JP2005033470A - モバイルIPv6における経路削減のための方法 - Google Patents

モバイルIPv6における経路削減のための方法 Download PDF

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Abstract

【課題】モバイルIPv6において、外部ネットワークの通信相手ノード(CN)の実装を変更することなしに、あるモバイルルータ(MR)のモバイルネットワーク(MNW)に接続する固定ノード(SN)、モバイルノード(MN)及び他のMRの通信経路を削減することができる方法を提供する。
【解決手段】外部ネットワークに接続された最上位モバイルルータ(MR1)から、MNまで、階層的に接続された1つ以上の他のMRn:n>1を有し、上位のMRが、下位のMR又はMNへ、最上位MRのホームアドレス(MR1−HoA)を含むルータ広告メッセージを送信し、下位のMR又はMNが、最上位MRへ、気付けアドレス(CoA)とホームアドレス(HoA)とからなるBinding Updateメッセージを送信する第1のステップと、上位のMRが、下位のMR又はMNへ転送すべきパケットについて、気付けアドレス(CoA)でトンネルする第2のステップとを有する。
【選択図】 図11

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モバイルIPv6における経路最適化のためのモバイルルータ及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
IETF(Internet Engineering Task Force)によれば、IPv6を用いたノードが移動によって接続するネットワークを変更したとしても、同じIPアドレスで継続的に通信可能とする移動性を提供するために、モバイルIPv6(例えば非特許文献1参照)の標準化が進められている。以下に、その概要を示す。
【0003】
図1は、従来の基本的なネットワーク構成図である。
【0004】
図1によれば、モバイルノード(MN: Mobile Node)は、本来所属するホームリンクを介して、通信相手端末(CN: Correspondent Node)とネットワークを介して通信する。
【0005】
図2は、図1の構成において、MNがホームリンクに接続している場合のシーケンス図である。
【0006】
図2によれば、MNは、ホームアドレス(HoA: Home Address)を使用して、通常のノードと同様に、CNと通信する。
【0007】
図3は、図1において、MNがホームリンク以外の外部リンクに接続している場合のシーケンス図である。
【0008】
図3によれば、MNは、外部リンクのアドレスプレフィックスに従った気付アドレス(CoA: Care of Address)を取得する。尚、モバイルIPv6においては、モバイルIPv4(例えば非特許文献2参照)と異なって、MNにCoAを与える外部エージェント(FA: Foreign Agent)が存在しない。従って、MNは、ステートレスアドレス設定(例えば非特許文献2参照)又はDHCPv6(例えば非特許文献3参照)によってCoAを取得する。従って、MNのCoA(MN−CoA)は、MNが外部リンクに接続するインタフェースに割り当てられるアドレスとなる。
【0009】
次いで、MNは、MN−CoAとMNのHoA(MN−HoA)との組合せ(Binding)を、Binding Updateメッセージを用いて、MNのホームリンクに接続するホームエージェント(HA−MN(HA: Home Agent))へ通知する。Binding Updateメッセージを受信したHA−MNは、その有効性を確認した後、MNに対してBinding Acknowledgementメッセージを返信する。その後、HA−MNはProxy Neighbor Discoveryを用いて、ホームリンクに到達したMN−HoA宛てのIPv6パケットを収集し、そのパケットをMN−CoA宛のパケットにIPv6カプセル化する(トンネル)。
【0010】
モバイルIPv6では、移動端末がネットに接続したり、IPアドレスが変更された場合、新しいIPアドレス情報をHome Agent(HA)に対して通知する(=Binding Update)ことにより、外部からHA宛てに送られてきたパケットを、移動端末に転送することができ、移動透過性が確保される。
【0011】
以上により、CNが送信するMN−HoA宛てのパケットは、HA−MNで収集され、MN−CoAへトンネルされる。MNは、HA−MNでトンネルされたパケットのカプセル化を解除し、内部のMN−HoA宛てのパケットを受信する。
【0012】
また、MNは、CN宛てのパケットを送信する際、そのパケットをHA−MN宛のパケットにIPv6カプセル化して送信する(逆方向トンネル)。HA−MNは、MNがトンネルしたパケットのカプセル化を解除し、内部のCN宛てのパケットを転送する。
CN宛てのパケットはルーティングされて、CNに到達する。
【0013】
[モバイルIPv6における経路最適化]
モバイルIPv6では、CNとMNとの間の通信経路を最適化する方式が含まれている。その概要を以下に示す。
【0014】
MNは、ホームリンクに接続する場合、通常のノードと同様に、CNと通信する。
【0015】
図4は、MNが外部リンクに接続している場合に、モバイルIPv6における経路最適化のためのシーケンス図である。
【0016】
前述したようにHA−MNにMN−CoAとMN−HoAを通知する。その後、MNが受信するCNからのパケットが、HA−MNにおいてトンネルされている場合、そのCNにはMN−CoAが通知されていないと推測する。そして、MNは、そのCNに対して、Binding Updateメッセージを用いてMN−CoAとMN−HoAを通知する。CNは、その有効性を確認した後、Binding AcknowledgementメッセージをMNへ返信する。
