JP2005034390A - 知育用ゲームの用具及び知育用ゲーム方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 「先を見通す能力」、「自己解決能力」及び「論理的思考能力」の3つの能力を育む知育用ゲームの用具及び知育用ゲーム方法を提供すること。
【解決手段】 盤面11上に複数の正三角形の模様15と正三角形の頂点に相当する箇所に円形の模様16を表示したボード10と、複数枚の兵隊コマ12及び爆弾コマ13を備え、爆弾コマ13は、いずれか一方のプレーヤーのみが盤面11の所望の円形の模様16上に配置することが出来、爆弾コマ13を配置したらゲームが開始し、兵隊コマ12を、相手方の兵隊コマ12や爆弾コマ13を避けて、空いている円形の模様16上に交互に一つずつ移動して、何れか1つの正三角形の模様15の全ての円形の模様16上に先に自分の兵隊コマ12を配置したプレーヤーを勝者とする。
【選択図】 図3
【解決手段】 盤面11上に複数の正三角形の模様15と正三角形の頂点に相当する箇所に円形の模様16を表示したボード10と、複数枚の兵隊コマ12及び爆弾コマ13を備え、爆弾コマ13は、いずれか一方のプレーヤーのみが盤面11の所望の円形の模様16上に配置することが出来、爆弾コマ13を配置したらゲームが開始し、兵隊コマ12を、相手方の兵隊コマ12や爆弾コマ13を避けて、空いている円形の模様16上に交互に一つずつ移動して、何れか1つの正三角形の模様15の全ての円形の模様16上に先に自分の兵隊コマ12を配置したプレーヤーを勝者とする。
【選択図】 図3
Description
本発明は、知育用ゲームの用具及び知育用ゲーム方法に係り、特に5歳から6歳の年長期にある子ども向けで、この時期に身に付く「先を見通す能力」、「自己解決能力」及び「論理的思考能力」を育むのに好適な知育用ゲームの用具及び知育用ゲーム方法に関する。
5歳から6歳の年長期にある子どもは、特に思考能力が飛躍的に伸びる時期にあり、この時期には次の3つの力が身につくと言われている。すなわち、「明日これをするから、今日これをしておこう」と先を見通した計画性のある行動がとれるようになる能力である「先を見通す能力」と、自分の行動を客観的に見て、必要に応じて軌道修正できるようになる能力である「自己解決能力」及び物事の結果を見て「だからあのときはこうだったんだ」と過去にさかのぼって推測できるようになり、これにより出来事の因果関係を推測できるようになる能力である「論理的思考能力」である。
これらの能力はルール(約束ごと)が必要なゲームを繰り返し遊ぶ(プレーをする)ことによって熟成されることが知られている。例えば、盤面上にコマを交互に動かして相手方のコマを取るボードゲームでは、初めのうちは「相手のコマを取るにはどうするか」を考えてコマを動かすが、繰り返してプレーをしているうちに、「自分のコマを取られないようにする」ということも併せて考えてコマを動かせるようになる。繰り返しプレーをすることによって先を見通す力や、情報を記憶し、必要なときに必要な情報を取り出す力が伸びてくる。それらの力が伸びることでプレーの勝負がつきにくく、ゲームとして楽しくなり、またゲームをするという循環を繰り返すことになる。遊びをきっかけとした思考能力の循環が、結果として上述した3つの力を育む。子どもの考える力は実践活動を通じてこそ大きく伸びるといっても過言ではない。
これまでにもボードゲームとして、例えば厚紙の表面に印刷により形成した盤面上に複数のコマやカードを並べる極めて単純な形態のゲームからコンピュータのディスプレイ上に盤面、コマ及びゲームの登場人物などを写し出しコントローラを操作してゲームを進行するゲーム、あるいは更に進んでコンピュータのディスプレイ上に盤面、コマ及びゲームの登場人物などを写し出しオンラインシステムを利用して離れた複数の相手と対戦するようにしたゲーム等が多数提案されている。
上述した3つの力を育むという観点からこれまで提案されたボードゲームを検討してみたとき、特にコンピュータゲームやオンラインゲーム等では登場人物などをリアルに描くなどハードウエア的には格段の進歩を遂げているものの、適当なものが見あたらないというのが実情である。
