JP2005033341A - 送信装置、増幅回路及び送信方法 - Google Patents

送信装置、増幅回路及び送信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明の課題は、マルチキャリア信号を増幅する増幅手段において発生する非線形ひずみの影響をより小さく抑えることができる送信装置を提供することである。
【解決手段】上記課題は、周波数の異なる複数の搬送波を並列伝送してマルチキャリア信号を送信する送信装置において、前記マルチキャリア信号の信号電力とあらかじめ設定したしきい値とを比較し、該しきい値を上回る信号電力の総和を計算する総和計算手段と、前記総和計算手段により得られた総和を小さくするように前記マルチキャリア信号の振幅を計算する振幅計算手段と、前記振幅計算手段により得られた計算結果に基づいて、前記マルチキャリア信号の振幅変動を抑える歪み低減手段を備えることを特徴とする送信装置にて達成される。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マルチキャリア信号を送信する送信装置、増幅回路及び送信方法に関し、特に、移動通信システムの基地局装置、移動端末等に用いられる送信装置、増幅回路及び送信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
直交周波数分割多重(OFDM)などのマルチキャリア伝送方式では、複数のサブキャリアを使用し、サブキャリア当たりの伝送速度を小さくすることで、マルチパスフェ−ジングチャネルにおけるマルチパス干渉に対する耐性を向上させる伝送方式である。マルチキャリア伝送方式では、多数のサブキャリアを同時に送信するため、それらのサブキャリアの位相関係により、送信信号の振幅が非常に大きく変動することが知られている。このような振幅変動の大きい信号を、電力増幅する際には、電力増幅器の非線形特性が大きな問題となる。すなわち、電力増幅器には、増幅可能な入力信号の振幅に上限があり、その上限を超える振幅の信号が入力された場合には、信号が正しく増幅されず大きく歪んでしまう(このような現象のことを“非線形ひずみ”と呼ぶ)。
【0003】
ここで、電力増幅器が正しく増幅できる最大電力に対する入力信号の平均電力の比を、電力増幅器の入力バックオフ(IBO:Input Back Off)と定義する。一般に、電力増幅器での非線形ひずみの発生を抑えるためには、入力信号に対して、入力バックオフを大きく設定する必要がある。しかし、電力増幅器において、入力バックオフを大きく設定した場合には、電力増幅器の消費電力が非常に大きくなり、電力効率が極度に低下してしまう。逆に、電力増幅器において入力バックオフを小さく設定すれば、電力効率は向上するが、最大振幅値が増幅可能な入力信号の振幅の上限をオーバーし、電力増幅による非線形ひずみが生じてしまう。したがって、マルチキャリア伝送方式において、電力効率の良い電力増幅器を用いるためには、送信信号の振幅変動の大きさを低く抑えることが重要となってくる。
【0004】
そこで、マルチキャリア伝送方式において、振幅変動の大きさを低く抑える方法として、ピーク電力対平均電力比(PAPR: Peak to Average−Power Ratio)の規範に基づく方法が提案されている。PAPRの定義は、送信信号の最大振幅の2乗値Pmaxに対する平均電力Paveの比であり、以下の式で定義される。
【0005】
【数5】
Figure 2005033341
また、Pmax、Paveは、それぞれ下記の式で表される。
【0006】
【数6】
Figure 2005033341
【0007】
【数7】
Figure 2005033341
ここで、s〔n〕はマルチキャリア信号の1シンボルを標本数NLで標本化したときのn番目の標本値を示している。一方、電力増幅器の入力バックオフIBOは、以下の式で与えられる。
【0008】
【数8】
Figure 2005033341
ここで、Psatは電力増幅器が正しく増幅できる最大電力(飽和電力)を表している。
【0009】
ここで、PAPR規範に基づいてマルチキャリア信号のPAPRを低減した場合を説明する。図9は、この場合を説明するための図である。同図(a)、(b)は、PAPR低減部に入力されたマルチキャリア信号の電力の時間軸上での変動
