JP2005031586A - 光モジュール及び光モジュール製造法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 半導体レーザの発光波長に依存せずに作製が容易で生産性が高く、環境温度の変化により半導体レーザの発光波長が変動しても光クロストークは変動せずに抑制され、光モジュールの小型化を図ることができ、光ファイバ入射光の偏波面の調整を不必要とすることができる光モジュール及び光モジュール製造法を提供する。
【解決手段】 半導体レーザ1と、受光素子16と、第1の光ファイバ7と第2の光ファイバ18とを有するフェルール6、14と、第1の光ファイバと第2の光ファイバとの間に配置された光分波板11とを備えた光モジュールにおいて、光分波板が配置されていない側の第1の光ファイバの端面のクラッド8部分に遮光膜4を形成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は光通信用の光モジュール及び光モジュール製造法に関する。
従来から、光モジュールにおいて、送信部の半導体レーザで発光した光を自己の受光部で受信することにより生じる光クロストークを抑制することが求められていた。光クロストークの原因の1つに、光ファイバのクラッド内を伝搬するクラッドモード伝搬光が挙げられる。このクラッドモード伝搬光がクラッドの界面あるいは光ファイバ端面で散乱して受光素子へ入射することによって光クロストークは生じる。この光クロストークの原因であるクラッドモード伝搬光を抑制する技術が下記の特許文献1に記載されている。
特開平10−10375号公報(段落0009)
特許文献1に記載されている従来の光モジュールの構成を模式的に図6に示す。光モジュールは、半導体レーザ1、半導体レーザ1の出射端面2、第1の光ファイバ7、第1の光ファイバ7のクラッド8、第1の光ファイバ7のコア9、第1の光ファイバ7に形成した回折格子61から構成されている。
このように構成された従来の光モジュールについて図6を用いて説明する。半導体レーザ1の出射端面2から出射した出射光は、第1の光ファイバ7の端面に入射する。第1の光ファイバ7の端面に入射した光のうち、クラッドモードによりクラッド8を伝搬する光は、回折格子61で回折作用を受けてコア9を伝搬する伝搬モードの光に変換され、第1の光ファイバ7の端面のコア9部分から入射した伝搬モードで伝搬する光と共に、コア9内を第1の光ファイバ7の光軸に沿って伝搬する。
しかし、特許文献1の従来の構成では、回折格子61を用いてクラッドモードの光を伝搬モードの光へ変換するため、モード変換効率が半導体レーザ1の発光波長変化に大きく依存する。そのため半導体レーザ1の波長に合わせた回折格子61を形成する必要があり、半導体レーザ1の発光波長のばらつきに対してはそれぞれの波長に対応した回折格子61を形成しなければならず、生産性に困難が生じる。また、標準温度における半導体レーザ1の発光波長に対して回折格子61を形成しても、環境温度の変化により半導体レーザ1の発光波長が変動するとモード変換効率が低下する。さらに、回折格子61の適応波長幅を大きくするため、回折格子61をチャープした場合、回折格子61を形成する光ファイバの領域が長くなり、物理的なサイズが大きくなるために光モジュールの小型化の妨げになる。それらに加え、回折格子61には偏波面依存性があるため、光ファイバ入射光の偏波面を調整する必要があるという問題があった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、半導体レーザの発光波長に依存せずに作製が容易で生産性が高く、環境温度の変化により半導体レーザの発光波長が変動しても光クロストークは変動せずに抑制され、光モジュールの小型化を図ることができ、光ファイバ入射光の偏波面の調整を必要としない光モジュール及び光モジュール製造法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、光分波板が配置されていない側の第1の光ファイバの端面のクラッド部分に遮光膜を形成している。すなわち、半導体レーザと、受光素子と、第1の光ファイバと第2の光ファイバとを有するフェルールと、前記第1の光ファイバと前記第2の光ファイバとの間に配置された光分波板とを備えた光モジュールにおいて、前記光分波板が配置されていない側の前記第1の光ファイバの端面のクラッド部分に遮光膜を形成したことを特徴とする光モジュールが提供される。