また、盤面上に複数のコマやカードを並べる極めて単純な形態のゲームにあっても、単純すぎてすぐに飽きがきてしまうものや、反対に飽きはこないものの、複雑でルールが難しく、年長期の子どもには無理があって、知育用として適さないものがあり(例えば、特許文献1,2,3,4参照)、それほど難しくはないが、ルール(決め事)のある楽しい遊びを通して思考能力の連携と循環を促すゲームの出現が要望されていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、ルール(決め事)のある楽しい遊びを通して思考能力の連携と循環を促し、結果として「先を見通す能力」、「自己解決能力」及び「論理的思考能力」の3つの能力を育む知育用ゲームの用具及び知育用ゲーム方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の請求項1に記載の知育用ゲームの用具は、複数のプレーヤー間で盤面上にコマ、カードなどの複数の小片を一つずつ交互に移動してプレーをする知育用ゲームの用具において、前記盤面上に複数の多角形の模様を表示したボードと、前記盤面上にある模様中の複数の多角形の頂点のうち、所定の頂点上に配置されて、該頂点上から隣にある頂点上にこれら頂点間を結ぶ線に沿って一つずつ動かすことのできる複数の移動小片を備えてなり、前記移動小片を、相手方のプレーヤーの移動小片が置かれていない、前記多角形の空いている頂点上に、交互に一つずつ移動することにより、前記盤面上にある複数の多角形のうち、何れか1つの多角形の全ての頂点上に自分の移動小片を先に配置したプレーヤーを勝者とすることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載の別の知育用ゲームの用具は、複数のプレーヤー間で盤面上にコマ、カードなどの複数の小片を一つずつ交互に移動してプレーをする知育用ゲームの用具において、前記盤面上に複数の三角形の模様を表示したボードと、前記盤面上にある模様中の複数の三角形の頂点のうち、所定の頂点上に配置されて、該頂点上から隣にある頂点上にこれら頂点間を結ぶ線に沿って一つずつ動かすことのできる複数の移動小片と、前記移動小片の移動が禁止される頂点を特定するために前記複数の頂点のうち、所望の頂点上に配置される複数の移動禁止小片を備え、前記移動禁止小片は、いずれか一方のプレーヤーのみが前記盤面の所望の頂点上に配置することが出来、前記移動小片を、相手方の前記移動小片や前記移動禁止小片が配置されていない、空いている頂点上に交互に一つずつ移動して、前記複数の正三角形のうち、何れか1つの正三角形の全ての頂点に先に自分の移動小片を配置したプレーヤーを勝者とすることを特徴とする。
本発明の請求項6に記載の知育用ゲーム方法は、複数のプレーヤー間で盤面上にコマ、カードなどの複数の小片を一つずつ交互に移動してプレーをする知育用ゲーム方法において、前記盤面上に複数の三角形の模様を表示したボードと、前記盤面上にある模様中の複数の三角形の頂点のうち、所定の頂点上に配置されて、該頂点上から隣にある頂点上にこれら頂点間を結ぶ線に沿って一つずつ動かすことのできる複数の移動小片と、前記移動小片の移動が禁止される頂点を特定するために前記頂点のうち、所望の頂点上に配置される複数の移動禁止小片を準備するステップと、ゲームのプレー前に各プレーヤーの持っている前記移動小片を前記盤面の所定の頂点上に配置するステップと、プレーヤー間でいずれのプレーヤーが前記移動禁止小片を前記盤面の頂点上に配置する権利を獲得するのかを決めるステップと、前記権利を獲得したプレーヤーが所望の頂点上に前記移動禁止小片を配置するステップと、各プレーヤーが交互に自分の移動小片を相手方のプレーヤーの移動小片や移動禁止小片が置かれていない、空いている頂点上に移動させるステップを具備し、前記複数の正三角形のうち、何れか1つの正三角形の全ての頂点に先に自分の移動小片を配置したプレーヤーを勝者とすることを特徴とする。