例を示す図で、横軸に時間、縦軸に電力をとったものである。PAPR低減部は、一般にマルチキャリア伝送方式を適用した送信装置内に設けられ、PAPR規範に基づいてPAPRを低減する処理を行う。具体的には、PAPR低減部は、入力されたマルチキャリア信号のピーク電力部分(同図(a)の▲1▼参照)のみに着目してPAPRを低減する処理を実行し、マルチキャリア信号を出力する(同図(b))。
【0010】
ところで、PAPRが入力バックオフを下回る場合は、入力信号の振幅が、電力増幅器が正しく増幅できる範囲内であるため、非線形ひずみの発生が抑えられ、自信号の通信品質の劣化と、帯域外への輻射の発生(他システムへの干渉)を抑えることが可能である。したがって、PAPRの規範に基づいて、PAPRを増幅器入力前に低減させる方法(PAPR低減法)が各種検討されている。
【0011】
例えば、非特許文献〔1〕、〔2〕では、クリッピングとフィルタリングを組み合わせた方法として、マルチキャリア信号にオーバーサンプリングを適用した後、各サンプルに対して設定したしきい値でそのサンプルの振幅(電力)をカット(クリッピング)し、クリッピングにより生じる帯域外の輻射成分をフィルタにより除去する方法が示されている。
【0012】
また、非特許文献〔3〕では、伝送される情報系列のパターンによって、マルチキャリア信号のPAPRの値が決まることに着目し、PAPRが小さくなる情報系列のみを選択して送信する方法、いわゆる選択マッピング法(SLM:Selective mapping)が示されている。さらに、選択して送信する情報系列の種類が限定されることを利用して、情報系列に誤り検出あるいは誤り訂正符号化を行い、受信部で対応する誤り検出あるいは誤り訂正復号を行って、通信品質を向上させる方法も示されている。
【0013】
また、非特許文献〔4〕では、多数のサブキャリアを数本ずつのクラスタと呼ばれるブロックに分割し、PAPRが低くなるように、各クラスタに多値化した位相を与える方法(部分系列伝送、PTS:Partial Transmit Sequence)が示されている。
【0014】
また、特許文献〔1〕では、マルチキャリア伝送装置において、マルチキャリア信号のピーク電圧発生部分のみを抑圧し、ピーク電圧発生部分のみが抑圧されたマルチキャリア信号全体を均等に抑圧する方法が提案されている。この方法によれば、ピーク電圧発生部分のみを抑圧する際におこるマルチキャリア信号の歪みに起因する誤り率特性の劣化を低減し、かつ、マルチキャリア信号を均等に抑圧する際に生ずる電力レベルの低下に起因する誤り率特性の劣化を低減することができる旨が示されている。
【0015】
【非特許文献1】
L. J. Cimini and N. R. Sollenbeger, “Effects of clipping and filtering on the performance of OFDM”, IEEE Communications Letters, vol.2, pp.131−133, May. 1998
【0016】
【非特許文献2】
H.Ochiai and H.Imai, “Performance Analysis of Deliberately Clipped OFDM Signals, ”IEEE Trans. Commun., vol.50. no.1, Jan.2002
【0017】
【非特許文献3】
R. W. Bauml, R. F. H.Fischer and J. B. Huber,“Reducing peak−to−average power ratio of multicarrier modulation by
Selective mapping,”Electron. Lett., vol.32, no.22, pp.2056−2057, Oct. 1996
【0018】
【非特許文献4】
L. J. Cimini and N. R. Sollenbeger, “Peak−to−average power ratio reduction of an OFDM signal using partial transmit sequence”, IEEE Communications Lett, vol.4, No.3, pp.86−88, Mar. 2000
【0019】
【特許文献1】
特開2002−77097号公報