【0017】
その後、CNは、MN−HoA宛てのパケットを送信する際、受信先アドレスにMN−CoAを、経路制御ヘッダにMN−HoAを入力する。このパケットは、HA−MNを介さずに、MN−CoAを持つMNに到達する。MNは、このパケットを受信すると、経路制御ヘッダに含まれるMN−HoAを受信先アドレスに入力し、MN−HoA宛てのパケットとして処理する。
【0018】
また、MNは、CN宛てのパケットを送信する際、送信元アドレスにMN−CoAを、ホームアドレスオプションにMN−HoAを入力する。このパケットは、HA−MNを介さずに、CNへ到達する。CNは、このパケットを受信すると、ホームアドレスオプションに含まれるMN−HoAを送信元アドレスに入力し、MN−HoAが送信したパケットとして処理する。
【0019】
この方式を利用するためには、CNがモバイルIPv6に対応している必要がある。CNがモバイルIPv6に対応していない場合には、前述のHA−MNを経由した通信を行う。
【0020】
[モバイルIPv6を用いたモバイルルータ]
前述したようにモバイルIPv6では、1つのIPアドレスを持つノード単位の移動性を提供している。一方、乗り物の内部に構築されたネットワークでは、乗り物の移動により、ネットワーク単位で接続する外部のネットワークを変更する場合がある。このようなネットワークを、モバイルネットワーク(MNW: Mobile Network)と称し、MNWに接続するノードが継続的に通信するためには、ネットワーク単位の移動性を実現する必要がある。
【0021】
このため、IETFのNEMO(NEtwork Mobility)ワーキンググループでは、モバイルIPv6に基づいたモバイルルータ(MR: Mobile Router)の標準化を進めている(例えば非特許文献4及び5参照)。MRは、MNWと外部のネットワークとの接続を行うルータであり、MNWの接続する外部のネットワークが変更されても、MNWに接続したノードは通信を継続することができる。以下に、MNWに接続する固定ノード(SN: Stationary Node)の通信の概要を示す。
【0022】
図5は、モバイルルータを含む従来の基本的なネットワーク構成図である。
【0023】
図5によれば、MRは、本来所属するホームリンクに接続する場合、ホームアドレスMR−HoAを使用し、通常のルータと同様に機能する。この場合、SNは、通常のノードと同様に、CNと通信する。
【0024】
図6は、図5において、MRが外部リンクに接続する場合のシーケンス図である。
【0025】
図6によれば、MNと同様に、外部リンクのアドレスプレフィックスに従った気付アドレスMR−CoAを取得する。
【0026】
次いで、MRは、MR−CoAとMR−HoAのBindingを、Binding Updateメッセージを用いて、MRのホームリンクに接続するホームエージェントHA−MRに通知する。Binding Updateメッセージを受信したHA−MRは、その有効性を確認した後、MRに対してBinding Acknowledgementメッセージを返信する。その後、HA−MRは、Proxy Neighbor Discoveryを用いて、ホームリンクに到達したMN−HoA宛てのIPv6パケットを収集し、そのパケットをMN−CoA宛のパケットにIPv6カプセル化する(トンネル)。更に、HA−MRは、MNWのアドレスプレフィックスに含まれるアドレス宛てのパケットについても、MN−CoA宛のパケットにIPv6カプセル化する(トンネル)。
【0027】
尚、HA−MRがMNWのアドレスプレフィックスを知る方法としては、以下の方法がある。
(1)HA−MRに手動で設定する
(2)MRでルーティングプロトコルを動作させ、その経路情報からMNWのアドレスプレフィックスを知る
(3)MRがBinding UpdateメッセージにMNWのアドレスプレフィックスを追加して通知する(例えば非特許文献6参照)。
【0028】
以上により、CNが送信するSN宛てのパケットは、HA−MRで収集されMR−CoAへトンネルされる。MRは、HA−MRでトンネルされたパケットのカプセル化を解除し、内部のSN宛てのパケットを、SNへ転送する。
【0029】
また、MRは、SNが送信したCN宛てのパケットをHA−MR宛のパケットにIPv6カプセル化して送信する(逆方向トンネル)。HA−MRは、MRがトンネルしたパケットのカプセル化を解除し、内部のCN宛てのパケットを転送する。CN宛てのパケットはルーティングされてCNに到達する。
【0030】
[MNWに接続するMNとCNの通信]
次に、MNWに接続するMNとCNの通信について示す。
【0031】
図7は、図5の構成にモバイルノードを含むネットワーク構成図である。
【0032】
MRは、ホームリンクに接続する場合、通常のルータと同様に機能する。従って、外部リンクであるMNWに接続するMNは、通常の外部リンクに接続した場合と同様の通信を行う。
【0033】
図8は、図7において、MRが外部リンクに接続する場合のシーケンス図である。
【0034】
前述したようにMR−CoAとMR−HoAの組み合わせを、Binding Updateメッセージを用いて、HA−MRへ通知する。また、MNも外部リンクであるMNWに接続するため、前述したようにMN−CoAとMN−HoAのBindingを、Binding Updateメッセージを用いてHA−MNへ通知する。
【0035】