この構成により、半導体レーザの発光波長に依存せずに作製が容易で生産性が高く、環境温度の変化により半導体レーザの発光波長が変動しても光クロストークは変動せずに抑制され、光モジュールの小型化を図ることができ、光ファイバ入射光の偏波面の調整を不必要とすることができる。
また、本発明によれば、光分波板が配置されている側の第1の光ファイバの端面のクラッド部分に遮光膜を形成している。すなわち、半導体レーザと、受光素子と、第1の光ファイバと第2の光ファイバとを有するフェルールと、前記第1の光ファイバと前記第2の光ファイバとの間に配置された光分波板とを備えた光モジュールにおいて、前記光分波板が配置されている側の前記第1の光ファイバの端面のクラッド部分に遮光膜を形成したことを特徴とする光モジュールが提供される。
この構成により、半導体レーザの発光波長に依存せずに作製が容易で生産性が高く、環境温度の変化により半導体レーザの発光波長が変動しても光クロストークは変動せずに抑制され、光モジュールの小型化を図ることができ、光ファイバ入射光の偏波面の調整を不必要とすることができる。
また、上記発明に前記半導体レーザからの出射光と前記第1の光ファイバとを結合させるレンズを備えたことは、本発明の好ましい態様である。この構成により、半導体レーザの出射光と光ファイバとの結合効率を向上させることができる。
また、上記発明の光モジュールを構成する前記遮光膜を金属材料で形成したことは、本発明の好ましい態様である。この構成により、金属材料が光を反射又は吸収することにより遮光することができる。
また、上記発明の光モジュールを構成する前記遮光膜を誘電体多層膜で形成したことは、本発明の好ましい態様である。この構成により、誘電体多層膜が光を反射することにより遮光することができる。
また、本発明によれば、半導体レーザと、受光素子と、第1の光ファイバと第2の光ファイバとを有するフェルールと、前記第1の光ファイバと前記第2の光ファイバとの間に配置された光分波板とを備え、前記光分波板が配置されていない側の前記第1の光ファイバの端面のクラッド部分に遮光膜を形成した光モジュールの製造法において、前記光分波板が配置されていない側の前記第1の光ファイバを有する前記フェルールの端面に感光樹脂を塗布し、前記光分波板が配置されていない側の前記第2の光ファイバを有する前記フェルールの端面から入射して伝搬モードで伝搬する光によって前記第1の光ファイバのコア上の前記感光樹脂の部分のみを感光し、前記感光したコア上の部分を除いて前記感光樹脂を除去し、前記コア上に残った前記感光樹脂の部分を含む前記光分波板が配置されていない側の前記第1の光ファイバの端面に前記遮光膜を蒸着し、前記コア上に残った前記感光樹脂と共に前記コア上の部分の前記遮光膜を除去して前記光分波板が配置されていない側の前記第1の光ファイバの端面のクラッドの部分に前記遮光膜を形成することを特徴とする光モジュール製造法が提供される。
この構成により、半導体レーザの発光波長に依存せずに作製が容易で生産性が高く、環境温度の変化により半導体レーザの発光波長が変動しても光クロストークは変動せずに抑制され、光モジュールの小型化を図ることができ、光ファイバ入射光の偏波面の調整を不必要とすることができる。
また、本発明によれば、半導体レーザと、受光素子と、第1の光ファイバと第2の光ファイバとを有するフェルールと、前記第1の光ファイバと前記第2の光ファイバとの間に配置された光分波板とを備え、前記第1の光ファイバの端面のクラッド部分に遮光膜を形成した光モジュールの製造法において、前記第1の光ファイバの端面のコアの部分をエッチングにより凹状に形成した後、前記コア上の部分が凹状となるように前記第1の光ファイバの端面に前記遮光膜を蒸着して、前記遮光膜の凹状の前記コア上の部分を除去することにより前記第1の光ファイバの端面のクラッド部分に前記遮光膜を形成することを特徴とする光モジュール製造法が提供される。