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、移動通信システムにおける基地局装置、および携帯電話、携帯情報端末等の移動端末では、高い電力効率が要求されるため、入力バックオフの値が小さくなる。この場合、前述のPAPR規範を用いて、マルチキャリア信号のPAPRのみを小さく抑えることは、電力増幅器による非線形ひずみの発生を抑えるのに必ずしも効果的であるとはいえない。なぜなら、一般には、電力増幅器の入力バックオフを超える送信信号の入力全てに対して非線形ひずみが発生するため、PAPR規範を適用して瞬時の最大ピーク電力を抑える方法だけでは、非線形ひずみの影響を十分に抑圧することができないからである。
【0021】
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたもので、その課題とするところは、マルチキャリア信号を増幅する増幅手段において発生する非線形ひずみの影響をより小さく抑えることができる送信装置、増幅回路及び送信方法を提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、請求項1に記載されるように、周波数の異なる複数の搬送波を並列伝送してマルチキャリア信号を送信する送信装置において、前記マルチキャリア信号の信号電力とあらかじめ設定したしきい値とを比較し、該しきい値を上回る信号電力の総和を計算する総和計算手段と、前記総和計算手段により得られた総和を小さくするように前記マルチキャリア信号の振幅を計算する振幅計算手段と、前記振幅計算手段により得られた計算結果に基づいて、前記マルチキャリア信号の振幅変動を抑える歪み低減手段を備えることを特徴としている。
【0023】
また、本発明の請求項2によれば、前記送信装置において、
前記総和計算手段は、
【0024】
【数9】
Figure 2005033341
EP:信号電力超過規範
NL:マルチキャリア信号の1シンボル内の標本数
S〔n〕:マルチキャリア信号を標本化したときのn番目の標本値
ave:マルチキャリア信号の平均電力
th :しきい値
R(x):
【0025】
【数10】
Figure 2005033341
にしたがって総和となるEPを計算することを特徴としている。
【0026】
また、本発明の請求項3によれば、前記送信装置において、
前記総和計算手段は、
【0027】
【数11】
Figure 2005033341
TPAPR:しきい値
【0028】
【数12】
Figure 2005033341
にしたがって総和となるEPを計算することを特徴としている。
【0029】
また、本発明の請求項4によれば、前記送信装置において、前記しきい値は、外部からの制御情報に基づいて、変化させられることを特徴としている。
【0030】
上記本発明によれば、あらかじめ設定したしきい値を上回る信号電力をできるだけ小さくするように動作させる信号電力超過規範を用いることで、増幅手段で発生する非線形ひずみを低減することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0032】
図1は、本発明の原理説明図である。本発明では、PAPRに変わる新しい規範として、信号電力超過(EP:Exceeding Power)規範を用いる。まず、この信号電力超過規範(以下、EP規範と略記)について説明する。
【0033】
本発明において、EP規範は、次式のように定義される。
【0034】
【数13】
Figure 2005033341
ここで、s〔n〕はマルチキャリア信号の1シンボルを標本数NLで標本化したときのn番目の標本値であり、Paveは、マルチキャリア信号の平均電力であり、Pthは、任意に設定可能なしきい値電力である。また、R(x)は次式のように定義される。
【0035】
【数14】
Figure 2005033341
さらにTPAPR(Threshold Power to Average Power Ratio)は、次式のように定義される。
【0036】
【数15】
Figure 2005033341
上記(5)式より、本発明で定められるEP規範は、あらかじめ設定したしきい値電力に対する増幅器入力の平均電力比(TPAPR)を越える送信信号の瞬時電力に対する平均電力比の総和を表している。すなわち、EP規範によって得られる値をできるだけ小さくすることで、設定したしきい値を超過する瞬時電力の総和を低減させることができ、従来のPAPR低減法と比べてマルチキャリア信号の振幅変動を抑えることができる。
【0037】