CNが送信するMN−HoA宛てのパケットは、HA−MNで収集されMN−CoAへトンネルされる。MN−CoAはMNWのアドレスであるため、MN−CoAへトンネルされたパケットはHA−MNで収集され、さらにMR−CoAへトンネルされる。MRはトンネルされたパケットのカプセル化を解除し、内部のMN−CoA宛てのパケットを転送する。MNはトンネルされたパケットのカプセル化を解除し、内部のMN−CoA宛てのパケットを受信する。
【0036】
また、MNはCN宛てのパケットを送信する際、そのパケットをHA−MN宛のパケットにIPv6カプセル化して送信する(逆方向トンネル)。MRはHA−MN宛てのパケットを、さらにHA−MR宛のパケットにIPv6カプセル化して送信する(逆方向トンネル)。HA−MRはMRがトンネルしたパケットのカプセル化を解除し、内部のHA−MN宛てのパケットを転送する。HA−MNはMNがトンネルしたパケットのカプセル化を解除し、内部のCN宛てのパケットを転送する。CN宛てのパケットはルーティングされてCNに到達する。
【0037】
[MNWに別のMRが入れ子で接続する場合]
次に、MR1の移動ネットワークMNW1に別のMR2が入れ子で接続する場合、MR2の移動ネットワークMNW2に接続するSNの通信について示す。
【0038】
図9は、モバイルルータが階層的に入れ子に接続されたネットワーク構成図である。
【0039】
MR1がホームリンクに接続する場合、通常のルータと同様に機能する。従って、外部リンクであるMNW1に接続するMR2は、通常の外部リンクに接続した場合と同様の通信を行う。
【0040】
図10は、図9において、MR1が外部リンクに接続する場合のシーケンス図である。
【0041】
前述したようにMR1−CoAとMR1−HoAの組み合わせを、Binding Updateメッセージを用いてHA−MR1に通知する。また、MR2も外部リンクであるMNW1に接続するため、前述したようにMR2−CoAとMR2−HoAの組み合わせを、Binding Updateメッセージを用いてHA−MR2に通知する。
【0042】
CNが送信するSN宛てにパケットは、HA−MR2で収集されMR2−CoAへトンネルされる。MR2−CoAはMNW1のアドレスであるため、MR2−CoAへトンネルされたパケットはHA−MR1で収集され、更にMR1−CoAへトンネルされる。MR1は、トンネルされたパケットのカプセル化を解除し、内部のMR2−CoA宛てのパケットを転送する。MR2は、トンネルされたパケットのカプセル化を解除し、内部のSN宛てのパケットを転送する。SNは、SN宛てのパケットを受信する。
【0043】
また、SNは、CN宛てのパケットを送信する。そのパケットは、MR2においてHA−MR2宛のパケットにIPv6カプセル化して送信する(逆方向トンネル)。MR1は、HA−MR2宛てのパケットを、更にHA−MR1宛のパケットにIPv6カプセル化して送信する(逆方向トンネル)。HA−MR1は、MR1がトンネルしたパケットのカプセル化を解除し、内部のHA−MR2宛てのパケットを転送する。HA−MR2は、MR2がトンネルしたパケットのカプセル化を解除し、内部のCN宛てのパケットを転送する。CN宛てのパケットは、ルーティングされてCNに到達する。
【0044】
このように、あるMRのMNWに別のMRが接続しても通信することが可能となる。
【0045】
【非特許文献1】
D. Johnsonら、”Mobility Support in IPv6”、 IETF draft−ietf−mobileip−ipv6−22 (2003.6).
【非特許文献2】
S. Thomsonら、”IPv6 Stateless Address Configuration”、IETF RFC2462.
【非特許文献3】
R. Dromsら、”Dynamic Host Configuration Protocol for IPv6 (DHCPv6)”、IETF draft−ietf−dhc−dhcpv6−28 (2003.6).
【非特許文献4】
T. Ernstら、”Network Mobility Support Goals and Requirements”、IETF draft−ietf−nemo−requirements−01、[平成15年6月20日検索]、インターネット<URL:http://www.nal.motlabs.com/nemo/>
【非特許文献5】
T. J. Knivetonら、”Mobile Router Tunneling Protocol”、draft−kniveton−mobrtr−03、[平成15年6月20日検索]、インターネット<URL:http://www.nal.motlabs.com/nemo/>
【非特許文献6】
T. Ernstら、”Mobile Networks Support in Mobile IPv6”、draft−ernst−mobileip−v6−network−03、[平成15年6月20日検索]、インターネット<URL:http://www.nal.motlabs.com/nemo/>
【非特許文献7】
P. Thubertら、”IPv6 Reverse Routing Header and its application to Mobile Networks”、draft−thubert−nemo−reverse−routing−header−01、[平成15年6月20日検索]、インターネット<URL:http://www.nal.motlabs.com/nemo/>
【非特許文献8】
C. W. Ngら、”Securing Nested Tunnels Optimization with Access Router Option”、draft−ng−nemo−access−router−option−00、[平成15年6月20日検索]、インターネット<URL:http://www.nal.motlabs.com/nemo/>