本発明の知育用ゲーム方法は、ボード、移動小片、移動禁止小片をそれぞれ厚紙や薄いプラスチック板等で形成し、移動小片をボード上で動かすボードゲームで実施される場合は勿論のこと、この他に、ボード、移動小片、移動禁止小片の画像をコンピュータのディスプレイ上に形成し、マウスやコントローラなどで移動小片をボード上で動かすコンピュータゲームあるいはオンラインゲームで実施される場合も含まれる。
本発明の請求項1に記載の知育用ゲーム用具によれば、盤面上に複数の多角形の模様を表示したボードと複数の移動小片とを備え、この移動小片を、相手方のプレーヤーの移動小片が置かれていない、多角形の空いている頂点上に、交互に一つずつ移動することにより、盤面上にある複数の多角形のうち、何れか1つの多角形の全ての頂点上に自分の移動小片を先に配置したプレーヤーを勝者とするという、5歳から6歳の年長期の子どもならば容易に理解可能なルールの下でプレーをするように構成してあるので、ルール(決め事)のある楽しい遊びを通して思考能力の連携と循環を促すことが期待でき、結果として「先を見通す能力」、「自己解決能力」及び「論理的思考能力」の3つの能力を育むことが可能である。また、ボードと移動小片のみという、極めて簡単な構成なので、例えば厚紙にボードと移動小片の模様を印刷し、使用時に切り取るようにすることができ、製造コストをおさえることが可能となる。
また、本発明の請求項5に記載の別の知育用ゲーム用具によれば、盤面上に複数の三角形の模様を表示したボードと、複数の移動小片及び複数の移動禁止小片を備え、移動禁止小片は、いずれか一方のプレーヤーのみが盤面の所望の頂点上に配置することが出来、移動小片を、相手方の移動小片や移動禁止小片が配置されていない、空いている頂点上に交互に一つずつ移動して、複数の正三角形のうち、何れか1つの正三角形の全ての頂点に先に自分の移動小片を配置したプレーヤーを勝者とするという、5歳から6歳の年長期の子どもならば容易に理解可能なルールの下でプレーをするように構成してあるので、飽きるようなことがなく、ルール(決め事)のある楽しい遊びを通して思考能力の連携と循環を促すことが期待でき、結果として「先を見通す能力」、「自己解決能力」及び「論理的思考能力」の3つの能力を更に育むことが可能である上に、移動禁止小片の利用の仕方によってはゲーム能力の優劣のあるものとの間(例えば親と子どもとの間)でハンディキャップをつけることが可能である。また、ボード、移動小片及び移動禁止小片という、簡単な構成なので、例えば厚紙にボード、移動小片及び移動禁止小片の模様を印刷し、使用時に切り取るようにすることができ、製造コストをおさえることが可能となる。
また、本発明の請求項6に記載の知育用ゲーム方法によれば、盤面上に複数の三角形の模様を表示したボードと、複数の移動小片と、複数の移動禁止小片とを準備して、各プレーヤーの移動小片を三角形の所定の頂点上に配置した後、プレーヤー間でいずれのプレーヤーが移動禁止小片を三角形の頂点上に配置する権利を獲得するのかを決め、該権利を獲得したプレーヤーが所望の頂点上に移動禁止小片を配置してからゲームを開始するようにしており、各プレーヤーが交互に自分の移動小片を相手方のプレーヤーの移動小片や移動禁止小片が置かれていない、空いている頂点上に移動させ、複数の正三角形のうち、何れか1つの正三角形の全ての頂点に先に自分の移動小片を配置したプレーヤーを勝者とするという、5歳から6歳の年長期の子どもならば容易に理解可能なルールの下でプレーをするように構成してあるので、飽きることなく、ルール(決め事)のある楽しい遊びを通して思考能力の連携と循環を促すことが期待でき、結果として「先を見通す能力」、「自己解決能力」及び「論理的思考能力」の3つの能力を更に育むことが可能である上に、移動禁止小片の利用の仕方によってはゲーム能力の優劣のあるものとの間(例えば親と子どもとの間)でハンディキャップをつけることが可能である。また、ボードと、複数の移動小片と、複数の移動禁止小片を準備するステップにおいて、これらボード等をコンピュータのディスプレイ上の画像として取り込むことが容易で、コンピュータゲームやオンラインゲームなどの種々の形態のゲームに適用することが可能である。