この構成により、半導体レーザの発光波長に依存せずに作製が容易で生産性が高く、環境温度の変化により半導体レーザの発光波長が変動しても光クロストークは変動せずに抑制され、光モジュールの小型化を図ることができ、光ファイバ入射光の偏波面の調整を不必要とすることができる。
また、本発明によれば、半導体レーザと、受光素子と、第1の光ファイバと第2の光ファイバとを有するフェルールと、前記第1の光ファイバと前記第2の光ファイバとの間に配置された光分波板とを備え、前記第1の光ファイバの端面のクラッド部分に遮光膜を形成した光モジュールの製造法において、前記第1の光ファイバの端面のコアの部分をエッチングにより凸状に形成した後、前記コア上の部分が凸状となるように前記第1の光ファイバの端面に前記遮光膜を蒸着して、前記遮光膜の凸状の前記コア上の部分を除去することにより前記第1の光ファイバの端面のクラッド部分に前記遮光膜を形成することを特徴とする光モジュール製造法が提供される。
この構成により、半導体レーザの発光波長に依存せずに作製が容易で生産性が高く、環境温度の変化により半導体レーザの発光波長が変動しても光クロストークは変動せずに抑制され、光モジュールの小型化を図ることができ、光ファイバ入射光の偏波面の調整を不必要とすることができる。
本発明は、半導体レーザと、受光素子と、第1の光ファイバと第2の光ファイバとを有するフェルールと、第1の光ファイバと第2の光ファイバとの間に配置された光分波板とを備えた光モジュールにおいて、光分波板が配置されていない側の第1の光ファイバの端面のクラッド部分に遮光膜を形成したことにより、半導体レーザの発光波長に依存せずに作製が容易で生産性が高く、環境温度の変化により半導体レーザの発光波長が変動しても光クロストークは変動せずに抑制され、光モジュールの小型化を図ることができ、光ファイバ入射光の偏波面の調整を不必要とすることができるものである(請求項1)。
また、本発明では、半導体レーザと、受光素子と、第1の光ファイバと第2の光ファイバとを有するフェルールと、第1の光ファイバと第2の光ファイバとの間に配置された光分波板とを備えた光モジュールにおいて、光分波板が配置されている側の第1の光ファイバの端面のクラッド部分に遮光膜を形成したことにより、半導体レーザの発光波長に依存せずに作製が容易で生産性が高く、環境温度の変化により半導体レーザの発光波長が変動しても光クロストークは変動せずに抑制され、光モジュールの小型化を図ることができ、光ファイバ入射光の偏波面の調整を不必要とすることができるものである(請求項2)。
また、本発明では、半導体レーザと、受光素子と、第1の光ファイバと第2の光ファイバとを有するフェルールと、第1の光ファイバと第2の光ファイバとの間に配置された光分波板とを備え、光分波板が配置されていない側の第1の光ファイバの端面のクラッド部分に遮光膜を形成した光モジュールの製造法において、光分波板が配置されていない側の第1の光ファイバを有するフェルールの端面に感光樹脂を塗布し、光分波板が配置されていない側の第2の光ファイバを有するフェルールの端面から入射して伝搬モードで伝搬する光によって第1の光ファイバのコア上の感光樹脂の部分のみを感光し、感光したコア上の部分を除いて感光樹脂を除去し、コア上に残った感光樹脂の部分を含む光分波板が配置されていない側の第1の光ファイバの端面に遮光膜を蒸着し、コア上に残った感光樹脂と共にコア上の部分の遮光膜を除去して光分波板が配置されていない側の第1の光ファイバの端面のクラッドの部分に遮光膜を形成することにより、半導体レーザの発光波長に依存せずに作製が容易で生産性が高く、環境温度の変化により半導体レーザの発光波長が変動しても光クロストークは変動せずに抑制され、光モジュールの小型化を図ることができ、光ファイバ入射光の偏波面の調整を不必要とすることができるものである(請求項6)。