【非特許文献9】
H. Solimanら、”Hierarchical MIPv6 mobility management (HMIPv6)”、IETF draft−ietf−mobile−ip−hmipv6−06 (2003.6).
【0046】
【発明が解決しようとする課題】
前述したモバイルIPv6におけるCNとMNの経路最適化方式を、MRを使用したMNWに接続するSN、MNに適用しても、以下の理由により機能しない。
・MNWに接続するSNがCNに送信するパケットの送信元アドレスはSNであり、MRが接続する外部リンクのアドレスプレフィックスとは異なるため、入力フィルタにより破棄される可能性がある。
・CNが送信するパケットが最適な経路でMNWに接続するMNへ到達するには、MRの気付アドレスMR−CoA及びMNの気付アドレスMN−CoAを経由する必要がある。しかしながら、モバイルIPv6の経路制御ヘッダには、一つの気付アドレスしか入力できない。
・MNWに接続するMNがCNに送信するパケットの送信元アドレスはMN−CoAとなるが、MN−CoAはMNWのアドレスであり、MRが接続する外部リンクのアドレスとは異なるため、入力フィルタにより破棄される可能性がある。
【0047】
これらの問題を解決するため、いくつかの方式が提案されている(例えば非特許文献7及び8参照)。しかしながら、MNWに接続するMN、SN及び他のMRのパケットを中継するMRにおいてIPv6ヘッダの改編が必要であり、セキュリティ上の問題がある。更に、モバイルIPv6におけるCNの動作を変更する必要があり、導入が困難である。
【0048】
また、非特許文献9によれば、モバイルIPv6におけるCNの動作を変更することなく、CNからMNWに接続するMNへの通信経路を最適化する方法を述べている。しかしながら、MNWに接続するMNからCNへの通信経路は最適化することができない。また、あるMRのMNWに別のMRが入れ子で接続する場合の検討が十分にされていない。
【0049】
そこで、本発明は、モバイルIPv6において、外部ネットワークのCNの実装を変更することなしに、そのCNとあるMRのMNWに接続するSN、MN及び他のMRの通信経路を削減することができる方法を提供することを目的とする。
【0050】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、
外部ネットワークに接続された最上位モバイルルータ(MR1)から、モバイルノード(MN)まで、階層的に接続された1つ以上の他のモバイルルータ(MRn:n>1)を有するシステムにおける経路削減のための方法において、
上位のモバイルルータが、下位のモバイルルータ又はモバイルノードへ、最上位モバイルルータのホームアドレス(MR1−HoA)を含むルータ広告メッセージを送信し、下位のモバイルルータ又はモバイルノードが、最上位のモバイルルータへ、気付けアドレス(CoA)とホームアドレス(HoA)とからなるBinding Updateメッセージを送信する第1のステップと、
上位モバイルルータが、下位のモバイルルータ又はモバイルノードへ転送すべきパケットについて、気付けアドレス(CoA)でトンネルする第2のステップとを有することを特徴とする。
【0051】
あるMRのMNWに、複数のSN、MN及び他のMRが接続するようなネットワークにおいて、以下のステップで実行される。
(s1)MNW以外の外部ネットワークに接続するMR1(TLMR: Top Level Mobile Router)は、MNW1に接続するMR2及びMN2に対し、ルータ広告メッセージにオプションを用いてMR1−HoAを通知する。
(s2)MR1が通知するアドレスをMR1−CoAにした場合、より最適な通信経路が実現できる。但し、MR1が接続するネットワークを切替える毎にMR1−CoAは変化するため、MNW1に接続するMR及びMNにMR1−CoAを広報するオーバヘッドが大きくなる。
(s3)MR2は、MR1から通知されたMR1−HoAを、MNW2へのルータ広告メッセージに入力して広報する。以下、MNWn(n≧1、nは階層の段数を示す)に接続するMRn+1は、MRnの広報するルータ広告メッセージからMR1−HoAを取得し、自身のMNWn+1へのルータ広告メッセージにMR1−HoA1を入力して、MNWn+1に接続するMRn+2及びMNn+2にMR1−HoAを再帰的に通知する。
(s4)MRが受信するルータ広告メッセージ中にMR1−HoAがない場合、そのMRは、MNW以外の外部リンクに接続するTLMRであると判断し、自分のMR−HoAをルータ広告メッセージに入力して自分のMNWに広報する。
(s5)n>1のMRnは、MR1−HoAにBinding Updateメッセージを送り、MR1に、MRn−HoAとMRn−CoAとMNWnのアドレスプレフィックスとを通知する。この通知を受信したMR1は、n>1のMRn−HoA宛て及びMNWnのアドレスプレフィックスに含まれるアドレス宛てのパケットを、MRn−CoAにトンネルする。MR1に、MRn−HoAとMRn−CoAとMNWnのアドレスプレフィックスとを通知したMRnは、受信先アドレスがMR1−HoAであり、送信元アドレスがMRn−HoA又はMNWnのアドレスプレフィックスに含まれるパケットを、受信先MR1−HoA及び送信元MRn−CoAのパケットでトンネルする。