以下、本発明の最良の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。
図1は本発明の知育用ゲーム用具を構成するボードの一例を示す平面図、図2は図1のボード上に配置される移動小片としての移動コマと、移動禁止コマとしての爆弾コマの一例を示す平面図、図3乃至図5は本発明の知育用ゲーム用具を使用した遊び方(対戦シュミレーション)の一例を説明するための説明平面図、図6は図3乃至図5のゲームのルールを説明するための説明平面図、図7及び図8は図3乃至図5のゲームにおいて移動禁止小片としての爆弾コマの配置例を説明するための説明平面図、図9及び図10は本発明の知育用ゲーム方法の一例を示すフローチャートである。
図1及び図2に示すように、本実施例の知育用ゲーム用具は、盤面11を有する紙片からなるボード10と、該ボード10の盤面11上に配置される移動小片としての兵隊コマ2と移動禁止小片としての爆弾コマ13とを表示した紙片からなる副ボード14とを具備する。
ボード10の盤面11上には、複数本の線を互いに交差させて複数個の正三角形の模様15が印刷などの手段により形成されている。図1では24個の正三角形により、盤面11全体が正六角形に形成されている。正三角形の模様を構成する線の交点である、正三角形の各頂点に相当する箇所には円形の模様16が同じく印刷などの手段により形成されている。この円形の模様16上には、円形の模様16間の線に沿って動かすことのできる兵隊コマ12と、動かすことのできない爆弾コマ13が配置される。
兵隊コマ12、爆弾コマ13は、印刷などの手段により副ボード14上に形成されていて、使用時にはさみやナイフを使って副ボード14から切り取られる。図2では兵隊コマ12と爆弾コマ13を副ボード14から切り取る際の案内となる切り取り線17が印刷などにより形成されている。なお、この切り取り線17の代わりにミシン線を形成して、はさみやナイフなどを使用しなくても兵隊コマ12や爆弾コマ13を副ボード14から切り取ることが出来るようにしてもよい。
図2では、ゲームの対戦者(プレーヤー)が2名の場合を想定しており、帽子(兜)の形状が異なる2種類の兵隊コマ12がそれぞれ9枚ずつ形成(印刷)されている。ゲームで使用する兵隊コマ12の枚数について特に制限はないが、本実施例ではゲームの各プレーヤーは例えば3枚の兵隊コマ12を使用する(図3参照)。残りの6枚の兵隊コマ12はゲームで使用する兵隊コマ12の枚数が4枚以上になったとき、あるいは破損、損失したときなどに使用される。
また、図2では、爆弾コマ13が2枚形成(印刷)されている。ゲームで使用する爆弾コマ13の枚数についても特に制限はなく、また使用する爆弾コマ11の枚数を異ならせてプレーヤー間でハンディキャップをつける場合もあるので、副ボード14に3枚以上の爆弾コマ13を形成(印刷)してもよい。
なお、帽子(兜)の形状を同じにし、色彩を異ならせて、例えば赤色に着色した兵隊コマ12と青色に着色した兵隊コマ12とを形成してもよい。ゲームのプレーヤーが3名以上いる場合には、3種類以上の兵隊コマ12が形成される。
次に上記用具を使用した本発明の知育用ゲーム方法の一実施例を図3乃至図10を参照して説明する。
まず、図1に示すボード10と、図2に示す副ボード14から切り取った兵隊コマ12と爆弾コマとを準備する(ステップ1)。
次いで、各プレーヤーは、自分の持ち駒である3枚の兵隊コマ12を、正六角形の一辺をなす、盤面11の端部上にある所定の円形の模様(正三角形の頂点)16上に配置する(図3参照)(ステップ2)。
次いで、いずれのプレーヤーが爆弾コマ13を配置する権利を獲得するかを例えばジャンケンにより決定する(ステップ3)。
次いで、ジャンケンで勝ったことにより権利を獲得したプレーヤーが爆弾コマ13を2枚盤面11上の所望の円形模様15上に配置する(図3参照)(ステップ4)。
このような準備が整ったらゲームが開始される(ステップ5,6)。