図1に戻り、上記EP規範は、例えば、マルチキャリア伝送方式を適用した送信装置内の振幅変動低減部2に計算可能な形、例えば、プログラム形式で実装される。同図(a)、(b)は、振幅変動低減部2に入力されたマルチキャリア信号の電力の時間軸上での変動例を示す図で、横軸に時間、縦軸に電力をとったものである。
【0038】
上記入力マルチキャリア信号は、振幅変動低減部2に入力された後、EP規範に基づく処理が行われる。具体的には、設定したしきい値を上回る信号電力の総和がEP規範に基づいて求められ、この値ができるだけ小さくなるように処理(図1(a)の▲1▼参照)される。図1(b)は、このようにして処理された出力マルチキャリア信号を示す図で、同図(b)が示すように、マルチキャリア信号の振幅変動が全体的に低減される。
【0039】
このように本実施形態では、ピーク電力だけでなく、設定したしきい値を越える信号電力ができるだけ小さくなるようEP規範に基づいて処理されるので、処理後のPAPRは図9に比較して大きくなるものの、しきい値を越える信号電力が全体的に低減するため、電力増幅器による非線形ひずみを低減させることができる。
【0040】
なお、EP規範で用いられる上記しきい値は、絶対的なしきい値の値をPthとして与えてもよいし、Pthを平均電力で正規化したTPAPRとしてもよい。 ここでは、あらかじめ上記しきい値が設定されているものとして以下、説明を進める。
【0041】
次に、上記EP規範を適用したマルチキャリア伝送方式の送信装置について説明する。図2は、この送信装置1を示すブロック図である。ここでは、当該送信装置1が電力増幅器の前に置かれるものとする。
【0042】
同図において、この送信装置1は、チャネル符号化部11と、ビットインタリーブ部12と、データ変調部13と、直並列変換部14と、マルチキャリア信号変換部20とから構成され、マルチキャリア信号変換部20は、信号電力超過規範計算部(EP規範計算部)21と、信号電力超過低減部22とを備える。
【0043】
送信する2値のデータ系列は、チャネル符号化部11に入力され、誤り訂正符号を用いるためのチャネル符号化が施される。その後、ビットインタリーブ部12で、データストリームの並び方をランダム化するインタリーブ処理が施され、データ変調部13においてデータ変調マッピングが行われる。データ変調部13から出力されたデータ変調シンボルの系列は、直並列変換部14でシリアル・パラレル変換された後、マルチキャリア信号変換部20の信号電力超過規範計算部21に入力され、上記(5)式に従い、設定したしきい値を上回る信号電力の総和(EP)が求められ、その総和を最小にするマルチキャリア信号の振幅を計算する。信号電力超過低減部22は、上記の計算結果に基づいて、マルチキャリア信号の振幅変動を抑える処理を行い、送信マルチキャリア信号として次段に出力する。
【0044】
このように本実施形態では、マルチキャリア信号変換部20は、あらかじめ設定したしきい値を上回る信号電力をできるだけ小さくするように動作させるEP規範を用い、しきい値を越える信号電力を計算する。そして、その信号電力が低減するように振幅変動を低減させる処理を行うため、電力増幅器による非線形ひずむの影響を総合的に小さくすることができる。
【0045】
次に、本実施形態による送信装置1の動作を図3のフローチャートを用いて説明する。
【0046】
S1では、マルチキャリア信号の振幅変動を低減するためのEP最小化処理において初期値iを「1」に設定する。ここでは、i=1であるので、S2では、マルチキャリア信号の振幅変動を低減するためi番目の処理、すなわち1番目の処理が適用される。S3において、マルチキャリア信号が生成されると、S4では、上記(13)式に基づいて信号電力超過規範(EP)が計算される。
【0047】
S5では、S4で計算されたEPの計算結果と、既に計算されたEPの計算結果とを比較し、S4で計算されたEPの計算結果が、既に計算されたEPの計算結果より小さければ、その計算結果、および処理の内容を記憶する。
【0048】
S6では、上記の処理を繰り返すか否かが判定され、繰り返すと判定(S9でYES)されれば、初期値iを+1インクリメント(S7)してS2からの処理を繰り返す。一方、S6の判定で、上記の処理を繰り返さないと判定(S9でNO)されたときは、S8に移行し、EPが最小となったマルチキャリア信号を送信する。
【0049】
次に、本発明のEPを規範とし、実行法としてSLMとPTSを適用した場合の実施形態について説明する。