(s6)n≧1のMNWnに接続する全てのMNnは、MR1−HoAに対してBinding Updateメッセージを送信し、TLMRにMNn−HoAとMNn−CoAを通知する。この通知を受信したTLMRは、n≧1のMNn−HoA宛てのパケットをMNn−CoAにトンネルする。MR1に、MN−HoA及びMNn−CoAを通知したMNnは、受信先アドレスがMR1−HoAであり、送信元アドレスがMN−HoAのパケットを、受信先MR1−HoA及び送信元MNn−CoAのパケットでトンネルする。
(s7)n≧1のMRnは、自分のHA−MRnに、MRn−HoAとMR1−HoAとMNWnのアドレスプレフィックスとの組合せを通知する。この通知を受信したHA−MRnは、MR−HoA宛て及びMNWnのアドレスプレフィックスに含まれるアドレス宛てのパケットを、MR1−CoAにトンネルする。HA−MRnに、MRn−HoAとMR1−HoAとMNWnのアドレスプレフィックスとを通知したMRnは、送信元アドレスがMRn−HoA又はMNWnのアドレスプレフィックスに含まれるパケットを、受信先HA−MRn及び送信元MRn−CoAのパケットでトンネルする。
(s8)n≧1のMNnは、自分のHA−MNnに、MNn−HoA及びMR1−HoAの組合せを通知する。この通知を受信したHA−MNnは、MNn−HoA宛てのパケットを、MR1−HoAにトンネルする。また、MNnは、送信元アドレスがMR1−HoAのパケットを、宛先MR1−HoA、送信元MN−CoAのパケットでトンネルする。HA−MNに、MNn−HoA及びMR1−HoAの組合せを通知したMNは、送信元MN−HoAのパケットを、受信先HA−MN及び送信元MNn−CoAのパケットでトンネルする。
(s9)n≧1のMNnは、CNに、MNn−HoA及びMR1−HoAの組合せを通知する。この通知を受信したCNは、MN−HoA宛てのパケットにモバイルIPv6の経路最適化方式を適用し、受信先CN及び送信元MR1−HoAとホームアドレスオプションMN−HoAとのパケットとして送信する。CNに、MNn−HoA及びMR1−HoAの組合せを通知したMNは、受信先CN及び送信元MN−HoAのパケットに、モバイルIPv6の経路最適化方式を適用し、受信先MR1−HoA及び送信元CNと経路制御ヘッダにMN−HoAとを入力したパケットとして送信する。
【0052】
【発明の実施の形態】
以下では、本発明の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
【0053】
図11は、本発明によるネットワーク構成図である。図12は、図11において、CNv6とMNW2に接続したMNの通信シーケンス図である。
【0054】
(S1)MR1(TLMR)が、HA−MR1へ、MR1−HoAとMR1−CoAとMNW1のアドレスプレフィックスとを通知するため、Binding Updateメッセージを送信する。Binding Updateメッセージを受信したHA−MR1は、表1の経路(2)(3)を追加し、Binding AcknowledgementメッセージをMR1へ返信する。表1(2)は、MR1−HoA宛てのパケットを、受信先MR1−CoA及び送信元HA−MR1のパケットにIPv6カプセル化することを意味する。表1(3)は、MNW1のアドレスプレフィックスに含まれるアドレス宛てのパケットを、受信先MR1−CoA及び送信元HA−MR1のパケットにIPv6カプセル化することを意味する。表1(2)(3)でIPv6カプセル化されたパケットは、表1(1)により通信インタフェース(通信IF)から送信される。
【0055】
【表1】
Figure 2005033470
【0056】
また、Binding Acknowledgementメッセージを受信したMR1は、表2の経路(3)(4)を追加する。表2(3)は、送信元アドレスがMR1−HoAのパケットを、受信先HA−MR1及び送信元MR1−CoAのパケットでIPv6カプセル化することを意味する。表2(4)は、送信元アドレスがMNW1のアドレスプレフィックスに含まれるパケットを、受信先HA−MR1及び送信元MR1−CoAのパケットにIPv6カプセル化することを意味する。表2(3)(4)でIPv6カプセル化されたパケットは、表2(2)により、外部リンクの通信IFから送信される。なお、表2(1)は、MNW1宛てのパケットをMNW1の通信IFへ送信することを意味する。
【0057】
【表2】
Figure 2005033470
【0058】
(S2)MR1が、MNW1上に、MR1−HoAを入力したルータ広告メッセージを送信する。ルータ広告メッセージにMR1−HoAを入力するため、ルータ広告メッセージに新たなオプションを追加する方法が考えられる。MR2は、ルータ広告メッセージを受信すると、MR1に、MR2−HoAとMR2−CoAとMNW2のアドレスプレフィックスとを通知するため、MR1−HoA宛てにBinding Updateメッセージを送信する。
【0059】