また、本発明では、半導体レーザと、受光素子と、第1の光ファイバと第2の光ファイバとを有するフェルールと、第1の光ファイバと第2の光ファイバとの間に配置された光分波板とを備え、第1の光ファイバの端面のクラッド部分に遮光膜を形成した光モジュールの製造法において、第1の光ファイバの端面のコアの部分をエッチングにより凹状に形成した後、コア上の部分が凹状となるように第1の光ファイバの端面に遮光膜を蒸着して、遮光膜の凹状のコア上の部分を除去することにより第1の光ファイバの端面のクラッド部分に遮光膜を形成することにより、半導体レーザの発光波長に依存せずに作製が容易で生産性が高く、環境温度の変化により半導体レーザの発光波長が変動しても光クロストークは変動せずに抑制され、光モジュールの小型化を図ることができ、光ファイバ入射光の偏波面の調整を不必要とすることができるものである(請求項7)。
また、本発明では、半導体レーザと、受光素子と、第1の光ファイバと第2の光ファイバとを有するフェルールと、第1の光ファイバと第2の光ファイバとの間に配置された光分波板とを備え、第1の光ファイバの端面のクラッド部分に遮光膜を形成した光モジュールの製造法において、第1の光ファイバの端面のコアの部分をエッチングにより凸状に形成した後、コア上の部分が凸状となるように第1の光ファイバの端面に遮光膜を蒸着して、遮光膜の凸状のコア上の部分を除去することにより第1の光ファイバの端面のクラッド部分に遮光膜を形成することにより、半導体レーザの発光波長に依存せずに作製が容易で生産性が高く、環境温度の変化により半導体レーザの発光波長が変動しても光クロストークは変動せずに抑制され、光モジュールの小型化を図ることができ、光ファイバ入射光の偏波面の調整を不必要とすることができるものである(請求項8)。
<第1の実施の形態>
以下、本発明の第1の実施の形態について図1から図4を用いて説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る光モジュールの断面図であり、図2は本発明の第1の実施の形態に係る光モジュールを構成する遮光膜の第1の作製法を説明するため断面図、図3は、本発明の第1の実施の形態に係る光モジュールを構成する遮光膜の第2の作製法を説明するためのフェルール先端の断面図、図4は、本発明の第1の実施の形態に係る光モジュールを構成する遮光膜の第3の作製法を説明するためのフェルール先端の断面図である。
まず、第1の実施の形態に係る光モジュールの構成について図1を用いて説明する。図1に示すように、光モジュールは、図6に示す半導体レーザ1、出射端面2、第1の光ファイバ7、クラッド8、コア9に加え、結合レンズ3、遮光膜4、第1端面5、第1のフェルール6、光分波板11、第2端面12、第3端面13、第2のフェルール14、受光素子16、切欠部17、第2の光ファイバ18から構成されている。また、伝搬モード光10は第1の光ファイバ7を伝搬し、光分波板11を透過して第2のフェルール14の第2の光ファイバ18を伝搬する。また、受信光15は光分波板11で分波されて第2の光ファイバ18の外部へ出射し、受光素子16へ入射する。
結合レンズ3は半導体レーザ1と第1端面5との間に置かれ、半導体レーザ1の出射端面2からの出射光を第1端面5上の第1の光ファイバ7に集光する。第1端面5上には、第1の光ファイバ7のコア9上の部分を除いたクラッド8を含む部分に遮光膜4を形成する。遮光膜4には半導体レーザ1から出射する出射光を反射して透過しない金属材料として、例えば、クロム金属膜を用いる。また、第1のフェルール6の第2端面12と第2のフェルール14の第3端面13との間には誘電体多層膜からなる光分波板11を配置する。また、光モジュールは、第2端面12における第1の光ファイバ7の光軸と第3端面13における第2の光ファイバ18の光軸とが一致するように相対位置を調整し、第2端面12と第3端面13との端面間は不図示の光学接着剤によって固定する。