【0050】
図4は、EP規範に基づいて、マルチキャリア信号の選択送信(SLM)を行う場合の送信装置1の構成例を示す図である。
【0051】
同図において、この送信装置1は、複数のインタリーバ31〜31と、複数の直並列変換部41〜41と、複数のマルチキャリア信号生成部51〜51と、1つのマルチキャリア信号選択部61とから構成される。
【0052】
データ変調されたシンボル系列は、各直並列変換部41〜41で直並列変換された後、各マルチキャリア信号生成部51〜51でマルチキャリア信号に変換される。このとき、同一のデータ変調後のシンボル系列が、異なるN個のインタリーバに入力され、直並列変換後にマルチキャリア信号に変換される。ここで、インタリーバとは、シンボル系列の順序を入れ替える処理のことをいい、N個のインタリーバそれぞれで順序の入れ替え方法が異なる。すなわち、インタリーバを通ることで、シンボル系列が異なり、マルチキャリア信号生成部51〜51で生成されるマルチキャリア信号は、それぞれ振幅変動の異なる信号となる。マルチキャリア信号選択部61は、上記のようにして生成されたN個のマルチキャリア信号のうち、EP規範に基づいて、しきい値を越える信号電力が最小となるマルチキャリア信号1つを選択し、送信を行う。
【0053】
次に、本実施形態による送信装置1の動作を図5のフローチャートを用いて説明する。
【0054】
S11では、データ変調シンボル系列が生成され、S12では、適用するインタリーブパターンiの初期値が「1」に設定される。ここでは、i=1であるので、S13では、1番目のインタリーブパターンが適用される。
【0055】
S13でのインタリーブ処理の後、S14で直並列変換、マルチキャリア信号の生成が行われる。
【0056】
S15では、上記(13)式に基づいてEPが計算され、S16では、S15で計算されたEPの計算結果と、(i−1)番目までのインタリーブパターンのEPの計算結果とを比較し、S15で計算されたEPの計算結果が、(i−1)番目までのインタリーブパターンを適用して計算したEPの計算結果より小さければ、そのインタリーブパターン、および生成されたマルチキャリア信号を記憶する。
【0057】
S17では、上記の処理を繰り返すか否かが判定され、繰り返すと判定(S17でYES)されれば、初期値iを+1インクリメント(S18)してS13からの処理を繰り返す。一方、S17の判定で、上記の処理を繰り返さないと判定(S17でNO)されたときは、S19に移行し、記憶している最小のEP規範を実現するインタリーブパターンのマルチキャリア信号を送信する。
【0058】
続いて、このEPを規範とする実行法としてSLMを適用した場合の実施形態の有効性を実証するために行った計算機シミュレーションの結果を示す。このシミュレーションでは、マルチキャリア通信としてOFDM変調を適用し、位相系列としてランダム系列、非線形増幅器のモデルとして個体電力増幅器(SSPA:solid−state power amplifier)をモデル化したRappモデルを適用した。
【0059】
図6は、このシミュレーションの結果を示し、横軸は増幅器入力側の1ビット当たりの信号電力を受信機の雑音電力密度で正規化したEbIn/N0〔dB〕、縦軸はビット誤り率(BER)を表している。同図において、“線形増幅器”は理想的な増幅器を用いたときの特性を、“クラスタ数”は、複数のサブキャリアをひとまとめにしたブロックの数を表している。また、増幅器のIBOを0dBとし、PAPR規範によるSLMを“PAPR”(○、△で表す)、EP規範によるSLMを“EP”(●、▲で表す)とし、比較のため、SLMを適用しなかった場合を“SLM適用なし”(×で表す)とする。
【0060】
同図からわかるように、この発明によれば、BER=10−6において、PAPR規範、EP規範ともにNormalに比べて、系列数64において2dB、系列数512において2.5dB、BER特性が優れていることがわかる。
【0061】
このように本発明のEP規範によるSLMによれば、従来のPAPR規範と同様に、飽和電力値を通過する瞬時電力の総和が低減され、かつ非線形増幅器による誤り率特性の劣化が改善されていることがわかる。
【0062】
なお、本実施形態では、受信側は送信側で使用されたインタリーバを知る必要があるが、以下の方法のいずれを適用すればよい。
【0063】