Binding Updateメッセージを受信したMR1は、表3の経路(5)(6)を追加し、Binding AcknowledgementメッセージをMR1へ返信する。表3(5)は、MR2−HoA宛てのパケットを、受信先MR2−CoA及び送信元MR1−HoA(又はMR1のMNW1側のアドレス)のパケットにIPv6カプセル化することを意味する。表3(6)は、MNW2のアドレスプレフィックスに含まれるアドレス宛てのパケットを、受信先MR2−CoA及び送信元MR1−HoAのパケットにIPv6カプセル化することを意味する。表3(5)(6)でIPv6カプセル化されたパケットは、表1(1)により通信IFから送信される(MR2−CoAはMNW1のアドレスプレフィックスに含まれる)。
【0060】
【表3】
Figure 2005033470
【0061】
また、Binding Acknowledgementメッセージを受信したMR2は、表4の経路(3)(4)を追加する。表4(3)は、受信先アドレスがMR1−HoAであり、送信元アドレスがMR2−HoAのパケットを、受信先MR1−HoA及び送信元MR2−CoAのパケットでIPv6カプセル化することを意味する。表4(4)は、受信先アドレスがMR1−HoAであり、送信元アドレスがMNW2のアドレスプレフィックスに含まれるパケットを、受信先MR1−HoA及び送信元MR2−CoAのパケットでIPv6カプセル化することを意味する。表4(3)(4)でIPv6カプセル化されたパケットは、表4(2)により、MNW1への通信IFから送信される。なお、表2(1)はMNW2宛てのパケットをMNW2の通信IFへ送信することを意味する。
【0062】
【表4】
Figure 2005033470
【0063】
(S3)MR2は、MNW2に対してMR1−HoAを入力したルータ広告メッセージを広報する。MNW2に接続するMNはルータ広告メッセージを受信すると、MR1にMN−HoA、MN−CoAを通知するため、MR1−HoA宛てにBinding Updateメッセージを送信する。Binding Updateメッセージは、MR2で、表4(4)により、受信先MR1−HoA及び送信元MR2−CoAのパケットでIPv6カプセル化され、表4(2)よりMNW1の通信IFから送信される。
【0064】
Binding Updateメッセージを受信したMR1は、表5の経路(7)を追加し、Binding AcknowledgementメッセージをMR1に返信する。表5(7)は、MN−HoA宛てのパケットを、受信先MN−CoA及び送信元MR1−CoAのパケットにIPv6カプセル化することを意味する。表5(7)でIPv6カプセル化されたパケットは、表5(6)により再度IPv6カプセル化され(MN−CoAはMNW2のアドレスプレフィックスに含まれる)、表5(1)よりMNW1の通信IFから送信される(MR2−CoAは、MNW1のアドレスプレフィックスに含まれる)。
【0065】
【表5】
Figure 2005033470
【0066】
また、Binding Acknowledgementメッセージを受信したMNは、表6の経路(2)を追加する。表6(2)は、送信元アドレスがMR1−HoAのパケットを、受信先MR1−HoA及び送信元MN−CoAのパケットでIPv6カプセル化することを意味する。表6(1)は、MNW2宛てのパケットをMNW2の通信IFへ送信することを意味する。
【0067】
【表6】
Figure 2005033470
【0068】
(S4)MR2が、HA−MR2に、MR2−HoAとMR1−HoA(=MR2−CoA)とMNW2のアドレスプレフィックスとを通知するために、Binding Updateメッセージを送信する。Binding Updateメッセージは、MR1で、HA−MR1にトンネルされ(表3(4)→表3(2))、HA−MR2に到達する。Binding Updateメッセージを受信したHA−MR2は、表7の経路(2)(3)を追加し、Binding AcknowledgementメッセージをMR2へ返信する。表7(2)は、MR2−HoA宛てのパケットを、受信先MR1−HoA及び送信元HA−MR2のパケットにIPv6カプセル化することを意味する。表7(3)は、MNW2のアドレスプレフィックスに含まれるアドレス宛てのパケットを、受信先MR1−HoA及び送信元HA−MR2のパケットにIPv6カプセル化することを意味する。表7(2)(3)でIPv6カプセル化されたパケットは、表7(1)により通信IFから送信される。
【0069】
【表7】
Figure 2005033470
【0070】
また、Binding Acknowledgementメッセージを受信したMR2は、表8の経路(5)(6)を追加する。表8(5)は、送信元アドレスがMR2−HoAのパケットを、受信先HA−MR2及び送信元MR2−CoAのパケットでIPv6カプセル化することを意味する。表8(6)は、送信元アドレスがMNW2のアドレスプレフィックスに含まれるパケットを、受信先HA−MR2及び送信元MR2−CoAのパケットにIPv6カプセル化することを意味する。表8(5)(6)でIPv6カプセル化されたパケットは、表8(2)により、MNW1への通信IFから送信される。
【0071】
【表8】
Figure 2005033470