光分波板11は半導体レーザ1からの出射光を透過し、受信光15を反射するように誘電体多層膜を形成している。光分波板11で分波し、第2の光ファイバ18の外部へ出射する受信光15が受光素子16の受光部に入射するように、受光素子16は第1のフェルール6及び第2のフェルール14に設けた切欠部17に不図示の光学接着剤によって固定する。
次に、第1の実施の形態における光モジュールの半導体レーザから出射した出射光の伝搬について図1を用いて説明する。半導体レーザ1の出射端面2から出射した出射光は、結合レンズ3により第1端面5上の第1の光ファイバ7に集光し、第1の光ファイバ7のコア9上に設けた開口を通って第1の光ファイバ7と結合し、伝搬モード光10となって第1の光ファイバ7を伝搬し、光分波板11を透過して第2の光ファイバ18を伝搬する。一方、第1端面5のコア9上を除く部分に入射した出射光は、遮光膜4によって反射するため、第1の光ファイバ7のクラッド8との結合が抑制される。第2の光ファイバ18を伝搬する受信光15は、光分波板11で分波されて第2の光ファイバ18の外部へ出射し、受光素子16へ入射して電気信号に変換される。
次に、第1の実施の形態に係る光モジュールを構成する遮光膜4の第1の作製法について図2を用いて説明する。図2には、図1に示した光モジュールの構成要素に加え、感光樹脂21、屈折率調整液22、第2の光ファイバ端面24、露光用レンズ25、紫外線光26、紫外線光源27が示されている。
図2に示す光モジュールは、第1のフェルール6の第2端面12と第2のフェルール14の第3端面13との間にコア9と同じ屈折率を持つ屈折率調整液22を有しており、第2端面12における第1の光ファイバ7の光軸と第3端面13における第2の光ファイバ18の光軸とが一致するように相対位置を調整している。感光樹脂21は、例えば、ネガ型の紫外線感光フォトレジストを用いる。感光樹脂21は、第1のフェルール6の外径と同じ内径をもつ穴が形成された不図示のガラス基板に固定した第1のフェルール6の第1端面5上に対して、例えばスピンコーターを用いて均一の厚さで塗布する。
第2の光ファイバ18は、第2の光ファイバ端面24へ入射した紫外線光26のうち第2の光ファイバ18のクラッドを伝搬するクラッドモードの光が第3端面13において十分減衰するように、例えば1m以上の長さとなるようにする。露光用レンズ25は、紫外線光源27と第2の光ファイバ端面24との間に置き、紫外線光源27からの紫外線光26を第2の光ファイバ端面24上に集光する。感光樹脂21は、第2の光ファイバ18及び第1の光ファイバ7のコア9を伝搬する伝搬モードの紫外線光26により、第1端面5のコア9上の部分のみが感光する。現像により感光樹脂21の未感光部分を除去し、コア9上の部分のみに感光樹脂21を残す。
コア9上の部分に残した感光樹脂21を覆うように、遮光膜4を第1端面5上に蒸着する。遮光膜4が蒸着した第1端面5に対して、例えば、有機溶剤を用いた超音波洗浄をすることにより、コア9上の部分に残した感光樹脂21が溶解する。この時、感光樹脂21の溶解とともに遮光膜4のコア9上の部分は剥離し、第1端面5はコア9上の部分に開口を持つ遮光膜4を形成する。
次に、第1の実施の形態に係る光モジュールを構成する遮光膜の第2及び第3の作製法について図3及び図4を用いて説明する。なお、図1の要素と同一又は対応する要素は、同様の符号を付し説明を省略する。
図3及び図4に示すように、第1端面5のコア9上の部分は、クラッド8に対して第2の作製法においては凹状に、第3の作製法においては凸状に形成する。コア9上の部分の凹状又は凸状の形状は、第1のフェルール6の先端をフッ化アンモニア水とフッ化水素酸とを適当に配合した緩衝フッ素溶液に浸すことによって、第1端面5におけるコア9及びクラッド8の構成成分の違いよるエッチング速度の差異により形成する。ここで、コア9上の部分の凹状又は凸状の段差は、コア9とクラッド8との境界が光学顕微鏡によって容易に識別できる1μm以上とする。