例えば、どのインタリーバを用いたかを受信側に制御チャネル等を用いて通知する。あるいは受信側において送信側がどのインタリーバを用いたかを受信信号から検出する。
【0064】
図7は、EP規範に基づいて、部分系列伝送(PTS)を行う場合の送信装置1の構成例を示す図である。
【0065】
同図において、この送信装置1は、直並列変換部71と、複数の位相乗算部81〜81と、位相計算部91と、複数のマルチキャリア信号生成部101〜101と、合成部102とから構成される。
【0066】
データ変調シンボル系列は、直並列変換部71で直並列変換された後、クラスタと呼ばれるN個の系列に分割される。クラスタとは、サブキャリアを数本ずつ束ねることをいう。位相乗算部81〜81は、各クラスタ(クラスタ数−1)に対して、独立した位相回転を与える。各クラスタに乗算される位相回転量は、位相計算部91で計算され、EP規範に基づき振幅変動の大きさが低減するように決定される。
【0067】
各マルチキャリア信号生成部101〜101は、対応するクラスタの信号を入力してマルチキャリア信号を生成し合成部102に出力する。合成部102では、各マルチキャリア信号生成部101〜101から出力されたマルチキャリア信号を合成し、送信を行う。
【0068】
次に、本実施形態による送信装置1の動作を図8のフローチャートを用いて説明する。
【0069】
S21では、データ変調シンボル系列が生成され、S22では、各クラスタに乗算する位相パターンの初期値iが「1」に設定される。ここでは、i=1であるので、S23では、1番目の位相パターンが適用される。
【0070】
S23で、各クラスタに1番目の位相パターンが適用されて乗算された後、S24で直並列変換、マルチキャリア信号の生成が行われる。その後、S25において、上記(13)式に基づくEPが計算される。
【0071】
S26では、S25で計算されたEPの計算結果と、(i−1)番目までの乗算する位相パターンを適用して計算したEPの計算結果とを比較し、S25で計算されたEPの計算結果が、(i−1)番目までの乗算する位相パターンを適用して計算したEPの計算結果より小さければ、その位相のパターン、および生成されたマルチキャリア信号を記憶する。
【0072】
S27では、上記の処理を繰り返すか否かが判定され、繰り返すと判定(S27でYES)されれば、初期値iを+1インクリメント(S28)してS23からの処理を繰り返す。一方、S27の判定で、上記の処理を繰り返さないと判定(S27でNO)されたときは、S29に移行し、記憶している最小のEP規範を実現する位相パターンのマルチキャリア信号を送信する。
【0073】
続いて、このEPを規範とする実行法としてPTSを適用した場合の実施形態の有効性を実証するために行った計算機シミュレーションの結果を示す。図9はIBOに対する増幅器入力側の1ビット当たりの信号電力を受信機の雑音電力密度で正規化したEbin/N0が10dBのときのBER特性を示し、図10はIBOに対する増幅器出力側の1ビット当たりの信号電力を受信機の雑音電力密度で正規化したEbout/N0が10dBのときのBER特性を示す。
【0074】
図9、図10ともに横軸はIBO〔dB〕を表し、縦軸はビット誤り率(BER)を表している。このシミュレーションでは、マルチキャリア伝送としてOFDMを適用し、位相決定法として計算量を抑えたフリッピング法を適用する。また、PTSにおけるクラスタ数を64、128、512(クラスタ分割なし)
とし、位相回転の多値数を(0、π)の2値としている。また、PAPR規範によるPTSを適用した場合を“PAPR”(○、□、◇で表す)、EP規範によるPTSを適用した場合を“EP”(●、■、◆で表す)とし、比較のため、PTS
を適用しなかった場合を“PTS適用なし” (×で表す)とする。また、EP規範におけるTPAPRをIBOに等しく設定した、理想的な線形増幅器を用いた場合の特性を“線形増幅器”で示す。
【0075】
同図からわかるように、この発明によれば、BER=10−4において、クラスタ数512のEP規範が、PTS適用なしと比べて2dB、クラスタ数512のPAPR規範と比べて1dB、BER特性が優れていることがわかる。
【0076】
一方、図10のBER特性(シミュレーションの際の各条件は、図9と同じである)からわかるように、この発明によれば、BER=10−5において、クラスタ数512のEP規範が、PTS適用なしと比べて2.5dB、クラスタ数512のPAPR規範と比べて1.5dB、BER特性が優れていることがわかる。