【0072】
(S5)MNは、HA−MNに、MN−HoA及びMR1−HoA(=MN−CoA)の組合せを通知するため、Binding Updateメッセージを送信する。Binding Updateメッセージは、先ずMR2においてHA−MR2へトンネルされる(表8(6)→表8(2))。次いでMR1においてHA−MR1へトンネルされ(表5(4)→表5(2))、HA−MNに到達する。
【0073】
Binding Updateメッセージを受信したHA−MNは、表9の経路(2)を追加し、Binding AcknowledgementメッセージをMNに返信する。表9(2)は、MN−HoA宛てのパケットを、受信先MR1−HoA及び送信元HA−MNのパケットでIPv6カプセル化することを意味する。表9(2)でIPv6カプセル化されたパケットは、表9(1)により通信IFで送信される。
【0074】
【表9】
Figure 2005033470
【0075】
HA−MNが送信するBinding Acknowledgementメッセージは、HA−MR2においてMR1−HoAへトンネルされる(表7(3)→表7(1))。MR1−HoA宛のパケットは、HA−MR1に到達し、更にMR1−CoAへトンネルされる(表1(2)→表1(1))。MR1は、HA−MR2及びHA−MR1でトンネルされたパケットのカプセル化を解除し、内部のMN−CoA宛てのパケットをMR2−CoAへトンネルする(表5(6)→表5(1))。MR2は、MR1でトンネルされたパケットのカプセル化を解除し、内部のMN−CoA宛てのパケットをMNに転送する。MNは、MR2でトンネルされたパケットのカプセル化を解除してBinding Acknowledgementメッセージを受信し、表10の経路(3)を追加する。表10(3)は、送信元アドレスがMN−HoAのパケットを、受信先HA−MN及び送信元MN−CoAのパケットでIPv6カプセル化することを意味する。表10(3)でIPv6カプセル化されたパケットは、表10(1)により、MNW2への通信IFから送信される。
【0076】
【表10】
Figure 2005033470
【0077】
(S6)CNとMNとの間で通信する。MNからCNへのパケットは、MNにおいてHA−MNへトンネルされ(表10(3)→表10(1))、次いでMR2においてHA−MR2へトンネルされる(表8(6)→表8(2))。更にそのパケットは、MR1においてHA−MR1へトンネルされる(表5(4)→表5(2))。HA−MNに、MR1、MR2及びMNでトンネルされたパケットのカプセル化が解除され、内部のCN宛てのパケットが送信される。CN宛てのパケットは、CNへルーティングされる。
【0078】
【表11】
Figure 2005033470
【0079】
また、CNからMNへのパケットは、HA−MNにおいてMR1−HoAへトンネルされ(表9(2)→表9(1))、次いでHA−MR1においてMR1−CoAへトンネルされる(表1(2)→表1(1))。MR1においてHA−MR1及びHA−MNでトンネルされたパケットのカプセル化が解除され、内部のMN−HoA宛のパケットが再度MN−CoA及びMR2−CoAへトンネルされる(表5(7)→表5(6)→表5(1))。このパケットは、MR2及びMNにおいて順にカプセル化を解除され、MNで受信される。
【0080】
【表12】
Figure 2005033470
【0081】
(S7)S6のCNからMNへのパケットが、MR1からMNへトンネルされる際、外部パケットと内部パケットの送信元アドレスが異なっている(外部:MR2−HoA、内部:CN)。そこで、MNは、CNへMN−HoA及びMR1−HoA(=MN−CoA)の組合せを通知するため、Binding Updateメッセージを送信する。Binding Updateメッセージは、まずMR2においてHA−MR2へトンネルされる(表8(6)→表8(2))。次いで、MR1においてHA−MR1へトンネルされ(表5(4)→表5(2))、CNに到達する。
【0082】
Binding Updateメッセージを受信したCNは、表13の経路(2)を追加し、Binding AcknowledgementメッセージをMNへ返信する。表13(2)は、MN−HoA宛てのパケットにモバイルIPv6の経路最適化方式を適用し、受信先MR1−HoA及び送信元CNと、経路制御ヘッダにMN−HoAとを入力したパケットに変換することを意味する。
【0083】
【表13】
Figure 2005033470
【0084】
CNの送信するBinding Acknowledgementメッセージは、HA−MR2においてMR1−HoAへトンネルされる(表7(3)→表7(1))。そのパケットは、HA−MR1において、更にMR1−CoAへトンネルされる(表1(2)→表1(1))。MR1は、HA−MR2及びHA−MR1でトンネルされたパケットカプセル化を解除し、内部のMN−CoA宛のパケットをMR2−CoAへトンネルする。MR2は、MR1でトンネルされたパケットのカプセル化を解除し、内部のBinding AcknowledgementメッセージをMNへ転送する。Binding Acknowledgementメッセージを受信したMNは、表14の経路(4)を追加する。表14(4)は、受信先アドレスがCNであり、送信元アドレスがMN−HoAのパケットにモバイルIPv6の経路最適化方式を適用し、受信先CN及び送信元MR1−HoAと、ホームアドレスオプションMN−HoAとのパケットに変換することを意味する。