次に、コア9上の部分を凹状又は凸状に形成した後、第1端面5上に遮光膜4を蒸着する。ここで、遮光膜4として、例えば、クロム金属膜を用いる。コア9上の部分の凹状又は凸状の形状によって、コア9上の部分の遮光膜4は凹状又は凸状となる。コア9上の部分に蒸着した遮光膜4は、例えば、フォトリソグラフィによりパターニングし、エッチングで除去する。この除去によってコア9上の部分は開口し、コア9上の部分を除く第1端面5上は遮光膜4を形成する。この際、遮光膜4が蒸着したコア9上の部分は凹状又は凸状となっているので、フォトリソグラフィ工程におけるマスクパターンの位置合わせは光学顕微鏡を用いて容易に行うことができる。
以上のように、第1の実施の形態の光モジュールは、第1端面5上の第1の光ファイバ7のコア9上の部分を除いたクラッド8を含む部分に遮光膜4を形成するので、半導体レーザの発光波長に依存せずに作製が容易で生産性が高く、環境温度の変化により半導体レーザの発光波長が変動しても光クロストークは変動せずに抑制され、光モジュールの小型化を図ることができ、光ファイバ入射光の偏波面の調整を不必要とすることができる。
また、第1の実施の形態の光モジュールの製造法は、第1端面5に感光樹脂21を塗布し、第2の光ファイバ端面24より入射して伝搬モードで伝搬する光により第1の光ファイバ7のコア9上の感光樹脂21の部分のみを感光し、感光したコア9上の部分を除く感光樹脂21を除去し、コア9上の部分に残った感光樹脂21の部分を含む第1端面5上に遮光膜4を蒸着し、コア9上の部分に残った感光樹脂21と共にコア9上の部分の遮光膜4を除去して第1端面5のクラッド8の部分に遮光膜4を形成するので、半導体レーザの発光波長に依存せずに作製が容易で生産性が高く、環境温度の変化により半導体レーザの発光波長が変動しても光クロストークは変動せずに抑制され、光モジュールの小型化を図ることができ、光ファイバ入射光の偏波面の調整を不必要とすることができる。
さらに、第1の実施の形態の光モジュールの製造法は、第1端面5の第1の光ファイバ7のコア9上の部分をエッチングにより凹状又は凸状に形成した後、第1端面5上に遮光膜4を蒸着して、凹状又は凸状のコア9上の部分の遮光膜4を除去するので、半導体レーザの発光波長に依存せずに作製が容易で生産性が高く、環境温度の変化により半導体レーザの発光波長が変動しても光クロストークは変動せずに抑制され、光モジュールの小型化を図ることができ、光ファイバ入射光の偏波面の調整を不必要とすることができる。なお、上記第1の実施の形態においては、遮光膜4に金属材料を用いた構成について説明したが、遮光膜4に誘電体多層膜を用いた構成についても、同様に実施可能である。
<第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態について図5を用いて説明する。図5は本発明の第2の実施の形態に係る光モジュールの断面図である。図5に示すクラッドモード伝搬光51は、第2端面12上に設けた遮光膜4によって反射し、受光素子16と反対方向の第1の光ファイバ7の外部へ放射する。なお、図1の要素と同一又は対応する要素は、同様の符号を付し説明を省略する。
第2端面12上には、第1の光ファイバ7のコア9上の部分を除いたクラッド8を含む部分に遮光膜4を形成する。遮光膜4には、クラッドモード伝搬光51を透過しない金属材料として、例えば、クロム金属膜を用いる。遮光膜4を形成した第2端面12と第2のフェルール14の第3端面13との間には誘電体多層膜からなる光分波板11を配置する。また、光モジュールは、第2端面12における第1の光ファイバ7の光軸と第3端面13における第2の光ファイバ18の光軸とが一致するように相対位置を調整し、第2端面12と第3端面13との端面間は不図示の光学接着剤によって固定する。
次に、第2の実施の形態における光モジュールの半導体レーザから出射した出射光の伝搬について図5を用いて説明する。半導体レーザ1の出射端面2から出射した出射光は、結合レンズ3により第1端面5上に集光され、第1の光ファイバ7と結合し、伝搬モード光10及びクラッドモード伝搬光51となって第1の光ファイバ7を伝搬する。クラッドモード伝搬光51は、第2端面12上に設けた遮光膜4によって反射され、受光素子16と反対方向の第1の光ファイバ7の外部へ放射する。