例えばジャンケンで勝って爆弾コマ13を配置する権利を獲得したプレーヤーから自分の兵隊コマ12を1枚、隣接した、空いている円形の模様(相方のプレーヤーの兵隊コマ12や爆弾コマ13が配置されていない円形の模様)16上に、円形の模様16間の線に沿って移動させる。この後、相手側のプレーヤーが同じく自分の兵隊コマ12を1枚、別の隣接した、空いている円形模様16上に、円形の模様16間の線に沿って移動させる。すなわち、各プレーヤーが交互に兵隊コマ12を1枚ずつ交互に盤面11上で移動させる(ステップ7)。各プレーヤーが交互に兵隊コマ12を1枚ずつ交互に盤面11上で移動させる過程で例えば図4に示すような配置を取ることがある。相手の兵隊コマ12や爆弾コマ13上に重ねて置くことは出来ない(ルール1)。各プレーヤーが交互に持ちコマである兵隊コマ12を空いている円形の模様16上に移動させるが、このときのルールは、相手側の兵隊コマ12や爆弾コマ13を飛び越えて、空いている円形の模様16上に自分の兵隊コマ12を移動させてはいけないことである。すぐ隣にある、空いている円形の模様16上にのみに兵隊コマ12を移動させることが出来るだけである。換言すると、自分に順番が回ってきたとき、兵隊コマ12を隣接する1つの円形の模様16上に移動させることができ、2つや3つの円形の模様16上に連続して移動させることができないことである(ルール2)。
このようにして兵隊コマ12を交互に移動させて、先に図5に示すように正三角形の全ての頂点である3つの円形の模様16上に兵隊コマ12を移動させたプレーヤーがゲームの勝利者となり、ゲームが終了する(ステップ8)。このとき、図6に示すように、兵隊コマ12間に空いている円形の模様16が存在するように、兵隊コマ12を配置しても勝利者とはならない(ルール3)。
以上説明したように、本実施例の知育用ゲーム用具及び該用具を使用する知育用ゲーム方法は、紙片に盤面11の模様、兵隊コマ12、爆弾コマ13の模様を印刷などの手段で施したボード10と副ボード14の2枚だけであり、構成が極めて簡単である。
また、ルールも上述したように、相手の兵隊コマ12や爆弾コマ13上に重ねて置くことは出来ない(ルール1)、兵隊コマ12を1つの円形の模様16上に移動させることができるが、2つ、3つなどの円形の模様16上に連続して移動させることが出来ない(ルール2)及び兵隊コマ12間に空いている円形の模様16が存在するように、兵隊コマ12を配置しても勝利者とはならない(ルール3)の3つだけであり、5歳から6歳の年長期の子どもならば容易に理解可能で、すぐに飽きるようなことがなく、ルール(決め事)のある楽しい遊びを通して思考能力の連携と循環を促すことが期待できる。この結果として「先を見通す能力」、「自己解決能力」及び「論理的思考能力」の3つの能力を育むことが可能である。
また、爆弾コマ13の使用の仕方によっては、ゲームを更に面白くすることが可能である。爆弾コマ13を配置する権利を獲得したプレーヤーは、爆弾コマ13の配置を工夫することにより、相手のプレーヤーよりも有利な立場に置くことが可能である。例えば、図3に示す爆弾コマ13の配置では両プレーヤーとも同じ立場にあるが、これを図7あるいは図8に示すように相手方のプレーヤーのすぐ傍に爆弾コマ13を置くことにより、相手方の兵隊コマ12の移動(移動経路)を制限することができ、相手のプレーヤーよりも有利な立場に置くことが可能である。この爆弾コマ13を利用して、ゲーム能力の優劣のあるものとの間でハンディキャップをつけることが可能である。
上記実施例では、ボード10及び副ボード14を紙片から形成した場合を示したが、これに限定されず、例えばプラスチックシート、木片、磁性ゴムシートなどから形成してもよい。
また、上記実施例では、正三角形の模様15と正三角形の頂点に相当する箇所に円形の模様16を描いて盤面11を形成した場合を示したが、これに限定されず、四角形、六角形などの模様で盤面11を形成してもよい。
また、上記実施例では、いずれのプレーヤーが爆弾コマ13を配置する権利を獲得しても、爆弾コマ13の枚数を2枚としているが、これに限定されず、例えば親と子どもとの間でプレーをする際、親が権利を獲得したときには爆弾コマ13の枚数を1枚とするのに対し、子どもが権利を獲得したときには爆弾コマ13の枚数を2枚又は3枚として、親の方にハンディキャップを持たせるようにしてもよい。