【0085】
【表14】
Figure 2005033470
【0086】
(S8)CNとMNとの間で通信する。MNからCNへのパケットは、モバイルIPv6の経路最適化方式が適用され、受信先CN及び送信元MR1−HoAと、ホームアドレスオプションMN−HoAとのパケットに変換される(表14(4))。このパケットは更にMNにおいてMR1−HoAへトンネルされる(表14(2)→表14(1))。次いで、MR2においてMR1−HoAへトンネルされる(表8(6)→表8(2))。MR1は、MN及びMR2でトンネルされたパケットのカプセル化を解除し、HA−MR1へトンネルする(表5(3)→表5(2))。HA−MR1は、MR1でトンネルされたパケットのカプセル化を解除し、内部の受信先CN及び送信元MR1−HoAと、ホームアドレスオプションMN−HoAとのパケットをCNに転送する。
【0087】
また、CNからMNへのパケットは、モバイルIPv6の経路最適化方式が適用され受信先MR1−HoA及び送信元CNと、経路制御ヘッダにMN−HoAとを入力したパケットに変換される(表13(2)→表13(1))。次いで、このパケットは、HA−MR1においてMR1−CoAへトンネルされる(表1(2)→表1(1))。MRは、HA−MR1でトンネルされたパケットのカプセル化を解除し、再度MN−CoA及びMR2−CoAへトンネルする(表5(7)→表5(6)→表5(1))。このパケットは、MR2及びMNにおいて順にカプセルかを解除され、MNで受信される。
【0088】
MNW2に接続するSN2とCNとの間の通信について説明する。MNは、CNに対してBinding Updateメッセージを送信するが、SNはそれを送信する機能が無い。そのため、HA−MR2とHA−MR1とを経由する冗長経路が発生する。このため、MR2が、SN2の替わりに、MR2−HoAとMR1−HoA(=MR2−CoA)とMNW2のアドレスプレフィックスとの組合せをCNに送信してもよい。但し、CNのモバイルIPv6の改造が必要となる。
【0089】
【発明の効果】
本発明における経路削減のための方法によれば、モバイルIPv6において、外部ネットワークのCNの実装を変更することなしに、そのCNとあるMRのMNWに接続するSN、MN及び他のMRの通信経路を削減することができる。これにより、通信遅延を短縮し、モバイル環境においてもテレビ会議やVoIPなどの時間制限の厳しいアプリケーションを利用することが可能とする。また、冗長な経路を削減することにより、ネットワーク資源の有効利用を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の基本的なネットワーク構成図である。
【図2】図1の構成において、MNがホームリンクに接続している場合のシーケンス図である。
【図3】図1において、MNがホームリンク以外の外部リンクに接続している場合のシーケンス図である。
【図4】MNが外部リンクに接続している場合に、モバイルIPv6における経路最適化のためのシーケンス図である。
【図5】モバイルルータを含む従来の基本的なネットワーク構成図である。
【図6】図5において、MRが外部リンクに接続する場合のシーケンス図である。
【図7】図5の構成にモバイルノードを含むネットワーク構成図である。
【図8】図7において、MRが外部リンクに接続する場合のシーケンス図である。
【図9】モバイルルータが階層的に入れ子に接続されたネットワーク構成図である。
【図10】図9において、MR1が外部リンクに接続する場合のシーケンス図である。
【図11】本発明におけるネットワーク構成図である。
【図12a】本発明におけるシーケンス図である。
【図12b】本発明におけるシーケンス図である。
【図12c】本発明におけるシーケンス図である。
【図12d】本発明におけるシーケンス図である。

Claims (1)

  1. 外部ネットワークに接続された最上位モバイルルータ(MR1)から、モバイルノード(MN)まで、階層的に接続された1つ以上の他のモバイルルータ(MRn:n>1)を有するシステムにおける経路削減のための方法において、
    上位のモバイルルータが、下位のモバイルルータ又はモバイルノードへ、前記最上位モバイルルータのホームアドレス(MR1−HoA)を含むルータ広告メッセージを送信し、前記下位のモバイルルータ又はモバイルノードが、前記最上位モバイルルータへ、気付けアドレス(CoA)とホームアドレス(HoA)とからなるBinding Updateメッセージを送信する第1のステップと、
    前記上位モバイルルータが、前記下位のモバイルルータ又はモバイルノードへ転送すべきパケットについて、気付けアドレス(CoA)でトンネルする第2のステップとを有することを特徴とする経路削減のための方法。
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