【0077】
このように本発明のEP規範によるPTSによれば、PAPR規範によるPTSに比べ、同じクラスタ数、同じ計算量にて非線形ひずみの影響が低減され、かつIBOの低い非線形増幅器において良好なBER特性を実現できることがわかる。
【0078】
これまで説明した上記実施形態では、EP規範で用いられる上記しきい値が、あらかじめ設定されている場合を示したが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。例えば、図11に示すように上記しきい値を外部からの制御情報に基づいて変化させるような態様であってもかまわない。図11は、送信装置1内の電力増幅部25からの制御情報に基づいてEP規範に用いられるしきい値を変化させる場合の送信装置1の構成例を示す図である。図11に示す送信装置1の構成と図2に示す送信装置の構成は、基本的に同一の構成をとる。したがって、その構成要素には同列(末尾が同一)の符号を付し、その説明は省略すると共に、図2に示す送信装置1との差異について説明する。
【0079】
同図において、電力増幅部25はEP規範で用いられるしきい値を示す情報(制御情報)を制御信号として信号電力超過規範計算部21に送り、信号電力超過規範計算部21は、その制御信号からEP規範で用いられるしきい値を示す情報を抽出し、受けとった上記しきい値の情報に基づいてEP規範の計算を行い、計算結果を信号電力超過低減部22に送出する。これ以降の動作は前述と同様に行われる。なお、上記電力増幅部25で指定されるしきい値は、例えば、電力増幅器の使用条件や温度などに基づいて指定される。
【0080】
また、外部からの情報は、非線形増幅器から温度などの増幅器の使用条件を、帰還ループによる補償信号を用いないプリディストータ(図示省略)から非線形特性制御信号として受けとってもよく、送信装置1内の非線形性歪低減処理に対応して、EP規範の閾値を求めてもよい。
【0081】
このように本実施形態によれば、送信装置1は、外部からの情報に基づいて、EP規範の計算に用いられるしきい値を適応的に変化させることができる。すなわち、最適なしきい値を設定することにより、自信号のひずみ、帯域外への輻射成分を小さくすることができる。
【0082】
また、図3のS6、図5のS17、図8のS27における繰り返しの判断は、例えば、i≧すべてのマルチキャリア信号の組み合わせを条件として判断してもよい。その場合、全てのマルチキャリア信号に対してEPを計算した上で最もEP規範が小さくなるマルチキャリア信号を送信するようになるので、しきい値を超える信号電力が最小となり、非線形ひずみの影響を総合的に小さくすることができる。
【0083】
また、上記条件以外にもEP(i)≦EP規範しきい値を条件として判断することも可能である。この場合、EP規範のしきい値により非線形ひずみの影響を十分少なくすると共にマルチキャリア信号の全てのEPを求める前に決定することで、より処理を高速化することができる。
【0084】
また、上記実施の形態の送信装置1を移動通信システムの移動端末に適用することが可能である。例えば、移動端末の送信部に上述した送信装置1を搭載すれば、基地局との間で上記実施の形態で説明したEP規範に基づいて非線形ひずみを低減させてデータ送信を行うことができる。すなわち、本発明は、電力制限が厳しい移動端末等の送信機に特に有効である。なお、本実施形態の送信装置1を基地局の送信部に適用することも可能である。
【0085】
さらに、送信装置1からマルチキャリア信号変換部20を分離し、増幅回路内に組み込むことも可能である。その場合、増幅回路内の増幅段の前段にマルチキャリア信号変換部20を組み込めばよい。これにより、マルチキャリア伝送方式における歪補償型の増幅回路を提供することができる。
【0086】
上記実施例において、マルチキャリア信号変換部20の信号電力超過規範計算部21の機能が総和計算手段、振幅計算手段に対応し、信号電力超過低減部22の機能が歪み低減手段に対応する。
【0087】
【発明の効果】
以上、説明したように、本願発明によれば、あらかじめ設定したしきい値を上回る信号電力をできるだけ小さくするように動作させる信号電力超過規範を用いることで、増幅手段による非線形ひずみを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の信号電力超過規範を適用したマルチキャリア伝送方式の送信装置の第1構成例を示す図である。