また、上記実施例の知育用ゲーム方法では、ゲーム用具にボード10及び副ボード14を使用した場合を示したが、これに限定されず、例えば図11に示すように、ディスプレイ21、コンピュータ22及びマウス又はコントローラ23を備え、コンピュータ21により盤面11、兵隊コマ12、爆弾コマ13の画像をディスプレイ20上に写し出し、マウス又はコントローラ22を使用して盤面11上で兵隊コマ12、爆弾コマ13配置し、兵隊コマ12を移動させる、コンピュータゲームに適用するようにしてもよい。
また、図12に示すように、ディスプレイ21、コンピュータ22及びマウス又はコントローラ23からなる、端末装置20を、複数、オンライン(インターネット30)を介してゲーム用サーバー(図示せず)に接続し、各端末装置20を操作することにより、オンライン上で同時に複数の人がプレーする、オンラインゲームに適用するようにしてもよい。
10 ボード 11 盤面
12 兵隊コマ 13 爆弾コマ
14 副ボード 15 正三角形の模様
16 円形の模様 17 切り取り線
20 端末装置 21 ディスプレイ
22 コンピュータ 23 マウス又はコントローラ
12 兵隊コマ 13 爆弾コマ
14 副ボード 15 正三角形の模様
16 円形の模様 17 切り取り線
20 端末装置 21 ディスプレイ
22 コンピュータ 23 マウス又はコントローラ
Claims (7)
- 複数のプレーヤー間で盤面上にコマ、カードなどの複数の小片を一つずつ交互に移動してプレーをする知育用ゲームの用具において、
前記盤面上に複数の多角形の模様を表示したボードと、
前記盤面上にある模様中の複数の多角形の頂点のうち、所定の頂点上に配置されて、該頂点上から隣にある頂点上にこれら頂点間を結ぶ線に沿って一つずつ動かすことのできる複数の移動小片を備えてなり、
前記移動小片を、相手方のプレーヤーの移動小片が置かれていない、前記多角形の空いている頂点上に、交互に一つずつ移動することにより、前記盤面上にある複数の多角形のうち、何れか1つの多角形の全ての頂点上に自分の移動小片を先に配置したプレーヤーを勝者とすることを特徴とする知育用ゲームの用具。 - 請求項1に記載の知育用ゲームの用具において、
前記多角形は前記盤面上に複数の線を互いに交差させて描いた模様であり、前記多角形の頂点は前記線の交点であることを特徴とする知育用ゲームの用具。 - 請求項1又は2に記載の知育用ゲームの用具において、
前記移動小片の移動が禁止される頂点を特定するために前記複数の頂点のうち、所望の頂点上に配置される複数の移動禁止小片を更に備え、
前記移動禁止小片は、いずれか一方のプレーヤーのみが前記盤面の所望の頂点上に配置することが出来ることを特徴とする知育用ゲームの用具。 - 請求項1乃至3の何れか1項に記載の知育用ゲームの用具において、
前記多角形は正三角形であることを特徴とする知育用ゲームの用具。 - 複数のプレーヤー間で盤面上にコマ、カードなどの複数の小片を一つずつ交互に移動してプレーをする知育用ゲームの用具において、
前記盤面上に複数の三角形の模様を表示したボードと、
前記盤面上にある模様中の複数の三角形の頂点のうち、所定の頂点上に配置されて、該頂点上から隣にある頂点上にこれら頂点間を結ぶ線に沿って一つずつ動かすことのできる複数の移動小片と、
前記移動小片の移動が禁止される頂点を特定するために前記複数の頂点のうち、所望の頂点上に配置される複数の移動禁止小片を備え、
前記移動禁止小片は、いずれか一方のプレーヤーのみが前記盤面の所望の頂点上に配置することが出来、
前記移動小片を、相手方の前記移動小片や前記移動禁止小片が配置されていない、空いている頂点上に交互に一つずつ移動して、前記複数の正三角形のうち、何れか1つの正三角形の全ての頂点に先に自分の移動小片を配置したプレーヤーを勝者とすることを特徴とする知育用ゲームの用具。 - 複数のプレーヤー間で盤面上にコマ、カードなどの複数の小片を一つずつ交互に移動してプレーをする知育用ゲーム方法において、