一方、モード伝搬光10は遮光膜4のコア9上の開口を通って光分波板11を透過し、第2の光ファイバ18を伝搬する。第2の光ファイバ18を伝搬する受信光15は、光分波板11で分波されて第2の光ファイバ18の外部へ出射し、受光素子16へ入射して電気信号に変換される。この変換される過程は、第1の実施の形態と同様である。
次に、第2の実施の形態に係る光モジュールを構成する遮光膜4の作製法について説明する。第1の実施の形態における第2及び第3の遮光膜4の作製法と同様に、第2端面12をフッ化アンモニア水とフッ化水素酸とを適当に配合した緩衝フッ素溶液に浸し、第2端面12のコア9上の部分がクラッド8に対し凹状又は凸状に形成された後、第2端面12上に遮光膜4を蒸着して、第2端面12のコア9上の部分に蒸着した遮光膜4を、例えば、フォトリソグラフィによりパターニングし、エッチングで除去する。この除去によってコア9上の部分は開口し、コア9上の部分を除く第2端面12上は遮光膜4を形成する。
以上のように、第2の実施の形態の光モジュールは、第2端面12上に第1の光ファイバ7のコア9上の部分を除いたクラッド8を含む部分に遮光膜4を形成するので、半導体レーザの発光波長に依存せずに作製が容易で生産性が高く、環境温度の変化により半導体レーザの発光波長が変動しても光クロストークは変動せずに抑制され、光モジュールの小型化を図ることができ、光ファイバ入射光の偏波面の調整を不必要とすることができる。
また、第2の実施の形態の光モジュールの製造法は、第1の光ファイバ7の第2端面12のコア9上の部分をエッチングにより凹状又は凸状に形成した後、第2端面12上に遮光膜4を蒸着して、凹状又は凸状のコア9上の部分の遮光膜4を除去するので、半導体レーザの発光波長に依存せずに作製が容易で生産性が高く、環境温度の変化により半導体レーザの発光波長が変動しても光クロストークは変動せずに抑制され、光モジュールの小型化を図ることができ、光ファイバ入射光の偏波面の調整を不必要とすることができる。なお、上記第2の実施の形態においては、遮光膜4に金属材料を用いた構成について説明したが、遮光膜4に誘電体多層膜を用いた構成についても、同様に実施可能である。
本発明に係る光モジュール及び光モジュール製造法は、半導体レーザの発光波長に依存せずに作製が容易で生産性が高く、環境温度の変化により半導体レーザの発光波長が変動しても光クロストークは変動せずに抑制され、光モジュールの小型化を図ることができ、光ファイバ入射光の偏波面の調整を不必要とすることができるため、光通信用の光モジュール及び光モジュール製造法などに有用である。
本発明の第1の実施の形態に係る光モジュールの断面図 本発明の第1の実施の形態に係る光モジュールを構成する遮光膜の第1の作製法を説明するための断面図 本発明の第1の実施の形態に係る光モジュールを構成する遮光膜の第2の作製法を説明するためのフェルールの先端の断面図 本発明の第1の実施の形態に係る光モジュールを構成する遮光膜の第3の作製法を説明するためのフェルールの先端の断面図 本発明の第2の実施の形態に係る光モジュールの断面図 従来の光モジュールの模式図
符号の説明
1 半導体レーザ
2 出射端面
3 結合レンズ
4 遮光膜
5 第1端面
6 第1のフェルール
7 第1の光ファイバ
8 クラッド
9 コア
10 伝搬モード光
11 光分波板
12 第2端面
13 第3端面
14 第2のフェルール
15 受信光
16 受光素子
17 切欠部
18 第2の光ファイバ
21 感光樹脂
22 屈折率調整液
24 第2の光ファイバ端面
25 露光用レンズ
26 紫外線光
27 紫外線光源
51 クラッドモード伝搬光
61 回折格子

Claims (8)

  1. 半導体レーザと、受光素子と、第1の光ファイバと第2の光ファイバとを有するフェルールと、前記第1の光ファイバと前記第2の光ファイバとの間に配置された光分波板とを備えた光モジュールにおいて、