【図3】図2に示す送信装置1の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の信号電力超過規範に基づいてマルチキャリア信号の選択送信を行う場合の送信装置の構成例を示す図である。
【図5】図4に示す送信装置1の動作を示すフローチャートである。
【図6】EP規範に基づきSLMを適用した場合のBER特性を示す図である。
【図7】本発明の信号電力超過規範に基づいてマルチキャリア信号の部分系列伝送を行う場合の送信装置の構成例を示す図である。
【図8】図7に示す送信装置1の動作を示すフローチャートである。
【図9】EP規範に基づきPTSを適用した場合のIBOに対する増幅器入力側のBER特性を示す図である。
【図10】EP規範に基づきPTSを適用した場合のIBOに対する増幅器出力側のBER特性を示す図である。
【図11】本発明の信号電力超過規範を適用したマルチキャリア伝送方式の送信装置の第2構成例を示す図である。
【図12】従来のPAPR規範に基づいてマルチキャリア信号のPAPRを低減した場合の概念図である。
【符号の説明】
1 送信装置
2 振幅変動低減部
3 PAPR低減部
11 チャネル符号化部
12 ビットインタリーブ部
13 データ変調部
14、41〜41、71 直並列変換部
20 マルチキャリア信号変換部
21 信号電力超過規範計算部
22 信号電力超過低減部
25 電力増幅部
31〜31 インタリーバ
51〜51、101〜101 マルチキャリア信号生成部
61 マルチキャリア信号選択部
81〜81 位相乗算部
91 位相計算部
102 合成部

Claims (6)

  1. 周波数の異なる複数の搬送波を並列伝送してマルチキャリア信号を送信する送信装置において、
    前記マルチキャリア信号の信号電力とあらかじめ設定したしきい値とを比較し、該しきい値を上回る信号電力の総和を計算する総和計算手段と、
    前記総和計算手段により得られた総和を小さくするように前記マルチキャリア信号の振幅を計算する振幅計算手段と、
    前記振幅計算手段により得られた計算結果に基づいて、前記マルチキャリア信号の振幅変動を抑える歪み低減手段を備えることを特徴とする送信装置。
  2. 請求項1記載の送信装置において、
    前記総和計算手段は、
    Figure 2005033341
    EP:信号電力超過規範
    NL:マルチキャリア信号の1シンボル内の標本数
    S〔n〕:マルチキャリア信号を標本化したときのn番目の標本値
    ave:マルチキャリア信号の平均電力
    th :しきい値
    R(x):
    Figure 2005033341
    にしたがって総和となるEPを計算することを特徴とする送信装置。
  3. 請求項1記載の送信装置において、
    前記総和計算手段は、
    Figure 2005033341
    TPAPR:しきい値
    Figure 2005033341
    にしたがって総和となるEPを計算することを特徴とする送信装置。
  4. 請求項1又は2記載の送信装置において、
    前記しきい値は、外部からの制御情報に基づいて、変化させられることを特徴とする送信装置。
  5. 周波数の異なる複数の搬送波を並列伝送してマルチキャリア信号を増幅手段により増幅する増幅回路において、
    前記マルチキャリア信号の信号電力とあらかじめ設定したしきい値とを比較し、該しきい値を上回る信号電力の総和を計算する総和計算手段と、
    前記総和計算手段により得られた総和を小さくするように前記マルチキャリア信号の振幅を計算する振幅計算手段と、
    前記振幅計算手段により得られた計算結果に基づいて、前記マルチキャリア信号の振幅変動を抑える歪み低減手段を備えることを特徴とする送信装置。
  6. 周波数の異なる複数の搬送波を並列伝送してマルチキャリア信号を送信する送信方法において、
    前記マルチキャリア信号の信号電力とあらかじめ設定したしきい値とを比較し、該しきい値を上回る信号電力の総和を計算し、
    前記計算により得られた総和を小さくするように前記マルチキャリア信号の振幅を計算し、
    前記計算結果に基づいて、前記マルチキャリア信号の振幅変動を抑えることを特徴とする送信方法。
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