前記盤面上に複数の三角形の模様を表示したボードと、前記盤面上にある模様中の複数の三角形の頂点のうち、所定の頂点上に配置されて、該頂点上から隣にある頂点上にこれら頂点間を結ぶ線に沿って一つずつ動かすことのできる複数の移動小片と、前記移動小片の移動が禁止される頂点を特定するために前記頂点のうち、所望の頂点上に配置される複数の移動禁止小片とを準備するステップと、
ゲームのプレー前に各プレーヤーの持っている前記移動小片を前記盤面の所定の頂点上に配置するステップと、
プレーヤー間でいずれのプレーヤーが前記移動禁止小片を前記盤面の頂点上に配置する権利を獲得するのかを決めるステップと、
前記権利を獲得したプレーヤーが所望の頂点上に前記移動禁止小片を配置するステップと、
各プレーヤーが交互に自分の移動小片を相手方のプレーヤーの移動小片や移動禁止小片が置かれていない、空いている頂点上に移動させるステップを具備し、
前記複数の正三角形のうち、何れか1つの正三角形の全ての頂点に先に自分の移動小片を配置したプレーヤーを勝者とすることを特徴とする知育用ゲーム方法。 - 請求項6に記載の知育用ゲーム方法において、
プレーヤー間のうち、強いプレーヤーにハンディキャップを課すため、弱いプレーヤーが前記移動禁止小片を配置する権利を獲得したとき、前記移動禁止小片の数を強いプレーヤーが前記移動禁止小片を配置する権利を獲得した場合よりも増やすことを特徴とする知育用ゲーム方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003274543A JP2005034390A (ja) | 2003-07-15 | 2003-07-15 | 知育用ゲームの用具及び知育用ゲーム方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003274543A JP2005034390A (ja) | 2003-07-15 | 2003-07-15 | 知育用ゲームの用具及び知育用ゲーム方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005034390A true JP2005034390A (ja) | 2005-02-10 |
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ID=34211468
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JP2003274543A Pending JP2005034390A (ja) | 2003-07-15 | 2003-07-15 | 知育用ゲームの用具及び知育用ゲーム方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005034390A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN116382671A (zh) * | 2023-05-26 | 2023-07-04 | 中国电子科技集团公司第十五研究所 | 基于模板的兵棋推演指令构建方法、服务器及存储介质 |
-
2003
- 2003-07-15 JP JP2003274543A patent/JP2005034390A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN116382671B (zh) * | 2023-05-26 | 2024-01-26 | 中国电子科技集团公司第十五研究所 | 基于模板的兵棋推演指令构建方法、服务器及存储介质 |
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Legal Events
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Effective date: 20060703 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081107 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090303 |