチ
9枠筒内面を回転摺動するローラーを4方向に取り付けた内筒上面の頂板
10伸縮式スパッドを伸張、収納する際に枠筒内面を回転摺動するローラー
11筒が抜け出るのを防止するため、内筒頂板の鍔が当るように枠筒内側下部に設けたストッパー
12筒内部にバラスト水を注排水するための管
13中間筒と内筒との摺動部に設けるゴムパッキン
14中間筒と内筒との摺動部に設けるゴムパッキンを固定する(分割リング状の)金物
15伸縮式スパッドを伸張する際の中間筒の抜け出るのを防止する内筒下部外面に設けたストッパー
16外筒と中間筒との摺動部に設けるゴムパッキンを固定する(分割リング状の)金物
17外筒と中間筒との摺動部に設けるゴムパッキン
18スパッドを伸張する際に外筒の抜け出るのを防止する中間筒下部外面に設けたストッパー
19注水したバラスト水を排出するために圧縮空気を送り込むための注気口
20外筒、中間筒及び内筒を昇降ウインチにより巻き上げ収縮収納する際に、過巻上げにならないよう内筒頂板が当るよう枠筒内側上部に設けたストッパー
21枠筒頂部の蓋板で、筒昇降ワイヤー用滑車及び昇降ウインチを取り付ける
22外筒先端の、内部にコンクリートを詰め込んだ円錐状のウエイト
23スパッドを収納する際の外筒の過上昇を防止する中間筒上部外面に設けたストッパー
24伸縮式スパッドを収納する際の中間筒の過上昇を防止する内筒上部外面に設けたストッパー
2中間筒、内筒を収納する先端が円錐状をした外筒
3内筒を収納する中間筒
4ローラーを4方向に配置した頂板に取り付けた内筒
5伸縮スパッドを吊り下げるワイヤーの端末をとるためのピース
6筒の昇降を行うワイヤーロープの方向変えのための滑車
7多段式スパッドを伸縮するための吊ワイヤー
8多段式スパッドを伸縮するための吊ワイヤーを巻き込むための昇降ウインチ
9枠筒内面を回転摺動するローラーを4方向に取り付けた内筒上面の頂板
10伸縮式スパッドを伸張、収納する際に枠筒内面を回転摺動するローラー
11筒が抜け出るのを防止するため、内筒頂板の鍔が当るように枠筒内側下部に設けたストッパー
12筒内部にバラスト水を注排水するための管
13中間筒と内筒との摺動部に設けるゴムパッキン
14中間筒と内筒との摺動部に設けるゴムパッキンを固定する(分割リング状の)金物
15伸縮式スパッドを伸張する際の中間筒の抜け出るのを防止する内筒下部外面に設けたストッパー
16外筒と中間筒との摺動部に設けるゴムパッキンを固定する(分割リング状の)金物
17外筒と中間筒との摺動部に設けるゴムパッキン
18スパッドを伸張する際に外筒の抜け出るのを防止する中間筒下部外面に設けたストッパー
19注水したバラスト水を排出するために圧縮空気を送り込むための注気口
20外筒、中間筒及び内筒を昇降ウインチにより巻き上げ収縮収納する際に、過巻上げにならないよう内筒頂板が当るよう枠筒内側上部に設けたストッパー
21枠筒頂部の蓋板で、筒昇降ワイヤー用滑車及び昇降ウインチを取り付ける
22外筒先端の、内部にコンクリートを詰め込んだ円錐状のウエイト
23スパッドを収納する際の外筒の過上昇を防止する中間筒上部外面に設けたストッパー
24伸縮式スパッドを収納する際の中間筒の過上昇を防止する内筒上部外面に設けたストッパー
Claims (5)
- 複数の異径筒を重ね、それらを摺らせながら伸張収縮し、装置頂部の位置が上昇変化することのないスパッド装置。
- 伸張収縮する手段として、ウインチによるワイヤー巻き出し及び巻き込みの操作を行う請求項1記載のスパッド装置。
- 伸張収縮時の筒に作用する浮力と自重の調整を行うために、筒内部にバラスト水を注排水できる請求項1記載のスパッド装置。
- 複数の異径筒を、それぞれ摺らせるためにゴムパッキンを緩衝材として使用する請求項1記載のスパッド装置。
- 枠筒内を滑らせるために内筒頂板上にローラーを装備した請求項1記載のスパッド装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003275483A JP2005035429A (ja) | 2003-07-16 | 2003-07-16 | 船舶用多段式伸縮スパッド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003275483A JP2005035429A (ja) | 2003-07-16 | 2003-07-16 | 船舶用多段式伸縮スパッド装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005035429A true JP2005035429A (ja) | 2005-02-10 |
Family
ID=34212113
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003275483A Pending JP2005035429A (ja) | 2003-07-16 | 2003-07-16 | 船舶用多段式伸縮スパッド装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005035429A (ja) |
-
2003
- 2003-07-16 JP JP2003275483A patent/JP2005035429A/ja active Pending
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