    前記光分波板が配置されていない側の前記第1の光ファイバの端面のクラッド部分に遮光膜を形成したことを特徴とする光モジュール。
  2. 半導体レーザと、受光素子と、第1の光ファイバと第2の光ファイバとを有するフェルールと、前記第1の光ファイバと前記第2の光ファイバとの間に配置された光分波板とを備えた光モジュールにおいて、
    前記光分波板が配置されている側の前記第1の光ファイバの端面のクラッド部分に遮光膜を形成したことを特徴とする光モジュール。
  3. 前記半導体レーザからの出射光と前記第1の光ファイバとを結合させるレンズを備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の光モジュール。
  4. 前記遮光膜を金属材料で形成したことを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の光モジュール。
  5. 前記遮光膜を誘電体多層膜で形成したことを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の光モジュール。
  6. 半導体レーザと、受光素子と、第1の光ファイバと第2の光ファイバとを有するフェルールと、前記第1の光ファイバと前記第2の光ファイバとの間に配置された光分波板とを備え、前記光分波板が配置されていない側の前記第1の光ファイバの端面のクラッド部分に遮光膜を形成した光モジュールの製造法において、
    前記光分波板が配置されていない側の前記第1の光ファイバを有する前記フェルールの端面に感光樹脂を塗布し、前記光分波板が配置されていない側の前記第2の光ファイバを有する前記フェルールの端面から入射して伝搬モードで伝搬する光によって前記第1の光ファイバのコア上の前記感光樹脂の部分のみを感光し、前記感光したコア上の部分を除いて前記感光樹脂を除去し、前記コア上に残った前記感光樹脂の部分を含む前記光分波板が配置されていない側の前記第1の光ファイバの端面に前記遮光膜を蒸着し、前記コア上に残った前記感光樹脂と共に前記コア上の部分の前記遮光膜を除去して前記光分波板が配置されていない側の前記第1の光ファイバの端面のクラッドの部分に前記遮光膜を形成することを特徴とする光モジュール製造法。
  7. 半導体レーザと、受光素子と、第1の光ファイバと第2の光ファイバとを有するフェルールと、前記第1の光ファイバと前記第2の光ファイバとの間に配置された光分波板とを備え、前記第1の光ファイバの端面のクラッド部分に遮光膜を形成した光モジュールの製造法において、
    前記第1の光ファイバの端面のコアの部分をエッチングにより凹状に形成した後、前記コア上の部分が凹状となるように前記第1の光ファイバの端面に前記遮光膜を蒸着して、前記遮光膜の凹状の前記コア上の部分を除去することにより前記第1の光ファイバの端面のクラッド部分に前記遮光膜を形成することを特徴とする光モジュール製造法。
  8. 半導体レーザと、受光素子と、第1の光ファイバと第2の光ファイバとを有するフェルールと、前記第1の光ファイバと前記第2の光ファイバとの間に配置された光分波板とを備え、前記第1の光ファイバの端面のクラッド部分に遮光膜を形成した光モジュールの製造法において、
    前記第1の光ファイバの端面のコアの部分をエッチングにより凸状に形成した後、前記コア上の部分が凸状となるように前記第1の光ファイバの端面に前記遮光膜を蒸着して、前記遮光膜の凸状の前記コア上の部分を除去することにより前記第1の光ファイバの端面のクラッド部分に前記遮光膜を形成することを特徴とする光モジュール製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010002931A (ja) * 2009-10-05 2010-01-07 Fujikura Ltd 光コネクタアダプタ

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